JPH10505044A - 子供に安全な瓶蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 潜在的に危険な物質を貯蔵および分与するのに適した容器（１０）は、大人には容易にあけられるが子供によりあけられることは阻止する。この容器は好ましくは、本体と終端部分（２４）とを有する瓶（１４）を備えている。終端部分（２４）は、蓋（１２）とかみ合う、ねじ付きの外側端部（２８）を有している。弾性変形可能な片持ち支持されたビーム（３２）は、ねじ付きの外側端部（２８）と瓶の本体（２６）との間の終端部分（２４）に接続されている。ビーム（３２）は終端部分（２４）から外方および下方に向けて角度が付けられている。ビーム（３２）は略垂直なロック面（３６）とビーム（３２）に沿って離間して配置されたプッシュタブ（３４）とを有している。ビーム（３２）の角度はプッシュタブ（３４）が終端部分（２４）に向かって略半径方向に押し込まれる程度に形成されている。ロック面（３６）は終端部分（２４）とプッシュタブ（３４）との間に配置され、プッシュタブ（３４）の押込みにより、プッシュタブ（３４）においてロック面（３６）に比べてより大きなビームのたわみ、およびより小さなたわみ力を生じさせている。瓶蓋（１２）は、蓋（１２）を瓶の終端部分（２４）に回動可能に取り付けるねじ部を有している。蓋（１２）はまた、下部内周面から半径方向内方へ突出する歯（２２）を有し、歯（２２）は、蓋を回してあけようとしたときにはいつでも弾性ビーム（３２）のロック面（３６）にはまり合うよう形状および位置が決められている。これにより、蓋の歯（２２）が片持ち支持されたビーム（３２）のロック面（３６）から外れるようプッシュタブ（３４）が手動で押し込まれるまで蓋（12）が取り外されないようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 子供に安全な瓶蓋 発明の分野 本発明は、潜在的に危険な物質を貯蔵および分与するのに適した瓶であって大 人には容易にあけられるが子供によりあけられることは阻止する瓶に関し、より 詳細には瓶の弾性変形可能な部分に硬い蓋が取り付けられる瓶に関する。 発明の背景 子供に安全な瓶蓋の従来技術としては一般に、３種類の「安全キャップ（safe ty cap）」がある。第１の種類のものは、蓋と瓶との間においてラチェットロッ キングが永久的に行われるラチェットロッキングシステムを有している。これは ロッキングシステムの故意に弱くした部分を破損させることによってのみ解放さ れる。このようなものは、不正にいじられないようにすること（tamperevidence ）を意図したものであり、このため複数回の再封口を繰り返した後でも子供に対 する安全性を維持する必要があるような瓶に対しては有用でない。 子供に安全な瓶蓋の第２の種類のものは、瓶と蓋との間のラチェットロッキン グシステムを外すための、手動で変形可能な弾性のある蓋を有している。このよ うなものは、複数回の再封口を繰り返しても子供に安全である。しかしながら、 蓋としての主要な機能を果たすためにかなりの剛性（stiffness）を有する必要 がある蓋を押しつぶすことは、関節炎を有する大人にはしばしば難しい。 子供に安全な瓶蓋の第３の種類のものは、硬い蓋を有するとともに弾性のある 瓶の特徴部分を手動で変形させることが必要とされる。この第３の種類の「安全 キャップ」は複数回の再封口を繰り返しても子供に安全であり、かつ子供に安全 であるという特徴によって別の効果がもたらされるものではないので、それらは 典型的に大人にとってより好都合なものである。第３の種類の「安全キャップ」 の硬い蓋は不注意に変形されることがなく、かつ子供は通常、瓶に関心を持つと 瓶の蓋部分を掴んで操作するので、この第３の種類の「安全キャップ」は一般に 子供にとって非常に安全である。この第３の種類の「安全キャップ」は、蓋を変 形させるものではなく、蓋の近傍に、蓋を解放させるために押圧される特別な箇 所を有している。この第３の種類の「安全キャップ」は本発明に関連する種類の ものである。 子供に安全な蓋の第３の種類のものの中には、その分野ごとに多数の選択可能 な構造がある。一つの構造は、瓶に取り付けられたカラーを有し、このカラーは １８０°離れて対向するとともに半径方向に押し込まれる２つのプッシュタブで あってそれらの底部から片持ち支持されたプッシュタブを有している。それぞれ のプッシュタブの中心部近傍が押圧されたときには、プッシュタブの外端にある ロック面は、かみ合っている蓋の面を解放させる。 「半径方向に押し込まれる（radially depressed）」という用語は、プッシュ タブが主として瓶の終端部分の半径に沿って互いに他のものに向かって内方へ押 圧されることを意味している。半径方向への押込みは、２つのプッシュタブが片 方の手により押し込まれなければならない場合には最適な選択である。それらは 通常、親指および人さし指によって押し込まれる。対向するプッシュタブの半径 方向への押込みは、両方のプッシュタブが同時に押し込まれることを確実にする 。そうでない場合には、個々に押し込まれたプッシュタブは、解放されたときに ロック位置に戻るであろう。 別の構造は、２つの１８０°離れて対向したプッシュタブであってその側部か ら片持ち支持されたプッシュタブを有している。プッシュタブは略半径方向の湾 曲した経路に沿って内方へ回転する。底部から片持ち支持されたプッシュタブと 同様に、プッシュタブの中心部での押圧、およびプッシュタブの外端でのロック 面の解放が生じる。 従来技術のプッシュタブの設計における大きな欠点は、それらのてこの作用（ leverege）が小さいことである。すなわち、プッシュタブのカンチレバーと蓋の ロック面との間の所定箇所における押圧に、押圧が蓋のロック面から外方へ生じ た場合に比べてより大きなプッシュタブの押圧力を必要とすることである。子供 に対する安全性を実現するためには、プッシュタブは比較的短いストロークで大 きな押圧力か、比較的長いストロークで小さな押圧力のいずれかを有していなけ ればならない。しかしながら、比較的大きなプッシュタブの押圧力は大人にとっ てもまた扱いが難しい。大人にとってユーザフレンドリーであるためには、プッ シュタブの押圧力は約２ポンド（ｌｂｓ）よりも小さくすべきである。このため 、より長いストロークでかつより小さな力により操作されるプッシュタブを提供 することが好ましい。プッシュタブの押圧力およびストロークについては、プッ シュタブにおける力と蓋の解放力との間に、てこの作用を持たせ、その結果ロッ ク機構に反して蓋を過剰に回転させることによっては蓋が解放されない程に蓋の 解放力を十分に大きくすることがまた好都合である。 子供に対する安全性はまた、プッシュタブを子供が押圧しないよう目立たない ようにすることによっても高められると考えられている。蓋の外周面を越えて延 びるプッシュタブは、同一の高さに取り付けられまたは埋め込まれたプッシュタ ブに比べて子供が押圧する場合により目立っている。プッシュタブの縁に近接す る硬い表面により保護された同一の高さまたは埋め込まれたプッシュタブは、別 の特徴として、不注意による押込みを最小化することにより子供に対する安全性 を高めるものと考えられている。 発明の概要 本発明の主要な利点は、プッシュタブが、プッシュタブをその一部とするビー ムのロック面および片持ち支持接続部分の両方から見て外方に配置されているこ とである。このような配置は、プッシュタブを蓋の外周面と同一の高さまたは外 周面内に埋め込まれた状態に維持しつつ、プッシュタブのストロークを最大化さ せるとともに押圧力を最小化させる。子供に対する安全性はこれにより最大化さ れ、大人の扱いやすさもまた改良される。子供に対する安全性は、同時に押し込 まれなければならない２つのプッシュタブを有することにより最適化される。 本発明の子供に安全な瓶蓋の構造を実現するに際し、弾性変形可能なプッシュ タブは好ましくは、蓋を満たしかつ空にすることにより服用量を容積測定するも のと同様に、背の高い終端部分および大きな蓋を有する瓶に適用される。各プッ シュタブのロック面が片持ち支持接続部分とプッシュタブとの間に配置されるよ うにするため、片持ち支持接続部分は蓋の内部に配置される。プッシュタブが半 径方向に押し込まれるようにするため、片持ち支持接続部分は蓋の内部というだ けでなく、蓋の内部のロック面のかなり上方に配置される。 本発明の一つの好ましい特徴において、潜在的に危険な物質を貯蔵および分与 するのに適した容器は、大人には容易にあけられるが子供によりあけられること は阻止する。この容器は、潜在的に危険な物質を収容する瓶を備えている。瓶は 本体と終端部分とを有し、終端部分は蓋にかみ合う、ねじ付きの外側端部と、瓶 の本体の近傍にある内側端部とを有する。この実施例はさらに、ねじ付きの外側 端部と瓶の本体との間の終端部分に接続された、弾性変形可能な片持ち支持され たビームを備えている。この片持ち支持されたビームは終端部分との間に所定角 度を形成するよう終端部分から外方および下方に向けて配置されている。片持ち 支持されたビームは所定長の長さ部分、略垂直なロック面、および長さ部分に沿 って離間して配置されたプッシュタブを有している。終端部分との間の角度はプ ッシュタブが終端部分に向かって略半径方向に押し込まれる程に十分小さい。 この特徴は好ましくは、外周面、上部内周面、および下部内周面を有する蓋を 備えている。上部内周面は、蓋を瓶の終端部分に回動可能に取り付けるねじ部を 有している。蓋はまた、下部内周面から半径方向内方へ突出する歯を有している 。歯は、蓋を回してあけようとしたときにはいつでも片持ち支持されたビームの ロック面にはまり合うよう形状および位置が決められている。これにより、蓋の 歯が片持ち支持されたビームのロック面から外れるようプッシュタブが手動で押 し込まれるまで蓋が取り外されないようになっている。 本発明の別の要素は、瓶の終端部分から支持されるとともに蓋が装着されたと きに蓋の外周面の下に配置される保護リングである。保護リングは、その内部に 凹部を有する外周面を有している。凹部は、プッシュタブを操作するためのクリ アランスを与えている。凹部は、プッシュタブを十分に押圧するために大人の指 または親指がそこに入るのに十分な広さを有している。保護リングはまた、底縁 を有し、保護リングの外周面とともにプッシュタブが子供により不注意に押し込 まれることを防止するようになっている。保護リングの外周面の内部には、プッ シュタブの過剰ストロークを避けるために、押圧されるプッシュタブの後方に係 止面が設けられている。過剰ストロークは片持ち支持されたビームに過剰応力を かける。 本発明の子供に安全な瓶蓋のさらなる別の特徴において、プッシュタブのロッ ク面は瓶の終端部分とプッシュタブとの間に配置され、プッシュタブの押込みに より、プッシュタブにおいてロック面に比べてより大きなビームのたわみ、およ びより小さなたわみ力を生じさせている。 本発明において、プッシュタブは、片持ち支持されたビームのロック面が蓋の 歯にかみ合っているときに、蓋の外周面と半径方向に同一の高さとなるよう配置 されていてもよい。また、プッシュタブは、片持ち支持されたビームのロック面 が蓋の歯にかみ合っているときに、蓋の外周面の内部に向かって半径方向に押し 込まれていてもよい。 望ましくは、瓶の終端部分は、１８０°離れて対向した位置から延びる２つの 弾性変形可能な片持ち支持されたビームを有し、蓋は下部内周面から半径方向内 方へ突出する２つの歯を有している。２つの歯は好ましくは、２つの片持ち支持 されたビームのそれぞれのロック面とはまり合うよう形状および位置が決められ ている。１８０°離れて対向した２つのプッシュタブは子供に対する最適な安全 性を与えている。 図面の簡単な説明 明細書は本発明を特に指摘し明確に主張する請求項で終わるが、本発明は添付 図面とともになされる以下の好ましい実施例の説明によりさらに良く理解される であろう。なお図面において、同一符号は同一要素を示している。 図１は本発明による子供に安全な容器の好ましい実施例を示す分解斜視図であ り、蓋は瓶から離れた状態で示されている。 図２は図１に示す子供に安全な容器の斜視図であり、蓋は瓶に接続された状態 で示されている。 図３は図２の断面線３−３に沿った部分断面立面図であり、蓋の２つの歯と、 瓶の終端部分から片持ち支持された２つの弾性変形可能なビームの２つのロック 面とがはまり合う様子が示されている。 図４は片持ち支持されたビームのロック面から蓋の２つの歯を外すためプッシ ュタブが押圧されたときに、片持ち支持されたビームが両方の側部から内方へた わむ様子が示されている点を除いて図３と同様の図である。 発明の詳細な説明 図面、より詳細には図１および図２には、本発明の好ましい実施例が示されて おり、この実施例では子供に安全な容器であって概略符号１０により示された容 器が提供される。容器１０は蓋１２と瓶１４とを備えている。蓋１２は外周面１ ６と、上部内周面１８と、下部内周面１９と、ねじ部２０と、歯２２とを有して いる。好ましくは、１８０°離れて対向した２つの歯２２が設けられている。 瓶１４は本体部分２６に接続された終端部分２４を有している。終端部分２４ はねじ付き外側端部２８と、終端部分２４のねじ付き外側端部２８と本体部分２ ６との間に配置された支持リング３０とを有している。支持リング３０からは、 弾性変形可能な片持ち支持されたビーム３２が延びている。片持ち支持されたビ ーム３２はその外側端部にプッシュタブ３４を有し、プッシュタブ３４と支持リ ング３０との間にロック面３６を有している。好ましくは、１８０°離れて対向 した弾性変形可能なビーム３２が設けられ、これらは支持リング３０から下方お よび外方に向けて曲げられている。このような小角度３８（図３にのみ示されて いる）は、プッシュタブ３４からその片持ち支持された端部までの線と、終端部 分２４に平行な中心線との間に形成されている。 また終端部分２４からは、保護リング４０が延びている。保護リング４０は支 持リング３０と本体部分２６との間に配置され、蓋１２が終端部分２４上に完全 にねじ込まれたときに蓋１２のすぐ下に位置するようになっている。保護リング ４０は大人の親指または他の指がプッシュタブ３４を操作するためのクリアラン スを与えるための凹部４２を有している。凹部４２内には、プッシュタブ３４が 押し込まれたときのプッシュタブのストロークを制限するためにプッシュタブ３ ４の後方に係止面４４が配置されている。保護リング４０はまた、外周面４６と 底縁４８とを有している。 図１は蓋１２が瓶１４から取り外された様子を示している。図２は蓋１２が瓶 １４の終端部分２４上に完全にねじ込まれた様子を示しており、蓋１２の外周面 １６の最も広がった部分は保護リング４０の外周面４６と略同一の高さにあり、 かつプッシュタブ３４は凹部４２内にある。蓋１２をあけるためには、プッシュ タブ３４、好ましくは２つの対向するプッシュタブ３４を見つけ、これらプッシ ュタブを押し込むと同時に蓋１２を反時計方向に回転させなければならない。プ ッシュタブ３４が約２ポンドの押圧力および約０．０９インチの押込みストロー クを有しているときには、蓋の取外しについて子供に対する安全性が保たれるこ とが分かっている。保護リング４０は審美的な効果を与えるとともに、その底縁 ４８は容器が不正にいじられていないことを証明するために蓋の収縮バンド（sh rinkband）を包装させるようにするリップを与える。保護リング４０はまた、子 供が蓋のあけ方を理解しようとして蓋のまわりに触れることによりプッシュタブ ３４が不注意にも押し込まれてしまうことからプッシュタブ３４を保護している 。 大人は容易に蓋１２を取り外すことができる。大人には、プッシュタブ３４の 押圧および蓋１２の回転を同時に行うようラベルの説明書に示される。ここで、 これらの押圧および回転に必要とされる力は、子供に安全な他のほとんどの蓋に 比べて低い。それゆえ、関節炎を有する年配の人でも、本発明の容器がユーザフ レンドリーであることを理解するであろう。 図３および図４は子供に安全な容器の機構がどのように機能するかをより明瞭 に示す断面図である。図３は、容器が完全にしめられてロックされたときの、２ つのプッシュタブ３４、２つのロック面３６および蓋の２つの歯２２の状態を示 している。図４は、歯２２をロック面３６から解放するためにプッシュタブ３４ が押し込まれた後であって蓋１２を回してあける前の状態を示している。 図３は上述した小角度３８を示している。プッシュタブ３４は、それらが押し 込まれたときに角度３８の部分を移動する。角度３８は小さいので、プッシュタ ブ３４は主として半径方向に移動する。プッシュタブ３４の半径方向への移動に より、蓋を回転させることなくいずれかのプッシュタブが押し込まれることが可 能になる。このため、１つのプッシュタブが押し込まれ他のプッシュタブが押し 込まれていない場合には、押し込まれたプッシュタブは解放時にその最外部のロ ック位置まではね返る。プッシュタブを半径方向へ移動させることなく蓋を回転 させることが典型的である。それから、他のプッシュタブが押し込まれる前に１ つのプッシュタブが押し込まれた状態になることもある。この状態はプッシュタ ブを順次的に押圧することを可能にするが、同時に押圧する場合よりも子供に対 する安全性が小さい。 図３はまた、蓋・終端部分シール５０を示しており、これは気密シールが望ま れる容器の技術において一般的に知られた要素である。瓶の終端部分２４をしめ るための他の手段もまたこの容器に適用することができる。図３において、片持 ち支持されたビーム３２のための支持リング３０はほとんど蓋１２の下部内周面 １９にまで延びている。支持リング３０は食違いねじ（cross-threading）を防 止するために蓋１２の装着のための心出し装置として作用する。 図４は図３に示す全ての要素を含み、これに加えてプッシュタブ３４に加えら れるは押圧力５２が示されている。片持ち支持されたビーム３２は力５２の負荷 の下でたわんでいる。約２ポンドの負荷の下でプッシュタブ３４は保護リング４ ０の凹部４２の係止面４４に対して押圧される。この状態で、蓋１２の歯２２は 片持ち支持されたビーム３２のロック面３６から離れ、その結果、蓋１２は自由 にあけられるようになっている。 図４はまた、蓋１２の外周面の最も広がった部分と同一の高さにある保護リン グ４０の外周面４６を示している。蓋１２は、それが完全に装着されたときに保 護リング４０との間にほんのわずかな間隙だけが残される（clears）ようになっ ている。保護リング４０はプッシュタブ３４のための凹部４２を有している。保 護リング４０は連続的なものである必要はない。保護リング４０はその形状に応 じて、瓶の一部として成形したり、瓶とは別部材として成形することができる。 本発明の好ましい一実施例において、蓋１２は標準的な３５ｍｍのねじ付きキ ャップであり、これはホモ（homo）または共重合体の形態のいずれかのポリプロ ピレンからなっている。この材料は好ましくは２００，０００ｐｓｉ（ポンド・ パー・スクエア・インチ）またはそれ以上の弾性率を有し、その結果、子供がプ ッシュタブを押圧することなく蓋を取り外そうとしても、歯２２が容易にゆがめ られたり、早期に解放されることがないようになっている。蓋の剛さ (rigidity )はそれゆえ重要である。蓋１２は一般的に知られた射出成形工程から製造され 、ここで金型は、蓋の内面に雌ねじを形成するための抜取り中子（unscrewingco re）を有している。蓋には好ましくは、支持リング３０および下方に延びる片持 ち支持されたビーム３２のための空間を与えるために、その外径が約１．５６イ ンチ（上部）から約２インチ（底部）となるようにテーパがつけられている。蓋 の高さは約１．９３インチである。蓋は好ましくは、直線状の瓶の終端部分のね じ部に適合するよう内部スカートを有している。二重スカートの設計は、その他 の場合に許容されるものよりも蓋全体のより大きなテーパを考慮してなされたも のである。 瓶１４は、標準的な３５ｍｍの雄ねじ付きの終端部分であってプッシュタブ３ ４の底部からその開口端まで約２．２５インチの高さがある終端部分を有してい る。ビームの全長は約１．１インチである。支持リング３０からロック面３６の 中心までの長さは約０．６５インチであり、支持リング３０からプッシュタブ３ ４の中心までの距離は約０．９インチである。ビームの厚さは平均で約０．０９ インチである。ロック面の外方に配置されたプッシュタブを有することにより与 えられるてこ比(leverage)は、約１．３８：１である。このため、０．０６の歯 のかみ合い（tooth engagement）を外すためのロック面での２．７５ポンドの力 は、プッシュタブでの２ポンドの押圧力のみを必要とする。角度３８は約１０° である。この配置において、瓶１４の製造のための好ましい材料は、約３７５， ０００ｐｓｉの弾性率を有する熱可塑性ポリエステル （ＰＥＴ）である。また、好ましい製造方法は、終端部分から保護リングおよび その下の円柱状の予備的形成品（preform）を射出成形することある。予備的形 成品はそれからブロー金型に移送され、外部の瓶金型の形状に向けて外方へ吹き 込みがなされる。この工程は一般的に「射出ブロー成形（injection blow moldi ng）として知られている。この射出成形部分は好ましくは割型式キャビティ金型 において製造される。しかしながら、図示されている保護リングの構造は、中実 の（solid body）の割型式キャビティ金型を必要とする。 取り外された蓋が、両方のプッシュタブを手動で押し込むことなく再装着され るようにするため、本発明の最も好ましい実施例は蓋１２の両方の歯２２に傾斜 した表面を有している。このような傾斜は図１に示されていないが、これらは下 部内周面１９と歯２２の先端部とが、ロック面３６とかみ合う歯２２に対向する 側面からなだらかに融合するようになっている。このため、蓋１２が瓶１４上で 時計方向にねじ込まれるときには、歯がロック面を回転しながら通過する間、そ れらの傾斜は片持ち支持されたビーム３２を内方へカム運動させるよう作用する 。いったん歯がロック面を通過すると、片持ち支持されたビームはそれらの曲げ られる前の位置にカチッと戻り（snap back）、これにより蓋を適切にロックす る。 本発明の特定の実施例について説明してきたが、当業者であれば本発明の精神 および範囲から離れることなく各種の変形および修正をなし得ることは明らかで ある。本発明の範囲内にあるこのような全ての修正は、請求の範囲の従属項に含 まれることが意図されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ， ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 わみ力を生じさせている。瓶蓋（１２）は、蓋（１２） を瓶の終端部分（２４）に回動可能に取り付けるねじ部 を有している。蓋（１２）はまた、下部内周面から半径 方向内方へ突出する歯（２２）を有し、歯（２２）は、 蓋を回してあけようとしたときにはいつでも弾性ビーム （３２）のロック面（３６）にはまり合うよう形状およ び位置が決められている。これにより、蓋の歯（２２） が片持ち支持されたビーム（３２）のロック面（３６） から外れるようプッシュタブ（３４）が手動で押し込ま れるまで蓋（12）が取り外されないようになっている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 潜在的に危険な物質を貯蔵および分与するのに適した容器であって大人 には容易にあけられるが子供によりあけられることは阻止する容器において、 （ａ） 前記潜在的に危険な物質を収容する瓶であって、前記瓶は本体と終端 部分とを有し、前記終端部分はねじ付きの外側端部を有する瓶と、 （ｂ） 前記終端部分の前記ねじ付きの外側端部と前記瓶の前記本体との間の 前記終端部分に接続された弾性変形可能な片持ち支持されたビームであって、前 記片持ち支持されたビームは前記終端部分との間に所定角度を形成するよう前記 終端部分から外方および下方に向けて配置され、前記片持ち支持されたビームは 所定長の長さ部分、略垂直なロック面、および前記長さ部分に沿って離間して配 置されたプッシュタブを有し、前記終端部分との間の前記角度は前記プッシュタ ブが前記終端部分に向かって略半径方向に押し込まれる程に十分小さいビームと 、 （ｃ） 外周面、上部内周面、および下部内周面を有する蓋であって、前記上 部内周面は前記蓋を前記終端部分の前記ねじ付きの外側端部に回動可能に取り付 けるねじ部を有し、前記蓋はまた前記下部内周面から半径方向内方へ突出する歯 を有し、前記歯は前記蓋を回してあけようとしたときにはいつでも前記片持ち支 持されたビームの前記ロック面にはまり合うよう形状および位置が決められる蓋 とを備え、これにより前記蓋の前記歯が前記片持ち支持されたビームの前記ロッ ク面から外れるよう前記プッシュタブが手動で押し込まれるまで前記蓋が取り外 されないようになっていることを特徴とする容器。 ２． 潜在的に危険な物質を貯蔵および分与するのに適した容器であって大人 には容易にあけられるが子供によりあけられることは阻止する容器において、 （ａ） 前記潜在的に危険な物質を収容する瓶であって、前記瓶は本体と終端 部分とを有し、前記終端部分はねじ付きの外側端部を有する瓶と、 （ｂ） 前記終端部分の前記ねじ付きの外側端部と前記瓶の前記本体との間の 前記終端部分に接続された弾性変形可能な片持ち支持されたビームであって、前 記片持ち支持されたビームは前記終端部分との間に所定角度を形成するよう前記 終端部分から外方および下方に向けて配置され、前記片持ち支持されたビームは 所定長の長さ部分、略垂直なロック面、および前記長さ部分に沿って離間して配 置されたプッシュタブを有し、前記終端部分との間の前記角度は前記プッシュタ ブが前記終端部分に向かって略半径方向に押し込まれる程に十分小さく、さらに 前記ロック面が前記終端部分と前記プッシュタブとの間に配置されることにより 、前記プッシュタブの押込みにより、前記プッシュタブにおいて前記ロック面に 比べてより大きなビームのたわみ、およびより小さなたわみ力を生じさせるビー ムと、 （ｃ） 外周面、上部内周面、および下部内周面を有する蓋であって、前記上 部内周面は前記蓋を前記終端部分の前記ねじ付きの外側端部に回動可能に取り付 けるねじ部を有し、前記蓋はまた前記下部内周面から半径方向内方へ突出する歯 を有し、前記歯は前記蓋を回してあけようとしたときにはいつでも前記片持ち支 持されたビームの前記ロック面にはまり合うよう形状および位置が決められる蓋 とを備え、これにより前記蓋の前記歯が前記片持ち支持されたビームの前記ロッ ク面から外れるよう前記プッシュタブが手動で押し込まれるまで前記蓋が取り外 されないようになっていることを特徴とする容器。 ３． 前記終端部分は１８０°離れて対向した位置から延びる２つの弾性変形 可能な片持ち支持されたビームを有し、前記蓋は前記下部内周面から半径方向内 方へ突出する２つの歯を有し、前記２つの歯は前記２つの片持ち支持されたビー ムのそれぞれの前記ロック面とはまり合うよう形状および位置が決められている ことを特徴とする請求項１または２記載の容器。 ４． 前記プッシュタブは、前記片持ち支持されたビームの前記ロック面が前 記蓋の前記歯にかみ合っているときに、前記蓋の前記外周面と半径方向に同一の 高さとなるよう配置されていることを特徴とする請求項１または２記載の容器。 ５． 前記プッシュタブは、前記片持ち支持されたビームの前記ロック面が前 記蓋の前記歯にかみ合っているときに、前記蓋の前記外周面の内部に向かって半 径方向に押し込まれていることを特徴とする請求項１または２記載の容器。 ６． （ｄ） 前記瓶の前記終端部分から支持されるとともに前記蓋が装着さ れたときに前記蓋の前記外周面の下に配置される保護リングであって、前記保護 リングは外周面を有し、前記外周面はその内部に凹部を有し、前記凹部は前記プ ッシュタブが大人の指または親指により押し込まれるよう前記プッシュタブのた めのクリアランスを与え、前記保護リングはまた底縁を有し、前記保護リングの 前記外周面とともに前記プッシュタブが子供により不注意に押し込まれることを 防止する保護リングをさらに備えたことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか 記載の容器。 ７． 前記ブッシュタブは、前記片持ち支持されたビームの前記ロック面が前 記蓋の前記歯にかみ合っているときに、前記保護リングの前記外周面と半径方向 に同一の高さとなるよう配置されていることを特徴とする請求項６記載の容器。 ８． 前記プッシュタブは、前記片持ち支持されたビームの前記ロック面が前 記蓋の前記歯にかみ合っているときに、前記保護リングの前記外周面の内部に向 かって半径方向に押し込まれていることを特徴とする請求項６記載の容器。 ９． 前記保護リングは、前記外周面の内部であって前記プッシュタブの後方 に係止面を有し、前記プッシュタブは前記プッシュタブの過剰ストロークを避け るために前記係止面に対して押圧されることを特徴とする請求項６乃至８のいず れか記載の容器。