JPH10511522A - 移動電話ネットワークの課金基準の改善方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 移動電話ネットワークの課金基準は、移動電話ネットワークの１つのセル又は多数のセルのグループを特殊なセルのグループとして選択することにより改善される。このグループのセルは、異なるＭＳＣエリア内に位置する。通話を確立する際に、インテリジェントネットワークに位置するサービス制御点ＳＣＰは、発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セルが特殊なセルのグループに属するかどうか分析する。加入者の加入者番号も考慮に入れられる。サービス制御点ＳＣＰは、グループに対して決定された特殊な課金基準を適用する。発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セルが個別のＭＳＣエリアＭＳＣ１／ＳＳＰ１、ＭＳＣ２／ＳＳＰ２に位置する場合には、被呼加入者の位置セルの情報が、発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたサービス制御点ＳＣＰ１に、直接的に、又はＭＳＣ間に使用される信号に基づくメッセージにおいて送信される。

Description

【発明の詳細な説明】 移動電話ネットワークの課金基準の改善方法発明の分野 本発明は、２人の加入者間の通話料金を決定するために移動電話ネットワーク に使用される課金基準に係る。先行技術の説明 固定電話ネットワークにおいては、市内通話であるか、長距離通話であるか、 国際通話であるかによって料金が決まるので、発呼者は、加入者Ｂの番号をダイ ヤルする際に通話の課金基準が予め分かる。固定電話ネットワークに接続された ＰＢＸ交換機（構内交換機）又はＰＡＢＸネットワークにおいては、内線通話は 無料である。コードレスのＰＢＸにおいては、加入者ラインの部分が無線接続に 置き換えられる。コードレスのＰＢＸにおいては、固定及びコードレスの両方の 内線がある。従って、コードレスＰＢＸでは、コードレス電話のユーザがコード レスベースステーションの有効到達エリアに基づいて移動できる。有効到達エリ アは、一般に、オフィスビルディングの屋内をカバーする。 高度の移動性を可能にする移動電話ネットワークにおいては、ネットワークの 構造及び動作モードのために、固定ネットワークに使用される課金基準を使用す ることができない。図１に示された公知のＧＳＭ移動電話ネットワークを参照し て、移動電話ネットワークの構造及び動作について以下に述べる。セル内に位置 する移動ステーションＭＳとネットワークとの間の通信は、ベーストランシーバ ステーション（ＢＴＳ）を介して無線経路を経て行われる。ベーストランシーバ ステーションは、ベースステーションコントローラ（ＢＳＣ）に接続され、その 機能は、無線チャンネル及び切り換え手順の管理である。従って、１つのベース ステーションコントローラＢＳＣは、多数のベースステーションＢＴＳを制御す る。移動ステーションの位置は、幾つかのセルより成るいわゆる位置エリア（Ｌ Ａ）の精度で分かる。移動ステーションは、それに関連した位置情報を更新する 必要なく位置エリア内を移動することができる。複数のベースステーションコン トローラが１つの移動交換センターＭＳＣに接続され、これは、移動電話ネット ワークの主たる交換機能を遂行する。移動交換センターにより制御されるセ ルのエリアをＭＳＣエリアと称し、このエリア内で発信又は着信する全ての通話 は、このＭＳＣを経て交換される。更に、ＭＳＣは、移動電話ネットワークを外 部ネットワークへ接続する。 又、移動電話ネットワークは、異なる種類のデータベースも含んでいる。ホー ム位置レジスタ（ＨＬＲ）には、加入者の現在位置に関わりなく加入者データが 永久的に記憶される。ＨＬＲは、加入者のＭＳＩＳＤＮ番号、ネットワーク内で 使用されるべき国際移動加入者識別コードＩＭＳＩ、加入者サービスデータ及び ビジター位置レジスタ（ＶＬＲ）のルート情報を含んでいる。ビジター位置レジ スタＶＬＲは、全ての現在のＭＳＣに一体化され、そしてＨＬＲから得た加入者 データを、加入者がＶＬＲのエリアに訪れる時間中に記録するのに使用される。 ＶＬＲは、加入者のＩＭＳＩ、ＭＳＩＳＤＮ、加入者サービスデータ、及び位置 情報を更新するために加入者により使用された位置エリア識別子ＬＡＩを含んで いる。従って、加入者の位置は、位置エリアの精度で分かる。 課金基準を理解するために、移動電話ネットワークにおける通話確立について 以下に説明する。加入者が、例えば、セルＡ（図１）において自分の移動ステー ションＭＳをオンにすると、ベースステーションへ更新要求が送られ、この要求 は、移動交換センターＭＳＣ１へ送られ、そして更に、ビジター位置レジスタＶ ＬＲへ送られる。この要求は、ホーム位置レジスタＨＬＲからＩＭＳＩをサーチ する。その後、ＶＬＲと移動ステーションとの間の信号においてＩＭＳＩが正し いと確認されると、ＶＬＲは、更新要求をＨＬＲに送り、ＨＬＲは、加入者デー タをＶＬＲに送る。ここで、加入者の位置が更新され、即ちＨＬＲは、ＶＬＲの アドレスを知り、そしてＶＬＲは、どの位置エリアＬＡＩに加入者が位置するか を知る。 加入者Ａは、第２の移動交換センターＭＳＣ２の位置エリア２２に位置する加 入者Ｂに通話するときには、加入者ＢのＭＳＩＳＤＮ番号を自分の移動ステーシ ョンにダイヤルする。その後に行われる信号段階は、図１の丸内の番号と、その 後の当該段階に切り換わるべき番号とで指示される。指示ＭＡＰ、ＴＵＰ／ＩＳ ＵＰは、当該信号に使用されるべきプロトコルを表す。次いで、移動ステーショ ンＭＳ−Ａは、ダイヤルされた番号を含むメッセージをベースステーション ５に送信する（段階１）。ＭＳＣ１は、メッセージを受け取ると、それを分析し 、そして要求が受け入れられるかどうかチェックする。チェックの後に、加入者 Ａの加入者データがＭＳＣ１のＶＬＲからサーチされ、このデータは、上記位置 更新に関連して記録される。要求が受け入れられた場合には、ＭＳＣ１は、質問 メッセージをＨＬＲに送信し、このメッセージは、加入者Ｂの移動ステーション のＭＳＩＳＤＮ番号を含んでいる（段階２）。この番号に基づき、ＨＬＲは、加 入者Ｂの現在ＶＬＲのアドレスを含む加入者Ｂのデータをサーチする。次いで、 ＨＬＲは、情報ＩＭＳＩを送信することによりローミング番号を与えるようにＶ ＬＲに依頼し（段階３）、その後、ＶＬＲは、ローミング番号ＭＳＲＮをＨＬＲ に送る（段階４）。ローミング番号ＭＳＲＮは、ＨＬＲからＭＳＣ１に送られる （段階５）。その後、ＶＬＲから受け取ったローミング番号ＭＳＲＮに基づきＭ ＳＣ１からＭＳＣ２へ通話をルート指定することができる（段階６）。加入者Ｂ の移動交換センターＭＳＣ２は、それに組み込まれたＶＬＲに加入者Ｂの加入者 データを依頼する。加入者データは、位置エリアＬＡＩに加入者Ｂを指示し、こ れにより、ＭＳＣ２は、当該ベースステーションコントローラ２を経て位置エリ アのセルｆ、ｇ及びｈにページングメッセージを送信することができる（段階７ ）。加入者Ｂの移動ステーションＭＳ−Ｂがページングに応答すると、加入者Ｂ への通話が完全に確立される。加入者Ｂの移動ステーションがページングメッセ ージに応答した後にのみ、移動交換センターＭＳＣ２が１セルの精度で加入者２ の位置を知ることに注意されたい。 又、インテリジェントネットワーク（ＩＮ）のサービス交換点（ＳＳＰ）も、 移動サービス交換センターに接続される。インテリジェントネットワークの物理 的な構造が図２に示されている。サービス交換点ＳＳＰは、ユーザにネットワー クへのアクセスを与え、全ての必要な交換機能を取り扱う。インテリジェントネ ットワークのサービス要求を検出することもできる。機能的に、ＳＳＰは、通話 管理及びサービス交換機能を有する。サービス制御点（ＳＣＰ）は、インテリジ ェントネットワークのサービスを提供するのに使用されるサービスプログラムを 備えている。サービスデータ点（ＳＤＰ）は、加入者及び根とワークのデータを 含むデータベースであり、このデータは、個々のサービスを与えるためにネット ワークのサービスプログラムによって使用される。ＳＣＰは、ＳＤＰのサービス を直接使用するか、又は信号ネットワークを経て使用することができる。インテ リジェントペリフェラル（ＩＰ）は、アナウンス並びに音声及びマルチダイヤル 検出のような特殊な機能を与える。サービス交換及び制御点（ＳＳＣＰ）は、１ つのノードにおけるＳＣＰ及びＳＳＰで構成される。サービス管理点（ＳＭＰ） のタスクは、データベースの管理、ネットワークの制御及びテスト、並びにネッ トワーク情報の収集を含む。これは、他の全ての物理的なエンティティに接続さ れる。サービス形成環境点（ＳＣＥＰ）は、インテリジェントネットワークを決 定し、開発しそしてテストすると共に、ＳＭＰへサービスを供給するのに使用さ れる。サービスの補助手段（ＡＤ）は、機能的にサービス制御点ＳＣＰに対応す るが、ＳＳＰに直接接続される。サービスノードＳＮは、インテリジェントネッ トワークのサービスを制御し、ユーザとのデータ送信を実行する。これは、１つ 以上のＳＳＰと直接通信する。サービス管理アクセス点（ＳＭＡＰ）は、ＳＭＰ へのユーザ接続を与える物理的なエンティティである。 インテリジェントネットワークに関連して決定される基本通話状態モデル（Ｂ ＣＳＭ）は、通話処理の異なる段階を規定し、そしてインテリジェントネットワ ークのサービスを開始するために通話処理を中断する点を含んでいる。これは、 通話及び接続プロセスにおいて、ＩＮサービスロジックエンティティが基本通話 及び接続管理機能と対話するところの検出点を識別する。 インテリジェントネットワークであるために、固定ネットワーク及び移動電話 ネットワークのユーザに多数の種々のサービスを提供することができ、例えば、 専用番号を使用することのできるプライベートナンバリングプラン（ＰＮＰ）や ユーザが同じグループに属する加入者のみをコールできる閉じたユーザグループ を与えることができる。更に、校内交換機（ＰＢＸ）を移動電話ネットワークに 接続することができる。ＭＳＣのナンバリングスペースにおいてＰＢＸ加入者の ための個別のナンバリングブロックが決定される。 公知の移動電話ネットワークにおいては、通話料金に関する限り、全てのセル が同じである。移動電話ネットワークにおいては、通話料金は、移動ステーショ ンと固定ネットワークとの間の通話であるか移動対移動通話であるかに基づく。 移動ステーションは移動するために、課金の主たる基準は、加入者Ａと加入者Ｂ のホームネットワークとの間の接続に対して加入者Ａに課金し、そして加入者Ｂ の現在位置とそのホームネットワークとの間の接続に対し加入者Ｂに課金する。 これは、発呼側加入者も第１移動サービス交換センターも加入者Ｂの位置を知ら ず、即ち通話設定がスタートしたときに加入者Ｂがどのセルにいるかを知らない 上記の通話設定においては公平であると考えられる。 課金基準の融通性を高めるために、特殊な課金パラメータを設定することがで き、これは、ピーク以外の時間中にはそのパラメータに関連した番号からなされ る通話に低い料金を適用し、そして対応的に、ピーク時間中には通常より高い料 金を適用できるようにする。このパラメータは、課金基準を時刻依存にするが、 他の点では、課金は、上記の原理に従う。 上記の移動電話ネットワークの課金基準を固定ネットワークの場合と比較する と、幾つかの問題がある。全てのセルは、移動電話ネットワークの観点から等し いので、異なるユーザグループに他の課金基準が適用できず、１日の時刻に基づ く融通性となる。課金基準を決定するときには、発呼加入者と被呼加入者との間 の距離、又は被呼加入者の位置をリアルタイムで考慮することができない。ある セル内通話又はあるセル間通話に対して特殊な課金基準が得られない。発明の要旨 本発明の目的は、課金基準を改善する方法を提供すると共に、上記問題を解消 することである。この目的は、請求項１に記載の方法により達成される。 本発明の方法においては、１つのセル又は多数のセルより成るグループが特殊 なセルのグループとして選択される。インテリジェントネットワークのサービス 制御点ＳＣＰは、グループ及びそのセルに関する情報を有する。ＳＣＰにおいて は、発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セルが特殊なセルのグループに 属するかどうか分析する課金基準のためのサービスプログラムがある。もしそう であれば、そのグループに対して決定された課金基準が適用される。 好ましい実施形態によれば、加入者番号より成る加入者グループを決定するこ とができる。インテリジェントネットワークのサービス制御点ＳＣＰは、加入者 グループ及びその加入者番号に関する情報を有している。課金基準のためのサー ビスプログラムが課金基準を決定するときには、発呼加入者及び被呼加入者の番 号及び位置セルをパラメータとして使用する。例えば、少なくとも１つのパラメ ータが特殊なセルのグループ、及び加入者グループより成るグループを参照する 場合には、それに対して決定された特殊な課金基準が適用される。 好ましい実施形態によれば、発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セル が個別のＭＳＣのエリア内に位置しているときに、被呼加入者の位置セルの情報 が、そのたびに、又は被呼加入者のＭＳＣから要求があったときだけ、発呼加入 者のＭＳＣに接続されたサービス制御点ＳＣＰへ送信される。 好ましい実施形態によれば、発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セル が個別のＭＳＣのエリア内に位置しているときに、被呼加入者の位置セルの情報 が、そのたびに又は要求があったときだけ、先ず、発呼加入者のＭＳＣへそして 更に、それに接続されたサービス制御点ＳＣＰへ送信される。 好ましい実施形態によれば、発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セル が個別のＭＳＣのエリア内に位置しているときに、被呼加入者の位置セルの情報 が、そのたびに、又は被呼加入者のＭＳＣに接続されたサービス制御点ＳＣＰか ら要求があったときだけ、発呼加入者のＭＳＣに接続されたサービス制御点ＳＣ Ｐに送信される。図面の簡単な説明 以下、添付図面を参照し、本発明を詳細に説明する。 図１は、公知の移動電話ネットワークの構成を示す図である。 図２は、インテリジェントネットワークの構造を示す図である。 図３は、本発明の第１の実施形態を示す図である。 図４は、本発明の第２の実施形態を示す図である。 図５は、本発明の第３の実施形態を示す図である。好ましい実施形態の詳細な説明 更に、図１を参照する。本発明によれば、セルａ、ｃ、ｄ及びｅが特殊なセル のグループとして選択される。このグループ内のセル内及びセル間通話に対して 特殊な課金基準が決定される。 セルａ及びｃは、同じベースステーションコントローラにより制御され、従っ て、同じ位置エリアに属し、そしてセルｄ及びｅは、個別のベースステーション コントローラ（ベースステーションコントローラ３及び４）により制御され、従 って、個別の位置エリアに属する。しかしながら、セルのベースステーションの ベースステーションコントローラは、同じ移動交換センターＭＳＣ１ＳＳＰ１に 接続され、そしてそれらに接続されたサービス制御点ＳＣＰ１は、どのセルが特 殊なセルのグループを形成するかの情報を含んでいる。加入者はセルａに位置し そして加入者はセルｄに位置すると仮定する。上記通話設定によれば、移動サー ビス交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１は、加入者の移動ステーションが通話設定 メッセージを送信したときに、加入者Ａの番号及び位置セルに関する情報を受信 する。加入者Ａは、特殊なセルのグループに属し、そしてそのような場合を検出 する。移動サービス交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１は、加入者Ｂがその位置エ リアに送られたページングメッセージに応答したときに加入者Ｂの位置セルに関 する情報を受け取り、その後、サービス制御点ＳＣＰ１は、加入者Ｂの位置セル ｄが特殊なセルのグループに属するかどうかを分析する。いずれか又は両方の加 入者の位置セルが特殊なセルのグループに属することをＳＣＰ１が検出した場合 には、サービス制御点ＳＣＰ１が、特殊なセルのグループに対して決定された課 金基準を、適用されるべき課金基準として選択する。 特殊なセルのグループに対して決定された課金基準が適用される加入者番号を 制限することが望ましい場合には、加入者の限定グループが定義される。これは サービス制御点ＳＣＰのサービスデータ点ＳＤＰに記録された加入者番号のリス トである。上記の通話設定中に、加入者Ａの移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ １に接続されたＳＣＰ１は、課金基準の分析により、限定加入者グループに対す る加入者Ａ及びＢの関連は何か及び特殊なセルのグループに対する加入者のセル 位置の関連は何かを見出す。各々の組み合わせに対して個々の課金基準が決定さ れる。組み合わせの数は制限され、例えば、いずれかの加入者又は両方の加入者 の加入者番号及び位置セルが限定加入者グループ及び特殊なセルのグループに属 する場合だけ、個々の課金基準が適用されるようにする。又、加入者のグループ の番号は、プライベートナンバリングプラン（ＰＮＰ）により決定される。 特殊なセルのグループに属するセルは、多数の移動サービス交換センターのエ リアに分布される。ＭＳＣ２／ＳＳＰ２の位置エリア２２のセルｆは、上記セル ａ、ｃ、ｄ及びｅに加えて特殊なセルのグループに対して決定される（図１）。 各ＳＣＰは、どのセルが少なくともそれに接続されたＭＳＣのエリアにおいて特 殊なセルのグループに属するかの情報を有する。或いは又、各ＳＣＰは、移動電 話ネットワークの異なるＭＳＣエリアに位置して特殊なセルのグループを形成す る全てのセルに関する情報を有してもよい。加入者Ａはセルａに位置し、そして 加入者ＢはＭＳＣ２／ＳＳＰ２のセルｆに位置すると仮定する。上記の通話設定 により、ＭＳＣ１／ＳＳＰ１は、加入者の移動ステーションが通話設定メッセー ジを送信すると、加入者Ａの番号及び位置セルに関する情報を受け取る。ＭＳＣ １／ＳＳＰ１に接続されたＳＣＰ１は、加入者Ａの位置セルａが特殊なセルのグ ループに属するかどうかチェックし、そしてそのような場合を検出する。上記の 通話設定により、ＭＳＣ２／ＳＳＰ２は、加入者Ｂの移動ステーションＭＳ−Ｂ がその位置エリア２２に送られたページングメッセージに応答すると、加入者Ｂ の位置エリアに関する情報を受け取る。ＳＣＰ１が、課金基準を決定する際に、 加入者Ｂの位置セルｆが特殊なセルのグループに属するかどうかを考慮に入れる ようにするために、ＳＣＰ１は、両加入者間に通話が接続される前に加入者Ｂの 位置セルに関する情報をもたねばならない。従って、通話の始めからグループの 内部通話及びそのグループから発信及び着信する通話に対して特殊な課金基準が リアルタイムで適用される。位置セルに関する情報を送信するために、３つの異 なる実施形態について以下に説明する。 ＭＳＣ２／ＳＳＰ２から加入者ＡのＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたＳＣＰ１ へ送信されるべき情報であって、加入者Ｂの位置セルに関する情報は、加入者Ｂ の移動ステーションＭＳ−Ｂがその位置エリア内に送られたページングメッセー ジに応答した後に見出された位置セルに関する情報の断片に過ぎない。このよう な場合に、ＳＣＰ１は、先ず、加入者Ｂの位置セルが特殊なセルのグループに属 するかどうかについて受け取ったセル情報に基づいて分析を行い、そしてその後 に課金基準を決定する。 或いは又、加入者Ｂの位置セルが特殊なセルのグループに属するかどうか見出 すための分析は、ＭＳＣ２／ＳＳＰ２に接続されたＳＣＰ２において予め行うこ とができる。この場合、ＳＣＰ１に送られるべき位置セルに関する情報は、上記 分析の結果であり、ＳＣＰ１は、受け取った結果を用いて課金基準を直ちに決定 することができる。 上記説明は、トリガー基準が満足されたときにインテリジェントネットワーク により与えられる課金基準サービスプログラムの使用をトリガーするためのトリ ガー基準を述べるものではない。トリガー基準は、多数のものが存在する。トリ ガー基準は、例えば、加入者のＩＮサービスクラス（即ち、加入者は特殊な加入 者のグループ、例えば、ＰＮＰグループに属する）であってもよいし、又は各々 の通話に関連してＩＮサービスを用いてスタートすることもできる。 発呼又は被呼加入者がＰＢＸ加入者である場合に、ＰＢＸ加入者は、課金基準 を決定するときにＰＢＸ加入者を考慮に入れる必要があるときに使用すべき仮想 セルを決定することができる。この仮想セル情報又は課金に関連した情報は、無 線システムにとって重要なものではない。又、仮想セル情報は、ＰＳＴＮ加入者 に適用することもできる。ＰＡＢＸネットワークであるかＰＳＴＮネットワーク であるかが問題であるときは、これらネットワークが接続された移動交換センタ ーに仮想セル情報が記憶される。 特殊なセルのグループが１つのＭＳＣのエリア内に位置する場合について述べ た事柄は、全て、特殊なグループのセルが多数のＭＳＣのエリアに分布している 場合にも適用できる。従って、専用番号等を使用するために、加入者の限定グル ープを形成することができる。 位置セルに関する情報を、加入者ＡのＭＳＣに接続されたＳＣＰに送信するた めの３つの異なる実施形態について以下に説明する。 本発明にとって重要なネットワーク要素のみを示した図３は、加入者Ｂの位置 セルに関する情報を、加入者ＡのＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたＳＣＰ１へ送 信する第１の実施形態を示している。ＳＣＰ１のアドレス及び課金基準を決定す るサービスプログラムの識別子は、ＭＳＣ２／ＳＳＰ２によりＭＳＣ１／ＳＳＰ １から例えば次のように得ることができる。 ａ）ＩＳＵＰに基づく通話設定メッセージＩＡＮにおいてフィールド「被呼者 番号」又はフィールド「一般的番号」で。アドレス及び識別情報がこれらフィー ルドに挿入されるか、又はアドレス及び識別情報のための新たなフィールド（１ つ又は複数）がこのメッセージにおいて定義される。 ｂ）この目的のために意図され、加入者ＡのＭＳＣから加入者ＢのＭＳＣへ送 られる新たなＩＳＵＰ（ＴＵＰ）メッセージにおいて。 ｃ）この目的のために意図された新たな一対のＩＳＵＰメッセージにおいて。 この場合は、加入者ＢのＭＡＣが（例えば、加入者Ｂのセルが特殊なセルのグル ープに属することを検出した際に）、先ず、加入者ＡのＭＳＣがこのセル情報を 必要とするかどうかの質問を加入者ＡのＭＳＣに送信する。加入者ＡのＭＳＣは この質問に応答して、サービス制御点及びサービスプログラムの情報を加入者Ｂ のＭＳＣに送信し、これにより、新たなメッセージはＳＣＰ ｉｄ及び相関ｉｄ を含む。 通話設定メッセージにより、加入者Ｂの位置セルに関する情報を別々に要求す ることができる。これは、そのたびに位置セルの情報を送信する別のやり方であ る。移動交換センターＭＳＣ２／ＳＳＰ２は、加入者がどのセルにいるかを見出 すと、セル情報を分析するようにサービス制御点ＳＣＰ２に依頼する。これは、 各サービス制御点ＳＣＰが、当該ＳＣＰに接続された移動交換センターの特殊な セルのみに関する情報を有する場合に行わねばならない。分析結果として得られ る加入者Ｂの位置セルに関する情報であって、セル情報のみ、又はセルが特殊な セルのグループに属するかどうかの情報は、ＭＳＣ１／ＳＳＰ２から、ＭＳＣ１ ／ＳＳＰ１に接続されたＳＣＰ１へ送信される。加入者Ｂの位置セルに関する情 報は、例えば、ＩＮＡＰプロトコルに基づくＡｓｓｉｓｔＲｅｑｕｅｓｔ（補助 要求）命令手順により、その手順のフィールド「拡張」に情報を挿入するか又は この情報を送信するための個別のメッセージをＩＮＡＰに定義することによって 送信され、このメッセージにおいては、情報は、当該ＳＣＰ（いわゆるＳＣＰ ｉｄ）及びそれに関連したサービスプログラム（いわゆる相関ｉｄ）に基づいて 送信される。ＭＳＣ１／ＳＳＰ１は、良く知られたように、加入者Ｂが通話に答 えたことに応答して、ＭＳＣ２／ＳＳＰ２により送られた応答メッセージを受け 取ると、それをＳＣＰ１に報告する。この応答メッセージは、通話の課金を開始 する。 図４は、加入者Ｂの位置セルに関する情報を送信するための第２の実施形態に よる解決策を示している。これは、加入者Ｂの位置セルに関する情報が先ず加入 者ＡのＭＳＣ１／ＳＳＰ１に送られそして更にＳＣＰ１に送られるという点で、 図３に示す第１の実施形態の解決策とは異なる。この実施形態では、通話設定メ ッセージの課金基準を決定するのにＳＣＰ１のアドレス及びサービスプログラム の識別子を与える必要がなく、情報がそのたびに必要とされないとすれば、加入 者Ｂの位置セルに関する情報をメッセージにおいて送信することができる。加入 者Ｂの位置セルに関する情報は、移動交換センター間に使用される信号に基づく 公知のメッセージにおいて送信されるか、又はそのための個別のメッセージを形 成することもできる。移動交換センター間に使用される信号に基づくメッセージ を用いて位置セルの情報を送信することは、本発明と同時に出願された並列の特 許出願ＦＩ９４６０９１に開示されている。 この特許出願によれば、位置セルの情報は、例えば、「アドレス完了メッセー ジ」に挿入することができ、これは、被呼加入者の首尾良いページングの後に、 加入者ＢのＭＳＣにより加入者ＡのＭＳＣに送られる。或いは、位置セルの情報 は、応答メッセージに追加されてもよく、これは、加入者Ｂが通話に応答するの に応じて、加入者ＢのＭＳＣにより加入者ＡのＭＳＣに送られる。又、応答メッ セージに加えられる位置セルの情報は、「アドレス完了」メッセージにおいて受 け取られる位置セルに関する以前の情報を確認又は打消するのにも使用できる。 ＩＳＵＰ信号においては、「初期アドレスメッセージ」がＩＡＭであり、「アド レス完了メッセージ」がＡＣＭであり、そして「応答メッセージ」がＡＮＭであ る。ＴＵＰ信号においては、応答メッセージの省略形がＡＮＵ（応答信号、無条 件）、ＡＮＣ（応答信号、課金）又はＡＮＮ（応答信号、非課金）である。或い は又、用途に応じて、「通話進行」、「接続」のような他のメッセージを使用す ることもできる。 位置セルの情報が上記メッセージの１つにおいて受け取られると、ＭＳＣ１／ ＳＳＰ１は、それをＳＣＰ１に報告し、ここで、ＳＣＰ１は、課金基準を決定す る全ての情報をもつことになる。ＭＳＣ１／ＳＳＰ１は、応答メッセージを受け 取ると、このメッセージをＳＣＰ１に報告し、次いで、ＳＣＰ１は、課金基準を 決定する。 図５は、加入者Ｂの位置セルの情報をＳＣＰ１に送信するための第３の実施形 態を示す。ＭＳＣ２／ＳＳＰ２が上記のように加入者Ｂの位置セルを見出した後 に、ＳＣＰ２は、加入者Ｂの位置セルの情報を、ＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続され たＳＣＰ１へ報告する。アドレスの情報は、ＳＣＰ２により通話設定メッセージ において得られている。加入者ＡのＭＳＣは、加入者ＢのＭＳＣから通常の応答 メッセージを得ると、これをＳＣＰ１に報告し、ＳＣＰ１は、課金基準を決定す る。通話は、この課金基準に基づいて課金される。この実施形態は、ＳＣＰ間に 信号接続があることを必要とする。ＣＣＩＴＴにより決定されたＣＳ１（Capabi lity set 1）と称するインテリジェントネットワークの概念的モデルでは、ＳＣ Ｐ間に信号接続は定められないが、現在開発されているモデルＣＳ２では、信号 接続が検討中である。信号接続においては、位置セルの情報を送信するための新 たなメッセージを定めることにより、例えば、ＭＡＰプロトコル又はＩＮＡＰプ ロトコルを使用することができる。 位置セルの情報を送信する方法には関わりなく、加入者Ｂの位置セルの情報を 利用するに充分な時間を課金動作にもたせるために、情報は、遅くとも応答メッ セージと共に加入者ＡのＭＳＣに接続されたＳＣＰに到達しなければならない。 ＰＡＢＸ又はＰＳＴＮ加入者が通話に参加するときには、仮想セル情報を被呼 加入者のＭＳＣから発呼加入者のＭＳＣへ送信するために上記メッセージ又は他 の既知の信号メッセージが使用される。このため、必要に応じて、個別の信号メ ッセージを形成することができる。 本発明の方法では、団体、会社等の地理的に遠い種々のユニットを含むセルで セルグループが形成された「ワイヤレスオフィス」システムを実現することがで きる。 添付図面及びそれを参照した以上の説明は、単に本発明を例示するものに過ぎ ない。請求の範囲に記載した本発明の精神及び範囲から逸脱せずに本発明の種々 の変更及び修正が当業者に明らかであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ (72)発明者 テュルクライネン ヴェリ フィンランド エフイーエン−00730 ヘ ルシンキ コルシティエ ２ホー16

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．サービス制御点ＳＣＰのサービスへのアクセスをユーザに与えるために移動 交換センターＭＳＣにサービス交換点ＳＳＰが接続されたセルラー移動電話ネッ トワークの課金基準を改善する方法において、 少なくとも１つのセルより成る特殊なセルのグループを移動電話ネットワー クのセルで形成し、 課金基準サービスをサービス制御点ＳＣＰに形成し、そして 上記課金基準サービスは、少なくとも１人の加入者が特殊なセルのグループ に属するような通話に、グループに対して決定された特殊な課金基準を適用する 、という段階を備えたことを特徴とする方法。 ２．加入者番号で限定加入者グループを形成し、そして上記課金基準サービスは 、少なくとも１人の加入者が上記特殊なセルのグループに属し及び／又は少なく とも１人の加入者の加入者番号が上記限定加入者グループに属するような通話に 、上記決定された特殊な課金基準を適用する請求項１に記載の方法。 ３．発呼加入者の位置セル及び被呼加入者の位置セルが個別のＭＳＣエリア内に 位置するときに、被呼加入者のＭＳＣにより見出された被呼加入者の位置セルの 情報を、発呼加入者のＭＳＣに関連したサービス制御点ＳＣＰへ送信する請求項 １又は２に記載の方法。 ４．位置セルの情報は、各セルに関連して送信される請求項３に記載の方法。 ５．位置セルの情報は、発呼加入者のＭＳＣにより通話設定中に通話設定メッセ ージにおいて送られる要求のみに応答して送信される請求項３に記載の方法。 ６．被呼加入者の位置セルの情報は、被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ２／ ＳＳＰ２がページングメッセージに応答したときに被呼加入者の移動交換センタ ーにより送られたメッセージに挿入され、そして位置セルの情報は、更に、発呼 加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１からそれに接続されたサービス制 御点ＳＣＰ１へ送られる請求項３に記載の方法。 ７．被呼加入者の位置セルの情報は、被呼加入者が通話に応答するときに被呼加 入者の移動交換センターＭＳＣ２／ＳＳＰ２により送られたメッセージに挿入さ れ、そして位置セルの情報は、更に、発呼加入者の移動交換センター ＭＳＣ１／ＳＳＰ１からそれに接続されたサービス制御点ＳＣＰ１へ送られる請 求項３に記載の方法。 ８．位置セルの情報を被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ２／ＳＳＰ２から発 呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１へ送信するための新たなメッセ ージが形成され、そして位置セルの情報は、更に、発呼加入者の移動交換センタ ーＭＳＣ１／ＳＳＰ１からそれに接続されたサービス制御点ＳＣＰ１へ送られる 請求項３に記載の方法。 ９．被呼加入者の位置セルの情報は、被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ２／ ＳＳＰ２から、発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続された サービス制御点ＳＣＰ１へ送られる請求項３に記載の方法。 10．被呼加入者の位置セルの情報は、被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ２／ ＳＳＰ２に接続されたサービス制御点ＳＣＰ２から、発呼加入者の移動交換セン ターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたサービス制御点ＳＣＰ１へ、その目的に意 図された新たなメッセージにおいて送信される請求項３に記載の方法。 11．発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたサービス交 換点ＳＣＰ１の情報及びそれに関連したサービスプログラムは、上記移動交換セ ンターＭＳＣ１／ＳＳＰ１により被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ２／ＳＳ Ｐ２に送られた通話制御メッセージに追加される請求項９又は１０に記載の方法 。 12．発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたサービス交 換点ＳＣＰ１の情報及びそれに関連したサービスプログラムは、この目的のため に形成された新たなメッセージであって上記移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ １により被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ２／ＳＳＰ２に送られたメッセー ジに挿入される請求項９又は１０に記載の方法。 13．発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたサービス交 換点ＳＣＰ１の情報及びそれに関連したサービスプログラムを送信するために、 新たな一対のメッセージが形成され、その第１のメッセージは、被呼加入者の移 動交換センターＭＳＣ２／ＳＳＰ２により発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ １／ＳＳＰ１に送られる質問であって、発呼側移動交換センター ＭＳＣ１／ＳＳＰ１が被呼加入者の位置セルの情報を必要とするかどうかの質問 を含み、そしてこの第１のメッセージに応答して必要なときだけ発呼加入者の移 動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１により被呼加入者の移動交換センターＭＳＣ ２／ＳＳＰ２に送られる第２のメッセージは、ＳＣＰ１の情報及びそれに関連し たサービスプログラムを含む請求項９又は１０に記載の方法。 14．被呼加入者の位置セルの情報は、被呼加入者が位置するセルを報告し、これ により、発呼加入者の移動交換センターＭＳＣ１／ＳＳＰ１に接続されたサービ ス制御点ＳＣＰ１は、上記セルが特殊なセルのグループに属するかどうかを分析 する請求項３に記載の方法。 15．被呼加入者の位置セルの情報は、被呼加入者の位置セルが特殊なセルのグル ープに属するかどうか分析結果を与え、これにより、被呼加入者の移動交換セン ターＭＳＣ２／ＳＳＰ２に接続されたサービス制御点ＳＣＰ２が上記分析を行う 請求項３に記載の方法。 16．限定加入者グループの番号は専用番号であり、被呼加入者の専用番号は通話 設定の始めに加入者番号に変換される請求項２に記載の方法。 17．ＰＢＸ交換機又はＰＳＴＮ／ＩＳＤＮネットワークの一部分が仮想セルとし てセットされ、そして少なくとも１人の加入者の加入者番号分析で、加入者がＰ ＢＸ交換機又はＰＳＴＮ／ＩＳＤＮネットワークの一部分の加入者であることが 分かったときに、上記決定された特殊な課金基準が適用される請求項１又は２に 記載の方法。