JPH103409A - マイクロコンピュータ監視システム及びこれに用いられる半導体集積回路装置 - Google Patents

マイクロコンピュータ監視システム及びこれに用いられる半導体集積回路装置

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JPH103409A
JPH103409A JP8152771A JP15277196A JPH103409A JP H103409 A JPH103409 A JP H103409A JP 8152771 A JP8152771 A JP 8152771A JP 15277196 A JP15277196 A JP 15277196A JP H103409 A JPH103409 A JP H103409A
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JP
Japan
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microcomputer
output
signal
integrated circuit
semiconductor integrated
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Application number
JP8152771A
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English (en)
Inventor
Kenichi Yokota
健一 横田
Takashi Soga
高志 曽我
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Tohbu Semiconductor Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの構成を簡単にして、マイクロコン
ピュータに対してリセット信号を出力するとともに、マ
イクロコンピュータの出力をマスクするマスク信号を出
力させるマイクロコンピュータ監視システムを構成する
ことが可能な技術を提供する。 【解決手段】 マイコン2の出力が正常か異常かを判断
し、異常と判断したときはマイコン2に対してリセット
信号SRを出力するとともに、マスク信号SMを出力す
る機能を備えた監視用IC4をマイコン2に接続する。
この監視用IC4がマイコン2の出力を異常と判断した
ときは、前記リセット信号SRをマイコン2に出力する
とともに、マスク信号SMでマイコン2の出力をマスク
してマイコン2の出力を停止させる。1つの監視用IC
4を用いることにより、リセット信号SR及びマスク信
号SMを出力できるので、マイコン監視システムを構成
する場合にコストダウンを図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロコンピュ
ータ監視システム及びこれに用いられる半導体集積回路
装置に関し、特に、マイクロコンピュータの異常時にマ
イクロコンピュータの出力を停止させるシステムに適用
して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の機能を有するマイクロコンピュー
タ(以下、単にマイコンと称する)が、所望の負荷を制
御する制御素子として、広い分野に応用されている。一
例として、自動車におけるエンジン制御用電子装置に用
いられている。
【0003】このようなマイコンは、超高性能電子部品
であるため、使用環境に応じて容易に誤動作し易い性質
を備えている。例えば、電波障害により突然暴走して誤
動作するような現象が希に発生する。そのような暴走が
例えばエンジン制御用電子装置に用いられているマイコ
ンで生ずると、ドライバの意に反して自動車が急発進し
たり、急加速したりするので、大事故に結びつく可能性
があるため非常に危険となる。従って、マイコンの誤動
作は極力防止するように配慮しなければならない。
【0004】このような観点から、マイコンの動作を常
時監視して、その出力が異常であると判断したときはマ
イコンが誤動作しているとみなして、マイコンにリセッ
ト信号を出力してマイコンを正常状態に復帰させるよう
に働くIC、いわゆるWatch Dog Timer
(ウオッチ・ドッグ・タイマ;以下、単にWDTと称す
る)ICが開発されている。このようなWDTは、例え
ば製品名HA16103として(株)日立製作所から発
売されている。このようなWDTは、マイコンに接続さ
れてマイコン監視システムが構成される。
【0005】ところで、そのようなWDTでは、マイコ
ンが暴走して誤動作したときはこれを検知してリセット
信号をマイコンに出力する機能を備えているが、マイコ
ンが暴走したときは出力は不定になるので、それだけで
は不十分である。このため、マイコンに対してリセット
信号を出力するだけでなく、マイコンの出力をマスクし
てマイコンの出力を完全に停止させるマスク信号を出力
する必要がある。
【0006】これには、従来においては、WDT以外に
ゲートアレイなどの別のICを用いたり、あるいはサブ
マイコンを用いることにより、マスク信号を出力させる
機能を持たせるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そのように、マイコン
に対してリセット信号を出力するだけでなく、マイコン
の出力をマスクするマスク信号を出力させるために、W
DT以外にゲートアレイなどの別のICを用いたり、あ
るいはサブマイコンを用いてマイコン監視システムを構
成することは、システムの構成が複雑になるので、コス
トアップになるという問題がある。
【0008】また、別のICやサブマイコンなどの余分
な部品を用いることによって、故障のポテンシャルが増
えてしまうという不都合も生ずる。
【0009】本発明の目的は、システムの構成を簡単に
して、マイクロコンピュータに対してリセット信号を出
力するとともに、マイクロコンピュータの出力をマスク
するマスク信号を出力させるマイクロコンピュータ監視
システムを構成することが可能な技術を提供することに
ある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば下
記の通りである。
【0012】(1)本発明のマイクロコンピュータ監視
システムは、所望の負荷を制御するマイクロコンピュー
タの動作を常時監視して、異常を検知したときはマイク
ロコンピュータの出力を停止させるように働くマイクロ
コンピュータ監視システムであって、前記マイクロコン
ピュータの出力が正常か異常かを判断し、異常と判断し
たときはリセット信号とともにマスク信号を出力する機
能を備えた半導体集積回路装置を前記マイクロコンピュ
ータに接続し、この半導体集積回路装置がマイクロコン
ピュータの出力を異常と判断したときは、前記リセット
信号をマイクロコンピュータに出力するとともに、前記
マスク信号でマイクロコンピュータの出力をマスクして
マイクロコンピュータの出力を停止させる。
【0013】(2)本発明のマイクロコンピュータ監視
システムに用いられる半導体集積回路装置は、マイクロ
コンピュータに接続されてその出力を入力することによ
りその動作を常時監視する半導体集積回路装置であっ
て、前記マイクロコンピュータの出力が異常であると判
断したときは、マイクロコンピュータに対してリセット
信号を出力するとともに、マイクロコンピュータの出力
をマスクするマスク信号を出力する機能を備えている。
【0014】(3)本発明のマイクロコンピュータ監視
システムに用いられる半導体集積回路装置は、マイクロ
コンピュータに接続されてその出力を入力することによ
りその動作を常時監視する半導体集積回路装置であっ
て、マイクロコンピュータの出力を入力してそのパルス
幅に応じて規則的なまたは不規則的な三角波信号を発生
し、この三角波信号のレベルが二つの基準電位の範囲に
あるときだけ所定レベルの信号を出力するウオッチ・ド
ッグ・タイマ部と、このウオッチ・ドッグ・タイマ部の
出力を入力し前記所定レベルの信号の継続時間に応じて
ピークの上昇するまたは下降する三角波信号を発生し、
この三角波信号のレベルに応じてH−Lで交互に変化す
るリセット信号を出力するリセット部と、このリセット
部の出力を入力し前記リセット信号の出力のタイミング
でマスク信号を出力するマスク信号出力部とを備えてい
る。
【0015】上述した(1)の手段によれば、本発明の
マイクロコンピュータ監視システムは、マイクロコンピ
ュータの出力が正常か異常かを判断し、異常と判断した
ときはリセット信号とともにマスク信号を出力する機能
を備えた半導体集積回路装置を前記マイクロコンピュー
タに接続し、この半導体集積回路装置がマイクロコンピ
ュータの出力を異常と判断したときは、前記リセット信
号をマイクロコンピュータに出力するとともに、前記マ
スク信号でマイクロコンピュータの出力をマスクしてマ
イクロコンピュータの出力を停止させるので、システム
の構成を簡単にして、マイクロコンピュータに対してリ
セット信号を出力するとともに、マイクロコンピュータ
の出力をマスクするマスク信号を出力させるマイクロコ
ンピュータ監視システムを構成することが可能となる。
【0016】上述した(2)の手段によれば、本発明の
マイクロコンピュータ監視システムに用いられる半導体
集積回路装置は、マイクロコンピュータに接続されてそ
の出力を入力することによりその動作を常時監視する半
導体集積回路装置であって、前記マイクロコンピュータ
の出力が異常であると判断したときは、マイクロコンピ
ュータに対してリセット信号とともにマスク信号を出力
する機能を備えているので、このような半導体集積回路
装置を用いてマイクロコンピュータ監視システムを構成
することにより、システムの構成を簡単にして、マイク
ロコンピュータに対してリセット信号を出力するととも
に、マイクロコンピュータの出力をマスクするマスク信
号を出力させるマイクロコンピュータ監視システムを構
成することが可能となる。
【0017】上述した(3)の手段によれば、本発明の
マイクロコンピュータ監視システムに用いられる半導体
集積回路装置は、ウオッチ・ドッグ・タイマ部は、マイ
クロコンピュータの出力を入力してそのパルス幅に応じ
て規則的なまたは不規則的な三角波信号を発生し、この
三角波信号のレベルに応じて信号を出力する。リセット
部は、ウオッチ・ドッグ・タイマ部の出力を入力し前記
所定レベルの信号の継続時間に応じてピークの上昇する
または下降する三角波信号を発生し、この三角波のレベ
ルに応じてH−Lで交互に変化するリセット信号を出力
する。マスク信号出力部は、リセット部の出力を入力し
前記リセット信号の出力のタイミングでマスク信号を出
力する。従って、このような半導体集積回路装置を用い
てマイクロコンピュータ監視システムを構成することに
より、システムの構成を簡単にして、マイクロコンピュ
ータに対してリセット信号を出力するとともに、マイク
ロコンピュータの出力をマスクするマスク信号を出力さ
せるマイクロコンピュータ監視システムを構成すること
が可能となる。
【0018】以下、本発明について、図面を参照して実
施形態とともに詳細に説明する。
【0019】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施形態)図1は本実施形態によるマイクロコンピュ
ータ(マイコン)監視システムの構成を示すブロック図
である。本実施形態によるマイコン監視システム1は、
基本的に、マイコン2と、このマイコン2によって制御
される例えばエンジン制御用電子装置のような負荷3
と、マイコン2の動作を常時監視する監視用半導体集積
回路装置(以下、単に監視用ICと称する)4とから構
成されている。また、Qは負荷3を駆動する駆動用トラ
ンジスタ、5は駆動用トランジスタQを制御するアンド
(AND)ゲートである。
【0021】監視用IC4は、マイコン2の出力を入力
することにより、マイコン2の動作を常時監視してい
る。この監視用IC4は、マイコン2の出力が正常か異
状かを判断して、異状と判断したときは、マイコン2に
対してリセット信号SRを出力するとともに、マイコン
2の出力を停止させるマスク信号SMを出力する機能を
備えている。マイコン2の出力が正常か異状かの判断
は、その出力のパルス幅を監視して、その変動状況が激
しくて正常範囲から外れたときには、マイコンが異状で
あるとの判断を行う。
【0022】図2は、監視用IC4の具体的回路構成を
示している。監視用IC4は、マイコン2の出力を監視
するWDT部6と、WDT部6の出力に基づきマイコン
2の出力が異状であるときはリセット信号SRをマイコ
ン2に出力するリセット部7と、マイコン2の出力が異
状であるときはマスク信号SMを出力するマスク信号出
力部8とから構成されている。WDT部6とリセット部
7との間はオアゲート12によって接続されている。V
ccは電源、R1〜R4は抵抗である。この監視用IC
4は、従来WDT部6とリセット部7とからなるWDT
として知られているICに、新たにマスク信号出力部8
が追加されて構成されている。
【0023】WDT部6は、端子T1からマイコン2の
出力を入力してこの信号によって制御される第1のトラ
ンジスタQ1と、これに直列接続された第2のトランジ
スタQ2と、第1の定電流源I1と、第1のコンパレー
タ9及び第2のコンパレータ10と、第1及び第2のコ
ンパレータ9、10の両出力を入力するアンドゲート1
1とから構成されている。また、第1の定電流源I1に
は第1のキャパシタCWが外付けで接続されている。
【0024】第1のキャパシタCWは、端子T1から入
力されるマイコン2の出力がH(High;ハイ)レベ
ルのときは、定電流源I1によって充電されるととも
に、その出力がL(Low;ロー)レベルのときは、ト
ランジスタQ2により放電されて、三角波信号を発振す
るように働く。
【0025】第1のコンパレータ9の−端子及び第2の
コンパレータ10の+端子はともに第1のキャパシタC
Wに接続されて、その三角波信号が入力されるようにな
っている。一方、第1のコンパレータ9の+端子は基準
電位V1´に接続されるとともに、第2のコンパレータ
10の−端子は基準電位V1(V1´>V1)に接続さ
れるようになっている。これら第1及び第2のコンパレ
ータ9、10は、いわゆるウインドコンパレータを構成
しており、第1のキャパシタCWから入力される三角波
信号の大きさがV1〜V1´の間にあるときだけ、アン
ドゲート11からHレベルを出力するようになってい
る。このアンドゲート11からの出力はオアゲート12
を通じてスイッチSWをオフ(閉)させる。
【0026】リセット部7は、オアゲート12を通じて
入力されるWDT部6のアンドゲート11の出力によっ
て開閉動作が制御されるスイッチSWと、このスイッチ
SWを通じて直列接続される第2の定電流源I2及び第
3の定電流源I3(I2<I3)と、第3のコンパレー
タ13と、第3のトランジスタQ3とから構成されてい
る。第3のコンパレータ13の出力の一部は、第1のイ
ンバータIV1を通じてオアゲート12の入力に接続さ
れる。また、第2の定電流源I2には第2のキャパシタ
CWが外付けで接続されている。
【0027】第2のキャパシタCRは、第2の定電流源
I2によって充電されるとともに、スイッチSWがオン
時は、第2及び第3の定電流源I2、I3による電流I
2〜I3によって放電されて、三角波信号を発振するよ
うに働く。
【0028】第3のコンパレータ13の+端子は第2の
キャパシタCRに接続されるとともに、その−端子は抵
抗R4を通じて第3のトランジスタQ3に接続されるよ
うになっている。また、抵抗R4は抵抗R3に並列接続
されている。これによって、第3のコンパレータ13
は、−端子の入力として基準電位V2、V2´(V2<
V2´)の二値をとるヒシテリシスコンパレータを構成
している。すなわち、トランジスタQ3がオフの状態で
はV2´をとるとともに、トランジスタQ3がオンの状
態では、抵抗R3、R4が並列接続されて、V2をとる
ように構成されている。
【0029】端子T1にマイコン2からの入力がない場
合は、第2のキャパシタCRは規則的な三角波信号を発
振するので、第3のコンパレータ13は規則的なH−L
のパルスを発生して、端子T2からマイコン2へリセッ
ト信号SRを出力する。
【0030】ここで、端子T1にマイコン2から正常な
出力が入力された場合は、WDT部6からの出力におけ
るHレベルとなる時間が長くなる(スイッチSWのオフ
時間は長くなる)ので、第2のキャパシタCRの電位は
充電されて上昇するようになる。このため、第3のコン
パレータ13の出力はHレベルに保持される。
【0031】また、マイコン2が暴走して、端子T1に
マイコン2から異常な出力が入力された場合は、リセッ
ト部7のスイッチSWのオフ時間は短くなるので、第2
のキャパシタCRの電位は放電されて低下するようにな
るので、端子T2からリセット信号SRが出力される。
【0032】マスク信号出力部8は、第4のコンパレー
タ14と、これに接続されたラッチ回路15とから構成
されている。
【0033】第4のコンパレータ14の+端子は第2の
キャパシタCRに接続されるとともに、その−端子は基
準電位V3(V3>V2´)に接続されている。
【0034】ラッチ回路15のR(リセット)端子は第
4のコンパレータ14の出力側に接続されるとともに、
そのS(セット)端子は第2のインバータIV2を通じ
てリセット部7の第3のコンパレータ13の出力側に接
続される。
【0035】ラッチ回路15は入力信号を所望時間保持
するように働き、これによりマイコン2の出力が異状に
なった場合に、正確にこれを検知できるように構成され
ている。
【0036】ラッチ回路15のR端子に入力されるリセ
ット信号がLレベルのとき、ラッチ回路15はラッチさ
れて反転Q端子からLレベル信号を出力する。一方、第
2のキャパシタCWの電位が基準電位V3より高くなっ
たときは、ラッチ回路15はリセットされて反転Q端子
からHレベル信号を出力する。このラッチ回路15の反
転Q端子からの出力は、マスク信号SMとして端子T3
から、図1のアンドゲート5に出力されて、マイコン2
の出力をマスクする。
【0037】次に、本実施形態によるマイコン監視シス
テム1の動作について、図3乃至図5のタイミングチャ
ートを参照して説明する。監視対象であるマイコン2
が、(1)非動作時、(2)正常動作時、(3)異常動
作時の3通りに分けて順次説明する。
【0038】(1)マイコンが非動作時 図3に示すように、(a)のマイコンの出力SPはない
ので、監視用IC4の端子T1に入力はないため、WD
T部6のトランジスタQ1はオフするとともに、トラン
ジスタQ2はオンする。これにより、(b)の第1のキ
ャパシタCWの出力はLレベルとなる。
【0039】また、リセット部8のスイッチSWはオン
しており、第2のキャパシタCRは(c)のように、V
2´−V2の規則的な三角波信号を発振するので、第3
のコンパレータ13は規則的なH−Lのパルスを発生し
て、端子T2からマイコン2へ(d)のような規則的な
リセット信号SRを出力する。
【0040】さらに、第2のキャパシタCRの電位が基
準電位V3以下に保持されているので、マスク信号部8
のラッチ回路15はR端子にLレベルのリセット信号S
Rが入力されるためラッチされて、(e)のようなLレ
ベルのマスク信号SMを出力する。
【0041】(2)マイコンが正常動作時 図4に示すように、(a)のマイコンの出力は規則的な
H−Lのパルスとなって、監視用IC4の端子T1に入
力される。これにより、WDT部6のトランジスタQ1
はオン、オフし、トランジスタQ2はオフ、オンする。
第1のキャパシタCWは基準電位V1´をピークとす
る、(b)のような規則的な三角波信号を出力する。
【0042】また、リセット部7の第2のキャパシタC
Rの電位は、WDT部6からの出力におけるHレベルと
なる時間が長くなるので、充電されて上昇するようにな
るため、第2のキャパシタCRは(c)に示すように、
徐々にピークが上昇する三角波信号を出力する。これに
より、第3のコンパレータ13は、第2のキャパシタC
Rの出力(c)が基準電位V2´に上昇したタイミング
で、それまでのLレベルがHレベルに立ち上がった
(d)のようなリセット信号SRを発生して、端子T2
からマイコン2へ出力する。
【0043】さらに、マスク信号出力部8のラッチ回路
15は、第2のキャパシタCRの出力(c)が基準電位
V3に上昇したタイミングで、それまでのLレベルがH
レベルに立ち上がった(e)のようなマスク信号SMを
発生して、端子T3から出力する。
【0044】(3)マイコンが異常動作時 図5に示すように、(a)のマイコンの出力は不規則的
なH−Lのパルスとなって、すなわち経時的に幅が変動
したパルスとなって、監視用IC4の端子T1に入力さ
れる。これにより、WDT部6のトランジスタQ1、Q
2がオン、オフする周期が不規則になり、第1のキャパ
シタCWは(a)のマイコン2の出力SPにおけるそれ
ぞれパルス幅に比例したピークを有する、(b)のよう
な三角波信号を出力する。
【0045】この図5の(b)の第1のキャパシタCW
による三角波信号の列は、図4の(b)の三角波信号の
ように規則的な波形にはならず、図5の(a)の出力S
Pのパルス幅に応じて周波数が変化してくるようにな
る。すなわち、(a)のパルス列の区間Aが正常な出力
とすると、この区間AのパルスP1に対応した三角波信
号S1は図4の(b)の三角波信号に相当した周波数の
信号が出力される。次に、(a)のパルス列の区間Bが
パルス幅の大きい出力とすると、この区間BのパルスP
2、P3に対応した三角波信号S2、S3はピークの大
きい信号となり、周波数の低い信号となる。続いて、
(a)のパルス列の区間Cがパルス幅の小さい出力とす
ると、この区間CのパルスP4、P5、P6…に対応し
た三角波信号S4、S5、S6…はピークの小さい信号
となり、周波数の高い信号となる。
【0046】すなわち、マイコン2の出力のパルス列に
応じた三角波信号の周波数を監視することにより、正常
時のパルス列に比較して、パルス幅の大きい信号あるい
は小さい信号になった場合は、マイコン2の出力が異常
であると判断することができ、マイコン2が暴走したと
みなすことができる。
【0047】また、リセット部7の第2のキャパシタC
Rの電位は、WDT部6からの出力におけるHレベルと
なる時間が短くなるので、放電されて低下するようにな
るため、第2のキャパシタCRは(c)に示すように、
徐々にピークが下降して基準電位V2´をピークとした
レベルで安定した三角波信号を出力する。これにより、
第3のコンパレータ13は、第2のキャパシタCRの出
力(c)が基準電位V2に下降したタイミングで、それ
までのHレベルがLレベルに下がった(d)のようなリ
セット信号SRを発生して、端子T2からマイコン2へ
出力する。
【0048】さらに、これと同時に、マスク信号出力部
8のラッチ回路15は、第3のコンパレータ13の出力
である(d)のリセット信号SRが最初にそれまでのH
レベルがLレベルに下がったタイミングで、それまでの
HレベルがLレベルに立ち上がった(e)のようなマス
ク信号SMを発生して、端子T3からアンドゲート5へ
出力する。
【0049】このように、マイコン2へ端子T2から図
5の(d)のリセット信号SRが出力されるとともに、
端子T3から図5の(e)のマスク信号SMがアンドゲ
ート5に出力されることにより、アンドゲート5の機能
によってマイコン2はこの動作が停止される。これによ
って、従来のように、マイコンに対してリセット信号だ
けでなくマスク信号を出力させるために、WDT以外に
ゲートアレイなどの別のICを用いたり、あるいはサブ
マイコンを用いてマイコン監視システムを構成すること
は不要になる。従って、システムの構成が簡単になるた
め、コストアップを避けることができる。また、別のI
Cやサブマイコンなどの余分な部品を用いないことによ
って、故障のポテンシャルが増えるような不都合は生じ
ない。
【0050】以上のような本実施形態によるマイコン監
視システム1によれば次のような効果を得ることができ
る。
【0051】(1)マイコン2の出力が正常か異常かを
判断し、異常と判断したときはマイコン2に対してリセ
ット信号SRを出力するとともに、マスク信号SMを出
力する機能を備えた監視用IC4をマイコン2に接続
し、この監視用IC4がマイコン2の出力を異常と判断
したときは、前記リセット信号SRをマイコン2に出力
するとともに、マスク信号SMでマイコン2の出力をマ
スクしてマイコン2の出力を停止させるので、システム
の構成を簡単にして、マイコンに対してリセット信号を
出力するとともに、マイコンの出力をマスクするマスク
信号を出力させるマイコン監視システムを構成すること
が可能となる。
【0052】(2)マイコン2の出力が異常であると判
断したときは、マイコン2に対してリセット信号SRを
出力するとともに、マイコン2の出力をマスクするマス
ク信号SMを出力する機能を備えた監視用IC4を用い
てマイコン監視システム1を構成するので、システムの
構成を簡単にできるので、コストダウンが可能となる。
【0053】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0054】例えば、前記実施形態では各種信号の論理
レベルは一例を示したものであるが、これに限らず任意
の論理レベルに設定することができる。例えば、マイコ
ンの動作を停止させるためのマスク信号はLレベルに設
定した例で説明したが、逆にHレベルに設定するように
しても良い。
【0055】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるマイコ
ン監視システムに適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではない。本発明は、少なくとも負
荷を制御する制御素子に異常が検知されたときに、その
制御素子の動作を停止させることを条件とするものには
適用できる。
【0056】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0057】マイクロコンピュータの出力が正常か異常
かを判断し、異常と判断したときはマイクロコンピュー
タに対してリセット信号とともにマスク信号を出力する
機能を備えた半導体集積回路装置をマイクロコンピュー
タに接続し、この半導体集積回路装置がマイクロコンピ
ュータの出力を異常と判断したときは、リセット信号を
マイクロコンピュータに出力するとともに、マスク信号
でマイクロコンピュータの出力をマスクしてマイクロコ
ンピュータの出力を停止させるので、システムの構成を
簡単にして、マイクロコンピュータに対してリセット信
号を出力するとともに、マイクロコンピュータの出力を
マスクするマスク信号を出力させるマイコン監視システ
ムを構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態によるマイクロコンピュータ
監視システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態によるマイクロコンピュータ
監視システムに用いられる監視用ICの具体的構成を示
す回路図である。
【図3】マイコンが非動作時の本発明の実施形態による
マイクロコンピュータ監視システムの動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図4】マイコンが正常動作時の本発明の実施形態によ
るマイクロコンピュータ監視システムの動作を説明する
タイミングチャートである。
【図5】マイコンが異常動作時の本発明の実施形態によ
るマイクロコンピュータ監視システムの動作を説明する
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1…マイコン(マイクロコンピュータ)監視システム、
2…マイコン(マイクロコンピュータ)、3…負荷、4
…監視用IC(半導体集積回路装置)、5、11…アン
ドゲート、6…WDT(Watch Dog Time
r)部、7…リセット部、8…マスク信号出力部、9…
第1のコンパレータ、10…第2のコンパレータ、12
…オアゲート、13…第3のコンパレータ、14…第4
のコンパレータ、15…ラッチ回路、SR…リセット信
号、SM…マスク信号、Q、Q1、Q2、Q3…トラン
ジスタ、I1、I2、I3…定電流源、CW…第1のキ
ャパシタ、CR…第2のキャパシタ、SW…スイッチ、
V1、V1´、V2、V2´、V3…基準電位、IV1
…第1のインバータ、IV2…第2のインバータ、Vc
c…電源、R1〜R4…抵抗。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の負荷を制御するマイクロコンピュ
    ータの動作を常時監視して、異常を検知したときはマイ
    クロコンピュータの出力を停止させるように働くマイク
    ロコンピュータ監視システムであって、前記マイクロコ
    ンピュータの出力が正常か異常かを判断し、異常と判断
    したときはリセット信号とともにマスク信号を出力する
    機能を備えた半導体集積回路装置を前記マイクロコンピ
    ュータに接続し、この半導体集積回路装置がマイクロコ
    ンピュータの出力を異常と判断したときは、前記リセッ
    ト信号をマイクロコンピュータに出力するとともに、前
    記マスク信号でマイクロコンピュータの出力をマスクし
    てマイクロコンピュータの出力を停止させることを特徴
    とするマイクロコンピュータ監視システム。
  2. 【請求項2】 前記半導体集積回路装置は、マイクロコ
    ンピュータの出力のパルス幅を監視して、出力が正常か
    異常かを判断することを特徴とする請求項1に記載のマ
    イクロコンピュータ監視システム。
  3. 【請求項3】 前記半導体集積回路装置は、マイクロコ
    ンピュータの出力のパルス幅の変動が激しいときは、出
    力が異常であると判断することを特徴とする請求項2に
    記載のマイクロコンピュータ監視システム。
  4. 【請求項4】 マイクロコンピュータに接続されてその
    出力を入力することによりその動作を常時監視する半導
    体集積回路装置であって、前記マイクロコンピュータの
    出力が異常であると判断したときは、マイクロコンピュ
    ータに対してリセット信号を出力するとともに、マイク
    ロコンピュータの出力をマスクするマスク信号を出力す
    る機能を備えたことを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記マイクロコンピュータの出力のパル
    ス幅の変動が激しいときは、出力が異常であると判断す
    ることを特徴とする請求項4に記載の半導体集積回路装
    置。
  6. 【請求項6】 マイクロコンピュータに接続されてその
    出力を入力することによりその動作を常時監視する半導
    体集積回路装置であって、マイクロコンピュータの出力
    を入力してそのパルス幅に応じて規則的なまたは不規則
    的な三角波信号を発生し、この三角波信号のレベルが二
    つの基準電位の範囲にあるときだけ所定レベルの信号を
    出力するウオッチ・ドッグ・タイマ部と、このウオッチ
    ・ドッグ・タイマ部の出力を入力し前記所定レベルの信
    号の継続時間に応じてピークの上昇するまたは下降する
    三角波信号を発生し、この三角波信号のレベルに応じて
    H−Lで交互に変化するリセット信号を出力するリセッ
    ト部と、このリセット部の出力を入力し前記リセット信
    号の出力のタイミングでマスク信号を出力するマスク信
    号出力部とを備えることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
JP8152771A 1996-06-14 1996-06-14 マイクロコンピュータ監視システム及びこれに用いられる半導体集積回路装置 Pending JPH103409A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100368969B1 (ko) * 2000-06-30 2003-01-24 주식회사 하이닉스반도체 웨이퍼 레벨 패키지
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