JPH1037848A - アキシャルピストン型液圧装置 - Google Patents

アキシャルピストン型液圧装置

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JPH1037848A
JPH1037848A JP8196205A JP19620596A JPH1037848A JP H1037848 A JPH1037848 A JP H1037848A JP 8196205 A JP8196205 A JP 8196205A JP 19620596 A JP19620596 A JP 19620596A JP H1037848 A JPH1037848 A JP H1037848A
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main shaft
outer circumferential
axial
circumferential groove
inner circumferential
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JP8196205A
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Akira Hibi
昭 日比
Hirotoshi Nakao
裕利 中尾
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で小型大出力で、かつ高効率の容
量可変型のアキシャルピストン型液圧装置を得る。 【解決手段】 主軸1に同動して回転するシリンダブロ
ック7のシリンダボア7a内でピストン13を往復させ
ることにより、コネクティングロッド部13aを介して
球状部13bが斜板10に保持されたシューブロック1
2を回転させ、内周溝12bを備えたシューブロック1
2の内周面12aと外周溝1bを備えた主軸1の膨出部
1aの外周面との間に摺動自在に装着されたケージ部材
8に保持された7個の鋼球9を、上記外周溝1bと内周
溝12bとの間に挾持することにより等速ジョイント機
構を構成し、鋼球9を介してシューブロック12の回転
を主軸1に伝え、斜板10の傾斜角を変えることにより
出力トルクを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、斜板の傾斜角を
変化させることにより容量を変化させる可変容量型のア
キシャルピストン型液圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピストンの往復運動の方向をシ
リンダブロックの中心軸にほぼ平行としたピストンポン
プあるいはピストンモータ等のアキシャルピストン型液
圧装置は、駆動軸とシリンダブロックの中心軸とが同一
直線上にない斜軸式と、両軸が同一直線上にある斜板式
とに分類される。
【0003】斜軸式のアキシャルピストン型液圧装置
は、シリンダブロックとピストンとの間にラジアル荷重
が作用せず、高圧に適し高効率で高速回転が可能であっ
て固定容量型では小型大容量のものが得られるが、可変
容量型にすると大形のシリンダブロックを傾転させなけ
ればならないので、著しく大形化し可変容量機構が複雑
化して高価になるとともに、油路の圧力損失が増大し効
率面でも不利になる。
【0004】一方、斜板式のアキシャルピストン型液圧
装置は、固定容量型では比較的大形になりがちであり、
且つ、シリンダブロックとピストン間にラジアル荷重が
作用し、斜軸式に比して高圧,高速回転に不適であって
圧力損失も大きいが、可変容量型にしてもそれほど大形
化せず、可変容量機構が簡単で安価に生産することが可
能である。
【0005】従来、上記のような問題点をある程度解決
した斜板式アキシャルピストン型液圧装置としては、例
えば図9に示すようなジャネ形と称されるものが広く知
られている。これは、中間板101を境にして左半分に
可変容量型ポンプ,右半分に固定容量型モータを形成し
たものであるが、ポンプあるいはモータ単体としての構
成も可能である。ポンプ側の斜板102Aの傾斜角は図
示しない制御手段によって調整され、入力軸103の一
定回転に対して吐出方向と吐出流量が変化し、モータ出
力軸104の回転方向と回転速度を制御する。中間板1
01の両面105A,105Bは弁面を構成し、各弁面
105A,105Bに2個のキドニポートをもち、この
ポートに補給弁,リリーフ弁,空気抜き弁等が組み込ま
れている。
【0006】主動力は入力軸103から自在継手106
A,中間リング107Aを介してシューブロック108
Aへ伝えられ、ロッド109Aを介してピストン110
Aがピン112Aによって入力軸103から回転駆動さ
れるシリンダブロック111A内を往復運動する。自在
継手106Aには単式自在継手を使用しているので、入
力軸103の回転速度に対してシューブロック108A
の瞬間角速度は1回転に2回変動することとなる。シリ
ンダブロック111Aから吐出される圧液は中間板10
1を通りモータ側シリンダブロック111B内へ導入さ
れてピストン110Bを押し出し、斜板102Bに支持
されたシューブロック108B,中間リング107B,
自在継手106Bを介してモータ出力軸104を回転さ
せる。そして、このような構成により、シリンダブロッ
クのボアとピストンとの間にラジアル荷重が作用せず、
その結果斜板傾斜角を大きくとることが可能となり、小
型で大容量の斜板式のアキシャルピストン型液圧装置を
得ることが可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のアキシャルピストン型液圧装置のうち、ジャ
ネ型と称されるものにあっては、そのポンプ側について
説明すれば、軸トルクは、入力軸103に固設されたシ
アーピン113Aから、中間リング107Aに伝達さ
れ、さらに、シューブロック108Aに固設され前記シ
アーピン113Aに直交する図示しないシアーピンによ
って、中間リング107Aとシューブロック108Aの
間のトルクが伝達される。このように、自在継手の機能
上、二対のシアーピンを介して軸トルクが伝達されるこ
ととなり、軸トルクは高々2本のシアーピンのせん断力
によって伝達され、かつ、このシアーピンはトルクを受
けることによって高い面圧を受けながら回転摺動するも
のとなる。したがって、斜板の傾転角度を大きくして押
しのけ容積(容量)の大きなものを構成したり、出力
(モータの場合は入力)の圧液を高圧にしたりする等し
て大出力を得ることは困難であった。この発明は上記の
点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で高出力
(大容量/高圧)を得ることができる高効率のアキシャ
ルピストン型液圧装置を安価に提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、主軸に同動して回転し同一円周上に主軸
とほぼ平行な複数のシリンダボアを設けたシリンダブロ
ックと、このシリンダブロックの上記シリンダボア内に
摺動自在にそれぞれ嵌挿されたピストンと、各ピストン
の他端側を摺動可能に保持するシューブロックと、この
シューブロックの上記主軸との角度を変化させることに
より、上記シリンダブロックの回転に伴う上記ピストン
のストロークを変化させる斜板とを有する可変容量型の
アキシャルピストン型液圧装置であって、上記主軸の外
周面に形成した軸方向に伸長する断面円弧状の複数の外
周溝と、上記シューブロックの内周面に形成され上記外
周溝にそれぞれ対向してこのシューブロックの軸方向に
伸長する断面円弧状の同数の内周溝と、各外周溝及び内
周溝にそれぞれ転動自在に挾持された鋼球と、各鋼球の
軸方向位置を保持するケージ部材とからなる等速ジョイ
ント機構を設けたアキシャルピストン型液圧装置を提供
するものである。
【0009】そして、上記のアキシャルピストン型液圧
装置において、外周溝及び内周溝と鋼球との接触点の軸
方向軌道がそれぞれ直線状であるようにしてもよく、そ
れぞれ円弧状であるようにしても差支えない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は、この発明の一実
施形態を斜板の最大傾斜状態で示す縦断面図、図2は、
その斜板傾斜角が0の状態で示す横断面図である。
【0011】主軸1を主軸ベアリング2及びシール部材
3を介して図1で左右2部材からなるボディ4に軸心X
の周りに回転自在に装着する。ボディ4の内面左端部に
断面平凸レンズ状の弁板5を固設し、弁板5には軸心X
から同一ピッチ円上に流体供給用と流体排出用の図示し
ない一対のキドニポートを設ける。
【0012】ボディ4の図1で左端部に、主軸1と同心
に弁板5を挿通して固定軸6を植設し、この固定軸6に
シリンダブロック7を回転自在に装着する。シリンダブ
ロック7の軸心Xから同一ピッチ円上に円周を7等分し
て上記弁板5のキドニポートに連通可能な7個のシリン
ダボア7aを軸心Xとほぼ平行に形成し、シリンダブロ
ック7を主軸1の一端にスプライン結合させることによ
り、シリンダブロック7を主軸1に同動して回転させ
る。
【0013】そして、主軸1の図1でほぼ中央部に外形
が球状の膨出部1aを形成し、膨出部1aの外周面の軸
心Xから同一ピッチ円上に円周を7等分して軸方向に伸
長する断面円弧状の外周溝1bを形成する。膨出部1a
の外周面に内面が同一球面を有するケージ部材8を転動
自在に摺接させ、このケージ部材8の円周方向を7等分
して透孔8aを形成し、各透孔8aにより鋼球9を転動
自在に保持する。
【0014】ケージ部材8の外周面も球面状に形成して
あり、この外周面を、ボディ4内に傾転可能に設けた斜
板10にニードルベアリング11を介して回転自在に装
着したシューブロック12の円筒形の内周面12aに摺
動自在とする。シューブロック12の内周面12aに
は、主軸1の膨出部1aの外周溝1bに対向する円周7
等分位置に、シューブロック12の軸方向に伸長する断
面円弧状の7本の内周溝12bを有する。
【0015】シューブロック12のシリンダブロック7
に対向する面には、図2に示すように、内周溝12bの
ピッチ円より外方の同一ピッチ円上で相隣る内周溝12
b,12bの中間部に球状穴12cを形成する。シリン
ダブロック7のシリンダボア7aに外周部をシール状態
で摺動自在に装着したピストン13は、一体に形成した
コネクティングロッド部13aを介してその他端側に球
状部13bを形成し、この球状部13bがシューブロッ
ク12の球状穴12cに摺動自在に装着保持される。こ
のピストン13,コネクティングロッド部13a,球状
部13bは中心軸部に長手方向に貫通する連通孔(図示
しない)を有している。
【0016】そして、主軸1の膨出部1a,外周溝1
b,ケージ部材8,鋼球9及びシューブロック12の内
周面12a,内周溝12bによりバーフィールド型の摺
動式等速ジョイント機構を構成する。このとき、主軸1
の膨出部1a及びシューブロック12がそれぞれ等速ジ
ョイントの内輪及び外輪を構成し、斜板10の傾斜角変
更に伴う主軸1とシューブロック12との相対角度変化
に伴い、鋼球9,主軸1及びケージ部材8は一体でシュ
ーブロック12の内周面12aを軸方向に自由に移動す
ることができる。なお、図1及び図2には、液圧シリン
ダ等からなる斜板角操作手段は示していないが、これら
はすべて公知のものであり、電動機によるものも含めて
どのような操作手段でも差支えない。
【0017】上記のような構成からなるアキシャルピス
トン型液圧装置はポンプあるいはモータのいずれにも用
いることができるが、以下、ピストンモータとして用い
た場合の作用を説明する。液圧装置の一対のポートの一
方に圧液が作用し、そのポートに連通するシリンダブロ
ック7のシリンダボア7aに圧液が導入されると、ピス
トン13はシリンダブロック7から押し出される方向へ
押圧される。
【0018】この押圧力はコネクティングロッド部13
a,球状部13bを介してシューブロック12に伝達さ
れ、斜板10に沿って主軸1の軸心Xに直交する方向の
分力であるラジアル荷重を発生し、ニードルベアリング
11によって軸心Xを支点とするトルクとなり、シュー
ブロック12のトルクは鋼球9を介して主軸1に伝えら
れ、主軸1の出力トルクとなる。このとき、斜板10
は、主軸1の軸心Xに直交する面Y(図1)に対してな
す角を変化させることによって出力軸トルクを可変にす
ることができる。
【0019】ここで、 出力軸トルク T(N・m) ポート圧力 P(Pa) モータ容量(押しのけ容積) V(m3 /rad) ピストン断面積 a(m2 ) ピストン本数 n シリンダブロックピッチ円 D(m) 斜板角度 β(rad)
【0020】とすると、 T=P・V(N・m) (1) V=a・n・D・tanβ/2π (2) となる。
【0021】上記の式(1)及び(2)から、出力軸ト
ルクTは、ポート圧力P及びモータ容量Vに比例して増
減し、モータ容量Vはピストン13の断面積a及び本数
n,シリンダブロック7におけるシリンダボア7aのピ
ッチ円D,斜板10の傾斜角度βに比例して増減するこ
とが分かる。
【0022】次に、上記実施形態に示したアキシャルピ
ストン型液圧装置の仕様の一例を示すと次のようにな
る。 斜板最大傾斜角 ±30° ピストン本数 7本 ピストン直径 20mm 最大ピストンストローク 42mm(β=30°にて) 最大押しのけ容積 92.4cm3 /rev. 最大理論トルク 51.5Kgf・m(350Kgf/cm2にて) 最大出力 216PS(350Kgf/cm2,3000rpmにて)
【0023】ここで、主軸1の膨出部1a,外周溝1
b,ケージ部材8,鋼球9及びシューブロック12の内
周面12a,内周溝12bにより構成される等速ジョイ
ント機構の構成及び作用を、図3乃至図7を参照して説
明する。図3の(a),(b)は、公知の固定式等速ジ
ョイント20の構成を示す縦断面図及び横断面図であ
り、内輪21と外輪22のそれぞれの同一ピッチ円上に
軸方向に伸長する複数(図3では6個)の外周溝21a
及び内周溝22aが設けてあり、これらの内外周溝21
a,22aにより、ケージ23で保持された鋼球24を
挾持している。内輪21の外周面及び外輪22の内周面
は、鋼球24のピッチ円と同一の中心をもつ球面とし、
内,外輪21,22の間隙に同一球面をもつケージ23
が摺動自在に嵌装される。
【0024】内外周溝21a,22aは、軸方向に円弧
状でそれぞれの円弧の中心A,Bは鋼球24のピッチ円
の中心O(ジョイント角度中心)より左右にそれぞれ等
しい距離だけずれた位置A,Bにあり、内輪21と外輪
22との間で一方向(図3では右方向)に拡開された形
状となっている。この拡開形状は、図4に示すように、
両軸のあらゆる交差角θにおいて、鋼球24を交差角θ
の2等分面上に保持して両軸の角速度を同一にするとと
もに、両軸の交差角θが変化する際の鋼球24の動きを
容易にする役割を果たすものである。
【0025】図5は、図3の(b)に示した内外周溝2
1a,22aと鋼球24との挾持部を拡大して示す説明
図であり、各溝21a,22aの横断面形状はいずれも
楕円形であり、鋼球24と各溝21a,22aとの接触
点21b,21b,22b,22bはそれぞれ2点ずつ
となっている。トルクは、矢示Tで示すように内輪21
から外輪22へ、あるいは外輪22から内輪21へ接触
点21b,22bを経て伝えられる。
【0026】トルクが0のときは鋼球24と内外周溝2
1a,22aはそれぞれ接触点21b,22bで点接触
するが、トルクが加わると接触点21b,22bは楕円
状となり、トルクの増大につれて接触楕円は大きくな
る。もし、内外周溝21a,22aが鋼球24と同一の
曲率半径を持つ円であるとすると、トルクが小さい場合
でも鋼球24と内外周溝21a,22aの溝底との接触
点にきわめて大きなエッジロードが生じて接触する両者
が早期に損傷し著しく寿命が低下する結果となる。
【0027】このように、内外周溝21a,22aの断
面形状を楕円形とし、接触点21b,22bを有効な位
置にあるようにすると、きわめて大きなトルクの伝達が
可能になるとともに、溝底と鋼球24との間に隙間が形
成されて潤滑性を向上させることが可能になる。
【0028】次に、図6及び図7は摺動式等速ジョイン
ト30の構成を示す縦断面図である。内輪31と外輪3
2の同一ピッチ円上に各軸に平行な6個ずつの内外周溝
31a,32aが設けてあり、これらの内外周溝31
a,32aにより、ケージ33に保持された鋼球34を
挾持してトルクを伝達する。外輪32の内周面は円筒状
で、内輪31の外周面は球面である。
【0029】この摺動式等速ジョイントは、外輪32の
内周面が円筒状で外輪32の内周面に設けた内周溝32
aと平行であるので、鋼球34と内輪31及びケージ3
3は一体となって外輪32の内周面を軸方向に自由に移
動することができ、角度の付与と軸方向の摺動とが可能
となり、図7に示すように、常に鋼球34を両軸のなす
交差角θの二等分面上に位置させることが可能になって
きわめて高い等速性を有している。
【0030】図1及び図2に示したこの発明の実施形態
は、後者の摺動式等速ジョイントの原理を用いたもので
あり、任意の斜板傾斜角をとりながら大きなトルクを伝
達することができ、等速性にも優れている。
【0031】なお、上記の実施形態では斜板10とシュ
ーブロック12との間に介装したニードルベアリング1
1を用いてシューブロック12のラジアル力をトルクに
変換するようにしたが、主軸1を回転自在に軸支する主
軸ベアリング2で上記の機能を得ることも可能である。
ただし、この場合はきわめて高いモーメントが発生する
ようになるので、それに耐えることができる主軸ベアリ
ングが必要になる。また、等速ジョイントのケージ部材
8にスラスト荷重が作用するので、等速ジョイントは摺
動式より固定式とするのが好ましい。
【0032】図8は、摺動式等速ジョイントを固定式等
速ジョイントに変更したこの発明の他の実施形態を示す
ものであり、図1に対応する部分には同一の符号を付し
て示してある。この実施形態では、図1におけるシュー
ブロック12のニードルベアリング11を廃して主軸1
の主軸ベアリング2を一対の円錐ころ軸受2A,2Bと
してある。
【0033】上記の各実施形態では主軸1に一体形成し
た膨出部1a及びシューブロック12自体をそれぞれ等
速ジョイントの内輪及び外輪に充当させたが、これらを
別部材として主軸1及びシューブロック12に一体的に
固着してもよい。さらに、上記のアキシャルピストン型
液圧装置はピストンポンプとして用いることも可能であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によるアキ
シャルピストン型液圧装置は、等速ジョイントを用いた
ことによって等速性に優れるとともに、多数の鋼球によ
ってトルク伝達が行われるため、一定の接触面圧下での
伝達トルクを高くとることができ、小形で高効率,大出
力の液圧装置を得ることができる。また、上記液圧装置
に用いる等速ジョイントは、従来から前輪駆動自動車の
車軸駆動等に用いられているので、安価に供給すること
が可能である。
【0035】そして、上記の液圧装置において、外周溝
及び内周溝と鋼球との接点の軸方向軌道がそれぞれ直線
状であるようにすると、主軸とシューブロックとの間で
任意の交差角を付与し得るとともに両者の軸方向の相対
移動も可能となり、軸方向軌道がそれぞれ円弧状である
ようにすると、等速ジョイントのケージに発生するスラ
スト荷重を有効に受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を斜板の最大傾斜状態で
示す縦断面図である。
【図2】同じくその斜板傾斜角0の状態で示す横断面図
である。
【図3】この発明に適用する固定式等速ジョイントの構
成を示す断面図である。
【図4】同じくその軸交差状態を示す縦断面図である。
【図5】同じくその外周溝と内周溝とに挾持される鋼球
と各溝との関係を示す要部拡大断面図である。
【図6】この発明に適用する摺動式等速ジョイントの構
成を示す縦断面図である。
【図7】同じくその軸交差状態を示す縦断面図である。
【図8】この発明の他の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図9】従来のアキシャルピストン型液圧装置の一例を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:主軸 1a:膨出部 1b:外周溝 4:ボディ 5:弁板 7:シリンダブロック 7a:シリンダボア 8:ケージ部材 9,24,34:鋼球 10:斜板 11:ニードルベアリング 12:シューブロック 12b:内周溝 13:ピストン 23,33:ケージ 20:固定式等速ジョイント 30:摺動式等速ジョイント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸に同動して回転し同一円周上に主軸
    とほぼ平行な複数のシリンダボアを設けたシリンダブロ
    ックと、該シリンダブロックの前記シリンダボア内に摺
    動自在にそれぞれ嵌挿されたピストンと、各ピストンの
    他端側を摺動可能に保持するシューブロックと、該シュ
    ーブロックの前記主軸との角度を変化させることによ
    り、前記シリンダブロックの回転に伴う前記ピストンの
    ストロークを変化させる斜板とを有する可変容量型のア
    キシャルピストン型液圧装置であって、 前記主軸の外周面に形成した軸方向に伸長する断面円弧
    状の複数の外周溝と、前記シューブロックの内周面に形
    成され前記外周溝にそれぞれ対向して該シューブロック
    の軸方向に伸長する断面円弧状の同数の内周溝と、各外
    周溝及び内周溝にそれぞれ転動自在に挾持された鋼球
    と、各鋼球の軸方向位置を保持するケージ部材とからな
    る等速ジョイント機構を設けたことを特徴とするアキシ
    ャルピストン型液圧装置。
  2. 【請求項2】 外周溝及び内周溝と鋼球との接触点の軸
    方向軌道がそれぞれ直線状であることを特徴とする請求
    項1記載のアキシャルピストン型液圧装置。
  3. 【請求項3】 外周溝及び内周溝と鋼球との接触点の軸
    方向軌道がそれぞれ円弧状であることを特徴とする請求
    項1記載のアキシャルピストン型液圧装置。
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