JPH10325719A - 傾斜・加速度センサ - Google Patents

傾斜・加速度センサ

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JPH10325719A
JPH10325719A JP13323697A JP13323697A JPH10325719A JP H10325719 A JPH10325719 A JP H10325719A JP 13323697 A JP13323697 A JP 13323697A JP 13323697 A JP13323697 A JP 13323697A JP H10325719 A JPH10325719 A JP H10325719A
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JP
Japan
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permanent magnet
detected
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leaf spring
output
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JP13323697A
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English (en)
Inventor
Toshiyasu Takura
敏靖 田倉
Yoshifumi Tanabe
佳史 田辺
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加速度と傾斜との両者をできるだけ精度良く
1つのセンサによって検出することである。 【解決手段】 上端を固定した所定幅を有する板ばね6
を垂直に設け、この板ばね6の下端に着磁面が前記板ば
ね6と直交する方向になるように位置する永久磁石9を
取り付け、この永久磁石9の前記着磁面の近傍の1点に
おける磁界の変化を検出する検出手段11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動自転車や電動
車椅子等への利用に適した傾斜・加速度センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、傾斜を検出する傾斜検出スイッチ
や加速度を検出する加速度センサ等として、水銀の流動
性を利用して電気的に角度を検知する傾斜検出スイッチ
や、地震などによる振動を感知し、所定の加速度で電気
的に回路を開閉する感震装置などが見られる。しかしな
がら、傾斜又は加速度を個々に検出する手段は存した
が、傾斜と加速度との両者を検出することができるセン
サは見当らない。
【0003】加速度センサ専用のものとしては、振り子
形や振動形の慣性式加速度センサやサーボ形加速度セン
サなどの多くの型式のものが知られている。図7に示す
ものは、振り子形センサの1例であり、振り子1は摩擦
の少ないピボット軸受2でその上端を支持され、差動ト
ランス3に磁気的に結合されている。この差動トランス
3には、出力回路4が接続されて出力が取り出されるよ
うに構成されている。そのため、振り子1の矢印方向の
加速度aが加わると、振り子1は反対方向に変位し、こ
の変位は差動トランス3により検出されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、傾斜又
は加速度のいずれかを検出する手段は種々のものが存す
るが、傾斜又は加速度の両者を同時に検出することは行
われていない。しかしながら、電動自転車や電動車椅子
等においては、その駆動制御のために加速度が必要であ
り、また、坂道での傾斜の度合いも同時に検出する必要
がある。
【0005】電動自転車や電動車椅子等においては、加
速度として検出する必要がある検出範囲は、±(0.1
〜10)G 程度の比較的小さいものであり、また、検
出したい坂道の傾斜角度は、±(0〜10)度程度であ
り、本発明は、このような範囲の加速度と傾斜との両者
をできるだけ精度良く1つのセンサによって検出するこ
とができる傾斜・加速度センサを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上端を固定した所定幅を有する板ばねを垂直に設け、こ
の板ばねの下端に着磁面が前記板ばねと直交する方向に
なるように位置する永久磁石を取り付け、この永久磁石
の前記着磁面の近傍の1点における磁界の変化を検出す
る検出手段を設けたものである。従って、永久磁石の移
動方向は、板ばねにより一方向に規制され、電動自転車
や電動車椅子等の前進又は後退の駆動制御に必要な前後
方向のみの加速度を効率良く検出することができ、ま
た、検出手段は磁界の変化を検出するものであるため、
加速度のような動的物理量のみならず傾斜のような静的
物理量をも同時に検出することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、検出手段を永久磁
石の着磁面に対向して配設された磁気抵抗素子により形
成し、この磁気抵抗素子により前記着磁面の垂線に対し
て左右に45°異なった方向に向かう磁界を検出し、こ
の検出値の差を出力として取り出すようにしたものであ
る。従って、摩擦部分がないためヒステリスがなく、小
さい傾斜や弱い加速度を精度良く検出することができ
る。
【0008】請求項3記載の発明は、永久磁石を移動方
向に長い形状に形成したものである。従って、磁石の質
量を最小にすることができ、直線性の良好な出力を得る
ことができる。
【0009】請求項4記載の発明は、永久磁石の有効振
れ幅を移動方向の長さの1/2以下としたものである。
従って、衝撃や大きな加速度を受けても損傷することが
なく、振動出力の減衰を早めることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1乃至
図6に基づいて説明する。まず、支持台5には、板ばね
6の上端が固定されている。この板ばね6は、その幅寸
法が大きく形成されており、かつ、その厚さは0.05
〜0.5mm程度である。このような板ばね6の下端に
は、ウェィトとなるマグネット保持台7が固着されてい
る。このマグネット保持台7の手前側に開口する凹部8
内には、前記板ばね6の撓み方向に長い直方体形状、す
なわち、移動方向に長い形状の永久磁石9が取り付けら
れている。この永久磁石9の着磁面は、前後方向(図1
においては左右方向、図2においては前後方向)に位置
しているものである。ついで、前記支持台5には、PC
板10の上端が固定されている。このPC板10の前記
永久磁石9に近接して対向する位置には、検出手段とし
ての磁気抵抗素子11が取り付けられている。この磁気
抵抗素子11は、図3に等価的に示すように、互いにブ
リッジ結合された4個の可変抵抗部12を備えているも
のであり、端子に電圧を印加した時に、磁界Hの変
化に基づいて端子に出力電圧が発生するものであ
る。具体的には、磁界Hに対して可変抵抗部12は、左
右45°の方向の磁界Hをそれぞれ検出するものであ
り、これらの2つの出力の差が出力となって現われるも
のである。
【0011】ついで、前記支持台5は、磁気遮蔽機能を
有するカバー13に取り付けられている。そして、前記
カバー13は、前記板ばね6、前記永久磁石9、前記P
C板10の外周を覆っている。また、前記カバー13の
前記永久磁石9の移動方向の両端に対向する位置には、
その永久磁石9の有効振れ幅を永久磁石9の長さの1/
2以下となるように規制する緩衝規制手段としてのスト
ッパ14が固定されている。
【0012】このような構成において、電動自転車や電
動車椅子等の被検出体のフレームに板ばね6が垂直にな
るようにして支持台5が取り付けられている。被検出体
が水平の状態においては、図2(a)に示す状態である
が、その被検出体が前又は後に角度θだけ傾いたとする
と、図2(b)又は図2(c)に示すように支持台5も傾斜
し、板ばね6が変形して磁気抵抗素子11に対しては永
久磁石9の位置が変位する。この永久磁石9の着磁面
は、図4に示すように、磁気抵抗素子11にN極が面す
るように位置している。図4には磁気抵抗素子11自体
を図示していないが、永久磁石9が基準位置Oからmだ
け移動した状態が示されており、磁気抵抗素子11は基
準位置Oを基準として45°異なった方向の磁界の強さ
を検出する。すなわち、永久磁石9が基準位置Oに位置
している時に、磁気抵抗素子11の45°異なった方向
の可変抵抗部12のそれぞれが磁界Hを検出しているも
のとすると、図4に示す状態おいては、永久磁石9がm
だけ変位しているため、可変抵抗部12により検出値
は、一方がHcosθとなり、他方がHsinθとな
る。そのため、図3に示す回路からの出力は、これらの
両者の差に相当する出力、すなわち、H×(cosθ−
sinθ)の値に比例した電圧となる。従って、被検出
体が水平な状態の図2(a)の時に、一定の出力が発生し
ているものとすると、図2(b)のように永久磁石9が前
方方向に変位した時には出力電圧は減少し、図2(c)に
示すように永久磁石9が後方方向に変位した時には出力
電圧は増加する。
【0013】また、図2においては、被検出体が傾斜し
たものとして説明したが、被検出体の動きに加速度が存
する場合には、加速度が作用する方向と逆方向に永久磁
石9が移動するため、前述の被検出体が傾斜した時と全
く同様に加速度を検出することができる。
【0014】なお、永久磁石9の形状は、移動方向に長
いものであればよく、上方から見て円盤状の円形に形成
することも可能である。いま、永久磁石9の直径を4d
とし、その永久磁石9と磁気抵抗素子11との距離が
d、1.5d、2d と変化した時の観測点における磁束
密度の分布状態を図5に示す。そして、このような磁束
密度の分布を示す永久磁石9が移動した時の出力変化の
状態を図6に示す。すなわち、図6においては、横軸が
直径4dの永久磁石9の移動距離を示し、縦軸がその時
の出力を示す。そのため、移動量が小さい状態において
は、移動量と出力との関係は直線性を示しているもので
あるが、移動量が大きくなると検出出力の値は低下する
ため、直線性はなくなる。図6に示す状態においては、
永久磁石9と磁気抵抗素子11との距離がd、1.5
d、2d と三種に変化しても、いずれの場合にも直径
の1/2程度までの移動量の範囲であれば直線性を示し
ているものである。
【0015】しかして、実施に当っては、永久磁石9の
振れ量は、ストッパ14によりその長さの1/2以下で
あるように規定されている。このように規定する必要性
は、強い衝撃や加速度を受けた時に、永久磁石9の振動
の減衰を早める作用を得ると云う第一の理由と、磁気抵
抗素子11の出力に直線性を持たせるためと云う第二の
理由とによるものである。
【0016】まず、第一の理由については、永久磁石9
の振れ量が小さいことから必然的に板ばね6の変形量が
少なくなり、可動部分に過大な力が作用することがな
く、また、振動の減衰も速い。従って、構造的な強度も
高いものである。つぎに、第二の理由については、前述
のように、図6に基づいて説明した通りである。
【0017】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上端を固定した
所定幅を有する板ばねを垂直に設け、この板ばねの下端
に着磁面が前記板ばねと直交する方向になるように位置
する永久磁石を取り付け、この永久磁石の前記着磁面の
近傍の1点における磁界の変化を検出する検出手段を設
けたので、永久磁石の移動方向は、板ばねにより一方向
に規制され、電動自転車や電動車椅子等の前進又は後退
の駆動制御に必要な前後方向のみの加速度を効率良く検
出することができ、また、検出手段は磁界の変化を検出
するものであるため、加速度のような動的物理量のみな
らず傾斜のような静的物理量をも同時に検出することが
できると云う効果を有する。
【0018】請求項2記載の発明は、検出手段を永久磁
石の着磁面に対向して配設された磁気抵抗素子により形
成し、この磁気抵抗素子により前記着磁面の垂線に対し
て左右に45°異なった方向に向かう磁界を検出し、こ
の検出値の差を出力として取り出すようにしたので、摩
擦部分がないためヒステリスがなく、小さい傾斜や弱い
加速度を精度良く検出することができると云う効果を有
する。
【0019】請求項3記載の発明は、永久磁石を移動方
向に長い形状に形成したので、磁石の質量を最小にする
ことができ、直線性の良好な出力を得ることができると
云う効果を有する。
【0020】請求項4記載の発明は、永久磁石の有効振
れ幅を移動方向の長さの1/2以下としたので、衝撃や
大きな加速度を受けても損傷することがなく、振動出力
の減衰を早めることもできると云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断側面図である。
【図2】そのPC板を取り外した状態を示すもので、
(a)は被検出体が水平状態であった場合の正面図、(b)
は被検出体が前方へ傾斜した状態の正面図、(c)は被検
出体が後方へ傾斜した状態の正面図である。
【図3】磁気抵抗素子の構成を等価的に示した回路図で
ある。
【図4】永久磁石が移動した時に45°異なった方向で
検出される磁束の状態を示す説明図である。
【図5】永久磁石の磁束の分布状態を示すもので、(a)
は永久磁石と磁気抵抗素子との距離がdの場合の説明
図、(b)は永久磁石と磁気抵抗素子との距離が1.5d
の場合の説明図、(c)は永久磁石と磁気抵抗素子との距
離が2dの場合の説明図である。
【図6】永久磁石の移動と検出出力との関係を示すグラ
フである。
【図7】従来の加速度センサの一例を示す原理図であ
る。
【符号の説明】
6 板ばね 9 永久磁石 11 磁気抵抗素子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端を固定した所定幅を有する板ばねを
    垂直に設け、この板ばねの下端に着磁面が前記板ばねと
    直交する方向になるように位置する永久磁石を取り付
    け、この永久磁石の前記着磁面の近傍の1点における磁
    界の変化を検出する検出手段を設けたことを特徴とする
    傾斜・加速度センサ。
  2. 【請求項2】 検出手段を永久磁石の着磁面に対向して
    配設された磁気抵抗素子により形成し、この磁気抵抗素
    子により前記着磁面の垂線に対して左右に45°異なっ
    た方向に向かう磁界を検出し、この検出値の差を出力と
    して取り出すようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の傾斜・加速度センサ。
  3. 【請求項3】 永久磁石を移動方向に長い形状に形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の傾斜・加速度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 永久磁石の有効振れ幅を移動方向の長さ
    の1/2以下としたことを特徴とする請求項1記載の傾
    斜・加速度センサ。
JP13323697A 1997-05-23 1997-05-23 傾斜・加速度センサ Pending JPH10325719A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043063A (ja) * 2001-08-01 2003-02-13 Nagano Fujitsu Component Kk 加速度検出装置
CN1304819C (zh) * 2002-02-06 2007-03-14 阿尔卑斯电气株式会社 倾斜传感器
JP2008256648A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Shinka Jitsugyo Kk 傾斜角センサ及びこれを備えた被検出装置
CN115164843A (zh) * 2022-09-08 2022-10-11 深圳市城市交通规划设计研究中心股份有限公司 一种桥梁倾角测量装置、桥梁挠度测量方法及装置

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