JPH10339063A - 扉装置 - Google Patents

扉装置

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JPH10339063A
JPH10339063A JP14814897A JP14814897A JPH10339063A JP H10339063 A JPH10339063 A JP H10339063A JP 14814897 A JP14814897 A JP 14814897A JP 14814897 A JP14814897 A JP 14814897A JP H10339063 A JPH10339063 A JP H10339063A
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Yoshiyuki Mazaki
善行 真崎
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Murakoshi Manufacturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な開閉作業を伴わない三つの扉体の扉装
置を提供する。 【解決手段】 扉装置41は左右方向に移動可能な第1の
扉体42、第2の扉体43および第3の扉体44を有する。第
1の扉体42が家具本体1の開口部6の中央を、第2の扉
体43が開口部6の左側を、第3の扉体44が開口部6の右
側を閉塞する。この開口部6の閉塞状態で、ストッパー
体27が第2の扉体43および第3の扉体44を係脱自在に係
止する。ストッパー体27による係止を解除した一方の第
2の扉体43の右方向の移動により、連動手段としてのベ
ルト機構120 にて第1の扉体42が第2の扉体43と同方向
に連動移動する。この際、ストッパー体27にて他方の第
3の扉体44は閉塞位置に位置する。一つの作業で第1の
扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ重なっ
た開口状態になる。この開口状態から第2の扉体43の左
方向の移動により、ベルト機構120 にて第1の扉体42が
連動移動し閉塞状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具或いは間仕切
り等の三つの扉体を容易に開閉できる扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被扉体設置対象物、例えば、家
具あるいは建造物において、設置スペース等との関係
で、観音開きの扉体または折り畳み式の間仕切り扉体を
用いることに適さない場合には、その家具本体の前方或
いはその建造物の空間に所定のスペースを必要としない
引違い扉、間仕切り引違い扉等が用いられる。
【0003】従来の引違い扉を設けた家具等では、被閉
切り部としての開口部の寸法長さの関係から、または、
開口時における家具本体の被閉切り部としての開口部を
より広くする方法として、引違い扉体の数を増やすこと
が知られている。
【0004】例えば、建具において、左右方向に個々に
移動する三つの引違い扉体を設けた構造が知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、三つの
引違い扉体が個々に移動する構造を家具に用いると、家
具本体の開口部を最大限に開閉する場合に、少なくとも
二つの扉体を開閉方向に移動させる作業が必要であり、
開閉作業が煩雑である問題を有している。
【0006】家具本体の開口部の両側を開閉する場合に
は、まず、一側の引違い扉体を開口方向である中央に位
置する引違い扉体側に移動させ、次に、他側の引違い扉
体も開口方向である中央に位置する引違い扉体側に移動
させ、その後、それぞれの引違い扉体を開口部の閉塞位
置に移動させる作業が必要であり開閉作業が煩雑であ
る。
【0007】また、家具本体の一側に収納した収納物を
取り出すために、家具本体の開口部の一側を最大限に開
く場合には、まず、一側の引違い扉体を開口方向に移動
させ、さらに、中央の引違い扉体を他側に位置する引違
い扉体側に移動させる作業が必要であり開口作業が煩雑
であるとともに、この一側開口状態から、この家具本体
の開口部を閉じる場合にも、まず、一側の引違い扉体を
閉塞方向に移動させ、さらに、中央の引違い扉体を一側
に位置する引違い扉体側に所定位置まで移動させる作業
が必要であり閉塞作業も煩雑である。
【0008】さらに、家具本体の両側に収納した収納物
を取り出すために、家具本体の開口部の一側を開いた
後、開口部の他側を開く場合に、まず、一側の引違い扉
体を開口方向に移動させ、さらに、中央の引違い扉体を
他側に位置する引違い扉体側に移動させる。そして、そ
の後、3枚の引違い扉体をそれぞれ開口部の一側側に移
動させる作業が必要であり開口作業が煩雑である。
【0009】また、家具本体の開口部の両側を開口し、
両側の収納物を一旦確認した後に、この家具本体の開口
部の一側を最大限に開口する場合があるが、この場合に
は、まず、一側の引違い扉体を開口方向である中央に位
置する引違い扉体側に移動させ、次に、他側の引違い扉
体も開口方向である中央に位置する引違い扉体側に移動
させる。そして、その後、三つの引違い扉体をそれぞれ
開口部の他側側に移動させる作業が必要であり、開口作
業が煩雑である。
【0010】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、三つの扉体の扉装置であるにも拘らず、煩雑な開
閉作業を伴わない扉装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の扉
装置は、被扉体設置対象物の被閉切り部に沿って左右方
向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時にこの
被閉切り部の中央を閉塞する第1の扉体と、前記被扉体
設置対象物の前記被閉切り部に沿って左右方向に移動自
在に設けられこの被閉切り部の閉塞時に前記第1の扉体
のそれぞれ左右両側に位置しこの被閉切り部のそれぞれ
左右両側を閉塞する第2の扉体および第3の扉体と、前
記第1の扉体に設けられ前記第2の扉体と前記第3の扉
体とに互いに異なる移動方向の力を作用させる連動手段
とを具備したものである。
【0012】そして、第1の扉体、第2の扉体および第
3の扉体のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加える
と、連動手段にて第2の扉体と第3の扉体とに互いに異
なる移動方向に力が作用し、開閉方向の力が加えられた
扉体に少なくとも一つの他の扉体が連動移動するため、
煩雑な開閉作業を伴わない。
【0013】請求項2記載の発明の扉装置は、請求項1
記載の扉装置において、被扉体設置対象物に設けられ第
2の扉体および第3の扉体を閉塞位置に係脱自在に係止
する係止手段を備えたものである。
【0014】そして、第1の扉体、第2の扉体および第
3の扉体のいずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えて
被扉体設置対象物の被閉切り部を開閉する場合に、係止
手段にて第2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の
扉体が被閉切り部の閉塞位置に保持され、被扉体設置対
象物の被閉切り部の左右両側のいずれか一側を開閉でき
る。
【0015】請求項3記載の発明の扉装置は、請求項1
記載の扉装置において、連動手段は、被扉体設置対象物
の被閉切り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および
第3の扉体のいずれか一方の扉体が前記被閉切り部を開
く方向に移動する場合に、他方の扉体を前記被閉切り部
を開く方向に連動移動させ、第1の扉体に第2の扉体お
よび第3の扉体を重ねて、前記被扉体設置対象物の前記
被閉切り部の両側が開いた両側開口状態にし、かつ、こ
の両側開口状態から、第2の扉体および第3の扉体のい
ずれか一方の扉体が前記被閉切り部を閉じる方向に移動
する場合に、他方の扉体を前記被閉切り部を閉じる方向
に連動移動させ、第1の扉体の左右両側に第2の扉体お
よび第3の扉体を位置させて、前記被扉体設置対象物の
前記被閉切り部が閉じた閉塞状態にするものである。
【0016】そして、第1の扉体が被扉体設置対象物の
被閉切り部の中央を閉塞するとともに第2の扉体および
第3の扉体が被扉体設置対象物の被閉切り部の左右両側
を閉塞して、被扉体設置対象物の被閉切り部が閉じた閉
塞状態から、第2の扉体および第3の扉体のいずれか一
方の扉体を被閉切り部を開く方向に移動させると、連動
手段にて他方の扉体が被閉切り部を開く方向に連動移動
し、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が重な
り、被扉体設置対象物の被閉切り部の両側が開いた両側
開口状態になるとともに、この両側開口状態から、第2
の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体を被閉切
り部を閉じる方向に移動させると、連動手段にて他方の
扉体が被閉切り部を閉じる方向に連動移動し、第1の扉
体の左右両側に第2の扉体および第3の扉体が位置し
て、被扉体設置対象物の被閉切り部が閉じた閉塞状態に
なるため、一つの作業で被扉体設置対象物の被閉切り部
の両側が最大限に開閉する。
【0017】請求項4記載の発明の扉装置は、請求項2
記載の扉装置において、連動手段は、被扉体設置対象物
の被閉切り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および
第3の扉体のいずれか一方の扉体の係止手段による係止
が解除された状態で、この第2の扉体および第3の扉体
のいずれか一方の扉体が前記被閉切り部を開く方向に移
動する場合に、第1の扉体をこの第2の扉体および第3
の扉体のいずれか一方の扉体と同方向に連動移動させ、
または、第1の扉体が前記被閉切り部を開く方向に移動
する場合に、前記第2の扉体および第3の扉体のいずれ
か一方の扉体をこの第1の扉体と同方向に連動移動さ
せ、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体を重ね
て、前記被扉体設置対象物の前記被閉切り部の一側が開
口した一側開口状態にし、かつ、この一側開口状態か
ら、前記被閉切り部の開口位置に位置し前記係止手段に
よる係止が解除された第2の扉体および第3の扉体のい
ずれか一方の扉体が前記被閉切り部を閉じる方向に移動
する場合に、第1の扉体をこの被閉切り部の開口位置に
位置し前記係止手段による係止が解除された第2の扉体
および第3の扉体のいずれか一方の扉体と同方向に連動
移動させ、または、第1の扉体が前記被閉切り部を閉じ
る方向に移動する場合に、前記被閉切り部の開口位置に
位置し前記係止手段による係止が解除された第2の扉体
および第3の扉体のいずれか一方の扉体をこの第1の扉
体と同方向に連動移動させ、第1の扉体の左右両側に第
2の扉体および第3の扉体を位置させて、前記被扉体設
置対象物の前記被閉切り部が閉じた閉塞状態にするもの
である。
【0018】そして、被扉体設置対象物の被閉切り部が
閉じた閉塞状態から、第2の扉体および第3の扉体のい
ずれか一方の扉体の係止手段による係止が解除された状
態で、この第2の扉体および第3の扉体のいずれか一方
の扉体を被閉切り部を開く方向に移動させると、連動手
段にて第1の扉体がこの第2の扉体および第3の扉体の
いずれか一方の扉体と同方向に連動移動し、一つの作業
で第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が重なり、
被扉体設置対象物の被閉切り部の一側が開いた一側開口
状態になる。
【0019】或いは、被閉切り部の閉塞状態から、第2
の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体の係止手
段による係止が解除された状態で、第1の扉体を被閉切
り部を開く方向に移動させると、連動手段にて第2の扉
体および第3の扉体のいずれか一方の扉体がこの第1の
扉体と同方向に連動移動し、一つの作業で第1の扉体に
第2の扉体および第3の扉体が重なり、被扉体設置対象
物の被閉切り部の一側が開いた一側開口状態になる。
【0020】一方、この一側開口状態から、被閉切り部
の開口位置に位置し係止手段による係止が解除された第
2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体を被閉
切り部を閉じる方向に移動させると、連動手段にて第1
の扉体がこの被閉切り部の開口位置に位置し係止手段に
よる係止が解除された第2の扉体および第3の扉体のい
ずれか一方の扉体と同方向に連動移動し、一つの作業で
第1の扉体の左右両側に第2の扉体および第3の扉体が
位置して、被扉体設置対象物の被閉切り部が閉じた閉塞
状態になる。
【0021】或いは、被閉切り部の一側開口状態から、
第1の扉体を被閉切り部を閉じる方向に移動させると、
連動手段にて被閉切り部の開口位置に位置し係止手段に
よる係止が解除された第2の扉体および第3の扉体のい
ずれか一方の扉体がこの第1の扉体と同方向に連動移動
し、一つの作業で第1の扉体の左右両側に第2の扉体お
よび第3の扉体が位置して、被扉体設置対象物の被閉切
り部が閉じた閉塞状態になる。
【0022】請求項5記載の発明の扉装置は、請求項2
記載の扉装置において、連動手段は、被扉体設置対象物
の被閉切り部の左右いずれか一側が開口した一側開口状
態から、前記被閉切り部の閉塞位置に位置する第3の扉
体または第2の扉体の係止手段による係止が解除された
状態で、この被閉切り部の閉塞位置に位置する第3の扉
体または第2の扉体が被閉切り部を開く方向に移動する
場合に、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体を重
ねた状態で、第2の扉体または第3の扉体と第1の扉体
とを同方向に連動移動させて、前記被扉体設置対象物の
前記被閉切り部の他側が開口した他側開口状態にするも
のである。
【0023】そして、被扉体設置対象物の被閉切り部の
左右いずれか一側が開口した一側開口状態から、被閉切
り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または第2の扉体
の係止手段による係止が解除された状態で、この被閉切
り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または第2の扉体
を被閉切り部を開く方向に移動させると、第1の扉体に
第2の扉体および第3の扉体を重ねた状態で、連動手段
にて第2の扉体または第3の扉体と第1の扉体とが同方
向に連動移動し、一つの作業で被扉体設置対象物の被閉
切り部の他側が開口した他側開口状態になる。
【0024】請求項6記載の発明の扉装置は、請求項1
ないし5いずれか一記載の扉装置において、連動手段
は、第1の扉体の左右両側部にそれぞれ設けた回転自在
なプーリと、これら左右両側部のプーリに掛け渡した環
状のベルト体と、このベルト体の左右方向に移動する一
側に第2の扉体を連結した一側伝達体と、前記ベルト体
の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側に第3の
扉体を連結した他側伝達体とを備えたベルト機構である
ものである。
【0025】そして、第2の扉体および第3の扉体が、
被閉切り部の閉塞時に係止手段にて被閉切り部の閉塞位
置に係止されていない場合には、被扉体設置対象物の被
閉切り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および第3
の扉体のいずれか一方の扉体を被閉切り部を開く方向に
移動させると、ベルト機構の一側伝達体および他側伝達
体の互いに異なる方向への移動により、プーリに掛け渡
されたベルト体が移動して、このベルト体の移動によ
り、他方の扉体が被閉切り部を開く方向に確実に連動移
動し、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が重な
り、被扉体設置対象物の被閉切り部の両側が開いた両側
開口状態になるとともに、この両側開口状態から、第2
の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体を被閉切
り部を閉じる方向に移動させると、ベルト機構の一側伝
達体および他側伝達体の移動により、プーリに掛け渡さ
れたベルト体が移動して、このベルト体の移動により、
他方の扉体が被閉切り部を閉じる方向に確実に連動移動
し、第1の扉体の左右両側に第2の扉体および第3の扉
体が位置して、被扉体設置対象物の被閉切り部が閉じた
閉塞状態になるため、一つの作業で被扉体設置対象物の
被閉切り部の両側が確実に最大限に開閉する。
【0026】また、第2の扉体および第3の扉体が、被
閉切り部の閉塞時に係止手段にて被閉切り部の閉塞位置
に係脱自在に係止されている場合には、被扉体設置対象
物の被閉切り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体およ
び第3の扉体のいずれか一方の扉体の係止手段による係
止が解除された状態で、この第2の扉体および第3の扉
体のいずれか一方の扉体を被閉切り部を開く方向に移動
させると、ベルト機構の一側伝達体または他側伝達体の
移動により、プーリに掛け渡されたベルト体が移動し
て、このベルト体の移動により、第1の扉体がこの第2
の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体と同方向
に確実に連動移動し、一つの作業で第1の扉体に第2の
扉体および第3の扉体が重なり、被扉体設置対象物の被
閉切り部の一側が開いた一側開口状態になる。
【0027】或いは、被閉切り部の閉塞状態から、第2
の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体の係止手
段による係止が解除された状態で、第1の扉体を被閉切
り部を開く方向に移動させると、ベルト機構の一側伝達
体または他側伝達体の移動により、プーリに掛け渡され
たベルト体が移動して、このベルト体の移動により、第
2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体がこの
第1の扉体と同方向に確実に連動移動し、一つの作業で
第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が重なり、被
扉体設置対象物の被閉切り部の一側が開いた一側開口状
態になる。
【0028】一方、この一側開口状態から、被閉切り部
の開口位置に位置し係止手段による係止が解除された第
2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体を被閉
切り部を閉じる方向に移動させると、ベルト機構の一側
伝達体または他側伝達体の移動により、プーリに掛け渡
されたベルト体が移動して、このベルト体の移動によ
り、第1の扉体がこの被閉切り部の開口位置に位置し係
止手段による係止が解除された第2の扉体および第3の
扉体のいずれか一方の扉体と同方向に確実に連動移動
し、一つの作業で第1の扉体の左右両側に第2の扉体お
よび第3の扉体が位置して、被扉体設置対象物の被閉切
り部が閉じた閉塞状態になる。
【0029】或いは、被閉切り部の一側開口状態から、
第1の扉体を被閉切り部を閉じる方向に移動させると、
ベルト機構の一側伝達体または他側伝達体の移動によ
り、プーリに掛け渡されたベルト体が移動して、このベ
ルト体の移動により、被閉切り部の開口位置に位置し係
止手段による係止が解除された第2の扉体および第3の
扉体のいずれか一方の扉体がこの第1の扉体と同方向に
確実に連動移動し、一つの作業で第1の扉体の左右両側
に第2の扉体および第3の扉体が位置して、被扉体設置
対象物の被閉切り部が閉じた閉塞状態になる。このよう
に、ベルト機構を備えるため、それぞれ一つの作業で被
扉体設置対象物の被閉切り部の一側を確実に最大限に開
閉でき、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0030】さらに、被扉体設置対象物の被閉切り部の
左右いずれか一側が開口した一側開口状態から、被閉切
り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または第2の扉体
の係止手段による係止が解除された状態で、この被閉切
り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または第2の扉体
を被閉切り部を開く方向に移動させると、ベルト機構の
一側伝達体および他側伝達体が互いに異なる方向に移動
できない状態にあり、ベルト体が回動せず、第1の扉体
に第2の扉体および第3の扉体が重なった状態で、第2
の扉体または第3の扉体と第1の扉体とが同方向に確実
に連動移動し、一つの作業で被扉体設置対象物の被閉切
り部の他側が開口した他側開口状態になる。このよう
に、ベルト機構を備えるため、被扉体設置対象物の被閉
切り部の両側を順に確実に最大限に開口する際において
も、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0031】請求項7記載の発明の扉装置は、請求項1
ないし5いずれか一記載の扉装置において、連動手段
は、互いに交差する交差部にて回動自在に連結した二つ
のリンク片を有した複数のクロスリンク体を備えたレー
ジトング機構であり、互いに隣接する各クロスリンク体
の各リンク片の両端部は順次回動自在に連結され、中央
に位置するクロスリンク体の各リンク片の交差部は第1
の扉体に回動自在に連結され、両端にそれぞれ位置する
各クロスリンク体の各リンク片の交差部は第2の扉体お
よび第3の扉体にそれぞれ回動自在に連結されたもので
ある。
【0032】そして、第2の扉体および第3の扉体が、
被閉切り部の閉塞時に係止手段にて被閉切り部の閉塞位
置に係止されていない場合には、被扉体設置対象物の被
閉切り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および第3
の扉体のいずれか一方の扉体を被閉切り部を開く方向に
移動させると、複数のクロスリンク体の二つのリンク片
が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動し、こ
の各リンク片の回動によりレージトング機構が左右方向
に向って縮み、他方の扉体が被閉切り部を開く方向に機
械的に効率よく確実に連動移動し、第1の扉体に第2の
扉体および第3の扉体が重なり、被扉体設置対象物の被
閉切り部の両側が開いた両側開口状態になるとともに、
この両側開口状態から、第2の扉体および第3の扉体の
いずれか一方の扉体を被閉切り部を閉じる方向に移動さ
せると、複数のクロスリンク体の二つのリンク片が交差
部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動し、この各リ
ンク片の回動によりレージトング機構が左右方向に向っ
て伸び、他方の扉体が被閉切り部を閉じる方向に機械的
に効率よく確実に連動移動し、第1の扉体の左右両側に
第2の扉体および第3の扉体が位置して、被扉体設置対
象物の被閉切り部が閉じた閉塞状態になるため、一つの
作業で被扉体設置対象物の被閉切り部の両側が機械的に
効率よく確実に最大限に開閉する。
【0033】また、第2の扉体および第3の扉体が、被
閉切り部の閉塞時に係止手段にて被閉切り部の閉塞位置
に係止されている場合には、被扉体設置対象物の被閉切
り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および第3の扉
体のいずれか一方の扉体の係止手段による係止が解除さ
れた状態で、この第2の扉体および第3の扉体のいずれ
か一方の扉体を被閉切り部を開く方向に移動させると、
複数のクロスリンク体の二つのリンク片が交差部を中心
としてそれぞれ異なる方向に回動し、この各リンク片の
回動によりレージトング機構が左右方向に向って縮み、
第1の扉体がこの第2の扉体および第3の扉体のいずれ
か一方の扉体と同方向に機械的に効率よく確実に連動移
動し、一つの作業で第1の扉体に第2の扉体および第3
の扉体が重なり、被扉体設置対象物の被閉切り部の一側
が開いた一側開口状態になる。
【0034】或いは、被閉切り部の閉塞状態から、第2
の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体の係止手
段による係止が解除された状態で、第1の扉体を被閉切
り部を開く方向に移動させると、複数のクロスリンク体
の二つのリンク片が交差部を中心としてそれぞれ異なる
方向に回動し、この各リンク片の回動によりレージトン
グ機構が左右方向に向って縮み、第2の扉体および第3
の扉体のいずれか一方の扉体がこの第1の扉体と同方向
に機械的に効率よく確実に連動移動し、一つの作業で第
1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が重なり、被扉
体設置対象物の被閉切り部の一側が開いた一側開口状態
になる。
【0035】一方、この一側開口状態から、被閉切り部
の開口位置に位置し係止手段による係止が解除された第
2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体を被閉
切り部を閉じる方向に移動させると、複数のクロスリン
ク体の二つのリンク片が交差部を中心としてそれぞれ異
なる方向に回動し、この各リンク片の回動によりレージ
トング機構が左右方向に向って伸び、第1の扉体がこの
被閉切り部の開口位置に位置し係止手段による係止が解
除された第2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の
扉体と同方向に機械的に効率よく確実に連動移動し、一
つの作業で第1の扉体の左右両側に第2の扉体および第
3の扉体が位置して、被扉体設置対象物の被閉切り部が
閉じた閉塞状態になる。
【0036】或いは、被閉切り部の一側開口状態から、
第1の扉体を被閉切り部を閉じる方向に移動させると、
複数のクロスリンク体の二つのリンク片が交差部を中心
としてそれぞれ異なる方向に回動し、この各リンク片の
回動によりレージトング機構が左右方向に向って伸び、
被閉切り部の開口位置に位置し係止手段による係止が解
除された第2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の
扉体がこの第1の扉体と同方向に機械的に効率よく確実
に連動移動し、一つの作業で第1の扉体の左右両側に第
2の扉体および第3の扉体が位置して、被扉体設置対象
物の被閉切り部が閉じた閉塞状態になる。このように、
レージトング機構を備えるため、それぞれ一つの作業で
被扉体設置対象物の被閉切り部の一側を機械的に効率よ
く確実に最大限に開閉でき、煩雑な開閉作業を伴わな
い。
【0037】さらに、被扉体設置対象物の被閉切り部の
左右いずれか一側が開口した一側開口状態から、被閉切
り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または第2の扉体
の係止手段による係止が解除された状態で、この被閉切
り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または第2の扉体
を被閉切り部を開く方向に移動させると、複数のクロス
リンク体の二つのリンク片が交差部を中心としてそれぞ
れ異なる方向に回動できない状態にあり、各リンク片は
回動せず、レージトング機構が左右方向に向って伸縮し
ないため、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が
重なった状態で、第2の扉体または第3の扉体と第1の
扉体とが同方向に確実に連動移動し、一つの作業で被扉
体設置対象物の被閉切り部の他側が開口した他側開口状
態になる。このように、レージトング機構を備えるた
め、被扉体設置対象物の被閉切り部の両側を順に機械的
に効率よく確実に最大限に開口する際においても、煩雑
な開閉作業を伴わない。
【0038】請求項8記載の発明の扉装置は、請求項1
ないし7いずれか一記載の扉装置において、第2の扉体
および第3の扉体は、ともに第1の扉体の左右方向の長
さに対しほぼ2分の1の左右方向の長さを有し、前記第
1の扉体の移動軌跡に沿った前側を移動するものであ
る。
【0039】そして、被扉体設置対象物の被閉切り部の
開口時に、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が
ほぼ二重に重なる状態になり、扉装置全体の前後方向の
寸法を小さくでき、また、第2の扉体および第3の扉体
のいずれか一方の扉体に開閉方向の力を加えて行う開閉
作業が容易になる。
【0040】請求項9記載の発明の扉装置は、請求項1
ないし7いずれか一記載の扉装置において、第2の扉体
および第3の扉体は、ともに第1の扉体の左右方向の長
さに対しほぼ2分の1の左右方向の長さを有し、前記第
1の扉体の移動軌跡に沿った後側を移動するものであ
る。
【0041】そして、被扉体設置対象物の被閉切り部の
開口時に、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が
ほぼ二重に重なる状態になり、扉装置全体の前後方向の
寸法を小さくでき、また、第1の扉体に開閉方向の力を
加えて行う開閉作業が容易になる。
【0042】請求項10記載の発明の扉装置は、請求項
1ないし7いずれか一記載の扉装置において、第2の扉
体および第3の扉体は、ともに第1の扉体の左右方向の
長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、前記第2の扉
体および前記第3の扉体のいずれか一方の扉体は前記第
1の扉体の移動軌跡に沿った前側を移動するとともに他
方の扉体は前記第1の扉体の移動軌跡に沿った後側を移
動するものである。
【0043】そして、被扉体設置対象物の被閉切り部の
開口時に、第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体が
ほぼ三重に重なる状態になり、2枚からなる扉装置に比
して最大の開口量が増える。
【0044】請求項11記載の発明の扉装置は、請求項
6記載の扉装置において、一側伝達体および他側伝達体
と第2の扉体および第3の扉体とのいずれか一方に嵌挿
突部をそれぞれ設け、他方の前記両伝達体または前記両
扉体に前記作用突部が嵌挿された被嵌挿部をそれぞれ設
けたものである。
【0045】そして、この扉装置を組み立てる場合にお
いて、一側伝達体および他側伝達体と第2の扉体および
第3の扉体とのいずれか一方にそれぞれ設けた嵌挿突部
を、他方の両伝達体または両扉体にそれぞれ設けた被嵌
挿部に嵌挿させるのみで、ベルト体の両側に第2の扉体
と第3の扉体とがそれぞれ連結されるので、扉装置の組
み立て性の向上が図られる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の扉装置の第1の実
施の形態の構成を図1ないし図6を参照して説明する。
【0047】図1ないし図4において、1は被扉体設置
対象物としての家具本体であり、この家具本体1は、天
板2、底板3、左側板4、右側板5および図示しない背
板にて、ほぼ前側に被閉切り部としての開口部6を有し
た略箱状に形成され、この家具本体1内に、本、衣類、
食器等が収納される。そして、この家具本体1の底板3
の下面には、幕板7が取り付けられ、家具本体1はこの
幕板7を介して床8の上に配置されている。
【0048】また、この家具本体1の天板2の前端上面
部には、左右方向に延在するアルミニウム等にて成形し
た上レール体10が固着されている。この上レール体10の
上面部の前側には、凹溝状の第1の上ガイドレール12が
一体に形成され、かつ、この第1の上ガイドレール12の
後側に位置してこの第1の上ガイドレール12にほぼ平行
な凹溝状の第2の上ガイドレール13が一体に形成されて
いる。また、この上レール体10の上面部の後側には、略
板状の脱輪防止板14が取り付けられている。
【0049】一方、この家具本体1の底板3の前端下面
部には、左右方向に延在するアルミニウム等にて成形し
た下レール体16が固着されている。この下レール体16
は、上面の全体が底板3に固着した略平板状の取付板17
を有し、この取付板17の下面からは、前側から順に三つ
の略平板状の仕切片18,19,20が突出して一体に形成さ
れている。
【0050】そして、これら取付板17と前側および中央
の仕切片18,19とで第1の下ガイドレール21を形成し、
また、これら取付板17と中央および後側の仕切片19,20
とで第2の下ガイドレール22を形成する。
【0051】なお、この第1の下ガイドレール21と前記
第1の上ガイドレール12とで第1のガイドレール25が構
成され、また、この第2の下ガイドレール22と前記第2
の上ガイドレール13とで第2のガイドレール26が構成さ
れる。
【0052】さらに、前記下レール体16の左右端部には
第1の下ガイドレール21内に位置して、図5に示す係止
手段としてのストッパー体27,27が固着されている。各
ストッパー体27は合成樹脂等にて略直方体状に形成さ
れ、このストッパー体27のほぼ中央部には上下面に貫通
した取付ねじ用孔29が形成されている。また、このスト
ッパー体27の一端部の前後面には、下レール体16の前側
および中央の仕切片18,19に係合する係合面30,30が形
成されている。
【0053】一方、このストッパー体27の他端部には弾
性変形部31,31が突設され、これら弾性変形部31,31に
は、一端側から他端側に向って拡開状に傾斜した案内面
32,32が形成されている。また、これら案内面32,32の
内端部にこれら案内面32,32の内端間の寸法より径の大
きい略円弧状の係止凹部34が形成されている。
【0054】なお、この弾性変形部31,31間に、後述の
下ランナー体81,102 に設けた係止軸87を挿入すると、
この係止軸87が案内面32,32に案内されて、係止凹部34
に保持された状態で係止される。
【0055】一方、図1ないし図4において、41は扉装
置であり、この扉装置41は、上下方向に縦長の長方形状
で板状の第1の扉体42を有している。この第1の扉体42
は、前記第1のガイドレール25に、家具本体1の開口部
6に沿って移動自在に配設され、家具本体1の開口部6
の閉塞時には、図1に示すように、この開口部6のほぼ
中央を閉塞する。
【0056】また、この扉装置41は、前記第1の扉体42
の左右方向の長さに対しほぼ2分の1の左右方向の長さ
の上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体43およ
び第3の扉体44を有している。
【0057】この第2の扉体43は、前記第2のガイドレ
ール26に、家具本体1の開口部6に沿って移動自在に配
設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図1に示
すように、例えば、前記第1の扉体42の左側、つまり、
家具本体1の開口部6の左側である閉塞位置に位置し
て、この開口部6の左側を閉塞する。
【0058】一方、第3の扉体44は、前記第2のガイド
レール26に家具本体1の開口部6に沿って移動自在に配
設され、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図1に示
すように、例えば、前記第1の扉体42の右側、つまり、
家具本体1の開口部6の右側である閉塞位置に位置し
て、この開口部6の右側を閉塞する。
【0059】なお、第2および第3の扉体43,44は、第
1の扉体42に対し前方に位置し、第1の扉体42の移動軌
跡に沿った前側を移動する。
【0060】そして、前記第1の扉体42の上端部には、
左右側に位置して上ランナー体45がそれぞれ図示しない
ねじにて固着されている。そして、この上ランナー体45
は、金属製の断面略逆L字状の取付部46を有し、この取
付部46の水平部47の下面にローラ部48が設けられてい
る。このローラ部48は回転自在の上ガイドローラ49を有
し、このローラ部48の下面から突出したこの上ガイドロ
ーラ49の一部が、前記第1の上ガイドレール12上に移動
自在に係合している。
【0061】一方、この第1の扉体42の下端部には、両
端を除く位置に下ランナーユニット50がねじ51にて固着
されている。そして、この下ランナーユニット50は、金
属製の断面略L字状の取付部52を有し、この取付部52の
水平部53の左右端部には、略円筒状の中空軸54が立設さ
れている。この中空軸54内には、上下に移動可能にロー
ラ軸55が挿通され、このローラ軸55の上端部には下ガイ
ドローラ58が回転自在に取り付けられている。なお、こ
のローラ軸55の下端部には外周に突出した抜止め部59が
一体に形成されている。
【0062】そして、この下ガイドローラ58は、ばね60
にて取付部52の水平部53に対して上方に付勢され、前記
第1の下ガイドレール21内に移動可能に位置している。
なお、ローラ軸55が中空軸54に対して上下に移動可能で
あり、下ガイドローラ58をばね60の付勢に反して下方に
位置させて、第1の扉体42の取り付け、取り外しが行わ
れる。
【0063】また、前記第1の扉体42に設けられている
下ランナーユニット50の取付部52の水平部53に立設した
左側に位置する中空軸54の近傍には、左側プーリシャフ
ト65が下方に立設され、この左側プーリシャフト65に
は、回動自在に左側プーリ66が取り付けらている。
【0064】一方、前記取付部52の水平部53に立設した
右側に位置する中空軸54の近傍には、右側プーリシャフ
ト67が下方に立設され、この右側プーリシャフト67に
は、回動自在に右側プーリ68が取り付けられ、前記第1
の扉体42の左右両端部の下部に左側プーリ66および右側
プーリ68が取り付けられた構成となる。
【0065】そして、これら左側プーリ66と右側プーリ
68とには、無端環状のベルト体70、例えば、内周面に凹
凸部を形成したタイミングベルトが掛け渡されている。
【0066】次に、前記第2の扉体43の上端部には、左
右側に位置して上外ランナー体75が図示しないねじにて
固着されている。そして、この上外ランナー体75は、金
属製の断面略逆L字状の取付部76を有し、この取付部76
の水平部77の下面にローラ部78が設けられている。この
ローラ部78は回転自在の上外ガイドローラ79を有し、こ
のローラ部78の下面から突出したこの上外ガイドローラ
79の一部が、前記第2の上ガイドレール13上に移動自在
に係合している。また、このローラ部78は、側面に位置
する回転自在のガイドローラ80を有し、このガイドロー
ラ80は、上レール体10の脱輪防止板14に沿って移動す
る。
【0067】一方、この第2の扉体43の下端部には、左
右側に位置して下ランナー体81,82が固着されている。
そして、この下ランナー体81,82は、金属製の断面略L
字状の取付部83を有し、この取付部83の水平部84の後端
のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸85が立設されてい
る。この中空軸85内には、上下に移動可能にローラ軸86
が挿通され、このローラ軸86の上端部には下外ガイドロ
ーラ88が回転自在に取り付けられている。なお、このロ
ーラ軸86の下端部には外周に突出した抜止め部89が一体
に形成されている。
【0068】そして、この下外ガイドローラ88は、ばね
90にて取付部83の水平部84に対して上方に付勢され、前
記第2の下ガイドレール22内に移動自在に位置してい
る。なお、ローラ軸86が中空軸85に対して上下に移動可
能であり、下外ガイドローラ88をばね90の付勢に反して
下方に位置させて、第2の扉体43の取り付け、取り外し
が行われる。
【0069】また、左側に位置する下ランナー体81に
は、取付部83の水平部84に立設したローラ軸86の近傍に
位置して、略円柱状の係止軸87が立設されている。な
お、この係止軸87の先端部は、前記第1の下ガイドレー
ル21内に位置し、閉塞時においては、前記ストッパー体
27の係止凹部34に保持された状態で係止されている。
【0070】さらに、右側に位置する下ランナー体82に
は、取付部83の水平部84に連続して突出部91が一体に形
成されている。この突出部91は、上方に向って形成され
た略矩形状の取付面部92を有し、この取付面部92には、
左右方向に長手方向を有する略板状の一側伝達体として
の左側伝達体95がねじ96にて固着されている。
【0071】この左側伝達体95の右端部97は、前記第1
の扉体42のベルト体70の一側である前側の位置に連結さ
れている。また、この突出部91は、最大限開いた状態で
作用する当接面98を有している。そして、この左側伝達
体95にて、ベルト体70の一側である前側に、第2の扉体
43が、下ランナー体82を介して、連結されている。
【0072】次いで、前記第3の扉体44は、前記第2の
扉体43と左右対称であり、前記第2の扉体43と略同一の
構造部分については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0073】この第3の扉体44の下端部には、左右側に
位置して下ランナー体101 ,102 が固着されている。左
側に位置する下ランナー体101 には、取付部83の水平部
84に連続して突出部111 が一体に形成されている。この
突出部111 は、上方に向って形成された略矩形状の取付
面部112 を有し、この取付面部112 には、左右方向に長
手方向を有する略板状の他側伝達体としての右側伝達体
115 がねじ116 にて固着されている。
【0074】この右側伝達体115 の左端部117 は、前記
第1の扉体42のベルト体70の一側の移動方向とは反対方
向に移動する他側である後側の位置に連結されている。
また、この突出部111 は、最大限開いた状態で前記第2
の扉体43の突出部91に設けた当接面98に当接する当接面
118 を有している。そして、この右側伝達体115 にて、
ベルト体70の他側である後側に、第3の扉体44が、下ラ
ンナー体101 を介して、連結されている。
【0075】なお、扉装置41を閉じた状態では、左側伝
達体95の右端部97および右側伝達体115 の左端部117
は、それぞれ左側プーリ66および右側プーリ68の近傍に
位置している。
【0076】そして、前記左側プーリ66、右側プーリ6
8、ベルト体70、左側伝達体95、右側伝達体115 などに
て連動手段としてのベルト機構120 が構成される。
【0077】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0078】家具本体1内に、図示しない物品が収納さ
れた状態で、この家具本体1の開口部6が扉装置41で閉
塞されている。すなわち、開口部6の中央が第1の扉体
42で、開口部6の左右両側が第2の扉体43および第3の
扉体44で閉塞されている。
【0079】そして、第2の扉体43および第3の扉体44
が、ストッパー体27,27にて開口部6の閉塞位置に係脱
自在に係止されている。
【0080】この開口部6が閉じた閉塞状態から、例え
ば、家具本体1の一側、例えば、図1上、左側に収納し
た収納物を取り出すために、この家具本体1の開口部6
の左側を最大限、つまり、開口部6をほぼ左半分開く場
合には、まず、例えば、第2の扉体43に右方向に移動さ
せる力を加えると、第2の扉体43のストッパー体27によ
る下ランナー体81の係止軸87の係止状態が解除されて、
第2の扉体43が右方向に移動を開始する。
【0081】なお、第2の扉体43に右方向に移動させる
力を加えた際、ベルト機構120 を介して他方の第3の扉
体44には左向きの力が働くが、この第3の扉体44に働く
力の大きさは、第2の扉体43に加えた力が直接に第3の
扉体44には作用するものでないため、この第2の扉体43
に加えた力の大きさより小さく、ストッパー体27による
下ランナー体102 の係止軸87の係止状態は解除されな
い。したがって、第2の扉体43が右方向に移動を開始し
ても、第3の扉体44は閉塞位置に位置した状態のままで
ある。
【0082】こうして、この第2の扉体43のストッパー
体27による係止が解除された状態で、更に第2の扉体43
に右方向に移動させる力を加えて、この第2の扉体43を
開口部6を開く方向である右方向に移動させると、ベル
ト機構120 の左側伝達体95が右方向に移動し、第1の扉
体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に掛け
渡したベルト体70が回動しながら移動する。
【0083】なお、この第2の扉体43は、第1の扉体42
の移動量とこのベルト体70の移動量の和の寸法移動す
る。
【0084】よって、このベルト体70の移動で、第1の
扉体42がこの一方の第2の扉体43と同方向である右方向
に下ランナー体82の当接面98が下ランナー体101 の当接
面118 に当接するまで確実に連動移動するため、一つの
作業で、図4に示す第1の扉体42に第2の扉体43および
第3の扉体44がほぼ二重に重なり、家具本体1の開口部
6の左側が開いた左側開口状態になる。
【0085】この連動移動の際、他方の第3の扉体44
は、ベルト機構120 から、第2の扉体43の移動方向であ
る右方向とは異なる移動方向である左方向の力を受ける
が、この第3の扉体44に働く摩擦力、ストッパー体27か
ら受ける力等の右方向の力により、この他方の第3の扉
体44は閉塞位置に位置した状態で移動しない。
【0086】そして、家具本体1内の収納物を取り出し
た後、この第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉
体44がほぼ二重に重なった、開口部6の左側開口状態か
ら、もとの開口部6が閉じた閉塞状態にする場合には、
例えば、開口部6の開口位置、つまり、開口部6の左側
の閉塞位置以外の位置に位置しストッパー体27による係
止が解除された第2の扉体43に左方向に移動させる力を
加え、第2の扉体43を開口部6を閉じる方向である左方
向に移動させると、他方の第3の扉体44が閉塞位置に位
置した状態で、ベルト機構120 の左側伝達体95が左方向
に移動し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けた
プーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移
動する。
【0087】そして、このベルト体70の移動で、第1の
扉体42がこの第2の扉体43と同方向である左方向に確実
に連動移動するため、一つの作業で、第1の扉体42の左
右両側に第2の扉体43および第3の扉体44が位置して、
家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態になる。
【0088】一方、家具本体1の左側に収納した収納物
を取り出すために、この家具本体1の開口部6の左側を
開く場合に、第1の扉体42に右方向に移動させる力を加
えて、第2の扉体43のストッパー体27による下ランナー
体81の係止軸87の係止が解除された状態とした後、更に
第1の扉体42に右方向に移動させる力を加えて、この第
1の扉体42を開口部6を開く方向である右方向に移動さ
せると、ベルト機構120 の左側伝達体95が右方向に移動
し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ
66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動す
る。
【0089】よって、このベルト体70の移動で、係止状
態が解除されている第2の扉体43が、この第1の扉体42
と同方向である右方向に下ランナー体82の当接面98が下
ランナー体101 の当接面118 に当接するまで確実に連動
移動するため、一つの作業で、図4に示す第1の扉体42
に第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ二重に重な
り、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態
になる。
【0090】この連動移動の際、他方の第3の扉体44
は、ベルト機構120 から、第2の扉体43の移動方向であ
る右方向とは異なる移動方向である左方向の力を受ける
が、この第3の扉体44に働く摩擦力、ストッパー体27か
ら受ける力等の右方向の力により、この他方の第3の扉
体44は閉塞位置に位置した状態で移動しない。
【0091】そして、家具本体1内の収納物を取り出し
た後、この第1の扉体42に第2および第3の扉体43,44
がほぼ二重に重なった、開口部6の左側開口状態から、
もとの開口部6が閉じた閉塞状態にする場合に、第1の
扉体42に左方向に移動させる力を加え、この第1の扉体
42を開口部6を閉じる方向である左方向に移動させる
と、他方の第3の扉体44が閉塞位置に位置した状態で、
ベルト機構120 の左側伝達体95が左方向に移動し、第1
の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ66,68に
掛け渡したベルト体70が回動しながら移動する。
【0092】そして、このベルト体70の移動で、係止状
態が解除されている第2の扉体43がこの第1の扉体42と
同方向である左方向に連動移動するため、一つの作業で
第1の扉体42の左右両側に第2の扉体43および第3の扉
体44が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状
態になる。
【0093】なお、家具本体1の開口部6の左側を開閉
する場合、第2の扉体43に右方向に移動させる力を加え
て開口部6の左側開口状態とした後、第1の扉体42に左
方向に移動させる力を加えて開口部6の閉塞状態とする
こともでき、または、第1の扉体42に右方向に移動させ
る力を加えて開口部6の左側開口状態とした後、第2の
扉体43に左方向に移動させる力を加えて開口部6の閉塞
状態とすることもできる。
【0094】また、例えば、家具本体1の開口部6の他
側、例えば、図1上、右側を最大限に開閉する場合で
も、第1の扉体42、第2の扉体43および第3の扉体44
は、ベルト機構120 にて上記家具本体1の開口部6の左
側を最大限に開閉する場合と同様に連動移動する。
【0095】一方、例えば、図4に示す第1の扉体42に
第2の扉体43および第3の扉体44がほぼ二重に重なり、
家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口状態か
ら、家具本体1の他側である右側に収納した収納物も取
り出すために、この家具本体1の開口部6の右側も最大
限に開く場合には、開口部6の閉塞位置に位置する第3
の扉体44に左方向に移動させる力を加える。
【0096】そして、この第3の扉体44のストッパー体
27による係止が解除された状態とした後、更にこの第3
の扉体44に左方向に移動させる力を加えて、この第3の
扉体44を開口部6を開く方向である左方向に移動させる
と、ベルト機構120 の左側伝達体95および右側伝達体11
5 が互いに異なる方向に移動できない状態にあり、ベル
ト体70が回動せず、第1の扉体42に第2の扉体43および
第3の扉体44が重なった状態で、第2の扉体43と第1の
扉体42とが、この第3の扉体44と同方向である左方向に
連動移動する。この連動移動の結果、一つの作業で家具
本体1の開口部6の他側の右側が開口した右側開口状態
になる。
【0097】なお、家具本体1の開口部6の右側が開い
た右側開口状態から、家具本体1の開口部6の左側が開
いた左側開口状態にする場合も同様である。
【0098】このように、上記第1の実施の形態では、
ベルト機構120 を備えるため、第2の扉体43および第3
の扉体44が開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されて
いる場合において、それぞれ一つの作業で家具本体1の
開口部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉で
き、煩雑な開閉作業を伴わない。また、家具本体1の開
口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際において
も、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な
開閉作業を伴わない。
【0099】さらに、ストッパー体27が閉塞位置に位置
する第2の扉体43および第3の扉体44を係止するため、
第2の扉体43および第3の扉体44のいずれか一方の扉体
の左右いずれか一方方向の移動、または、第1の扉体42
の左右いずれか一方方向の移動により、家具本体1の開
口部6を開閉する際に、他方の第3の扉体44または第2
の扉体43を確実に閉塞位置に保持できる。
【0100】また、家具本体1の開口部6の開口時に、
第1の扉体42に第2の扉体43および第3の扉体44をほぼ
二重に重なる状態にでき、扉装置41全体の前後方向の寸
法を小さくでき、体裁もよくできる、また、第2の扉体
43および第3の扉体44は第1の扉体42の移動軌跡に沿っ
た前側を移動するため、第2の扉体43および第3の扉体
44のいずれか一方の扉体に開閉方向の力を加えて行う開
閉作業が容易にできる。さらに、第1の扉体42、第2の
扉体43および第3の扉体44の前面部或いは後面部の所定
位置、例えば、第1の扉体42については前面部のほぼ中
央位置や後面部の左右両側位置、第2の扉体43および第
3の扉体44については前面部の左右両側位置に、凹状の
取手等の操作部を設けることにより、これら扉体に開閉
方向の力を加えて行う開閉作業を更に容易にできる。
【0101】さらに、左側プーリ66と右側プーリ68とに
は内周面に凹凸部を形成したタイミングベルトが掛け渡
されているため、滑りがなく第2の扉体43と第3の扉体
44とを確実にそれぞれ反対方向に、あまり音を出さずに
静かにスムーズに移動させることができる。
【0102】また、第2の扉43および第3の扉体44が第
1の扉体42と二重に重なった状態において、第2の扉体
43の右端部と第3の扉体44の左端部との間には一定幅の
空間ができるため、第2の扉体43と第3の扉体44とで手
等を挟む危険性もなく安全である。また、第1の扉体42
に取手等の操作部を必ずしも設ける必要がなく、製造コ
ストを低くでき、外観もよくなる。
【0103】さらに、家具本体1の開口部6の開閉の際
における、これら三つの扉体の動きが複雑で、使用者の
興味を増大させることができる。
【0104】なお、上記第1の実施の形態においては、
係止手段は、図5に示すストッパー体27として説明した
が、このストッパー体27には限定させず、例えば、図6
に示す他の構成の係止手段としてのストッパー体121 で
もよい。
【0105】このストッパー体121 は、合成樹脂等にて
略直方体状に形成した取付部122 を有し、この取付部12
2 のほぼ中央部には上下面に貫通した取付ねじ用孔29が
形成されている。また、この取付部122 の前後面には、
下レール体16の前側および中央の仕切片18,19に係合す
る係合面123 ,123 が形成されている。さらに、この取
付部122 の一側面には、前側に位置して弾性変形部124
が突設され、この弾性変形部124 の後面には、前側から
後側に向って傾斜した案内面125 が形成されている。ま
た、この案内面125 の後端部にこの案内面125 の後端部
より前方に位置するように略半円弧状の係止凹部126 が
形成されている。さらに、この弾性変形部124 の前面に
は、この弾性変形部124 が弾性変形しやすいように略三
角形状の凹部127 が形成されている。そして、この弾性
変形部124 に向って、下ランナー体81,102 に設けた係
止軸87を移動させると、この係止軸87が案内面125 に案
内されて、この弾性変形部124 が一旦弾性変形すること
でこの係止軸87が案内面125 の後端部をこえて、係止凹
部126 に保持された状態で係止される。このストッパー
体121 は、前記ストッパー体27に比して形状が簡単なた
め製造が容易となる。
【0106】次に、本発明の扉装置の第2の実施の形態
の構成を図7(a)、図7(b)および図7(c)を参
照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と略同一
部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0107】図7(a)、図7(b)および図7(c)
において、131 は扉装置であって、この扉装置131 は、
上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体132 を有
している。この第1の扉体132 は、図7(a)、図7
(b)および図7(c)には図示しないが図2に示す第
2のガイドレール26に移動自在に配設され、家具本体1
の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ中央を閉
塞する。
【0108】また、この扉装置131 は、第1の扉体132
の左右方向の長さに対しほぼ2分の1の左右方向の長さ
の上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体133 お
よび第3の扉体134 を有している。
【0109】この第2の扉体133 は、図7(a)、図7
(b)および図7(c)には図示しないが図2に示す第
1のガイドレール25に移動自在に配設され、家具本体1
の開口部6の閉塞時には、例えば、前記第1の扉体132
の左側、つまり、家具本体1の開口部6の左側を閉塞す
る。
【0110】一方、第3の扉体134 は、図7(a)、図
7(b)および図7(c)には図示しないが図2に示す
第1のガイドレール25に移動自在に配設され、家具本体
1の開口部6の閉塞時には、例えば、前記第1の扉体13
2 の右側、つまり、家具本体1の開口部6の右側を閉塞
する。
【0111】そして、第2の扉体133 および第3の扉体
134 は、第1の扉体132 に対し後方に位置し、この第1
の扉体132 の移動軌跡に沿った後側を移動する。
【0112】なお、第1の扉体132 に固着した下ランナ
ーユニット50においては、図7(c)に示すように、前
記第1の実施の形態とは異なり、左側プーリシャフト6
5、右側プーリシャフト67等は上方に向って設けられて
いる。
【0113】また、第2の扉体133 に固着した右側に位
置する下ランナー体82の突出部91には、図7(c)に示
すように、前記第1の実施の形態とは若干形状の異なる
左側伝達体95が固着されている。すなわち、この左側伝
達体95の左端部には上方に向って突出して取付部136 が
形成され、この取付部136 が下ランナー体82の突出部91
の取付面部92に、ねじ96にて螺着固定されている。な
お、左側伝達体95の右端部97はベルト体70の一側である
前側の位置に連結されている。
【0114】同様に、第3の扉体134 に固着した左側に
位置する下ランナー体101 の突出部111 には、図7
(c)に示すように、前記第1の実施の形態とは若干形
状の異なる右側伝達体115 が固着されている。すなわ
ち、この右側伝達体115 の右端部には上方に向って突出
して取付部137 が形成され、この取付部137 が下ランナ
ー体101 の突出部111 の取付面部112 にねじ116 にて螺
着固定されている。なお、右側伝達体115 の左端部117
はベルト体70の一側の移動方向とは反対方向に移動する
他側である後側に連結されている。
【0115】次に、上記第2の実施の形態の作用を説明
する。
【0116】家具本体1内に、図示しない物品が収納さ
れた状態で、この家具本体1の開口部6が扉装置131 で
閉塞されている。すなわち、開口部6の中央が第1の扉
体132 で、開口部6の左右両側が第2の扉体133 および
第3の扉体134 で閉塞されている。そして、第2の扉体
133 および第3の扉体134 が、ストッパー体27,27或い
はストッパー体121 ,121 にて、開口部6の閉塞位置に
係脱自在に係止されている。
【0117】この開口部6が閉じた閉塞状態から、例え
ば、家具本体1の一側、例えば、図7(a)上、左側に
収納した収納物を取り出すために、この家具本体1の開
口部6の左側を最大限に開く場合には、まず、例えば、
第1の扉体132 に右方向に移動させる力を加えると、第
2の扉体133 のストッパー体27,121 による下ランナー
体81の係止軸87の係止状態が解除されて、第2の扉体13
3 が右方向に移動を開始する。
【0118】なお、第1の扉体132 に右方向に移動させ
る力を加えた際、ベルト機構120 を介して他方の第3の
扉体134 には左向きの力が働くが、この第3の扉体134
に働く力の大きさは、第2の扉体133 に働く力の大きさ
より小さく、第3の扉体134のストッパー体27,121 に
よる下ランナー体102 の係止軸87の係止状態は解除され
ない。したがって、第2の扉体133 が右方向に移動を開
始しても、第3の扉体134 は閉塞位置に位置した状態の
ままである。
【0119】こうして、この第2の扉体133 のストッパ
ー体27,121 による係止が解除された状態で、更に第1
の扉体132 に右方向に移動させる力を加えて、この第1
の扉体132 を開口部6が開く方向である右方向に移動さ
せると、ベルト機構120 の左側伝達体95が右方向に移動
し、第1の扉体42の左右両側部にそれぞれ設けたプーリ
66,68に掛け渡したベルト体70が回動しながら移動す
る。
【0120】なお、この第2の扉体133 は、第1の扉体
132 の移動量とこのベルト体70の移動量の和の寸法移動
する。
【0121】よって、このベルト体70の移動で、係止が
解除されている第2の扉体133 がこの第1の扉体132 と
同方向である右方向に下ランナー体82の当接面98が下ラ
ンナー体101 の当接面118 に当接するまで連動移動する
ため、一つの作業で、図7(b)に示す、第1の扉体13
2 に第2の扉体133 および第3の扉体134 がほぼ二重に
重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側開口
状態になる。
【0122】この連動移動の際、他方の第3の扉体134
は、ベルト機構120 から、第2の扉体133 の移動方向で
ある右方向とは異なる移動方向である左方向の力を受け
るが、この第3の扉体134 に働く摩擦力、ストッパー体
27,121 から受ける力等の一方方向の力により、この他
方の第3の扉体134 は閉塞位置に位置した状態でほとん
ど移動しない。
【0123】そして、家具本体1内の収納物を取り出し
た後、この第1の扉体132 に第2の扉体133 および第3
の扉体134 がほぼ二重に重なった、開口部6の左側開口
状態から、もとの開口部6が閉じた閉塞状態にする場合
には、例えば、第1の扉体132 に左方向に移動させる力
を加え、第1の扉体132 を開口部6を閉じる方向である
左方向に移動させると、他方の第3の扉体134 がほぼ閉
塞位置に位置した状態で、ベルト機構120 の左側伝達体
95が左方向に移動し、第1の扉体142 の左右両側部にそ
れぞれ設けたプーリ66,68に掛け渡したベルト体70が回
動しながら移動する。
【0124】そして、このベルト体70の移動で、開口部
6の開口位置に位置し係止状態が解除されている第2の
扉体133 が、この第1の扉体132 と同方向である左方向
に確実に連動移動するため、一つの作業で、第1の扉体
132 の左右両側に第2の扉体133 および第3の扉体134
が位置して、図7(a)に示す、家具本体1の開口部6
が閉じた閉塞状態になる。
【0125】なお、家具本体1の開口部6の左側を開閉
に際して、第2の扉体133 に右方向に移動させる力を加
えて開口部6の左側開口状態にすることもでき、或い
は、第2の扉体133 に左方向に移動させる力を加えて開
口部6の閉塞状態にすることもできる。
【0126】また、例えば、家具本体1の他側、例え
ば、図7(a)上、右側に収納した収納物を取り出すた
めに、この家具本体1の開口部6の右側を最大限、つま
り、開口部6をほぼ右半分開く場合でも、第1の扉体13
2 、第2の扉体133 および第3の扉体134 は、ベルト機
構120 にて上記家具本体1の開口部6の左側を最大限に
開閉する場合と同様の動作を行う。
【0127】一方、例えば、図7(b)に示す第1の扉
体132 に第2の扉体133 および第3の扉体134 がほぼ二
重に重なり、家具本体1の開口部6の左側が開いた左側
開口状態から、家具本体1の他側である右側に収納した
収納物も取り出すために、この家具本体1の開口部6の
右側も最大限に開く場合には、開口部6の閉塞位置に位
置する第3の扉体134 に左方向に移動させる力を加え
る。なお、図7(b)に示すように、開口部6の左側開
口状態においては、第3の扉体134 の右端部の前面部
は、第1の扉体132 の後方位置になく、扉装置131 の前
方からこの第3の扉体134 を操作、つまり、力を加える
ことができるようになっている。
【0128】このように、上記第2の実施の形態におい
ても、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を生じ
る。
【0129】また、第2の扉体133 および第3の扉体13
4 が第1の扉体132 に対し後方に位置して、第2の扉体
133 および第3の扉体134 が第1の扉体132 の移動軌跡
に沿った後側を移動するため、第1の扉体132 に力を加
えて行う開閉作業が容易となる。さらに、第1の扉体13
2 、第2の扉体133 および第3の扉体134 の前面部或い
は後面部の所定位置、例えば、第1の扉体132 について
は前面部の左右両側位置、第2の扉体133 および第3の
扉体134 については前面部や後面部の側板4,5側位置
に、凹状の取手等の操作部を設けることにより、これら
扉体に開閉方向の力を加えて行う開閉作業を更に容易に
できる。また一方で、第2の扉体133 および第3の扉体
134 に取手等の操作部を必ずしも設ける必要がなく、製
造コストを低くでき、外観もよくなる。
【0130】次に、本発明の扉装置の第3の実施の形態
について説明する。なお、上記第1の実施の形態と略同
一部分については同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0131】図示しない扉装置は、上記第1の実施の形
態および第2の実施の形態として説明した扉装置41,13
1 において、係止手段としてのストッパー体27,121 を
有しない構造とする。
【0132】その結果、第2の扉体43,133 および第3
の扉体44,134 が、家具本体1の開口部6の閉塞位置に
係止手段にて係止されていないため、家具本体1の開口
部6が閉じた閉塞状態から、第2の扉体43,133 および
第3の扉体44,134 のいずれか一方の扉体を、開口部6
を開く方向に移動させると、ベルト機構120 の左側伝達
体95および右側伝達体115 の互いに異なる方向への移動
により、プーリ66,68に掛け渡されたベルト体70が移動
する。
【0133】そして、このベルト体70の移動で、他方の
第3の扉体44,134 または第2の扉体43,133 が開口部
6を開く方向に確実に連動移動し、第1の扉体42,132
に第2の扉体43,133 および第3の扉体44,134 が重な
り、家具本体1の開口部6の両側が開いた両側開口状態
になる。
【0134】よって、家具本体1の両側に収納した収納
物を取り出すことができる。また、この状態で、家具本
体1の両側に収納した収納物を確認することができ、こ
の確認後、第1の扉体42,132 、第2の扉体43,133 お
よび第3の扉体44,134 をまとめて左右いずれか一方の
方向に移動させ、その後、収納物を取り出すこともでき
る。
【0135】また、開口部6の両側開口状態から、第2
の扉体43,133 および第3の扉体44,134 のいずれか一
方の扉体を開口部6を閉じる方向に移動させると、ベル
ト機構120 の左側伝達体95および右側伝達体115 の移動
により、プーリ66,68に掛け渡されたベルト体70が移動
して、このベルト体70の移動により、他方の第3の扉体
44,134 または第2の扉体43,133 が開口部6を閉じる
方向に確実に連動移動し、第1の扉体42,132 の左右両
側に第2の扉体43,133 および第3の扉体44,134 が位
置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態にな
る。
【0136】このように、上記第3の実施の形態によれ
ば、一つの作業で家具本体1の開口部6の両側が確実に
最大限に開閉でき、三つの扉体が個々に移動するものに
比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0137】なお、家具本体1の開口部6を開閉する際
に、第2の扉体43,133 または第3の扉体44,134 に働
く力を、第1の扉体42,132 との関係で調整することに
より、開口部6が開いた両側開口状態における、両側の
開口量を変えることができる。
【0138】次に、本発明の扉装置の第4の実施の形態
の構成を図8ないし図10を参照して説明する。なお、
上記第1の実施の形態と略同一部分については同一符号
を付してその説明を省略する。
【0139】図8ないし図10において、141 は扉装置
であり、この扉装置141 は下部に前記ベルト機構120 を
備えるとともに、上部に後述の連動手段としてのレージ
トング機構171 を備える。また、この扉装置141 は、家
具本体1の第1の下ガイドレール21内に固着され、開口
部6の閉塞時に、第2の扉体143 および第3の扉体144
を閉塞位置に係脱自在に係止する図5に示すストッパー
体27、或いは、図6に示すストッパー体121 を備える。
【0140】そして、第1の扉体142 の上部のほぼ中央
に位置して、金属製等のリンク支持体150 が固着されて
いる。このリンク支持体150 は略矩形状の取付部151 を
有し、この取付部151 の上端部から後方に向って細長板
状の支持部152 が連続して形成されている。そして、こ
の支持部152 の後方の一端部は略円弧状に形成され、そ
の円のほぼ中心位置には支軸取付孔153 が形成されてい
る。
【0141】また、第2の扉体143 の上部右側に固着し
た上外ランナー体156 の取付部157の水平部には、この
水平部の全面とほぼ接触した状態で左側リンク取付体15
8 がねじ159 にて固着されている。そして、この左側リ
ンク取付体158 の後方の一端部は、略円弧状に形成され
その円のほぼ中心位置には左側支軸取付孔160 が形成さ
れている。
【0142】さらに、第3の扉体144 の上部左側に固着
した上外ランナー体161 の取付部162 の水平部163 に
は、この水平部163 の全面とほぼ接触した状態で右側リ
ンク取付体164 がねじ165 にて固着されている。そし
て、この右側リンク取付体164 の後方の一端部は、略円
弧状に形成されその円のほぼ中心位置には右側支軸取付
孔166 が形成されている。
【0143】一方、図8ないし図10において、171 は
連動手段としてのレージトング機構であり、このレージ
トング機構171 は、複数のクロスリンク体172 にて構成
されている。
【0144】そして、各クロスリンク体172 は、同じ長
さの細長板状の二つのリンク片173,173 にて構成さ
れ、各リンク片173 は中央部である交差部に形成した連
結用孔174 に挿通されている連結軸175 にて回動自在に
連結されている。
【0145】また、このクロスリンク体172 を構成する
各リンク片173 の両端部に形成した連結用孔174 に挿通
されている連結軸175 にて隣接するクロスリンク体172
が順次回動自在に連結されている。
【0146】さらに、このレージトング機構171 の左端
に位置するクロスリンク体172aを構成するリンク片173a
は、他のクロスリンク体172 を構成するリンク片173 の
長さのほぼ2分の1の長さであり、両端部にのみ連結用
孔174a,174aが形成されている。このため、左側である
一端部が、二つのリンク片173a,173aが交差する交差部
となっている。また、これら連結用孔174a,174aのう
ち、一端部に形成した一方の連結用孔174aには、他の連
結用孔174a に貫通した連結軸175 より長い長さの支軸
175aが貫通されている。そして、この支軸175aの上端部
は、前記第2の扉体143 に取り付けた左側リンク取付体
158 の左側支軸取付孔160 に挿通され、この左側リンク
取付体158 に固着されている。また、他方の連結用孔17
4aには、他のクロスリンク体172 を回動自在に連結する
連結軸175 が挿通されて、一組のリンク片173a,173aが
回動自在に連結されている。
【0147】また、同様に、このレージトング機構171
の右端に位置するクロスリンク体172bを構成するリンク
片173bは、他のクロスリンク体172 を構成するリンク片
173の長さのほぼ2分の1の長さであり、両端部にのみ
連結用孔174b,174bが形成されている。このため、右側
である一端部が、二つのリンク片173b,173bが交差する
交差部となっている。これら連結用孔174b,174bのう
ち、一端部に形成した一方の連結用孔174bには、他の連
結用孔174 に貫通した連結軸175 より長い長さの支軸17
5bが挿通されている。この支軸175bの上端部は、前記第
3の扉体144 に取り付けた右側リンク取付体164 の右側
支軸取付孔165 に挿通され、この右側リンク取付体164
に固着されている。また、他方の連結用孔174bには、他
のクロスリンク体172 を回動自在に連結する連結軸175
が挿通されて、一組のリンク片173b,173bが回動自在に
連結されている。
【0148】さらに、このレージトング機構171 の中央
に位置するクロスリンク体172 を構成するリンク片173
の交差部に形成した連結用孔174 には、他の連結用孔17
4 に貫通した連結軸175 より長い長さの支軸175cが挿通
されている。そして、この支軸175cの下端部は、前記第
1の扉体142 に取り付けたリンク支持体150 の支持部15
2 に形成した支軸取付孔153 に挿通され、このリンク支
持体150 に固着されている。また、両端部の連結用孔17
4cには、他のクロスリンク体172 を回動自在に連結する
連結軸175 が挿通されている。
【0149】従って、レージトング機構171 の中央部が
前記第1の扉体142 に連結され、レージトング機構171
の一端部である左端部が前記第2の扉体143 に連結さ
れ、レージトング機構171 の他端部である右端部が前記
第3の扉体144 に連結された構成となり、このレージト
ング機構171 の中央部を中心として両側が左右方向に向
って互いに異なる方向に伸縮する。
【0150】なお、このレージトング機構171 が伸びた
状態となる各クロスリンク体172 のリンク片173 が所定
の角度をもってクロスして位置する状態で、前記家具本
体1の開口部6が閉塞され、また、このレージトング機
構171 が縮んだ状態となる各クロスリンク体172 のリン
ク片173 がほぼ並んで位置する状態で、前記家具本体1
の開口部6が開口する。
【0151】そして、この扉装置141 の備えたベルト機
構120 は、上記扉装置41の場合と同様に作用し、この扉
装置141 の備えたレージトング機構171 は次のように作
用する。
【0152】第2の扉体143 および第3の扉体144 が、
ストッパー体27,121 にて、開口部6の閉塞位置に係止
され、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞状態から、第
2の扉体143 および第3の扉体144 のいずれか一方の扉
体のストッパー体27,121 による係止が解除された状態
で、この第2の扉体143 および第3の扉体144 のいずれ
か一方の扉体を開口部6を開く方向に移動させると、複
数のクロスリンク体172 の二つのリンク片173 ,173 が
交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動する。
【0153】そして、この各リンク片173 の回動によ
り、レージトング機構171 が左右方向に向って縮み、第
1の扉体142 がこの第2の扉体143 および第3の扉体14
4 のいずれか一方の扉体と同方向に機械的に効率よく確
実に連動移動する。
【0154】この連動移動の結果、一つの作業で、第1
の扉体142 に第2の扉体143 および第3の扉体144 が重
なり、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側が開い
た一側開口状態になる。
【0155】或いは、開口部6の閉塞状態から、第2の
扉体143 および第3の扉体144 のいずれか一方の扉体の
係止が解除された状態で、第1の扉体142 を開口部6を
開く方向に移動させると、複数のクロスリンク体172 の
二つのリンク片173 ,173 が交差部を中心としてそれぞ
れ異なる方向に回動する。
【0156】そして、この各リンク片173 の回動により
レージトング機構171 が左右方向に向って縮み、第2の
扉体143 および第3の扉体144 のいずれか一方の扉体
が、この第1の扉体142 と同方向に機械的に効率よく確
実に連動移動する。
【0157】この連動移動の結果、一つの作業で、第1
の扉体142 に第2の扉体143 および第3の扉体144 が重
なり、家具本体1の開口部6の左右いずれか一側が開い
た一側開口状態になる。
【0158】一方、この一側開口状態から、開口部6の
開口位置に位置し、ストッパー体27,121 による係止が
解除された第2の扉体143 および第3の扉体144 のいず
れか一方の扉体を開口部6を閉じる方向に移動させる
と、複数のクロスリンク体172の二つのリンク片173 ,1
73 が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動す
る。
【0159】そして、この各リンク片173 の回動によ
り、レージトング機構171 が左右方向に向って伸び、第
1の扉体142 がこの開口部6の開口位置に位置し係止が
解除された第2の扉体143 および第3の扉体144 のいず
れか一方の扉体と同方向に機械的に効率よく確実に連動
移動する。
【0160】この連動移動の結果、一つの作業で、第1
の扉体142 の左右両側に第2の扉体143 および第3の扉
体144 が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞
状態になる。
【0161】或いは、開口部6の一側開口状態から、第
1の扉体142 を開口部6を閉じる方向に移動させると、
複数のクロスリンク体172 の二つのリンク片173 ,173
が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動する。
【0162】そして、この各リンク片173 の回動によ
り、レージトング機構171 が左右方向に向って伸び、開
口部6の開口位置に位置し係止が解除された第2の扉体
143 および第3の扉体144 のいずれか一方の扉体がこの
第1の扉体142 と同方向に機械的に効率よく確実に連動
移動する。
【0163】この連動移動の結果、一つの作業で、第1
の扉体142 の左右両側に第2の扉体143 および第3の扉
体144 が位置して、家具本体1の開口部6が閉じた閉塞
状態になる。
【0164】一方、家具本体1の開口部6の左右いずれ
か一側が開口した一側開口状態から、開口部6の閉塞位
置に位置する第3の扉体144 または第2の扉体143 のス
トッパー体27,121 による係止が解除された状態で、こ
の開口部6の閉塞位置に位置する第3の扉体144 または
第2の扉体143 を開口部6を開く方向に移動させると、
複数のクロスリンク体172 の二つのリンク片173 ,173
が交差部を中心としてそれぞれ異なる方向に回動できな
い状態にあり、各リンク片173 は回動せず、レージトン
グ機構171 が左右方向に向って伸縮しないため、第1の
扉体142 に第2の扉体143 および第3の扉体144 が重な
った状態で、第2の扉体143 または第3の扉体144 と第
1の扉体142 とが同方向に確実に連動移動する。
【0165】この連動移動の結果、一つの作業で、家具
本体1の開口部6の他側が開口した他側開口状態にな
る。
【0166】このように、上記第4の実施の形態では、
ベルト機構120 およびレージトング機構171 を備えるた
め、第2の扉体143 および第3の扉体144 が開口部6の
閉塞位置に係脱自在に係止されている場合において、そ
れぞれ一つの作業で家具本体1の開口部6の左右いずれ
か一側を機械的に効率よく、更に確実に最大限に開閉で
き、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0167】また、家具本体1の開口部6の両側を順に
機械的に効率よく、更に確実に最大限に開口する際にお
いても、三つの扉体が個々に移動するものに比して、煩
雑な開閉作業を伴わない。また、上記第1の実施の形態
と同様の効果も奏する。
【0168】なお、上記第1の実施の形態ないし第4の
実施の形態においては、連動手段はベルト機構120 およ
びレージトング機構171 の少なくとも一方を備えた構成
として説明したが、これらベルト機構120 およびレージ
トング機構171 の他に、例えば、図11に示すように、
第2の扉体43および第3の扉体44に、互いに対向するラ
ック178 ,179 を設け、かつ、第1の扉体42にこれら両
ラック178 ,179 に噛み合うピニオン180 を設けた構成
とすることもできる。この場合には、三つの扉体が個々
に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない効
果に加え、ベルト機構120 、レージトング機構171 に比
して、部品点数を少なくでき、製造コストを低減でき
る。
【0169】なお、ベルト機構120 およびレージトング
機構171 に、このラック178 ,179およびピニオン180
による連動手段を含め、これら3種の連動手段を上記第
1の実施の形態ないし第4の実施の形態において、自由
に組み合わせることもできる。
【0170】次に、本発明の扉装置の第5の実施の形態
の構成を図12(a)および図12(b)を参照して説
明する。なお、上記第1の実施の形態と略同一部分につ
いては同一符号を付してその説明を省略する。
【0171】図12(a)において、181 は扉装置であ
り、この扉装置181 は、下部にベルト機構120 を備えた
上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体182 を有
している。
【0172】この第1の扉体182 は、図12(a)およ
び図12(b)には図示しないが、図3に示す上端部の
左右側に固着された上ランナー体45,45、下端部の左右
側に設けられた下ガイドローラ58等を介して第2のガイ
ドレール26に移動自在に配設されている。そして、この
第1の扉体182 は、家具本体1の開口部6の閉塞時に
は、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
【0173】また、前記扉装置181 は、前記第1の扉体
182 の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有
し、上下方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体183
を有している。
【0174】この第2の扉体183 は、図12(a)およ
び図12(b)には図示しないが、図3に示す上端部の
左右側に固着された上外ランナー体75,75、下端部の左
右側に設けられた下外ガイドローラ88,88等を介して、
第3のガイドレール186 に移動自在に配設されている。
【0175】なお、この第3のガイドレール186 は、第
3の下ガイドレール187 と後述の図13に示す第3の上
ガイドレール188 とで構成される。この第3の下ガイド
レール187 は、取付板17と仕切片20とこの仕切片20の後
方に形成した仕切片189 とにて形成されている。また、
図13に示す第3の上ガイドレール188 は、上レール体
10の上面部に、第2の上ガイドレール13の後側に位置し
て一体に凹溝状に形成されている。
【0176】そして、この第2の扉体183 は、家具本体
1の開口部6の閉塞時には、この開口部6のほぼ左側を
閉塞する。また、この第2の扉体183 は、第1の扉体18
2 の移動軌跡に沿った前側を移動するため、開口部6の
開口時には、図12(b)に示すように、この第2の扉
体183 は第1の扉体182 のほぼ前方に位置する。なお、
上記第1の実施の形態とは異なり、第2の扉体43の下ラ
ンナー体82と、第3の扉体44の下ランナー体101 とは、
上下方向の高さ位置が異なり、開口部6の閉塞の際に当
接する構成とはなっていない。
【0177】さらに、この扉装置181 は、前記第1の扉
体182 の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを
有し、上下方向に縦長の長方形状で板状の第3の扉体18
4 を有している。
【0178】この第3の扉体184 は、図12(a)およ
び図12(b)には図示しないが、図3に示す上端部の
左右側に固着された上外ランナー体75,75、下端部の左
右側に設けられた下外ガイドローラ88,88等を介して、
第1のガイドレール25に移動自在に配設されている。そ
して、この第3の扉体184 は、開口部6の閉塞時には、
この開口部6のほぼ右側を閉塞する。また、この第3の
扉体184 は、第1の扉体182 の移動軌跡に沿った後側を
移動するため、開口部6の開口時には、図12(b)に
示すように、この第3の扉体184 は第1の扉体182 のほ
ぼ後方に位置する。
【0179】なお、第2の扉体183 の左下端部に固着し
た下ランナー体81および第3の扉体184 の右下端部に固
着した下ランナー体102 には、必要に応じて係止軸87を
設ける。また、開口部6の閉塞時に、この係止軸87を保
持した状態で係止して、第2の扉体183 および第3の扉
体184 を閉塞位置に係脱自在に係止するストッパー体2
7、或いは、ストッパ−体121 を、必要に応じて、第1
のガイドレール25、第2のガイドレール26または第3の
ガイドレール186 内の所定位置に設ける。
【0180】そして、この扉装置181 は、ベルト機構12
0 を備えるため、第1の扉体182 、第2の扉体183 およ
び第3の扉体184 のいずれか一つの扉体に開閉方向の力
を加えると、このベルト機構120 にて、第2の扉体183
と第3の扉体184 とに互いに異なる移動方向の力が作用
し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動する。
【0181】よって、この連動移動の結果、第2の扉体
183 および第3の扉体184 が、ストッパー体27、或い
は、ストッパー体121 で開口部6の閉塞位置に係止され
ていない場合には、例えば、それぞれ一つの作業で家具
本体1の開口部6の両側を確実に最大限に開閉でき、ま
た、第2の扉体183 および第3の扉体184 が、例えば、
ストッパー体27、或いは、ストッパー体121 で開口部6
の閉塞位置に係脱自在に係止されている場合には、例え
ば、それぞれ一つの作業で家具本体1の開口部6の左右
いずれか一側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業
を伴わず、また、開口部6の両側を順に確実に最大限に
開口する際においても、三つの扉体が個々に移動するも
のに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0182】また、図12(b)に示すように、開口部
6の開口時に、第1の扉体182 に第2の扉体183 および
第3の扉体184 をほぼ三重に重なる状態にでき、2枚か
らなる扉装置に比して最大の開口量を増やすことができ
る。
【0183】さらに、例えば、第3の扉体184 の後面の
左端部であって、所定の高さ位置、つまり使用者が操作
し易い高さ位置に、例えば凹状の取手等の操作部190 が
形成されている場合には、図12(b)に示すように、
開口部6の左側が開いた左側開口状態から、一つの作業
で開口部6の右側が開いた右側開口状態にする際に、こ
の操作部188 にて、開口部6の閉塞位置に位置する第3
の扉体184 に容易に左向きの力を加えることができる。
よって、より簡単な一つの作業で開口部6の右側が開い
た右側開口状態にできる。
【0184】なお、上記第5の実施の形態においては、
第2の扉体183 は、第1の扉体182の移動軌跡に沿った
前側を移動し、かつ、第3の扉体184 は、第1の扉体18
2 の移動軌跡に沿った後側を移動する構成として説明し
たが、第2の扉体183 が、第1の扉体182 の移動軌跡に
沿った後側を移動し、かつ、第3の扉体184 が、第1の
扉体182 の移動軌跡に沿った前側を移動する構成でもよ
い。なお、この場合には、例えば、第2の扉体183 の後
面の右端部であって、所定の高さ位置に、例えば凹状の
取手等の操作部を形成すると、開口部6の両側を順によ
り確実に最大限に開口できる。
【0185】次に、本発明の扉装置の第6の実施の形態
の構成を図13ないし図15を参照して説明する。な
お、上記第1の実施の形態ないし第5の実施の形態と略
同一部分については、適宜同一符号を付してその説明を
省略する。
【0186】図13ないし図15において、201 は扉装
置であり、この扉装置201 は、上下方向に縦長の長方形
状で板状の第1の扉体202 を有している。この第1の扉
体202 は、家具本体1の開口部6の閉塞時には、図13
に示すように、この開口部6のほぼ中央を閉塞する。
【0187】そして、この第1の扉体202 の上端部に
は、左右側に位置して上ランナー体45a がそれぞれ図示
しないねじにて固着されている。そして、この上ランナ
ー体45a は、例えば金属製の断面略コ字状の取付部46a
を有し、この取付部46a の後側の垂直部の前面にはロー
ラ部48が取り付けられている。このローラ部48は回転自
在な上ガイドローラ49を有し、このローラ部48の下面か
ら突出した回転自在の上ガイドローラ49の一部が、第2
の上ガイドレール13上に移動自在に係合している。
【0188】一方、この第1の扉体202 の下端部には、
左右側に位置して第1の下ランナー体211 が固着されて
いる。そして、この第1の下ランナー体211 は、金属製
の略断面L字状の取付部213 を有し、この取付部213 の
水平部214 の後端のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸
215 が立設されている。この中空軸215 内には、上下に
移動可能にローラ軸216 が挿通され、このローラ軸216
の上端部には第1の下ガイドローラ218 が回転自在に取
り付けられている。なお、このローラ軸216 の下端部に
は外周に突出した抜止め部219 が一体に形成されてい
る。
【0189】そして、この第1の下ガイドローラ218
は、ばね220 にて取付部213 の水平部214 に対して上方
に付勢され、前記第2の下ガイドレール22内に移動自在
に位置している。
【0190】なお、ローラ軸216 が中空軸215 に対して
上下に移動可能であり、第1の下ガイドローラ218 をば
ね220 の付勢に反して下方に位置させて、第1の扉体20
2 の取り付け、取り外しが行われる。
【0191】また、扉装置201 は、第1の扉体202 の左
右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下
方向に縦長の長方形状で板状の第2の扉体203 を有して
いる。この第2の扉体203 は、家具本体1の開口部6の
閉塞時には、図13に示すように、この開口部6のほぼ
左側を閉塞する。
【0192】そして、この第2の扉体203 の上端部に
は、左右側に位置して上外ランナー体75a ,156aがそれ
ぞれ図示しないねじにて固着されている。そして、これ
ら上外ランナー体75a ,156aは、例えば金属製の断面略
L字状の取付部76a を有し、この取付部76a の水平部の
後面にはローラ部78が取り付けられている。このローラ
部78は回転自在な上外ガイドローラ79を有し、このロー
ラ部78の下面から突出した回転自在の上外ガイドローラ
79の一部が、第1の上ガイドレール12上に移動自在に係
合している。
【0193】一方、この第2の扉体203 の下端部には、
左右側に位置して下ランナー体81a,82a が固着されて
いる。そして、この下ランナー体81a ,82a は、金属製
の略断面L字状の取付部83a を有し、この取付部83a の
水平部84a のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸85が立
設されている。この中空軸85内には、上下に移動可能に
ローラ軸86が挿通され、このローラ軸86の上端部には下
外ガイドローラ88が回転自在に取り付けられている。
【0194】そして、この下外ガイドローラ88は、ばね
90にて取付部83a の水平部84b に対して上方に付勢さ
れ、前記第1の下ガイドレール21内に移動自在に位置し
ている。
【0195】また、扉装置201 は、第1の扉体202 の左
右方向の長さとほぼ等しい左右方向の長さを有し、上下
方向に縦長の長方形状で板状の第3の扉体204 を有して
いる。この第3の扉体204 は、家具本体1の開口部6の
閉塞時には、図13に示すように、この開口部6のほぼ
右側を閉塞する。
【0196】そして、この第3の扉体204 の上端部に
は、左右側に位置して上外ランナー体161b,75b がそれ
ぞれ図示しないねじにて固着されている。そして、これ
ら上外ランナー体161b,75b は、例えば金属製の断面略
コ字状の取付部76b を有し、この取付部76b の前側の垂
直部が第3の扉体204 の後面の上端部に接触した状態で
固着されており、この取付部76b の後側の垂直部の前面
にはローラ部78が取り付けられている。このローラ部78
は回転自在な上外ガイドローラ79を有し、このローラ部
78の下面から突出した回転自在の上外ガイドローラ79の
一部が、第3の上ガイドレール188 上に移動自在に係合
している。
【0197】一方、この第3の扉体204 の下端部には、
左右側に位置して下ランナー体81b,82b が固着されて
いる。そして、この下ランナー体81b ,82b は、金属製
の略断面L字状の取付部83b を有し、この取付部83b の
水平部84b の後端のほぼ中央部には、略円筒状の中空軸
85が立設されている。この中空軸85内には、上下に移動
可能にローラ軸86が挿通され、このローラ軸86の上端部
には下外ガイドローラ88が回転自在に取り付けられてい
る。
【0198】そして、この下外ガイドローラ88は、ばね
90にて取付部83b の水平部84b に対して上方に付勢さ
れ、前記第3の下ガイドレール187 内に移動自在に位置
している。
【0199】さらに、この扉装置201 は、図15に示す
ように、第1の扉体202 、第2の扉体203 および第3の
扉体204 の上部後面にレージトング機構171 を備えてい
る。
【0200】このレージトング機構171 は、第4の実施
の形態の扉装置141 とは異なり、リンク支持体150 、左
側リンク取付体158 、右側リンク取付体164 の部材を用
いることなく、第1の扉体202 、第2の扉体203 および
第3の扉体204 の上部後面に取り付けられている。
【0201】すなわち、このレージトング機構171 の左
端に位置するクロスリンク体172aのリンク片173aに形成
された連結用孔174aに貫通した支軸175aの先端部が、第
2の扉体203 の後面の上部右端部に固着されている。ま
た、レージトング機構171 の右端に位置するクロスリン
ク体172bのリンク片173bに形成された連結用孔174bに貫
通した支軸175bの先端部が、第3の扉体204 の後面の上
部右端部に固着されている。さらに、レージトング機構
171 の中央に位置するクロスリンク体172 のリンク片17
3 に形成された連結用孔174 に貫通した支軸175cの先端
部が、第1の扉体202 の後面の上部右端部に固着されて
いる。こうして、レージトング機構171の中央部が第1
の扉体202 に連結され、レージトング機構171 の一端部
である左端部が第2の扉体203 に連結され、レージトン
グ機構171 の他端部である右端部が第3の扉体204 に連
結された構成となり、このレージトング機構171 の中央
部を中心として両側が左右方向に向って互いに異なる方
向に伸縮する。
【0202】そして、この扉装置201 は、レージトング
機構171 を備えるため、第1の扉体202 、第2の扉体20
3 および第3の扉体204 のいずれか一つの扉体に開閉方
向の力を加えると、このレージトング機構171 にて、第
2の扉体202 と第3の扉体203 とに互いに異なる移動方
向の力が作用し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動
する。
【0203】よって、この扉体の連動移動の結果、第2
の扉体203 および第3の扉体204 が、ストッパー体27、
或いは,ストッパー体121 で開口部6の閉塞位置に係止
されていない場合には、例えば、それぞれ一つの作業
で、家具本体1の開口部6の両側を確実に最大限に開閉
でき、また、第2の扉体203 および第3の扉体204 が、
例えば、ストッパー体27、或いは,ストッパー体121 で
開口部6の閉塞位置に係脱自在に係止されている場合に
は、例えば、それぞれ一つの作業で、家具本体1の開口
部6の左右いずれか一側を確実に最大限に開閉でき、煩
雑な開閉作業を伴わず、また、開口部6の両側を順に確
実に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々
に移動する構造に比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0204】また、開口部6の開口時には、第1の扉体
202 に第2の扉体203 および第3の扉体204 をほぼ三重
に重なる状態にでき、2枚からなる扉装置に比して最大
の開口量を増やすことができる。
【0205】さらに、例えば、第2の扉体203 の後面の
右端部であって、所定の高さ位置、つまり使用者が操作
し易い高さ位置に、例えば凹状の取手等の操作部が形成
されている場合には、開口部6の右側が開いた右側開口
状態から、一つの作業で開口部6の左側が開いた左側開
口状態にする際に、この操作部にて、開口部6の閉塞位
置に位置する第2の扉体203 に容易に右向きの力を加え
ることができる。よって、より簡単な一つの作業で開口
部6の左側が開いた左側開口状態にできる。
【0206】また、レージトング機構171 が、第1の扉
体202 、第2の扉体203 および第3の扉体204 の上部後
面に、このレージトング機構171 の細長板状のリンク片
173の上面および下面に沿った方向が垂直方向になるよ
うに取り付けられているため、これら複数の板状のリン
ク片173 の上面に、ほこり等が積もりにくく、レージト
ング機構171 の作動不良を防止でき、扉装置201 のメン
テナンス性の向上を図ることができる。さらに、取付け
に際し、リンク支持体150 、左側リンク取付体158 、右
側リンク取付体164 の部材等の部材を必要としないた
め、部品点数を少なくすることができ、製造コストを低
減できる。
【0207】次に、本発明の扉装置の第7の実施の形態
の構成を図16ないし図21を参照して説明する。な
お、上記第1の実施の形態ないし第6の実施の形態と略
同一部分については適宜同一符号を付してその説明を省
略する。
【0208】図17において、2aは家具本体1の天板で
あり、この天板2aの前端下面部には、互いに平行な左右
方向に長手方向を有する3本の上レール体231 ,232 ,
233が取り付けられている。これら3本の上レール体231
,232 ,233 は、アルミニウム等にて断面略コ字状に
形成され、各上レール体231 ,232 ,233 は下向きに開
口している。
【0209】一方、3aは家具本体1の底板であり、この
底板3aの前端上面部には、互いに平行な左右方向に長手
方向を有する3本の下レール体235 ,236 ,237 が取り
付けられている。これら3本の下レール体235 ,236 ,
237 は、アルミニウム等にて上面部が略V字状の凹溝状
に形成されている。
【0210】また、この底板3aの前端上面部の右端に、
図20(a)に示すように、3本の下レール体235 ,23
6 ,237 のうち前方に位置する下レール体235 の右端部
に接触した状態で、係止手段としてのストッパー体238
がねじ239 にて固着されている。このストッパー体238
は合成樹脂等にて略直方体状に形成され、このストッパ
ー体238 の右側上面には、上方に向って突出した係止突
出部240 が一体に形成されている。この係止突出部240
は右端側から左端側に向って縮んだ形状、つまり、この
係止突出部240 の横断面は先端部が略円弧状の略台形形
状に形成されている。
【0211】なお、この底板3aの前端上面部の左端に
も、3本の下レール体235 ,236 ,237 のうち後方に位
置する下レール体237 の左端部に接触した状態で、スト
ッパー体238 がねじにて固着されている。
【0212】また、図16、図17および図21におい
て、241 は扉装置であり、この扉装置241 は、上下方向
に縦長の長方形状で板状の第1の扉体242 を有し、この
第1の扉体242 は、家具本体1の開口部6の閉塞時に
は、図16に示すように、この開口部6のほぼ中央を閉
塞する。また、この扉装置241 は、開口部6の閉塞時に
おいて、この第1の扉体242 のそれぞれ左右両側に位置
する第2の扉体243 と第3の扉体244 とを有している。
【0213】なお、第2の扉体243 が、第1の扉体242
に対し後方に位置して第1の扉体242 の移動軌跡に沿っ
た後側を移動し、また、第3の扉体244 が、第1の扉体
242に対し前方に位置して第1の扉体242 の移動軌跡に
沿った前側を移動する。
【0214】まず、この第1の扉体242 の上端部には、
左右端に位置してプーリ受け体245,246 が図示しない
ねじにて固着されている。そして、図18に示すよう
に、この第1の扉体242 の左端に位置するプーリ受け体
245 は、例えば、スチール製で左右方向に長手状の板状
に形成されている。
【0215】さらに、このプーリ受け体245 の左側上部
には、左側プーリシャフト65が上方に立設され、この左
側プーリシャフト65には、左側プーリ66が回動自在に取
り付けられている。また、このプーリ受け体245 のほぼ
中央部には、軸貫通用孔248が形成されている。
【0216】一方、第1の扉体242 の上端部左端には、
ピボット体250 が圧入されている。このピボット体250
は合成樹脂で成形した円筒状の筒部材251 を有し、この
筒部材251 内には、図示しないコイルスプリングが収納
されている。さらに、この筒部材251 内にはピボット軸
252 が上下方向に移動可能に挿入され、このピボット軸
252 の下端部がコイルスプリングにて上方に付勢されて
いる。
【0217】そして、このピボット軸252 が、プーリ受
け体245 の軸貫通用孔248 に貫通され、このピボット軸
252 の上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第1
の上ガイド体253 が回動可能に取り付けられている。さ
らに、この第1の上ガイド体253 は、天板2aに取り付け
た上レール体232 内に摺動自在に係合している。
【0218】また一方、第1の扉体242 の右端に位置す
るプーリ受け体246 も、例えば、スチール製で左右方向
に長手状の板状に形成され、このプーリ受け体246 の右
側上部には、右側プーリシャフト67が上方に立設され、
この右側プーリシャフト67には、右側プーリ68が回動自
在に取り付けられている。
【0219】なお、この右端に位置するプーリ受け体24
6 は、左端に位置するプーリ受け体245 と左右対称であ
り、プーリ受け体246 のほぼ中央部に形成された軸貫通
用孔258 には、ピボット体250 と同一構造のピボット体
260 のピボット軸262 が貫通されている。また、このピ
ボット軸262 の上端部には、合成樹脂で成形した略円形
状の第1の上ガイド体263 が回動可能に取り付けられて
いる。さらに、この第1の上ガイド体263 は、天板2aに
取り付けた上レール体232 内に摺動自在に係合してい
る。
【0220】さらに、これら左側プーリ66と右側プーリ
68とには、無端環状のベルト体70、例えば、内周面に凹
凸部を形成したタイミングベルトが掛け渡されている。
【0221】また、この第1の扉体242 の下端部には、
左右側に位置して、底板3aに取り付けた下レール体236
内に摺動自在に係合する回動自在な第1の下ガイドロー
ラ265 が取り付けられている。
【0222】一方、扉装置241 が有する第2の扉体243
は、第1の扉体242 の左右方向の長さとほぼ等しい左右
方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に
形成され、この第2の扉体243 は、家具本体1の開口部
6の閉塞時には、図16に示すように、この開口部6の
ほぼ左側を閉塞する。
【0223】そして、この第2の扉体243 の上端部に
は、左右端に位置してピボット受用板267 ,268 が図示
しないねじにて固着されている。この第2の扉体243 の
左端に位置するピボット受用板267 は、例えば、スチー
ル製で左右方向に長手状の板状に形成され、このピボッ
ト受用板267 の左部に形成された軸貫通用孔269 には、
ピボット体250 と同一構造のピボット体270 のピボット
軸272 が貫通されている。また、このピボット軸272 の
上端部には、合成樹脂で成形した略円形状の第2の上ガ
イド体273 が回動可能に取り付けられている。さらに、
この第2の上ガイド体273 は、天板2aに取り付けた上レ
ール体233 内に摺動自在に係合している。
【0224】さらに、第2の扉体243 の右端に位置する
ピボット受用板268 も、例えば、スチール製で左右方向
に長手状の板状に形成され、このピボット受用板268 の
右部に形成された軸貫通用孔275 には、ピボット体250
と同一構造のピボット体280のピボット軸282 が貫通さ
れている。また、このピボット軸282 の上端部には、合
成樹脂で成形した略円形状の第2の上ガイド体283 が回
動可能に取り付けられている。さらに、この第2の上ガ
イド体283 は、天板2aに取り付けた上レール体233 内に
摺動自在に係合している。
【0225】また、このピボット受用板268 の前端部に
は、図19に示すように、上方に向って略長方形状の伝
達体取付部285 が一体に形成されている。この伝達体取
付部285 の左側には二つのねじ用孔286 ,286 が形成さ
れている。
【0226】そして、これら二つのねじ用孔286 ,286
にねじ287 ,287 が挿入されて、この伝達体取付部285
に、断面略コ字状の左側伝達体95が固着されている。こ
の左側伝達体95の内面にはベルト体70の凹凸部に対応す
る凸凹部が形成され、この左側伝達体95の凸凹部にベル
ト体70の凹凸部が嵌合されている。そして、この左側伝
達体95にて、ベルト体70の一側である後側に、第2の扉
体243 がピボット受用板268 を介して、連結されてい
る。
【0227】また、この第2の扉体243 の下端部には、
左右側に位置して、底板3aに取り付けた下レール体237
内に摺動自在に係合する回動自在な第2の下ガイドロー
ラ288 が取り付けられている。
【0228】一方、扉装置241 が有する第3の扉体244
は、第1の扉体242 の左右方向の長さとほぼ等しい左右
方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に
形成され、この第3の扉体244 は、家具本体1の開口部
6の閉塞時には、図16に示すように、この開口部6の
ほぼ右側を閉塞する。なお、この第3の扉体244 は、第
2の扉体243 と左右対称であり、第2の扉体243 と略同
一構造部分については、適宜同一符号を付してその説明
を省略する。
【0229】この第3の扉体244 の上端部には、左右端
に位置してピボット受用板292 ,293 が図示しないねじ
にて固着されている。
【0230】そして、この第3の扉体244 の左端に位置
するピボット受用板292 の前端部には、上方に向って略
長方形状の伝達体取付部295 が一体に形成され、この伝
達体取付部295 に断面略コ字状の右側伝達体115 がねじ
297 にて固着されている。
【0231】さらに、この右側伝達体115 の内面にはベ
ルト体70の凹凸部に対応する凸凹部が形成され、この右
側伝達体115 の凸凹部にベルト体70の凹凸部が嵌合され
ている。そして、この右側伝達体115 にて、ベルト体70
の一側の移動方向とは反対方向に移動する他側である前
側に、第3の扉体244 がピボット受用板292 を介して、
連結されている。
【0232】また、ピボット受用板292 の軸貫通用孔27
5 に貫通したピボット体280 のピボット軸282 の上端部
には、合成樹脂で成形した略円形状の第3の上ガイド体
303が回動可能に取り付けられ、この第3の上ガイド体3
03 は、天板2aに取り付けた上レール体231 内に摺動自
在に係合している。
【0233】さらに、第3の扉体244 の右端に位置する
ピボット受用板293 の軸貫通用孔269 に貫通したピボッ
ト体270 のピボット軸272 の上端部には、合成樹脂で成
形した略円形状の第3の上ガイド体313 が回動可能に取
り付けられている。さらに、この第3の上ガイド体313
は、天板2aに取り付けた上レール体231 内に摺動自在に
係合している。
【0234】また、この第3の扉体244 の下端部には、
左右側に位置して、底板3aに取り付けた下レール体235
内に摺動自在に係合する回動自在な第3の下ガイドロー
ラ318 が取り付けられている。
【0235】さらに、この第3の扉体244 の下端部の右
端には、図20(a)に示す、ストッパー受体320 がね
じ321 にて固着されている。このストッパー受体320 は
合成樹脂等にて横断面が略コ字状をなす形状に形成され
ている。また、このストッパー受体320 の内面には、図
20(b)に示すように、一端側から他端側に向って拡
開状に傾斜した案内面322 ,322 が形成され、この案内
面322 ,322 の内端部に、これら案内面322 ,322 の内
端間の寸法より内側間の寸法が大きい略長方形状の係止
凹部323 が形成されている。
【0236】そして、底板3aの上面部右端に固着したス
トッパー体238 の係止突出部240 が、ストッパー受体32
0 の案内面322 ,322 に案内され、この係止突出部240
がストッパー受体320 の係止凹部323 に保持されること
により、このストッパー体238 によって第3の扉体244
が第1の扉体242 の右側の閉塞位置に係脱自在に係止さ
れる。
【0237】なお、第2の扉体243 の下端部の左端に
も、ストッパー受体320 がねじにて固着され、底板3aの
上面部左端にに固着したストッパー体238 の係止突出部
240 が、ストッパー受体320 の案内面322 ,322 に案内
され、この係止突出部240 がストッパー受体320 の係止
凹部323 に保持されることにより、このストッパー体23
8 によって第2の扉体243 が第1の扉体242 の左側の閉
塞位置に係脱自在に係止される。
【0238】また、左側プーリ66、右側プーリ68、ベル
ト体70、左側伝達体95、右側伝達体115 などにて連動手
段としてのベルト機構120 が構成される。
【0239】そして、この扉装置241 は、ベルト機構12
0 を備えるため、第1の扉体242 、第2の扉体243 およ
び第3の扉体244 のいずれか一つの扉体に開閉方向の力
を加えると、このベルト機構120 にて、第2の扉体242
と第3の扉体243 とに互いに異なる移動方向の力が作用
し、少なくとも一つの他の扉体が連動移動する。
【0240】よって、この連動移動の結果、それぞれ一
つの作業で、図21に示すように、第1の扉体242 に第
2の扉体243 および第3の扉体244 が確実に三重に重な
る状態にでき、家具本体1の開口部6の左右いずれか一
側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わず、
また、開口部6の両側を順に確実に最大限に開口する際
においても、三つの扉体が個々に移動するものに比し
て、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0241】また、開口部6の開口時には、第1の扉体
242 に第2の扉体243 および第3の扉体244 を確実に三
重に重なる状態になるため、2枚からなる扉装置に比し
て最大の開口量を確実に増やすことができる。
【0242】さらに、この扉装置241 自体が家具本体1
内に位置するため、家具本体1の前方にこの扉装置241
自体の厚さ寸法分のスペースを必要としない上、ベルト
機構120 にほこり等が積もりにくく、ベルト機構120 の
作動不良を防止でき、扉装置241 のメンテナンス性の向
上を図ることができる。
【0243】なお、上記第7の実施の形態においては、
扉装置241 がストッパー体238 およびストッパー受体32
0 を有した構成として説明したが、これらストッパー体
238およびストッパー受体320 を有しない構成とする場
合には、第2の扉体243 および第3の扉体244 のいずれ
か一方の扉体に開閉方向の力を加えると、ベルト機構12
0 にて、第2の扉体243 と第3の扉体244 とに互いに異
なる移動方向の力が作用するため、その結果、他方の第
3の扉体244 または第2の扉体243 が、一つの作業で、
図21に示すように、第1の扉体242 に第2の扉体243
および第3の扉体244 が確実に三重に重なる状態にで
き、家具本体1の開口部6の両側を確実に最大限に開閉
できる。
【0244】また、第2の扉体243 の前面部の左側の所
定高さ位置、第2の扉体243 の後面部の左右両側の所定
高さ位置、および、第3の扉体244 の前面部の右側の所
定高さ位置に、凹状の取手等の操作部を設けることによ
り、これら扉体に開閉方向の力を加え行う開閉作業を更
に容易にできる。
【0245】次に、本発明の扉装置の第8の実施の形態
の構成を図22ないし図25を参照して説明する。な
お、上記第1の実施の形態ないし第7の実施の形態と略
同一部分については、適宜同一符号を付してその説明を
省略する。
【0246】この第8の実施の形態に係る図22に示す
扉装置331 は、上記第7の実施の形態に係る扉装置241
に対して、組み立て性の向上を図ったものである。
【0247】まず、上記第7の実施の形態では、天板2a
の前端下面部に3本の上レール体231 ,232 ,233 が取
り付けられた構成として説明したが、これに対して、こ
の第8の実施の形態では、図24および図25に示すよ
うに、家具本体1の天板2aの前端下面部には、アルミニ
ウム等にて成形された左右方向に長手状の上レール体33
2 が取り付けられている。
【0248】そして、この上レール体332 の下面前側お
よび中央には、図示しない第3の上レール部および第1
の上レール部が突出形成され、また、この上レール体33
2 の下面後側には、図24に示すように、第2の上レー
ル部335 が突出形成されている。なお、これらの第1の
上レール部、第2の上レール部335 および第3の上レー
ル部は、互いに対向して位置する断面略L字状でかつ左
右方向に長手状の一対のレール片336 ,336 をそれぞれ
有している。
【0249】一方、前記扉装置331 は、図22に示すよ
うに、上下方向に縦長の長方形状で板状の第1の扉体34
2 を有し、この第1の扉体342 は、家具本体1の開口部
6の閉塞時には、図22に示すように、この開口部6の
ほぼ中央を閉塞する。
【0250】また、この扉装置331 は、開口部6の閉塞
時において、前記第1の扉体342 のそれぞれ左右両側に
位置する第2の扉体343 と第3の扉体344 とを有してい
る。
【0251】なお、第2の扉体343 が、第1の扉体342
に対し後方に位置して第1の扉体342 の移動軌跡に沿っ
た後側を移動し、また、第3の扉体344 が、第1の扉体
342に対し前方に位置して第1の扉体342 の移動軌跡に
沿った前側を移動する。
【0252】まず、前記第1の扉体342 の上端部には、
左右端に位置してプーリ受けユニット345 ,346 が図示
しないねじにて固着されている。
【0253】そして、この第1の扉体342 の左端に固着
されたプーリ受けユニット345 は、例えばスチール製
で、略長方形状の板状に形成された基部348 を有し、こ
の基部348 の左側上部には左側プーリ66a が回動自在に
取り付けられた左側プーリシャフト65が立設され、ま
た、この基部348 のほぼ中央部には軸貫通用孔248 が形
成されている。
【0254】さらに、この基部348 は、左側前面部から
上方に向って一体形成されたのち前方に向って一体形成
された断面略L字状の第1の当接部350 を有するととも
に、左側後面部から上方に向って一体形成されたのち後
方に向って一体形成された断面略L字状の第2の当接部
351 を有している。
【0255】同様に、この第1の扉体242 の右端に固着
されたプーリ受けユニット346 も、例えばスチール製
で、略長方形状の板状に形成された基部348 を有し、こ
の基部348 の右側上部には右側プーリ68a が回動自在に
取り付けられた右側プーリシャフト67が立設され、ほぼ
中央部には軸貫通用孔248 が形成されている。
【0256】さらに、この基部348 は、右側後面部から
上方に向って一体形成されたのち後方に向って一体形成
された断面略L字状の第1の当接部350 を有するととも
に、右側前面部から上方に向って一体形成されたのち前
方に向って一体形成された断面略L字状の第2の当接部
351 を有している。
【0257】そして、これらの左側プーリ66a と右側プ
ーリ68a とには、無端環状のベルト体70a 、例えば、断
面略円形状の丸状ベルトが掛け渡されている。
【0258】さらに、このベルト体70a の一側である後
側には、一側伝達体としての左側伝達体95a が取り付け
られている。なお、この左側伝達体95a は、開口部6の
閉塞時においては、図22に示すように、ベルト体70a
の後側の左端部に位置している。
【0259】一方、このベルト体70a の一側の移動方向
とは反対方向に移動する他側である前側には、他側伝達
体としての右側伝達体115aが取り付けられている。な
お、この右側伝達体115aは、開口部6の閉塞時において
は、図22に示すように、ベルト体70a の前側の右端部
に位置している。
【0260】これらの左側伝達体95a と右側伝達体115a
とは、ベルト体70a の前後両側に左右対称に取り付けら
れているが、その構成自体は同一であるため、左側伝達
体95a の構成についてのみ説明し、右側伝達体115aにつ
いては同一符号を付してその説明を省略する。
【0261】この左側伝達体95a は、図22に示すよう
に、前記ベルト体70a に取り付けらた状態において、左
右方向に長手方向を有する左前部を切り欠いた高さ寸法
の小さい略直方体状の基部353 を有している。
【0262】まず、この基部353 の左側面には、開口部
6の閉塞の際に、前記第2の当接部351 が当接する第2
の当接面354 が形成されている。また、この基部353 の
右側面には、開口部6を最大限に開口する際に、前記第
1の当接部350 が当接する第1の当接面355 が形成され
ている。
【0263】さらに、この基部353 のほぼ中央部には、
例えば上面から下面へ貫通した略円形状の嵌挿用孔であ
る被嵌挿部356 が形成されている。なお、この被嵌挿部
356の内径は、この被嵌挿部356 に嵌挿される後述の嵌
挿突部であるピボット軸282の外径より大きく、このピ
ボット軸282 の上端部に取り付けられた上ガイド体283
,303 の外径より少しだけ大きい寸法とされている。
【0264】また、この基部353 の上面の長手方向に沿
ったほぼ中央近傍には、図25に示すように、前記上レ
ール体332 の第2の上レール部335 内であって一対のレ
ール片336 ,336 間に摺動自在に係合された係合凸部35
8 が突出形成されている。
【0265】さらに、この基部353 の前面部には、略長
方形で板状のベルト体受け部359 が突出形成されてい
る。このベルト体受け部359 の上面には、前記ベルト体
70a の一部が嵌合した断面略円弧状の嵌合溝360 が長手
方向に沿って形成されている。
【0266】また、このベルト体受け部359 の上面に
は、ほぼ中央に位置してねじ部が形成され、このねじ部
に図示しない取付け用ねじが螺着されることにより、こ
の取付け用ねじが貫通された貫通孔361 を有したベルト
体締付け板362 が取り付けられている。
【0267】なお、このベルト体締付け板362 の下面か
ら突出形成された圧着部363 が前記ベルト体70a の一部
に圧着されることにより、このベルト体70a の一部が前
記ベルト体受け部359 の嵌合溝360 内に嵌合圧入され
て、この左側伝達体95a がこのベルト体70a に取り付け
らている。
【0268】一方、扉装置331 が有する第2の扉体343
は、第1の扉体342 の左右方向の長さとほぼ等しい左右
方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に
形成され、この第2の扉体343 は、家具本体1の開口部
6の閉塞時には、この開口部6のほぼ左側を閉塞する。
【0269】この第2の扉体343 の上端部の左右端に
は、上記第7の実施の形態ではピポット受用板268 ,26
9 が設けられた構成として説明したが、この第8の実施
の形態においては、これらのピボット受用板268 ,269
を設けない構成とする。
【0270】しかし、この第8の実施の形態において
も、第2の扉体343 の上端部の左端には、ピボット軸27
2 、第2の上ガイド体273 等を有したピボット体270 が
圧入されているとともに、上端部の右端には、図24お
よび図25に拡大して示す、ピボット軸282 、第2の上
ガイド体283 等を有したピボット体280 が圧入されてい
る。
【0271】一方、扉装置331 が有する第3の扉体344
は、第1の扉体342 の左右方向の長さとほぼ等しい左右
方向の長さを有し、上下方向に縦長の長方形状で板状に
形成され、この第3の扉体344 は、家具本体1の開口部
6の閉塞時には、この開口部6のほぼ右側を閉塞する。
【0272】この第3の扉体344 についても、前記第2
の扉体343 と同様であり、上記第7の実施の形態ではピ
ポット受用板292 ,293 が設けられた構成として説明し
たが、この第3の扉体344 上端部の左右端には、ピボッ
ト受用板292 ,293 を設けない構成とする。
【0273】しかし、この第8の実施の形態において
も、第3の扉体344 の上端部の左端には、ピボット軸28
2 、第3の上ガイド体303 等を有したピボット体280 が
圧入されているともに、上端部の右端には、ピボット軸
272 、第3の上ガイド体313 等を有したピボット体270
が圧入されている。
【0274】そして、これらの第2の扉体343 の上右端
部および第3の扉体344 の上左端部に圧入されたピボッ
ト体280 ,280 が有したピボット軸282 ,282 が嵌挿突
部を構成し、これらの両扉体343 ,344 の嵌挿突部であ
るピボット軸282 ,282 が、前記両伝達体95a ,115aの
被嵌挿部356 ,356 に嵌挿されて、図25に示すよう
に、前記ベルト体70a の両側に両扉体343 ,344 がそれ
ぞれ連結されている。
【0275】なお、左側プーリ66a 、右側プーリ68a 、
ベルト体70a 、左側伝達体95a 、右側伝達体115a等に
て、連動手段としてのベルト機構120aが構成されてい
る。
【0276】次に、上記第8の実施の形態の作用につい
て説明する。
【0277】扉装置331 の組立てのうち、第1の扉体34
2 、第2の扉体343 および第3の扉体344 の家具本体1
への取付けについて説明すると、まず、前記ベルト機構
120a等を上部に備えた第1の扉体342 を、第1の下ガイ
ドローラ265 を下レール体236 内に係合させるととも
に、第1の上ガイド体253 ,263 を上レール体332 の第
1の上レール部に係合させることにより、家具本体1に
移動自在に取り付ける。
【0278】この際、左側伝達体95a および右側伝達体
115aの係合凸部358 ,358 を、上レール体332 の第2の
上レール部335 内であって一対のレール片336 ,336 間
に摺動自在に係合される。
【0279】次いで、例えば、前記嵌挿突部であるピボ
ット軸282 、第2の上ガイド体283等を備えた第2の扉
体343 を、第2の下ガイドローラ288 を下レール体237
内に係合させるとともに第2の上ガイド体273 ,283 を
上レール体332 の第2の上レール部335 に係合させるこ
とにより、家具本体1に移動自在に取り付ける。
【0280】この際、図24および図25に示すよう
に、ピボット軸282 および第2の上ガイド体283 を、ベ
ルト体70a の後側に取り付けた左側伝達体95a の被嵌挿
部356に挿入することにより、このピボット軸282 をこ
の被嵌挿部356 に嵌挿させて、このベルト体70a の後側
に第2の扉体343 を連結させる。
【0281】なお、必要に応じて、ピボット軸282 を筒
部材251 内に収納されたコイルスプリングの付勢力に抗
して、この筒部材251 内に位置させて、この被嵌挿部35
6 への嵌挿作業を行う。
【0282】続いて、同様にして、前記嵌挿突部である
ピボット軸282 、第3の上ガイド体303 等を備えた第3
の扉体344 を、第3の下ガイドローラ318 を下レール体
235内に係合させるとともに第3の上ガイド体303 ,313
を上レール体332 の第3の上レール部に係合させるこ
とにより、家具本体1に移動自在に取り付ける。
【0283】この際、ピボット軸282 および第3の上ガ
イド体303 を、ベルト体70a の前側に取り付けた右側伝
達体115aの被嵌挿部356 に挿入することにより、このピ
ボット軸282 をこの被嵌挿部356 に嵌挿させて、このベ
ルト体70a の前側に第3の扉体344 を連結させる。
【0284】なお、必要に応じて、ピボット軸282 を筒
部材251 内に収納されたコイルスプリングの付勢力に抗
して、この筒部材251 内に位置させて、この被嵌挿部35
6 への嵌挿作業を行う。
【0285】このように、家具本体1の開口部6に設け
られた扉装置331 は、ベルト機構120aを備えるため、第
1の扉体342 、第2の扉体343 および第3の扉体344 の
いずれか一つの扉体に開閉方向の力を加えると、このベ
ルト機構120a にて、第2の扉体342 と第3の扉体343
とに互いに異なる移動方向の力が作用し、少なくとも一
つの他の扉体が連動移動する。
【0286】よって、この連動移動の結果、それぞれ一
つの作業で、図23に示すように、第1の扉体342 に、
第2の扉体343 および第3の扉体344 が確実に三重に重
なる状態にでき、家具本体1の開口部6の左右いずれか
一側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わ
ず、また、開口部6の両側を順に確実に最大限に開口す
る際においても、三つの扉体が個々に移動するものに比
して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0287】また、上記第7の実施の形態と同様の作用
効果を奏するほか、この第8の実施の形態に係る扉装置
331 によれば、扉装置331 を組み立てる場合において、
第1の扉体342 、第2の扉体343 および第3の扉体344
の家具本体1への取付けの際に、第2の扉体343 および
第3の扉体344 にそれぞれ圧入したピボット体280 ,28
0 が有するピボット軸282 ,282 を、一側伝達体95a お
よび他側伝達体115aの基部353 ,353 にそれぞれ形成し
た被嵌挿部356 ,356 に嵌挿させるのみで、ベルト体70
a の両側に第2の扉体343 と第3の扉体344 とをそれぞ
れ連結でき、扉装置331 の組み立て性の向上を図ること
ができ、しかも、上記第7の実施の形態に比して部品点
数を少なくでき、製造コストの低減を図ることもでき
る。
【0288】特に、各被嵌挿部356 の内径は、この被嵌
挿部356 に嵌挿される嵌挿突部であるピボット軸282 の
外径より大きいため、このピボット軸282 の被嵌挿部35
6 への嵌挿作業は極めて容易に行うことができる。
【0289】また、この扉装置331 は、第1の当接部35
0 および第2の当接部351 を有したプーリ受けユニット
345 ,346 を備えるとともに、第1の当接面355 および
第2の当接面354 が形成された一側伝達体95a および他
側伝達体115aを備えるため、開口部6の閉塞の際にはこ
の第2の当接部351 が第2の当接面354 に当接し、開口
部6を最大限に開口する際には第1の当接部350 が第1
の当接面355 に当接するので、左側プーリ66a 、右側プ
ーリ68a 、ベルト体70a 等の損傷を防止できる。
【0290】なお、上記第8の実施の形態においては、
嵌挿突部であるピボット軸282 ,282 を第2の扉体343
および第3の扉体344 にそれぞれ設け、かつ、被嵌挿部
356,356 を一側伝達体95a および他側伝達体115aにそ
れぞれ設けた構成として説明したが、逆に、例えば軸状
の嵌挿突部を一側伝達体95a および他側伝達体115aにそ
れぞれ設け、かつ、この嵌挿突部が嵌挿される被嵌挿部
を第2の扉体343 および第3の扉体344 にそれぞれ設け
た構成としてもよい。
【0291】また、上記第8の実施の形態においては、
一側伝達体95a および他側伝達体115aの基部353 に形成
した被嵌挿部356 ,356 は、上面から下面へ貫通した略
円形状の嵌挿用孔であるとして説明したが、この形状に
は限定されず、例えば、被嵌挿部は一側伝達体95a およ
び他側伝達体115aの基部353 の下部に形成された凹部で
もよい。なお、この場合には、この凹部に嵌挿するこの
凹部に対応する形状をなす、ピボット軸282 ,282 とは
別の嵌挿突部を、第2の扉体343 および第3の扉体344
にそれぞれ設ける。
【0292】さらに、上記第8の実施の形態において
は、一側伝達体95a および他側伝達体115aの基部353 に
形成した被嵌挿部356 ,356 は、その内径はピボット軸
282 ,282 の外径より大きい形状として説明したが、こ
の形状には限定されず、例えば、ピボット軸282 ,282
に比べて、外径寸法の大きいピボット軸を用いた場合に
おいて、このピボット軸の外径より少しだけ大きい内径
寸法の被嵌挿部としてもよい。この場合には、ピボット
軸が被嵌挿部に嵌挿されたときには、ピボット軸と被嵌
挿部との間にほとんど隙間がない嵌合状態にできる。
【0293】また、図26に示すように、一側伝達体95
a および他側伝達体115aの基部353の下部に、ピボット
軸282 ,282 の形状に対応する形状をなす凹部状の被嵌
挿部356aを形成するとともに、この基部353 の上部に上
ガイド体283 ,303 を取り付けた構成としてもよい。
【0294】なお、上記第1の実施の形態ないし第8の
実施の形態においては、被扉体設置対象物は家具本体1
であり、かつ、被閉切り部はこの家具本体1の開口部6
として説明したが、被扉体設置対象物が例えば建造物で
あり、かつ、被閉切り部がこの建造物内の空間部の一部
でもよい。すなわち、扉装置41,131 ,141 ,181 ,20
1 ,241 ,331 を間仕切りとして使用することもでき
る。
【0295】また、上記第1の実施の形態ないし第8の
実施の形態は、第1のガイドレール25および第2のガイ
ドレール26、さらに必要に応じて第3のガイドレール18
6 を備えた構成として説明したが、これら第1のガイド
レール25、第2のガイドレール26または第3のガイドレ
ール186 は必ずしも必要ではなく、第1の扉体42,132
,142 ,182 ,202 ,242 ,342 、第2の扉体43,133
,143 ,183 ,203 ,243 ,343 および第3の扉体4
4,134 ,144 ,184 ,204 ,244 ,344 が開口部6に
沿って左右方向に移動自在に設けられていればよい。
【0296】さらに、上記第1の実施の形態ないし第8
の実施の形態においては、第1の扉体42,132 ,142 ,
182 ,202 ,242 ,342 、第2の扉体43,133 ,143 ,
183,203 ,243 ,343 および第3の扉体44,134 ,144
,184 ,204 ,244 ,344は、上下方向に縦長の長方形
状で板状として説明したが、他のいかなる形状でもよ
く、また、左右方向の長さ寸法も上記各実施の形態での
長さには限定されない。
【0297】また、上記第1の実施の形態ないし第3の
実施の形態および第5の実施の形態においては、ベルト
機構120 を、扉装置41,131 ,181 の下部に設けた構成
として説明したが、扉装置41,131 ,181 の上部に設け
た構成でもよく、また、扉装置41,131 ,181 の上下部
にそれぞれ設けた構成でもよい。
【0298】さらに、上記第4の実施の形態において
は、扉装置141 は、下部にベルト機構120 を設け、か
つ、上部にレージトング機構171 を設けた構成として説
明したが、下部或いは上部にレージトング機構171 のみ
を設けた構成でもよい。また、上部にベルト機構120 を
設け、かつ、下部にレージトング機構171 を設けた構成
でもよい。
【0299】また、上記第4の実施の形態においては、
上記第2の実施の形態のように、第2の扉体143 および
第3の扉体144 を第1の扉体142 に対し後方に位置さ
せ、第2の扉体143 および第3の扉体144 が第1の扉体
142 の移動軌跡に沿った後側を移動する構成でもよい。
また、第4の実施の形態において、上記第3の実施の形
態のように、ストッパー体27,121 を有しない構造でも
よく、このような構造とした場合、例えば、それぞれ一
つの作業で、家具本体1の開口部6の両側を機械的に効
率よく、更に確実に最大限に開閉できる。
【0300】さらに、上記第6の実施の形態において
は、レージトング機構171 を、第1の扉体202 、第2の
扉体203 および第3の扉体204 の後面の上部に設けた構
成として説明したが、第2の扉体203 および第3の扉体
204 の後面の中央部或るは下部に設けてもよく、特に後
面の下部に設けた場合には、扉装置201 のメンテナンス
性の向上を確実に図ることができる。
【0301】一方、第1の実施の形態ないし第7の実施
の形態において、係止手段はストッパー体27、ストッパ
ー体121 或いはストッパー体238 、として説明したが、
例えば、磁石体、鉄片等の磁性体にて形成することもで
きる。例えば、一側面にS極またはN極の磁極面を設け
た略直方体状のストッパー体であり、この場合、係止軸
87にN極またはS極のいずれかの磁極面を設ける。ま
た、係止軸87を磁石体とするとともに略直方体状のスト
ッパー体を係止軸87が近接することにより磁化される磁
性体とする構成、或いは、係止軸87を磁性体とするとと
もに略直方体状のストッパー体を磁石体とする構成でも
よい。さらには、係止軸87、ストッパー体を有しない構
成とし、家具本体1の左側板4および右側板5の前端
部、第2の扉体43の左端部、第3の扉体44の右端部に所
定形状の磁石体、磁性体を取り付けた構成でもよい。
【0302】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、被扉体設
置対象物の被閉切り部を開閉する場合に、第1の扉体、
第2の扉体および第3の扉体のいずれか一つの扉体に開
閉方向の力を加えると、連動手段にて第2の扉体と第3
の扉体とに互いに異なる移動方向に力が作用し、少なく
とも一つの他の扉体が連動移動するため、三つの扉体が
個々に移動するものに比して、被扉体設置対象物の被閉
切り部を容易に最大限に開閉でき、煩雑な開閉作業を伴
わない。
【0303】請求項2記載の発明によれば、第1の扉
体、第2の扉体および第3の扉体のいずれか一つの扉体
に開閉方向の力を加えて被扉体設置対象物の被閉切り部
を開閉する場合に、係止手段により第2の扉体および第
3の扉体のいずれか一方の扉体を被閉切り部の閉塞位置
に保持でき、被扉体設置対象物の被閉切り部の左右両側
のいずれか一側を容易に最大限に開閉できる。
【0304】請求項3記載の発明によれば、連動手段を
備えるため、それぞれ一つの作業で被扉体設置対象物の
被閉切り部の両側を最大限に開閉でき、三つの扉体が個
々に移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わな
い。
【0305】請求項4記載の発明によれば、連動手段を
備えるため、それぞれ一つの作業で被扉体設置対象物の
被閉切り部の左右いずれか一側を最大限に開閉でき、三
つの扉体が個々に移動するものに比して、煩雑な開閉作
業を伴わない。
【0306】請求項5記載の発明によれば、連動手段を
備えるため、被扉体設置対象物の被閉切り部の両側を順
に最大限に開口する際においても、三つの扉体が個々に
移動するものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0307】請求項6記載の発明によれば、ベルト機構
を備えるため、第2の扉体および第3の扉体が被閉切り
部の閉塞位置に係止されていない場合において、例え
ば、それぞれ一つの作業で被扉体設置対象物の被閉切り
部の両側を確実に最大限に開閉でき、また、第2の扉体
および第3の扉体が被閉切り部の閉塞位置に係脱自在に
係止されている場合において、例えば、それぞれ一つの
作業で被扉体設置対象物の被閉切り部の左右いずれか一
側を確実に最大限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わず、
扉体設置対象物の被閉切り部の両側を順に確実に最大限
に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動する
ものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0308】請求項7記載の発明によれば、レージトン
グ機構を備えるため、第2の扉体および第3の扉体が被
閉切り部の閉塞位置に係止されていない場合において、
例えば、それぞれ一つの作業で被扉体設置対象物の被閉
切り部の両側を機械的に効率よく確実に最大限に開閉で
き、また、第2の扉体および第3の扉体が被閉切り部の
閉塞位置に係脱自在に係止されている場合において、例
えば、それぞれ一つの作業で被扉体設置対象物の被閉切
り部の左右いずれか一側を機械的に効率よく確実に最大
限に開閉でき煩雑な開閉作業を伴わず、扉体設置対象物
の被閉切り部の両側を順に機械的に効率よく確実に最大
限に開口する際においても、三つの扉体が個々に移動す
るものに比して、煩雑な開閉作業を伴わない。
【0309】請求項8記載の発明によれば、被扉体設置
対象物の被閉切り部の開口時に、第1の扉体に第2の扉
体および第3の扉体をほぼ二重に重なる状態にでき、扉
装置全体の前後方向の寸法を小さくでき、また、第2の
扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉体に開閉方向
の力を加えて行う開閉作業を容易にできる。
【0310】請求項9記載の発明によれば、被扉体設置
対象物の被閉切り部の開口時に、第1の扉体に第2の扉
体および第3の扉体をほぼ二重に重なる状態にでき、扉
装置全体の前後方向の寸法を小さくでき、また、第1の
扉体に開閉方向の力を加えて行う開閉作業を容易にでき
る。
【0311】請求項10記載の発明によれば、被扉体設
置対象物の被閉切り部の開口時に、第1の扉体に第2の
扉体および第3の扉体をほぼ三重に重なる状態にでき、
2枚からなる扉装置に比して最大の開口量を増やすこと
ができる。
【0312】請求項11記載の発明によれば、扉装置を
組み立てる際に、一側伝達体および他側伝達体と第2の
扉体および第3の扉体とのいずれか一方にそれぞれ設け
た嵌挿突部を、他方の両伝達体または両扉体にそれぞれ
設けた被嵌挿部に嵌挿させるのみで、ベルト体の両側に
第2の扉体と第3の扉体とをそれぞれ連結でき、扉装置
の組み立て性の向上を図ることができ、しかも、部品点
数を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の扉装置の第1の実施の形態を示す閉塞
時における一部を省略した底面図である。
【図2】同上扉装置を示す一部を省略した縦断面図であ
る。
【図3】同上扉装置を示す一部を省略した正面図であ
る。
【図4】同上扉装置を示す開口時における一部を省略し
た底面図である。
【図5】同上扉装置のストッパー体を示す平面図であ
る。
【図6】同上扉装置の他のストッパー体を示す平面図で
ある。
【図7】(a)は本発明の扉装置の第2の実施の形態を
示す閉塞時における一部を省略した底面図であり、
(b)はこの扉装置を示す開口時の説明図であり、
(c)はこの扉装置を示す一部を省略した底板図であ
る。
【図8】本発明の扉装置の第4の実施の形態を示す閉塞
時における一部を省略した平面図である。
【図9】同上扉装置を示す一部を省略した縦断面図であ
る。
【図10】同上扉装置を示す一部を省略した正面図であ
る。
【図11】連動手段としてのラックおよびピニオンを示
す一部を省略した底面図である。
【図12】(a)は本発明の扉装置の第5の実施の形態
を示す閉塞時における一部を省略した底面図であり、
(b)はこの扉装置を示す開口時におけるの説明図であ
る。
【図13】本発明の扉装置の第6の実施の形態を示す閉
塞時における一部を省略した平面図である。
【図14】同上扉装置を示す一部を省略した縦断面図で
ある。
【図15】同上扉装置を示す一部を省略した背面図であ
る。
【図16】本発明の扉装置の第7の実施の形態を示す閉
塞時における一部を省略した平面図である。
【図17】同上扉装置を示す一部を省略した縦断面図で
ある。
【図18】同上扉装置のベルト機構を示す一部を省略し
た正面図である。
【図19】同上扉装置のピボット受用板およびピボット
体を示す正面図である。
【図20】(a)は同上扉装置のストッパー体およびス
トッパー受体を示す斜視図であり、(b)はこのストッ
パー受体を示す平面図である。
【図21】同上扉装置を示す開口時における平面図であ
る。
【図22】本発明の扉装置の第8の実施の形態を示す閉
塞時における一部を省略した底面図である。
【図23】同上扉装置を示す開口時における一部を省略
した平面図である。
【図24】同上扉装置の左側伝達体およびピボット体を
示すベルト体に第2の扉体が連結される前の状態におけ
る断面図である。
【図25】同上扉装置の左側伝達体およびピボット体を
示すベルト体に第2の扉体が連結された状態における断
面図である。
【図26】同上扉装置の他の伝達体およびピボット体を
示すベルト体に扉体が連結された状態における断面図で
ある。
【符号の説明】
1 被扉体設置対象物としての家具本体 6 被閉切り部としての開口部 27,121 ,238 係止手段としてのストッパー体 41,131 ,141 ,181 ,201 ,241 ,331 扉装置 42,132 ,142 ,182 ,202 ,242 ,342 第1の扉
体 43,133 ,143 ,183 ,203 ,243 ,343 第2の扉
体 44,134 ,144 ,184 ,204 ,244 ,344 第3の扉
体 66,66a ,68,68a プーリ 70,70a ベルト体 95,95a 一側伝達体としての左側伝達体 115 ,115a 他側伝達体としての右側伝達体 120 ,120a 連動手段としてのベルト機構 171 連動手段としてのレージトング機構 172 クロスリンク体 173 リンク片 282 嵌挿突部であるピポット軸 356 ,356a 被嵌挿部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被扉体設置対象物の被閉切り部に沿って
    左右方向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時
    にこの被閉切り部の中央を閉塞する第1の扉体と、 前記被扉体設置対象物の前記被閉切り部に沿って左右方
    向に移動自在に設けられこの被閉切り部の閉塞時に前記
    第1の扉体のそれぞれ左右両側に位置しこの被閉切り部
    のそれぞれ左右両側を閉塞する第2の扉体および第3の
    扉体と、 前記第1の扉体に設けられ前記第2の扉体と前記第3の
    扉体とに互いに異なる移動方向の力を作用させる連動手
    段とを具備したことを特徴とする扉装置。
  2. 【請求項2】 被扉体設置対象物に設けられ第2の扉体
    および第3の扉体を閉塞位置に係脱自在に係止する係止
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の扉装置。
  3. 【請求項3】 連動手段は、被扉体設置対象物の被閉切
    り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および第3の扉
    体のいずれか一方の扉体が前記被閉切り部を開く方向に
    移動する場合に、他方の扉体を前記被閉切り部を開く方
    向に連動移動させ、第1の扉体に第2の扉体および第3
    の扉体を重ねて、前記被扉体設置対象物の前記被閉切り
    部の両側が開いた両側開口状態にし、かつ、この両側開
    口状態から、第2の扉体および第3の扉体のいずれか一
    方の扉体が前記被閉切り部を閉じる方向に移動する場合
    に、他方の扉体を前記被閉切り部を閉じる方向に連動移
    動させ、第1の扉体の左右両側に第2の扉体および第3
    の扉体を位置させて、前記被扉体設置対象物の前記被閉
    切り部が閉じた閉塞状態にすることを特徴とする請求項
    1記載の扉装置。
  4. 【請求項4】 連動手段は、被扉体設置対象物の被閉切
    り部が閉じた閉塞状態から、第2の扉体および第3の扉
    体のいずれか一方の扉体の係止手段による係止が解除さ
    れた状態で、この第2の扉体および第3の扉体のいずれ
    か一方の扉体が前記被閉切り部を開く方向に移動する場
    合に、第1の扉体をこの第2の扉体および第3の扉体の
    いずれか一方の扉体と同方向に連動移動させ、または、
    第1の扉体が前記被閉切り部を開く方向に移動する場合
    に、前記第2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の
    扉体をこの第1の扉体と同方向に連動移動させ、第1の
    扉体に第2の扉体および第3の扉体を重ねて、前記被扉
    体設置対象物の前記被閉切り部の一側が開口した一側開
    口状態にし、かつ、この一側開口状態から、前記被閉切
    り部の開口位置に位置し前記係止手段による係止が解除
    された第2の扉体および第3の扉体のいずれか一方の扉
    体が前記被閉切り部を閉じる方向に移動する場合に、第
    1の扉体をこの被閉切り部の開口位置に位置し前記係止
    手段による係止が解除された第2の扉体および第3の扉
    体のいずれか一方の扉体と同方向に連動移動させ、また
    は、第1の扉体が前記被閉切り部を閉じる方向に移動す
    る場合に、前記被閉切り部の開口位置に位置し前記係止
    手段による係止が解除された第2の扉体および第3の扉
    体のいずれか一方の扉体をこの第1の扉体と同方向に連
    動移動させ、第1の扉体の左右両側に第2の扉体および
    第3の扉体を位置させて、前記被扉体設置対象物の前記
    被閉切り部が閉じた閉塞状態にすることを特徴とする請
    求項2記載の扉装置。
  5. 【請求項5】 連動手段は、被扉体設置対象物の被閉切
    り部の左右いずれか一側が開口した一側開口状態から、
    前記被閉切り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または
    第2の扉体の係止手段による係止が解除された状態で、
    この被閉切り部の閉塞位置に位置する第3の扉体または
    第2の扉体が被閉切り部を開く方向に移動する場合に、
    第1の扉体に第2の扉体および第3の扉体を重ねた状態
    で、第2の扉体または第3の扉体と第1の扉体とを同方
    向に連動移動させて、前記被扉体設置対象物の前記被閉
    切り部の他側が開口した他側開口状態にすることを特徴
    とする請求項2記載の扉装置。
  6. 【請求項6】 連動手段は、 第1の扉体の左右両側部にそれぞれ設けた回転自在なプ
    ーリと、 これら左右両側部のプーリに掛け渡した環状のベルト体
    と、 このベルト体の左右方向に移動する一側に第2の扉体を
    連結した一側伝達体と、 前記ベルト体の一側の移動方向とは反対方向に移動する
    他側に第3の扉体を連結した他側伝達体とを備えたベル
    ト機構であることを特徴とする請求項1ないし5いずれ
    か一記載の扉装置。
  7. 【請求項7】 連動手段は、互いに交差する交差部にて
    回動自在に連結した二つのリンク片を有した複数のクロ
    スリンク体を備えたレージトング機構であり、 互いに隣接する各クロスリンク体の各リンク片の両端部
    は順次回動自在に連結され、中央に位置するクロスリン
    ク体の各リンク片の交差部は第1の扉体に回動自在に連
    結され、両端にそれぞれ位置する各クロスリンク体の各
    リンク片の交差部は第2の扉体および第3の扉体にそれ
    ぞれ回動自在に連結されたことを特徴とする請求項1な
    いし5いずれか一記載の扉装置。
  8. 【請求項8】 第2の扉体および第3の扉体は、ともに
    第1の扉体の左右方向の長さに対しほぼ2分の1の左右
    方向の長さを有し、前記第1の扉体の移動軌跡に沿った
    前側を移動することを特徴とする請求項1ないし7いず
    れか一記載の扉装置。
  9. 【請求項9】 第2の扉体および第3の扉体は、ともに
    第1の扉体の左右方向の長さに対しほぼ2分の1の左右
    方向の長さを有し、前記第1の扉体の移動軌跡に沿った
    後側を移動することを特徴とする請求項1ないし7いず
    れか一記載の扉装置。
  10. 【請求項10】 第2の扉体および第3の扉体は、とも
    に第1の扉体の左右方向の長さとほぼ等しい左右方向の
    長さを有し、前記第2の扉体および前記第3の扉体のい
    ずれか一方の扉体は前記第1の扉体の移動軌跡に沿った
    前側を移動するとともに他方の扉体は前記第1の扉体の
    移動軌跡に沿った後側を移動することを特徴とする請求
    項1ないし7いずれか一記載の扉装置。
  11. 【請求項11】 一側伝達体および他側伝達体と第2の
    扉体および第3の扉体とのいずれか一方に嵌挿突部をそ
    れぞれ設け、 他方の前記両伝達体または前記両扉体に前記嵌挿突部が
    嵌挿された被嵌挿部をそれぞれ設けたことを特徴とする
    請求項6記載の扉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101037681B1 (ko) * 2009-02-16 2011-05-30 김권중 슬라이딩 도어용 연동 개폐장치
JP2014218815A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 カネソウ株式会社 天井用目地カバー装置
JP2020133364A (ja) * 2019-02-26 2020-08-31 株式会社中尾製作所 上吊り式引戸用下部戸当たり

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