JPH10330170A - 流し込み施工用不定形耐火物およびこれを内張りした溶鋼容器 - Google Patents

流し込み施工用不定形耐火物およびこれを内張りした溶鋼容器

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JPH10330170A
JPH10330170A JP9142286A JP14228697A JPH10330170A JP H10330170 A JPH10330170 A JP H10330170A JP 9142286 A JP9142286 A JP 9142286A JP 14228697 A JP14228697 A JP 14228697A JP H10330170 A JPH10330170 A JP H10330170A
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JP
Japan
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mullite
refractory
alumina
casting
magnesia
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JP9142286A
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Toshihiro Isobe
利弘 礒部
Shiyouichi Itose
彰一 糸瀬
Atsuhiko Tono
敦彦 東野
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Harima Ceramic Co Ltd
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Harima Ceramic Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/66Monolithic refractories or refractory mortars, including those whether or not containing clay
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    • C04B2235/02Composition of constituents of the starting material or of secondary phases of the final product
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    • C04B2235/3463Alumino-silicates other than clay, e.g. mullite

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミナ−マグネシア質の流し込み材のスピ
ネル生成に伴う耐火物組織のぜい弱化を防止する。ま
た、本発明による流し込み材をもって溶鋼容器を内張り
し、溶鋼容器の耐用寿命の延長を図り、耐火物原単位を
低減および容器稼働率の向上に大きく貢献する。 【解決手段】 (1)マグネシア1〜20wt%、ムラ
イト1〜20wt%、残部がアルミナを主体とした耐火
骨材を含む配合組成の流し込み施工用不定形耐火物。
(2)ムライトが、耐火骨材全体に占める割合で、粒径
1mmを超えるものが1wt%以上、かつ、粒径1mm
以下のものが10wt%未満である前記(1)記載の流
し込み施工用不定形耐火物。(3)ムライトが焼結品で
ある前記(1)または(2)に記載の流し込み施工用不
定形耐火物。(4)前記(1)ないし(3)のいずれか
に記載の流し込み施工用不定形耐火物を内張りした溶鋼
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流し込み施工用不
定形耐火物とこれを内張りした溶鋼容器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】溶鋼取鍋、タンデッシュなどの溶鋼容器
の内張りに使用する流し込み施工用不定形耐火物(以
下、流し込み材と称する)として、例えば特開平5−9
7526号公報あるいは特開平8−2975号公報にア
ルミナ−マグネシア質が提案されている。
【0003】この材質は、アルミナおよびマグネシアが
もつ耐食性と、アルミナとマグネシアとの反応により生
成されるAl23 ・MgO系スピネル(以下、スピネ
ルと称する)の耐スラグ浸透防止の効果が相まって、優
れた耐用性が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の溶鋼容
器の使用条件は、溶鋼温度の上昇、容器内滞湯時間の延
長、ガス吹き込みによる溶鋼撹拌等により、苛酷化の一
途をたどり、アルミナ−マグネシア質においても決して
十分なものではない。
【0005】例えば特開平4−234949号公報で
は、アルミナ−マグネシア質等の流し込み材に、ジルコ
ニア・ムライトクリンカーまたはジルコニア・アルミナ
・ムライトクリンカーを添加し、これらのクリンカーと
耐火物組織との熱膨張差による微亀裂を生じさせ、亀裂
の広がり抑制と発生応力の緩和によって耐スポーリング
性を向上させることが提案されている。しかし、この方
法は大亀裂の発生を防止できるが、微亀裂の発生によっ
て耐火物組織の強度は十分なものではなく、結局は大幅
な材質改善は得られない。
【0006】本発明は、アルミナ−マグネシア質の流し
込み材において、上記の問題を解決することを目的とす
る。
【0007】
【解決するための手段】本発明者らの知見によれば、ア
ルミナ−マグネシア質の流し込み材は、アルミナとマグ
ネシアとの反応により生成されるスピネルが耐スラグ浸
透防止の効果をもつ反面、そのスピネル生成に伴う体積
膨張で耐火物組織のぜい弱化の原因となっていることが
判った。
【0008】これに対して本発明は、特定量のムライト
の配合により、スピネル生成に伴う耐火物組織のぜい弱
化を防止したアルミナ−マグネシア質の流し込み材であ
る。また、その効果はムライトの微粒の量を特定の範囲
に抑えることで、より顕著なものとなる。その理由は、
以下のとおりと考えられる。
【0009】本発明の流し込み材は、使用中の高温下で
マグネシアから移動したMgO成分がムライトのAl2
3 およびSiO2 の成分と反応して、ムライトの表面
にAl23 −SiO2 −MgO系の低融物を生成す
る。あるいは、前記のMgO、Al23 およびSiO
2 の各成分に加え、原料に不純物として含まれるCaO
およびNaO2 の成分が反応し、ムライトの表面にAl
23 −SiO2 −CaO−MgO−Na2 O系の低融
物を生成する。そして、ムライト表面のこれらの低融物
が、スピネル生成に伴う膨張および膨張応力を緩和し、
耐火物組織のぜい弱化を防止することで、熱間強度およ
び耐食性を向上させる。
【0010】したがって、本発明の効果はアルミナ−マ
グネシア質の流し込み材における特有の現象であり、ア
ルミナ質、アルミナ−シリカ質あるいはアルミナ−スピ
ネル質の流し込み材では得ることができない。
【0011】微粒のムライトはその比表面積が大きいこ
とで、前記低融物の生成が多くなる。前記低融物の生成
量が過多になると耐食性および耐スラグ浸透性が低下傾
向を示し、本発明の効果が阻害される。このため、本発
明でのムライトの使用は、微粒の量を抑えることが好ま
しい。
【0012】ジルコニア・ムライトクリンカーまたはジ
ルコニア・アルミナ・ムライトクリンカーにおいても、
その成分中のSiO2 によつてSiO2 系低融物を生成
すると考えられるが、ZrO2 成分が1000〜120
0℃での単斜型→正方型への転移に伴う異常膨張で生じ
た微細亀裂の内在によって、耐スポーリング性には優れ
るが、本発明が目的とする耐火物組織のぜい弱化防止の
効果は得られず、耐食性および耐スラグ浸透等において
不十分である。
【0013】また、ムライト以外のシリカ質原料あるい
はアルミナ−シリカ質原料を使用した場合は、耐スポー
リング性に劣り、十分な耐用性が得られない。これは、
シリカ質原料あるいはアルミナ−シリカ質原料に含有す
るSiO2 成分がムライト結合されていないことで、耐
火物組織に対するSiO2 成分の過剰供給によって焼結
過多になるためである。
【0014】これに対し本発明で使用するムライトは、
SiO2 成分がムライト中に留まり、耐火物組織中への
SiO2 成分の供給は抑制される。そして、スピネル生
成に伴う膨張および膨張応力を緩和する低融物を、ムラ
イト表面に生成することで、耐スポーリング性を低下さ
せることなく耐火物組織のぜい弱化を防止することがで
きるものと考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において使用するマグネシ
アは、電融品、焼結品のいずれでもよい。微粒として使
用した場合、電融品は耐消化性に劣るので、焼結品がよ
り好ましい。耐火骨材に占めるマグネシアの割合は、1
〜20wt%とし、1wt%未満では耐スラグ浸透防止
に効果がなく、20wt%を超えるとマグネシア自身が
熱膨張の大きい原料であることもあって、耐スポーリン
グ性に劣る。
【0016】マグネシアはスピネル生成の反応性を高め
るために、微粒で使用することが好ましい。例えば耐火
骨材全体に占める割合で、少なくとも1wt%が粒径1
mm以下とする。さらに好ましくは、少なくとも1wt
%が粒径0.5mm以下あるいは粒径0.105mm以
下とする。
【0017】なお後述も含め、ここでの耐火骨材の粒径
の設定は、JIS標準篩によるフルイ目開きで表示し
た。例えば粒径0.5mm以下は、フルイ目開き0.5
mmのJIS標準篩について、その篩下に相当する。
【0018】ムライトは、焼結品と電融品とがある。電
融品は組織が緻密であり、ムライト粒子の表面にAl2
3 −SiO2 −CaO系およびAl23 −SiO2
−MgO系低融物を生成するためのSiO2 成分がが焼
結品に比べて供給され難いためか、焼結品を使用した方
が本発明の効果は顕著である。
【0019】焼結ムライトは、天然品でもよいが、安定
供給が得られる合成品の使用が好ましい。焼結ムライト
の合成品は、例えば水酸化アルミニウムと粘土とを目標
とするAl23 値とSiO2 値になるように混合し、
成形後、1800℃程度で焼成して得られる。一方、電
融ムライトは、例えば前記のようにして得た焼結ムライ
トを電融して得られる。
【0020】耐火骨材に占めるムライトの割合は、1〜
20wt%とする。1wt%未満では本発明の効果が得
られない。20wt%を超えるとムライト表面の低融物
生成が過剰となるためか、熱間強度・耐スポーリング性
の低下のみならず、耐スラグ浸透性および耐食性にも劣
る。さらに好ましくは、3〜17wt%である。
【0021】微粒のムライトの割合が多くなると、耐火
物の熱間強度・耐食性および耐スラグ浸透性が低下傾向
を示す。これは、ムライトの比表面積が大きくなってム
ライトからのSiO2 成分の供給が多くなり、低融物の
生成量が増すためと思われる。そこで、ムライトを耐火
骨材全体に占める割合で、粒径1mmを超えるものが1
wt%以上、かつ、粒径1mm以下のものが10wt%
未満にすることが好ましい。粒径1mm超えるものが1
wt%未満か粒径1mm以下のものが10wt%以上で
は熱間強度・耐食性および耐スラグ浸透性において、最
良ではない。
【0022】ムライトの鉱物組成は3Al23 ・2S
iO2 であり、化学成分での理論値はAl23 :7
1.8wt%、SiO2 :28.2wt%である。本発
明ではこの理論値のものに限らず、化学成分としてSi
2 が10〜50wt%、残部がAl23 主体のもの
が賞用される。SiO2 について、10wt%未満のム
ライトでは本発明の効果に乏しく、50wt%を超える
とムライト結合されないSiO2 の割合が多く、SiO
2 成分の供給過多のためか、耐スポーリング性に低下傾
向が見られる。
【0023】アルミナは、電融品、焼結品のいずれでも
使用できる。極微粒には、仮焼品を使用してもよい。A
23 の純度は95wt%以上が好ましい。
【0024】耐火骨材中に占めるアルミナの割合は、前
記したマグネシアとムライト以外の残部の主体を成す
が、具体的には65〜95wt%が好ましい。65wt
%未満ではアルミナがもつ耐食性と容積安定性の効果が
不十分となり、95wtを超えるとマグネシアまたはム
ライトの占める割合が少なくなって耐食性および耐スポ
ーリング性が低下傾向にある。
【0025】本発明の効果を損なわない範囲であれば、
さらにスピネル、炭化珪素、クロム鉱、炭素、シリカ、
揮発シリカ、アルミナ−シリカ、粘土等の耐火骨材を組
み合わせてもよい。特にスピネルについては比較的多く
てもよく、例えば20wt%以下の範囲で組み合わせて
もよい。
【0026】本発明は以上のとおり耐火骨材の種類とそ
の割合に特徴をもち、耐火超粗大粒子、結合剤、解こう
剤、乳酸アルミニウム、金属アルミニウム、アルミニウ
ム合金、有機ファイバー(例えば、PVAファイバ
ー)、金属ファイバー(例えば、ステンレス鋼ファイバ
ー)等の添加は、流し込み材における従来技術と特に変
わりない。
【0027】例えば耐火超粗大粒子の添加は、耐火物組
織内に発生した亀裂の発達を寸断することで耐スポーリ
ング性の付与の効果をもつ。具体例としてはアルミナ
質、スピネル質、ムライト質等である。また、これらを
主成分としたレンガ屑、耐火物使用後品などでもよい。
【0028】耐火骨材の粒径は10mm未満、通常は8
mm以下である。これに対し、耐火超粗大粒子の粒径は
一般に10〜50mmである。
【0029】また、耐火超粗大粒子の割合は、耐火骨材
100重量部に対して40重量部以下が好ましく、さら
に好ましくは耐火骨材100重量部に対して5〜30重
量部である。耐火骨材100重量部に対して40重量部
を超えると、その粒度構成のバランスの悪さから施工体
の強度が低下し、耐食性の低下を招く。
【0030】結合剤は、例えばアルミナセメント、マグ
ネシアセメント、シリカゾル等があるが、十分な施工体
強度を得るために、中でもアルミナセメントが好まし
い。結合剤の割合は、耐火骨材100重量部に対する重
量比で、例えば3〜15重量部とする。
【0031】解こう剤の具体例としては、例えばトリポ
リリン酸ソーダ、ヘキサメタリン酸ソーダ、ウルトラポ
リリン酸ソーダ、酸性ヘキサメタリン酸ソーダ、ホウ酸
ソーダ、炭酸ソーダなどの無機塩、クエン酸ソーダ、酒
石酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ、スルホン酸ソーダ
などがある。その添加割合は、耐火骨材100重量部に
対する重量比で0.01〜0.5重量部が好ましい。
【0032】施工は常法どおり、以上の配合組成に外掛
けで4〜8wt%程度の施工水を添加・混合し、流込み
施工される。一般に耐火物中に棒状バイブレータを挿入
する。また、例えが溶鋼容器に中子を使用して直接流込
み施工する他、予め流込み施工して得たブロックを溶鋼
容器に内張りしてもよい。
【0033】
【実施例】表1は、以下に示す試験例(図1、図2)、
実施例および比較例で使用した耐火骨材の化学成分であ
る。
【0034】
【表1】
【0035】表2に示す実施例1の配合組成の流し込み
材をベースに、ムライトの割合を変化させ(ただし、耐
火骨材全体の割合が100wt%なるように、ムライト
の増減に合わせて、粒径5〜1mmの焼結アルミナの割
合を変化させた)、ムライトの割合と耐火物の熱間強度
との関係を調べた。図1は、その結果を示すグラフであ
る。
【0036】図1から、ムライトの割合が本発明で限定
した範囲内において、熱間強度に優れていることが確認
できる。また、同図には示していないが、表3の比較例
2の試験結果のとおり、ムライトの割合が本発明の限定
範囲より多いと耐食性が低下する。
【0037】図2は、実施例5に示した配合組成の流し
込み材をベースに、粒径1mm未満のムライトの割合に
対する耐食性および耐スラグ浸透性の関係を試験し、そ
の結果をグラフに示したものである(ただし、ムライト
が合量で15wt%なるように、粒径1mm未満のムラ
イトの増減に合わせて、粒径5mm以下で1mm超のム
ライトの割合を変化させた)。その結果、粒径1mm未
満のムライトの割合が多くなると耐食性、耐スラグ浸透
性ともに低下の傾向にあることが確認される。なお、前
記の図1の熱間強度と図2の耐食性および耐スラグ浸透
性は、いずれも後述の試験方法によって測定した。
【0038】表2および表3に、本発明実施例とその比
較例を示す。各例は、表に示す各配合組成物に施工水を
外掛け5重量部添加し、ミキサーにて混練後、型枠に流
し込み施工した。そして、養生後、110℃×12時間
で乾燥後したものを試験片とし、下記の方法にて試験し
た。
【0039】熱間強度:1400℃の電気炉内で熱間曲
げ強さを測定した。
【0040】耐食性:重量比で鋼片:転炉スラグ(Fe
O含有量;20wt%)=70:30を侵食剤とし、1
650℃×5時間の回転侵食試験を行い、溶損寸法を測
定した。
【0041】耐スラグ浸透性:前記の条件で回転侵食試
験を行った後、スラグ浸透寸法を測定した。
【0042】耐スポーリング性:1550℃×15分加
熱後、空冷し、これをくり返し、顕著な亀裂発生の程度
を確認した。
【0043】実機試験については、300トン溶鋼取鍋
に施工した。中子を用いてその側壁に流し込み施工し、
養生後、使用前に約500℃で加熱乾燥して施工完了し
た。耐用性を、その損耗速度(mm/チャージ)の測定
で求めた。
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】実施例1〜14はいずれの試験おいても良
好な結果が得られた。中でも粒径1mm以下のムライト
の量を低減させた実施例1〜12は、耐食性および耐ス
ラグ浸透性が特に高く、実機試験においても優れた耐用
性が得られた。
【0047】ムライトを配合しない比較例1とムライト
の割合が多い比較例2は、熱間強度、耐食性、耐スラグ
浸透性および耐スポーリング性に劣る。マグネシアを添
加しない比較例3は、耐スラグ浸透性に劣る。マグネシ
アの割合が多く、アルミナの割合が少ない比較例4は、
耐スポーリング性に劣る。
【0048】ジルコニア・ムライトを添加した比較例5
とジルコニア・アルミナ・ムライトを添加した比較例6
は、熱間強度、耐食性および耐スラグ浸透性に劣る。ば
ん土けつ岩を添加した比較例7は耐食性、耐スラグ浸透
性、耐スポーリング性に劣る。 アルミナ−スピネル質
にムライトを添加した比較例8は、熱間強度に優れる
が、耐食性および耐スラグ浸透性に劣り、結局は耐用性
に劣る。ばん土けつ岩を含むアルミナ−シリカ質にムラ
イトを添加した比較例9は、熱間強度、耐食性、耐スラ
グ浸透性および耐スポーリング性のいずれにも劣る。
【0049】実機試験は溶鋼取鍋の内張りにおいて行な
ったが、本発明の流し込み材はこれに限らず、溶鋼と接
するタンデッシュ、転炉、電気炉などの内張り、あるい
はガス吹き込みランス、浸漬管等の外周被覆などににも
使用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明のアルミナ−マグネシア質の流し
込み材は、特定量のムライトの配合により、スピネル生
成に伴う耐火物組織のぜい弱化を防止する。その効果
は、ムライトを特定の粒度に限定すると、より顕著なも
のとなる。
【0051】そして本発明による流し込み材をもって内
張りした溶鋼容器は、その耐用寿命の延長により、耐火
物原単位を低減および容器稼働率の向上に大きく貢献す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐火骨材全体に占めるムライトの割合と耐火物
の熱間強度との関係を示したグラフである。
【図2】耐火骨材全体に占める粒径1mm未満のムライ
トの割合と耐食性との関係を示したグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネシア1〜20wt%、ムライト1
    〜20wt%、残部がアルミナを主体とした耐火骨材を
    含む配合組成の流し込み施工用不定形耐火物。
  2. 【請求項2】 ムライトが、耐火骨材全体に占める割合
    で、粒径1mmを超えるものが1wt%以上、かつ、粒
    径1mm以下のものが10wt%未満であることを特徴
    とする請求項1記載の流し込み施工用不定形耐火物。
  3. 【請求項3】 ムライトが焼結品であることを特徴とす
    る請求項1または2記載の流し込み施工用不定形耐火
    物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の流
    し込み施工用不定形耐火物を内張りした溶鋼容器。
JP9142286A 1997-05-30 1997-05-30 流し込み施工用不定形耐火物およびこれを内張りした溶鋼容器 Pending JPH10330170A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112552059A (zh) * 2020-12-09 2021-03-26 钢城集团凉山瑞海实业有限公司 一种钢包渣线修补料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112552059A (zh) * 2020-12-09 2021-03-26 钢城集团凉山瑞海实业有限公司 一种钢包渣线修补料

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