JPH1046019A - メッキ用樹脂組成物 - Google Patents

メッキ用樹脂組成物

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JPH1046019A
JPH1046019A JP20380696A JP20380696A JPH1046019A JP H1046019 A JPH1046019 A JP H1046019A JP 20380696 A JP20380696 A JP 20380696A JP 20380696 A JP20380696 A JP 20380696A JP H1046019 A JPH1046019 A JP H1046019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリカーボネート系樹脂組成物にあって、メッ
キ密着強度に優れ、熱サイクル使用下でのメッキのフク
レ等トラブルの発生が少ないメッキ用樹脂組成物の提供
を目的とする。 【解決手段】(A)成分としてのポリカーボネート30
〜80重量%と(B)成分としての(B1)芳香族ビニ
ル単量体、シアン化ビニル単量体およびゴム質重合体を
原料とする共重合体または(B1)共重合体と(B2)
芳香族ビニル単量体およびシアン化ビニル単量体を原料
とする共重合体70〜20重量%とからなる樹脂組成物
であって、(B)成分中のアセトン可溶分の重量平均分
子量が10万以上であり、該アセトン可溶分中のシアン
化ビニル単量体含有率が15〜32重量%であるメッキ
用樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メッキ処理に適す
る樹脂組成物に関するものであり、ポリカーボネート系
樹脂組成物であって、良好な外観と耐熱性・耐衝撃性に
すぐれたメッキ成形品が得られることから自動車部品、
電気製品等に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリカーボネートとABS樹脂か
らなるメッキ用樹脂組成物は、ポリカーボネートの本来
有する耐熱性・耐衝撃性という特性を生かし、多くの分
野で使用されてきた。しかし、初期メッキ密着強度が不
充分であったり、熱サイクル使用下でのメッキのフクレ
トラブルが発生するといったメッキ特性上の問題が生じ
ている。
【0003】こうした問題に対する解決策として、AB
S樹脂合成の際にα−メチルスチレンやマレイミド等を
共重合させて、耐熱性を向上させたポリカーボネートお
よびABS系樹脂からなるメッキ用樹脂組成物が提案さ
れている(特開昭61−155445号公報、特開昭6
1−255955号公報、特開昭62−184675号
公報)。
【0004】これらはα−メチルスチレンに基づく熱安
定性不足から樹脂が分解し、成形加工時に外観不良を起
こしたり、ポリカーボネートとの相溶性が悪いためメッ
キ処理過程で、実施するクロム酸エッチング処理で処理
面にエッチングムラが生ずるため、メッキ密着不良が生
じやすくなるなど総じて充分なものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はポリカーボネ
ート系樹脂組成物にあって、メッキ密着強度に優れ、熱
サイクル使用下でのメッキのフクレ等トラブルの発生が
少ないメッキ用樹脂組成物の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、以下を要旨とする本
発明を完成させた。 (1)(A)成分としてのポリカーボネート30〜80
重量%と(B)成分としての芳香族ビニル単量体、シア
ン化ビニル単量体およびゴム質重合体を原料とする共重
合体(B1)または(B1)共重合体と芳香族ビニル単
量体およびシアン化ビニル単量体を原料とする共重合体
(B2)70〜20重量%とからなる樹脂組成物であっ
て、(B)成分中のアセトン可溶分の重量平均分子量が
10万以上であり、該アセトン可溶分中のシアン化ビニ
ル単量体含有率が15〜32重量%であることを特徴と
するメッキ用樹脂組成物。 (2)上記(1)において、(B1)共重合体がアクリ
ルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS樹
脂)であり、(B2)共重合体がアクリルニトリル・ス
チレン共重合体(AS樹脂)であるメッキ用樹脂組成
物。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明は(A)成分としてのポリカーボネートと
B成分としての芳香族ビニル単量体、シアン化ビニル単
量体およびゴム質重合体を原料とする共重合体(B1)
または(B1)共重合体と芳香族ビニル単量体およびシ
アン化ビニル単量体を原料とする共重合体(B2)とか
らなるメッキ用樹脂組成物であって、(B)成分中のア
セトン可溶分の重量平均分子量が10万以上であり、該
アセトン可溶分中のシアン化ビニル単量体含有率が15
〜32重量%であるものがメッキ特性に優れるというも
のである。
【0008】この場合のメッキ特性とは初期メッキ密着
強度およびヒートサイクル後のメッキフクレの有無をい
う。本発明はメッキ密着強度等の性能がエッチング処理
により発生する孔の大きさ、深さ、数等に関与するゴム
質重合体の量に左右されるだけでなく、孔の周辺を構成
する基材の強度にも支配されるという知見に基づくもの
である。メッキ成分は孔の内部に浸入して基板に根を下
ろし、表層部を形成するメッキ部分の剥離を防止する
(アンカー効果)。しかし、アンカー周辺の基材が脆く
ては基材もろとも剥離される。そのため、基材は充分な
機械的強度を有する高分子量のものであり、更にエッチ
ング液による脆性化を防ぐに充分な耐溶剤性を有するこ
とが必要となる。
【0009】本発明の樹脂組成物においては、(B)成
分の共重合体の中、ゴム質重合体とグラフト重合等によ
り結合していないフリーの芳香族ビニル・シアン化ビニ
ル共重合体成分(アセトン可溶分)がアンカー周辺部の
基材を主に構成する。このアセトン可溶分についてさら
に研究した結果、所定の分子量の大きさすなわち重量平
均分子量が10万以上のものであり、且つシアン化ビニ
ル単量体含有率(アセトン可溶分中のシアン化ビニル単
量体含有量/アセトン可溶分)が15〜32重量%であ
るものが好適であるということを見いだした。
【0010】シアン化ビニル単量体含有率が所定の範囲
で含有することが好ましいのは、そもそも極性の高い−
CN基がメッキ過程で使用するパラディウム系触媒を基
材表面に付着させるのに充分な濃度で存在することが必
要であり、そのためにはシアン化ビニル単量体含有率が
15重量%未満では触媒付着が不充分であり、また32
重量%を超えるとCN基がエッチング液による酸化を受
けて基材の脆性化が進むからである。
【0011】なお、(B2)成分が必要となる場合の例
としては(B1)成分中の芳香族ビニル・シアン化ビニ
ル共重合体成分(アセトン可溶分)が上記した重量平均
分子量とシアン化ビニル単量体含有率の条件を満たさな
いときにこれを満たすべく補充して用いる場合が典型的
なものである。
【0012】(A)ポリカーボネート 本発明に用いる(A)成分のポリカーボネートとは慣用
された製造方法、すなわち、通常、二価フェノールとホ
スゲンまたは炭酸エステル化合物等のポリカーボネート
前駆体とを反応させることにより、製造することが出来
る。具体的には例えば、塩化メチレンなどの溶媒中にお
いて、公知の酸受容体や分子量調節剤の存在下、更に、
必要により分岐剤を添加し、二価フェノールとホスゲン
のようなカーボネート前駆体との反応により、あるいは
二価フェノールとジフェニールカーボネートのようなカ
ーボネート前駆体とのエステル交換反応などによって製
造される。
【0013】二価フェノールとしては、様々なものがあ
るが、特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン〔通称:ビスフェノールA〕が好適である。ビ
スフェノールA以外のビスフェノールとしては、例え
ば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン;1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)オクタン;2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)フェニルメタン;2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−1−メチルフェニル)プロパン;ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ナフチルメタン;1,1
−ビス(4−ヒドロキシ−t−ブチルフェニル)プロパ
ン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニ
ル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−テトラメチルフェニル)プロパン;2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−クロロフェニル)プロパン;2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−テトラクロロフェニ
ル)プロパン;2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5
−テトラブロモフェニル)プロパン等のビス(ヒドロキ
シアリール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロペンタン;1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン;1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)−3,5,5−トリメチルシクロ
ヘキサン等のビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカ
ン類、4,4’−ジヒドロキシフェニルエーテル;4,
4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニルエー
テル等のジヒドロキシアリールエーテル類、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルスルフィド;4,4’−ジヒド
ロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルフィド等の
ジヒドロキシジアリールスルフィド類、4,4’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホキシド;4,4’−ジヒドロ
キシ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホキシド等の
ジヒドロキシジアリールスルホキシド類、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン;4,4’−ジヒドロキ
シ−3,3’−ジメチルジフェニルスルホン等のジヒド
ロキシジアリールスルホン類、4,4’−ジヒロキシジ
フェニルなどのジヒドロキシジフェニル類などが挙げら
れる。これらの二価フェノールは、それぞれ単独で用い
てもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0014】また、炭酸エステル化合物としては、ジフ
ェニールカーボネート等のジアリールカーボネートやジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジアル
キルカーボネート等が挙げられる。そして分子量調整剤
としては通常、ポリカーボネートの重合に用いられるも
のでよく、各種のものを用いることができる。具体的に
は、一価フェノールとして、例えば、フェノール,o−
n−ブチルフェノール,m−n−ブチルフェノール,p
−n−ブチルフェノール,o−イソブチルフェノール,
m−イソブチルフェノール,p−イソブチルフェノー
ル,o−t−ブチルフェノール,m−t−ブチルフェノ
ール,p−t−ブチルフェノール,o−n−ペンチルフ
ェノール,m−n−ペンチルフェノール,p−n−ペン
チルフェノール,o−n−ヘキシルフェノール,m−n
−ヘキシルフェノール,p−n−ヘキシルフェノール,
p−t−オクチルフェノール,o−シクロヘキシルフェ
ノール,m−シクロヘキシルフェノール,p−シクロヘ
キシルフェノール,o−フェニルフェノール,m−フェ
ニルフェノール,p−フェニルフェノール,o−n−ノ
ニルフェノール,m−ノニルフェノール,p−n−ノニ
ルフェノール,o−クミルフェノール,m−クミルフェ
ノール,p−クミルフェノール,o−ナフチルフェノー
ル,m−ナフチルフェノール,p−ナフチルフェノー
ル;2,5−ジ−t−ブチルフェノール;2,4−ジ−
t−ブチルフェノール;3,5−ジ−t−ブチルフェノ
ール;2,5−ジクミルフェノール;3,5−ジクミル
フェノール;p−クレゾール,ブロモフェノール,トリ
ブロモフェノールなどが挙げられる。これらの一価フェ
ノールのなかでは、p−t−ブチルフェノール,p−ク
ミルフェノール,p−フェニルフェノールなどが好まし
く用いられる。
【0015】その他、分岐剤として、例えば、1,1,
1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン;α,
α’,α”−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−1,
3,5−トリイソプロピルベンゼン;1−〔α−メチル
−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕ベンゼン;フロログリシン,トリメリト酸,イサチ
ンビス(o−クレゾール)等の官能基を3つ以上有する
化合物を用いることもできる。
【0016】本発明において用いられるポリカーボネー
トは通常、粘度平均分子量Mvが10,000〜10
0,000のものが好ましく、より好ましくは15,0
00〜40,000である。粘度平均分子量Mvの測定
方法はウベローデ型粘度計にて、20℃における塩化メ
チレン溶液の粘度を測定し、これより極限粘度[η]を
求めた後、下記式にて算出する。 [η]=1.23×10-5Mv0.83
【0017】(B1)芳香族ビニル単量体、シアン化ビ
ニル単量体およびゴム質重合体を原料とする共重合体 本発明に用いる(B1)成分は芳香族ビニル単量体、シ
アン化ビニル単量体およびゴム質重合体を原料とする共
重合体であり、芳香族ビニル単量体としてはスチレン、
α−メチルスチレン、o−,m−もしくはp−メチルス
チレン、エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、モノブロ
モスチレン、ジブロモスチレン、フルオロスチレン、ビ
ニルキシレン、ビニルナフタレン等を1種または2種以
上使用することができる。
【0018】シアン化ビニル単量体としては、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等を挙げることができ、
これらを1種または2種以上使用する。ゴム質重合体と
してはポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン‐ブ
タジエンのランダム共重合体およびブロック共重合体、
該ブロック共重合体の水素添加物、アクリロニトリル‐
ブタジエン共重合体、ブタジエン‐イソプレン共重合体
などのジエン系ゴム、エチレン‐プロピレンのランダム
共重合体およびブロック共重合体、エチレン‐ブテンの
ランダム共重合体およびブロック共重合体、エチレンと
α‐オレフィンとの共重合体、エチレン‐メタクリレー
ト、エチレン‐ブチルアクリレートなどのエチレン‐不
飽和カルボン酸エステルとの共重合体、アクリル酸エス
テル‐ブタジエン共重合体、例えばブチルアクリレート
‐ブタジエン共重合体やアクリル酸エステル−シリコン
重合体などのアクリル系弾性重合体、エチレン‐酢酸ビ
ニルなどのエチレンと脂肪酸ビニルとの共重合体、エチ
レン‐プロピレン‐エチリデンノルボルネン共重合体、
エチレン‐プロピレン‐ヘキサジエン共重合体などのエ
チレン‐プロピレン非共役ジエンターポリマー、ブチレ
ン‐イソプレン共重合体、塩素化ポリエチレンなどが挙
げられ、これらを1種または2種以上で使用する。好ま
しいゴム質重合体としてはエチレン‐プロピレンゴム、
エチレン‐プロピレン非共役ジエンターポリマー、ジエ
ン系ゴムおよびアクリル系弾性重合体であり、特に好ま
しくはポリブタジエンおよびスチレン‐ブタジエン共重
合体であり、このスチレン‐ブタジエン共重合体中のス
チレン含有率は50重量%以下であることが好ましい。
【0019】上記の芳香族ビニル単量体、シアン化ビニ
ル単量体およびゴム質重合体の他に、これらの成分と共
重合可能な単量体を本発明の目的を損なわない範囲で使
用することができる。そのような共重合可能な単量体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸等のα,β‐不飽和
カルボン酸;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、2-エチル(メタ)アクリレ
ート、2-エチルヘキシルメタクリレート等のα,β‐不
飽和カルボン酸エステル類;無水マレイン酸、無水イタ
コン酸等のα,β‐不飽和ジカルボン酸無水物類;マレ
イミド、N-メチルマレイミド、N-エチルマレイミド、N-
フェニルマレイミド、N-o-クロロフェニルマレイミド等
のα,β‐不飽和ジカルボン酸のイミド化合物類;等を
挙げることができ、これらの単量体は1種または2種以
上で使用される。
【0020】この(B1)共重合体としては、ゴム質重
合体の存在下に他の成分がグラフト共重合したグラフト
共重合体等が好ましく、さらに好ましくはABS樹脂
(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合
体)、AES樹脂(アクリロニトリル‐エチレン‐プロ
ピレン‐スチレン共重合体)、ACS樹脂(アクリロニ
トリル‐塩素化ポリエチレン‐スチレン共重合体)、A
AS樹脂(アクリロニトリル‐アクリル系弾性重合体‐
スチレン共重合体)である。特にABS樹脂(アクリロ
ニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体)を好適に用
いることが出来る。
【0021】これら共重合体の製造方法は、塊状重合、
溶液重合、塊状懸濁重合、懸濁重合、乳化重合など慣用
された製造法が用いられる。又、この共重合体は分子量
が通常、6万〜40万であるものを用いるが、前記した
ように(B1)成分の共重合体の中ゴム質重合体とグラ
フト重合等結合していないフリーの芳香族ビニル・シア
ン化ビニル共重合体成分(アセトン可溶分)の分子量が
10万以上であることがことが好ましく、且つシアン化
ビニル単量体含有率が15〜32重量%であるものが好
適である。又、用いる(B1)成分の共重合体の中ゴム
質重合体とグラフト重合等結合していないフリーの芳香
族ビニル・シアン化ビニル共重合体成分(アセトン可溶
分)が上記、ポリマー特性値を有しない場合でも(B
2)成分の共重合体の追加的投入により、このポリマー
特性値を有するように調整することができる。
【0022】そのようなポリマー特性値を特定するには
(B1)成分の共重合体の中ゴム質重合体とグラフト重
合等結合していないフリーの芳香族ビニル・シアン化ビ
ニル共重合体成分が元の(B1)成分の共重合体からア
セトンにより溶解するから、容易に分離し、測定可能で
ある。その分子量はアセトン抽出物をGPCにて、又シ
アン化ビニル単量体含有率はアセトン抽出物を元素分析
し、N含有量から算出して求める。(B2)芳香族ビニ
ル単量体およびシアン化ビニル単量体を原料とする共重
合体本発明に用いる(B2)成分は芳香族ビニル単量体
およびシアン化ビニル単量体を原料とする共重合体であ
り、各単量体については上記と同じである。この共重合
体は、一般的には脂肪酸を乳化剤とし、ラウリルパーオ
キサイドを重合開始剤としてドデシルメルカプタンを連
鎖移動剤として用いて水中にスチレンとアクリロニトリ
ルを乳化重合させて得ることができるが重合方法に、特
に規定されない。
【0023】(B)成分中のアセトン可溶分として、特
に制限はないがメッキ特性上10〜60重量%あること
が望ましく、例えば(B1)成分中のアセトン可溶分が
6重量%あるとすれば(B2)成分中のアセトン可溶分
(ほぼ全量がアセトン可溶分である)が4〜54重量%
ある。又、当該アセトン可溶分の重量平均分子量は10
万以上必要である。好ましくは12万以上、より好まし
くは18万以上である。重量平均分子量が10万未満で
あるとメッキ成形品において初期メッキ密着強度の低下
やヒートサイクル試験後、メッキフクレが生ずる。また
シアン化ビニル単量体含有率は、15〜32重量%であ
る。好ましくは20〜31重量%、より好ましくは25
〜30重量%である。シアン化ビニル単量体含有率が1
5重量%未満であっても、32重量%を越えても、前記
したように原因は異なるが初期メッキ密着強度の低下や
ヒートサイクル試験後、メッキフクレが生ずる。
【0024】本発明のメッキ用樹脂組成物は上記(A)
成分としてのポリカーボネート30〜80重量%と
(B)成分としての(B1)芳香族ビニル単量体、シア
ン化ビニル単量体およびゴム質重合体を原料とする共重
合体または(B1)共重合体と(B2)芳香族ビニル単
量体およびシアン化ビニル単量体を原料とする共重合体
70〜20重量%とからなる樹脂組成物である。これら
の各成分の中、(A)ポリカーボネートが30重量%未
満では耐衝撃強度が劣り、80重量%を超えるとメッキ
密着強度が低下するので不充分である。(A)ポリカー
ボネートは好ましくは35〜70重量%、より好ましく
は40〜60重量%である。(B)共重合体は20重量
%未満ではメッキ密着強度が劣り、70重量%を超える
衝撃強度が劣り不充分である。
【0025】本発明の樹脂組成物は上記のほか必要に応
じてリン系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤等の酸
化防止剤、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系な
どの紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系の光安定剤、脂
肪族カルボン酸エステル系、パラフィン系、シリコンオ
イル、ポリエチレンワックスなどの内部滑剤、難燃剤、
難燃助剤、帯電防止剤、他の無機充填剤や有機充填剤、
離形剤、着色剤などを配合することができる。
【0026】配合・混練は、通常用いられている方法、
例えばリボンタンブラー、ヘンシェルミキサー、バンバ
リーミキサー、ドラムタンブラー、単軸スクリュウ押出
機、二軸スクリュウ押出機、コニーダ、多軸スクリュウ
押出機などを用いる方法により行うことができる。な
お、混練に際しての加熱温度は通常240〜300℃の
範囲で選ばれる。
【0027】かくして得られるポリカーボネート樹脂組
成物は既知の種々の成形方法、例えば射出成形、中空成
形、押出成形、圧縮成形、カレンダー成形、回転成形な
どを適用して自動車外装部材をはじめとして、各種成形
品の製造に供する事が出来る。そして、このようにして
得られた成形品はメッキ処理され、すぐれたメッキ特性
を示す。そのメッキ処理方法は特殊なメッキ処理を必要
とせず、樹脂メッキとして広く普及しているABS樹脂
用メッキ処理方法で充分であり、その一例を表4に示
す。その代表的なメッキ処理に装飾メッキと電磁波シー
ルドメッキとがあり、前者は表4に示す工程で1〜13
まですなわち、通称、ケミカルメッキ処理工程を使って
作成されるものでメッキ膜厚を60μm程度に仕上げら
れる。後者はメッキ膜厚を数μm程度と薄く仕上げ、そ
のメッキ工程は表4に示す工程で1〜13の後、更に通
称、電気メッキ処理工程といわれる14〜21までの工
程を実施して仕上げる。
【0028】
【実施例】さらに、本発明を実施例及び比較例により詳
しく説明する。 実施例1 ポリカーボネート樹脂として、出光石油化学株式会社製
タフロンFN2200A(Mv:21200)、ABS
樹脂として宇部サイコン株式会社製UCLモディファイ
ヤーレジンB600N(フリーのAS部(アセトン可溶
分)の割合:10重量%、フリーのAS部(アセトン可
溶分)の重量平均分子量:13万、フリーのAS部(ア
セトン可溶分)中のアクリロニトリル含有率:30重量
%)、AS樹脂として宇部サイコン株式会社製モディフ
ァイヤーレジンS200Nを用いた。用いたAS樹脂
は、フリーのAS部(アセトン可溶分)の割合は100
重量%で表1に示すように、重量平均分子量が19万及
びアクリロニトリル含有率が30重量%である。
【0029】それぞれポリカーボネートを50重量%、
ABS樹脂を30重量%、AS樹脂を20重量%の割合
で配合し、260℃で押出し、ペレット化した。そし
て、トータルのAS成分(アセトン可溶分)の重量平均
分子量とアクリロニトリル含有率はそれぞれ17000
0、30重量%である。各樹脂の配合割合等を表2に示
す。
【0030】なお、ペレット化するに際し、酸化防止剤
としてオクタデシル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシルフェニル)プロピオネート(チバガイギ製
IRGNX 1076)を2000ppm配合した。得
られたペレットを260℃で射出成形し、80×80×
3mmの平板を作成した。得られた平板に装飾メッキ処
理をした。メッキ特性を評価して、表3にメッキ密度強
度及び熱サイクル試験におけるメッキフクレの有無を示
した。
【0031】なお、ポリカーボネート樹脂のMvはウベ
ローデ型粘度管にて、20℃におけるメチレンクロライ
ド溶液の極限粘度[η]を測定し、次の関係式により計
算した。 [η]=1.23×10-5・Mv0.83 メッキ特性の評価方法は以下のとおりである。
【0032】メッキ密度強度:得られた平板に、1cm
幅の切り込みを作り、引張速度50mm/分で90度引
張強度を測定した(2回の平均値)。 熱サイクル試験:得られた平板を−30℃で3時間保持
し、昇温に1時間かけ、80℃にし、3時間保持し、降
温に1時間かけ、−30℃にする。これを1サイクルと
し20サイクル実施した後、メッキのフクレの有無を目
視で判断する。
【0033】実施例2 実施例1において、AS樹脂の種類をS200NからS
201Nに代える以外は同じ組成物で、同様にメッキ処
理し、メッキ特性を評価し、表3に示す。 実施例3 実施例1において、AS樹脂の種類をS200NからS
100Nに代える以外は同じ組成物で、同様にメッキ処
理し、メッキ特性を評価し、表3に示す。
【0034】比較例1 実施例1において、AS樹脂の種類をS200NからS
101Nに代える以外は同じ組成物で、同様にメッキ処
理し、メッキ特性を評価し、表3に示す。 比較例2 実施例1において、AS樹脂の種類をS200NからS
300Nに代える以外は同じ組成物で、同様にメッキ処
理し、メッキ特性を評価し、表3に示す。
【0035】比較例3 実施例1において、AS樹脂の種類をS200NからS
301Nに代える以外は同じ組成物で、同様にメッキ処
理し、メッキ特性を評価し、表3に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】実施例1〜3においては、初期メッキ密着
強度に優れると共に、ヒートサイクル試験におけるメッ
キフクレが観測されず良好である。これに対し、比較例
1ではAS成分(アセトン可溶分)の分子量が小さいた
めに初期メッキ密着強度においてもヒートサイクル性能
においても不充分な強度である。比較例2、3ではAS
成分のアクリロニトリル含有率が上限の30重量%を超
えて存在するため、やはり初期メッキ密着強度において
もヒートサイクル性能においても不充分である。
【0041】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物において、全芳香族
ビニル・シアン化ビニル共重合体成分の合算したものの
重量平均分子量が10万以上であって、且つシアン化ビ
ニル単量体含有率が15〜32重量%であるものはすぐ
れた初期メッキ密着強度およびヒートサイクル性能を示
す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)成分としてのポリカーボネート30
    〜80重量%と(B)成分としての芳香族ビニル単量
    体、シアン化ビニル単量体およびゴム質重合体を原料と
    する共重合体(B1)または(B1)共重合体と芳香族
    ビニル単量体およびシアン化ビニル単量体を原料とする
    共重合体(B2)70〜20重量%とからなる樹脂組成
    物であって、(B)成分中のアセトン可溶分の重量平均
    分子量が10万以上であり、該アセトン可溶分中のシア
    ン化ビニル単量体含有率が15〜32重量%であること
    を特徴とするメッキ用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1項において、(B1)共重合体が
    アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(A
    BS樹脂)であり、(B2)共重合体がアクリルニトリ
    ル・スチレン共重合体(AS樹脂)であるメッキ用樹脂
    組成物。
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