JPH1052901A - 合成樹脂積層品の製造方法 - Google Patents

合成樹脂積層品の製造方法

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JPH1052901A
JPH1052901A JP9149972A JP14997297A JPH1052901A JP H1052901 A JPH1052901 A JP H1052901A JP 9149972 A JP9149972 A JP 9149972A JP 14997297 A JP14997297 A JP 14997297A JP H1052901 A JPH1052901 A JP H1052901A
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JP
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synthetic resin
glass fiber
product
resin laminate
foam layer
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JP9149972A
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Tsutomu Yano
勉 矢野
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状固定性や剛性が充分な合成樹脂積層品
を、作業環境よく簡単に、しかも安価に、さらには表面
に凹凸を少なく製造することのできる方法を提供する。 【解決手段】 連続気泡からなる硬質ポリウレタン発泡
体11の両面に、ポリメリックMDI33,34が付着
したガラス繊維層21,22、ホットメルトフィルム3
5,36および表面材31,32を積層し、加熱金型5
7で所望形状にプレスすることにより、前記各部材の接
着および形状固定のされた合成樹脂積層品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は合成樹脂積層品の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車天井材やドアトリム等の自
動車内装材あるいはその他の製品に用いられる合成樹脂
積層品の製造方法として、熱硬化性の接着剤を含浸させ
たウレタン等の軟質または半硬質発泡体の両面に、ガラ
ス繊維層および表面材(一方は製品の表側面、他方は裏
側面を構成する。)を積層し、加熱金型で所望形状にプ
レスすることにより、反応硬化させて前記各部材の接着
および賦形を行い、合成樹脂積層品を得る方法が知られ
ている。
【0003】しかしながら、前記合成樹脂積層品の製造
方法にあっては、軟質または半硬質発泡体を用い、型内
で反応硬化させるため、生産時に厳密な条件管理が必要
であり、また多くの場合、連続生産となるため、切替等
に煩わしい点が多く、しかも設備も専用となるので、汎
用性を欠いていた。従って、生産に当たり、制約が多か
った。
【0004】また、近年、連続気泡からなる一層の硬質
ポリウレタン発泡体の両面に、2液(ポリオール成分と
イソシアネート成分の2成分からなる)のポリウレタン
接着剤が噴霧されたガラス繊維層、ホットメルトフィル
ム、および表面材を積層し、加熱金型でプレスすること
により、前記2液型のポリウレタン接着剤を反応硬化さ
せて、各部材の接着および形状固定を行う方法が提案さ
れた。この方法においては、硬質ポリウレタンとして、
分岐密度が1.8〜2.1程度、ガラス転移点が130
〜150℃程度の低いものを用いている。また、前記分
岐密度及びガラス転移点の低い硬質ポリウレタンは、そ
の成形材料の一つとしてのポリオールを、水酸基価が1
60〜180程度の低いものとすることによって得られ
る。この方法によれば、硬質発泡体を用いるため、得ら
れる合成樹脂積層品は形状固定性や剛性に優れるものと
なり、自動車内の天井材等として好適である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記連続気泡
の硬質発泡体を用いる製造方法にあっては、ポリオール
成分とイソシアネート成分からなる2液接着剤を用いる
ため、次のような問題があった。
【0006】まず、第一の問題として、接着剤塗布機に
より2液(2成分)を混合してガラス繊維層にスプレー
する際、混合液が周囲に飛散してその後硬化するため、
作業場所の清掃維持が面倒になる問題がある。
【0007】また、第二の問題として、ポリオール成分
とイソシアネート成分は、その粘度の差が大きいため、
両成分の吐出割合がばらつきやすく、その割合を一定と
するための加熱や温度コントロールが必要となり、接着
剤塗布機の構造や維持が複雑となり、接着剤塗布機の価
格も高くなる問題がある。しかも、2液スプレー塗布用
のガンは、2液供給用の配管・2液混合・攪拌装置・洗
浄装置に加えて高い吐出圧に耐える構造などを必要と
し、装置が非常に複雑で、重量的にも重く、塗布作業に
負担がかかり疲れやすくなる問題がある。
【0008】さらに第三の問題として、2液型ポリウレ
タン接着剤は高価であるという問題がある。特に、価格
競争が激しい分野で用いられる合成樹脂積層品に対して
は、少しでも価格を下げたいという欲求は極めて強い。
【0009】加えて、第四の問題として、製品表面に小
さな凹凸が発生しやすく、製品の用途などによっては、
外観が損なわれる問題があった。この点についても本発
明者は鋭意研究したところ、前記硬質ポリウレタンに原
因があることを見出した。すなわち、従来においては、
複雑な形状にプレス成形する場合にも割れ難いように、
硬質ポリウレタンとして分岐密度及びガラス転移点の低
いものを用いていたのであるが、この分岐密度およびガ
ラス転移点の低い硬質ポリウレタンは、通常の硬質ポリ
ウレタンと比べれば柔らかく脆いものであるため、プレ
ス成形する際に凹凸を生じやすいのである。
【0010】そこで、この発明は、形状固定性や剛性が
充分な合成樹脂積層品を、作業環境よく簡単に、しかも
安価に、さらには表面に凹凸を少なく製造することので
きる方法を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
連続気泡からなる硬質ポリウレタン発泡体の両面に、液
状イソシアネートが付着したガラス繊維層、ホットメル
トフィルムおよび表面材を積層し、加熱金型で所望形状
にプレスすることにより、前記各部材の接着および形状
固定のされた合成樹脂積層品を得ることを特徴とする合
成樹脂積層品の製造方法に係る。
【0012】前記硬質ポリウレタン発泡体として特に限
定はなく、連続気泡を有する公知のものを使用でき、合
成樹脂積層品の用途に応じた密度のものを選択すること
ができる。上記硬質ポリウレタン発泡体の独泡率は、熱
成形性および液状イソシアネートの浸透率が向上して接
着性に優れるため、10%以下が好ましい。一方、独泡
率が40%以上となると、熱成形時の温度上昇で気泡が
膨れたり、潰れにくくなるなど平面の平滑性が悪く追従
しない。なお、特に、製品表側発泡体層と製品裏側発泡
体層の2層とするとともに、前記製品表側発泡体層の分
岐密度及びガラス転移点を製品裏側発泡体層よりも高く
し、表面発泡体層のガラス転移点を実質的な熱成形温度
に近づけることが好ましい。また、前記製品表側発泡体
層を製品裏側発泡体層よりも水酸基価の高いポリエーテ
ルポリオールから形成したり、製品表側発泡体層を製品
裏側発泡体層よりも薄くするのが好ましい。このような
構成の硬質ポリウレタン発泡体を用いた合成樹脂積層品
は、表面に形成されることのある小さな凹凸の発生を抑
えて外観が極めて良好となる。
【0013】前記液状イソシアネートとしては、一般に
接着剤として使用されるもので、液状のものを特に制限
なく用いることができる。たとえば、芳香族系のTDI
(トルエンジイソシアネート)、ポリメリックMDI
(4,4’ジフェニルメタンジイソシアネート)、ND
I(1,5−ナフタレンジイソシアネート)、TODI
(トリジンジイソシアネート)、PPDI(パラフェニ
レンジイソシアネート)、XDI(キシリレンジイソシ
アネート)、TMXDI(テトラメチルキシレンジイソ
シアネート)およびそれらの変性体などが挙げられる。
好ましくは、ポリメリックMDI、あるいはTDI、M
DIの変性体およびそれらの混合物の使用が適してい
る。
【0014】これらの変性体は、単品イソシアネートに
対して、蒸気圧の低下、粘度・官能基数・反応性の変
更、その他接着性・操作性などを付与するために、種々
の変性がなされる。すなわち、プレポリマーと呼ばれる
ウレタン変性、アロファネート変性、ビューレット変
性、あるいはカルボイミド/ウレトニミン変性の各種変
性TDI、変性MDI等が挙げられる。
【0015】これらのうち、さらに好ましいものは、3
〜300cpの液状イソシアネートで、スプレー塗布
性、浸透性等に優れる。逆に、1000cpよりも粘度
の高いものは、反応性、作業性に劣る。また、これらの
うち特にポリメリックMDI、およびカルボジイミド変
性MDIが蒸気圧が低くガラス繊維との親和性がよく、
ガラス繊維をよく濡らすため、反応性・接着性、作業性
の面で適している。これら液状イソシアネートの種類
は、接着性・積層品の剛性・反応性・作業性等に応じて
適宜選択して用いられる。なおポリメリックMDIは粗
MDIまたはクルードMDIとも称される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の実施により得られ
る合成樹脂積層品の一例を示す部分断面図、図2はこの
発明の製造方法の一実施例について設備の概略を示す
図、図3は本発明の他の例によって得られた合成樹脂積
層品の部分断面図、図4は前記合成樹脂積層品に用いら
れた硬質ポリウレタン発泡体の製造例を示す断面図であ
る。
【0017】図1に示す合成樹脂積層品10は、自動車
天井材用のもので、連続気泡からなる硬質ポリウレタン
発泡体11の両面に、ガラス繊維層21,22および表
面材31,32が積層および接着されて所定形状に賦形
されている。前記硬質ポリウレタン発泡体11とガラス
繊維層21,22との接着は、そのガラス繊維層21,
22に付着したポリメリックMDI33,34の硬化に
よってなされ、一方ガラス繊維層21,22と表面材3
1,32との接着はガラス繊維層21,22と表面材3
1,32間に設けられたホットメルトフィルム35,3
6の溶着によってなされている。
【0018】前記連続気泡からなる硬質ポリウレタン発
泡体11は、この合成樹脂積層品10の基材を構成する
もので、公知のものを使用できる。この実施例では、水
酸基価172mgKOH/gのポリエーテル系ポリオー
ルを使用して、硬質ポリウレタン発泡体を得た。この発
泡体の物性値は、密度25〜38kg/m3 、分岐密度
2.0、ガラス転移点145℃のポリエーテル系のもの
からなる。また、この連続気泡からなる硬質ポリウレタ
ン発泡体11の厚みは、合成樹脂積層品10の用途に応
じて適当とされる。
【0019】前記ガラス繊維層21,22は、この合成
樹脂積層品10の剛性を高めるためのもので、ガラス繊
維のチョップ(長いガラス繊維をカットしたもの)を堆
積して層状としたもの、あるいはガラス繊維マットから
なる。このガラス繊維層21,22の重量は、合成樹脂
積層品10に求められる剛性などによって適宜決定され
る。
【0020】前記ポリメリックMDI33,34は、熱
および触媒の存在下で水との反応により反応固化し、そ
の硬化によって前記連続気泡の硬質ポリウレタン発泡体
11とガラス繊維層21,22とを接着させる。また、
このポリメリックMDI33,34は前記硬化によって
合成樹脂積層品10の形状を固定する作用もある。な
お、このポリメリックMDI33,34の粘度は200
cp/25℃であり、合成樹脂積層品10の製造時、前
記ガラス繊維層21,22上にスプレーなどにより容易
に付着させることができる。
【0021】前記ホットメルトフィルム35,36は加
熱により溶融して接着性を発揮するもので、EVA(エ
チレン酢酸ビニル共重合体)、EAA(エチルアクリル
アセテート)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロ
ピレン)等のポリオレフィン系ホットメルトフィルムや
ポリアミド系ホットメルトフィルム等公知のものが用い
られる。前記表面材31,32は、合成樹脂積層品10
の内部保護や装飾性などのために設けられるもので、一
方31が合成樹脂積層品の裏側表面、他方32が表側表
面を構成する。この表面材31,32の材質は、不織
布、ニットファブリック、PVCレザーシートなどの単
独からなるもの、あるいは発泡体にニットファブリック
やPVCレザーシートが積層されたものなどから適宜選
択される。もちろん両表面材31,32を同一の材質で
構成する必要はない。
【0022】次にこの発明の製造方法により、前記合成
樹脂積層品10を製造する例について説明する。なお、
以下の例では、コンベアを用いて各部材を連続的に積層
する例について示すが、この発明はあらかじめ所定寸法
に切断した部材をコンベアを用いることなく、順次積層
してもよい。
【0023】まず、この例では、図2に示すように、合
成樹脂積層品の裏側表面となる前記の表面材31とその
上面に配置されるホットメルトフィルム35とを、コン
ベア50によって積層状態で連続的に一方向へ供給す
る。そして、前記コンベア50上の所定位置でホットメ
ルトフィルム35上に、所定寸法にカットされたガラス
繊維のチョップ21Aを散布し、所定重量に堆積させて
ガラス繊維層21を形成する。なお、ガラス繊維のチョ
ップ21Aに代えてガラス繊維のマットをホットメルト
フィルム35に積層してもよい。
【0024】次いで、前記ガラス繊維層21にポリメリ
ックMDI33をスプレーする。さらに、この実施例で
は、ポリメリックMDIの反応硬化を促進させるため、
触媒溶液38をガラス繊維層21にスプレーする。この
実施例の触媒溶液38は、ジメチルエタノールアミン/
トリエチレンジアミン=6/10の5%水溶液を60g
/m2 の割合で散布した。ここで散布する触媒溶液は、
ジメチルエタノールアミンのみの4%水溶液でもよい。
前記ガラス繊維層21にスプレーされたポリメリックM
DI33および触媒溶液38は、ガラス繊維層21表面
および内部に付着してガラス繊維層21に保持される。
【0025】前記ポリメリックMDIは1液からなるた
め、2液型のポリウレタン接着剤と比べ、各液の粘度を
調節する必要がなく、用いる塗布機の構造が簡単とな
る。そのため、装置のメンテナンスも容易で設備費も安
価となる。さらに、ポリメリックMDIは、触媒水と加
熱により硬化反応を開始するため、周囲に飛散すること
があってもそのままでは硬化することが少なく、作業環
境を損なうおそれも少ない。加えて、ポリメリックMD
Iは2液型のポリウレタン接着剤よりも安価であり、か
かる合成樹脂積層品を安価に製造することができる。
【0026】その後、所定寸法に裁断された板状の連続
気泡の硬質ポリウレタン発泡体11をコンベア50の横
から前記ガラス繊維層21上面に供給して積層する。こ
の連続気泡の硬質ポリウレタン発泡体11の大きさは、
目的とする合成樹脂積層品の大きさに応じたものとされ
る。この実施例の発泡体11は、ポリエーテル系のもの
で密度が25〜38kg/m3 、厚みが約7mmであ
る。
【0027】前記連続気泡の硬質ポリウレタン発泡体1
1の上面には、まずガラス繊維のチョップ22Aを所定
量散布し、ガラス繊維層22を設ける。なお、ここで散
布するガラス繊維のチョップ22Aは、先に散布したガ
ラス繊維のチョップ21Aと同じ種類、サイズおよび量
としてもよく、あるいは異ならせてもよい。もちろんガ
ラス繊維のマットとしてもよい。
【0028】次いで、前記ガラス繊維層22にポリメリ
ックMDI34とその触媒溶液39をスプレーする。触
媒溶液39は前記の触媒溶液38と同じものからなり、
また、ポリメリックMDI34と触媒溶液39のスプレ
ー量は適宜決定される。ここでスプレーされたポリメリ
ックMDI34と触媒溶液39は、ガラス繊維層22の
表面およびガラス繊維層22内に浸透して保持される。
【0029】その後、前記ガラス繊維層22上にホット
メルトフィルム36を積層し、さらにその上に表面材3
2を積層する。このホットメルトフィルム36と表面材
32は、各々先に用いたホットメルトフィルム35ある
いは表面材31と同じでもよくまた異ならせてもよい。
それらは、目的とする合成樹脂積層品に求められる物性
や、用途等に応じて適宜選択される。
【0030】そして前記各部材が積層された積層物を、
前記コンベア50によってカッター53等の切断具の位
置まで送り、そこで所定寸法に裁断する。その際、この
実施例では前記連続気泡の硬質発泡体11があらかじめ
所定寸法となっているため、その硬質発泡体11の端と
なる位置で他の部材、すなわち表面材31,32等を切
断する。
【0031】その後、前記切断された積層物10Aを、
下型55と上型56とよりなる加熱金型57間に配置し
て加熱プレスする。この下型55と上型56は、その型
面(内面)形状が、合成樹脂積層品の外面に合わせた形
状とされており、また内部にヒーターや熱媒管が配設さ
れるなどして所定温度に加熱できるようになっている。
この例では、型面温度が130℃、プレス圧が2.5k
g/cm2 、プレス時間が30〜45秒とされる。
【0032】このプレスによって前記積層物10Aが型
面形状に賦形され、また前記ガラス繊維層21,22に
付着保持されているポリメリックMDI33,34がガ
ラス繊維層21,22と連続気泡の硬質発泡体11との
間に一部滲み出し、前記型面の熱によって前記ガラス繊
維層21,22と連続気泡の硬質ポリウレタン発泡体1
1間およびガラス繊維層21,22内で硬化反応を開始
する。そして、そのポリメリックMDI33,34は前
記ガラス繊維層21,22に付着している触媒溶液の存
在によって速やかに硬化し、ガラス繊維層21,22と
硬質ポリウレタン発泡体11の接着を行うとともにそれ
らの形状固定を行う。
【0033】また、前記プレス時の型面の熱により前記
ガラス繊維層21,22と表面材31,32間のホット
メルトフィルム35,36が溶融して、ガラス繊維層2
1,22と表面材31,32とが接着する。
【0034】その後、前記接着および形状固定がされた
積層物10Bをトリミング型58でプレスし、積層物1
0B周縁の不要部分を切除し、図1に示した所望の合成
樹脂積層品を得る。表1には、前記実施例の製造方法に
おいて、用いる部材の材質や量を変えて合成樹脂積層品
を製造した実施例1ないし6について、その材質等を示
す。また、前記実施例に対する物性値を表2に示す。得
られた合成樹脂積層品の物性は、自動車内の天井材とし
ての使用に充分耐えるものであった。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】また、前記したように、硬質ポリウレタン
発泡体を、製品表側発泡体層と製品裏側発泡体層とから
なる2層構造とするとともに、前記製品表側発泡体層の
分岐密度及びガラス転移点を製品裏側発泡体層よりも高
くしたものでは、合成樹脂積層品の剛性や脆性が良好と
なるだけでなく、製品表面に形成されることのある細か
な凹凸の発生を防ぐのに極めて有効である。図3にその
一例を示す。図中の符号40は合成樹脂積層品、41,
49は表面材、42,48はホットメルトフィルム、4
3,47はガラス繊維層、44,46はポリメリックM
DI、45は硬質ポリウレタン発泡体で、製品表側発泡
体層45Aと製品裏側発泡体層45Bとが、ホットメル
トフィルム45Cを介して積層されている。この合成樹
脂積層体は、各層が図のように積層され接着され、所定
形状に賦形されている。
【0038】前記製品表側発泡体層45Aの分岐密度お
よびガラス転移点を、製品裏側発泡体層45Bよりも高
くする方法としては種々考えられるが、製品表側発泡体
層45Aを製品裏側発泡体層45Bよりも水酸基価の高
いポリエーテルポリオールにより形成するのが簡単で確
実である。ここで言う水酸基価とは、試料1gから得ら
れるアセチル化物に結合している酢酸を中和するのに必
要なアルカリを、水酸化カリウムの量で示したもので、
この値が大となると反応活性が高くなって発泡体の剛性
が高くなると考えられる。この水酸基価は、製品裏側の
発泡体層の水酸基価を160〜230mgKOH/gと
すると、製品表側発泡体層の水酸基価が230〜300
mgKOH/g程度が好ましい。その際、製品表側発泡
体層45Aを製品裏側発泡体層45Bよりも薄くするこ
とにより、合成樹脂積層体の剛性を損なうことなく製品
表面の凹凸を生じにくくできる。本例では製品表側発泡
体層45Aの厚みを2mm、製品裏側発泡体層45Bの
厚みを4〜5mmとした。
【0039】図4に2層よりなる硬質ポリウレタン発泡
体の製法例を示す。図中の符号60はコンベア、61は
ラミネート機、62はそのヒーターで、コンベア60上
を移動する製品裏側発泡体層45Bにホットメルトフィ
ルム45Cを介して製品表側発泡体層45Aが積層され
る。そして、適宜温度に調整されたラミネーター機61
内で前記ホットメルトフィルム45Cを溶融させること
により、製品表側発泡体層45Aと製品裏側発泡体45
Bとが一体に接着される。本実施例ではコンベアスピー
ドを2.0m/分、ヒーター温度180℃〜200℃と
し、前記ラミネーター機61により硬質ポリウレタン発
泡体をその厚みの約70〜90%程度に圧縮した。な
お、前記製品表側発泡体と製品裏側発泡体との接着方法
は、図示したホットメルトフィルムによる方法に限定さ
れることはなく、ポリメリックMDIを塗布し、その塗
布面に水などをスプレーして反応硬化させたり、一方の
発泡体の表面にポリエチレンパウダーを散布し、その上
にホットメルトフィルムを介してもう一方の発泡体を重
ねて加熱することにより両発泡体を接合する方法もあ
る。
【0040】表3には、二層の水酸基価や厚みなどを変
えて硬質ポリウレタン発泡層を製造した製造例1〜3に
ついて、各層の水酸基・厚み・分岐密度・ガラス転移点
ならびにフライアビリティが示される。なお、フライア
ビリティの測定方法は以下の通りである。25.4mm
立方の硬質ポリウレタン発泡体12個を、立方体(19
7mm立方)形状の木箱に19.05mm立方の木片2
4個とともに入れ、木箱を毎分60回転の速度で600
回転させた後で、試験前の発泡体総重量に対する粉にな
った発泡体の重量%を測定する。(ASTM C−42
1−61)
【0041】
【表3】
【0042】次に、得られた硬質ポリウレタン発泡体に
ガラス繊維および表面材などを積層して合成樹脂積層体
を得る(実施例7〜9)。各層の構成を表4に示す。な
お、表中では前記表面材のうちの一方49を、製品裏面
を構成する裏面材として示した。そしてまた、この合成
樹脂積層体も、図2に示して説明したようなコンベアに
より、各層を連続的に積層することができ、適宜のプレ
ス装置で所定の形状に賦形される。
【0043】
【表4】
【0044】前記合成樹脂積層体を、熱成形して天井材
とし、その物性および外観について調べた。その結果を
表5に示す。なお、前記物性の測定方法などについて
は、表2に示した例と同じである。製品外観の凹凸は、
目視により観察、また指圧座屈は、積層体表面を指で押
してみて形状復帰しない凹みが生じたかどうかを観察、
さらに曲面ダレは、製品表面の微細な凹凸が精度よく明
らかに形成されていない部分があるかどうかを目視にて
観察する。表に示すように、本発明の製造方法により得
られた合成樹脂積層品は、自動車天井材として満足する
物性および外観を有していた。
【0045】
【表5】
【0046】なお、本発明の効果をさらに明らかとする
ために以下の比較例を実施した。 〔比較例1〕製造例1において、製品裏側発泡体層を水
酸基価283mgKOH/g、分岐密度2.8mmol
/g、ガラス転移点182℃のものに代えた他は製造例
1と同様の構成で硬質ポリウレタンフォームを形成し
た。得られた発泡体を用い実施例7と同様にして合成樹
脂積層体を形成し、その外観を観察したところ、凹凸お
よび座屈は見られなかったものの製品曲面ダレおよび微
細な製品曲面部に割れが発生していた。
【0047】〔比較例2〕製造例1において、製品表側
発泡体層を水酸基価183mgKOH/g、分岐密度
1.9mmol/g、ガラス転移点137℃のもの、製
品裏側発泡体層を水酸基価283mgKOH/g、分岐
密度2.8mmol/g、ガラス転移点182℃のもの
に代えた他は製造例1と同様の構成で硬質ポリウレタン
フォームを形成した。得られた発泡体を用い、実施例7
と同様にして合成樹脂積層体を形成し、その外観を観察
したところ、製品表面に凹凸、曲面ダレ、微細な製品曲
面部の割れがやや発生していた。また、指で押して座屈
した。
【0048】〔比較例3〕製造例1において、製品表側
発泡体層を水酸基価183mgKOH/g、分岐密度
1.9mmol/g、ガラス転移点137℃のものに代
えた他は製造例1と同様の構成で硬質ポリウレタンフォ
ームを形成した。得られた発泡体を用い、実施例7と同
様にして合成樹脂積層体を形成し、その外観を観察した
ところ、製品表面に凹凸が発生していただけでなく、指
で押しただけで容易に座屈した。
【0049】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
合成樹脂積層品の製造方法にあっては、連続気泡の硬質
発泡体とガラス繊維との接着剤として液状イソシアネー
トを用いるため、作業環境の悪化が少ない効果がある。
【0050】さらに、本発明で用いる接着剤は、液状イ
ソシアネートと触媒溶液(水系)であるため、両者とも
に液の粘度が低くスプレー作業性、材料部材への浸透性
に優れ、別々に塗布しても容易に反応する。しかも、反
応硬化物はウレア結合であるため、分子内で架橋されよ
り一層剛性が高くなる。特に、ポリメリックMDIやカ
ルボジイミド変性MDIの場合には、ガラス繊維との親
和性が非常に強く、スプレー塗布しただけでガラス繊維
間の細かい隙間に容易に侵入するので、より一層接着性
・剛性の高い積層品が得られる。
【0051】これに対して、2液型のポリウレタン接着
剤では、粘度が高く、塗布時のエアの巻き込みおよび2
液の反応硬化の進行のために、ガラス繊維間の小さな隙
間までは反応液(接着剤)が侵入できない。したがっ
て、従来の2液型のポリウレタン接着剤では、ガラス繊
維間の小さな隙間まで反応液(接着剤)が侵入せず、期
待するほどの剛性が得られないのに対し、この発明によ
れば十分な剛性が得られるのである。そのような十分な
剛性が得られるようになったのも、単に接着剤の塗布方
式を変更したというだけではなく、ガラス繊維間の微細
な隙間にまで反応液(接着剤)を侵入させることのでき
る方法を考えついたからである。
【0052】また、この発明は、液状イソシアネートの
スプレーあるいは塗布に用いる塗布機が2液型ポリウレ
タン接着剤の塗布機と比較して簡単な構造で済み、塗布
作業が容易で疲れにくいのみならず、メンテナンスも容
易で設備費も安価となる利点がある。さらにこの発明
は、連続気泡の硬質ポリウレタン発泡体を用いて合成樹
脂積層品を製造するため、前記硬質ポリウレタン発泡体
によって、剛性や形状保持性の高い合成樹脂積層品が得
られる利点があり、自動車天井材のような内装材に好適
な製造方法である。
【0053】加えて、硬質ポリウレタン発泡体を製品表
側発泡体層と製品裏側発泡体層の2層とするとともに、
製品表側発泡体層を製品裏側発泡体層よりも水酸基価の
高いポリエーテルポリオールから形成して前記製品表側
発泡体層の分岐密度及びガラス転移点を製品裏側発泡体
層よりも高くすれば、製品の表面側の剛性がより高めら
れるだけでなく、表面に凹凸や曲面ダレなどが生ぜず製
品形状をシャープに表すことができ外観が極めて良好と
なる。
【0054】その理由は定かではないが、分岐密度が上
昇することで、発泡体の硬度が増し脆さが改良されてあ
ばたが消える。また、ガラス転移点を高くすることで、
実質的な熱成形温度に近づくため、熱変形性が良くなっ
て凹凸への追従性が増し、曲面ダレ等も少なくなり熱成
形性が向上するなどの効果が現れると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施により得られる合成樹脂積層品
の一例を示す部分断面図である。
【図2】この発明の製造方法の一実施例について設備の
概略を示す図である。
【図3】本発明の他の例によって得られた合成樹脂積層
品の部分断面図である。
【図4】前記合成樹脂積層品に用いられた硬質ポリウレ
タン発泡体の製造例を示す断面図である。
【符号の説明】
10,40 合成樹脂積層品 11,45 連続気泡の硬質ポリウレタン発泡体 21,22,43,47 ガラス繊維層 31,32,41,49 表面材 33,34,44,46 ポリメリックMDI 35,36,42,45C,48 ホットメルトフィ
ルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 31/20 9349−4F B32B 31/20 // B29K 105:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続気泡からなる硬質ポリウレタン発泡
    体の両面に、液状イソシアネートが付着したガラス繊維
    層、ホットメルトフィルムおよび表面材を積層し、加熱
    金型で所望形状にプレスすることにより、前記各部材の
    接着および形状固定のされた合成樹脂積層品を得ること
    を特徴とする合成樹脂積層品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、硬質ポリウレタン発
    泡体を製品表側発泡体層と製品裏側発泡体層の2層とす
    るとともに、前記製品表側発泡体層の分岐密度及びガラ
    ス転移点を製品裏側発泡体層よりも高くしたことを特徴
    とする合成樹脂積層品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、製品表側発泡体層を
    製品裏側発泡体層よりも水酸基価の高いポリエーテルポ
    リオールから形成したことを特徴とする合成樹脂積層品
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、製品表側発
    泡体層を製品裏側発泡体層よりも薄くしたことを特徴と
    する合成樹脂積層品の製造方法。
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