JPH10505221A - アセチルCoAカルボキシラーゼを特定する植物遺伝子およびこれを含む形質転換植物 - Google Patents

アセチルCoAカルボキシラーゼを特定する植物遺伝子およびこれを含む形質転換植物

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JPH10505221A
JPH10505221A JP7527420A JP52742095A JPH10505221A JP H10505221 A JPH10505221 A JP H10505221A JP 7527420 A JP7527420 A JP 7527420A JP 52742095 A JP52742095 A JP 52742095A JP H10505221 A JPH10505221 A JP H10505221A
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Abstract

(57)【要約】 外来性ACCase遺伝子の遺伝子産物の発現を阻害するために、植物由来のアセチルCoAカルボキシラーゼのDNA配列をセンスまたはアンチセンス方向で植物のゲノム中に挿入し、該酵素の基質であるアセチルCoAの脂肪酸合成への変換を減少し、この基質を別の生合成経路に迂回させる。このような迂回の1つは、ポリヒドロキシアルカノエートポリマーの合成を特定する遺伝子を植物ゲノムに提供することによって達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 アセチルCoAカルボキシラーゼを特定する植物遺伝子 およびこれを含む形質転換植物技術分野 本発明は酵素アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)を特定する植 物遺伝子および該遺伝子で遺伝的に形質転換した植物ゲノムに関する。特に、た だしこれに限定するわけではないが、本発明はアブラナ属の種(Brassica speci es)、特にブラシカ・ナプス(Brassica napus:セイヨウアブラナ)(ナタネ油 種子)植物由来のACCase遺伝子、ならびにこの遺伝子またはそのアンチセ ンス配列で遺伝的に形質転換したアブラナ属植物による遺伝子発現の制御に関す る。背景技術 アセチルCoAカルボキシラーゼはナタネ油種子などの油生産性作物による油 の合成に関与する遺伝子の1つである。この遺伝子の発現が変わることにより生 産される油の量および/または質が変わる。発明の開示 本発明の目的は植物におけるACCaseを特定する遺伝子を提供することで ある。 本発明によると、ブラシカ・ナプスの種子から単離し、図6および図12に示 すヌクレオチド配列をもつACCaseを特定する部分cDNA、ならびに遺伝 コードの縮重によって許容されるその変種を提供する。 本発明はさらに、コムギ胚芽から単離し、図4に示すヌクレオチド配列をもつ 部分cDNA、ならびに遺伝コードの縮重によって許容されるその変種を提供す る。 本発明はさらに、アラビドプシス・タリアナ(Arabidopsis thaliana)由来で 、図8に示すヌクレオチド配列をもつACCaseを特定する全長ゲノムDNA 、ならびに遺伝コードの縮重によって許容されるその変種を提供する。 本発明はさらに、大腸菌(Escherichia coli)DHα株宿主中に挿入された以 下のクローンを提供する。これらは特許を目的とする微生物寄託に関するブダペ スト条約に基づき、1993年3月25日に国立工業および海洋細菌コレクショ ン(National Collectin of Industrial & Marine Bacteria: 23 St.Machar Roa d,Aberdeen,AB2 1RY,英国)に寄託されており、詳細は以下の通りである: 1.プラスミドpK111、寄託番号NCIB 40553 2.プラスミドpKLU81、寄託番号NCIB 40554 3.プラスミドpRS1、寄託番号NCIB 40555 本発明はさらに、本発明のDNAまたはその断片をセンス方向で、あるいは完 全または部分的にセンスまたはアンチセンスなその変種で含む、遺伝的に形質転 換された植物、植物細胞および植物部分を提供する。 澱粉よりもかなりの量の油を生産する種の植物が好ましい。そのような植物種 は公知であり、単に「油種子(oil-seed)」作物と呼び、ナタネ、カノラ(can ola)、ダイズおよびヒマワリを含む。多くの油作物を遺伝的に形質転換する 方法は公知であり、例えば、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobact erium tumefacience)法による形質転換が最も適している。そのような方法は文 献に記載されており、当業界で公知であり広く実施されている。 本出願人による1992年11月12日に公開された国際特許出願WO92/ 19747において、基質アセチルCoAからのポリヒドロキシブチレートの生 合成を記載する。この活性は3つの酵素触媒による段階を含む。関与する3つの 酵素は、β−ケトチオラーゼ、NADP結合アセトアセチル−CoA還元酵素、 およびポリヒドロキシブチレート合成酵素であり、これらの酵素の遺伝子はアル カリゲネス・ユートロフス(Alcaligenes eutrophus)にクローン化されたことが 報告されている(Schubert et al.,1988,J.Bacteriol.,170)。上述の国際特 許出願で、我々はこれら3つの遺伝子を油合成植物にクローン化したことを記載 する。 しかしながら、植物油の構成成分である脂肪酸の合成には、ポリヒドロキシア ルカノエート遺伝子で要求されるのと同じ基質であるアセチルCoA基質を用い る。本発明によって、ACCaseを阻害し、これによってアセチルCoAをポ リヒドロキシアルカノエートへの変換に使用できるようにすることにより、脂肪 酸合成を下方制御する手段を提供する。 遺伝子発現を制御する方法は当業界で公知である。2つの主な方法がよく用い られ、これらはおおまかに”センス”および”アンチセンス”制御と呼ばれる。 アンチセンス制御では、植物細胞中に挿入されたときに、標的遺伝子によって生 じるメッセンジャーと相補的配列であるメッセンジャーRNAの発現をもたらす ように遺伝子を構築する。この理論は、相補的RNA配列が二本鎖を形成し、こ れによってタンパク質への翻訳を阻害するというものである。相補的配列は標的 遺伝子の全配列と長さが同じであることができるが、通常は断片で十分であり、 この方が操作が簡便である。センス制御では、標的遺伝子のコピーを植物ゲノム 中に挿入する。この場合も全長配列であっても部分配列であってもよい。標的遺 伝子によってコードされるタンパク質の発現が阻害される個体から、遺伝子産物 の発現が増加する個体として同定および単離されるような広範な表現型が得られ る。部分配列を用いるセンス制御は阻害に適している傾向がある。このメカニズ ムはよく理解されていない。アンチセンス制御と関連する欧州特許出願140, 308および米国特許5,107,065、ならびにセンス制御を記載する国際 特許出願WO90/12084を参照として挙げる。本発明は以下の遺伝子修飾 を行うことを可能にする: 1.本発明のクローンを用いて植物DNAを釣り上げて(ゲノムまたはcDNA ライブラリー)相同配列を得ることができる。これらは例えばコムギまたはナタ ネ、カノラ、ダイズ、ヒマワリ、トウモロコシ、油ヤシおよびココナツなどの油 作物由来のACCase遺伝子の、短いか、または全長のcDNAまたはゲノム DNAでありうる。 2.ナタネ種子ACCaseの部分cDNAを植物認識プロモーターと一緒に用 いて発現カセット(部分的センスまたはアンチセンス)を作製し、ACCase 酵素の下方制御生産をするようにナタネ植物を形質転換するのに使用できる。こ れによって低い油含量または質の変わった油をもつ植物を与える。同じカセット を用いてアブラナ属の他の植物におけるACCase酵素の生産を下方制御する ことができる。その他の作物から単離したcDNAを用いて発現カセット(部分 的、センスまたはアンチセンス)を作製し、油含量を修飾するためにこれらの作 物を形質転換できる。 油合成の下方制御(ナタネまたはその他の油作物において)を用いて基質であ るアセチルCoAを、澱粉、タンパク質、または遺伝子修飾によって導入される 新規ポリマー、例えばポリヒドロキシアルカノエートなどの代替貯蔵物質の合成 に転じることができる。 3.ナタネまたはアラビドプシスACCase DNAの全長クローンを用いて 、強力なプロモーターとともに、または余分の遺伝子コピーを挿入することによ って発現カセットを作製し、ナタネまたはその他の油作物中のACCaseの過 発現を促進し、種子中の油含量の増強された植物を作ることができる。ACCa se DNAは、種子発生中にACCaseプロモーターとは異なる発現ウイン ドウをもつナピン(napin)プロモーターのような種子特異的プロモーターの制 御下におくこともできる。これにより発生期の種子中におけるACCaseの発 現時期が延期され、種子の油含量が増加する。 4.ナタネACCaseのゲノムDNAを用いてACCase遺伝子のプロモー ターを回収することができる。このプロモーターは組織特異的かつ発生制御的な やり方でRNAを生成するのに使用できる。このようにして生成されたプロモー ターはACCaseの発現を促進するか、あるいはその後ろに置かれた遺伝子構 築物(例えば異なる酵素の構造遺伝子)の発現を制御し、構造遺伝子は発生中の 種子で特異的に発現するであろう。 5.ナタネまたはアラビドプシスACCaseの全長cDNAまたはゲノムDN Aは、成熟タンパク質の翻訳開始部位とN末端配列との間の”トランジットペプ チド”配列として知られる配列を含む。この配列は遺伝子産物をプラスチドに向 かわせ、プラスチドへのタンパク質の移入中に切断される。このトランジットペ プチド配列を、異なる遺伝子産物をプラスチドに向かわせるための遺伝子融合に 用いることができる。 6.コムギ、オオムギ、トウモロコシおよびコメなどの単子葉植物は通常、双子 葉植物が通常耐性なアリールオキシフェノキシ−プロピオネートおよびアルキル ケトン除草剤に対して感受性である。これらの除草剤に耐性な単子葉植物は以下 のようにして作製できる: (a)ナタネやアラビドプシスなどの双子葉種由来のACCaseを単子葉ゲノ ム中に形質転換し; (b)単子葉中でACCaseを過発現させ;あるいは、 (c)ACCaseの突然変異誘発を行い、この突然変異遺伝子を単子葉に挿入 する。 7.ACCase活性はプラスチドと細胞質ゾルの両方に存在すると信じられて いる。本発明のナタネ種子ACCaseの部分cDNAを植物認識プロモーター と一緒に用いて発現カセット(部分的センスまたはアンチセンス)を作製し、細 胞質ゾルACCaseの下方制御生産をするよう形質転換植物に使用できる。こ れは長鎖の脂肪酸(約C18以上の鎖長)の生産を阻害することにより油の質を 変えるであろう。 8.ACCaseの第2のプラスチド形が植物中で同定されている。このACC aseはトランスカルボキシラーゼ、ビオチンキャリヤータンパク質(BCP) およびビオチンカルボキシラーゼ(BC)のための解離しうるサブユニットから なる。トランスカルボキシラーゼ遺伝子はクロロプラストゲノムによってコード され、BCPとBCは核でコードされる。本発明のcDNAと、BCPおよびB Cとの間の配列相同性を用いてBCPおよびBCを単離できる。これらの遺伝子 の下方制御に効果を及ぼすためにBCPおよびBCに対するセンスおよびアンチ センスの構築物を作製できる。 9.本発明のcDNA自体がBCPおよびBC遺伝子と十分な相同性をもってお り、これらの遺伝子の下方制御に直接使用できる。 我々は発生中のナタネ種子からポリdTでプライムしたcDNAライブラリー を調製し、発生中のコムギ胚から別のライブラリーを得た。これらのライブラリ ーから、部分長のトウモロコシ葉ACCase DNAから以前に単離しておい たDNA断片(pA3)をプローブとしてスクリーニングし、ナタネ種子ACC aseを特定する部分長のcDNAクローン(pRS1)およびコムギ胚芽AC Case(pK111)をこれによって選択し配列決定した。 部分長ナタネACCase DNAから単離したDNA断片をプローブとして 用いて次にアラビドプシス・タリアナから調製したゲノムDNAライブラリーを スクリーニングし、全長アラビドプシスゲノムDNAを選択し配列決定した。 アラビドプシスゲノムDNAの配列を用いてPCRにより特異的プローブを作 製した。これを用いてナタネ種子由来のランダムプライムしたcDNAライブラ リーをスクリーニングし、さらに2つのナタネACCase部分cDNAを単離 した。 次に全長アラビドプシスACCaseゲノムDNAをプローブとして用いてナ タネ由来のゲノムライブラリーをスクリーニングし、全長ナタネACCaseゲ ノムDNAを選択し配列決定した。 これらのクローンが確かにACCase遺伝子であることは以下のようにして 確認した: コムギACCase cDNAの演繹されたアミノ酸配列は、コムギ胚から精 製されたACCase酵素から単離された4つのペプチドから得られたアミノ酸 配列と4つの配列領域で完全な相同性を示す。演繹されたアミノ酸配列はラット およびニワトリのACCase遺伝子の両方と高い相同性を示す。トウモロコシ 葉ACCaseとのアミノ酸レベルでの高い相同性が見いだされ、48アミノ酸 からなる2つのセクションが完全に保存されている。 ナタネ種子部分cDNA(pRS1)配列から演繹されたアミノ酸配列は、ト ウモロコシ葉cDNAおよびニワトリ、ラット、酵母および藻類ACCase遺 伝子の配列と高い相同性を示す。 アラビドプシスゲノムDNAから演繹されたアミノ酸配列は、ラット、ニワト リおよび酵母ACCase遺伝子と高い相同性を示す。ナタネ種子ACCase 部分cDNA(pRS1)のアミノ酸配列との高い相同性が見いだされ、48ア ミノ酸からなる1つのセクションがほぼ完全に保存されている。図面の簡単な説明 本発明を添付の図面を参照してさらに説明する。 図1は、酵素の精製中におけるQ−セファロース(図1A)およびブルーセフ ァロース(図1B)からのコムギ胚ACCaseの溶出プロフィールを示す。点 線は塩化ナトリウムグラジエント濃度を表し、四角で表されるACCase活性 は以下に記載する方法で測定した。 図2Aは、ストレプトアビジンの結合によって起きた移動度の変化を示すコム ギ胚ACCaseのSDS PAGEゲルである。レーン1はミオシン(200 kDa)500ngを含む;レーン2はストレプトアビジン不在下でのブルーセ ファロース精製後の物質10μLを含む;レーン3はストレプトアビジン存在下 でのブルーセファロース精製後の物質10μLを含む。正常な移動のときと、A CCase/ストレプトアビジン複合体の移動におけるACCaseをそれぞれ 星印で表した。 図2Bは、精製コムギ胚ACCaseのSDS PAGEゲルを示し、220 kDaのバンドを配列決定に用いたことを示す。レーン1はブルーセファロース 精製後の物質1μLを含み、レーン2はブルーセファロース精製後の物質10μ Lを含む。 図3は、pK111コムギACCase cDNAから演繹されるアミノ酸の 4つのセクションと、精製コムギ胚ACCase酵素から単離した4つのペプチ ドから得られたアミノ酸とを比較したものである。 図4は、コムギ胚ACCaseクローンpK111のセンス鎖の配列を3つの 翻訳可能性で示す。ペプチドのアミノ酸配列と相同な配列を下線で示す。 図5は、コムギACCaseクローンpK111の演繹アミノ酸配列の、トウ モロコシACCaseクローンpA3の演繹アミノ酸配列に対するドットマトリ ックスプロットを示す。 図6Aは、ACCaseのトランスカルボキシラーゼドメインをコードするナ タネcDNAから由来するアミノ酸配列を示す。アミノ酸配列は絵で表した最初 のオープンリーディングフレームから翻訳する。全長の垂直線はストップコドン を表し、半分の垂直線はATG配列を表す。図6Bは、ACCaseのトランス カルボキシランドメインに対応するcDNAクローンpRS1のヌクレオチド配 列を示す。 図7は、既知のACCase配列と比較したナタネトランスカルボキシラーゼ ドメインを示す。演繹したナタネACCaseアミノ酸配列(トランスカルボキ シラーゼドメイン)のドットマトリックス(DNA Strider,Stringency 9 Window 21)をラット、酵母および藻(クロレラ:Chorella)ACCaseに対して比 較する。 図8は、アラビドプシスゲノムサブクローンpKLU81のセンス鎖からの5 ’配列を3つの翻訳可能性で示す。 図9は、アラビドプシスゲノムサブクローンpKLU81のセンス鎖からの3 ’配列を3つの翻訳可能性で示す。 図10は、アラビドプシスpKLU81の5’翻訳オープンリーディングフレ ームをSWISSPROTデータベースから得たラットおよびニワトリACCa se遺伝子の配列と比較したものである。 図11は、高等植物ACCaseのドメイン順序の割り当てを示す。図11A は酵母ACCaseドメイン順序をアラビドプシスゲノムクローンの配列領域( 斜線の箱で囲む)と比較した模式図である。配列決定したゲノムクローンの領域 は本明細書中で簡単に同定するためにA−Fと命名した。 図11Bi)は、領域Aiiから翻訳したオープンリーディングフレームを酵 母のビオチンカルボキシラーゼドメインからの領域と直接比較したものである。 箱で囲んだ領域は同じアミノ酸を示す。 図11Bii)は、領域Cにあるビオチン結合部位に対応する翻訳したオープン リーディングフレームを酵母のビオチン結合部位と直接比較したものである。箱 で囲んだ領域は同じアミノ酸を示す。 図11Biii)は、ACCaseのナタネトランスカルボキシラーゼドメイン と、アラビドプシスゲノムクローン由来のE/F領域との、ドットマトリックス (DNA Strider,Stringency 15 Window 23)によるDNA配列の比較を示す。 図11Cは、アラビドプシスゲノムクローンpKLS2の領域A、Aii、B 、C、D、E、Fのヌクレオチド配列を示す。 図12は、ナタネACCaseのビオチン結合ドメインの配列を示す。 図12Ai)はACCaseビオチン結合ドメインをコードするナタネcDN Aから由来するアミノ酸配列を示す。実際のビオチン結合部位を下線で示す。 図12Aii)はビオチン結合部位を酵母ACCaseの対応する配列と直接比 較したものである。箱で囲んだ領域は同じアミノ酸配列を示す。 図12Bは、演繹したナタネACCaseアミノ酸配列(ビオチン結合ドメイ ン)の、酵母ACCaseに対するドットマトリックス比較(DNA Strider,Str ingency 9 Window 21)を示す。 図12Cは、pRS6とpRS8のヌクレオチド配列を全部組み合わせたもの である。 図13は、ナタネおよびアラビドプシスゲノムDNAのACCaseのサザン ブロット分析を示す。制限酵素で切断したDNAをサザンブロットによりアラビ ドプシスACCaseゲノムクローンとハイブリダイズした。ハイブリダイゼー ションおよび洗浄条件は以下の材料と方法の部に記載したように行った。ブロッ トを5日間露光し、それ以上露光しても余分の情報は得られなかった。同じ1% ゲルにλ HindIIIおよびOX 174 HaeIII DNAマーカー を流し(左側に示す)、臭化エチジウム染色/UVによって可視化した。 図14は、ナタネACCaseのノーザンブロット分析を示す。 図14Aでは、グラフはナタネの胚形成の段階と関連した全脂肪酸としての油 含量(mg/種子)を示す。分析方法の詳細は材料と方法の部に記載した。異な る胚形成の段階に関連する3つのノーザンブロットは全て、連続的ストリッピン グ後の同じブロットに由来する。使用したプローブは明細書に記載の通りであり 、各段階でのポリA+RNAの量は5μgであった。ハイブリダイゼーションお よび洗浄条件は以下の材料と方法の部に記載したように行った。露光は7日間で あった。 図14Bでは、ノーザンブロットで使用したプローブは胚ライブラリー由来の ナタネトランスカルボキシラーゼドメインcDNAであった。ブロットには、開 花29日後の胚および若い葉由来のポリA+RNAを1μg使用した。ハイブリ ダイゼーションおよび洗浄条件は以下の材料と方法の部に記載したように行った 。露光は7日間であった。分子量マーカーを臭化エチジウム/UVで可視化した 。発明を実施するための最良の形態 材料と方法 1.0 タンパク質精製とアミノ酸配列データ 1.1 ACCaseのアッセイ アセチルCoAカルボキシラーゼ活性は、不揮発性マロニルCoAへの14C− 重炭酸塩からの放射能活性の導入によってアッセイした(Hellyer et al.,1986 ) 。 1.2 SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動 特記しない限り、全てのSDS PAGEゲルはミニBiorad Prot eanゲルキット上で3%のスタッキングゲルと7.5%のラニングゲルからな る。使用したバッファー系は特記しない限りLaemmli et al(1970)のバッファ ー系であった。配列決定に用いるペプチドの分離に使用した全てのゲルはラニン グバッファー中、チオグリコール酸200μMの存在下で予めラニングしておい た。 2.0 コムギ/ナタネ/アラビドプシスACCaseのクローニング 2.1 コンピテントXL1−BlueおよびKW251の調製 大腸菌細胞XL1−BlueおよびKW251細胞を50mlのLB培地/0 .2%マルトース/50μg/mlテトラサイクリン/10mM MgSO4中 で一晩増殖した。細胞を3000gで10分遠心し、細胞ペレットを10mM MgSO42.5mlに取り、4℃で保存した。一次スクリーニングには新鮮な 細胞を、次のスクリーニングには1週間以内の細胞を用いた。 2.2 cDNAライブラリー 2.2.1 コムギ 使用したcDNAライブラリー(Dr.Charles Ainsworth,Wye College,Lond onからの恵与)は、開花の3、5、7、10、15、25、30および35日後 に収穫したChinese Springの形成期の穀物全体からプールしたR NAを用いて作製した。cDNAはλ−ZAP II(Stratagene)のEcoR I/XhoI部位にクローン化し、用いた宿主細菌はXL−1Blueであった (細胞の調製については2.1を参照のこと)。 2.2.2 ナタネ (i)ポリA+RNAからのcDNAライブラリー 使用したcDNAライブラリーはLogemann et al(1987)の方法に従い、発生 期中段階のJet neufナタネ胚(開花の約35日後に収穫)から単離した mRNAを用いて作製した。第1鎖の合成は製造者(Amersham International) の指示に従いポリdTプライマーを用いて行った。得られたcDNAを製造者 (Stratagene)の指示に従いλ−ZAPPIIのEcoRI/XhoI部位にク ローン化した。使用した宿主細菌はXL−1Blue(細胞調製については2. 1参照)。 (ii)ランダムプライム化ライブラリー 35日齢(開花後)のJet neufナタネ胚からのポリA+mRNA5μ gを用いてランダムプライム化cDNAライブラリーを構築した。Time S averTMcDNA合成キット(Pharmacia)の指示に従い、pd(N)6プラ イマー(0.74μg/μL)の1:10希釈を用いて二本鎖cDNAを調製し た。λZAPPII中にライブラリーを調製し、Gigapack II Go ldパッケージングエキストラクト(Stratagene)でパッケージングした。使用 した宿主大腸菌はXL−1Blue(Stratagene)であった。 2.3 ゲノムライブラリー 使用したアラビドプシス・タリアナライブラリー(Dr.John Cowl,John Inne s Institute,Norwichからの恵与)はλFIXII中の葉全DNA由来であり、 使用した宿主細菌は大腸菌KW251であった(細胞調製については2.1参照 )。 2.4 プローブ調製と標識 pA3/DH5α(ICI由来)とpRS1/DH5α(pRS1の記載につ いての結果参照)からのプラスミドDNAをQuagenチップ法により調製し た。コムギおよびナタネcDNAライブラリーのスクリーニング用プローブはp A3 10μgをEcoRIまたはHindIII(New Englaind Biolabs)2 0Uで消化して調製した。プローブから単離した断片はそれぞれ2.7および1 .54kbの長さであった。アラビドプシスゲノムライブラリーのスクリーニン グ用プローブはpRS1 10μgのXhol/PstI(それぞれ10U)に よる二重消化により調製して1.2kbの長さの単離断片を得た。全ての消化は Pharmaciaの”one−Phor−All Buffer PLUS”中、37 ℃、3時間で行った。消化物は1%TAE緩衝化アガロースゲル電気泳動で分離 し、必要な断片をゲルから切り出した。Geneclean II(Bio 101) の指示する方法に従いゲルスライスからDNAを得た。DNA濃度を分光光学的 に測 定した。 製造者(Amersham International)の指示に従いMegaprimeキットを 用いてプローブ(200−300ng)をP32αdCTPで5x109dpm/ μgのレベルに放射性標識した。導入されなかった標識をBiospinクロマ トグラフィーカラム(Biorad)で除去した。 ハイブリダイゼーションの直前に、放射性標識したプローブを5分沸騰させ、 氷水に2分置いた後、65℃でハイブリダイゼーションバッファーに加えた。 2.5 cDNAライブラリーの一次スクリーニング コムギcDNAライブラリー300,000pfu、ならびにナタネランダム プライム化およびポリdTプライム化cDNAライブラリー150,000pf uを、コンピテントXL1−Blue細胞(150,000pfu/2ml)2 mlに加え、混合し37℃で20分インキュベートした。培養物を次いで、予め 溶解し50℃に維持しておき、素早く混合して予め暖めておいた(37℃)大き なLBプレート(243x243x18mm)上に流したアガロース30mlの 上部に加えた(150,000pfu/30ml)。プレートを室温で10分放 置し、37℃で一晩インキュベートした。最後にプレートを4℃で30分インキ ュベートした。 ニトロセルロースの四角いシートを注意深く各プレートの表面上に置き、30 秒浸し、はがして変性バッファー(1.5M NaCl、0.5M NaOH) に2分浸しておいた3mmブロッティングペーパー上に置いた。フィルターを中 和するには、それぞれを中和バッファー(1.5M NaCl、0.5M Tr is pH7.4)に浸しておいた3mmペーパー上に5分置き、最後にX2 SSCに浸しておいた3mmペーパー上に5分置いた。2回目のリフトを2分行 い同様に処理した。ブロットしたDNAを固定するために各フィルターを真空オ ーブン中に30分置いた。 フィルターをプレハイブリダイゼーションバッファー(50ml x6 SS C、x1 Dendhart’s、0.5% SDS、0.05%ピロリン酸ナ トリウム、50μg/mlニシン***DNA)中、65℃で3時間絶えず撹拌し ながらインキュベートし、その時点でバッファーを捨てる。放射性標識プローブ (2.4参照)を、予め65℃に平衡化しておいたハイブリダイゼーションバッ ファー(50ml x6 SSC、x1 Dendhart’s、0.5% S DS、0.05%ピロリン酸ナトリウム、1mM EDTA)10ml中に加え た。絶えず撹拌しながらフィルターを65℃で14時間インキュベートし、ハイ ブリダイゼーションバッファー/プローブを除去するが、これは次のスクリーニ ングのために−20℃で取って置く。 結合しなかったプローブを洗浄するために、フィルターをx1 SSC、0. 1% SDS、30分、65℃で4回洗浄した。フィルターを風乾しフィルムに 一晩露光した。陽性プラークの位置を確認し、ギルソンチップ1mlの広い端を 使ってプレートから引き出した。いずれのリフト(30秒と2分のリフト)でも 陽性を示したプラークのみを用いた。クロロホルム10μLを含むSMバッファ ー500μL中にプラグを置き、時々混合しながら2時間室温でインキュベート した。懸濁液をベンチトップ遠心機で5分遠心し、pfuを含む上清を保持した 。 2.6 ゲノムライブラリーの一次スクリーニング 用いた方法は上述(2.5参照)と同様であるが、2つのプレートで合計2x 104ユニットの遺伝子操作単離物をスクリーニングした。 2.7 cDNAおよびゲノムの二次スクリーニング SMバッファー200μL中の50−200pfuを、コンピテントXL1− Blue細胞200μLに加え、混合し37℃で20分インキュベートした。培 養物を次いで、素早く混合して予め暖めておいた(37℃)大きなLBプレート (850mm直径)上に流した50℃の溶解アガロース3mlの上部に加えた。 プレートを室温で10分放置し、37℃で一晩インキュベートした。最後にプレ ートを4℃で30分インキュベートした。 プレハイブリダイゼーションとハイブリダイゼーションは一次スクリーニング (2.5参照)と同様に、使用前に5分沸騰した同じプローブ/ハイブリダイゼ ーションバッファーを用いて行った。 リフティング、調製、プローブ化、洗浄およびニトロセルロースフィルターの 露光は上述と実質的に同様に行った(2.5参照)。 陽性プラークをギルソンチップ200μLの広い端を使ってプラグとして引き 出し、クロロホルム10μLを含むSMバッファー500μL中に置き、時々混 合しながら2時間室温でインキュベートした。懸濁液をベンチトップ遠心機で5 分遠心し、pfuを含む上清を保持した。 2.8 cDNAおよびゲノムの三次スクリーニング 植物当たり10−20pfuのみを用いて二次スクリーニング(2.7参照) と実質的に同様の方法で行った。ニトロセルロースフィルターへの露光はこの場 合2時間のみを要した。 2.9 陽性プラークからのDNAの単離 Stratagene 社のプロトコール”λ−ZAPII クローンからのpSKのイ ンビボ切り出し”に従い、cDNAクローンのためのプラスミド救出を行った。 Quagenチップ法を用いて大量のpSK由来のクローンからのDNAを調製 した。 2.10 陽性プラークからのゲノムDNAの調製 三次スクリーニングにおける陽性pfuのプレートから1つの陽性プラークを 除去し、新鮮なKW251細胞500μL(細胞調製の方法については2.1参 照)と37℃で20分インキュベートした。1M MgSO4 500μLに予 め暖めておいたLB培地(37℃で50ml)を加え、穏やかに震盪しながら3 7℃で5〜7時間インキュベートした。5〜7時間後、クロロホルム250μL を培養物に加えてさらに37℃で15分インキュベートした。細胞カスを100 00gで遠心し、上清に最終濃度1μgml-1となるようDNase/RNas eを加え、さらに37℃で30分インキュベートした。ポリエチレングリコール 8000 5g/NaCl 3.2gを上清にゆっくり加えて4℃で絶えず撹拌 しながら一晩置いた。 得られる懸濁液を10000gでペレットにし(4℃)、20mM Tris −HCl pH7.4/100mM NaCl/10mM MgSO4 5ml 中に取った。次に溶液を3〜5回のクロロホルム抽出と、3〜5回のフェノール :クロロホルム(1:1)抽出に付した。DNAを沈殿させるために、等量のイ ソプロパノール(−20℃)を加えて氷上に30分置いた。沈殿したDNAを1 0000gでペレットとし、70%エタノール(−20℃)で洗浄した後、再度 ペレットとした。DNAをT101バッファー300μL中に再懸濁した。 サブクローニングは Sambrook et al(1989)の方法を用いて行った。 2.11 DNAクローンの配列決定 配列決定は使用した機械(Applied Biosystems Inc 373A DNA シークエンサ) の製造者の推奨する方法で行った。最初全てのクローンに順行と逆行プライマー の両方(−21 m13およびM13RP1)を用いた。オリゴヌクレオチド( 20mer)を作製してpRS1(ナタネACCaseクローン)をさらに配列 決定するのに用いた。製造者(Pharmacia,"d.d.Nested Deletion Kit")の推 奨する方法を用いてpK111(コムギACCaseクローン)をネスト化欠失 に付し、順行および逆行プライマーの組み合わせによって配列決定し、オリゴヌ クレオチドプライミングを作製した。DNA配列のコンピュータ分析はDaresbur yにあるSERC設備からのSEQNETパッケージとDNA Strider を用いて行った。 3.ノーザンブロット分析 製造者(Pharmacia mRNA精製キット)の推奨する方法を用いて、若い葉 5gまたは開花の15、22、29、36、42および49日後に収穫した胚5 gからポリA+mRNAを調製した。1−5μgを1%ホルムアミド/ホルムア ルデヒドアガロースゲルに乗せて電気泳動を行った。ノーザンブロットは文献記 載の方法(Elborough et al.,1994)で行った。 4.サザンブロット分析 ナタネおよびアラビドプシス葉から単離した全DNA(それぞれ10μgおよ び2μg/消化)をEcoRI、HindIIIおよびBamHIで別々に8時 間消化した。DNAをTAEアガロース電気泳動で分離し、ブロットしてSambro okらの記載する方法によって放射性標識プローブとハイブリダイズさせた。結果 1.1 コムギ胚芽からのACCaseの部分精製 コムギACCaseの部分精製は実質的に Egin-Buhler ら(1989)の記載する 方法をいくらか修飾して用いて実施した。 全ての操作は特記しない限り4℃で行った。使用した全てのバッファーは14 mMβ−メルカプトエタノールおよび0.3mM EDTAを含んでいた。 乾燥Avalon Wheat胚芽6x25gをコーヒーグラインダーで15 秒ひいた。それぞれに100mM Tris−HCl pH7.5 200ml を加えてフルスピードで1分ポリトロン化した。ホモジェネートを15分撹拌し 、20000gで遠心した。上清を予め100mM Tris−HCl pH7 .5で15分平衡化しておいた湿重量25gのDowex 50と撹拌した。上 清をチーズクロスで濾過し10%ポリエチレンイミンpH7.5を撹拌しながら 0.03%w/vで加えた。15分後に上清を20000gで遠心した。粉末( NH42SO4を最終飽和60%となるよう加えて1時間撹拌した。20000 gで遠心後、ペレットを100mM Tris−HCl pH7.5/100m M NaCl 100ml中に再懸濁した。上清を100mM Tris−HC l pH7.5/100mM NaCl 5リットルに対して1時間透析し、次 に新しいバッファー(5リットル)で一晩透析した。粉末(NH42SO4を最 終飽和25%となるよう加えて1時間撹拌し20000gで遠心し上清を70% 飽和とした。遠心後、得られるペレットを20mM Tris−HCl pH7 .5、20mM NaCl 50mlに再懸濁し、20mM Tris−HCl pH7.5、20mM NaCl/20%グリセロール5リットルに対して1 時間ごとに交換しながら3回透析した。得られる懸濁液を導電率<4.3x10-3 cm-1に希釈し、予め平衡化したQ−セファロース(20mM Tris−H Cl pH7.5、20mM NaCl/20%グリセロール中)150mlと 2時間かけてゆっくり撹拌した。結合しないタンパク質を焼結ガラス漏斗で除去 しマトリックスを10容量の20mM Tris−HCl pH7.5、20m M NaCl/20%グリセロールで洗浄した。スラリーを直径10cmのPhar macia カラムに詰めた。60−500mM NaCl/20mM Tris−H Cl pH7.5/20%グリセロールのグラジエントでカラムから100ml /時で約9mlの分画を回収しながらタンパク質を溶出した(溶出プロフィルに ついては図1A参照)。1つおきの分画でACCase活性をアッセイし、最も 活性な分画を集めて50%(NH42SO4飽和とした。遠心後のペレットを> 4.6 x10-3cm-1の導電率となるよう20mM Tris−HCl pH7.5、 5mM MgCl、20%グリセロールの最小容量(約100ml)中に取った 。これを予め平衡化したブルーセファロース(20mM Tris−HCl p H7.5/5mM MgCl/20%グリセロール中)100mlと混合しなが ら2時間インキュベートした。マトリックスを10容量の20mM Tris− HCl pH7.5/5mM MgCl/20%グリセロールで焼結ガラス漏斗 を用いて洗浄した。洗浄したマトリックスを直径10cmのPharmaciaカラムに 詰め、60−500mM NaCl/20mM Tris−HCl pH7.5 /5mM MgCl/20%グリセロールのグラジエントでカラムから100m l/時で9mlの分画を回収しながらタンパク質を溶出した(溶出プロフィルに ついては図1B参照)。集めた活性分画(ブルーセファロース後物質)は−70 ℃で凍結保存した。 1.2 約220kDaのタンパク質をビオチン含有とするとの同定 ブルーセファロース後物質中の主要な220kDaのバンドを、ストレプトア ビジン存在下でのSDS PAGE中に移動度を変化しうること、ならびに推定 分子量(Egin-Buhler et al(1980))からACCaseと同定した。ブルーセフ ァロース後物質20μLにSDS PAGEx5装填バッファー(5μL)を加 え、100℃で2分沸騰させ、5mMストレプトアビジンストック1μLをすぐ に加えた。溶液を650℃で5分インキュベートし、比較のためのミオシン(分 子量200kDa)および未処理のブルーセファロース後物質サンプルと並べて に次いでSDS PAGEゲルに装填した(図2A参照)。ストレプトアビジン は220kDaのバンドの移動度を明瞭に減少し、これがビオチンを含有するこ とを示唆した。分子量220kDaをもつ唯一の公知のビオチン酵素はACCa seである。 1.3 コムギACCaseペプチドの産生および配列決定 既知の濃度標準との比較から計算して約400pM(80μg)のACCas eを含むと推定されるブルーセファロース後物質のサンプルをSDS PAGE プレップゲルに装填した(方法については1.3を、サンプルの挙動については 図2B参照)。ラニングバッファーは新しいものでSDS濃度が少ない(0.0 35%SDS)。電気泳動中に上部タンクにクロマフォアグリーン(Promega) を1:1000希釈で加えてタンパク質を可視化した。約220kDaのACC aseタンパク質のバンドをゲルから切り出し、凍結して−20℃で一晩保存し た。ゲルスライスを過剰のアクリルアミドで整え、3mm厚さの大きなBiorad P roteanゲルの1ウエル上に装填した。装填したゲルスライスを、50%グリセロ ール/0.125M Tris pH6.8/0.1% SDS/3%B−メル カプトエタノール/0.005%ブロモフェノールブルー中の6.5%タンパク 質濃度で Endoproteinase LysC(Promega)とともに装填した。タンパク質が積 み重ね(stacker)の境界に至るまでゲルを流し、そこで電気泳動を1時間室温 で停止した。染料の先端がゲルの底に達するまで電気泳動を再開した。製造者の 指示に従いペプチドを ProBlot(Applied Biosystems Inc.)に半乾燥状態でブ ロットした。ブロットをクマシーで迅速に染色(ProBlotの指示による)してペ プチド断片を同定し、これを膜から切り出した、ABI 477Aパルス液体タ ンパク質シークエンサーに装填した。配列データは10−20pMのアミノ酸レ ベルで得た(図3参照)。 4つのペプチドについて配列データが得られ、17、18、9および20アミ ノ酸からなる一連のN末端アミノ酸配列を得た(図3参照)。 2.ACCaseクローンの単離および配列決定 2.1 コムギACCase cDNA コムギcDNAライブラリーを、2.7kbのEcoRI断片、および4.5 kbの3’トウモロコシACCaseを含むトウモロコシの部分cDNAクロー ンpA3の1.54kbのHindIII断片をプローブとしてスクリーニング した。これによりpSKのマルチクローニングカセット中のEcoRIとXho Iの間に挿入された1.85kbのクローンを得た。宿主株DH5α中でのプラ スミドレスキューによりDNAを回収した。このクローンをpK111と命名し た。 この部分cDNAのヌクレオチド配列データおよびこれに由来する3つの読み 枠から得られるアミノ酸配列を図4に示す。 図4はまた、pK111のセクションが精製コムギ胚芽酵素から単離された4 つのペプチドのアミノ酸配列と完全に相同であることを示しており、このcDN Aがコムギ胚ACCaseを実際にコードすることの良い証拠を提供する。 最大のオープンリーディングフレームから演繹されるアミノ酸配列と、トウモ ロコシACCaseの配列とのドットマトリックスの比較を図5に示す。pK1 11はトウモロコシcDNAとヌクレオチドレベルで82.33%の相同性を、 またアミノ酸レベルで88.17%の類似性/78.44%の同一性を示す。 さらにコムギcDNAの演繹アミノ酸のデータは既知のラット(62%)およ び酵母(62%)ACCaseの配列とかなりの相同性を示した。 2.2 トランスカルボキシラーゼドメインをコードする部分ナタネACCas e cDNAの単離 ACCaseはナタネ胚から精製されたが、得られた量はタンパク質の配列決 定を行うには不十分であった。配列レベルでのACCaseの研究を行うために は、そのcDNAを単離する必要があった。以前に単離しておいた部分コムギA CCase cDNAを用いて、ナタネ胚由来のポリdTでプライム化したλZ APIIライブラリーをスクリーニングした。3回のスクリーニングとプラスミ ドレスキューでで2.5kbのハイブリダイズするcDNAを取り出した(pR S1)。このクローンをネスト化欠失および染色プライマー配列決定の組み合わ せにより両方向で完全に配列決定した。このcDNA配列をEMBLに寄託した (寄託番号:X77382)。最大のオープンリーディングフレームから予測さ れるアミノ酸配列を図6に示す。このcDNAと上述のACCase配列とのド ットマトリックス分析は、これがトランスカルボキシラーゼドメインに対応する ACCaseの部分クローンであることを示した(図7)。ナタネクローンの予 測されるアミノ酸配列は、酵母(Al-Feel et al,1992)、ラット(Lopez-Casil las et al,1988)、藻(Roessler and Ohlrogge,1993)およびコムギACCa se cDNA pK111と約44/61%の配列同一性/類似性を示した。 mRNAはポリAテイルを含んでおりポリA分画から得られたので、単離された ACCase cDNAは核でコードされた可能性がある。 2.3 アラビドプシスACCaseゲノムクローンの単離とさらなるナタネc DNAのクローニング 上述した我々のナタネポリdTプライム化cDNAライブラリーの平均挿入サ イズは約2−2.5kbであった。従って、このライブラリーが5’cDNAを より多く含んでいそうにはなかった。より多くの5’配列を得るために、ナタネ 胚mRNAからランダムプライム化ライブラリーを構築した。より多くの5’c DNAをクローニングするための適当なライブラリーを構築するには以下の2つ の戦略がある:i)我々のcDNAの5’領域を用いてスクリーニングする、ま たはii)ゲノムクローンからの5’プローブを用いてスクリーニングする。我々 は2番目の戦略を選択した。戦略は、ACCaseゲノム遺伝子をクローニング し、配列比較によりオープンリーディングフレームを同定し、PCRを用いて特 異的プローブを作製することである。アラビドプシスはナタネと関連しより小さ いゲノムをもつので、アラビドプシスからのゲノムクローンを得る方を選択した 。本研究所の以前のデータから、アラビドプシスのDNA配列はナタネの配列と 相同性が高いことが示されていた(データ示さず)。ナタネACCase cD NA pRS1の1.2kbのXhoI/PstI断片でλFixIIアラビド プシスゲノムライブラリーをスクリーニングすることにより、pRS1 ACC aseプローブと強くハイブリダイズする2つの独立したゲノムクローンを得た 。これらをλAYE4およびλAYE8と命名した。λAYE8をサブクローニ ングして以下の2つのプラスミドを作製した:pGEM 3ZF+のEcoRI 部位にサブクローニングした5.3kbのpKLU81と、λクローンからSa lIの部分消化により切り出してpSK+にサブクローニングしたpKLS2。 部分長のゲノムクローンであると考えられるpKLU81サブクローンを5’ および3’末端から部分的に配列決定した。従って、同じクローンから5’と3 ’配列の2つのデータが得られた。ヌクレオチド配列と、3つの読み枠から由来 するアミノ酸配列を図8および9に示す。5’の0.56kbのDNA配列から 由来するアミノ酸配列を用いてデータベースサーチ(Swissprot)を行ったとこ ろ、ニワトリおよびラットのACCaseと40%の同一性を示した(図10参 照)。 ゲノムクローン(pKLS2)をEcoRI/SalI/XbaI/Hind III消化の組み合わせによりサブクローニングし、DyeプライマーとDye ターミネーターの両方を用いて部分的に配列決定した。我々はcDNAデータが なければイントロン−エキソンの境界を特定することができないことを見いだし た。従って我々は、cDNAスクリーニングのためのオープンリーディングフレ ームプローブの作製ができるようなゲノムクローンに十分な配列のみを選択した 。得られた全配列データを図11Aに模式的に示し(斜線領域A、Aii、B、 C、D、EおよびF)、これをEMBLデータベースに寄託した(寄託番号:X 77375−X77381)。 ゲノムクローン中のACCase活性ドメインの順序を特定するために、別々 に配列決定された領域からのオープンリーディングフレーム配列を全長酵母cD NAの最初の2つのドメイン(図11Biおよびii)およびナタネトランスカル ボキシラーゼドメイン(図11Biii)と比較した。アラビドプシス遺伝子に対 して、図11Aに示す酵母ACCaseのドメイン順序と同じ順序、すなわち[ ビオチンカルボキシラーゼ−ビオチン結合−トランスカルボキシラーゼ]の順序 を割り当てるに十分な相同性が得られた。 ゲノムクローンの5’末端にあるオープンリーディングフレーム(領域Aii )の配列データは、酵母ACCaseの5’領域と顕著な相同性(演繹アミノ酸 レベルで49.5/64%同一性/類似性)を示した(図11Bi)。クローン 化ゲノム断片(19kb)の3’末端を配列決定し、ポリdTでプライム化した mRNAライブラリーから単離したナタネの2.5kbのcDNAクローンの3 ’末端と相同であることを示した(図11Biii)。領域Aiiの5’の約1.3 kbの断片を我々は既にもっていたので、pKLS2が全長ゲノムクローンであ るらしいと理論付けた。pKLU81サブクローンはpKLS2の配列の一部に 対応する部分長のゲノムクローンであった。 アラビドプシスのゲノムクローンは単離したナタネcDNAと高度の相同性を 有していた(領域EおよびFのエキソンで86%が同一)ので、このゲノムクロ ーンを用いてさらにナタネcDNAを単離することができることは明らかであっ た。ゲノムクローン内の領域CのPCRにより特異的プローブを作製して、これ を用いてナタネ胚mRNAから作製したランダムプライム化ライブラリーをスク リーニングした。2つのcDNAクローン(それぞれ2.0kbと1.1kbの cDNAを含むpRS8とpRS6)を単離し配列決定した。それぞれから得た cDNAはオーバーラップすることが示された。組み合わせで得られた全長のア ミノ酸配列を図12Aiに示す(EMBL寄託番号X77374)。このクロー ンの配列を分析したところ、酵母(39/58%の同一性/類似性)、ラット( 38/59%の同一性/類似性)および藻(34/54%の同一性/類似性)A CCaseと有意の相同性を示した。図12Aiに下線で示すように、cDNA 配列中でビオチン結合部位[Val−Met−Lys−Met]がよく保存され ている。酵母のビオチン結合部位との直接の比較を図12Aiiに示す。興味深い ことに、またこの配列はその5’末端で、酵母のビオチンカルボキシラーゼドメ インの3’部分と相同性を示した。このデータは、ナタネにおけるドメイン順序 [ビオチンカルボキシラーゼ−ビオチン結合−トランスカルボキシラーゼ]がア ラビドプシスのドメイン順序と一致することを示した。 3.サザンブロット分析 ナタネおよびアラビドプシスにいくつのACCase遺伝子が存在するのかが わからなかったので、サザンブロット法により全DNAを分析した。ナタネおよ びアラビドプシスの全DNAを3つの別々の制限酵素で消化し、ブロットした。 アラビドプシスのゲノムクローンはACCase遺伝子が比較的大きいことを示 唆した。そのサイズから、部分cDNAをプローブとして用いてサザンブロット によって遺伝子コピー数の正確な評価を得ることは不可能であることが判った。 従って、ブロットをランダムプライム化標識により標識した全アラビドプシスゲ ノムクローン(19kb)とハイブリダイズした。プローブとハイブリダイズし たアラビドプシスのバンドの値は約20kbであった(図13)。ゲノムクロー ンは約19kbであり、同じ酵素で消化したときに同様のパターンを示す(結果 示さず)ので、アラビドプシスには1つの遺伝子のみが存在すると結論した。ナ タネのパターンはもっと複雑であったが、比較的少ない遺伝子ファミリーからな ることが見てとれた(図13参照)。 4.ノーザンブロット分析 2.5kbのナタネcDNAをプローブとして用いてナタネの胚発生中におけ るACCaseの発現をノーザンブロットにより試験した。ブロットには、開花 の15、22、29、35、42および49日後に Brassica napus Jet Neufか ら取った各段階の胚から調製したナタネポリA+mRNA5μgを含む。同じ種 子から取った胚の油含量も分析して発生段階をモニターした。油含量のデータを 図14Aにグラフとして示す(脂肪酸/mg種子で表す)。ノーザンブロットを 3つの連続するプローブと別々にハイブリダイズさせ、それぞれの後に次のプロ ーブの調製のためにストリップした。用いた3つのプローブはエノイル還元酵素 (1.15kb)、βケト還元酵素(1.185kb)およびACCase(2 .5kb)のための胚由来cDNAであった。これらの3つのcDNAは全て、 種子中で最大発現度で発現しており、開花29日目の胚とも一致した(図14A )。しかしながら、mRNA産生の最初の着手はエノイル還元酵素、βケト還元 酵素およびACCaseの順序であるように思われる。胚形成中における3つの 遺伝子の発現全てのプロフィルは、個々にプローブしたブロット中で29日目に おきるピーク発現とともに再現可能であった。ハイブリダイズしたバンドのサイ ズはブロットに適用した同じアガロースゲル上のサイズマーカーで測定したとこ ろ、それぞれ1.65、1.7および7.5kbであった。ACCase mR NAのレベルはエノイル還元酵素およびβケト還元酵素のレベルよりも比較的低 かった。これは部分的には、ブロットの連続的ストリッピングと、操作中の大き な7.5kb遺伝子の分解によるものと思われる。 胚由来の2.5kbのcDNAをプローブとして用いる、開花後29日目の胚 と若い葉におけるACCase発現のノーザンブロットによる比較を図14Bに 示す。ハイブリダイズした7.5kbのバンドは葉におけるよりも種子における 方が約5倍強く、これはACCaseで予期されたのと同様である。全長mRN Aのサイズ(7.5kb)はトウモロコシおよびコムギACCaseの全長mR NAの既知のサイズと一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KP,KR,K Z,LK,LV,MG,MN,MW,NO,NZ,PL ,RO,RU,SD,SI,SK,TT,UA,US, UZ,VN (72)発明者 ブライト,シモン・ウィリアム・ジョナサ ン イギリス国バッキンガムシャー エスエル 7 2エイワイ,マーロウ,パウンド・レ ーン 24 (72)発明者 フェンテム,フィリップ・アンソニー イギリス国バークシャー アールジー11 4エックスエイ,ウォーキンガム,フィン チャンプステッド,ブライアウッド 8エ イ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.図6または12に示すヌクレオチド配列をもつ、ブラシカ・ナプスの種子か ら単離されたアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)を特定する部分 cDNA、および遺伝子コードの縮重により許容されるその変種。 2.図4に示すヌクレオチド配列をもつ、コムギ胚芽から単離されたACCas eを特定する部分cDNA、および遺伝子コードの縮重により許容されるその変 種。 3.図8に示すヌクレオチド配列をもつ、アラビドプシス・タリアナから単離さ れたACCaseを特定する全長ゲノムDNA、および遺伝子コードの縮重によ り許容されるその変種。 4.特許を目的とする微生物寄託に関するブダペスト条約に基づき、1993年 3月25日に国立工業および海洋細菌コレクション(National Collectin of In dustrial & Marine Bacteria: 23 St.Machar Road,Aberdeen,AB2 1RY,英国 )に寄託された、大腸菌(Escherichia coli)DHα株宿主の以下のクローンに 挿入されたDNA挿入物: プラスミドpK111、寄託番号NCIB 40553; プラスミドpKLU81、寄託番号NCIB 40554;および プラスミドpRS1、寄託番号NCIB 40555。 5.植物細胞中で活性なプロモーター、ACCase遺伝子の1以上のドメイン とセンスまたはアンチセンスの方向でmRNAをコードする構造領域および3’ 非翻訳領域を含み、これによって植物細胞を形質転換することにより脂肪酸生産 の減少または変わった組成の脂肪酸の生産を特徴とする表現型をもたらす、AC Case発現の制御を目的とする形質転換植物に使用するための遺伝子構築体。 6.プロモーターが組織特異的または発生学的に制御されたプロモーターである 、請求項5に記載の構築体。 7.プロモーターがブラシカ・ナプスのナピン遺伝子である、請求項6に記載の 構築体。 8.請求項5〜7のいずれかに記載の遺伝子構築体を含む、遺伝的に形質転換さ れた植物、植物細胞および植物部分。 9.植物ゲノムが請求項5〜7のいずれかに記載の遺伝子構築体を含むことを特 徴とする、減少した脂肪酸合成能力をもつか、または変わった組成の脂肪酸合成 能力をもつ、遺伝的に形質転換された植物、植物細胞および植物部分。 10.植物が油合成植物である、請求項9に記載の遺伝的に形質転換された植物 。 11.植物がアブラナ属(Brassicaceae)のものである、請求項10に記載の植 物。 12.アセチルCoAから脂肪酸を合成する植物の能力を減少させる請求項5〜 7のいずれかに記載の構築体と、さらにアセチルCoAからポリヒドロキシアル カノエートの合成を指示する遺伝子とを植物がそのゲノム中に含むことを特徴と する、ポリヒドロキシアルカノエートポリマーを合成することのできる植物。 13.請求項5〜7のいずれかに記載の遺伝子構築体を形質転換によって植物の ゲノム中に安定に導入することからなる、植物中のACCaseの発現を制御す る方法。 14.単子葉植物にとって外来のACCase活性を阻害する、除草剤への耐性 が増加した単子葉植物であって、単子葉植物がそのゲノム中に安定に導入された ACCaseを特定するDNAをもち、該DNAが該除草剤への天然の耐性をも つ双子葉植物から単離されたものである、上記単子葉植物。 15.除草剤がアリールフェノキシ−プロピオネートおよびアルキルケトン除草 剤からなる群より選ばれる、請求項14に記載の植物。
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