JPH1047540A - ユニット配管方法、及び、配管用のステンレス鋼管 - Google Patents

ユニット配管方法、及び、配管用のステンレス鋼管

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JPH1047540A
JPH1047540A JP8235752A JP23575296A JPH1047540A JP H1047540 A JPH1047540 A JP H1047540A JP 8235752 A JP8235752 A JP 8235752A JP 23575296 A JP23575296 A JP 23575296A JP H1047540 A JPH1047540 A JP H1047540A
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JP
Japan
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stainless steel
steel pipe
piping
pipe
bellows
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Application number
JP8235752A
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English (en)
Inventor
Isamu Sasaki
勇 佐々木
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SHOWA RASENKAN SEISAKUSHO KK
Showa Rasenkan Seisakusho Co Ltd
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SHOWA RASENKAN SEISAKUSHO KK
Showa Rasenkan Seisakusho Co Ltd
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Publication date
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な配管路の形成をより一層簡便に行うこ
とができるユニット配管方法、及び、その配管用のステ
ンレス鋼管の提供。 【解決手段】 ステンレス鋼管10に形成される蛇腹部
11に三角形状,台形状,多角形状として屈曲されるよ
うに規則性をもたせた3通りのステンレス鋼管10a,
10b,10cを準備し、各ステンレス鋼管10a,1
0b,10cを配管現場の状況に合わせて適宜選択し、
その蛇腹部11を所望の角度に屈曲して組合わせ、各種
形状の配管路を簡便に形成する。また、ステンレス鋼管
10における一端側の直管部12には、摩擦係数を小と
する摺合可能な外周面を有する絶縁性のスリーブ13を
樹脂成形により一体的に固着するとともに、このスリー
ブ13の外周に片ニップル15あるいは袋ナット24を
抜け止め防止を図りつつ回転可能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、耐久性に優れる
とともに、現場作業性に優れ、かつコストの低減化を図
るのに好適なユニット配管方法、及び、配管用のステン
レス鋼管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、水道管やガス管あるいは
送電線の保護用パイプなどのような各種の配管路は、地
中に埋設されて配管される場合でも3次元方向に複雑に
屈曲して配管されることが多いが、特に、高層ビルや集
合住宅あるいは一般住宅などの屋内で配管される場合に
は、限られたスペース内に柱や梁あるいは各種の機器類
などが配置されるため、それらが障害物となり、より一
層複雑に屈曲した配管路とされる。
【0003】このように3次元方向に複雑に屈曲する配
管路を形成する場合には、従来は現場の状況に合わせて
直管を所定長に切断し、エルボなどの曲り継手によって
接続しつつ配管しているため、熟練した作業員が必要で
あるとともに、配管作業に手間取り、かつ部品点数も多
くなるため、それらの簡略化が望まれている。
【0004】このため、近年は、図12に示したよう
に、蛇腹部2を有するステンレス鋼管1が多く用いられ
てきている。このステンレス鋼管1は、ステンレス鋼材
の有する特性から耐食性に優れるとともに、蛇腹部2が
屈曲性を有するため、この蛇腹部2の部分において屈曲
して配管することができ、従来のように曲り継手を必要
としないため、配管作業の簡略化と部品点数の軽減化を
図ることができ、また、配管後には蛇腹部2の部分にお
いて変位吸収を行うこともできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、このよう
な蛇腹部を有するステンレス鋼管の利点に着目し、複雑
な配管路の形成をより一層簡便に行うことができるユニ
ット配管方法、及び、その配管用のステンレス鋼管の提
供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な課題を解決するために、請求項1記載のように、両端
側を直管部としその中間部分に屈曲自在な蛇腹部を適宜
設けてなるステンレス鋼管による配管方法において、中
央部位に設けた1箇所の蛇腹部を介して三角形状に屈曲
可能な三角形状配管用のステンレス鋼管と、中間部分に
適当間隔を隔てて設けた2箇所の蛇腹部を介して台形状
に屈曲可能な台形状配管用のステンレス鋼管と、中間部
分に適当間隔を隔てて設けた3箇所以上の蛇腹部を介し
て多角形状に屈曲可能な多角形状配管用のステンレス鋼
管との中より適宜所望の配管用のステンレス鋼管を適宜
選択し、かつ選択されたステンレス鋼管の蛇腹部を所望
の角度に屈曲しつつ組合わせ、配管現場の状況に合わせ
て各種形状の配管路を形成することを特徴とする。ま
た、請求項2記載のように、配管用のステンレス鋼管
は、両端側の直管部の近傍にもそれぞれ蛇腹部を設ける
ことを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載のように、両端側を直
管部としその中間部分に屈曲自在な蛇腹部を適宜設けて
なるステンレス鋼管において、両端側またはいずれか一
方端側の直管部には、摩擦係数を小とする摺合可能な外
周面を有する絶縁性のスリーブを一体的に固着し、かつ
相手方の継手と係合する係合部を設けた片ニップルを上
記スリーブの外周に抜け止めを図りつつ回転自在に取付
けることを特徴とし、また、請求項4記載のように、両
端側を直管部としその中間部分に屈曲自在な蛇腹部を適
宜設けてなるステンレス鋼管において、両端側またはい
ずれか一方端側の直管部には、摩擦係数を小とする摺合
可能な外周面を有する絶縁性のスリーブを一体的に固着
し、かつ相手方の継手と係合する係合部を設けた袋ナッ
トを上記スリーブの外周に抜け止めを図りつつ回転自在
に取付けることを特徴とし、さらに、請求項5記載のよ
うに、両端側を直管部としその中間部分に屈曲自在な蛇
腹部を適宜設けてなるステンレス鋼管において、両端側
またはいずれか一方端側の直管部にフレアー部を形成
し、このフレアー部の奥行き側と先端側とにそれぞれ絶
縁部材を装着し、フレアー部の奥行き側の絶縁部材を介
して袋ナットを抜け止めを図りつつ回転自在に取付け、
この袋ナットにはフレアー部の先端側に装着された絶縁
部材を介して取付けられるニップルを係合することを特
徴とする。また、配管用のステンレス鋼管は、請求項6
記載のように、両端側の直管部の近傍にもそれぞれ蛇腹
部を設けることを特徴とする。
【0008】また、請求項7記載のように、蛇腹部は角
度をずらせつつ屈曲させてステンレス鋼管を巻回状態と
し、この状態でステンレス鋼管を保管・運搬することを
特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面に
基づき詳細に説明する。図1は、この発明に係る配管路
の1例を示す説明図であり、図2乃至図4は、図1の配
管に用いるステンレス鋼管を示す平面図である。
【0010】図1に示すように、配管路を形成する屋内
には、三角形状の配管路の形成を必要とする障害物I,
台形状の配管路の形成を必要とする障害物II,多角形
状の配管路の形成を必要とする障害物IIIが設置され
ているものとし、この障害物I,II,IIIを回避し
つつ配管路を形成する場合を例に説明を行う。
【0011】まず、障害物Iを回避しつつ三角形状の配
管路を形成する場合には、図2に示すステンレス鋼管1
0aを用いる。すなわち、ステンレス鋼管10aは、ス
テンレス鋼管10aの中央部位に1箇所の蛇腹部11が
形成されており、この蛇腹部11を屈曲させることによ
り三角形状の配管路が形成される。
【0012】次に、障害物IIを回避しつつ台形状の配
管路を形成する場合には、図3に示すステンレス鋼管1
0bを用いる。すなわち、ステンレス鋼管10bは、ス
テンレス鋼管10bの中間部分に適当間隔を隔てて2箇
所の蛇腹部11,11が形成されており、この蛇腹部1
1,11を屈曲させることにより台形状の配管路が形成
される。
【0013】さらに、障害物IIIを回避しつつ多角形
状の配管路を形成する場合には、図4に示すステンレス
鋼管10cを用いる。すなわち、ステンレス鋼管10c
は、ステンレス鋼管10cの中間部分に適当間隔を隔て
て3箇所の蛇腹部11,11,11が形成されており、
この蛇腹部11,11,11を屈曲させることにより多
角形状の配管路が形成される。なお、多角形状の配管路
を形成するステンレス鋼管10cの蛇腹部11は、3箇
所以上設けてもよい。
【0014】一方、各ステンレス鋼管10a,10b,
10cの両端側の直管部12,12の近傍にそれぞれ蛇
腹部11,11を加設すれば、三角形状,台形状,多角
形状として形成した各ステンレス鋼管10a,10b,
10cの両端側は、直管部12,12の近傍の蛇腹部1
1,11を屈曲させて水平状の直管部12,12とする
ことができ、組合わされるステンレス鋼管10a,10
b,10c同士を突き合わせ、互いの接続を良好に行う
ことができる。
【0015】このように、この実施例によれば、ステン
レス鋼管10a,10b,10cに設けられる蛇腹部1
1は、三角形状,台形状,多角形状として屈曲されるよ
うに蛇腹部11の配列に規則性をもたせたので、各ステ
ンレス鋼管10a,10b,10cを、配管現場の状況
に合わせて適宜選択するとともに、選択された各ステン
レス鋼管10a,10b,10cの各蛇腹部11,…,
を所望の角度に屈曲して組合わせることにより、各種形
状の障害物を避けつつ簡便に複雑な配管路の形成を行う
ことができる。
【0016】したがって、耐久性に優れるとともに、現
場作業性に優れ、かつ部品点数や配管接続などの作業に
要する手間を軽減し、コストの低減化を図ることができ
るユニット配管方法とされる。なお、蛇腹部11は2次
元方向だけでなく3次元方向に屈曲可能であるので、実
際には、図1に示したものよりも複雑な配管路を容易に
形成することができる。
【0017】また、各ステンレス鋼管10a,10b,
10cの両端側の直管部12,12の近傍に、それぞれ
蛇腹部11,11を加設した場合には、この蛇腹部1
1,11を屈曲させて両端側の直管部12,12を水平
状とすることができるので、組合わされる各ステンレス
鋼管10a,10b,10c同士の接続を良好に行うこ
とができる。
【0018】次に、ステンレス鋼管10(10a,10
b,10c)における端側構造について説明する。ステ
ンレス鋼管10の一端側の管端部分は、直管部12とし
て形成されている。したがって、この直管部12は、組
合わされる相手方のステンレス鋼管10の直管部12と
溶接されるか、また、相手方の袋ナット,チーズ,エル
ボなどの継手と接続されるような構成とされる。
【0019】1例としては、図5のように構成されるこ
とが好ましい。すなわち、直管部12の外周には、互い
の端面を揃えるようにして、塩化ビニールなど絶縁性を
有するとともに、摩擦係数を小とし、後述する片ニップ
ル15に対して摺合可能な外周面を有するスリーブ13
が一体的に固着される。
【0020】この絶縁性のスリーブ13は、樹脂成形に
より直管部12に一体的に固着成形されるものであり、
具体的には、直管部12の周方向に形成される複数条の
膨出部12a,12aを介して直管部12の外周に強固
に一体的に固着される。
【0021】また、スリーブ13の外周面には、水漏れ
防止を図るパッキン14を挿嵌するために2本の環状溝
13a,13aが穿設され、スリーブ13におけるステ
ンレス鋼管10側の後部には、小径段部13bが形成さ
れている。なお、環状溝13aは、後述する片ニップル
15側の内周面に設けてもよい。
【0022】このスリーブ13に被嵌される継手は、中
央つば部15aの一方側の外周面にネジ部15bが設け
られ、他方側は平滑部15cとされた片ニップル15と
して形成されている。このネジ部15bは、袋ナット,
チーズ,エルボなどの継手(図示略)のネジ部と螺合さ
れる。
【0023】片ニップル15における中央つば部15a
と平滑部15cの内周面17は、ネジ部15bの内周面
16よりも大径に形成され、ステンレス鋼管10の一端
側の直管部12とその外周面に固着されたスリーブ13
が挿嵌される。また、スリーブ13と片ニップル15と
は摺合可能とされている。
【0024】スリーブ13の小径段部13bに臨む片ニ
ップル15の平滑部15c側の内周面17には、環状溝
13cが穿設されており、この環状溝13c内に付勢力
を有するC型リング18が抜け止め防止部材として挿嵌
され、このC型リング18の環状溝13cへの挿嵌状態
での突出部分がスリーブ13の小径段部13bに当接す
ることにより、片ニップル15の抜け止めが図られる。
このC型リング18は、燐青銅製やステンレス製よりな
るバネ定数を有する鋼線が用いられる。
【0025】抜け止め防止部材としてのC型リング18
は、片ニップル15の内周面17にステンレス鋼管10
の一端側の直管部12とその外周面に固着されたスリー
ブ13が挿嵌された状態で、その片ニップル15の内周
面17とスリーブ13の隙間となる環状の開口部にたわ
ませた状態で挿入し、小径段部13bに当接する位置ま
で移動するとその付勢力により拡がり環状溝13cに挿
嵌される。なお、19は水密性の向上を図るパッキンで
ある。
【0026】このように、ステンレス鋼管10における
一端側の直管部12の外周には、片ニップル15と摺合
可能な外周面を有する絶縁性のスリーブ13が一体的に
固着され、片ニップル15は、スリーブ13の小径段部
13bに当接するC型リング18を介して抜け止めされ
るように構成されているので、袋ナット,チーズ,エル
ボなどの継手に対してステンレス鋼管10を接続する際
には、ステンレス鋼管10を固定状態としたままでも片
ニップル14を回転させて片ニップル14のネジ部14
bを継手に螺合することができ、容易に連結作業を行う
ことができる。
【0027】また、継手へのステンレス鋼管10の連結
を完了した後でも、ステンレス鋼管10を360゜自由
に回転できるため、作業の軽減化・効率化を図ることが
できる。さらに、従来のように別部品として準備される
ニップルを必要とせず、少ない部品点数の管端部の継手
構造としコストの低減化を図ることができる。
【0028】また、ステンレス鋼管10の直管部12に
固着される絶縁性のスリーブ13は、樹脂成形により直
管部12に一体的に固着形成するため、その固着作業も
簡略化され、固着時の手間を軽減化することができ、か
つステンレス鋼管10に対する電蝕の防止を図ることが
できる。このため、現場作業における配管作業の手間を
軽減化し、低コストで作業性がよく、耐食性に優れた配
管用のステンレス鋼管10とすることができる。
【0029】一方、図6は図1における管体の他端側を
示す説明用断面図であり、この図に示す直管部12は、
その中央部分12bが断面多角形状に形成されており、
この直管部12bの外周には、樹脂部材による絶縁スリ
ーブ20が溶融・固着されている。
【0030】したがって、この絶縁スリーブ20の外周
を異種金属よりなるバーへなどの支持具に固定するため
の固定用支持具(図示略)が挟持しても、ステンレス鋼
管10は絶縁性の確保がなされて電蝕防止が図られる。
なお、この絶縁スリーブ20は、固定用支持具が挟持し
ようとする所望の管体箇所に取付けてよいことは勿論で
ある。
【0031】また、絶縁スリーブ20の外周には、その
長手方向に回動防止用の凹凸部20a,20bを条設す
るなどしてもよい。また、この図6における直管部12
の管端には、継手部品21の管端が溶接部22により一
体的に接続されているが、図5に示したような継手部分
として構成してもよい。
【0032】図7は、図5に示した一端側の直管部12
の第2の構成例を示すもので、直管部12の端部に拡管
加工によりスリーブ13の端面に当接するフレアー部1
2cを形成し、このフレアー部12cとスリーブ13と
直管部12とによって形成されるスペース内に、水漏れ
防止用のパッキン19を介在させるように構成したもの
で、図5に示した直管部12における効果とともに、さ
らに水漏れ防止を図り水密性を高めるものである。
【0033】また、図示は省略をするが直管部12を屈
曲形成し、この屈曲形成された直管部12をスリーブ1
3内に埋設するように固着成形し、スリーブ13を直管
部12に強固に一体化させ、これによりさらに水密性を
高めてもよい。
【0034】図8は、図5に示した一端側の直管部12
の第3の構成例を示すもので、ステンレス鋼管10の一
端側の直管部12には、フレア端部23が溶接などによ
り一体的に形成されている。24は通常使用されている
袋ナットであり、その内周面にはメネジ24aが形成さ
れているとともに、C型リングである止め線25を挿嵌
する内周溝24bが形成されている。
【0035】袋ナット24の内周の径は、フレア端部2
3の径よりもやや大径に形成されているので、袋ナット
24はフレア端部23に邪魔されることなくフレア端部
23側から直管部12へと挿嵌され、直管部12に遊嵌
自在に取付けられる。また、袋ナット24の内周面に形
成されている内周溝24bに止め線25を挿嵌すると、
内周溝24bより突出した止め線25がフレア端部23
に当接して袋ナット24の抜け止めが図られる。
【0036】26は絶縁スリーブであり、この絶縁スリ
ーブ26は、図9に示すように、直管部12の外周面を
被覆する円筒部26aと、円筒部26aの一端に設けら
れたフランジ部26bとにより形成されるが、長手方向
に切り込み部26cが条設された片割れ状のスリーブと
して形成されており、挿嵌時にはこの切り込み部26c
から強制的に展開して装着する。
【0037】なお、この絶縁スリーブ26はポリプロピ
レン樹脂により成形され、800kgの荷重に耐えるよ
うに形成されるが、このような作用をなすものであれば
いずれの材質でもよい。また、この絶縁スリーブ26の
フランジ部26bの外周囲は、フレア端部23よりもや
や大径に形成され、これによりフレア端部23の外周面
と袋ナット24の内周面との間に生ずる隙間が密封され
る。
【0038】図10は、図5に示した一端側の直管部1
2の第4の構成例を示すもので、ステンレス鋼管10の
直管部12にフレアー部12aを形成し、このフレアー
部12aの奥行き側には段部を有する絶縁スリーブ31
を被嵌させ、フレアー部12aの先端側には絶縁性のシ
ール用パッキン32を被嵌させる。
【0039】そして、絶縁スリーブ31,フレアー部1
2a,絶縁性のシール用パッキン32を内包する袋ナッ
ト30が絶縁スリーブ31の段部にその元部が係り止め
られて抜け止められつつ回転自在に取付けられ、この袋
ナット30には、継手(図示略)と接続されるニップル
33の一方側のネジ部が螺合される。なお、ニップル3
3は、絶縁性のシール用パッキン32を介してステンレ
ス鋼管10との絶縁と水漏れが図られ、袋ナット30
は、絶縁スリーブ31を介してステンレス鋼管10との
間における絶縁が図られている。
【0040】図11は、ステンレス鋼管10の良好な保
管・運搬時を示すもので、蛇腹部11は角度をずらしつ
つ屈曲させてステンレス鋼管10を巻回状態とし、この
状態でステンレス鋼管10を保管・運搬する。これによ
り、配管用のステンレス鋼管10が長尺な場合でも、こ
れを短尺にして保管・運搬することができ、スペース効
率や現場への搬入・現場施工性など取り扱い性を向上す
ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、ステンレス鋼管に形成される蛇腹部に三角
形状,台形状,多角形状として屈曲されるように規則性
をもたせた3通りのステンレス鋼管を準備するように構
成したので、各形状の形成が可能なステンレス鋼管を配
管現場の状況に合わせて適宜選択するとともに、その蛇
腹部を所望の角度に屈曲して組合わせることにより、各
種形状の障害物があってもそれらを避けつつ簡便に複雑
に屈曲した配管路の形成を行うことができる。したがっ
て、配管路の形成に際し、耐久性に優れるとともに、現
場作業性に優れ、かつ部品点数や作業に要する手間を軽
減しコストの低減化を図ることができる。
【0042】請求項2記載の発明によれば、各ステンレ
ス鋼管の両端側の直管部近傍における蛇腹部を屈曲させ
てステンレス鋼管の両端側の直管部を水平状にすること
ができ、組合わされるステンレス鋼管同士の接続を良好
に行うことができる。
【0043】請求項3記載の発明によれば、ステンレス
鋼管の継手部分に袋ナットを用いず、絶縁性を有するス
リーブを介して片ニップルをステンレス鋼管の継手部分
に回転可能に取付ける構成とされているので、電蝕防止
を図るとともに、従来のように消火配管の継手に接続さ
せるニップルを別部品として介在させる必要がなく、部
品点数の減少を図ることができる。また、片ニップルを
継手にネジ込みなどで取付けるのみで、ステンレス鋼管
と継手との連結が完了され、連結作業を簡略化できると
ともに、ステンレス鋼管を固定用支持具などで固定状態
とした後でも、連結作業を行うことができる。さらに、
ステンレス鋼管と継手との連結が完了した後でも、ステ
ンレス鋼管を360゜自由に回動できるため、作業の軽
減化、効率化を図ることができる。
【0044】請求項4および5記載の発明によれば、ス
テンレス鋼管の継手部分に従来のように袋ナットを用つ
つ、電蝕防止を図ることができる。
【0045】請求項6記載の発明によれば、請求項3あ
るいは請求項4,5の効果に加え、各ステンレス鋼管の
両端側の直管部近傍における蛇腹部を屈曲させてステン
レス鋼管の両端側の直管部を水平状にすることができ、
組み合わされるステンレス鋼管同士の接続を良好に行う
ことができる。
【0046】請求項7記載の発明によれば、ステンレス
鋼管の蛇腹部は角度をずらしつつ屈曲させて巻回状態と
して保管・運搬するので、長尺な配管用のステンレス鋼
管を短尺にして保管・運搬することができ、スペース効
率や現場への搬入・現場施工性など取り扱い性を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配管路の形成1例を示す説明図
である。
【図2】三角形状配管用のステンレス鋼管を示す平面図
である。
【図3】台形状配管用のステンレス鋼管を示す平面図で
ある。
【図4】多角形状配管用のステンレス鋼管を示す平面図
である。
【図5】配管用のステンレス鋼管の一端側における継手
部分の好適な構成例を示す説明用断面図である。
【図6】図5における配管用のステンレス鋼管の他端側
を示す説明用断面図である。
【図7】図5における配管用のステンレス鋼管の一端側
における第2の構成例を示す説明用断面図である。
【図8】図5における配管用のステンレス鋼管の一端側
における第3の構成例を示す説明用断面図である。
【図9】図8に用いられる絶縁スリーブの側面図であ
る。
【図10】図5における配管用のステンレス鋼管の一端
側における第4の構成例を示す説明用断面図である。
【図11】配管用のステンレス鋼管の保管・運搬時を示
す説明図である。
【図12】従来の配管用のステンレス鋼管1例を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 ステンレス鋼管 10a 三角形状配管用のステンレス鋼管 10b 台形状配管用のステンレス鋼管 10c 多角形状配管用のステンレス鋼管 11 蛇腹部 12 直管部 13 スリーブ 15 片ニップル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端側を直管部としその中間部分に屈曲
    自在な蛇腹部を適宜設けてなるステンレス鋼管による配
    管方法において、中央部位に設けた1箇所の蛇腹部を介
    して三角形状に屈曲可能な三角形状配管用のステンレス
    鋼管と、中間部分に適当間隔を隔てて設けた2箇所の蛇
    腹部を介して台形状に屈曲可能な台形状配管用のステン
    レス鋼管と、中間部分に適当間隔を隔てて設けた3箇所
    以上の蛇腹部を介して多角形状に屈曲可能な多角形状配
    管用のステンレス鋼管との中より適宜所望の配管用のス
    テンレス鋼管を選択し、かつ選択されたステンレス鋼管
    の蛇腹部を所望の角度に屈曲しつつ組合わせ、配管現場
    の状況に合わせて各種形状の配管路を形成することを特
    徴とするユニット配管方法。
  2. 【請求項2】 配管用のステンレス鋼管は、両端側の直
    管部の近傍にもそれぞれ蛇腹部を設けることを特徴とす
    る請求項1記載のユニット配管方法。
  3. 【請求項3】 両端側を直管部としその中間部分に屈曲
    自在な蛇腹部を適宜設けてなるステンレス鋼管におい
    て、両端側またはいずれか一方端側の直管部には、摩擦
    係数を小とする摺合可能な外周面を有する絶縁性のスリ
    ーブを一体的に固着し、かつ相手方の継手と係合する係
    合部を設けた片ニップルを上記スリーブの外周に抜け止
    めを図りつつ回転自在に取付けることを特徴とする配管
    用のステンレス鋼管。
  4. 【請求項4】 両端側を直管部としその中間部分に屈曲
    自在な蛇腹部を適宜設けてなるステンレス鋼管におい
    て、両端側またはいずれか一方端側の直管部には、摩擦
    係数を小とする摺合可能な外周面を有する絶縁性のスリ
    ーブを一体的に固着し、かつ相手方の継手と係合する係
    合部を設けた袋ナットを上記スリーブの外周に抜け止め
    を図りつつ回転自在に取付けることを特徴とする配管用
    のステンレス鋼管。
  5. 【請求項5】 両端側を直管部としその中間部分に屈曲
    自在な蛇腹部を適宜設けてなるステンレス鋼管におい
    て、両端側またはいずれか一方端側の直管部にフレアー
    部を形成し、このフレアー部の奥行き側と先端側とにそ
    れぞれ絶縁部材を装着し、フレアー部の奥行き側の絶縁
    部材を介して袋ナットを抜け止めを図りつつ回転自在に
    取付け、この袋ナットにはフレアー部の先端側に装着さ
    れた絶縁部材を介して取付けられるニップルを係合する
    ことを特徴とする配管用のステンレス鋼管。
  6. 【請求項6】 配管用のステンレス鋼管は、両端側の直
    管部の近傍にもそれぞれ蛇腹部を設けることを特徴とす
    る請求項3,4または5記載の配管用のステンレス鋼
    管。
  7. 【請求項7】 蛇腹部は角度をずらせつつ屈曲させてス
    テンレス鋼管を巻回状態とし、この状態でステンレス鋼
    管を保管・運搬することを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5または6記載の配管用のステンレス鋼管。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000257123A (ja) * 1999-03-04 2000-09-19 Omura Katsuyuki 連結送水管設備ならびに屋内消火栓設備
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