JPH10502138A - 漂白プラント濾液を再循環する改良された方法 - Google Patents

漂白プラント濾液を再循環する改良された方法

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JPH10502138A
JPH10502138A JP8503092A JP50309294A JPH10502138A JP H10502138 A JPH10502138 A JP H10502138A JP 8503092 A JP8503092 A JP 8503092A JP 50309294 A JP50309294 A JP 50309294A JP H10502138 A JPH10502138 A JP H10502138A
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イー. メイプルズ,ジェラルド
アンバディ,ラマン
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Abstract

(57)【要約】 木材パルプを、褐色ストック洗浄後に、酸素脱リグニン段階、洗浄シーケンス、第1の二酸化塩素漂白段階、酸化抽出段階、および少なくとも1つの最終の二酸化塩素漂白段階に付し、次いで酸化抽出段階からの濾液を漂白プラントおよび褐色ストック洗浄を通して向流で再循環させることを含んでなる、木材パルプを漂白する方法が提供される。さらに、非常に有益には、第1の二酸化塩素漂白段階からの濾液を、また、褐色ストック洗浄を通して向流で再循環させ、これにより漂白木材パルプの製造に関連する環境の衝撃を有意に減少する。

Description

【発明の詳細な説明】 漂白プラント濾液を再循環する改良された方法 関連出願との関係 発明の分野 本発明は、漂白濾液を再循環する改良された方法に関する。さらに詳細には、 本発明は、漂白された木材パルプの製造に関連する環境の衝撃を減少させる再循 環法を包含する漂白方法の改良に関する。 発明の背景 本発明の方法は任意のセルロース繊維材料に適用可能であるが、木材パルプ、 好ましくはクラフト法により製造された木材パルプ、すなわち、活性パルプ化化 学物質として水酸化ナトリウムおよび硫化ナトリウムを含有するパルプ化液中で チップを蒸解することによって製造された木材パルプの漂白を特に参照して記載 される。木材蒸解後、パルプを使用済みパルプ化液から分離する。次いで、使用 済みパルプ化液を回収し、再循環のために再生する。 次いで、クラフト法の木材パルプを漂白プラントの操作において漂白および精 製する。漂白プラントにおいて、パルプをまず酸化化学物質、例えば、塩素およ び/または二酸化塩素に暴露し、次いで適当なアルカリ源、例えば、水酸化ナト リウムで抽出する。所望のパルプの白色度に依存して、1〜3の追加の漂白段階 を使用し、典型的には1つはアルカリ抽出段階であり、そして1または2つの段 階は酸化化学物質を使用する。各漂白段階後、使用済み漂白化学物 質を適当な水源、淡水またはパルプの洗浄からの前に使用した水または2つの組 み合わせで洗浄してパルプから除去する。現在の技術水準において、漂白プラン トからのすべての洗浄水ならびに使用済み漂白化学物質は、前述のパルプ化液再 生操作において処理するよりむしろ、流出液として下水管に排出することが要求 される。パルプ化液再生操作におけるこれらの漂白プラント流出液の回収は、種 々の問題から妨害された。1つの問題は、腐蝕および操作の問題を引き起こす塩 化物の蓄積の可能性である。他の問題は、漂白プラントに入り、そして典型的に は洗浄水および使用済み漂白化学物質とともに除去される、非プロセス金属、例 えば、カルシウム、マグネシウムおよびマンガンを除去するために必要なシステ ムの欠如である。 さらに、漂白プラントにおいてパルプを洗浄するために大量の水を使用するこ とは、また、蒸発器の高い負荷を生ずるために、漂白プラントの流出液の回収を 妨害する。これらの実施の環境的衝撃は広く認められてきているが、これらの重 大な問題にかかわらず、前述したように回収に関連する問題を克服する能力は開 発されてきていない。 1970年代において、Rapson、米国特許第3,698,995号によ り開発され、そして後にReeveら、米国特許第4,039,372号により 改良された漂白プラントの流出液を回収する閉じたミルの考えは、グレイト・レ イク・ペイパーズ(Great Lake Papers、オンタリオ州サンダ ーベイ(Thunder Bay))において試験された。このミルは1977 年において作動を開始ししたが、1985年に放棄された。このミルは,濾液を パルプ化液再生プロセスに再循環させることによって、漂白プラントの流出液の 排出を減少することを試みた。使用され た漂白プロセスは(D/C)EDEDであった。このプロセスは、塩化ナトリウ ムをパージする手段として塩結晶化系を含んでいた。パルプ化液再生プロセスの 中に導入される塩化物のレベルは、90〜100ポンド/adtパルプの範囲内 であった。この結晶化法を使用すると、白色液中の濃度は、平衡に到達する前、 すなわち、入る塩化物が除去される塩化物の量に等しくなる前、において50g /lに等しいか、またはそれを超えた。 この方法は漂白プラントの濾液の回収において不成功に終わった。この理由は 、腐蝕、パルプの品質、非プロセス金属の不適切な除去および高い蒸発の要件の 持続した問題であった。 サンダーベイの経験後、Reeveは将来の流出液を含まないミルの成功のた めに開発すべき必要な下記の特徴を認めた。回収プロセスにおける塩化物の低い 濃度、最小の蒸発を用いる塩化物除去系、蒸発の要件を最小にする低い漂白濾液 の流れ、抽出された有機成分の再循環による漂白化学物質の消費を最小にする漂 白シーケンス、および少量の木材成分、例えば、カリウム、カルシウムおよびピ ッチを除去するための適切なシステム。 塩素の代わりに二酸化塩素を使用しかつ漂白シーケンスにおける酸素脱リグニ ンの導入は、酸素および二酸化塩素を使用しないシーケンスに比較して、漂白流 出液の塩化物含量を減少する。米国特許第4,039,372号において言及さ れているODEDシーケンスを、漂白プラントの濾液の回収に使用すると、回収 プロセスへの塩化ナトリウムの投入量を、閉じたミル操作の間にサンダーベイに おいて経験された投入量より73%だけ減少するであろう。ODED漂白シーケ ンスの使用は、サンダーベイの閉じたミルの経験に比較して、漂白濾液の流れの 塩化物濃縮の有意な減少を表すが、回収ボイラーに供給される黒液の生ずる塩化 物含量は操作の問題を引き 起こす。回収ボイラーに供給される黒液の塩化物含量は、回収プロセスに導入さ れる量ばかりでなく、かつまた塩化物を除去するために使用されるプロセスの関 数である。回収ボイラーに供給される塩化物の有意な画分は、ボイラーにおいて 揮発し、集められ、そしてボイラーの供給に戻される灰中の塩化物の蓄積の結果 である。カリウムは、また、回収ボイラーの作動に影響を与え、同様な方法にお いてボイラーの灰の中に蓄積する。サンダーベイにおいて、塩化ナトリウムは回 収プロセスから蒸発および白色液からの塩化ナトリウムの結晶化により除去され た。この塩化物の除去プロセスはミルの蒸発負荷を有意に増加させないだけであ り、それは、また、回収ボイラーの灰の中に含有される塩化ナトリウムおよびカ リウム化合物の大きい循環流を防止せず、前記灰は回収ボイラーに対する塩化物 およびカリウムの負荷の有意な部分を表す。 米国特許第4,039,372号(Reeveら)は、1895ガロン/分の 漂白濾液を500T/D漂白プラントから回収し、そしてパルプミル/回収操作 に送ることを示す。漂白プラントから回収されたすべての液は蒸発させなくては ならない。1895ガロン/分の流れは、褐色ストック洗浄(brown st ock washing)に要求される通常の体積の2倍より大である。米国特 許第4,039,372号によれば、塩化ナトリウム除去操作の間に濃縮される 白色液を希釈するために、1895ガロン/分の一部分を使用する。正味の結果 はミルの蒸発負荷のほぼ2倍である。米国特許第4,039,372号における 漂白プラントからの大きい濾液流に寄与する最も有意な因子は、漂白プラントの 2つの位置においてパルプを洗浄するために淡水を使用することである。 種々の金属、例えば、カルシウム、マグネシウム、マンガンおよびカリウムは 、木材の供給とともにパルプミルに入る。これらの金 属は、パルプ化および漂白操作から適切にパージされない場合、操作の問題を引 き起こすことがある。現在の操作において、これらの金属は、操作の低いpH( 2〜3)のために、漂白プラントの第1酸性段階におけるパルプから解放され、 そして同一の第1段階からの濾液と一緒に下水管にパージされる。パルプは漂白 の第1酸性段階を去るとき完全に洗浄されて、可溶化された金属を含有する連行 液が漂白の後の段階に運ばれるのを防止する。マンガンおよび鉄は、漂白の第1 酸性段階において適切に除去されない場合、白色性の発生を制限しそして化学物 質の消費を増加することによって、後の段階における漂白に影響を与えることが ある。 米国特許第4,039,372号(Reeveら)は、第1酸性漂白段階の洗 浄装置により淡水の洗浄を含み、これは漂白の後の段階への金属の起こるうるキ ャリオーバーを防止する。漂白の最終段階後に、第2の淡水の洗浄体積を使用し た。漂白プラントの濾液を回収しない場合において、1つのみの洗浄体積の蒸発 に比較して、この方法において、淡水の2つの洗浄体積を蒸発させなくてはなら ない。 漂白濾液を使用する向流のパルプ洗浄は、高いpHにおけるパルプ上の金属に 吸着および低いpHにおける再溶解のために、漂白プラント/褐色ストック洗浄 におけるカルシウムおよびマグネシウムの蓄積を生ずることがある。カルシウム およびマグネシウムのこの蓄積は、パルプおよび装置上の無機および有機の物質 の析出を生ずることがあり、これは漂白化学物質の消費を増加し、そして装置の クリーニングのための運転停止時間を必要とすることがある。Reeveらは、 漂白濾液を回収する技術を実施するとき、カルシウムを除去しない場合における スケーリングおよびリグニンの析出の問題を記載した。この問題を回避するため に、Reeveらは苛性化 プラントにおける漂白の第1酸性段階からの濾液の一部分を使用し、これにより 漂白プラントから溶解した金属のうちのいくらかをパージした。Reeveらに よれば、1288ガロンの第1酸性段階の濾液のうちのほぼ325ガロン、すな わち、約25%を苛性化操作にパージする。第1酸性漂白段階からの濾液の残り の75%を使用して、漂白プラントに先行するデッカー(decker)上でパ ルプを洗浄して金属が蓄積する可能性を与える。この金属のパージ法を組み込ん だサンダーベイにおける経験後、閉じたミルの考えにおいて金属を適切にパージ できるようにするために追加の開発が必要であることをReeveは認めた。 漂白プラントの濾液を回収するとき、漂白濾液を使用する向流の置換洗浄から パルプの中に連行されるすべての溶解有機物質を、パルプが漂白プラントに入る 前に、除去することは不可能である。蒸発の要件を最小に保持するために、淡水 の使用を制限する場合、これは特に真実である。実験室の結果をReeveは発 表し、これは溶解有機物質の量がD−CEの順序の漂白の第1段階において70 %の二酸化塩素の置換で増加するとき、漂白化学物質の消費が増加することを記 載している。この研究は下記の事実を示した。すなわち、D−C段階においてパ ルプから除去される溶解有機物質をD−C段階の中に再導入して、漂白プラント の濾液をシミュレートするとき、漂白化学物質の消費は増加した。抽出段階の間 にパルプから除去される溶解有機物質をD−C段階に添加するとき、同一結論に 到達した。漂白化学物質の消費は、D−C段階の有機物質に比較して、抽出段階 についていっそう増加した。パルプ繊維内の溶解有機物質とリグニンとの間の競 合が、漂白の第1酸性段階における漂白化学物質について存在する。有機物質の 添加量が増加するとき、第1段階における漂白化学物質の消費量は溶解有機物質 により非生産 的に増加する。これにより、パルプのカッパ数により測定して、パルプの脱リグ ニン度は低下する。サンダーベイにおける経験後、向流置換パルプ洗浄の結果と して、漂白プラントの中に運ばれる溶解有機物質による漂白化学物質の消費を最 小とする漂白シーケンスを開発することの必要性をReeveは認めた。 塩素に基づく漂白プラントの流出液の回収について最近発表された研究におい て、普通の回収プロセスにおいてパルプ化液と一緒にこれらの流出液を回収する ことは技術的に不可能であると結論された。パルプ化液および漂白プラントの流 出液の別の回収操作についての他の研究が発表された。 漂白プラントの濾液の実質的な回収に近づく方法はそれ以来開発されてきてい ない。事実、最近の刊行物(Paper ja Puu − Paper an d Timber:5/89)に基づいて、漂白プラントの閉鎖は少なくとも次 の10年間有効な技術ではなく、パルプの漂白および化学物質の回収の双方にお ける有意な開発に依存するであろうと、スカンジナビアにおけるいくつかのパル プ・アンド・ペイパー・リサーチ・インスチチュート(Pulp and Pa per Research Institutes)は結論した。 したがって、回収プロセスにおいて非常に低い塩化物濃度を提供し、蒸発の要 件に有意な衝撃をほとんどあるいはまったく与えず、より完全な非プロセス金属 の除去を提供し、そして漂白濾液の回収による漂白化学物質の消費に無視可能な 衝撃を与える、普通の液回収操作における塩素に基づく漂白プラントの流出液を 回収する新規な方法を開発できたならば、それは技術水準の顕著な発展を表すで あろう。 発明の要約 本発明の方法は、漂白技術ならびに洗浄および回収における発展を統合して、 漂白プラントの実質的な閉鎖を可能とすると同時に従来直面した問題を回避する 方法とする。 本発明の方法は、下記のことを可能とする方法において、木材パルプの漂白お よび漂白濾液の再循環および回収を提供する。1)許容できる白色度および品質 を有するパルプの生産、2)塩素化有機物質を含む漂白流出液とともに通常排出 される溶解した固体の減少、3)蒸発することが必要な水の量の最小の増加、4 )パルプ化液再生における塩化物の蓄積の増加なし、および5)スケールの形成 を防止するための非プロセス金属の除去。 本発明の方法は、下記のシーケンスの組み合わせにより前述の目的を達成する 。 回収された濾液の最小の塩化物含量を提供する漂白シーケンスは、最初に、分 子の塩素および二次的二酸化塩素についての要件を最小とすることによって実施 される。これは、好ましくは、クラフトパルプ化法から得られた軟材または硬木 のパルプの酸素脱リグニンの使用により達成される。有意なリグニンの減少が酸 素脱リグニン系を使用して達成された後、パルプを連続的に二酸化塩素(D)段 階、過酸化物強化酸化抽出(EOP)段階、および少なくとも1つの最終の二酸 化塩素(D)段階により処理する。第1の酸性漂白段階は100%の二酸化塩素 、10%またはそれより少ない分子状塩素を添加した二酸化塩素またはオゾンで あることができる。最終の処理は1つの段階(好ましくは80〜88の白色度の 目標の生成のために)または2つの段階(好ましくは90+の白色度の生成のた めに)であることができる。 第1の二酸化塩素段階は好ましくは中程度のコンシステンシーに おいて、すなわち、8〜14%の範囲内および2〜2.5の低いpHにおいて操 作される。 酸処理段階は好ましくは酸素脱リグニン後に導入される。酸処理段階は好まし くは酸素脱リグニン後にかつ第1の二酸化塩素段階前に配置される。この段階は 非プロセス金属、例えば、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、鉄 、アルミニウムなどを除去する目的で導入される。 第1の二酸化塩素段階からのパルプを、抽出段階の濾液と混合することによっ て中和する。この中和はパルプの脱気を可能とし、これは次に存在するデッカー の有効性を増強し、これによりいっそう有効な操業が可能となる。また、中和は 抽出段階の濾液中の残留アルカリを効果的に利用し、第1の二酸化塩素段階およ び抽出段階からの濾液を組み合わせる。 第1の二酸化塩素段階からの組み合わせた酸性濾液および苛性抽出段階の濾液 の再循環は、後酸素脱リグニンおよび褐色ストック洗浄を逆戻りする向流の方式 で実施される。これらの濾液からの有機固体は究極的にミルの回収ボイラーにお いて処理され、ここで有機固体は燃焼により破壊される。この再循環は蒸発器の 負荷のわずかに8〜10%の増加で達成される。 回収ボイラーからの塩化ナトリウムの除去は、好ましくは静電沈澱装置から捕 獲物を収集し、次いでこの捕獲物を滲出して塩ケークおよび塩化ナトリウムを分 離することによって達成される。塩ケークを黒液供給物に再循環して戻し、そし て塩化物に富んだ水性物質を下水管に排出する。 これらの種々の工程を組み合わせることによって、本発明は、色、AOX、B ODおよび化学パルプの漂白に関連する流出液の中に排出される固体状物を現在 の実施に関係する有意な改良を表す程度 に有意に減少する。さらに、本発明は、漂白濾液の回収のための種々のアプロー チを試みた従来開発された技術を越えた有意な改良を表す方法において、これを 達成する。 図面の簡単な説明 第1図は、本発明に係る全体のパルプ製造および化学物質回収法の概略的図解 である。 第2図は、本発明の濾液回収法を含む漂白プラントの操作の概略的図解である 。 第3図および第4図は、酸処理段階におけるpHの関数として、硬木および軟 材のパルプからの種々の金属の除去百分率を、グラフの形で、描写する。 発明の詳細な説明 本発明の方法は、典型的な「インランドミル(inland mills)」 の現在の操作条件またはそれに近い条件下に塩化物濃度を維持することによって 、回収プロセスにおける高い塩化物濃度の従来直面した問題を克服する。本発明 の方法は、漂白プラントの濾液を使用する回収プロセスへの塩化物の投入量を制 限し、そして典型的にはボイラーの灰の中に含有される塩化物の循環流を減少す ることによって、回収プロセスにおいてこの低い塩化物濃度を達成する。 回収プロセスへの塩化物の投入量は、漂白プラントにおいて使用される塩素に 基づく漂白化学物質の量を減少することによって制限される。1つの場合におい て、塩素に基づく漂白化学物質の使用は、第1の二酸化塩素段階において、酸素 脱リグニン、100%二酸化塩素の置換および過酸化物を使用する酸化抽出の段 階をこのプロ セスの中に組み込むことによって減少される。回収プロセスへの塩化物の投入量 は、また、OD(EOP)D漂白プロセスの順序において第1の二酸化塩素段階 および抽出段階からの濾液のみを回収することによって減少される。 本発明の方法は、第1の二酸化塩素段階およびEOP段階からの濾液のみを回 収する。最終の二酸化塩素段階の濾液は回収しない。なぜなら、これは漂白プラ ントの流出液の環境の衝撃をわずか10%〜15%だけ減少するために、回収プ ロセスへ送られる塩化物の量を2倍以上に増加するからである。 最終の二酸化塩素段階の濾液は、その代わり、新規な蒸煮技術、例えば、延長 した変性連続的蒸煮または急速置換加熱法をバッチ式蒸煮および酵素前漂白のた めに組み込むことによって、回収することができる。これらの技術組み込むこと によって、すべての濾液の回収を達成すると同時に現在の「インランド」ミルの 塩化物濃度を維持できるように、OxD(EOP)D漂白シーケンスのすべての 濾液中の合計の塩化物は減少される。(EOP)段階の洗浄装置で使用される熱 洗浄水を最終の二酸化塩素段階の洗浄装置からの濾液で置換することによって、 漂白プラントの濾液の完全な回収を達成することができる。 ボイラーの灰から塩化物を除去するためのシステムを組み込むことによって、 ボイラーに供給されかつ液サイクルを循環する塩化物は大きく減少される。塩化 ナトリウムはボイラーの作動温度において有意な蒸気圧を有し、そしてそれ自体 ボイラーに供給される塩化物はボイラーの灰の中に優先的に分配される。灰は黒 液の中に再溶解し、そしてボイラーに供給され、塩化物の有意な循環流をつくる 。本発明の方法は、塩化物がボイラーに再導入される前に灰から塩化物を除去す ることによって、この塩化物の循環流を回避する。本 発明の方法は、また、液の循環からのカリウムの除去において有意な利益を提供 する。塩化物およびカリウムの除去は、回収ボイラーの操作に有意な利益を提供 する。 漂白プラントにおいて使用される二酸化塩素の量を制限し、これはパルプ化液 の循環の中に導入される塩化物を制限し、そしてボイラーの灰の中に含有される 塩化物の循環流を回避することによって、パルプ化液の循環および回収ボイラー への供給物中の塩化物濃度は通常のレベルに維持される。白色液および回収ボイ ラーへの供給物中の典型的な塩化物濃度は、4つのミルについて表1に対比され ている。典型的な「インランドミル」は、海水を介して木材供給物を輸送しない ものである。「沿岸ミル」は、木材供給物の輸送に海水を使用するもの、例えば 、カナダ国西海岸におけるいくつかのミルである。サンダーベイからの結果は、 そのミルが閉じたミルの考えで操作されたとき、報告された文献の値である。本 発明に従い操作されるミルについての結果は、第1図および第2図に示す漂白濾 液の回収プロセスを使用して操作されるミルについて計算された。表1に示すよ うに、本発明の方法は、米国特許第4,039,372号(Reeveら)に記 載されている塩化物の入る量より、液回収操作への塩化物の入る量を約90%だ け減少させる。 本発明は、また、金属を除去する方法を提供する。1つの態様 において、本発明の方法は、第2図に図解されているように、酸処理工程を使用 して金属を除去する。金属を除去する別の方法(図示せず)は、炭酸ナトリウム および/または水酸化ナトリウムおよび/またはパルプ化液の回収プロセスから の緑液を使用して、金属炭酸塩および金属水酸化物を第1酸性漂白段階の濾液の 一部分から沈澱させる。 第2図によれば、酸処理段階15は後酸素脱リグニン洗浄後に位置する。全体 のパルプ水蒸気はまず約pH2に酸性化され、次いで 洗浄された後、それは漂白の二酸化塩素段階に入る。酸処理洗浄から洗浄水は可 溶化された金属と一緒に下水管に排出される。第3図および第4図は、酸処理段 階において異なるpH値で硬木および軟材のパルプからの金属の除去百分率を示 す。面倒な金属、例えば、カルシウム、マグネシウムおよびマンガンの略完全な 除去はこの方法において実行される。前述しかつ第2図に示す酸処理システムを 使用すると、濾液が再循環される前に金属は除去され、これにより前述の金属に 関連する問題のすべては克服される。さらに、酸処理段階を使用することによっ て、後の漂白段階の中に金属が運ばれるのを防止するために、第1の酸性漂白段 階の洗浄装置において淡水で洗浄する必要性は排除される。この第1の酸性段階 における淡水の洗浄の必要性の排除は、追加の蒸発の要件を回避する。酸処理さ れたパルプの洗浄に使用される洗浄水は、蒸発させるよりむしろ、下水管に排出 される。 酸素脱リグニンおよび後酸素洗浄後の酸処理段階の位置は、木材パルプからの 使用済み化学物質および溶解有機物質の回収を増強することにおいて重要である 。この改良された回収は表2に示されており、表2は、酸素脱リグニンの前/酸 素脱リグニンの後に酸処理プロセスが位置する場合において、下水管への損失が いかに変化するかを示す。金属の除去百分率は位置に無関係に同一である。表2 に示すように、酸処理が酸素脱リグニンの後よりむしろ酸素脱リグニンの前に位 置する場合、ほぼ25倍多い色および40倍多い合計の有機炭素(TOC)が下 水管に失なわれる。高い二酸化塩素の置換において、全体の軟材の漂白プラント は約50〜60#/Tの色を排出する。酸素脱リグニンの前の酸処理の配置は、 漂白濾液の回収の環境的利益をほぼ無効にする。 本発明の方法は、OD(EOP)Dの順序の第1の二酸化塩素段 階における中程度のコンシステンシーの操作について、本明細書において記載さ れかつ第2図に示されている。本発明は、第2図に示す中和工程を除去し、そし て二酸化塩素の濾液を第1段階から低いコンシステンシーへの希釈として高い密 度の貯蔵塔の排出へ再循環させることによって、第1の二酸化塩素段階における 低いコンシステンシーの操作に等しく適用可能である。この場合において、多少 の抽出段階の濾液を第1の二酸化塩素段階の洗浄装置における置換洗浄として使 用し、残りの抽出段階の濾液を最後の後酸素段階の洗浄装置における置換洗浄と して使用する。 金属は、また、金属を炭酸塩および水酸化物として沈澱させる別の方法により 除去することができる。高いpHにおいてパルプに吸収されて漂白プラントに入 る金属は、第1の酸性漂白段階の低いpH5の水溶液中に溶解される。漂白の第 1の酸性段階からの水性濾液の画分は、沈澱法において処理することができる。 しかしながら、25%は漂白への金属の有害作用およびスケールの析出を防止す るために十分な量の金属を除去するために適切である。 この金属沈澱の態様において、pHを9〜11に上昇させかつ不溶性金属炭酸 塩および水酸化物が形成するような量の炭酸塩イオンを提供するために十分な水 酸化ナトリウムおよび/または炭酸ナトリウム、またはパルプ化プロセスからの 緑液で、第1酸性濾液の画分を処理する。水溶液は約130°F〜約160°F の温度において10分間維持される。これらの条件下に、適切な炭酸塩イオンが 存在すると、カルシウム、マグネシウム、マンガンおよび鉄の炭酸塩および水酸 化物が水溶液から沈澱する。 適当な装置、好ましくはプリコートフィルターまたはクラーリファイアーを使 用して、固体の沈澱から水性相を分離する。次いで固体の沈澱を埋立てにより処 分するか、または回収ボイラーにおける 燃焼前の重質黒液または緑液とともにパルプ化液の循環の中に導入することがで きる。沈澱をパルプ化の循環の中に導入する場合、非プロセス金属はグリットま たはかすの除去の現在の実施における他の非プロセス金属と一緒にミルから除去 されるであろう。 次いで、分離装置からの水性相を好ましくは漂白操作において再使用する。水 性相を比較的金属を含まず、そして第1の酸性漂白段階の洗浄装置において金属 を含有する連行された液を置換するために使用される。金属を含有しない濾液で パルプを洗浄するこの方法は、淡水を使用しないで抽出段階の中に運ばれる金属 の量を減少する。金属の除去システムからの濾液の使用は、第1の酸性漂白段階 後の洗浄に限定されない。また、それは高い密度の貯蔵前の希釈のために、また は漂白前のパルプの洗浄のために使用することができる。 表3は、第1図に示す方法を組み込んだ500T/Dパルプミルのための漂白 プラントの回りの水の釣合いの結果を示す。漂白プラントから回収された濾液の 体積は515ガロン/分(第1図における流れ40)。これは、漂白濾液を回収 しない500T/Dパルプミルと比較して、蒸発負荷のほぼ8〜15%の増加を 表す。先行技術の方法に比較して本発明の方法の蒸発負荷の減少は、漂白プラン トにおける水の使用が少ない結果である。本発明の方法における水の使用の減少 は、2つの25抽出段階の洗浄装置の使用から生じ、そしてパルプを洗浄して連 行された金属を除去するための塩素化段階における淡水の必要を回避する。2つ の抽出段階の洗浄装置の使用することによって、減少したシャワーの流れにより 同程度の洗浄を達成することができる。 本発明の方法において、第1の二酸化塩素段階および抽出段階からの組み合わ された濾液を、第1の二酸化塩素段階の中に運ばれる 連行される黒液を減少する目的で、パルプの流れに対して向流に再循環させる( 第2図参照)。この置換洗浄法は黒液が第1の二酸化塩素段階の中に運ばれるの を防止するが、黒液を置換するために使用される組み合わされた濾液からの有機 物質は第1の二酸化塩素段階の中に運ばれる。組み合わされた漂白濾液のキャリ オーバーは、パルプを高いコンシステンシーに絞ることによっておよび/または パルプの洗浄のための淡水の注意した使用により減少させることができる。漂白 の第1段階の中に運ばれる有機物質の量を制限すると、有機物質により漂白化学 物質の消費は減少するであろう。 組み合わされた濾液(D100+EO)からの有機物質を第1の二酸化塩素段 階に添加するとき、少量の二酸化塩素が溶解有機物質により消費される。これは 、添加される有機物質の量が増加するにつれてカッパ数が増加することによって 、表4に示すように第1の二酸化塩素段階における脱リグニンを減少させる。し かしながら、第1の二酸化塩素段階における脱リグニンのこの低下は、表4に示 す一定の抽出されたカッパ数により証明されるように、酸化抽出段階における酸 素により補正することができる。第1の酸性漂白段階における溶解有機物質のキ ャリオーバーによる漂白化学物質の消費は、二酸化塩素を塩素と完全に置換する ことによってさらに減少される。また、漂白の第1の酸性段階における低い化学 物質の燃焼への溶解有機物質による寄与は、抽出段階において酸素および過酸化 物に暴露された有機物質の高度に酸化された特質である。これが意味するように 、所定の抽出されたカッパ数について、本発明の方法の組み合わされた濾液(D +EOP)からの有機物質の第1の二酸化塩素段階の中へのキャリオーバーは、 漂白5の化学物質の消費を増加しないであろう。 これにより、本発明の方法は、漂白プラントの抽出段階の中に酸 素および/または過酸化物を組み込むことによって、溶解有機物質の存在による 漂白化学物質の消費の増加を回避する。この方法において、米国特許第4,03 9,372号に記載するように、漂白プラントの濾液を回収する先行技術を実施 する間に直面する困難の1つは予期せざることには回避される。 好ましい態様の説明 第1図を参照すると、サザン・パイン・ソフトウッド(Southern P ine Softwood)(硬木)のチップ10を篩がけして(図示せず)大 き過ぎるチップおよび小さ過ぎるチップを除去し、次いで蒸解器12においてク ラフトパルプ化法を使用し、約15〜22%、好ましくは18%の活性アルカリ および約20〜40%、好ましくは約30%の硫化度の白色液14を供給して、 約310〜約350°F、好ましくは約344°F、および約80psi〜約1 40psi、好ましくは約110psiの蒸煮条件下に蒸煮する。 約25〜約35、好ましくは約30の範囲のカッパ数を有する生ずるパルプを 圧力下にブロー槽(図示せず)の中に排出し、次いで篩がけして未蒸煮の節を除 去する(図示せず)。節の除去後、褐色ストック16を連続的に2〜4段階、好 ましくは3段階の洗浄で洗浄する。洗浄後、パルプを篩がけ20して不合格品を 除去し、次いで生ずるパルプ22を酸素脱リグニン段階32に供給する。 第2図に最もよく示されているように、パルプを、褐色ストック洗浄および篩 がけ後、最後の洗浄段階26に入れ、次いで酸素脱リグニン段階32に入れ、こ こでパルプは酸素28および酸化された白色液30と混合され、次いでさらに酸 素脱リグニン段階32において約30〜約55%、好ましくは45%の脱リグニ ン率に対応す る、約14〜約20、好ましくは約16の範囲のカッパ数に脱リグニンする。酸 素脱リグニン段階32は温度(180〜210°F)および圧力(90〜100 psi)の条件下に酸化された白色液30の形態で供給されるアルカリを使用し て実施される。 酸素脱リグニン後、パルプは再び連続的に2〜4段階の洗浄(34および38 として示されている)で洗浄されて、リグニンおよび無機物質を除去される。洗 浄水35は次の引き続く洗浄段階38からの洗浄から誘導される。最終の洗浄は 、後述するように第1の漂白段階後デッカー42から得られた濾液40から誘導 される。生ずる洗浄されたパルプは次いで高い密度(10〜12%)の貯蔵容器 44の中に貯蔵される。 後酸素脱リグニン洗浄装置34および38からの濾液は、第2図に最もよく見 られるように、前酸素脱リグニン洗浄装置26を通して洗浄水として向流で再循 環して戻される。有機物質および無機物質のすべては一連の黒液蒸発器46を通 して究極的に濃縮され、第1図に示すように、燃焼のために回収ボイラー48に 送られる。 第1図に最もよく見られるように、無機塩は、溶融物50として回収され、液 の調製52において水中に溶解されて緑液を形成し、これは引き続いて酸化カル シウムで処理されて蒸解器12に供給される白色液14を再生する。副生物の炭 酸カルシウムは炉(図示せず)において燃焼して二酸化炭素を発生し、炭酸カル シウムを再生し、これは白色液の再生に使用される。 パルプ化(酸素脱リグニンを含む)、洗浄および回収プロセスを通じて、緑液 のクラーリファイアーの中に沈降する少量のかすおよび緑液の震盪機(図示せず )からの少量のグリットを除外して、有機または無機の物質は意図的に排出およ び/または廃棄されない。 ここで第2図を参照すると、高い密度の貯蔵44からのパルプを ミキサー57を装備した槽54の中で酸性化される。パルプはライン59を通し て槽54に入る硫酸、塩酸、硝酸などで約2〜約3の範囲内のpHに処理するこ とができる。酸性化処理の主要な機能は、木材供給物とともに入り、プロセスか らパージしなくてはならない非プロセス金属を可溶化することである。過去にお いて、これは典型的には第1の酸性漂白段階において実施され、ここから濾液は 下水管に排出された。脱リグニン能力をもたない酸性段階を加えることによって 、金属を除去し、これにより第1の酸性漂白段階においてその固体含量(色、B ODなど)の回収が可能となる。高い密度の貯蔵からのパルプを酸処理すること によって、金属ばかりでなく、かつまたパルプのスラリーに関連する溶解有機物 質の大部分は繊維上に沈澱し、金属とともに下水管とともに排出されるよりむし ろ第1の漂白段階の中に運ばれるであろう。これは好ましくは溶解有機物質の排 出を有意に減少する。したがって、酸性化処理工程は、そうでなければこのプロ セスの実行可能性を制限する、褐色ストック洗浄/漂白プラントの循環内の金属 の蓄積を防止することを見るすることができる。 酸性化後、パルプを洗浄装置58において淡水で洗浄して、酸性洗浄液および 非プロセス金属を除去する。この洗浄は、漂白および脱リグニンを実施しないの で、環境の衝撃が低く、60において下水管に排出される。 酸処理および洗浄後、二酸化塩素または二酸化塩素と塩素との混合物を、活性 塩素として計算して、約2.0〜3.4%、好ましくは約2.6%の適用割合に おいてパルプに添加される。パルプを二酸化塩素または二酸化塩素と塩素との混 合物で第1漂白段階62において10〜12%のコンシステンシーの条件下に処 理し、反応時間は約30〜約90分、好ましくは約60分の範囲であり、そして 温度は約100〜約160°F、好ましくは約140°Fの範囲である。塩素は 第1の漂白段階において二酸化塩素と一緒に添加することができるが、塩素の使 用を約10%より少なく制限するか、または分子状塩素の使用を完全に排除する ことは、塩素の残留を最小にして漂白段階を達成することにおいて重要であると 考えられる。 第1の漂白段階後、パルプを次いで混合槽64の中に排出して、パルプ上にお いて一般に1%より低い、酸化された白色液65の形態で多少苛性の組成を有す る第1の酸化抽出段階68からのアルカリ性濾液66を使用して、約5〜約7、 好ましくは約7の範囲にpHに部分的に中和する。次いでパルプをデッカー42 の上に通過させることによって増粘し、そして酸化された白色液を約1〜約2% の適用割合で添加する。次いで過酸化水素をデッカーからの流れに導入し、酸素 を高強度ミキサー70を通してパルプに添加する。こうして追加の脱リグニンは 酸化抽出段階68において達成され、これにより約2〜約6、好ましくは約4の 範囲のカッパ数を有するパルプを生産する。次いでパルプを酸化抽出塔の排出に おいて、第1の後抽出段階洗浄装置72からの濾液66の一部分を使用して、希 釈する。酸化抽出段階68後、パルプを連続的に2つの慣用の回転ドラム洗浄装 置72および73において洗浄する。次いでパルプを水蒸気ミキサー74におい て水蒸気により加熱し、二酸化塩素を高強度ミキサー76において添加し、二酸 化塩素漂白塔78において約150〜約180°F、好ましくは約160°Fの 範囲の温度において約2〜約4時間、好ましくは約3時間の間反応させる。 次いで漂白されたパルプは製紙機の白色水を使用して洗浄し、濾液の一部分を 80において下水管に排出し、プロセス内に回収しない。濾液の残りの部分を二 酸化塩素の漂白塔78にパルプの希釈のために再循環させることができる。した がって、漂白プラント24 について、意図する排出物は60における酸前処理段階から、および80におけ る完全に漂白されたパルプに適用される最終の洗浄からの流れである。 酸化抽出段階68を出るパルプの洗浄からの濾液は、一部分、ライン66を経 る酸化抽出塔68からのパルプの排出希釈のために使用され、そして一部分、中 和段階64における第1の漂白段階62を出るパルプの中和のために使用される 。抽出段階後のパルプを洗浄するための淡水の添加は2段階の洗浄の使用により 減少され、そしてそれ自体、排除しないにしても、追加の蒸発器の要件を減少す るために好ましい。したがって、酸化抽出段階後の2段階の洗浄はこのプロセス の実行可能性に対して重要な要素である。 第2図に示すように、デッカー42が中和段階64から受け取ったパルプを増 粘するとき、濾液40は生成する。濾液40は、第1の二酸化塩素段階および抽 出段階からの濾液の組み合わせであり、最後の後酸素脱リグニン洗浄装置38に おいて洗浄水として使用される。最後の後酸素脱リグニン洗浄装置38からの濾 液35は、前述したように、ライン35および33を経て洗浄装置34および2 6を通してパルプ71に向流で再循環される。第1図に示すように、洗浄装置2 6からの濾液31は篩がけ20および褐色ストック洗浄18を通してパルプに向 流で流れる。このようにして、漂白の間に除去される塩化物、使用済み漂白化学 物質および有機物質は使用済みパルプ化液と組み合わされ、蒸発して強い黒液8 4を生成する。 漂白プラントからの塩化物は、回収ボイラー48に供給される黒液84の中に 含有され、回収ボイラーにおいて部分的に揮発し、静電沈澱装置86に運ばれ、 ここでそれは集められ、そして沈澱装置の灰の中に塩ケークとともに除去される 。この灰を塩滲出プロセス において約80〜約120°F、好ましくは約100°Fの範囲の温度で水で溶 解して、硫酸ナトリウムを塩化ナトリウムから分離する。塩化ナトリウム水溶液 を90において下水管に排出し、そして固体の硫酸ナトリウム88を多少の残留 塩化物とともに混合槽89に再循環し戻す。滲出プロセスは液循環における塩化 物濃度の蓄積を防止し、そして白色液中の塩化ナトリウム濃度を5g/lより低 く維持する。 本明細書に記載するような滲出プロセスは、塩ケークの回収に関して95%よ り大きい効率で操業される。 そのうえ、最も重要なことには、過酸化物強化酸化抽出(EOP)段階からの 濾液を漂白プラントおよび褐色ストック洗浄を通して向流で再循環させる、最も 好ましくは、さらに、第1の二酸化塩素漂白段階(D)からの濾液を、また、褐 色ストック洗浄を通して向流で再循環させる、本発明の改良された方法は、表5 に示すように、漂白プラントの流出液中の色、AOXおよびBODを有意に減少 させる。表5において、本発明による分子状塩素の二酸化塩素の置換の効果およ び濾液の再循環の効果が示されている。 第2図に描写するような濾液の再循環を使用する漂白シーケンスの実験室のシ ミュレーションを実施した。第2図における洗浄装置38に類似する、後酸素洗 浄の第2段階から取ったミルの軟材パルプ(カッパ14.2)を、第2図におけ るスキームを使用して漂白した。これらの実験において、水酸化ナトリウムを酸 化された白色液と置換した。第2後酸素洗浄からの新鮮なミルパルプを反復実験 において漂白した。各実験からの濾液を取って置き、連続する実験の間に第2図 に示す方法において適用した。再循環する濾液において平衡の溶解固体が確立さ れるまで、これを続けた。これらの実験において、二酸化塩素を分子状塩素と完 全に置換した。 酸処理段階における金属除去の結果を表6に示す。酸処理段階をpH2におい て実施した。酸素脱リグニンされ、洗浄されたパルプ中に存在するナトリウム、 マグネシウム、カルシウム、およびマンガンの90%より多くが酸処理の間に除 去された。カリウム、鉄およびアルミニウムの除去はより低く、カリウムについ て約88%、鉄について54%、そしてアルミニウムについて65%であった。 漂白化学物質の要求量およびこれらの再循環手法の間に達成された最終の白色 度は表7に示されており、そして濾液を再循環させない同一軟材のパルプの実験 室の漂白と比較されている。水酸化ナトリウム、0.5%、および二酸化塩素、 0.25%、の双方の適度の増加が、濾液の再循環なしに比較して、濾液の再循 環の場合において観察された。86の目標とした白色度は双方の場合において達 成され、粘度は類似した。 前述の特許は引用することによって本明細書の一部とされる。 前述の説明に照らして多数の変化が当業者に示唆されるであろう。すべてのこ のような明らかな変更は添付した請求の範囲の完全な意図する範囲内に入る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.褐色ストック洗浄後に、順次に実施される下記の工程: 酸素脱リグニン段階、 洗浄シーケンス、 第1の酸性漂白段階、 引き続く酸化抽出段階からの濾液を使用する約5〜7のpHへの部分的中和、 酸化抽出段階、および 漂白固体状物を除去するための洗浄段階、 にクラフト木材パルプを付すことを含んでなり、そして 前記洗浄シーケンス後にかつ前記第1漂白段階前に、前記パルプを酸洗浄に付 して、前記パルプの中に含有される非プロセス金属のすべてまたは一部分を除去 し、 前記第1の酸性漂白段階からの濾液のすべてまたは一部分および前記酸化抽出 段階からの濾液のすべてまたは一部分を再循環させ、前記濾液は前記パルプから の塩化物、前記漂白段階において発生した塩化物またはそれらの組み合わせを含 んでなり、前記濾液のすべてまたは一部分は洗浄シーケンスおよび前記塩化物を 含んでなる弱い黒液を構成する褐色ストック洗浄と向流し、 前記弱い黒液を黒液蒸発段階に再循環させて、塩化物を含んでなる強い黒液を 生成し、 前記強い黒液を燃焼させて溶融流および粒子を含んでなる煙道ガスを生成し、 前記粒子は塩化物および硫酸塩を含んでなり、そして前記溶融物および前記煙道 ガスを分離し、 前記煙道ガスを処理して前記粒子を灰として分離し、そして前記灰を処理して 、塩化物が比較的低くかつ比較的硫酸塩に富んだ成分 と、比較的塩化物に富みかつ硫酸塩が比較的低い成分とを形成し、そして 前記塩化物が比較的低くかつ比較的硫酸塩に富んだ成分を前記強い黒液に再循 環させ、そして前記比較的塩化物に富みかつ硫酸塩が比較的低い成分を排出し、 そして 前記溶融物を苛性化段階に再循環させてパルプ化液を再生する、ことを含んで なる、クラフト木材パルプを漂白する方法。 2.前記酸性漂白段階が元素状塩素を含んでなることができる二酸化塩素を使 用する漂白を含んでなり、そして前記酸化抽出段階を有効量の過酸化水素の存在 下に実施する、請求項1に記載の方法。 3.前記二酸化塩素が実質的に元素状塩素を含むか、または含まない、請求項 2に記載の方法。 4.前記洗浄段階後に少なくとも1つの追加の酸性漂白段階をさらに含む、請 求項1に記載の方法。 5.前記第1酸性漂白段階からの、前記部分的中和からの、前記酸化抽出段階 からの、漂白固体状物を除去するための前記洗浄段階からの、および前記少なく とも1つの追加の酸性漂白段階からの、すべてまたは実質的にすべての濾液を、 前記洗浄シーケンスおよび前記褐色ストック洗浄を通して、向流に再循環させる をことさらに含む、請求項4に記載の方法。 6.褐色ストック洗浄後に、順次に実施される下記の工程: 酸素脱リグニン段階、 洗浄シーケンス、 第1酸性漂白段階、 酸化抽出段階、および 漂白固体状物を除去するための洗浄段階、 にクラフト木材パルプを付すことを含んでなり、 前記第1酸性漂白段階からの濾液のすべてまたは一部分を処理して、前記濾液 から非プロセス金属のすべてまたは一部分を除去して、処理された濾液を形成し 、前記濾液は前記パルプからの塩化物、前記漂白段階において発生した塩化物ま たはそれらの組み合わせを含んでなり、 前記第1酸性漂白段階からの濾液のすべてまたは一部分および前記酸化抽出段 階からの濾液のすべてまたは一部分を、洗浄シーケンスおよび前記塩化物を含ん でなる弱い黒液を構成する褐色ストック洗浄と向流させて、再循環させ、 前記黒液を黒液蒸発段階に再循環させて、塩化物を含んでなる強い黒液を生成 し、 前記強い黒液を燃焼させて溶融流および粒子を含んでなる煙道ガスを生成し、 前記粒子は塩化物および硫酸塩を含んでなり、そして前記および前記煙道ガスを 分離し、 前記煙道ガスを処理して前記粒子を灰として分離し、そして前記灰を処理して 、比較的塩化物に富みかつ硫酸塩が比較的低い成分と、塩化物が比較的低くかつ 比較的硫酸塩に富んだ成分とを形成し、そして 前記塩化物が比較的低くかつ比較的硫酸塩に富んだ成分を前記強い黒液に再循 環させ、そして前記比較的塩化物に富みかつ硫酸塩が比較的低い成分を排出し、 そして 前記溶融物を苛性化段階に再循環させてパルプ化液を再生する、ことを含んで なる、クラフト木材パルプを漂白する方法。 7.前記酸性漂白段階が元素状塩素を含んでなることができる二酸化塩素を使 用する漂白を含んでなり、そして前記酸化抽出段階を有効量の過酸化水素の存在 下に実施する、請求項6記載の方法。 8.前記洗浄段階後に少なくとも1つの追加の酸性漂白段階をさ らに含む、請求項6記載の方法。 9.前記二酸化塩素が実質的に元素状塩素を含むか、または含まない、請求項 7記載の方法。 10.前記少なくとも1つの追加の酸性漂白段階からおよび前記洗浄段階から の前記濾液のすべてまたは実質的にすべてを前記洗浄シーケンスおよび前記褐色 ストック洗浄を通して向流に再循環させるをことさらに含む、請求項8記載の方 法。 11.褐色ストック洗浄段階後に、下記の工程: クラフト木材パルプを酸素および塩基の存在下に酸素脱リグニンし、次いで少 なくとも1つの後酸素洗浄段階に付して酸素脱リグニンパルプを形成し、 酸素脱リグニンパルプを酸処理して非プロセス金属を実質的に除去して処理さ れたパルプを形成し、そして処理されたパルプを水で洗浄して洗浄された処理パ ルプを形成し、 洗浄された処理パルプを第1二酸化塩素漂白段階において漂白して、第1漂白 パルプを形成し、 第1漂白パルプを塩基の存在下に熱抽出段階に付して抽出されたパルプを形成 し、 前記抽出段階からの抽出されたパルプを少なくとも2つの順次の洗浄段階にお いて水で洗浄して、洗浄された抽出パルプを形成し、 前記洗浄された抽出パルプを1または2以上の追加の二酸化塩素漂白段階に付 し、そして各段階後にパルプを洗浄し、 前記1または2以上の追加の二酸化塩素漂白段階の1または2以上後の前記洗 浄から濾液を排出し、前記1または2以上の最終の二酸化塩素漂白段階後の前記 洗浄からの前記濾液のすべてまたは一部分を前記抽出段階に洗浄水またはまたは その組み合わせとして向流で再循環させ、 前記少なくとも2つの順次の洗浄段階からの濾液を最後の後酸素洗浄段階に洗 浄水として向流で再循環させ、 前記最後の後酸素洗浄段階からの濾液を褐色ストック洗浄段階を通して向流で 再循環させることによって、前記濾液を蒸煮液回収プロセスにおいて回収し、前 記褐色ストック洗浄段階は蒸発して強い黒液を生成する弱い黒液を構成し、 前記強い黒液を回収ボイラーにおいて燃焼させて溶融物および煙道ガスを生成 し、こうして1または2以上の二酸化塩素漂白段階からの向流的に再循環される 濾液からの塩化物が燃焼からの煙道ガスにおいて濃縮されるようにし、 前記煙道ガスの中のカリウム、塩化物および硫酸塩の塩を含有する粒子を灰と して集め、 塩化物および硫酸塩の塩を前記灰から除去して、硫酸塩の塩を含有する固体の 流れおよび塩化物およびカリウムの塩を含有する流れを生成し、 塩化物およびカリウムの塩を含有する流れを排出し、 前記回収ボイラーにおける前記液の燃焼前に、前記硫酸塩の塩に富んだ流れを 前記強い黒液と混合し、そして 前記回収ボイラーの溶融物を水中に溶解して緑液を形成し、そして苛性化にお いてパルプ化に変換する、 にクラフト木材パルプを付すことを含んでなる前記木材パルプを漂白する請求項 1記載の方法。 12.褐色ストック洗浄段階後に、下記の工程: クラフト木材パルプを酸素および塩基の存在下に酸素脱リグニンし、次いで少 なくとも1つの後酸素洗浄段階に付して酸素脱リグニンパルプを形成し、 酸素脱リグニンパルプを第1二酸化塩素漂白段階において漂白し て、第1漂白パルプを形成し、 前記第1二酸化塩素漂白段階からの前記第1漂白パルプを増粘して増粘された パルプを形成し、そして前記増粘されたパルプを熱抽出段階において塩基の存在 下に抽出して抽出されたパルプを形成し、 抽出されたパルプを少なくとも2つの順次の洗浄段階において洗浄して、洗浄 された抽出パルプを形成するための洗浄水の体積を最小にし、 前記洗浄された抽出パルプを1または2以上の追加の二酸化塩素漂白段階にお いて漂白し、そして前記1または2以上の追加の二酸化塩素漂白段階後パルプを 洗浄して、洗浄された漂白パルプを形成し、 前記1または2以上の追加の二酸化塩素段階後に前記洗浄から濾液を排出し、 前記1または2以上の追加の二酸化塩素漂白段階後に前記洗浄からの前記濾液の すべてまたは一部分を前記抽出段階に洗浄水またはその組み合わせとして再循環 させ、 前記増粘段階からの前記濾液のすべてまたは一部分を処理して、木材パルプと ともにプロセスの中に入る非プロセス金属のすべてまたは一部分を除去して、非 プロセス金属の含量が減少した濾液を形成し、そして非プロセス金属の含量が減 少した濾液を使用して第1二酸化塩素段階においてパルプを洗浄して、抽出段階 への金属のキャリオーバーを防止し、これにより第1二酸化塩素漂白段階に入る またはそこにおいて発生したすべてまたは実質的にすべての溶解した固体はパル プとともに抽出段階に行くか、または移動金属またはそれらの組み合わせととも に処分され、 前記少なくとも2つの順次の洗浄段階からの濾液を洗浄水として再循環させて 、パルプを向流的に洗浄し、最後の後酸素洗浄段階と ともに開始し、そして弱い黒液を構成する褐色ストック洗浄段階を通して連け、 前記弱い黒液を蒸発させて強い黒液を生成し、 前記強い黒液を回収ボイラーにおいて燃焼させて、溶融物および煙道ガスを生 成し、これにより1または2以上の二酸化塩素漂白段階からの向流的に再循環す る濾液からの塩化物は、燃焼からの煙道ガスにおいて濃縮し、 前記煙道ガス中のカリウム、塩化物および硫酸塩の塩を含有する粒子を灰とし て集め、 塩化物およびカリウムの塩を前記灰から除去して、硫酸塩の塩を含有する固体 の流れと、塩化物およびカリウムの塩を含有する流れとを形成し、 塩化物およびカリウムの塩を含有する流れを排出し、 前記回収ボイラーにおける前記強い黒液の燃焼前に、前記硫酸塩の塩を含有す る固体の流れを前記強い黒液と混合し、そして 前記回収ボイラーの溶融物を水中に溶解して緑液を形成し、そして緑液を苛性 化プロセスにおいてパルプ化液に変換する、 にクラフト木材パルプを付すことを含んでなる前記木材パルプを漂白する請求項 6記載の方法。
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NZ269362A (en) 1998-07-28

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