JPH10334237A - 指紋照合装置 - Google Patents

指紋照合装置

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JPH10334237A
JPH10334237A JP9146758A JP14675897A JPH10334237A JP H10334237 A JPH10334237 A JP H10334237A JP 9146758 A JP9146758 A JP 9146758A JP 14675897 A JP14675897 A JP 14675897A JP H10334237 A JPH10334237 A JP H10334237A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かすれた指では確定しなかったり指を置いて
いないのに置かれたと誤判定することなく、安定確実な
指置き判定ができる指紋照合装置を得る。 【解決手段】 指紋画像を二値化する二値化処理部(S
22)、該二値化された指紋画像を複数のブロックに分
割するブロック分割処理部(S23)、各ブロック内で
所定の各角度に相当するマスクパターンを走査して方向
別のヒストグラムを作成するマスクパターン走査処理部
(S24)、各ブロックの上記方向別ヒストグラムから
各ブロックの方向角の安定性を判定する安定性判定処理
部(S25)を含む指置き判定手段(12)を備え、こ
の指置き判定手段(12)が指の置かれている状態を検
知したときのみ特徴抽出および登録データとの照合を行
う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、個人識別のため
の指紋照合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として例えば電子情
報通信学会技術研究報告PRU87−52、1987、
pp49−57で発表された「指紋による高精度個人照
合装置」がある。
【0003】図17はこの従来例による指紋照合装置を
示す構成図である。図において、1は画像入力手段、2
は指置き判定手段、3は特徴抽出手段、4は照合手段で
ある。画像入力手段1は、図18に示すように、プリズ
ム1aと、光源1bと、カメラ1cで構成され、それぞ
れの位置関係は同図に示すようになっている。指が置か
れていない状態では、光源1bから照射された光が全て
プリズム面1aで全反射する。一方プリズム面1aに指
が置かれた場合には、光源1bから照射された光が指紋
の谷線部(プリズムに密着していない部分)では全反射
し、指紋の隆線部(プリズムに密着している部分)では乱
反射する。これらプリズム面1aでの反射光をカメラ1
cで受光することで、指が置かれていない状態では画像
全面が輝度の高い画像になり、指が置かれている場合に
は指紋の谷部部で輝度が高く、隆線部で輝度の低い濃淡
指紋画像が得られる。このカメラ1cの映像をA/D変
換し処理部に取り込む。
【0004】また、特徴抽出手段3は、二値化処理、隆
線方向検出処理を行うもので、隆線方向検出処理にはブ
ロック分割処理、マスクパターン走査処理、および隆線
方向計算処理が含まれる。また、特徴抽出手段3は、濃
淡画像修正処理、再二値化処理、細線化処理、および特
徴点検出処理を行うものである。更に、照合手段4は、
隆線方向一致度計算処理、特徴点一致度計算処理、およ
び本人かどうかの判定処理を行うものである。
【0005】次に、動作について、図19〜図24を参
照しながら説明する。まず、ステップS1において、画
像入力手段1により画像が取り込まれ、ステップS2に
おいて、指置き判定手段2により入力されたデジタル映
像を画像処理して指が置かれているか否かを判定する。
そして、指が置かれていないときにはステップS1に戻
って再度画像入力手段1によって画像を取り込み、指が
置かれているときには、ステップS3に進み、特徴抽出
手段3による処理を実行する。
【0006】なお、指置き判定手段2の具体的な処理内
容は例えば特公平7−7447号公報に示されている。
即ち、画像入力手段1によって入力された濃淡指紋画像
から幾つかのN×N画素小領域を切り出し、各小領域の
濃度ヒストグラムを作成する。各小領域において作成さ
れた濃度ヒストグラム全体の平均値μを閾値として図2
0のように黒クラスと白クラスに分割し、両クラスの平
均値μ1、μ2を計算する。計算された両クラスの平均
値を下記の式(1)に代入して分離度Rを計算する。分
離度Rが予め設定された判別閾値より大きいときにはそ
の小領域には指が置かれていると判断する。切り出した
全ての小領域に指が置かれていると判断されたときには
指置き判定手段2の処理を終了し、次段の特徴抽出手段
3における処理を実行する。一方、全ての小領域の内一
つでも指が置かれていないと判断されたときには、指置
き判定手段2を終了し、再度画像入力手段1に戻る。
【0007】 R=(μ2−μ1)÷ μ2 (1)
【0008】次に、特徴抽出手段3では、まず、ステッ
プS3において、二値化処理を行い、濃淡指紋画像を二
値化する。これは、濃淡指紋画像を16×16画素のブ
ロックに分割し、各ブロックの平均濃度を求めた後、こ
の平均濃度を閾値としてそれより濃度が大きい画素には
「1」を与え、そうでない画素には「0」を与える。次
いで、二値画像を16×16画素のブロックに分割し
(ステップS4)、それぞれのブロックで図21のよう
な0度、45度、90度、135度の4方向に相当する
3×3画素のマスクパターンを走査する(ステップS
5)。マスクパターンを走査することで各マスクパター
ンと一致する画素の頻度(方向別ヒストグラム)がわか
るので、その各マスクパターンの頻度を用いてそれぞれ
のブロック内の隆線方向を0から180度の範囲で求め
る(ステップS6)。このステップS4〜S6が隆線方
向検出処理である。
【0009】次に、ステップS7において、濃淡画像修
正処理を行い、隆線の途切れや癒着を修正する。これ
は、まず前記ブロック毎の隆線方向を図22に示したよ
うな8方向に量子化し(結果は例えば図23のようにな
る)、この8方向に量子化された隆線方向に沿ったK×
1画素の平均値フィルタを原画像に施すことで実現され
る。次に、ステップS8において、濃淡画像修正結果を
ステップS3の二値化処理と同じ方法で再度二値化し、
そして、ステップS9において、この二値化結果を細線
化し線幅1画素の線図形を得る。そして、ステップS1
0において、特徴点検出処理を行い、この細線化画像上
に3×3画素のマスクパターンを走査させ、注目点が値
「1」であり、かつ周辺8画素の内1画素のみ値「1」
を持つような注目点の座標を端点として抽出し、注目点
が値「1」であり、かつ周辺8画素の内3画素のみ値
「1」を持つような注目点の座標を分岐点として抽出す
る。同時に特徴点から伸びる隆線を線追跡して特徴点の
ベクトル角(図24のθ)を算出しておく。
【0010】このようにして、ステップS3〜S10に
おける特徴抽出手段3の処理が終わると、次に、次段の
照合手段4では、まず、ステップS11において、隆線
方向一致度計算を行い、隆線の全体的な流れ方向がどの
程度一致しているかを計算する。これは、前記ステップ
S4〜S6における隆線方向検出処理によって検出され
たブロック毎の隆線方向Vd(Bx、By)と、本人が
事前に登録しておいたブロック毎の隆線方向Ed(B
x、By)を、水平方向に−Pxから+Pxの範囲およ
び垂直方向に−Pyから+Pyの範囲で平行移動しなが
ら重ねあわせ、隆線方向が全体的に最も良く一致する位
置を探し、その時の一致度合いを算出するものである。
具体的には、あるずらし量(px、py)のときの一致
度合いSd(px、py)は下記の式(2)で計算され
る。
【0011】 Sd(px、py)=(1/Bn)× ΣΣ{Vd(Bx+px、By+py) −Ed(Bx、By)}2 ByBx (2)
【0012】ここで、Bnは重なっているブロック数を
表す。そして、最も小さい一致度Sdmin(px、p
y)は後述のステップS13におけるの判定処理で本人
か他人かの判定に用いられる。
【0013】次に、ステップS12において、特徴点一
致度計算を行い、前記ステップS10における特徴点検
出処理で検出された端点および分岐点といった特徴点の
座標やそのベクトル角が、あらかじめ登録されている本
人の特徴点の座標やベクトル角とどの程度一致している
かを計算する。これは登録指紋から検出され、予め登録
されたある特徴点座標と、照合指紋から検出されたある
特徴点座標の距離が近く、かつそれら特徴点のベクトル
角の差が小さいときにこれらの特徴点をペアと考え、下
記の式(3)によって全体の特徴点数に対してペアの特
徴点数がどれくらいあるかを計算し、これを特徴点の一
致度とする。
【0014】 Sm=(2×Cp)/(Cv+Ce) (3)
【0015】ここで、Cvは照合指紋から検出された特
徴点数、Ceは登録指紋から検出された特徴点数、Cp
は登録指紋と照合指紋の間でペアと判断された特徴点数
である。最後にステップS13における判定処理では、
上記隆線方向一致度Sdmin(px、py)が予め設定
された閾値αより小さく、かつ特徴点一致度Smが予め
設定された別の閾値βより大きい場合に本人と判定し、
それ以外は他人と判定する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の指紋
照合装置は、上記のように小領域の濃度ヒストグラムに
よって指が置かれたか否かを判定していたので、例えば
指の乾燥などによってかすれた濃淡指紋画像しか得られ
ない場合、上記式(1)に示した分離度Rが非常に小さ
くなる。一方、光源に明るさのムラがある場合、指が置
かれていない場合でも小領域の濃度ヒストグラムはそれ
なりの広がりを持つため、分離度Rはそれなりに大きく
なる。その結果、指置き判定を行うための判定閾値によ
ってはかすれた指が置かれたことを検出できなかった
り、指が置かれていないにも関わらず光源のムラによっ
て指が置かれていると誤判定することがあるという問題
点があった。
【0017】また、従来の指紋照合装置は、登録時に指
を置いた位置と照合時に置いた位置がずれていてもその
まま照合するため、ペアになる特徴点が減少し、結果と
して特徴点一致度合いが小さくなり、本人であるにも関
わらず他人と誤って判定してしまうという問題点があっ
た。
【0018】また、従来の指紋照合装置は、指の弓状紋
か否か、あるいは指先のみが置かれているかの判定を行
っていなかった。指の弓状紋や指先のみの場合には、隆
線方向一致度合を計算する際に正しい位置ずれ量で得ら
れる一致度合いと、正しい位置ずれ量から隆線に直交す
る方向へ外れた時の一致度合いに大きな差がない。その
ため、何らかのノイズによって誤った位置ずれ量を算出
してしまい、これが本人同士の場合でも一致度合いを悪
くし、他人と誤判別してしまうという問題点があった。
【0019】更に、従来の指紋照合装置は、特徴点の一
致度合いを計算する際に、すべての特徴点ペアを同じ重
みで扱っていたため、例えば傷やしわ、かすれ等によっ
て生じた擬似特徴点が悪影響をおよぼし、本人と他人の
判別を誤らせてしまうという問題点があった。
【0020】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、かすれた指が置かれた場合で
も、これを確実に検出することができ、また、指が置か
れていないにも関わらず光源のムラによって指が置かれ
ていると誤判定することを防止することができる指紋照
合装置を提供することを目的とする。また、登録時に指
を置いた位置と照合時に置いた位置がずれていた場合の
誤判別を防止でき、また、何らかのノイズによって誤っ
た位置ずれがあった場合でも、確実に検出でき、しか
も、例えば傷やしわ、かすれ等によって生じた擬似特徴
点の悪影響を受けることなく、確実な判別を行うことが
できる指紋照合装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る指
紋照合装置は、センサによって得られた指紋画像を処理
して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者固
有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否か
を判定する指紋照合装置において、指紋画像を二値化す
る二値化処理部、該二値化処理部で二値化された指紋画
像を複数のブロックに分割するブロック分割処理部、該
ブロック分割処理部で分割された各ブロック内で所定の
各角度に相当するマスクパターンを走査して方向別のヒ
ストグラムを作成するマスクパターン走査処理部、該マ
スクパターン走査処理部の出力に基づいて各ブロックの
上記方向別ヒストグラムから各ブロックの方向角の安定
性を判定する安定性判定処理部を含む指置き判定手段を
備え、該指置き判定手段が指の置かれている状態を検知
したときのみ特徴抽出および登録データとの照合を行う
ものである。
【0022】請求項2の発明に係る指紋照合装置は、請
求項1の発明において、指置き判定手段に接続され、該
指置き判定手段の安定性判定処理部の判定結果に基づい
て各ブロック内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計
算処理部、該隆線方向計算処理部で算出された指紋の隆
線方向に沿って濃淡画像を修正する濃淡画像修正処理
部、該濃淡画像修正処理部における濃淡画像修正結果を
再度二値化する再二値化処理部、該再二値化処理部で再
度二値化された結果を細線化する細線化部、該細線化部
で細線化された画像を走査して該画像の特徴点を検出す
る特徴点検出部を含む特徴抽出手段を備えたものであ
る。
【0023】請求項3の発明に係る指紋照合装置は、セ
ンサによって得られた指紋画像を処理して特徴データを
抽出し、予め登録されている利用者固有の特徴データと
比較することで、利用者が本人か否かを判定する指紋照
合装置において、指紋画像を二値化する二値化処理部、
該二値化処理部で二値化された指紋画像を複数のブロッ
クに分割するブロック分割部、該ブロック分割部で分割
された各ブロック内の指紋の隆線方向を算出する隆線方
向計算処理部、微小時間前に入力された上記隆線方向計
算処理部による算出結果を記憶する隆線方向記憶部、現
時刻に入力された画像から上記隆線方向計算処理部で算
出されたブロック毎の指紋の隆線方向と上記隆線方向記
憶部に記憶されている微小時間前のブロック毎の指紋の
隆線方向とを比較してその変化を検出する隆線方向変化
検出処理部、該隆線方向変化検出処理部で変化なしと判
断されたブロックに関して同じ方向角を持ち且つ互いに
隣接しているブロック群を検出しそのかたまり具合を判
定する空間的安定性判定処理部を含む指置き判定手段を
備え、該指置き判定手段が指の置かれている状態を検知
したときのみ特徴抽出および登録データとの照合を行う
ものである。
【0024】請求項4の発明に係る指紋照合装置は、請
求項3の発明において、指置き判定手段に接続され、該
指置き判定手段の空間的安定性判定処理部の判定結果に
基づいて指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修正する濃
淡画像修正処理部、該濃淡画像修正処理部における濃淡
画像修正結果を再度二値化する再二値化処理部、該再二
値化処理部で再度二値化された結果を細線化する細線化
部、該細線化部で細線化された画像を走査して該画像の
特徴点を検出する特徴点検出部を含むものである。
【0025】請求項5の発明に係る指紋照合装置は、セ
ンサによって得られた指紋画像を処理して特徴データを
抽出し、予め登録されている利用者固有の特徴データと
比較することで、利用者が本人か否かを判定する指紋照
合装置において、指紋画像を二値化する二値化処理部、
該二値化処理部で二値化された画像を複数のブロックに
分割するブロック分割処理部、該ブロック分割処理部で
分割された各ブロック内を所定の各角度に相当するマス
クパターンを走査して、方向別のヒストグラムを作成す
るマスクパターン走査処理部、該マスクパターン走査処
理部の出力に基づいて各ブロック内の指紋の隆線方向を
算出する隆線方向計算処理部含む第1の特徴抽出手段
と、該第1の特徴抽出手段の出力に基づいて、登録時と
照合時の指の位置ずれ量を計算する位置ずれ量計算部、
該位置ずれ量計算部で算出された位置ずれ量を表示する
位置ずれ量提示部、上記位置ずれ量計算部の出力に基づ
いて位置ずれ量が予め設定された規定範囲以内か否かを
判定する位置ずれ量判定部を含む位置ずれ量検出手段と
を備え、位置ずれ量が予め設定された規定範囲を越えて
いる時には利用者に指の置き直しを指示し、規定範囲内
の場合のみ、予め登録された特徴データとの照合を行い
本人か否かを判定するものである。
【0026】請求項6の発明に係る指紋照合装置は、請
求項5の発明において、位置ずれ量検出手段に接続さ
れ、該位置ずれ量検出手段の位置ずれ量判定部の判定結
果に基づいて指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修正す
る濃淡画像修正処理部、該濃淡画像修正処理部における
濃淡画像修正結果を再度二値化する再二値化処理部、該
再二値化処理部で再度二値化された結果を細線化する細
線化部、該細線化部で細線化された画像を走査して該画
像の特徴点を検出する特徴点検出部を含む第2の特徴抽
出手段を備えたものである。
【0027】請求項7の発明に係る指紋照合装置は、セ
ンサによって得られた指紋画像を処理して特徴データを
抽出し、予め登録されている利用者固有の特徴データと
比較することで、利用者が本人か否かを判定する指紋照
合装置において、指紋画像を二値化する二値化処理部、
該二値化処理部で二値化された画像を複数のブロックに
分割するブロック分割処理部、該ブロック分割処理部で
分割された各ブロック内を所定の各角度に相当するマス
クパターンを走査して、方向別のヒストグラムを作成す
るマスクパターン走査処理部、該マスクパターン走査処
理部の出力に基づいて各ブロック内の指紋の隆線方向を
算出する隆線方向計算処理部を含む第1の特徴抽出手段
と、該第1の特徴抽出手段の出力に基づいて、複数のブ
ロックに分割された指紋画像の同一の画像から得られた
ブロック別の指紋の隆線方向値を互いに位置をずらしな
がらブロック毎の指紋の隆線方向値の差を計算して自己
相関マップを生成する自己相関演算部、該自己相関演算
部で得られた自己相関マップを処理して指先が置かれた
かまたは弓状紋の指が置かれたかを判定する指先・弓状
紋判定部、該指先・弓状紋判定部で指先または弓状紋の
指と判定されたときに、この結果を表示して、そのまま
登録処理を続行するか、一旦中断して指の置き直しまた
は指の変更を行った後再度登録処理を行うかの判断を外
部即ち利用者または管理者に求める指先・弓状紋提示部
を含む指先・弓状紋検出手段とを備え、登録モードにお
いては指先・弓状紋と判定されなかった場合と、外部即
ち利用者または管理者から登録続行の指示があった場合
のみ特徴データを登録し、照合モードにおいては指先か
否かの判定のみを行って外部の利用者または管理者に指
の置き直しを求めるものである。
【0028】請求項8の発明に係る指紋照合装置は、請
求項7の発明において、指先・弓状紋検出手段に接続さ
れ、該指先・弓状紋検出手段の指先・弓状紋判定部の判
定結果に基づいて指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修
正する濃淡画像修正処理部、該濃淡画像修正処理部にお
ける濃淡画像修正結果を再度二値化する再二値化処理
部、該再二値化処理部で再度二値化された結果を細線化
する細線化部、該細線化部で細線化された画像を走査し
て該画像の特徴点を検出する特徴点検出部を含む第2の
特徴抽出手段を備えたものである。
【0029】請求項9の発明に係る指紋照合装置は、セ
ンサによって得られた指紋画像を処理して特徴データを
抽出し、予め登録されている利用者固有の特徴データと
比較することで、利用者が本人か否かを判定する指紋照
合装置において、少なくとも指紋画像を二値化する二値
化処理部、該二値化処理部で二値化された指紋画像を複
数のブロックに分割するブロック分割部、該ブロック分
割部で分割された各ブロック内を所定の各角度に相当す
るマスクパターンを走査して、方向別のヒストグラムを
作成するマスクパターン走査処理部を含む特徴抽出手段
と、該特徴抽出手段で抽出された各ブロックの方向別ヒ
ストグラムから、各ブロックの方向角の安定性を計算す
る方向角安定性計算手段とを備え、該方向角安定性計算
手段における安定性の計算結果を特徴点に対する信頼性
の重みとして利用して特徴点一致度計算に反映させるも
のである。
【0030】請求項10の発明に係る指紋照合装置は、
請求項9の発明において、特徴抽出手段および方向角安
定性計算手段に接続され、上記特徴抽出手段の出力に基
づいて指紋の隆線方向の一致度を計算する隆線方向一致
度計算部、該隆線方向一致度計算部で算出された指紋の
隆線方向の一致度と上記方向角安定性計算手段で算出さ
れた方向角安定性とを用いて特徴点一致度を計算する特
徴点一致度計算部、該特徴点一致度計算部で算出された
特徴点の一致度に基づいて本人かどうかの判定を行う判
定処理部を含む照合手段を備えたものである。
【0031】請求項11の発明に係る指紋照合装置は、
センサによって得られた指紋画像を処理して特徴データ
を抽出し、予め登録されている利用者固有の特徴データ
と比較することで、利用者が本人か否かを判定する指紋
照合装置において、指紋画像を二値化する二値化処理
部、該二値化処理部で二値化された後、複数のブロック
に分割された指紋画像の各ブロック内の指紋の隆線方向
を算出する隆線方向計算処理部と、該隆線方向計算処理
部の出力に基づいて指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を
修正する濃淡画像修正処理部、該濃淡画像修正処理部に
おける濃淡画像修正結果を再度二値化する再二値化処理
を含む特徴抽出手段と、濃淡画像修正前後の二値化画像
を複数のブロックに分割した後、ブロック毎に二値化画
像を比較して、その変化点数を計数する変化点計数処理
部、該変化点計数処理部で算出された変化点数に応じて
ブロック毎の重みを計算する重み計算処理部を含む重み
決定手段とを備え、特徴点が存在するブロックの重み
を、その特徴点の信頼度として特徴点一致度計算に反映
させるものである。
【0032】請求項12の発明に係る指紋照合装置は、
請求項11の発明において、特徴抽出手段および重み決
定手段に接続され、上記特徴抽出手段の出力に基づいて
指紋の隆線方向の一致度を計算する隆線方向一致度計算
部、該隆線方向一致度計算部で算出された指紋の隆線方
向の一致度と上記重み決定手段で算出された変化点数に
応じたブロック毎の重みとを用いて特徴点一致度を計算
する特徴点一致度計算部、該特徴点一致度計算部で算出
された特徴点の一致度に基づいて本人かどうかの判定を
行う判定処理部を含む照合手段を備えたものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の一実施の形態を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図である。図において、11は画像入力手段であり、
この画像入力手段11としては上述の画像入力手段1と
同様のものが用いられる。12は画像入力手段11に接
続された指置き判定手段、13は指置き判定手段12に
接続された特徴抽出手段、14は特徴抽出手段13に接
続された照合手段である。指置き判定手段12は、二値
化処理と、隆線方向安定性判定処理を行うもので、この
隆線方向安定性判定処理には、ブロック分割処理と、マ
スクパターン走査処理と、安定性判定処理とが含まれ
る。
【0034】また、特徴抽出手段13は、隆線方向計算
処理、濃淡画像修正処理、再二値化処理、細線化処理、
および特徴点検出処理を行うものである。照合手段14
としては、上述の照合手段4と同様のものが用いられ
る。
【0035】次に、動作について、図3、図4を参照し
ながら説明する。まず、ステップS21において、画像
入力手段11により画像が取り込まれ、次いで、指置き
判定手段12より、まず二値化処理を行い(ステップS
22)、従来と同様に入力画像を16×16画素のブロ
ックに分割し、各ブロックの平均濃度を閾値として濃淡
画像を二値化する。次いで、二値画像を16×16画素
のブロックに再度分割し(ステップS23)、それぞれ
のブロックで0度、45度、90度、135度の4方向
に相当する3×3画素のマスクパターン(図21参照)
を走査する(ステップS24)。マスクパターンを走査
することで各マスクパターンと一致する画素の頻度(方
向別ヒストグラム)がわかるので、その各マスクパター
ンの頻度を用いて、安定性判定処理即ちブロック内の隆
線方向が安定しているか否かを判定する(ステップS2
5)。
【0036】このステップS25における安定性判定処
理は、例えば下記の式(4)を計算することで実現さ
れ、式(4)の結果隆線方向の安定性Fがあらかじめ設
定された閾値γより小さい場合はそのブロックを背景領
域(指が置かれていない領域)と判定し、隆線方向の安
定性Fが閾値γより大きい場合にはそのブロックには指
が置かれていると判定する。そして、指が置かれている
と判定されたブロックが多い場合には指が置かれたと判
定して次段の特徴抽出手段13における処理(ステップ
S26〜S30)を実行し、指が置かれていると判定さ
れたブロックが少ない場合には指が置かれていない、あ
るいは指の置き方が不十分と判定してステップS21へ
戻る。
【0037】 F=|H0−H90|+|H45−H135| (4)
【0038】なお、式(4)において、H0、H45、
H90、H135はそれぞれステップS24のマスクパ
ターン走査処理で作成された方向別ヒストグラムにおけ
る各方向の頻度である。
【0039】一例として、背景領域の場合には、例えば
図3に示したように全体的にパターンに一致する画素が
少なかったり(図3(a)参照)、直交する方向の頻度
が同じぐらい存在したりしており(図3(b)参照)、
これは隆線としてはおかしい。一方、指が置かれたブロ
ックでは例えば図4に示したようにいずれか一方向の頻
度が優位になるか(図4(a)参照)、あるいは隣接す
る方向の頻度が同じ程度になる(図4(b)参照)。し
たがって、背景領域では上記式(4)の隆線方向の安定
性Fが小さくなり、指が置かれた領域では隆線方向の安
定性Fが大きくなる。かくして、ここでは、ステップS
22〜S25は指置き判定手段12における処理であ
り、その内のステップS23〜S25が隆線方向検出処
理である。
【0040】次に、特徴抽出手段13により、ステップ
S26において、上述同様に隆線方向計算処理を行い、
方向別ヒストグラムを用いてブロック毎の隆線方向を0
から180度の範囲で求める。次に、ステップS27に
おいて、濃淡画像修正処理を行い、隆線の途切れや癒着
を修正する。これは、まず前記ブロック毎の隆線方向を
8方向に量子化し(図22および図23参照)、この8
方向に量子化された隆線方向に沿ったK×1画素の平均
値フィルタを原画像に施すことで実現される。
【0041】次に、ステップS28において、濃淡画像
修正結果をステップS22の二値化処理と同じ方法で再
度二値化し、そして、ステップS29において、この二
値化結果を細線化し線幅1画素の線図形を得る。そし
て、ステップS30において、特徴点検出処理を行い、
この細線化画像上に3×3画素のマスクパターンを走査
させ、注目点が値「1」であり、かつ周辺8画素の内1
画素のみ値「1」を持つような注目点の座標を端点とし
て抽出し、注目点が値「1」であり、かつ周辺8画素の
内3画素のみ値「1」を持つような注目点の座標を分岐
点として抽出する。同時に特徴点から伸びる隆線を線追
跡して特徴点のベクトル角(図24のθ)を算出してお
く。
【0042】このようにして、ステップS26〜S30
における特徴抽出手段13の処理が終わると、次に、次
段の照合手段14では、上述同様にまず、ステップS3
1において、隆線方向一致度計算を行い、隆線の全体的
な流れ方向がどの程度一致しているかを計算する。これ
は、前記ステップS26における隆線方向検出処理によ
って検出されたブロック毎の隆線方向Vd(Bx、B
y)と、本人が事前に登録しておいたブロック毎の隆線
方向Ed(Bx、By)を、水平方向に−Pxから+P
xの範囲および垂直方向に−Pyから+Pyの範囲で平
行移動しながら重ねあわせ、隆線方向が全体的に最も良
く一致する位置を探し、その時の一致度合いを算出する
ものである。具体的には、あるずらし量(px、py)
のときの一致度合いSd(px、py)は上記式(2)
で計算される。
【0043】次に、ステップS32において、特徴点一
致度計算を行い、前記ステップS30における特徴点検
出処理で検出された端点および分岐点といった特徴点の
座標やそのベクトル角が、あらかじめ登録されている本
人の特徴点の座標やベクトル角とどの程度一致している
かを計算する。これは登録指紋から検出され、予め登録
されたある特徴点座標と、照合指紋から検出されたある
特徴点座標の距離が近く、かつそれら特徴点のベクトル
角の差が小さいときにこれらの特徴点をペアと考え、上
記式(3)によって全体の特徴点数に対してペアの特徴
点数がどれくらいあるかを計算し、これを特徴点の一致
度とする。最後にステップS33における判定処理で
は、上記隆線方向一致度Sdmin(px、py)が予め
設定された閾値αより小さく、かつ特徴点一致度Smが
予め設定された別の閾値βより大きい場合に本人と判定
し、それ以外は他人と判定する。
【0044】このように、この実施の形態では、検出さ
れる隆線方向が十分安定しているか否かによって指が置
かれているか否かを判定する、つまり、隆線方向を検出
する際に実行するマスクパターン走査でブロック毎に得
られる0度、45度、90度、135度の方向成分比率
を用いて隆線方向の安定性を評価することができる。
【0045】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2を示す構成図である。なお、図5において、図1と
対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明を省略
する。図において、12Aは画像入力手段11に接続さ
れた指置き判定手段、13Aは指置き判定手段12Aに
接続された特徴抽出手段である。指置き判定手段12A
は、二値化処理と、隆線方向安定性判定処理を行うもの
で、この隆線方向安定性判定処理には、ブロック分割処
理と、マスクパターン走査処理と、隆線方向計算処理
と、隆線方向変化検出処理と、空間的安定性判定処理と
が含まれる。また、指置き判定手段12Aは、隆線方向
記憶機能を有する。また、特徴抽出手段13Aは、濃淡
画像修正処理、再二値化処理、細線化処理、および特徴
点検出処理を行うものである。
【0046】次に、動作について、図6を参照しながら
説明する。ステップS21において、画像入力手段11
により画像が取り込まれ、次いで、指置き判定手段12
Aより、ステップS21〜S24までは、上述した図1
の指置き判定手段12におけるステップS21〜S24
と同様の処理を行い、マスクパターンを走査することで
各マスクパターンと一致する画素の頻度(方向別ヒスト
グラム)がわかるので、その各マスクパターンの頻度を
用いてブロック毎の隆線方向を0から180度の範囲で
求める(ステップS34)。また、このステップS34
では、微小時間△前に入力された画像から同様の方法で
求められたブロック毎の隆線方向を記憶する。
【0047】次いで、ステップS35において、隆線方
向変化検出処理を行い、現時刻の画像から求められたブ
ロック毎の隆線方向と、ステップS34での画像から求
められたブロック毎の隆線方向をそれぞれ8方向に量子
化(図22参照)した(8方向に量子化されたものを方
向コードと呼ぶ)後、両者をブロック毎に比較し、方向
が変化したか否かを判断する。そして、隆線方向が変化
していないブロックにはその方向コードをそのまま保持
し、変化したブロックには変化したことを表す特別なコ
ード(例えば−1)を与える。
【0048】さらに、ステップS36において、空間的
安定性判定処理を行い、ステップS35で変化なしと判
断されたブロックに関して、同じ方向コードを持ち、か
つ互いに隣接している同一コード群を検出し、その同一
コード群の平均的な固まり具合(固まりの面積)を求め
る。そして、その固まり具合が所定値より大きいときに
は、隆線方向が時間的にも空間的にも安定しているとい
うことなので、指が置かれていると判断してステップS
27に進み、特徴抽出手段13Aにおける処理を実行す
る。一方、固まり具合が所定値より小さかったり、方向
コードが変化したブロックが多い場合には、指が十分な
状態で置かれていないと判断してステップS21に戻
る。
【0049】これは、指が十分な状態で置かれていると
きには安定した隆線方向が検出できるとともに微小な時
間の間は変化ぜず、指が置かれていないブロックでは検
出される方向コードが時間とともに変化するような不安
定な状態になるという考え方に基づいている。かくし
て、ここでは、テップS22〜S24、ステップS34
〜S36は指置き判定手段12Aにおける処理であり、
その内のステップS22以外の各ステップが隆線方向安
定性判定処理である。
【0050】なお、以降の特徴抽出手段13Aにおける
ステップS27〜S30の処理は、上述した図1の特徴
抽出手段13におけるステップS27〜S30の処理と
同じであり、また、次段の照合手段14におけるステッ
プS31〜S33の処理も、図1の照合手段14におけ
るステップS31〜S33の処理と同じであるので、そ
の説明を省略する。
【0051】このように、この実施の形態では、検出さ
れる隆線方向が十分安定しているか否かによって指が置
かれているか否かを判定する、つまり、ある時刻tで検
出されたブロック毎の隆線方向と、微小時間Δ前の時刻
t−Δで検出されたブロック毎の隆線方向とブロック毎
に比較し、時間的に方向が安定しており、かつ空間的に
も安定していることを評価することができる。
【0052】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3を示す構成図である。なお、図7において、図1お
よび図5と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明を省略する。図において、12Bは画像入力手段1
1に接続された指置き判定手段、13Bは指置き判定手
段12Bに接続された特徴抽出手段(第1の特徴抽出手
段)、15は特徴抽出手段13Bに接続された位置ずれ
検出手段であり、この位置ずれ検出手段15の後段に特
徴抽出手段13A(第2の特徴抽出手段)と照合手段1
4が縦続接続される。
【0053】指置き判定手段12Bとしては、ここでは
図17と同様のものを用いてよい。また、特徴抽出手段
13Bは、二値化処理と、隆線方向検出処理を行うもの
で、この隆線方向検出処理には、ブロック分割処理と、
マスクパターン走査処理と、隆線方向計算処理とが含ま
れる。また、位置ずれ検出手段15は、位置ずれ量計算
処理、位置ずれ量提示処理、および位置ずれ量判定処理
を行うものである。
【0054】次に、動作について、図8および図9を参
照しながら説明する。ステップS21において、画像入
力手段11により画像が取り込まれ、ステップS37で
は、図19のステップS2と同様に、指置き判定手段1
2Bにより入力されたデジタル映像を画像処理して指が
置かれているか否かを判定する。そして、指が置かれて
いないときにはステップS21に戻って再度画像入力手
段11によって画像を取り込み、指が置かれているとき
には、ステップS22進み、特徴抽出手段13Bによる
処理を実行する。
【0055】特徴抽出手段13Bでは、ステップS22
〜S24までは、上述した図1の指置き判定手段12に
おけるステップS21〜S24と同様の処理を行い、ス
テップS26において、マスクパターンを走査すること
で各マスクパターンと一致する画素の頻度(方向別ヒス
トグラム)がわかるので、その各マスクパターンの頻度
を用いてブロック毎の隆線方向を0から180度の範囲
で求める。かくして、ここでは、ステップS22〜S2
6は特徴抽出手段13Bにおける処理であり、その内の
ステップS23〜S26が隆線方向検出処理である。
【0056】次いで、ステップS38において、上述の
ステップS31における隆線方向一致度計算処理と同様
に、ステップS26の隆線方向検出処理で算出されたブ
ロック毎の隆線方向Vd(Bx、By)と、本人が事前
に登録しておいたブロック毎の隆線方向Ed(Bx、B
y)を、水平方向に−Pxから+Pxの範囲および垂直
方向に−Pyから+Pyの範囲で平行移動しながら重ね
あわせ、隆線方向が全体的に最も良く一致する位置を探
す。具体的には、あるずらし量(px、py)のときの
一致度合いSd(px、py)は下記の式(5)で計算
される。
【0057】 Sd(px、py)=(1/Bn)× ΣΣ{Vd(Bx+px、By+py)−Ed(Bx、By)}2 ByBx (5)
【0058】ここで、Bnは重なっているブロック数を
表す。そしてSdが最小になるpx、pyを決定し、こ
れを指置きの位置ずれ量として利用者に提示する。利用
者の提示方法としては、例えば図9のように位置ずれ量
提示手段としてのモニタやLCD画面15aに位置ずれ
許容範囲15bを描き、現在の指置き位置15cを登録
時の指置き位置からの相対ブロック数で表示する。図の
場合はpx=3ブロック、py=3ブロックの位置ずれ
が検出された場合の表示例を表す。
【0059】次いで、ステップS39において、上記ス
テップS38で算出された位置ずれ量が図9に示した位
置ずれ許容範囲16bの範囲に入っているか否かを判定
し、許容範囲に入っている場合は、ステップS27に進
み、次段の特徴抽出手段13Aにおける処理を実行し、
許容範囲に入っていない場合は再度ステップS21に戻
る。一方利用者は位置ずれ量提示画面15aを見ながら
指置き位置15cが位置ずれ許容範囲15bに入るよう
に指位置をずらす。
【0060】なお、以降の特徴抽出手段13Aにおける
ステップS27〜S30の処理は、上述した図1の特徴
抽出手段13または図5の特徴抽出手段13Aにおける
ステップS27〜S30の処理と同じであり、また、次
段の照合手段14におけるステップS31〜S33の処
理も、図1または図5の照合手段14におけるステップ
S31〜S33の処理と同じであるので、その説明を省
略する。
【0061】このように、この実施の形態では、現在の
指置き位置が登録時の位置とどの程度ずれているかを利
用者に提示することで、利用者が登録時と同じ位置に指
をおけるようにできる。つまり、隆線方向検出処理の直
後に隆線方向一致度合計算を実行し、結果として得られ
る位置ずれ量をユーザーインタフェース装置を介して利
用者に提示することができる。なお、上述では、モニタ
やLCD画面といった視覚的な提示手段を用いたが、位
置ずれ量に応じた音や、規則的に配置したLED等によ
って提示しても同じである。
【0062】実施の形態4.図10はこの発明の実施の
形態4を示す構成図である。なお、図10において、図
1、図5および図7と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明を省略する。図において、16は特徴
抽出手段13B(第1の特徴抽出手段1)に接続された
指先・指状紋検出手段であって、自己相関演算処理、指
先・弓状紋判定処理、および指先・弓状紋提示処理を行
うものである。この指先・指状紋検出手段16の後段に
特徴抽出手段13A(第2の特徴抽出手段)と照合手段
14が縦続接続される。
【0063】次に、動作について、図11を参照しなが
ら説明する。ステップS21、S37およびS22〜S
26の処理については、図8の場合と同様であるので、
その説明を省略する。さて、指先・指状紋検出手段16
は、ステップS40において、ステップS26で検出さ
れたブロック毎の方向角を入力として自己相関の計算を
行う。すなわち、ステップS26で検出されたブロック
毎の隆線方向Vd(Bx、By)の複製を作成し、それ
ら水平方向に−Pxから+Pxの範囲および垂直方向に
−Pyから+Pyの範囲で平行移動しながら互いに重ね
あわせ、それぞれのずらし量における隆線方向の一致度
を下記の式(6)で計算する。
【0064】 Sd(px、py)=(1/Bn)× ΣΣ{Vd(Bx+px、By+py)−Vd(Bx、By)}2 ByBx (6) ここで、Bnは重なっているブロック数を表す。
【0065】次いで、指先・弓状紋検出手段16は、ス
テップS41において、現在照合時かまたは登録時かを
判別し、照合時であればステップS42において、ステ
ップS40で演算した自己相関の結果を使って指先が置
かれていることのみを判定する。そして、指先が置かれ
たと判定されたときには、ステップS43において、例
えばモニタやLCD画面等の指先・弓状紋提示手段(図
示せず)によって利用者或いは管理者にその旨を提示す
る。利用者等はそれが提示された場合には指の腹全面が
プリズムに接するように置き直す。一方処理としては、
置き直された指紋画像を再度入力し処理するためにステ
ップS21に戻る。
【0066】一方、ステップS41で照合時でない場
合、即ち登録時の場合には、ステップS44において、
同じくステップS40における自己相関の演算結果を使
って指先が置かれているか、あるいは弓状紋の指が置か
れているかを判定する。具体的には、指先や弓状紋はす
べての隆線が直線に近く、かつ平行に流れているので、
隆線に直交する方向にずらして隆線方向一致度を計算し
ても、その値はほとんど変化しない。これは前記自己相
関演算の結果の内、隆線に直交する方向に1ブロックず
らしたときの結果Sdも、数ブロックずらしたときの結
果Sdもほとんど同じ値を出力することを意味してい
る。したがって、指先・弓状紋検出手段16における判
定は、隆線直交する方向に1ブロックずらしたときのS
dと数ブロックずらしたときのSdを比較して、その差
が小さいときには指先か弓状紋が置かれたと判定する。
【0067】そして、ステップS44で指先か弓状紋が
置かれたと判定されたときには、上述同様にモニタやL
CD画面等の指先・弓状紋提示手段によって利用者等に
その旨を提示する。次いで、利用者等はそれが提示され
た場合には、ステップS46において、処理変更の指示
があるかどうか、つまり、利用者等がそのままの指で置
き直すか、または指を変更するか、あるいはそのまま登
録を続行するかを判別し、処理変更の指示がある場合、
つまり、利用者等がそのままの指で置き直すか、または
指を変更する場合には、ステップS21に戻って上述の
動作を繰り返し、処理変更の指示がない場合、つまり、
利用者等がそのままの指で登録を続行する場合にはステ
ップS27に進む。
【0068】また、ステップS42で指先と判定されな
かった場合、および、ステップS44で指先や弓状紋と
判定されなかった場合には、いずれもステップS27に
進み、特徴点抽出処理以降の処理を実行する。なお、以
降の特徴抽出手段13AにおけるステップS27〜S3
0の処理は、上述した図1の特徴抽出手段13または図
5の特徴抽出手段13AにおけるステップS27〜S3
0と同じであり、また、次段の照合手段14におけるス
テップS31〜S33の処理も、図1または図5の照合
手段14におけるステップS31〜S33と同じである
ので、その説明を省略する。
【0069】このように、この実施の形態では、隆線方
向検出処理で得られた隆線方向を用いて自己相関を計算
することで登録時には置かれた指が弓状紋か否か、ある
いは指先のみが置かれているか否かを判定し、照合時に
は指先が置かれているか否かを判定し、弓状紋あるいは
指先の場合は指の変更あるいは指の置き直しを利用者に
要求することで、誤判別しやすい状態を回避することが
できる。
【0070】なお、特徴抽出手段13Aおよび照合手段
14は、図5および図7の特徴抽出手段13Aおよび照
合手段14と同じ動作をするが、登録時においては照合
手段14は実行されず、抽出された隆線方向や特徴点を
記憶するにとどまることは言うまでもない。
【0071】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5を示す構成図である。なお、図12において、図
1、図5および図10と対応する部分には同一符号を付
し、その詳細説明を省略する。図において、13Cは指
置き判定手段12Bに接続された特徴抽出手段、17は
特徴抽出手段13Cに接続された方向角安定性計算手
段、14Aは特徴抽出手段13Cと方向角安定性計算手
段17に接続された照合手段である。
【0072】特徴抽出手段13Cとしては、ここでは図
17と同様のものを用いてよい。また、方向角安定性計
算手段17は、上述のマスクパターン走査処理で得られ
たブロック毎の方向別ヒストグラムを用いて、各ブロッ
クの隆線方向がどの程度安定しているかを計算する。ま
た、照合手段14Aは、上述同様の隆線方向一致度計算
処理、本人かどうかの判定処理の外に、方向角安定性計
算手段17で算出された方向角安定性を用いて特徴点一
致度計算処理を行う。
【0073】次に、動作について、図13を参照しなが
ら説明する。ステップS21、S37 およびS22〜
S26の処理については、図8の場合と同様であるの
で、その説明を省略する。また、ステップS26の隆線
方向計算処理後のステップS27〜S30の処理につい
ても、図8の場合と同様であるので、その説明を省略す
る。さて、方向角安定性計算手段17は、ステップS4
7において、上述のステップS24のマスクパターン走
査処理で得られたブロック毎の方向別ヒストグラムを用
いて、各ブロックの隆線方向がどの程度安定しているか
を計算する。
【0074】また、方向角安定性計算手段17は、上述
のステップS24のマスクパターン走査処理で得られた
ブロック毎の方向別ヒストグラムを用いて、各ブロック
の隆線方向がどの程度安定しているかを計算する。具体
的には、0度方向を示すマスクパターンに一致した画素
数をH0、45度方向を示すマスクパターンに一致した
画素数をH45、90度と135度方向を示すマスクパ
ターンに一致した画素数をH90とH135とすると
き、ブロック毎の隆線方向安定性Fは下記の式(7)で
計算される。
【0075】 F=|H0−H90|+|H45−H135| (7)
【0076】次いで、照合手段14Aは、上述同様にま
ず、ステップS31において、隆線方向一致度計算を行
い、隆線の全体的な流れ方向がどの程度一致しているか
を計算する。つまり、ブロック毎の隆線方向をあらかじ
め登録されている本人の隆線方向と比較し、どの程度一
致しているかを計算する。そして、ステップS48にお
いて、方向角安定性計算手段17で計算されたブロック
毎の隆線方向の安定性Fを用いて特徴点の一致度を計算
する。すなわち、上述同様に登録特徴点と照合特徴点で
一致するペア特徴点を見つけだす。一方、各特徴点が属
するブロックの隆線方向の安定性Fを信頼性に関する重
みとしてそれぞれの特徴点に与え、その特徴点に与えら
れた重みを用いた下記の式(8)によって特徴点一致度
を計算する。
【0077】 Sm=Σ(Fpe+Fpv)/(ΣFe+ΣFv) (8)
【0078】ここで、Feは登録されている各特徴点の
重みであり、Fvは照合指紋から検出された各特徴点の
重みである。また、Fpeは登録特徴点と照合特徴点の
間でペアになった特徴点の内、登録特徴点側の重みであ
り、Fpvは照合特徴点側の重みである。なお、登録特
徴点の重みは、登録時に同じ処理によって決定されてお
り、ほかの特徴データとともに記憶されているものとす
る。最後にステップS33における判定処理では、上述
同様の隆線方向一致度計算処理(ステップS31)の結
果と、本実施の形態特有の特徴点一致度計算処理(ステ
ップS48)の結果を用いて本人か否かを判定する。即
ち、隆線方向一致度Sdmin(px、py)が予め設定
された閾値αより小さく、かつ特徴点一致度Smが予め
設定された別の閾値βより大きい場合に本人と判定し、
それ以外は他人と判定する。
【0079】このように、この実施の形態では、特徴点
周辺の隆線方向の安定性を用いて特徴点の信頼性を評価
し、該評価結果に基づいて特徴点一致度合いを計算する
ことで本人か他人かの判別能力を向上することができ
る。
【0080】実施の形態6.図14はこの発明の実施の
形態6を示す構成図である。なお、図14において、図
1、図5、図10および図12と対応する部分には同一
符号を付し、その詳細説明を省略する。図において、1
8は特徴抽出手段13Cに接続された重み決定手段、1
4Bは特徴抽出手段13Cと重み決定手段18に接続さ
れた照合手段である。重み決定手段18は変化点計数処
理および重み計算処理を行うもので、濃淡画像修正処理
前後の二値画像を比較してブロック毎の画像の安定性を
評価し、特徴点の重みを決定する。また、照合手段14
Bは上述同様の隆線方向一致度計算処理、本人かどうか
の判定処理の外に、重み決定手段18で計算されたブロ
ック毎の重みを用いて特徴点の一致度を計算する。
【0081】次に、動作について、図15を参照しなが
ら説明する。ステップS21、S37 およびS22〜
S26の処理については、図8の場合と同様であるの
で、その説明を省略する。また、ステップS26の隆線
方向計算処理後のステップS27〜S30の処理につい
ても、図8の場合と同様であるので、その説明を省略す
る。さて、重み決定手段18は、ステップS49および
S50において、濃淡画像修正処理前後の二値画像を比
較してブロック毎の画像の安定性を評価し、特徴点の重
みを決定する。
【0082】具体的には、例えば濃淡画像修正前のある
ブロックの濃淡画像が図16の参照番号100で示すよ
うなものであり、ステップS27において参照番号10
2で示すようなものに修正されたとする。その時のそれ
ぞれの二値化結果は参照番号104と106で示すよう
なものになる。そして、変化点計数処理(ステップS4
9)ではこれら二値画像の差をとって参照番号108で
示すような結果を得、この変化分の画素数を計数する。
また、奇数の参照番号101、103、105、107
および109の場合も同様である。
【0083】次いで、重み計算処理(ステップS50)
では、上記変化点計数処理の結果であるブロック毎の変
化画素数を用いて各ブロックの信頼性を表す重みWを計
算する。この場合、例えば下記の式(9)のように変化
画素が少ない場合には重みが大きく、変化画素が多い場
合には重みが小さくなるようにする。
【0084】 W=1−(G/Q) (9) ここで、Gは変化点計数処理の結果であるブロック毎の
変化画素数であり、Qはブロックの面積である。
【0085】次いで、照合手段14Bは、上述同様にま
ず、ステップS31において、隆線方向一致度計算を行
い、隆線の全体的な流れ方向がどの程度一致しているか
を計算する。つまり、ブロック毎の隆線方向をあらかじ
め登録されている本人の隆線方向と比較し、どの程度一
致しているかを計算する。そして、ステップS51にお
いて、重み決定手段18で決定されたブロック毎の重み
Wを用いて特徴点の一致度を計算する。すなわち、上述
同様の方法で登録特徴点と照合特徴点で一致するペア特
徴点を見つけだす。一方、各特徴点が属するブロックの
重みWを信頼性に関する重みとしてそれぞれの特徴点に
与え、その特徴点に与えられた重みを用いた下記の式
(10)によって特徴点一致度を計算する。
【0086】 Sm=Σ(Wpe+Wpv)/(ΣWe+ΣWv) (10)
【0087】ここで、Weは登録されている各特徴点の
重みであり、Wvは照合指紋から検出された各特徴点の
重みである。また、Wpeは登録特徴点と照合特徴点の
間でペアになった特徴点の内、登録特徴点側の重みであ
り、Wpvは照合特徴点側の重みである。なお、登録特
徴点の重みは、登録時に同じ処理によって決定されてお
り、ほかの特徴データとともに記憶されているものとす
る。
【0088】最後にステップS33における判定処理で
は、上述同様の隆線方向一致度計算処理(ステップS3
1)の結果と、本実施の形態特有の特徴点一致度計算処
理(ステップS51)の結果を用いて本人か否かを判定
する。即ち、隆線方向一致度Sdmin(px、py)が
予め設定された閾値αより小さく、かつ特徴点一致度S
mが予め設定された別の閾値βより大きい場合に本人と
判定し、それ以外は他人と判定する。
【0089】このように、この実施の形態では、特徴点
周辺の隆線方向の安定性や、二値画像の安定性を用いて
特徴点の信頼性を評価し、該評価結果を重みとして特徴
点一致度合いを計算することで本人か他人かの判別能力
を向上することができる。
【0090】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、指紋
画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で二値
化された指紋画像を複数のブロックに分割するブロック
分割処理部、外部ブロック分割処理部で分割された各ブ
ロック内で所定の各角度に相当するマスクパターンを走
査して方向別のヒストグラムを作成するマスクパターン
走査処理部、該マスクパターン走査処理部の出力に基づ
いて各ブロックの上記方向別ヒストグラムから各ブロッ
クの方向角の安定性を判定する安定性判定処理部を含む
指置き判定手段を備え、該指置き判定手段が指の置かれ
ている状態を検知したときのみ特徴抽出および登録デー
タとの照合を行うので、かすれた指では確定しなかった
り指を置いていないのに置かれたと誤判定することな
く、安定確実な指置き判定ができるという効果がある。
【0091】また、この発明によれば、指紋画像を二値
化する二値化処理部、該二値化処理部で二値化された指
紋画像を複数のブロックに分割するブロック分割部、該
ブロック分割部で分割された各ブロック内の指紋の隆線
方向を算出する隆線方向計算処理部、微小時間前に入力
された上記隆線方向計算処理部による算出結果を記憶す
る隆線方向記憶部、現時刻に入力された画像から上記隆
線方向計算処理部で算出されたブロック毎の指紋の隆線
方向と上記隆線方向記憶部に記憶されている微小時間前
のブロック毎の指紋の隆線方向とを比較してその変化を
検出する隆線方向変化検出処理部、該隆線方向変化検出
処理部で変化なしと判断されたブロックに関して同じ方
向角を持ち且つ互いに隣接しているブロック群を検出し
そのかたまり具合を判定する空間的安定性判定処理部を
含む指置き判定手段を備え、該指置き判定手段が指の置
かれている状態を検知したときのみ特徴抽出および登録
データとの照合を行うので、かすれた指では確定しなか
ったり指を置いていないのに置かれたと誤判定すること
なく、安定確実な指置き判定ができるという効果があ
る。
【0092】また、この発明によれば、指紋画像を二値
化する二値化処理部、該二値化処理部で二値化された画
像を複数のブロックに分割するブロック分割処理部、該
ブロック分割処理部で分割された各ブロック内を所定の
各角度に相当するマスクパターンを走査して、方向別の
ヒストグラムを作成するマスクパターン走査処理部、該
マスクパターン走査処理部の出力に基づいて各ブロック
内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計算処理部含む
第1の特徴抽出手段と、該第1の特徴抽出手段の出力に
基づいて、登録時と照合時の指の位置ずれ量を計算する
位置ずれ量計算部、該位置ずれ量計算部で算出された位
置ずれ量を表示する位置ずれ量提示部、上記位置ずれ量
計算部の出力に基づいて位置ずれ量が予め設定された規
定範囲以内か否かを判定する位置ずれ量判定部を含む位
置ずれ量検出手段とを備え、位置ずれ量が予め設定され
た規定範囲を越えている時には外部の利用者や管理者に
指の置き直しを指示し、規定範囲内の場合のみ、予め登
録された特徴データとの照合を行い本人か否かを判定す
るので、登録時と照合時に指を置く位置が大きくずれ
ず、以て、本人同士の特徴点一致度合いを計算する際に
特徴点がペアになる確率が大きくなり、本人と他人の判
別能力が向上するという効果がある。
【0093】また、この発明によれば、指紋画像を二値
化する二値化処理部、該二値化処理部で二値化された画
像を複数のブロックに分割するブロック分割処理部、該
ブロック分割処理部で分割された各ブロック内を所定の
各角度に相当するマスクパターンを走査して、方向別の
ヒストグラムを作成するマスクパターン走査処理部、該
マスクパターン走査処理部の出力に基づいて各ブロック
内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計算処理部を含
む第1の特徴抽出手段と、該第1の特徴抽出手段の出力
に基づいて、複数のブロックに分割された指紋画像の同
一の画像から得られたブロック別の指紋の隆線方向値を
互いに位置をずらしながらブロック毎の指紋の隆線方向
値の差を計算して自己相関マップを生成する自己相関演
算部、該自己相関演算部で得られた自己相関マップを処
理して指先が置かれたかまたは弓状紋の指が置かれたか
を判定する指先・弓状紋判定部、該指先・弓状紋判定部
で指先または弓状紋の指と判定されたときに、この結果
を表示して、そのまま登録処理を続行するか、一旦中断
して指の置き直しまたは指の変更を行った後再度登録処
理を行うかの判断を外部即ち利用者または管理者に求め
る指先・弓状紋提示部を含む指先・弓状紋検出手段とを
備え、登録モードにおいては指先・弓状紋と判定されな
かった場合と、外部の利用者または管理者による登録続
行の指示があった場合のみ特徴データを登録し、照合モ
ードにおいては指先か否かの判定のみを行って利用者ま
たは管理者に指の置き直しを求めるので、隆線方向一致
度合の計算時に位置ずれ量の判定を誤ることがなくな
り、以て、その後の特徴点一致度合の計算でも本人同士
の場合には高い一致度合いが期待でき、本人と他人の判
別能力が向上するという効果がある。
【0094】また、この発明によれば、少なくとも指紋
画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で二値
化された指紋画像を複数のブロックに分割するブロック
分割部、該ブロック分割部で分割された各ブロック内を
所定の各角度に相当するマスクパターンを走査して、方
向別のヒストグラムを作成するマスクパターン走査処理
部を含む特徴抽出手段と、該特徴抽出手段で抽出された
各ブロックの方向別ヒストグラムから、各ブロックの方
向角の安定性を計算する方向角安定性計算手段とを備
え、該方向角安定性計算手段における安定性の計算結果
を特徴点に対する信頼性の重みとして利用して特徴点一
致度計算に反映させるので、例えば傷やしわ、かすれ等
が原因で生じた擬似特徴点の重みを小さくでき、以て、
本人と他人の判別能力が向上するという効果がある。
【0095】また、この発明によれば、指紋画像を二値
化する二値化処理部、該二値化処理部で二値化された
後、複数のブロックに分割された指紋画像の各ブロック
内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計算処理部と、
該隆線方向計算処理部の出力に基づいて指紋の隆線方向
に沿って濃淡画像を修正する濃淡画像修正処理部、該濃
淡画像修正処理部における濃淡画像修正結果を再度二値
化する再二値化処理を含む特徴抽出手段と、濃淡画像修
正前後の二値化画像を複数のブロックに分割した後、ブ
ロック毎に二値化画像を比較して、その変化点数を計数
する変化点計数処理部、該変化点計数処理部で算出され
た変化点数に応じてブロック毎の重みを計算する重み計
算処理部を含む重み決定手段とを備え、特徴点が存在す
るブロックの重みを、その特徴点の信頼度として特徴点
一致度計算に反映させるので、例えば傷やしわ、かすれ
等が原因で生じた擬似特徴点の重みを小さくでき、以
て、本人と他人の判別能力が向上するという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1の動作説明に供するた
めのフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1における背景領域での
マスクパターン頻度の例を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における指が置かれ
た領域でのマスクパターン頻度の例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2を示す構成図である。
【図6】この発明の実施の形態2の動作説明に供するた
めのフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態3を示す構成図である。
【図8】この発明の実施の形態3の動作説明に供するた
めのフローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態3における位置ずれ量
の表示状態を例示する図である。
【図10】この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図11】この発明の実施の形態4の動作説明に供する
ためのフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図13】この発明の実施の形態5の動作説明に供する
ためのフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態6を示す構成図であ
る。
【図15】この発明の実施の形態6の動作説明に供する
ためのフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態6における二値化画像
の変化を例示する図である。
【図17】従来の指紋照合装置を示す構成図である。
【図18】指紋画像入力手段の一例をを示す図である。
【図19】従来の指紋照合装置の動作説明に供するため
のフローチャートである。
【図20】 従来の指紋照合装置の指置き判定手段にお
ける小領域の濃度ヒストグラムを例示する図である。
【図21】 隆線方向を8方向に量子化する際の8方向
を示す図である。
【図22】 隆線方向を算出する際に利用するマスクパ
ターンの例を示す図である。
【図23】 隆線方向検出結果を例示する図である。
【図24】 端点・分岐点とベクトル角を例示する図で
ある。
【符号の説明】
11 画像入力手段、12,12A,12B 指置き判
定手段、13,13A,13B,13C 特徴抽出手
段、14,14A,14B 照合手段、15 位置ずれ
量検出手段、16 指先・弓状紋検出手段、17 方向
角安定性計算手段、19 重み決定手段。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサによって得られた指紋画像を処理
    して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者固
    有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否か
    を判定する指紋照合装置において、 指紋画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で
    二値化された指紋画像を複数のブロックに分割するブロ
    ック分割処理部、該ブロック分割処理部で分割された各
    ブロック内で所定の各角度に相当するマスクパターンを
    走査して方向別のヒストグラムを作成するマスクパター
    ン走査処理部、該マスクパターン走査処理部の出力に基
    づいて各ブロックの上記方向別ヒストグラムから各ブロ
    ックの方向角の安定性を判定する安定性判定処理部を含
    む指置き判定手段を備え、 該指置き判定手段が指の置かれている状態を検知したと
    きのみ特徴抽出および登録データとの照合を行うことを
    特徴とする指紋照合装置。
  2. 【請求項2】 指置き判定手段に接続され、該指置き判
    定手段の安定性判定処理部の判定結果に基づいて各ブロ
    ック内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計算処理
    部、該隆線方向計算処理部で算出された指紋の隆線方向
    に沿って濃淡画像を修正する濃淡画像修正処理部、該濃
    淡画像修正処理部における濃淡画像修正結果を再度二値
    化する再二値化処理部、該再二値化処理部で再度二値化
    された結果を細線化する細線化部、該細線化部で細線化
    された画像を走査して該画像の特徴点を検出する特徴点
    検出部を含む特徴抽出手段を備えた請求項1記載の指紋
    照合装置。
  3. 【請求項3】 センサによって得られた指紋画像を処理
    して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者固
    有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否か
    を判定する指紋照合装置において、 指紋画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で
    二値化された指紋画像を複数のブロックに分割するブロ
    ック分割部、該ブロック分割部で分割された各ブロック
    内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計算処理部、微
    小時間前に入力された上記隆線方向計算処理部による算
    出結果を記憶する隆線方向記憶部、現時刻に入力された
    画像から上記隆線方向計算処理部で算出されたブロック
    毎の指紋の隆線方向と上記隆線方向記憶部に記憶されて
    いる微小時間前のブロック毎の指紋の隆線方向とを比較
    してその変化を検出する隆線方向変化検出処理部、該隆
    線方向変化検出処理部で変化なしと判断されたブロック
    に関して同じ方向角を持ち且つ互いに隣接しているブロ
    ック群を検出しそのかたまり具合を判定する空間的安定
    性判定処理部を含む指置き判定手段を備え、 該指置き判定手段が指の置かれている状態を検知したと
    きのみ特徴抽出および登録データとの照合を行うことを
    特徴とする指紋照合装置。
  4. 【請求項4】 指置き判定手段に接続され、該指置き判
    定手段の空間的安定性判定処理部の判定結果に基づいて
    指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修正する濃淡画像修
    正処理部、該濃淡画像修正処理部における濃淡画像修正
    結果を再度二値化する再二値化処理部、該再二値化処理
    部で再度二値化された結果を細線化する細線化部、該細
    線化部で細線化された画像を走査して該画像の特徴点を
    検出する特徴点検出部を含む特徴抽出手段を備えた請求
    項3記載の指紋照合装置。
  5. 【請求項5】 センサによって得られた指紋画像を処理
    して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者固
    有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否か
    を判定する指紋照合装置において、 指紋画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で
    二値化された画像を複数のブロックに分割するブロック
    分割処理部、該ブロック分割処理部で分割された各ブロ
    ック内を所定の各角度に相当するマスクパターンを走査
    して、方向別のヒストグラムを作成するマスクパターン
    走査処理部、該マスクパターン走査処理部の出力に基づ
    いて各ブロック内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向
    計算処理部含む第1の特徴抽出手段と、 該第1の特徴抽出手段の出力に基づいて、登録時と照合
    時の指の位置ずれ量を計算する位置ずれ量計算部、該位
    置ずれ量計算部で算出された位置ずれ量を表示する位置
    ずれ量提示部、上記位置ずれ量計算部の出力に基づいて
    位置ずれ量が予め設定された規定範囲以内か否かを判定
    する位置ずれ量判定部を含む位置ずれ量検出手段とを備
    え、位置ずれ量が予め設定された規定範囲を越えている
    時には利用者に指の置き直しを指示し、規定範囲内の場
    合のみ、予め登録された特徴データとの照合を行い本人
    か否かを判定することを特徴とする指紋照合装置。
  6. 【請求項6】 位置ずれ量検出手段に接続され、該位置
    ずれ量検出手段の位置ずれ量判定部の判定結果に基づい
    て指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修正する濃淡画像
    修正処理部、該濃淡画像修正処理部における濃淡画像修
    正結果を再度二値化する再二値化処理部、該再二値化処
    理部で再度二値化された結果を細線化する細線化部、該
    細線化部で細線化された画像を走査して該画像の特徴点
    を検出する特徴点検出部を含む第2の特徴抽出手段を備
    えた請求項5記載の指紋照合装置。
  7. 【請求項7】 センサによって得られた指紋画像を処理
    して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者固
    有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否か
    を判定する指紋照合装置において、 指紋画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で
    二値化された画像を複数のブロックに分割するブロック
    分割処理部、該ブロック分割処理部で分割された各ブロ
    ック内を所定の各角度に相当するマスクパターンを走査
    して、方向別のヒストグラムを作成するマスクパターン
    走査処理部、該マスクパターン走査処理部の出力に基づ
    いて各ブロック内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向
    計算処理部を含む第1の特徴抽出手段と、 該第1の特徴抽出手段の出力に基づいて、複数のブロッ
    クに分割された指紋画像の同一の画像から得られたブロ
    ック別の指紋の隆線方向値を互いに位置をずらしながら
    ブロック毎の指紋の隆線方向値の差を計算して自己相関
    マップを生成する自己相関演算部、該自己相関演算部で
    得られた自己相関マップを処理して指先が置かれたかま
    たは弓状紋の指が置かれたかを判定する指先・弓状紋判
    定部、該指先・弓状紋判定部で指先または弓状紋の指と
    判定されたときに、この結果を表示して、そのまま登録
    処理を続行するか、一旦中断して指の置き直しまたは指
    の変更を行った後再度登録処理を行うかの判断を外部に
    求める指先・弓状紋提示部を含む指先・弓状紋検出手段
    とを備え、登録モードにおいては指先・弓状紋と判定さ
    れなかった場合と、外部から登録続行の指示があった場
    合のみ特徴データを登録し、照合モードにおいては指先
    か否かの判定のみを行って外部に指の置き直しを求める
    ことを特徴とする指紋照合装置。
  8. 【請求項8】 指先・弓状紋検出手段に接続され、該指
    先・弓状紋検出手段の指先・弓状紋判定部の判定結果に
    基づいて指紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修正する濃
    淡画像修正処理部、該濃淡画像修正処理部における濃淡
    画像修正結果を再度二値化する再二値化処理部、該再二
    値化処理部で再度二値化された結果を細線化する細線化
    部、該細線化部で細線化された画像を走査して該画像の
    特徴点を検出する特徴点検出部を含む第2の特徴抽出手
    段を備えた請求項7記載の指紋照合装置。
  9. 【請求項9】 センサによって得られた指紋画像を処理
    して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者固
    有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否か
    を判定する指紋照合装置において、 少なくとも指紋画像を二値化する二値化処理部、該二値
    化処理部で二値化された指紋画像を複数のブロックに分
    割するブロック分割部、該ブロック分割部で分割された
    各ブロック内を所定の各角度に相当するマスクパターン
    を走査して、方向別のヒストグラムを作成するマスクパ
    ターン走査処理部を含む特徴抽出手段と、 該特徴抽出手段で抽出された各ブロックの方向別ヒスト
    グラムから、各ブロックの方向角の安定性を計算する方
    向角安定性計算手段とを備え、該方向角安定性計算手段
    における安定性の計算結果を特徴点に対する信頼性の重
    みとして利用して特徴点一致度計算に反映させることを
    特徴とする指紋照合装置。
  10. 【請求項10】 特徴抽出手段および方向角安定性計算
    手段に接続され、上記特徴抽出手段の出力に基づいて指
    紋の隆線方向の一致度を計算する隆線方向一致度計算
    部、該隆線方向一致度計算部で算出された指紋の隆線方
    向の一致度と上記方向角安定性計算手段で算出された方
    向角安定性とを用いて特徴点一致度を計算する特徴点一
    致度計算部、該特徴点一致度計算部で算出された特徴点
    の一致度に基づいて本人かどうかの判定を行う判定処理
    部を含む照合手段を備えた請求項9記載の指紋照合装
    置。
  11. 【請求項11】 センサによって得られた指紋画像を処
    理して特徴データを抽出し、予め登録されている利用者
    固有の特徴データと比較することで、利用者が本人か否
    かを判定する指紋照合装置において、 指紋画像を二値化する二値化処理部、該二値化処理部で
    二値化された後、複数のブロックに分割された指紋画像
    の各ブロック内の指紋の隆線方向を算出する隆線方向計
    算処理部と、該隆線方向計算処理部の出力に基づいて指
    紋の隆線方向に沿って濃淡画像を修正する濃淡画像修正
    処理部、該濃淡画像修正処理部における濃淡画像修正結
    果を再度二値化する再二値化処理を含む特徴抽出手段
    と、 濃淡画像修正前後の二値化画像を複数のブロックに分割
    した後、ブロック毎に二値化画像を比較して、その変化
    点数を計数する変化点計数処理部、該変化点計数処理部
    で算出された変化点数に応じてブロック毎の重みを計算
    する重み計算処理部を含む重み決定手段とを備え、特徴
    点が存在するブロックの重みを、その特徴点の信頼度と
    して特徴点一致度計算に反映させることを特徴とする指
    紋照合装置。
  12. 【請求項12】 特徴抽出手段および重み決定手段に接
    続され、上記特徴抽出手段の出力に基づいて指紋の隆線
    方向の一致度を計算する隆線方向一致度計算部、該隆線
    方向一致度計算部で算出された指紋の隆線方向の一致度
    と上記重み決定手段で算出された変化点数に応じたブロ
    ック毎の重みとを用いて特徴点一致度を計算する特徴点
    一致度計算部、該特徴点一致度計算部で算出された特徴
    点の一致度に基づいて本人かどうかの判定を行う判定処
    理部を含む照合手段を備えた請求項11記載の指紋照合
    装置。
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