JPH10503308A - 仮想ｐｏｓ端末 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 販売時点（POS）端末のシステムは、アプリケーションプロセシングフロントエンド（APFE）と呼ばれPOS端末とホストコンピュータとの間に介在させた論理モジュールを有する。APFEは、別個のハードウェアユニットあるいはモジュールをホストコンピュータ内に備え得る。APFEは、特に大量の高度な取引を迅速且つ効率的に行うために、POS端末およびホストコンピュータとのインタラクションを行う高度な機能を提供する。具体的には、メッセージング機能がAPFE内に適切に常駐しており、これにより、POS端末の比較的シンプルな構造を維持している。POS端末内に必要なのは最小限のハードウェアおよびソフトウェアである。最小限の構成部材のみをPOS端末内に設けることにより、このような端末は、小口ユーザに対して費用効果的に提供され得る。

Description

【発明の詳細な説明】 仮想POS端末技術分野 本発明は、広義には、実質的に「情報発信機能を持たない」遠隔取引端末（例 えば、POS装置）から金融および商取引を行う方法および装置に関し、より具体 的には、このような情報発信機能を持たない複数の端末に仕えるように構成され たフロントエンドアプリケーションプロセッサとの離散的なデータフィールドの 送信および受信をPOS装置によって行って、POS端末の機能の大部分が、POS装置 から離れたフロントエンドプロセッサ内に常駐するようにしたシステムに関する 。背景技術および技術上の課題 典型的に小売商人（マーチャント）が使用するタイプのポイントオブサービス （POS）端末は、チャージカード(charge cards)やクレジットカード等の所有者 が、サービスおよび商品に対する電子支払を迅速且つ容易に行うことを可能にす る。記憶バリューカード(stored value card)および他のスマードカードスキー ムの出現に伴って、何らかの形でのPOS装置の使用が今後数十年の間に劇的に増 加するであろう。実際に、POS端末およびこれに付随する周辺装置の機能セット が増大するに伴って、POS端末の使用は、多くのコンテキストにおいて現金およ び小切手の使用の大部分あるいは全てにとって代わる可能性がある。 現在公知であるPOS端末は、一般に、典型的なマーチャント環境において満足 に機能を果たすための機能および能力の最小限のセットを少なくとも有する。例 えば、所定数のフィールドを含んだ「メッセージ」を構築する能力をPOS端末が 有することが望ましい。上記メッセージは、典型的には従来型の電話線を介して ホストコンピュータに送信される。ホストコンピュータはメッセージを処理し、 その後、例えば特定の販売取引を承認または拒否するメッセージや現金の支払を 承認するメッセージ等の応答メッセージをPOSに返信する。 さらに、公知のPOS端末は、望ましくは、会計上の目的のために特定のマーチ ャントの一日分の取引を「清算」あるいは照査する能力を有する。 商取引の複雑さが増大するのに伴って、現在公知のPOS端末の複雑さも増大し ている。結果的に、POS端末の処理パワー、メモリ、周辺装置に対応する能力お よびその他の局面もまたどんどん複雑になっている。例えば毎週数百あるいは数 千単位の大量のPOS取引を行うマーチャントにとっては、高性能POS端末の使用が もたらす経費の節減および会計上の効率性は大きいものであり得るので、これら の高性能高価格POS端末に付随する経費が適正なものとなる。 一方、例えば毎週50取引ていどの比較的少量のPOS取引を行うマーチャントの 場合、あまり頻繁に使用しない高性能POS端末に大金を投資しても、必ずしも優 遇されるとは限らない。このような小口のマーチャントは、高性能POS端末に高 額の投資を行うことに対して慎重である。その結果、これらのマーチャントは、 比較的性能の低い安価なPOS端末を利用する傾向にある。しかし、取引量が少な いために、マーチャントは典型的にPOS取引のプロセスに不慣れであり、そのた めに、POS端末のホストプロバイダによる多大なサポートおよびメンテナンスが 必要となる。このようなサポートおよびメンテナンスのためのPOSネットワーク プロバイダの費用も相当な額であり得る。このサポートの必要性を低減するため に、小口マーチャントの多くは、操作が簡単な、比較的高価で高性能な端末を備 えている。 このように、従来技術における上記およびその他の欠点に対処するとともに、 多くのPOSユーザにとって経費の節減となるPOSシステムが必要とされている。発明の要旨 本発明は、従来技術における欠点を解決するPOS端末のシステムを提供する。 より具体的には、本発明のある局面によれば、アプリケーションプロセシングフ ロントエンド（APFE）論理モジュールを、POS端末とホストコンピュータとの間 に介在させる。本発明のある実施形態においては、APFEは、POS端末とホストコ ンピュータとの間に介在させられる別個のハードウェアモジュールを含む。ある 代替的な実施形態においては、APFEはホスト内に常駐するソフトウェアモジ ュールに相当する。APFEユニットは、大量の高度な取引を迅速且つ効率的に実行 するために必要な高性能ハードウェア、ソフトウェア、メモリおよび他の演算部 品を有する。一方、APFEとインターフェースをとるPOS端末は、所望レベルの機 能を果たすための必要最小限のハードウェアおよびソフトウェアのみを有する。 例えば、POS上での様々なユーザプロンプトの生成に関連するハードウェアおよ びソフトウェアをAPFE内に適切に常駐させることができる。あるいは、中間レベ ルのハードウェアおよび／またはソフトウェアをPOS装置内に常駐させて、残り の機能をAPFE内に配設することも可能である。例えば、少数の「プリロードされ た」初期プロンプトをサポートするのに十分なハードウェアおよびソフトウェア をPOS装置内に常駐させて、より高度な機能についてはAPFEから命令を出すよう にすることが可能である。 本発明の別の局面においては、典型的には公知のPOS端末内に常駐しているメ ッセージ作成能力をAPFEユニット側に望ましく配置し、それによってPOS端末内 に配置されるハードウェアおよびソフトウェアの性質および範囲を維持する。 POS端末内に最小限のハードウェア部品のみを設けることにより、このような 端末を費用効果的に小口ユーザに提供することができる。このようにすれば、事 実上いかなる量、特に大量の複雑な取引を行うために必要なハードウェアおよび ソフトウェアを、複数のマーチャントが共有する中央APFE内に配設することが可 能であり、これにより、APFEのコストを多数のユーザの間に分散させることがで きる。図面の簡単な説明 以下、添付の図面を参照しながら本発明を説明する。図面中、同一の参照符号 は同一の構成要素を示す。 図１は、従来技術のPOS端末スキームを示す概略ブロック図である。 図２は、本発明の好適な実施形態によるPOS端末を示す概略ブロック図である 。 図３は、図２のPOS端末とホストコンピュータとの間の電話ネットワーク／デ ータネットワークリンクを示す概略ブロック図である。 図４は、図３に示される電話／データネットワークリンクの代替的な実施形態 である。 図５は、本発明の好適な実施形態によるAPFEモジュールの一例を示す概略ブロ ック図である。 図６は、図２〜図５に示されるPOSスキームによって行われる取引の一例を示 すフローチャートである。好適な実施形態例の詳細な説明 ここで、図１を参照して、典型的な従来技術によるPOS／ホストシステム100の 構成の一例には、複数のPOS端末102と、地域電話会社（LEC）104と、アクセス装 置（例えば、モデム）108およびこれに付随する集線装置（図示せず）を含むデ ータネットワーク106と、ホストコンピュータ110とが典型的に含まれる。 より具体的には、各POS端末102は、例えば大衆消費者に対して商品あるいはサ ービスを提供する提供者あるいはその関連セクタであるマーチャントの側に適切 に配置される。つまり、第１のPOS端末102aがレストランに配設され、POS端末10 2bがスポーツ用品店に配設され、他の様々なPOS端末が、クレジットカード、デ ビットカード、チャージカード等を用いて商業および／または金融取引を行おう とする多様な商店に配設され得る。 データネットワーク106は、例えばローカルエリアネットワーク（LAN）、ワイ ドエリアネットワーク（WAN）等の地理的に比較的狭い地域をカバーするもので あり得る。このタイプの小規模データネットワークの例には、大学、地理的にか なり狭い範囲の中に数カ所の関連営業センターを持つ会社、共通のデータネット ワーク下で営業している複数の銀行等、が含まれる。あるいは、AT&T、MCI、Com puServeおよび他の多様なネットワーク管理者によって運営される、地域規模、 国家規模、および地球規模のネットワーク等の多くのデータネットワークは、地 理的に非常に大きな地域をカバーする。 マーチャントがPOS端末102を用いて金融取引を行おうとする場合、マーチャン トは端末に取引の詳細を入力する。POS端末は、その中に常駐するモデムが所定 の電話番号をダイアルすることによってホスト110との通信を確立するように構 成される。より具体的には、LEC104が電話呼をデータネットワーク106にルー ティングすると、端末102とモデム108との間にデータリンクが確立される。その 後、ホスト110がアクセスされ、POS端末102とホスト110との間に双方向データ通 信リンクが確立される。 端末102とホストコンピュータ110との間にデータリンクが確立されると、端末 102は典型的にメッセージをホストに送信して所望の取引を行う。上記のメッセ ージは、とりわけルーティング情報を含んでいるヘッダ部分と、メッセージのデ ータ内容を含んでいるアプリケーションデータ部分と、メッセージの完結をホス トに示すメッセージ終了部分とを有する。 上記メッセージは、マーチャントが行おうとする取引の性質によって、たとえ ば承認の要求、承認通知、金融取引、金融取引通知、ファイル更新あるいはファ イル転送、取引の取消し、カード受取人照査要求、あるいはネットワーク管理要 求等の様々な形態をとり得る。 POS端末102から送信されたメッセージに対する適切な返答が決定すると、ホス トコンピュータ110は、データネットワーク106およびLEC104を含むデータリンク を介して応答メッセージを端末に返信する。 本発明の好適な実施形態例によれば、POS端末102は、POS端末がホストコンピ ュータ（あるいはAPFEユニット）との通信を行うために必要な基本的なハードウ ェア部品と、POS装置への取引の詳細の入力およびPOS装置からの返答の読出しを 行うためのディスプレイスクリーン、キーパッドおよびプリンタ等の必要なユー ザインターフェースとを適切に有する。 ここで、図２を参照して、本発明のコンテキストにおいて有用なPOS端末の一 例は、例えば、Arizona州PhoenixのHypercom，Inc.から入手可能な型番号T7P等 の、従来技術の端末において使用される従来型のPOSハウジングであるハウジン グ202を適切に有する。ハウジング202は、モデム回路204と、電力供給回路206と 、内蔵クロック208と、マイクロコントローラあるいはマイクロプロセッサ210と 、ROM212と、RAM214とを適切に内包する。さらに、カード読取りモジュール216 、ディスプレイモジュール218、キーパッドモジュール220、およびプリンタ224 を含む複数の外づけ周辺装置が、POS端末200と関連して動作するように構成され る。 あるいは、本発明のコンテキストにおいて有用な適切なPOSハウジングは、そ のハウジングボディー内に特定の「周辺」装置を組み込んでいてもよい。例えば 、印刷されたレシートおよび取引記録がPOSハウジングユニットから直接印刷さ れて出てくるように、プリンタモジュールがハウジングに適切に統合されてもよ い。典型的なハウジングユニットは、適切ないかなる形状であってもよく、好ま しくは、概ね、長さ約100〜400ミリメートル、幅40〜200ミリメートル、および 高さ約10〜200ミリメートルの程度であり、最も好ましくは、幅約110ミリメート ル、長さ200ミリメートル、および高さ40ミリメートルである。 より具体的には、マイクロコントローラ210は、端末200から要求される比較的 簡単な機能を実行することができる適切なあらゆるマイクロコントローラあるい はマイクロプロセッサ、例えば、Zilogから入手可能なZ80マイクロプロセッサを 含み得る。コントローラ210は、端末200のための基本的なオペレーティングソフ トウェアを有しており、これにより、以下により詳細に記載されるように、端末 200とそのAPFEおよび／またはホストとの間で行われるデータの入力および転送 を容易にする。 電力回路206は、AC電源コネクタおよびバッテリを備えている。本発明のある 局面によれば、不揮発性RAM214の動作を保証するのにバッテリ付きのRAMが特に 有用である。 ROM212は、例えばEPROMあるいはEEPROMである不揮発性メモリを適切に含む。 クロック208は、コントローラ210と別個であってもあるいはコントローラ210 に統合されていてもよく、マイクロコントローラ210によって制御される様々な 処理のタイミングを調整するように適切に構成される。 モデム204は、要求に応じて電話番号をダイアルすることができる適切なあら ゆるモデム回路を含み得る。適切なモデム回路は、Bell 212AあるいはVDOT 22bi s等の一般に使用されているモデム規格の１つ以上をサポートし、別々の部品、 あるいはSilicon Systems，Inc.から入手可能な73K222等の集積回路で構成され る。端末200を使用する際には、以下により詳細に説明するように、１つ以上の デスティネーション電話番号がRAM214内に適切に格納されており、モデム204 が、コントローラ210から要求された時に、RAM214内に格納された電話番号の１ つに出接続電話呼(outgoing telephone call)をかけるようになっている。この 点に関して、例えば、呼が開始された時に初めのおよび／またはそれ以降の電話 番号がビジーである場合に利用可能なデスティネーション（ホスト）電話番号ま でユニットがスクロールするように、RAM214内に複数の電話番号を格納すること が望ましいかもしれない。これにより、初めに希望したホスト電話番号がビジー である場合に同じあるいは異なる番号をリダイアルすることにより生じる遅延が 回避される。さらに、行おうとする特定の取引に応じて、コントローラ210が、 複数の電話番号の中の１つ、例えばAmerican Express^TM、VISA^TM、Mastercard^TM あるいはその他のホストに対応する電話番号をRAM214から検索してもよい。ある いは、上記電話番号が、銀行やトラベラーズチェックの会社等に関連する電話番 号に対応するものであってもよい。 端末200の正確な構成は、その装置において所望される機能に応じて異なり得 るので、１つ以上の周辺装置を端末200に関連づけることも可能である。より具 体的には、カード読取り回路216は、マーチャントがスライドさせる取引カード を動的に受け付けるように構成されたシングルトラックあるいはデュアルトラッ クのカードリーダを含み得る。さらに、スマードカード、記憶マネーカード(sto red money card)等に対応できるように、カード読取り回路216は「スマードカー ド」レセプタをも含み得る。 ディスプレイ218は、２行20文字のLCDを適切に含み得る。但し、ユニット200 が、装置とインタラクトするようにマーチャント（あるいは他のユーザ）にプロ ンプトを簡便に出すような所望のあらゆる形態をディスプレイ218がとり得るこ とが理解される。 キーパッド220は、０〜９の数字、ENTER、CLEAR、RESET、CANCEL、BACKSPACE およびFUNCTIONを含む例えば16個の複数のキーを適切に備えている。しかし、上 記キー単独のあらゆる組み合わせ、あるいは本明細書中には具体的に示されない 他のキーとの組み合わせもまた、本発明のコンテキストにおいて使用され得るこ とが理解される。 本発明のPOS端末の利点の１つに、そのシンプルさおよびそのシンプルさゆえ の低コストが含まれるように、特定の用途においては、端末200に関連づけられ るハードウェアを、ユーザとのインターフェースを効果的にとり、ホストとの通 信を行うための必要最小限のハードウェアに限定することが望ましい場合がある 。 あるいは、プリンタ224と、PINディスプレイ228を含むPINパッドポート226と 、音声回路230と、バーコードリーダ232と、様々なインジケータ234とを有する 端末200に関連してさらに別の特徴が１つ以上あってもよい。より具体的には、 プリンタ224は、例えば顧客レシートあるいは他の取引記録を生成するように構 成されたプリンタである適切なあらゆるプリンタを含み得る。本発明のある局面 によれば、プリンタ224は、Epson Corporationから入手可能なモデルM192を適切 に含む。 PINパッドポート226は、適切なあらゆる装置に接続されて、例えば消費者がマ ーチャントに容易に見られないように消費者PINを入力しようとする状況で、消 費者が端末200とインタラクションできるように有利に構成されている。PINパッ ドポート226を購入者が見やすい場所に置くことによって、ユーザは購入者のPIN を、販売員に見られることなく自由に入力でき得る。ディスプレイ218は、処理 アルゴリズム中の適切な時点で購入者のPINを入力させるプロンプトを購入者に 与えるのに都合良く配設される。 また、音声回路230を設けて、ユーザが人間の仲介者に電話で話すことができ るようにすることも可能である。さらに、回路230を、端末200が様々な音声プロ ンプトに応答できるように構成することも可能である。さらに、望ましくは、バ ーコードリーダ232を採用して、バーコード形式に符号化され得るデータおよび 情報が入力できるようにすることも可能である。 ユーザプロンプト、OFF、ON等の状態を示すインジケータ、およびWAITインジ ケータとして、様々なインジケータライト234が希望に応じて適切に採用され得 る。 ここで、図３および図４を参照して、図１に関連して説明したPOS端末と同様 に様々な端末200を配設して、ホストコンピュータと選択的に通信できるように １つ以上の端末200を構成することが可能である。 特に図３を参照して、LEC402と、長距離電話会社（LDC）404と、モデム406 と、APFE408とを含むデータリンクを介して、ホストコンピュータ410との通信を 確立するように端末200が構成される。具体的には、端末200に常駐しているモデ ムが所望の電話番号をダイアルアップすると、その呼はLEC402によって適切な電 話番号デスティネーションにルーティングされる。これが、長距離電話会社を利 用することを必要とするあるいはその利用を伴う限りにおいて、呼は、LEC402か らLDC404を介してホスト410にルーティングされ得る。先に簡単に述べたように 、APFE408は、例えば従来型のパーソナルコンピュータあるいは本明細書中に記 載する機能を果たすように構成される他の演算装置であるスタンドアロンのハー ドウェアユニットを含み得る。あるいは、APFE408は、ホストコンピュータ410と 統合された論理ソフトウェアノードを含み得る。いずれの場合も、電話ネットワ ークとホストコンピュータ410との間にデータ通信を確立するために、電話ネッ トワーク（例えば、LEC402あるいはLDC404）とホストコンピュータとの間にモデ ム406（あるいは他の適切なインターフェース）が簡単に介在させられる。 図４に示される代替的な実施形態においては、データ通信は、LEC402およびデ ータネットワーク（DN）412を介して、端末200とホスト410（あるいは、図３に 関連して先に説明したAPFE408）との間に確立される。より具体的には、先に簡 単に述べたように、市内規模、地域規模、国家規模、および地球規模のデータネ ットワークが存在し、これらのデータネットワークによって、遠隔のホストコン ピュータと通信するために、マーチャントが長距離通話をかける必要性を軽減あ るいは回避してLEC402からホスト410へ呼をルーティングすることが可能になる 。即ち、大きな地理的領域をカバーするデータネットワークの場合、端末200は 端末200に近い市内電話番号にコンタクトするだけで、高額の長距離通話料金を 生じることなく、遠隔のホストコンピュータにアクセスすることができる。この 目的のために、データネットワーク412につながっているモデム414は、電話／デ ータネットワークインターフェースを適切に確立し得る。さらに別の代替例にお いては、図４のLEC402は、長距離電話会社に、および／または長距離電話会社を 介して呼をルーティングして、その後、データネットワーク412に呼をルーティ ングし、これにより、端末200とホスト410との間の通信を確立することもでき る。 ここで、図５を参照して、APFE408は、端末インターフェースモジュール502と 、処理モジュール504と、ルックアップデータベース506と、バッチデータベース 508とを適切に含む。先に簡単に述べたように、APFEがスタンドアロンユニット を備えている場合、処理モジュール504は、ホストコンピュータ410とは物理的に 遠隔である専用プロセッサおよび／またはデータ処理ソフトウェアを含み得る。 あるいは、APFEモジュール408が論理的あるいは物理的にホストと統合されてい る場合、プロセッサ504は共有プロセッサを含んでいてもよく、あるいは、ホス トコンピュータ410の一部をも含んでいてもよい。 引き続き図５を参照して、端末インターフェースモジュール502は、APFE408と 端末200との間の対話（ダイアログ）を適切に調整する。 ルックアップデータベース506は、特に、APFE408と通信するように構成された 様々な遠隔POS端末に関する情報およびデータを好都合に有する様々なルックア ップテーブルを含む。より具体的には、従来技術のPOS端末は、典型的に、金融 取引を行う際にホストに送られるメッセージを構築する。メッセージ内の多数の フィールドのうちの様々なフィールドが、メッセージの送信元であるマーチャン トおよびPOS端末に関する情報に対応する。本発明の好適な実施形態によれば、P OS端末およびPOS端末が常駐しているマーチャントに関するデータおよび情報並 びにその他の関連データは、ルックアップデータベース506内に簡便に格納する ことができ、POS端末に常駐させる必要はない。むしろ、基本ID「キー」だけをP OSに常駐させればよい。このIDを都合良く用いて、データベース506に問い合わ せを行ってPOSに関する全ての関連情報にアクセスすることができ得る。 具体的には、ルックアップデータベース506は、各POS端末について、とりわけ 、マーチャントの名前、住所、電話番号、業種、店主および／または連絡窓口、 およびPOS端末の特定のハードウェア構成に関する関連詳細事項に関する信号(in dicia)を適切に含んでいる。このデータは格納されており、特定のPOS端末200に 関連づけられた固有の固定端末IDによってアクセスされ得る。このようにすれば 、POS端末200が各端末ID番号をAPFE408に送信した時に、APFE408が、この端末ID 番号をアーギュメント（引数）として簡便に用いて、ルックアップデータ ベース506に対する問い合わせを行い、これにより、メッセージの送信元であるP OS端末（およびマーチャント）に関するあらゆる全ての関連情報の確認を行うこ とができる。 引き続き図５を参照して、バッチデータベース508は、特定のビジネスサイク ル（典型的には、一暦日）の間にAPFE408が行った各取引に対応する様々な取引 記録を格納するように適切に構成される。 より具体的には、現在公知のPOS端末は、典型的に、特定の取引日について、 その日に端末が行った各取引の記録を格納する。一日の終わりに、マーチャント が、ホストコンピュータと照査を行うとともにホストコンピュータにその日の取 引の記録を提出して、支払および他の会計上の処理を簡易化することが簡便であ る場合がある。この目的のために、各取引記録は、POS端末内のバッチデータベ ース内に格納され、（POS端末内に記録された）その日のPOS取引の総合データが 、ホストコンピュータに記録されたその日の取引の総合データと比較される。端 末側に格納された総合データとホスト側に格納されたその端末の総合データとの 間に何らかの矛盾が存在すれば、マーチャントはそのような矛盾を毎日照査し得 る。この総合データの照査は、当該業界においてバッチキャプチャ(batch captu re)、末端キャプチャ(terminal capture)、あるいはバッチ処理とも呼ばれる。 本発明の好適な実施形態によれば、特定のPOS端末についてのバッチ処理はPOS 端末側に総合取引データを格納しなくても行うことができる。むしろ、APFE408 に関連づけられたPOS端末200のそれぞれについて、特定のビジネスサイクル（例 えば、一暦日）の間にそのPOS端末が行った各取引についての関連データを含ん でいるバッチファイルをバッチデータベース508内に格納するようにAPFE408を適 切に構成することが可能である。具体的には、上記バッチデータは、各POS端末 が行った各取引について、取引の日付および時間（例えば、POS端末が取引をい つ開始したか）、取引の量、取引の種類等を含み得る。本発明の特に好適な実施 形態によれば、各バッチファイルは、各POS端末200に関連づけられた固有の端末 ID番号によってアドレスされる。 当該業界において普及している別のデータ照査スキームに、ホストキャプチャ と呼ばれるものがある。ホストキャプチャにおいては、取引自体だけでなく取引 の承認もがホストによって実質的にリアルタイムに行われる。従って、POS装置 がローカルにもあるいは本発明のコンテキストにおけるAPFE側にもバッチデータ を格納する必要はない。なぜなら、ホストは、その日の取引に関する実質的にリ アルタイムの記録を持っているからである。一日の終わりに、POS装置は、例え ばホストからPOS装置あるいはその逆のメッセージ転送におけるエラーに起因し て生じているかもしれない何らかの矛盾を見つけるためにホストとの照査を行う のみである。 また別の３番目のスキームは、時に、シャドウファイルシステムと呼ばれる。 シャドウファイルシステムにおいては、POSキャプチャシステムだけでなくホス トキャプチャシステムも用いられる。一日の終わりに、合計が合えば、バッチ処 理スキームを介して照査を行う必要はない。一方、照査の時点で矛盾が発見され た場合、「バックアップ」POSキャプチャシステムを用いてバッチ処理照査を行 うことができる。 また別の混成システムを用いて、特定のPOSが第１のホストから承認を得なが らさらに１つ以上の異なるホストから様々な取引を行うことも可能である。また 、希望に応じて、上記ホストのいずれか、あるいは、さらにまた別のホストと照 査を行うことも可能である。 本発明のある局面によれば、APFE408によって行われる機能は、希望に応じて 、上記の承認、取引および照査スキームの任意の１つ以上に対応できるように適 切に構成され得る。 ここで、図６を参照して、典型的な取引における図１〜図５に示される主要構 成部材の動作をフローチャート形式で簡単に示す。 より具体的には、取引プロセスは、遠隔の端末200によって、例えば、カード 読取り回路216に付随するカード読取りスロット内で、磁気符号化された取引カ ードをスライドさせることにより簡単に開始される（ステップ602）。あるいは 、キーパッドユニット220（図２参照）上の適切なキーもしくは適切なキーの組 み合わせを押すことによってもプロセスを開始し得る。取引プロセスが開始され ると、POS端末200のコントローラ210（図２）は、モデム204に命令を与えて、PO S端末200とAPFE408（あるいはホスト410）との間に通信を確立させる（ステ ップ604）。通信が確立されると、POS端末200は、例えばこの特定の取引に関す る端末ID番号およびクレジットカード番号を含む初めの所定データパケットをAP FE408に適切に送信する（ステップ606）。端末ID番号を受け取ると、APFE408は 、統合化されたルックアップデータベース506に適切にアクセスして（ステップ6 08）端末200に関する任意の付加的な関連情報についての決定を行う。端末200が 要求する取引の種類に応じて、APFE408は１つ以上のプロンプトを端末200に発行 する（ステップ610）。例えば、APFE408は、取引量（例えば、クレジットカード 取引を希望するドル建ての販売量）、あるいは所望の取引を行うためにAPFE408 が要求する他のあらゆる情報を入力するように、端末200にプロンプトを与え得 る。APFE408からプロンプトコマンドを受け取ると、端末200は、そのプロンプト を（例えば、ディスプレイモジュール218によって）適切に表示するか、あるい は、マーチャントもしくは消費者からの入力を要求する。ユーザプロンプトに応 答して、適切な取引量あるいはAPFE408が要求する他のデータをマーチャント（ あるいは消費者）が入力（ステップ614）した後、インタラクティブなプロンプ ト／データ入力シーケンスは、APFE408が、取引要求を実行するのに必要な情報 の全てをPOS端末200から受け取るまで続く。 APFE408は、POS端末から受け取り、ルックアップデータベース506から検索し たデータによって適切に増加させた情報に基づいて、ホストに送信するべきメッ セージを組み立てる（ステップ616）。次に、APFE408は、この要求メッセージを ホスト410に送信する（ステップ618）。その後、例えば、現在公知のPOS端末か らの典型的な従来技術の要求メッセージにホストが応答するように、ホストポー ト10はメッセージ要求に応答する。即ち、要求メッセージが、POS端末によって ではなくAPFE408によって組み立てられた可能性があるという事実は、ホストコ ンピュータに対して適切に透過的である。 ホストコンピュータからの応答メッセージを受け取ると（ステップ620）、応 答メッセージの信号（例えば、適切な表示および印刷データ）がAPFE408によっ てPOS端末200に送信され（ステップ622）、それに対してPOS端末によって適切な 対応がとられる（ステップ624）。具体的には、このような適切な対応には、承 認メッセージの表示、レシートの印刷、通知の送信、さらなる指示の生成、あ るいはこれらのあらゆる組み合わせが含まれ得る。 引き続き図６を参照して、APFE408が、POS端末200を使用しているマーチャン トまたはマーチャントから商品あるいはサービスを購入している消費者からのPI Nあるいは他のデータを要求してもよい。この場合、このようなPIN要求（ステッ プ610）に対しては、例えばPINパッド226（図２）上でPIN番号を入力する（ステ ップ614）ことによって、マーチャントではなく消費者が直接応答することがで きる。本発明の代替的な実施形態によれば、PINのプロンプトおよびPINの入力は 、モデム204（図２）がPOS端末200とホストコンピュータ（あるいはAPFE）との 間の通信を確立するための根拠となり得る。この代替的な実施形態においては、 特定の初期ユーザプロンプトおよび論理ステップをPOS端末内にプリロードして おき、正しいPINが入力されるまでは端末がホスト（あるいはAPFE）にダイアル アップしないようにすることが可能である。 図６に示されるフローチャートが、POS端末200によって要求される取引の種類 に応じて、適切に調節および補強され得ることは理解され得る。例えば、図６に 示されるアルゴリズムは、マーチャントから商品あるいはサービスを購入すると いうコンテキストにおいて示されているが、本明細書中に記載される本発明が、 例えば会計状況の更新、一日の終わりの清算／照査、通知の要求等の所望のあら ゆる取引に簡単に対応できることが理解される。この目的のために、APFE408と 協同するように構成された特定のPOS端末によって要求される取引の種類に応じ て、複数の動作モードあるいはアルゴリズムの中の１つ以上を選択して実行する ようにAPFE408が適切に構成される。 マーチャントが上記のタイプの清算取引を行おうとする場合、ホスト410に送 信する清算要求メッセージをAPFE408が構築する前に、マーチャントが先ず、あ る特定の日の取引に関するマーチャント自身の個人的な記録を、APFE408がバッ チデータベース508内に保持する総合データと照査することが望ましいかもしれ ない。具体的には、図６に示されるプロセスを調整して、マーチャントが、特定 のPOS端末についての保持されたバッチファイルを簡単にスクロールして、その 特定の日のそのPOS端末に関するバッチファイルを照査および／または補正し、 その後、ホストとの照査あるいは清算を行えるようにすることが望ましいかもし れない。この目的のために、ステップ610〜614には、とりわけ、照査対象取引記 録の１つ以上について具体的なデータ（時刻、取引量等）の入力を求めるAPFE40 8からマーチャントへの連続的な要求が含まれる。 先に簡単に述べたように、APFE408（図４）はホスト410と統合されていてもよ く、あるいは別個のハードウェアユニットを備えていてもよい。多くのホストコ ンピュータがメインフレームコンピュータの形態をとっているので、ホストコン ピュータ410内のAPFE機能モジュールのソフトウェア実装は簡単に実現し得る。 あるいは、APFEは、適切なインターフェース（例えば、モデム）を介してホスト 410との通信リンクを実現するように構成されたスタンドアロンのパーソナルコ ンピュータを含み得る。このAPFE408のパーソナルコンピュータ実施形態は、複 数の異なるPOS端末グループが単一のホストとインターフェースをとろうとする 場合には、本発明の主題である、システムの実現にかかるマーチャント毎の経費 のさらなる削減が達成され、特に有用であり得る。 本明細書中においては、本発明を添付の図面のコンテキストにおいて記載して いるが、図示される特定の形態に本発明が限定されないことが理解される。例え ば、本発明の好適な実施形態は、複数のPOS取引端末が共通のAPFEを利用するコ ンテキストにおいて記載されているが、本発明は、キャッシュレジスタやパーソ ナルコンピュータ等の他の様々な装置にも適用可能である。より具体的には、典 型的にマーチャント等が使用するキャッシュレジスタに高度な機能を組み込みた い場合がある。しかし、非常に性能の高いキャッシュレジスタは、多くの小規模 事業主にとって経費がかかり過ぎる。キャッシュレジスタおよび他の遠隔分散装 置のコンテキストにおいて本発明の原理を採用すれば、APFEにアクセスする装置 の複数のユーザによって共有される遠隔APFE内に高度な機能を実現するハードウ ェアおよび／またはソフトウェアを設置することによって、よりコストの高い装 置に付随する高度な機能が、比較的低いコストで各マーチャントに提供される。 本明細書中に記載された様々な構成部材、プロセス、ステップおよびその説明の デザインおよび構成における上記およびその他の改変を、添付のクレームに示さ れる本発明の主旨および範囲から逸脱することなく行うことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ )，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ， ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＧＭ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．遠隔POS端末とホストコンピュータとの間で金融取引を行う方法であって、 磁気符号化された取引カードを、該POS装置に付随するカード読取りスロット 内でスライドさせるステップと、 該POS装置内に常駐する通信回路を介して、該POS装置と、該POS装置および該 ホストの間に配設されるAPFEモジュールとの間で通信を行うステップと、 該POS装置から該APFEに第１のデータパケットを送信するステップであって、 該第１のデータパケットは該POS装置の信号を含んでいる、ステップと、 該POS装置の該信号を用いて該APFEに付随するデータベースにアクセスするス テップと、 ユーザプロンプトの信号を含んでいる第２のデータパケットを該APFEから該PO S装置に送信するステップと、 該POS装置側のユーザ入力に応答して、特定の金融取引を示す第３のデータパ ケットを該POS装置から該APFEに送信するステップと、 該第３のデータパケットおよび該データベースから検索した情報に従って承認 要求を組み立てて、該承認要求を該APFEから該ホストに送信するステップと、 該承認要求に応答して、応答メッセージを該ホストから該APFEに送信するステ ップと、 該応答メッセージを示す第４のデータパケットを該APFEから該POS装置に送信 して、該第４のデータパケットの人間可読信号を該POS装置に表示するステップ と、 を包含する方法。 ２．前記第２のデータパケットを送信するステップは、 ユーザプロンプトデータベースからの検索のアーギュメント（引数）として、 前記第２のデータパケットの少なくとも一部に基づいて、前記POS装置に付随す る該ユーザプロンプトデータベースからユーザプロンプトの信号を検索するステ ップ、および 該第２のデータパケットから該ユーザプロンプトの信号を検索して、該ユーザ プロンプトを該ユーザPOS装置に表示するステップ、 の一方を包含している、請求項１に記載の方法。 ３．キーパッドを介したデータの手動入力、 前記POS装置に付随する音声処理回路への発話、および、 該POS装置に付随する電話回路への情報の発話、 の中の少なくとも１つによって、該POS装置における前記ユーザ入力を行う、請 求項１に記載の方法。 ４．前記第３のデータパケットは、行おうとする金融取引の金額の信号を包含し ている、請求項１に記載の方法。 ５．前記応答メッセージは、取引承認メッセージおよび取引拒否メッセージの一 方を包含している、請求項１に記載の方法。 ６． POSプロセッサ、POS通信インターフェース、およびユーザインターフェー スを備えたPOS装置と、 ホストプロセッサを備えたホストコンピュータと、 該POS装置との通信を行う第１の手段、該ホストコンピュータとの通信を行う 第２の手段、およびデータベースを備えたAPFEと、 を備えた金融取引を行うシステムであって、 該POSプロセッサは、金融取引に関する所定のユーザ入力に応答して該APFEと の通信を確立するように構成され、該APFEは、該POS装置からの所定の通信に応 答して該データベースにアクセスして該ホストコンピュータに承認要求メッセー ジを送信するように構成され、該ホストコンピュータは、該承認要求メッセージ に応答して承認応答メッセージを該APFEに返信するように構成されている、シス テム。 ７．前記ユーザインターフェースは英数字キーパッドを備えている、請求項６に 記載のシステム。 ８．前記APFEは、該ホストコンピュータと統合されたソフトウェアモジュールを 備えている、請求項６に記載のシステム。 ９．前記APFEは、該POS装置と該ホストコンピュータとの間に物理的に介在させ られるハードウェアモジュールを備えている、請求項６に記載のシステム。 １０．前記POS装置は、カードを受け取ると前記通信インターフェースを起動す るように構成されたカード読取りスロットをさらに備えている、請求項６に記載 のシステム。