JPH10325587A - 空気調和装置の空冷凝縮器の補助冷却装置 - Google Patents

空気調和装置の空冷凝縮器の補助冷却装置

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JPH10325587A
JPH10325587A JP9154453A JP15445397A JPH10325587A JP H10325587 A JPH10325587 A JP H10325587A JP 9154453 A JP9154453 A JP 9154453A JP 15445397 A JP15445397 A JP 15445397A JP H10325587 A JPH10325587 A JP H10325587A
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pressure
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Hideji Ota
秀司 太田
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O K KIZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調装置の空冷凝縮器の放熱フィンに散水
し、この水の蒸発により放熱フィンを冷却する補助冷却
装置において、スプレーノズル部の間欠運転を外気温度
の変化によって自動制御し、冷却効率と水の有効利用率
とを向上させる。 【解決手段】 放熱フィン3のほぼ全体に水を散布する
のに要するスプレーノズル部4の作動時間と上記空冷凝
縮器2の吸込口付近の外気温度との関係と、この散布し
た水が蒸発して上記放熱フィン3のほぼ全体が乾燥する
のに要するスプレーノズル部4の停止時間と上記吸込口
付近の外気温度との関係とを夫々記憶し、かつ外気温度
センサー10が検出した外気温度と上記記憶に基づき上
記スプレーノズル部4の作動時間と停止時間とを夫々自
動的に制御する散水制御手段9を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートポンプ等空気
調和装置の空冷凝縮器の補助冷却装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、特に都市部においては、夏期にヒ
ートアイランド現象と呼ばれるきびしい暑熱が発生す
る。このとき、上記空気調和装置は冷房運転の負荷が増
大するが、例えばビル等の建造物間の狭い隙間に室外機
が設置されていたり、あるいは複数の室外機が連ねて設
置されていたりして、凝縮器の熱交換が良好に行われな
い場合は、冷房能力の低下による冷房不調や消費電力の
増大による電力料金の支払い増加のほか、場合によって
は機械が停止して運転ができない等の不都合も生じかね
ない。
【0003】本願出願人はこのような実状に対処すべ
く、特願平9−31200号にて空気調和装置の空冷凝
縮器の補助冷却装置を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる補助冷却装置
は、空気調和装置の空冷凝縮器の放熱フィンに細かい粒
または霧状の水をほぼ均一に散布するスプレーノズル部
と、このスプレーノズル部を作動・停止させる制御部と
を備えており、上記スプレーノズル部の散布する水量を
ドレン水を出すことなくほぼ蒸発する程度に制御せしめ
て、昇温した放熱フィンに水を散布し、この散布した水
の蒸発潜熱により上記放熱フィンを効率的に冷却するよ
うになっている。
【0005】本発明は、この補助冷却装置をさらに発展
させ、特にスプレーノズル部の水の散布時間とこの散布
された水の蒸発時間とを、外気温度等の付帯条件の変化
に合わせて最も効率的に制御することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記目的に適
合する本発明の空冷凝縮器の補助冷却装置は、先ず1つ
は、空気調和装置の空冷凝縮器の放熱フィンに細かい粒
または霧状の水をほぼ均一に散布するスプレーノズル部
と、このスプレーノズル部を作動・停止させる制御部
と、上記空冷凝縮器の吸込口付近に配設され、外気の温
度を検出する温度センサーとを備え、上記スプレーノズ
ル部の散布する水量をほぼドレン水を出すことなく蒸発
する程度に制御せしめて、昇温した放熱フィンに水を散
布し、この散布した水の蒸発潜熱により上記放熱フィン
を冷却する補助冷却装置であって、上記制御部に、上記
放熱フィンのほぼ全体に水を散布するのに要するスプレ
ーノズル部の作動時間と上記空冷凝縮器の吸込口付近の
外気温度との関係と、この散布した水が蒸発して上記放
熱フィンのほぼ全体が乾燥するのに要するスプレーノズ
ル部の停止時間と上記吸込口付近の外気温度との関係と
を夫々記憶し、かつ上記温度センサーが検出した外気温
度と上記記憶に基づき上記スプレーノズル部の作動時間
と停止時間とを夫々自動的に制御する散水制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0007】また、本発明第2の補助冷却装置は請求項
2に記載の通りであり、空気調和装置の空冷凝縮器の放
熱フィンに細かい粒または霧状の水をほぼ均一に散布す
るスプレーノズル部と、このスプレーノズル部を作動・
停止させる制御部と、上記空冷凝縮器の吸込口付近に配
設され、外気の湿度を検出する湿度センサーとを備え、
上記スプレーノズル部の散布する水量をほぼドレン水を
出すことなく蒸発する程度に制御せしめて、昇温した放
熱フィンに水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱によ
り上記放熱フィンを冷却する補助冷却装置であって、上
記制御部に、上記放熱フィンのほぼ全体に水を散布する
のに要するスプレーノズル部の作動時間と上記空冷凝縮
器の吸込口付近の外気湿度との関係と、この散布した水
が蒸発して上記放熱フィンのほぼ全体が乾燥するのに要
するスプレーノズル部の停止時間と上記吸込口付近の外
気湿度との関係とを夫々記憶し、かつ上記湿度センサー
が検出した外気湿度と上記記憶に基づき上記スプレーノ
ズル部の作動時間と停止時間とを夫々自動的に制御する
散水制御手段を設けたことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明第3の補助冷却装置は請求
項3に記載の通りであり、空気調和装置の空冷凝縮器の
放熱フィンに細かい粒または霧状の水をほぼ均一に散布
するスプレーノズル部と、このスプレーノズル部を作動
・停止させる制御部と、上記空冷凝縮器の冷媒配管の高
圧側に配設され、この配管内の圧力を検出する圧力セン
サーとを備え、上記スプレーノズル部の散布する水量を
ほぼドレン水を出すことなく蒸発する程度に制御せしめ
て、昇温した放熱フィンに水を散布し、この散布した水
の蒸発潜熱により上記放熱フィンを冷却する補助冷却装
置であって、上記制御部に、上記放熱フィンのほぼ全体
に水を散布するのに要するスプレーノズル部の作動時間
と上記空冷凝縮器の上記冷媒配管内の圧力との関係と、
この散布した水が蒸発して上記放熱フィンのほぼ全体が
乾燥するのに要するスプレーノズル部の停止時間と上記
冷媒配管内の圧力との関係とを夫々記憶し、かつ上記圧
力センサーが検出した配管内圧力と上記記憶に基づき上
記スプレーノズル部の作動時間と停止時間とを夫々自動
的に制御する散水制御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】一方、前記本発明の第1と第2の各補助冷
却装置において、上記空冷凝縮器の冷媒配管の高圧側に
この配管内の圧力を検出する圧力センサーを付設し、上
記散水制御手段が、上記放熱フィンのほぼ全体に水を散
布するのに要するスプレーノズル部の作動時間と上記冷
媒配管内の圧力との関係と、この散布した水が蒸発して
上記放熱フィンのほぼ全体が乾燥するのに要するスプレ
ーノズル部の停止時間と上記配管内圧力との関係とを夫
々記憶し、かつ上記圧力センサーが検出した配管内圧力
と上記記憶とにも基づいて上記スプレーノズル部の作動
時間と停止時間とを夫々自動的に制御することも可能で
ある。
【0010】また、上記本発明の各補助冷却装置におい
て、上記スプレーノズル部の水圧を検出する水圧センサ
ーを付設し、上記散水制御手段が、上記放熱フィンのほ
ぼ全体に水を散布するのに要するスプレーノズル部の作
動時間と上記スプレーノズル部の水圧との関係を記憶
し、かつ上記水圧センサーが検出したスプレーノズル部
の水圧と上記記憶とにも基づいて、上記スプレーノズル
部の作動時間を自動的に制御することも可能である。
【0011】そして、上記本発明の各補助冷却装置にお
いて、上記スプレーノズル部に供給される水の温度を検
出する水温センサーを付設し、上記散水制御手段が、上
記放熱フィンに散布した水が蒸発してこの放熱フィンの
ほぼ全体が乾燥するのに要するスプレーノズル部の停止
時間と上記スプレーノズル部に供給される水の温度との
関係を記憶し、かつ上記水温センサーが検出した水温と
上記記憶とにも基づいて上記スプレーノズル部の停止時
間を自動的に制御することも可能である。
【0012】
【作用】上記本発明の第1〜第3の補助冷却装置におい
ては、外気温度や外気湿度の変化、あるいは凝縮器の冷
媒圧力の変化に応じて、ほとんどドレン水を出すことな
く最適に近い状態で水を散布すると共に、この散布した
水の蒸発後ただちに再び水を散布することができ、これ
によりほぼ無駄のない水量で、しかも水の蒸発潜熱を極
めて有効に利用して、効率的に空冷凝縮器の放熱フィン
を冷却することが可能である。
【0013】また、これら第1、第2の補助冷却装置に
おいて、冷媒圧力の変化をスプレーノズル部の制御のパ
ラメータとして取り入れることにより、より適確な制御
が行え、同様に第1〜第3の補助冷却装置において、ス
プレーノズル部の水圧や水温をパラメータとして取り入
れることにより、さらに適確なスプレーノズル部の制御
を行わしめることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下さらに添付図面を参照して、
本発明の実施の形態を説明する。
【0015】図1は本発明実施形態の補助冷却装置をヒ
ートポンプの室外機に取付けた状態を示す断面図、図2
は同、分解斜視図、図3は同補助冷却装置の水系統図、
図4は同、電気系統図である。
【0016】上記実施形態の補助冷却装置1は、空調室
外機の空冷凝縮器2の放熱フィン3に細かい粒状または
霧状の水をほぼ均一に散布する1基(または数基)のス
プレーノズル部4と、このノズル部4を作動・停止させ
る制御部5(図3参照)と、空冷凝縮器2の吸込口付近
に配設され、この付近の外気温度を検出する温度センサ
ー10とを備え、例えば圧縮機が運転している時に外気
温度が35℃前後の高温になった際に作動し、昇温した
放熱フィン3に対し、上記各ノズル部4から余分にドレ
ン水が出ないように水量を調整して散布し、この散布し
た水の蒸発潜熱によって上記放熱フィン3を冷却するよ
うになっている。この補助冷却装置の作動温度は、図4
に示す切替スイッチ14により使用者によって任意に設
定しうるようになっている。
【0017】上記補助冷却装置は、空冷凝縮器2(空調
室外機)に対し、後付けで着脱自在であり、上記散布し
た水の蒸発も室外機の冷却ファン2aの起こす風を利用
して行わしめることが可能である。上記散布された水
は、放熱フィン3が縦に並列していることによって他の
部分への飛散が防止される。図3中、6は水道管につな
がる耐圧ゴムホース、7はストレーナ、8は給水電磁
弁、9は散水制御手段(回路)、10は前記温度センサ
ーである。
【0018】上記散水制御手段9は、図5に示すよう
に、上記放熱フィン3のほぼ全体に水を散布するのに要
するスプレーノズル部4の作動時間と上記空冷凝縮器2
の吸込口付近の外気温度との関係と、この散布した水が
蒸発して上記放熱フィン3のほぼ全体が乾燥するのに要
するスプレーノズル部4の停止時間と上記吸込口付近の
外気温度との関係とを夫々記憶すると共に、温度センサ
ー10が検出した外気温度と上記記憶に基づき上記スプ
レーノズル部4の作動時間と停止時間とを夫々最も効率
の良い状態に自動的に制御することが可能である。な
お、ここでいう外気温度は乾式(DB)であるが、湿式
(WB)を採用することも可能である。
【0019】一方、この補助冷却装置の温度センサー1
0の代わりに湿度センサー10aを用いると共に、散水
制御手段9の代わりとして、図5に示す如き放熱フィン
3のほぼ全体に水を散布するのに要するスプレーノズル
部4の作動時間と上記空冷凝縮器2の吸込口付近の外気
湿度との関係と、この散布した水が蒸発して上記放熱フ
ィン3のほぼ全体が乾燥するのに要するスプレーノズル
部4の停止時間と上記吸込口付近の外気湿度との関係と
を夫々記憶し、かつ上記湿度センサー10aが検出した
外気湿度と上記記憶に基づき上記スプレーノズル部4の
作動時間と停止時間とを夫々最も効率のよい状態に自動
的に制御する散水制御手段9aを設けることも可能であ
る。
【0020】また、前記温度センサー10の代わりとし
て、前記空冷凝縮器2の高圧側の冷媒配管11に配設さ
れ、この配管11内の圧力を検出する圧力センサー10
bを用いると共に、散水制御手段9の代わりとして、図
5に示す如き放熱フィン3のほぼ全体に水を散布するの
に要するスプレーノズル部4の作動時間と上記空冷凝縮
器2の上記冷媒配管11内の圧力との関係と、この散布
した水が蒸発して上記放熱フィン3のほぼ全体が乾燥す
るのに要するスプレーノズル部4の停止時間と上記冷媒
配管内の圧力との関係とを夫々記憶し、かつ上記圧力セ
ンサー10bが検出した配管内圧力と上記記憶に基づき
上記スプレーノズル部4の作動時間と停止時間とを夫々
最も効率のよい状態に自動的に制御する散水制御手段9
bを設けることも可能である。
【0021】そして、この圧力センサー10bと散水制
御手段9bとを、前記温度センサー10あるいは湿度セ
ンサー10aを有する補助冷却装置に併用して、散水制
御手段9、9aのパラメータとして上記冷媒の圧力を取
り入れることも可能である。なお、これらの補助冷却装
置では、スプレーノズル部4の水圧は約2kg/cm2
の標準水圧であり、また水温は約21℃の標準水温とし
ている。
【0022】他方、上記温度、湿度、冷媒圧力の各変化
を夫々検出してスプレーノズル部4の作動を制御する補
助冷却装置において、図3に示すようなスプレーノズル
部4の水圧を検出する水圧センサー12を付設し、散水
制御手段9、9a、9bが、放熱フィン3のほぼ全体に
水を散布するのに要するスプレーノズル部4の作動時間
と上記スプレーノズル部4の水圧との関係を記憶すると
共に、上記水圧センサー12が検出したスプレーノズル
部4の水圧と上記記憶とにも基づいて、上記スプレーノ
ズル部4の作動時間を最も効率よく自動的に制御するこ
とも可能である。 なお、スプレーノズル部4の水圧が
高い方が水を散布するためのスプレーノズル部4の作動
時間が短くなる。
【0023】また、同様に上記各補助冷却装置におい
て、同じく図3に示すようなスプレーノズル部4に供給
される水の温度を検出する水温センサー13を付設し、
散水制御手段9、9a、9bが、放熱フィン3に散布し
た水が蒸発してこの放熱フィン3のほぼ全体が乾燥する
のに要するスプレーノズル部4の停止時間と上記スプレ
ーノズル部4に供給される水の温度との関係を記憶する
と共に、上記水温センサー13が検出した水温と上記記
憶とにも基づいて上記スプレーノズル部4の停止時間を
最も効率よく自動的に制御することも可能である。この
場合、スプレーノズル部4から散布される水の温度が低
い方が当然冷却フィンの冷却効果は高いが、蒸発に係る
時間は水温が低い方が長くなる。
【0024】しかして、上記本発明の各実施形態の補助
冷却装置においては、外気温度や外気湿度の変化、ある
いは凝縮器の冷媒圧力の変化等に応じて、ほとんどドレ
ン水を出すことなく最適に近い状態で放熱フィン3に水
を散布すると共に、この散布した水の蒸発後ただちに再
び水を散布することができ、これによりほぼ無駄のない
水量で、しかも時間的にも水の蒸発潜熱を有効に利用し
て、極めて効率的に空冷凝縮器の放熱フィン3を冷却す
ることが可能である。また、スプレーノズル部4の水圧
や供給される水の温度等をこのスプレーノズル部4の制
御のパラメータとして取り入れることにより、より適確
な制御を行わしめることが可能となる。そして、この放
熱フィンの効率的な冷却により、高気温時における空気
調和装置の冷房能力の向上と省エネルギー化とを図ると
共に、安定した冷房運転を継続させることが可能であ
る。
【0025】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
これら本発明各実施形態の補助冷却装置では、それぞれ
空気調和装置に対して着脱自在に後付けが可能であり、
上記の如く水の蒸発潜熱により空冷凝縮器の放熱フィン
を効率的に冷却し、これにより高温時における空気調和
装置の冷房能力を10%以上向上させると共に、20%
以上の省エネルギー化を図ることが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気調和
装置の補助冷却装置は、空調室外機に着脱自在に構成さ
れ、凝縮器の放熱フィンにほぼドレン水を出すことなく
水を散布し、この水の蒸発潜熱により上記放熱フィンを
冷却する装置であって、上記放熱フィンのほぼ全体に水
を散布するのに要するスプレーノズル部の作動時間と上
記空冷凝縮器の吸込口付近の外気温度や湿度等との関係
と、この散布した水が蒸発して上記放熱フィンのほぼ全
体が乾燥するのに要するスプレーノズル部の停止時間と
上記外気温度や湿度等との関係とを夫々記憶し、かつ上
記温度や湿度センサーが検出した外気温度や湿度と上記
記憶に基づき上記スプレーノズル部の作動時間と停止時
間とを夫々最も効率よく自動的に制御する散水制御手段
を設けたものであり、外気温度や湿度等の変化に対応し
て、ほぼドレン水を出すことなく最適に近い状態で放熱
フィンに水を散布すると共に、この散布した水の蒸発後
ただちにまた水を散布することができ、これにより無駄
のない水量で、しかも時間的にも水の蒸発潜熱を有効に
利用して、極めて効率的に上記放熱フィンを冷却し、そ
の結果、高温時や不利な設置条件における空気調和装置
の冷房能力を大きく向上させると共に、消費電力を少な
くして省エネルギー化を図り、かつ安定した冷房運転を
継続させるなどの顕著な効果を奏するものである。ま
た、空冷凝縮器の冷媒の圧力やスプレーノズル部の水
圧、水温等のパラメータを増やすことにより、より適格
なスプレーノズル部の作動を制御することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の補助冷却装置をヒートポンプ
の室外機に取付けた状態を示す断面図である。
【図2】同補助冷却装置の分解斜視図である。
【図3】同補助冷却装置の水系統図である。
【図4】同、電気系統図である。
【図5】スプレーノズル部の散水所要時間および散水し
た水の乾燥時間と、外気温度、湿度、および空冷凝縮器
の高圧側冷媒管の圧力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 補助冷却装置 2 空冷凝縮器 2a 冷却ファン 3 放熱フィン 4 スプレーノズル部 5 制御部 6 耐圧ゴムホース 7 ストレーナ 8 給水電磁弁 9、9a、9b 散水制御手段 10 外気温センサー 10a 湿度センサー 10b 圧力センサー 11 冷媒配管 12 水圧センサー 13 水温センサー 14 切替スイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和装置の空冷凝縮器の放熱フィン
    に細かい粒または霧状の水をほぼ均一に散布するスプレ
    ーノズル部と、このスプレーノズル部を作動・停止させ
    る制御部と、上記空冷凝縮器の吸込口付近に配設され、
    外気の温度を検出する温度センサーとを備え、上記スプ
    レーノズル部の散布する水量をほぼドレン水を出すこと
    なく蒸発する程度に制御せしめて、昇温した放熱フィン
    に水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱により上記放
    熱フィンを冷却する補助冷却装置であって、上記制御部
    に、上記放熱フィンのほぼ全体に水を散布するのに要す
    るスプレーノズル部の作動時間と上記空冷凝縮器の吸込
    口付近の外気温度との関係と、この散布した水が蒸発し
    て上記放熱フィンのほぼ全体が乾燥するのに要するスプ
    レーノズル部の停止時間と上記吸込口付近の外気温度と
    の関係とを夫々記憶し、かつ上記温度センサーが検出し
    た外気温度と上記記憶に基づき上記スプレーノズル部の
    作動時間と停止時間とを夫々自動的に制御する散水制御
    手段を設けたことを特徴とする空気調和装置の空冷凝縮
    器の補助冷却装置。
  2. 【請求項2】 空気調和装置の空冷凝縮器の放熱フィン
    に細かい粒または霧状の水をほぼ均一に散布するスプレ
    ーノズル部と、このスプレーノズル部を作動・停止させ
    る制御部と、上記空冷凝縮器の吸込口付近に配設され、
    外気の湿度を検出する湿度センサーとを備え、上記スプ
    レーノズル部の散布する水量をほぼドレン水を出すこと
    なく蒸発する程度に制御せしめて、昇温した放熱フィン
    に水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱により上記放
    熱フィンを冷却する補助冷却装置であって、上記制御部
    に、上記放熱フィンのほぼ全体に水を散布するのに要す
    るスプレーノズル部の作動時間と上記空冷凝縮器の吸込
    口付近の外気湿度との関係と、この散布した水が蒸発し
    て上記放熱フィンのほぼ全体が乾燥するのに要するスプ
    レーノズル部の停止時間と上記吸込口付近の外気湿度と
    の関係とを夫々記憶し、かつ上記湿度センサーが検出し
    た外気湿度と上記記憶に基づき上記スプレーノズル部の
    作動時間と停止時間とを夫々自動的に制御する散水制御
    手段を設けたことを特徴とする空気調和装置の空冷凝縮
    器の補助冷却装置。
  3. 【請求項3】 空気調和装置の空冷凝縮器の放熱フィン
    に細かい粒または霧状の水をほぼ均一に散布するスプレ
    ーノズル部と、このスプレーノズル部を作動・停止させ
    る制御部と、上記空冷凝縮器の冷媒配管の高圧側に配設
    され、この配管内の圧力を検出する圧力センサーとを備
    え、上記スプレーノズル部の散布する水量をほぼドレン
    水を出すことなく蒸発する程度に制御せしめて、昇温し
    た放熱フィンに水を散布し、この散布した水の蒸発潜熱
    により上記放熱フィンを冷却する補助冷却装置であっ
    て、上記制御部に、上記放熱フィンのほぼ全体に水を散
    布するのに要するスプレーノズル部の作動時間と上記空
    冷凝縮器の上記冷媒配管内の圧力との関係と、この散布
    した水が蒸発して上記放熱フィンのほぼ全体が乾燥する
    のに要するスプレーノズル部の停止時間と上記冷媒配管
    内の圧力との関係とを夫々記憶し、かつ上記圧力センサ
    ーが検出した配管内圧力と上記記憶に基づき上記スプレ
    ーノズル部の作動時間と停止時間とを夫々自動的に制御
    する散水制御手段を設けたことを特徴とする空気調和装
    置の空冷凝縮器の補助冷却装置。
  4. 【請求項4】 上記空冷凝縮器の冷媒配管の高圧側にこ
    の配管内の圧力を検出する圧力センサーを付設し、上記
    散水制御手段が、上記放熱フィンのほぼ全体に水を散布
    するのに要するスプレーノズル部の作動時間と上記冷媒
    配管内の圧力との関係と、この散布した水が蒸発して上
    記放熱フィンのほぼ全体が乾燥するのに要するスプレー
    ノズル部の停止時間と上記配管内圧力との関係とを夫々
    記憶し、かつ上記圧力センサーが検出した配管内圧力と
    上記記憶とにも基づいて上記スプレーノズル部の作動時
    間と停止時間とを夫々自動的に制御するようにした請求
    項1または2記載の空気調和装置の空冷凝縮器の補助冷
    却装置。
  5. 【請求項5】 上記スプレーノズル部の水圧を検出する
    水圧センサーを付設し、上記散水制御手段が、上記放熱
    フィンのほぼ全体に水を散布するのに要するスプレーノ
    ズル部の作動時間と上記スプレーノズル部の水圧との関
    係を記憶し、かつ上記水圧センサーが検出したスプレー
    ノズル部の水圧と上記記憶とにも基づいて、上記スプレ
    ーノズル部の作動時間を自動的に制御するようにした請
    求項1、2、3または4記載の空気調和装置の空冷凝縮
    器の補助冷却装置。
  6. 【請求項6】 上記スプレーノズル部に供給される水の
    温度を検出する水温センサーを付設し、上記散水制御手
    段が、上記放熱フィンに散布した水が蒸発してこの放熱
    フィンのほぼ全体が乾燥するのに要するスプレーノズル
    部の停止時間と上記スプレーノズル部に供給される水の
    温度との関係を記憶し、かつ上記水温センサーが検出し
    た水温と上記記憶とにも基づいて上記スプレーノズル部
    の停止時間を自動的に制御するようにした請求項1乃至
    5の何れか1項に記載の空気調和装置の空冷凝縮器の補
    助冷却装置。
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