JPH10508639A - 防汚ペイント組成物 - Google Patents

防汚ペイント組成物

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JPH10508639A
JPH10508639A JP8515651A JP51565196A JPH10508639A JP H10508639 A JPH10508639 A JP H10508639A JP 8515651 A JP8515651 A JP 8515651A JP 51565196 A JP51565196 A JP 51565196A JP H10508639 A JPH10508639 A JP H10508639A
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JP8515651A
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アルバン,クラウス
コドラル,サンティアゴ,アリアス
エルブロ,ヘレ,シモン
クリスティナ シュルツ,アン
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ヨズ.セー.ヘンペルズ スキブスファーバ−ファブリク アクティーゼルスカブ
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    • C09D5/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, characterised by their physical nature or the effects produced; Filling pastes
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、バインダー系及び繊維を含む海洋用防汚ペイント組成物に関する。往々にして、繊維を含まないペイントは、バインダー系の組成のため、例えばガムロジン若しくはロジン等価物の高い含有率又は高い表面張力のために機械的欠点又は弱さを有し、この機械的欠点又は弱さは、例えば耐候試験にかけられた場合、伸ばされた場合又は曲げられた場合に、塗膜に亀裂が入りやすい傾向となって現れる。しかしながら、有機又は無機繊維であってもよい繊維は、ペイントの機械的弱さ若しくは欠点を打ち消すか、又は防汚ペイントを強化する。当該ペイント組成物は、生物学的に活性な薬品、防汚剤又は殺生剤、顔料、充填剤、添加剤、染料、及び溶剤のような他の成分を更に含むことができる。繊維含有ペイントは、船の船体のような水中構造物のための海水腐蝕性又は自己研磨性コーティングを調製するのに使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 防汚ペイント組成物 発明の分野 本発明は、水に浸かることが予想される部分に外部防汚塗膜を有する水中構造 物(aquatic structure)、特に海洋構造物、並びに、水、特に海水と接触する 浸水構造物、例えば船(限定するわけではないが、ボート、ヨット、モータボー ト、モーターランチ、遠洋定期船、タグボート、タンカー、コンテナー船及びそ の他の貨物輸送船、潜水艦、並びにあらゆる種類の軍艦)、管、海岸及び沖合の 機械類、桟橋、杭、橋構造物、水中油井構造物、網及びその他の水中養殖施設、 並びにブイ等のようなあらゆる種類の構造物及び物体に望ましくない付着性生物 が付着して成長することを妨げる防汚ペイント組成物に関する。 発明の背景 海水及び/又は真水にさらされる水中構造物及び船体には、例えば、Enteromo rpha spp.及びUlva spp.のような緑藻類、Amphora spp.のような珪藻類、棲管 虫類、Balanus spp.のような蔓脚類、ホヤ類、海綿類、ヒドロ虫類等のような海 洋生物の付着及び成長は、摩擦の増大(従って、燃料の消費量が増加する)又は 波又は海流に対する抵抗の増大(沖合油田掘削装置のような静止構造物に対して )のため、またドックから出ている時間が短くなるために、過大な経済的損失を もたらす原因となる。 防汚問題を解決するために、幾つかの防汚ペイント技術が開発されてきた。あ る技術は、ペイント中に生物学的に活性な薬品を混合 する原則に基づいている。しかしながら、生物学的に活性な薬品を十分に混合し て適切な剥離制御を得るためには、防汚ペイントの機械的特性、例えばペイント の機械的強度及び他のペイントへの該ペイントの接着能が損なわれる。 長年にわたって研究されてきた防汚ペイント技術は、バインダー系のポリマー がモノマーセグメント中にカルボキシル基を含有するポリマーのトリアルキル錫 誘導体であって、アルキル錫基がカルボン酸基に位置する自己研磨性防汚ペイン ト組成物(self-polishing antifouling paint composition)を使用する技術で ある。しかしながら、錫化合物による汚染の問題が増えてきており、例えば、錫 を含有しない自己研磨性防汚ペイントを提供するための精力的な研究を行うこと を先導してきた。 錫を含有しない自己研磨性防汚ペイント用のバインダー系であって、一方で固 有の自己研磨特性を有し、且つ生物学的に活性な薬品に混合できる優れた特性を 示し、また一方で塗膜の優れた機械的強度を伝えることのできるバインダー系の 研究は、今まで困難な課題であった。 錫を含有しない自己研磨性防汚ペイントのような防汚ペイント用のバインダー 系を得る一つの方法は、バインダー系の一部としてロジン又はロジン等価物のよ うな物質を使用することである。ロジン又はロジン等価物は、防汚ペイントに使 用することに対して多くの非常に望ましい特性を有し、その水溶性のために、生 物学的に活性な薬品を一定の速度で水に放出することができる。また、ロジン又 はロジン等価物は多くのバインダー成分と混和することができ、このことによっ て最終塗料製品の配合が容易となる。更に、ロジン又はロジン等価物は、容易に 入手でき、比較的安価であり、そして自己再生可能な天然資源から生じる。基本 的に、ロジン又はロジン等 価物が高濃度で混合される場合には、水溶性は、ロジン含有ペイントに高い研磨 速度を与える機会を提供する。しかしながら、研磨速度を実際の目的のために最 適化するために高い割合でロジン又はロジン等価物を含めると、亀裂が生じやす いこと及び不十分な耐候性のような重大な機械的欠陥を有する防汚ペイントとな る。 従って、そのような自己研磨性バインダー系の固有の機械的欠陥のために、そ れらの研磨特性を完全に表出させることができない。 発明の要約 本発明は、バインダー系及び好ましくは少なくとも1種の生物学的に活性な薬 品を含む海洋用防汚ペイント組成物であって、亀裂お生じやすくなる傾向と機械 的に弱くなる傾向とを打ち消す原理の不在下に該ペイントが亀裂を生じやすくな るか、さもなくば機械的に弱くなるような量及び組成で前記バインダー系がペイ ント中に存在し、該ペイント中に組み込まれた場合に機械的特性を強化する繊維 を更に含有するペイント組成物を提供する。従って、本発明は、バインダー系を 含む海洋用防汚ペイントであって、前記バインダー系は、該ペイントが、機械的 欠点を打ち消す原理の不在下に、本明細書に記載の独立フィルム伸び試験で試験 した場合に0の等級に等級付けされる; 本明細書に記載の実験室用亀裂試験で試験した場合に5以下の等級に等級付け される; 3か月間屋外暴露した後、本明細書に記載の大気亀裂試験で試験した場合に4 以下の等級に等級付けされる; 本明細書に記載のスチールパネル伸び試験で試験した場合に4mm伸びたときに 微小なまたは大きな亀裂を生じる; 20mmの直径を有するマンドレルを使用して本明細書に記載のマン ドレル試験で試験した場合に破壊を示す;又は 本明細書に記載の直接衝撃試験で試験した場合に、40cmの高さから落下した標 準重りに当たったときに破壊を示す; ような量及び組成で該ペイント中に存在し、モデルペイントA(実施例1に記載 したようなもの、本明細書に記載の実験室用亀裂試験で試験される)の中に混合 された場合に、繊維を含まないモデルペイントAの亀裂等級よりも等級単位が少 なくとも1つ大きいモデルペイントAの亀裂等級をもたらす繊維を更に含有する ペイントに関する。 発明の詳細な説明 本発明に係る海洋用防汚ペイントは好ましくは自己研磨性ペイントである。 好ましい態様において、本発明に係る海洋用防汚ペイントは、親水性バインダ ー系と好ましくは少なくとも1種の生物学的に活性な薬品を含む海洋用防汚ペイ ントであって、当該ペイントが亀裂を生じやすくなるか、さもなくば機械的に弱 くなるような組成を前記バインダー系は有するが、この欠点が繊維を混合するこ とにより部分的に又は完全に補償される海洋用防汚ペイントである。 更に好ましい態様において、本発明に係る海洋用防汚ペイントは、バインダー 系の一部としてロジン又はロジン等価物と好ましくは少なくとも1種の生物学的 に活性な薬品とを含む海洋用防汚ペイントであって、当該ペイントが亀裂を生じ やすくなるか、さもなくば機械的に弱くなるような量で前記バインダー系はロジ ン又はロジン等価物を含むが、この欠点が繊維を混合することにより部分的に又 は完全に補償される海洋用防汚ペイントである。 本発明は、好ましくはバインダー系の一部としてロジン又はロジ ン等価物を含有する研磨性バインダー系を高濃度、例えば当該ペイントの15実体 積%から80実体積%までの量で含むことができるが、それと同時に、通常の及び より過酷な要求が求められる防汚ペイントの用途、例えば長時間日光に暴露され る用途又は船の水線で起こる浸漬/日光暴露のサイクルを受ける用途に対してそ のようなペイントを実際的に使用できるものにせしめる十分な機械的特性を有す る防汚ペイントを提供する。 従って、本発明は、ロジン及びロジン等価物の望ましい有利な特性を防汚ペイ ントに利用することを可能にするものであって、当該ペイントの重要な防汚特性 を完全又は実質的に完全に維持し、また多量のロジン及び/又はロジン等価物の 混合により防汚特性を高めつつ、ロジン又はロジン等価物の含有量を増加させる ことを可能にするものである。ペイントの機械的特性の改良に使用される量の繊 維を混合することは、研磨特性を著しく低下させ、そして防汚能をかなりの程度 低下させるであろうと信じられていたために、このことは本当に驚くべきことで ある。 本明細書において「自己研磨性(self-polishing)」及び「研磨性」なる用語 は、本明細書に記載の研磨速度試験の試験条件下で、塗膜の表面からの塗料材料 の剥離のために、塗布面と周囲の水性媒体との間の相対運動10,000海里(18,520 km)当たり少なくとも1μmの塗膜の厚さの減少をうける塗膜を意味する。 本明細書において「機械的に弱い」なる用語は、本明細書に記載の独立フィル ム伸び試験で試験した場合に0の応力値で示されるペイントに対する用語である 。代わりに、ペイントの機械的弱さ又は欠点は、本明細書に記載のその他の試験 の一つで当該ペイントを試験することによっても同定される。例えば、実験室用 亀裂試験において、5以下の等級は当該ペイントが機械的に弱いか又は機械的欠 点を有することを示す。同様なことが、3か月間屋外暴露した場合に、大気亀裂 試験において4以下の等級に等級付けされるペイント;本明細書に記載のスチー ルパネル伸び試験で試験した場合に4mm伸びたときに微小なまたは大きな亀裂を 生じるペイント;20mmの直径を有するマンドレルを使用して本明細書に記載のマ ンドレル試験で試験した場合に破壊を示すペイント;又は直接衝撃試験で試験し た場合に、40cmの高さから落下した標準重りに当たったときに破壊を示すペイン トにもあてはまる。 本明細書において「海洋(marine)」なる用語は、塩水、淡海洋又は真水のよ うないかなる種類の水環境にも適用される。「浸漬された」なる用語は、構造物 がそのような海洋環境と接触することを意味する。 本明細書において「実体積%」なる用語は、ペイント乾燥物の体積/体積百分 率を意味する。 本明細書において「水溶性繊維」なる用語は、主たる構成要素としての繊維が 、ASTM表示E 1148により決定した場合に25℃で少なくとも約1mg/kgの水への溶 解度を有する物質を含むことを示す。そのような水溶性繊維の非限定例は、酸化 亜鉛繊維、ポリビニルアルコール繊維、蛋白質繊維、アクリル酸繊維、セルロー ス繊維等である。水溶性繊維が自己研磨性ペイント塗料中に混合された場合には 、バインダー成分及び繊維が同時に侵蝕されるために、水溶性繊維を含む塗膜の 表面は、水不溶性繊維を含む塗膜の表面よりも滑らかである。 本発明に使用するのに適する繊維は、基本的に、機械的欠点を有する防汚ペイ ント中に混合することができる繊維であればよいが、好ましくは本明細書に記載 の実験室用亀裂試験で試験した場合に防汚ペイントの機械的強度を改良する繊維 である。当該繊維は、ロジ ン又はロジン等価物の含有率が高いバインダー系のような親水性バインダー系を 含む防汚ペイント組成物中に混合できるものであることがより好ましい。 本明細書において「繊維」なる用語は、無機繊維、天然有機繊維、合成有機繊 維及び金属繊維の群に含まれる繊維を意味する。更に、「繊維」なる用語は、モ ノフィラメント、スプリット繊維、及びいかなる断面を有する安定繊維(stable fibre)を包含する。従って、この用語は、フレーク(flake)、バンド(band )、ニードル、ホイスカー、及びストリップ(strip)も包含する。繊維は表面 が処理されていてもいなくてもよい。 無機繊維の例には、炭化物繊維、例えば炭化ケイ素繊維、炭化ホウ素繊維、炭 化ニオブ繊維;窒化物繊維、例えば窒化ケイ素繊維;ホウ素含有繊維、例えばホ ウ素繊維、ホウ化物繊維;ケイ素含有繊維、例えばケイ素繊維、アルミナ−ホウ 素−シリカ繊維、Eガラス(無アルカリアルミノホウケイ酸(non-alkaline alu moborosilicate))繊維、Cガラス(無アルカリ又は低アルカリソーダ石灰アル ミノホウケイ酸)繊維、Aガラス(アルカリソーダ石灰ケイ酸)繊維、Sガラス 繊維、CEMFILガラス繊維、ARGガラス繊維、無機ガラス繊維、無アルカリマグネ シアアルミノケイ酸繊維、石英繊維、ケイ酸繊維、シリカ繊維、高シリカ繊維、 アルミナ高シリカ繊維、アルミノケイ酸繊維、ケイ酸アルミニウム繊維、ソーダ ホウケイ酸繊維、ソーダケイ酸繊維、ポリカルボシラン繊維、ポリチタノカルボ シラン繊維、ポリシラザン繊維、ヒドリドポリシラザン繊維、トベルモライト( tobermorite)繊維、ケイ酸サマリウム繊維、ウォラストナイト繊維、ケイ酸ア ルミニウムカリウム繊維;金属繊維、例えば鉄繊維、アルミニウム繊維、ビスマ ス繊維、アンチモン繊維、タングステン繊維、モリブデン繊維、クロム繊維、銅 繊維、ゲルマ ニウム繊維、ロジウム繊維及びベリリウム繊維、並びにそれらの金属合金繊維、 例えばブロンズ繊維、アルミニウム−ニッケル合金繊維;銅−錫合金繊維、スチ ール繊維;酸化物繊維、例えばジルコニア繊維、アルミナ繊維、マグネシア繊維 、酸化亜鉛繊維、酸化インジウム繊維、酸化チタン繊維、酸化ベリリウム繊維、 酸化ニッケル繊維、酸化トリウム繊維、酸化イットリウム繊維、チタン酸カリウ ム繊維;炭素繊維、例えば純粋な炭素繊維、グラファイト繊維、スラッグウール 繊維、チャコール繊維;硫化物繊維、例えば硫化亜鉛繊維、硫化カドミウム繊維 ;ホスフェート繊維、例えばヒドロキシアパタイト繊維、リン酸水素カルシウム (ブルッシャイト)繊維、五リン酸ネオジム繊維、及びリン酸銀繊維;硫酸カル シウム繊維;ヨウ化錫繊維;ヨウ化カルシウム繊維;フッ化カルシウム繊維;マ イカ繊維、例えば白雲母繊維、金雲母繊維、黒雲母繊維、アルミニウムナトリウ ムヒドロキシカーボネート繊維;ロックウール繊維、例えば、純粋なロックウー ル繊維、及び玄武岩ロックウール繊維;無機ウールから加工された無機繊維;モ ンモリロナイト繊維;アタパルジット(atapulgite)繊維;焼成ボーキサイト繊 維;等;これらの化学的又は物理的方法により改質されたもの;並びにこれらの 混合物がある。 天然及び合成有機繊維の例には、芳香族ポリアミド繊維、例えばポリ(p−ベ ンズアミド)繊維、ポリ(p−フェニレン−テトラフタルアミド)繊維、ポリ( p−フェニレン−2,6−ナフタルアミド)繊維、ポリ(3,4’−ジフェニル エーテル−テレフタルアミド)繊維、ポリ(p−フェニレン−(p−ベンズアミ ド)−テレフタルアミド)繊維、ポリ(p−ベンズヒドラジドテレフタルアミド )繊維、ポリ(m−フェニレン−イソフタルアミド)繊維、ポリ(N,N’−m −フェニレン−ビス(m−ベンズアミド)テレフタル アミド)繊維、ポリ(N,N’−m−フェニレン−ビス(m−ベンズアミド)− 2,6−ナフタルアミド)繊維、ポリ(N,N’−m−フェニレン−ビス(m− ベンズアミド)−4,4’−ビフェニル−ジカルボキサミド)繊維、ポリ(4, 4’−ビス(p−アミノフェニル)−2,2’−ビスチアゾール−イソフタルア ミド)繊維、ポリ(2,5−ビス(p−アミノフェニル)−1,3,4−オキサ −ジアゾール−イソフタルアミド)繊維、ポリ(4,4’−ジアミノベンズアニ リド−イソフタルアミド)繊維、ポリ(2−メチル−p−フェニレン−2,6− ナフタルアミド)繊維、ポリ(2,6−ジクロロ−p−フェニレン−2,6−ナ フタルアミド)繊維;芳香族ポリヒドラジド繊維、例えばポリ(テレフタル酸− m−フェニレン−ヒドラジド)繊維、ポリ(テレフタル酸−ヒドラジド)繊維、 ポリ(p−フェニレン−N−メチル−ヒドラジド)繊維;芳香族ポリエステル繊 維、例えば、ポリ(クロロ−1,4−フェニレン−エチレン−ジオキシ−4,4 ’−ベンゾエート−コ−テレフタレート)繊維、ポリ(クロロ−1,4−フェニ レン−4,4’−オキシジベンゾエート)繊維、ポリ(メチル−1,4−フェニ レン−4,4’−オキシジベンゾエート)繊維、ポリ(クロロフェニレン−ヘキ サヒドロ−テレフタレート)繊維;芳香族ポリアゾメチン繊維、例えばポリ(ニ トリロ−(2−メチル1,4−フェニレン)ニトリロメチリジン−1,4−フェ ニレンメチリジン)繊維;芳香族ポリイミド繊維、例えば芳香族ポリピロメリッ トイミド繊維、芳香族ポリトリメリットイミド繊維、ポリエステル−イミド繊維 、ポリ(4,4’−ジフェニル−エーテル−ピロメリットイミド)繊維;芳香族 複素環式ポリマー繊維、例えばポリ−(2,2’−(m−フェニレン)−5,5 ’−ビベンズイミダゾール)繊維のようなポリベンズイミダゾール繊維、ポリ( 2−(1,4−フェニレン)−2’−( 6,6’−ビベンゾチアゾール))繊維及びポリ(2−(1,3−フェニレン) −2’−(6,6’−ビベンゾチアゾール))繊維のようなポリベンゾチアゾー ル繊維、ポリ((1,7−ジヒドロベンゾ(1,2−d:4,5−d’)ジオキ サゾール−2,6−ジイル)−1,4−フェニレン)繊維及びポリ((ベンゾ( 1,2−d:4,5−d’)ビスオキサゾール−2,6−ジイル)−1,4−フ ェニレン)繊維のようなポリベンゾオキサゾール繊維、ポリアリーレン−1,3 ,4−オキサジアゾール繊維のようなポリオキサジアゾール繊維;セルロース繊 維、例えばα−セルロース繊維、β−セルロース繊維、無機セルロース繊維、メ チルセルロース繊維、セルコットン繊維、再生セルロース(レーヨン)繊維、酢 酸セルロース繊維、ジュート繊維、綿繊維、リネン繊維、ラミー繊維、サイザル 繊維、ヘム(heme)繊維、亜麻繊維、シアノエチル化セルロース繊維、アセチル 化セルロース繊維;木繊維、例えば松、トウヒ及びモミ材繊維、リグニン繊維及 びリグニン誘導体の繊維;ゴム繊維及びゴムの誘導体の繊維;ポリオレフィン繊 維、例えば、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリテトラフルオロエチ レン繊維、ポリブタジエン繊維;ポリアセチレン繊維;ポリエステル繊維;アク リル繊維及び改質アクリル繊維、例えばアクリル酸繊維、スチロール/アクリレ ート繊維;アクリロニトリル繊維、例えばアクリロニトリル繊維及びポリアクリ ロニトリル繊維;エラストマー繊維;蛋白質繊維、例えばカゼイン繊維、トウモ ロコシ蛋白質繊維、大豆蛋白質繊維、アメリカホドイモ(groundnut)蛋白質繊 維;アルギン酸塩繊維;ポリ(エチレンテレフタレート)繊維;ポリビニルアル コール繊維;ナイロン繊維のような脂肪族ポリアミド繊維、例えばナイロン6.6 繊維、ナイロン6繊維、ナイロン6.10繊維;ポリ(フェニレンスルフィド)繊維 ;ポリ塩化ビニル繊維;ポリクロロエタ ン繊維;ポリ(ビスベンズイミダゾベンゾフェナンスロリン)繊維;ポリオキシ メチレン繊維;ポリウレタン繊維;ビニルポリマー繊維;ビスコース繊維;等; これらの化学的又は物理的方法により改質されたもの;並びにこれらの混合物が ある。 繊維の好ましい例には、ケイ素含有繊維;金属繊維;酸化物繊維;炭素繊維; ロックウール繊維;無機ウールから加工された無機繊維;モンモリロナイト繊維 ;アタパルジット(atapulgite)繊維;焼成ボーキサイト繊維;芳香族ポリアミ ド繊維;芳香族ポリエステル繊維;芳香族ポリイミド繊維;セルロース繊維;木 繊維;ゴム繊維及びゴムの誘導体の繊維;ポリオレフィン繊維;ポリアセチレン 繊維;ポリエステル繊維;アクリル繊維及び改質アクリル繊維;アクリロニトリ ル繊維;エラストマー繊維;蛋白質繊維;アルギン酸塩繊維;ポリ(エチレンテ レフタレート)繊維;ポリビニルアルコール繊維;脂肪族ポリアミド繊維;ポリ 塩化ビニル繊維;ポリウレタン繊維;ビニルポリマー繊維;及びビスコース繊維 ;これらの化学的又は物理的に改質されたもの;並びにこれらの混合物がある。 特に好ましい繊維は、Eガラス(無アルカリアルミノホウケイ酸)繊維;Cガ ラス(無アルカリ又は低アルカリソーダ石灰アルミノホウケイ酸)繊維、無機ガ ラス繊維;ウォラストナイト繊維;ケイ酸アルミニウムカリウム繊維;金属酸化 物繊維;ロックウール繊維;無機ウールからの加工された無機繊維;焼成ボーキ サイト繊維及びボーキサイト繊維;芳香族ポリアミド繊維;芳香族ポリエステル 繊維;セルロース繊維;木繊維;ゴム繊維及びゴムの誘導体の繊維;ポリオレフ ィン繊維、ポリアセチレン繊維;ポリエステル繊維;アクリロニトリル繊維;脂 肪族ポリアミド繊維;及びポリ塩化ビニル繊維;セラミック繊維;シリコーン繊 維、及びアラミド繊維;これらの化学的又は物理的方法により改質されたもの; 並びにこれら の混合物である。 繊維の表面は、化学的又は物理的方法により改質されていてもいなくてもよい 。繊維の有利な作用を改良するために使用されるそのような改質方法の例には、 炭化;シリル化;エッチング、例えばアルカリ金属水酸化物による処理、フッ化 水素酸による処理;コーティング;多孔質表面構造内への多価電解質の閉じ込め ;吸着方法;陽イオン性結合方法;陰イオン性結合方法;重合方法;架橋方法; 等、並びに繊維の製造に伴う改質方法がある。 本発明に使用するのに好ましい繊維は、防汚ペイントへの充填剤又はペイント 添加剤として従来使用されていた繊維製品よりもかなり粗い繊維であるように見 受けられる。本発明はいかなる理論にも束縛されるわけではないが、そのような かなり粗い繊維の容積濃度が比較的低くても、当該ペイントの乾燥/硬化の初期 段階時の微小な亀裂の形成を妨げることができ、そして微小な亀裂の密度が低い ことによって大きな亀裂の形成を十分有効に妨げるほどに比較的粗い繊維のドメ イン様濃度を比較的低くすることができる。このことが適用されようがされまい が、最も注目すべき非常に有利なことは、ペイントの防汚特性又は自己研磨特性 (あてはまる場合)を妨げない濃度の繊維を用いてロジン及び類似の物質の良く 知られている機械的弱さを打ち消すことができることである。 好ましい繊維は、5〜2000μmの平均長さと1〜50μmの平均厚さとを有して 平均長さと平均厚さの間の比が少なくとも5であり、特に好ましくは10〜500μ mの平均長さと1〜25μmの平均厚さとを有して平均長さと平均厚さの間の比が 少なくとも10であり、更に好ましくは40〜300μmの平均長さと2〜10μmの平 均厚さとを有して平均長さと平均厚さの間の比が少なくとも20である。また、80 〜200μmの平均長さと2〜20μmの平均厚さとを有して平均長さ と平均厚さの間の比が少なくとも10である繊維を都合良く使用することができる 。 繊維の濃度は、通常はペイントの0.1〜30実体積%、例えばペイントの0.5〜10 実体積%である。特に適切な繊維の濃度は、当然のことながら繊維の種類及び大 きさに依存するが、ペイントの2〜10実体積%、例えば2〜7実体積%、又は3 〜10実体積%、例えば3〜8実体積%である。 本発明に係る好ましい繊維は、モデルペイントA中に混合され、そして本明細 書に記載の実験室用亀裂試験で試験した場合に、繊維を含まないペイントの亀裂 等級よりも少なくとも1等級単位大きい亀裂等級に等級付けされるものであって 、好ましくは繊維を含まないペイントの亀裂等級よりも2等級単位大きい亀裂等 級に等級付けされるものであって、特に好ましくは繊維を含まないペイントの亀 裂等級よりも3等級単位大きい亀裂等級に等級付けされるものである。 本明細書において「バインダー系」なる用語は、ペイントのバインダー相であ って、1種又は数種のバインダー成分からなるバインダー相を意味する。 そのようなバインダー成分の例には、ロジン及びロジン等価物;アマニ油及び その誘導体;ひまし油及びその誘導体;大豆油及びその誘導体;飽和ポリエステ ル樹脂;ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチレート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重 合体、酢酸ビニルとビニルイソブチルエーテルの共重合体;塩化ビニル;塩化ビ ニルとビニルイソブチルエーテルの共重合体;ポリビニルメチルエーテル;ポリ ビニルイソブチルエーテル;ポリビニルエチルエーテルの共重合体;アルキド樹 脂又は改質アルキド樹脂;炭化水素樹脂、石油留分凝縮物;塩素化ポリオレフィ ン、例えば塩素化ゴム、塩素化ポリエチ レン、塩素化ポリプロピレン;スチレンコポリマー、例えば、スチレン/ブタジ エンコポリマー、スチレン/メタクリレート及びスチレン/アクリレートコポリ マー;アクリル樹脂、例えばメチルメタクリレートのホモポリマー及びコポリマ ー、エチルメタクリレートのホモポリマー及びコポリマー、n−ブチルメタクリ レートのホモポリマー及びコポリマー、イソブチルメタクリレートのホモポリマ ー及びコポリマー、並びにイソブチルメタクリレートのホモポリマー及びコポリ マー;ヒドロキシアクリレートコポリマー;ポリアミド樹脂、例えば二量化した タル油脂肪酸をベースとするポリアミド;環化ゴム;エポキシエステル;エポキ シウレタン;ポリウレタン;エポキシポリマー;ヒドロキシポリエーテル樹脂; ポリアミン樹脂;等、並びにこれらのコポリマーがある。 個々のバインダー成分が自己研磨性又は不溶性であってもよい。 本明細書において「ロジン」なる用語は、ガムロジン;B、C、D、E、F、 FF、G、H、I、J、K、L、M、N、W−G、W−W(ASTM D509標準によ り定義されている)の等級のウッドロジン;バージンロジン;硬質ロジン;イエ ローディップロジン(yellow dip rosin);NFウッドロジン;タル油ロジン; 又はコロホニー(colophony)若しくはコロホニウム(colophonium);並びに天 然ロジンの単一構成成分、例えばアビエチン酸、アビエチニン酸、シルビン酸、 ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸、デヒドロアビエチン酸、ネ オアビエチン酸、ピマル酸、ラエボピマル酸、イソピマル酸、サンダラコピマル 酸、パルストリン酸、デキストロ−ピマル酸、イソデキストロ−ピマル酸、デキ ストロピマリナル、イソデキストロピマリナル、キサントペロール、タタロール 、ポドカルピン酸、フィロクラデン、スジオール、フェルギノール、ヒモキオー ル(himokiol)、マンノール、マノイルオキシド、 ケトマノイルオキシド、カチビニン酸、エペルアニン酸、及びアビエチン酸のジ テルペン骨格に基づく他の全てのロジン成分;並びにこれらの混合物がる。 本明細素において「ロジン等価物」なる用語は、以下の化学反応又は反応過程 :水素化;マレイン化;重合;エステル化;金属塩の形成/金属レジネートの形 成;脱カルボキシル;脱水素−水素化/不均化;付加;酸化;異性化;アシル化 ;アルキル化;アミド化;アリール化;ディールス−アルダー反応;1,3−双 極付加;エポキシ化;ホルミル化;ハイドロカルボキシレーション;ハイドロボ レーション;ハロゲン化;水和;ヒドロホルミル化;ヒドロキシル化;ヒドロメ チル化;オキシアミノ化;還元;スルホン化;アミノメチル化;ジカルバルコキ シル化;オゾン分解;並びにこれらの組合せに従って誘導されるあらゆる種類の ロジン(上記定義の通り)を意味する。「ロジン等価物」なる用語は、当該組成 物中に含まれるロジン又はロジン等価物とペイント組成物の他の成分、例えば酸 化銅(I)とロジンの反応生成物である銅レジネートとの反応により生成するい かなる反応生成物をも包含する。 本発明に係る海洋用防汚ペイントの好ましい態様において、バインダー系は、 15〜80%、好ましくは20〜70%、例えば25〜60%、特に35〜60%、例えば40〜60 %の量で当該ペイント中に存在する。 本発明に係る海洋用防汚ペイントの更に好ましい態様において、バインダー系 はロジン又はロジン等価物を好ましくは当該ペイントの15〜80実体積%、より好 ましくは20〜70実体積%、例えば20〜60実体積%、特に25〜60実体積%、例えば 25〜50実体積%の量で含む。 本発明に係る海洋用防汚ペイントの他の好ましい態様において、ロジン又はロ ジン等価物の量は、バインダー系の30実体積%以上、 例えば40実体積%以上、特にバインダー系の50実体積%以上、例えば60実体積% 以上、又は更に高い70実体積%以上の量である。 本発明に係る海洋用防汚ペイントの好ましい態様において、バインダー系は、 当該ペイント組成物中に混合された場合又は海洋環境に接触した場合(例えば、 加水分解、イオン交換、又は機械的侵蝕)に、親水性バインダーであるか、又は 化学的若しくは物理的方法(例えば、加水分解及び錯化)により親水性にされる 親水性バインダーである。固有の性質により又はこれらの方法の一つ以上により 、全体として防汚ペイントを自己研磨性にせしめる。 本明細書において「親水性バインダー系」なる用語は、当該構成成分が、30〜 80mN/m、例えば30〜70mN/m、好ましくは40〜80mN/m、特に50〜80mN/m、例えば60 〜80mN/mの範囲の表面張力を有することにより特徴付けられることを意味する。 本明細書において「生物学的に活性な薬品」なる用語は、生物学的に活性な薬 品を含むいかなる支持体への海洋生物の付着を抑制することができる化合物又は 化合物の混合物を意味する。抑制は、生物を死にいたらしめるいかなる機構によ っても、生物の死を伴って又は生物を死にいたらしめることなく生物の抑止及び /又は忌避がもたらされるいかなる機構によっても、又は生物の死を伴って又は 生物を死にいたらしめることなく生物の付着を抑制するいかなる機構によっても 実行することができる。 生物学的に活性な薬品の例には、 有機金属、例えばヒドロキシトリフェニルスタンナン、ジブチルビス(1−オ キソドデシルオキシ)スタンナン、フルオロトリフェニルスタンナン、クロロト リフェニルスタンナン、トリブチルフルオロスタンナン、及びトリブチル錫マレ エートのようなトリアルキル錫塩;ヘキサブチルジスタンノキサン;トリアルキ ル錫コポリマ ー、例えば、トリブチル錫レジネート、トリブチル錫アクリレートコポリマー、 及びトリブチル錫メタクリレートコポリマー;メタロ−ジチオカルバメート、例 えばビス(ジメチルジチオカルバマト)亜鉛、エチレン−ビス(ジチオ−カルバ マト)亜鉛、エチレン−ビス(ジチオカルバマト)マンガン、及びこれら同士の 錯体;ビス(1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリジンチオナト−O,S)−(T −4)銅;銅アクリレート;ビス(1−ヒドロキシ−2(1H)−ピリジンチオ ナト−O,S)−(T−4)亜鉛;フェニル(ビスピリジル)−ビスマスジクロ ライド;トリブチル錫オキシド;トリブチル錫フルオリド;トリフェニル錫フル オリド; 金属殺生剤、例えば、銅、銅−ニッケル合金のような銅金属合金;金属酸化物 、例えば酸化銅(I)及び酸化銅(II);金属塩、例えば、チオシアン酸銅(I )、メタホウ酸バリウム、及び硫化銅(I); 複素環式窒素化合物、例えば3a,4,7,7a−テトラヒドロ−2−((ト リクロロメチル)−チオ)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン、 ピリジン−トリフェニルボラン、1−(2,4,6−トリクロロフェニル)−1 H−ピロール−2,5−ジオン、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチル スルホニル)−ピリジン、2−メチルチオ−4−tert−ブチル−アミノ−6−シ クロプロピルアミン−s−トリアジン、及びキノリン誘導体; 複素環式硫黄化合物、例えば2−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾール、 4,5−ジクロロ−2−オクチル−3(2H)−イソチアゾロン、4,5−ジク ロロ−2−オクチル−3(2H)−イソチアゾリン、1,2−ベンズイソチアゾ リン−3−オン、及び2−(チオシアナトメチルチオ)−ベンゾチアゾール; 尿素誘導体、例えば、N−(1,3−ビス(ヒドロキシメチル) −2,5−ジオキソ−4−イミダゾリジニル)−N,N’−ビス(ヒドロキシメ チル)ウレア、及び3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレ ア; カルボン酸のアミド又はイミド;スルホン酸及びスルフェン酸、例えば1,1 −ジクロロ−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)−1−フルオロ−N−(4 −メチルフェニル)−メタンスルフェナミド、2,2−ジブロモ−3−ニトリロ −プロピオンアミド、N−(ジクロロフルオロメチルチオ)フタルイミド、N, N−ジメチル−N’−フェニル−N’−(ジクロロフルオロメチルチオ)−スル ファミド、及びN−メチロールホルムアミド; カルボン酸の塩又はエステル、例えば2−((3−イオド−2−プロピニル) オキシ)エタノールフェニルカルバメート及びN,N−ジデシル−N−メチル− ポリ(オキシエチル)アンモニウムプロピオネート; アミン、例えばデヒドロアビエチルアミン及びココヂメチルアミン; 置換メタン、例えばジ(2−ヒドロキシ−エトキシ)メタン、5,5’−ジク ロロ−2,2’−ジヒドロキシジフェニルメタン、及びメチレン−ビスチオシア ネート; 置換ベンゼン、例えば、2,4,5,6−テトラクロロ−1,3−ベンゼンジ カルボニトリル、1,1−ジクロロ−N−((ジメチルアミノ)スルホニル)− 1−フルオロ−N−フェニルメタンスルフェナミド、及び1−((ジイオドメチ ル)スルホニル)−4−メチル−ベンゼン; テトラアルキルホスホニウムハロゲン化物、例えばトリ−n−ブチル−テトラ デシルホスホニウムクロライド; グアニジン誘導体、例えばn−ドデシルグアニジン塩酸塩; ジスルフィド、例えばビス−(ジメチルチオカルバモイル)−ジスルフィド、 テトラメチルチウラムジスルフィド;並びに、 これらの混合物がある。 防汚ペイント組成物において、生物学的に活性な薬品の合計量は、当該ペイン トの2〜50実体積%、例えば3〜50実体積%、好ましくは当該ペイントの5〜50 実体積%、例えば5〜40実体積%の範囲内にある。生物学的に活性な薬品の種類 及び特異な活性に依存して、生物学的に活性な薬品の合計量は、例えば当該ペイ ントの5〜15実体積%、又は10〜25実体積%である。 好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、下記の組成: 50実体積%のバインダー系、 10実体積%のトリクレシルホスフェート、 26実体積%酸化亜鉛、 10実体積%酸化銅(I)、及び 4実体積%チキソトロープベントナイト、 を有するモデルペイント中にバインダー系が混合されたものであって、本明細書 に記載の研磨速度試験で試験した場合に、10,000海里当たり少なくとも1μm、 例えば少なくとも2μmの研磨速度、好ましくは10,000海里当たり少なくとも3 μm、例えば少なくとも5μmの研磨速度、特に10,000海里当たり少なくとも10 μm、例えば少なくとも15μmの研磨速度、例えば10,000海里当たり少なくとも 30μmの研磨速度を有することにより特徴付けられるペイントである。 他の好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは自己研磨性であり、本 明細書に記載の研磨速度試験で試験した場合に、研磨速度は繊維を含まない同様 なペイントに比して少なくとも10%、例 えば少なくとも20%程度抑えられる。本発明の実際的態様の殆どにおいて、研磨 速度はかなりの程度、例えば50%以上、例えば70%以上抑えられる。特に興味あ る態様、例えば水溶性繊維が使用される場合において、研磨速度は繊維を含まな い同様なペイントと(当該方法の誤差の範囲内で)実質的に同じである。 典型的な本発明に係る海洋用防汚ペイント組成物は、バインダー系、少なくと も1種の生物学的に活性な薬品、及び繊維を含む。更に、防汚ペイントは、顔料 、充填剤、染料、溶剤、及び添加剤の中から選ばれる1種以上の成分を含んでよ い。 顔料の例は、種々の品位の二酸化チタン、赤色酸化鉄、酸化亜鉛、カーボンブ ラック、グラファイト、黄色酸化鉄、赤色モリブデン酸塩、黄色モリブデン酸塩 、硫化亜鉛、酸化アンチモン、スルホケイ酸アルミニウムナトリウム、キナクリ ドン、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、二酸化チタン、黒色酸 化鉄、グラファイト、インダンスロンブルー、酸化コバルトアルミニウム、カル バゾールジオキサジン、酸化クロム、イソインドリンオレンジ、ビス−アセトア セト−o−トリジオール、ベンズイミダゾロン、キナフタロンイエロー、イソイ ンドリンイエロー、テトラクロロイソインドリノン、キノフタロンイエローであ る。このような物質は、最終的な塗膜を不透明及び非半透明なものにすることを 特徴とする。顔料は、顔料様添加剤、例えば充填剤から選ばれる。充填剤の例に は、炭酸カルシウム、ドロマイト、タルク、マイカ、硫酸バリウム、カオリン、 シリカ、パーライト、酸化マグネシウム、方解石及び石英粉等がある。これらの 物質は、ペイントを非半透明なものにしないため、本発明のペイント組成物の塗 膜の下にある物質を隠すことに殆ど寄与しない。 本発明の好ましい態様において、当該ペイント組成物は、その実 体積の10〜60%、好ましくは15〜50%、特に25〜50%、例えば20〜40%の範囲内 にある全顔料含有率(顔料と顔料のような添加物)を有する。 染料の例には、1,4−ビス(ブチルアミノ)アントラキノン及び他のアント ラキノン誘導体;トルイジン染料等がある。 当該防汚ペイントの成分が、溶解、分散又は乳化する溶剤の例には、水;アル コール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ タノール、イソブタノール及びベンジルアルコール;アルコール/水混合物、例 えばエタノール水混合物;脂肪族、脂環式及び芳香族炭化水素、例えばホワイト スピリット、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、及びナフサ溶剤;ケトン、 例えばメチルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソア ミルケトン、ジアセトンアルコール及びシクロヘキサノン;エーテルアルコール 、例えば2−ブトキシエタノール、プロピレングリコールモノエチルエーテル及 びブチルジグリコール;エステル、例えばメトキシプロピルアセテート、n−ブ チルアセテート及び2−エトキシエチルアセテート;塩素化炭化水素、例えば塩 化メチレン、テトラクロロエタン及びトリクロロエチレン;並びにこれらの混合 物がある。 添加剤の例には、 可塑剤、例えば塩素化パラフィン;低分子量ポリブテン;フタレート、例えば ジブチルフタレート、ベンジルブチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイ ソノニルフタレート及びジイソデシルフタレート;リン酸エステル、例えばトリ クレシルホスフェート、ノニルフェノールホスフェート、オクチルオキシポリ( エチレンオキシ)エチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、イソ オクチルホスフェート及び2−エチルヘキシルジフェニルホスフェ ート;スルホンアミド、例えばN−エチル−p−トルエンスルホンアミド、アル キル−p−トルエンスルホンアミド;アジペート、例えばビス(2−エチルヘキ シル)アジペート、ジイソブチルアジペート及びジオクチルアジペート;リン酸 トリエチルエステル;ポリ(ビニルエチルエーテル);重合アクリレート;ブチ ルステアレート;ソルビタントリオレエート;エポキシ化大豆油;重合アクリレ ート可塑剤;ポリビニルメチルエーテル;及びポリビニルエチルブチルエーテル ; 界面活性剤、例えばプロピレンオキシド又はエチレンオキシドの誘導体、例え ばアルキルフェノール−エチレンオキシド縮合物;不飽和脂肪酸のエトキシル化 モノエタノールアミド、例えばリノレン酸のエトキシル化モノエタノールアミド ;ドデシル硫酸ナトリウム;アルキルフェノールエトキシレート;及び大豆レシ チン; 脱泡剤、例えばシリコーン油; 重合触媒及び開始剤のような触媒、例えばアゾビスイソブチロニトリル、過硫 酸アンモニウム、ジラウリルペルオキシド、ジ−t−ブチルペルオキシド、クメ ンヒドロペルオキシド、p−トルエンスルホン酸;乾燥剤、例えばオクタン酸金 属塩及びナフテン酸金属塩;及び、活性剤、例えばサリチル酸及びベンジルアル コール; 光及び熱に対する安定剤のような安定剤、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキ シベンゾフェノン、2−(5−クロロ−(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イ ル)−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノール、2,4−ditert−ブチル −6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール; 分子篩又は脱水剤のような耐湿安定剤; 耐酸化剤、例えばブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエ ン;プロピルガレート;トコフェロール;L−アスコ ルビルパルミテート;カロテン;及びビタミンA; 重合抑制剤、例えばp−ベンゾキノン、ヒドロキノン及びメチルヒドロキノン ; 腐蝕抑制剤、例えばアミノカルボキシレート、シリコリン酸カルシウム、安息 香酸アンモニウム、アルキルナフタレンスルホン酸のバリウム/カルシウム/亜 鉛/マグネシウム塩;リン酸亜鉛;メタホウ酸亜鉛; 融合助剤、例えばグリコール;並びに 増粘剤及び沈降防止剤、例えばコロイドシリカ、水和ケイ酸アルミニウム(ベ ントナイト)、アルミニウムトリステアレート、アルミニウムモノステアレート 、ヒマシ油、キサンタンガム、サリチル酸、温石綿、熱分解法シリカ、水素化ヒ マシ油、及び有機改質粘土がある。 好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、1種以上の顔料及び1種 以上の溶剤を更に含むペイントである。 当該海洋用ペイント組成物は、ペイント製造分野で通常用いられている適切な 技術により調製することができる。従って、高速分散機、ボールミル、パールミ ル、三本ロール練り機等を使用して種々の成分を混合することができる。 本発明に係る防汚ペイント組成物は、ペイント分野で使用されている通常の手 法、例えば、ブラシ、ローラー、パッドを使用して、浸漬、吹き付等のいずれに よっても保護すべき海洋構造物に塗布することができる。選ばれる実際の手法は 、保護すべき目的物と個々の組成物(例えば、その粘度等)及び個々の状況に依 存する。好ましい塗布法は、吹き付とブラシ又はローラーを使用する手法である 。 本発明に係る防汚ペイント組成物は、保護すべき海洋構造物に1 層又は数層、典型的には1〜5層、好ましくは1〜3層の連続層で塗布される。 塗層1層当たり塗布されるコーティングの全乾燥塗膜厚(DFT)は、典型的に は10〜300μm、好ましくは20〜250μm、例えば40〜200μmである。従って、 コーティングの厚さは典型的には10〜900μm、好ましくは20〜750μm、特に40 〜600μm、例えば80〜400μmである。 本発明に係るペイント組成物を塗布してよい海洋構造物は、水と接触する種々 の固体物、例えば、船(限定するわけではないが、ボート、ヨット、モータボー ト、モーターランチ、遠洋定期船、タグボート、タンカー、コンテナー船及びそ の他の貨物輸送船、潜水艦(核潜水艦及び通常潜水艦の双方)、並びにあらゆる 種類の軍艦)、管、海岸及び沖合の機械類、桟橋、杭、橋構造物、浮遊装置、水 中油井構造物のようなあらゆる種類の構造物及び物体;網及びその他の水中養殖 施設;冷却プラント;並びにブイ;のいずれであってもよく、特に船及びボート の船体に、並びに管に塗布することができる。 海洋構造物への本発明のペイント組成物の塗布に先立ち、最初に、数層からな っていてもよいプライマー系であって、海洋構造物への防汚ペイントの塗布の際 に慣用的に使用されているプライマー系で海洋構造物を被覆してよい。従って、 プライマー系は、タール又はビチューメン組成物の第1層と、その次に定着剤の 層を含んでよい。好ましい態様において、プライマー系は、10,000海里当たり1 μm以下の研磨速度を有する組成物である。 更に好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、本明細書に記載のス チールパネル伸び試験で試験した場合に、微小な亀裂も大きな亀裂も生じる傾向 を示さずに、5mm、好ましくは6mm、特に7mm、例えば8mm伸びることができる ペイントである。 更に好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、本明細書に記載の大 気亀裂試験に記載されているように、1か月間屋外暴露した後に、繊維を含まな いペイントに比して、少なくとも1等級単位高い、好ましくは少なくとも2等級 単位高い、特に少なくとも3等級単位高い、更に少なくとも4等級単位高い微小 亀裂密度の等級を有するペイントである。 更に好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、本明細書に記載の大 気亀裂試験に記載されているように、3か月間屋外暴露した後に、繊維を含まな いペイントに比して、少なくとも1等級単位高い、好ましくは少なくとも2等級 単位高い、特に少なくとも3等級単位高い、更に少なくとも4等級単位高い微小 亀裂密度の等級を有するペイントである。 更に好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、本明細書に記載の大 気亀裂試験に記載されているように、6か月間屋外暴露した後に、繊維を含まな いペイントに比して、少なくとも1等級単位高い、好ましくは少なくとも2等級 単位高い、特に少なくとも3等級単位高い、更に少なくとも4等級単位高い微小 亀裂密度の等級を有するペイントである。 更に好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、少なくとも16、好ま しくは少なくとも12mm、例えば10mm、特に8mm、例えば6mmの直径を有するマン ドレルを使用して本明細書に記載のマンドレル試験で試験した場合に、破壊を示 さないペイントである。 更に好ましい態様の本発明に係る海洋用防汚ペイントは、少なくとも50cm、好 ましくは少なくとも60cm、例えば少なくとも70cm、更に少なくとも90cmの高さか ら落下させる標準重りを使用して本明細書に記載の直接衝撃試験で試験した場合 に、破壊を示さないペイントである。 本発明の更なる態様は、 1)ペイントの15〜80実体積%、20〜70実体積%、20〜60実体積%、25〜60実 体積%、25〜50実体積%のロジン又はロジン等価物; 2)繊維;及び 3)任意に1種以上の生物学的に活性な薬品; を含む海洋用防汚ペイントに関する。ここで「実体積」、「ロジン」、「ロジン 等価物」、「生物学的に活性な薬品」、及び「繊維」なる用語は上記定義の通り の意味を有する。好ましい繊維は、組成、寸法等に関して述べた上記のようなも のである。 更に他の態様の本発明は、 1)バインダー系の実体積に基づいて30%以上、例えば40%以上、好ましくは 50%以上、例えば60%以上のロジン又はロジン等価物; 2)繊維;及び 3)任意に1種以上の生物学的に活性な薬品; を含む海洋用防汚ペイントに関する。ここで「実体積」、「ロジン」、「ロジン 等価物」、「生物学的に活性な薬品」、及び「繊維」なる用語は上記定義の通り の意味を有する。好ましい繊維は、組成、寸法等に関して述べた上記のようなも のである。 更に他の態様の本発明は、 1)ペイント組成物の15〜80実体積%、好ましくは20〜70実体積%、例えば25 〜60実体積%、特に35〜60実体積%、例えば40〜60実体積%を構成するバインダ ー系; 2)ペイント組成物の0.1〜30実体積%、例えば0.5〜10実体積%を構成する繊 維; 3)ペイント組成物の2〜50実体積%、例えば3〜50実体積%、好ましくはペ イント組成物の5〜50実体積%、例えば5〜20実体積 %を構成する1種以上の生物学的に活性な薬品;及び 4)ペイント組成物の実体積の10〜60%、好ましくは15〜50%、特に25〜50% 、例えば20〜40%を構成する1種以上の顔料; を含む海洋用防汚ペイントに関する。ここで「実体積」、「ロジン」、「ロジン 等価物」、「生物学的に活性な薬品」、及び「繊維」なる用語は上記定義の通り の意味を有する。好ましい繊維は、組成、寸法等に関して述べた上記のようなも のである。試験方法 実験室用亀裂試験 ハンドアプリケター(ドクターブレード型)を使用して試験ペイントを約200 ±30μmの乾燥塗膜厚(DFT)でスチールパネル(10×15cm2)上に塗布した 。オーブン内で60℃でこのパネルを2日間乾燥させた。 耐亀裂性を以下の0〜10の等級で評価した: 0: スチールパネルの面積の10〜100%で大きな亀裂が観察される。 1: 大きな亀裂が10%以下の面積百分率で観察され、及び/又は微小な亀裂 がパネル面積の50〜100%で観察される。 2: 微細な亀裂がパネル面積の50%以下で観察される。 3〜4:大きな亀裂も微細な亀裂も観察されないが、鋭利なナイフで切断した場 合に塗膜が非常に脆い。 5〜6:亀裂は観察されない。乾燥塗膜を鋭利なナイフで切断した場合に若干の 凝集性を示す。 7〜8:亀裂は観察されない。乾燥塗膜を鋭利なナイフで切断した場合に許容可 能な凝集性を示す。1×1cm2の塗膜試料の切断を、試料の割れ又は破壊を起こ さずに行うことができる。 9〜10:亀裂は観察されない。乾燥塗膜を鋭利なナイフで切断した場合に良好な 凝集性を示す。1×1cm2の切断されていない塗膜試料は若干の可撓性及び靱性 を示す。 大きな亀裂は、TNOサーキュラー92に記載されている中位及び大きなクラッキ ングメッシュサイズ(cracking mesh size)に対応する。 微小な亀裂は、TNOサーキュラー92に記載されている小さなクラッキングメッ シュサイズに対応する。大気亀裂試験 エアスプレーにより塗布される80μm(DFT)の市販のビニルプライマー( Hempel's Marine Paints A/SからのHempanyl Tar 16280)でアクリル試験パネル (15×20cm2)を被覆した。実験室内で室温で最低24時間乾燥させた後、ハンド アプリケター(ドクターブレード型)を使用して試験ペイントを約200±30μm のDFTでスチールパネル(10×15cm2)上に塗布した。屋外暴露にかける前に 、実験室内で室温でこのパネルを48時間乾燥させた。 試験パネルをPolinya(スペインの北東、2°E、41.3°N)に位置する試験場 所の屋外にある台に据え付けた。台は地面と45°の角度を成して南の方角に向い ていた。 2〜4週間の間隔で性能を評価した。各検査において、以下の0〜5の等級に より大きな亀裂の密度についてパネルを等級付けした: 0=亀裂による面積被覆率50〜100% 1=亀裂による面積被覆率26〜49% 2=亀裂による面積被覆率6〜25% 3=亀裂による面積被覆率3〜5% 4=亀裂による面積被覆率0〜2% 5=亀裂なし 等級が高いほど、機械的特性は良好である。スチールパネル伸び試験 エアスプレーにより塗布される市販のエポキシプライマー(Hempel's Marine Paints A/SからのHempadur Tar Epoxy 15130)125μm(DFT)でアクリル試 験パネル(15×20cm2)を被覆した。実験室内で室温で12〜36時間乾燥させた後 、エアスプレーにより塗布される80μm(DFT)の市販のビニルプライマー( Hempel's Marine Paints A/SからのHempanyl Tar 16280)で第2番目の被覆を形 成させた。実験室内で室温で最低24時間乾燥させた後、エアスプレーにより試験 ペイントを塗布し、塗層1層当たり約100μmのDFTで2層の塗層を形成させ た(モデルペイントの全DFTは200μm)。試験ペイントの2回のコーティン グの間の再塗布間隔は24時間であった。試験前に実験室内で室温で1か月間乾燥 させた。 以下のように、インストロン試験装置(Instron 4507)により試験パネルを3 回試験した。スチールパネルを試料ホルダー内に締めつけた。1つの試料ホルダ ーを所定位置に固定し、そして他方を毎分5mmの一定速度で遠ざけた。塗膜が破 壊する(塗膜に亀裂が生じる)までペイント系とスチールパネルの全体を伸ばし 、伸びを測定した。伸び率が高いほど、機械的特性が優れている。独立フィルム伸び試験 ハンドアプリケター(ドクターブレード型)を使用して試験ペイントを約200 ±30μmのDFTでパラフィン紙上に塗布した。オーブン内で60℃でこのパラフ ィン紙を2日間乾燥させた。 鋭利なナイフを使用して独立フィルムの試料(2×9cm2)をパラフィン紙か ら切り離した。以下のように、試験試料をAdamel Lhomargy 装置(Adamel Lhoma rgy DY34)で3回試験した。スチールパ ネルを試料ホルダーに締めつけた。1つの試料ホルダーを所定位置に固定し、そ して他方を毎分5mmの一定速度で遠ざけた。試料を伸ばす(歪める)のに必要な 応力(力/面積)が一定の値に達するまでペイント試料を伸ばし、そしてその値 を記録した。応力の値が大きいほど、靱性が優れている。パラフィン紙から剥が された場合又は試料ホルダーに締めつけられた場合、すなわち試料が装置により 制御されて歪まされる前に、試験ペイント試料に亀裂が生じると、試料は0MPa の応力値により等級付けされる。 定義によって、0MPaの応力値を有する試験ペイントは「機械的に弱い」もの であると見なした。研磨速度試験 直径1mの円筒形ドラムの曲率に対応する曲率を有するアクリル試験パネル( 13.5×7cm2)を、最初にエアスプレーにより塗布される80μm(DFT)の市 販のビニルプライマー(Hempel's Marine Paints A/SからのHempanyl Tar 16280 )で被覆した。実験室内で室温で最低24時間乾燥させた後、エアスプレーにより 試験ペイントを塗布し、塗層1層当たり約100μmのDFTで2層の塗層を形成 させた(モデルペイントの全DFTは200μm)。試験ペイントの2回のコーテ ィングの間の再塗布間隔は24時間であった。最後の試験ペイントの塗布から少な くとも48時間後、市販の非腐蝕性ビニル防汚塗料(Hempel's Marine Paints A/S からのClassic 76550)を幅1cmの帯状に浸漬により各長手方向のへりに沿って 塗布した。この結果、中央の部分が非腐蝕性塗料により被覆されずに幅5cmで残 った。試験前に実験室内で室温でパネルを少なくとも1週間乾燥させた。 試験パネルを直径1mの円筒形ドラムの凸面上に固定し、次いでスペインの西 北に位置するVillanova y La Geltruの港内にある試 験場所で平均温度26℃の1000部当たり37〜38部の塩化ナトリウムを含む海水中で 回転させた(Morale,E.及びArias,E.,Rev.Iber.Corros.y Prot.第XIX(2) 巻、1988、第91〜96頁も参照されたい)。33,100海里の相対距離に対して15ノッ トの周速度でローターを回転させた。 ペイント小片(1.0×0.5cm2)の表面が実験用塗料のみでコーティングされた 部分と実験用塗料及び非腐蝕性塗料の双方でコーティングされた部分からなるよ うに、3〜5週間ごとにそれらのペイント小片を試験パネルから採取した。小片 をパラフィンワックス中に包埋し、そしてミクロトームを用いて切断した。非腐 蝕性塗料でコーティングされた部分に比して、実験用塗料は外層のDFTの減少 を示した(研磨速度)。機械的特性試験−マンドレル試験 スチールパネル(15×10×0.5cm)をエアスプレーにより塗布される80μm( DFT)の市販のエポキシビニルプライマー(Hempel's Marine Paints A/Sから のHempadur 47190)で被覆した。実験室内で室温で12〜36時間乾燥させた後、エ アスプレーにより実験用モデルペイントをDFT約100μmの塗層1層で塗布し た。試験前に、パネルを実験室内で室温で1日間乾燥させ、次いでオーブン内で 60℃で乾燥させた。 円筒形マンドレルを使用するASTM表示D522に従って、円筒形マンドレルを使用 して試験パネルを試験した。種々の直径のマンドレルを使用してスチールパネル を曲げ、そして亀裂を調べた。マンドレル直径を徐々に減少させることによって 、破壊が起こる点を決定した。直径が小さいほど、機械的特性が良好である。以 下の直径:32、25、20、19、16、13、12、10、8、6、5、4及び3mmのマンド レルを使用した。機械的特性試験、直接衝撃試験 スチールパネル(15×10×0.8cm)をエアスプレーにより塗布される40μm( DFT)の市販のエポキシビニルプライマー(Hempel's Marine Paints A/Sから のHempadur 47190)で被覆した。実験室内で室温で12〜36時間乾燥させた後、エ アスプレーにより実験用モデルペイントをDFT約100μmの塗層1層で塗布し た。試験前に、パネルを実験室内で室温で1日間乾燥させ、次いでオーブン内で 60℃で乾燥させた。 ASTM表示D2794に従って、直接衝撃強度について試験パネルを試験した。標準 重りが圧子に衝突して圧子が塗膜及び支持体を変形させるような高さから、標準 重り(100g;圧子直径20mm)を落下させた。重りを落下させる高さを徐々に高く することによって、破壊が起こる点を決定した。高さが高くなるほど、機械的特 性が良好である。最初の高さは10cmであった。目に見える破壊が観察されるまで 、各回ごとに高さを10cmずつ高くした。 表1は、実施例1〜7において試験した種々の繊維の種類の概要を示す。 以下の非限定の実施例により本発明を例示する。実施例1〜4において、モデ ルペイントの亀裂の生じやすさに及ぼす繊維の効果を試験し、実施例5において 、繊維を含むモデルペイント及び繊維を含まないモデルペイントの研磨速度を試 験し、そして実施例6及び7において、モデルペイントの機械的強度を試験した 。 実施例1 ロジンは非常に脆い材料である。主成分又は唯一のバインダー成分としてロジ ンを用いて配合されたペイントは、亀裂を生じやすい非常に顕著な傾向を示す。 ロジンをベースとするモデルペイントの 亀裂の発生を防止すること及び塗膜の団結性を改良することに及ぼす繊維の効果 について、実験室用亀裂試験において多数の繊維を試験した。 下記組成: 天然ゴムロジン、60体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、10体積部; 平均粒度約0.2μmの酸化亜鉛、26体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表1参照)、4体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; を有するモデルペイントAを調製した。 概して、モデルペイントは以下のように調製した。 完全に混合した塗料組成物200mlを、直径2〜3mmのガラスビーズ100ml(かさ 体積)と共に容積0.5リットルの密封金属容器に入れた。次いで、機械的振盪機 により容器を45分間振盪した。濾過によって、塗料組成物とガラスビーズとを分 離した。 一連の試験に、繊維を含まない対照ペイントも含めた。 実施例2 その不十分な機械的特性に加え、ロジンは、特に屋外暴露にかけられた場合に 非常に酸化しやすい傾向を有する。従って、主成分又は唯一のバインダー成分と してロジンを用いて配合されたペイントは屋外暴露下では非常に亀裂を生じやす い傾向を示す。酸化過程は、塗膜の体積膨張を引き起し、塗膜は次第に機械的に 弱くなり、やがて亀裂が生じる。 ロジンをベースとするモデルペイントを屋外暴露にかけることで、亀裂の発生 を防止すること及び塗膜の団結性を改良することに及ぼす繊維の効果について、 大気亀裂試験において多数の繊維を試験した。 モデルペイントAは実施例1に記載のように調製した(使用した繊維試料の明 細については表3を参照されたい)。 表3において、試験結果は3か月間の大気暴露後のものである。 実施例3 主成分又は唯一のバインダー成分としてロジンを用いて配合した ペイントは、非常に亀裂を生じやすい傾向を示す。ロジン含有モデルペイントを 応力/歪試験にかけることで、亀裂の発生を防止すること及び塗膜の団結性を改 良することに及ぼす繊維の効果について、スチールパネル伸び試験において多数 の繊維を試験した。 下記組成を有するモデルペイントを調製した。 モデルペイントB ビニル樹脂(BASFからのLaroflex MP25)、10体積部; トリクレシルホスフェート、10体積部; 天然ゴムロジン、40体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、10体積部; 平均粒度約0.2μmの酸化亜鉛、26体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表4参照)、4体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; モデルペイントC ポリアミド樹脂(WitcoからのEurelon 940)、10体積部; トリクレシルホスフェート、10体積部; 天然ゴムロジン、40体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、10体積部; 平均粒度約0.2μmの酸化亜鉛、26体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表4参照)、4体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; モデルペイントB1 天然ゴムロジン、40体積部; Laroflex MP25、10体積部; トリクレシルホスフェート、10体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、31体積部; 二酸化チタン、5体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表4参照)、5体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; 上記モデルペイントは実施例1記載のように調製した。 表4に試験結果を示した。 実施例4 主成分又は唯一のバインダー成分としてロジンを用いて配合したペイントは、 非常に亀裂を生じやすい傾向を有することに加え、非常に低い凝集性を有する。 ロジン含有モデルペイントを応力/歪試験にかけることで、凝集性(靱性)を改 良することに及ぼす繊維の効果について、独立フィルム伸び試験において選択し た繊維試料を試験した。 下記組成を有するモデルペイントDを調製した: ビニル樹脂(BASFからのLaroflex MP25)、10体積部; ポリビニルメチルエーテル、10体積部; 天然ゴムロジン、40体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、26体積部; 平均粒度約0.2μmの酸化亜鉛、26体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表5参照)、4体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%。 上記ペイントは実施例1に記載のように調製した。 表5に試験結果を示す。 繊維の大部分が配向している方向に応力をかけた場合に高い値が得られた。 実施例5 ロジンと他の塗膜形成性バインダー成分(追加の可塑剤を含む又 は含まない)の混合物を用いて配合したペイントは、許容可能な機械的鳥栖頴娃 を示すが、研磨速度は遅かった。繊維の混合が研磨速度に影響を及ぼすかどうか を決定するために、動的回転試験において多数のモデルペイントを試験した。 下記組成を有するモデルペイントを調製した: モデルペイントE ビニル樹脂(BASFからのLaroflex MP25)、4体積部; 天然ゴムロジン、35体積部; トリクレシルホスフェート、8体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、38体積部; 二酸化チタン、5体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表6参照)、6体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; モデルペイントF ビニル樹脂(BASFからのLaroflex MP25)、10体積部; 天然ゴムロジン、32体積部; トリクレシルホスフェート、8体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、35体積部; 二酸化チタン、5体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表6参照)、6体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; モデルペイントG 天然ゴムロジン、44体積部; トリクレシルホスフェート、16体積部; 平均粒度2〜4μmの酸化銅(I)、31体積部; 二酸化チタン、5体積部; チキソトロープベントナイト(NL ChemicalsからのBentone 38)、 4体積部; 場合に応じて、繊維(表6参照)、6体積部;及び キシレン、全湿潤ペイントの20〜30重量%; 上記モデルペイントは実施例1に記載のように調製した。 表6に試験結果を示す。 実施例6 主成分又は唯一のバインダー成分としてロジンを用いて配合したペイントは、 非常に硬質の塗膜を形成し、この塗膜は僅かに曲げた場合でも非常に亀裂を生じ やすい傾向を示した。ロジン含有モデルペイントで、亀裂の発生を防止すること 及び塗膜の可撓性を改良することに及ぼす繊維の効果について、マンドレル試験 において幾つかの繊維を試験した。 表7に試験結果を示す。 実施例7 主成分又は唯一のバインダー成分としてロジンを用いて配合したペイントは機 械的に弱く、衝撃を与えた場合に亀裂を生じやすい顕著な傾向を示した。ロジン 含有モデルペイントで、亀裂の発生を防止すること及び塗膜の団結性を改良する ことに及ぼす繊維の効果について、直接衝撃試験において幾つかの繊維を試験し た。 表8に試験結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AT,AU,AU,BB,B G,BR,BY,CA,CH,CN,CZ,CZ,DE ,DE,DK,DK,EE,EE,ES,FI,FI, GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SK,T J,TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 エルブロ,ヘレ,シモン デンマーク国,デーコー−2770 カストル プ,フォルトビュバイ 37 (72)発明者 シュルツ,アン クリスティナ デンマーク国,デーコー−4000 ロスキル ド,オステルバン 66

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.バインダー系を含む海洋用防汚ペイントであって、当該ペイントが、機械 的欠点を打ち消す原理の不在下に、 本明細書に記載の独立フィルム伸び試験で試験した場合に0の等級に等級付け されるか; 本明細書に記載の実験室用亀裂試験で試験した場合に5以下の等級に等級付け されるか; 3か月間屋外暴露した後、本明細書に記載の大気亀裂試験で試験した場合に4 以下の等級に等級付けされるか; 本明細書に記載のスチールパネル伸び試験で試験した場合に4mm伸びたときに 微小なまたは大きな亀裂を生じるか; 20mmの直径を有するマンドレルを使用して本明細書に記載のマンドレル試験で 試験した場合に破壊を示すか;又は 本明細書に記載の直接衝撃試験で試験した場合に、40cmの高さから落下した標 準重りに当たったときに破壊を示す; ような量及び組成で前記バインダー系が当該ペイント中に存在し、モデルペイン トA(実施例1に記載したようなものであって、本明細書に記載の実験室用亀裂 試験で試験されるもの)の中に混合された場合に、繊維を含まないモデルペイン トAの亀裂等級よりも少なくとも1等級単位高い亀裂等級をモデルペイントが示 すような繊維を更に含む海洋用防汚ペイント。 2.亀裂を生じやすくなる傾向と機械的に弱くなる傾向とを打ち消す原理の不 在下に、該ペイントが亀裂を生じやすくなるかさもなくば機械的に弱くなるよう な量及び組成で前記バインダー系が該ペイント中に存在する、請求項1記載の海 洋用防汚ペイント。 3.少なくとも1種の生物学的に活性な薬品を更に含む請求項1 又は2のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。 4.バインダー系が当該ペイントの15〜80実体積%の量で当該ペイント中に存 在する、請求項1〜3のいずれか1校に記載の海洋用防汚ペイント。 5.バインダー系が、 50実体積%のバインダー系、 10実体積%のトリクレシルホスフェート、 26実体積%酸化亜鉛、 10実体積%酸化銅(I)、及び 4実体積%チキソトロープベントナイト、 を含むモデルペイント中にバインダー系が混合され、そして本明細書中に記載の 研磨速度試験で試験された場合に、10,000海里当たり少なくとも1μmの研磨速 度を有することにより特徴付けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の海 洋用防汚ペイント。 6.バインダー系がロジン又はロジン等価物を含む、請求項1〜5のいずれか 1項に記載の海洋用防汚ペイント。 7.ロジン又はロジン等価物の量が当該ペイントの15〜80実体積%である、請 求項6記載の海洋用防汚ペイント。 8.ロジン又はロジン等価物の量がバインダー系の30実体積%を超える、請求 項6記載の海洋用防汚ペイント。 9.繊維が、無機繊維、天然若しくは合成有機繊維、又はこれらの混合物であ る、請求項1〜8のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。 10.繊維が無機繊維である請求項9記載の海洋用防汚ペイント。 11.繊維が天然又は合成有機繊維である請求項9記載の海洋用防汚ペイント。 12.繊維が、5〜2000μmの平均長さ、1〜50μmの平均厚さ、 、及び少なくとも5の平均長さと平均厚さの比を有する、請求項1〜11のいずれ か1項に記載の海洋用防汚ペイント。 13.繊維の濃度が当該ペイントの0.1〜30実体積%の範囲内にある、請求項1 〜12のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。 14.バインダー系が30〜80mN/mの範囲内の表面張力を有する、請求項1〜13の いずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。 15.スチールパネルに塗布されたペイントの塗膜が、5mm(本明細書に記載の スチールパネル伸び試験で決定される)伸ばされた場合に、微小な亀裂も大きな 亀裂も発生する傾向がない、請求項1〜14のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペ イント。 16.自己研磨性である海洋用防汚ペイントであって、本明細書に記載の研磨試 験で決定した場合に、研磨速度が繊維を含まない同様なペイントに比して少なく とも20%程度に維持される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペ イント。 17.3か月間屋外暴露した後の微小亀裂密度の等級(本明細書に記載の大気亀 裂試験で決定される)が繊維を含まないペイントに比して少なくとも1等級単位 高い、請求項1〜16のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。 18.16mmの直径を有するマンドレルを使用する本明細書に記載のマンドレル試 験で試験した場合に破壊を示さない、請求項1〜16のいずれか1項に記載の海洋 用防汚ペイント。 19.50cmの高さから落とされる標準重りを使用する本明細書に記載の直接衝撃 試験で試験した場合に破壊を示さない、請求項1〜16のいずれか1項に記載の海 洋用防汚ペイント。 20.1種以上の顔料及び1種以上の溶剤を更に含む、請求項1〜19のいずれか 1項に記載の海洋用防汚ペイント。 21.海洋用防汚ペイントであって、 1)当該ペイントの15〜80実体積%のロジン又はロジン等価物を含むバインダ ー系; 2)繊維;及び 3)場合に応じて1種以上の生物学的に活性な薬品; を含む海洋用防汚ペイント。 22.バインダー系が、当該ペイントの25〜60実体積%のロジン及び/又はロジ ン等価物を含む、請求項21記載の海洋用防汚ペイント。 23.海洋用防汚ペイントであって、 1)バインダー系の実体積に基づいて30%以上のロジン又はロジン等価物を含 むバインダー系; 2)繊維;及び 3)場合に応じて1種以上の生物学的に活性な薬品; を含む海洋用防汚ペイント。 24.バインダー系が、その実体積に基づいて50%以上のロジン及び/又はロジ ン等価物を含む、請求項23記載の海洋用防汚ペイント。 25.海洋用防汚ペイントであって、 1)当該ペイント組成物の15〜80実体積%を構成するバインダー系; 2)当該ペイント組成物の0.1〜30実体積%を構成する繊維; 3)当該ペイント組成物の2〜50実体積%を構成する1種以上の生物学的に活 性な薬品;及び 4)当該ペイント組成物の実体積の10〜60%を構成する1種以上の顔料; を含む海洋用防汚ペイント。 26.繊維が、無機繊維、天然若しくは合成有機繊維、又はこれら の混合物である、請求項21〜25のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。 27.繊維が無機繊維である請求項26記載の海洋用防汚ペイント。 28.繊維が天然又は合成有機繊維である請求項26記載の海洋用防汚ペイント。 29.繊維が、5〜2000μmの平均長さ、1〜50μmの平均厚さ、及び少なくと も5の平均長さと平均厚さの比を有する、請求項21〜28のいずれか1項に記載の 海洋用防汚ペイント。 30.繊維の濃度が当該ペイントの0.1〜30実体積%の範囲内にある、請求項21 〜29のいずれか1項に記載の海洋用防汚ペイント。
JP8515651A 1994-11-14 1995-11-13 防汚ペイント組成物 Withdrawn JPH10508639A (ja)

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