JPH1047061A - 建設機械の熱交換装置 - Google Patents

建設機械の熱交換装置

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Publication number
JPH1047061A
JPH1047061A JP22170196A JP22170196A JPH1047061A JP H1047061 A JPH1047061 A JP H1047061A JP 22170196 A JP22170196 A JP 22170196A JP 22170196 A JP22170196 A JP 22170196A JP H1047061 A JPH1047061 A JP H1047061A
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JP
Japan
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dust
heat exchanger
radiator
net
heat
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JP22170196A
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Inventor
Kenichi Kobayashi
建一 小林
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器への塵埃の付着を抑制すると共に、
熱交換器に付着、堆積した塵埃を容易に除去して、冷却
効率が低下するのを防止する。 【解決手段】 ラジエータ22とオイルクーラ23との
間に第2の塵埃捕獲ネット27を配設しているから、第
2の塵埃捕獲ネット27によって第1の塵埃捕獲ネット
25を通過した塵埃を捕獲でき、ラジエータ22に塵埃
が付着するのを抑制することができる。また、第2の塵
埃捕獲ネット27を各ガイドレール26に沿って出し入
れ可能としているから、塵埃捕獲ネット27に捕獲した
塵埃を容易に除去することができる。さらに、第2の塵
埃捕獲ネット27に塵埃除去ブラシ30を設けているか
ら、塵埃捕獲ネット27を出し入れするときの動作に連
動して塵埃除去ブラシ30でラジエータ22に堆積した
塵埃を自動的に掻き落して除去すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等に取
付けられ、エンジン冷却水や作動油等を冷却するのに用
いて好適な建設機械の熱交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械は、エンジンによって
作動する油圧ポンプを備え、該油圧ポンプから吐出され
る作動油によって各種のアクチュエータを駆動するよう
になっている。また、建設機械ではエンジンと油圧ポン
プを近接して設けると共に、エンジンの冷却水を冷却す
るラジエータと作動油を冷却するオイルクーラとを対向
して設ける構成としている。
【0003】そこで、図6ないし図10に従来技術によ
る建設機械の熱交換装置として油圧ショベルの熱交換装
置を例に挙げて説明する。
【0004】図において、1は下部走行体、2は該下部
走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、
該上部旋回体2は、骨組構造をなす旋回フレーム3と、
該旋回フレーム3上に設けられた機械室4と、該機械室
4の前部左側に位置して旋回フレーム3上に設けられた
運転室5と、前記機械室4の後側に位置して旋回フレー
ム3の後端部に支持されたカウンタウェイト6とから大
略構成され、該カウンタウェイト6には、図7に示すよ
うに冷却風となる外気が流通する外気導入口6A,6A
が前後方向に形成されている。また、上部旋回体2の前
側には土砂の掘削作業等を行なうための作業装置7が俯
仰動可能に設けられている。
【0005】ここで、前記機械室4は、図8に示す如
く、建屋カバー8によって覆われ、その内部には、後述
するエンジン9、熱交換装置10等が収容されている。
【0006】9,9は機械室4内に位置して旋回フレー
ム3上に搭載された2機のエンジンで、該各エンジン9
には、後述する冷却ファン16を回転駆動するためのフ
ァン駆動軸9Aが後方に向けて突出して設けられてい
る。そして、各エンジン9は、下部走行体1や作業装置
7に圧油を供給する油圧ポンプ(図示せず)を駆動する
ものである。
【0007】10,10は各エンジン9のファン駆動軸
9A先端側に設けられた2機の熱交換装置を示し、該各
熱交換装置10は、後述するラジエータ11、オイルク
ーラ12、ファンシュラウド14、冷却ファン16等か
ら構成されている。
【0008】11はファン駆動軸9Aの先端側近傍に設
けられた第1の熱交換器としてのラジエータを示し、該
ラジエータ11は、図9、図10に示す如く、ホース、
ポンプ等を介してエンジン9のウォータジャケット(い
ずれも図示せず)に接続され、エンジン冷却用の冷却水
が循環して流通する流通管部11Aと、該流通管部11
Aに固着され、冷却ファン16によって発生する冷却風
に沿うように列設された複数枚の放熱フィン11B,1
1B,…と、該各放熱フィン11Bと流通管部11Aを
取囲むように設けられた方形状の支持枠11Cと、該支
持枠11Cの上端部および下端部に設けられ、前記流通
管部11Aに連通したアッパータンク11Dおよびロア
タンク11Eとから大略構成され、該ラジエータ11の
下端部には、旋回フレーム3に固定するための支持ブラ
ケット11F,11Fが一体に固着されている。
【0009】そして、該ラジエータ11は、エンジン9
の熱を奪って温度上昇した冷却水を各タンク11D,1
1Eを介して流通管部11A内に循環流通させることに
より、この冷却水の熱を各放熱フィン11Bを介して空
気中に放熱させて冷却するようになっている。
【0010】12はラジエータ11に対向するように該
ラジエータ11の一側面(冷却ファン16による冷却風
の上流側)に密接して設けられた第2の熱交換器として
のオイルクーラで、該オイルクーラ12は、配管等を介
して作動油タンク(いずれも図示せず)に接続され、作
動油が循環して流通する油通管部12Aと、該油通管部
12Aに固着され、冷却ファン16によって発生する冷
却風に沿うように列設された複数枚の放熱フィン12
B,12B,…と、該各放熱フィン12Bと油通管部1
2Aを取囲むように設けられた方形状の支持枠12C
と、該支持枠12Cの上端部および下端部に設けられ、
前記油通管部12Aに連通したアッパータンク12Dお
よびロアタンク12Eとから大略構成され、該オイルク
ーラ12は、複数個のボルト13,13,…を介してラ
ジエータ11の一端面に固着されている。
【0011】そして、該オイルクーラ12は、油圧損失
(圧力損失)等によって温度上昇した作動油を各タンク
12D,12Eを介して油通管部12A内に循環流通さ
せることにより、この作動油の熱を各放熱フィン12B
を介して空気中に放熱させて冷却するものである。
【0012】14はラジエータ11の他側面(エンジン
9側面)に複数個のボルト13,13,…を介して取付
けられ、薄板から浅底の箱形状に形成されたファンシュ
ラウドで、該ファンシュラウド14の他側面には、冷却
ファン16が挿入される大径の挿入穴(図示せず)が形
成されている。また、該ファンシュラウド14には、そ
の他側面に位置して複数個のボルト13,13,…を介
してファンガード15が取付けられている。
【0013】16はファンシュラウド14内に位置して
エンジン9のファン駆動軸9Aに取付けられた冷却ファ
ンで、該冷却ファン16は前記ファン駆動軸9Aを介し
て回転駆動されることにより、カウンタウェイト6の外
気導入口6Aから外気を冷却風として吸込んでオイルク
ーラ12、ラジエータ11に供給するものである。
【0014】17はオイルクーラ12の一側面に取付け
られた塵埃捕獲ネットを示し、該塵埃捕獲ネット17
は、方形状の枠体17Aと、該枠体17Aの内側を覆う
ように金属材料、樹脂材料等からなる線材を編み込んで
形成されたネット部材17Bとから構成され、該ネット
部材17Bの網目の大きさは冷却風が抵抗なく通過でき
る程度に粗く設定されている。そして、塵埃捕獲ネット
17は、前記枠体17Aがオイルクーラ12の支持枠1
2Cにねじ止めされている。
【0015】従来技術による油圧ショベルの熱交換装置
10は、上述の如き構成を有するもので、各エンジン9
の運転によって各冷却ファン16が回転され、これによ
って外気がカウンタウェイト6の各外気導入口6Aから
冷却風として機械室4内に吸込まれる。そして、この冷
却風は各オイルクーラ12とラジエータ11を連続的に
通過し、この通過時にオイルクーラ12内を流通する作
動油の熱を熱交換して該作動油を冷却すると共に、ラジ
エータ11内を流通する冷却水の熱を熱交換して該冷却
水を冷却するようになっている。
【0016】また、各外気導入口6Aからは外気と共に
塵埃18等が吸込まれるが、この塵埃18のうち、比較
的大きなものはオイルクーラ12の一側面に設けられた
塵埃捕獲ネット17で捕獲される。
【0017】一方、塵埃捕獲ネット17を通過した塵埃
18がラジエータ11の各放熱フィン11B、オイルク
ーラ12の放熱フィン12B等に付着、堆積した場合に
は、この堆積した塵埃18をエアブローや水洗いによっ
て除去し、ラジエータ11、オイルクーラ12を清掃す
るようにしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による熱交換装置10では、ラジエータ11の各
放熱フィン11B、オイルクーラ12の各放熱フィン1
2B等に付着、堆積した塵埃18を除去する場合には、
外気導入口6Aを介してオイルクーラ12の一側面から
エアブローや水洗いを行なうようにしている。
【0019】しかし、従来技術の熱交換装置10では、
ラジエータ11の一側面にオイルクーラ12を密接して
取付けるようにしているから、奥所に位置するラジエー
タ11に付着した塵埃18は容易に除去することができ
ない。この結果、ラジエータ11の清掃作業に長時間を
要するばかりか、ラジエータ11の放熱フィン11Bに
塵埃18が残存して堆積することにより、ラジエータ1
1の冷却効率が低下してしまい、エンジン9のオーバヒ
ートを招くという問題がある。
【0020】そこで、ラジエータ11の一側面にエアブ
ローや洗浄水を噴き付けることができるように、該ラジ
エータ11とオイルクーラ12とを所定寸法離間して配
置することが考えられる。しかし、この場合には熱交換
装置10の設置スペースを広げる必要があり、機械室4
(上部旋回体2)が大型化してしまうという問題があ
る。
【0021】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、熱交換器への塵埃の付着を抑制すると共
に、熱交換器に付着、堆積した塵埃は容易に除去できる
ようにして、冷却効率が低下するのを防止できるように
した建設機械の熱交換装置を提供することを目的として
いる。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明が採用する建設機械の熱交換装
置は、建設機械の機械室内に設けられた第1の熱交換器
と、該第1の熱交換器と対向して設けられた第2の熱交
換器と、前記第1の熱交換器または第2の熱交換器の外
側に設けられ、前記第1、第2の熱交換器に冷却風を供
給する冷却ファンと、前記第1の熱交換器と第2の熱交
換器との間に位置して出し入れ可能に設けられた塵埃捕
獲ネットと、前記熱交換器に付着した塵埃を除去するた
めに該塵埃捕獲ネットの出し入れ方向の先端側に設けら
れたブラシとから構成してなる。
【0023】このように構成したことにより、例えば第
2の熱交換器、第1の熱交換器の順で冷却風が流れる場
合には、塵埃捕獲ネットがこの冷却風中の塵埃を捕獲し
て第1の熱交換器に塵埃が付着、堆積するのを抑制す
る。一方、第1の熱交換器、第2の熱交換器の順で冷却
風が流れる場合には、塵埃捕獲ネットによって第2の熱
交換器に塵埃が付着、堆積するのを抑制することができ
る。また、塵埃捕獲ネットで捕獲した塵埃は、該塵埃捕
獲ネットを各熱交換器の間から引出すことにより容易に
除去することができる。さらに、捕獲した塵埃を除去す
るために塵埃捕獲ネットを出し入れするときには、この
出し入れ動作に連動してブラシが動き、該ブラシによっ
て熱交換器に付着した塵埃を自動的に除去することがで
きる。
【0024】請求項2の発明が採用する建設機械の熱交
換装置は、建設機械の機械室内に設けられた第1の熱交
換器と、該第1の熱交換器と対向して設けられた第2の
熱交換器と、前記第1の熱交換器または第2の熱交換器
の外側に設けられ、前記第1、第2の熱交換器に冷却風
を供給する冷却ファンと、前記第1の熱交換器と第2の
熱交換器との間に左右に位置して設けられた一対のガイ
ド部材と、該各ガイド部材間に上下方向に出し入れ可能
に設けられた塵埃捕獲ネットと、前記熱交換器に付着し
た塵埃を除去するために該塵埃捕獲ネットの下端側に設
けられたブラシとから構成してなる。
【0025】このように構成したことにより、例えば第
2の熱交換器、第1の熱交換器の順で冷却風が流れる場
合には、塵埃捕獲ネットがこの冷却風中の塵埃を捕獲し
て第1の熱交換器に塵埃が付着、堆積するのを抑制す
る。一方、第1の熱交換器、第2の熱交換器の順で冷却
風が流れる場合には、塵埃捕獲ネットによって第2の熱
交換器に塵埃が付着、堆積するのを抑制することができ
る。また、塵埃捕獲ネットで捕獲した塵埃は、該塵埃捕
獲ネットを各ガイド部材に沿って各熱交換器の間から上
方に引出すことにより容易に除去することができる。さ
らに、捕獲した塵埃を除去するために塵埃捕獲ネットを
各ガイド部材に沿って上下方向に出し入れするときに
は、この出し入れ動作に連動して塵埃捕獲ネットの下端
側に設けられたブラシが動き、該ブラシによって熱交換
器に付着した塵埃を自動的に除去することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図5に基づき詳述する。なお、実施例では、前述
した図6ないし図10に示す従来技術と同一の構成要素
に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0027】図中、21は従来技術による熱交換装置1
0に代えて用いられる本実施例による熱交換装置を示
し、該熱交換装置21は、従来技術で述べたファンシュ
ラウド14、ファンガード15、冷却ファン16と、後
述するラジエータ22、オイルクーラ23、第1の塵埃
捕獲ネット25、ガイドレール26、第2の塵埃捕獲ネ
ット27、塵埃除去ブラシ30等とから構成されてい
る。
【0028】22は第1の熱交換器としてのラジエータ
を示し、該ラジエータ22は、図4に示す如く従来技術
で述べたラジエータ11と同様に、エンジン冷却用の冷
却水が循環して流通する流通管部22Aと、該流通管部
22A内を流通する冷却水の熱を空気中に放熱する複数
枚の放熱フィン22B,22B,…と、該各放熱フィン
22Bと流通管部22Aを取囲むように設けられた方形
状の支持枠22Cと、該支持枠22Cの上端部および下
端部に設けられたアッパータンク22Dおよびロアタン
ク22Eと、該ラジエータ22を固定する支持ブラケッ
ト22F,22Fとから構成されている。
【0029】23はラジエータ22に対向するように該
ラジエータ22の一側面に各ガイドレール26を介して
設けられたオイルクーラで、該オイルクーラ23は、従
来技術で述べたオイルクーラ12と同様に、作動油が循
環して流通する油通管部23Aと、該油通管部23A内
を流通する作動油の熱を空気中に放熱する複数枚の放熱
フィン23B,23B,…と、該各放熱フィン23Bと
油通管部23Aを取囲むように設けられた方形状の支持
枠23Cと、該支持枠23Cの上端部および下端部に設
けられたアッパータンク23Dおよびロアタンク23E
とから大略構成され、該オイルクーラ23は、後述する
各ガイドレール26と共に複数個のボルト24,24,
…を介してラジエータ22の一端面に固着されている。
【0030】ここで、前記各ボルト24は、ラジエータ
22とオイルクーラ23との間に各ガイドレール26が
介装されている分だけ、従来技術による各ボルト13に
比較して長くなっている。
【0031】25はオイルクーラ23の一側面に取付け
られた第1の塵埃捕獲ネットで、該第1の塵埃捕獲ネッ
ト25は、従来技術で述べた塵埃捕獲ネット17と同様
に、方形状の枠体25Aと、該枠体25Aの内側を覆う
ように金属材料、樹脂材料等からなる線材を編み込んで
形成されたネット部材25Bとから構成され、該ネット
部材25Bの網目の大きさは冷却風が抵抗なく通過でき
る程度に粗く設定されている。
【0032】26,26はラジエータ22とオイルクー
ラ23との間に介装されたガイド部材をなすガイドレー
ルを示し、該各ガイドレール26は、図2に示す如く、
ラジエータ22の左右に位置し、支持枠22Cに沿って
上下方向に伸長して配設されている。また、各ガイドレ
ール26には、後述する枠体28の左右の側枠28Cを
摺動可能に支持するガイド溝26Aが対向して上下方向
に形成されている。そして、各ガイドレール26は、そ
のガイド溝26Aで第2の塵埃捕獲ネット27を上下方
向に移動可能に支持するもので、ラジエータ22とオイ
ルクーラ23との間に各ボルト24によって固定されて
いる。
【0033】27はラジエータ22とオイルクーラ23
との間に配設された第2の塵埃捕獲ネットを示し、該第
2の塵埃捕獲ネット27は、図3に示す如く、上枠28
A、下枠28Bおよび左,右の側枠28C,28Cから
方形状に組まれた枠体28と、該枠体28の内側を覆う
ように金属材料、樹脂材料等からなる線材を編み込んで
形成されたネット部材29とから構成され、前記枠体2
8の左右の側枠28Cが各ガイドレール26のガイド溝
26Aに上下方向に摺動可能に嵌合している。また、前
記ネット部材29の網目の大きさは、第1の塵埃捕獲ネ
ット25のネット部材25Bと同等またはそれ以下に細
かく設定され、これにより第1の塵埃捕獲ネット25を
通過した小さな塵埃18を捕獲できるようになってい
る。
【0034】30は塵埃捕獲ネット27の下端側に配設
された塵埃除去ブラシで、該塵埃除去ブラシ30は、そ
の先端側がラジエータ22に向けて伸長し、該ラジエー
タ22の各放熱フィン22Bに十分に接触している。ま
た、塵埃除去ブラシ30は前記枠体28の下枠28Bに
沿って左右方向に伸長して配設され、該下枠28Bの他
面側に背板30Aを介して着脱可能にねじ止めされてい
る。
【0035】また、31は各ガイドレール26の上端部
に亘って設けられた長板状の蓋板で、該蓋板31は塵埃
捕獲ネット27をラジエータ22とオイルクーラ23と
の間に挿着した状態で固定するもので、各ガイドレール
26に着脱可能にねじ止めされている。
【0036】本実施例による油圧ショベルの熱交換装置
21は上述の如き構成を有するもので、その基本的動作
については従来技術によるものと格別差異はない。そこ
で、本実施例の特徴部分である各塵埃捕獲ネット25,
27等の働きについて説明する。
【0037】まず、第2の塵埃捕獲ネット27をラジエ
ータ22とオイルクーラ23との間に挿着した状態で、
冷却ファン16を回転駆動すると、カウンタウェイト6
の外気導入口6Aから外気が冷却風として吸入される。
このときには、冷却風に含まれる塵埃18のうち、比較
的大きな塵埃18が第1の塵埃捕獲ネット25によって
捕獲される。そして、第1の塵埃捕獲ネット25を通過
した塵埃18のうち、一部はオイルクーラ23の各放熱
フィン23B等に付着し、一部はオイルクーラ23を通
過する。
【0038】次に、オイルクーラ23を通過した塵埃1
8は、第2の塵埃捕獲ネット27に達する。このときに
第2の塵埃捕獲ネット27は、そのネット部材29で冷
却風に含まれる細かい塵埃18を捕獲することができ
る。
【0039】一方、第2の塵埃捕獲ネット27のネット
部材29に捕獲した塵埃18が堆積したり、第2の塵埃
捕獲ネット27を通過した塵埃18がラジエータ22の
各放熱フィン22B等に付着して堆積した場合には、蓋
板31を外して各ガイドレール26に沿って第2の塵埃
捕獲ネット27を引出す。これにより、第2の塵埃捕獲
ネット27を外部に取出した状態で堆積した塵埃18を
エアブローや水洗いによって容易に清掃することができ
る。
【0040】また、第2の塵埃捕獲ネット27を引出す
ときには、この引出し動作と連動して枠体28の下端側
に取付けられた塵埃除去ブラシ30がラジエータ22の
各放熱フィン22Bに接触した状態で上側に移動するか
ら、該塵埃除去ブラシ30によって各放熱フィン22B
に堆積した塵埃18を自動的に掻き落して除去すること
ができる。さらに、第2の塵埃捕獲ネット27の清掃が
完了し、該塵埃捕獲ネット27をラジエータ22とオイ
ルクーラ23との間に押入れるときにも、塵埃除去ブラ
シ30で各放熱フィン22Bに堆積した塵埃18を自動
的に掻き落すことができる。
【0041】かくして、本実施例によれば、ラジエータ
22とオイルクーラ23との間に第2の塵埃捕獲ネット
27を配設し、該第2の塵埃捕獲ネット27によって第
1の塵埃捕獲ネット25を通過した塵埃18を捕獲する
ことができる。これにより、ラジエータ22に塵埃18
が付着するのを抑制することができ、該ラジエータ22
の冷却効率の低下によるエンジン9のオーバヒートを防
止して、信頼性や寿命を向上することができる。
【0042】また、第2の塵埃捕獲ネット27は各ガイ
ドレール26に沿って出し入れ可能としているから、該
塵埃捕獲ネット27に捕獲した塵埃18が堆積した場合
には、該塵埃捕獲ネット27をラジエータ22とオイル
クーラ23との間から引出すことにより、堆積した塵埃
18を容易に除去することができ、清掃作業時の作業性
を向上して取扱いを容易にすることができる。
【0043】さらに、第2の塵埃捕獲ネット27に塵埃
除去ブラシ30を設け、第2の塵埃捕獲ネット27を出
し入れするときの動作に連動して該塵埃除去ブラシ30
を上下動させ、該塵埃除去ブラシ30でラジエータ22
の各放熱フィン22Bに堆積した塵埃18を自動的に掻
き落して除去すことができる。これにより、ラジエータ
22とオイルクーラ23とを大きく離間させることな
く、ラジエータ22を自動的に清掃することができる上
に、冷却効率の低下によるエンジン9のオーバヒートを
防止することができる。また、第2の塵埃捕獲ネット2
7は各ガイドレール26に沿って出し入れされるから、
塵埃除去ブラシ30をラジエータ22の各放熱フィン2
2Bに常時一定に接触させることができ、該塵埃除去ブ
ラシ30で塵埃18を効率よく掻き落すことができる。
【0044】なお、前記実施例では、第1の熱交換器と
してラジエータ22を、第2の熱交換器としてオイルク
ーラ23をそれぞれ例に挙げ、外気導入口6Aから流入
する冷却風をオイルクーラ23、ラジエータ22の順で
流通させた場合を例示したが、本発明はこれに限らず、
例えばラジエータとオイルクーラとを入れ替えて配設
し、ラジエータ、オイルクーラの順で冷却風を流通させ
るようにしてもよい。また、冷却風を機械室からラジエ
ータ、オイルクーラを介して外気導入口から排気するよ
うに流通させてもよい。
【0045】また、前記実施例では、第2の塵埃捕獲ネ
ット27を各ガイドレール26に沿って上下方向に出し
入れするものとし、塵埃除去ブラシ30を枠体28の下
枠28Bに取付けた場合を例に挙げて説明したが、本発
明はこれに限らず、塵埃捕獲ネットを左右方向に出し入
れするようにしてもよく、この場合には、塵埃除去ブラ
シを枠体の左右の側枠のうち、出し入れ方向の先端側に
位置する側枠に取付ければよい。
【0046】また、前記実施例では、第1の塵埃捕獲ネ
ット25をオイルクーラ23の一側面に取付けた場合を
例示したが、これに替えて、例えば第1の塵埃捕獲ネッ
トをカウンタウェイトの外気導入口等に設けるようにし
てもよい。
【0047】さらに、前記実施例では、塵埃捕獲ネット
27の下端側に位置して枠体28の下枠28B他面側に
塵埃除去ブラシ30を設け、該塵埃除去ブラシ30でラ
ジエータ22の各放熱フィン22Bに付着した塵埃18
を除去するものとして述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば、図5に示す変形例の如く、枠体28の下枠
28B一面側に他の塵埃除去ブラシ30′を設け、該塵
埃除去ブラシ30′でオイルクーラ23の各放熱フィン
23Bに付着した塵埃18を除去するようにしてもよ
い。
【0048】また、前記実施例では、熱交換器としてラ
ジエータ22、オイルクーラ23を例に挙げて説明した
が、2台の熱交換器を対向して配設するものであれば、
ラジエータとオイルクーラの組合わせに限ることなく、
運転室内用空調装置の熱交換器と組合せて用いることが
できる。
【0049】さらにまた、前記実施例では、建設機械の
熱交換装置として油圧ショベルの熱交換装置21を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、
例えば油圧クレーン、ホイールローダ、ブルドーザ等の
他の建設機械の熱交換装置に適用してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、例えば第2の熱交換器、第1の熱交換器の順で冷
却風が流れる場合には、塵埃捕獲ネットでこの冷却風中
の塵埃を捕獲して第1の熱交換器に塵埃が付着、堆積す
るのを抑制することができる。一方、第1の熱交換器、
第2の熱交換器の順で冷却風が流れる場合には、塵埃捕
獲ネットによって第2の熱交換器に塵埃が付着、堆積す
るのを抑制することができる。これにより、例えば冷却
効率の低下によるエンジンのオーバヒート等を防止し
て、信頼性や寿命を向上することができる。また、塵埃
捕獲ネットで捕獲した塵埃は、該塵埃捕獲ネットを各熱
交換器の間から引出すことにより容易に除去することが
できるから、清掃作業時の作業性を向上することができ
る。さらに、塵埃捕獲ネットを出し入れするときには、
その動きに連動してブラシも出し入れされるから、該ブ
ラシによって熱交換器に付着した塵埃を自動的に除去す
ることができ、熱交換器を容易に清掃することができ
る。
【0051】請求項2の発明によれば、例えば第2の熱
交換器、第1の熱交換器の順で冷却風が流れる場合に
は、塵埃捕獲ネットでこの冷却風中の塵埃を捕獲して第
1の熱交換器に塵埃が付着、堆積するのを抑制すること
ができる。一方、第1の熱交換器、第2の熱交換器の順
で冷却風が流れる場合には、塵埃捕獲ネットによって第
2の熱交換器に塵埃が付着、堆積するのを抑制すること
ができる。これにより、例えば冷却効率の低下によるエ
ンジンのオーバヒート等を防止して、信頼性や寿命を向
上することができる。また、塵埃捕獲ネットで捕獲した
塵埃は、該塵埃捕獲ネットを各ガイド部材に沿って各熱
交換器の間から引出すことにより容易に除去することが
できるから、清掃作業時の作業性を向上することができ
る。さらに、塵埃捕獲ネットを出し入れするときには、
その動きに連動してブラシも出し入れされるから、該ブ
ラシによって熱交換器に付着した塵埃を自動的に除去す
ることができ、熱交換器を容易に清掃することができ
る。また、塵埃捕獲ネットを各ガイド部材に沿って出し
入れすることにより、ブラシを熱交換器に一定の接触量
で接触させることができ、該熱交換器に付着した塵埃を
効率よく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による熱交換装置を示す一部破
断の側面図である。
【図2】図1中のラジエータ、第2の塵埃捕獲ネット等
を示す外観斜視図である。
【図3】第2の塵埃捕獲ネットを塵埃除去ブラシ側から
示す外観斜視図である。
【図4】第2の塵埃捕獲ネットの引出しによって塵埃除
去ブラシでラジエータに堆積した塵埃を除去している状
態を示す一部破断の要部拡大側面図である。
【図5】本発明の変形例による熱交換装置を示す図4と
同様位置からみた一部破断の要部拡大側面図である。
【図6】従来技術による熱交換装置が適用される油圧シ
ョベルを示す全体図である。
【図7】図6中の機械室、カウンタウェイト等を拡大し
て示す平面図である。
【図8】機械室内を図7中の矢示VIII−VIII方向から示
す要部拡大断面図である。
【図9】図8中の熱交換装置を拡大して示す側面図であ
る。
【図10】ラジエータ、オイルクーラ等を拡大して示す
一部破断の要部拡大側面図である。
【符号の説明】
4 機械室 16 冷却ファン 21 熱交換装置 22 ラジエータ(第1の熱交換器) 23 オイルクーラ(第2の熱交換装置) 26 ガイドレール(ガイド部材) 27 第2の塵埃捕獲ネット 30,30′ 塵埃除去ブラシ(ブラシ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の機械室内に設けられた第1の
    熱交換器と、該第1の熱交換器と対向して設けられた第
    2の熱交換器と、前記第1の熱交換器または第2の熱交
    換器の外側に設けられ、前記第1、第2の熱交換器に冷
    却風を供給する冷却ファンと、前記第1の熱交換器と第
    2の熱交換器との間に位置して出し入れ可能に設けられ
    た塵埃捕獲ネットと、前記熱交換器に付着した塵埃を除
    去するために該塵埃捕獲ネットの出し入れ方向の先端側
    に設けられたブラシとから構成してなる建設機械の熱交
    換装置。
  2. 【請求項2】 建設機械の機械室内に設けられた第1の
    熱交換器と、該第1の熱交換器と対向して設けられた第
    2の熱交換器と、前記第1の熱交換器または第2の熱交
    換器の外側に設けられ、前記第1、第2の熱交換器に冷
    却風を供給する冷却ファンと、前記第1の熱交換器と第
    2の熱交換器との間に左右に位置して設けられた一対の
    ガイド部材と、該各ガイド部材間に上下方向に出し入れ
    可能に設けられた塵埃捕獲ネットと、前記熱交換器に付
    着した塵埃を除去するために該塵埃捕獲ネットの下端側
    に設けられたブラシとから構成してなる建設機械の熱交
    換装置。
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