JPH10340714A - 電池用封口体 - Google Patents

電池用封口体

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JPH10340714A
JPH10340714A JP10097950A JP9795098A JPH10340714A JP H10340714 A JPH10340714 A JP H10340714A JP 10097950 A JP10097950 A JP 10097950A JP 9795098 A JP9795098 A JP 9795098A JP H10340714 A JPH10340714 A JP H10340714A
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JP
Japan
Prior art keywords
explosion
valve body
battery
proof valve
sealing body
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10097950A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Kashiwagi
利明 柏木
Osamu Takahashi
修 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI FILM SELLTEC KK
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
FUJI FILM SELLTEC KK
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by FUJI FILM SELLTEC KK, Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical FUJI FILM SELLTEC KK
Priority to JP10097950A priority Critical patent/JPH10340714A/ja
Publication of JPH10340714A publication Critical patent/JPH10340714A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に機能する防爆弁体を有する電池用封口
体を提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の電池封口体は、少なくとも端子
キャップ、電流遮断体、防爆弁体がこの順に絶縁性ガス
ケットに嵌入支持される電池用封口体であって、防爆弁
体が端子キャップよりも電池内側に位置し、さらに、電
極リードと防爆弁体とを接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電池用封口体に関し、
特に防爆弁体の機能を有効に発揮させることができる封
口体とこれを用いた非水二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムを電極活物質とするリチウム二
次電池は、ニッケル水素電池等の他の二次電池に比べて
高容量であるため、特に携帯用の機器を中心に利用の広
がりを見せている。しかしながら、高容量が故に安全性
に関する防御手段の要求も厳しさを増している。防御手
段として、電池の封口部に安全弁を設けたり、電極間の
セパレーターの特性を改良することが従来より常用され
てきた。安全弁は電池内で異常が発生し電池内圧が上昇
したときに、電池内圧を開放することにより電池の破裂
を防ぐ機能を有しているが、電池内の異常反応を停止さ
せる機能はないため、特開平2−112151号公報で
は、電流遮断スイッチを設けることが提案され実用化さ
れている。また、特開平8−153536号公報では、
電流遮断スイッチを電解液に触れない部分に設置し電流
遮断時のスパークによる事故を防ぐことが提案されてい
る。
【0003】しかしながら、電極リードを防爆弁体に接
続する際に防爆弁体を破損したり、一度破断により電流
を遮断した電流遮断スイッチが電池内圧の低下により復
帰したりするトラブルが発生することがあり、防爆弁体
と電流遮断スイッチの機能をより確実にすることが求め
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
ような問題を解決し、より確実に機能する防爆弁体と電
流遮断スイッチを有する電池用の封口体とこれを用いた
電池を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の課題は、
少なくとも端子キャップ、電流遮断体、防爆弁体がこの
順に絶縁性ガスケットに嵌入支持される電池用封口体で
あって、防爆弁体が端子キャップよりも電池内側に位置
し、さらに、電極リードと防爆弁体とを接続している溶
接プレートを有することを特徴とする電池用封口体によ
り解決された。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施例による封口体は、
円筒状の電池及び角形の電池に適用される。以下の説明
は円筒状電池を例にして説明する。
【0007】円筒状電池は、例えば巻回電極群を円筒状
の電池缶に挿入、電解液を注入後、ガスケットに嵌入支
持された封口体を挿入、缶の開口部を閉塞して製造す
る。本発明の封口体は、電池の内側位置から、防爆弁
体、電流遮断スイッチ、必要に応じてPTC素子、端子
キャップを積層してなる。本発明の好ましい形態を以下
に説明するが本発明はこれらには限定されない。
【0008】 少なくとも端子キャップ、電流遮断
体、防爆弁体がこの順に絶縁性ガスケットに嵌入支持さ
れる電池用封口体であって、防爆弁体が端子キャップよ
りも電池内側に位置し、さらに、電極リードと防爆弁体
とを接続している溶接プレートを有することを特徴とす
る電池用封口体。
【0009】 該防爆弁体が、電池内圧の上昇によっ
て破断する肉薄部と中央部に配置された突起部とを備え
た皿状体であり、さらに、該突起部と電流遮断体との間
に配置された絶縁体を有することを特徴とする項1に記
載の電池用封口体。
【0010】 該絶縁体が防爆弁体の突起部を被覆す
る絶縁性の樹脂であることを特徴とする項2に記載の電
池用封口体。
【0011】 該絶縁体が、防爆弁体の突起部を覆う
樹脂製のカバーであることを特徴とする項2に記載の電
池用封口体。
【0012】 該防爆弁体が該突起部の周りに平面部
を有し、該絶縁体が、防爆弁体の突起部と平面部を覆
い、該平面部を覆う部分に開口部を有することを特徴と
する項2に記載の電池用封口体。
【0013】 該溶接プレートは円盤状であり、該溶
接プレートが該円盤の外周を形成する円の面積の20〜
60%に相当する開口部を有することを特徴とする項1
から5のいずれかに記載の電池用封口体。
【0014】 該防爆弁体と該溶接プレートとが超音
波溶接されていることを特徴とする項1から6のいずれ
かに記載の電池用封口体。
【0015】 項1〜7のいずれかに記載の封口体を
有する非水二次電池。以下に本発明の実施例の形態につ
いて詳述する。
【0016】図1は、シリンダ型電池の断面図である。
電池の形状はシリンダ、角のいずれにも適用できる。巻
芯をシリンダ形にすれば、シリンダ型電池を製造するこ
とができ、巻芯を角形にすれば、角型電池を製造するこ
とができる。電池は、セパレーター4と共に巻回した正
極シート3と負極シート2を電池缶1に挿入し、電池缶
1と負極シート2を電気的に接続し、電解液を注入し封
口して形成する。端子キャップ13は正極端子を兼ね、
ガスケット7を介して電池缶1の上部口に嵌合される。
正極シート3は、正極リード8、溶接プレート15、防
爆弁体9、電流遮断スイッチ10、正温度係数抵抗(以
下、PTCという)リング11を介して端子キャップ1
3に電気的に接続される。
【0017】封口体は、上から順に端子キャップ13、
PTCリング11、電流遮断スイッチ10、防爆弁体9
が重ねられ、ガスケット7に嵌入支持される。端子キャ
ップ13は、電池の表面露出部分であり、防爆弁体9は
電池内側である。絶縁カバー16は、防爆弁体9の上側
の表面を覆う。電流遮断スイッチ10は、第一導通体1
0aと第二導通体10bと絶縁リング10cを有する。
【0018】電極群は、正極シート3と負極シート2
を、間にセパレータ4を挟んで巻回したものである。そ
の電極群と防爆弁体9の間に、上部絶縁板6が配置され
る。上部絶縁板6は、電極群と封口体を絶縁すると共
に、電極群と電池缶1を絶縁する。電極群と電池缶1の
間に下部絶縁板5を配置し、電極群と電池缶1を絶縁す
る。
【0019】溶接プレート15は、防爆弁体9と正極リ
ード8を電気的及び機械的に接続する物であり、防爆弁
体9と正極リード8が直接溶接されることによる防爆弁
体9の破損や変形を防止する。溶接プレート15は、正
極リード8や防爆弁体9と溶接し易い材質であることが
好ましい。リチウム二次電池では、封口部の端子キャッ
プ13は正極であるのが通常であり、溶接プレート15
は、正極リード8に用いられる材料と同じ物であること
が好ましい。溶接プレート15の材料としては、電解液
に接したときに腐蝕しにくいアルミニウム、ステンレス
鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金の薄板が好
ましい。これらの中で特に高純度のアルミニウムが好ま
しい。防爆弁体9及び正極リード8も、アルミニウムが
好ましい。これらの薄板は薄い物ほど好ましいが、薄す
ぎると溶接時に防爆弁体9を破壊する危険性がある。
【0020】図2(A)は、溶接プレート15の上面図
(図1において上方から見た図)であり、図2(B)
は、図2(A)のA−A断面図である。溶接プレート1
5の厚みTHは0.1〜0.5mmが好ましく、0.1
5〜0.30mmが特に好ましい。溶接プレート15
は、正極リード8との溶接部分が、防爆弁体9との溶接
部分と離れた形態であることが好ましい。溶接プレート
15は、円盤状であり、リード溶接部21と防爆弁体溶
接部22と開口部23を有する。溶接プレート15は中
央部の円盤が正極リード8との溶接部分21であり、そ
の外側のリングが防爆弁体9との溶接部分22である。
リード溶接部21と防爆弁体溶接部22の間に3つの開
口部23が設けられ、リード溶接部21と防爆弁体溶接
部22とは3つの架橋部24によって連結されている。
開口部23と架橋部24を含む溶接プレート15は回転
対称であることが好ましい。溶接プレート15は、防爆
弁体9が電池内圧の上昇によって変形し破壊するのを妨
げてはならない。開口部23はできるだけ広く、架橋部
24はできるだけせまくして、電池内圧が開口部23を
通して防爆弁体9に伝達し易くすることが好ましい。開
口部23の面積は溶接プレート15の外周を形成する円
の面積(開口部23がない場合の溶接プレート15の表
面積)の20〜60%であることが好ましい。架橋部2
4の幅WHは、0.5〜1.0mmであることが好まし
い。架橋部24は対角線上に重なるように形成すると、
すなわち偶数個の架橋部24を回転対称に設けると、溶
接プレート15の強度が強くなり、防爆弁体9に電池内
圧が伝わりにくくなるので、好ましくない。換言すれ
ば、防爆弁体9が変形しようとするときに溶接プレート
15が梁となって変形を妨げるからである。架橋部24
及び開口部23は、奇数個が好ましい。
【0021】図3(A)は、防爆弁体9の上面図(図1
において上方から見た図)であり、図3(B)は、図3
(A)のA−A断面図である。防爆弁体9は、外周近傍
が中央部にかけて電極群側へ突出する突出平坦部33を
有する皿状体であり、突出平坦部33の中央部に、電流
遮断スイッチ10側へ突出する突起部31を有する。平
坦部33には、所定パターンの溝により構成される肉薄
部32が設けられる。防爆弁体9は、電池内圧の上昇に
対応して変形し、押し上げられた皿状体の中央部の突起
部31が電流遮断スイッチ10(図1)を破断すること
によって電流を遮断する。この際、電池内圧は解放され
ていないので、電解液成分を含むガスに触れずにスイッ
チを破断できるので、スパークの発生による事故を防止
できる。さらに、電池内圧が上昇すると、防爆弁体9の
肉薄部32が破壊され、電池内圧は端子キャップ13に
設けられた開口部から解放される。
【0022】電池内圧により破壊され分離された防爆弁
体9の突起部31と破断された遮断スイッチの一端とが
再接触する危険性がある。しかるに防爆弁体9が電子伝
導性のある金属で形成されている場合は、当該再接触に
より一旦遮断した電流通路が再び導通してしまう。従っ
て、防爆弁体9の突起部31と電流遮断スイッチ10と
は絶縁体16(図1)によって隔離されていることが望
ましい。この隔離は、防爆弁体9の突起部31が絶縁性
の被膜によって被覆されている形態でも、キャップ状の
絶縁体をかぶせた形態であってもよい。更に好ましいの
は突起部31そのものに絶縁性のカバーをすることによ
り、破断した突起部31の一部が電流遮断スイッチ10
と接触することを防ぐことである。
【0023】防爆弁体9の突起部31を被覆する絶縁性
樹脂には、導電性を有さない樹脂であればいずれでも用
いることができる。ポリエステルや、ポリオレフィン、
酢酸ビニル樹脂等を有機溶剤に溶解して塗布してもよ
い。また、スチレンブタジエンゴム等のラテックスの水
分散物、フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)等のフッ素
樹脂の水分散物を塗布する方式でもよい。
【0024】金属製の防爆弁体9の突起部31を絶縁す
る絶縁カバー16は、絶縁体の樹脂薄板から作られる。
防爆弁体9の作動時には電池が高温になっていることが
多いので、用いられる樹脂は耐熱性であることが好まし
い。絶縁カバー16に用いられる樹脂としては、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の耐熱性のポリエス
テル、ポリアミド、フッ素樹脂等が用いられ、PETが
特に好ましい。
【0025】図4(A)は、絶縁カバー16の上面図で
あり、図4(B)は図4(A)のA−A断面図であ。絶
縁カバー16の厚みTHは80〜200μm、より好ま
しくは100〜150μmである。絶縁カバー16は、
突起部41と外側リング42と開口部43と架橋部44
を有する。突起部41は、絶縁カバー16の中央部に配
置され、防爆弁体9の突起部31を覆い、外側のリング
42は防爆弁体9の突出平坦部33上に配置される構造
となっており、電池の組立時や防爆弁体9の変形時に、
絶縁カバー16が脱落することを防止する。架橋部44
と開口部43は、溶接プレート15と同様の構成であ
り、例えばそれぞれ3つの部分で構成され、回転対称に
なっている。架橋部44は幅WHが0.5〜1.5mm
であることが望ましい。架橋部44の幅WHが大きいと
防爆弁体9の変形を抑制することになり好ましくない。
開口部43の面積は絶縁カバー16の外周を形成する円
の面積(開口部43がない場合の絶縁カバー16の表面
積)の20〜67%、特に好ましくは25〜50%であ
る。
【0026】絶縁カバー16は、例えばPETフィルム
にエンボス加工して中央部に突起部41を形成し、突起
部41と外側リング42の間に開口部43を打ち抜き、
その後絶縁カバー16全体を打ち抜くことによって作る
ことができる。
【0027】図5(A)は、端子キャップ13の上面図
であり、図5(B)は端子キャップ13の側面図であ
る。図5(A)は、図5(B)の端子キャップ13を上
方から見た図である。記号51は開口部を、記号52は
凸部の頂部を、記号53はフランジ部を表す。凸部は頂
部52と側壁部を有し、開口部51は側壁部に設けられ
る。開口部51の数は、異常時の圧力を速やかに解放で
きるだけの数があればよく、2以上が好ましく、3以上
がより好ましい。図5(A)では、開口部51の数を4
で例示している。開口部51は、端子キャップ13に対
して水平方向(図面の面方向)の噴出力が全体でキャン
セルするように配置される。それぞれの開口部51は、
回転対称位置にあるのが好ましい。
【0028】4つの開口部51の頂部2側の開口端をつ
なげた円の直径をRoとする。4つの開口部51のフラ
ンジ部53側の開口端をつなげた円の直径をRiとす
る。端子キャップ面積Soは図5(A)の最外周を円周
とする円の面積である。RoとRiは次の関係式、
【0029】
【数1】P=(Ro−Ri)/Ro で表され、Pは、−0.1≦P≦+0.3が好ましく、
−0.05≦P≦+0.10がより好ましい。Pが0
(Ro=Ri)のとき、開口部51からの噴出力が水平
方向のみになる。Pが負(Ro<Ri)のとき、開口部
51からの噴出力が主として水平方向であり、少し図の
上方向の成分を含む。Pが正(Ro>Ri)のとき、開
口部51からの噴出力が主として水平方向であり、少し
図の下方向の成分を含む。Pが−0.1より小さいと垂
直方向の大きな推力を持つようになり、+0.3より大
きいと噴出時の抵抗が大きくなって電池の破裂の危険が
増す。
【0030】開口部51の面積Siとは、端子キャップ
を水平方向から投影した時の1つの開口部51の開口面
積(例えば図中の矩形面積)に開口部数(例えば4)を
乗じたものである。端子キャップ面積Soは、図5
(A)の端子キャップの垂直方向の投影面積である。S
iとSoの比をQ=Si/Soで表したとき、Qは0.
03≦Q≦0.4が好ましく、より好ましくは0.04
≦Q≦0.1である。Qが0.03以下の場合は噴出時
の抵抗が大きく、電池破裂の危険性がある。また、Qが
0.4を越えると端子キャップの強度が低下し、端子キ
ャップの開口部が変形しやすくなり好ましくない。
【0031】端子キャップは、材料としては、ニッケル
メッキをした鉄もしくはステンレス鋼が好ましい。厚み
は0.2mm以上1mm以下が好ましい。端子キャップ
の製造は、従来から行なわれてきたプレス加工で行なう
ことができる。
【0032】図1において、PTCリング11は電池内
温度が上昇すると抵抗が増大して電流を遮断する機能を
もつ。電流遮断スイッチ10は、第一導通体10aと絶
縁リング10cと第二導通体10bの積層構造体であ
り、第一導通体10aは防爆弁体9側に配置され貫通孔
を有し、第二導通体10bはPTCリング11側すなわ
ち端子キャップ13側に配置され貫通孔を有する構造で
ある。第一導通体10aと第二導通体10bとは中央部
で電気的に接続され、該第一導通体10aの該接続部の
周囲に肉薄部を有している。防爆弁体9は、内圧上昇時
に電気群側とは反対側へ変形できるもので、上記した第
一導通体10aの中央接続部を押し上げることができる
ものであれば良い。防爆弁体9と電流遮断スイッチ10
は、電池内の異常反応により、内圧が上昇すると変形し
た防爆弁体9が電流遮断スイッチ10の第一導通体10
aと第二導通体10bの接続部分を破断して電流を遮断
し、さらに圧力が増加すると防爆弁体9の肉薄部が破壊
して圧力を放出する。この時電流遮断スイッチ10を防
爆弁体9の電極群側とは反対側に配置しているので、遮
断部においてスパークが生じても、電解液蒸気への引火
を原因とする電池の破裂が防止される。
【0033】積層構造の封口体の封口部品同志が接触し
て導通する部分を溶接により接続することで、落下等の
外部からの衝撃が加わっても封口部品間の抵抗を安定し
て小さくするとともに、安全機構の作動をより確実にす
ることが望ましい。例えば、防爆弁体9と電流遮断スイ
ッチ10の第一導通体10aには、JIS規格1000
番系アルミニウムを用い、レーザ溶接又は超音波溶着を
するのが好ましい。
【0034】電池缶1は、材質として、ニッケルメッキ
を施した鉄鋼板、ステンレス鋼板(SUS304、SU
S304L,SUS304N、SUS316、SUS3
16L、SUS430、SUS444等)、ニッケルメ
ッキを施したステンレス鋼板(同上)、アルミニウムま
たはその合金、ニッケル、チタン、銅であり、形状とし
て、真円形筒状、楕円形筒状、正方形筒状、長方形筒状
である。特に、電池缶1が負極端子を兼ねる場合は、ス
テンレス鋼板、ニッケルメッキを施した鉄鋼板が好まし
く、電池缶1が正極端子を兼ねる場合は、ステンレス鋼
板、アルミニウムまたはその合金が好ましい。
【0035】ガスケット7は、材質として、オレフィン
系ポリマー、フッ素系ポリマー、セルロース系ポリマ
ー、ポリイミド、ポリアミドであり、耐有機溶媒性及び
低水分透過性から、オレフィン系ポリマーが好ましく、
特にプロピレン主体のポリマーが好ましい。さらに、プ
ロピレンとエチレンのブロック共重合ポリマーであるこ
とが好ましい。
【0036】封口体は、電池内部側から防爆弁体9、電
流遮断スイッチ10、必要に応じてPTC素子11、端
子キャップ13を積層し、さらに、防爆弁体9の電池内
部側に溶接プレート15、防爆弁体9の電流遮断スイッ
チ10側に絶縁性の被覆またはカバー16が配置されて
いる。
【0037】封口体は、例えば以下のステップで組み立
てることができる。 防爆弁体9と溶接プレート15を20〜40kHzで
超音波溶接する。
【0038】絶縁カバー16を防爆弁体9にはめ込
む。
【0039】電流遮断スイッチ10と防爆弁体9の側
面をレーザー溶接する。
【0040】さらにPTC素子11と端子キャップ1
3を重ねる。
【0041】ガスケット7の電池缶1側もしくはビー
ディングした(ガスケット7の下部を支持するために、
電池缶1にくびれを作った)電池缶1の内側にシール剤
を塗布する。
【0042】上記部品の積層体をガスケット7に嵌合
する。
【0043】正極リード8と溶接プレート15をレー
ザー溶接する。この後、電解液を注入し、封口体を電池
缶1に挿入し、カシメる。
【0044】上記の封口体は、防爆弁体を有する全ての
電池に適用できるが、1例として以下では、リチウムを
活物質とする円筒型の非水二次電池について詳述する。
非水二次電池に用いられる正・負極は、正極合剤あるい
は負極合剤を集電体上に塗設、成形して作ることができ
る。正極あるいは負極合剤には、それぞれ正極活物質あ
るいは負極材料の他、それぞれに導電剤、結着剤、分散
剤、フィラー、イオン導電剤、圧力増強剤や各種添加剤
を含むことができる。
【0045】正極中の活物質は、軽金属を挿入放出でき
るものであれば良いが、好ましくはリチウム含有遷移金
属酸化物であり、更に好ましくはLix CoO2 、Li
x NiO2 、Lix Coa Ni1-a 2 、Lix Cob
1-b z 、Lix Cob Fe1-b z 、Lix Mn2
4 、Lix MnO2 、Lix Mn23 、Lix Mn
b Co2-b z 、Lix Mnb Ni2-b z 、Lix
b 2-b z 、Li x Mnb Fe1-b z (ここでx
=0.05〜1.2、a=0.1〜0.9、b=0.8
〜0.98、z=1.5〜5)である。
【0046】以下、本明細書で言う軽金属とは、周期律
表第1A族(水素を除く)及び第2A族に属する元素で
あり、好ましくはリチウム、ナトリウム、カリウムであ
り、特にリチウムであることが好ましい。
【0047】負極材料は、軽金属を挿入放出できるもの
であれば良いが、好ましくは黒鉛(天然黒鉛、人造黒
鉛、気相成長黒鉛)、コークス(石炭または石油系)、
有機ポリマー焼成物(ポリアクリロニトリルの樹脂また
は繊維、フラン樹脂、クレゾール樹脂、フェノール樹
脂)、メゾフェースピッチ焼成物、金属酸化物、金属カ
ルコゲナイド、リチウム含有遷移金属酸化物及びカルコ
ゲナイドである。
【0048】特に、Ge、Sn、Pb、Bi、Al、G
a、Si、Sbの単独あるいはこれらの組み合わせから
なる酸化物、カルコゲナイドが好ましい。更に、これら
に網目形成剤として知られているSiO2 、B23
25 、Al23 、V25 などを加えて非晶質化
させたものが特に好ましい。これらは化学量論組成のも
のであっても、不定比化合物であっても良い。
【0049】これらの化合物の好ましい例として以下の
ものを挙げることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0050】GeO、GeO2 、SnO、SnO2 、S
nSiO3 、PbO、SiO、Sb 25 、Bi2
3 、Li2 SiO3 、Li4 Si27 、Li2 GeO
3 、SnAl0.4 0.5 0.5 0.1 3.65、SnAl
0.4 0.5 0.5 Cs0.1 3. 65、SnAl0.4 0.5
0.5 0.1 Ge0.053.85、SnAl0.4 0.5 0.
5 0.1 Mg0.1 Ge0.023.83、SnAl0.4 0.4
0.4 Ba0.083.28、SnAl0.5 0.4 0.5 Mg
0.1 0.2 3.65、SnAl0.4 0.5 0.5 Cs0.1
Mg0.1 0.2 3.65、SnB0.5 0.5 Cs0.05Mg
0.050.1 3.03、Sn1.1 Al0.4 0.4 0.4 Ba
0.083.34、Sn1.2 Al0.5 0.3 0. 4 Cs0.2
3.5 、SnSi0.5 Al0.2 0.1 0.1 Mg0.1
2.8 、SnSi0.5 Al0.3 0.4 0.5 4.30、Sn
Si0.6 Al0.1 0.1 0.1 Ba0. 2 2.95、SnS
0.6 Al0.4 0.2 Mg0.1 3.2 、Sn0.9 Mn
0.3 0. 4 0.4 Ca0.1 Rb0.1 2.95、Sn0.9
0.3 0.4 0.4 Ca0.1 Rb 0.1 2.95、Sn0.3
Ge0.7 Ba0.1 0.9 3.35、Sn0.9 Mn0.1 Mg
0. 1 0.9 3.35、Sn0.2 Mn0.8 Mg0.1 0.9
3.35
【0051】さらに負極材料は、軽金属、特にリチウム
を挿入して用いることができる。リチウムの挿入方法
は、電気化学的、化学的、熱的方法が好ましい。
【0052】負極材料へのリチウム挿入量は、リチウム
の析出電位に近似するまででよいが、上記の好ましい負
極材料当たり50〜700モル%が好ましい。特に10
0〜600モル%が好ましい。
【0053】正極及び負極中の導電剤は、グラファイ
ト、アセチレンブラック、カーボンブラック、ケッチェ
ンブラック、炭素繊維や金属粉、金属繊維やポリフェニ
レン誘導体であり、特にグラファイト、アセチレンブラ
ックが好ましい。
【0054】正極及び負極中の結着剤は、ポリアクリル
酸、カルボキシメチルセルロース、ポリテトラフルオロ
エチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルアルコー
ル、澱粉、再生セルロース、ジアセチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ポリビニルクロリド、ポ
リビニルピロリドン、ポリエチレン、ポリプロピレン、
SBR(styrene−butadiene−rub
ber)、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体
(EPDM:ethylene−propylene−
diene methylene linkage)、
スルホン化EPDM、フッ素ゴム、ポリブタジエン、ポ
リエチレンオキシドであり、特にポリアクリル酸、カル
ボキシメチルセルロース、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリフッ化ビニリデンが好ましい。これらは、粒子
サイズが1ミクロン以下の水分散ラテックスとして使用
するとより好ましい。
【0055】正極及び負極の支持体即ち集電体は、材質
として、正極にはアルミニウム、ステンレス鋼、ニッケ
ル、チタン、またはこれらの合金であり、負極には銅、
ステンレス鋼、ニッケル、チタン、またはこれらの合金
であり、形態としては、箔、エキスパンドメタル、パン
チングメタル、金網である。特に、正極にはアルミニウ
ム箔、負極には銅箔が好ましい。
【0056】次に、図1に示す電池のうち電極以外の要
素を説明する。セパレータ4は、イオン透過度が大き
く、所定の機械的強度を持ち、絶縁性の薄膜であれば良
く、材質として、オレフィン系ポリマー、フッ素系ポリ
マー、セルロース系ポリマー、ポリイミド、ナイロン、
ガラス繊維、アルミナ繊維が用いられ、形態として、不
織布、織布、微孔性フィルムが用いられる。特に、材質
として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンとポリエチレンの混合体、ポリプロピレンとテフロン
の混合体、ポリエチレンとテフロンの混合体が好まし
く、形態として微孔性フィルムであるものが好ましい。
特に、孔径が0.01〜1μm、厚みが5〜50μmの
微孔性フィルムが好ましい。
【0057】電解液は、有機溶媒としてプロピレンカー
ボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネー
ト、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、
1,2−ジメトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テト
ラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメ
チルスフォキシド、ジオキソラン、1,3−ジオキソラ
ン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ニトロメタ
ン、アセトニトリル、蟻酸メチル、酢酸メチル、プロピ
オン酸メチル、燐酸トリエステル、トリメトキシメタ
ン、ジオキソラン誘導体、スルホラン、3−メチル−2
−オキサゾリジノン、プロピレンカーボネート誘導体、
テトラヒドロ誘導体、ジエチルエーテル、1,3−プロ
パンサルトンの少なくとも1種以上を混合したもの、ま
た電解質として、LiClO4 、LiBF4 、LiPF
6 、LiCF3 SO3 、LiCF3 CO2 、LiAsF
6 、LiSbF6 、LiB10Cl10、低級脂肪族カルボ
ン酸リチウム、LiAlCl4 、LiCl、LiBr、
LiI、クロロボランリチウム、四フェニルホウ酸リチ
ウムの1種以上の塩を溶解したものが好ましい。特にプ
ロピレンカーボネートあるいはエチレンカーボネートと
1、2−ジメトキシエタン及び/あるいはジエチルカー
ボネートとの混合溶媒にLiCF3 SO3 、LiClO
4 、LiBF4 、及び/あるいはLiPF6 を溶解した
ものが好ましく、特に、少なくともエチレンカーボネー
トとLiPF6 を含むことが好ましい。
【0058】電池は必要に応じて外装材で被覆される。
外装材としては、熱収縮チューブ、粘着テープ、金属フ
ィルム、紙、布、塗料、プラスチックケース等がある。
また、外装の少なくとも一部に熱で変色する部分を設
け、使用中の熱履歴がわかるようにしても良い。
【0059】電池は必要に応じて複数本を直列及び/ま
たは並列に組み電池パックに収納される。電池パックに
は正温度係数抵抗体、温度ヒューズ、ヒューズ及び/ま
たは電流遮断素子等の安全素子の他、安全回路(各電池
及び/または組電池全体の電圧、温度、電流等をモニタ
ーし、必要なら電流を遮断する機能を有す回路)を設け
ても良い。また電池パックには、組電池全体の正極及び
負極端子以外に、各電池の正極及び負極端子、組電池全
体及び各電池の温度検出端子、組電池全体の電流検出端
子等を外部端子として設けることもできる。また電池パ
ックには、電圧変換回路(DC−DCコンバータ等)を
内蔵しても良い。また各電池の接続は、リード板を溶接
することで固定しても良いし、ソケット等で容易に着脱
できるように固定しても良い。さらには、電池パックに
電池残存容量、充電の有無、使用回数等の表示機能を設
けても良い。
【0060】電池は様々な機器に使用される。特に、ビ
デオムービー、モニター内蔵携帯型ビデオデッキ、モニ
ター内蔵ムービーカメラ、コンパクトカメラ、一眼レフ
カメラ、使い捨てカメラ、レンズ付きフィルム、ノート
型パソコン、ノート型ワープロ、電子手帳、携帯電話、
コードレス電話、ヒゲソリ、電動工具、電動ミキサー、
自動車等に使用されることが好ましい。
【0061】
【実施例】以下に具体例を挙げ、本発明をさらに詳しく
説明するが、発明の主旨を越えない限り、本発明は実施
例に限定されるものではない。
【0062】〔実施例1〕封口体を以下のステップで組
み立てた。防爆弁体9と溶接プレート15を40kHz
で超音波溶接し、ついで電流遮断スイッチ10と防爆弁
体9の側面をレーザ溶接した。防爆弁体9は、図3
(A)、(B)に示した形状で厚み0.3mmの高純度
アルミニウムのものを用いた。さらにPTC素子11と
端子キャップ13をこの順に積層した。電池缶1側にシ
ール剤を塗布したガスケット7に上記部品の積層体を嵌
合した。その後、正極リード8と溶接プレート15をレ
ーザ溶接し、封口体を作った。この封口体をAlとす
る。封口体1Aは、溶接プレート15を有するが、絶縁
カバーを有さない。
【0063】上記の封口体A1について、以下の点で異
なる封口体A2を作成した。防爆弁体9の突起部31に
PVDFの水分散物を塗布し、220℃で乾燥した。防
爆弁体9の突起部31は表面が絶縁性被膜で覆われてい
る。この封口体をA2とする。封口体A2は、溶接プレ
ート15と絶縁性被膜を有する。
【0064】上記の封口体A1について、以下の点で異
なる封口体A3を作成した。図4(A)、(B)に示す
PET製の絶縁カバー16を作成し、その絶縁カバー1
6を防爆弁体9の突起部31を覆うようにかぶせた。こ
の封口体をA3とする。封口体A3は溶接プレート15
と絶縁カバー16を有する。
【0065】上記の封口体A1について、以下の点で異
なる封口体Cを作成した。封口体A1は、溶接プレート
15を間に挟んで、防爆弁体9と正極リード8を溶接し
たが、封口体Cでは溶接プレート15を用いずに、正極
リード8を防爆体9に直接溶接した。すなわち、封口体
Cは、溶接プレート15も絶縁カバー16も使用しない
従来技術による封口体である。
【0066】上記封口体A1、A2、A3、Cを、それ
ぞれ500個ずつ作成した。底部を圧力調節装置に接続
した電池缶1に、上記封口体を挿入しカシメて密封し
た。圧力調節装置は、意図的に電池内圧を制御すること
ができるようにした。電池缶1の内部の空気圧力を10
kg/cm2 となるように調整し、防爆弁体9からの空
気の漏れが生じているかどうかを検査した。さらに、正
極リード8と端子キャップ13間の導通を調べた。防爆
弁体9と電流遮断スイッチ10は、圧力が14kg/c
2 の時に電流遮断スイッチ10が作動して電流が遮断
され、約30kg/cm2 の時に防爆弁体9が破壊され
て内圧を開放するように設計したものを用いた。試験で
は圧力が10kg/cm2 時には導通があり、20kg
/cm2 の時には導通のないことを確認した。再導通の
有無は、電流遮断スイッチ10が作動後も圧力を10分
間かけ続けた場合と、防爆弁体9の破壊後加圧を解除し
て10分間放置した場合の計1000個についてそれぞ
れの導通を調べた。その結果を〔表1〕に示す。
【0067】
【表1】
【0068】封口体Cは、溶接プレート15を有さない
ので、圧力漏れの不良品が5個と多かった。これは、正
極リード8を防爆弁体9に溶接する際に、防爆弁体9を
破損させてしまったものと考えられる。また、封口体C
は、絶縁カバー16を有さないので、再導通してしまっ
た不良品が7個と多かった。これは、防爆弁体9の突起
部31が電流遮断スイッチ10に再接触してしまったも
のと考えられる。
【0069】封口体A1、A2、A3は、溶接プレート
15を備えたものであり、圧力漏れの不良品が発生しな
った。溶接プレート15を用いることにより、正極リー
ド8を防爆弁体9に直接溶接せずにすむので、防爆弁体
9を破損させずにすんだと考えられる。
【0070】封口体A1は、絶縁カバーを有さないの
で、封口体Cと同様に、再導通してしまった不良品が多
かった。封口体A2は、防爆弁体9の突起部31を絶縁
製被膜で被覆したものであり、再導通してしまった不良
品が1個と少なかった。絶縁性被膜が防爆弁性9の突起
部31と電流遮断スイッチ10の再導通を遮断したもの
と考えられる。封口体A3は、防爆弁体9の突起部31
を覆うように絶縁カバー16をかぶせたものであり、再
導通してしまった不良品が発生しなかった。封口体A2
の絶縁性被膜は、突起部31からはがれてしまうことも
考えられるので、封口体A3の絶縁カバー16の方が確
実に不良品の発生を防止することができる。
【0071】(負極シートの作製)負極材料としてSn
0.5 0.5 3 を77.5重量%、鱗片状黒鉛を1
7.01重量%、酢酸リチウムを0.94重量%、更に
結着剤としてポリフッ化ビリニデンを3.78重量%お
よびカルボキシメチルセルロースを0.77重量%加
え、水を媒体として混練して、負極用スラリーを作製し
た。該スラリーを厚さ18μmの銅箔(負極集電体)両
面に、エクストルージョン法により塗布し、乾燥した。
得られた電極の塗布幅は500mm、乾燥後の厚みは集
電体を除き90μmであった。その後、ローラープレス
機により集電体を除く電極の厚さを78μmに圧縮成型
した。
【0072】(正極シートの調整)正極材料として、L
iCoO2 を92.71重量%、アセチレンブラックを
3.26重量%、炭酸水素ナトリュウムを0.93重量
%、さらに結着剤としてポリビニリデンフロライドを1
重量%、エチルヘキシルアクリレートを主体とするエチ
ルヘキシルアクリレートとアクリル酸との共重合体を
1.66重量%、カルボキシメチルセルロースを0.4
4重量%加え、水を媒体として混練して得られたスラリ
ーを厚さ20μmのアルミニウム箔(正極集電体)の両
面に上記と同じ方法で塗布、乾燥し、集電体を除く電極
の厚みが270μmの正極シートを作製した。
【0073】(シリンダー電池の組立)上記負極シート
および正極シートのそれぞれの端部にニッケル、アルミ
ニウムのリード板をスポット溶接した後、露点−40℃
以下の乾燥空気中で230℃30分間脱水乾燥した。さ
らに、脱水乾燥済み正極シート3、微多孔性ポリプロピ
レンフィルムセパレーター(セルガード2400)、脱
水乾燥済み負極シート2およびセパレーター4の順で積
層し、これを巻き込み機で渦巻き状に巻回した。
【0074】この巻回体を負極端子を兼ねるニッケルメ
ッキを施した鉄製の有底シリンダー型電池缶1に収納し
た。さらに、1リットル当たりLiPF6 とLiBF4
を各々0.9,0.1mol含有し、溶媒がエチレンカ
ーボネート、ブチレンカーボネートとジメチルカーボネ
ートの容量比が2:2:6である混合液からなる電解質
15を電池缶11に注入した。正極端子を有する電池蓋
13をガスケット7を介してかしめてシリンダー型電池
を作製した。なお、正極端子13は正極シート3と、電
池缶11は負極シート2とあらかじめリード端子により
接続した。なお、封口体は上記の実施例1で作成したも
のを用いた。
【0075】電池に、溶接プレート15と絶縁カバー1
6を有する封口体A3を用いれば、防爆弁体の圧力漏れ
による不良品や防爆弁体破壊後の再導通による不良品の
発生を防止できることが期待できる。
【0076】
【発明の効果】本発明のように、溶接プレートを介して
電極リードと防爆弁体を接続することにより、防爆弁体
の破損を防止することができるので、防爆弁体の機能を
確実に発揮させるこができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に使用したシリンダー型電池の断面図を
示したものである。
【図2】図2(A)は溶接プレートの上面図であり、図
2(B)は溶接プレートの断面図である。
【図3】図3(A)は防爆弁体の上面図であり、図3
(B)は防爆弁体の断面図である。
【図4】図4(A)は絶縁カバーの上面図であり、図4
(B)は絶縁カバーの断面図である。
【図5】図5(A)は端子キャップの上面図であり、図
5(B)は端子キャップの側面図である。
【符号の説明】
1 電池缶 2 負極 3 正極 4 セパレータ 5 下部絶縁板 6 上部絶縁板 7 ガスケット 8 正極リード 9 防爆弁体 10 電流遮断スイッチ 10a 第一導通体 10b 第二導通体 10c 絶縁リング 11 PTCリング 13 端子キャップ 15 溶接プレート 16 絶縁カバー 21 リード溶接部 22 防爆弁体溶接部 23 開口部 24 架橋部 31 突起部 32 肉薄部 33 突出平坦部 41 突起部 42 外側リング 43 開口部 44 架橋部 51 開口部 52 頂部 53 フランジ部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/40 H01M 10/40 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも端子キャップ、電流遮断体、
    防爆弁体がこの順に絶縁性ガスケットに嵌入支持される
    電池用封口体であって、防爆弁体が端子キャップよりも
    電池内側に位置し、さらに、電極リードと防爆弁体とを
    接続している溶接プレートを有することを特徴とする電
    池用封口体。
  2. 【請求項2】 該防爆弁体が、電池内圧の上昇によって
    破断する肉薄部と中央部に配置された突起部とを備えた
    皿状体であり、さらに、該突起部と電流遮断体との間に
    配置された絶縁体を有することを特徴とする請求項1に
    記載の電池用封口体。
  3. 【請求項3】 該絶縁体が防爆弁体の突起部を被覆する
    絶縁性の樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の
    電池用封口体。
  4. 【請求項4】 該絶縁体が、防爆弁体の突起部を覆う樹
    脂製のカバーであることを特徴とする請求項2に記載の
    電池用封口体。
  5. 【請求項5】 該防爆弁体が該突起部の周りに平面部を
    有し、該絶縁体が、防爆弁体の突起部と平面部を覆い、
    該平面部を覆う部分に開口部を有することを特徴とする
    請求項2に記載の電池用封口体。
  6. 【請求項6】 該溶接プレートは円盤状であり、該溶接
    プレートが該円盤の外周を形成する円の面積の20〜6
    0%に相当する開口部を有することを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載の電池用封口体。
  7. 【請求項7】 該防爆弁体と該溶接プレートとが超音波
    溶接されていることを特徴とする請求項1から6のいず
    れかに記載の電池用封口体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の封口体
    を有する非水二次電池。
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