JPH10325927A - 災害対策用内視鏡装置 - Google Patents

災害対策用内視鏡装置

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JPH10325927A
JPH10325927A JP18260898A JP18260898A JPH10325927A JP H10325927 A JPH10325927 A JP H10325927A JP 18260898 A JP18260898 A JP 18260898A JP 18260898 A JP18260898 A JP 18260898A JP H10325927 A JPH10325927 A JP H10325927A
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JP
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endoscope
tube
microphone
guide tube
sensor
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JP18260898A
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Masaru Konomura
優 此村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的とするところは特に生存している
被災者が発する赤外線を検出することにより探索対象領
域内に生存している被災者を見落とすことがない有効な
探索手段を有した災害対策用内視鏡装置を提供しようと
するものである。 【構成】本発明は内視鏡1を用いて探索作業を行う災害
対策用内視鏡装置において、探索対象領域内に誘導され
る内視鏡装置の挿入部側の先端付近に位置して設けられ
た赤外線センサ23により、生存した人体が発する赤外
線を検出し、この赤外線センサ23での検出信号を人体
検出信号に変換し、この人体検出信号の有無により探索
対象領域内に生存している人体を探索するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、風災害や地震等の
災害で発生した家屋の倒壊や土砂崩れによって人が埋ま
ったり閉じ込められたような場合において人の探索や人
が閉じ込められた内部の状況を把握する等の探索を行う
災害対策用内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】災害によって人が埋まったり閉じ込まれ
たような場合において、その人を迅速かつ的確に救出す
るためにはその人の有無は勿論のことその人の生存を確
認したり内部状況を明確に把握することはきわめて重要
なことである。このような事態に対処するための災害対
策用内視鏡システムが、特開昭64−52114号公報
において提案されている。この災害対策用内視鏡システ
ムでは探索対象領域内に誘導される内視鏡挿入部の先端
付近に音や温度を検出するセンサ素子を設けて音や温度
についてのデータも得るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、災害で家屋
の倒壊や土砂崩れが発生した場合において人の探索作業
を行うとき、内視鏡による内部の視覚観察のみでは生存
している被災者を見落とすことも考えられないわけでは
ない。
【0004】本発明では、生存している被災者が発する
赤外線を検出することにより探索対象領域内に生存して
いる被災者を極力見落とすことがなく探索できる有効な
探索手段を有した災害対策用内視鏡装置を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、内
視鏡を用いて探索作業を行う災害対策用内視鏡装置にお
いて、探索対象領域内に誘導される内視鏡装置の挿入部
側の先端付近に位置して設けられ、生存した人体が発す
る赤外線を検出する赤外線センサと、この赤外線センサ
で受ける赤外線の検出信号を人体検出信号に変換する回
路とを具備し、この人体検出信号により探索対象領域内
に生存している人体を探索するようにした。内視鏡によ
る内部の視覚観察の他、生存した人体が発する赤外線を
外線センサで検出するため、実際に生存している被災者
を見落すことが少なくなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>図1ないし図12を参照して本発明
の第1の実施形態を説明する。図1は地震等で倒壊した
家屋等の瓦礫に本実施形態の災害対策用内視鏡システム
装置を使用している状況である。
【0007】内視鏡1の長尺な挿入部2はセンサ付ガイ
ドチューブ3に挿通されており、センサ付ガイドチュー
ブ3と共に瓦礫4の中の隙間を通してその内部へ差し込
まれている。
【0008】ガイドチューブ3は可撓性のチューブ部材
5と、このチューブ部材5の先端に取着される先端部材
6と、チューブ部材5の基端に取着される操作部7とを
備えて構成されている。チューブ部材5は望ましくは例
えばゴム等から作られた非透水性チューブを内チューブ
5aとし、これを例えば金属製螺旋管や網管からなる保
護用外皮5bで覆った細長い二重蛇管構造のものに構成
されている。
【0009】また、図2〜9で示すように、ガイドチュ
ーブ3の先端部材6は金属等の硬質な材料から筒状に作
られており、先端部材6の後端壁にはチューブ部材5の
先端が取着固定されている。チューブ部材5の長手軸方
向は先端部材6の軸方向に対して平行であるが、その先
端部材6の中心軸よりも下側に偏心位置する状態でチュ
ーブ部材5の先端が接続されている。
【0010】図11で示すように、先端部材6の後端壁
部には支持保持用挿入棒8を差込み固定する固定穴(装
着固定部)9が設けられている。支持保持用挿入棒8は
特に広い空間部に先端側部分を挿入する場合において用
いられ、先端側が自重で垂れ下がる際には支持保持用挿
入棒8の先端を固定穴9に差し込み、その支持保持用挿
入棒8で先端側が自重で垂れ下がらないように支え、内
視鏡装置の挿入を補助するようになっている。
【0011】図2ないし図9で示すように、先端部材6
の先端壁部には、スコープガイド開口11、送気口1
2、ランプカバーガラス13で覆われたランプ14、赤
外線センサ窓15、保護網16で覆われた検出用凹部空
間17が設けられている。
【0012】そして、検出用凹部空間17は先端部材6
の比較的上側に位置して配置されている。これに対し
て、スコープガイド開口11は前記ガイドチューブ3の
接続位置に対応して先端部材6の比較的下側に位置して
配置されている。送気口12、ランプカバーガラス13
や赤外線センサ窓15はスコープガイド開口11と検出
用凹部空間17を避けたスペースの領域部分にそれぞれ
配置されている。また、送気口12は検出用凹部空間1
7からは極力離れて設置されている。このために送気口
12と検出用凹部空間17との間には例えば赤外線セン
サ窓15等の他の機能部分が配置されている。
【0013】図3で示すように、スコープガイド開口1
1は可撓性チューブで作られたスコープガイド21の先
端が接続固定されており、そのスコープガイド21の先
端をスコープガイド開口11に開口させている。また、
同じように送気口12には送気チューブ22が接続され
ている。スコープガイド21と送気チューブ22はガイ
ドチューブ3の内部を通じて操作部7側に導かれてい
る。
【0014】図4で示すように、赤外線センサ窓15の
内側には赤外線センサ23が設置されている。この赤外
線センサ23は先端部材6の先端壁部に固定されてい
る。赤外線センサ23は赤外線センサ窓15を通じて外
部からの赤外線を受光する。赤外線センサ23の裏側に
はセンサ基板24が固定されている。センサ基板24に
は赤外線センサ23で受ける赤外線の検出信号を人体検
出信号に変換し、センサケーブル25を通じて送り出す
回路が組み込まれている。センサケーブル25はガイド
チューブ3の内部を通じて操作部7側に導かれている。
【0015】図5は保護網16を取り外したときの検出
用凹部空間17の外観を示す。この検出用凹部空間17
の取付け用底壁には、ガス誘導用吸引チューブ31のガ
ス採取用開口としての先端開口32、温度センサ33の
取付け孔34及びマイク35を臨ませるマイク孔36が
並べて設けられている。図6は吸引チューブ31の取付
け構造の状態を示している。吸引チューブ31の先端は
保護網16には触れない範囲で取付け用底面より前方へ
突き出しているが、保護網16に触れてもかまわない。
吸引チューブ31はガイドチューブ3の内部を通じて操
作部7側に導かれている。
【0016】図7は温度センサ33の取付け構造の状態
を示している。温度センサ33は取付け孔34内におい
て温度センサ33自体の後ろ側部分、例えばその温度セ
ンサ33に接続する温度信号ケーブル40の途中部分を
支えることにより先端部材6の先端壁部に固定してい
る。つまり、温度センサ33自体は先端部材6の部材に
直接当てることなく間接的に取り付けられている。した
がって、温度センサ33自体の周囲は空中に存在する。
もっとも、先端部材6の部材より熱伝達率が小さい樹脂
や接着剤を取付け孔34の内部に充填して温度センサ3
3を支持するようにしてもよい。いずれにしてもガイド
チューブ3の先端部材6の部材からの熱的影響を遮断す
る熱影響遮断手段が採用される。温度信号ケーブル40
はガイドチューブ3の内部を通じて操作部7側に導かれ
ている。
【0017】図8はマイク35の取付け構造の状態を示
している。マイク35はマイク孔36の裏側に取付け固
定されている。マイク35はそのマイク孔36を通じて
前方からの音を拾う。また、これに加えて、マイク35
は通常、指向性の強いものを用いる。マイク35の後ろ
側にはマイクアンプの乗ったマイク基板37が固定され
ており、マイク基板37にはマイクケーブル38が接続
されている。マイクケーブル38はガイドチューブ3の
内部を通じて操作部7側に導かれている。
【0018】図9はランプ14の取付け構造の状態を示
している。ランプ14は先端部材6の先端壁部に取り付
けられている。ランプ14はその前方側部分を覆うラン
プカバーガラス13で遮蔽されている。つまり、ランプ
カバーガラス13は先端部材6に接着されており、ラン
プ14を水密的に覆っている。ランプ14からのランプ
ケーブル39はガイドチューブ3の内部を通じて操作部
7側に導かれている。
【0019】図10は操作部7の構造を詳細に示すもの
である。ガイドチューブ3におけるチューブ部材5の基
端はその操作部7の本体41に固定されている。本体4
1には内視鏡1における操作部42を保持する内視鏡固
定筒43が設けられており、内視鏡1における操作部4
2はその内視鏡固定筒43に差し込まれて嵌挿されてい
る。内視鏡1の挿入部2は前述したスコープガイド21
に挿通される。内視鏡固定筒43には差込み嵌挿された
内視鏡1の操作部42を締結する固定ねじ45が取り付
けられている。これらの構成によって、ガイドチューブ
3に対して、前後に内視鏡1をスライド可能に装着固定
する内視鏡保持手段を構成している。
【0020】操作部7の本体41の下面部分には集合式
コネクタ受け50が取り付けられている。集合式コネク
タ受け50にはその内側に位置して受け側セパレータ5
1が取り付けられている。この受け側セパレータ51に
は前記送気チューブ22に接続され、外部送気チューブ
53を接続するための受けコネクタ54と、前記センサ
ーケーブル25を外部センサーケーブル55に接続する
ための受けコンタクト56が固定されている。その他の
吸引チューブ31等のチューブ類や温度信号ケーブル4
0等の配線類についての受けコネクタや受けコンタクト
も図示しないが同様の構成であり、これらは集中的に隣
接して設けられている。
【0021】前記集合式コネクタ受け50の相手側とし
ての集合式コネクタ61が設けらてあり、この集合式コ
ネクタ61は前記集合式コネクター受け50に対して差
し込んで着脱自在に装着されるようになっている。この
差込み側の集合式コネクタ61にも差込み側セパレータ
62が設けられ、差込み側セパレータ62には前記受け
コネクタ54に差し込まれるコネクタ63と、前記受け
コンタクト56に差し込まれるコンタクト64が設けら
れている。差込み側コネクタ63には外部送気チューブ
53が接続されており、前記差込み側コンタクト64に
は外部センサーケーブル55が接続されている。その他
の吸引チューブ31等のチューブ類や温度信号ケーブル
40等の配線類についてのものも設けられているが、他
のものと同様の構成であり、ここでは図示しない。集合
式コネクタ61を集合式コネクタ受け50に装着するこ
とで各部分がそれぞれ一致して同時に接続される。
【0022】さらに、集合式コネクタ61でまとめて受
けた外部送気チューブ53等のチューブ類や外部センサ
ーケーブル55等の配線類はその集合式コネクタ61に
接続された外部集合ケーブル65の中に通って集合的に
後述する外部に導かれる。なお、外部集合ケーブル65
は例えば螺旋管によって可撓性のあるものとして構成さ
れている。
【0023】一方、前記内視鏡1は挿入部先端に撮像手
段を組み込んでなる電子式形式のものである。操作部4
2には挿入部2の先端側湾曲部66を湾曲操作するため
の湾曲操作ノブ67等が設けられている。また、操作部
42にはライトガイドと信号線等を案内するユニバーサ
ルコード68が接続されている。このユニバーサルコー
ド68を前記外部集合ケーブル65に沿ってばらつくこ
となく一体的に導くためのガイド手段を設けてもよい。
このガイド手段としては例えばユニバーサルコード68
と外部集合ケーブル65を縛るベルトや互いに係着させ
るクリップを設けるようにすることが考えられる。
【0024】図1で示す外部装置について説明する。各
種装置を組み込むユニットケース本体71の他にガスボ
ンベ72と発電機73等が備えられている。ユニットケ
ース本体71には内視鏡1のユニバーサルコード68を
接続する内視鏡用光源装置75、カメラコントロールユ
ニット76、モニタTV77や図示しないビデオレコー
ダ、前記外部センサーケーブル55が接続される電気コ
ネクタ78、ヘッドホン79や図示しない音声レコー
ダ、前記吸引チューブ31の外部チューブ80が接続さ
れるガス検知器81、温度計82およびランプスイッチ
83等が設けられている。また、送気源としてのガスボ
ンベ72には前記外部送気チューブ53が接続されてお
り、そのガスボンベ72には減圧弁84が設けられてい
る。
【0025】次に、この災害対策用内視鏡システム装置
を使用する状況を説明する。センサ付ガイドチューブ3
に内視鏡1の挿入部2を挿入し、内視鏡1の操作部42
を内視鏡固定筒43に挿入し、内視鏡1を前後に移動し
て位置を調整し、位置決めしたところで固定ねじ45を
用いて内視鏡1を固定する。また、ガイドチューブ3の
操作部7にある集合式コネクタ受け50に外部集合ケー
ブル65側の集合式コネクタ61を接続する。さらに、
内視鏡1とガイドチューブ3から導出するチューブ類や
ケーブル類を外部装置の所定個所に連結する。例えば内
視鏡1のユニバーサルコード68を光源装置75とカメ
ラコントロール76に接続する。外部集合ケーブル65
からの外部センサーケーブル55等の電線をビデオ装置
の電気コネクタ78に接続する。外部吸引チューブ80
をガス検知器81に接続する。送気チューブ53をボン
ベ72の減圧弁84に接続する。モニタTV77にヘッ
ドホン79を接続する。また、ビデオ装置を発電機73
に接続する。
【0026】ところで、ガイドチューブ3から導出する
チューブ類やケーブル類はその外部集合ケーブル65の
内部を通じてばらつかずまとめて導かれるため、それら
の取り扱いが便利である。
【0027】これらの準備が済んだら図1で示すよう
に、センサ付ガイドチューブ3とこれに挿入した内視鏡
1の挿入部2と一緒に瓦礫4の中の隙間を通して差し込
む。なお、図12で示すように隙間がなく、頑強な瓦礫
や岩石または砂地などが邪魔して探索対象領域内に誘導
できない場合には孔を堀り進める孔堀チューブ85を利
用して挿通路を確保してもよい。孔堀チューブ85は先
端に切削刃86を付設してなり、図示しない回転駆動装
置に連結して孔堀チューブ85を回転しながら推し進め
ることにより孔を堀ることができる。孔堀チューブ85
の内部でもってセンサ付ガイドチューブ3に挿入する通
路を確保する。
【0028】そして、内視鏡装置の挿入部側先端部分を
探索対象領域内に誘導した後、その領域内の探索を行
う。対象領域内の温度はビデオ装置に取り付けられた温
度計82の表示部で知ることができる。赤外線センサ2
3からの信号は図示しないがビデオ回路への合成装置に
よりTV画面に人が居た場合には人が居ると表示され
る。つまり、ビデオ合成回路によりビデオ信号に合成さ
れ、上記モニタTV77のTV画面に合成表示される。
【0029】ボンベ72からの圧搾空気は先端の送気口
12から送出される。探索対象領域内の回りの音はマイ
ク35により拾われ、マイク基板37のマイクアンプで
十分な大きさの電気信号となりビデオ装置に送られる。
ビデオ装置内でモニタTV77に接続されているので、
マイク35が拾った音はヘッドホン79で聞くことがで
きる。ビデオ装置のランプスイッチ83を操作すること
で、先端側のランプ14に電源が供給され、ランプ14
が点灯し、内視鏡1のための補助光源とすることができ
る。
【0030】ガス検知器81を動作させることにより吸
引チューブ31の先端開口32から空気を吸引して外部
装置のガス検知器81に送られ、ガスの分析が行われ
る。探索対象領域内における気体についての正確なデー
タが外部装置のガス検知器81によって検出することが
できる。
【0031】温度センサ33とマイク35との保護膜と
しての保護網16が1つのもので兼ねたので、その先端
部材6の構造が簡単になった。内視鏡装置の挿入部側の
先端付近にマイクアンプを設けたので、ガイドチューブ
3が長くてもノイズが大きくならない。送気・吸引チュ
ーブを設けたので、ガスの検出と空気の送出ができるよ
うになった。
【0032】送気チューブ22の送気口12をマイク3
5のマイク孔(窓)36の開口から離したので、送気時
における送気音がマイク35に入らないようになった。
ガイドチューブ3に対する内視鏡1の取付け位置が、内
視鏡1を進退させることにより変えることができるの
で、ガイドチューブ3に対しての内視鏡挿入部の長さが
多少変わっても寸法を吸収できるようになった。人体を
検知する赤外線センサ23を設けたので、観察時に見落
としすることが少なくなった。
【0033】補助照明用ランプ14を設けたので、特に
広い空間内の観察も可能になった。操作部7のコネクタ
を管路と電気接点とが一体のものにしたので、単一な操
作で接続でき、準備段階の手間が省けるようになった。
操作部7のコネクタと操作部のグリップ本体を兼ねたの
で、その操作部の重さが重くならずに操作部7を持ち易
くなり操作が楽になった。
【0034】なお、ガイドチューブ3の外皮を螺旋管で
なく熱収縮チューブの外装にしてもよい。この場合には
ガイドチューブ3を軽くすることができる。 <第2の実施形態>図13および図14を参照して本発
明の第2の実施形態を説明する。この実施形態は前記第
1の実施形態の変形例であり、前記ガイドチューブ3の
チューブ部材5における内側チューブを、螺旋管の代わ
りに熱収縮チューブ91によって外装した。ガイドチュ
ーブ3の先端部材6において、吸引チューブ31のガス
採取用開口としての先端開口(吸引口)92はマイク3
5の後ろ側に位置させて先端部材6の上面に開口するよ
うに設けている。この先端開口92に吸引チューブ31
が接着固定されて接続されている。また、マイク35の
前面には複数、例えば3つのマイク孔36が設けられ、
これらのマイク孔36から外部の音をそれぞれ拾うよう
になっている。マイク35の後ろ側にはマイク基板37
が設けられている。
【0035】この実施形態ではガイドチューブ3の外装
を一般に軽い熱収縮チューブ91としたからそのガイド
チューブ3を軽量化することができる。吸引チューブ3
1の先端開口92の後ろ側に位置してマイク35を設置
したから先端部材6の設置スペースの効率化を図ること
ができる。マイク35の前面に設けた複数、例えば3つ
のマイク孔36を設けたからこれらの部分に仮に水がか
かってもマイク35の前面には入り難く、また、万一入
っても容易に外に流し出すことができる。また、全ての
マイク孔36が水や塵埃などで塞がれてしまうことがな
く、いずれかのマイク孔36を通じてマイク35の機能
を確保できる。
【0036】なお、本発明は前述したものに限定される
ものではなく、種々の変形例が考えられるものである。
例えば、ガイドチューブの先端部に開口する処置チャン
ネルを設けて鉗子等の処置具を手元側から挿通できる構
成としても良い。前記実施形態ではガスや温度等の検出
機能をガイドチューブ側に設けたが、これらを内視鏡自
体に組み込んでもよい。
【0037】また、前記実施形態ではガイドチューブの
チューブ部材における内側チューブを外皮(外装)部材
で覆ったが、その外皮部材を省略した構成のものとして
もよい。例えば内視鏡の挿入部の外周に単にチューブを
添わせる構成としてもよいものである。また、比較的硬
い材質のチューブを用いることにより外装を設けたもの
と同様の保護機能が得られる。外皮部材を省略した場合
にはチューブが詰まったりして交換を必要とするときに
そのチューブを簡単に交換することができる。また、ガ
イドチューブを経済的に提供できる。
【0038】<付記> 1.内視鏡を用いて探索作業を行う災害対策用内視鏡装
置において、探索対象領域内に誘導される内視鏡装置の
挿入部側の先端付近に位置して設置されるガス検出のた
めの採取用開口を設け、内視鏡装置の操作部側に位置し
て設置されたガス検出装置の検出口に前記採取用開口を
連通接続するガス誘導用チューブを設けたことを特徴と
する災害対策用内視鏡装置。
【0039】2.内視鏡装置の挿入部側の先端付近に位
置して設置される検出センサのための採取用開口は内視
鏡挿入部を挿入するガイドチューブの先端部に設けら
れ、前記ガス誘導用チューブはそのガイドチューブの内
部に挿通されることを特徴とする付記第1項に記載の災
害対策用内視鏡装置。 効果:内視鏡とガイドチューブが別体なので、内視鏡は
特別なものとせず、一般的なもので足りる。
【0040】3.前記ガス誘導用チューブに加えて送気
チューブを設けたことを特徴とする付記第1項に記載の
災害対策用内視鏡装置。 効果:ガス等の検出の他、空気等の気体の送気を行うこ
とができる。
【0041】4.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付近
に位置して設置される検出センサのための採取用開口の
前面を覆う保護網を設けたことを特徴とする付記第1項
に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:ガス等の検出の際、砂や埃を吸い込むことがな
い。 5.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付近に位置してマ
イクと温度センサを設け、それらの前面を覆う共用の保
護網を設けたことを特徴とする付記第1項に記載の災害
対策用内視鏡装置。 効果:マイク及び温度センサを同じ保護網で兼ねたの
で、探索対象領域内に誘導されるべき先端部の構成が簡
略小形化することができる。
【0042】6.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付近
に位置してマイクと温度センサを設け、前記採取用開口
とともにそれらの前面を覆う共用の保護網を設けたこと
を特徴とする付記第1項に記載の災害対策用内視鏡装
置。 効果:マイク、温度センサ及び採取用開口を同じ保護網
で兼ねたので、探索対象領域内に誘導されるべき先端部
の構成が簡略小形化することができる。
【0043】7.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付近
に位置してマイクとそのマイク用アンプを設けたことを
特徴とする付記第1項に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:マイクからの信号ケーブルが長くてもノイズが大
きくならないので、音の検出感度が高まる。
【0044】8.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付近
に位置して送気用開口とマイクを設置し、この送気用開
口とマイクを、例えば他の機能部を介する等により、極
力離して設置したことを特徴とする付記第1項に記載の
災害対策用内視鏡装置。 効果:送気時に発生する送気音がマイクに入らない。
【0045】9.内視鏡装置の挿入部側に組み込まれる
前記採取用開口に接続されるガス誘導用チューブ等のチ
ューブ類と信号ケーブル類とを前記内視鏡装置の操作部
側において集合ケーブルに纏めて外部に導出することを
特徴とする付記第1項に記載の災害対策用内視鏡装置。 10.内視鏡装置の挿入部側に組み込まれるチューブ類
と信号ケーブル類と前記内視鏡装置の操作部側において
1つの集合コネクタで纏め、前記チューブ類と信号ケー
ブル類は集合ケーブルに纏めて外部へ導出し、集合ケー
ブルは前記集合コネクタに着脱自在な第2の集合コネク
タを備えることを特徴とする付記第9項に記載の災害対
策用内視鏡装置。
【0046】11.内視鏡の挿入部を挿入するガイドチ
ューブを設け、ガイドチューブに対する内視鏡の挿入部
の前後位置を調節する手段を設けたことを特徴とする付
記第1項に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:ガイドチューブに対する内視鏡の挿入部の長さが
多少異なってもその寸法を吸収し、また使用状況に応じ
て内視鏡の挿入部の前後位置を適切な位置に調節でき
る。
【0047】12.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付
近に位置して人体を検知する赤外線センサを設けたこと
を特徴とする付記第1項に記載の災害対策用内視鏡装
置。 効果:観察時に生きている被災者を見落とすことが少な
くなる。
【0048】13.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付
近に位置して補助照明手段を設けたことを特徴とする付
記第1項に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:特に広い検索領域を極力明瞭に観察可能になっ
た。
【0049】14.前記集合コネクタを内視鏡装置の操
作部に設け、その集合コネクタと操作部をグリップとし
て兼ねたことを特徴とする付記第10項に記載の災害対
策用内視鏡装置。 効果:操作部の軽量化を図り、操作部が重くならず、ま
た操作部が持ち易く操作が楽になった。
【0050】15.ガス検出のための採取用開口は内視
鏡の先端部に設けたことを特徴とする付記第1項に記載
の災害対策用内視鏡装置。 効果:専用の挿入部になるので、挿入部の外径を細くで
きる。
【0051】16.前記内視鏡装置の挿入部側の先端付
近に位置して指向性のあるマイクを設置したことを特徴
とする付記第1項に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:指向性のあるマイクを用いたので、観察している
方向の音声を拾うことができる。
【0052】17.前記内視鏡装置の挿入部に挿入補助
具を装着自在とする装着固定部を設けたことを特徴とす
る付記第1項に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:広い空間部でも先端側が自重で垂れ下がらないよ
うに支え、支障なく使用することができる。 18.前記ガイドチューブのチューブ部材はチューブと
これを覆う保護用螺旋管で構成したことを特徴とする付
記第2項に記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:ガイドチューブの潰れ強度を高め、丈夫になる。
【0053】19.前記ガイドチューブのチューブ部材
はチューブとこれを覆う熱収縮チューブで構成したこと
を特徴とする付記第2項に記載の災害対策用内視鏡装
置。 効果:ガイドチューブの外皮を簡単に作ることができ
る。簡単に交換することもできる。
【0054】20.前記ガス誘導用チューブは内視鏡の
挿入部内に組み込まれたことを特徴とする付記第1項に
記載の災害対策用内視鏡装置。 効果:前記ガス誘導用チューブが内視鏡の挿入部に一体
化されるので、内視鏡装置の挿入部を細径化できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、内視鏡を
用いて探索作業を行う災害対策用内視鏡装置において、
探索対象領域内に誘導される内視鏡装置の挿入部側の先
端付近に位置して設けられた赤外線センサにより、生存
した人体が発する赤外線を検出し、この赤外線センサで
の検出信号を人体検出信号に変換し、この人体検出信号
により探索対象領域内に生存している人体を探索するよ
うにした。このため、内視鏡による内部の視覚観察の
他、生存した人体が発する赤外線を外線センサで検出す
るため、生存している被災者を見落し難いから災害対策
上、優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の災害対策用内視鏡システム装
置の使用状態の説明図。
【図2】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
斜視図。
【図3】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
スコープガイド開口と送気口に沿う断面図。
【図4】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
赤外線センサに沿う断面図。
【図5】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
前方から保護網を外して見た斜視図。
【図6】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
ガス採取用開口に沿う断面図。
【図7】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
温度センサに沿う断面図。
【図8】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
マイクに沿う断面図。
【図9】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部の
ランプに沿う断面図。
【図10】同じくその操作部の断面図。
【図11】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部
の後方から見た斜視図。
【図12】同じくその災害対策用内視鏡システム装置の
他の使用状態の説明図。
【図13】第2の実施形態の災害対策用内視鏡システム
装置のセンサ付ガイドチューブの先端部の斜視図。
【図14】同じくそのセンサ付ガイドチューブの先端部
の断面図。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…内視鏡の挿入部、3…センサ付ガイド
チューブ、4…瓦礫、5…チューブ部材、6…先端部
材、7…操作部、8…支持保持用挿入棒、9…固定穴
(装着固定部)、11…スコープガイド開口、12…送
気口、13…ランプカバーガラス、14…ランプ、15
…赤外線センサ窓、16…保護網、17…検出用凹部空
間、21…スコープガイド、22…送気チューブ、23
…赤外センサ、32…先端開口、33…温度センサ、3
4…取付け孔、35…マイク、36…マイク孔、38…
マイクケーブル、42…操作部、43…内視鏡固定筒、
45…固定ねじ、50…集合式コネクタ受け、53…外
部送気チューブ、54…受けコネクタ、55…外部セン
サーケーブル、56…受けコンタクト、61…集合式コ
ネクタ、62…差込み側セパレータ、63…コネクタ、
64…差込み側コンタクト、68…内視鏡のユニバーサ
ルコード、71…ユニットケース本体、72…ガスボン
ベ、73…発電機、75…内視鏡用光源装置、76…カ
メラコントロールユニット、77…モニタTV、78…
電気コネクタ、79…ヘッドホン、80…外部チュー
ブ、81…ガス検知器、82…温度計、83…ランプス
イッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内視鏡を用いて探索作業を行う災害対策用
    内視鏡装置において、探索対象領域内に誘導される内視
    鏡装置の挿入部側の先端付近に位置して設けられ、生存
    した人体が発する赤外線を検出する赤外線センサと、こ
    の赤外線センサで受ける赤外線の検出信号を人体検出信
    号に変換する回路とを具備し、この人体検出信号により
    探索対象領域内に生存している人体を探索するようにし
    たことを特徴とする災害対策用内視鏡装置。
JP18260898A 1998-06-29 1998-06-29 災害対策用内視鏡装置 Pending JPH10325927A (ja)

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