JPH10512835A - 容器キャリヤー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 接続フランジを有する食品容器を収容する包装物。４個の隣接する容器のフランジ間に開口部が形成される様に、フランジは角部にある角度が付いている。キャリヤーは、サイドパネル中にスロットを含み、そのスロットを通して隣接する容器フランジが伸び、トップパネル中の指穴がフランジ間の開口部の上に重なる。これによって、指穴に隣接するフランジの下から包装物を持ち上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 容器キャリヤー 発明の分野 本発明はフランジ付き製品用のキャリヤーに関する。より詳しくは、本発明は 複数の接続されたフランジ付き容器用のキャリヤーに関する。 発明の背景 プリン、その他の柔らかい固体食品は一般的にプラスチック容器に入れて販売 されている。容器の中身には通常、容器の上縁部から外に伸びるフランジに固定 されたカバーを取り外すことにより到達できる。１個以上のその様な容器を包装 するために設計されたキャリヤーは、一般的に、サイドパネル中にフランジを受 け入れるためのスロットを有するラップアラウンド型である。ハンドルは、特に キャリヤーが２列の容器を含む場合、キャリヤー中に含まれていることがあり、 その場合、ハンドルは通常トップパネル中の指開口部の形態を取る。これらの開 口部は、飲料缶を収容するラップアラウンドキャリヤーに指開口部が設けである のと類似の様式で容器間に配置されているので、指を開口部に差し込み、キャリ ヤーを持ち上げる時にトップパネルの下側に掛けることができる。 しかし、この型のキャリヤーには、容器を包装する時にある種の欠点がある。 ラップアラウンドキャリヤーの製造に必要な材料の量により、製品の価値に対し てキャリヤーの原価が比較的高くなる。また、フランジで接続された４個以上の 単位の群で容器を供給する一般的な方法では、接続されたフランジがキャリヤー の内側への進入を妨害するので、指穴をキャリヤーハンドルとして使用すること ができない。 そこで、ハンドルを含むが、ラップアラウンドキャリヤーに必要な量の材料は 必要としない一つのキャリヤーに、接続された複数の単位を包装することが望ま しい。 発明の概要 本発明は、２列に配置された、少なくとも４個の、隣接する製品のフランジが 互いに接続された類似のフランジ付き製品を収容する包装物である。フランジは 、４個の製品のフランジ間に開口部がある様な形状を有する。この包装物は、ト ップパネルおよび対向する、折り曲げられる様に接続されたサイドパネルフラッ プも含む。サイドパネルフラップはスロットを含み、そのスロットを通して隣接 する製品の隣接するフランジの一部が伸び、トップパネルは、製品のフランジ間 の開口部と実質的に整列した指穴を含む。これによって、製品フランジの下側に より包装物を持ち上げることができる。使用者の指がタブを下方に、包装物中に 押し込んだ時に、隣接するフランジの下側に折れ曲がる様に、トップパネルは折 り曲げられる様に接続されたタブを含むのが好ましい。 この様式で包装する様に特に設計された製品の例は食品容器であり、そのフラ ンジは、容易に破断できる線に沿って互いに接続されている。このキャリヤーは 安価であり、包装すべき容器に容易に適用できる。 本発明の上記の、および他の特徴および利点を、以下に本発明の好ましい実施 態様により、さらに詳細に説明する。 図面の簡単な説明 図１は、本発明により包装する様に設計された型の、４個の接続された食品容 器を示す図である。 図２は、図１の食品容器の包装に使用されるキャリヤーを形成するブランクの 平面図である。 図３は、食品容器上に配置し、キャリヤーの形態に折り曲げるべき、図２のブ ランクの下平面図である。 図４は、本発明のキャリヤーにより形成された包装物を示す図である。 図５は、図４の線５−５で見た横断面図である。 図６は、図４の包装物の、指穴タブを下に折り曲げた後の状態を示す下平面図 である。 図７は、図６の線７−７で見た横断面図である。 好ましい実施態様の詳細な説明 図１に関して、食品容器Ｔは、容器の上側周辺部から外に伸びるフランジＦを 含む。フランジにはホイルまたは他のたわみ性で不透過性の材料からなるカバー Ｃが接着されているので、その一部を容易につかみ、剥して容器の中身を露出さ せることができる。各容器のフランジは、容易に破断し得る線１０に沿って隣接 する容器のフランジに接続された直線縁部を有し、個々の容器をその群から取り 外すことができる。上記の構造は従来通りである。しかし、この場合、フランジ は丸くなった角部を有するので、隣接する容器のフランジ間には、接続されたフ ランジの周辺部で切込が形成され、４個の隣接容器のフランジ間には中央の開口 部１４が形成される。 図２に関して、図１の接続された容器に使用するキャリヤーを形成するブラン ク１６を示す。ブランクは、好ましくは厚紙または他の、同等のたわみ性および 強度を有する材料からなり、一般的に長方形の形状を有し、中央トップパネル部 分１８および対向して配置されたサイドパネルフラップ２０を含んでなる。各フ ラップは、スリット２４により中断された折り線２２により中央部分１８に接続 されている。包装された容器のフランジを受け入れるためのスロットをキャリヤ ーのサイドパネル中に形成する様に設計されたスリットは、スリットと折り線２ ２の接点における引き裂けを防止するために、好ましくは円弧状の末端を有する 。湾曲したスリット２６は、その末端が、短い平行なスリット２９により折り線 ２８に接続しており、中央に位置する指穴を覆うタブまたはフラップ３０を形成 する。ブランクの寸法は容器の寸法に合わせてあるので、対向するスリット２４ 同士の間の距離は、２個の接続された容器の幅の合計に実質的に等しいか、また はそれ以上であり、スリットの直線部分の長さは、少なくともフランジの直線縁 部の長さに等しい。 図１の４個の接続された容器の包装物を形成するには、スリット２４が、接続 されたタブの外側フランジの直線縁部に整列する様にブランクを容器の上に置く 。指穴タブ３０は、接続された容器のフランジ角部間の中央開口部１４の上を覆 う。最初の配置を図３の下平面図に示す。容器のフランジがブランクの折り線２ ２を妨害していないのが分かる。指穴タブ３０は隣接するフランジの角部により 部分的に覆われているが、タブ折り線２８および平行なスリット２９により形成 された首の部分は覆われていない。 次いで、サイドパネルフラップを折り線２２を中心にして折り下げ、図４に示 す包装物を形成する。サイドパネル中にスリット２４により形成されたスロット ３２は、関連する容器の隣接するフランジ縁部を受け入れ、それによってトップ パネル１８に形成されたタブ３４は外に伸びてフランジを覆う。これらの関係は 図５の断面図でも見ることができる。 タブを折り曲げた後の包装物の下側を図６に示す。タブの配置は図７の断面図 にも示す。指穴タブ３０を押し下げ、折り線２８を中心にしてキャリヤーの下側 に折り曲げる時、折り線およびタブの首部分は容器の構造により妨害されないの で、自由にこれを行なえることが分かる。タブの一部は隣接する容器フランジの 一部の上に重なるが、タブのたわみ性によりフランジ構造をすり抜けることがで きる。タブは、隣接する容器の本体間に適合する様な形状を有するので、隣接す る容器フランジの下側に対して上向きに折ることができる。ある人が指穴により 包装物を引きあげる場合、その人の指はタブ３０に掛かり、隣接する容器フラン ジの下側を持ち上げ、タブはフランジに掛かる。タブはフランジ縁部に対する指 のクッションとなり、持ち上げ易くしている。指穴を開ける前は、タブはトップ パネルに平らな空間を与え、キャリヤー上に印刷または他の表示を施すことがで きる。容器フランジがキャリヤースロットの末端で噛み合っているために、指穴 タブを折る前にキャリヤーが容器から外れることはない。 本発明を４個の接続された容器に関連して説明したが、本発明は、５個以上の 容器を含む包装物にも適用できる。例えば、他の２個の容器を追加し、それらの 迫加した２個の容器および隣接する２個の容器の角部が突き当たる所にもう一つ の指穴を形成することができる。その様な配置では、キャリヤーに、接続された 容器間の２個の開口部の上に重なる２個の指穴タブを備えることができる。 隣接する容器フランジ間における切込の形成は、フランジの角部を丸くするこ とに限定する必要はない。直線的な縁部により角部に単にある角度を付けるだけ でも、同じ結果が得られる。直線的または湾曲した縁部により角部にある角度を 付けるかに関係なく、いずれの場合も、タブをフランジの下に折り曲げた時にフ ランジにより妨害されない指穴タブの形状が得られる。図には示していないが、 サイドパネルフラップを折り下げる前にキャリヤーが正しく容器の上に配置され ていることを確認するための手段として、容器フランジ間の切込と整列する様に 設計した切込をキャリヤーの一方または両方の末端に備えることもできる。 これで、本発明により、ボトムパネルを必要としないが、キャリヤーが損なわ れる危険性なしに包装物を確実に持ち上げ、運ぶことができる、食品容器用の非 常に経済的なキャリヤーが得られることは明らかである。本発明は、好ましい実 施態様に関して説明した具体的な詳細部のすべてに限定される必要はなく、付随 する請求項に規定する本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明の すべての基本的な機能および概念を変えない変形を好ましい実施態様の特徴に行 なうことができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．それぞれ上部および上部から外に伸びるフランジを有する、少なくとも４個 の類似した製品、 製品が２列に配置され、隣接する製品のフランジが互いに接続されているこ と、 フランジが、４個の製品の隣接するフランジ同士の間に開口部がある様な形 状を有すること、 トップパネルおよび折り線に沿ってトップパネルに接続された対向するサイ ドパネルフラップを有するキャリヤー、 サイドパネルフラップがスロットを有し、そのスロットを通して、隣接する 製品の隣接するフランジの一部が伸びていること、および トップパネルが、製品の隣接するフランジ同士の間の開口部と実質的に整列 する指穴を含むこと を含んでなる包装物。 ２．トップパネルが指穴を覆うタブを含み、タブが折り線によりトップパネルに 接続され、タブを、４個の製品の隣接するフランジ間の開口部を通して折り下げ 、隣接する２個の製品のフランジの下側に向けて上方向に折り曲げることができ る、請求項１の包装物。 ３．製品が、容易に破断し得る線に沿って互いに接続されている、請求項１の包 装物。 ４．製品が食品容器である、請求項３の包装物。 ５．各製品のフランジが、４つの実質的に直線的な縁部に沿って伸び、各製品の 対向するフランジ縁部が実質的に平行であり、各製品の各フランジ縁部が、ある 角度の付いた縁部により、それらの隣接する縁部に接続され、製品の隣 接する角度の付いた縁部同士の間に空間が形成され、前記空間が製品間の開口部 を含んでなる、請求項１の包装物。 ６．製品フランジの角度の付いた縁部の形状が円弧状である、請求項５の包装物 。 ７．トップパネルが、サイドパネルフラップ中のスロットを通して伸びるフラン ジの一部を覆う延長部を含む、請求項１の包装物。