JPH1045616A - 注射用徐放性製剤 - Google Patents

注射用徐放性製剤

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JPH1045616A
JPH1045616A JP8204576A JP20457696A JPH1045616A JP H1045616 A JPH1045616 A JP H1045616A JP 8204576 A JP8204576 A JP 8204576A JP 20457696 A JP20457696 A JP 20457696A JP H1045616 A JPH1045616 A JP H1045616A
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JP
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thrombin
fibrinogen
preparation
units
component
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JP8204576A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Osada
俊治 長田
Kazuo Takeshima
和男 竹島
Hironao Kobayashi
裕直 小林
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注射用の徐放性製剤であって、投与までは凝
固しにくく水溶液として投与可能であるが、投与後は体
内で速やかにゲル化または固体状態になりフィブリンク
ロットを形成し、内包薬物を徐放化せしめる製剤を提供
する。 【解決手段】 医薬活性成分、フィブリノーゲン、血液
凝固第13因子、及びトロンビンを含む注射用徐放性製
剤であって、フィブリノーゲンとトロンビンとの配合比
率が、フィブリノーゲンが80mgに対してトロンビン
が1単位より多く30単位より少ない量に相当する比率
であることを特徴とする製剤及びその用時調製用キッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、種々の医薬活性成
分の薬効持続化に有用な注射用徐放性製剤及びその用時
調製用キットに関する。更に詳しくは、医薬活性成分、
フィブリノーゲン、血液凝固第13因子、及びトロンビ
ンを含む注射用徐放性製剤であり、特にタンパク性医薬
品を皮下又は筋肉内投与するのに好適である。
【0002】
【従来技術】医薬活性成分の薬効持続化を目的とする製
剤として、既にフィブリノーゲンの凝固によるフィブリ
ン塊(以下、フィブリンクロット又は単にクロットとい
う)形成の機構を利用した製剤がいくつか報告されてい
る。 文献(BIOTHERAPY,5(6),1086−1090,1991,高橋ら)
には、IL-2・Fibrin製剤の徐放効果及びマウスColon26
皮下移植腫瘍に対する抗腫瘍効果が報告されている。具
体的には、in vitro試験として、A液(IL-2、フィブリ
ノーゲン、血液凝固第13因子を含むアプロチニン溶
液)とB液(トロンビンを含む塩化カルシウム溶液)を当
量混合して作成したIL-2・Fibrin製剤を固層化して徐
放性を検討しているが、フィブリノーゲンとトロンビン
との配合比率は、フィブリノーゲン80mgに対してト
ロンビンが250単位である。更に、in vivo試験とし
てマウスへの皮下投与を行っているが、該A液及びB液
を2本の注射器で別々に注射している。
【0003】特開平6―336444号には、フィブリ
ノーゲン及び/又はフィブリンを含有する徐放性医薬品
組成物が開示されているが、適用薬物は脂溶性薬物に限
定されており、また添加剤としてアニオン性界面活性剤
を必須とする。更に、フィブリンを調製する際のフィブ
リノーゲンとトロンビンとの配合比率は、フィブリノー
ゲン80mgに対してトロンビンが30〜500単位と
記載されている。特開平7―41432号には、薬物を
封入したリポソーム又はリピッドマイクロスフェアーが
フィブリノーゲン又はフィブリン中に均一に分散されて
なる徐放性医薬品組成物が開示されているが、フィブリ
ンを調製する際のフィブリノーゲンとトロンビンとの配
合比率は、フィブリノーゲン20mgに対してトロンビ
ンが30〜500単位と記載されている。
【0004】又、市販の生物学的組織接着剤もフィブリ
ノーゲンとトロンビンによるフィブリン生成過程を応用
したものであり、例えばティシール(イムノ社)の添付文
書には、製剤成分として、フィブリノーゲンとトロンビ
ンの配合比率が、フィブリノーゲン90mgに対してト
ロンビンが500単位または4単位のものが開示されて
いる。しかし、このような生物学的組織接着剤は、生体
組織の接着、閉鎖を可能とするものであり、手術等の際
に縫合、接合が困難な場合や血液、体液等の漏出をきた
す場合に用いられており、薬物の徐放化を目的としたも
のではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フィブリンクロット形
成機構を利用した従来の徐放化製剤では、フィブリノー
ゲンに対するトロンビンの配合比率が相対的に高く、典
型的には、例えばフィブリノーゲン80mgに対してト
ロンビンが約250単位程度の割合で試験されている。
そして、トロンビン添加量の下限としては、通常、フィ
ブリノーゲン80mgに対してトロンビンが少なくとも
30単位以上である。その結果、トロンビンと混合され
たフィブリンは体外において比較的短時間でフィブリン
クロットを形成して凝固し、投与不可能となる恐れがあ
る。そのため、注射剤として投与する場合には、薬物、
フィブリノーゲン及びトロンビンを含有する混合液を調
製した後、注射器へ速やかにセットしかつ瞬時に投与す
るか、もしくはフィブリノーゲンを含有する溶液とトロ
ンビンを含有する溶液とを別々に注射する必要がある。
又、該両液を2液混合型の注射器にセットしたとして
も、混合後にはやはり速やかに投与しなければならな
い。このような現状は、臨床上の投与操作としては満足
のいくものではなく、医師のみならず患者にとっても精
神的抑圧に繋がるものである。
【0006】よって、特別な技法を要することなく容易
に注射可能な徐放性製剤の開発が要望されていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題に
鑑み鋭意検討した結果、フィブリノーゲンとトロンビン
との配合比率を適正に調整すれば、使用時に特段の技法
を要しない注射用除放性製剤が得られることを見出し本
発明を完成した。即ち、本発明は、医薬活性成分、フィ
ブリノーゲン、血液凝固第13因子、及びトロンビンを
含む注射用徐放性製剤であって、フィブリノーゲンとト
ロンビンとの配合比率が、フィブリノーゲンが80mg
に対してトロンビンが1単位より多く30単位より少な
い量に相当する比率であることを特徴とする製剤(以
下、本発明製剤という)を提供する。本発明製剤は、注
射液として混合調製された後、室温下ではすぐに凝固す
ることなくかつ皮下投与後には、薬物が放出される前に
フィブリンクロットを形成して薬物をクロット内に取込
み、その後、徐々に薬物を放出することが可能な注射用
の組成物である。
【0008】本発明製剤の好ましい形態としては、 a.フィブリノーゲンとトロンビンとの配合比率が、フ
ィブリノーゲンが80mgに対してトロンビンが1.2
〜6単位に相当する比率である製剤; b.更にカルシウムイオンを含有する製剤; c.医薬活性成分がタンパク性医薬品である製剤; d.医薬活性成分がインターロイキン−2またはインタ
ーフェロン−γである製剤; e.更にトロンビン抑制剤を含有する製剤; f.トロンビン抑制剤がメシル酸ガベキサートである製
剤; g.更にヒアルロン酸を含有する製剤; h.皮下注射用である製剤;等が例示される。
【0009】更に、本発明は本発明製剤を用時調製する
ためのキット(以下、本発明キットという)も提供す
る。該キットの基本的構成は以下のA及びBからなる。 A:フィブリノーゲン及び血液凝固第13因子を含む凍
結乾燥品。 B:トロンビンを含む凍結乾燥品。 上記AまたはBの凍結乾燥品には医薬活性成分が含まれ
ており、フィブリノーゲンとトロンビンとの配合比率
は、フィブリノーゲンが80mgに対してトロンビンが
1単位より多く30単位より少ない量に相当する比率で
ある。本発明キットの好ましい形態としては、 a.A及びBの凍結乾燥品とは別に、カルシウムイオン
を含有する調製液を含むキット; b.A又はBのいずれかの凍結乾燥品中に更にトロンビ
ン抑制剤を含有するキット等が例示される。
【0010】以下、本発明製剤及びキットについて更に
詳しく説明する。本発明に適用可能な医薬活性成分とし
ては、注射により皮下または筋肉内に投与されてその近
傍で局所的にまたは血中に移行して全身的に作用し、そ
の治療用途によって薬効の持続化が望まれる薬物が幅広
く適用され得る。具体的には骨関連ペプチドとしてカル
シトニン、エルシトニン、骨形成因子(BMP)、副甲
状腺ホルモン等、ナトリウム利尿ペプチドとして心房性
ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、ANP分解酵素阻
害剤、B型ナトリウム利尿ペプチド、C型ナトリウム利
尿ペプチド等、エンドセリン関連物質としてエンドセリ
ン受容体拮抗剤、エンドセリン変換酵素等、血小板増殖
因子としてトロンボポエチン(TPO)等、リンフォカ
イン類として腫瘍壊死因子(TNF)、各種インターロ
イキン(IL−1,2,3,4,5,6,7,8,9,
10,11,12,13,15等)、各種インターフェ
ロン(IFN−α,β,γ)、コロニー刺激因子(CS
F)、マクロファージ活性化因子(MAF)等、各種成
長因子類として神経成長・栄養因子、上皮細胞成長因子
(EGF)、繊維芽細胞成長因子(FGF)、インスリ
ン様成長因子I(IGFI)、血管形成因子、血小板由
来成長因子(PDGF)、血液幹細胞成長因子(SC
F)、肝細胞成長因子(HGF)、トランスフォーミン
グ成長因子等、消化管ホルモンとしてガストリン、グル
カゴン、セクレチン、ボンベシン、モチリン、コレシス
トキニン等、癌関連物質としてメチオネース、ネオカル
チノスタチン等、その他としてインスリンおよびその誘
導体、エリスロポエチン(EPO)、ヒト成長ホルモ
ン、アンチセンス医薬品、ワクチン、免疫抑制剤等が例
示される。 その中でも好ましくはインターロイキンや
インターフェロン等のタンパク性医薬品である。該医薬
活性成分の配合量は、その種類、対象疾患、患者の状
態、投与回数等を考慮の上、適宜設定すればよい。
【0011】フィブリノーゲンに対するトロンビンの配
合比率は、フィブリノーゲンが80mgに対してトロン
ビンが1単位より多く30単位より少ない量に相当する
比率である。該比率はより好ましくは、フィブリノーゲ
ンが80mgに対してトロンビンが1単位より多く6単
位以下、更に好ましくは、1.2〜6単位、最も好まし
くは例えば、2〜4単位である。本発明製剤は生体内に
投与されると、活性化されたトロンビンがフィブリノー
ゲンに作用してフィブリンモノマー、次いでフィブリン
ポリマーが生成し、それがカルシウムイオン存在下、血
液凝固第13因子により架橋(cross−linking)されて
最終的に医薬活性成分を一部又は全部取込んだ形でフィ
ブリンクロットが形成される。その後、薬物がクロット
内から徐放出されることにより、薬効の持続化が達成さ
れる。
【0012】しかし、本発明製剤においてトロンビンの
配合比率がフィブリノーゲンが80mgに対して30単
位以上であると、水溶液に調製後、室温附近(約20℃
前後)において非常に短時間、例えば、約18秒程度で
凝固してしまう。よって、該水溶液を注射器にセットし
て生体内に投与するのに十分な時間が確保されず、慎重
な薬物投与が出来ないばかりか、場合によっては投与前
に注射器内で凝固してしまい投与不可能な事態に陥る。
一方、トロンビンの配合比率がフィブリノーゲン80m
gに対して1単位以下であると、例えば37℃における
フィブリンクロット形成時間が約13分以上もかかり、
生体内に投与された後の凝固が著しく遅れる。その結
果、内包薬物の大部分が、クロットが形成される前に投
与部位から急激に拡散、放出されてしまうので、薬効の
持続化を達成するのが困難となる。このように、トロン
ビンの配合比率がいずれの限定範囲を超えても、注射用
の徐放化製剤としては実用性が著しく低下するか使用不
可能である。
【0013】血液凝固第13因子の配合比率は、通常、
フィブリノーゲンが80mgに対して血液凝固第13因
子が約0.05〜100単位、好ましくは約0.1〜8
0単位、更に好ましくは約0.25〜60単位である。
血液凝固第13因子の配合比率が多い分には特に支障は
ないと考えられるが、少なすぎるとフィブリンクロット
が軟らかくなり、薬物の徐放出性に悪影響を及ぼすので
好ましくない。本発明製剤においては、任意にカルシウ
ムイオンが含有され得る。本発明製剤が生体内に投与さ
れた後、フィブリンクロットが形成されるためには、カ
ルシウムイオンの存在が必須であるが、該カルシウムイ
オンは生体内にも存在するのであらかじめ製剤成分とし
て含有しておかない場合でも、フィブリンクロットは形
成され得る。しかし、薬物の種類に応じて徐放化パター
ンをよりハイレベルでコントロールする製剤設計の観点
からは、あらかじめ製剤成分としてカルシウムイオンを
含有しておく方が好ましい。その場合、カルシウムイオ
ンの配合比率は、通常、フィブリノーゲン80mgに対
して約5〜200mmol、好ましくは約10〜100
mmol、より好ましくは約30〜70mmolに相当
する比率である。該カルシウムイオンは、例えば塩化カ
ルシウム等のカルシウム塩として配合され得る。
【0014】本発明製剤は更に、製剤の安定化剤、pH
調節剤、等張化剤、保存剤、薬物徐放化の調節剤等の添
加剤を任意に含有し得る。安定化剤としては、例えば、
人血清アルブミン、アプロチニン、L−アスコルビン
酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、α−トコフェロール等が例
示される。pH調節剤としては、例えば、塩酸、クエン
酸塩、酢酸塩、リン酸塩、各種アミノ酸塩等が例示され
る。等張化剤としては、例えば、食塩、ブドウ糖、マン
ニトール等が例示される。保存剤としては、例えば、ベ
ンジルアルコール、安息香酸またはそのエステル類、塩
化ベンザルコニウム等が例示される。
【0015】徐放化の調節剤としては、例えば、グアニ
ジン安息香酸誘導体(例:メシル酸ガベキサート、メシ
ル酸カモスタット、メシル酸ナファモスタット、メシル
酸パタモスタット等)、アルガトロバン、ヒルジン等、
トロンビンの作用を抑制し得る物質(以下、トロンビン
抑制剤という)や、ヒアルロン酸、リン脂質、乳酸/グ
ルコール酸系のポリマーの微粒子(マイクロスフェア
ー)等が例示される。上記の添加剤の種類、配合量は、
その添加目的、医薬活性成分の種類・量、併用する他の
添加剤の種類等を考慮して適宜設定すればよい。
【0016】次に、本発明製剤の調製法について説明す
る。本発明製剤は、上記の各成分、任意の添加剤を含有
する限りにおいて、粉末混合物、または注射可能な程度
の粘性である水性溶液のいずれの形態であってもよい。
各種成分、添加剤の配合方法・順序は、配合された混合
物が水存在下において注射でき得る限りにおいて特に限
定されないが、より好ましい調製方法としては、本発明
キットを使用する方法が例示される。以下、本発明キッ
ト及びその使用方法について説明する。
【0017】本発明キットは、前記の通り基本的構成と
して、 A:フィブリノーゲン及び血液凝固第13因子を含む凍
結乾燥品、及び B:トロンビンを含む凍結乾燥品、を含有し、Aまたは
Bの凍結乾燥品には更に医薬活性成分が含まれている。
フィブリノーゲンとトロンビンとの配合比率は、フィブ
リノーゲンが80mgに対してトロンビンが1単位より
多く30単位より少ない量に相当する比率である。該比
率はより好ましくは、フィブリノーゲンが80mgに対
してトロンビンが1単位より多く6単位以下、更に好ま
しくは、1.2〜6単位、最も好ましくは例えば、2〜
4単位である。
【0018】血液凝固第13因子の配合比率は、通常、
フィブリノーゲンが80mgに対して血液凝固第13因
子が約0.05〜100単位、好ましくは約0.1〜8
0単位、更に好ましくは約0.25〜60単位である。
本発明キットは、更に前記の添加剤や1以上の注射剤調
製液を任意に含有し得る。更に該調製液は、塩化カルシ
ウム等のカルシウム塩を任意に含有し得る。その場合、
カルシウム塩の配合比率は、通常、フィブリノーゲン8
0mgに対して約5〜200mmol、好ましくは約1
0〜100mmol、より好ましくは約30〜70mm
olに相当する比率である。
【0019】A及びBそれぞれの凍結乾燥方法は、含有
成分の品質に悪影響を及ぼさない限りにおいて特に制限
されるものではなく、周知の凍結乾燥方法を適用し得
る。上記A及びBの凍結乾燥品を水存在または非存在下
に混合することにより本発明製剤が調製される。該混合
はA及びBの凍結乾燥品を注射器内にセットする前、あ
るいは両者を非接触状態で注射器内にセットした後のい
ずれでもよい。後者の場合の注射器としては、例えば、
WO94/12227号、WO95/17916等に記
載のキット式注射器が使用可能である。本発明製剤は、
室温下で水性溶液状態で存在する時にすぐには凝固しな
いので、従来の注射用徐放性製剤と比較して、投与する
までに比較的時間的余裕がある。しかし、本発明製剤を
注射器内又は外で水溶液状態に調製してから生体内に投
与するまでの時間としては、好ましくは約1.5分以内、
より好ましくは約1分以内が推奨される。また投与する
まで該水溶液を約20℃以下、好ましくは約4℃以下に
保つことが望ましい。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すがこれらは本発
明をなんら制限するものではない。尚、rIL-2にはイム
ネース(シオノギ)、IFN−γにはイムノマックッス
(シオノギ)を使用した。実施例1 :トロンビン添加量とクロット形成時間との関
係 フィブリノーゲン、血液凝固第13因子、トロンビンお
よびカルシウムイオンを基本組成とする本発明製剤で、
トロンビンの添加量を変えた時のクロットの形成時間を
測定した。 (クロットの形成時間の測定方法) (1)フィブリノーゲン80 mgと血液凝固第13因子60単位を
緩衝液(pH7.5)1 mlで溶解し、氷冷した。 (2)トロンビンを塩化カルシウム溶液(5.88 mg/ml)で溶
解し、氷冷した。 (3)上記の(1)と(2)のそれぞれ0.1 mlを室温(約20
℃)または37℃に調整した容器にとり、軽く混合後、容
器を転倒させた時に流動性が消失した時間をクロット形
成時間とした。37℃におけるクロット形成時間は、容器
を37℃に調節した水槽中に保温して測定した。
【0021】(結果)結果を表1に示す。
【表1】 トロンビンの添加量(単位) 0.5 1 1.2 2 3 4 5 6 30 300 クロットの 室温 23.5 16.7 10.0 4.4 2.0 1.8 1.3 1.5 0.3 0.3形成時間(分) 37℃ 15.7 13.0 5.5 4.8 2.0 1.8 1.7 1.0 0.2 0.2 クロットの形成時間はトロンビン添加量の影響を受け、
添加量が多いほど室温、37℃とも形成時間が短くなっ
た。しかし、トロンビン量を30単位未満に設定するこ
とにより、室温でのクロット形成時間を遅延させること
ができ、特に6単位以下に設定することにより、1分以上
に制御可能であった。又、トロンビンの量を1単位より
多く設定することにより、体温を想定した37℃でのク
ロット形成時間を13分未満に、1.2単位以上にする
ことにより5.5分以内に制御できた。
【0022】実施例2:トロンビン添加量と内包薬物放
出との関係 分子量約1万の蛍光標識デキストラン(FITC-DEX)をク
ロットに内包させ、FITC-DEXの放出性に及ぼすトロンビ
ンの影響を調べた。 (試験方法) (1)フィブリノーゲン80 mgと血液凝固第13因子60単位お
よびFITC-DEX(4 mgを燐酸緩衝生理食塩液1 mlに溶解)
を緩衝液(pH7.5)1 mlで溶解した。 (2)トロンビンを塩化カルシウム溶液(5.88 mg/ml)1 ml
で溶解した。 (3)上記(1)と(2)それぞれの液を0.1 mlずつポリプロピ
レン製遠心管(10 ml)に取り、37℃で5分経過後、37℃
に保温した燐酸緩衝生理食塩液 8 mlを加えた。37℃に
保存し、5分後の溶液中のFITC-DEX濃度を蛍光光度計
(励起波長494 nm、蛍光波長517 nm)で定量した。
【0023】(結果)結果を以下の表2に示す。
【表2】 トロンビンの量 (単位) 0.4 1.7 6.8 27.3 5分後の放出率(%) 100 10 10 10 トロンビンの添加量が0.4単位の時には、5分後まで
の薬物放出率は100%に達し、全く凝固しなかった。
一方、1.7単位以上では、同放出率は10%にとどま
り、速やかにクロットが形成されることが分かった。
【0024】実施例3:in vivoにおけるクロッ
トからのrIL-2の放出 rIL-2(イムネース,シオノギ)を内包する本発明製剤
をマウスの皮下に投与し、形成されたクロット中に残存
するrIL-2量と血漿中濃度の時間推移を求めた。 (試験方法) (1)フィブリノーゲン24 mg、血液凝固第13因子18単位、
トロンビン 0.9 単位、塩化カルシウム1.76 mg、及びrI
L-2を10166 JRU内包する水溶液約0.6 mlを調製した後、
注射器にセットして、C3H/HeNマウスの背部皮下に投与
した。 (2)一定時間経過後、エーテル麻酔下大静脈から採血
し、さらにクロットを回収した。 (3)クロットはホモゲナイザーで十分破砕し遠心後の上
清を検体として、また血液は血漿を分離し、それぞれに
含まれるrIL-2濃度をELISA(Amersham製定量キット)で
定量した。
【0025】(結果)投与後のクロット中のrIL-2の残
存量の時間変化を図1に、血漿中rIL-2濃度を図2に示
す。クロット中にrIL-2は長期間残存し、1週間後でも約
0.2%残った。また対照の水溶液に比して、本発明製剤
では投与直後の血漿中濃度の急激な立ち上がりがなく血
漿中濃度は持続し、更にバイオアベイラビリティー(A
UC:血漿中濃度−時間曲線下面積)は増大し、吸収率
は向上した。
【0026】実施例4;ヒアルロン酸を添加した場合の
rIL-2のin vivo放出 フィブリノーゲン、血液凝固第13因子、トロンビン、塩
化カルシウム、rIL-2の各含量は同一の2種類の本発明製
剤(メシル酸ガベキサート量が異なる)について、ヒア
ルロン酸ナトリウムのrIL-2の放出性に及ぼす影響をマ
ウスで調べた。 (試験方法) (1)フィブリノーゲン24 mg、血液凝固第13因子18単位、
トロンビン 0.9 単位、塩化カルシウム1.76 mg、及びrI
L-2を28000 JRU内包し、メシル酸ガベキサートを含まな
い本発明製剤I及びメシル酸ガベキサートを1.2 mg含有
する本発明製剤IIを調製した。 (2)上記各製剤またはこれらにヒアルロン酸ナトリウム
を2 mgを含有する製剤(約0.6 ml)をC3H/HeNマウスの
背部皮下に投与した。 (3)投与後2及び4時間後に大静脈から採血し、血漿中のr
IL-2濃度をELISA(Amersham製定量キット)で定量し
た。
【0027】(結果)結果を表3に示す。
【表3】 ヒアルロン酸を添加することにより、いずれの製剤でも
2時間目の血漿中濃度は低くなり、4時間目は逆に高くな
った。これは、クロットからのrIL-2の放出がヒアルロ
ン酸の添加で遅延したことを意味している。
【0028】実施例5:in vivoにおけるクロッ
トからのIFN-γの放出 リコンビナントインターフェロンーガンマー(IFN-γ)
を10万JRU含有する本発明製剤をマウスの背部皮下に投
与し、クロット中の経時的な残存量および血漿中濃度の
推移を投与後24時間まで測定した。 (試験方法) (1)実施例3と同一組成の本発明製剤にIFN-γを内包さ
せ、C3H/HeNマウスの背部皮下に0.6 ml投与した。IFN-
γの投与量は10万JRUに調節した。 (2)一定時間経過後に、エーテル麻酔下大静脈から採血
し、さらにクロットを回収した。 (3)クロットは細断後プラスミンで破壊した。遠心後の
上清および血漿中のIFN-γ濃度をELISA(Bio Source製
定量キット)で定量した。
【0029】(結果)投与後のクロット中のIFN-γの残
存量の時間変化を図3に、血漿中IFN-γ濃度を図4に示
す。IFN-γは、24時間後でも約30%がクロット内に残存
した。また、血漿中濃度は4時間以降ほぼプラトーな状
態を保った。
【0030】実施例6:rIL-2内包製剤の抗腫瘍作用 rIL-2を内包する本発明製剤を骨髄腫細胞を移植したマ
ウスの背部皮下に投与し、1週間後の腫瘍重量を測定し
て、抗腫瘍作用を評価した。 (試験方法) (1)マウス骨髄腫細胞X5563をC3H/HeNマウスの腹腔内で
継代培養し、2× 105個の同細胞を同系のマウスの背部
皮下に移植した。 (2)フィブリノーゲン24 mg、血液凝固第13因子18単位、
トロンビン 0.9 単位、塩化カルシウム1.76 mg、及び種
々の濃度のrIL-2を含む本発明製剤(約0.6 ml)を上記
マウス(移植後1週間経過)の背部皮下に投与した。 (3)製剤を投与1週間後に、エーテル麻酔下大静脈から採
血し、さらに腫瘍塊を回収した。 (4)血液はヘパリンを添加して遠心し血漿を分離し、rIL
-2濃度をELISA(Amersham製定量キット)で定量した。 (5)腫瘍塊は重量を測定した。腫瘍作用は、生理食塩液
を投与したコントロールの腫瘍重量との比率で表し、投
与日を1とするT/C値で表示した。
【0031】(結果)結果を図5に示す。対照とする水
溶液の単回投与では投与量を増しても、T/C値は最小約
0.7であったが、本発明製剤では0.5以下まで低下し腫瘍
作用の増強が認められた。
【0032】実施例7:ヒト固形腫瘍に対するrIL-2内
包製剤の抗腫瘍作用 ヒト肝細胞癌細胞(HuH-7)をヌードマウスの背部皮下に
移植した系で、rIL-2を内包する本発明製剤の抗腫瘍作
用を評価した。 (試験方法) (1)ヒト肝細胞癌細胞(HuH-7)をヌードマウスの背部皮下
で継代培養し、その100mgを背部皮下に移植後7日目に、
実施例3と同一組成(rIL-2の含量は適宜変更した)の
本発明製剤を腫瘍周囲に10日間連続投与(移植7日目
から16日目まで)した。対照としては、rIL-2の水溶
液を使用した。いずれも1群5匹のマウスを用いた。 (2)経時的に、腫瘍の大きさを計測した。
【0033】(結果)本発明製剤を投与した場合のT/
C変化を図6に、対照としてrIL-2の水溶液を投与した
場合のT/C変化を図7に示す。本発明製剤では、rIL-
2の水溶液の場合よりも低投与量で優れた抗腫瘍作用を
示した。
【0034】実施例8 以下の組合わせから構成されるrIL-2を含む本発明キッ
トを作成する。 A:フィブリノーゲン80mg、血液凝固第13因子6
0単位、ヒト血清アルブミン19mg、及びrIL-2を約
1万〜36万JRU含有する凍結乾燥バイアル。 B:トロンビンを3単位含有する凍結乾燥バイアル。 C:塩化カルシウム水溶液1ml(塩化カルシウムとし
て5.9mg含有)実施例9 以下の組合わせから構成されるIFN-γを含む本発明
キットを作成する。 A:フィブリノーゲン80mg、血液凝固第13因子6
0単位、ヒト血清アルブミン19mg、及びIFN-γ
を約100万〜300万JRU含有する凍結乾燥バイア
ル。 B:トロンビンを3単位含有する凍結乾燥バイアル。 C:塩化カルシウム水溶液1ml(塩化カルシウムとし
て5.9mg含有)
【0035】
【発明の効果】本発明製剤は、投与までは凝固しにくく
水溶液として投与可能であるが、注射後体内に入ると即
座にゲル化または固体状態になり、フィブリンクロット
を形成する。フィブリンクロット中に内包された医薬品
は、これらの分解に伴って体内で徐々に放出される。徐
放出は頻回投与を削減でき、又組織中で薬物濃度を一定
の水準に維持することも可能であるので、医薬品の薬効
作用が増強される。また、急激な組織中濃度の上昇を抑
制することにより副作用の低減が図られる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】 rIL-2を含む本発明製剤をマウスの皮下に投
与した場合のクロット中のrIL-2の残存量の経時変化を
示すグラフである。縦軸はクロット中の残存率(%)、
横軸は時間(hr)を表す。
【図2】 rIL-2を含む本発明製剤(クロット製剤)及
び対照製剤(水溶液)をマウスの皮下に投与した場合の
血漿中のrIL-2濃度の経時変化を示すグラフである。縦
軸は血漿中濃度(JRU/ml)、横軸は時間(hr)を
表す。
【図3】 IFN-γを含む本発明製剤をマウスの皮下
に投与した場合のクロット中のIFN-γの残存量の経
時変化を示すグラフである。縦軸はクロット中の残存率
(%)、横軸は時間(hr)を表す。
【0037】
【図4】 IFN-γを含む本発明製剤をマウスの皮下
に投与した場合の血漿中のIFN-γ濃度の経時変化を
示すグラフである。縦軸は血漿中濃度(JRU/m
l)、横軸は時間(hr)を表す。
【図5】 rIL-2を含む本発明製剤(クロット製剤)及
び対照製剤(水溶液)を、骨髄腫細胞を移植したマウス
の皮下に投与した場合の1週間後の腫瘍重量について、
投与量別に調べた結果を示すグラフである。縦軸は、生
理食塩液を投与したコントロールの腫瘍重量との比率
(T/C)、横軸はrIL-2の投与量(×104JRU/マ
ウス)を示す。
【図6】 rIL-2を含む本発明製剤及び対照としてrIL-2
を含まないクロット製剤を、ヒト肝細胞癌細胞(HuH
−7)を背部皮下に移植したヌードマウスの腫瘍近傍
に、10日間連続(移植7日目から16日目まで)投与
した場合の相対腫瘍重量比を調べた結果を示すグラフで
ある。縦軸は、生理食塩液を投与したコントロールの腫
瘍重量との比率(T/C)、横軸は細胞移植後の日数
(日)を示す。
【0038】
【図7】 本発明製剤の対照製剤としてrIL-2を含む水
溶液を、ヒト肝細胞癌細胞(HuH−7)を背部皮下に
移植したヌードマウスの腫瘍近傍に、10日間連続(移
植7日目から16日目まで)投与した場合の相対腫瘍重
量比を調べた結果を示すグラフである。縦軸は、生理食
塩液を投与したコントロールの腫瘍重量との比率(T/
C)、横軸は細胞移植後の日数(日)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/42 A61K 37/66 H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医薬活性成分、フィブリノーゲン、血液
    凝固第13因子、及びトロンビンを含む注射用徐放性製
    剤であって、フィブリノーゲンとトロンビンとの配合比
    率が、フィブリノーゲンが80mgに対してトロンビン
    が1単位より多く30単位より少ない量に相当する比率
    であることを特徴とする製剤。
  2. 【請求項2】 フィブリノーゲンとトロンビンとの配合
    比率が、フィブリノーゲンが80mgに対してトロンビ
    ンが1.2〜6単位に相当する比率である、請求項1記
    載の製剤。
  3. 【請求項3】 更にカルシウムイオンを含有する、請求
    項1記載の製剤。
  4. 【請求項4】 医薬活性成分がタンパク性医薬品であ
    る、請求項1記載の製剤。
  5. 【請求項5】 医薬活性成分がインターロイキン−2ま
    たはインターフェロン−γである、請求項4記載の製
    剤。
  6. 【請求項6】 更にヒアルロン酸を含有する、請求項1
    記載の製剤。
  7. 【請求項7】 皮下注射用である、請求項1記載の製
    剤。
  8. 【請求項8】 基本的構成として以下を含む、請求項1
    記載の製剤を用時調製するためのキット: A:フィブリノーゲン及び血液凝固第13因子を含む凍
    結乾燥品、及び B:トロンビンを含む凍結乾燥品 (上記AまたはBの凍結乾燥品のいずれかに医薬活性成
    分が含まれており、フィブリノーゲンとトロンビンとの
    配合比率は、フィブリノーゲンが80mgに対してトロ
    ンビンが1単位より多く30単位より少ない量に相当す
    る比率である)。
  9. 【請求項9】 A又はBの凍結乾燥品とは別に、カルシ
    ウムイオンを含有する調製液を含む、請求項8記載のキ
    ット。
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