JPH1052609A - フィルタおよびフィルタ装置 - Google Patents

フィルタおよびフィルタ装置

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JPH1052609A
JPH1052609A JP8227503A JP22750396A JPH1052609A JP H1052609 A JPH1052609 A JP H1052609A JP 8227503 A JP8227503 A JP 8227503A JP 22750396 A JP22750396 A JP 22750396A JP H1052609 A JPH1052609 A JP H1052609A
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JP
Japan
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filter
filtrate
supply pipe
small
partition
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Application number
JP8227503A
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English (en)
Inventor
Michio Kawaguchi
美智夫 川口
Keiko Oba
敬子 大羽
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FUJI TRADING KK
Bosch Corp
Original Assignee
FUJI TRADING KK
Zexel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仕切り部の上端からフィルタが破れるのを防
止する。 【解決手段】 瀘過液供給パイプ20には、その長手方
向に離れた3箇所に瀘過液を吐出するためにの吐出孔2
1をそれぞれ形成する。この吐出孔21の下側のフィル
タ30には、各箇所の吐出孔21から吐出された瀘過液
を受け止めるとともに、小室34a,34c,34eに
案内する案内部37a〜37cを形成する。仕切り部3
3a,33c,33eの下端部をフィルタ30の下辺部
30aから離し、小室34aと34b、34cと34
d、34eと34fの下端部どうしを連通させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、切削機械、研削
機械等において用いられるクーラント、切削液、研削
液、その他の瀘過すべき液体(この明細書において瀘過
液という。)を瀘過するためのフィルタおよびフィルタ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、研削機械に用いられる研削液
は、図3に示すよう、ポンプP1によってメインタンク
1から研削機械2に供給される。研削機械2において使
用された研削液は、サブタンク3に一時貯留され、比較
的大きな研削屑が沈殿される。その後、研削液は、ポン
プP2によってフィルタ装置4に送られて瀘過される。
瀘過された研削液は、メインタンク1に戻され、再び研
削機械2の使用に供される。
【0003】上記フィルタ装置4は、瀘過液供給パイプ
5とフィルタ6とから構成されている。瀘過液供給パイ
プ5は、先端部が閉じられた円筒状をなすものであり、
その先端部の下側を向く外周面には吐出孔5aが形成さ
れている。この吐出孔5aからは、瀘過液供給パイプ5
に供給された瀘過液が下方に向かって吐出される。一
方、フィルタ6は、四角形の偏平な袋状をなすものであ
り、その一側上端部から上辺部に沿って着脱可能に挿入
された瀘過液供給パイプ5によって支持されている。ま
た、フィルタ6は、その下辺部から上方に向かって直線
状に縫合されることによって仕切り部6aが形成され、
これによってフィルタ6の内部が複数の小室6bに区分
されている。
【0004】上記構成のフィルタ装置4において、瀘過
液供給パイプ5に瀘過液が供給されると、その瀘過液は
吐出孔5aから図3において最も右側に位置する小室6
bに吐出される。小室6bに吐出された瀘過液は、小室
6bを構成する瀘布を通過して外部に出るときに瀘過さ
れる。その一方、小室6bには、瀘過液中に混入した微
細な研削粉等の混入物Cが徐々に溜まる。そして、混入
物Cが多量に溜まって小室6bの瀘過能力が低下する
と、最も右側の小室6bに吐出された瀘過液が仕切り部
6aを越えて右隣の小室6bに流入するようになり、以
降はその小室6bで瀘過が行われる。このようにして、
各小室6bで順次瀘過が行われるとともに、各小室6b
に混入物Cが順次溜まる。
【0005】なお、最も左側の小室6bは予備のための
ものであり、フィルタ6の交換時期が所定の時期より遅
れた場合、瀘過液に対する混入物Cの混入割合が多く所
定の交換時期までに他の小室6bの瀘過能力が低下した
場合等に瀘過が行われるが、通常は左側から2番目の小
室6bに混入物Cが所定量だけ溜まったときにフィルタ
6が新たなフィルタ6と交換される。
【0006】上記フィルタ装置4においては、仕切り部
6aの上端部からフィルタ6が破れるという問題があっ
た。そこで、従来のフィルタ6では、仕切り部6aの上
端部から斜め下方に向かう部分を縫合することによって
補強部6cを形成し、これによって仕切り部6aの上端
部からフィルタ6が破れるのを防止するようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、補強部
6cを形成したフィルタ6においても、仕切り部6aの
上端部からの破れを未だ十分には防止することができな
いという問題があった。
【0008】そこで、フィルタ6の破れの原因を追求し
たところ、その原因が次の2つの点にあることが判明し
た。すなわち、上記フィルタ装置4においては、瀘過に
供する小室6bを右側から左側へ順次変えるようにして
いるため、瀘過を行っている小室6bには瀘過液および
混入物Cが溜まるが、その小室6bに隣接する左側の小
室6bには瀘過液および混入物Cが全く溜まらない。こ
のため、隣接する2つの小室6b,6bを区画する仕切
り部6aには、いわゆる偏荷重が作用し、その荷重によ
る応力が仕切り部6aの上端部に集中する。そして、こ
のような事態が最も右側の仕切り部6aから左側の仕切
り部6aに順次発生し、いずれかの仕切り部6aの上端
部からフィルタ6が破れることがあったのである。ま
た、最も右側の小室6bには、吐出孔5aから瀘過液が
勢いよく流入し、その水圧が瀘過液および混入物による
荷重に加算される。このため、最も右側の小室6bを区
画する仕切り部6aの上端部からフィルタ6が破れるこ
とが特に多かった。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
上記二つの原因のうちの前者に対応してなされたもので
あり、略四角形の偏平な袋状をなし、内部が上下に延び
る仕切り部によって複数の小室に区分されたフィルタに
おいて、上記仕切り部の下端部をフィルタの下辺部から
離すことにより、隣接する二つの小室の下端部どうしを
連通させたことを特徴としている。請求項2に係る発明
は、後者の原因に対応してなされたもので、ほぼ水平に
配置され、下側を向く外周面に瀘過液を下方に向かって
吐出する吐出孔が形成された瀘過液供給パイプと、この
瀘過液供給パイプが一側上端部から上辺部に沿って挿通
され、内部が上下に延びる仕切り部によって複数の小室
に区分された略四角形の偏平な袋状をなすフィルタとを
備えたフィルタ装置において、上記フィルタには、上記
瀘過液供給パイプと上記仕切り部との間で上記吐出孔の
下側の箇所に、上記吐出孔から吐出された瀘過液を受け
止めるとともに小室へ案内するために、斜め下方に向か
って延びる案内部を形成したことを特徴としている。請
求項3に係る発明は、後者の原因に対応してなされたも
ので、ほぼ水平に配置され、先端部が閉じた瀘過液供給
パイプと、この瀘過液供給パイプが一側上端部から上辺
部に沿って挿通され、内部が上下に延びる仕切り部によ
って複数の小室に区分された略四角形の偏平な袋状をな
すフィルタとを備え、上記瀘過液供給パイプの下側を向
く外周面に瀘過液を下方に向かって吐出する吐出孔が形
成されたフィルタ装置において、上記吐出孔を上記瀘過
液供給パイプの長手方向に離れた複数箇所にそれぞれ形
成し、各箇所に形成された吐出孔から上記小室に瀘過液
をそれぞれ吐出させるようにしたことを特徴としてい
る。請求項3に係る発明においては、上記各箇所に形成
された吐出孔の通路面積を、上記瀘過液供給パイプの先
端側の箇所で小さく、基端側の箇所で大きくするのが望
ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて図1および図2を参照して説明する。図1
(A),(B)に示すように、この発明に係るフィルタ
装置10も、従来のフィルタ装置と同様に、水平に配置
された瀘過液供給パイプ20と、この瀘過液供給パイプ
20に支持されたフィルタ30とを備えている。
【0011】瀘過液供給パイプ20は、金属または硬質
樹脂からなるものであり、先端部が閉じた円筒状に形成
されている。図2に示すように、瀘過液供給パイプ20
の下側を向く外周面には、長手方向に離れた複数箇所
(この実施の形態では3箇所)に吐出孔21がそれぞれ
形成されている。この場合、基端側の箇所には吐出孔2
1が3つ形成され、中間および先端側の箇所には吐出孔
21が2つずつ形成されている。しかも、いずれの吐出
孔21も同一の大きさに形成されている。したがって、
各箇所における吐出孔21による流通面積は、基端側の
箇所で大きく、中間および先端側の箇所で小さくなって
いる。
【0012】なお、先端側の箇所に吐出孔21を1つだ
け形成することにより、吐出孔21による流通面積を、
基端側、中間、先端側の順に小さくするようにしてもよ
い。また、流通面積の大きさを吐出孔21の形成数によ
って変えるようにしているが、各箇所に吐出孔21を1
つだけ形成し、各箇所に形成される吐出孔21の大きさ
を基端側で大きく、先端側で小さくするようにしてもよ
い。
【0013】上記フィルタ30は、横長の長方形状をな
す偏平な袋として形成されており、その一側上端部(図
1において左側上端部)には、挿入筒部31が形成され
ている。この挿入筒部31の左端開口部から上記瀘過液
供給パイプ20が上辺部30aに沿って挿脱可能に挿入
され、上辺部30aが瀘過液供給パイプ20に載置され
ることにより、フィルタ30が瀘過液供給パイプ20に
着脱可能に支持されている。そして、フィルタ30は、
挿入筒部31に取り付けられた固定紐32を縛り付ける
ことにより、瀘過液供給パイプ20に固定されている。
【0014】フィルタ30は、例えば同一形状、同一大
きさの複数枚の瀘布または瀘紙を重ね合わせた後、上記
挿入筒部31の開口部を除く周縁部を折り返す。そし
て、折り返した部分を縫合することによって袋状に形成
することができる。この場合、瀘布または瀘紙を2枚用
いればフィルタ30が単層の袋になるが、この実施の形
態のフィルタ30では瀘布または瀘紙を4枚用いること
により、2層の袋としている。フィルタ30を単層また
は2層にするかは、フィルタ30が有すべき瀘過能力、
フィルタ30の強度等を考慮して決定する。勿論、3層
以上にしてもよい。また、フィルタ30を構成する瀘布
または瀘紙の材質も、混入物Cの量および大きさ等を考
慮して決定する。
【0015】上記フィルタ30には、上下に延びる仕切
り部33が形成されている。仕切り部33は、4枚の瀘
布または瀘紙を縫い合わせることによって形成されてお
り、この実施の形態では6つの仕切り部33a〜33f
が形成されている。仕切り部の数は1つ以上任意であ
る。6つの仕切り部33a〜33fが形成されることに
より、フィルタ30の内部が7つの小室34a〜34g
に区分されている。なお、小室34gは、前述した従来
のフィルタにおける予備の小室と同様のものであるので
形成しなくともよい。
【0016】上記6つの仕切り部33a〜33fのう
ち、右側から偶数番目の仕切り部33b,33d,33
fはフィルタ30の下辺部30bまで延びている。一
方、奇数番目の仕切り部33a,33c,33eは、下
辺部30bから上方に離れている。これにより、小室3
4aと34b、34cと34d、34eと34fが、そ
れぞれの下端部において互いに連通している。
【0017】なお、仕切り部33a〜33fの上端部の
高さは同一であり、それぞれの上端部には補強部35が
形成されている。各補強部35は、瀘過液供給パイプ2
0の基端側から先端側へ向かうにしたがって下方へ向か
うように傾斜させられている。各補強部35が4枚の瀘
布または瀘紙を縫い合わせることによって形成されてい
ることは勿論である。
【0018】また、フィルタ30の瀘過液供給パイプ2
0より若干下側の箇所には、4枚の瀘布または瀘紙を縫
い合わせることにより、瀘過液供給パイプ20に沿って
延びる3つの水平縫合部36a〜36cが形成されてい
る。各水平縫合部36a〜36cは、瀘過液供給パイプ
20をフィルタ30に挿入するときのガイドとなるもの
であり、この実施の形態では瀘過液供給パイプ20の長
手方向に離れて配置されているが、互いに連続させて1
つに形成してもよい。水平縫合部36a〜36cを互い
に連続させる場合には、フィルタ30の一側部から他側
部まで形成してもよい。
【0019】さらに、フィルタ30には、4枚の瀘布ま
たは瀘紙を縫い合わせることにより、3つの案内部37
a〜37cが形成されている。案内部37a〜37c
は、上記3箇所に形成された吐出孔21とそれぞれ上下
に対向するように配置されており、それぞれの基端部
(左端部)は各水平縫合部36a〜36cの右端部に続
き、それぞれの先端部(右端部)は小室34a,34
c,34eの真上に位置している。また、案内部37a
〜37cは、その基端側から先端側へ向かうにしたがっ
て下方へ向かうように傾斜させられている。傾斜角度
は、先端側の案内部37aで最も小さく、案内部37
b,37cの順に大きく設定されている。
【0020】次に、上記構成のフィルタ装置10の作用
を説明する。瀘過液供給パイプ20に瀘過液が供給され
ると、その瀘過液は3箇所に形成された吐出孔21から
吐出される。この場合、瀘過液が瀘過液供給パイプ20
内を基端側では比較的高速に、中間部では中速に、先端
部では低速に流れるため、瀘過液供給パイプ内の圧力
が、基端側では低く、先端側では高くなっている。この
ため、仮に3箇所に形成された吐出孔21の流通面積を
同一にすると、吐出される瀘過液の量が、基端側で少な
く、先端側で多くなってしまう。しかるに、このフィル
タ装置10においては、各箇所の吐出孔21による流通
面積を基端側で大きく、中間部および先端側で小さくし
ているので、瀘過液供給パイプ20の3箇所から吐出さ
れる瀘過液の吐出量の差を小さくすることができる。勿
論、3箇所に形成された吐出孔21による流通面積を適
宜に設定することにより、各箇所から吐出される瀘過液
の吐出量を同一にすることも可能である。
【0021】瀘過液供給パイプ20から吐出された瀘過
液は、案内部37a〜37cによって受け止められ、そ
の流速が低下させられる。この場合、瀘過液供給パイプ
20内の圧力が先端側で高くなっているので、瀘過液が
先端側の吐出孔21からは高速で、基端側の吐出孔21
からは低速で吐出されるが、基端側の案内部37cの傾
斜角度は大きく、先端側の案内部37aの傾斜角度が小
さく設定されているので、瀘過液供給パイプ20から吐
出された瀘過液は、各案内部37a〜37cによってほ
ぼ同一の流速に低下させられる。各案内部37a〜37
cによって受け止められた瀘過液は、案内部37a〜3
7cに沿って流れ、小室34a,34c,34eに流入
する。
【0022】ここで、瀘過液は案内部37a〜37cに
よって一旦受け止められることによってその流速が低下
しているので、瀘過液が小室34a,34c,34eに
流入する際の圧力も小さい。したがって、フィルタ30
が仕切り部33a〜33fの上端部から破れるのを防止
することができる。しかも、吐出孔21を瀘過液供給パ
イプ20の3箇所に形成しているので、瀘過液供給パイ
プ20に供給される瀘過液の量が一定であるとすると、
吐出孔を1箇所だけ形成した場合に比して、各箇所に形
成された吐出孔21から小室34a,34c,34eに
流入する瀘過液の流入量が減少し、その分だけ瀘過液の
流入による圧力を小さくすることができる。よって、フ
ィルタ30の破れをより一層確実に防止することができ
る。
【0023】各小室34a,34c,34eに流入した
瀘過液は、仕切り部33a,33c,33eと下辺部3
0bとの各間を通り、小室34b,34d,34fに流
入する。したがって、互いに連通した小室34a,34
b;34c,34d;34e,34fの水位は同一にな
る。勿論、混入物Cの堆積量も同一になる。したがっ
て、仕切り部33a,33c,33eには、偏荷重が作
用することなく、バランスのとれた荷重が作用する。よ
って、仕切り部33a,33c,33eの上端部からフ
ィルタ30が破れるのを防止することができる。また、
上記のように、3箇所の吐出孔21から吐出される瀘過
液の吐出量が互いにほぼ同一であるので、小室34a〜
34eの水位は互いにほぼ同一になるとともに、混入物
Cの堆積量もほぼ同一になる。したがって、仕切り部3
3a〜33eの上端部からフィルタ30が破れるのを防
止することができる。
【0024】なお、小室34gには瀘過液が流入しない
ので、荷重のバランスによるフィルタ30の破れ防止と
いう効果は、仕切り部33fの上端部については得られ
ないが、案内部37a〜37cによって瀘過液の流速を
低下させたこと、および各箇所の吐出孔21からの瀘過
液の吐出量所を減少させたこととにより、仕切り部33
fの上端部からのフィルタ30の破れを十分に防止する
ことができる。
【0025】また、混入物Cが、仕切り部33a,33
c,33eの下端部に達するまで堆積すると、小室34
a,34c,34eに流入した瀘過液が下端側の連通箇
所を介して小室34b,34d,34fに流入すること
がほとんどなくなるが、そのときにはフィルタ30の目
詰まりにより、各小室34a,34c,34eに流入し
た瀘過液が仕切り部33a,33c,33eの上端部を
越えて小室34b,34d,34fに流入する。したが
って、各小室34a〜34fの水位および混入物Cの堆
積量はほぼ一定に維持される。
【0026】各室34a〜34fに流入した瀘過液は、
フィルタ30を構成する瀘布または瀘紙を通過する際に
瀘過される。勿論、このときに混入物Cが各小室34a
〜34fに堆積する。なお、瀘過された瀘過液は、研
削、切削等の使用目的に再度供される。また、所定量の
瀘過を行ったフィルタ30は、新たなフィルタ30と交
換される。
【0027】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜設計変更可能である。例え
ば、上記の実施の形態においては、吐出孔21を瀘過液
供給パイプ20の長手方向に離れた3箇所に形成してい
るが、先端側の1箇所にだけ形成してもよい。そのよう
にする場合には、仕切り部33a〜33fを下辺部30
bから離して小室34a〜34fの下端部どうしを連通
させるようにするのがよい。
【0028】また、上記の実施の形態においては、各仕
切り部33a〜33fと補強部35とのなす角度を鋭角
にしているが、直角ないしは鈍角にしてもよい。このよ
うにすると、次のような場合にフィルタ30が仕切り部
33a〜33fの上端部から破れるのを防止することが
できるからである。すなわち、各小室34a、33c,
33eに流入する瀘過液の量が多かったり、あるいはフ
ィルタ30が目詰まりして、各小室34a〜34fの瀘
過液が予備の小室34gに溢れ出るようになった場合に
は、各小室34a〜34f内の瀘過液が補強部35およ
び仕切り部33a〜33fを乗り越えて隣接する小室3
4b〜34gに流入するようになる。このとき、上記の
実施の形態のように、仕切り部33a〜33fと補強部
35とのなす角度を鋭角にしておくと、瀘過液が補強部
35によって大きな抵抗を受け、その抵抗に基づく応力
が各仕切り部33a〜33fと補強部35との各交差部
に作用する。この結果、各交差部からフィルタ30が破
れるおそれがある。この点、各仕切り部33a〜33f
と補強部35とのなす角度を直角ないしは鈍角にしてお
くと、補強部35による瀘過液に対する抵抗を小さくす
ることができる。したがって各交差部からのフィルタ3
0の破れを防止することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3に係
る発明によれば、仕切り縫合部の上端部からフィルタが
破れるのを防止することができるという効果が得られ
る。請求項4に係る発明によれば、仕切り縫合部の上端
部からフィルタが破れるのをより一層確実に防止するこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフィルタ装置の一実施の形態を
示す図であって、図1(A)はその一部切欠き正面図、
図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。
【図2】図1に示すフィルタ装置の瀘過液供給パイプを
下方から見た図である。
【図3】従来のフィルタ装置およびそのフィルタ装置が
用いられている研削液の循環系を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10 フィルタ装置 20 瀘過液供給パイプ 21 吐出孔 30 フィルタ 30a 上辺部 30b 下辺部分 33a〜33f 仕切り部 34a〜34g 小室 37a〜37c 案内部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略四角形の偏平な袋状をなし、内部が上
    下に延びる仕切り部によって複数の小室に区分されたフ
    ィルタにおいて、上記仕切り部の下端部をフィルタの下
    辺部から離すことにより、隣接する二つの小室の下端部
    どうしを連通させたことを特徴とするフィルタ。
  2. 【請求項2】 ほぼ水平に配置され、下側を向く外周面
    に瀘過液を下方に向かって吐出する吐出孔が形成された
    瀘過液供給パイプと、この瀘過液供給パイプが一側上端
    部から上辺部に沿って挿通され、内部が上下に延びる仕
    切り部によって複数の小室に区分された略四角形の偏平
    な袋状をなすフィルタとを備えたフィルタ装置におい
    て、上記フィルタには、上記瀘過液供給パイプと上記仕
    切り部との間で上記吐出孔の下側の箇所に、上記吐出孔
    から吐出された瀘過液を受け止めるとともに小室へ案内
    するために、斜め下方に向かって延びる案内部を形成し
    たことを特徴とするフィルタ装置。
  3. 【請求項3】 ほぼ水平に配置され、先端部が閉じた瀘
    過液供給パイプと、この瀘過液供給パイプが一側上端部
    から上辺部に沿って挿通され、内部が上下に延びる仕切
    り部によって複数の小室に区分された略四角形の偏平な
    袋状をなすフィルタとを備え、上記瀘過液供給パイプの
    下側を向く外周面に瀘過液を下方に向かって吐出する吐
    出孔が形成されたフィルタ装置において、上記吐出孔を
    上記瀘過液供給パイプの長手方向に離れた複数箇所にそ
    れぞれ形成し、各箇所に形成された吐出孔から上記小室
    に瀘過液をそれぞれ吐出させるようにしたことを特徴と
    するフィルタ装置。
  4. 【請求項4】 上記各箇所に形成された吐出孔の通路面
    積を、上記瀘過液供給パイプの先端側の箇所で小さく、
    基端側の箇所で大きくしたこと特徴とする請求項3に記
    載のフィルタ装置。
JP8227503A 1996-08-09 1996-08-09 フィルタおよびフィルタ装置 Pending JPH1052609A (ja)

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JP (1) JPH1052609A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008012443A (ja) * 2006-07-06 2008-01-24 Fuji Electric Systems Co Ltd 汚泥槽用濾過板及び汚泥濃縮装置

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