JPH10331777A - 内接ギヤポンプ - Google Patents

内接ギヤポンプ

Info

Publication number
JPH10331777A
JPH10331777A JP13873597A JP13873597A JPH10331777A JP H10331777 A JPH10331777 A JP H10331777A JP 13873597 A JP13873597 A JP 13873597A JP 13873597 A JP13873597 A JP 13873597A JP H10331777 A JPH10331777 A JP H10331777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer rotor
rotor
positioning member
cylindrical hole
gear pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13873597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Murayama
隆 村山
Takeshi Fuchida
剛 渕田
Daizo Oba
大三 大庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP13873597A priority Critical patent/JPH10331777A/ja
Publication of JPH10331777A publication Critical patent/JPH10331777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アウターロータとインナーロータとが偏心し
て組み付けられている内接ギヤポンプでありながら、全
て同軸加工部品の組み合わせで実現可能にする。 【解決手段】 回転部40はハウジング50に設けられ
た円柱状孔50aに収容されるが、その円柱状孔50a
の中心軸とインナーロータ52の中心軸CL2とが一致
するよう回転部40を配置してある。このように回転部
40を配置する結果、アウターロータ51は円柱状孔5
0aの中心軸と偏心した所定位置に配置されることとな
る。そして、このように円柱状孔50aの中心軸と偏心
した所定位置に配置されたアウターロータ51の外周と
円柱状孔50aの内壁との間には隙間ができるが、アウ
ターロータ51を回転自在に保持するインナーシリンダ
71及び位置決めピン72によってこの隙間を径方向に
埋められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体を吸入・吐出
する内接ギヤポンプ及び内接ギヤポンプを用いたブレー
キ装置に関し、特にトロコイドポンプやピゴットポンプ
などの内接歯車ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
内接ギヤポンプの一例としてトロコイドポンプの模式図
を図4に示す。図4に示すように、トロコイドポンプに
おけるハウジング150に形成されたロータ室150a
内には、アウターロータ151及びインナーロータ15
2が組み付けられて収納されている。
【0003】アウタロータ151は内周に内歯部151
aを備えており、またインナーロータ152は中心部に
駆動軸154が固定されており、外周に外歯部152a
を備えている。この外歯部152aは歯数が内歯部15
1aよりも1つ少なくされており、外歯部152a及び
内歯部151はその一部分だけが噛み合わされているた
め、アウターロータ151とインナーロータ152間に
複数の歯室153が形成されることとなる。
【0004】また、アウターロータ151はハウジング
150のロータ室150a内を回転自在に組み込まれて
いる。さらに、ハウジング150のロータ室150aに
は、両ロータ151,152の中心軸を挟んで両側に吸
入口160と吐出口161が形成されている。
【0005】ポンプ駆動時には、駆動軸154を介して
インナーロータ152が回転運動し、それに伴って外歯
部152aと内歯部151aの噛合によりアウターロー
タ151も同方向へ回転する。このとき、アウターロー
タ151とインナーロータ152とが接触することによ
って両ロータ151,152間に形成される歯室153
の容積は、アウターロータ151及びインナーロータ1
52が1回転する間に大小に変化して吸入口160から
オイルを吸入し、吐出口161でオイルを吐き出す。
【0006】ところで、このトロコイドポンプは、上述
したように、アウタロータ151の内歯部151a及び
インナーロータ152の外歯部152aはその一部分だ
けが噛み合わされているため、アウターロータ151と
インナーロータ152は偏心して組み付けられることと
なる。具体的には、インナーロータ152が駆動軸15
4によって回転駆動されるため、この駆動軸154の中
心軸に対してアウターロータ151は偏心することとな
る。
【0007】一方、アウターロータ151は、インナー
ロータ152が回転することによって、上述した内歯部
151aと外歯部152aとの噛み合わせ部分において
回転作用を付与されるが、その偏心した所定位置におい
て回転する必要がある。そのため、アウターロータ15
1を収容しているハウジング150のロータ室150a
は、インナーロータ152の中心軸、すなわち駆動軸1
5中心軸からは偏心した円柱状孔として形成されること
となる。
【0008】このように、インナーロータ152とは偏
心してアウターロータ151を回転させる必要があるた
め、上述したハウジング150におけるロータ室150
aなどが同軸加工によっては実現できなかった。なお、
このような問題は、内接型の歯車ポンプのように、アウ
ターロータとインナーロータとが偏心して組み付けられ
ている構成の場合には同様に生じる問題である。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて、アウターロ
ータとインナーロータとが偏心して組み付けられている
構成の内接ギヤポンプでありながら、全て同軸加工部品
の組み合わせで実現可能にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、以下の技術的手段を採用する。請求項1に記載の発
明は、内周に内歯部を有するアウターロータと、駆動軸
にて回転運動を付与され、かつ外周に前記アウターロー
タの内歯部に噛み合う外歯部を有するインナーロータと
を、所定量偏心させて組み付けて構成した回転部と、該
回転部を収容するための円柱状孔が設けられたハウジン
グとを備える内接ギヤポンプにおいて、前記円柱状孔内
に、その円柱状孔の中心軸と前記インナーロータの中心
軸とが一致するよう前記回転部を配置し、この回転部の
配置によって前記円柱状孔の中心軸と偏心した所定位置
に配置された前記アウターロータの外周と前記円柱状孔
の内壁との隙間を径方向に埋めるアウターロータ位置決
め部材を備え、当該アウターロータ位置決め部材によっ
て前記アウターロータが前記所定位置において回転自在
であるよう構成されていることを特徴とする。
【0011】本発明は、アウターロータとインナーロー
タとが偏心して組み付けられる内接歯車ポンプにかかる
ものである。内接歯車ポンプとしては、例えばトロコイ
ドポンプあるいはピゴットポンプなどのように、アウタ
ーロータの内歯部とインナーロータの外歯部とによって
歯室が形成されるようなタイプと、両ロータ間に仕切板
(クレセント)が介装されているようなタイプがある。
そして、回転部による回転運動によって吸入口から流体
を吸入して、吐出口を通じて流体を吐出するという基本
的なポンプ動作を行なうことができる。
【0012】回転部はハウジングに設けられた円柱状孔
に収容されているのであるが、本発明の内接ギヤポンプ
においては、その円柱状孔の中心軸とインナーロータの
中心軸とが一致するよう回転部を配置してある。このよ
うに回転部を配置する結果、アウターロータは円柱状孔
の中心軸と偏心した所定位置に配置されることとなる。
そして、このように円柱状孔の中心軸と偏心した所定位
置に配置されたアウターロータの外周と円柱状孔の内壁
との間には隙間ができるが、アウターロータ位置決め部
材はこの隙間を径方向に埋める。これによって、アウタ
ーロータは所定位置において回転自在となる。
【0013】したがって、上述した内接ギヤポンプとし
ての機能を妨げることなく、円柱状孔の中心軸とインナ
ーロータの中心軸とが一致するよう回転部を配置するこ
とができる。その結果、アウターロータとインナーロー
タとが偏心して組み付けられる構成の内接ギヤポンプで
ありながら、全て同軸加工部品の組み合わせで実現する
ことができる。これは、加工を容易にし、またコストダ
ウンにもつながる。
【0014】なお、アウターロータ位置決め部材として
は、請求項2に示すように、アウターロータを内部に収
容して回転自在に保持する円筒状の第1位置決め部材
と、その第1位置決め部材と前記円柱状孔の内壁との隙
間を径方向に埋める第2位置決め部材とを備える構成と
することもできる。これは、位置決め部材の役目とし
て、アウターロータについては回転自在に保持する第1
の役目と、円柱状孔の中心軸と偏心した所定位置に配置
させる第2の役目があるため、その第1の役目について
は第1位置決め部材によって実現させる。そして、第2
の役目については、第1位置決め部材を第2位置決め部
材によって所定位置に配置させることで、結果としてア
ウターロータを所定位置に配置させるようにしている。
【0015】なお、第1位置決め部材は、アウターロー
タを内部に収容して回転自在に保持する円筒状である
が、第2位置決め部材については、その配設位置や配設
態様が種々考えられる。例えば第1位置決め部材の一部
が円柱状孔の内壁に当接している場合には、その反対側
部分における隙間の一部を、第2位置決め部材を配設し
て埋めるようにすれば十分である。例えば、1箇所でも
よいし2箇所以上でもよい。
【0016】そして、第2位置決め部材は、ハウジング
や第1位置決め部材とは別個の部材として、上述した隙
間に介装させるようにしてもよいし、あるいは、ハウジ
ングの円柱状孔の内壁に一体的に設けたり、第1位置決
め部材の外周に一体的に設け足りすることもできる。
【0017】別部材として隙間に介装させる場合には、
例えばピン形状にしたり、ボール形状にしたりすること
ができる。もちろん、それ以外の形状でもよい。また、
樹脂のインジェクション成形によってこの第2位置決め
部材を製作してもよい。一方、第2位置決め部材を、ハ
ウジングの円柱状孔の内壁に一体的に設けたり第1位置
決め部材の外周に一体的に設ける場合には、例えば半球
状の突起とすることなどが考えられる。もちろん、その
他の形状でも構わない。
【0018】また、アウターロータ位置決め部材を、上
述した第1位置決め部材と第2位置決め部材によって実
現するのではなく、請求項5に示すように、アウターロ
ータに直接当接して、アウターロータを所定位置におい
て回転自在に支持する構成としてもよい。
【0019】この場合のアウターロータ位置決め部材
も、ハウジングとは別個の部材として、ハウジングとア
ウターロータとの隙間に介装させるようにしてもよい
し、あるいは、ハウジングの円柱状孔の内壁に一体的に
設けることもできる。なお、上述した第1位置決め部材
と第2位置決め部材によって構成する場合には、第1位
置決め部材の外周に一体的に設けることもできたが、こ
の場合には第1位置決め部材に相当するものはないの
で、一体に設ける場合にはハウジングの円柱状孔の内壁
のみとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき説明する。本実施形態では、「内接ギヤポンプ」
の一例であるトロコイドポンプとして実現した場合を説
明する。
【0021】図1(a)に、実施形態のトロコイドポン
プ10の模式図を示す。また、図1(b)には図1
(a)のA−A矢視断面図を示す。まず、図1(a),
(b)に基づきトロコイドポンプ10の構造について説
明する。このトロコイドポンプ10におけるハウジング
50には、円柱状孔50aが設けられており、その円柱
状孔50a内には回転部40などが収容されている。
【0022】回転部40は、アウターロータ51及びイ
ンナーロータ52から構成されている。この内のインナ
ーロータ52には、図示しないモータによって回転駆動
される駆動軸54が嵌合しており、この駆動軸54を介
して回転運動を付与されるよう構成されている。また、
アウターロータ51の中心軸CL1とインナーロータ5
2の中心軸CL2とは偏心した状態で組み付けられてお
り、この両ロータ51,52の中心軸CL1,CL2の
偏心量をd1とする。なお、駆動軸54の中心軸はイン
ナーロータ52の中心軸CL2と一致するので、アウタ
ーロータ51の中心軸CL1は駆動軸54に対しても偏
心していることとなる。
【0023】アウターロータ51は内周に内歯部511
を備えており、またインナーロータ52は外周に外歯部
521を備えている。この外歯部521は歯数が内歯部
511よりも1つ少なくされている。そして、これらア
ウターロータ51とインナーロータ52が複数の歯室5
3を形成し、噛合面Sにて噛み合わさっている。なお、
インナーロータ52の回転トルクを伝えるために、イン
ナーロータ52とアウターロータ51とは噛合面Sにて
複数の接触点を有している。
【0024】本実施形態では、アウターロータ51は円
筒状のインナーシリンダ71内部に収納されている。こ
のインナーシリンダ71は、アウターロータ51と同じ
厚みか、あるいはアウターロータ51よりも所定量だけ
厚く設定してある。またインナーシリンダ71の内径
は、アウターロータ51の外径よりも所定量だけ大きく
設定してあり、両者間には所定のクリアランスがあるた
め、インナーシリンダ71内においてアウターロータ5
1は回転自在となっている。
【0025】そして、アウターロータ51とインナーロ
ータ52で構成される回転部40及びアウターロータ5
1を回転自在に保持するインナーシリンダ71は、それ
らを両側から挟むように配置される2つのサイドプレー
ト31,32によって回転自在に挟持されている。少な
くとも一方のサイドプレートには、駆動軸54を挟んだ
左右に、吸入口60と吐出口61が形成されている。こ
の吸入口60及び吐出口61は、アウターロータ51と
インナーロータ52が噛み合わさって形成される複数の
歯室53に連通する位置に配設されており、外部からの
作動液を吸入口60を介して歯室53内に吸入すること
ができ、また歯室53内の作動液を吐出口61を介して
外部へ吐出できるようにされている。
【0026】このように、回転部40及びインナーシリ
ンダ71がサイドプレート31,32に挟持された状態
でハウジング50の円柱状孔50a内に配置されるので
あるが、本実施形態の場合には、ハウジング50の円柱
状孔50aの内径は、インナーシリンダ71の外径に所
定量d2を加えた大きさに設定されている。この所定量
d2は、上述したアウターロータ51の中心軸CL1と
インナーロータ52の中心軸CL2の偏心量d1の2倍
(d2=d1×2)である。
【0027】したがって、インナーシリンダ71を円柱
状孔50aの内壁に当接させた状態では、インナーシリ
ンダ71及びアウターロータ51の中心軸CL1は円柱
状孔50aの中心軸からずれることとなるが、インナー
ロータ52の中心軸CL2は、この円柱状孔50aの中
心軸に一致する。つまり、インナーロータ52の中心軸
CL2を円柱状孔50aの中心軸に一致させるために、
このような設定としたのである。
【0028】但し、インナーシリンダ71の一部を円柱
状孔50aの内壁に当接させた状態では、その逆側にお
いて、インナーシリンダ71と円柱状孔50aの内壁と
の間に隙間が生じることとなる。したがって、本実施形
態では、その隙間を径方向に埋めるために円柱状の位置
決めピン72を、インナーロータ52の中心軸CL2な
どを平行に配設している。図1の場合には、インナーシ
リンダ71と円柱状孔50aの内壁との隙間が最大にな
る位置に位置決めピン72を1つだけ配設しているた
め、この位置決めピン72の外径は上述した所定量d2
と一致することとなる。
【0029】また、位置決めピン72の長さはアウター
ロータ51の厚みよりも大きくされている。そのため、
図1(b)に示すように、上記隙間に位置決めピン72
を配設するとその両端がアウターロータ51よりはみ出
ることとなるが、サイドプレート31,32に設けられ
た挿入穴31a,32aに挿入配置されている。また、
このようにサイドプレート31,32の挿入穴31a,
32aに両端が挿入配置されるため、位置決めピン72
は固定されることとなる。
【0030】なお、本実施形態においては、インナーシ
リンダ71がアウターロータ51を内部に収容して回転
自在に保持するため「第1位置決め部材」に相当し、位
置決めピン72が、そのインナーシリンダ71と円柱状
孔50aの内壁との隙間を径方向に埋めているため「第
2位置決め部材」に相当する。そして、これらインナー
シリンダ71及び位置決めピン72が「アウターロータ
位置決め部材」に相当することとなる。
【0031】以上説明した本実施形態のトロコイドポン
プ10によれば、回転部40はハウジング50に設けら
れた円柱状孔50aに収容されるが、その円柱状孔50
aの中心軸とインナーロータ52の中心軸CL2とが一
致するよう回転部40を配置してある。このように回転
部40を配置する結果、アウターロータ51は円柱状孔
50aの中心軸と偏心した所定位置に配置されることと
なる。そして、このように円柱状孔50aの中心軸と偏
心した所定位置に配置されたアウターロータ51の外周
と円柱状孔50aの内壁との間には隙間ができるが、ア
ウターロータ51を回転自在に保持するインナーシリン
ダ71及び位置決めピン72によってこの隙間を径方向
に埋められる。
【0032】このように、トロコイドポンプとしての機
能を妨げることなく、円柱状孔50aの中心軸とインナ
ーロータ52の中心軸CL2とが一致するよう回転部4
0を配置することができる結果、アウターロータ51と
インナーロータ52とが偏心して組み付けられる構成の
トロコイドポンプでありながら、全て同軸加工部品の組
み合わせで実現することができる。これは、加工を容易
にし、またコストダウンにもつながる。
【0033】以上、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。そのいくつかを説
明する。 (1)上記実施形態では、位置決めピン72を円筒状と
し、さらに、インナーシリンダ71と円柱状孔50aの
内壁との隙間が最大になる位置に1つだけ配設したが、
その配設位置や配設態様については種々考えられる。
【0034】例えば、図2(a)に示すように、2本の
位置決めピン72a,72bを所定距離だけ離間して配
設してもよい。但し、図1(a)のようにインナーシリ
ンダ71と円柱状孔50aの内壁との隙間が最大になる
位置に1つだけ配設する場合には、位置決めピン72の
外径は所定量d2と一致させればよいが、図2(a)の
ように2本を配設する場合には、外径の小さなものを準
備する必要はある。もちろん、3本以上であってもよ
い。
【0035】なお、上記実施形態では、位置決めピン7
2を円柱状としたが、それ以外にも例えばボール形状な
どにしたりすることができる。また、樹脂のインジェク
ション成形によって製作してもよい。 (2)上記実施形態では、位置決めピン72というハウ
ジング50やインナーシリンダ71とは別個の部材とし
て構成したが、ハウジング50の円柱状孔50aの内壁
に一体的に設けたり、インナーシリンダ71の外周に一
体的に設けたりすることもできる。図2(b)は、図1
(a)でインナーシリンダ71と円柱状孔50aの内壁
との隙間が最大になる位置に1つだけ位置決めピン72
が配設されていたのと同じ場所において、その位置決め
ピン72と同じ役目を果たす位置決め突起172をイン
ナーシリンダ71に一体的に設けたものである。また、
図2(c)は、図2(b)とは反対に、位置決めピン7
2と同じ役目を果たす位置決め突起272をハウジング
50に、詳しくは円柱状孔50aの内壁に一体的に設け
たものである。もちろん、図2(a)にて2つの位置決
めピン72a,72bを用いたように、これら位置決め
突起172,272も2つあるいはそれ以上設けること
もできる。
【0036】なお、これら位置決め突起172,272
のように、ハウジング50やインナーシリンダ71に一
体的に設ける場合には、例えば半円柱状や半球状の突起
とすることなどが考えられる。もちろん、その他の形状
でも構わない。 (3)上記実施形態では、「アウターロータ位置決め部
材」として、アウターロータ51を回転自在に保持する
インナーシリンダ71と位置決めピン72とで実現する
ようにしたが、例えば、位置決めピン72だけでも実現
は可能である。図3には、インナーシリンダ71を用い
ず、位置決めピン72だけで実現した場合を示してい
る。この場合には、位置決めピン72がアウターロータ
51に直接当接し、アウターロータ51を所定位置にお
いて回転自在に支持する構成となる。
【0037】この場合も、位置決めピン72ではなく、
位置決め突起としてハウジング50の円柱状孔50aの
内壁に一体的に設けることもできる。 (4)また、上記実施形態においては、内接ギヤポンプ
の一例としてトロコイドポンプとして実現した場合を説
明したが、同じ内接ギヤポンプのピゴットポンプあるい
はアウターロータとインナーロータとの間に仕切板(ク
レセント)が介装されているようなタイプのものでも同
様に実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施形態のトロコイドポンプの模式
図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図2】別実施形態を示す模式図である。
【図3】別実施形態を示す模式図である。
【図4】従来におけるトロコイドポンプの概略図であ
る。
【符号の説明】
10…トロコイドポンプ 31,32…サイ
ドプレート 31a,32a…挿入穴 40…回転
部 50…ハウジング 50a…円柱
状孔 51…アウターロータ 52…イン
ナーロータ 53…歯室 54…駆動
軸 60…吸入口 61…吐出
口 71…インナーシリンダ 72,72a,72b…位置決めピン 172,272…位置決め突起 511…内歯部 521…外歯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周に内歯部を有するアウターロータ
    と、駆動軸にて回転運動を付与され、かつ外周に前記ア
    ウターロータの内歯部に噛み合う外歯部を有するインナ
    ーロータとを、所定量偏心させて組み付けて構成した回
    転部と、 該回転部を収容するための円柱状孔が設けられたハウジ
    ングとを備える内接ギヤポンプにおいて、 前記円柱状孔内に、その円柱状孔の中心軸と前記インナ
    ーロータの中心軸とが一致するよう前記回転部を配置
    し、この回転部の配置によって前記円柱状孔の中心軸と
    偏心した所定位置に配置された前記アウターロータの外
    周と前記円柱状孔の内壁との隙間を径方向に埋めるアウ
    ターロータ位置決め部材を備え、 当該アウターロータ位置決め部材によって前記アウター
    ロータが前記所定位置において回転自在であるよう構成
    されていることを特徴とする内接ギヤポンプ。
  2. 【請求項2】 前記アウターロータ位置決め部材は、前
    記アウターロータを内部に収容して回転自在に保持する
    円筒状の第1位置決め部材と、その第1位置決め部材と
    前記円柱状孔の内壁との隙間を径方向に埋める第2位置
    決め部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    内接ギヤポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第2位置決め部材は、前記ハウジン
    グの円柱状孔の内壁に一体的に設けられていることを特
    徴とする請求項2に記載の内接ギヤポンプ。
  4. 【請求項4】 前記第2位置決め部材は、前記第1位置
    決め部材の外周に一体的に設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載の内接ギヤポンプ。
  5. 【請求項5】 前記アウターロータ位置決め部材は、前
    記アウターロータに直接当接して、当該アウターロータ
    を前記所定位置において回転自在に支持するよう構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の内接ギヤポ
    ンプ。
  6. 【請求項6】 前記アウターロータ位置決め部材は、前
    記ハウジングの円柱状孔の内壁に一体的に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の内接ギヤポンプ。
JP13873597A 1997-05-28 1997-05-28 内接ギヤポンプ Pending JPH10331777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13873597A JPH10331777A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 内接ギヤポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13873597A JPH10331777A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 内接ギヤポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10331777A true JPH10331777A (ja) 1998-12-15

Family

ID=15228953

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13873597A Pending JPH10331777A (ja) 1997-05-28 1997-05-28 内接ギヤポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10331777A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000029720A1 (en) * 1998-11-17 2000-05-25 The Ohio State University Research Foundation Fluid energy transfer device
US6347843B1 (en) * 1998-04-22 2002-02-19 Denso Corporation Pump equipment and method for assembling same
US6739850B2 (en) 2001-10-25 2004-05-25 Kyosan Denki Co., Ltd. Motor-type fuel pump for vehicle
WO2005064163A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Mitsubishi Materials Pmg Corporation 内接型ギアポンプ
KR100662806B1 (ko) 2005-09-30 2006-12-28 현담산업 주식회사 자동차용 전동기식 연료펌프
US7632083B2 (en) 2005-02-22 2009-12-15 Mitsubishi Materials Pmg Corp. Anti-galling pump rotor for an internal gear pump
US8714951B2 (en) 2011-08-05 2014-05-06 Ener-G-Rotors, Inc. Fluid energy transfer device
US9068456B2 (en) 2010-05-05 2015-06-30 Ener-G-Rotors, Inc. Fluid energy transfer device with improved bearing assemblies

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6347843B1 (en) * 1998-04-22 2002-02-19 Denso Corporation Pump equipment and method for assembling same
US6592191B2 (en) 1998-04-22 2003-07-15 Denso Corporation Pump equipment and method for assembling same
WO2000029720A1 (en) * 1998-11-17 2000-05-25 The Ohio State University Research Foundation Fluid energy transfer device
US6739850B2 (en) 2001-10-25 2004-05-25 Kyosan Denki Co., Ltd. Motor-type fuel pump for vehicle
WO2005064163A1 (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Mitsubishi Materials Pmg Corporation 内接型ギアポンプ
US7632083B2 (en) 2005-02-22 2009-12-15 Mitsubishi Materials Pmg Corp. Anti-galling pump rotor for an internal gear pump
KR100662806B1 (ko) 2005-09-30 2006-12-28 현담산업 주식회사 자동차용 전동기식 연료펌프
US9068456B2 (en) 2010-05-05 2015-06-30 Ener-G-Rotors, Inc. Fluid energy transfer device with improved bearing assemblies
US8714951B2 (en) 2011-08-05 2014-05-06 Ener-G-Rotors, Inc. Fluid energy transfer device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110319015B (zh) 涡旋式压缩机
JPH10331777A (ja) 内接ギヤポンプ
JP2000205148A (ja) 多段ル―ツポンプ及び多段ル―ツポンプのロ―タハウジング製作方法
CN114402139A (zh) 涡旋式压缩机
JP3102522B2 (ja) ギヤポンプ
JP2009287463A (ja) ポンプ
JPH05164060A (ja) 歯車式ポンプ
JPH01125583A (ja) 歯車式ポンプ
JP2008255924A (ja) 流体機械
JPH10339279A (ja) ポンプ
DE3865516D1 (de) Innenachsige drehkolbenmaschine.
JP3575180B2 (ja) オイルポンプ
JP2012132346A (ja) スクロール型圧縮機
CN112879283A (zh) 一种三角转子泵
JP4129379B2 (ja) スクロール型圧縮機
JP4895187B2 (ja) 内接歯車ポンプ
JP2004204694A (ja) 電動内接ギヤポンプ
JP4061847B2 (ja) ギヤポンプ
JPH0579465A (ja) 内接型流体圧装置
KR20170069902A (ko) 트윈 로터리 펌프
US3960469A (en) Reversible pump
JP2005226607A (ja) ベーンポンプ
KR100196920B1 (ko) 압축 및 원동기 겸용 펌프
JP2004204695A (ja) 電動内接ギヤポンプ
KR100498370B1 (ko) 횡형 압축기의 오일공급장치