JPH10504817A - ピロリノンベースのペプチド類似化合物 - Google Patents

ピロリノンベースのペプチド類似化合物

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JPH10504817A
JPH10504817A JP8506715A JP50671596A JPH10504817A JP H10504817 A JPH10504817 A JP H10504817A JP 8506715 A JP8506715 A JP 8506715A JP 50671596 A JP50671596 A JP 50671596A JP H10504817 A JPH10504817 A JP H10504817A
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ウッド,ジョン・エル
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Abstract

(57)【要約】 ペプチドβ−ストランド配座を含んだペプチドの生物学的活性および/または化学的活性を模倣あるいは阻害する新規のピロリノンベース化合物。前記化合物は、標的ペプチドがもつ1種以上のアミノ酸の代わりに、官能化されたピロリノン単位を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ピロリノンベースのペプチド類似化合物政府による支援 発明者のうち何人かは、米国国立衛生研究所の補助金 GM-41821 によって支援 された。関連特許出願 本特許出願は、1993年2月17日付け提出の特許出願第 08/018,696 号の一部継 続出願である。発明の分野 本発明は、モノマーのおよびポリマーのピロリノンベース(pyrrolinone-based )化合物、天然または合成ペプチドにおいてアミノ酸の代わりにピロリノンベー ス化合物を使用すること、およびこのような化合物を製造する方法に関する。発明の背景 ペプチドは、ヒトや他の哺乳動物において多様な生化学的プロセスに関与して いる。タンパク質分解酵素による分解を受けにくいペプチド類似物(peptide mi mics)の設計が、ペプチド化学者の大きな関心を引くようになっている。主要な 目標は、標的ペプチドのもつ特定の望ましい生物学的、化学的、および/または 物理的性質を維持しつつ、該類似物がペプチダーゼによる開裂と不活性化の影響 を受けにくくすることである。この結果、ペプチドではないペプチド類似化合物 (peptidomimetics)の設計と合成が、企業にまで広がった有機化学、生物有機 化学、および医用化学として活気を帯びてきた。ペプチド類似物の開発に伴う設 計および/または合成の上の問題は簡単には解決されない。たとえば、ペプチド ホルモンとそれらの受容体のアミド主鎖を巻き込んだ水素結合は、受容体の結合 または活性化にとって必要ではないという確かな証拠があり、しかしながらまた 、アミド主鎖を巻き込んだ水素結合は、ペプチド阻害剤(peptidal inhibitor) のタンパク質分解酵素への結合において重要な役割を演じるという確かな証拠も ある。非ペプチド酵素阻害剤(non-peptidal enzyme inhibitor)は、β−スト ランド配座と、少なくとも一部はそれらのペプチド対応物質の水素結合能力を真 似 なければならないので、このような阻害物質の設計は、非ペプチドホルモン−受 容体リガンド(non-peptidal hormone-receptor ligand)の設計よりかなり難し い。 当業界においては、天然もしくは合成ペプチド(特に、β−ストランド配座を 有するもの)の生物学的、化学的、および/または物理的性質を効果的に模倣す る代謝的に安定な化合物に対するニーズがある。発明の目的 本発明の目的は、ペプチドの生物学的および/または化学的活性を模倣するか あるいは阻害する化合物を提供することにある。 本発明の他の目的は、特に人体中において見られるような条件下において、ペ プチドより化学的に安定な化合物を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、β−プリーツペプチドストランド(β-pleated p eptide strand)の配座を仮定することのできる化合物を提供することにある。 本発明のさらに他の目的は、酵素阻害剤として機能する化合物を提供すること にある。 本発明のさらに他の目的は、このような化合物を合成するための単純でしかも 効率的な方法を提供することにある。発明の要約 これらの目的および他の目的は、標的ペプチドの生物学的および/または化学 的活性を模倣するかあるいは阻害するピロリノンベース化合物を提供する本発明 によって達成される。一般的な意味では、本発明の化合物は、1つ以上のペプチ ドアミノ酸の代わりに官能化されたピロリノン単位を有するという点において、 標的ペプチドとは異なる。本発明の化合物を使用して、酵素または他のペプチド の化学的および/または生物学的活性を調節することができる。実際、ピロリノ ン単位の共有結合配列を含んだ化合物は、タンパク質分解酵素の多くの天然ペプ チド阻害剤のβ−ストランド配座を模倣していることが見いだされている。 特定の実施態様においては、本発明のピロリノンベース化合物は、構造(1) および/または(2) (式中、RAはC−末端アミノ酸、C−末端ペプチド、またはさらなるピロリノ ン単位であり;RBはN−末端アミノ酸、N−末端ペプチド、またはさらなるピ ロリノン単位であり;RCは天然アミノ酸側鎖であり;そしてRDはH、アミン保 護基、または1〜約7個の炭素原子を有するアルキルである)を有する1つ以上 のピロリノン単位を含む。 本発明の特定の化合物は、構造(3) (式中、各RCは独立的にアミノ酸側鎖であり;各RDは独立的にH、アミン保護 基、または1〜約7個の炭素原子を有するアルキルであり;RNPはHまたはアミ ン保護基であり;RAPはHまたはカルボキシル保護基であり;そしてyとzは独 立的に0〜200である)を有する。 本発明の化合物は、メタレート化イミノエステル(metalated imino esters) の分子内環化を含む3,5,5−トリ置換ピロリン−4−オンの二段階合成によっ て製造するのが好ましい。このイミノエステルはα−ジ置換アミノエステルから 誘導され、このα−ジ置換アミノエステルは、オキサゾリジノンのエナンチオ保 持アルキル化によって生成させるのが好ましい。特定の実施態様においては、構 造(3)を有するピロノリン−4−オンは、構造(4)を有する第1のシントン と構造(5)を有する第2のシントンとを環化することによって製造される。 本発明の化合物は、半減期の増大、免疫原性の欠如、および脳血液関門を移行 できる能力などの有益な性質を有していると考えられる。本発明の化合物は、医 薬技術、治療法、および診断法の開発に有用であると考えられるしたがって本発 明は、医薬用として有効な量の本発明の1種以上の化合物を哺乳動物に投与する ことによって、哺乳動物における予防反応(prophylactic response)もしくは 治療反応(therapeutic response)を得るための方法を提供する。好ましい実施 態様によれば、本発明は、有効量の本発明の化合物を投与することによって、そ してこれにより哺乳類酵素の活性を調節することによってこのような反応を得る ための方法を提供する。図面の簡単な説明 当業者は、添付の図面を参照することによって、本発明の多くの目的と利点を より深く理解することができる。 図1は、本発明によるアクリル系オレフィン系シントン(acrylic olefinic s ynthon)の代表的な合成を示している。 図2は、本発明による環化方法を示している。 図3は、N−末端環化とC−末端環化を経由した、本発明の化合物の代表的な 合成を示している。 図4は、化学中間体(36)の代表的な合成を示している。 図5は、化学中間体(44)の代表的な合成を示している。 図6は、化合物(11)と(49)の代表的な合成を示している。 図7は、化合物(53)と(54)の代表的な合成を示している。 図8は、化合物(58)と(59)の代表的な合成を示している。 図9は、化学中間体(64)の代表的な合成を示している。 図10は、化合物(67)と(68)の代表的な合成を示している。発明の詳細な説明 本発明によれば、ピロリノン単位の結合配列体(例えば構造6)を含んだ新た なクラスの化合物は、ペプチドβ−ストランドを模倣する主鎖配座をとることが できること、またこのような単位の5−位置に付いたペプチド側鎖が、所望の垂 直配向をとっていると仮定できることが見いだされた。 たとえば、構造(7)(ウマのアンギオテンシンフラグメントの結晶質メチル エステル)はパラレルのβ−構造として存在する。構造(6)とのを比較すると 、構造(6)におけるビニログアミドカルボニルの配置が、構造(7)における ペプチドカルボニルの配向に密接に対応しており、ネイティブβ−ストランドの 水素結合−受容体能力を保持していることがわかる。ピロリノンのN-H基は、 主鎖に対してビニログ配置しているけれども、塩基性がアミド窒素に匹敵してお り、分子内水素結合および分子間水素結合によって、必要なβ−ストランド配座 やβ−構造配座を安定化させると考えられる。 本発明の特定のピロリノンベース化合物は、構造(1)および/または(2) (式中、RAはC−末端アミノ酸、C−末端ペプチド、またはさらなるピロリノ ン単位であり;RBはN−末端アミノ酸、N−末端ペプチド、またはさらなるピ ロリノン単位であり;RCはアミノ酸側鎖であり;そしてRDはH、アミン保護基 、または1〜約7個の炭素原子を有するアルキルである)を有する1つ以上のピ ロリノン単位を含む。 好ましい実施態様においては、本発明の化合物は、ピロリノンベース構造(8 a)と(8b) (式中、RA1はC−末端アミノ酸、C−末端ペプチド、アミン保護基、アミド保 護基、本発明の化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または本発明の化合物 の薬力学的特性を改良する基であり;RB1はORD、NRDD、N−末端アミノ 酸、N−末端ペプチド、カルボキシル保護基、本発明の化合物の薬物動力学的特 性を改良する基、または本発明の化合物の薬力学的特性を改良する基であり;各 RCは独立的にアミノ酸側鎖であり;RDはH、アミン保護基、または1〜約7個 の炭素原子を有するアルキルであり;REはHまたはアミン保護基であるか、あ るいはRA1とREが一緒になって、本発明の化合物の薬物動力学的特性を改良す る基、または本発明の化合物の薬力学的特性を改良する基であり;各Qは独立的 に、OHまたは=Oであり;nは0〜200であり;qは0または1であり;rは 0または1であり;そしてxは0または1である)を含む。 好ましい実施態様においては、RA1は−C(X)−X−RFという構造をもち、 このとき各Xは独立的にOまたはSであり、RFは、1〜約12個の炭素原子を有 するアルキルまたは3〜約6個の炭素原子を有するヘテロシクロアルキルであっ て、このとき前記ヘテロ原子成分はO、NH、S、およびSO2から選ばれる。 特に好ましいRFは、−C(CH3)3および以下のような構造 (式中、各RGは独立的に、Hまたは1〜約12個の炭素原子を有するアルキルで ある)を含む。特定の実施態様においては、RA1−N−REは一緒になった状態 で、 (式中、RHはHまたは1〜約12個の炭素原子を有するアルキルである)とい う構造を有する。 RB1はアミン基NHRIであるのが好ましく、このときRIはH、1〜約12個の 炭素原子を有するアルキル、または1〜約12個の炭素原子を有するアルコキシで ある。特定の実施態様においては、RB1は、環式または多環式で芳香族もしくは 非芳香族の官能化された炭化水素、たとえば である。 単一のピロリノン基だけが存在する実施態様においては(すなわちn=1)、 qとrはそれぞれ0であるのが好ましい。 本発明の代表的な化合物は、構造(6)〜(12)、(49)、(53)、(54)、 (58)、(59)、(67)、または(68)を有する。3.5μMでの構造(9a)と10n Mでの構造(11)は、有効なHIV1阻害剤として作用することが見いだされている 〔たとえば、ウロダワー(Wlodawer)らによる“サイエンス 1989245,616” を参照のこと〕。700nMでの構造(10a)は、有効なレニン阻害剤として作用する ことが見いだされている。構造(12)は有効なセリンプロテアーゼ阻害剤である と考えられる〔たとえば、レナウド(Renaud)らによる“J .Biol.Chem. 1983 ,258,8312”を参照〕。 本明細書で使用しているアミノ酸は、当業界に知られている全ての天然および 合成アミノ酸を含むものとする。言うまでもないが、アミノ酸はC−末端とN− 末端を有しており、これらのいずれも本発明の化合物に共有結合させることがで きる。アミノ酸は一般に、H2N-CH(Rc)-C(O)OHという構造をもち、この ときRcはアミノ酸側鎖である。代表的な天然側鎖を表1に示す。 好ましい側鎖としては、(CH3)2-CH-、(CH3)2-CH-CH2-、C65-C H2-、およびRJC(O)C(O)-(CH2)z-O-C65-CH2- などがあり、このと きzは1〜約10(好ましくは1〜6)であり、RJはHまたは1〜約12個の炭素 原子を有するアルキルである。本発明に従ったペプチドは、少なくとも2つの共 有結合したアミノ酸を含んだ、線状、枝分かれ状、または環状の構造である。個 々のアミノ酸と同様、C−末端位置またはN−末端位置を介して本発明の化合 物中に組み込むことができる。 本発明に従ったアルキル基としては、直鎖、枝分かれ鎖、および環状の炭化水 素が含まれ、たとえばメチル、エチル、プロピル、ペンチル、イソプロピル、2 -ブチル、イソブチル、2-メチルブチル、および1〜約12個の炭素原子(好まし くは1〜約7個の炭素原子)を有するイソペンチル成分などがあるが、これらに 限定されない。 保護基は、化合物がさらされる化学反応条件に対して官能基を不活性にするた めに、化合物中に存在する官能基(たとえばアミン基)に選択的に結合させるこ とができ、そして該官能基から選択的に取り除くことのできる化学官能基として それ自体公知である〔たとえば、グリーンとウッツによる「“有機合成における 保護基”第2版,John Wiley & Sons,ニューヨーク」を参照〕。種々のアミン 保護基が当業界に知られており、例えばアリルオキシカルボニル(Alloc)、ベ ンジルオキシカルボニル(CBz)、クロロベンジルオキシカルボニル、t-ブチル オキシカルボニル(Boc)、フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、および イソニコチニルオキシカルボニル(i-Noc)などがある〔たとえば、ヴェーバー とヒルシュマンによる“J .Org.Chem. 1977,42,3286”、およびアテルトンら による“The Peptide,Gross and Meienhofer,Eds.Academic Press; New York ,1983;Vol.9,pp.1-38”を参照〕。たとえばBoc基は、アミン基を塩基から、 また還元性条件から保護することができ、酸によって除去できることが知られて いる。カルボキシル保護基も知られており、たとえば低級(すなわちC1〜C7) アルキルエステルおよびベンジルエステルなどが含まれる。好ましいカルボキシ ル保護基は、酸に対して安定であって、塩基で除去できるような基である。 薬物動力学的特性を改良する基は、取り込み量を高め、耐崩壊性を高め、およ び/または酵素結合もしくは受容体結合を強めるような化学官能基である。薬物 動力学的特性を高める基は、取り込み量、分配、代謝、または排出を改良する化 学官能基である。実際、ペプチドの薬物動力学的特性および/または薬力学的特 性を改良するための多くの基が当業者に知られている。たとえば、構造(10b) の末端モルホリノ基とNH-CH(CH2-C611)-CH(OH)-CH(OH)-CH2 - CH(CH3)2は、それぞれイイヅカらによる“J .Med.Chem. 1988,31,701” およびルーリィ(Luly)らによる“J .Med.Chem1988,31,2264”によって、 レニン阻害ペプチドの結合親和性を改良することが明らかとなっている。さらに 、マグラス(Magrath)とアベレス(Aboles)による“J .Med.Chem1992,35 ,4279”は、C−末端(RB1)位置にトリフロオロメチル基およびジアゾメチル 基を使用して、それぞれセリンプロテアーゼおよびシステインプロテアーゼに対 する選択性を高めることを開示している。 言うまでもないことであるが、本発明の化合物におけるピロリノン単位の数と 構造配列はかなり変化しうる。たとえば、天然テトラペプチド(7)に対する有 用な類似化合物には、ポリ-ピロリノン(6)だけでなくモノ-ピロリノン(13) も含まれる考えられる。 一連の少なくとも約3つの共有結合したピロリノン単位(たとえばn=3)を 有する化合物が、ペプチドストランドのβ−配座を最もよく模倣していると考え られるが、2単位でも充分である。しかしながら、構造は一般には、官能基関係 (functional concerns)によって、あるいはより頻繁には、競合する官能基関 係のバランスによって決定される。したがって、構造(6)と(13)が、ある与 えられた酵素に対して同等の結合親和性を示すが、構造(6)のほうが極めて高 い安定性を示すという仮定系においては、一般には構造(6)が好ましい。さら に、3,5,5-トリ置換ピロリン-4-オン単位(たとえば構造(1))と3,3, 5-トリ置換ピロリン-4-オン単位(たとえば構造(2))は互換的に使用する ことができる。 特定の実施態様においては、本発明の化合物は、メタレート化イミノエステル の分子内環化を使用した、スケールミック(scalemic)3,5,5-トリ置換ピロ リノン-4-オンの二段階合成によって製造される。イミノエステルはα−ジ置換 アミノエステルから誘導され、α−ジ置換アミノエステルは、オキサゾリジノン のエナンチオ保持アルキル化によって容易に得られる。図1に示されているよう に、α−アルキル化アミノエステルの製造は、スィーバッハのプロトコルによる D-フェニルアラニン(15a)、D-ロイシン(15b)、およびD-バリン(15c)の ビバルアルデヒドイミンの形成から始まる〔たとえば、スィーバッハ(Seebach )らによる“Helv .Chim.Acta 1985,68,1243”を参照〕。コレー(Corey)ら による“J .Org.Chem1973, 38,3223”にしたがってイミン(16c)をアリル クロロホルメートで処理すると、環化が起こってシス-オキサゾリジノン(17a-c )が得られた。面白いことに、Boc無水物にさらしても、対応するオキサゾリジ ノンは得られなかった。スィーバッハによるエナンチオ保持アルキル化を行うと (すなわち、KHMDS、臭化プレニル、THF、−78℃)、95%以上のジアス テレオ選択性にてオキサゾリジノン(18a-c)が得られた。次いで、カラディー (Karady)らによる“Tetrahedron Lett1984, 25,4337”に従って Alloc-保 護されたアミノ酸への加水分解を行い(1N NaOH,MeOH,還流16時間 )、得られた酸を直ちにメチル化して〔K2CO3(2.5当量),MeI(2当量 ),DMF,0.5時間〕エステル(20a-c)を得た。Alloc-保護基は、Pd(PP h3)4触媒とジメドン(5当量)を使用して、プレニル基の存在下で除去するこ とができ(たとえば、クンツらによる“Angew .Chem.Int.Ed.Engl1968 7 ,7”を参照)、クーゲルロール蒸留(Kugelrohr distillation)後に所望のα −アルキルアミノエステルが得られた。このシーケンスは効率的であり(6工程 シーケンスに対して収率42〜52%)、また大規模スケールの製造(約100g)に も適している。 図2に示すように、アミノエステル(21a)とヒドロシンナムアルデヒド(1.1 当量)とを、化合物のベンゼン溶液またはトルエン溶液の、室温での減圧濃縮に よって凝縮反応させた。1NMR分析により、イミン(22a)の形成が確認された 。KHMDSによるメタレート化により(THF,室温)、メタロイミン(23a )が 得られた。室温で15分攪拌すると、TLC分析(20%EtOAc/ヘキサン)に より、所望のピロリノン(24a)が形成されていることがわかった。(24a)は、 (21a)から全体としての収率59%にて単離可能である。アミン(21b)と(21c )から誘導されるイミンを同様に処理することにより、ヘテロ環化合物(24b) と(24c)を得た。メタレート化に対してリチウムジイソプロピルアミド(LD A)を使用すると、ピロリノンの収率は低くなった。 この方法をリンクしたピロリノンの繰り返し形成に拡げることにより(図3) 、“N−末端”手順(“N-terminal″elaboration)または“C−末端”手順に よってたとえば構造(30)を得ることができる。図からわかるように、N−末端 手順は経路Aによって実証され〔このときX=O2Me(28a)またはX=O(28 b)である〕、C−末端手順は経路Bによって実証される。 ビルディングブロック(36)の合成は、t-ブチルカルバメートで保護したL- フェニルアラニンから始めた。対応するウェインレブアミド(Weinreb amide) に転化させ〔N-メチル-O-メチルヒドロキシルアミン、ベンゾトリアゾール− 1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフ ェート(BOP)、およびトリエチルアミン、89%)、次いで水素化リチウムア ルミニウム(LAH)還元(90%)を施すことによりアルデヒド(31)を得た。 ピーターソンのオレフィン化法(Peterson Olefination)(トリメチルシリルメ チルグリニャール試薬;BF3・OEt2)にしたがって、対応する末端アルケン を得た。BOC保護基(反応条件下で除去されている)を、BOC-無水物を使 用して置き換え、これによって化合物(32)を得た(3工程に対して55%)。引 き続き末端アルケン(32)を、塩化メチレン中にてm−クロロペルオキシ安息香 酸(mCPBA)で処理して、エポキシド(33)を得た(78%)。オキサゾリジ ノン(34)(D−フェニルアラニンとピバルアルデヒドとの凝縮反応を、次いで Alloc-Clによる環化を起こさせて得られる)をKHMDSでメタレート 化して対応するエノレートを生成させ、これを塩化ジエチルアルミニウムの存在 下にてエポキシド(33)でアルキル化した(62%)。結合生成物のヒドロキシル 基とカルバメートNH基を同時に保護して〔ジメトキシプロパン、触媒作用のあ るトシルアル コール(TsOH)、アセトン、77%〕アセトニド(35)を得た。オキサゾリジ ノン環の加水分解を行い〔1N NaOH/メタノール(1:1)、還流72時間〕 、メチルエステルを形成させ〔Mel、K2CO3、ジメチルホルムアミド(DM F)〕、そしてアミンの保護基をはずして〔触媒Pd(PPh3)4、ジメドン、T HF、3工程に対して76%〕アミノエステルのビルディングブロック(36)を得 た。 図5に示すように、エバンスタイプ(Evans-type)のオキサゾリジノン(37) からスタートして、フラグメント(44)を合成した。塩化ヒドロシンナモイルで (37)をアシル化し、ナトリウム1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラジド (NaHMDS)で処理して対応するエノレートを生成させ、引き続き臭化プレ ニルでアルキル化して化合物(38)を得た(82%)。ベンジルチオレートで処理 することによってキラル補助物(chiral auxillary)を除去し、次いで得られた チオエステルのLAH還元を行った(100%)。(39)の一級ヒドロキシル基を t−ブチルジメチルシリル(TBS)エーテルとして保護した(TBSCl、イ ミダゾール、97%)。オゾン分解を行って(O3、CH2Cl2、−78℃)アルデ ヒド(40)を得た(91%)。アルデヒド(40)とアミノエステル(41)とを凝縮 させ、次いでKHMDSで処理し、Alloc-Clでクエンチすることによっ てN−保護されたピロリノン(42)を得た(59%)。(42)のプレニル側鎖を、 OsO4とN−メチルモルホリンN−オキシド一水和物(NMO)によりヒドロ キシル化した。Alloc保護基(これらの条件下では酸化されている)をNa OHの2%ジオキサン溶液で除去した(2工程に対して85%)。得られたジオー ル(43)を、Pb(OAc)4で処理することによってさらにアルデヒド(44)に 酸化した(76%)。 フラグメント(44)と(36)を凝縮によって結合させ(図6)、KHMDSで 処理し、Alloc-Clでクエンチした(76%)。こうして得られたAllo c保護されたビスピロリノン(45)をジョーンズ試薬で酸化し(75%)、脱保護 処理し〔Pd(PPh3)4、ジメドン、THF、85%〕、そしてイソブチルクロロ ホルメートを使用して生成させた無水物混合物のアミノリシスによって対応する 第一アミドに変換させて、アミド(46)を得た(100%)。中間体(46)は、B OC 基とアセトニド基を脱保護処理することによって(メタノール中1NのHCl、 84%)、次いでt−ブチルカルバメート官能基を導入することによって(BOC 無水物、Et3N、CH2Cl2、76%)標的HIV-1阻害剤(11)に転化させる ことができた。脱保護処理し(メタノール中1NのHCl、84%)、次いで対応 するN−末端アミノ基を試薬(47)で処理することによって(85%)、同様の仕 方で標的阻害剤(49)を合成することができた。 阻害剤(11)と(49)の合成時に得られた化合物(40)(図6を参照)を、図 7に示すように、無水物混合物中間体(イソブチルクロロホルメートを使用して 生成させる)とt−ブチルアミンとの反応によって、その対応するt−ブチルア ミド(51)に転化させた(81%)。アセトニド基とBOC保護基を除去すること によりアミン(52)を得た(メタノール中1NのHCl、78%)。次いでアミン (52)をカーボネート試薬(47)で処理することによって標的阻害剤(53)に転 化させた。阻害剤(54)は、アミン(52)とBOC無水物との反応によって合成 することができた(2工程に対して78%)。 化合物(55)〔(11)と(49)の合成時に得られたもの〕をメタノール中1N のHClで24時間処理して(図8)エステル(57)を得た(61%)。同じ反応を 1時間だけ行って第一アミド(56)を生成させた。エステル(57)を、BOC無 水物と反応させることによって標的阻害剤(59)に(53%)、またカーボネート 試薬(47)と反応させることによって標的阻害剤(58)に転化させた(62%)。 ジクロロケテン(塩化トリクロロアセチルと亜鉛からその場で生成させる)の インデンへの付加環化を行い(80%)、次いで水素化トリブチル錫による還元を 行って(85%)シクロブタノン(60)を得た(図9)。ケトン(60)とジョンソ ン・スルホキシミン(Johnson sulfoximine)のリチウムアニオンとのカップリ ングにより、ジアステレオマーアルコールである(61a)(37%)および(61b) (39%)との混合物を得た。これらのジアステレオマーは、分別結晶によって分 離した。化合物(61a)をトルエン中で24時間加熱して光学的に純粋なシクロブ タノン(-)-(60)を得た(95%)。次いで酸化を行って(H22、酢酸/水、9: 1)ラクトン(62)を得た(90%)。ウェインレブアミドに転化させ、そして新 たに生 成したヒドロキシル基をTBSエーテルとして保護して、化合物(63)を得た( 2工程に対して88%)。水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)で還元 して(DIBAL、THF、0℃、91%)アルデヒド(64)を得た。 図10に示すように、凝縮させてからKHMDSで処理することによって、アル デヒド(64)のアミノエステル(36)によるピロリノン環化を行った。こうして 得られたピロリノン(65)を、メタノール中1規定塩酸で処理してアミン(66) を得た(91%)。次いで、カーボネート(47)およびBOC無水物で処理するこ とによって、それぞれ標的HIV-1プロテアーゼ阻害剤(67)(86%)および (68)(63%)を得た。 本発明のピロリノンベース化合物はアミノ基を含み、したがって種々の無機酸 や有機酸と塩を形成することができる。このような塩も本発明の範囲内である。 代表的な塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸 塩、重硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩 、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩 、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、メタンスルホン酸塩、乳酸塩、マイ イン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ 酸塩、パモエート(pamoate)、過硫酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピ オン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、および ウンデカン酸塩などがある。これらの塩は従来の手段によって、たとえば、塩が 不溶であるような溶媒もしくは媒体中にて、あるいは後で減圧もしくは凍結乾燥 によって除去できる水のような溶媒中にて、生成物の遊離塩基形態物と1当量以 上の適切な酸とを反応させることによって形成することができる。これらの塩は さらに、適切なイオン交換樹脂上にて、存在する塩のアニオンを他のアニオンと 交換することによって形成することもできる。 本発明はさらに、1種以上のピロリノンベース化合物を含んだ予防用、診断用 、および治療用組成物を提供する。このような組成物の有効量を投与することに よって、たとえばヒトあるいは他の幾つかのタイプの哺乳動物において予防反応 (prophylactic response)または治療反応(therapeutic response)を生成さ せ ることができる。予防反応または治療反応の生成には、望ましい反応の開始や高 まりだけでなく、望ましくない反応の停止や抑制も含まれる。 本発明の方法に使用するための組成物は、固体、半固体、または液体のいずれ の形態であってもよく、1種以上のピロリノンベース化合物を、外用、腸溶用、 あるいは非経口用に適した有機または無機のキャリヤーもしくは賦形剤との混合 物の形で活性成分として含むことができる。活性成分は、たとえば、タブレット 、ペレット、カプセル、坐剤、溶液、エマルジョン、懸濁液、および使用に適し た他の全ての形態物にするための、無毒性で医薬用として許容しうる通常のキャ リヤーと配合することができる。使用できるキャリヤーは、水、グルコース、ラ クトース、アラビアゴム、ゼラチン、マンニトール、スターチペースト、トリケ イ酸マグネシウム、タルク、コーンスターチ、ケラチン、コロイダルシリカ、ポ テトスターチ、ウレア、および固体、半固体、または液体の形で製剤を製造する のに適した他のキャリヤーであり、さらに補助剤、安定剤、増粘剤、着色剤、お よび香料も使用することができる。活性成分は、疾患のプロセスまたは状態に応 じて、所望の効果を発揮するに足る量にて医薬用組成物中に組み込まれる。 経口投与の場合、種々の賦形剤(たとえば、微結晶質セルロース、クエン酸ナ トリウム、炭酸カルシウム、リン酸二カルシウム、およびグリシン)を種々の崩 壊剤〔たとえば、スターチ(好ましくはコーンスターチ、ポテトスタート、また はタピオカスターチ)、アルギン酸、および特定のケイ酸塩錯体〕と共に、そし てさらにポリビニルピロリドン、スクロース、ゼラチン、およびアラビアゴムの ような造粒バインダーと一緒に使用することができる。さらに、ステアリン酸マ グネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、およびタルク等の滑剤は、タブレット化 の目的に対して極めて有用であることが多い。類似タイプの固体組成物もゼラチ ンカプセル中の充填剤として使用することができる。この点における好ましい物 質としては、ラクトースすなわち乳糖、および高分子量ポリエチレングリコール などがある。経口投与に対して水性懸濁液および/またはエリキシルが求められ る場合、活性成分を、種々の甘味剤もしくは風味剤、着色物質もしくは染料、な らびに必要に応じて乳化剤および/または懸濁剤と、そしてさらには水、エタノ ール、プロピレングリコール、グリセリン、およびこれらの種々の組合せ物のよ うな希釈剤と組み合わせて配合することができる。 非経口投与の場合、ピロリノンベース化合物をゴマ油もしくは落花生油中に、 あるいは水性プロピレングリコール中に溶解して得られる溶液を使用することが できる。水性溶液は、必要に応じて緩衝剤で適切に処理しなければならず(好ま しくはpH>8)、また液体希釈剤を先ず最初に等張性にしなければならない。 これらの水性溶液は静脈注射用として適している。油状溶液は、関節内注射用、 筋内注射用、および皮下注射用として適している。これら全ての溶液の無菌状態 での調製は、当業者によく知られている医薬技術によって容易に行うことができ る。さらに、皮膚の炎症状態を治療する際に、本発明の化合物を局所的に投与す ることができる。こうした投与は、標準的な医薬上の仕方にしたがって、クリー ム、ゼリー、ゲル、ペースト、軟膏、およびこれらの類似物によって行うのが好 ましい。 単一の投与形態物を得るためにキャリヤー物質と組み合わせることのできる活 性成分の量は、治療を受けるホストおよび投与方式の種類によって異なる。特定 の患者に対する具体的な投与レベルは、使用する特定の化合物の活性、年齢、体 重、一般的な健康状態、性別、規定食、投与の時間、投与の経路、排出の速度、 薬物の組合せ、および治療を受ける特定の疾患の程度を含めた、種々のファクタ ーによって異なる。場合によっては、上記範囲の下限未満の投与レベルで充分で あることがあり、一方、他のケースにおいては、より高い投与レベルを一日全体 を通して幾つかの少量投与に分けるならば、いかなる有害な副作用も引き起こす ことなく、より多い投与量を使用することができる。 本発明のさらなる目的、利点、および新規特徴は、以下の実施例(本発明がこ れらの実施例によって限定されることはない)を考察すれば、当業者には明らか となろう。実施例1 オキサゾリジノンの製造 A.D−ロイシンから誘導されるオキサゾリジノン、構造(17b) 25.0g(191ミリモル)のD−ロイシンを400mlの95%エタノール中に溶解して 得られる溶液に、7.62g(191ミリモル)のNaOHを50mlのH2O中に溶解して 得られる溶液を加えた。溶液を穏やかに加熱して確実に溶解させ、沈殿が生じる まで減圧にて濃縮した。得られたスラリーを500mlのペンタンで希釈し、次いで3 1.1ml(286ミリモル)のピバルアルデヒドを加えた。フラスコにディーン-シュ タルク・トラップと凝縮器を取り付け、水の捕集が停止するまで(48時間)、混 合物を加熱還流した。混合物を自然冷却し、減圧下で濃縮して白色粉末を得た。 トルエンを加え、減圧下で除去して乾燥プロセスを完了させ、固体を減圧にて一 晩保存した。 乾燥した塩を400mlのCH2Cl2で処理し、混合物を0℃に冷却した。アリル オキシクロロホルメート(30.3ml,286ミリモル)を加え、スラリーを5℃で14 日、そして室温でさらに2日撹拌した。混合物を100mlの酢酸エチル(EtOA c)と100mlのNaHCO3飽和水溶液で希釈し、そして50mgのジメチルアミノピ リジン(DMAP)を加えて、過剰のアリルオキシクロロホルメートの加水分解 を触媒させた。混合物を3時間撹拌し、層を分離し、有機層を150mlの10%Na HSO4水溶液とNaHCO3飽和水溶液(2×150ml)で洗浄した。有機層を無 水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して49.0gの黄色油状物を得た。こ の油状物をヘキサン中に溶解し、ドライアイス浴中で冷却して、23.49gの白色 結晶質粉末を得た。母液を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10 %EtOAc/ヘキサン)にて処理して、さらに4.47gの固体オキサゾリジノンを 得た。単一ジアステレオマーとしての高純度オキサゾリジノンのトータル収量は 32.36g(収率60%)であった。 B. D−フェニルアラニンから誘導されたオキサゾリジノン、構造(17a) 実施例1Aの手順にしたがって、15.3g(92.6ミリモル)のD−フェニルアラニ ン、3.70g(96.6ミリモル)のNaOH、及び15.1ml(139ミリモル)のピパルアル デヒドを使用して、D−フェニルアラニンのシッフ-塩基塩を得た。14.7ml(139 ミリモル)のアリルオキシクロロホルメートを5℃で10日間、次いで室温で2日 間使用してオキサゾリジノンの形成を促進させて、26.51gの粗製物(高いジア ステレオマー純度を有する)を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、 10%EtOAc/ヘキサン)により22.50g(収率77%)の高純度オキサゾリジノン を得た。 C.D−バリンから誘導されたオキサゾリジノン、構造(17c) 実施例1Aの手順にしたがって、25.0g(213ミリモル)のD−バリン、8.54g( 213.4ミリモル)のNaOH、および34.8ml(320ミリモル)のピパルアルデヒドを 使用して、D−バリンのシッフ-塩基塩を得た。34.0ml(320ミリモル)のアリルオ キシクロロホルメートを5℃で14日間、次いで室温で一晩使用してオキサゾリジ ノンの形成を促進させて、高いジアステレオ選択性を有する粗製物を得た。フラ ッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)により47.38g (収率82%)の高純度オキサゾリジノンを得た。 実施例2 オキサゾリジノンのアルキル化 A. D−ロイシンから誘導されたオキサゾリジノンのアルキル化 D−ロイシンから誘導された11.5g(40.6ミリモル)のオキサゾリジノンを150m lのテトラヒドロフラン(THF)中に溶解して得られる溶液を、ドライアイス/ エーテル浴で−78℃に冷却した。この溶液に、カリウム1,1,1,3,3,3−ヘ キサメチルジシラジン(KHMDS)の0.5Mトルエン溶液97.4ml(48.7ミリモル )を、滴下ロートにより内部温度を−70℃以下に保持するような速度で加えた。 得られた黄色溶液を−78℃で15分撹拌し、それから12.1ml(81.2ミリモル)の1− ブ ロモ−3−メチル−2−ブテンを滴下し、この場合も温度を−70℃以下に保持し た。本溶液を−78℃で30分撹拌し、次いで300mlの10%NaHSO4水溶液でクエ ンチした。本混合物をEtOAcで抽出し(2×100ml)、有機相をNaHSO4 10%水溶液(2×200ml)、NAHCO3飽和水溶液(1×200ml)、および200ml のNaCl飽和水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧に て濃縮することにより、15.93gの粗製物を得た。これをフラッシュクロマトグ ラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)により精製して13.8g(収率96 %)の高純度アルキル化生成物〔構造(18b)〕を得た。 B. D−フェニルアラニンから誘導されたオキサゾリジノンのアルキル化 実施例2Aに記載の手順にしたがって、D−フェニルアラニンから誘導された 6.00g(18.9ミリモル)のオキサゾリジノン、45.4ml(22.7ミリモル)のKHMDS の0.5Mトルエン溶液、および5.63g(37.8ミリモル)の1−ブロモ−3−メチル− 2−ブテンを使用して、5.19g(収率71%)のアルキル化生成物〔構造(18a)〕を 得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)に よって精製した。 C. D−バリンから誘導されたオキサゾリジノンのアルキル化 実施例2Aに記載の手順にしたがって、D−バリンから誘導された6.70g(24. 9ミリモル)のオキサゾリジノン、60.0ml(29.9ミリモル)のKHMDSの0.5Mト ルエン溶液、および7.45g(50.0ミリモル)の1−ブロモ−3−メチル−2−ブテ ンを使用して、8.08g(収率96%)のアルキル化生成物〔構造(18c)〕を得た。フ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)によって精 製した。 実施例3 オキサゾリジノンの加水分解とエステル化 A. D−ロイシンから誘導されたAlloc-保護アミノエステル D−ロイシンから誘導されたプレニル化オキサゾリジノン2.00g(5.69ミリモ ル)を30mlのメタノールおよび30mlの1規定NaOH水溶液中に溶解して得られ た溶液を、16時間加熱還流した。溶液を自然冷却し、減圧下にて濃縮した。残留 物を10%NaHSO4水溶液で酸性にし、次いでEtOAcで抽出した(3×50m l)。有機相を合わせ、50mlの水および50mlのNaCl飽和水溶液で洗浄し、無 水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して粗製残留物を得た。 この粗製残留物を5.0mlのDMF中に溶解し、2.0gの無水K2CO3を加えた。 本混合物を0℃に冷却し、0.71ml(11.4ミリモル)のヨードメタンを徐々に加えた 。得られた黄色混合物を0℃で30分、次いで室温で30分撹拌した。10mlの水で反 応をクエンチし、エーテルで抽出した(2×50ml)。有機相を合わせ、水(4× 50ml)、50mlのNaHCO3飽和水溶液、および50mlのNaCl飽和水溶液で洗 浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して粘稠な油状物を得た。フ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)によって精 製して、 1.31g(収率78%)のエステル〔構造(20b)〕を得た。 B.D−フェニルアラニンから誘導されたAlloc保護アミノエステル 実施例3Aに記載の手順にしたがって、D−フェニルアラニンから誘導された 5.00g(13.0ミリモル)のプレニル化オキサゾリジノンを使用し、次いで5.0gの 無水K2CO3と1.62ml(26.0ミリモル)のヨードメタンを使用して3.76g(収率85 %)のエステル〔構造(20a)〕を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ 、10%EtOAc/ヘキサン)によって精製した。 C. D−バリンから誘導されたAllod保護アミノエステル 実施例3Aに記載の手順にしたがって、D−バリン誘導された30.0g(111ミリ モル)のプレニル化オキサゾリジノンを使用し、次いで30gの無水K2CO3と31. 6g(222ミリモル)のヨードメタンを使用して20.0g(収率63%)のエステル〔構造 (20c)〕を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘ キサン)によって精製した。 実施例4 N−Alloc保護アミノエステルの脱保護処理 A. D−ロイシンから誘導されるアミノエステル D−ロイシンから誘導されたN−Alloc保護アミノエステル3.33g(11.2 ミリモル)、7.9g(56ミリモル)のジメドン、46mg(0.04ミリモル)のPd(PPh3 )4、および50mlのTHFを含んだ混合物を室温で16時間攪拌し、100mlのエーテ ルで希釈し、そして1規定HCl水溶液で抽出した(5×75ml)。水相を合わせ 、固体K2CO3を加えることにより塩基性にし、そしてEtOAcで抽出した( 3×100ml)。有機相を合わせ、100mlのNaHCO3飽和水溶液および100mlのN aCl飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下にて 濃縮して淡褐色の油状物を得た。この油状物をクーゲルロール蒸留(Kugelrohr distillation)によって処理して(ヒートガン、0.01mmHg)、2.30g(収率96%) の高純度アミノエステル〔構造(21c)〕を無色油状物として得た。 B. D−フェニルアラニンから誘導されたアミノエステル 実施例4Aに記載の手順にしたがって、D−フェニルアラニンから誘導された 11.9g(35.9ミリモル)のAlloc保護アミノエステル、15.1g(108ミリモル) のジメドン、および750mg(0.65ミリモル)のPd(PPh3)4を使用して、8.18g (収率91%)の遊離アミノエステル〔構造(21a)〕を、クーゲルロール蒸留後に 結晶質固体として得た。 C. D−バリンから誘導されたアミノエステル 実施例4Aに記載の手順にしたがって、D−バリンから誘導された20.0g(70.3 ミリモル)のAlloc保護アミノエステル、19.7g(141ミリモル)のジメドン、 および406mg(0.035ミリモル)のPd(PPh3)4を使用して、12.0g(収率86%)の 遊離アミノエステル〔構造(21c)〕を、クーゲルロール蒸留後に,粘性油状物 として得た。 実施例5 アミノエステルのBoc保護 A. D−ロイシンンから誘導されたBoc保護アミノエステル D−ロイシンから誘導された1.72g(8.06ミリモル)のアミノエステルと2.20g (10.1ミリモル)のジ−tert−ブチルジカーボネートを15mlのTHF中に溶解して 得られた溶液を、16時間加熱還流した。溶液を自然冷却し、15mlのH2Oと20mg のDMAPを加えて、過剰のジ−tert−ブチルジカーボネートの加水分解を触媒 させた。30分後に混合物をEtOAcで抽出し(2×25ml)、有機相を合わせ、 10%NaHSO4水溶液(2×25ml)、NaHCO3飽和水溶液(2×25ml)、お よびNaCl飽和水溶液(2×25ml)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで 乾燥し、濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10% EtOAc/ヘキサン)により、2.37g(収率94%)のBoc保護アミノエステル を無色透明の油状物として得た。 B. D−フェニルアラニンから誘導されたBoc保護アミノエステル 実施例5Aに記載の手順にしたがって、D−フェニルアラニンから誘導された 1.50g(60.6ミリモル)のアミノエステルと1.65g(75.8ミリモル)のジ−tert−ブ チルジカーボネートを使用して操作を行い、フラッシュクロマトグラフィー(シ リカ、10% EtOAc/ヘキサン)による精製後に、1.90g(収率90%)の高純度 のBoc保護アミノエステルを得た。 C. D−バリンから誘導されたBoc保護アミノエステル 実施例5Aに記載の手順にしたがって、D−バリンから誘導された632mg(3.17 ミリモル)のアミノエステルと864mg(3.96ミリモル)のジ−tert−ブチルジカーボ ネートを使用して操作を行い、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10% EtOAc/ヘキサン)による精製後に、846mg(収率89%)の高純度のBoc保護 アミノエステルを得た。 実施例6 末端オレフィンのアルデヒド中間体への酸化開裂 A. D−ロイシンから誘導されたアルデヒド中間体 D−ロイシンから誘導された7.22g(23.0ミリモル)のN−Boc保護アミノエ ステルを100mlのCH2Cl2中に溶解して得られた溶液を−78℃に冷却した。青 色が現れるまで溶液中にオゾンを吹き込んだ。溶液をアルゴンでパージし、6.03 g(23.0ミリモル)のトリフェニルホスフィンを加え、溶液を室温に自然上昇させ た。溶液を減圧下で濃縮し、得られた油状物をクロマトグラフィー(シリカ、20 %EtOAc/ヘキサン)にて処理して6.40g(収率97%)の、D−ロイシンから 誘導された高純度アルデヒドを無色透明油状物として得た。 B. D−フェニルアラニンから誘導されたアルデヒド中間体 実施例6Aに記載の手順にしたがって、D−フェニルアラニンから誘導された 5.27g(15.2ミリモル)のN-Boc保護ジ置換アミノエステルを使用して、3.78 g(収率78%)のD−フェニルアラニンから誘導された高純度アルデヒドを得た。 本物質は、フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン )処理後の静置で固化した。 C. D−バリンから誘導されたアルデヒド中間体 実施例6Aに記載の手順にしたがって、D−バリン誘導された302mg(1.09ミ リモル)のN-Boc保護ジ置換アミノエステルを使用して操作を行い、フラッ シュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)処理後に、227mg (収率76%)のD−バリンから誘導された高純度アルデヒドを得た。 実施例7 D−フェニルアラニンから誘導されたカルボン中間体 D−フエニルアラニンから誘導された650mg(2.02ミリモル)のアルデヒドを5 mlのDMF中に溶解して得られた溶液を1.90g(5.06ミリモル)のピリジニウムジ クロメート(PDC)で処理し、20時間攪拌した。このあと80mlのH2Oを加え 、Et2Oで抽出した(3×25ml)。有機相を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥 し、濾過し、そして減圧下で濃縮して残留物を得た。この粗製残留物を25mlのE t2O中に再び溶解し、NaHCO3飽和水溶液で抽出し(3×25ml)、次いで1 N塩酸溶液を加えることによって酸性にした この酸性溶液をEt2Oで抽出し (3×200ml)、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して6 17mg(収率90%)のD−フェニルアラニンから誘導された酸を得た。 実施例8 D−フェニルアラニンから誘導されたメチルエステル中間体 D−フェニルアラニンから誘導された80.0mg(0.237ミリモル)のカルボン酸 をEt2O中に溶解して得られた溶液を、ジアゾメタンの溶液(ca.xx mM)で0 ℃にて黄色が持続するようになるまで処理した。得られた溶液から溶媒を蒸発除 去し、残留物をクロマトグラフィー処理して(シリカ、75%EtOAc/ヘキサ ン)73.2mg(収率92%)のD−フェニルアラニンから誘導されたエステルを得た 。 実施例9 D−フェニルアラニンか誘導されたモルホリノ中間体 D−フェニルアラニンから誘導された100mg(0.296ミリモル)のカルボン酸を 10mlのTHF中に溶解して得られた溶液を、−8℃にて39.0mg(0.385ミリモル )のN−メチルモルホリンで処理し、次いで54.7mg(0.400ミリモル)のイソブ チルクロロホルメートで処理した。5分攪拌した後、34.8mg(0.400ミリモル) のモルホリンを加え、反応混合物の温度を室温に自然上昇させた。室温にて15分 後、50mlのEt2Oを加え、混合物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そし て減圧下で濃縮して残留物を得た。これをクロマトグラフィー処理して(シリカ 、勾配溶離30→100%:EtOAc/ヘキサン)112.8mg(収率94%)のD−フェ ニルアラニンから誘導されたモルホリノアミドを得た。 実施例10 D−フェニルアラニンから誘導されたモルホリノ中間体 D−フェニルアラニンから誘導された310mg(0.763ミリモル)のモルホリノア ミドを5mlのCH2Cl2中に溶解して得られた溶液を、0℃にて164mg(1.53ミ リモル)の2,6−ルチジンで処理し、次いで339mg(1.53ミリモル)のトリメチ ルシリルトリフルオロアセテート(TMSOTf)で処理した。得られた混合物の温度 を室温に自然上昇させ、15分攪拌した。このあと反応混合物を、25mlのCH2C l2および25mlのNaHCO3飽和水溶液で処理した。有機部分をさらにNaHC O3飽和水溶液で抽出した(2×25ml)。有機部分を硫酸マグネシウムで乾燥し 、濾過し、そして減圧下で濃縮して残留物を得た。これをEt2Oから結晶化さ せて213.5mg(収率91%)のD−フェニルアミンから誘導された脱保護処理アミ ンを得た。 実施例11 [ 5(S)−プレニル−(5−ベンジル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5− イソブチル)ピロリン−4−3]−(1RR)−シクロヘキシルメチル)−2(R),3 (S)−ジヒドロキシ−5−エチル−ヘキサン A. Phe−Leu−Boc誘導体、[5−(S)−プレニル−(5−ベンジル )ピロリン−4−オン−3]−2(S)−ボラミン−2(−イソブチル)アセテートメ チルエステル D−フェニルアラニンから誘導された1.00g(4.04ミリモル)のアミンを20mlの 乾燥トルエン中に溶解して得られた溶液を、D−ロイシンから誘導された1.28g (4.45ミリモル)のアルデヒドの20mlトルエン溶液で処理した。減圧下でトルエン を除去し、残留物をさらなるトルエンでチェイスした(chased)(3×50ml)。 こうして得られた油状物を40mlのTHF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエ ン溶液の28.2ml(14.1ミリモル)を加えた。得られた溶液を10分攪拌し、200ml のEtOAcと200mlの10%NaHSO4水溶液を加えることによってクエンチし た。有機抽出液を10%NaHSO4水溶液で(2×100ml)、次いでNaHCO3 飽和水溶液で(2×100ml)洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し 、減圧下にて濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィーにより(シ リカ、30%EtOAc/ヘキサン)、1.31g(収率67%)の生成物をガラス状固体 として得 た。本物質は、EtOAc/ヘキサン混合物から0℃にて結晶化することができ た。 B. Phe−Leu−NH2、[5(S)−プレニル−(5−ベンジル)ピロリン −4−オン−3]−2(S)−アミノ−(2−イソブチル)アセテートメチルエステ 300mg(0.619ミリモル)のPhe−Leu−Bocピロリノンを 5.0mlのCH2 Cl2中に溶解して得られた溶液を、0℃にて331mg(1.48ミリモル)のTMS OTfで処理した.,反応混合物を室温に自然加温し、15分撹拌し、このあと25m lのCH2Cl2を、次いで100mlのNaHCO3飽和水溶液を加えることによって 反応混合物をクエンチ処理した。有機層を100mlのNaHCO3水溶液で洗浄し、 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して粗製油状物を得た。残留物をフ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ、80%EtOAc/ヘキサン)で処理する ことにより、201mg(収率84%)の遊離アミノエステルを淡黄色油状物として得 た。 C. Phe−Leu−ビス−シリルイソステレ(silyl isostere) 92.0mg(0.239ミリモル)のPhe−Leuアミンを5mlの乾燥トルエン中に 溶解して得られた溶液を、120g(0.239ミリモル)のアボットアルデヒド(Abbott aldehyde)の5mlトルエン溶液で処理した、トルエンを減圧下で除去し、残留 物をさらにトルエンでチェイスした(3×5ml)。得られた油状物を4.0mlのT HF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液1.90ml(0.956ミリモル)を加 えた。この溶液を10分撹拌し、次いで10mlのEtOAcと10mlの10%NaHSO4 水溶液を加えることによってクエンチした。有機抽出物を10%NaHSO4水溶 液で(2×10ml)、次いでNaHSO4飽和水溶液で(2×10ml)洗浄した。有 機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た。フラッ シュクロマトグラフィー(シリカ、20%EtOAc/ヘキサン)により、96.0g (収率48%)の生成物を油状物として得た。 D. Phe−Leu−ビス−ヒドロキシイソステレ(hdroxy isostere)、 構造(7) 10.0mgのPhe−Leu−ビス−シリルイソステレをHOAc:H2O:THF の3:1:1混合物中に溶解して得られた溶液を、50℃で5時間加温した。反応 混合物を減圧下で濃縮して固体とし、残留物をクロマトグラフィー処理(シリカ 、勾配溶離20→70%: EtOAc/ヘキサン)して4.5mg(収率62%)の生成物を 固体として得た。これをEtOAc/ヘキサン混合物から0℃にて結晶化させた 。 実施例12 [ 5(S)−プレニル−(5−ベンジル)ピロリン−4−オン−3]−2(R)−イソブ チルアセテート−[1−アミノ−1(S)−シクロヘキシルメチル−2(R)33(S) −ジヒドロキシ−5−メチル−ヘキサン]−アミド、構造(10a) A. メチルバレリアン酸支持体(methylvaleric acid substrate)、1−イ ソヘキシルアミド−5(S)−ベンジル−オキシゾリジノン 5.00g(28.2ミリモル)のオキサゾリジノンを100mlのTHF中に溶解して得ら れた溶液を、n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液17.6ml(28.2ミリモル) で−78℃にて処理し、15分撹拌した。このあと3.80g(28.2ミリモル)の塩化4− メチルバレリルを加え、混合物を30分攪拌した。本混合物を、50mlのNaHCO3 飽和宇水溶液と200mlのCH2Cl2でクエンチした。有機層をNaHCO3飽和 水溶液で(2×50ml)、次いでNaCl飽和水溶液で(2×50ml)で洗浄した。 有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た。フラ ッシュクロマトグラフィー(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)により、7.48 g(収 率96%)の生成物を油状物として得た。 B. プレニル化メチルバレリアン酸支持体、1−(2(4)−プレニル−4− メチル−ペンタミン)アミド−5(S)−ベンジル−オキシゾリジノン 1.0g(36.6ミリモル)のオキサゾリジノンを30mlのTHF中に溶解して得られ た溶液を、NaHMDSの1.0MのTHF溶液4.36ml(43.6ミリモル)で−78℃ にて処理した。得られた溶液を−78℃でさらに15分攪拌し、このあと2.16g(14. 5ミリモル)の1−ブロモ−3−メチル−2−ブテンを加えた。反応混合物を0℃ に自然加温し、20mlのEtOAcと50mlのNaHSO410%水溶液を加えること によってクエンチした。有機抽出物をNaHSO410%水溶液で(2×50ml)、 次いでNaHCO3飽和水溶液で(50ml)で洗浄した。有機相を無水硫酸マグネ シウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た。クロマトグラフィー(シリカ 、10%EtOAc/ヘキサン)により、1.12g(収率90%)の生成物を油状物とし て得た。 C. プレニル化アルコール、2(R)−プレニル−4−メチル−ペンタノール 6.16gのアルキル化オキサゾリジノンを300mlのTHF中に溶解して得られた溶 液を、ベンジルメルカプチドの溶液〔n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液1 6.8ml(26.90ミリモル)を、4.46g(35.87ミリモル)のベンジルメルカプタンを 含有した100mlのTHF溶液に加えることによって得られる〕で0℃にて処理し た。本混合物を15分撹拌した後、1.02g(26.90ミリモル)のLAHを加えた。15 分後、1.0mlのH2O、1.0mlの15%NaOH水溶液、次いで3.0mlのH2Oを加え ることによって反応混合物をクエンチした。本混合物をさらに30分攪拌し、濾過 し、フィルターケークをTHF(3×250ml)とエチルエーテル(3×250ml)で 充分に洗浄した。有機抽出物を減圧したで濃縮して油状物を得た。クロマトグラ フィー処理(シリカ、10%EtOAc/ヘキサン)により、2.76g(収率90%)の 生成物を油状物として得た。 D. プレニル化TBDMS保護アルコール、2(R)−プレニル−4−メチル −1−tert−ブチルジメタノールシラノール−ペンタン 1.00g(5.87ミリモル)のアルコールを10mlのDMF中に溶解して得られた溶液 を、999mg(14.7ミリモル)のイミダゾールと1.06g(7.05ミリモル)のTBSCl で処理した。反応混合物を16時間撹拌し、250mlのH2Oと50mlのEt2Oを加え た。有機相を減圧下で濃縮して油状物を得た。クロマトグラフィー処理(シリカ 、2% EtOAc/ヘキサン)により、1.65g(収率99%)の生成物を油状物とし て得た。 E. アルデヒドアミノ酸等価体(aldehyde amino acid equivalent)、3( R)−tert−ブチルジメタノールシリルヒドロキシメチル)−5−メチル−ヘキサ ン−1−アール 2.50g(8.79ミリモル)のオレフィンを100mlのCH2Cl2中に溶解して得られた 溶液を−78℃に冷却し、青色が現れるようになるまでオゾンを溶液中に吹き込ん だ。本溶液を7.5mlのジメチルスルフィドで処理し、室温に自然加温した。本溶 液を減圧下で濃縮し、得られた油状物をクロマトグラフィー処理(シリカ、5% EtOAc/ヘキサン)して、1.52g(収率85%)のアルデヒドを油状物として得 た。 F. Phe−“Leu″TBDMS保護アルコール、[5(S)−(5−ベンジ ル)ピロリン−4−オン−3]−2(S)−イソブチル−tert−ブチルジメチルシリ ルエーテル D−フェニルアラニンから誘導された1.00g(4.04ミリモル)のアミンを25mlの 乾燥トルエン中に溶解して得られた溶液を、1.10g(4.25ミリモル)のアルデヒド2 5mlトルエン溶液で処理した。減圧にてトルエンを除去し、残留物をさらなるト ルエンでチェイスした(3×50ml)。得られた油状物を30mlのTHF中に溶解し、 KHMDSの0.5Mトルエン溶液24.2ml(12.1ミリモル)を加えた。本溶液を10 分撹拌し、50mlのEtOAcと50mlの10%NaHSO4水溶液を加えることによ ってクエンチした。有機抽出物を10%NaHSO4水溶液で(2×50ml)、次い でNaHCO3飽和水溶液で(2×50ml)洗浄した。有機相を無水硫酸マグネシ ウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た フラッシュクロマトグラフィー により(シリカ、10→20% 勾配溶離:EtOAc/ヘキサン)、75.61ng(収率7 3%)の生成物を無色固体として得た。 G. Phe−“Leu″アルコール、[5(S)−プレニル−(5−ベンジル) ピロリン−4−オン−3]−2(R)−イソブチル−エタノール 1.15g(2.52ミリモル)のPhe−“Leu″−保護アルコールをHOAc:H2 O:THFの3:1:1混合物50ml中に溶解して得られた溶液を3時間攪拌した。 本混合物を減圧下にて濃縮し、得られた残留物をベンゼン/ヘキサンから0℃で 結晶化させて820mg(収率95%)の無色結晶質固体を得た。 H. アボットジヒドロキシイソステレアミン(Abbott dihy droxy isostere amine)のO−アセトニドN−Boc、1−boc−アミノ−1(R)−シクロヘキ シルメチル−2(R)33(S)−ジヒドロキシアセトニド−5−メチルヘキサン 500mg(1.46ミリモル)のアボットジオールを10mlのTHF/2,2−ジメトキ シプロピン(1:1)混合物中に溶解して得られた溶液を24時間攪拌し、次いで 減圧下で濃縮した。残留物をクロマトグラフィー処理(シリカ、10→20% 勾配 溶離: EtOAc/ヘキサン)して、534mg(収率96%)のアセトニドを得た。 I. アボットジヒドロキシイソステレアミンのO−アセトニド、1(S)−シ クロヘキシルメチル−2(R),3(S)−ジヒドロキシアセトアミド−5−メチル ヘキサミン 300mg(0.782ミリモル)のアセトニドを5mlのCH2Cl2中に溶解して得られ た溶液を、210mg(1.96ミリモル)の2,6−ルチジンで処理し、次いで348mg(1 .56ミリモル)のTMSOTfで処理した。反応混合物を15分撹拌し、25mlのE t2Oと25mlのNaHCO3飽和水溶液で処理した。有機相をNaHCO3飽和水 溶液でさらに洗浄した(2×25ml)。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過 し、そして減圧下で濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー処理(シリ カ、50→100% 勾配溶離: Et2O/ヘキサン)して184mg(収率83%)のアミン を得た。 実施例13 [ 5(S)−プレニル−(5−ベンジル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5− イソブチル)ピロリン−4−オン−3−]−(5(S)−イソブチル)ピロリン−4− オン−3]−(5(S)−(5−イソプロピル)ピロリン−4−オン−3]−2(S)− Boc−アミノ−(2−ベンジル)アセテートメチルエステル A. Leu−Leu−Boc、[5(S)−プレニル−(5−イソブチル)ピロ リン−4−オン−3]−2(S)−Boc−アミノ−(2−イソブチル)アセテート メチルエステル D−ロイシンから誘導された1.0g(4.69ミリモル)のアミンを20mlの乾燥トル エン中に溶解して得られた溶液を、D−ロイシンから誘導されたアルデヒド1.41 g(4.92ミリモル)の20mlトルエン溶液で処理した。減圧下にてトルエンを除去し 、残留物をさらなるトルエンでチェイスした(3×50ml)。得られた油状物を75 mlのTHF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液32.8ml(16.4ミリモル )を加えた。本溶液を10分撹拌し、次いで200mlのEtOAcと200mlのNaHS O410%水溶液を加えることによってクエンチした。有機抽出物をNaHSO410 %水溶液で(2×100ml)、次いでNaHCO3飽和水溶液で(2×100ml)洗浄 した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た 。フラッシュクロマトグラフィーにより処理して(シリカ、30% EtOAc/ヘ キサン)、2.36g(収率90%)の生成物をガラス状固体として得た。 B. Leu−Leu−NH2、[5(S)−プレニル−(5−イソブチル)ピロリ ン−4−オン−3]−2(S)−アミノ−(2−イソブチル)アセテートメチルエス テル 335mg(0.743ミリモル)のLeu−Leu−Bocピロリノンを5.0mlのCH2 Cl2中に溶解して得られた溶液を、0℃にて331mg(1.49ミリモル)のTMSO Tfで処理した。反応混合物を室温に自然加温し、15分攪拌した。25mlのCH2 Cl2を、次いで100mlのNaHCO3飽和水溶液を加えることによって反応をク エンチした。有機層をさらに100mlのNaHCO3水溶液で洗浄し、無水硫 酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して粗製油状物を得た。フラッシュクロマトグラ フィーにより処理して(シリカ、20% EtOAc/ヘキサン)、236mg(収率90 %)の遊離アミノエーテルを得た。これを0℃にてヘキサン/EtOAcから結 晶化させた。 C. Val−Phe−Boc、[5(S)−プレニル−(5−イソプロピル)ピ ロリン−4−オン−3]−2(S)−Boc−アミノ−(2−ベンジル)アセテート メチルエステル D−バリンから誘導された886mg(4.45ミリモル)のアミンを25mlの乾燥トル エン中に溶解して得られた溶液を、D−フェニルアラニンから誘導されたアルデ ヒド1.50g(4.67ミリモル)の25mlトルエン溶液で処理した。減圧下でトルエン を除去し、残留物をさらなるトルエンでチェイスした(3×50ml)。得られた油 状物を40mlのTHF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液35.6ml(17.8 ミリモル)を加えた。本溶液を10分攪拌し、100mlのEtOAcと100mlのNaH SO410%水溶液を加えることによってクエンチした。有機抽出物をNaHSO4 10%水溶液で(2×100ml)、次いでNaHCO3飽和水溶液で(2×100ml)洗 浄した。 有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて濃縮して油状物を得た。ヘ キサン/EtOAc(7:3)を溶媒系としたシリカゲルによる残留物のフラッシ ュクロマトグラフィー処理により、1.50g(収率72%)の生成物を得た。これをエ ーテルに溶解し、エーテルを徐々に蒸発させて結晶化させた。 D. Val(ald)−Phe−Boc、[5(S)−エタナール−(5−イソプ ロピル)ピロリン−4−オン−3]−2(S)−Boc−アミノ−(2−ベンジル)ア セテートメチルエステル 1.25g(2.66ミリモル)のVal−Phe−Bocをアセトン/H2O(8:1) 混合物90ml中に溶解して得られた溶液を、622mg(5.31ミリモル)のNMOおよ び数粒のOsO4結晶で処理した。反応混合物を24時間撹拌し、このあと25mlの1 0%NaHSO4水溶液と50mlのEtOAcを加えることによってクエンチした。 有機層を10%NaHSO3水溶液で(2×25ml)、次いでNaCl飽和水溶液で (2×25ml)洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減 圧下で濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、50→10 0% 勾 配溶離: EtOAc/ヘキサン)により処理して1.32g(収率96%)の生成物を得 た。本生成物を15mlのベンゼン中に溶解し、1.0gのK2CO3と1.47g(3.32ミリ モル)の四酢酸鉛で処理した。反応混合物を10分攪拌し、50mlのH2Oと50mlのE tOAcでクエンチした。有機層をNaHCO3飽和水溶液で洗浄し(3×50ml )、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮して油状物を得た 。この油状物にEt2Oを加え、そして5℃に保存することによって結晶化させ て、904mgの無色結晶質固体を得た。濾液をフラッシュクロマトグラフィー処理 して(シリカ、50% EtOAc/ヘキサン)さらに73mg(オレフィンからの全体 収率83%)の生成物を得た。本生成物をエチルエーテルから0℃にて結晶化させ た。 E. Leu−Val−Phe−Boc、[5(S)−プレニル−(5−イソブチ ル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソプロピル)ピロリン−4−オ ン−3]−2(S)−Boc−アミノ−2−ベンジルアセテートメチルエステル D−ロイシンから誘導された600mg(2.81ミリモル)のアミンを25mlの乾燥ト ルエン中に溶解して得られた溶液を、Val−Phe−Bocアルデヒド1.25g (2.81ミリモル)の25mlトルエン溶液で処理した。減圧下でトルエンを除去し、 残留物をさらなるトルエンでチェイスした(4×50ml)。得られた油状物を100m lのTHF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液56.2ml(28.1ミリモル) を加えた。本混合物を10分攪拌し、100mlのEtOAcと100mlのNaHSO410 %水溶液を加えることによってクエンチした。有機抽出物をNaHSO410%水 溶液で(2×100ml)、次いでNaHCO3飽和水溶液で(2×100ml)洗浄した 。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た。フ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ、30→75% 勾配溶離: EtOAc/ヘキサ ン)により処理して744mg(収率44%)の生成物を得た。これをエーテルに溶解 し、エーテルを徐々に蒸発させることによって結晶化させることができた。445m gの出発物質も回収できた(回収率36%)。 F. Leu(ald)−Val−Phe−Boc、[5(S)−エタナール−5( −イソブタール)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソプロパーピロリ ン−4−オン−3]−2(S)−Boc−アミノ−2−ベンジルアセテートメチル エステル 750mg(1.23ミリモル)のLeu−Val−Phe−Bocを45mlのアセトン/ H2O(8:1)混合物中に溶解して得られた溶液を、289mg(2.47ミリモル)のNM Oと数粒のOsO4結晶(約5mg)で処理した。本混合物を24時間攪拌してから 、25mlのNaHCO310%水溶液と50mlのEtOAcで反応をクエンチした。有 機層をNaHSO310%水溶液で(2×25ml)、次いでNaCl飽和水溶液で( 2×25ml)洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして減圧 下で濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、50→100 % 勾配溶離: EtOAc/ヘキサン)により処理して生成物を得た。本生成物を 10mlのベンゼン中に溶解し、750mgのK2CO3と684mg(1.54ミリモル)の四酢酸 鉛で処理した。反応混合物を10分撹拌し、次いで50mlのH2Oと50mlのEtOA cでクエンチした。有機層をNaHCO3飽和水溶液(3×50ml)で洗浄し、硫 酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して油状物を得た。この油状物 にエーテルを加え、5℃で保存することによって結晶化させて457mg(収率64% )の無色結晶質固体を得た。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、50 % EtOAc/ヘキサン)により処理して、さらに95mg(13%、トータル収率77 %)の生成物を得た。これを0℃にてエーテルから結晶化させた。 G. Leu−Leu−Val−Phe−Boc、[5(S)−プレニル−(5− イソブチル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソブチル)ピロリン− 4−オン−3][5(S)−(5−イソプロピル)ピロリン−4−オン−3]−2(S) −Boc−アミノ−2−ベンジルアセテートメチルエステル D−ロイシンから誘導された175mg(0.819ミリモル)のアミンを25mlの乾燥ト ルエン中に溶解して得られた溶液を、Leu−Val−Phe−Bocアルデヒ ド500mg(0.860ミリモル)の25mlクロロホルム溶液で処理した。減圧下にて溶媒 を除去し、残留物をさらなるトルエンでチェイスした(4×50ml)。得られた油 状物を30mlのTHF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液16.4ml(8.19 ミリモル)を加えた。反応混合物を15分攪拌し、10mlのEtOAcと100mlの10 %NaHSO4水溶液を加えることによりクエンチした。有機抽出物をNaHS O410%水溶液で(2×100ml)、次いでNaHCO3飽和水溶液で(2×100ml) 洗浄 した。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して油状物を得た 。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、勾配溶離 30→75%: EtOAc/ヘ キサン)により処理して397mg(収率59%)の生成物を得た。これをエーテルに 溶解し、エーテルを徐々に蒸発させることによって結晶化させた。さらに、159m gの出発物質も回収された(回収率29%)。 H. Leu(ald)−Leu−Val−Phe−Boc、[5(S)−エタナ ール−(5−イソブチル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソブチル) ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソプロピル)ピロリン−4−オン− 3]−2(S)−Boc−アミノ−2−ベンジルアセテートメチルエステル 340mg(0.456ミリモル)のLeu−Leu−Val−Phe−Bocを20mlの アセトン/H2O(8:1)混合物中に溶解して得られた溶液を、107mg(0.913ミリ モル)のNMOと数粒のOsO4結晶(約5mg)で処理した。本混合物を48時間 攪拌した後、20mlの10%NaHSO4水溶液と20mlのEtOAcで反応をクエン チした。有機層を10%NaHSO3水溶液で(2×10ml)、次いでNaCl飽和 水溶液で(2×10ml)洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、 減圧下にて濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ、50 →100% 勾配溶離: EtOAc/ヘキサン)により処理して得た生成物を10mlの ベンゼン中に溶解し、350mgのK2CO3と253mg(0.571ミリモル)の四酢酸鉛で 処理した。反応混合物を10分撹拌し、20mlのH2Oと20mlのEtOAcでクエン チした。有機層をNaHCO3飽和水溶液で洗浄し(3×20ml)、硫酸マグネシ ウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して油状物を得た。これにEt2Oを加え 、0℃にて保存することによって結晶化させて122mg(収率37%)の無色結晶質 固体を得た。濾液をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、EtOAc)によ り処理して、さらに42mg(13%、トータル収率50%)の生成物を得た。本生成物 をエチルエーテルから0℃にて結晶化させた。 I. Phe−Leu−Leu−Val−Phe−Boc、[5(S)−プレニ ル−(5−ベンジル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソブチル)ピロ リン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソブチル)ピロリン−4−オン−3]−[ 5(S)−(5−イソプロピル)ピロリン−4−オン−3]−2(S)−Boc−アミ ノ−2−ベンジルアセテートメチルエステル D−ロイシンから誘導されたアミンを乾燥トルエン中に溶解して得られる溶液 を、Leu−Val−Phe−Bocアルデヒドのクロロホルム溶液で処理する 。減圧にてトルエンを除去し、残留物をさらなるトルエンでチェイスする。得ら れる油状物をTHF中に溶解し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液を加える。反応 混合物を15分撹拌し、EtOAcと10%NaHSO4水溶液を加えることによっ てクエンチした。有機抽出物を10%NaHSO4水溶液で、次いでNaHCO3飽 和水溶液で洗浄する。有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下にて濃縮 して構造体(25)を油状物として得る。フラッシュクロマトグラフィー(シリカ 、勾配溶離、EtOAc/ヘキサン)により処理して得られる生成物にエーテル を加え、そしてエーテルを徐々に蒸発させることによって結晶化させることがで き、このとき出発物質も回収される。実施例14 Phe−Leu−Leu−Boc、[5(S)−プレニル−(5−ベンジル)ピロリ ン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソブチル)ピロリン−4−オン−3]−2( S)−Boc−アミノ−イソブチルアセテートメチルエステル 225mg(0.586ミリモル)のPhe−Leuアミンを10mlの乾燥トルエン中に溶 解して得られた溶液を、D−ロイシンから誘導されたアルデヒド185mg(0.645ミ リモル)の10mlトルエン溶液で処理した。減圧にてトルエンを除去し、残留物を さらなるトルエンでチェイスした(4×10ml)。得られた油状物をN,N,N',N'− テトラメチレンジアミン(TMEDA))/THF(1:1.5)混合物35ml中に溶解 し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液9.4ml(4.69ミリモル)を加えた。反応混合 物を15分撹拌し、50mlのEtOAcと50mlの10%NaHSO4水溶液を加えるこ とによってクエンチした。有機抽出物を10%NaHSO4水溶液で(4×50ml) 、次いでNaHCO3飽和水溶液で(2×50ml)洗浄した。有機相を無水硫酸マ グネシウムで乾燥し、減圧下にて濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマトグ ラフィー(シリカ、20%: EtOAc/ヘキサン)により処理して111mg(収率30 %)の生成物を得た。 実施例15 A. Val−Phe−NH2、[5(S)−プレニル−(5−イソプロピル)ピロ リン−4−オン−3]−2(S)−アミノ−2−ベンジルアセテートメチルエステ 200mg(0.425ミリモル)のVal−Phe−Bocピロリノンを5.0mlのCH2 Cl2中に溶解して得られた溶液を、91.1mg(0.850ミリモル)の2,6−ルチジ ンと189mg(0.850ミリモル)のTMSOTfで処理した。反応混合物を15分 攪拌し、50mlのCH2Cl2を、次いで50mlのNaHCO3飽和水溶液を加えるこ とによってクエンチした。有機層をさらにNaHCO3水溶液で洗浄し(2×50m l)、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して粗製油状物を得た。フラ ッシュクロマトグラフィー(シリカ、50→100% 勾配溶離: EtOAc/ヘキサ ン)により処理して32.2mg(収率77%)のアミンを得た。 高分解能質量スペクトル(CI、メタン) m/z 371.2322[(M+H)+;C2 23123に対する計算値: 371.2334] B. Val−Phe−Cap、[5(S)−プレニル−(5−イソプロピル)ピ ロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−ベンジル)ピロリン−4−オン−3]− ベンジル 530mg(1.43ミリモル)のVal−Phe−アミンを25mlの乾燥トルエン中に 溶解して得られた溶液を、202mg(1.50ミリモル)のヒドロシンナムアルデヒド の25mlトルエン溶液で処理した。減圧下でトルエンを除去し、残留物をさらなる トルエンでチェイスした(2×50ml)。得られた油状物を50mlのTHF中に溶解 し、KHMDSの0.5Mトルエン溶液14.3ml(7.16ミリモル)を加えた。反応混 合物を15分攪拌し、100mlのEtOAcと100mlの10%NaHSO4水溶液を加え ることによってクエンチした。有機抽出物を10%NaHSO4水溶液で(2×100 ml)、次いでNaHCO3飽和水溶液で(2×100ml)洗浄した。有機相を無水硫 酸マグネシウムで乾燥し、減圧にて濃縮して油状物を得た。フラッシュクロマト グラフィー(シリカ、勾配溶離 30→50%: EtOAc/ヘキサン)により処理し て443g(収率68%)の生成物を得た。これをエーテルに溶解し、エーテルを徐々 に蒸発させることによって結晶化させることができた。 C. Leu−Val−Phe−NH2、[5(S)−プレニル−(5−イソブチ ル)ピロリン−4−オン−3]−[5(S)−(5−イソプロピル)ピロリン−4−オ ン−3]−2(S)−アミノ−2−ベンジルアセテートメチルエステル 50.0mg(0.743ミリモル)のLeu−Val−Phe−Bocピロリノンを3.0 mlのCH2Cl2中に溶解して得られた溶液を、22.0mg(0.206ミリモル)の2,6 −ルチジンと36.6mg(0.165ミリモル)のTMSOTfで処理した。反応混合物 を15分撹拌し、10mlのEt2Oを、次いで10mlのNaHCO3飽和水溶液を加える ことによってクエンチした。有機相をNaHCO3水溶液でさらに洗浄し(2×1 0ml)、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、そして濃縮して粗製油状物を得た。フ ラッシュクロマトグラフィー(シリカ、100% EtOAc)により処理して32.2 mg(収率77%)のアミンを得た.。 実施例16 本発明の化合物がHIV-1プロテアーゼの広がりを阻害・防止する程度を、 トンプソンらによる“J .Med.Chem1992,35,1686”に記載の方法にしたがっ て大まかに決定した。ハイムバッハらによる“Biochem .Biophys.Res.Commun1989, 164,955”にしたがって一般的に精製したHIV-1プロテアーゼを使 用して、IC50値とCIC95値を求めた。以下のようなデータが得られた。 当業者にとって、本発明の精神を逸脱することなく、本発明の好ましい実施態 様に対する多くの変形や改良形が可能であることは言うまでもない。したがって 、請求の範囲は、こうした全ての等価な変形も本発明の真の精神と範囲内に含め ている。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年3月4日 【補正内容】 請求の範囲 1. 構造 (式中、 RA1は、H、C−末端アミノ酸、C−末端ペプチド、アミン保護基、アミド保 護基、化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または化合物の薬力学的特性を 改良する基であり; RB1は、ORD、NRDD、N−末端アミノ酸、N−末端ペプチド、カルボキ シル保護基、化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または化合物の薬力学的 特性を改良する基であり; 各RCは、独立的にアミノ酸側鎖であり; RDは、H、アミン保護基、または1〜約7個の炭素原子を有するアルキルで あり; REは、Hまたはアミン保護基であるか、あるいはRA1とREが一緒になって、 化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または化合物の薬力学的特性を改良す る基であり; 各Qは、独立的にOHまたは=Oであり; nは0〜200であり; qは0または1であり; rは0または1であり;そして xは0または1である) を有する化合物。 8. RB1である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 9. RCがCH2−C65である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 10. RCが−CH2−C65−O−(CH2)z−C(O)C(O)RJであって、こ のときzが1〜約10であり、RJがHまたは1〜約12個の炭素原子を有するアル キルである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 11. 構造(39)、(40)、(44)、(45)、(50)、(49)、(68)、また は(69)を有する、請求の範囲第1項に記載の化合物。 12. 請求の範囲第1項に記載の化合物を医薬用として許容しうるキャリヤー 中に含んだ組成物。 13. 請求の範囲第1項に記載された少なくとも1種の化合物をペプチドの代 わりに供給することを含む、ペプチドの化学活性を模倣するか又は阻害する方法 。 14. 請求の範囲第1項に記載された少なくとも1種の化合物と酵素とを接触 させることを含む、酵素の化学活性を阻害する方法。 15. 一緒になった状態のRA1−N−REがモルホリノである、請求の範囲第 1項に記載の化合物。 16. RB1がNH−CH(CH2−C611)−CH(OH)−CH(OH)−CH2 −CH(CH3)2である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 17. RA1がC(O)O−t−ブトキシルである、請求の範囲第1項に記載の化 合物。 18. RB1がNH2である、請求の範囲第1項に記載の化合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スミス,アモス・ビー,ザ・サード アメリカ合衆国ペンシルバニア州19066, メリオン,ジェネラル・ラファイエット・ ロード 517 (72)発明者 スプレンゲラー,ポール アメリカ合衆国ペンシルバニア州19146, フィラデルフィア,サウス・トゥエンティ シックスス・ストリート 614 (72)発明者 ホルコウム,ライアン・シー アメリカ合衆国ニュージャージー州07452, グレン・ロック,セイレム・コート 20 (72)発明者 キーナン,テレンス アメリカ合衆国マサチューセッツ州02141, ケンブリッジ,スプリング・ストリート 62,アパートメント 1エル (72)発明者 ウッド,ジョン・エル アメリカ合衆国マサチューセッツ州02169, クインシー,サザーン・アーテリ 1035, アパートメント 301 (72)発明者 ガズマン,マーク アメリカ合衆国ペンシルバニア州19103, フィラデルフィア,ロンバード・ストリー ト 2101,アパートメント・エイ (72)発明者 パスターナク,アレクサンダー アメリカ合衆国ペンシルバニア州19103, フィラデルフィア,スプルース・ストリー ト 2134,アパートメント 1アール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 構造 (式中、 RA1は、H、C−末端アミノ酸、C−末端ペプチド、アミン保護基、アミド保 護基、化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または化合物の薬力学的特性を 改良する基であり; RB1は、ORD、NRDD、N−末端アミノ酸、N−末端ペプチド、カルボキ シル保護基、化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または化合物の薬力学的 特性を改良する基であり; 各RCは、独立的にアミノ酸側鎖であり; RDは、H、アミン保護基、または1〜約7個の炭素原子を有するアルキルで あり; REは、Hまたはアミン保護基であるか、あるいはRA1とREが一緒になって、 化合物の薬物動力学的特性を改良する基、または化合物の薬力学的特性を改良す る基であり; 各Qは、独立的にOHまたは=Oであり; nは0〜200であり; qは0または1であり; rは0または1であり;そして xは0または1である) を有する化合物。 2. RA1が−C(X)−X−RFであって、このとき各Xが、独立的にOまた はSであり、RFが1〜約12個の炭素原子を有するアルキル、または3〜約6個 の炭素原子を有するヘテロシクロアルキルである、請求の範囲第1項に記載の化 合物。 3. RA1が−C(CH3)3であるか、あるいは からなる群から選ばれ、このとき各RGは、独立的にHまたは1〜約12個の炭素 原子を有するアルキルである、請求の範囲第2項に記載の化合物。 4. 一緒になった状態のRA1−N−REであって、このときRHが、Hまたは1〜約12個の炭素原子を有するアルキルで ある、請求の範囲第1項に記載の化合物 5. RA1がアミン保護基である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 6. RB1がNHRIであって、このときRIが、Hまたは1〜約12個の炭素原 子を有するアルキルである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 7. RB1が1〜約12個の炭素原子を有するアルコキシである、請求の範囲第 1項に記載の化合物。 8. RB1である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 9. RCがCH2−C65である、請求の範囲第1項に記載の化合物。 10. RCが−CH2−C65−O−(CH2)z−C(O)C(O)RJであって、こ のときzが1〜約10であり、RJがHまたは1〜約12個の炭素原子を有するアル キルである、請求の範囲第1項に記載の化合物。 11. 構造(39)、(40)、(44)、(45)、(50)、(49)、(68)、また は(69)を有する、請求の範囲第1項に記載の化合物。 12. 請求の範囲第1項に記載の化合物を医薬用として許容しうるキャリヤー 中に含んだ組成物。 13. 請求の範囲第1項にしたがった少なくとも1種の化合物をペプチドの代 わりに供給することを含む、ペプチドの化学活性を模倣するか又は阻害する方法 。 14. 請求の範囲第1項にしたがった少なくとも1種の化合物と酵素とを接触 させることを含む、酵素の化学活性を阻害する方法。
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