JPH1054858A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

検査装置及び検査方法

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JPH1054858A
JPH1054858A JP8211188A JP21118896A JPH1054858A JP H1054858 A JPH1054858 A JP H1054858A JP 8211188 A JP8211188 A JP 8211188A JP 21118896 A JP21118896 A JP 21118896A JP H1054858 A JPH1054858 A JP H1054858A
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JP
Japan
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statistic
inspection apparatus
allowable range
measured
inspection
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JP8211188A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kamimura
秀晶 上村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に安定した検査を可能とする。 【解決手段】 被検査対象MSの特性を特性評価部1で
評価するだけでなく、その実測データ、または所定のマ
スターサンプルを繰り返し測定した結果に基づいて平均
値及びばらつき度合を演算し、初期状態に対する変化量
の大小を判断することで、検査装置MQ自身の精度の劣
化を自己検知部2で検知し、これらの測定結果または自
己検知結果を表示手段3で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種電子機器の
特性検査を行う検査装置及び検査方法に関し、特に自己
診断により常に安定した検査が可能な検査装置及び検査
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、量産品の特性検査を行う特性検
査装置は、当該装置の開発最終段階で、量産品の機能測
定を一品毎に行い、特性検査装置が正しく検査している
かどうかを知る必要がある。この場合、従来では、被検
査対象の中から単一のマスターサンプルを適当に用意
し、これを1回だけ特性検査してみる。そして、予め設
定しておいたしきい値に対して当該マスターサンプルの
特性検査の実測値を大小比較することにより、当該検査
装置の検査結果に狂いが生じていないか否かを判断して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したマスターサン
プルは、量産品からランダムに抽出したものであり、そ
れ自身があるばらつきを持った母集団のなかの1サンプ
ルである。したがって、予め設定しておいたしきい値に
対して、当該マスターサンプルの特性は元々ばらつきを
有している可能性がある。その結果、上述した方法で
は、特性検査装置のしきい値やばらつきの変化について
正確に測定することはできなかった。
【0004】しかしながら、一般に、特性検査装置自体
の精度が経時的変化等によって変化することがあり、こ
の場合には、しきい値にある程度の変動が生じたり、機
能測定を正確に行えなくなったりする。その結果、一
旦、良品であるとの検査結果を得たものについて後に不
良品と判断されたり、逆に良品であるのにも拘わらず不
良品と判断されたりする事態が生じるおそれがあった。
したがって、このような特性検査装置自体の精度を、よ
り正確に検知する必要性があった。
【0005】なお、特性検査装置自身が自己判断するも
のとしては例えば特公平6−60918号公報があった
が、これは、使用期間に応じて故障率を演算するもので
あって、過去の多くの故障データを必要としており、膨
大な年月のデータを要する。また、同種の特性検査装置
の故障率を演算しているに過ぎず、個々の特性検査装置
が具体的に故障しているか否かを正確に判断するもので
はない。したがって、特性検査装置の精度を正確に検知
することは必ずしもできなかった。
【0006】そこで、この発明の課題は、統計的手法に
より、測定値のずれ、測定ばらつき等を自己評価し得る
検査装置及び検査方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
この発明は、被検査対象の特性検査を行う検査装置であ
って、前記被検査対象の特性を測定する特性測定手段
と、測定された特性に基づいて前記被検査対象が良品で
あるか否かを分別する分別手段と、前記特性測定手段で
の測定値を蓄積記録する記録手段と、前記記録手段に蓄
積記録された測定値の平均値及びばらつき度合の少なく
とも一方の統計量を演算する統計量演算手段と、前記統
計量演算手段で演算された前記統計量と、複数の前記被
検査対象を予め実測しまたは単一の前記被検査対象を複
数回実測することで得られた基準統計量との差を検出す
る統計量誤差検出手段と、前記統計量誤差検出手段で検
出された統計量の差に基づいて当該統計量が予め設定さ
れた所定の許容範囲を越えているか否かを判断する統計
量許容範囲判断手段と、前記統計量許容範囲判断手段に
よって統計量が前記所定の許容範囲を越えていると判断
した際に当該検査装置自体が不良状態である旨を表示し
且つ統計量が前記所定の許容範囲を越えていないと判断
した際に、前記分別手段での分別結果を表示する表示手
段とを備えるものである。
【0008】望ましくは、前記分別手段は、前記統計量
許容範囲判断手段によって、統計量が前記所定の許容範
囲を越えていると判断した際に、分別動作を停止する機
能を有するものである。
【0009】上記構成において、予め初期状態におい
て、複数の前記被検査対象を実測し、その平均値及びば
らつき度合の少なくとも一方を演算して基準統計量を得
ておく。
【0010】その後、当該基準統計量の対象とされた前
記被検査対象とは別の被検査対象の検査の際には、前記
特性測定手段で測定した実測データを前記記録手段で蓄
積記録した後、前記実測データの平均値及びばらつき度
合の少なくとも一方の統計量を演算する。そして、演算
された前記統計量と前記基準統計量との差を検出し、前
記統計量の差に基づいて当該統計量が予め設定された所
定の許容範囲を越えているか否かを判断する。
【0011】ここで、前記統計量が前記所定の許容範囲
を越えていると判断した場合には、当該検査装置自体が
不良状態である旨を前記表示手段で表示する。一方、前
記統計量が前記所定の許容範囲を越えていないと判断し
た場合には、前記被検査対象が良品であるか否かを分別
手段で分別しさらに前記分別手段での分別結果を表示手
段で表示する。
【0012】あるいは、予め初期状態において、単一の
前記被検査対象を複数回実測し、その平均値及びばらつ
き度合の少なくとも一方を演算して基準統計量を得てお
く。
【0013】その後、当該基準統計量の対象とされた前
記被検査対象と同一の単一の前記被検査対象を所定回数
連続して繰り返し測定したデータを前記記録手段で蓄積
記録し、蓄積記録されたデータの平均値及びばらつき度
合の少なくとも一方の統計量を演算した後、演算された
前記統計量と前記基準統計量との差を検出する。そし
て、前記統計量の差に基づいて当該統計量が予め設定さ
れた所定の許容範囲を越えているか否かを判断し、前記
統計量が前記所定の許容範囲を越えていると判断した際
には、当該検査装置自体が不良状態である旨を前記表示
手段で表示する。
【0014】
【発明の実施の形態】
{第1実施形態} <検査装置の構成>図1はこの発明の第1実施形態の検
査装置MQを示すブロック図である。この検査装置MQ
は、被検査対象MSの特性を測定し且つ評価する特性評
価部1と、その測定結果に基づいて検査装置MQ自身の
検査精度の劣化を検知する自己検知部2と、これらの測
定結果または自己検知結果を表示する表示手段3とを備
える。
【0015】特性評価部1は、被検査対象MSの特性を
測定する特性測定手段11と、その特性測定結果に基づ
き被検査対象MSが合格品か否かを判断して良品と不良
品とを分別し且つ分別結果を表示手段3に表示させる分
別手段12とを備える。
【0016】自己検知部2は、特性評価部1の特性測定
手段11で測定した特性の測定値を記録する記録手段1
4と、記録手段14に記録された特性の測定値の平均値
を演算する平均値演算手段15と、平均値演算手段15
の演算結果に基づいて演算された平均値と予め記録され
た基準平均値との差を検出する平均値誤差検出手段16
と、平均値誤差検出手段16で検出された平均値の差が
予め設定された第1の許容範囲を越えているか否かを判
断する平均誤差許容判断手段17と、記録手段14に記
録された特性の測定値の分散を演算する分散演算手段1
8と、分散演算手段18の演算結果に基づいて演算され
た分散と予め設定された基準分散(最大分散Smax)と
の差を検出する分散誤差検出手段19と、分散誤差検出
手段19での検出結果に基づいて分散が予め設定された
第2の許容範囲(最大分散Smax)を越えているか否か
を判断する分散許容判断手段21と、平均誤差許容判断
手段17及び分散許容判断手段21の判断結果の少なく
とも一方が予め設定された第1または第2の許容範囲を
越えていると判断した際に、当該検査装置MQ自体が不
良状態である旨を表示手段3に出力報知する出力手段2
2とを備える。
【0017】ここで、特性評価部1の分別手段12は、
自己検知部2の平均誤差許容判断手段17または分散許
容判断手段21によって平均値の差または分散が許容で
きない程度に大と判断された場合は、被検査対象MSの
特性の測定を停止する機能を有している。
【0018】また、平均誤差許容判断手段17または分
散許容判断手段21での判断時において許容できないと
判断された場合に出力手段22から表示手段3に出力報
知する情報としては、例えば「エラー:装置の測定誤差
が大で、メンテナンスの必要があります。」といったエ
ラーメッセージが出力されることになり、また許容範囲
内であるときは表示手段3への出力は停止したままとさ
れる。
【0019】なお、これらの特性評価部1及び自己検知
部2は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的
なマイクロコンピュータチップが使用され、その演算動
作はすべて予め格納されたソフトウェアによって実行さ
れるものである。
【0020】また、平均値誤差検出手段16及び分散誤
差検出手段19で使用する基準平均値及び基準分散は、
量産当初の一定期間内の測定値が記録手段14に記録さ
れて平均値演算手段15及び分散演算手段18により演
算された初期演算値が使用される。
【0021】<動作>上記の検査装置MQの被検査対象
MSの例として車両搭載用のECU30を図2に示す。
このECU30は、ドアを開けてドアスイッチ34がO
Nになると、制御部36からの指令でNPNトランジス
タ35がオン動作されて室内灯31が点灯し、逆にドア
スイッチ34を切ると、即ちドアを閉じると、同じく制
御部36からの指令でNPNトランジスタ35の動作が
制御されて、時間Tの間、室内灯31の点灯状態を維持
した後、消灯するという機能を有している。この消灯時
の時間Tの制御は、ECU30内の計時手段(タイマ
ー)によって行われる。
【0022】なお、このECU30に対して、検査装置
MQは、NPNトランジスタ35と車両室内灯31との
間の接続点33に接続されるものとする。
【0023】このようなECU30について、図3のよ
うに、接続点33へ印加する電圧レベルVを検査する。
【0024】一般に、製品には特性についてのばらつき
があるが、統計的には特性の分布はほぼ一様な分布とな
るはずである。したがって、初期状態に対して特性測定
の精度が変化しない限り、実測データの発生頻度は図5
中の曲線のような所定の分布に近似するはずである。逆
に、初期状態に対して特性測定の精度が変化すると、特
性測定結果は、図6のように、実測データBr1,Br
2の平均値V1,V2が初期状態の分布Bpの平均値(基
準平均値)VQに対して変化したり、または図7のよう
に、実測データBr1,Br2,…,Brnの分散Sv
1,Sv2,…,Svnが初期状態の分布Bpの分散(基準
分散)SvQに対して変化したりする。このことを利用
し、この実施形態では、実際の特性評価に利用した実測
データをそのまま利用することで、検査装置MQ自体の
自己評価をも同時に行う。
【0025】まず、図4中のステップS1において、E
CU30の製造物毎の実測データを特性評価部1の特性
測定手段11によって収集するとともに、自己検知部2
の記録手段14に記録する。このときに次表のような実
測値Vi,Vii,〜,Vnが得られたとする。
【0026】
【表1】
【0027】この場合の実測値Vi,Vii,〜,Vnの
分布は図5のようになり、この分布から電圧レベルの平
均値Vav及び分散Sを求めることができる。
【0028】いま、所定のロット数だけ実測データが蓄
積されたとし、図6及び図7のように平均値演算手段1
5で平均値Vavを、分散演算手段18で分散Sをそれぞ
れ得たとする(ステップS2)。このときの演算式は次
の通りである。
【0029】 Vav=(Vi+Vii+Viii+…+Vn)/n …(1) S=[{(Vi−Vav)2+…+(Vn−Vav)2}/(n−1)]1/2…(2) 今、この平均値Vav及び分散Sとして、ある機会(デー
タBr1)には平均値V1,分散Sv1を得、また別の機
会(データBr2)には平均値V2,分散Sv2を、さら
に別の機会(データBrn)には平均値Vn(図示せ
ず),分散Svnを得たものとする。
【0030】それぞれの機会につき、ステップS3にお
いて、演算された平均値V1,V2(,…,Vn)と予め
記録された基準平均値VQとの差Δv1,Δv2(,…,
Δvn)を平均値誤差検出手段16によって求めると共
に、演算された分散Sv1,Sv2,…,Svnと予め記録
された許容可能な最大分散Smaxとの差ΔSv1,ΔSv
2,…,ΔSvnを分散誤差検出手段19によって求め
る。そして、引き続き、ステップS4において、平均値
の差Δv1,Δv2(,…,Δvn)が予め設定された第
1の許容範囲Lvを越えているか否かを平均誤差許容判
断手段17で判断すると共に、分散の差ΔSv1,ΔS
v2,…,ΔSvnが負の値であるか否か、すなわち分散
Sv1,Sv2,…,Svnが予め設定された最大分散Sma
xを越えているか否かを分散許容判断手段21で判断す
る。
【0031】平均値の差Δv1,Δv2(,…,Δvn)
または分散Sv1,Sv2,…,Svnが許容できる程度
すなわち各許容範囲Lv,Smaxより小であると判断さ
れた場合は、引き続き特性評価部1の分別手段12にそ
の旨を伝達して分別手段12を機能させ、当該被検査対
象について良品と不良品とを分別し、その分別結果を表
示手段3に表示した上で、検査を続行する(ステップS
5)。このとき、出力手段22は動作せず、表示手段3
にはエラーメッセージが表示されない。例えば図6及び
図7のいずれの場合も、Br1の平均の差Δv1及び分
散Sv1が許容範囲Lv及び最大分散Smaxより小さいの
で許容される。
【0032】一方、平均値の差Δv1,Δv2(,…,Δ
vn)または分散Sv1,Sv2,…,Svnが許容できな
い程度すなわち各許容範囲Lv,Smaxより大であると
判断された場合は、特性評価部1の分別手段12にその
旨を伝達して分別手段12を停止するとともに、表示手
段3に信号を送信して所定のエラーメッセージを表示さ
せる(ステップS6)。例えば図6の場合、Br2の平
均の差Δv2が許容範囲Lvより大きいので許容されな
い。また、図7の場合、データBr1,Br2は最大分
散Smaxより小さいため許容されるが、データBrnは
最大分散Smaxより大であるため許容されない。この場
合、作業者が適正なメンテナンスを行うか、検査装置M
Q自体を交換することになる。
【0033】以上は、図3中の電圧レベルVに関する測
定の例であるが、ドアスイッチ34をOFFした時点か
ら車両室内灯31が消灯するまでの遅延時間T等、さら
に他の伝送部品の異なった機能特性の評価に関しても、
全く同一の手順で特性測定及び精度劣化の自己検知を行
えばよい。
【0034】以上のように、製品の特性評価のために測
定した実測データをそのまま利用するだけで、検査装置
MQ自身の自己評価をも併せて容易に行うことができ
る。
【0035】{第2実施形態}この発明の第2実施形態
は、第1実施形態と同一の構成の検査装置MQを使用す
るものであるが、第1実施形態では特性評価のために測
定した実測データを直接使用して、検査装置MQ自身の
自己評価を行っていたのに対し、この実施形態では、自
己評価の対象となる単一のマスターサンプルを決めてお
き、同じマスターサンプルを連続して繰り返し測定する
ことで、測定結果に変化がないか否かを検出するもので
ある。
【0036】この実施形態の動作を図8のフローチャー
トに従って説明する。まず、ステップT1において、所
定のマスターサンプルを用意し、このマスターサンプル
について、特性評価部1の特性測定手段11によって、
予め定められた十分な回数nだけ連続して繰り返し所定
の特性を測定し、その測定結果を自己検知部2の記録手
段14に記録する。
【0037】所定のロット数だけ実測データが蓄積され
たら、前述した数式(1)(2)(図6及び図7参照)
に従って、平均値演算手段15及び分散演算手段18で
平均値Vav及び分散Sをそれぞれ演算する(ステップT
2)。
【0038】ステップT3において、演算された平均値
Vavと予め記録された基準平均値VQとの差Δvを平均
値誤差検出手段16によって求めると共に、演算された
分散Sと予め記録された最大分散Smaxとの差ΔSvを
分散誤差検出手段19によって求める。そして、ステッ
プT4において、引き続き、平均値の差Δvが予め設定
された第1の許容範囲Lvを越えているか否かを平均誤
差許容判断手段17で判断すると共に、分散の差ΔSv
が負の値であるか否か、すなわち分散Sが予め設定され
た最大分散Smaxを越えているか否かを分散許容判断手
段21で判断する。
【0039】このとき、平均値の差Δvまたは分散Sが
許容できる程度すなわち各許容範囲Lv,Smaxより小
であると判断された場合は、出力手段22は動作せず、
表示手段3にはエラーメッセージが表示されない。
【0040】一方、平均値の差Δvまたは分散Sが許容
できない程度すなわち許容範囲Lv,Smaxより大であ
ると判断された場合は、表示手段3に信号を送信して所
定のエラーメッセージを表示させる(ステップT5)。
【0041】このように、所定のマスターサンプルを使
用することで、検査装置MQ自身の自己評価を容易に行
うことができる。
【0042】なお、上記の各実施形態では、実測データ
として平均値及び分散を測定しているが、いずれか一方
のみを測定するものであってもよく、あるいは、データ
のばらつき度合として分散に代えて標準偏差等の他の種
類のパラメータを演算するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、検査に
当たって、平均値またはばらつき度合といった統計量に
許容できない程度の変化が生じた場合に、製品の特性評
価だけでなく、検査装置自身の自己評価をも併せて自動
的に行うことができる。したがって、常に安定した検査
が可能となる。
【0044】特に、請求項2に記載の発明によれば、統
計量が所定の許容範囲を越えていると判断した場合に分
別動作を停止するよう構成されているので、検査装置が
誤った検査結果を出力するのを防止できる。
【0045】また、請求項3に記載の発明によれば、被
検査対象の特性検査のために測定した実測データをその
まま利用するだけで、検査装置自身の自己評価をも併せ
て自動的に行うことができるので、検査装置自身の自己
評価のための特別な作業を要しない分、労力を軽減でき
る。
【0046】あるいは、請求項4に記載の発明によれ
ば、検査装置の自己評価を行う際、同一のマスターサン
プルを所定回数連続して繰り返し測定し、その測定結果
に基づいて検査装置の自己評価を行っているので、かか
る検査装置自身に何らかの差が生じた場合に自己評価を
極めて正確に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の検査装置を示すブロック図である。
【図2】被検査対象としての装置例を示す回路概略図で
ある。
【図3】被検査対象としての装置例の動作を示す図であ
る。
【図4】この発明の第1実施形態の検査装置の動作を示
すフローチャートである。
【図5】検査装置の実測データの分布を示す図である。
【図6】検査装置の実測データの平均値が初期状態に比
べて変化した状態を示す図である。
【図7】検査装置の実測データのばらつき度合が初期状
態に比べて変化した状態を示す図である。
【図8】この発明の第2実施形態の検査装置の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 特性評価部 2 自己検知部 3 表示手段 11 特性測定手段 12 分別手段 14 記録手段 15 平均値演算手段 16 平均値誤差検出手段 17 平均誤差許容判断手段 18 分散演算手段 19 分散誤差検出手段 21 分散許容判断手段 22 出力手段 30 ECU 31 室内灯 32 駆動部 33 制御部 33a CPU 33b 接続点 34 ドアスイッチ 35 PNPトランジスタ MQ 検査装置 MS 被検査対象

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査対象の特性検査を行う検査装置で
    あって、 前記被検査対象の特性を測定する特性測定手段と、 測定された特性に基づいて、前記被検査対象が良品であ
    るか否かを分別する分別手段と、 前記特性測定手段での測定値を蓄積記録する記録手段
    と、 前記記録手段に蓄積記録された測定値の平均値及びばら
    つき度合の少なくとも一方の統計量を演算する統計量演
    算手段と、 前記統計量演算手段で演算された前記統計量と、複数の
    前記被検査対象を予め実測しまたは単一の前記被検査対
    象を複数回実測することで得られた基準統計量との差を
    検出する統計量誤差検出手段と、 前記統計量誤差検出手段で検出された統計量の差に基づ
    いて当該統計量が予め設定された所定の許容範囲を越え
    ているか否かを判断する統計量許容範囲判断手段と、 前記統計量許容範囲判断手段によって、統計量が前記所
    定の許容範囲を越えていると判断した際に、当該検査装
    置自体が不良状態である旨を表示し、且つ、統計量が前
    記所定の許容範囲を越えていないと判断した際に、前記
    分別手段での分別結果を表示する表示手段とを備える検
    査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の検査装置であって、前
    記分別手段は、前記統計量許容範囲判断手段によって、
    統計量が前記所定の許容範囲を越えていると判断した際
    に、分別動作を停止する機能を有する検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の検査装
    置を使用する検査方法であって、 予め初期状態において、複数の前記被検査対象を実測
    し、その平均値及びばらつき度合の少なくとも一方を演
    算して基準統計量を得る工程と、 その後、当該基準統計量の対象とされた前記被検査対象
    とは別の被検査対象の検査の際に、前記特性測定手段で
    測定した実測データを前記記録手段で蓄積記録する工程
    と、 前記記録手段に蓄積記録された前記実測データの平均値
    及びばらつき度合の少なくとも一方の統計量を演算する
    工程と、 演算された前記統計量と前記基準統計量との差を検出す
    る工程と、 前記統計量の差に基づいて当該統計量が予め設定された
    所定の許容範囲を越えているか否かを判断する工程と、 前記統計量が前記所定の許容範囲を越えていると判断し
    た場合に、当該検査装置自体が不良状態である旨を前記
    表示手段で表示し、前記統計量が前記所定の許容範囲を
    越えていないと判断した場合に、前記被検査対象が良品
    であるか否かを分別手段で分別しさらに前記分別手段で
    の分別結果を表示手段で表示する工程とを備える検査方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の検査装
    置を使用する検査方法であって、 予め初期状態において、単一の前記被検査対象を複数回
    実測し、その平均値及びばらつき度合の少なくとも一方
    を演算して基準統計量を得る工程と、 その後に、当該基準統計量の対象とされた前記被検査対
    象と同一の単一の前記被検査対象を所定回数連続して繰
    り返し測定したデータを前記記録手段で蓄積記録する工
    程と、 前記記録手段に蓄積記録されたデータの平均値及びばら
    つき度合の少なくとも一方の統計量を演算する工程と、 演算された前記統計量と前記基準統計量との差を検出す
    る工程と、 前記統計量の差に基づいて当該統計量が予め設定された
    所定の許容範囲を越えているか否かを判断する工程と、 前記統計量が前記所定の許容範囲を越えていると判断し
    た際に、当該検査装置自体が不良状態である旨を前記表
    示手段で表示する工程とを備える検査方法。
JP8211188A 1996-08-09 1996-08-09 検査装置及び検査方法 Pending JPH1054858A (ja)

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JP8211188A Pending JPH1054858A (ja) 1996-08-09 1996-08-09 検査装置及び検査方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007521842A (ja) * 2003-09-23 2007-08-09 ニューロコム インターナショナル インコーポレイテッド スクリーニングテストの施行においてエラーを減らすための方法および装置
JP2007248200A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Nec Electronics Corp 半導体試験装置の保守システムおよび保守方法
WO2021065086A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 株式会社アドバンテスト 保守装置、保守方法、および、保守プログラム

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