JPH10509624A - 解放可能な継ぎ目付きポケットカフスを有する吸収性製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ウエストポケットカフスを有する使い捨ておむつを開示する。ポケットカフスは、解放可能な継ぎ目に沿って分離される第１部分と第２部分とを有する。その解放可能な継ぎ目は、ポケットカフスの第１部分と第２部分の１部とを重ね合わせることによって形成する。１実施例において、解放可能な継ぎ目は、ポケットカフスの第１部分と第２部分とを互いに固着するための機械的ファスナーを備える。他の実施例において、解放可能な継ぎ目は、接着剤ファスナーを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】 解放可能な継ぎ目付きポケットカフスを有する吸収性製品 発明の分野 本発明は、使い捨ておむつなどの吸収性製品に関するものであり、さらに詳し くは、便を収容するポケットカフスを有する吸収性製品に関する。 発明の背景 使い捨ておむつおよび失禁用ブリ−フまたは失禁用下着のような吸収性製品の 主要機能は、身体の***物を吸収し収容することである。従って、この種の製品 は、身体の***物が着用者と接触する衣類または寝具などの他の製品を汚し、濡 らし、またはその他の形で汚染することを防止するためのものである。これらの 製品の最も一般的な失敗は、身体の***物がその製品と着用者の脚またはウエス トとの間の間隙から漏出するときに生じる。吸収性製品で吸収されない便状の物 質は、着用者の脚またはウエストにおいてその製品の間隙を通り抜け続けること ができる。 現代の使い捨ておむつは、トップシ−トと、バックシ−トと、吸収性芯と、吸 収性芯の側縁部を越えて延在するトップシ−トの部分とバックシ−トの部分との 間を閉塞する弾性部材から一般的に形成される弾性脚またはガスケットカフスと を備えている。これらの弾性脚またはガスケットカフスは、おむつの縁部と着用 者の接触する衣類との間にバリヤ−を成し、加えて、着用者の脚の周囲にガスケ ット作用を提供し、脚の周囲の密封を維持し、間隙が生じることを最小限にする 。 また、使い捨ておむつは、便状の物質、あるいは尿または体液の噴出で着用者 の衣類が汚染することを阻止するバリヤ−カフスを設けられる。そのバリヤ−カ フスは、この物質の自由な流れを抑制し、それらの物質をおむつの中に保持する 。Lawsonに対して1988年5月10日に発行された米国特許第4,743,246号は、ガスケ ットおよびバリヤ−カフスを備えた吸収性製品を開示している。 トップシ−トに形成される開口部を有する使い捨ておむつは、次の引例に開示 されている：Tanji他の名前で1993年10月6日に公告されたGB出願第2,265,550 号；Bruemmer他に対して1993年1月5日に発行された米国特許第5,176,672号；Tan ji他に対して1994年4月19日に発行された米国特許第5,304,159号；Igaue他に対 して1994年4月19日に発行された米国特許第5,304,160号。 また、使い捨ておむつは、おむつの腰部領域からの身体の***物の漏出を減少 するために、複数のポケットまたは複数のウエストキャップを備えてもよい。こ れらのおむつの例は、Foremanに対して1988年4月19日に発行された米国特許第4, 738,677号およびRobertsonに対して1991年6月25日に発行された米国特許第5,026 ,364号に開示されている。 通常、使用済みの使い捨て吸収性製品を捨てる前に、便を収容するポケットに 保持される***物質を処分することが望ましい。例えば、***物の容器に使用済 みのおむつを捨てる前に、使い捨ておむつのポケットの中に保持される便状の物 質をトイレに入れて空にするのが望ましい。しかし、ポケットから便状の物質を 擦り落としたり、あるいは別の方法で除去することが困難である。 上記で引用したTanjiのGB出願第2,265,550A号は、第１トップシ−トの上に重 ね合わされる不織布の第２トップシ−トを有するおむつを開示している。第２ト ップシ−トは、便状の物質を受容するため開口部を有する。その開口部は、第１ 弾性部材および第２弾性部材で弾性化された縁部を備えている。第１弾性部材お よび第２弾性部材は互いに連続せず、従って、記述によれば、第２トップシ−ト は、その開口縁部の誘導切り目で曲げられ、第１トップシ−トを露出する。第１ トップシ−トに粘着する便状の物質は、除去のため露出されると記述されている 。また、Tanji他は、第２トップシ−トが誘導切り目で曲げられる方向に第２ト ップシ−トの繊維を向かせることを教示している。 Tanjiで示されている実施態様は、不織布を裂くことが困難であるという欠点 を持っている。長手方向に繊維を向かせることによるなどして、不織布シ−ト全 部が弱くなると、不織布シ−トは、意図する場所以外の場所で、あるいは着用者 がおむつを外す前に偶然に曲げられ、従って、吸収性製品の収容能力が損なわれ る。その実施態様の他の欠点は、弾性部材が、複合的かつ不連続であると、開口 縁部で第２トップシ−トの引き裂きが可能であるということを要求されることで ある。また、シ−ト材料が一度引き裂かれ始めると、制御することが困難で、異 なる進路または方向へ進行する。従って、第２トップシ−トは、便状の物質の除 去がまだ完了しない状況で曲げられるかもしれない。 このため、本発明の目的は、改善された収容の特徴を持つ吸収性製品を提供す ることである。 追加される本発明の目的は、ポケットカフスに保持される***物の除去を容易 にするため、所定の通路に沿って分離されるポケットカフスを有する吸収性製品 を提供することである。 また、本発明の目的は、解放可能な継ぎ目に沿って分離されるポケットカフス を有する吸収性製品を提供することである。 本発明のこれらの目的および他の目的は、以下の説明を参照して検討する時、 また添付図面と関連さす時一層容易に明らかになる。 発明の概要 おむつなどの使い捨て吸収性製品は、液体透過性のトップシ−トと；そのトッ プシ−トに結合される液体不透過性のバックシ−トと；そのトップシ−トとその バックシ−トとの中間に位置する吸収性芯とを設けられる。また、この使い捨て 吸収性製品は、使い捨て吸収性製品と結合され、そのトップシ−トの一部の上に 重なり合い、それらの間にポケット凹部を形成するポケットカフスを具備する。 そのポケットカフスは、横方向に離隔して配置される開口縁端部を備える開口縁 部を有する。そのポケットカフスの開口縁部は、弾性要素を具備することができ る。 ポケットカフスは、解放可能な継ぎ目を設けられ、ポケットカフスの第１部分 を所定の通路に沿ってポケットカフスの第２部分から分離できる。その解放可能 な継ぎ目に沿うポケットカフスの第１部分とポケットカフスの第２部分とが分離 すると、ポケットカフスの凹部に保持される便状の物質を除去できる。１実施例 において、ポケットカフスの開口縁部は、頂部を有し、解放可能な継ぎ目は、開 口縁部の頂部から長手方向に後方に向かって延在する。ポケットカフスの第１部 分は、ポケットカフスの第２部分と部分的に重なり合い、解放可能な継ぎ目を形 成することができる。解放可能な継ぎ目は、機械的ファスナ−または別の実施態 様として接着剤ファスナ−を具備することができる。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を形成するのに関係する主題となる事柄を特に指摘し、明 確に請求の範囲として結論を下しており、本発明は、添付図面とともに以下の説 明で充分了解されよう。その添付図面では類似の名称は、ほぼ同一の要素を示す ように使用されている： 図１は、ポケットカフスの開口縁部の頂部から長手方向に後方に向かって延在 する解放可能な継ぎ目を有する使い捨ておむつの平面図である。 図２は、図１の線２−２に沿って切断した断面図である。 図３は、図１の線３−３に沿って切断した断面図であり、ポケットカフスの重 なり合う部分を示している。 図４は、鉤状および環状の要素を有する機械的ファスナーを具備する解放可能 な継ぎ目を示す図３と同様の図である。 図５は、平行で、全体的に長手方向に延在する一対の解放可能な継ぎ目を有す る使い捨ておむつの部分平面図である。 第６図は、長手方向および横方向に延在する１対の解放可能な継ぎ目を有する 使い捨ておむつの部分平面図である。 実施例 本明細書で使用される用語「吸収性製品」とは、身体の***物を吸収し収容す る製品を言い、さらに詳しくは、着用者の身体に当接または隣接して配置され、 身体から***される種々の***物を吸収し収容する製品を言う。吸収性製品は、 通常、再利用できるかまたは使い捨てかによって区別される。用語「使い捨て吸 収性製品」は、１回の使用後に放棄されて（すなわち、洗濯またはその他の方法 で回復または再利用されることなく）しまう製品を言う。本発明の吸収性製品は 、使い捨て吸収性製品であることが好ましい。吸収性製品は、別個の操作部品を 必要としない「単一物」か、あるいは別個のホルダ−またはライナ−などのおむ つ方式の要素を具備するかによってさらに定義される。本発明の吸収性製品は、 単一物であることが好ましい。本明細書で使用される用語「おむつ」は、通常、 幼児および失禁者によって着用される衣類を言い、それは着用者の胴体下部周辺 に着用される。しかし、本発明は、また、失禁用ブリ−フまたは失禁用下着、使 い 捨てトレ−ニングパンツ、おむつホルダ−、生理用ナプキンおよびこれらに類す るものなど他の使い捨て吸収性製品にも応用できることを理解すべきである。 図１は、着用者に接触するおむつ２０の部分を観察者の方に向けたおむつ２０ の平面図である。図１に示すおむつ２０は、第１前側ウエスト区域２２と、第２ 後側ウエスト区域２４と、前側ウエスト区域２２と後側ウエスト区域２４との間 に配設される股区域２６と、長手方向縁部３０と前側端縁部３２と後側端縁部３ ２との間で画定される外周部２８とを有する。加えて、おむつ２０は、横方向中 心線３４と長手方向中心線３６とを有する。 図２は、図１の線２−２に沿って切断した断片的な断面図である。図１および 図２について説明すると、おむつ２０は、液体透過性トップシ−ト３８と、この トップシ−ト３８によって全体的に画定され４０で示されるおむつ２０の液体受 容面と；トップシ−ト３８と結合する液体不透過性バックシ−ト４２と；トップ シ−ト３８とバックシ−ト４２の中間に位置する吸収性芯４４とを具備する。吸 収性芯４４は、側縁部（図示せず）と前側および後側ウエスト縁部４８とを有す る。また、おむつ２０は、少なくとも股区域２６において吸収性芯４４の各側縁 部から横方向に外方に向かって延在する端沿いの側方フラップ４９を具備する。 さらに、おむつ２０は、トップシ−トの一部の上に重なり合うポケットカフス ５０を具備する。ポケットカフス５０は、後側ウエスト区域２４と並置される閉 鎖縁部５２と、複数の開口縁端部５５の間にそれと横方向に離隔して配置され延 在する開口縁部５４とを有する。開口縁部５４は、ほぼ長手方向中心線３６に配 置される頂部１５７を有し、かつ開口縁部５４は、弾性部材１５４を具備できる 。許可された1993年6月10日に提出された米国特許出願で出願番号第08/075,205 号ポケットカフスを有する吸収性製品および1994年9月8日に提出された米国特許 出願で出願番号第08/302,569号頂部付きポケットカフスを有する吸収性製品をポ ケットカフスの構造を示す目的のための引例として本明細書に組み入れる。 図２に示すように、ポケットカフス５０とトップシ−ト３８とは、協同して、 それらの間に便の収容ポケット凹部５１を画成する。ポケット凹部５１から便状 の物質の除去を容易にするため、ポケットカフス５０は、少なくとも１本の解放 可能な継ぎ目２００を設けられる。ポケットカフス５０の第１部分３５２は、解 放可能な継ぎ目２００に沿ってポケットカフス５０の第２部分３５４から分離さ れる。ポケットカフス５０の第１部分３５２とポケットカフス５０の第２部分３ ５４とを分離すると、おむつ２０を捨てる前にポケット凹部５１を空にすること ができる。 おむつ２０は、各側方フラップ４９と結合するバリヤカフス６２を具備する 。ポケットカフスの開口縁部５４は、複数の開口縁端部５５の間に延在する。各 開口縁端部５５は、各バリヤカフス６２と結合する。図１において、各バリヤカ フス６２の１部は、各開口縁端部５５から後方に向かって長手方向に延在する。 また、バリヤカフス６２の１部は、各開口縁端部５５から前方に向かって長手方 向に延在する。 おむつ２０は、Buell他に対して1992年9月29日に発行された米国特許第5,151, 092号に開示されているような「２部分引張固定方式」を具備することが好まし い。２部分引張固定方式は、おむつを着用者に固着するために、後側ウエスト区 域２４に配設される一対のテ−プタブファスナ−などの固定手段８０を備えるこ とができる。適当な固定手段８０は、接着剤ファスナ−や機械的ファスナ−であ るが、しかし、これに限定されるものではない。米国特許第5,151,092号を２部 分引張固定方式のような構造を示すものとして本明細書に引例として組み入れる 。 さらに細部について、おむつ２０の個別の構成要素を考察すると、バックシ− ト４２は、吸収性芯４４の長さおよび幅の寸法よりも全体的に長くかつ広い寸法 を有する。バックシ−ト４２は、吸収性芯４４の縁部を越えて延在し、それによ って、おむつ２０の外周部２８を形成する。外周部２８は、外側の外辺部、すな わち、おむつ２０の縁部を画成する。外周部２８は、前側ウエスト区域２２と後 側ウエスト区域２４において長手方向縁部３０および端縁部３２を具備する。図 １に示すように、トップシ−ト３８は、少なくとも端縁部３２および長手方向縁 部３０に沿って全体的にバックシ−ト４２と境を接する。Buellに対して1975年1 月14日に発行された米国特許第3,860,003号および上記で引用した米国特許第5,1 51,092号をそのようなおむつの構成を示すため本明細書に引例として組み入れる 。別の実施例として、トップシ−ト３８は、バックシ−ト４２の長さおよび 幅の寸法よりも全体的に短くかつ狭い寸法を有する。 トップシ−ト３８およびバックシ−ト４２は、吸収性芯４４の側縁部を越えて 延在し、側方フラップ４９を形成する。また、トップシ−ト３８およびバックシ −ト４２は、前側ウエスト区域２２と後側ウエスト区域２４において吸収性芯４ ４のウエスト縁部４８を越えて延在してもよい。前側ウエスト区域２２と後側ウ エスト区域２４とは、前側ウエスト区域２２と後側ウエスト区域２４との少なく とも１部を横方向に拡げるためにウエスト区域の弾性的な特徴（図示せず）を備 えてもよい。上記で引用した米国特許第5,151,092号を適当なウエスト区域の弾 性的な特徴の構造を示すものとして本明細書に引例として組み入れる。 吸収性芯４４は、全体的に圧縮性で、形状合致し、着用者の皮膚に対して非刺 激性であり、かつ体液および若干の身体の***物を吸収し保持する能力を持つ任 意の手段とすることができる。吸収性芯４４は、方形、くびれ形、非相似形およ びＴ字形（しかし、これに制限されるものではない）を含む広範囲に多様な寸法 および形状に製造される。吸収性芯４４は、エヤ−フェルトとして一般に知られ る粉砕木質パルプなど使い捨ておむつやその他の吸収性製品に一般に使用される 広範囲に多様な液体吸収性材料で製造することができる。 他の適当な吸収性材料の例は、糸綿、吸収性フォ−ム、吸収性スポンジ、超吸 収性重合体、吸収性ゲル化材料または他の任意の同等材料若しくは材料の組み合 わせを含む。しかし、吸収性芯４４の総合吸収能力は、おむつ２０の意図する使 用時の設計***物量に対応するものでなければならない。さらに、吸収性芯４４ の寸法および吸収力は、幼児から成人までの範囲の着用者に適応するように変動 される。 吸収性芯４４は、親水性繊維および吸収性ゲル化材料（ヒドロゲル）の粒子か らなる吸収性材料の層で構成する。下記の特許を吸収性芯４４の適当な構造およ び材料を示すため本明細書に引例として組み入れる；Weisman他に対して1986年9 月9日に発行された米国特許第4,610,678号；Weisman他に対して1987年6月16日に 発行された米国特許第4,673,402号；Angstadtに対して1989年12月19日に発行さ れた米国特許第4,888,321号；Young他に対して1992年9月15日に発行された米国 特許第5,147,345号。 バックシ−ト４２は、吸収性芯４４に隣接して配置され、業界公知の取り付け 手段などの芯取り付け手段（図示せず）によってそれらに固着される。例えば、 バックシ−ト４２は、接着剤の均一連続層、接着剤のパタ−ン層、あるいは接着 剤の個々の線または点の列によって吸収性芯４４に対して固着される。満足でき ることが見出だせた接着剤は、オハイオ州ColumbusのCentury Adhesives Inc.に よって製造され、商標Century5227で市販されているものおよびミネソタ州St.Po ulのH.B.Fullerによって製造され、HL-1258として市販されているものである。 その芯取り付け手段は、Minetola他に対して1986年3月4日に発行された米国特許 第4,573,986号に示されている接着剤のフィラメントのオ−プンパタ−ンネット ワ−クで構成でき、それを引例として本明細書に組み入れる。フィラメントのオ −プンパタ−ンネットワ−クの具体例としての取り付け手段は、螺旋状に渦を巻 いた接着剤の数本の線から構成され、Sprague,Jr．に対して1975年10月7日に発 行された米国特許第3,911,173号；Zieckerに対して1978年11月22日に発行された 米国特許第4,785,996号；Wereniczに対して1989年6月27日に発行された米国特許 第4,842,666号に図示されているものなどである。これらの各特許を適当な取り 付け手段を示すため引例として本明細書に組み入れる。 バックシ−ト４２は、液体に対して不透過性であって、薄いプラスチックのフ ィルムで製造することが好ましいが、他の可撓性がある液体不透過性材料もまた 使用できる。用語「可撓性」は、形状合致性があり、人体の輪郭に容易に合致す る材料を言う。バックシ−ト４２は、吸収性芯４４の中に吸収され収容されてい る***物が、おむつ２０と接触するベッドシ−ツや下着などの製品を濡らすこと を防止する。バックシ−ト４２は、織布または不織布の材料、ポリエチレンまた はポリプロピレン熱可塑性フィルムなどの重合体フィルム、あるいは不織布の材 料を被覆したフィルムなどの複合材料で構成される。バックシ−ト４２は、約0. 012mm(0.5mil)から約0.051cm(2.0mil)まで厚さを持つ熱可塑性フィルムが好まし い。 バックシ−トのための適当な材料は、約45〜90％の線状の低密度ポリエチレン と約10〜55％のポリプロピレンで構成される混合物からなる。本発明のバックシ −ト４２として使用するための具体例としてのフィルムは、ブロウンフィルムの 場合名称RR8220の混合物およびキャストフィルムの場合名称RR5475の混合物とし てインデイアナ州Terre HauteのTredegar Industries Inc.により製造されてい る。 トップシ−ト３８は、業界公知の取り付け手段などの取り付け手段（図示せず ）によって吸収性芯４４およびバックシ−ト４２と結合される。適当な取り付け 手段は、バックシ−ト４２を吸収性芯４４と結合することに関して上述されてい る。本明細書で使用される用語「結合される」は、ある要素を直接的に他の要素 を貼付することによってある要素を直接的に他の要素に固着する形態と、ある要 素を他の要素に貼付させられた介在部材に貼付することによってある要素を間接 的に他の要素に固着する形態とを含んでいる。１実施例において、トップシ−ト ３８およびバックシ−ト４２は、少なくともおむつ２０の外周部２８の１部分に おいて、互いに直接的に結合され、トップシ−ト３８およびバックシ−ト４２を 吸収性芯４４に直接的に結合することによって互いに間接的に結合される。 トップシ−ト３８は、形状合致し、柔らかな感触を与え、着用者の皮膚に対し て非刺激性のものである。さらに、トップシ−ト３８は、液体透過性であり、そ の厚みを通って容易に体液を浸透させる。適当なトップシ−トは、多孔性フォ− ム、網状フォ−ム、開口化フィルム、天然繊維（例えば、木材繊維または綿繊維 ）合成繊維（例えば、ポリエステル繊維またはポリプロピレン繊維）または天然 繊維と合成繊維の組み合わせなどの広範囲の材料で製造することができる。トッ プシ−トは、着用者の皮膚を吸収性芯４４の中の体液から隔離するため、疎水性 材料で作られ、または疎水性になるように処理される。 トップシ−ト３８を製造するために使用される多くの製造技術がある。例えば 、トップシ−ト３８は、繊維の不織ウェブでよい。トップシ−ト３８が不織ウェ ブで構成される時、そのウェブは、スパンボンド布、カ−ド布、ウエットレイド 布、メルトブロウン布、ヒドロエンタングル布またはこれらに類するものでよい 。適当なトップシ−ト３８は、カ−ド布であり、織物業界公知の手段によって加 熱接合される。適当なトップシ−ト３８は、少なくとも約15.9mm(0.625inch)の 長さを有し、平方メ−トル当たり約14グラムから約25グラムまでの基礎重量を有 するステ−プル長ポリプロピレン繊維で構成する。適当なトップシ−トの材料は 、名 称P-8としてマサチュ−セッツ州walpoleのVeratec,Inc.,a Division of Interna tional Paper Companyによって製造されいる。 図１について説明すると、各バリヤカフス６２は、近位縁部６４と、遠位縁部 ６６と、前側ウエスト区域２２に位置する第１バリヤカフス端部７２と、後側ウ エスト区域２４に位置する第２バリヤカフス端部７４とを有する。さらに、バリ ヤカフス６２は、トップシ−ト３８から離隔して遠位縁部６６を配置するため、 バリヤカフス６２を効果的に助ける間隔手段７６を具備する。図１に示すように 、間隔手段７６は、各バリヤカフス６２の遠位縁部６６に沿って延在する１個以 上の弾性部材７７を具備することができる。 弾性部材７７は、弾性部材７７を弾性的な収縮性のある状態でバリヤカフス６ ２に固着する取り付け手段によってバリヤカフス６２を効果的に助ける。弾性部 材７７は、バリヤカフス６２の遠位縁部６６を収縮させ、すなわち、ひだを寄せ 、それにより遠位縁部６６はトップシ−ト３８から離隔して配置させられる。弾 性部材７７は、エラストマ−フィルム、ポリウレタンフィルム、Lycra、エラス トマ−フォ−ム、成形弾性スクリムおよび弾性ストランドを含む多くの適当な材 料で作られる。下記の米国特許をバリヤカフスの構造を示すための引例として本 明細書に組み入れる：Simsに対して1992年2月11日に発行された米国特許第5,087 ,255号；Buellに対して1992年2月4日に発行された米国特許第5,085,654号；Fore manに対して1990年7月3日に発行された米国特許第4,938,755号。 ポケットカフス５０は、形状合致し、柔らかで、着用者の皮膚に対して非刺激 性である材料で構成するのが好ましい。ポケットカフス５０は、液体透過性また は液体不透過性である材料で形成する。適当なポケットカフス５０は、開口化プ ラスチックフィルム、天然繊維（例えば、木材繊維または綿繊維）または合成繊 維（例えば、ポリエステル繊維またはポリプロピレン繊維）の織成若しくは不織 ウェブ、あるいはポリオレフィンフィルムと不織布との複合物など広範囲の材料 で作ることができる。任意に、ポケットカフス５０は、エラストマ−ウェブ材料 から形成してもよい。ポケットカフス５０は、トップシ−ト３８とポケットカフ ス５０との間に形成されるポケット空間５１に収容される体液から着用者の皮膚 を隔離するため、疎水性とすることができる。適当なポケットカフス５０は、ス テ−プル長ポリプロピレン繊維のウェブで構成する。ポケットカフス５０を作る ことができる適当な材料は、名称P-8、P-9、P-10またはP-11としてマサチュ−セ ッツ州walpoleのVeratec,Inc.,a Division of International Paper Companyに よって製造されている。任意に、ポケットカフス５０は、Dreierの名前で1994年 9月8日に提出された米国特許出願で出願番号第08/302,291号に述べられている臀 部の溝のスペ−サ−を具備でき、この出願を引例として本明細書に組み入れる。 図２を説明すると、ポケットカフス５０は、不織布などの材料のシ−トで形成 でき、２つの層１７４および層１７６を具備する。弾性要素１５４および弾性部 材１６１は、弾性的な収縮性のある手段で層１７４と層１７６との間に固着され 、また、層１７４および層１７６は、接着剤による接着（しかし、これに限定さ れるものではない）を含む任意の適当な手段で互いに接着される。米国特許第3, 860,003号及び第4,081,301号を弾性的な収縮性のある手段でおむつの構成要素に 固着される弾性部材を示す引例として本明細書に組み入れる。 図２において、ポケットカフス５０は、２つの層１７６および層１７４を具備 する。しかし、２つの層は、ポケットカフス５０の作用にとって必要ではなく、 適当なポケットカフス５０は、ただ１つの層を持っても形成できるし、２つ以上 の層を持っても形成できる。弾性要素１５４および弾性部材１６１は、エラスト マ−フィルム、ポリウレタンフィルム、Lycra、エラストマ−フォ−ム、成形弾 性スクリムおよび弾性ストランドを含む多くの適当な材料で作ることができる。 任意に、弾性要素１５４および／または弾性部材１６１は、薄板構造で構成して もよい。例えば、弾性要素１５４および弾性部材１６１は、薄板状の弾性フィル ムおよび不織布で構成できる。イリノイ州Lake ZurichのExxon Chemical Compan yで入手できるEXX-500などの弾性フィルムは、約100パ−セント伸長し、不織布 材料の２つの層の間を超音波接着によるなどして断続的に接着できる。その弾性 フィルムを間で接着する適当な不織布材料は、名称P-8、P-9、P-10、P-11として Veratec,Inc.で入手できる。 ポケットカフスは、閉鎖縁部５２に沿っておむつ２０の下に配置される要素お よびバリヤカフス６２に結合でき、１つの接合部１５５から他の接合部１５５ま で閉鎖縁部５２に沿ってシ−ルを設置でき、それにより後側ウエスト区域２４を 通って身体の***物が漏出することを防止することができる。図２に示すように 、ポケットカフスは、接着剤取り付け手段４０８により閉鎖縁部５２に沿ってト ップシ−ト３８と結合することができる。別の実施態様として、トップシ−ト３ ８が後側ウエスト区域２４まで充分に延伸していない場合、ポケットカフス５０ は、閉鎖縁部５２に沿ってバックシ−ト４２に結合できる。図１に示すように、 閉鎖縁部５２は、全体的に前方に延在する部分１８２の間に延伸する全体的に横 方向に向いている部分１８０を有することができる。ポケットカフス５０の開口 縁部５４は、全体的に横方向に離隔して配置される開口縁端部５５の間に延在す る。図１に示すように、開口縁端部５５は、横方向に離隔して配置される１対の 接合部１５５でバリヤカフス６２と結合する。各接合部１５５は、バリヤカフス ６２の第１端部７２と第２端部７４の中間に位置する。 図１を説明すると、ポケットカフス５０の第１部分３５２は、解放可能な継ぎ 目２００に沿ってポケットカフス５０の第２部分３５４から分離させられる。解 放可能な継ぎ目２００は、所定の通路を備え、その通路に沿ってポケットカフス ５０の１部を分離でき、ポケット凹部５１から便状の物質を除去できる。 解放可能な継ぎ目２００は、第１端部２０４および第２端部２０６を有する。 その第１端部２０４および第２端部２０６は、長手方向および横方向のうち少な くとも１つの方向に離隔して配置される。解放可能な継ぎ目２００は、曲線型式 の長手方向、横方向、斜め方向またはそれらの組み合わせ（しかし、これに限定 されるものではない）を含む多数の異なる方向へ延在できる。 図１において、端部２０４および端部２０６は、長手方向に離隔して配置され 、長手方向中心線に位置する。第１端部２０４は、ポケットカフス５０の開口縁 部５４に位置し、それにより解放可能な継ぎ目２００は、開口縁部５４から長手 方向に後方を向いて延在する。解放可能な継ぎ目２００は、開口縁部５４を頂部 １５７で、またはその近傍で分割し、そのため開口縁部５４の右側部はポケット カフス５０の第２部分３５４に位置し、開口縁部５４の左側部はポケットカフス ５０の第１部分３５２に位置する。弾性要素１５４は、開口縁部５４に沿ってポ ケットカフス５０の第１部分３５２と第２部分３５４とのそれぞれに延在する。 図３を説明すると、ポケットカフス５０の第１部分３５２は、ポケットカフス ５０の第２部分３５４と少なくとも部分的に重なり合い、解放可能な継ぎ目２０ ０を形成する。第１部分３５２と第２部分３５４とが重り合う部分は、おむつが 着用されている間、解放可能な継ぎ目２００を通って便状の物質が漏出すること を防止する助けをする。解放可能な継ぎ目２００は、ポケットカフス５０の第１ 部分３５２と第２部分３５４とが重なり合う部分を互いに固着するためファスナ −５００を具備する。 図３において、ファスナ−５００は、感圧性接着剤５１０の層を具備する。そ の感圧性接着剤５１０は、ポケットカフス５０の第２部分３５４の１部と重なり 合うポケットカフス５０の第１部分３５２の表面に配設される。また、ファスナ −５００は、感圧性接着剤５１０と係合できる解放部材５１１を具備できる。そ の解放部材５１１は、接着剤５１０に面してポケットカフス５０の第２部分３５ ４に置かれる。適当な感圧性接着剤は、ミネソタ州Minneapolisの3M Companyに よって製造される#1524 3M Double Sided Surgical Tape、オハイオ州Columbusの Century Adhesive corp.によって製造されるA-305IV型接着剤、ニュ−ジャシ− 州BridgewaterのNational Starch and Chemicalによって製造されるINSTANT LOC K34-2823型接着剤を含む。適当な解放部材５１１は、3M Companyによって製造さ れるRUBAN SCOTCH TAPEである。引き手３５８は、ポケット５０の第１部分３５ ２に設けられる。引き手３５８を掴んで上方（図１の観察者に対して）へ引っ張 り、ポケットカフス５０の第１部分３５２をポケットカフス５０の第２部分３５ ４から分離できる。 図４において、解放可能な継ぎ目２００は、機械的ファスナ−５００を具備す る。その機械的ファスナ−５００は、ポケットカフス５０の第２部分３５４と重 なり合うポケットカフス５０の第１部分３５２の１部に配設される複数の係合要 素５３０を具備する。その係合要素５３０は、ポケットカフス５０の第２部分３ ５４に配設される受容要素５２０と機械的に係合できる。１実施例において、受 容要素５２０は、環状形の要素を具備し、係合要素５３０は、環状形の要素と係 合するため熊手状または鉤状の形状をした要素を具備する。別の実施態様として 、ポケットカフス５０が、繊維状材料で形成されるときは、第１部分３５２に配 設 される熊手状または鉤状の形状をした要素は、第２部分３５４の繊維と直接的に 係合できる。適当な機械的ファスナ−５００は、ニュ−ハンプシャ−州Manchest erのVELCRO USAおよびノ−スカロライナ州GreensboroのGuilford Fabricから商 業的に入手できる。また、適当な機械的固定方式は、下記の米国特許に開示され ており、本明細書に引例として組み入れる：scrippsに対して1989年7月11日に発 行された米国特許第4,846,815号；Thomas他に対して1991年10月22日に発行され た米国特許第5,058,247号；Thomas他に対して1992年5月26日に発行された米国特 許第5,116,563号；Thomas他に対して1993年1月19日に発行された米国特許第5,18 0,534号。別の実施態様の機械的ファスナ−は、ポケットカフス５０の第１部分 ３５２を解放可能な継ぎ目２００に沿って第２部分３５４に固着するためのボタ ンまたはスナップを含むが、しかし、これに限定されるものではない。 図５および図６は、本発明の別の実施例を図示しており、そこではポケットカ フス５０は、多数の解放可能な継ぎ目２００を具備する。図５および図６におい て、ポケットカフス５０は、第１部分３５２と第２部分３５４との中間に第３部 分３５３を具備する。第３部分３５３を第１部分３５２および第２部分３５４か ら分離するため、引き手を第３部分３５３に結合することができる。第３部分３ ５３の縁部は、第１解放可能な継ぎ目２００に沿って第１部分３５２の縁部と重 なり合うことができ、第３部分３５３の他の縁部は、第２解放可能な継ぎ目２０ ０に沿って第２部分３５４の縁部と重なり合うことができる。 第１部分３５２および第２部分３５４から第３部分３５３を分離するために、 第３部分３５３に引き手３５８を結合することができる。図５に示される第１解 放可能な継ぎ目２００および第２解放可能な継ぎ目２００は、全体的に平行であ り、かつ開口縁部５４から長手方向に延在する。図６において、ポケトカフスは 、多数の斜め方向に延在する解放可能な継ぎ目２００を具備し、各解放可能な継 ぎ目は、開口縁部５４から長手方向および横方向に延在する。第３部分３５３の 縁部は、第１解放可能な継ぎ目２００に沿って第１部分３５２の縁部と重なり合 い、第３部分３５３の他の縁部は、第２解放可能な継ぎ目２００に沿って第２部 分３５４の縁部と重なり合うことができる。 本発明の特定の実施例が図示され、説明されてきたが、多くの他の変化および 変更態様が本発明の趣旨及び範囲から離れずに行えることは当業者に対して明ら かである。従って、すべてのそのような変化および変更態様は、追加の請求の範 囲において保護される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ロウ、 ドナルド・キャロル アメリカ合衆国、オハイオ州 45069、ウ エスト・チェスター、エンバーウッド・コ ート 6324

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．長手方向縁部と、前方端縁部と、後方端縁部と、長手方向中心線と、横方向 中心線とを有する使い捨て吸収性製品において： 液体透過性トップシ−トと； 前記トップシ−トに結合される液体不透過性バックシ−トと； 前記トップシ−トと前記バックシ−トとの間に位置する吸収性芯；と 前記使い捨て吸収性製品と結合し、便状の物質を受容するポケット凹部を形成 するポケットカフスで、そのポケットカフスが横方向に離隔して配置される開口 縁端部を備える開口縁部を有し、そのポケットカフスの第１部分が、解放可能な 継ぎ目に沿ってそのポケットカフスの第２部分から分離可能であり、そのポケッ トカフスの中の便状の物質を吸収性製品から除去するために露出することができ る前記ポケットカフスと を具備する使い捨て吸収性製品。 ２．前記ポケットカフスの第１部分は、前記ポケットカフスの第２部分と重なり 合い、解放可能な継ぎ目を形成することを特徴とする請求項１に記載の使い捨て 吸収性製品。 ３．前記解放可能な継ぎ目は、機械的ファスナ−を具備することを特徴とする請 求項１または２に記載の使い捨て吸収性製品。 ４．前記解放可能な継ぎ目は、接着剤ファスナ−を具備することを特徴とする請 求項１ないし３に記載の使い捨て吸収性製品。 ５．前記解放可能な継ぎ目は、前記ポケットカフスの開口縁部から少なくとも長 手方向に延在することを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の使い捨 て吸収性製品。 ６．前記ポケットカフスの開口縁部は、頂部を具備し、前記解放可能な継ぎ目は 、頂部から延在することを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の使い 捨て吸収性製品。 ７．前記解放可能な継ぎ目は、前記ポケットカフスの開口縁部から長手方向およ び横方向に延在することを特徴とする請求項１ないし６のいずれかに記載の使い 捨て吸収性製品。 ８．前記ポケットカフスは、複数の解放可能な継ぎ目を具備することを特徴とす る請求項１ないし７のいずれかに記載の使い捨て吸収性製品。 ９．前記ポケットカフスは、前記解放可能な継ぎ目に沿って前記ポケットカフス の第１部分および第２部分を分離するため引き手を具備することを特徴とする請 求項１ないし８のいずれかに記載の使い捨て吸収性製品。 １０．使い捨て吸収性製品の各長手方向縁部に隣接するバリヤカフスで、そのバ リヤカフスが第１バリヤカフス端部から第２バリヤカフス端部まで延在し、各バ リヤカフスが近位縁部と遠位縁部を有する前記バリヤカフスと； 前記トップシ−トから離隔して各バリヤカフスの遠位縁部の１部を配置するた め各バリヤカフスを作用的に助ける間隔手段と； を具備し、また、前記ポケットカフスは、前記バリヤカフスの中間に位置し、 前記ポケットカフスは、前記第１バリヤカフス端部および前記第２バリヤカフス 端部の中間に位置する接合部で前記バリヤカフスと結合して、便状の物質を除去 するためのポケット凹部を形成する開口縁端部を有することを特徴とする使い捨 て吸収性製品。