JPH10506410A - 抗腫瘍剤及び抗ウイルス剤としてのビス−(2−ハロエチル)アミノフェニル置換ジスタマイシン誘導体 - Google Patents

抗腫瘍剤及び抗ウイルス剤としてのビス−(2−ハロエチル)アミノフェニル置換ジスタマイシン誘導体

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JPH10506410A JP9506209A JP50620997A JPH10506410A JP H10506410 A JPH10506410 A JP H10506410A JP 9506209 A JP9506209 A JP 9506209A JP 50620997 A JP50620997 A JP 50620997A JP H10506410 A JPH10506410 A JP H10506410A
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コツツイ,パオロ
ベリア,イターロ
カポロンゴ,ラウラ
フランツエツテイ,クリステイーナ
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フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 式(I): 〔式中、nは2、3または4であり、R及びR1の一方は水素、C1−C4アルキル、CF3またはC1−C4のアルコキシを示し、他方は独立にCF3、C1−C4のアルキルまたはC1−C4のアルコキシを示し、Xはハロゲンを示す〕で示される新規な抗腫瘍薬及び抗ウイルス薬及び医薬として許容されるその塩が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 抗腫瘍剤及び抗ウイルス剤としてのビス−(2−ハロエチル) アミノフェニル置換ジスタマイシン誘導体 本発明は、公知の抗生物質ジスタマイシンAに近縁の新規な抗腫瘍性アルキル 化剤及び抗ウイルス剤に関する。ジスタマイシンAは、ピロールアミジン抗生物 質のファミリーに属し複製及び転写の双方を妨害するDNA−AT配列と可逆的 及び選択的に相互作用すると報告されている〔Nature 203,1064 (1964);FEBS Letters 7(1970)90;Prog.N ucleic Acids Res.Mol.Biol.,15,285(19 75)〕。 DE−A−1795539は、ジスタマイシンのホルミル基が水素またはC1 −C4の有機脂肪酸もしくはシクロペンチル プロピオン酸の酸残基によって置換されているジスタマイシン誘導体の製造を記 載している。 EP−B−246868は、ジスタマイシンのホルミル基がアルキル化基を含 む芳香族基、脂環基または複素環基によって置換されているジスタマイシンA類 似体を記載している。 EP−B−246868の一般式に包含される化合物の中の特定化合物が従来 技術の近縁化合物よりもはるかに有効な生物学的特性を有することがここに知見 された。 従って、本発明は、新規な部位特異的ナイトロジェンマスタード、その製造方 法、それを含有する医薬組成物及び治療におけるその使用を提供する。 本発明は、式(I): 〔式中、 nは2、3または4であり、 R及びR1の一方は水素、C1−C4アルキル、CF3またはC1−C4のアルコキ シを示し、他方は独立にCF3、C1−C4のアルキルまたはC1−C4のアルコキ シを示し、 Xはハロゲンを示す〕 で示される新規な化合物のクラスを提供する。 本発明はまた、式(I)の化合物の医薬として許容される塩、及び、単独また は混合物の形態の式(I)の化合物の可能なすべての異性体を包含する。 本発明はまた、式(I)の化合物の代謝産物及び医薬として許容される生体前 駆物質(プロドラッグとも呼ばれる)の双方をその範囲内に包含する。 アルキル基及びアルコキシ基は分枝状または直鎖状のいずれの炭素鎖でもよい 。 C1−C4のアルキル基は好ましくはメチルまたはエチルである。 C1−C4のアルコキシ基は好ましくはメトキシまたはエトキシである。 フェニル環のカルバモイル基及びビス−ハロ−エチルアミノ基は好ましくは、 互いにメタ位またはパラ位に存在する。 R及びR1はフェニル環の遊離炭素原子のいずれに存在してもよいが同一炭素 原子に存在することは勿論できない。好ましくは、R及びR1の一方が水素また はC1−C4のアルキルを示し、他方がC1−C4のアルキル、CF3またはC1−C4 のアルコキシを示すか、あるいは、RとR1とが同じであってC1−C4のアルコ キシを示す。 式(I)の化合物の医薬として許容される塩は、医薬として許容される無機酸 または有機酸との塩である。 無機酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸及び硝酸である。有機酸の例は、酢酸 、プロピオン酸、コハク酸、マロン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸及 びp−トルエンスルホン酸である。 特に好ましいnの値は3である。 Xは好ましくはクロロまたはブロモであり、特にクロロである。 本発明の化合物の好ましいクラスは、式(I)において、式中の、 nが3、 Xがクロロ、 R及びR1の一方が水素またはC1−C4のアルキルを示し、他方がC1−C4の アルキル、CF3またはC1−C4のアルコキシを示す式(I)化合物、及び医薬 として許容されるその塩である。 本発明に包含される特定化合物、特に好ましくは塩酸との塩の形態の化合物の 例を以下に示す。 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3,5−ジメ チル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロー ル−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−エチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピ オンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3,5−ジエ チル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロー ル−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−エトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔2−メトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)ア ミノベンゼン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール −2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔2−メチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−トリフル オロメチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、及び、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−トリフル オロメチル−5−メチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼ ン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン。 本発明の化合物及びその塩は、式(II): 〔式中、nは前記と同義〕の化合物と、式(III): 〔式中、R、R1及びXは前記と同義であり、Yはヒドロキシまたは脱離基を示 す〕の化合物とを反応させることによって生成され、所望の場合には式(I)の 化合物を塩化するかまたはその塩から遊離化合物を生成させてもよく、及び/ま たは、所望の場合には式(I)の化合物の異性体混合物を単独の異性体に分離し てもよい。 式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応は、公知の方法、例えばEP −B−246868に記載の方法によって実施 し得る。 特に、脱離基であるYは、ハロゲン、特に塩素、2,4,5−トリクロロフェ ノキシ、2,4−ジニトロフェノキシ、スクシンイミド−N−オキシ及びイミダ ゾリル基から選択された基でよい。 式(II)の化合物と式中のYが−OHを示す式(III)の化合物との反応は好 ましくは、双方の化合物を分子比1:1〜1:2で用い、例えばジメチルスルホ キシド、ヘキサメチルホスホトリアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルホル ムアミド、エチルアルコール、ベンゼンまたはピリジンのような有機溶媒中で、 例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンまたは炭酸ナトリウムも しくは炭酸水素ナトリウムのような有機もしくは無機の塩基と、例えばN−エチ ル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドまたは好ましくはN ,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミドのような縮合剤の存在下で行う。反応 温度は約−10℃から約50℃の範囲でよく、反応時間は約1時間から約24時 間の範囲でよい。 式(II)の化合物と式中のYが例えばハロゲン、2,4,5−トリクロロフェ ノキシまたはスクシンイミド−N−オキシも しくはイミダゾリルのような別の脱離基を示す式(III)の化合物との反応は、 縮合剤を除いた同様の条件下で行うとよい。 式(II)の化合物は公知の化合物でもよく、または公知の化合物から公知の方 法によって生成させてもよい。例えば、Arcamoneら,Gazzetta Chim.Ital.97,1097(1967)参照。式(III)の化合物 も公知の化合物でもよく、または公知の化合物から有機化学に記載された反応を 介して生成させてもよい。例えばJ.Med.Chem.,882(1966 )及び25,178(1982)参照。 式(I)の化合物の塩化及び塩からの遊離化合物の製造は、公知の標準方法に よって行うとよい。 式(I)の化合物の異性体混合物を単独の異性体に分離するためには、例えば 分別結晶化またはクロマトグラフィーのような公知の処理手順を用いるとよい。 上記に記載の手順に従って製造された式(I)の新規な化合物はまた、例えば 、シリカゲルまたはアルミナカラムクロマトグラフィーのような公知方法によっ て精製してもよく、及び/または、有機溶媒、例えばメチル、エチルもしくはイ ソプロピ ルアルコールのような低級脂肪族アルコールまたはジメチルホルムアミド、など から再結晶化させることによって精製してもよい。薬理学 本発明の化合物は抗腫瘍薬及び抗ウイルス薬として有用である。化合物は特に 、腫瘍細胞に対する細胞増殖抑制性を有するので、例えば、乳癌、肺癌、前立腺 癌、結腸癌、卵巣腫瘍及び子宮内膜腫瘍のようなヒトを含む哺乳動物の癌腫など の種々の腫瘍の増殖を抑制するために有用である。本発明の化合物を使用し得る 他の新形成としては、軟組織肉腫及び骨肉腫のような肉腫並びに白血病のような 悪性血液疾患がある。 抗腫瘍活性の評価は、ネズミのL1210白血病細胞に関する細胞障害性試験 によってin vitroで行った。in vivo腫瘍に由来する細胞を細胞 培養物中で樹立させた。細胞を10世代まで使用した。処理48時間後の生存細 胞をカウントすることによって細胞障害性を測定した。 処理した培養物中の細胞増殖のパーセンテージを対照の値と比較した。IC50 の値(対照に比べて細胞増殖を50%抑制する濃度)を用量−応答曲線に基づい て算出した。 本発明の化合物をネズミのL1210白血病及びネズミの細網肉腫M5076に対 して以下の手順でin vivo試験すると、極めて優良な抗腫瘍活性が観察さ れた。 ネズミのL1210白血病を静脈内連続移植によってin vivoに維持した。 実験のために、105の細胞をCharles River,Italyから得 られたCD2F1雌マウスに腹膜組織注入した。実験の初期には動物が8〜10 週齢であった。腫瘍細胞注入の1日後に化合物を静脈内投与した。 M5076細網肉腫を静脈内連続移植によってin vivoに維持した。実 験のために、5×105の細胞をC57B16雌マウスに筋肉内注入した。実験 の初期には動物が8〜10週齢であった。腫瘍細胞注入の3、7及び11日後に 化合物を静脈内投与した。 マウスの生存期間及び腫瘍増殖を算出し、活性をT/C%及びT.I.%に換 算して表した。 T/C=(処理群の生存期間中央値/非処理群の生存期間中央値)×100 T.I.=対照に対する腫瘍増殖の抑制% Tox:毒性によって死亡したマウスの数 対照及び/または試験マウスの有意な体重減少及び/または脾臓及び/または 肝臓の寸法収縮が観察される前にマウスが死亡した場合をToxと判定した。 本発明の化合物はこれらの腫瘍モデル中でEP−B−0246868によって 公知である密接に近縁の化合物よりも高い抗腫瘍活性を示した。 例えば、代表的な化合物、β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1− メチル−4−〔3−メチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベン ゼン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カ ルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン(内部コー ドFCE29325)及びβ−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メ チル−4−〔3,5−ジメチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノ ベンゼン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン(内部 コードFCE29721)、並びにEP−B−0246868に記載の従来技術 の化合物、β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔4 −N,N− ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサ ミド〕プロピオンアミジン(内部コードFCE24517)をネズミの播種性L1210 白血病に対して試験すると、以下の活性データが得られた。 上記の表1に示した活性データは、ベンゾイルマスタード部分のフェニル環に 請求の範囲に記載の置換基を有する本発明の化合物が、密接に近縁の未置換の従 来技術の化合物FCE24517よりも活性であることを示す。 本発明の化合物はまた、病原性ウイルスの複製活性の妨害に顕著な効果を示し 、組織細胞のウイルス感染を防御する。 例えば、これらの化合物は、単純疱疹及び帯状疱疹などのヘ ルペスウイルス、ワクシニアウイルスのようなDNAウイルス、ライノウイルス 及びアデノウイルスのようなRNAウイルス、ネズミの肉腫ウイルスなどの肉腫 ウイルス、Friend白血病ウイルスなどの白血病ウイルスのようなレトロウ イルスに対して活性を示す。従って、例えば、ヘルペス、コクサッキー及び呼吸 性合胞体ウイルスを流体媒体中で以下のごとく試験した。200〜1.5mcg /mlの化合物の倍加希釈物を96ウエルのマイクロタイタープレートに0.1 ml/ウエルの濃度で分配し重複的な組織培養を行った。 細胞あたり約5×10-3のTCID50ウイルスを感染させた細胞浮遊液(2× 105細胞/ml)を、0.1ml/ウエルの濃度で直ちに添加した。 5%CO2中で37℃で3〜5日間インキュベーション後、細胞培養物を顕微 鏡観察によって評価し、最小阻止濃度(MIC)を決定した。MICは、感染対 照に比較して細胞変性効果の低下が観察される最小濃度である。 本発明の化合物は、例えば静脈内注射または注入による非経口投与、筋肉内投 与、皮下投与、外用投与または経口投与などの常用の経路によって、ヒトを含む 哺乳動物に投与できる。 薬用量は、患者の年齢、体重及び容態並びに投与経路に従って調節される。 化合物FEC29325の成人に対する適正な薬用量としては、1回当たり約 0.1から約150−200mgの量を1日に1〜4回投与するとよい。 前述のように、本発明の医薬組成物は、活性物質である式(I)の化合物を、 医薬として許容される1種またはそれ以上の賦形剤と共に含有する。 本発明の医薬組成物は通常は、慣用の方法によって調製され、医薬として適当 な形態で投与される。 例えば、静脈内注射または注入用の溶液は担体として例えば滅菌水を含有して もよく、または好ましくは滅菌された等張生理食塩水の形態でもよい。 筋肉内注射用の懸濁液または溶液は、活性化合物と共に、医薬として許容され る担体、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、プロピレングリコー ルなどのグリコール類を含有してもよく、また必要な場合には、適量のリドカイ ン塩酸塩を含有し得る。 皮膚治療に使用するためのクリーム、ローションまたはペー ストなどの外用形態を得るためには、有効成分を慣用の油性または乳化性の賦形 剤と混合するとよい。 例えば、錠剤及びカプセル剤のような固形の経口形態は、活性化合物と共に、 ラクトース、デキストロース、サッカロース、セルロース、トウモロコシ澱粉及 びジャガイモ澱粉のような希釈剤;シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリン 酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウム及び/またはポリエチレングリコ ールのような潤滑剤;澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、カル ボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドンのような結合剤;澱粉、アルギ ン酸、アルギン酸塩、グリコール酸ナトリウム澱粉のような崩壊剤;混合発泡剤 ;染料;甘味料:レシチン、ポリソルビン酸塩、ラウリル硫酸塩のような湿潤剤 を含有し、また通常は、医薬製剤に使用される無毒性の薬理学的不活性物質を含 有し得る。この医薬製剤は、公知の方法を用い、例えば混合、造粒、錠剤形成、 糖衣またはフィルムコーティングなどの工程を用いて製造し得る。 更に、本発明によれば、腫瘍及びウイルス感染症の治療を要する患者に本発明 の組成物を投与することから成る患者の治療方法が提供される。 本発明の更に別の目的は、癌に罹患しているヒトを含む哺乳動物の癌を治療す るためまたはその症状を軽減するための併用方法を提供することである。この方 法は、 (1)本発明の化合物または医薬として許容されるその塩と、 (2)付加的な抗腫瘍薬と、 を治療的に有効な効果を生じさせるべく十分な量及び時間差で投与することから 成る。 本発明はまた、本発明の化合物または医薬として許容されるその塩と、別の抗 腫瘍薬とを、抗癌療法で同時使用、分離使用または順次使用される併用製剤とし て含む製品を提供する。 「抗腫瘍剤」なる用語は、単一の抗腫瘍薬、及び、「カクテル」、即ち、臨床 的に実用化されているこのような薬剤の混合物、の双方を意味する。 本発明の化合物と配合されるかまたは併用療法で投与され得る抗腫瘍薬の例は 、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、アイダルビシン、エトポシ ド、フルオロウラシル、メルファラン、シクロホスフアミド、4−デメトキシダ ウノルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン及びミトマインまたはこれらの 2種以上の混合物である。 従って、本発明の化合物は、癌を緩解する治療に使用され得る。これらの化合 物は、例えば、上記のドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、4−デ メトキシダウノルビシンまたはアイダルビシンなどのアントラサイクリングリコ シドのような抗腫瘍薬によって治療可能な癌に罹患した患者に、抗腫瘍薬と併用 的に投与するとよい。 本発明の化合物及びアントラサイクリングリコシドのような抗腫瘍薬は、白血 病、リンパ腫、肉腫、骨髄芽球性白血病、神経芽腫、ウィルムス腫瘍、または、 前立腺、***、肺または甲状腺の悪性新生物などの患者の症状を緩和するために 投与され得る。 本発明を以下の実施例によって説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ れない。 略号、DMF、DMSO及びP.M.R.は夫々、ジメチルホルムアミド、ジ メチルスルホキシド及び陽子核磁気共鳴を表す。実施例1 化合物β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メ チル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル) アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロー ル−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン 塩酸塩、段階1 :中間体3−メチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベン ジル酸 100mlの25%酢酸溶液中の2gの市販の3−メチル−4−アミノ安息香 酸エチルの懸濁液に、20mlのエチレンオキシドを添加した。混合物を室温で 2日間撹拌し、炭酸水素ナトリウムによって中和し、酢酸エチルで抽出した(2 ×100ml)。 合わせた有機相を乾燥し(Na2SO4)、真空下で濃縮すると、3−メチル− 4−N,N−ビス(2−ヒドロキシ)アミノ安息香酸エチルが白色沈殿物として 得られた。これを濾過し、10mlの23%塩酸溶液に懸濁させ、氷冷し、1. 8mlのオキシ塩化リンを添加した。混合物を2時間還流させ、冷却し、水で希 釈し、酢酸エチルで抽出した(2×50ml)。 合わせた有機相を乾燥し(Na2SO4)、溶媒を真空下に蒸発させると、2g の中間体が得られた。 融点108〜110℃ FAB−MS;m/z;276(20〔M+H〕+) P.M.R.(CDCl3)δ:7.9(m,2H);7.15(m,1H); 3.5(m,8H);2.35(s,3H)段階2 :表題化合物 10mlのベンゼン中の630mgの中間体の溶液に、1.8mlのチオニル クロリドを添加した。混合物を2時間還流させ、溶媒を真空下に蒸発させた。粗 固体残渣を15mlのジオキサンに溶解し、10mlの水中の400mgのN− デホルミルジスタマイシンA、255mgの炭酸水素ナトリウムの溶液に少量ず つ添加した。 混合物を1時間撹拌し、次いで2Nの塩酸溶液をpH=1になるまで添加した 。真空下に溶媒を蒸発させ、メチレンクロリドとメタノールとの混合物を用いた シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって固体残渣を精製すると、50 0mgの表題化合物が得られた。 FAB−MS:m/z:711(45〔M+H〕+),258(75) P.M.R.(DMSO)δ:10.19(s,1H);9.97(s,1H) ;9.91(s,1H);8.7(bs,4 H);8.21(t,J=5.7Hz,1H);7.74(m,2H);7.2 9(d,J=1.8Hz,1H);7.28(d,J=7.5Hz,1H);7 .22(d,J=1.8Hz,1H);7.17(d,J=1.8Hz,1H) ;7.08(d,J=1.8Hz,1H);7.05(d,J=1.8Hz,1 H);6.94(d,J=1.8Hz,1H);3.85(s,3H);3.8 3(s,3H);3.80(s,3H);3.3−3.7(m,10H);2. 6(t,J=6.6Hz,2H);2.33(s,3H) 適正な中間体を使用し同様の手順で処理することによって以下の化合物が得ら れる。 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3,5−ジメ チル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロー ル−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩、 FAB−MS:m/z:725(90〔M+H〕+) U.V.(EtOH 95%)λ310;ε=42985 P.M.R.(DMSO)δ:10.22(s,1H);10. 01(s,1H);9.94(s,1H);8.99(s,2H);8.64( s,2H);8.21(t,J=5.7Hz,1H);7.61(s,2H); 7.29(d,J=1.7Hz,1H);7.21(d,J=1.7Hz,1H );7.18(d,J=1.7Hz,1H);7.08(d,J=1.7Hz, 1H);7.05(d,J=1.7Hz,1H);6.91(d,J=1.7H z,1H);3.86(s,3H);3.84(s,3H);3.81(s,3 H);3.62(m,2H);3.60−3.30(m,8H);2.62(m ,2H);2.35(s,6H) β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−エチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3,5−ジエ チル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロー ル−2−カ オキキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−エトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔2−メトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔2−メチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピ オンアミジン塩酸塩、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−トリフル オロメチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、及び、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−トリフル オロメチル−5−メチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼ ン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン。実施例2 各々が0.250mgの重量を有し50mgの有効成分を含有する錠剤を以下 のごとく調製し得る。 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メチル −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩と、ラクトースと、トウモロコ シ澱粉の半量とを混合する。混合物を網目寸法0.5mmの篩にかける。 トウモロコシ澱粉(10g)を温水(90ml)に懸濁させ、 得られたペーストを使用して粉末を造粒する。顆粒を乾燥し、網目寸法1.4m mの篩で微粉砕し、次いで残量のトウモロコシ澱粉とタルクとステアリン酸マグ ネシウムとを添加し、丁寧に混合し、錠剤に加工する。実施例3 20mgの有効成分を含有する1カプセルあたり0.200gのカプセル剤を 以下のごとく調製し得る。 この配合物を2部型硬質ゼラチンカプセルとして封入し、1カプセルあたり0 .200gとする。実施例4 :25mg/mlの筋肉内注射剤 25gのβ−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3 −メチル−−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン塩酸塩を、滅菌プロピレン グリコール(1000ml)に溶解し、1〜5mlのアンプルに封入することに よって注射可能な医薬組成物を調製し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),UA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AM,AU ,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE, FI,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,RO,RU, SD,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,U G,US,UZ,VN (72)発明者 カポロンゴ,ラウラ イタリー国、イ−20146・ミラン、ピアツ ツアレ・シエナ、18 (72)発明者 フランツエツテイ,クリステイーナ イタリー国、イ−21023・ベソツツオ、ビ ア・デ・ガスペーリ、4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): 〔式中、 nは2、3または4であり、 R及びR1の一方は水素、C1−C4アルキル、CF3またはC1−C4のアルコキ シを示し、他方は独立にCF3、C1−C4のアルキルまたはC1−C4のアルコキ シを示し、 Xはハロゲンを示す〕 で示される化合物、及び、医薬として許容されるその塩。 2.式中の、 nが3、 Xがクロロ、 R及びR1の一方が水素またはC1−C4のアルキルを示し、 他方がC1−C4のアルキル、CF3またはC1−C4のアルコキシを示す請求項1 に記載の式(I)の化合物、及び、医薬として許容されるその塩。 3.β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メチ ル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミ ド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール −2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3,5−ジメ チル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサ ミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロー ル−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−エチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4 −〔3,5−ジエチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン −1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボ キサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−メトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−エトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔2−メトキシ −4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド 〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール− 2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔2−メチル− 4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2 −カルボキサミド〕プロピオンアミジン、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−トリフル オロメチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼン−1−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕 ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジン、及び、 β−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔1−メチル−4−〔3−トリフル オロメチル−5−メチル−4−N,N−ビス(2−クロロエチル)アミノベンゼ ン−1−カルボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕ピロール−2−カル ボキサミド〕ピロール−2−カルボキサミド〕プロピオンアミジンから選択され た化合物、または、医薬として許容されるその塩。 4.前記塩が塩酸塩であることを特徴とする請求項3に記載の化合物の塩。 5.請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩の製造方 法であって、式(II): 〔式中、nは請求項1と同義〕の化合物と、式(III): 〔式中、R、R1及びXは請求項1と同義であり、Yはヒドロキシまたは脱離基 を示す〕の化合物とを反応させる段階から成り、所望の場合には式(I)の化合 物を塩化するかまたはその塩から遊離化合物を生成させる段階、及び/または、 所望の場合には式(I)の化合物の異性体混合物を単独の異性体に分離する段階 を含む方法。 6.適当な担体及び/または希釈剤を含有し、且つ、請求項1 に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩を有効成分として 含有する医薬組成物。 7.抗腫瘍薬及び抗ウイルス薬として使用するための請求項1に記載の式(I) の化合物または医薬として許容されるその塩。 8.請求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩と、 別の抗腫瘍薬とを、抗癌療法で同時使用、分離使用または順次使用される併用製 剤として含む製品。 9.抗腫瘍薬及び抗ウイルス薬として使用する医薬組成物を製造するための、請 求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩の使用。 10.請求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容されるその塩を 治療有効量で哺乳動物に投与することから成る抗腫瘍薬を必要とする哺乳動物の 治療方法。
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