JPH1041081A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH1041081A
JPH1041081A JP21059596A JP21059596A JPH1041081A JP H1041081 A JPH1041081 A JP H1041081A JP 21059596 A JP21059596 A JP 21059596A JP 21059596 A JP21059596 A JP 21059596A JP H1041081 A JPH1041081 A JP H1041081A
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voltage
discharge lamp
switching element
output
resonance
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JP21059596A
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Inventor
Takao Takehara
孝男 竹原
Shingo Maruyama
伸吾 丸山
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】共振を利用したパルス発生によるパルス点灯と
電源電圧を安定化して蛍光ランプの輝度を安定化し、さ
らに蛍光ランプの非接続時や不点灯時の、保護手段をも
ったインバータを用いた放電灯点灯装置を提供するこ
と。 【解決手段】本発明は、直流電源を高周波のインバータ
を用いて、昇圧トランスと直列に共振コンデンサによる
共振現象を利用し、しかもインバータの発振周波数より
も高い共振周波数で共振する部品定数で構成し、インバ
ータの発振周期内で複数の共振波形を得、その共振波形
の中の1つのみのパルス状波形が蛍光灯の点灯に寄与す
ることによるパルス点灯を行うことにより高輝度を得
る。また、電源電圧の検出を行いインバータの出力を一
定に保つ制御をおこなって、輝度を安定にし、さらに、
ランプを流れる電流を検知することによって、ランプ非
接続、不点灯によるスイッチング素子の保護によって信
頼性を高め、感電に対してインバータの発振停止により
安全性を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やイメージ
スキャナ等において原稿照明用光源として用いられる放
電灯をパルス点灯する放電灯点灯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、複写機やイメージスキャナなどの
機器において原稿照明用の光源に用いる放電灯として、
希ガス放電による発光を利用した希ガス放電蛍光ランプ
の開発がなされている。従来、この用途に主に用いられ
てきている水銀ガスの放電を利用した一般の水銀蛍光ラ
ンプは、水銀蒸気圧の温度依存性のために光出力などの
特性が、温度によって変化するという問題点があった
が、希ガス放電蛍光ランプ( 以下、蛍光ランプ或いは放
電灯という)は、温度に対する特性変化がないという特
徴を持つ。この蛍光ランプの点灯方法としては、例え
ば、平成3年度照明学会全国大会講演予稿集のNo,5
6(p、83)において示されている図面を図7に示
し、これから分かるように、封入ガス圧が高い領域で
は、従来から一般的な放電灯に対して用いられている正
弦波交流で点灯する方式よりも、パルス状の波形の電圧
を印加して点灯することにより高い輝度が得られること
が知られている。また、パルス点灯方式を用いることに
より、従来の正弦波交流で点灯したときに発生すること
がある縞状の発光の、ちらつきが無くなるという特徴も
ある。
【0003】次に、従来のパルス点灯方式の放電灯点灯
装置の例として、特開平2−306596号公報におい
て示されている点灯装置の回路構成を図8に示す。図に
おいて51は蛍光ランプでガラス製のバルブ内にキセノ
ンガスが封入されており、バルブの両端部に一対のフィ
ラメント電極51a,51bが封止されている。またバ
ルブ内面には蛍光体層が形成されている。
【0004】この点灯装置の動作について、図8及び図
9を用いて説明する。 図8において、制御手段53は
スイッチング素子54のオン・オフを制御するパルス信
号を出力する。このパルス信号は、間欠比(1周期に対
する通電時間の比)60%、周波数20kHzの矩形波
直流パルスである。スイッチング素子54のオン・オフ
にしたがって矩形波直流パルス電圧が昇圧トランス55
の1次巻線55aに加えられる。昇圧トランスの1次巻
線55aと共振用コンデンサ56からなる共振回路では
共振が発生し、昇圧トランス55によって昇圧されて2
次巻線55bの両端間に高電圧が現れる。2次巻線の電
圧波形を図9に示す。
【0005】この昇圧された交流電圧は電流制限素子5
7に制限されるとともに、ダイオード58によって電極
51aに正の電圧が印加された時のみ一対の電極51
a,51b間に電圧が印加されるようになっている。つ
まり、図9に示すように1周期の60%の期間が通電期
間で、残りの期間が休止期間となる周波数20kHzの
高周波電圧が、一対の電極51a,51b間に印加され
ることになる。従って、蛍光ランプ51内の放電はラン
プ電流に休止期間のあるパルス的な放電になる。なお、
通電期間においてコンデンサ59により、陰極となる電
極51bのフィラメントが予熱される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電灯点灯装置
においては、蛍光ランプ51に印加される電圧は直流電
源52の電圧と昇圧トランス55の昇圧比の積以下に制
限されるため、直流電源52の電圧が低い場合には昇圧
トランス55の昇圧比を非常に大きく保たないと蛍光ラ
ンプ51を点灯させるのに十分な電圧が得られない。ま
た、蛍光ランプ51に並列に接続されているダイオード
58には、蛍光ランプ51の点灯電圧に等しい高電圧が
印加される為、高耐圧の素子を用いる必要がある。更に
直流電源52の電圧が不安定であると蛍光ランプ51の
輝度が変動するため、一定の輝度を得ようとする場合に
は、輝度を安定化する為の制御を行う必要がある。
【0007】また、蛍光ランプ51の非接続時や不点灯
時には点灯時よりも高い電圧が出力に発生する為、回路
素子に過大な電圧ストレスが加わることによる信頼性の
低下や感電に対する安全性の点から問題がある。そこ
で、本発明は回路構成を複雑化することなく蛍光ランプ
の点灯に十分な電圧を得ることが出来、簡単な構成で一
定の輝度が得られるよう制御でき、かつ信頼性や安全性
の高い、パルス点灯方式の放電灯点灯装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】放電灯点灯装置におい
て、1次巻線と2次巻線を備えた昇圧トランスと、1石
のスイッチング素子と、スイッチング素子に並列に接続
された共振用コンデンサと、スイッチング素子をオン・
オフするスイッチング制御手段とを有する1石式電圧共
振型インバータにより直流電力を高周波電力に変換して
蛍光ランプを点灯する放電灯点灯装置であって、前記昇
圧トランスの1次インダクタンスと前記スイッチング素
子の出力容量と前記共振用コンデンサとで構成され直列
共振回路の共振周期が前記スイッチング素子のスイッチ
ング周期よりも小さく、前記スイッチング周期における
複数のパルス状出力のうち、蛍光ランプの点灯電圧以上
のピーク電圧を有するパルス状出力が1つであり、該パ
ルス状出力により蛍光ランプをパルス点灯する。
【0009】また、電源電源の電圧に比例した電圧を出
力する電圧検出手段を備え,該電圧検出手段の出力が大
きいほど前記スイッチング素子のオン時間を小さくする
ように駆動するスイッチング制御手段を持つ。更に蛍光
ランプを流れる電流を検知するランプ電流検知手段と、
該ランプ電流検知手段の出力に応じ蛍光ランプの非接続
時または不点灯時に前記スイッチング素子の駆動を停止
する保護手段を具備する放電灯点灯装置を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の放電灯点灯装置の第一の
実施例の回路図を図1に示す。図1において電源電圧V
inを出力する直流電源1の両極に1石式電圧共振型イ
ンバータからなる放電灯点灯装置が接続されている。蛍
光ランプ2は図2の(a)に示す断面図のように、略円
筒形のガラス管2cの内部に放電用ガスとしてキセノン
等の希ガスを封入して、ガラス管2cの内壁に蛍光体膜
2dを形成し、ガラス管2cの外部に一対の帯状電極2
a,2bを設けた構造の蛍光ランプである。この蛍光ラ
ンプ2の点灯時の等価回路は、図2の(b)に示すよう
な抵抗Rsと電極間容量Csの直列回路として現すこと
が出来る。
【0011】図1において、1石式電圧共振型インバー
タ(以下、インバータという)は、1次巻線11pと2
次巻線11sを備えた昇圧比Nの昇圧トランス11と、
1次巻線11pに接続されたスイッチング素子12(パ
ワーMOSFET)と並列に接続された共振コンデンサ
13およびスイッチング制御回路3から構成されてい
る。昇圧トランス11の2次巻線11s,即ち、インバ
ータの出力に蛍光ランプ2の一対の電極2a,2bが接
続されている。
【0012】昇圧トランス11の1次側には、1次イン
ダクタンス(1次巻線11pのインダクタンス)及び共
振コンデンサ13の容量と、スイッチング素子12の出
力容量Coss(図示せず)と、蛍光ランプ2の電極間
容量Cs(図示せず)を1次側に変換した容量の和によ
り直列共振回路が構成されている。また、この直列共振
回路の共振周期は、スイッチング素子12のオフ時間T
offよりも小さくなるように設定されている。なお、
オフ時間Toffは常に一定に制御する。スイッチング
素子12のゲート端子には、電圧共振型インバータ用の
スイッチング制御IC4と複数の抵抗及びコンデンサで
構成されるスイッチング制御回路3が接続され、スイッ
チング制御IC4の出力端子4Bから出力されるスイッ
チング制御信号によりスイッチング素子12が駆動さ
れ、インバータが動作する。スイッチング制御回路3に
は、直流電源1の電源電圧Vinを検出する電圧検出回
路5が接続されており、これは後述する。
【0013】次に回路動作について図1及び図3を用い
て説明する。スイッチング素子12がオンすると、直流
電源1から昇圧トランス11の1次巻線11pに直線的
に増加する電流が流れ、昇圧トランス11にエネルギー
が蓄えられるとともに、2次巻線11sには電源電圧V
in(例えば24V)に昇圧トランス11の昇圧比Nを
乗じた電圧が発生する。つぎにスイッチング素子12が
オフすると、昇圧トランス11に蓄えられたエネルギー
によって直列共振回路で共振が発生する。直列共振回路
の共振周期はオフ時間Toffよりも小さい為、オフ期
間内には複数の周期の共振が継続する。オフ期間の最初
の共振周期では、スイッチング素子12のドレイン・ソ
ース間の電圧Vdsは図3のAに示すような正弦波状の
波形となる。この電圧は昇圧トランス11でN倍に昇圧
され、2次巻線11sの端子電圧即ちインバータの出力
には、図3に示すような高圧のパルス状波形Bが出力さ
れて蛍光ランプ2に印加される。
【0014】電源投入時には蛍光ランプ2が点灯してい
ない為、インバータの出力は開放状態であり、直列共振
回路のQは高い。このため図3に示したパルス状波形B
のピーク電圧は蛍光ランプ2の始動電圧(例えば4k
v)以上となり、この高電圧パルスが蛍光ランプ2の一
対の電極2a、2b間に印加され蛍光ランプ2が始動す
る。蛍光ランプ2が始動すると、インバータの負荷のイ
ンピーダンスが低下し直列共振回路のQは低下し、蛍光
ランプ2が始動する前に比べてインバータの出力電圧は
低下する。この時図3に示したパルス状波形Bのピーク
電圧は蛍光ランプ2の放電維持電圧Vp(例えば1、5
kv)以上であるため、蛍光ランプ2が放電して点灯す
る。また、蛍光ランプ2が点灯することによって、昇圧
トランス11に蓄えられていたエネルギーの殆どが消費
される。このために次の共振周期以降に継続する図1に
示すように、直列共振による減衰振動では、最初に比べ
て共振により発生する電圧は小さくなり、蛍光ランプ2
に印加される電圧は放電維持電圧Vpに達しない為、蛍
光ランプ2の点灯には寄与しない。これはインバータの
スイッチング周期に等しい周期で発生する単一パルスに
より蛍光ランプ2が点灯されていることと等価である。
【0015】このように共振によりパルス状電圧を発生
させ、この電圧を昇圧することによって蛍光ランプ2の
始動及び点灯維持ができる十分高い電圧のパルス状電圧
が得られ、この電圧を蛍光ランプ2に印加することによ
りパルス点灯を行うことが出来る。パルス点灯すること
による発光効率の向上については、以下のような結果が
得られている。なお、照度は蛍光ランプの中央部から8
mmの距離で測定した値であり、発光効率とは入力電力
に対する照度の比を意味する。パルス電圧のパルス繰返
し周波数を75kHz,パルス半値幅を0.8μsとし
て本発明の実施の形態のようにパルス点灯した場合に
は、16.8Wの入力電力に対して30000(lu
x)の照度が得られ、発光効率は、約1800(lux
/W)であった。これに対し、本発明の実施の形態と同
様の蛍光ランプを周波数27kHzの正弦波交流で点灯
した場合には、入力電力6.7wに対して照度は720
0luxであり、発光効率は約1100(lux/W)
であった。この結果パルス点灯することにより発光効率
が約1.6倍に向上したといえる。
【0016】次に直流電源1の電源電圧Vinの変動に
対する蛍光ランプ2の輝度の安定化制御について説明す
る。本発明では、図1に示すように、電圧検出回路5に
おいて直流電源1の電源電圧Vinを検出して電圧検出
回路を出力し、この電圧検出回路をスイッチング制御回
路3に入力して電源電圧Vinの変動を補償するように
インバータの出力を制御し、蛍光ランプ2の輝度が一定
に保たれるようにしている。スイッチング制御回路3及
びスイッチング制御IC4の構成及び動作を説明する
と、スイッチング制御IC4は基準電圧発生回路SV
G,エラーアンプEA,電圧制御発振器VCO,ワンシ
ョットマルチバイブレータMB,ドライバDB,及びト
ランジスタQで構成されている。
【0017】基準電圧発生回路SVGは、一定の基準電
圧Vref(5V)を出力する。エラーアンプEAの反
転入力端子は入力端子4Aと接続されて、非反転入力端
子には一定のバイアス電圧が入力される。従って、入力
端子4Aの電圧が大きいほどエラーアンプEAの出力電
圧EAoutは小さくなる。なお、抵抗26、27及び
コンデンサ25は、エラーアンプEAの利得設定用及び
位相補正用の素子である。電圧制御発振器VCOには、
エラーアンプEAの出力とコンデンサ22が夫々接続さ
れている。コンデンサ22は抵抗21を介して基準電圧
発生回路SVGに接続されている。電圧制御発振器VC
Oの出力はワンショットマルチバイブレータMBに入力
され、ワンショットマルチバイブレータMBの出力はド
ライバDBで反転され、出力端子4Bからスイッチング
制御信号として出力される。
【0018】ワンショットマルチバイブレータMBの出
力がローレベルの時、スイッチング制御信号はハイレベ
ルであるため、スイッチング素子12はオンしている。
この時トランジスタQはオフしている為コンデンサ22
が充電され、その端子電圧は次第に上昇する。電圧制御
発振器VCOはコンデンサ22の端子電圧がエラーアン
プEAの出力電圧EAoutに達すると、図4に示すよ
うにトリガー信号を出力する。このトリガー信号がワン
ショットマルチバイブレータMBに入力されると、ワン
ショットマルチバイブレータMBの出力は図4に示すよ
うにハイレベルに変化する。 この為スイッチング制御信
号はローレベルに変化してスイッチング素子12はオフ
する。この時トランジスタQがオンする為、コンデンサ
22は放電されてその端子電圧はゼロになる。この状態
はワンショットマルチバイブレータMBに接続されたコ
ンデンサ23と抵抗24で定まる時間が経過するまで保
持され、 その後、 ワンショットマルチバイブレータMB
の出力はローレベルに変化し、 スイッチング素子12が
オンする。即ち、スイッチング素子12のオフ時間To
ffは、ワンショットマルチバイブレータMBの出力が
ハイレベルに保持される時間に等しい。以上説明したよ
うに、 スイッチング制御回路3は、スイッチング素子1
2のオフ時間Toffを常に一定とし、スイッチング制
御IC4の入力端子4Aの電圧が大きいほどパワーMO
SFET12のオン時間Tonを短くするように動作す
る。
【0019】次に直流電源1の電源電圧Vinの変動に
対する制御動作を図1及び図5を用いて説明する。 図1
において、 電源電圧Vinは電圧検出回路5の抵抗R3
1及びR32により分圧されて電源電圧Vinの大きさ
に比例した電圧検出信号となり、エラーアンプEAの利
得設定用の抵抗27を介してスイッチング制御IC4の
入力端子4Aに入力されている。電源電圧Vinが大き
くなると、電圧検出信号が大きくなる為にスイッチング
制御IC4の入力端子4Aの電圧が上昇し、図5の
(a)に示すようにスイッチング素子12のオン時間T
onは短くなる。逆に電源電圧Vinが小さくなると、
電圧検出信号は小さくなる為にスイッチング制御IC4
の入力端子4Aの電圧が減少し、図5の(b)に示すよ
うにスイッチング素子12のオン時間Tonは長くな
る。 この様な制御により、電源電圧VinとパワーMO
SFET12のオン時間Tonの積(図5において斜線
で示した部分の面積)は一定に保たれる為、この積に比
例するインバータの入力電力は一定に保たれ、インバー
タの出力電力も一定に保たれる為蛍光ランプ2の輝度が
安定化されるのである。
【0020】次に本発明の第2の実施形態を図面を用い
て説明する。なお、この実施形態の図面の説明におい
て、前記第1の実施形態の図面と同じ部分には同じ符号
を付し、その説明は特別の場合を除いて省略する。図1
に示した回路では蛍光ランプ2が接続されていない場
合、又は接続されていても点灯しない場合には、インバ
ータの出力に蛍光ランプ2の始動電圧と同等の高電圧が
発生する。この状態が継続すると昇圧トランス11に連
続的に大きな電圧ストレスが加わり、信頼性低下の原因
になり、安全性の点からも問題である。本実施例はこの
ような問題点を解決したものであり、その回路図を図6
に示す。
【0021】図1に示した回路に加えて、 ランプ電流の
有無を検出するランプ電流検知回路6と、ランプ電流が
ゼロの時にインバータの動作を停止するための保護回路
を備えている。以下ランプ電流検知回路6と保護回路の
構成と動作を説明する。図6のランプ電流検知回路6
は、コンデンサ41を流れるランプ電流を電圧に変換し
て検出し、この電圧をダイオード44とコンデンサ45
により整流・平滑して抵抗46及び47によって分圧
し、トランジスタ48のベースに入力している。トラン
ジスタ48のコレクタ、即ち出力端子6Aには抵抗49
及びコンデンサ50が接続されており、抵抗49の他端
は直流電源1に接続されている。ランプ電流がゼロの時
トランジスタ48はベース電圧がゼロであるためオフす
る。この為に直流電源1から抵抗49を介してコンデン
サ50が充電されて出力端6Aの電圧は次第に上昇し、
抵抗49及びコンデンサ50の値で決まる遅延時間Td
(例えば5秒)を経過すると出力端子6Aの電圧は電源
電圧Vinに等しくなる。一方ランプ電流が流れている
時は、トランジスタ48はベースに電圧が印加されてい
るためオンし、出力端子6Aの電圧はゼロになる。
【0022】保護回路はスイッチング制御IC4の中に
設けられたコンパレータCOMPからなり、コンパレー
タCOMPの正入力端子は、ランプ電流検知回路6の出
力端子6Aに接続されており、負入力端子には基準電圧
が入力されている。なお基準電圧は電源電圧Vinより
も小さい。コンパレータCOMPの出力はドライバDB
に接続されており、ドライバDBは次のように制御され
ている。即ちコンパレータCOMPの正入力端子の電圧
が基準電圧以上になると出力がハイレベルとなってドラ
イバDBの動作を停止し、スイッチング制御信号はロー
レベルに保持されインバータの動作は停止する。一方正
入力端子の電圧が基準電圧以下のときは、 コンパレータ
COMPの出力はローレベルになりドライバDBの動作
には影響を与えず、インバータは通常の動作をする。
【0023】次にランプ電流の有無による回路動作の変
化について説明する。図6において、 蛍光ランプが接続
されていない、または点灯しない時はランプ電流がゼロ
であるため、遅延時間Tdを経過するとランプ電流検知
回路6の出力端子6Aの電圧、即ちコンパレータCOM
Pの正入力端子の電圧は電源電圧Vinに等しくなる。
従ってコンパレータCOMPの出力は停止する。なお、
蛍光ランプ2が接続されている場合、電源投入時には蛍
光ランプ2が点灯していないためランプ電流はゼロであ
るが、ランプ電流検知回路6の遅延時間Tdのために、
電源投入直後にドライバDBの動作が停止することはな
く、遅延時間Td以内に蛍光ランプ2が点灯すればイン
バータは通常の動作をする。即ち正常な動作状態でラン
プ電流が流れている時は、ランプ電流検知回路6の出力
端子6Aの電圧、即ちコンパレータCOMPの正入力端
子の電圧はゼロになる。従ってコンパレータCOMPの
出力はローレベルとなり、インバータは通常の動作をす
る。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、1石式電圧共振型イン
バータを用いた簡単な構成で、共振により発生するパル
ス状波形の電圧を昇圧することにより、蛍光ランプを点
灯するのに十分なパルス電圧が得られるパルス点灯方式
の放電灯点灯装置を得ることが出来る。また、電源電圧
の変動に対して蛍光ランプの輝度を安定化するための制
御手段を備えている為、電源電圧が不安定であっても常
に一定の輝度を得ることが出来る。これは電源電圧を検
出している為で、ランプ電流やランプ電力を検出する方
法に比べ検出回路が簡単であり、昇圧トランスの1次側
と2次側を絶縁する必要が生じた場合でも検出回路を変
更する必要が無い。 更に、 蛍光ランプの非接続時または
不点灯時に出力を停止する保護手段を備えている為、 安
全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施形態の回路図であ
る。
【図2】図2は、蛍光ランプを説明する説明図である。
【図3】図3は、蛍光ランプ点灯用の電源波形図であ
る。
【図4】図4は、スイッチング素子の動作タイムチャー
トである。
【図5】図5は、電源電圧変動に対応する安定化回路の
タイムチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施形態の回路図であ
る。
【図7】図7は、蛍光ランプの点灯時における管内圧力
と輝度の関係を示した特性図である。
【図8】図8は、従来の放電灯点灯装置の回路図であ
る。
【図9】図9は、従来の放電灯点灯回路の動作タイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1・・・・・直流電源 2・・・・・蛍光ランプ 2a・・・・帯状電極 2b・・・・帯状電極 2c・・・・ガラス管 2d・・・・蛍光体膜 3・・・・・スイッチング制御回路 4・・・・・スイッチング制御IC 4A・・・・入力端子 4B・・・・出力端子 5・・・・・電圧検出回路 6・・・・・ランプ電流検知回路 6A・・・・出力端子 11・・・・・昇圧トランス 11p・・・・1次巻線 11s・・・・2次巻線 12・・・・・スイッチング素子 13・・・・・共振コンデンサ 21・・・・・抵抗 22・・・・・コンデンサ 25・・・・・コンデンサ 26・・・・・抵抗 27・・・・・抵抗 31・・・・・抵抗 32・・・・・抵抗 41・・・・・コンデンサ 44・・・・・ダイオード 45・・・・・コンデンサ 46・・・・・抵抗 47・・・・・抵抗 48・・・・・トランジスタ 49・・・・・抵抗 50・・・・・コンデンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】電源投人時には蛍光ランプ2が点灯してい
ない為、インバータの出力は開放状態であり、直列共振
回路のQは高い。このため図3に示したパルス状波形B
のピーク電圧は蛍光ランプ2の始動電圧(例えば4k
v)以上となり、この高電圧パルスが蛍光ランプ2の一
対の電極2a、2b間に印加され蛍光ランプ2が始動す
る。蛍光ランプ2が始動すると、インバータの負荷のイ
ンピーダンスが低下し直列共振回路のQは低下し、蛍光
ランプ2が始動する前に比べてインバータの出力電圧は
低下する。この時図3に示したパルス状波形Bのピーク
電圧は蛍光ランプ2の放電維持電圧Vp(例えば1、5
kv)以上であるため、蛍光ランプ2が放電して点灯す
る。また、蛍光ランプ2が点灯することによって、昇圧
トランス11に蓄えられていたエネルギーの殆どが消費
される。このため、図3に示すように次の共振周期以降
に継続する直列共振による減衰振動では、最初に比べて
共振により発生する電圧は小さくなり、蛍光ランプ2に
印加される電圧は放電維持電圧Vpに達しない為、蛍光
ランプ2の点灯には寄与しない。これはインバータのス
イッチング周期に等しい周期で発生する単一パルスによ
り蛍光ランプ2が点灯されていることと等価である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次巻線と2次巻線を備えた昇圧トランス
    と、1石のスイッチング素子と、スイッチング素子に並
    列に接続された共振用コンデンサと、スイッチング素子
    をオンオフするスイッチング制御手段とを有する1石式
    電圧共振型インバータにより, 直流電力を高周波電力に
    変換して放電灯を点灯する放電灯点灯装置において、 前記昇圧トランスの1次インダクタンスと前記スイッチ
    ング素子の出力容量と前記共振用コンデンサとで構成さ
    れる直列共振回路の共振周期が前記スイッチング素子の
    スイッチング周期よりも小さく、1つのスイッチング周
    期内において前記直列共振回路の振動により複数のパル
    ス状出力が生じ、しかも放電灯の点灯電圧以上の大きさ
    のピーク電圧を有するパルス状出力が1つであり、該パ
    ルス状出力により放電灯をパルス点灯することを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】1次巻線と2次巻線を備えた昇圧トランス
    と、1石のスイッチング素子と、スイッチング素子に並
    列に接続された共振用コンデンサと、スイッチング素子
    をオンオフするスイッチング制御手段とを有する1石式
    電圧共振型インバータにより, 直流電力を高周波電力に
    変換して放電灯を点灯する放電灯点灯装置において、 入力電源電圧の変動に反比例してスイッチング素子の出
    力を制御する制御手段と放電灯付加のない時の電圧上昇
    を防止する保護手段と、前記昇圧トランスの1次インダ
    クタンスと前記スイッチング素子の出力容量と前記共振
    用コンデンサとで構成される直列共振回路の共振周期が
    前記スイッチング素子のスイッチング周期よりも小さ
    く、1つのスイッチング周期内において前記直列共振回
    路の振動により複数のパルス状出力が生じ、しかも放電
    灯の点灯電圧以上の大きさのピーク電圧を有するパルス
    状出力が1つであり、該パルス状出力により放電灯をパ
    ルス点灯することを特徴とする放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記電圧検出手段の出力
    する制御電圧が大きいほど前記スイッチング素子のオン
    時間を小さくして一定の電力を前記放電灯に供給するよ
    うに前記スイッチング素子を駆動する制御手段であるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】前記保護手段は、前記ランプ電流検知手段
    により前記放電灯を流れる電流を検知し、放電灯の非接
    続時または不点灯時に前記スイッチング素子の駆動を停
    止する保護手段であることを特徴とする請求項2に記載
    の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】前記放電灯内部は、キセノンまたクリプト
    ン等の希ガスを主成分とすることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の放電灯点灯装置。
JP21059596A 1996-07-22 1996-07-22 放電灯点灯装置 Pending JPH1041081A (ja)

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