JPH10507007A - ねじれネマチック液晶ディスプレイの改良されたグレースケール性能のための有機ポリマーoプレート補償器 - Google Patents

ねじれネマチック液晶ディスプレイの改良されたグレースケール性能のための有機ポリマーoプレート補償器

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JPH10507007A JP8512048A JP51204896A JPH10507007A JP H10507007 A JPH10507007 A JP H10507007A JP 8512048 A JP8512048 A JP 8512048A JP 51204896 A JP51204896 A JP 51204896A JP H10507007 A JPH10507007 A JP H10507007A
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ウィンカー,ブルース・ケイ
リャン,ホン−ソン
ウォーレン・ジュニア,レスリー・エフ
ローゼンブラット,チャールズ
リー,ズィリ
チャン,ヤン・ジェイ
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Abstract

(57)【要約】 有機液晶ポリマーを含むOプレート補償器(1100)およびその製造方法が開示される。この補償器は一軸性複屈折薄膜であり、その異常軸は膜の表面に関して斜めに配向される。(なお、複屈折薄膜は弱い二軸性であってもよい。)膜の異常軸に対して平行である、液晶配向ベクトルの斜め配向は、機械的にラビングされた配向材である斜方蒸着されたSiOのような液晶材料を配向するために特別に用意された表面上に有機薄膜を置くことによって達成される。この膜は、液晶ポリマーの溶液からまたはネマチック相を有する反応性液晶モノマーから形成され得る。製造プロセス中に用いられ得るいかなる溶媒も蒸発され、有機薄膜はそのネマチック相の温度に保持される。反応性モノマーが用いられる場合、膜はその後光重合される。有機Oプレートの代替実施例は、スメクチックA材料およびスメクチックC材料の使用を含む。これらの材料を用いた製造技術が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 ねじれネマチック液晶ディスプレイの改良された グレースケール性能のための有機ポリマーOプレート補償器 発明の背景 本発明は液晶ディスプレイ(LCD)の設計に関し、より特定的には、広い範 囲の視野角に対して相対グレーレベルの最小の変化および高コントラスト比を維 持することによってそのようなディスプレイの視野を最大にするための技術に関 する。これらの目標は、Oプレート補償器技術を用いてLCDを製作および製造 することによって達成される。 LCD技術の概観 液晶では、液晶層を通過する偏光が液晶層に電圧を印加することによって変え ることができる液晶層の複屈折による影響を受けるため、液晶は電子ディスプレ イに有用である。この効果を用いることにより、他のタイプのディスプレイに用 いる発光性材料に必要な電力よりもはるかに少ない電力で、周囲光を含む外部源 からの光の透過または反射を制御することができる。その結果、液晶ディスプレ イは今一般にたとえばデジタル時計、計算機、ポータブルコンピュータ、他の多 くのタイプの電子装置等の種々の応用に用いられている。これらの応用は、非常 に軽量で低電力消費であるとともに非常に長い動作寿命を含むLCD技術の利点 のいくつかを強調している。 多くの液晶ディスプレイの情報内容は、ディスプレイにパターン状に配置され た、セグメント電極によって発生される、多数の数字または文字列の形で表わさ れる。これらの電極セグメントは個々のリードにより電子駆動回路に接続される 。電圧をセグメントの適切な組合せに印加することにより、電子駆動回路はセグ メントを透過する光を制御する。 グラフィックおよびテレビジョンディスプレイは、ディスプレイ中に、X−Y シーケンシャルアドルッシング機構によって2組の垂直な導体の間に接続される ピクセルのマトリックスを用いることによって達成され得る。主にねじれネマチ ック液晶ディスプレイに適用されるより高度なアトルッシング機構は、薄膜トラ ンジスタのアレイを用いて個々のピクセルで駆動電圧を制御する。 コントラストおよび相対グレースケール強度の安定性は液晶ディスプレイの品 質を決定する際の重要な属性である。液晶ディスプレイで達成できるコントラス トを制限する主なファクタは、暗状態のディスプレイに漏れる光の量である。さ らに、液晶デバイスのコントラスト比は視野角にも依存する。典型的な液晶デバ イスのコントラスト比は、法線入射付近を中心とする狭い視野角の範囲内でのみ 最大であり、視野角が増加するに従って低下する。このコントラスト比の損失は 、大きい視野角で黒状態のピクセルエレメントに漏れる光によって生じる。カラ ー液晶ディスプレイでも、そのような漏れは、飽和色およびグレースケールの色 の両方に対して深刻な色の変化を引起こす。 典型的な先行技術のねじれネマチック液晶ディスプレイでは、暗状態の漏れに より生じる色の変化に加えて液晶分子の光学的異方性が視野角の関数としてグレ ーレベルの透過に大きな変動、すなわち明るさ−電圧曲線に変化を引起こすため 、許容可能なグレースケールの安定性を有する視野範囲は非常に制限される。こ の変動はしばしば、極度に垂直な角度ではグレーレベルのうちのいくつかがその 透過レベルを逆にしてしまうほど深刻なものである。これらの制限は、操縦室の ディスプレイを操縦士および副操縦士の両方の座席位置から見ることが重要であ るエビオニクス等の非常に高品質のディスプレイを必要とする応用に特に重要で ある。そのような高度な情報内容のディスプレイでは、相対グルーレベル透過が 視野角に関してできるだけ変化しないことが要求される。広い視野に対して高品 質で高コントラストの画像を与えることができる液晶ディスプレイを提供するこ とができればそれは当該技術分野において重大な進歩となるであろう。 図1Aおよび図1Bは、偏光子105、その偏光軸が偏光子105の偏光軸に 垂直である検光子110、光源130および観察者135を含む従来のノーマリ ーホワイト形ねじれネマチック液晶ディスプレイ100を示している。 図1Aおよび図1Bのノーマリーホワイト形の構成では、「非選択」領域11 5(印加電圧なし)は明状態となり、「選択」領域120(印加電圧により活性 化される)は暗状態となる。選択領域120では、液晶分子は与えられた電界と 配向するように傾きかつ回転する。この配向が完全になれば、セル中のすべての 液晶分子はその長軸がセルの主表面に対して垂直になるように配向されるであろ う。この構成はホメオトロピック配向として既知である。 ねじれネマチックディスプレイに用いられる液晶が正の複屈折性を示すため、 このホメオトロピック構成として既知の配列は正の複屈折Cプレートの光学対称 性を示すであろう。当該技術分野では周知のように、Cプレートは一軸性複屈折 プレートであり、その異常軸(すなわち、その光軸またはc軸)はプレートの表 面に垂直(法線入射光の方向に平行)である。したがってノーマリーホワイト形 ディスプレイの液晶は、選択状態では、交差した偏光子によって遮断されるであ ろう法線入射光に対して等方性であろう。 ノーマリーホワイト形ディスプレイにおいて視野角が増加するとコントラスト の損失が起こる1つの理由は、ホメオトロピック液晶層が垂直でない光に対して 等方性でないことである。垂直でない角度で層を伝搬する光は層の複屈折のため 2つのモードで現れ、位相遅延はこれらのモードの間にもたらされ、光の入射角 とともに増加する。この位相の入射角依存性は、第2の偏光子によって不完全に 失われる偏光状態に楕円率を生じ、これにより光の漏れが生じる。この影響を補 正するために、光学補償エレメントも、負の複屈折性ではあるがCプレート対称 性を有していなければならない(ne<n0)。そのような補償器は液晶層によっ て生じる位相遅延と反対の符号の位相遅延をもたらし、それにより元の偏光状態 を回復し、層の活性化された領域を通過する光が出力偏光子によってより完全に 遮断されることができるようにする。しかしながら、Cプレート補償は視野角に 対するグレースケールの変動には影響を及ぼさず、本発明ではこのことに取り組 んでいる。 図2は、液晶および複屈折補償器の両方の光軸の配向を説明するために用いる 座標系を示している。光は観察者200に向かって正のZ方向205に伝搬し、 このZ方向はx軸210およびy軸215とともに右まわりの座標系を形成する 。矢印220で示すように、負のZ方向からバックライトが与えられる。極ティ ル 測定される角度として規定される。方位角またはねじれ角Φ235は、x軸から 、光軸のx−y面への投影240までの角度として測定される。 ノーマリーホワイト形ねじれネマチックLCD 図3は、先行技術のねじれネマチック透過型ノーマリーホワイト形液晶ディス プレイの概略断面図である。このディスプレイは偏光子層300および検光子層 305を含み、これらの層の間にネマチック相の液晶材料からなる液晶層310 が配置される。 ディスプレイの種々の補償エレメントの配向を説明する際には、点線370で 示す、ディスプレイに垂直な法線軸に言及すると都合がよい。ノーマリーホワイ ト形ディスプレイの場合、偏光子300(その偏光方向は図面の315の面であ る)および検光子305(その偏光方向は図面の320の面に向かう)はそれぞ れの偏光方向が互いに90°になるように配向される。(偏光子300および検 光子305はともに電磁界を偏光する。しかしながら、典型的には、「偏光子」 という言葉は光源に最も近い偏光子エレメントを指し、「検光子」という言葉は LCDを見る人に最も近い偏光子エレメントを指す。)電圧源335によって液 晶層に電圧を印加することができるように、第1の透明電極325および第2の 透明電極330は、それぞれ液晶層310の反対側の表面に隣接するガラスプレ ート340および345に置かれる。以下に説明するように、液晶層310に近 接するガラスプレート340および345の内面を、バフ仕上げによるように所 望の液晶配向に影響を及ぼすために物理的または化学的に処理することができる 。 LCD技術分野で周知のように(たとえば、カーン(Kahn)による「液晶デバ イスの分子物理学(The Molecular Physics of Liquid-Crystal Devices)」、 フィジックス・トゥデー(Physics Today)、第66〜74頁、1982年5月 参照)、プレート340および345の内面(層310に隣接する表面)をポリ イミドのような液晶を配向させるための表面処理剤で被覆し、バフ仕上げし、そ のバフ仕上げした方向が互いに垂直になるように配向すると、液晶材料の配向ベ クトルは、電圧が印加されない状態では、プレート340および345の各々に 近接する層310の領域で、バフ仕上げした方向(「ラビング方向」として既知 である)に配向する傾向がある。さらに、液晶軸の配向(すなわち、配向ベクト ル)は、プレート340に隣接する(すなわち、310/340の界面の)第1 の主表面からプレート345に隣接する(すなわち、310/345の界面の) 第2の主表面まで、層310の経路に沿って90°の角度で法線軸に関して滑ら かにねじれる。 与えられる電界がない場合、入来する偏光の偏光方向は、液晶層を通過する際 に90°回転されるであろう。したがって、ガラスプレートおよび液晶層が偏光 子300および検光子305のような交差した偏光子の間に置かれる場合、光線 350によって例示されるような、偏光子によって偏光されかつディスプレイを 横切る光は、検光子320の偏光方向に配向されしたがって検光子を通過するで あろう。 しかしながら、電極325および330に十分な電圧が印加されると、与えら れた電界により、液晶材料の配向ベクトルはこの電界に平行に配向する傾向があ る。この状態の液晶材料では、光線355によって示されるように偏光子300 によって通過される光は検光子305によって絶たれるであろう。したがって、 活性化された1対の電極はディスプレイ中に暗領域を作り出し、与えられた場に 晒されずにディスプレイの領域を通過した光は明領域を作り出す。LCDディス プレイ技術分野で周知のように、選択された組合せで活性化される電極の適切な パターンをこの態様で用いて英数字または図形の情報を表示することができる。 以下にさらに説明するように、ディスプレイの品質を向上するために、層360 および365のような1つ以上の補償器層をディスプレイに含んでもよい。 ノーマリーホワイト形ねじれネマチックLCDの特性 図4は、90°ねじれネマチックセルの液晶層(セルギャップが1に正規化さ れている)での位置の関数としての液晶配向ベクトルのティルトの計算プロット を示している。電圧を印加しない場合(曲線400)、典型的な選択状態の電圧 を印加した場合(曲線405)、および線形的に間隔が開けられたグルーレベル を生じさせるために選択されたいくつかの中間電圧を印加した場合(曲線410 、415、420、425、430、435)の分子ティルト角の典型的な分布 を示している。 図5は、同じセルに関して、セル中での位置の関数としての液晶分子のねじれ 角を計算したものを示す関連プロットを示している。印加電圧がない場合、ねじ れはセル中に均等に分布される(真っ直ぐな曲線500)。完全に選択状態の電 圧下では、ねじれは外側のS字型の曲線505によって示されるように分布され る。グレーレベルに関するねじれ分布は、2つの曲線500および505の間の 中間曲線によって示される。 図4および図5に示されるように、完全に選択された電圧を印加すると、液晶 分子に起こるねじれのほとんどすべておよびティルトのかなりの部分はセルの中 央領域で起こる。この現象のため、セル中の分子配向の連続的な変動を3つの領 域に分けることができ、これらの3つの領域の各々はそれ自身の光学対称性によ って特徴付けられる。したがって、中央領域440(図4)および510(図5 )は、完全に選択された状態で公称上ホメオトロピックであり、Cプレートの特 性に近いと考えることができる。セルの各表面付近の領域445、450(図4 )および515、520(図5)はそれぞれ、その異常軸が近接する基板のラビ ング方向に配向されるAプレートとして動作する。領域445、450、515 および520の分子には本質的にねじれがないため、分子は液晶層の各側でそれ ぞれのラビング方向に本質的に配向される。さらに、領域445および515に おける分子のねじれ角が領域450および520の分子のねじれ角に垂直になる 傾向があるため、これらの2つの領域がセルを通過する光に与える影響は打消さ れ、中央のCプレート領域が支配的な影響を及ぼすことになる。 Cプレート補償 当該技術分野で周知のように、負のCプレート補償器は、LCDセルの中央の ほぼCプレートの領域を介する伝搬によってもたらされる角度依存性の位相シフ トを補正するように設計される。そのような補償器は、中央領域の光学対称性が 液晶セルの選択状態を支配する程度、すなわち、分子が与えられた場に配向する 程度効果的である。このことは、強い場を活性化状態のために用いるとホメオト ロピックへの近似をより正確に近くするため、このときに負のCプレート補償が 最良に作用することを意味する。Cプレートを用いるとより広い視野に対して暗 状態の漏れを大幅に低減し、これによりコントラストが向上しかつ色の非飽和が 低減されることが証明されている。 グレースケールの安定性 コントラストを向上するためにCプレート補償器が用いられ得るが、これはグ レースケールの安定性は向上しない。視野に対するコントラストグレースケール の輝度差を維持する際の問題は、実質的に、選択(ノーマリーホワイト形ディス プレイの黒)状態と非選択(ノーマリーホワイト形ディスプレイの白)状態との 間で割当てられるレベルに対する明るさレベルの変化に関係する。この現象は一 般に、レベル0(選択黒状態)からレベル7(非選択白状態)までの8つのグレ ーレベルが割当てられるディスプレイに関する透過または明るさ−電圧(BV) 電気光学応答曲線を用いて示される。0〜7のグレーレベルは、これらのレベル に、選択電圧と非選択電圧との間でBV曲線に沿って明るさに線形的に間隔があ けられた1組の電圧を割当てることによって選択される。 図6は、垂直方向の視野角を0°に固定したままで水平方向の視野角を0°か ら40°まで10°ずつ増分して変化させた場合のノーマリーホワイト形90° ねじれネマチックディスプレイのBV(透過率−駆動電圧)曲線を計算したプロ ットである。(水平方向の角度に関するBV曲線の変化は、第1のオーダまでは 、水平方向のずれが左へのずれか右へのずれかに依存しない。)なお、グレーレ ベルが選択されるであろう各曲線の領域は、種々の水平方向の角度に対して互い にほぼ重なる。これは、グレーレベルが0°で線形的に間隔があけられるように 選択されると、これらのグレーレベルはもっと大きい水平方向の視野角でも非常 に線形に近いままになるであろうということを意味する。 グレースケールの安定性に関する問題は、垂直方向の視野角が変わる場合に主 に生じる。これは、水平方向の視野角を0°に固定したままで垂直方向の視野角 が−10°から+30°の範囲で変化する場合のノーマリーホワイト形90°ね じれネマチックディスプレイに関する一連のBV曲線を示す図7に示されている 。(法線から測定して)0°未満の角度ではBV曲線は右側(より大きい電圧) に移動しその最大値から単調に下降するが0には達しないことを観察することが できる。 法線よりも上の角度では、曲線は左側に移動し最初の最小値の後値が回復(リ バウンド)する。この効果は、図8に示されるように、ディスプレイを見る人が 法線よりも上から、法線で、および法線よりも下からディスプレイを見る際の遠 近を考慮することによって説明できる。注目すべき重要な特徴は、セルにかかる 電圧を増加したときのセルの中心での平均液晶配向ベクトルのティルトと見る人 に向かって移動する光との関係である。 たとえば、セルにかかる電圧を増加すると、セルの中心での平均液晶配向ベク トルは平行(偏光子300および検光子305に関して)な配向815からホメ オトロピック配向825に向かって傾く。法線入射800で見る人に関しては、 リタデーションは非選択状態電圧で最も大きく、選択状態電圧で最も小さい。リ タデーションがほぼ0であるとき、光の偏光状態は変わらず、光は検光子によっ て遮断される。したがって、見る人には、電圧が増加するに従って明るさが0に 単調に減少することがわかる。 次に、正の垂直方向の視野方向の場合(法線入射805よりも上で見る人の場 合)について考える。いくらかの中間電圧では、平均配向ベクトル820は見る 人の方を向き、リタデーションは最小である。ここで、見る人には、明るさが電 圧とともに最初に減少してリタデーションが最小となる点で最小となりその後増 加することがわかる。 負の垂直方向の視野方向(法線入射810よりも下で見る人の場合)に関して は、平均配向ベクトルは常に−最も高い電圧の場合でも−光線に対して大きい異 方性を示す。したがって、見る人には明るさの単調な減少がわかる。さらに、平 均液晶配向ベクトルは常に、法線よりも下から見る人810の場合には法線入射 で見る人800の場合よりも光線に関してより大きい角度で配向される。したが って、法線入射で見る場合よりも負の垂直方向の視野方向の場合の方が異方性は 大きくかつ明るさレベルは常に高い。 視野角に対するLCDの明るさのこの依存性は、グレースケールの安定性に大 きな影響を与える。特に、視野角に対するグレーレベルの輝度の変動は極端にな る場合がある。(なお、図7で0°曲線で50%のグレーレベルを生じさせるた めに選択された電圧は+30°曲線で暗状態を引起こし、−10°で完全に白色 の状態に近づく。) Oプレートによるグレースケールの補償 グレーレベルの反転を解消しグレースケールの安定性を向上するために、複屈 折Oプレート補償器を用いることができる。米国特許出願第223,251号に 記載されているようにOプレート補償器の原理は、その主光軸がディスプレイの 面に関して実質的に斜めの角度で配向される(したがって「Oプレート」という 名前である)正の複屈折材料を用いる。「実質的に斜めの」とは、0°よりもか なり大きくかつ90°よりもかなり小さい角度を意味している。Oプレートはた とえばディスプレイの面に関して30°〜60°の角度、典型的には45°の角 度で用いられている。さらに、一軸または二軸性材料を用いたOプレートを用い ることができる。Oプレート補償器は、LCDの偏光子層と検光子層との間の種 々の場所に置くことができる。 一般に、Oプレート補償器はOプレートだけではなくAプレートおよび/また は負のCプレートを含んでいてもよい。当該技術分野で周知のように、Aプレー トは複屈折層であり、その異常軸(すなわちそのc軸)は層の表面に平行に配向 される。したがって、そのa軸は表面に垂直に(法線入射光の方向に平行に)配 向され、したがってAプレートと呼ばれる。Aプレートは、ポリビニルアルコー ル等の一軸的に伸張されたポリマー膜または他の適切に配向された有機複屈折材 料を用いることによって製造され得る。 Cプレートは一軸性複屈折層であり、その異常軸は層の表面に垂直に(法線入 射光の方向に平行に)配向される。負の複屈折性Cプレートは、たとえば、一軸 的に圧縮されたポリマー(たとえば、クラーク(Clerc)他への米国特許第4, 701,028号参照)、伸張されたポリマー膜を用いることによって、または 物理的気相成長された無機薄膜(たとえば、イエー(Yeh)他への米国特許第5 ,196,953号参照)を用いることによって製造され得る。 物理的気相成長による薄膜の斜方蒸着は、複屈折特性を有する膜を生成すると して知られている(たとえば、モトヒロ(Motohiro)およびタガ(Taga)による 「斜方蒸着による薄膜リタデーションプレート(Thin Film Retardation Plate by Oblique Deposition)」応用光学(Appl.Opt.)、Vol.28、No.3 、第2466〜2482頁、1989年)。対称軸の傾斜配向をさらに活用する ことにより、モトヒロのプロセスを、Oプレートを製造するように改良または向 上することができる。そのようなコンポーネントは本質的に二軸性である。それ らのコンポーネントの成長特性により微細な柱状構造が生じる。柱の角度は蒸気 の流れの到達方向に向かって傾けられる。蒸着角(法線から測定される)がたと え ば76°であれば、柱の角度は約45°になる。柱はシャドウイングの結果楕円 形の断面を作り出す。この楕円形の断面により膜の二軸特性が生じる。複屈折は 大きさおよび対称性に関しては完全に膜の微細構造に起因し、形状複屈折と呼ば れる。薄膜におけるこれらの現象はマクレオド(Macleod)により広範囲に研究 され説明されている(「薄膜の構造関連光学特性(Structure-Related Optical Properties of Thin Films)」、J.Vac.Sci.Technol.A、Vol.4、No .3、第418〜422頁、1986年)。 一軸性Oプレートコンポーネントは、ねじれネマチック液晶ディスプレイのグ レースケールの安定性を向上するためにも用いることができる。これらのコンポ ーネントは、適切に配向された有機複屈折材料を用いることによって製造され得 る。当業者であれば、一軸性Oプレートおよび二軸性Oプレートを製造する他の 手段を認識するであろう。 図9および図10は、Oプレート補償器層がノーマリーホワイト形ねじれネマ チックディスプレイに対して与え得る1つの影響を示している。図9はOプレー ト補償器層が種々の水平方向の視野角でのディスプレイの電気光学応答に与える 影響を示しており、図10はOプレート補償器層がディスプレイの垂直方向の視 野角に与える影響を示している。この特定の実施例では、液晶セルの両側に液晶 層に隣接して1つのAプレート層が配置され、偏光子層とAプレート/液晶/A プレート層積層物との間にOプレート層が配置される。水平方向および垂直方向 の視野角に対するBV曲線の変動は、図6および図7に示される補償されない場 合と比較して大幅に低減される。 Oプレート補償器層を用いることによるグレースケールの反転の排除は以下の 態様で起こる。正の垂直方向の視野方向では、Oプレートのリタデーションは視 野角とともに増加し、液晶層の減少するリタデーションをオフセットする傾向が ある。観察者が平均液晶配向ベクトルの軸を見下ろしているとき、Oプレートの 存在により、2つの偏光子の間の層が等方性となることが妨げられる。したがっ て、図7に示されるBV曲線のリバウンドは低減され、図10に示されるような グレースケール電圧範囲外のより高い電圧に移動する。 負の垂直方向の視野方向では、光軸を公称上互いに90°にしたOプレートお よびAプレートの組合せは、光軸がOプレートおよびAプレートの軸を含む面に 対して垂直に配向された負の複屈折リターダと同様の複屈折特性を示す傾向があ る。このリターダの軸の方向は、選択状態と非選択状態との間の電圧で駆動され る場合セルの中央領域の平均液晶の配向に公称上平行である。したがって、この ように配向されたOプレートの存在は液晶層の複屈折を打消す傾向があり、BV 曲線を引下げるかまたはそれと同等にBV曲線をより低い電圧の方向(すなわち 、左)に移動させる。正および負の水平方向の視野方向でも同様の効果が生じる 。 Oプレート補償器をこのような態様で取入れる場合の全体的な効果は、グレー スケール電圧領域における大きなリバウンドをなくし、視野角が負から正に変わ る際のBV曲線の左から右への移動を低減することである。 補償器の光軸の配向は、組合されたリタデーション効果が法線入射の視野方向 で互いに打消し合いかつ水平方向の視野方向ではリバウンドを最小にするように 、慎重に選択され得る。それぞれの配向がこれらの要件を満たす限り1つより多 いOプレートの組合せを用いることができる。さらに、負のCプレートは、ある 構成では、グレースケールの安定性のいくらかの低下を伴う場合もあるが、大き い視野でコントラスト比を増加することができる。 Oプレート技術 液晶層、補償器層、偏光子層および検光子層は、液晶ディスプレイにおいて互 いに関して種々の配向を有し得る。米国特許出願第223,251号で考慮され 説明されている可能な構成のうちのいくつかを以下の表1に繰返しており、ここ で「A」はAプレートを示し、「C」はCプレートを示し、「O」はOプレート を示し、「LC」は液晶を示し、「OxO」は交差Oプレートを示している。交 差Oプレートはそれらの方位角Φ235が公称上交差している隣接するOプレー トであり、第1の方位角は0°〜90°で配向され、第2の方位角は90°〜1 80°で配向される。 液晶配向ベクトルの配向に関するディスプレイの面への主軸の投影は実施例に 応じて変化し得る。たとえば2つのOプレートを用いる場合、Oプレート軸の投 影は液晶セルの中央付近で平均液晶配向ベクトルの配向に関して45°である場 合もあり、Oプレート軸の投影が液晶配向ベクトルの配向に対して実質的に平行 である場合もある。 Aプレートを用いてさらに補償される交差Oプレート(OxO)設計により、 さらなる設計の柔軟性が得られる。Aプレートの相対配向を変えることによって そのような設計を調節することができるため、Aプレートの値の選択は重要では ない。したがって、市販のAプレートのリタデーション値を用いて所望の解決法 を得ることが可能である。 Oプレート補償機構がディスプレイの設計者に与える柔軟性により、性能を特 定のディスプレイ生産要件に合わせることが可能となる。たとえば、単純な構成 およびパラメータの変更とで、左または右から見るために最適化された等コント ラスト、極度に垂直方向の角度から見るために最適化された等コントラスト、ま たは法線よりも上から左側および右側の大きい角度で見るために最適化された等 コントラストを達成することが可能である。さらに、特定の視野に対してコント ラストおよびグレースケールの安定性をともに向上するように、または一方を犠 牲にして他方をさらに最適化するように構成およびパラメータを調整することも 可能である。さらに、正の複屈折性Aプレートの代わりに負の複屈折性Aプレー トを用いてもよい。この場合、負の複屈折性Aプレートは、その異常軸が正の複 屈折性Aプレートに適切な配向に対して垂直になるように配向されるであろう。 液晶ディスプレイ設計の当業者であれば理解するであろうように、負のAプレー トを用いる場合、性能を最適化するために補償器の他のコンポーネントにも付加 的な変更を加えることが必要となるであろう。 概要 ねじれネマチック液晶ディスプレイの表面の法線に近い角度で見た場合、この ねじれネマチック液晶ディスプレイは高品質の出力を与えるが、視野角が大きい と画像の質は低下し、コントラストも悪くグレースケールも均一でなくなる。こ れは、液晶材料がそれを通過する光に与える位相リタデーションの影響が光の傾 斜角とともに本質的に変化し、視野角が大きいと画像の質が悪くなるために起こ る。しかしながら、液晶セルとともに1つ以上の光学補償エレメントを導入する ことにより、角度によるこの不所望な影響を実質的に補正しそれにより他の方法 で可能であるよりもより大きい視野角でより高いコントラストおよび安定した相 対グレーレベル強度を維持することが可能となる。 本発明の目標は、広い範囲の視野角に対して液晶ディスプレイのグレースケー ル特性およびコントラスト比を大幅に向上することを可能にする正の複屈折性O プレート補償器およびその製造方法を開示することである。 発明の概要 正の複屈折性Oプレート層を含む本発明の補償器設計は、広い範囲の視野角に 対して液晶ディスプレイ(LCD)のグレースケール特性およびコントラスト比 を大幅に向上することを可能にする。 有機液晶ポリマーを含むOプレート補償器およびその製造方法がここに開示さ れる。この補償器は一軸性複屈折薄膜であり、その異常軸は膜の表面に関して斜 めに配向される。(なお、この複屈折薄膜は弱い二軸性であってもよい。)膜の 異常軸に平行な液晶配向ベクトルの斜め配向は、機械的にラビングされた配向材 である斜方蒸着されたSiOのような液晶を配向するために特別に用意された表 面上に有機薄膜を置くことによって達成される。この膜は、液晶ポリマーの溶液 からまたはネマチック相を有する反応性液晶モノマーから置くことができる。製 造プロセス中に用いられ得るいかなる溶媒も蒸発され、有機薄膜はそのネマチッ ク相の温度に保持される。反応性モノマーが用いられると、膜はその後光重合さ れる。有機Oプレートの代替実施例は、スメクチックA材料およびスメクチック C材料の使用を含む。これらの材料を用いる製造技術を説明する。 図面の簡単な説明 図1は、ノーマリーホワイト形90°ねじれネマチック液晶ディスプレイの動 作を全体的に示す図である。 図2は、本発明の説明においてコンポーネントの配向を特定するために用いら れる座標系を示す図である。 図3は、90°ねじれネマチック透過型ノーマリーホワイト形液晶ディスプレ イの概略断面図である。 図4は、90°ねじれネマチック液晶セルにおける(水平方向の軸に沿った深 さの部分としての)位置の関数として配向ベクトルのティルト角(垂直方向の軸 に沿った度数で示す)のプロットを示す図である。 図5は、図4に示すセルに関する関連するプロットを示す図であって、セルに おける液晶分子の位置の関数としての液晶分子のねじれ角を示す図である。 図6は、Oプレートによるグレースケールの補償の利益のない典型的なねじれ ネマチックディスプレイに関して種々の水平方向の視野方向での明るさ対電圧( BV)電気光学曲線を計算したプロットを示す図である。 図7は、Oプレートによるグレースケールの補償の利益のない典型的なねじれ ネマチックディスプレイに関して種々の垂直方向の視野方向での明るさ対電圧( BV)電気光学曲線を計算したプロットを示す図である。 図8は、液晶の平均配向ベクトルの配向に関して見る人の遠近を示す図である 。 図9は、本発明に従ったOプレートによる補償の利益を有するノーマリーホワ イト形ねじれネマチック液晶ディスプレイに関する種々の水平方向の視野方向で の明るさ対電圧電気光学曲線を計算したものを示す図である。 図10は、本発明に従ったOプレートによる補償の利益を有するノーマリーホ ワイト形ねじれネマチック液晶ディスプレイに関して種々の水平方向の視野方向 での明るさ対電圧電気光学曲線を計算したものを示す図である。 図11は、本発明に従った有機薄膜Oプレート補償器を用いる例示的な液晶デ ィスプレイを示す図である。 図12Aは、ネマチック液晶材料を用いる本発明の例示的な実施例を示す図で ある。 図12Bは、従来の液晶モノマーであるC6Mの化学構造を示す図である。 図13は、基板配向技術と組合せてスメクチックC液晶材料を用いる本発明の 別の例示的な実施例を示す図である。 図14は、電界配向技術と組合せてスメクチックC液晶材料を用いる本発明の 他の例示的な実施例を示す図である。 特定の実施例の詳細な説明 本発明のいくつかの例示的な実施例を以下に説明する。明瞭にするために、本 明細書には実際の実現例の特徴をすべてにわたっては説明しない。もちろん、( 何らかの開発プロジェクトの場合のように)何らかのそのような実際の実現例の 開発では、システム関連の制約およびビジネス関連の制約に従う、といった実現 例ごとに変わるであろう開発者の特定の目標および副次的な目標を達成するため に多くの実現例別の判断を下さなければならないことが認識されるであろう。さ らに、そのような開発の作業は複雑で時間がかかるであろうが、本開示の利益を 受ける当業者にとってデバイスエンジニアリングの通常の事業であろうことが認 識されるであろう。 序論 図11は、偏光子300と液晶層310との間に配置される1つのOプレート 補償器1100を用いる本発明に従った液晶ディスプレイ(LCD)システムの 例示的な実施例を示している。Oプレート層1100は、その光学対称軸が液晶 ポリマー層310の表面に関して約20°〜約70°の角度に配向される正の複 屈折性液晶ポリマー層を含む。代替的に、Oプレート補償器層は、液晶層310 と検光子305との間に配置されてもよく、両方の場所に配置されてもよい。 Oプレート補償器をどこに配置するかについての決定は全くの設計上の選択で あり、一般には、補償されるディスプレイの光学的要件と、ディスプレイシステ ムの製造面およびコスト面の制約とに基づいてなされる。 一般に、補償器はOプレートだけではなくAプレートおよび/または負のCプ レートも含んでいてもよい。当該技術分野で周知のように、Aプレートは複屈折 層であり、その異常軸(すなわち、そのc軸)は層の表面に平行に配向される。 したがって、そのa軸は表面に垂直に(法線入射光の方向に平行に)配向され、 したがってAプレートと呼ばれる。Aプレートは、ポリビニルアルコール等の一 軸的に伸張されたポリマー膜または他の適切に配向された有機複屈折材料を用い ることによって製造され得る。 ネマチック実施例 図12Aに示す別の例示的な実施例は、硬いガラス基板1200、配向層12 05、ネマチック相を有する重合可能な高プレティルト液晶モノマー層1207 、高プレティルト液晶/配向層界面1207/1205、ネマチック相を有する 重合可能なOプレート液晶モノマー層1210、液晶Oプレート/高プレティル ト液晶層界面1210/1207、空気層1215、および液晶/空気界面12 10/1215を示している。液晶は重合可能なモノマー化合物からなり、光開 始剤であるlrgacure-651を約0.5%含む。さらに、液晶は、液晶/空気界面1 210/1215で約40°の温度依存性ティルト角を有する。 配向層1205は、低液晶ティルト角を作るポリイミド材料で基板1200の 表面を被覆することによって生成される。その後配向表面をラビングして、高プ レティルト液晶/配向層界面1207/1205で約8°の温度依存性極ティル ト角1217、および均一な特定の方位ティルト方向を作る。液晶ティルト角1 217は、5°〜20°の範囲であってもよい。 液晶モノマー1207の薄膜は、液晶を溶媒に溶かした溶液から回転コーティ ングを用いることによって配向層1205上に生成される。有機液の薄膜を生成 する他の方法は、たとえば、ディップ、メニスカス、およびスロット−ダイコー ティングを含む。従来からC6Mとして既知である液晶モノマーの化学構造を図 12Bに示している。C6Mの濃度は約8.5%である。溶媒はモノクロロベン ゼンである。最後に、コーティング溶液は、光開始剤であるlrgacure-651を約0 .05%含む。当業者に既知であろうように、C6M、lrgacure-651およびモノ クロロベンゼンの代わりに他の材料を用いてもよい。上述の濃度は溶質の可溶性 の範囲内で変わり得ると考えられる。 膜を生成した後、溶媒は蒸発され、液晶層1207の温度はネマチック相の液 晶材料の薄膜を生成するように調整される。次に、モノマーを重合して液晶相の 秩序が保たれるポリマー膜にするのに十分な総露光量、典型的には4〜10J/ cm2を達成するように、約360ナノメートル(nm)の波長の紫外光(化学 放射)を液晶膜に照射する。 約40°のプレティルト角度を与えるために、層1205および1207の代 わりに他の可能な配向層材料を用いてもよい。そのような材料は、たとえば、後 にラビングされるホモジニアス配向材料およびホメオトロピック配向材料の混合 物を含み得る。 液晶モノマー1210の薄膜は、回転コーティングを用いることによって重合 された高プレティルト液晶層1207上に生成される。 コーティングの後、液晶モノマー層1210は、配向層1205の表面全体に わたって、液晶Oプレート/高プレティルト液晶層界面1210/1207で4 0°の均一な極ティルト角1220と、均一な方位ティルト方向とを与えるその ネマチック範囲内の温度に加熱される。目標は、基板/液晶界面および液晶/空 気界面(1225)で公称上同じティルト角(1220)を達成することである 。液晶/空気界面では液晶の好ましい方位配向がないため、この界面での配向は 液晶Oプレート/高プレティルト液晶層界面1210/1207の方位配向によ って決定される。次に、モノマーを重合して液晶相の秩序が保たれるポリマー膜 にするのに十分な約360nmの波長の紫外光(化学放射)を典型的には4〜1 0J/cm2で液晶モノマー膜に照射する。モノマーの液晶相に存在するネマチ ック秩序は、光重合によって生成されるポリマー膜で保たれる。 高プレティルト液晶層1207の目的は、液晶Oプレート層1210の方位配 向を変えずにそのプレティルト角を約40°に増加することである。これは、C 6M液晶の真性ネマチック/空気ティルト角1219および1225が約40° であるために起こる。高プレティルト液晶層1207の厚さが約100nmより も大きい限り、液晶分子は、高プレティルト液晶/配向層界面1207/120 5での約8°のプレティルト角からネマチック/空気での40°のティルト角1 219まで連続的に広がり/曲がり変形を受けるであろう。モノマーの液晶相に 存在するネマチック秩序は、光重合により生成されるポリマー膜で保たれる。 これらの手順に鑑み、液晶Oプレート層1210の液晶分子は、液晶Oプレー ト/重合された高プレティルト液晶層界面1210/1207で40°のプレテ ィルト角1220(隣接するネマチック/空気のティルト角1219の角度とほ ぼ同じ)に配向する。液晶Oプレート層1210および高プレティルト液晶層1 207の両方に同じ材料が用いられるため、ネマチック/空気のティルト角12 25は液晶プレティルト角1220とほぼ同じ値を有し、液晶Oプレート層12 10のティルト角は層の厚さにわたって均一である。さらに、重合された高プレ ティルト液晶層1207の表面は、液晶Oプレート層1210の液晶分子により 優れた濡れ特性を示す。 ほとんどの応用では、液晶Oプレート層1210は高プレティルト液晶層12 07よりもはるかに厚い(典型的には、>1.0ミクロン)。したがって、高プ レティルト液晶層1207の、Oプレート層1210の全体的な位相リタデーシ ョン特性への寄与は取るに足りないほどわずかなものである。このプロセスの結 果、正の複屈折性でありかつ約40°の極ティルト角で配向される対称軸を有す る液晶ポリマー1210の薄膜が得られる。 液晶Oプレート層/空気のティルト角1225および液晶プレティルト角12 20は、約60°ほど異なっていてもよい。その後、液晶Oプレート層1210 は、液晶Oプレート/高プレティルト液晶層界面1210/1207と液晶Oプ レート/空気界面1210/1215との間で広がり/曲がり変形を示し得る。 また、液晶Oプレート層1210は、キラル添加剤を取入れることによってまた はキラル重合可能液晶モノマーもしくはキラル液晶ポリマーを用いることによっ て方位ねじれを示し得る。 代替的に、液晶材料が室温で流体である場合、この材料の薄膜層を高プレティ ルト液晶層1207の上に直接堆積させることができる。 別の代替実施例では、ネマチック液晶材料1210を重合可能なスメクチック A液晶モノマー材料と置き換えてもよい。液晶Oプレート/高プレティルト液晶 層界面1210/1207でのスメクチックA液晶材料のアンカリングエネルギ は、液晶/空気界面1210/1215でのアンカリングエネルギよりもかなり 大きい。さらに、スメクチックA相材料各々の曲がり変形弾性定数は非常に大き い。これは、バルク膜の液晶配向ベクトルの配向が均一であり、液晶Oプレート /高プレティルト液晶層界面1210/1207でのティルト角1220によっ て実質的に決定されることを意味する。このプロセスに重合可能なスメクチック A材料を用いることの利点は、結果として得られる液晶ポリマー膜の極ティルト 角が液晶/空気界面1210/1215の液晶モノマーのティルト角1225に 対して敏感でないことである。 スメクチックC基板に配向される実施例 図13に代替実施例を示している。以前と同様に、補償器システムは、硬いガ ラス基板1300、配向層1305、重合可能な液晶Oプレートモノマー層13 10、液晶Oプレート/配向層界面1310/1305、空気層1315、およ び液晶/空気界面1310/1315を含む。しかしながら、本実施例では、重 合可能な液晶層1310は、スメクチックC相の温度範囲および約45°の最大 スメクチックティルト角1320を有する。 スメクチックC相−ネマチック相転移を有する液晶材料は10°〜45°の範 囲の大きいスメクチックティルト角1320を有する傾向があるため、そのよう な材料が好ましい。この液晶材料は、重合可能なモノマー化合物からなり、約0 .5%のlrgacure-651を含む。 ネマチック実施例の場合と同様に、基板の表面上に配向層1305が生成され る。好ましい実施例では、配向層材料はSiOの薄膜であり、約60°の極角で 斜めに配置され、卵レシチン、すなわちホメオトロピック配向材料の薄膜で被覆 される。この配向表面は、方位SiO蒸着角によって決定されるような均一な特 定の方位ティルト方向と約85°の液晶プレティルト角1325とを与える。 次に、重合可能な液晶モノマー1310の薄膜が回転コーティングを用いるこ とによって配向層1305の上に置かれる。その後液晶膜の温度を上げてそのネ マチック相にし、液晶Oプレート/配向層界面1310/1305で約85°の 均一なプレティルト角1325を作る。その後温度をたとえば約0.1℃/分の 速度でゆっくりと下げて液晶材料のスメクチックC相にする。 このプロセスにより、最初に0°のスメクチックティルト角1320で傾けら れる分子を有する配向層の表面に平行なスメクチック層が形成される。液晶層の 温度を下げてそのスメクチックC相にすると、液晶分子のスメクチックティルト 角1320は増加する。(分子の方位ティルト方向は方位SiO蒸着角によって 決定される。)材料の融点のすぐ上の温度で、スメクチックティルト角1320 は約45°の最大値に達する。配向層に平行なスメクチック層を形成する種々の 他の方法が当業者に認識されるであろう。 液晶/空気界面1310/1315では液晶の好ましい方位配向がないため、 この界面での配向は液晶Oプレート/配向層界面1310/1305での液晶の 方位配向によって決定される。さらに、スメクチックC材料では、液晶/空気界 面1310/1315での極ティルト角1330はバルク液晶材料のティルト角 に影響を及ぼさない。 次に、モノマーを重合して液晶相の秩序が保たれるポリマー膜にするのに十分 な約360nmの波長の紫外光(化学放射)を典型的には約4〜10J/cm2 で液晶モノマー膜1310に照射する。ネマチック実施例では、モノマーのスメ クチックC相に存在する液晶秩序は、光重合によって生成されたポリマー膜で保 たれる。このプロセスの結果、正の複屈折性でありかつ約45°の極ティルト角 1320で配向される対称軸を有する液品ポリマーの薄膜が得られる。 スメクチックC電界配向の実施例 図14を参照して、別の例示的な液晶ディスプレイシステムは、硬いガラス基 板1400、配向層1405、±2〜20nC/cm2の高い自発分極と約45 °の最大スメクチックティルト角1420とを有する室温キラルスメクチックC 相を有する重合可能な液晶モノマー層1410、液晶Oプレート/配向層界面1 410/1405、空気層1415、液晶Oプレート/空気界面1410/14 15、および与えられる電界の(図14の紙面に向かう)方向1440を含む。 スメクチックC−ネマチック転移を有する液晶材料は10°〜45°の範囲の 大きいスメクチックティルト角1420を有する傾向があるため、そのような材 料が好ましい。液晶のピッチ(たとえば、方位配向が360°回転するスメクチ ック層に対して垂直な距離)は約100マイクロメートル(μm)以上である。 液晶はまた重合可能なモノマー化合物からなり、0.5%のlrgacure-651を含む 。 当業者は、異なる値の自発分極を有する液晶を用いることができることを認識 するであろう。さらに、液晶材料はピッチ補償され得る。すなわち、液晶材料は 、左まわりおよび右まわりの両方のキラルスメクチックC分子からなっていても よい。左まわりの分子の自発分極の符号および大きさは右まわりの分子と異なっ ていてもよい。左まわりの分子および右まわりの分子の相対量は、比較的長いピ ッチ(たとえば、液晶膜の厚さよりもかなり大きい)を与えなおかつ液晶混合物 の高い値の自発分極を与えるように調整することができる。 基板1400の表面上には回転コーティングを用いることによって配向層14 05が置かれる。本実施例では、配向層材料は、卵レシチン、すなわちホメオト ロピック配向材料(たとえば、約90°の液晶ティルト角1425を作る)の薄 膜である。 次に、上述の実施例で議論したように、配向層1405の上に重合可能な液晶 モノマー1410の薄膜が置かれる。その後、0°の極ティルト角1425およ び特定の方位角の液晶膜1410に電界が与えられる。図14では、電界の方向 1440は紙面に対して垂直である。 液晶層1410の形成後、液晶膜の温度を上げてそのネマチック相にし、液晶 Oプレート/配向層界面1410/1405で均一なホメオトロピック配向を作 る。その後温度をたとえば約0.1℃/分の速度でゆっくりと低下させて液晶材 料のスメクチックC相にする。このプロセスにより、分子が最初に0°のスメク チックティルト角1420で傾けられる、配向層の表面に実質的に平行なスメク チック層が形成される。配向層に平行なスメクチック層を形成する種々の他の方 法が当業者に認識されるであろう。 液晶層の温度を低下させてそのスメクチックC相にすると、液晶分子のスメク チックティルト角1420は増加する。分子の方位ティルト方向は一般に電界の 方向に垂直であり、電界の極性と自発分極の符号とに依存する。液晶材料の融点 のすぐ上の温度で、スメクチックティルト角1420は約45°の最大値に達す る。 液晶/空気界面1410/1415では液晶の好ましい方位配向がないため、 この界面での配向は液晶Oプレート/配向層界面1410/1405での液晶の 方位配向によって決定される。さらに、スメクチックC材料では、液晶/空気界 面1410/1415での極ティルト角1430は、バルク液晶材料のティルト 角に影響を及ぼさない。 次に、モノマーを重合して液晶相の秩序が保たれるポリマー膜にするのに十分 な360nmの波長の紫外光(化学放射)を典型的には4〜10J/cm2で液 晶モノマー膜1410に照射する。上述の実施例の場合と同様に、モノマーに存 在する液晶秩序は光重合によって生成されるポリマー膜で保たれる。このプロセ スの結果、正の複屈折性でありかつ約45°の極ティルト角1420で配向され る対称軸を有する液晶ポリマーの薄膜が得られる。 可能な変形例 上述の例示的な実施例の各々に関して、多くの変形例が可能であり、これらの 変形例は液晶ディスプレイデバイスの技術分野の当業者に自明であろう。たとえ ば、他の可能な基板材料はポリマー膜を含み得る。重合可能な液晶モノマー材料 は、多数の反応性官能基を含みしたがって架橋剤として作用することができる分 子を成分として含んでいてもよい。液晶/配向層界面の他の極ティルト角は、反 応性液晶の適切な選択、配向材料の変更、ラビング状態、等によって達成され得 る。さらに、非反応性液晶材料を重合可能な液晶と組合せることができる。結果 として得られる液晶ポリマー膜はプラスチックまたはゲルの特性を有するであろ う。液晶材料はまた液晶混合物の粘性を増加しかつその膜形成特性を向上するポ リマー(たとえば、液晶ポリマー)またはオリゴマーを含有していてもよい。 さらに、液晶ポリマーは、液晶の特定の化学構造と重合温度とに依存して約0 .05〜約0.25の複屈折を有することが予想される。この範囲の複屈折の値 で は、有用なOプレート補償器は0.20〜10μmの厚さを有するであろう。さ らに、重合可能なスメクチックC液晶材料から製造されるOプレート補償器はわ ずかに二軸性であることが予想される。 本開示の利益を受ける当業者によって、ここに説明した本発明の概念から逸脱 することなく上で示した実施例からの種々の変形例が可能であることが認識され るであろう。したがって、本願で本発明だけにクレームされる権利を規定するの は上述の例示的な実施例だけではなく請求の範囲である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リャン,ホン−ソン アメリカ合衆国、93010 カリフォルニア 州、カマリロ、エンリコ・アベニュ、117 (72)発明者 ウォーレン・ジュニア,レスリー・エフ アメリカ合衆国、93012 カリフォルニア 州、カマリロ、ラ・ラマダ・ドライブ、 1902 (72)発明者 ローゼンブラット,チャールズ アメリカ合衆国、44122 オハイオ州、ビ ーチウッド、ウッドウェイ・ロード、 24104 (72)発明者 リー,ズィリ アメリカ合衆国、91360 カリフォルニア 州、サウザンド・オークス、ダブリュー・ アベニダ・デ・ロス・アルボレス、142、 アパートメント・232 (72)発明者 チャン,ヤン・ジェイ アメリカ合衆国、91302 カリフォルニア 州、カラバサス、ストーンリッジ・コー ト、3416

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液晶ディスプレイのためのOプレート補償器であって、前記Oプレート補償 器は斜めに配向される有機液晶ポリマーを含む、Oプレート補償器。 2.ディスプレイに垂直な法線軸に関して種々の角度で見るための液晶ディスプ レイであって、 (a) 偏光子層と、 (b) 検光子層と (c) 該偏光子層と該検光子層との間に配置される液晶層と、 (d) 該液晶層の第1の主表面に近接する第1の電極と、 (e) 該液晶層の第2の主表面に近接する第2の電極とを備え、該第1およ び第2の電極は、電位源に接続されると該液晶層に電圧を印加するように適合さ れ、 (f) 該偏光子層と該検光子層との間に配置され、液晶ポリマー層を含む正 の複屈折性Oプレート補償器を含む補償器をさらに備え、前記液晶ポリマー層は 光学対称軸を有し、前記光学対称軸は該液晶ポリマー層の表面に関して約20° 〜約70°の角度で傾けられる、液晶ディスプレイ。 3.前記光学対称軸は前記液晶ポリマー層の表面に関して約25°〜約55°の 角度で傾けられる、請求項2に記載のディスプレイ。 4.前記液晶ポリマー層は架橋された液晶ポリマーを含む、請求項2に記載のデ ィスプレイ。 5.Oプレート補償器を製造する方法であって、 (a) 基板を設けるステップと、 (b) 前記基板に液晶配向層を与えるステップと、 (c) 前記配向層に、重合可能な液晶材料の第1の薄膜を与えるステップと 、 (d) 前記薄膜の配向ベクトルの均一な特定の配向を得るように前記第1の 薄膜の温度を調節するステップと、 (e) 前記第1の薄膜に化学放射を照射して前記第1の薄膜を重合するステ ップとを含む、方法。 6.第1の薄膜を与える前記ステップ(c)は、 (1) 溶媒中に前記液晶材料を溶解して溶液を形成するステップと、 (2) 前記溶液を前記配向層に与えるステップと、 (3) 前記溶媒を蒸発させて前記第1の薄膜を形成するステップとを含む、 請求項5に記載の方法。 7.(1) 前記液晶材料はネマチック相を有し、 (2) 前記基板に液晶配向層を与える前記ステップ(b)は、(A)低プレ ティルト配向層を与えるステップと、(B)前記低プレティルト配向層に重合可 能な高プレティルト液晶材料の第2の薄膜を与えるステップとを含み、前記重合 可能な高プレティルト液晶材料の第2の薄膜は第1の空気界面を有しかつ前記第 1の空気界面で実質的に傾斜した液晶配向を有し、 (3) 前記重合可能な液晶材料の第1の薄膜は、(A)実質的にプレティル トされた液晶配向を与える配向層界面と、(B)第2の空気界面とを有し、 (4) 前記第1の薄膜の温度を調節する前記ステップ(d)は、前記配向層 界面で前記第2の空気界面のティルト方向と実質的に同じティルト方向を達成す るために行なわれる、請求項5または6に記載の方法。 8.(1) 前記液晶材料はネマチック相を有し、 (2) 前記第1の薄膜は、(A)実質的にプレティルトされた液晶配向を与 える配向層界面と、(B)空気界面とを有し、 (3) 前記第1の薄膜の温度を調節する前記ステップ(d)は、前記配向層 界面で前記空気界面のティルト方向と実質的に同じティルト方向を達成するため に行なわれる、請求項5または6に記載の方法。 9.(1) 前記液晶材料はスメクチックC相を有し、 (2) 前記第1の薄膜は、(A)複数のスメクチック層を含み、(B)傾斜 されたホメオトロピック液晶配向を与える配向層界面を有し、 (3) 前記第1の薄膜の温度を調節する前記ステップ(d)は、(A)前記 スメクチック層を前記配向層に平行になるように配向するため、および(B)前 記配向層界面で所望のティルト方向を達成するために行なわれる、請求項5また は6に記載の方法。 10.(1) 前記液晶材料はスメクチックA相を有し、 (2) 前記第1の薄膜は、(A)複数のスメクチック層を含み、(B)実質 的にプレティルトされた液晶配向を与える配向層界面を有し、 (3) 前記第1の薄膜の温度を調節する前記ステップ(d)は、(A)前記 配向層に関して前記スメクチック層を斜めに配向するため、および(B)前記配 向層界面で所望のティルト方向を達成するために行なわれる、請求項5または6 に記載の方法。 11.Oプレート補償器を製造する方法であって、 (a) 基板を設けるステップと、 (b) 前記基板に液晶配向層を与えるステップとを含み、前記配向層はホメ オトロピック液晶配向を与え、 (c) 前記配向層に重合可能な液晶材料の薄膜を与えるステップをさらに含 み、前記液晶材料は高い値の自発分極を有するスメクチックC相を有し、前記薄 膜は複数のスメクチック層を含み、 (d) (x)前記薄膜の温度を調節するステップと、(y)前記基板の面に 電界を与えるステップとを行なうことによって、(1)前記配向層に平行である ような前記スメクチック層の配向および(2)前記薄膜の配向ベクトルの均一な 特定の配向を得るステップと、 (e) 前記薄膜に化学放射を照射して前記薄膜を重合するステップとをさら に含む、方法。 12.薄膜を与える前記ステップ(c)は、 (1) 溶媒中に前記液晶材料を溶解して溶液を形成するステップと、 (2) 前記溶液を前記配向層に与えるステップと、 (3) 前記溶媒を蒸発させて前記薄膜を形成するステップとを含む、請求項 11に記載の方法。 13.前記液晶材料は、前記液晶材料に関して結果として得られるピッチが膜の 厚さよりもかなり大きくなるように選択される割合の左まわりのピッチのスメク チックC材料と右まわりのピッチのスメクチックC材料とからなる、請求項11 または12に記載の方法。
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