JPH105101A - 寝 袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】中に入って横になったとき、顔は寝袋に覆われ
ることなく外に出すことができ、息苦しくなったり、顔
が熱くなったりすることなく、快適な寝心地を可能とす
る寝袋を提供する。 【解決手段】少なくとも長手方向の一端に開閉手段を備
えてなる封筒型寝袋であって、この寝袋の前面寝袋構成
体上部中央から長手方向に切り込み部を設けたことを特
徴とする寝袋。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、登山、キャンプ等
に於いて使用する寝袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】以前より、布団の使えない野外において
は、寝袋を使用することにより、暖かく快適な睡眠を得
ている。この寝袋においては、一般に夏用、３シーズン
用、冬用等に区分される。また、型はコンパクトで持ち
運びが楽な人形型や、布団感覚で寝返り自由で寝心地が
快適な封筒型等がある。中でも、上記封筒型寝袋として
は、例えば、図３に示すようなものが挙げられる。図３
に示す寝袋６は、２つ折りにした寝袋構成体７の連続し
た開口端２端にファスナー８が固着されたものであり、
寝袋として使用する際には、ファスナー８を閉じて中に
入って寝るようにしたものである。しかしながら、上記
のような構成では、中に入って横になったとき、顔まで
が寝袋の中に埋もれてしまい、息苦しかったり、顔が熱
かったりするので快適な寝心地は望めない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、中に入って横になったとき、顔は寝袋に覆われる
ことなく外に出すことができ、息苦しくなったり、顔が
熱くなったりすることなく、快適な寝心地を可能とする
寝袋を提供するにある。

【０００４】

【発明を解決するための手段】本発明の目的は、少なく
とも長手方向の一端に開閉手段を備えてなる封筒型寝袋
であって、該寝袋の前面寝袋構成体上部中央から長手方
向に切り込み部を設けたことを特徴とする寝袋によって
達成される。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の寝袋は、寝袋に入って横
になったときに顔があたる寝袋構成体に切り込み部を設
け、この切り込み部から寝袋構成体を折り返すことによ
り、顔を外に露出することができ、息苦しくなったり、
顔が熱くなったりすることなく、快適な寝心地を得るこ
とを可能としたものである。

【０００６】本発明の一実施例を、図面に基づいて詳細
に説明する。図１は、本発明に係る寝袋の一実施例を示
す説明図、図２は、図１に示す寝袋を展開したときの様
子を示す説明図である。図１において、１は、寝袋、２
は、寝袋構成体、３は、寝袋構成体２の開口端に固着さ
れたファスナー、４は、前面寝袋構成体２ａの上部開口
端中央に固着されたファスナーである。

【０００７】図１に示す寝袋１は、図２に示すような一
枚の寝袋構成体２を、中央で２つに折って重ね合わせ、
その折った寝袋構成体の開口端の連続した２端にファス
ナー３を固着している。ファスナー３を固着する方法
は、通常の方法により適宜行えばよく、本実施例におい
ては、寝袋構成体２の開口端にバイヤス縫い５を施すこ
とにより、ファスナー３を固着している。

【０００８】また、本実施例において、寝袋構成体２
は、側地として、綿１００％、中綿として、抗菌防臭加
工が施されたポリエステル１００％のキルティング生地
を用いている。

【０００９】寝袋構成体２の素材は、上記に限らず、
綿、羊毛、麻等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、
アクリル等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維等、又は
これらの混合繊維からなる生地、又はビニール等のプラ
スチックを適宜選択して用いれば良い。また、寝袋構成
体２の組織は、織物、編み物、不織布、シート等から、
適宜選択すればよく、１枚の素材を用いても、実施例で
用いたキルティング素材のような、中綿や羽毛等を含有
するキルティング素材等の複層体を用いてもよい。ま
た、目的に応じて、保温性、抗菌性、防臭性、防水性等
の機能が施されたものを使用すると好適である。また、
目的に応じて、各種色、柄物を使用すればよい。

【００１０】寝袋の大きさは、目的に応じて適宜設定す
ればよく、例えば、大人用の寝袋とする場合、寝袋とし
たときの縦の長さは、２００ｃｍ程度、横の長さは、５
０〜１００ｃｍとなるようにする。また、その形状は、
長方形の他、角を丸くする等してもよい。

【００１１】本実施例の寝袋１は、ファスナー３を閉じ
ることにより、図１に示すように、封筒型の寝袋とな
る。このファスナー３には、２個のファスナー移動部３
ａ、３ｂが設けてられており、どちらの方向からも開閉
できるようになっている。また、移動部３ａは、外側と
内側とのどちらからでも開閉できるものを用い、外から
も、中に入っているときも開閉を簡単に行うことができ
るようにすると好適である。

【００１２】尚、ファスナー３は、それぞれの開口端に
別々のファスナーとして固着してもよい。また、ファス
ナー移動部は１個でもよい。また、実施例においては、
開閉手段としてファスナーを用いているが、目的に応じ
て、スナップ、ホック、ボタン、マジックテープ等を開
口端の適宜間隔毎に数個設け、開閉するようにしてもよ
い。

【００１３】更に、本実施例の寝袋１は、ファスナーが
固着されていない開口端Ａの前面寝袋構成体２ａの中央
部から長手方向に切り込み部Ｂが設けられ、この切り込
み部にファスナー４が固着されている。図１に示すよう
に、このファスナー４を開放し、前面寝袋構成体２ａを
折り返すことにより、中に寝たとき顔を外に出すことが
できる。この切り込み部Ｂの長さは、適宜設定すればよ
く、通常、３０〜６０ｃｍが適当である。

【００１４】また、ファスナー４には、外側と内側との
どちらからでも開閉できるようなファスナー移動部４ａ
を設け、外からも、中に入っているときも簡単に開閉で
きるようにすることが好適である。また、実施例におい
ては、切り込み部Ｂに、開閉手段としてファスナーを設
けているが、目的に応じて、スナップ、ホック、ボタ
ン、マジックテープ等を切り込み部の適宜間隔毎に数個
設けるようにしてもよい。また、開閉手段を設けず、切
り込みのみとしてもよいし、切り込み部の下方部のみに
上記開閉手段を設けるようにしてもよい。

【００１５】上記のような寝袋を使用するにあたって
は、例えば、予めファスナー３を閉じて寝袋とし、この
寝袋の中に入って、図１に示すように、ファスナー４を
開放して前面寝袋構成体２ａを折り返し、顔を外に出す
ようにする。このように、本実施例の寝袋を使用するこ
とにより、顔が外に露出でき、息苦しくなったり、顔が
熱くなったりすることなく、快適な寝心地が得られるも
のである。また、外の気温が低い等、顔を外に出したく
ない場合には、ファスナー４を閉じて顔まで寝袋の中に
入れるようにすればよい。

【００１６】また、本実施例の寝袋１は、ファスナー３
を全開すると、図２に示すように、シート状になるの
で、シートや掛け布団として使用することもできる。ま
た、長手方向の開口端だけに開閉手段を設け、下部開口
端は縫製等により閉鎖してもよい。

【００１７】また、本発明の寝袋としては、２枚の寝袋
構成体を重ね合わせ、上部開口端以外の３端に開閉手段
を設け、前面寝袋構成体と後面寝袋構成体とが別々にな
るように構成してもよい。また、長手方向２端に開閉手
段を設けるようにし、下部は寝袋構成体の輪部とするか
または縫製等により閉鎖するような構成にしてもよい。

【００１８】また、本発明の寝袋を商品化するにあたっ
ては、寝袋を収納できる、巾着袋や手提げ袋等の収納バ
ッグを添付すると、寝袋を収納バッグに収納することに
より、持ち運びが便利となり、また、クッションとして
も使用できるので好適である。

【００１９】

【発明の効果】本発明の寝袋は、中に入って横になった
とき、顔を外に出すことができるので、息苦しくなった
り、顔が熱くなったりすることがなく、寝心地が快適と
なり、登山、キャンプ、ハイキング等で使用するのに最
適である。また、寝袋としてだけではなく、シートや掛
け布団、クッションとしても使用できるように構成すれ
ば、多様に利用でき、より好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る寝袋の一実施例を示す説明図。

【図２】図１に示す寝袋を展開したときの様子を示す説
明図。

【図３】従来の寝袋の一例を示す説明図。

【符号の説明】

１ 寝袋 ２ 寝袋構成体 ３ ファスナー ４ ファスナー ５ バイヤス縫い ６ 寝袋 ７ 寝袋構成体 ８ ファスナー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも長手方向の一端に開閉手段を
   備えてなる封筒型寝袋であって、該寝袋の前面寝袋構成
   体上部中央から長手方向に切り込み部を設けたことを特
   徴とする寝袋。
2. 【請求項２】 １枚の寝袋構成体を中央で２つ折りにし
   て重ね合わせ、この折った寝袋構成体の連続した２つの
   開口端にファスナーを固着してなる封筒型寝袋であっ
   て、該寝袋の残りの開口端の前面寝袋構成体中央部から
   長手方向にファスナーを固着したことを特徴とする寝
   袋。