JPH10327474A - 移動機の発着信規制方法、規制基地局装置および移動通信システム - Google Patents

移動機の発着信規制方法、規制基地局装置および移動通信システム

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JPH10327474A
JPH10327474A JP9319460A JP31946097A JPH10327474A JP H10327474 A JPH10327474 A JP H10327474A JP 9319460 A JP9319460 A JP 9319460A JP 31946097 A JP31946097 A JP 31946097A JP H10327474 A JPH10327474 A JP H10327474A
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JP
Japan
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base station
channel
radio
mobile
station
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Application number
JP9319460A
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English (en)
Inventor
Takeya Takahashi
岳也 高橋
Tsutomu Komatsubara
力 小松原
Noboru Hasegawa
昇 長谷川
Kazuya Oyama
和也 大山
Yoshimi Sasaki
喜美 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、移動通信システムの無線ゾーンの
内、所望の領域に通信サービスの提供が規制されるべき
規制ゾーンを形成する発着信規制方法と、その規制ゾー
ンを形成する規制基地局装置と、この規制基地局装置と
連係してチャネル設定を行う移動通信システムとに関
し、何ら特別な操作が強いられることなく、サービスエ
リアの所望の地域に自在に規制ゾーンが形成されること
を目的とする。 【解決手段】 多数の無線基地局11-1〜11-Mを備
え、移動機12の所在位置に応じた無線基地局を介して
該移動機12と相手端末との間で通信する移動通信シス
テムにおける移動機の発着信規制方法において、所定の
無線基地局との間及び移動機との間で無線により通信す
る規制基地局13を設け、該規制基地局13は、移動機
12の発着信を規制する規制空間を設定し、規制空間内
に存在する移動機からの発信及び該移動機への着信を規
制することによって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
を構成する無線ゾーンの内、所望の領域に端末に対する
通信サービスの提供が規制されるべき規制ゾーンを形成
する移動機の発着信規制方法と、その規制ゾーンを形成
するために設置されるべき規制基地局装置と、この規制
基地局装置と連係しつつチャネル設定を行う移動通信シ
ステムとに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムの端末は市場の
自由化と移動通信サービスを提供する複数の通信事業体
の間における競争との下で低廉化され、これらの端末の
台数は急速に増大しつつある。図14は、移動通信シス
テムの構成例を示す図である。
【0003】図において、複数の無線ゾーン160-1〜
160-7を個別に形成する無線基地局161-1〜161
-7は通信リンク162-1〜162-7を介して制御局16
3に接続され、その制御局163は所定の伝送路を介し
て図示されない交換局に接続される。さらに、これらの
無線ゾーン160-1〜160-7には、既述の端末である
単一または複数の移動局164-1〜164-nが位置す
る。
【0004】このような小ゾーン方式の移動通信システ
ムでは、上述した複数の無線ゾーン160-1〜160-7
には、制御用の無線チャネル(以下、「制御チャネル」
という。)と通話用の無線チャネル(以下、「通話チャ
ネル」という。)とがそれぞれ割り付けられる。無線基
地局161-1〜161-7は、それぞれ制御局163が通
信リンク162-1〜162-7を介して統括して行うチャ
ネル設定の手順に基づいて、制御チャネルに報知情報を
送出する(図15(1))。
【0005】また、移動局164-1〜164-nは、複数
の無線ゾーン160-1〜160-7に個別に割り付けられ
た制御チャネルの内、電界強度が所定の閾値を上回り、
かつ報知情報が受信できた制御チャネルを介して位置登
録を行った後に、その制御チャネルを介して発信し、あ
るいは自局宛の着信呼を待ち受けできる待ち受け状態に
移行する(図15(2))。なお、以下では、このようにし
て待ち受け状態に移行するために移動局164-1〜16
4-nがチャネル設定の手順に基づいて行う処理について
は、「入圏処理」という。
【0006】さらに、このような待ち受け状態では、移
動局164-1〜164-nは、操作者が与える指令に応じ
た発信と、あるいは制御局163が制御チャネルを介し
て行う選択呼び出しが自局宛に行われた場合における応
答とを所定のチャネル設定の手順に基づいて行うことに
よって通信サービスの提供を受ける(図15(3))。な
お、移動局164-1〜164-nに生起する発信呼や着信
呼が完了呼となるためにこれらの移動局164-1〜16
4-nと制御局163との間で、無線基地局161-1〜1
61-7および通信リンク162-1〜162-7を介して行
われるチャネル設定と、上述した入圏処理との手順につ
いては、本願発明に直接関係がないので、ここではその
説明を省略する。
【0007】また、制御局163や無線基地局161-1
〜161-7に集中するトラヒックが予め設定された上限
値を上回る状態(図15(4))(以下、「規制状態」とい
う。)が検出された場合には、例えば、その制御局16
3は、保守・運用に供されるべき操作部(図示されな
い。)から操作者によって与えられる指令に応じて、所
望の無線基地局(ここでは、簡単のため、符号「161
-1」で示されると仮定する。)に「規制要求」を送出す
る(図15(5))。
【0008】無線基地局161-1は、その「規制要求」
を認識すると、制御チャネルを介して送出される報知情
報に「発信呼が受け付けられない状態」を示す「規制情
報」を付加する(図15(6))。一方、無線基地局161
-1によって形成される無線ゾーン160-1に位置する移
動局(ここでは、簡単のため、符号「164-1」で示さ
れると仮定する。)は、報知情報に上述した規制情報が
含まれるか否かを判別し、その判別の結果が真である場
合には、その旨を可視情報や音響信号等として操作者に
通知すると共に、この操作者が行う操作の如何にかかわ
らず発信を見合わせる(図15(7))。
【0009】また、制御局163は、移動局164-1〜
164-nの何れか(以下、「着信移動局」という。)
(ここでは、簡単のため、符号「164-1」で示される
と仮定する。)に着信すべき呼が生起した場合には、そ
の着信移動局164-1が無線ゾーン160-1〜160-7
の何れに位置するかを把握していない場合には、上述し
た所望の無線基地局161-1については、選択呼び出し
の対象から除外する(図15(8))。
【0010】さらに、制御局163は、配下の無線基地
局161-1〜161-7によって形成される全ての無線ゾ
ーン160-1〜160-7について、在圏する全ての移動
局に着信すべき着信呼の受け付けが規制されるべき場合
には、自局の識別情報を含む「規制要求」を交換局宛に
送出する(図15(9))。交換局は、この「規制要求」を
認識すると、自局に生起した呼の内、制御局163の配
下で形成される無線ゾーン160-1〜160-7に在圏す
る移動局に着信すべき(ここでは、簡単のため、制御局
163単位に行われる位置登録に応じて図示されないホ
ームメモリに蓄積された位置情報に基づいて識別される
と仮定する。)呼については、呼処理を見合わせる(図
15(10)) 。
【0011】また、制御局163は、上述した「規制状
態」が解消されると、操作者が行う操作に応じてその旨
を示す「規制解除要求」を交換局および無線基地局16
1-1宛に送出する(図15(11)、(12))。このような「規
制解除要求」を認識すると、無線基地局161-1は「規
制情報」が含まれない報知情報を送出し(図15(13))、
かつ交換局は無線ゾーン160-1〜160-7に在圏する
移動局に着信すべき呼の呼処理を取り止めることなく行
う状態に復旧する(図15(14)) 。
【0012】したがって、従来例では、保守や運用の過
程において操作者が適宜与える指示に応じて、無線ゾー
ンあるいはサービスエリアの単位にチャネル設定や呼処
理が規制されるので、輻輳状態の加速や回避が確度高く
はかられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例では、移動局164-1〜164-nに対する発信や着信
の規制が無線ゾーンやサービスエリアの単位のみに行わ
れるために、ホール、映画館、会議室、交通機関の車
内、シンポジュームの会場等(以下、これらの総称を
「規制地域」という。)のみに位置する移動局について
は、着信の規制は何ら行われなかった。
【0014】したがって、このような規制地域に位置す
る移動局である端末を携帯する者がその端末の電源スイ
ッチを自発的にオフ状態に設定しない限り、演奏、上
映、会議等の最中に突発的に騒音である呼び出し音が発
生するために、多くの者への迷惑は回避されなかった。
すなわち、このような騒音の発生については、全ての端
末の携帯者が規制地域に位置することを確実に自覚し、
かつ上述した電源スイッチをオフ状態に設定しなければ
完全には回避されなかった。
【0015】また、規制地域の外に移動した全ての端末
の電源スイッチについては、これらの端末を携帯する者
は、「その規制地域の圏外に位置すること」を確実に自
覚し、かつ再びオン状態に設定する操作を行わなければ
ならない。したがって、従来例では、規制地域に位置す
る端末の携帯者はマナーに反することの内容に上述した
電源スイッチを適宜操作しなければならず、さらに、
「その規制地域の圏外に位置すること」の認識が遅れ、
あるいはその認識に必要な標識等が設置されていないた
めに電源スイッチがオフ状態に設定されている期間に
は、その端末に対する着信が無用に妨げられて移動通信
システムの利便性が損なわれる可能性が高かった。
【0016】本発明は、端末の携帯者に何ら特別な操作
が強いられることなく、サービスエリアの内、所望の地
域に自在に規制ゾーンが形成される移動機の発着信規制
方法、規制基地局装置および移動通信システムを提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜3に
記載の発明の原理ブロック図である。
【0018】請求項1に記載の発明は、多数の無線基地
局11-1〜11-Mを備え、移動機12の所在位置に応じ
た無線基地局を介して該移動機12と相手端末との間で
通信する移動通信システムにおける移動機の発着信規制
方法において、所定の無線基地局との間及び移動機との
間で無線により通信する規制基地局13を設け、該規制
基地局13は、移動機12の発着信を規制する規制空間
を設定し、規制空間内に存在する移動機からの発信及び
該移動機への着信を規制することを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明は、多数の無線基地
局11-1〜11-Mを備え、移動機12の所在位置に応じ
た無線基地局を介して該移動機12と相手端末との間で
通信する移動通信システムにおける移動機の発着信規制
方法において、所定の無線基地局との間及び移動機との
間で無線により通信する規制基地局13を移動体上に設
け、規制基地局13は、移動機12の発着信を規制する
規制空間を移動体上に設定し、移動体の移動に伴って規
制基地局の通信先無線基地局を切り替え、移動する規制
空間内に所在する移動機からの発信及び該移動機への着
信を規制することを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、多数の無線基地
局11-1〜11-Mと制御局14を備え、移動機12の所
在位置に応じた無線基地局を介して該移動機12と相手
端末との間で通信する移動通信システムにおける移動機
の発着信規制方法において、所定の無線基地局との間及
び移動機との間で無線により通信すると共に、移動機か
らの発信及び移動機への着信を規制する規制空間を設定
する規制基地局13を設け、規制基地局13は各無線基
地局の制御チャネル信号を受信し、受信状態が良好な制
御チャネルを無線基地局11-1〜11-M側の制御チャネ
ルとし、受信状態が不良な制御チャネルを移動機12側
の制御チャネルとし、規制基地局13は基地局11-1〜
11-M側制御チャネルにより制御局14に、移動機12
側の制御チャネル周波数(規制周波数)を通知し、制御
局14は、配下の無線基地局を介して移動機12に規制
周波数を通知し、移動機12は規制周波数信号の受信レ
ベルが設定値より大きいとき制御チャネル周波数を規制
周波数に切り替え、規制基地局13は、規制周波数で移
動機12に対して発着信規制中であることを通知して移
動機12からの発信を規制し、又、規制空間内の移動機
12への網側からの着信を無視することにより移動機1
2への着信を規制することを特徴とする。
【0021】図2は、請求項4に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項4に記載の発明は、多数の無線基
地局11-1〜11-Mを備え、移動機12の所在位置に応
じた無線基地局を介して該移動機12と相手端末との間
で通信する移動通信システムにおける移動機の発着信を
規制する規制基地局装置において、無線基地局11-1〜
11-Mとの間及び移動機12との間で無線により通信す
る送受信部21、規制周波数の信号を送出し、該規制周
波数信号の受信レベルが設定レベル以上の移動機をして
規制空間内の移動機であると認識させる規制空間設定部
22、規制周波数信号で発着信規制を通知して移動機か
らの発信を規制し、又、規制空間内の移動機への網側か
らの着信を無視することにより移動機への着信を規制す
る発着信規制部23を備えたことを特徴とする。
【0022】図3は、請求項5、6、10、12に記載
の発明の原理ブロック図である。請求項5に記載の発明
は、無線基地局によって形成される無線ゾーンでチャネ
ル設定の手順に基づいて移動局として待ち受け状態に移
行し、かつ通話状態に移行すると共に、その待ち受け状
態を維持できるか否かの判別を行う在圏可否判別手段3
1と、在圏可否判別手段31によって行われた判別の結
果が真である期間に、予め割り付けられた全ての制御チ
ャネルの内、チャネル設定の手順の下で空いている制御
チャネルを規制用の無線チャネルとして選定する規制チ
ャネル選定手段32と、在圏可否判別手段31によって
行われた判別の結果が真である期間に限って、規制チャ
ネル選定手段32によって選定された規制用の無線チャ
ネルに、無線ゾーンに位置する移動局について、着信に
対する応答と発信との双方あるいは何れか一方が規制さ
れるべきことを示す規制情報を送出する規制要求手段3
3と、無線ゾーンに位置する移動局に、規制チャネル選
定手段32によって選定された規制用の無線チャネルを
示すチャネル識別子を通知することの要求を無線基地局
に与えるチャネル通知要求手段34とを備えたことを特
徴とする。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の規制基地局装置において、チャネル通知要求手段34
は、無線ゾーンに併せて、その無線ゾーンに隣接する全
てまたは一部の隣接ゾーンに位置する移動局に、規制チ
ャネル選定手段32によって選定された規制用の無線チ
ャネルを示すチャネル識別子を通知することの要求を無
線基地局と、これら隣接ゾーンにかかわるチャネル設定
を統括して行う制御局とに与えることを特徴とする。
【0024】図4は、請求項7に記載の発明の原理ブロ
ック図である。請求項7に記載の発明は、請求項5また
は請求項6に記載の規制基地局装置35と、規制基地局
装置35の位置を含む無線ゾーンを形成する無線基地局
36と、無線基地局36によって形成された無線ゾーン
でチャネル設定の手順に基づいてその無線基地局36に
アクセスし、かつ通信サービスの提供を受ける移動局3
7-1〜37-nとを備え、無線基地局36は、規制基地局
装置装置35がチャネル設定の手順に基づいて通話状態
に移行し、この通話状態が続く期間に、その無線基地局
36によって形成される無線ゾーンの制御チャネルにそ
の期間を示す通知情報と、その規制基地局装置35によ
って与えられた要求の対象であるチャネル識別子と、移
動局37-1〜37-nの内、発信と着信呼に対する応答と
の双方あるいは何れか一方について、見合わせるべき移
動局を示す識別情報とを報知情報として送出する手段を
有し、移動局37-1〜37-nは、規制基地局装置35か
ら制御チャネルを介して通知情報が受信される期間に、
この通知情報と共に受信されたチャネル識別子で示され
る制御チャネルを介して通知情報が受信され、かつ自局
がその通知情報と共に受信された識別情報で示される移
動局に該当するか否かを判別し、その判別の結果が真で
あるときに限って、発信と応答との双方あるいは何れか
一方を見合わせる手段を有することを特徴とする。
【0025】図5は、請求項8〜12に記載の発明の原
理ブロック図である。請求項8に記載の発明は、無線基
地局によって形成される無線ゾーンでチャネル設定の手
順に基づいて待ち受け状態に移行できるか否かの判別を
行い、あるいはそのチャネル設定の手順に基づいて無線
基地局にアクセスすることによって待ち受け状態に移行
すると共に、その待ち受け状態を維持できるか否かの判
別を行う在圏可否判別手段41と、在圏可否判別手段4
1によって行われた判別の結果が真である期間に限っ
て、無線基地局によって形成される無線ゾーンに位置す
る移動局が受信できる特定の無線チャネルに、これらの
移動局の着信に対する応答と発信との双方あるいは何れ
か一方が規制されるべきことを示す規制情報を伝送情報
として送信する規制要求手段42とを備えたことを特徴
とする。
【0026】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の規制基地局装置において、在圏可否判別手段41によ
って行われた判別の結果が真である期間に、特定の無線
チャネルの候補となり得る複数の無線チャネルの内、空
いている無線チャネルを特定の無線チャネルとして選定
する特定チャネル選定手段51を有し、規制要求手段4
2は、特定チャネル選定手段51によって選定された特
定の無線チャネルに規制情報を送信することを特徴とす
る。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項9に記
載の規制基地局装置において、在圏可否判別手段41が
何れかの無線ゾーンで待ち受け状態に移行した後に、発
信し、あるいはその待ち受け状態に移行したことを認識
した無線基地局によって行われた選択呼び出しに応答す
ることによって生起した呼のチャネル設定を行い、その
呼が完了呼として存続する限りこのチャネル設定の手順
に基づいてハンドオーバを行うハンドオーバ手段52を
備え、在圏可否判別手段41は、完了呼が存続するか否
かの判別を行い、特定チャネル設定手段51は、ハンド
オーバ手段52によって行われるハンドオーバが正常に
完了する度にそのハンドオーバの移行先に適応した特定
の無線チャネルを選定し、この特定の無線チャネルが移
行元について選定されていた特定の無線チャネルと異な
る場合にはその特定の無線チャネルを解放する手段を有
することを特徴とする。
【0028】請求項11に記載の発明は、請求項10に
記載の規制基地局装置において、自局が位置する無線ゾ
ーンに隣接する複数の無線ゾーンの受信電界強度が移行
先の候補となり得る値であり、かつ予め決められた精度
で等しいか否かを判別し、その判別の結果が連続して真
となる期間を検出すると共に、その期間の長さを計測す
る重複ゾーン在圏判別手段53を備え、ハンドオーバ手
段52は、重複ゾーン在圏判別手段53によって検出さ
れた期間には、その期間について計測された長さが予め
決められた下限値を下回る限りハンドオーバの試行を見
合わせることを特徴とする。
【0029】請求項12に記載の発明は、請求項9ない
し請求項11の何れか1項に記載の規制基地局装置にお
いて、在圏可否判別手段41が何れかの無線ゾーンで移
行した待ち受け状態でその無線ゾーンに割り付けられて
いない無線チャネルの内、何れかの無線チャネルを介し
てその無線ゾーンに重なる副無線ゾーンを形成し、その
副無線ゾーンに位置する移動局に生起した呼にかかわる
チャネル設定を行う疑似基地局手段61と、疑似基地局
手段61によって行われるチャネル設定の手順に基づい
てその疑似基地局手段61と連係し、何れかの無線ゾー
ンを形成する無線基地局に、副無線ゾーンに位置する移
動局に代わる疑似的な移動局としてアクセスする疑似移
動局手段62と、チャネル設定の手順に基づいて疑似移
動局手段62と無線基地局との間に適用されるべき個々
の無線チャネルに対応して、何れかの無線ゾーンに適用
されていない無線チャネルの内、副無線ゾーンに位置す
る移動局がアクセスでき、かつ空いている無線チャネル
を確保する副無線チャネル確保手段63とを備え、疑似
基地局手段61と疑似移動局手段62とは、副無線チャ
ネル確保手段63によって確保された全ての無線チャネ
ルについて、個別に対応した無線チャネルとの間におけ
る伝送情報の中継を連係して行うことを特徴とする。
【0030】図6は、請求項13〜19に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項13に記載の発明は、請
求項8ないし請求項12の何れか1項に記載の規制基地
局装置71と、規制基地局装置71の位置を含む無線ゾ
ーンを形成する無線基地局72と、無線基地局72によ
って形成された無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づ
いてその無線基地局72にアクセスし、かつ通信サービ
スの提供を受ける移動局73-1〜73-nとを備え、移動
局73-1〜73-nは、規制基地局装置71によって規制
情報が送信され得る全ての無線チャネルの内、何れかの
無線チャネルでその規制情報が受信されるときに、発信
と自局宛の着信呼に対する応答との双方あるいは何れか
一方を見合わせる手段を有することを特徴とする。
【0031】請求項14に記載の発明は、請求項9ない
し請求項12の何れか1項に記載の規制基地局装置81
と、規制基地局装置81の位置を含む無線ゾーンを形成
する無線基地局82と、無線基地局82によって形成さ
れた無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づいてその無
線基地局82にアクセスし、かつ通信サービスの提供を
受ける移動局83-1〜83-nとを備え、無線基地局82
は、規制基地局装置装置81がチャネル設定の手順に基
づいて待ち受け状態あるいは通話状態に移行し、その待
ち受け状態あるいは通話状態が続く期間に、その無線基
地局82によって形成される無線ゾーンに位置する全て
の移動局が所望の頻度で受信可能な被監視チャネルに、
その期間を示す通知情報を伝送情報として送出する手段
を有し、移動局83-1〜83-nは、被監視チャネルを介
して通知情報が受信される期間に、規制基地局装置81
によって規制情報が送信され得る全ての無線チャネルの
内、何れかの無線チャネルでその規制情報が受信される
か否かを判別し、その判別の結果が真であるときに限っ
て、発信と自局宛の着信呼に対する応答との双方あるい
は何れか一方を見合わせる手段を有することを特徴とす
る。
【0032】請求項15に記載の発明は、請求項9ない
し請求項12の何れか1項に記載の規制基地局装置91
と、規制基地局装置91の位置を含む無線ゾーンを形成
する無線基地局92と、無線基地局92によって形成さ
れた無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づいてその無
線基地局92にアクセスし、かつ通信サービスの提供を
受ける移動局93-1〜93-nとを備え、規制基地局装置
91は、特定チャネル選定手段51が選定した特定の無
線チャネルを示すチャネル識別子をチャネル設定の手順
に基づいて無線基地局92に通知するチャネル通知手段
94を有し、無線基地局92は、規制基地局装置91が
チャネル設定の手順に基づいて待ち受け状態あるいは通
話状態に移行し、その待ち受け状態あるいは通話状態が
続く期間に、その無線基地局92によって形成される無
線ゾーンに位置する全ての移動局が所望の頻度で受信可
能な被監視チャネルに、その期間を示す通知情報と通知
手段94によって通知されたチャネル識別子とを送出す
る手段を有し、移動局93-1〜93-nは、被監視チャネ
ルを介して通知情報が受信される期間に、その通知情報
と共に受信されたチャネル識別子で示される無線チャネ
ルを介して規制情報が受信されるか否かを判別し、その
判別の結果が真であるときに限って、発信と自局宛の着
信呼に対する応答との双方あるいは何れか一方を見合わ
せる手段を有することを特徴とする。
【0033】請求項16に記載の発明は、請求項9ない
し請求項12に記載の規制基地局装置101と、規制基
地局装置101が位置し得る複数の無線ゾーンを個別に
形成する複数の無線基地局102-1〜102-Nと、複数
の無線基地局102-1〜102-Nによって個別に形成さ
れる何れかの無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づい
てこれらの無線基地局102-1〜102-Nにアクセス
し、かつ通信サービスの提供を受ける移動局103-1〜
103-nと、複数の無線基地局102-1〜102-Nにつ
いて、チャネル設定の統括を行う制御局104とを備
え、規制基地局装置101は、複数の無線基地局102
-1〜102-Nの内、自局が位置する無線ゾーンを形成す
る無線基地局に、特定チャネル選定手段51が選定した
特定の無線チャネルを示すチャネル識別子をチャネル設
定の手順に基づいて通知するチャネル通知手段105を
有し、制御局104は、複数の無線ゾーンの内、規制基
地局装置101が待ち受け状態あるいは通話状態を継続
する無線ゾーンを識別し、その無線ゾーンに隣接する全
ての無線ゾーンを個別に形成する隣接無線基地局を特定
する手段を有し、無線基地局102-1〜102-Nは、規
制基地局装置101がチャネル設定の手順に基づいて待
ち受け状態あるいは通話情報に移行し、その待ち受け状
態あるいは通話情報に止まる期間に、自局が形成する無
線ゾーンに位置する全ての移動局が所望の頻度で受信可
能な被監視チャネルに、その期間を示す通知情報とチャ
ネル通知手段105によって通知されたチャネル識別子
とを送出する手段を有し、移動局103-1〜103-n
は、被監視チャネルを介して通知情報が受信される期間
に、その通知情報と共に受信されたチャネル識別子で示
される無線チャネルを介して規制情報が受信されるか否
かを判別し、その判別の結果が真であるときに限って、
発信と自局宛の着信呼に対する応答との双方あるいは何
れか一方を見合わせる手段を有することを特徴とする。
【0034】請求項17に記載の発明は、請求項14な
いし請求項16の何れか1項に記載の移動通信システム
において、無線基地局82、92、102-1〜102-N
は、移動局83-1〜83-n、93-1〜93-n、103-1
〜103-nの内、発信と着信呼に対する応答との双方あ
るいは何れか一方について、見合わせるべき移動局ある
いは見合わせる必要がない移動局を個別にあるいはグル
ープとして示す識別情報を被監視チャネルに送出する手
段を有し、移動局83-1〜83-n、93-1〜93-n、1
03-1〜103-nは、被監視チャネルを介して受信され
る識別情報に基づいて、自局が発信と着信呼に対する応
答との双方あるいは何れか一方を見合わせるべき移動局
に該当するか否かを判別し、その判別の結果が真である
ときに限ってこれらの発信と応答との双方あるいは何れ
か一方を見合わせることを特徴とする。
【0035】請求項18に記載の発明は、請求項14な
いし請求項17の何れか1項に記載の移動通信システム
において、規制基地局装置81、91、101を構成す
る特定チャネル設定手段51は、移行先に適応した特定
の無線チャネルと移行元について選定されていた特定の
無線チャネルとが異なるときに、規制要求手段42によ
ってその移行先に適応した特定の無線チャネルに対する
規制情報の送信を開始したことを示す移行完了通知をチ
ャネル設定の手順に基づいて無線基地局82、92、1
02-1〜102-Nに送出する手段を有し、無線基地局8
2、92、102-1〜102-Nは、規制基地局装置8
1、91、101によって送出された移行完了通知が受
信される時点まで、被監視チャネルに対する通知情報の
送出を継続する手段を有することを特徴とする。
【0036】請求項19に記載の発明は、請求項14な
いし請求項18の何れか1項に記載の移動通信システム
において、移動局83-1〜83-n、93-1〜93-n、1
03-1〜103-nは、規制情報が受信されない状態が予
め決められた期間に亘って連続した場合に限って、発信
と自局宛の着信呼に対する応答との双方を行い得る状態
に遷移することを特徴とする。
【0037】請求項1に記載の発明にかかわる移動機の
発着信規制方法では、多数の無線基地局11-1〜11-M
が備えられ、移動機12の所在位置に応じた無線基地局
を介して該移動機12と相手端末との間で通信が行われ
る移動通信システムにおいて、規制基地局13は、所定
の無線基地局との間及び移動機との間で無線により通信
し、かつ移動機12の発着信を規制する規制空間を設定
し、規制空間内に存在する移動機からの発信及び該移動
機への着信を規制する。
【0038】すなわち、無線基地局11-1〜11-Mの何
れかによって形成され、かつ移動機12が位置し得る無
線ゾーンには、その移動機12の発着信が規制される規
制空間が設定される。したがって、無線基地局11-1〜
11-Mによって形成される無線ゾーンの内、所望の地域
は確実に移動機12に対して何ら通信サービスが提供さ
れない地域となる。
【0039】請求項2に記載の発明にかかわる移動機の
発着信規制方法では、多数の無線基地局11-1〜11-M
が備えられ、移動機12の所在位置に応じた無線基地局
を介して該移動機12と相手端末との間で通信が行われ
る移動通信システムにおいて、規制基地局13は、移動
体上に設けられ、かつ所定の無線基地局との間及び移動
機との間で無線により通信すると共に、移動機12の発
着信を規制する規制空間をその移動体上に設定する。さ
らに、規制基地局13は、上述した移動体の移動に伴っ
てその規制基地局の通信先無線基地局を切り替え、かつ
移動する規制空間内に所在する移動機からの発信及び該
移動機への着信を規制する。
【0040】すなわち、移動体と共に移動する規制基地
局13が無線基地局11-1〜11-Mによって形成される
無線ゾーンの何れかに位置する限り、その規制基地局1
3の周辺には移動機12の発着信が規制される規制空間
が設定され、その規制空間では、移動機12には何ら通
信サービスが提供されない。請求項3に記載の発明にか
かわる発着信規制方法では、多数の無線基地局11-1〜
11-Mと制御局14とが備えられ、移動機12の所在位
置に応じた無線基地局を介して該移動機12と相手端末
との間で通信が行われる移動通信システムにおいて、規
制基地局13は、所定の無線基地局との間及び移動機と
の間で無線により通信すると共に、移動機からの発信及
び移動機への着信を規制する規制空間を設定する。
【0041】また、規制基地局13は、各無線基地局の
制御チャネル信号を受信し、受信状態が良好な制御チャ
ネルを無線基地局11-1〜11-M側の制御チャネルと
し、受信状態が不良な制御チャネルを移動機12側の制
御チャネルとすると共に、基地局11-1〜11-M側制御
チャネルにより制御局14に、移動機12側の制御チャ
ネル周波数(規制周波数)を通知する。
【0042】制御局14は配下の無線基地局を介して移
動機12に上述した規制周波数を通知し、かつ移動機1
2は規制周波数信号の受信レベルが設定値より大きいと
きに制御チャネル周波数を規制周波数に切り替える。規
制基地局13は、上述した規制周波数で移動機12に対
して発着信規制中であることを通知して移動機12から
の発信を規制し、又、規制空間内の移動機12への網側
からの着信を無視することにより移動機12への着信を
規制する。
【0043】すなわち、規制空間内に位置する移動局1
2に対して発信が規制され、かつその移動局12宛の着
信が無視されることをこの移動局12に通知するために
適用される規制周波数は、移動通信システムに割り付け
られた制御チャネルの内、該当する無線ゾーンに適用さ
れていない制御チャネルに自動的に設定されるので、請
求項1、2に記載の発明に比べて無線周波数の有効利用
がはかられる。
【0044】請求項4に記載の発明にかかわる規制基地
局装置では、多数の無線基地局11-1〜11-Mが備えら
れ、移動機12の所在位置に応じた無線基地局を介して
該移動機12と相手端末との間で通信が行われる移動通
信システムにおいて、送受信部21は、これらの無線基
地局11-1〜11-Mとの間及び移動機12との間で無線
により通信する。また、規制空間設定部22は、規制周
波数の信号を送出し、該規制周波数信号を設定レベル以
上のレベルで受信できた移動機に規制空間内の移動機で
あると認識させる。さらに、発着信規制部23は、上述
した規制周波数信号で発着信規制を通知して移動機から
の発信を規制し、又、規制空間内の移動機への網側から
の着信を無視することにより移動機への着信を規制す
る。
【0045】すなわち、無線基地局11-1〜11-Mの何
れかによって形成され、かつ移動機12が位置し得る無
線ゾーンには、その移動機12の発着信が規制される規
制空間が設定される。したがって、無線基地局11-1〜
11-Mによって形成される無線ゾーンの内、所望の地域
は確実に移動機12に対して何ら通信サービスが提供さ
れない地域となる。
【0046】請求項5に記載の発明にかかわる規制基地
局装置では、在圏可否判別手段31は、無線基地局によ
って形成される無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づ
いて移動局として待ち受け状態に移行し、かつ通話状態
に移行すると共に、その待ち受け状態を維持できるか否
かの判別を行う。規制チャネル選定手段32は、その判
別の結果が真である期間に、予め割り付けられた全ての
制御チャネルの内、上述したチャネル設定の手順の下で
空いている制御チャネルを規制用の無線チャネルとして
選定する。規制要求手段33は、上述した判別の結果が
真である期間に限って、このようにしてして選定された
規制用の無線チャネルに、無線基地局によって形成され
る無線ゾーンに位置する移動局について、着信に対する
応答と発信との双方あるいは何れか一方が規制されるべ
きことを示す規制情報を送出する。
【0047】さらに、チャネル通知要求手段34は、規
制チャネル選定手段32によって選定された規制用の無
線チャネルを示すチャネル識別子を前記無線ゾーンに位
置する移動局に通知することを無線基地局に要求する。
したがって、無線基地局によって形成される無線ゾーン
に位置する移動局は、無線基地局から上述したチャネル
識別子が通知され、そのチャネル識別子で示される規制
用の無線チャネルを介して規制情報が受信される期間に
は、自局宛の着信呼に対する応答と発信との双方あるい
は何れか一方を見合わせることができる。
【0048】請求項6に記載の発明にかかわる規制基地
局装置では、請求項5に記載の規制基地局装置におい
て、チャネル通知要求手段34は、無線ゾーンに併せ
て、その無線ゾーンに隣接する全てまたは一部の隣接ゾ
ーンに位置する移動局に、規制チャネル選定手段32に
よって選定された規制用の無線チャネルを示すチャネル
識別子を通知することの要求を無線基地局と、これら隣
接ゾーンにかかわるチャネル設定を統括して行う制御局
とに与える。
【0049】すなわち、複数の無線ゾーンが互いに重な
る地域に規制基地局装置が設置された場合であっても、
これらの無線ゾーンに個別に位置する個々の移動局は、
自局が位置する無線ゾーンを形成する無線基地局からチ
ャネル識別子が通知される期間には、そのチャネル識別
子で示される規制用の無線チャネルを介して規制情報が
受信されるか否かを判別し、その判別の結果に応じて自
局宛の着信呼に対する応答と発信との双方あるいは何れ
か一方を見合わせることができる。
【0050】請求項7に記載の発明にかかわる移動通信
システムでは、無線基地局36は請求項5または請求項
6に記載の規制基地局装置35の位置を含む無線ゾーン
を形成し、かつ移動局37-1〜37-nはその無線ゾーン
においてチャネル設定の手順に基づいて無線基地局36
にアクセスすると共に、通信サービスの提供を受ける。
また、無線基地局36は、規制基地局装置35がチャネ
ル設定の手順に基づいて通話状態に移行し、この通話状
態が続く期間には、その無線基地局36によって形成さ
れる無線ゾーンの制御チャネルにその期間を示す通知情
報と、その規制基地局装置35によって与えられた要求
の対象であるチャネル識別子と、上述した移動局37-1
〜37-nの内、発信と着信呼に対する応答との双方ある
いは何れか一方について、見合わせるべき移動局を示す
識別情報とを報知情報として送出する。
【0051】一方、移動局37-1〜37-nは、規制基地
局装置35から制御チャネルを介して上述した通知情報
が受信される期間には、この通知情報と共に受信された
チャネル識別子で示される制御チャネルを介してその通
知情報が受信され、かつ自局が同様の通知情報と共に受
信された識別情報で示される移動局に該当するか否かを
判別すると共に、その判別の結果が真であるときに限っ
て、既述の発信と応答との双方あるいは何れか一方を見
合わせる。
【0052】すなわち、自局が位置する無線ゾーンを形
成する無線基地局から送出された既述の通知情報とチャ
ネル識別子とを受信できる移動局の内、これらの通知情
報およびチャネル識別子と共に無線基地局から送出され
た識別情報に該当する移動局のみが上述した発信と応答
との双方あるいは何れか一方を見合わせるべき対象とな
るので、移動局に固有の加入者クラスや移動通信システ
ムの運用の形態に対する柔軟な適合性が確保される。
【0053】請求項8に記載の発明にかかわる規制基地
局装置では、在圏可否判別手段41は、無線基地局によ
って形成される無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づ
いて待ち受け状態に移行できるか否かの判別を行い、あ
るいはそのチャネル設定の手順に基づいて無線基地局に
アクセスすることによって待ち受け状態に移行すると共
に、その待ち受け状態を維持できるか否かの判別を行
う。また、規制要求手段42は、このような判別の結果
が真である期間に限って、上述した無線基地局によって
形成される無線ゾーンに位置する全てまたは一部の移動
局が受信できる特定の無線チャネルに、これらの移動局
の着信に対する応答と発信との双方あるいは何れか一方
が規制されるべきことを示す規制情報を伝送情報として
送信する。
【0054】したがって、無線基地局によって形成され
る無線ゾーンに位置する移動局の内、上述した特定の無
線チャネルを既知の無線の無線チャネルとして識別で
き、かつその特定の無線チャネルを介して規制情報が受
信されたことを認識した移動局は、自局宛の着信呼に対
する応答と発信との双方あるいは何れか一方を確実に見
合わせることができる。
【0055】請求項9に記載の発明にかかわる規制基地
局装置では、請求項8に記載の規制基地局装置におい
て、特定チャネル選定手段51は、在圏可否判別手段4
1によって行われた判別の結果が真である期間に、特定
の無線チャネルの候補となり得る複数の無線チャネルの
内、空いている無線チャネルを特定の無線チャネルとし
て選定する。さらに、規制要求手段42は、このように
して選定された特定の無線チャネルに規制情報を送信す
る。
【0056】すなわち、特定の無線チャネルの候補とな
り得る無線チャネルとして予め割り付けられた無線チャ
ネルの内、本発明にかかわる規制基地局装置が設置され
た無線ゾーンには適用されていない無線チャネルが特定
の無線チャネルとして選定され、その特定の無線チャネ
ルを介して規制情報が送出されるので、請求項1〜8に
記載の発明に比べて無線周波数の有効利用がはかられ
る。
【0057】請求項10に記載の発明にかかわる規制基
地局装置では、請求項9に記載の規制基地局装置におい
て、ハンドオーバ手段52は、在圏可否判別手段41が
何れかの無線ゾーンで待ち受け状態に移行した後に、発
信し、あるいはその待ち受け状態に移行したことを認識
した無線基地局によって行われた選択呼び出しに応答す
ることによって生起した呼のチャネル設定を行い、その
呼が完了呼として存続する限りこのチャネル設定の手順
に基づいてハンドオーバを行う。 また、上述した完了
呼が存在する期間には、在圏可否判別手段41はこの完
了呼が存続するか否かの判別を行い、かつ特定チャネル
設定手段51は、ハンドオーバ手段52によって行われ
るハンドオーバが正常に完了する度にそのハンドオーバ
の移行先に適応した特定の無線チャネルを選定すると共
に、この特定の無線チャネルが移行元について選定され
ていた特定の無線チャネルと異なる場合にはその特定の
無線チャネルを解放する。
【0058】すなわち、本発明にかかわる規制基地局装
置は、移動体等に設置され、その移動体と共に移動する
場合であっても、通常の移動局と同様にしてハンドオー
バを行うと共に、そのハンドオーバに連動して移行先の
無線ゾーンでも規制情報の送出に供されるべき特定の無
線チャネルが確実に確保される。したがって、移動局に
ついて着信呼に対する応答や発信が規制されるべき規制
ゾーンは、規制基地局装置が何れかの無線ゾーンに位置
する限り、安定に、かつ確度高く形成される。
【0059】請求項11に記載の発明にかかわる規制基
地局装置では、請求項10に記載の規制基地局装置にお
いて、重複ゾーン在圏判別手段53は、自局が位置する
無線ゾーンに隣接する複数の無線ゾーンの受信電界強度
が移行先の候補となり得る値であり、かつ予め決められ
た精度で等しいか否かを判別し、その判別の結果が連続
して真となる期間を検出すると共に、その期間の長さを
計測する。また、ハンドオーバ手段52は、このように
して検出された期間には、その期間について計測された
長さが予め決められた下限値を下回る限りハンドオーバ
の試行を見合わせる。
【0060】すなわち、本発明にかかわる規制基地局装
置は、複数の無線ゾーンが互いに重なる地域を移動し、
かつ無線基地局との間に形成される無線伝送路の伝送特
性が選択性フェージングその他に起因して顕著に変動す
る場合であっても、上述した期間には無用にハンドオー
バの試行を反復することが回避される。したがって、こ
れらの複数の無線ゾーンを個別に形成する無線基地局や
これらの無線ゾーンにかかわるチャネル設定を統括して
行う制御局については、トラヒックの無用な増大に適応
するために要求される処理量の削減がはかられる。
【0061】請求項12に記載の発明にかかわる規制基
地局装置では、請求項9ないし請求項11の何れか1項
に記載の規制基地局装置において、疑似基地局手段61
は、在圏可否判別手段41が何れかの無線ゾーンで移行
した待ち受け状態でその無線ゾーンに割り付けられてい
ない無線チャネルの内、何れかの無線チャネルを介して
その無線ゾーンに重なる副無線ゾーンを形成し、その副
無線ゾーンに位置する移動局に生起した呼にかかわるチ
ャネル設定を行う。一方、疑似移動局手段62は、その
チャネル設定の手順に基づいて疑似基地局手段61と連
係し、上述した何れかの無線ゾーンを形成する無線基地
局に、副無線ゾーンに位置する移動局に代わる疑似的な
移動局としてアクセスする。
【0062】また、副無線チャネル確保手段63は、チ
ャネル設定の手順に基づいて疑似移動局手段62と無線
基地局との間に適用されるべき個々の無線チャネルに対
応して、上述した何れかの無線ゾーンに適用されていな
い無線チャネルの内、副無線ゾーンに位置する移動局が
アクセスでき、かつ空いている無線チャネルを確保す
る。さらに、疑似基地局手段61と疑似移動局手段62
とは、副無線チャネル確保手段63によって確保された
全ての無線チャネルについて、個別に対応した無線チャ
ネルとの間における伝送情報の中継を連係して行う。
【0063】すなわち、本発明にかかわる規制基地局装
置は、自局が形成する副無線ゾーンに位置する移動局と
無線基地局との間に介在し、その移動局に生起した呼に
ついて、チャネル設定の過程で送受されるべき制御情報
と、その呼が完了呼である場合に送受されるべき通話信
号との中継を行う。したがって、無線基地局によって形
成される無線ゾーンの不感地帯の救済、あるいはその無
線ゾーンの局部的な拡大がはかられる。
【0064】請求項13に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、無線基地局72は、請求項8ないし請
求項12の何れか1項に記載の規制基地局装置71の位
置を含む無線ゾーンを形成する。一方、移動局73-1〜
73-nは、このようにして形成された無線ゾーンでチャ
ネル設定の手順に基づいて無線基地局72にアクセス
し、かつ通信サービスの提供を受ける。
【0065】さらに、移動局73-1〜73-nは、規制基
地局装置71によって規制情報が送信され得る全ての無
線チャネルの内、何れかの無線チャネルでその規制情報
が受信されるときに、発信と自局宛の着信呼に対する応
答との双方あるいは何れか一方を見合わせる。すなわ
ち、無線基地局72によって形成される無線ゾーンに位
置する移動局73-1〜73-nは、自局にとって既知であ
る無線チャネルを介して規制情報が受信される限り、そ
の規制情報の送出に供されるべき無線チャネルを示すチ
ャネル識別子が無線基地局72から何ら通知されない場
合であっても、自局宛の着信呼に対する応答と発信との
双方あるいは何れか一方を確実に見合わせることができ
る。
【0066】請求項14に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、無線基地局82は、請求項9ないし請
求項12の何れか1項に記載の規制基地局装置81の位
置を含む無線ゾーンを形成する。一方、移動局83-1〜
83-nは、このようにして形成された無線ゾーンでチャ
ネル設定の手順に基づいて無線基地局82にアクセス
し、かつ通信サービスの提供を受ける。
【0067】また、無線基地局82は、規制基地局装置
81がチャネル設定の手順に基づいて待ち受け状態ある
いは通話状態に移行し、その待ち受け状態あるいは通話
状態が続く期間に、その無線基地局82によって形成さ
れる無線ゾーンに位置する全ての移動局が所望の頻度で
受信可能な被監視チャネルに、その期間を示す通知情報
を伝送情報として送出する。
【0068】さらに、移動局83-1〜83-nは、被監視
チャネルを介して上述した通知情報が受信される期間
に、規制基地局装置81によって規制情報が送信され得
る全ての無線チャネルの内、何れかの無線チャネルでそ
の規制情報が受信されるか否かを判別し、その判別の結
果が真であるときに限って、発信と自局宛の着信呼に対
する応答との双方あるいは何れか一方を見合わせる。
【0069】すなわち、移動局83-1〜83-nは、規制
基地局装置81によって着信呼に対する応答と発信との
双方あるいは何れか一方が規制され得る状態を既述の通
知情報としてへ速やかに識別でき、かつ請求項13に記
載の移動通信システムと同様にして、自局にとって既知
である無線チャネルを介して規制情報が受信される限
り、その規制情報の送出に供されるべき無線チャネルを
示すチャネル識別子が無線基地局82から何ら通知され
ない場合であっても、自局宛の着信呼に対する応答と発
信との双方あるいは何れか一方を確実に見合わせること
ができる。
【0070】請求項15に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、無線基地局92は、請求項9ないし請
求項12の何れか1項に記載の規制基地局装置91の位
置を含む無線ゾーンを形成する。一方、移動局93-1〜
93-nは、このようにして形成された無線ゾーンでチャ
ネル設定の手順に基づいてその無線基地局92にアクセ
スし、かつ通信サービスの提供を受ける。
【0071】また、規制基地局装置91では、チャネル
通知手段94は、特定チャネル選定手段51が選定した
特定の無線チャネルを示すチャネル識別子を上述したチ
ャネル設定の手順に基づいて無線基地局92に通知す
る。さらに、無線基地局92は、規制基地局装置91が
上述したチャネル設定の手順に基づいて待ち受け状態あ
るいは通話状態に移行し、その待ち受け状態あるいは通
話状態が続く期間に、その無線基地局92によって形成
される無線ゾーンに位置する全ての移動局が所望の頻度
で受信可能な被監視チャネルに、その期間を示す通知情
報と通知手段94によって通知されたチャネル識別子と
を送出する。
【0072】さらに、移動局93-1〜93-nは、上述し
た被監視チャネルを介して通知情報が受信される期間
に、その通知情報と共に受信されたチャネル識別子で示
される無線チャネルを介して規制情報が受信されるか否
かを判別し、その判別の結果が真であるときに限って、
発信と自局宛の着信呼に対する応答との双方あるいは何
れか一方を見合わせる。
【0073】すなわち、移動局93-1〜93-nは、規制
基地局装置91において選定された特定の無線チャネル
を示すチャネル識別子と既述の通知情報とを受信する
と、そのチャネル識別子で示される特定の無線チャネル
に直接アクセスすることによって、自局が着信に対する
応答と発信との双方あるいは何れか一方を見合わせるべ
きか否かを判別することができるので、請求項1〜14
に記載の発明に比べて、規制ゾーンが円滑に、かつ確実
に形成される。
【0074】請求項16に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、制御局104は、請求項9ないし請求
項12の何れか1項に記載の規制基地局装置101が位
置し得る複数の無線ゾーンを個別に形成する複数の無線
基地局102-1〜102-Nについて、これらの無線基地
局が行うチャネル設定の統括を行う。一方、移動局10
3-1〜103-nは、これらの無線ゾーンの内、何れかの
無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づいてその無線ゾ
ーンを形成する無線基地局にアクセスし、かつ通信サー
ビスの提供を受ける。
【0075】また、規制基地局装置101は、上述した
無線基地局102-1〜102-Nの内、自局が位置する無
線ゾーンを形成する無線基地局に、特定チャネル選定手
段51が選定した特定の無線チャネルを示すチャネル識
別子を通知する。制御局104は、無線基地局102-1
〜102-Nによって形成される無線ゾーンの内、規制基
地局装置101が待ち受け状態あるいは通話状態を継続
する無線ゾーンをその無線ゾーンを識別し、その無線ゾ
ーンに隣接する全ての無線ゾーンを個別に形成する隣接
無線基地局を特定する。
【0076】さらに、無線基地局102-1〜102-N
は、規制基地局装置101が上述したチャネル設定の手
順に基づいて待ち受け状態あるいは通話情報に移行し、
その待ち受け状態あるいは通話情報が止まる期間には、
自局が形成する無線ゾーンに位置する全ての移動局が所
望の頻度で受信可能な被監視チャネルに、その期間を示
す通知情報とチャネル通知手段105によって通知され
たチャネル識別子とを送出する。移動局103-1〜10
3-nは、上述した被監視チャネルを介して通知情報が受
信される期間に、その通知情報と共に受信されたチャネ
ル識別子で示される無線チャネルを介して規制情報が受
信されるか否かを判別し、その判別の結果が真であると
きに限って、発信と自局宛の着信呼に対する応答との双
方あるいは何れか一方を見合わせる。
【0077】すなわち、規制基地局装置101が位置す
る無線ゾーンに併せて、その無線ゾーンに隣接する全て
の無線ゾーンにも通知情報とチャネル識別情報とが確実
に送出されるので、複数の無線ゾーンが互いに重なる地
域にこの規制基地局装置101が位置する状態であって
も、その規制基地局装置101によって形成される規制
ゾーンに位置する移動局については、着信呼に対する応
答と発信との双方あるいは何れか一方が確度高く規制さ
れる。
【0078】請求項17に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、請求項14ないし請求項16の何れか
1項に記載の移動通信システムにおいて、無線基地局8
2、92、102-1〜102-Nは、移動局83-1〜83
-n、93-1〜93-n、103-1〜103-nの内、発信と
着信呼に対する応答との双方あるいは何れか一方につい
て、見合わせるべき移動局あるいは見合わせる必要がな
い移動局を個別にあるいはグループとして示す識別情報
を被監視チャネルに送出する。
【0079】また、移動局83-1〜83-n、93-1〜9
3-n、103-1〜103-nは、被監視チャネルを介して
受信される識別情報に基づいて、自局が上述した発信と
着信呼に対する応答との双方あるいは何れか一方を見合
わせるべき移動局に該当するか否かを判別し、その判別
の結果が真であるときに限ってこれらの発信と応答との
双方あるいは何れか一方を見合わせる。
【0080】したがって、発信と着信呼に対する応答と
の双方あるいは何れか一方を見合わせるべき移動局は、
既述の識別情報が移動局83-1〜83-n、93-1〜93
-n、103-1〜103-nに固有の加入者クラスや移動通
信システムの運用の形態に柔軟に適応して設定されるこ
とによって自在に設定される。
【0081】請求項18に記載の発明にかかわる規制基
地局装置では、請求項14ないし請求項17の何れか1
項に記載の移動通信システムにおいて、規制基地局装置
81、91、101を構成する特定チャネル設定手段5
1は、ハンドオーバの移行先に適応した特定の無線チャ
ネルと移行元について選定されていた特定の無線チャネ
ルとが異なるときに、規制要求手段42がその移行先に
適応した特定の無線チャネルに対する規制情報の送信を
開始したことを示す移行完了通知をチャネル設定の手順
に基づいて無線基地局82、92、102-1〜102-N
に送出する。また、無線基地局82、92、102-1〜
102-Nは、このようにして送出された移行完了通知が
受信される時点まで、被監視チャネルに対する通知情報
の送出を継続する。
【0082】すなわち、移行元の無線ゾーンについて選
定されていた特定の無線チャネルに対する通知情報の送
出は、移行先の無線ゾーンについて新たに選定された特
定の無線チャネルに対する通知情報の送出が開始される
まで確実に続行されるので、規制基地局装置81、9
1、101がハンドオーバを行って他の無線ゾーンに移
行する過程では、着信に対する応答と発信との双方ある
いは何れかの見合わせが行われるべき規制状態が解除さ
れたことの誤認識が移動局によって行われることが確度
高く回避される。
【0083】請求項19に記載の発明にかかわる移動通
信システムでは、請求項14ないし請求項18の何れか
1項に記載の移動通信システムにおいて、移動局83-1
〜83-n、93-1〜93-n、103-1〜103-nは、規
制情報が受信されない状態が予め決められた期間に亘っ
て連続した場合に限って、発信と自局宛の着信呼に対す
る応答との双方を行い得る状態に遷移する。
【0084】すなわち、移動局83-1〜83-n、93-1
〜93-n、103-1〜103-nは、規制基地局装置8
1、91、101との間に形成される無線伝送路の伝送
特性の変動等に起因して、これらの規制基地局装置8
1、91、101から送出される規制情報が受信できな
い状態が発生しても、その状態が既述の期間を超えて継
続しない限り上述した発信と応答との双方あるいは何れ
か一方が規制されるべき状態が安定に確保される。
【0085】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図7は、請求項1〜1
9に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図
において、網に接続された制御局140には通信リンク
を介して無線基地局141-1〜141-nが接続され、無
線基地局141-1によって形成される無線ゾーン142
-1には規制基地局143と移動局144とが位置する。
【0086】また、規制基地局143は、無線基地局1
41-1に無線伝送路を介して対向するアンテナ145B
と、移動局144に無線伝送路を介して対向するアンテ
ナ145Mと、これらのアンテナ145B、145Mの
給電端の間に縦属接続された送受信部146B、シンセ
サイザ147B、周波数選択部148B、信号処理部1
49、周波数選択部148M、シンセサイザ147Mお
よび送受信部146Mと、送受信部146Bの監視出力
に接続された測定部150と、その測定部150に付加
された受信レベルテーブル151と、周波数選択部14
8Bに付加されたとまり木周波数テーブル152と、信
号処理部149の制御端子に接続された規制条件管理部
153と、その規制条件管理部153に付加された規制
条件テーブル154とから構成される。
【0087】図8は、受信レベルテーブルと規制条件テ
ーブルとの構成を示す図である。図において、上述した
受信レベルテーブル151は、(a)に示すように、本実
施形態にかかわる移動通信システムに予め割り付けられ
た個々の制御チャネルについて、周波数と、規制基地局
143において後述するように計測される受信レベル
(受信電界強度)との組み合わせが格納されるべきレコ
ードの集合から構成される。
【0088】また、規制条件テーブル154は、(b)に
示すように、規制基地局143において後述するように
独自に設定された規制条件(規制が行われるべき時間
帯、規制対象外の移動局の識別情報等からなる。)と、
制御局140の配下で設定された規制条件(規制が行わ
れるべき状態(例えば、輻輳状態)や目的(例えば、メ
インテナンス))とが格納されるべき領域から構成され
る。
【0089】なお、本実施形態と図1〜6に記載のブロ
ック図との対応関係については、無線基地局141-1〜
141-Nは無線基地局11,36,72,82,92,
102-1〜102-Nに対応し、移動局144は移動機1
2および移動局37-1〜37-n,73-1〜73-n,83
-1〜83-n,93-1〜93-n,103-1〜103-nに対
応し、規制基地局143は規制基地局13および規制基
地局装置35,71,81,91,101に対応し、制
御局140は制御局14,104に対応し、送受信部1
46M、146B、シンセサイザ147M、147B、
周波数選択部148M、148Bおよびアンテナ145
M、145Bは送受信部21に対応し、信号処理部14
9、規制条件管理部153および規制条件テーブル15
4は規制空間設定部22、発着信規制部23、在圏可否
判別手段31,41、規制チャネル選定手段32、規制
要求手段33,42、チャネル通知要求手段34、特定
チャネル選定手段51、ハンドオーバ手段52、重複ゾ
ーン在圏判別手段53、疑似基地局手段61、疑似移動
局手段62、副無線チャネル確保手段63およびチャネ
ル通知手段94,105に対応する。
【0090】図9は、請求項1、3〜5、7、15、1
7に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する
図(1) である。図10は、請求項1、3〜5、7、1
5、17に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説
明する図(2) である。以下、図7〜図10を参照して請
求項1、3〜5に記載の発明に対応した本実施形態の動
作を説明する。
【0091】規制基地局143が作動していない状態で
は、無線基地局141-1によって形成される無線ゾーン
142-1に位置する移動局144と、その無線基地局1
41-1と、制御局140とがこの移動局144に生起し
た発信呼あるいは着信呼について行うチャネル設定の手
順については、従来例と同じであるから、ここではその
説明を省略する。
【0092】規制基地局143では、電源の投入および
図示されない操作部に対して操作者が行った操作に応じ
て稼働を開始すると、信号処理部149、周波数選択部
148B、シンセサイザ147B、送受信部146B、
測定部150およびアンテナ145Bは、後述するよう
に、既述の無線伝送路を介して対向する無線基地局14
1-1に対して疑似的な移動局として作動する。
【0093】信号処理部149は移動局として行うべき
チャネル設定を主導的に行い、かつ周波数選択部148
Bは、とまり木周波数テーブル152に予め登録された
全ての制御チャネルに対応した局発信号の周波数をその
チャネル設定の手順に基づいて所定の周期で取得すると
共に、シンセサイザ147Bに与える。シンセサイザ1
47Bはこのようにして与えられた個々の周波数の局発
信号を順次生成し、送受信部145Bはこの局発信号に
対応し、かつアンテナ145Bに到来する制御チャネル
の無線周波数信号を受信すると共に、測定部150はそ
の受信された無線周波信号の受信レベル(受信電界強
度)を計測して受信レベルテーブル151に順次格納す
る。
【0094】一方、規制条件管理部153は規制条件テ
ーブル154に設定された規制条件を所定の頻度で参照
し、その規制条件を満たす状態であるか否かを判別す
る。その判別の結果が真である場合には、信号処理部1
49は、全ての制御チャネルについて受信レベルテーブ
ル151に受信レベルが格納されたことを認識すると、
これらの制御チャネルの内、受信レベルが最小である制
御チャネルを「規制用チャネル」として選択し、その
「規制用チャネル」以外の制御チャネルを受信レベルの
降順に優先しつつ適用することによって既述のチャネル
設定の手順に基づいて位置登録を行う。
【0095】なお、このようにして位置登録が行われる
過程におけるチャネル設定の手順(信号処理部149が
周波数選択部148B、シンセサイザ147Bおよび送
受信部146Bと連係することによって無線基地局14
1-1と相互に制御情報を送受する手順)については、移
動局144が従来例と同様であるので、ここではその説
明を省略する。
【0096】また、信号処理部149は、上述した位置
登録を完了すると、移動局として発信することによって
無線基地局141-1と対向して所定のチャネル設定を行
い、そのチャネル設定の手順に基づいてこの発信に応じ
て生じた呼が完了呼(ここでは、簡単のため、発信元の
移動局として正規であることの確認が行われる認証も併
せて行われると仮定する。)となったことを認識する
と、既述の「規制用チャネル」の識別情報(以下、「規
制チャネル識別情報」という。)と自局の識別情報(以
下、「規制基地局識別情報」という。)とを含む「規制
開始通知」を無線基地局141-1に向けて送出する(図
9(a))。
【0097】無線基地局141-1は、この「規制開始通
知」に含まれる「規制チャネル識別情報」と「規制基地
局識別情報」とを対応付けて保持し、その「規制開始通
知」を(ここでは、簡単のため、自局の識別情報(以
下、「無線基地局識別情報」という。)を含むと仮定す
る。)制御局140に転送する。制御局140は、この
「規制開始通知」に含まれる「制御チャネル識別情
報」、「規制基地局識別情報」および「無線基地局識別
情報」を対応付けて保持し、その旨を示す「規制開始受
け付け」を無線基地局141-1に向けて送出する(図9
(b))。
【0098】無線基地局141-1は、その「規制開始受
け付け」を受信すると、この「規制開始受け付け」を規
制基地局143に向けて送出し(図9(c))、かつ先行し
て保持された「規制チャネル識別情報」と、「無線ゾー
ン142-1に規制ゾーンが存在していること」を示す
「規制情報」と、後述する「基準レベルL」とをその無
線ゾーン142-1に送出されるべき報知情報に付加す
る。
【0099】規制基地局143では、信号処理部149
は、上述した「規制開始通知」を送出した時点(図11
(a))を起点とする所定の期間内に「規制開始受け付け」
が受信されるか否かを判別し、その判別の結果が真であ
ることを認識した場合には、既述の「規制チャネル識別
情報」を周波数選択部148Mに与える。周波数選択部
148Mはその「規制チャネル識別情報」で示される制
御チャネルに対応した周波数をシンセサイザ147Mに
指示し、そのシンセサイザ147Mはこのようにして指
示された周波数の局発信号を生成する。送受信部146
Mは、この局発信号に基づいて上述した「規制用チャネ
ル」に対する送信をアンテナ145Mを介して行う(図
9(d))。
【0100】また、移動局144は、無線ゾーン142
-1における待ち受け状態では、無線基地局141-1から
制御チャネルを介して受信される報知情報を所定の頻度
で監視することによって、自局宛の着信呼の有無を監視
すると共に、その報知情報に上述した「規制情報」が含
まれているか否かを判別する。さらに、移動局144
は、その判別の結果が真である場合には、該当する「規
制情報」に併せて報知情報に含まれる「規制チャネル識
別情報」と「基準レベルL」とを取得し、その「規制チ
ャネル識別情報」に対応した制御チャネル(規制チャネ
ル)の受信レベル(受信電界強度)を予め決められた頻
度で計測すると共に、その受信レベルが「基準レベル
L」を下回る場合には、何ら特別なチャネル設定は行わ
ない。
【0101】しかし、上述した受信レベルが「基準レベ
ルL」を上回る場合には、移動局144は、その受信レ
ベルと「基準レベルL」との比較を予め決められた頻度
で続行すると共に、前者が後者を上回る限り、操作者が
行う操作の如何にかかわらず発信を行うことを見合わ
せ、かつ既述の「自局宛の着信呼」の有無を監視し、あ
るいはその「自局宛の着信呼」に対して応答することを
省略する(図9(e))。
【0102】ところで、移動局144は、例えば、無線
ゾーン142-1の領域の内、既述の規制ゾーン以外の領
域からその規制ゾーンに通話状態を維持しつつ移動した
場合にも上述した「規制情報」を含む報知情報を受信す
ることができる。したがって、移動局144は、その
「規制情報」と共に報知情報に含まれる「規制チャネル
識別情報」と「基準レベルL」とを取得し、その「規制
チャネル識別情報」に対応した制御チャネル(規制チャ
ネル)の受信レベルを予め決められた頻度で計測し、こ
の受信レベルが「基準レベルL」を上回る限り、操作者
が行う操作の如何にかかわらず発信を行うことを見合わ
せると共に、既述の「自局宛の着信呼」の有無を監視す
る処理を省略できる。
【0103】また、移動局144は、例えば、規制ゾー
ンからその規制ゾーンの圏外に通話状態を維持しつつ移
動した場合であっても、既述の「規制情報」を含む報知
情報を受信することができる。さらに、移動局144
は、その「規制情報」と共に報知情報に含まれる「規制
チャネル識別情報」と「基準レベルL」とを取得し、そ
の「規制チャネル識別情報」に対応した制御チャネル
(規制チャネル)の受信レベルを予め決められた頻度で
計測するが、この受信レベルが「基準レベルL」を下回
ることを認識した場合には、上述したように「発信を行
うこと」と「自局宛の着信呼の有無を監視しあるいはそ
の着信呼に対して応答すること」とが可能である状態に
遷移する。
【0104】このように本実施形態によれば、疑似的な
移動局を構成するハードウエアと、無線基地局141-1
〜141-Nに代わって所望の制御チャネルに対する送信
を可能とするハードウエアとのように、既設計のハード
ウエアからなる単純な構成の規制基地局143によっ
て、移動通信システムに割り付けられた制御チャネルの
内、その規制基地局143が位置する無線ゾーンでは用
いられていない制御チャネルが活用されることによっ
て、例えば、図10に網掛けを付して示すように、何れ
かの無線ゾーンの所望の領域では、移動局144が発信
し、あるいは着信呼に対して応答することが確実に規制
される。
【0105】したがって、移動局である端末の操作者が
規制地域に位置するか否かを判断し、あるいはその判断
の結果に応じて従来例のように適宜電源スイッチを操作
することなく、個々の端末は、何らかの規制地域に対す
る進入と脱出とに柔軟に、かつ速やかに適応して運用さ
れる。なお、本実施形態では、「基準レベルL」が定数
として設定されているが、その「基準レベル」は、例え
ば、保守や運用にかかわる担当者が与える指示、規制ゾ
ーンが形成されるべき無線ゾーンとその無線ゾーンの周
辺ゾーンとの地理的な配置や周波数の割り付け、規制基
地局143の操作者によって与えられ、かつ無線伝送路
を介して無線基地局141に通知された指示その他に応
じて適宜設定されてもよい。
【0106】また、規制基地局143の操作者によって
「基準レベルL」が設定される場合には、「規制用チャ
ネル」に対するその規制基地局143の送信電力が可変
されることなく所望の電界強度が分布する地理的範囲に
確度高く規制ゾーンが形成される。図11は、請求項
2、10、18に記載の発明に対応した本実施形態の動
作を説明する図である。
【0107】図において、図9に示す処理と同じ処理に
ついては、同じ記号(a)〜(e)を付して示し、ここではそ
の説明を省略する。以下、図7および図11を参照して
請求項2、10に記載の発明に対応した本実施形態の動
作を説明する。本実施形態の特徴は、規制基地局143
が移動体に搭載される点と、その規制基地局143が規
制ゾーンを形成しつつ特定の無線ゾーンから他の無線ゾ
ーンの圏内に移動する点にある。
【0108】例えば、図10に示すように、規制基地局
143が既述の規制ゾーンを形成しつつ無線ゾーン14
2-1から無線ゾーン142-2の圏内に移動する過程で
は、信号処理部149、周波数選択部148B、シンセ
サイザ147B、送受信部146B、測定部150およ
びアンテナ145Bは、無線基地局141-1、142-2
に対しては、既述の通り連係することによって疑似的な
移動局として作動する。
【0109】このような疑似的な移動局としての動作の
過程では、信号処理部149は、予め決められたチャネ
ル設定の手順に基づいて無線ゾーン142-1から無線ゾ
ーン142-2に対するハンドオーバを行う。なお、この
ようなハンドオーバにかかわるチャネル設定の手順につ
いては、移動局144等によって通常行われるハンドオ
ーバの手順と同じであるので、ここではその説明を省略
する。
【0110】また、信号処理部149は、上述したハン
ドオーバの過程で無線ゾーン142-2に対する移行が正
常に完了したことを認識した場合には、その旨を示し、
かつ規制基地局143の識別情報を含む「規制解除要
求」を無線基地局141-1に送出する(図11(A))。一
方、無線基地局141-1は、上述した「規制解除要求」
を受信すると、その「規制解除要求」に自局の識別情報
を付加してなる「規制解除要求」を制御局140に転送
する(図11(B))。
【0111】制御局140は、この「規制解除要求」を
認識すると、その「規制解除要求」に含まれる識別情報
で示される無線基地局141-1について行われるべき選
択呼び出しの規制を解除し、かつその旨を示す「規制解
除応答」を無線基地局141-1に向けて送出する(図1
1(C))。無線基地局141-1はこの「規制解除応答」を
規制基地局143宛に中継し、その規制基地局143で
は、信号処理部149は、その「規制解除応答」を認識
すると移行先の無線ゾーン142-2に規制ゾーンを形成
してよいことを認識する。
【0112】さらに、信号処理部149は、図11に点
線で示すように、既述の位置登録が省略される点を除い
て請求項1、3〜5、15、17に対応した実施形態と
同様にして無線基地局141-1に代わる無線基地局14
1-2と、制御局140と連係することによって、引き続
き同じ「規制用チャネル」を適用し、あるいは新たな
「規制用チャネル」を適用することによって規制ゾーン
を形成する。
【0113】すなわち、無線基地局141-2から送出さ
れる報知情報には、既述の「規制情報」に併せて、「規
制チャネル識別情報」および「基準レベルL」が含まれ
るので、無線ゾーン142-2に位置する移動局の内、上
述した規制ゾーンに位置する移動局は請求項1、3〜
5、15、17に対応した実施形態における移動局14
4と同様にして発信および着信の規制の対象となる。
【0114】このように本実施形態によれば、規制基地
局143が車両等の移動体に搭載され、かつその移動体
と共に移動する場合であっても、この規制基地局143
が疑似的な移動局として次々と隣接する無線ゾーンに正
式に移行し、かつその無線ゾーンにおいて制御チャネル
等として適用されていない無線チャネルが適宜適用され
ることによって規制ゾーンが継続して形成されると共
に、その無線チャネルと規制ゾーンの存在とを示す情報
が移行先の無線基地局から報知情報として確実に送出さ
れる。
【0115】したがって、本実施形態にかかわる規制基
地局143が搭載された移動体の内部およびその移動体
の周辺では、無線周波数が有効に利用されつつ、移動局
の発信や着信が確実に規制される。図12は、請求項
6、15、16に記載の発明に対応した本実施形態の動
作を説明する図である。
【0116】図において、図11に示す処理と同じ処理
については、同じ記号を付与して示し、ここではその説
明を省略する。以下、図7および図12を参照して請求
項6、15、16に記載の発明に対応した本実施形態の
動作を説明する。本実施形態の特徴は、制御局140が
行うチャネル設定の手順にある。
【0117】制御局140は、請求項1〜5、10に記
載の発明に対応した実施形態と同様にして「規制開始通
知」が無線基地局141-1から転送される(図12(1))
と、その「規制開始通知」に含まれる「制御チャネル識
別情報」、「規制基地局識別情報」および「無線基地局
識別情報」を対応付けて保持し、その「無線基地局識別
情報」に基づいて局情報を参照することによって、この
「無線基地局識別情報」が示す無線基地局141-1によ
って形成される無線ゾーンに隣接した全ての無線ゾーン
(以下、「隣接ゾーン」という。)について、これらの
隣接ゾーンを個別に形成する無線基地局(ここでは、簡
単のため、符号「141-1」〜「141-3」で示される
と仮定する。)(以下、「隣接基地局」という。)を示す
「無線基地局識別情報」(以下、「隣接基地局識別情
報」という。)を得る。
【0118】さらに、制御局140は、これらの「隣接
基地局識別情報」で個別に示される全ての隣接基地局に
向けて「規制開始受け付け」を送出する(図12
(2))。また、このような「規制開始受け付け」を受信
した全ての隣接基地局(符号「141-1」で示されるも
のを含む。)の内、上述した「規制開始通知」の送出元
である無線基地局141-1は、規制基地局143に向け
てその「規制開始受け付け」を送出する(図12(3))。
【0119】さらに、これらの隣接基地局の全ては、そ
れぞれ上述した「規制開始通知」に含まれる「規制チャ
ネル識別情報」と、「対応する隣接ゾーンに規制ゾーン
が存在し得ること」を示す「規制情報」と、既述の「基
準レベルL」とを自局によって形成された無線ゾーンに
送出されるべき報知情報に付加する(図12(4))。すな
わち、規制基地局143が既述の疑似的な移動局として
直接アクセスした無線基地局141-1と、その無線基地
局141-1の隣接基地局の全てとによって個別に形成さ
れる無線ゾーンに対して、報知情報として「規制チャネ
ル識別情報」、「規制情報」および「基準レベルL」と
が並行して送出される。
【0120】したがって、本実施形態によれば、複数の
無線ゾーンが互いに重なる領域に規制基地局143が位
置して規制ゾーンを形成する場合であっても、その規制
ゾーンに位置する移動局について、発信や着信の規制が
確実に行われる。以下、図7および図9を参照して請求
項7、17に記載の発明に対応した本実施形態の動作を
説明する。
【0121】本実施形態と請求項1、3〜5に記載の発
明に対応した実施形態との相違点は、無線基地局141
-1によって送出される下記の報知情報の内容にある。無
線基地局141-1は、規制基地局143から送出された
「規制開始通知」を受信すると、請求項1、3〜5に記
載の発明に対応した実施形態と同様にして、この「規制
開始通知」に含まれる「規制チャネル識別情報」と「規
制基地局識別情報」とを対応付けて保持し、その「規制
開始通知」を規制基地局140に転送する。
【0122】制御局140では、配下の無線ゾーン14
2-1〜142-Nに位置する(ここでは、簡単のため、自
局に対して位置登録を完了していると仮定する。)移動
局の内、発信や着信が規制されるべき移動局の加入者ク
ラスは、保守や運用の担当者によって指示され、あるい
はトラヒックの集中率等に基づいて求められた値に設定
される。
【0123】さらに、制御局140は、この「規制開始
通知」に含まれる「制御チャネル識別情報」、「規制基
地局識別情報」および「無線基地局識別情報」を対応付
けて保持し、その旨を示し、かつ上述した加入者クラス
を含む「規制開始受け付け」を無線基地局141-1に向
けて送出する(図9(b))。無線基地局141-1は、その
「規制開始受け付け」を受信すると、この「規制開始受
け付け」を規制基地局143に向けて送出し、かつ先行
して保持された「規制チャネル識別情報」と、「無線ゾ
ーン142に規制ゾーンが存在すること」を示す「規制
情報」と、既述の「基準レベルL」とに併せて、上述し
た加入者クラスとをその無線ゾーン142-1に送出され
るべき報知情報に付加する(図9(c))。
【0124】なお、上述した「規制開始受け付け」を受
信した規制基地局143における各部の動作(図9(d))
については、請求項1、3〜5に記載の発明に対応した
実施形態と同じであるので、ここではその説明を省略す
る。一方、移動局144は、無線ゾーン142-1におい
て待ち受けを行っている状態では、無線基地局141-1
から制御チャネルを介して受信される報知情報を所定の
頻度で監視することによって、自局宛の着信呼の有無を
監視すると共に、その報知情報に上述した「規制情報」
が含まれているか否かを判別する。
【0125】さらに、移動局144は、その判別の結果
が真である場合には、自局の加入者クラスと上述したよ
うに報知情報に含まれる加入者クラスとを比較し、前者
が後者以下である場合に限って、その報知情報に含まれ
る「規制チャネル識別情報」と「基準レベルL」とを取
得し、その「規制チャネル識別情報」に対応した制御チ
ャネル(規制チャネル)の受信レベルを予め決められた
頻度で計測する。
【0126】また、移動局144は、その受信レベルが
「基準レベルL」を下回る場合には、特別な手順に基づ
くチャネル設定は行わないが、反対に上回る場合には、
その受信レベルと「基準レベルL」との比較を予め決め
られた頻度で続行すると共に、前者が後者を上回る限
り、操作者が行う操作の如何にかかわらず発信を行うこ
とを見合わせ、かつ既述の「自局宛の着信呼」の有無を
監視する処理を省略する(図9(e))。
【0127】このように本実施形態によれば、規制ゾー
ンに位置する移動局の内、報知情報に含まれる加入者ク
ラス以下の加入者クラスを有する移動局に限って、発信
や着信が規制されるので、移動通信システムに要求され
る運用、保守およびサービスの形態に柔軟に適応しつつ
規制ゾーンが形成される。なお、本実施形態では、規制
対象となるべき移動局(以下、「規制対象移動局」とい
う。)の最大の加入者クラスが報知情報に盛り込まれて
いるが、このような加入者クラスに代えて、例えば、そ
の規制対象から除外されるべき移動局(以下、「非規制
対象移動局」という。)に予め付与された最小の加入者
クラス、これら規制対象移動局あるいは非規制対象移動
局に予め付与された加入者クラスや識別情報の列(単一
の加入者クラスや識別情報のみから構成されてもよ
い。)が報知情報に盛り込まれてもよい。
【0128】以下、図7、図9および図10を参照して
請求項8、9、13、14に記載の発明に対応した本実
施形態の動作を説明する。本実施形態と請求項1、3〜
5に記載の発明に対応した実施形態との相違点は、規制
基地局143が無線基地局141-1に送出する「規制開
始通知」の構成と、その「規制開始通知」の構成に適応
して無線基地局141-1、制御局140および移動局1
44が連係して行うチャネル設定の手順とにある。
【0129】規制基地局143は、稼働を開始すると、
請求項1、3〜5に記載の発明に対応した実施形態と同
様にして無線基地局141-1に対しては疑似的な移動局
として作動し、かつとまり木周波数テーブル152に予
め登録された全ての制御チャネルの無線周波数信号の受
信レベルを計測して受信レベルテーブル151に順次格
納する。
【0130】さらに、信号処理部149は、これらの制
御チャネルの内、受信レベルテーブル151に格納され
た受信レベルが最小である制御チャネルを「規制用チャ
ネル」として選択し、かつその「規制用チャネル」以外
の制御チャネルを受信レベルの降順に優先しつつ既述の
チャネル設定の手順に基づいて位置登録を行う。また、
信号処理部149は、上述した疑似的な移動局として発
信することによって無線基地局141-1と所定のチャネ
ルに基づくチャネル設定を行い、そのチャネル設定の手
順に基づいてこの発信に応じた呼が完了呼となったこと
を認識すると、既述の「規制用チャネル」の識別情報
(以下、「規制チャネル識別情報」という。)が含まれ
ない点を除いて、請求項1、3〜5に記載の発明に対応
した実施形態と構成が同じ「規制開始通知」(「規制基
地局識別情報」は含まれる。)を無線基地局141-1に
向けて送出する(図9(a))。
【0131】無線基地局141-1は、この「規制開始通
知」に含まれる「規制基地局識別情報」とを保持し、そ
の「規制開始通知」(ここでは、簡単のため、自局の識
別情報(以下、「無線基地局識別情報」が付加されてな
ると仮定する。)を制御局140に転送する。制御局1
40は、この「規制開始通知」に含まれる「規制基地局
識別情報」および「無線基地局情報」を対応付けて保持
し、その旨を示す「規制開始受け付け」を無線基地局1
41-1に向けて送出する(図9(b))。
【0132】無線基地局141-1は、その「規制開始受
け付け」を受信すると、この「規制開始受け付け」を規
制基地局143に向けて送出し(図9(c))、かつ「無線
ゾーン142-1に規制ゾーンが存在すること」を示す
「規制情報」と、後述する「基準レベルL」とをその無
線ゾーン142-1に送出されるべき報知情報に付加す
る。規制基地局143では、信号処理部149は、上述
した「規制開始通知」を送出した時点を起点とする所定
の期間内に「規制開始受け付け」が受信されるか否かを
判別し、その判別の結果が真であることを認識した場合
には、既述の「規制チャネル識別情報」を周波数選択部
148Mに与える。
【0133】周波数選択部148Mはその「規制チャネ
ル識別情報」で示される制御チャネルに対応した周波数
をシンセサイザ147Mに指示し、そのシンセサイザ1
47Mはこのようにして指示された周波数の局発信号を
生成する。送受信部146Mは、この局発信号に基づい
て上述した「規制用チャネル」に対する送信をアンテナ
145Mを介して行う(図9(d))。
【0134】また、移動局144は、自局が位置し、か
つ通信サービスの提供を受け得る無線ゾーンに割り付け
られた全ての制御チャネルの識別情報の列を予め既知の
情報として有する。さらに、移動局144は、無線ゾー
ン142-1において待ち受けを行っている状態では、無
線基地局141-1から制御チャネルを介して受信される
報知情報を所定の頻度で監視することによって、自局宛
の着信呼の有無を監視すると共に、その報知情報に上述
した「規制情報」が含まれているか否かを判別する。
【0135】さらに、移動局144は、その判別の結果
が真である場合には、該当する「規制情報」と共に報知
情報に含まれる「基準レベルL」とを取得し、かつ上述
した既知の情報として有する制御チャネルの識別情報の
列を参照することによって、その列に含まれる個々の識
別情報で示される制御チャネルの受信レベルを予め決め
られた頻度で計測すると共に、その受信レベルが「基準
レベルL」を下回る場合には、特別な手順に基づくチャ
ネル設定は何ら行わない。
【0136】しかし、上述した受信レベルが「基準レベ
ルL」を上回る場合には、移動局144は、その受信レ
ベルと「基準レベルL」との比較を予め決められた頻度
で続行すると共に、前者が後者を上回る限り、操作者が
行う操作の如何にかかわらず発信を行うことを見合わ
せ、かつ既述の「自局宛の着信呼」の有無を監視する処
理を省略する(図9(e))。
【0137】また、移動局144は、例えば、無線ゾー
ン142-1の領域の内、既述の規制ゾーン以外の領域か
らその規制ゾーンに通話状態を維持しつつ移動した場合
には、既述の「規制情報」を含む報知情報を受信でき
る。このような場合には、移動局144は、その「規制
情報」と共に報知情報に含まれる「基準レベルL」を取
得し、かつ既述の識別情報の列を構成する個々の識別情
報で示される制御チャネルの受信レベルを予め決められ
た頻度で計測すると共に、これらの受信レベルの何れか
が「基準レベルL」を上回る限り、操作者が行う操作の
如何にかかわらず発信を行うことを見合わせると共に、
既述の「自局宛の着信呼」の有無を監視する処理を省略
する。
【0138】また、移動局144は、例えば、規制ゾー
ンからその規制ゾーンの圏外に通話状態を維持しつつ移
動した場合であっても、既述の「規制情報」を含む報知
情報を受信できる。
【0139】さらに、移動局144は、その「規制情
報」と共に報知情報に含まれる「基準レベルL」とを取
得し、先行して予め決められた頻度による受信レベルの
計測の対象となっている規制用チャネルについて、その
受信レベルが「基準レベルL」を下回ることを認識した
時点には、上述した「発信を行うこと」と「自局宛の着
信呼の有無を監視する処理」とを再開する。
【0140】このように本実施形態によれば、制御局1
40と無線基地局141-1〜141-Nとが連係して移動
局に報知情報として規制用チャネルを通知することな
く、移動局144は規制基地局143によって形成され
た規制ゾーンに位置すること確実に認識し、かつ発信お
よび着信の規制対象となる。したがって、請求項1、3
〜5に記載の発明に対応した実施形態に比べて、制御局
140および無線基地局141-1〜141-Nがチャネル
設定を行うために要する処理量が削減される。
【0141】なお、本実施形態では、移動局144は規
制用チャネルの候補となるべき全ての制御チャネルを既
知の識別情報の列として予め有しているが、これらの識
別情報の列については、例えば、規制ゾーンが形成され
ているか否かにかかわらず無線基地局141-1〜141
-Nから個別に送出される報知情報として通知されてもよ
い。
【0142】また、本実施形態では、移動通信システム
に予め割り付けられた制御チャネルの内、規制ゾーンが
形成されるべき無線ゾーンに適用されていない制御チャ
ネルが受信レベルに基づいて検出され、その制御チャネ
ルが規制用チャネルとして適用されているが、このよう
な規制用チャネルの候補となるべき無線チャネルについ
ては、移動局にとって既知の無線チャネルであるなら
ば、如何なる無線チャネルであってもよい。
【0143】図13は、請求項11に記載の発明に対応
した本実施形態の動作を説明する図である。以下、図7
および図13を参照して請求項11に記載の発明に対応
した実施形態の動作を説明する。本実施形態と請求項
6、15に記載の発明に対応した実施形態との相違点
は、規制基地局143が行う下記のチャネル設定の手順
にある。
【0144】規制基地局143では、信号処理部149
は、何らかの規制ゾーンを形成している期間には、図1
3に示すように、自局が位置する無線ゾーンと、その無
線ゾーンの全ての隣接ゾーン(ここでは、簡単のため、
制御局140の配下で無線基地局141-1〜141-3か
ら送出される報知情報として与えられると仮定する。)
とを識別する。
【0145】さらに、測定部150は、信号処理部14
9の配下で周波数選択部148B、シンセサイザ147
Bおよび送受信部146Bと連係することによって、上
述した全ての隣接ゾーンと自局が位置する無線ゾーンと
に割り付けられた制御チャネルとの受信レベルを計測す
る。また、信号処理部149は、これらの受信レベルが
所定の精度で等しいか否かを判別し、その判別の結果が
真であることが認識された時点で後述するインターバル
値のタイマーを起動すると共に、そのインターバルに相
当する時間が経過しない限りハンドオーバの再試行を差
し控える。
【0146】このようなインターバルの期間について
は、上述したように全ての隣接ゾーンと自局が位置する
無線ゾーンとに割り付けられた制御チャネルの受信レベ
ルが既述の精度で等しくなる値の公称値に併せて、無線
ゾーンの配置、これらの隣接ゾーンと無線ゾーンとが重
なる領域の内、規制基地局143が移動し得る経路と平
均的な速度その他に基づいて予め算出され、その規制基
地局143の実際の移行先である隣接ゾーンが所定の確
度で確定するために所要する時間に予め設定される。
【0147】すなわち、規制基地局143が通過する領
域が複数の無線ゾーンが重なる領域である場合であって
も、その規制基地局143とこれらの無線ゾーンを個別
に形成する無線基地局との間に形成される無線伝送路の
伝送特性の変動に起因して無用のハンドオーバが頻繁に
行われることが回避される。したがって、本実施形態に
よれば、規制基地局143の移動経路やその規制基地局
143が稼働すべき移動通信システムのゾーン構成の如
何にかかわらず、トラヒックの増大が確度高く回避され
つつ規制ゾーンが安定に形成される。
【0148】なお、本実施形態では、隣接ゾーンが報知
情報として規制基地局143に通知されているが、これ
らの隣接ゾーンについては、その規制基地局143の局
情報として予め与えられてもよい。以下、図7を参照し
て請求項13に記載の発明に対応した本実施形態の動作
を説明する。
【0149】本実施形態と請求項1〜11、13〜1
5、17に記載の発明に対応した実施形態との相違点
は、規制基地局143において、始動時と、何ら規制ゾ
ーンを形成しない期間とに行われる各部の動作にある。
規制基地局143では、図示されない操作部に対して操
作者が行った操作に応じて規制ゾーンを何ら形成しない
モードによる稼働を開始すると、信号処理部149、周
波数先端部148B、シンセサイザ147B、送受信部
146B、測定部150およびアンテナ145Bは、後
述するように無線伝送路を介して対向する無線基地局1
41-1に対して疑似的な移動局として作動する。
【0150】さらに、測定部150は、請求項1〜1
1、13〜15、17に記載の発明に対応した実施形態
と同様にして、信号処理部149の主導の下で周波数選
択部148B、とまり木周波数テーブル152、シンセ
サイザ147B、送受信部145Bと連係することによ
って、そのとまり木周波数テーブル152に予め登録さ
れた全ての制御チャネルの受信レベルを順次計測して受
信レベルテーブル151に格納する。
【0151】信号処理部149は、これらの制御チャネ
ルの内、受信レベルテーブル151に格納された受信レ
ベルが最小である制御チャネルを「規制用チャネル」と
して選択する。さらに、信号処理部149は、その「規
制用チャネル」以外の制御チャネルの内、受信レベルが
予め決められた上限値未満であり、所定の数K(ここで
は、規制基地局143の構成に適応した値として予め設
定されると仮定する。)以下の制御チャネルを「中継用
チャネル」としてその受信レベルの昇順に選択する。
【0152】また、信号処理部149は、これらの「規
制用チャネル」および「中継用チャネル」以外の制御チ
ャネルを受信レベルの降順に優先しつつ既述のチャネル
設定の手順に基づいて位置登録を行う。さらに、信号処
理部149は、既述の通り周波数選択部148B等と連
係することによって無線基地局141-1から制御チャネ
ルを介して順次受信される報知情報を取得し、かつこれ
らの個々の報知情報に対して、(1) その制御チャネルと
既述の規制用チャネルとが物理的に異なる無線チャネル
であることに起因して生じ得る矛盾と、(2) 無線基地局
141-1によって形成される無線ゾーンの構成(例え
ば、マルチセクタや極小ゾーンとして構成されること)
の下で、規制基地局143が上述した規制用チャネルを
自局の制御チャネルとして適用することに起因して生じ
得る矛盾と、をそれぞれ解消するために必要な変換処理
(例えば、制御チャネルの識別情報を適宜置換する処
理)を施すことによって、変換報知情報の列を生成す
る。
【0153】また、信号処理部149は、周波数選択部
148M、シンセサイザ147Mおよび送受信部145
Mと連係することによって、上述した変換報知情報の列
を順次規制用チャネルに中継する。さらに、信号処理部
149は、規制基地局143によって形成される無線ゾ
ーン内に位置する移動局が上述した規制用チャネルを制
御チャネルと見なすことによって、その規制チャネルに
送出された制御情報については、既述の変換処理を可逆
的に行い、かつその規制用チャネルから無線基地局14
1-1に適用された制御チャネルに中継する。
【0154】一方、移動局144は、規制基地局143
によって形成された無線ゾーンに位置する場合には、上
述した規制用チャネルを制御チャネルと見なすことによ
ってその無線ゾーンで待ち受け状態に移行し、さらに、
無線基地局141-1によって形成される無線ゾーン14
2-1において同様に待ち受け状態に移行することができ
る。
【0155】規制基地局143では、信号処理部149
は、これらの無線ゾーンの内、規制基地局143によっ
て形成される無線ゾーンにおいて待ち受け状態に移行し
た移動局(ここでは、簡単のため、符号「144」で示
されると仮定する。)に生起する呼については、周波数
選択部148B、シンセサイザ147Bおよび送受信部
146Bと連係することによって、移動局144に代わ
る移動局として無線基地局141-1にアクセスし、かつ
周波数選択部148M、シンセサイザ147Mおよび送
受信部146Mと連係することによって、その無線基地
局141-1に代わる無線基地局として移動局144と対
向して所定の手順に基づくチャネル設定を行う。
【0156】また、該当する呼が完了呼となる場合に
は、信号処理部149は、上述したチャネル設定の手順
に基づいて既述の中継用チャネルの内、空いているもの
を無線基地局141-1に代わって割り付け、この中継用
チャネルとその無線基地局141-1によって割り付けら
れた通話用チャネルとの間については、必要に応じて上
述した可逆的な変換処理を行うことによって通話信号に
ついても双方向に中継を行う。
【0157】このように本実施形態によれば、規制基地
局143によって形成された無線ゾーンに位置する移動
局については、発信や規制の対象とならない場合には、
この規制基地局143が行う中継処理の下で確実に通信
サービスが提供される。
【0158】したがって、隣接ゾーンがない無線ゾーン
の外縁部付近に規制基地局143が設置された場合に
は、この無線ゾーンが実質的に拡大されることによって
通信サービスの品質が高められ、かつその規制基地局1
43が無線ゾーンの不感地帯に設置された場合には、そ
の不感地帯の救済がはかられる。なお、本実施形態で
は、規制基地局143を介して中継される報知情報の構
成が詳細には示されていないが、その報知情報には、例
えば、他の実施形態に示されるように、規制対象あるい
は非規制対象となるべき移動局を示す加入者クラスや識
別情報、規制用チャネルを示す識別情報、既述の「規制
情報」および「基準レベルL」の全てあるいは一部が含
まれてもよい。
【0159】また、本実施形態では、規制基地局143
にはシンセサイザ147M、147B、送受信部146
M、146Bおよびアンテナ145M、145Bがそれ
ぞれ1つずつ搭載されているが、この規制基地局143
によって形成される無線ゾーンに位置する移動局の内、
同時に呼や完了呼が生起し得る移動局が多数に亘る場合
には、これらのシンセサイザ147M、147B、送受
信部146M、146Bおよびアンテナ145M、14
5Bはそれぞれ複数搭載されてもよい。
【0160】以下、図7および図11を参照して請求項
18に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明す
る。本実施形態と請求項2、10に記載の発明に対応し
た実施形態との相違点は、規制基地局143がハンドオ
ーバの完了に際して移行元および移行先の無線ゾーンを
それぞれ形成する無線基地局と対向して行うチャネル設
定の手順にある。
【0161】規制基地局143では、例えば、請求項
2、10に記載の発明に対応した実施形態と同様にして
無線ゾーン142-1から無線ゾーン142-2に対するハ
ンドオーバを行い、その無線ゾーン142-2に対する移
行が正常に完了した場合には、信号処理部149は、図
11に点線で示すように、既述の位置登録が行われない
点を除いて、請求項1、3〜5に対応した実施形態と同
様にして無線基地局141-1に代わる無線基地局141
-2と制御局140と連係することによって、引き続き同
じ「規制用チャネル」を適用し、あるいは新たな「規制
用チャネル」を適用することによって規制ゾーンを形成
する(図11(α))。
【0162】さらに、信号処理部149は、図11に実
線に示す「規制解除要求」に代えて、上述したように移
行先の無線ゾーンに代替の規制ゾーンが形成されたこと
を示し、かつ規制基地局143の識別情報を含む「規制
解除要求」を無線基地局141-1に送出する(図11
(β))。一方、無線基地局141-1は、上述した「規制
解除要求」を受信すると、その「規制解除要求」に自局
の識別情報を付加してなる「規制解除要求」を制御局1
40に転送する(図11(γ))。
【0163】制御局140は、この「規制解除要求」を
認識すると、その「規制解除要求」に含まれる識別情報
で示される無線基地局141-1について行われるべき選
択呼び出しの規制を解除し、かつその旨を示す「規制解
除応答」を無線基地局141-1に向けて送出する(図1
1(δ))。無線基地局141-1はこの「規制解除応答」
を規制基地局143宛に中継し、その規制基地局143
では、信号処理部149は、その「規制解除応答」を認
識すると移行先の無線ゾーン142-2に規制ゾーンを形
成してよいことを認識する。
【0164】このように本実施形態によれば、規制基地
局143が車両等の移動体に搭載され、かつその移動体
と共に移動する状態であっても、この規制基地局143
が疑似的な移動局として次々と在圏する無線ゾーンに正
式に移行し、かつ移行元および移行先の無線ゾーンの双
方に何ら規制ゾーンが形成されない期間が生じることが
回避される。
【0165】したがって、本実施形態にかかわる規制基
地局143が搭載された移動体の内部およびその移動体
の周辺では、請求項2、10に記載の発明に比べて移動
局に対する発信や着信の規制が確度高く実現される。
【0166】以下、図7を参照して請求項19に記載の
発明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施形
態の特徴は、規制基地局143によって形成される規制
ゾーンに位置する移動局144が行う下記の処理の手順
にある。移動局144は、上述した規制ゾーンに位置す
る状態では、規制基地局143あるいはその規制基地局
143が位置する無線ゾーンを形成する無線基地局(こ
こでは、簡単のため、符号「141-1」で示されると仮
定する。)から到来する制御チャネルについて、その制
御チャネルを介して受信される報知情報に「規制情報」
が含まれ、かつ所定の規制用チャネルの受信レベルが基
準レベルLを上回る場合には規制ゾーンの存在を確認す
る。
【0167】しかし、例えば、請求項18に記載の発明
が規制基地局143に適用されないために、その規制基
地局143のハンドオーバに応じて移行元と移行先との
双方に規制ゾーンが形成されない期間が生じ、または上
述した制御チャネルの伝送特性がフェージング等に応じ
て変動したことに起因して報知情報が受信されず、もし
くは規制用チャネルの受信レベルが上述した基準レベル
Lを下回る状態が発生した場合には、移動局144は、
予め設定された期間に亘って、その状態が継続するか否
かを判別する。
【0168】さらに、移動局144は、その判別の結果
が偽である場合には引き続き同じ規制ゾーンにおいて待
ち受け状態を維持するが、反対に真である場合にはその
規制ゾーンが消失したことを認識する。このように本実
施形態によれば、無線伝送路の伝送特性が著しく変動す
る状態においても、移動局は実際に存続している規制ゾ
ーンを確度高く、安定に識別することができる。
【0169】なお、上述した各実施形態では、小ゾーン
方式およびTDMA方式が適用されたディジタル移動通
信システムに本発明が適用されているが、本発明は、こ
のような移動通信システムに限定されず、適用されるゾ
ーン構成、チャネル配置、多元接続方式、チャネル設定
の手順、無線周波数、変復調方式等の如何にかかわらず
適用可能である。
【0170】また、上述した各実施形態では、移動局1
44に対する着信規制については、例えば、その移動局
144が自発的に行わず、規制基地局143が形成する
無線ゾーン(規制ゾーンであってもよい。)毎に位置登
録が行われる場合には、その規制基地局143、無線基
地局141-1〜141-N、制御局140の配下で選択呼
び出しにかかわるチャネル設定が見合わされることによ
って実現されてもよい。
【0171】さらに、上述した各実施形態では、規制基
地局143は、何らかの規制ゾーンを形成するために自
局が位置する無線ゾーンを形成する無線基地局に疑似的
な移動局としてアクセスし、かつ通話状態を維持しなが
ら適宜ハンドオーバを行っているが、移動体に搭載され
ない状態で運用される規制基地局については、無線基地
局の配下で待ち受け状態に移行でき、かつその待ち受け
状態を維持できる限り規制ゾーンを形成することも可能
である。
【0172】また、上述した各実施形態では、規制基地
局143は、何らかの規制ゾーンを形成するために記述
の疑似的な移動局として発信することによって通話状態
を維持しているが、例えば、始動時に自局が位置する無
線ゾーンを形成する無線基地局にその旨を通知し(位置
登録してもよい。)、その無線基地局によって行われる
選択呼び出しに応じて通話状態に移行すること共に、そ
の通話状態を維持してもよい。
【0173】
【発明の効果】上述したように請求項1、4に記載の発
明では、複数の無線基地局によって形成される無線ゾー
ンの内、所望の地域が移動機に対して何ら通信サービス
が提供されない地域に確実に設定される。
【0174】また、請求項2に記載の発明では、規制基
地局が移動体に設けられ、かつその移動体と共に移動す
る場合であっても、その規制基地局の周辺には移動機の
発着信が規制される規制空間が設定され、その規制空間
では、移動機に対して何ら通信サービスは提供されな
い。さらに、請求項3に記載の発明では、請求項1、2
に記載の発明に比べて無線周波数の有効利用がはかられ
る。
【0175】また、請求項5に記載の発明では、無線基
地局によって形成される無線ゾーンに位置する移動局
は、その無線基地局からチャネル識別子が通知される期
間に、このチャネル識別子で示される規制用の無線チャ
ネルを介して規制情報が受信されるか否かを判別するこ
とによって自局宛の着信呼に対する応答と発信との双方
あるいは何れか一方を見合わせることができる。
【0176】さらに、請求項6に記載の発明では、規制
基地局装置が複数の無線ゾーンが互いに重なる地域に設
置された場合であっても、これらの無線ゾーンに個別に
位置する個々の移動局は、自局が位置する無線ゾーンを
形成する無線基地局からチャネル識別子が通知される期
間には、そのチャネル識別子で示される規制用の無線チ
ャネルを介して規制情報が受信されるか否かを判別し、
この判別の結果に応じて自局宛の着信呼に対する応答と
発信との双方あるいは何れか一方を見合わせることがで
きる。
【0177】また、請求項7に記載の発明では、移動局
に固有の加入者クラスや移動通信システムの運用の形態
に対する柔軟な適合性が確保される。さらに、請求項8
に記載の発明では、無線基地局によって形成される無線
ゾーンに位置する移動局の内、特定の無線チャネルを既
知の無線の無線チャネルとして識別でき、その特定の無
線チャネルを介して規制情報が受信されたことを認識し
た移動局は、自局宛の着信呼に対する応答と発信との双
方あるいは何れか一方を確実に見合わせることができ
る。
【0178】また、請求項9に記載の発明では、請求項
1〜8に記載の発明に比べて無線周波数の有効利用がは
かられる。さらに、請求項10に記載の発明では、規制
基地局装置が移動体等に設置され、その移動体と共に移
動する場合であっても、移動局について着信呼に対する
応答や発信が規制されるべき規制ゾーンは、その規制基
地局装置が何れかの無線ゾーンに位置する限り、安定
に、かつ確度高く形成される。
【0179】また、請求項11に記載の発明では、複数
の無線ゾーンを個別に形成する無線基地局やこれらの無
線ゾーンにかかわるチャネル設定を統括して行う制御局
について、トラヒックの無用な増大に適応するために要
求される処理量の削減がはかられる。さらに、請求項1
2に記載の発明では、無線基地局によって形成される無
線ゾーンの不感地帯の救済、あるいはその無線ゾーンの
局部的な拡大がはかられる。
【0180】また、請求項13に記載の発明では、無線
基地局によって形成される無線ゾーンに位置する移動局
は、自局にとって既知である無線チャネルを介して規制
情報が受信される限り、その規制情報の送出に供される
べき無線チャネルを示すチャネル識別子が無線基地局か
ら何ら通知されない場合であっても、自局宛の着信呼に
対する応答と発信との双方あるいは何れか一方を確実に
見合わせることができる。
【0181】さらに、請求項14に記載の発明では、移
動局は、規制基地局によって着信呼に対する応答と発信
との双方あるいは何れか一方が規制され得る状態を既述
の通知情報として速やかに識別でき、かつ請求項13に
記載の移動通信システムと同様にして、自局にとって既
知である無線チャネルを介して規制情報が受信される限
り、その規制情報の送出に供されるべき無線チャネルを
示すチャネル識別子が無線基地局から何ら通知されない
場合であっても、自局宛の着信呼に対する応答と発信と
の双方あるいは何れか一方を確実に見合わせることがで
きる。
【0182】また、請求項15に記載の発明では、請求
項1〜14に記載の発明に比べて、規制ゾーンが円滑
に、かつ確実に形成される。さらに、請求項16に記載
の発明では、複数の無線ゾーンが互いに重なる地域に規
制基地局が位置する状態であっても、その規制基地局に
よって形成される規制ゾーンに位置する移動局について
は、着信呼に対する応答と発信との双方あるいは何れか
一方が確度高く規制される。
【0183】また、請求項17に記載の発明では、発信
と着信呼に対する応答との双方あるいは何れか一方を見
合わせるべき移動局は、既述の識別情報が移動局に固有
の加入者クラスや移動通信システムの運用の形態に柔軟
に適応して自在に設定される。さらに、請求項18に記
載の発明では、規制基地局装置がハンドオーバを行って
他の無線ゾーンに移行する過程では、着信に対する応答
と発信との双方あるいは何れか一方の見合わせが行われ
るべき規制状態が解除されたことの誤認識が確度高く回
避される。
【0184】また、請求項19に記載の発明では、移動
局は、規制基地局装置との間に形成される無線伝送路の
伝送特性の変動等に起因して、その規制基地局装置から
送出される規制情報が受信できない状態が発生しても、
その状態が所定の期間を超えて継続しない限り上述した
発信と応答との双方あるいは何れか一方が規制されるべ
き状態が安定に確保される。
【0185】すなわち、これらの発明が適用された移動
通信システムでは、既設計の移動局と基地局との組み合
わせからなるハードウエアにチャネル設定の手順にかか
わるソフトウエアの変更が施されてなる機器構成によっ
て、個々の移動局の操作者に特別の操作が強いられるこ
となく安価に、かつ確実にサービスエリア内の所望の位
置に発信や着信が規制されるべき規制ゾーンが自在に形
成される。
【0186】したがって、移動通信システムの利便性が
損なわれることなく移動局である端末が所在する地点の
属性と、個々の端末に固有の加入者クラス等に適応した
形態による通信サービスの提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図2】請求項4に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図3】請求項5、6、10、12に記載の発明の原理
ブロック図である。
【図4】請求項7に記載の発明の原理ブロック図であ
る。
【図5】請求項8〜10、12に記載の発明の原理ブロ
ック図である。
【図6】請求項11、13〜19に記載の発明の原理ブ
ロック図である。
【図7】請求項1〜19に記載の発明に対応した実施形
態を示す図である。
【図8】受信レベルテーブルと規制条件テーブルとの構
成を示す図である。
【図9】請求項1、3〜5、7、15、17に記載の発
明に対応した本実施形態の動作を説明する図(1) であ
る。
【図10】請求項1、3〜5、7、15、17に記載の
発明に対応した本実施形態の動作を説明する図(2) であ
る。
【図11】請求項2、10、18に記載の発明に対応し
た本実施形態の動作を説明する図である。
【図12】請求項6、15、16に記載の発明に対応し
た本実施形態の動作を説明する図である。
【図13】請求項11に記載の発明に対応して本実施形
態の動作を説明する図である。
【図14】移動通信システムの構成例を示す図である。
【図15】従来例において発着信規制が行われる手順を
示す図である。
【符号の説明】
11,36,72,82,92,102,141,16
1 無線基地局 12 移動機 13 規制基地局 14,104,140,163 制御局 21 送受信部 22 規制空間設定部 23 発着信規制部 31,41 在圏可否判別手段 32 規制チャネル選定手段 33,42 規制要求手段 34 チャネル通知要求手段 35,71,81,91,101 規制基地局装置 37,73,83,93,103,144,164 移
動局 51 特定チャネル選定手段 52 ハンドオーバ手段 53 重複ゾーン在圏判別手段 61 疑似基地局手段 62 疑似移動局手段 63 副無線チャネル確保手段 94,105 チャネル通知手段 142,160 無線ゾーン 143 規制基地局 145 アンテナ 146 送受信部 147 シンセサイザ 148 周波数選択部 149 信号処理部 150 測定部 151 受信レベルテーブル 152 とまり木周波数テーブル 153 規制条件管理部 154 規制条件テーブル 162 通信リンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 昇 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 大山 和也 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内 (72)発明者 佐々木 喜美 神奈川県横浜市港北区新横浜3丁目9番18 号 富士通コミュニケーション・システム ズ株式会社内

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の無線基地局を備え、移動機の所在
    位置に応じた無線基地局を介して該移動機と相手端末と
    の間で通信する移動通信システムにおける移動機の発着
    信規制方法において、 所定の無線基地局との間及び移動機との間で無線により
    通信する規制基地局を設け、 該規制基地局は、移動機の発着信を規制する規制空間を
    設定し、規制空間内に存在する移動機からの発信及び該
    移動機への着信を規制することを特徴とする移動機の発
    着信規制方法。
  2. 【請求項2】 多数の無線基地局を備え、移動機の所在
    位置に応じた無線基地局を介して該移動機と相手端末と
    の間で通信する移動通信システムにおける移動機の発着
    信規制方法において、 所定の無線基地局との間及び移動機との間で無線により
    通信する規制基地局を移動体上に設け、 規制基地局は、 移動機の発着信を規制する規制空間を移動体上に設定
    し、 移動体の移動に伴って規制基地局の通信先無線基地局を
    切り替え、 移動する規制空間内に所在する移動機からの発信及び該
    移動機への着信を規制することを特徴とする移動機の発
    着信規制方法。
  3. 【請求項3】 多数の無線基地局と制御局を備え、移動
    機の所在位置に応じた無線基地局を介して該移動機と相
    手端末との間で通信する移動通信システムにおける移動
    機の発着信規制方法において、 所定の無線基地局との間及び移動機との間で無線により
    通信すると共に、移動機からの発信及び移動機への着信
    を規制する規制空間を設定する規制基地局を設け、 規制基地局は各無線基地局の制御チャネル信号を受信
    し、受信状態が良好な制御チャネルを無線基地局側の制
    御チャネルとし、受信状態が不良な制御チャネルを移動
    機側の制御チャネルとし、 規制基地局は基地局側制御チャネルにより制御局に、移
    動機側の制御チャネル周波数(規制周波数)を通知し、 制御局は、配下の無線基地局を介して移動機に前記規制
    周波数を通知し、 移動機は規制周波数信号の受信レベルが設定値より大き
    いとき制御チャネル周波数を規制周波数に切り替え、 規制基地局は、前記規制周波数で移動機に対して発着信
    規制中であることを通知して移動機からの発信を規制
    し、又、規制空間内の移動機への網側からの着信を無視
    することにより移動機への着信を規制することを特徴と
    する発着信規制方法。
  4. 【請求項4】 多数の無線基地局を備え、移動機の所在
    位置に応じた無線基地局を介して該移動機と相手端末と
    の間で通信する移動通信システムにおける移動機の発着
    信を規制する規制基地局装置において、 無線基地局との間及び移動機との間で無線により通信す
    る送受信部、 規制周波数の信号を送出し、該規制周波数信号の受信レ
    ベルが設定レベル以上の移動機をして規制空間内の移動
    機であると認識させる規制空間設定部、 前記規制周波数信号で発着信規制を通知して移動機から
    の発信を規制し、又、規制空間内の移動機への網側から
    の着信を無視することにより移動機への着信を規制する
    発着信規制部を備えたことを特徴とする規制基地局装
    置。
  5. 【請求項5】 無線基地局によって形成される無線ゾー
    ンでチャネル設定の手順に基づいて移動局として待ち受
    け状態に移行し、かつ通話状態に移行すると共に、その
    待ち受け状態を維持できるか否かの判別を行う在圏可否
    判別手段と、 在圏可否判別手段によって行われた判別の結果が真であ
    る期間に、予め割り付けられた全ての制御チャネルの
    内、前記チャネル設定の手順の下で空いている制御チャ
    ネルを規制用の無線チャネルとして選定する規制チャネ
    ル選定手段と、 前記在圏可否判別手段によって行われた判別の結果が真
    である期間に限って、 前記規制チャネル選定手段によって選定された規制用の
    無線チャネルに、前記無線ゾーンに位置する移動局につ
    いて、着信に対する応答と発信との双方あるいは何れか
    一方が規制されるべきことを示す規制情報を送出する規
    制要求手段と、 前記無線ゾーンに位置する移動局に、前記規制チャネル
    選定手段によって選定された規制用の無線チャネルを示
    すチャネル識別子を通知することの要求を前記無線基地
    局に与えるチャネル通知要求手段とを備えたことを特徴
    とする規制基地局装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の規制基地局装置におい
    て、 チャネル通知要求手段は、 無線ゾーンに併せて、その無線ゾーンに隣接する全てま
    たは一部の隣接ゾーンに位置する移動局に、規制チャネ
    ル選定手段によって選定された規制用の無線チャネルを
    示すチャネル識別子を通知することの要求を無線基地局
    と、これら隣接ゾーンにかかわるチャネル設定を統括し
    て行う制御局とに与えることを特徴とする規制基地局装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の規制基
    地局装置と、 前記規制基地局装置の位置を含む無線ゾーンを形成する
    無線基地局と、 前記無線基地局によって形成された無線ゾーンでチャネ
    ル設定の手順に基づいてその無線基地局にアクセスし、
    かつ通信サービスの提供を受ける移動局とを備え、 前記無線基地局は、 前記規制基地局装置がチャネル設定の手順に基づいて通
    話状態に移行し、この通話状態が続く期間に、その無線
    基地局によって形成される無線ゾーンの制御チャネルに
    その期間を示す通知情報と、その規制基地局装置によっ
    て与えられた要求の対象であるチャネル識別子と、前記
    移動局の内、発信と着信呼に対する応答との双方あるい
    は何れか一方について、見合わせるべき移動局を示す識
    別情報とを報知情報として送出する手段を有し、 前記移動局は、 前記規制基地局装置から前記制御チャネルを介して前記
    通知情報が受信される期間に、この通知情報と共に受信
    されたチャネル識別子で示される制御チャネルを介して
    前記通知情報が受信され、かつ自局がその通知情報と共
    に受信された識別情報で示される移動局に該当するか否
    かを判別し、その判別の結果が真であるときに限って、
    前記発信と前記応答との双方あるいは何れか一方を見合
    わせる手段を有することを特徴とする移動通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 無線基地局によって形成される無線ゾー
    ンでチャネル設定の手順に基づいて待ち受け状態に移行
    できるか否かの判別を行い、あるいはそのチャネル設定
    の手順に基づいて無線基地局にアクセスすることによっ
    て待ち受け状態に移行すると共に、その待ち受け状態を
    維持できるか否かの判別を行う在圏可否判別手段と、 前記在圏可否判別手段によって行われた判別の結果が真
    である期間に限って、前記無線基地局によって形成され
    る無線ゾーンに位置する移動局が受信できる特定の無線
    チャネルに、これらの移動局の着信に対する応答と発信
    との双方あるいは何れか一方が規制されるべきことを示
    す規制情報を伝送情報として送信する規制要求手段とを
    備えたことを特徴とする規制基地局装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の規制基地局装置におい
    て、 在圏可否判別手段によって行われた判別の結果が真であ
    る期間に、特定の無線チャネルの候補となり得る複数の
    無線チャネルの内、空いている無線チャネルを特定の無
    線チャネルとして選定する特定チャネル選定手段を有
    し、 規制要求手段は、 前記特定チャネル選定手段によって選定された特定の無
    線チャネルに規制情報を送信することを特徴とする規制
    基地局装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の規制基地局装置にお
    いて、 在圏可否判別手段が何れかの無線ゾーンで待ち受け状態
    に移行した後に、発信し、あるいはその待ち受け状態に
    移行したことを認識した無線基地局によって行われた選
    択呼び出しに応答することによって生起した呼のチャネ
    ル設定を行い、その呼が完了呼として存続する限りこの
    チャネル設定の手順に基づいてハンドオーバを行うハン
    ドオーバ手段を備え、 前記在圏可否判別手段は、 前記完了呼が存続するか否かの判別を行い、 特定チャネル設定手段は、 前記ハンドオーバ手段によって行われるハンドオーバが
    正常に完了する度にそのハンドオーバの移行先に適応し
    た特定の無線チャネルを選定し、この特定の無線チャネ
    ルが移行元について選定されていた特定の無線チャネル
    と異なる場合にはその特定の無線チャネルを解放する手
    段を有することを特徴とする規制基地局装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の規制基地局装置に
    おいて、 自局が位置する無線ゾーンに隣接する複数の無線ゾーン
    の受信電界強度が移行先の候補となり得る値であり、か
    つ予め決められた精度で等しいか否かを判別し、その判
    別の結果が連続して真となる期間を検出すると共に、そ
    の期間の長さを計測する重複ゾーン在圏判別手段を備
    え、 ハンドオーバ手段は、 前記重複ゾーン在圏判別手段によって検出された期間に
    は、その期間について計測された長さが予め決められた
    下限値を下回る限りハンドオーバの試行を見合わせるこ
    とを特徴とする規制基地局装置。
  12. 【請求項12】 請求項9ないし請求項11の何れか1
    項に記載の規制基地局装置において、 在圏可否判別手段が何れかの無線ゾーンで移行した待ち
    受け状態でその無線ゾーンに割り付けられていない無線
    チャネルの内、何れかの無線チャネルを介してその無線
    ゾーンに重なる副無線ゾーンを形成し、その副無線ゾー
    ンに位置する移動局に生起した呼にかかわるチャネル設
    定を行う疑似基地局手段と、 前記疑似基地局手段によって行われるチャネル設定の手
    順に基づいてその疑似基地局手段と連係し、前記何れか
    の無線ゾーンを形成する無線基地局に、前記副無線ゾー
    ンに位置する移動局に代わる疑似的な移動局としてアク
    セスする疑似移動局手段と、 前記チャネル設定の手順に基づいて前記疑似移動局手段
    と前記無線基地局との間に適用されるべき個々の無線チ
    ャネルに対応して、前記何れかの無線ゾーンに適用され
    ていない無線チャネルの内、前記副無線ゾーンに位置す
    る移動局がアクセスでき、かつ空いている無線チャネル
    を確保する副無線チャネル確保手段とを備え、 前記疑似基地局手段と前記疑似移動局手段とは、 前記副無線チャネル確保手段によって確保された全ての
    無線チャネルについて、個別に対応した無線チャネルと
    の間における伝送情報の中継を連係して行うことを特徴
    とする規制基地局装置。
  13. 【請求項13】 請求項8ないし請求項12の何れか1
    項に記載の規制基地局装置と、 前記規制基地局装置の位置を含む無線ゾーンを形成する
    無線基地局と、 前記無線基地局によって形成された無線ゾーンでチャネ
    ル設定の手順に基づいてその無線基地局にアクセスし、
    かつ通信サービスの提供を受ける移動局とを備え、 前記移動局は、 前記規制基地局装置によって規制情報が送信され得る全
    ての無線チャネルの内、何れかの無線チャネルでその規
    制情報が受信されるときに、発信と自局宛の着信呼に対
    する応答との双方あるいは何れか一方を見合わせる手段
    を有することを特徴とする移動通信システム。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし請求項12の何れか1
    項に記載の規制基地局装置と、 前記規制基地局装置の位置を含む無線ゾーンを形成する
    無線基地局82と、 前記無線基地局によって形成された無線ゾーンでチャネ
    ル設定の手順に基づいてその無線基地局にアクセスし、
    かつ通信サービスの提供を受ける移動局とを備え、 前記無線基地局は、 前記規制基地局装置がチャネル設定の手順に基づいて待
    ち受け状態あるいは通話状態に移行し、その待ち受け状
    態あるいは通話状態が続く期間に、その無線基地局によ
    って形成される無線ゾーンに位置する全ての移動局が所
    望の頻度で受信可能な被監視チャネルに、その期間を示
    す通知情報を伝送情報として送出する手段を有し、 前記移動局は、 前記被監視チャネルを介して前記通知情報が受信される
    期間に、前記規制基地局装置によって規制情報が送信さ
    れ得る全ての無線チャネルの内、何れかの無線チャネル
    でその規制情報が受信されるか否かを判別し、その判別
    の結果が真であるときに限って、発信と自局宛の着信呼
    に対する応答との双方あるいは何れか一方を見合わせる
    手段を有することを特徴とする移動通信システム。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし請求項12の何れか1
    項に記載の規制基地局装置と、 前記規制基地局装置の位置を含む無線ゾーンを形成する
    無線基地局と、 前記無線基地局によって形成された無線ゾーンでチャネ
    ル設定の手順に基づいてその無線基地局にアクセスし、
    かつ通信サービスの提供を受ける移動局とを備え、 前記規制基地局装置は、 特定チャネル選定手段が選定した特定の無線チャネルを
    示すチャネル識別子を前記チャネル設定の手順に基づい
    て前記無線基地局に通知するチャネル通知手段を有し、 前記無線基地局は、 前記規制基地局装置が前記チャネル設定の手順に基づい
    て待ち受け状態あるいは通話状態に移行し、その待ち受
    け状態あるいは通話状態が続く期間に、その無線基地局
    によって形成される無線ゾーンに位置する全ての移動局
    が所望の頻度で受信可能な被監視チャネルに、その期間
    を示す通知情報と前記通知手段によって通知されたチャ
    ネル識別子とを送出する手段を有し、 前記移動局は、 前記被監視チャネルを介して前記通知情報が受信される
    期間に、その通知情報と共に受信されたチャネル識別子
    で示される無線チャネルを介して規制情報が受信される
    か否かを判別し、その判別の結果が真であるときに限っ
    て、発信と自局宛の着信呼に対する応答との双方あるい
    は何れか一方を見合わせる手段を有することを特徴とす
    る移動通信システム。
  16. 【請求項16】 請求項9ないし請求項12に記載の規
    制基地局装置と、 前記規制基地局装置が位置し得る複数の無線ゾーンを個
    別に形成する複数の無線基地局と、 前記複数の無線基地局によって個別に形成される何れか
    の無線ゾーンでチャネル設定の手順に基づいてこれらの
    無線基地局にアクセスし、かつ通信サービスの提供を受
    ける移動局と、 前記複数の無線基地局について、前記チャネル設定の統
    括を行う制御局とを備え、 前記規制基地局装置は、 前記複数の無線基地局の内、自局が位置する無線ゾーン
    を形成する無線基地局に、特定チャネル選定手段が選定
    した特定の無線チャネルを示すチャネル識別子を前記チ
    ャネル設定の手順に基づいて通知するチャネル通知手段
    を有し、 前記制御局は、 前記複数の無線ゾーンの内、前記規制基地局装置が待ち
    受け状態あるいは通話状態を継続する無線ゾーンを識別
    し、その無線ゾーンに隣接する全ての無線ゾーンを個別
    に形成する隣接無線基地局を特定する手段を有し、 前記無線基地局は、 前記規制基地局装置が前記チャネル設定の手順に基づい
    て待ち受け状態あるいは通話情報に移行し、その待ち受
    け状態あるいは通話情報に止まる期間に、自局が形成す
    る無線ゾーンに位置する全ての移動局が所望の頻度で受
    信可能な被監視チャネルに、その期間を示す通知情報と
    前記チャネル通知手段によって通知されたチャネル識別
    子とを送出する手段を有し、 前記移動局は、 前記被監視チャネルを介して前記通知情報が受信される
    期間に、その通知情報と共に受信されたチャネル識別子
    で示される無線チャネルを介して規制情報が受信される
    か否かを判別し、その判別の結果が真であるときに限っ
    て、発信と自局宛の着信呼に対する応答との双方あるい
    は何れか一方を見合わせる手段を有することを特徴とす
    る移動通信システム。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし請求項16の何れか
    1項に記載の移動通信システムにおいて、 無線基地局は、 移動局の内、発信と着信呼に対する応答との双方あるい
    は何れか一方について、見合わせるべき移動局あるいは
    見合わせる必要がない移動局を個別にあるいはグループ
    として示す識別情報を被監視チャネルに送出する手段を
    有し、 移動局は、 前記被監視チャネルを介して受信される識別情報に基づ
    いて、自局が前記発信と前記着信呼に対する応答との双
    方あるいは何れか一方を見合わせるべき移動局に該当す
    るか否かを判別し、その判別の結果が真であるときに限
    ってこれらの発信と応答との双方あるいは何れか一方を
    見合わせることを特徴とする移動通信システム。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし請求項17の何れか
    1項に記載の移動通信システムにおいて、 規制基地局装置を構成する特定チャネル設定手段は、 移行先に適応した特定の無線チャネルと移行元について
    選定されていた特定の無線チャネルとが異なるときに、
    規制要求手段によってその移行先に適応した特定の無線
    チャネルに対する規制情報の送信を開始したことを示す
    移行完了通知をチャネル設定の手順に基づいて無線基地
    局に送出する手段を有し、 前記無線基地局は、 前記規制基地局装置によって送出された前記移行完了通
    知が受信される時点まで、被監視チャネルに対する通知
    情報の送出を継続する手段を有することを特徴とする規
    制基地局装置。
  19. 【請求項19】 請求項14ないし請求項18の何れか
    1項に記載の移動通信システムにおいて、 移動局は、 規制情報が受信されない状態が予め決められた期間に亘
    って連続した場合に限って、発信と自局宛の着信呼に対
    する応答との双方を行い得る状態に遷移することを特徴
    とする移動通信システム。
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