JPH104087A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH104087A
JPH104087A JP15465896A JP15465896A JPH104087A JP H104087 A JPH104087 A JP H104087A JP 15465896 A JP15465896 A JP 15465896A JP 15465896 A JP15465896 A JP 15465896A JP H104087 A JPH104087 A JP H104087A
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JP
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semiconductor device
fine particles
insulating film
resin
dielectric constant
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Masakazu Muroyama
雅和 室山
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  • Local Oxidation Of Silicon (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低誘電率であり、且つ、埋め込み特性にも優
れた絶縁膜を有する半導体装置を提供し、その好適な製
造方法を提供する。 【解決手段】 Si基板1上にSiO2 膜2、Al系材
料よりなる配線パターン3がこの順に形成され、この配
線パターン3が層間絶縁膜4に被覆されてなる。そし
て、層間絶縁膜4は、樹脂中に、低誘電率の無機物より
なる微粒子が添加されてなる。微粒子としては、SiO
F、SiOBN、SiBN、BNより選ばれる少なくと
もいずれかよりなるものであって好適であり、このよう
な微粒子を添加することにより、樹脂の熱膨張係数を低
減させ、ガラス転移温度を上昇させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低誘電率の絶縁膜
を有する半導体装置に関し、また、この半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの微細化・高集積
化に伴って配線パターンは微細化・多層化の方向に進ん
でいる。しかし、半導体デバイスの微細化・高集積化に
よって層間絶縁膜の段差が大きく且つ急峻となると、そ
の上に形成される配線パターンの加工精度、信頼性は低
下し、半導体デバイス自体の信頼性をも低下させる要因
となる。このため、主としてスパッタリング法により成
膜されるAl系材料よりなる配線層の段差被覆性(カバ
レージ)を大幅に改善することが困難である現在、平坦
化された層間絶縁膜を形成することが必要とされてい
る。
【0003】また、今後、半導体デバイスの一層の微細
化・高集積化を図るためには、層間絶縁膜を平坦化する
のみならず、低誘電率化することも必要となる。半導体
デバイスが微細化・高集積化されるほど、配線間の寄生
容量に起因する半導体デバイスの動作速度の遅延、消費
電力の増大が問題になってくるためである。
【0004】低誘電率の層間絶縁膜を形成する方法とし
ては、1993年インターナショナル・カンファレンス
・オン・ソリッド・ステイト・デバイシズ・アンド・マ
テリアルズ抄録集(Extended Abstracts of the 1993 I
nternational Conference onSolid State Devices and
Materials,1993)p161〜163に開示されるよう
に、TEOSおよびO2 にC2 6 を添加したガスを用
いたプラズマCVDによってSiOF系絶縁膜を成膜す
る方法がある。また、第40回応用物理学会関係連合講
演会(1993年春季年会)予稿集1a−ZV−9に
は、TEOSおよびO2 にNF3 を添加したガスを用い
たプラズマCVDによって、SiOF系絶縁膜を成膜す
る方法が開示されている。そして、いずれの文献におい
ても、膜中のF濃度を増加させることにより、低誘電率
化が図れることが示されている。
【0005】しかしながら、上述したようにF系ガスを
添加すると、絶縁膜の低誘電率化を図ることができる反
面、F濃度の増加に伴って膜質が劣化し、吸湿性が著し
く増大するといった問題が生じてしまう。
【0006】第40回応用物理学会関係連合講演会(1
993年春季年会)予稿集31a−ZV−9では、膜質
の安定化を図るためには、同一分子中にSiと共にFが
含有されるSiF4 ガスを原料ガスとして用いること有
効であることが示されている。しかし、この方法を用い
て、段差を有する基体上にSiOF系絶縁膜を成膜する
と、局所的に埋め込み特性が劣化する。
【0007】また、SiO2 膜の比誘電率が3.9程度
であるのに比して、上述のようなSiOF系絶縁膜の比
誘電率が3.9〜3.2程度であることから、SiOF
系絶縁膜を層間絶縁膜として用いても大幅な誘電率の低
減は望めない。
【0008】このため、今後は、低誘電率の層間絶縁膜
として樹脂膜が用いられるようになることが予想され
る。例えば、ポリイミド系樹脂膜は3.5〜3程度、フ
ッ素系樹脂膜は2.5〜1.9程度の低い比誘電率を実
現できる。具体的には、 シリル化ポリメチルシルセスキオキサン : 3.0 耐熱性シリコーンラダーポリマ : 3.1 シロキサン変成ポリイミド : 3.0 環化重合フッ素樹脂 : 2.2 といった比誘電率を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような樹脂膜は、半導体装置を構成する他の部材に比
して熱膨張係数が非常に大きい。このため、例えば、図
4に示されるように、SiO2 膜102が成膜されたS
i基板101上にAl系材料よりなる配線パターン10
3が形成されてなるウェハに対して、樹脂膜よりなる層
間絶縁膜104を形成すると、アニール等の熱処理によ
って、配線パターン103間における層間絶縁膜104
に空隙105を生じやすい。
【0010】このような層間絶縁膜における空隙は、配
線間の短絡を引き起こす原因となりやすく、半導体装置
の歩留まりを低下させ、また、信頼性を損なうことにも
つながる。
【0011】そこで本発明はかかる従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、低誘電率化が可能で、且つ、埋
め込み特性に優れた絶縁膜を有する半導体装置を提供す
ることを目的とする。また、この半導体装置の好適な製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために提案されたものであり、基体上に少なく
とも絶縁膜が設けられてなる半導体装置において、この
絶縁膜を、樹脂中に、低誘電率の無機物よりなる微粒子
(以下、無機微粒子を称す。)が添加されてなるものと
する。
【0013】このように低誘電率の無機物よりなる微粒
子が添加された絶縁膜(以下、微粒子含有樹脂膜と称
す。)は、樹脂のみよりなる膜に比して、熱膨張係数の
低減、ガラス転移温度の上昇が図られる。これは、樹脂
が微粒子によって力学的に拘束されるためであると考え
られる。
【0014】そして、熱膨張係数の低減およびガラス転
移温度の上昇が図られた微粒子含有樹脂膜は、熱による
形状変化が抑制されるため、段差を有する基体上に設け
られ、熱処理が施されたとしても、空隙が生じにくくな
る。
【0015】ここで、樹脂中に添加される無機微粒子
は、SiOF、SiOBN、SiBN、BNより選ばれ
る少なくともいずれかよりなるものであって好適であ
る。このような無機微粒子は、粒子の形状、大きさ、材
料等によって、熱膨張係数の低減効果が異なるが、通
常、添加量1体積%以上で効果が発現し、添加量を増加
するほど、熱膨張係数を低減させることができる。但
し、80体積%を越えると、樹脂中での分散性が著しく
劣化する。このため、無機微粒子の添加量は1〜80体
積%とされて好適であり、特に、10〜40体積%とさ
れて好適である。
【0016】なお、SiOF等は、吸湿性が大きいこと
が問題となる可能性があるが、無機微粒子を形成する際
に、800℃以上の高温で熱処理を行っておけば、吸湿
性の問題を回避することが可能である。
【0017】また、前記無機微粒子の表面には、樹脂と
の親和性を有する化合物(以下、表面処理剤と称す。)
が保持されて好適である。この表面処理剤としては、用
いる樹脂の種類によって適宜選択すればよいが、例え
ば、アミノ基あるいはイソシアネート基を有するものが
挙げられる。
【0018】このような表面処理剤が保持された無機微
粒子を添加すると、無機微粒子の添加量に従って熱膨張
係数を低減できるが、この熱膨張係数の低減効果は加成
性以上となる。これは、樹脂との親和性を有する化合物
(表面処理剤)が保持されることによって、無機微粒子
の分散性が向上すること、無機微粒子が樹脂を化学的に
も拘束するようになるためであると考えられる。
【0019】ところで、上述したような半導体装置を製
造するためには、樹脂に無機微粒子を添加して分散させ
た後、基体上に塗布することにより、微粒子含有樹脂膜
よりなる絶縁膜を形成すればよい。
【0020】そして、表面処理剤を保持させる場合に
は、樹脂に無機微粒子を添加するに先んじて、予め、該
無機微粒子の表面に表面処理剤を保持させておけばよ
い。
【0021】以上のように、本発明に係る半導体装置に
おいては、低誘電率であり、且つ、埋め込み特性にも優
れた絶縁膜が得られる。このため、この絶縁膜を層間絶
縁膜として適用すると、配線間の絶縁を確実に行えるよ
うになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した実施の形
態について図面を参照しながら説明する。
【0023】第1の実施の形態 本実施の形態では、図1に示されるような半導体装置に
本発明を適用した。
【0024】この半導体装置は、トランジスタ素子が形
成されたSi基板1上にSiO2 膜2、Al系材料より
なる配線パターン3がこの順に形成され、この配線パタ
ーン3が層間絶縁膜4に被覆されてなる。そして、層間
絶縁膜4は、シロキサン変成ポリイミドを主体とし、S
iOFよりなる無機微粒子が40体積%添加されてな
る。この無機微粒子としては、粒径が約0.1μmで、
略球形の形状を有するものを用いた。
【0025】このような構成を有する半導体装置を製造
するには、先ず、SiOFよりなる無機微粒子を作製
し、800℃にて熱処理を行う。そして、シロキサン変
成ポリイミドに、上述した無機微粒子を40体積%添加
して混合して、分散させる。
【0026】次に、図2に示されるような、トランジス
タ素子が形成されたSi基板1上にSiO2 膜2、Al
系材料よりなる配線パターン3がこの順に形成されたウ
ェハに対して、上述のようにして得られた無機微粒子が
添加されたシロキサン変成ポリイミドをスピンコート法
により塗布する。そして、200℃にて加熱乾燥を行う
ことにより、配線パターン3を被覆する微粒子含有樹脂
膜が層間絶縁膜4として形成され、図1に示されるよう
な半導体装置が得られる。
【0027】このような構成を有する半導体装置の層間
絶縁膜4は、比誘電率が3.0となり、熱膨張係数が5
×10-5(/K)、ガラス転移温度が300℃となる。
SiOFよりなる無機微粒子が添加されていないシロキ
サン変成ポリイミド単独膜の比誘電率は2.8、熱膨張
係数が1×10-1(/K)、ガラス転移温度が200℃
であることと比べると、本実施の形態における層間絶縁
膜4は、誘電率を低く保ちながら、熱膨張係数が低減さ
れ、ガラス転移温度が高くなっていることがわかる。
【0028】実際に、400℃にて30分間、熱処理を
行ったところ、熱膨張により配線パターン3間の層間絶
縁膜4に空隙が発生することもなかった。
【0029】これより、本実施の形態に係る半導体装置
においては、低誘電率で、埋め込み特性にも優れた層間
絶縁膜4が形成されていることがわかる。
【0030】第2の実施の形態 本実施の形態においては、層間絶縁膜4に添加される無
機微粒子が表面処理されている例について示す。
【0031】即ち、この半導体装置も、第1の実施の形
態と同様、トランジスタ素子が形成されたSi基板1上
にSiO2 膜2、Al系材料よりなる配線パターン3が
この順に形成され、この配線パターン3が層間絶縁膜4
に被覆されてなる。
【0032】そして、ここでは、層間絶縁膜4が、耐熱
性シリコンラダーポリマーを主体とし、SiOBNより
なる無機微粒子が30体積%添加されてなる。この無機
微粒子としては、粒径が約0.2μmで、略球形の形状
を有するものを用いた。また、この無機微粒子の表面に
は、表面処理剤として、耐熱性シリコンラダーポリマー
との親和性に優れた、アミノプロピルトリエトキシシラ
ンが保持されている。
【0033】このような構成を有する半導体装置を製造
するには、先ず、水にペンタエリストールモノステアリ
ン酸エステル(界面活性剤)とn−ヘキサンを添加して
ミセルを形成した後、テトラエトキシシラン、トリエト
キシボロン、アンモニアを投入することにより、乳化重
合を行い、これによって、SiOBN粒子を形成した。
そして、得られたSiOBN粒子に対して600℃にて
熱処理を行った。
【0034】続いて、上述にようにして得られたSiO
BN粒子を、o−キシレン、アミノプロピルトリエトキ
シシランを入れた反応容器内で、146℃にて1時間、
加熱還流した。これにより、SiOBN粒子の表面にア
ミノプロピルトリエトキシシランを0.1g/m2 保持
させた。その後、耐熱性シリコンラダーポリマー中に、
このSiOBN粒子が30体積%となるように添加して
混合した。
【0035】次に、図2に示されるような、トランジス
タ素子が形成されたSi基板1上にSiO2 膜2、Al
系材料よりなる配線パターン3がこの順に形成されたウ
ェハに対して、上述のようにして得られた無機微粒子が
添加された耐熱性シリコンラダーポリマーをスピンコー
ト法により塗布する。そして、200℃にて加熱乾燥を
行うことにより、配線パターン3を被覆する微粒子含有
樹脂膜が層間絶縁膜4として形成され、図1に示される
ような半導体装置が得られる。
【0036】このような構成を有する層間絶縁膜4は、
比誘電率が3.0となり、熱膨張係数が6×10-5(/
K)、ガラス転移温度が250℃となる。SiOBN粒
子が添加されていない耐熱性シリコンラダーポリマー単
独膜の比誘電率は2.8、熱膨張係数が1×10-1(/
K)、ガラス転移温度が150℃であることと比べる
と、本実施の形態における層間絶縁膜4は、誘電率を低
く保ちながら、熱膨張係数が低減され、ガラス転移温度
が高くなっていることがわかる。
【0037】実際に、400℃にて30分間、熱処理を
行ったところ、熱膨張により配線パターン3間に空隙が
発生することもなかった。
【0038】これより、本実施の形態に係る半導体装置
においては、低誘電率で、埋め込み特性にも優れた層間
絶縁膜4が形成されたことがわかる。また、本実施の形
態においては、SiOBNよりなる無機微粒子の表面
に、耐熱性シリコンラダーポリマーとの親和性に優れた
アミノプロピルトリエトキシシランが保持されているた
め、第1の実施の形態に比しても、熱膨張係数の低減効
果が大きくなっている。
【0039】以上、本発明に係る半導体装置の実施の形
態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限
定されるものではないことはいうまでもない。例えば、
樹脂として、シロキサン変成ポリイミドや耐熱性シリコ
ンラダーポリマーの代わりに、シリル化ポリメチルシル
セスキオキサンや環化重合フッ素樹脂、ポリスルホン
(PSF)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、BCB樹脂、シク
ロ−α,α,α’,α’エトラフルオロρキシレン等を
用いてもよい。また、無機微粒子としても、SiOF、
SiOBNの代わりに、SiBN、BN等の低誘電物質
を用いてもよい。
【0040】さらに、これら無機微粒子の表面に保持さ
せる表面処理剤としても、該無機微粒子表面に良好に保
持可能であり、且つ、樹脂との親和性に優れた化合物で
あれば、アミノプロピルトリエトキシシランに限られな
い。例えば、アミノ基を有する化合物として、アミノエ
チルアミノプロピルトリエトキシシラン等が使用でき、
イソシアネート基を有する化合物として、イソシアネー
トプロピルトリエトキシシラン、イソシアネートエチル
イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等が使用で
きる。
【0041】また、無機微粒子の添加量や、この無機微
粒子に樹脂との親和性を向上させる目的で保持させる表
面処理剤の量も、適宜変更可能である。
【0042】その他、本発明を適用して成膜がなされる
ウェハの構成や、各種製造条件等も適宜変更可能であ
る。
【0043】
【実施例】ここで、本発明の効果を示すために、以下の
ような実験を行った。
【0044】即ち、ポリイミド樹脂に対して、粒径0.
1μmの略球形のSiOF粒子を0〜60体積%の範囲
で添加し、これを混合した後、熱膨張係数を測定した。
また、上述のSiOF粒子にアミノプロピルトリエトキ
シシランを0.1g/m2 保持させておいた以外は同様
にして、熱膨張係数を測定した。この結果を図3に示
す。
【0045】図3より、樹脂にSiOF粒子を添加する
ことにより、熱膨張係数が低減されることがわかる。ま
た、SiOF粒子の表面をアミノプロピルトリエトキシ
シランにて被覆することにより、熱膨張係数の低減効果
がさらに向上することがわかる。
【0046】また、SiOF粒子の添加量が種々に異な
るものを実際に、図2で示したような段差を有するウェ
ハ上に塗布した。この結果、SiOF粒子の添加量が8
0体積%を越えたものは、該SiOF粒子の分散性が著
しく劣化し、良好な塗布ができなくなることがわかっ
た。なお、熱膨張係数が抑制され、且つ、良好な膜質を
有する塗膜が形成できる範囲を調べたところ、SiOF
粒子の添加量が10〜40体積%の範囲であることがわ
かった。
【0047】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用すると、低誘電率であり、且つ、埋め込み特性
に優れた絶縁膜を形成できる。
【0048】このため、この絶縁膜を層間絶縁膜として
適用した半導体装置においては、微細化・多層化した配
線パターン間の寄生容量が低減され、且つ、配線間の絶
縁が確実に行える。
【0049】したがって、本発明を適用することによっ
て、動作速度の向上、消費電力の低減が図られ、且つ、
信頼性の高い半導体装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一構成例を示す模式的断
面図である。
【図2】本発明の半導体装置を製造する工程を示すもの
であり、配線パターンが形成されたウェハを示す模式的
断面図である。
【図3】無機微粒子の添加量と熱膨張係数との関係を示
す特性図である。
【図4】従来の半導体装置の一構成例を示すものであ
り、樹脂よりなる層間絶縁膜に、熱処理によって空隙が
生じた状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 Si基板、 2 SiO2 膜、 3 配線パター
ン、 4 層間絶縁膜
【手続補正書】
【提出日】平成8年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】このような構成を有する半導体装置の層間
絶縁膜4は、比誘電率が3.0となり、熱膨張係数が5
×10-5(/K)、ガラス転移温度が300℃となる。
SiOFよりなる無機微粒子が添加されていないシロキ
サン変成ポリイミド単独膜の比誘電率は2.8、熱膨張
係数が1×10-4(/K)、ガラス転移温度が200℃
であることと比べると、本実施の形態における層間絶縁
膜4は、誘電率を低く保ちながら、熱膨張係数が低減さ
れ、ガラス転移温度が高くなっていることがわかる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】このような構成を有する層間絶縁膜4は、
比誘電率が3.0となり、熱膨張係数が6×10-5(/
K)、ガラス転移温度が250℃となる。SiOBN粒
子が添加されていない耐熱性シリコンラダーポリマー単
独膜の比誘電率は2.8、熱膨張係数が1×10-4(/
K)、ガラス転移温度が150℃であることと比べる
と、本実施の形態における層間絶縁膜4は、誘電率を低
く保ちながら、熱膨張係数が低減され、ガラス転移温度
が高くなっていることがわかる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に、少なくとも絶縁膜が設けられ
    てなる半導体装置において、 前記絶縁膜が、樹脂中に、低誘電率の無機物よりなる微
    粒子が添加されてなるものであることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】 前記微粒子が、SiOF、SiOBN、
    SiBN、BNより選ばれる少なくともいずれかよりな
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記微粒子の表面に、樹脂との親和性を
    有する化合物が保持されていることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記化合物が、アミノ基あるいはイソシ
    アネート基を有するものであることを特徴とする請求項
    3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 樹脂に低誘電率の無機物よりなる微粒子
    を添加して分散させた後、基体上に塗布することにより
    絶縁膜を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記微粒子として、SiOF、SiOB
    N、SiBN、BNより選ばれる少なくともいずれかよ
    りなるものを用いることを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂に前記微粒子を添加するに先ん
    じて、該微粒子の表面に、前記樹脂との親和性を有する
    化合物を保持させておくことを特徴とする請求項5記載
    の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記化合物として、アミノ基あるいはイ
    ソシアネート基を有するものを用いることを特徴とする
    請求項7記載の半導体装置の製造方法。
JP15465896A 1996-06-14 1996-06-14 半導体装置およびその製造方法 Withdrawn JPH104087A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE32351E (en) * 1978-06-19 1987-02-17 Rca Corporation Method of manufacturing a passivating composite comprising a silicon nitride (SI1 3N4) layer and a phosphosilicate glass (PSG) layer for a semiconductor device layer
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