JPH10513369A - 吸収用品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この用品は、着用者から出る体液を吸収するために述べられる。この用品は、その一方の側に第１の主面及びその反対の側に第２の主面を各々を有する流体収容領域（７）と、第１及び第２の主面と各々隣接した第１及び第２の流体受容領域（６），（８）とを含む。流体受容領域（６，８）は、流体を受容し、その流体を、流体収容領域の隣接する主面に開放する。流体受容領域は（６，８）、各々ステープルファイバーのドライレイドウェブからなり、ウェブは２ｋＰａの圧力下で測定された少なくとも２０ｃｃ／ｇのかさ高さを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収用品 本発明は、吸収用品に関する。本発明は、特に、軽度及び中程度の失禁に悩ま されている婦人に使用され得るパッド形状の吸収用品に関する。本発明を以下に 説明する。しかしながら、本発明は、例えば尿あるいは月経などの体液の吸収に 関して、より一般的に適用可能なものである。このため、本発明は、例えば小児 用のおむつの製造、及び大人用失禁製品に、さらには上記に明示したような失禁 用製品などに使用され得る。 軽度の失禁症状は、多くの婦人に見られる。このような症状を有する人に使用 されるための吸収パッドあるいは他の商品は、望ましくは、 （ａ）薄く、及びアンダーパンツによく適合する形状を有するべきであり、 （ｂ）大量の尿を処理するために十分な吸収性を有するべきであり、 （ｃ）このような症状を有する婦人に発生する尿の押し寄せ（噴出処理）を許容 し、かつ多種多様の噴出の間でさえこの許容性を維持するため、十分迅速に吸収 すべきである。 調査は、女性人口の１０〜２０％が、軽度の不本意な尿もれに悩まされている ことを示している。この問題の規模は、特別な状況（せき、くしゃみ、スポーツ 時）の多少の滴下程度のもれから、より重大な永久的な問題（閉経後もしくは婦 人科の手術に伴うもの）まで多様である。このような婦人によって選択される製 品及びその使用頻度は、この問題の重要性に依存しており、パンティーライナー の使用は、時々の尿もれには一日に１、２回の交換であり、より高い充満及び／ またはより頻繁な膀胱衰弱には、より高い交換頻度（一日に２〜８枚のパンティ ーライナー）となる。この問題の上限の人にとって、パンティーライナー類は、 十分な吸収性がなく、その上使用中にしわがよって分解しやすく、そのような婦 人は、月経用パッドを一日に２〜３回使用する。 軽度の失禁のための現存する製品は、サイズが非常に大きく厚い月経用パッド と同様である。多くは非常に厚く、約１５ｍｍ厚であり、このことは、使用者の 所望する自由度を提供しない。さらにまた、これらの製品は、湿潤した際に通常 崩壊する吸収コアを有し、そのために、その製品の後続の充満のための液体吸収 速度を不適当なものにしている。 経度の失禁の最も軽い症状には、多くの婦人が標準的なパンティーライナーを 使用する。これらの製品は、衣類の下に所望の自由レベルを提供する。しかしな がら、これらは、吸収性においては全く不適合である。この不適当な部分は、吸 収容量においてであるが、より重大なのは、吸収速度が不適当なことである。 本発明の目的の１つは、区別され、所望の吸収容量を有し、かつ必要な噴出処 理性を有する軽度及び中程度の失禁処理用吸収用品を提供することにある。 本出願人の国際特許出願ＰＣＴ／ＥＰ９４／０１８１４は、その第１の観点に おいて、流体収容領域、及び流体を流体収容領域に開放するために適合された流 体受容領域を含み、流体受容領域はドライレイド（ｄｒｙ−ｌａｉｄ）の例えば ステープルファイバー（ｓｔａｐｌｅ ｆｉｂｅｒ）の空気気流方式（ａｉｒ− ｌａｉｄ）ウェブから形成される流体吸収用品を提供し、このウェブは、２ｋＰ ａ圧力下で測定された少なくとも１５ｃｍ³／ｇ、好ましくは少なくとも２０ｃ ｍ³／ｇのかさ高さを有する。この流体吸収用品は、好ましくはさらに、反対側 が流体収容シートと面する流体受容シートと直面する関係にある水透過性トップ シートと、反対側が流体受容シートと面する流体収容シートに直面する関係にあ る水不透過性バックシートとを含むことが述べられている。トップシートとバッ クシートは好ましくは互いにシールされ、その流体吸収用品は、失禁する女性に 好適なパッドに形作られる。 「ステープルファイバー」とは、不連続な、合成ファイバー、天然ファイバー 、あるいは合成ファイバーと天然ファイバーの混合物を意味する。 流体受容領域のかさ高さが高いことは、その領域を定義するファイバーによる 障害がほとんどなく、流体が自由に流動するようなことをいう。このことは、ど のような流体収容領域でも、一つの領域で受容された流体をその他の領域へ移送 するための芯として作用し、失禁を処理する既知の製品に採用される手法とは対 照的である。しかしながら、この説明は、ここに提案のみを示すもので、正しい 定言的な主張をするものではない。 本発明の第１の観点の目的は、上記国際特許出願で述べられたような吸収用品 の有益な開発を提供することにある。その一つの形において、本出願は、着用者 から出る体液を吸収するための品を提供し、この品は、その一方の側に第１の主 面、その反対側に第２の主面を有する流体受容領域を含み、及び第１及び第２の 液体受容領域は、前記第１及び第２の主面にそれぞれ隣接し、各液体受容領域は 、流体を受容し、それを隣接した流体収容領域の主面に開放するために適合され 、各流体受容領域は、２ｋＰａの圧力下で測定された、少なくとも２０ｃｍ³／ ｇのかさ高さを有する材料から形成される。好ましくは、その材料は、ステープ ルファイバーのドライレイドウェブである。 流体受容領域の両側に、流体収容領域が存在するにもかかわらず、下着に良く フィットする正しい輪郭を有するならば、吸収用品は、薄く、３ｍｍあるいはそ れ以下の小さい厚さとなり得、非常に控え目になる。その鍵は、ひどく湿潤され た場合にのみ吸収用品が膨潤することにある。このことは、市場の現存の製品と は対照的であり、それらが何か許容レベルの吸収性に近付いたものを提供すると しても、乾燥したときよりもっとかさ高くなる。 第１の流体受容領域に対し、流体収容領域（以下、「コア」という）の反対側 に第２の流体受容領域が存在することは、吸収用品の一時的な収容量を増加し、 非常に大量の尿あるいは他の体液を、コアによって吸収され得るまで、保持でき るようにする。これらの流体受容領域がコアの両側に存在するという事実は、流 体が最大効率でコアに供給されることを確実にさせる。このことは、特に、コア が重合体ヒドロゲル材料（通例、ＡＧＭ材料という）を含む場合に重要である。 このような材料は、ゲル−ブロッキングとして知られるものにさらされ、このと き、ＡＧＭの一領域により液体が吸収されることは、流体がＡＧＭの残部に到達 することを妨げる。ＡＧＭ含有コアの両側に、流体受容領域を有することは、流 体がコアの両面に効果的に分配され、それらによって吸収されることを意味する 。 また、コアを間に挟んだ２つの流体受容領域を有することは、コアが吸収用品 に与えられる圧縮力をある程度和らげ、そのために、流体がその外側に圧搾され る可能性を低下することを意味する。さらに、このような圧搾が発生する限りで は、コアから現れる流体は、液体受容領域によって実質的に迅速に吸収される。 本発明によれば、その液体が他方の側よりもむしろ一方の側のコア上に現れる程 度において、このような領域は、重力の効果として下側すなわちバックシート側 になるので、このような領域がバックシートに近い側のコアに、その他の側と同 様に、設けられるという事実は、特に有利となる。 本発明の他の観点によれば、着用者の体から出る体液を吸収するための吸収用 品が提供され、この吸収用品は、前記体液を受容及び／または収容するために適 合された少なくとも三層の材料を含み、延長され、その長さ方向に延びる主軸及 び幅方向に延びる副軸を有し、着用者の体に隣接される傾向がある面に一番近い シートは、着用者の体から離れて面する傾向がある反対面に隣接したシートより も少ない幅を有し、及びもし着用者の体により近いものがあり、隣接するシート よりも幅が広くなかったとしても、もし着用者の体からもっと遠くにあったとし ても、各シートは、少なくとも隣接シートと同様の幅である。この観点は、「ピ ラミッド」特性として、便利なように、下記に引用する。 本発明の好ましい一形態では、ピラミッドの観点が適用される吸収用品は、国 際特許出願ＰＣＴ／ＥＰ９４／０１８１４に関するものである。さらにまた好ま しくは、本発明の第１の観点にかかる上記に限定されたような品すなわちコアの 両側に流体受容領域があるものに適用される。 三層以上を有するものにピラミッドの特性が適用されると、幅は各層から次の 層へ増加し得るが、２つの隣接する層が同じ幅を有することも可能であることが 理解できる。ピラミッドの特性は、着用者に吸収用品をよりフィットさせ、吸収 用品をさらに着心地良くさせる。 添付の図面において： 図１は、本発明にかかる吸収用品の第１の態様の平面図であり； 図２は、図１の吸収用品の股領域における拡大断面図であり；及び 図３は、図２の同様の図であって、第２の態様を示す。 図１及び図２の態様は、液体透過性のトップシート１及びその周辺領域３に沿 って例えば熱接着によって互いにシールされた液体不透過性のバックシート２を 含む。バックシート２はその上に被覆されたホットメルト接着剤の層４を有し、 これには、剥離シート５が接着され、使用時に、使用者によって除去される。ト ップシート１及びバックシート２で限定された範囲内で、吸収、収容コア７、収 容コア７とトップシート１の間に設けられた２つの二次トップシート６、収容コ ア７とトップシート１の間に設けられた及び二次ボトムシート８が提供される。 シート６、コア７、及びシート８は、常温接着剤の層９によって互いに接着され る。層９は、不連続であり、液体はそこを通り抜けることができる。要求される 容量に依存して、二次トップシート６を１つだけ有することも十分可能である。 層９は、好ましくは、１９９４年５月１６日に出願された継続中の国際特許出 願 ＰＣＴ／ＥＰ９４／０１５７６の「接着剤」に開示される種のものである。 この国際出願は、水システム中に、接着剤のブレンドを含む水ベースの接着剤組 成物を述べており、接着性ポリマーのブレンドは、接着剤ポリマーのブレンドが 、ＤＩＮ ５３４９５に従って水吸収性として表される３ないし２０％の極性バ ランスを有するアクリルポリマー２０ないし６０重量％、及びこれに相応し、樹 脂の乾燥フィルムと蒸留水の水滴との間の接触角として測定された親水性が６０ °未満の相溶性の粘着付与性樹脂４０ないし８０重量％であることを特徴とする 。 パーセンテージは、乾燥固体として表された、アクリルポリマーに粘着付与性 樹脂を加えた全体に基く。 シート６の上部の１つは、複数の幅の狭いストライプのホットメルト接着剤１ ０によってトップシート１に接着されている。二次ボトムシート８は、ホットメ ルト接着剤の層１１二よってバックシート２に接着されている。 三層からなるコア７は、言い換えると、セルロースベースの材料からなる上層 及び下層１２，１３、及び水溶性ヒドロゲル材料（ＡＧＭ）からなる中間層１４ であることがわかる。層１４の端部では、接着剤１５のラインがＡＧＭ材料を制 限させ、その中の液体が漏れ出すことを防止している。 吸収用品をその４層を引用して個々にさらに詳細に説明する。 １．トップシート トップ層（使用者側）は、触り心地が良くなければならず、液体で満たされた 吸収コアの上部にわたり、乾いた感じを提供し、流体を迅速にコア内に透過する トップシートである。トップ層は、噴出時に全体的に尿を処理すると同時に、側 面のもれを回避するために、中央長手領域において液体透過性であり、少なくと も２つの側面領域においては、液体不透過性である。液体不透過領域の幅は、吸 収用品がその最大限まで湿潤され、及び相応して膨潤したときでさえ、そのシー トの流体透過領域は、流体受容二次シートの側端部と連絡しないようなものであ る。このことは、コアからの脇漏れを回避する。液体不透過領域は、液体透過領 域の周囲全体に広がり得る。 この部材は、種々の既知の材料例えばａ）米国特許３９２９１３５に記載の、 あるいは欧州特許番号ＥＰ−Ａ−００１８０２０、ＥＰ−Ａ−００１８６８４、 及びＥＰ−Ａ−００５９５０６のどれにでも記載の成形フィルムトップシート、 （ｂ）ＥＰ−Ａ−２０７９０４に記載の部分的に開孔されたファイバー／フィル ム複合材料であって、開孔された領域が液体透過領域をなし、開孔されない領域 が液体不透過領域をなすもの、または（ｃ）スパンボンドにより、あるいはカー ディング（ｃａｒｄｅｄ）熱接合プロセスによって製造された不繊フィルム、あ るいは近年行なわれている種々の他のプロセスによって形成されたシート等から なり得る。 ２．二次トップシート及び二次ボトムシート これらの各部材は、後続の液体充填用に空にしておくために、高速の流体吸い 込みを許容し、流体の一時的収容部として使用でき、及びその後、流体を実質的 に完全に収容コア中へ排出する（あるいは、上方の二次トップシートの場合は下 方の二次トップシート中へ）という特性を有する。さらに、これらの部材は、多 種多様の充填中に、その特性を維持するように、湿潤時に崩壊に耐える必要があ る。この部材は、極度な薄さを維持しつつ、全てのことをしなければならない。 合成ファイバーからなる空気気流方式ウェブは、このような目的に使用され得、 このファイバーは、本来疎水性であるが、親水性にされている材料からなる。 本来疎水性であるが永久的に親水性手段にされている材料からなるファイバー の使用は、そのウェブが、流体を入り込ませるが、また流体を容易にコアに開放 することを意味し、その効果には、高いかさ高さもまた重大な役割を演ずる。 各部材は、異なる厚さを有し、及びそのために異なる秤量を有するが、好まし くは同じかさ高さを有し、好ましくは、同じファイバーからなる。 二次シートは、好ましくは下記特徴を有する。 （ａ）２ｋＰａの圧力下でシートを測定した場合の、１ないし１０ｍｍ、好まし くは１．５ないし６ｍｍ、さらに好ましくは１．７ないし４．５ｍｍ、さらにま た好ましくは２ないし４ｍｍの厚さ。 （ｂ）２５ないし３００ｇ／ｍ²、好ましくは４０を上回り、４０ないし２００ ｇ／ｍ²まで、さらに好ましくは４２または４３ないし２００ｇ／ｍ²、さらにま た好ましくは５０ないし１８０ｇ／ｍ²の秤量。通常１５０ｃｍ³／ｇまでであり 得る。例えば４５、６０、８０、及び１２０ｇ／ｍ²の秤量が使用され、十分で あることが見出だされている。 （ｃ）既に示したように、このシートは、２ｋＰａの圧力下で、少なくとも２０ ｃｍ³／ｇのかさ高さを有する。好ましくは、かさ高さは２０ないし６５ｃｍ³／ ｇであり、さらに好ましくは、２０ないし６０ｃｍ³／ｇであり、さらにまた好 ましくは２５ないし５５ｃｍ³／ｇである。有利には、３０ないし５０ｃｍ³／ｇ である。望ましくは、かさ高さの最低値は、３２、３３、３４、あるいは３５ｃ ｍ³／ｇである。 （ｄ）少なくとも９５％、好ましくは充填時に受容する流体の少なくとも９９％ の収容コアへの放出能力。 （ｅ）２．７ｋＰａにおける４５％以下の、好ましくは４０％以下の湿潤崩壊。 （ｆ）０．１ｋＰａにおける４０％以下の、好ましくは３０％、さらに好ましく は２５％の湿潤レジリエンス。 （ｇ）５秒以下、好ましくは２秒以下の湿潤時間 （ｈ）４０μｍ以下、好ましくは２０μｍ以下、及びさらに好ましくは１５ない し２０μｍの径を有し、かつ２０ｍｍ以下ｍ好ましくは１２ｍｍ以下、さらに好 ましくは６ｍｍ以下のファイバーからなる。 ３．収容コア 第３の層は、薄く、高収容量の吸収コアである。この構造の部材は、乾燥時は 薄いが、好ましくは湿潤時に膨脹し、非常に粘着力のある流体保持能力を提供し 、湿潤時に崩壊することを避けなければならない。収容コア自体は、好ましくは 複 数の層からなる。例えば三層構造が用いられ、その外側の層は、（互いに同じま たは異なり得る）セルロース薄葉紙材料からなる。その中間層は、水溶性ヒドロ ゲル（ＡＧＭ）からなり、これは粒状重合体材料であり、大量の液体を吸収する 能力があり、中圧下でその能力を維持する。 二次トップシート及び二次ボトムシート（以下、二次シートという）及び収容 コアが共に作用することは重要である。特に、二次シートは、流体の全体的な分 布を提供し、収容コアが飽和しなければ、さらにこの流体を直接あるいは間接的 に、その両主面から収容コアへ排出するので、ここで使用される型の二次シート を得ると、収容コア中のゲルブロッキングという代表的な問題を、この構造にお いて避けることが可能である。 上述の収容コアの型の他に、多くの薄い高収容量材料があり得る。例えば収容 コアは、国際特許公報 ＷＯ９１／１４７３３、ＷＯ９１／１４７３４、ＷＯ９ １／１５３６２、ＷＯ９３／１５３６８に記載の融着ＡＧＭ粒子のシート、また は国際特許公報 ＷＯ９３／０４０９２、ＷＯ０９３／０３６９９、ＷＯ９３／ ０４０９３、ＷＯ９３／０４１１３及びＷＯ０９３／０４１１５に記載の高収容 量フォームであり得る。 ４．不透質バックシート バックシートは、液体不透質であり、そのために吸収コアから現れる流体が、 使用者の体あるいは衣服を汚すことを防止する。好適な材料は、当業者に既知で あり、耐水性になるよう処理された織物、不織物を含む。通気性あるいは蒸気透 過性の耐液体材料、ＵＳ−Ａ−３，８８１，４８９ＵＳ−Ａ−３，９８９，８６ ７に記載の材料が使用され得る。好ましい材料は、流体及び蒸気不透質の材料で あり、なぜなら、この材料は、さらに流体浸透防止を提供するからである。特に 、好ましい材料は、成形された熱可塑性フィルムを含む。 実施例１ トップシートは、ＥＰ−Ａ−０２０７９０４に記載された種の部分的に開孔 されたファイバー／フィルム複合体カバーストック（ｃｏｖｅｒｓｔｏｃｋ）で ある。トップシートは、パッドの中央に縦に延びる長方形の領域にわたり、部分 的に開孔され、３８ｍｍの幅を有する。 二次シートは、全て、米国特許４５７８４１４に記載の湿潤剤含有ポリエチレ ン樹脂であるダウケミカル社製のＡＳＰＵＮという親水性樹脂を用いて形成され る。ポリエチレン自体は、本来、疎水性である。二成分けん縮繊維はこの湿潤可 能な樹脂を内部的に組み入れて形成される。このファイバーは、ポリエチレン部 分と、ＬＬＤＰＥ（線状低密度ポリエチレン）と混合された湿潤可能な樹脂から 形成された部分とを含む。少なくとも後者の部分は、少なくともファイバーの外 側にさらされた表面部分を有する。ファイバーは、そのために、永久に親水性に される。ファイバーは、その表面に、通常、紡糸仕上げ剤を有する。これは、紡 糸プロセスを補助するために設けられるが、ファイバーを一時的に親水性にする という付随して起こる効果を有する。しかしながら、紡糸仕上げ剤は、流体の最 初の噴出により、大量に洗い流される。上記引用された湿潤剤は、反対に、ファ イバーを永久に親水性にさせる。 ファイバーは、６ｍｍの長さのステープルファイバーに切断され、ステープル ファイバーは、空気気流方式に供され、全面的に合成の親水性ファイバーからな る弾性ウェブを形成する。ファイバーは約１８μｍの直径を有する。空気気流方 式プロセスは、熱または接着剤を適用し、互いに接触あるいはほとんど接触する そのようなファイバーその位置で互いに結合させることを含む。好ましくは、二 次シートの少なくともファイバーの主要部分が、さらに好ましくは、実質的に１ ００％が、さらにまた好ましくは１００％が二成分ファイバーである。 １００％二成分ファイバー及び熱接着を用いて、このように形成された二次シ ートの特性は、見出し部材２で下記表に示される。比較として、第２欄に、軽度 の失禁用に販売されている現存の製品であるキンバリークラーク社製の商品名Ｐ ｏｉｓｅ Ｐａｄｓ Ｒ．Ａ．に使用される二次シートの特性を示す。比較試験 の目的で、Ｐｏｉｓｅ Ｐａｄｓから二次シートを取りはずした。 上記表は、多くの重要な動作領域のそれぞれにおいて本発明に使用される二次 シートの優位性を証明している。 かさ高さが高いことは、空隙量が高いこと及び流体を効果的に捕らえる能力を 有することを証明している。 湿潤時間は、ウェブの湿潤性を示している。 流体保留値が低いことは、流体を完全に排出し（流体を収容コアあるいはその 下の他の二次シートへ手放す）、二次シートが完全に干上がり、そのために後続 の充填に役立つという二次シートの能力を証明している。 湿潤崩壊が低いこと及び湿潤レジリエンスが低いことは、その構造内における 液体の毛細管力も、外部圧力負荷のいずれも、その構造が良好な動作するために 必要な空隙量の有害な損失を引き起こさないことを示す。 浸潤容量は、実質的に全体に量で充満される特性を述べている。 収容コアは、下記の層を有する三層積層構造である。 ａ）７５ｇ／ｍ²の重量を持ち、乾燥形成され、二成分ポリオレフィンステープ ルファイバーと熱接着されたセルロース薄葉紙を有する上層。二成分ポリオレフ ィンステープルファイバーは、ダナクロンＡ／Ｓ社製のポリエチレン−ポリプロ ピレン ＥＳ−Ｃファイバーであり、１．７ｄｔｅｘのデニール及び６ｍｍの長 さを有し、そのファイバーはポリエチレンシースとポリプロピレンからなる。 ｂ）粒状（１００〜８００μｍ）ポリアクリレートＡＧＭ Ｄｏｗ ＸＺ 型（ ２００ｇ／ｍ²）の中間層 ｃ）空気気流式で作られたラテックス結合セルロースの型押し薄葉紙（５５ｇ／ ｍ²）からなる下層 あるいは、その構造は、出願人のイタリア特許出願 ＴＯ ９３ Ａ ００１ ０２８に従って作られ得るもので、この構造は、国際特許出願 ＷＯ ９４／０ １０６９に記載されているものと同様であるが、この構造は、高い秤量を有する ＡＧＭ材料を組合わせている。 バックシートは、２５μｍの共押出しされたポリプロピレン／ポリエチレンフ ィルムである。 ここで、図３を見ると、この図は、上記引用されたピラミッド特性を組合わせ ている。図３に使用される参照符号は、２０が加えられていること以外は、図１ 及び図２に使用されるものと相応している。上部二次トップシート２６から下方 二次トップシート２６、コア２７、二次ボトムシート２８にわたり進歩的な幅の 増加があることがわかる。図３は、股の領域に存在するようなピラミッドの配列 を示す。図１及び図２の場合、二次トップシート及び二次ボトムシートは、各々 吸収用品の端部とほぼ平行に広がる周辺部を有するよう形成されるが、その両方 コア及び二次トップシートは、直線の側部を有する。従って、ピラミッド効果は 、二次ボトムシートの幅が増加するために、股領域から移動されたとき、非常に 良好となる。 図３の場合、流体受容または流体収容材料の４層があり、同じ幅を持つ２つの 隣接層があれば、そこにさらにピラミッドがある。４層以上の層がると、同じ幅 の２以上の隣接層があるか、あるいは同じ幅の一組以上の層があるとき、ピラミ ッドがさらに得られる。しかしながら、その上方の層よりも幅が大きくなるべき 層が全て可能である。 図３に示す例において、股における層の幅は、以下の通りである。 上方二次トップシート（２６）： ３５ｍｍ 下方二次トップシート（２６）： ４２ｍｍ コア（２７）： ５０ｍｍ 二次ボトムシート ５４ｍｍ 二次ボトムシートの最大幅は、７２ｍｍである。全ての大きさは、実施例のみ で得られたものであることがわかる。 上述の種々のパラメータの測定に使用された方法を下記に説明する。 浸潤容量 この方法は、材料の自由な吸収容量を評価する。２５．４×１００ｍｍの長方 形のサンプルを液体（以下に示す組成の合成尿）表面上におき、１分間放置する 。その後、金属ネットによって回収し、水平な位置で１分間滴下させる。この浸 潤容量は、次のようにして得られる。 （湿潤重量−乾燥重量）／サンプルの乾燥重量（ｇ／ｇ） 流体保留 上述の試験方法から得られサンプルは、遠心器で、２４０ｇの慣性力で１０分 間回転される。液体保留は、次のようにして得られる。 （湿潤重量−乾燥重量）／サンプルの乾燥重量（ｇ／ｇ） 湿潤崩壊 ３８×５０ｍｍのサンプルは、全体に５００ｇ／ｍ²の秤量を得るために必要 な数の重ね合わせた材料層からなる。サンプルを、浸潤容量テストと同様の方法 で湿潤する。その後、そのサンプルを、孔あきプレキシグラスプレート上に置き 、３回の動的サイクルの加圧及び減圧（加圧ヘッドの速度１０ｍｍ／分、各サイ クルの最高負荷２．７ｋＰａ）に供する。加圧下におけるサンプルの最低厚さを 測定する。 湿潤崩壊は： （初期厚さ−最低厚さ／サンプルの初期厚さ）×１００（％）である。 湿潤レジエンス 上述のテストにおいて、最終の減圧後のサンプルの最終厚さを測定する。 湿潤レジエンスは、以下のようにして得られる。 （初期厚さ−最終厚さ）／（初期厚さ）×１００（％） 湿潤時間 この試験において、約５ｃｃの同じ量を有する本発明の二次シートのサンプル 及びＰｏｉｓｅ Ｐａｄｓの二次シートのサンプルが、比較される。考慮された 厚さは、圧力（表の値参照）下の厚さに相応する。サンプルを、金属ネットによ り、水面上に水平に置く。湿潤時間は、各サンプルを十分に浸潤するために必要 な時間である。 試験に使用された合成尿の組成 合成尿は、蒸留水中に以下の塩を含む（重量％）溶液である。 尿２％、塩化ナトリウム０．９％、硫酸マグネシウム（７水和物）０．１１％ 、塩化カルシウム０．０６％

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．着用者から出る体液を吸収するための吸収用品であって、その一方の側に面 する第１の主面及びその反対側に面する第２の主面を有する流体収容領域、及び 前記第１及び第２の主面に各々隣接する第１及び第２の流体受容領域を含み、 かつ各流体受容領域は、流体を受容し、流体を、流体収容領域の隣接する主面 に開放するために適合され、及び流体受容領域は、各々２ｋＰａの圧力で測定さ れた少なくとも２０ｃｍ³／ｇのかさ高さを有する材料からなる吸収用品。 ２．前記かさ高さは、６５ｃｍ³／ｇ以下である請求項１に記載の吸収用品。 ３．前記かさ高さは、６０ｃｍ³／ｇ以下である請求項２に記載の吸収用品。 ４．前記かさ高さは、２５ないし５５ｃｍ³／ｇ以下である請求項３に記載の吸 収用品。 ５．前記かさ高さは、３０ないし５０cｍ³／ｇ以下である請求項４に記載の吸収 用品。 ６．前記各流体受容領域の材料は、１ないし１０ｍｍの厚さを有する請求項１な いし５のいずれか１項に記載の吸収用品。 ７．前記厚さは、１．５ないし６ｍｍである請求項６に記載の吸収用品。 ８．前記厚さは、１．７ないし４．５ｍｍである請求項７に記載の吸収用品。 ９．前記厚さは、２ないし４ｍｍである請求項８に記載の吸収用品。 １０．前記各流体受容領域の材料の秤量は、２５ないし３００ｇ／ｍ²である請 求項１ないし９のいずれか１項に記載の吸収用品。 １１．前記秤量は、４０ないし２００ｇ／ｍ²である請求項１０に記載の吸収用 品。 １２．前記秤量は、５０ないし１８０ｇ／ｍ²である請求項１１に記載の吸収用 品。 １３．前記各流体受容領域は、受容した流体の実質的に全てを流体収容領域に開 放するよう適合される請求項１ないし１２のいずれか１項に記載の吸収用品。 １４．前記各流体受容領域は、受容した流体の少なくとも９５％を流体収容領域 に開放するよう適合される請求項１３に記載の吸収用品。 １５．前記各流体受容領域は、受容した流体の少なくとも９９％を流体収容領域 に開放するよう適合される請求項１４に記載の吸収用品。 １６．前記各流体受容領域の材料は、本願明細書中に記載された湿潤崩壊試験方 法によって測定された４５％以下の湿潤崩壊値を有する請求項１ないし１５のい ずれか１項に記載の吸収用品。 １７．前記湿潤崩壊値は４０％以下である請求項１６に記載の吸収用品。 １８．前記各流体受容領域の材料は、本願明細書中に記載された湿潤レジエンス 試験方法によって測定された４０％以下の湿潤レジエンス値を有する請求項１な いし１７のいずれか１項に記載の吸収用品。 １９．前記湿潤レジエンス値は、２５％以下である請求項１８に記載の吸収用品 。 ２０．前記湿潤レジエンス値は、２５％以下である請求項１９に記載の吸収用品 。 ２１．前記各流体受容領域の材料は、本願明細書中に記載された湿潤時間試験方 法により測定された５秒以下の湿潤時間を有する請求項１ないし２０のいずれか １項に記載の吸収用品。 ２２．前記湿潤時間は、２秒以下である請求項２１に記載の吸収用品。 ２３．前記各流体受容領域の材料は、合成プラスチック材料からなる請求項１な いし２２のいずれか１項に記載の吸収用品。 ２４．前記流体受容領域の材料は、親水性である請求項２３に記載の吸収用品。 ２５．前記各流体受容領域のファイバーは、本来、疎水性であるが、湿潤剤をそ の中に組合わせることにより親水性にされた請求項２４に記載の吸収用品。 ２６．前記各流体受容領域のファイバーの少なくとも主要部分は、ポリプロピレ ン部分と、ファイバーの外側にさらされた表面を有し、その中に組合わせられた 湿潤剤をもつポリエチレン樹脂からなる部分とを含む二成分ファイバーである請 求項２５に記載の吸収用品。 ２７．前記流体受容領域のファイバーの実質的に１００％が二成分ファイバーで ある請求項２６に記載の吸収用品。 ２８．前記各流体受容領域のファイバーの１００％が二成分ファイバーである請 求項２７に記載の吸収用品。 ２９．前記各流体受容領域の材料は、４０μｍ以下の直径を有するファイバーを 用いて形成される請求項１ないし２８のいずれか１項に記載の吸収用品。 ３０．前記直径は１５ないし２００μｍである請求項２９に記載の吸収用品。 ３１．前記流体収容領域は、吸収ヒドロゲル材料を含む請求項１ないし２９のい ずれか１項に記載の吸収用品。 ３２．前記流体収容領域は、さらにセルロース材料を含む請求項３１に記載の吸 収用品。 ３３．前記流体収容領域は、セルロース含有材料からなる外層、及び吸収ヒドロ ゲル材料からなる中間層を有する積層体を含む請求項１ないし３０のいずれか１ 項に記載の吸収用品。 ３４．前記流体収容領域は、セルロース含有材料からなる中央層、及び各々前記 中央層と前記外層との間に、吸収ヒドロゲル材料からなるさらに２つの層を有す る積層体を含む請求項１ないし３０のいずれか１項に記載の吸収用品。 ３５．前記吸収ヒドロゲル材料は粒状である請求項３１、３３及び３４のいずれ か１項に記載の吸収用品。 ３６．前記各流体受容領域は、シートであり、前記流体収容領域は、前記流体受 容シートと直面する関係にあるさらなるシートである請求項１ないし３５のいず れか１項に記載の吸収用品。 ３７．前記流体受容シート及び前記流体収容シートは、接着剤により互いに固定 される請求項３６に記載の吸収用品。 ３８．前記流体収容シートの反対側にあり、前記第１の流体受容シートと直面す る関係にある流体−透過性トップシートと、前記第２の流体−受容シートと直面 する関係にある流体−不透過性バックシートとをさらに含む請求項３６または３ ７に記載の吸収用品。 ３９．前記流体受容領域の少なくとも１つは、直面して配置された複数のシート 部材から構成される請求項３６ないし３８のいずれか１項に記載の吸収用品。 ４０．前記少なくとも１つの流体受容領域は２つのシート部材から構成される請 求項３９に記載の吸収用品。 ４１．前記トップシート及びバックシートは、その周囲で互いにシールされる請 求項３８ないし４０のいずれか１項に記載の吸収用品。 ４２．延長され、その長さ方向に延びる主軸及び幅方向に延びる副軸を有し、着 用者の体に隣接される傾向がある面に一番近いシートは、着用者の体から離れた 傾向がある反対面に隣接したシートよりも少ない幅を有し、及びもし着用者の体 により近いものがあり、隣接するシートよりも幅が広くなかったとしても、もし 着用者のからだからもっと遠くにあったとしても、各シートは、隣接シートと少 なくとも同様の幅である請求項３６ないし４１のいずれか１項に記載の吸収用品 。 ４３．前記各流体受容領域に使用される材料は、ステープルファイバーのドライ レイドウェブである請求項１ないし４２のいずれか１項に記載の吸収用品。 ４４．前記各流体受容領域に使用される材料は、同じかさ高さを有する請求項１ ないし４３のいずれか１項に記載の吸収用品。 ４５．前記各流体受容領域に使用される材料は、同じファイバーからなる請求項 １ないし４４のいずれか１項に記載の吸収用品。 ４６．着用者の体から出る体液を吸収するための吸収用品であって、前記体液を 受容及び／または収容するために適合された少なくとも三層の材料を含み、前記 吸収用品は、延長され、その長さ方向に延びる主軸及び幅方向に延びる副軸を有 し、着用者の体に隣接される傾向がある面に一番近いシートは、着用者の体から 離れた傾向がある反対面に隣接したシートよりも少ない幅を有し、及びもし着用 者の体により近いものがあり、隣接するシートよりも幅が広くなかったとしても 、もし着用者のからだからもっと遠くにあったとしても、各シートは、隣接シー トと少なくとも同様の幅である吸収用品。 ４７．請求項１ないし４１に記載の特徴の１つまたはそれ以上をさらに有する請 求項４６に記載の吸収用品。 ４８．失禁する女性に好適なパッドを形作る請求項１ないし４７のいずれか１項 に記載の吸収用品。