JPH1032494A - ディジタル信号処理方法及び処理装置、ディジタル信号記録方法及び記録装置、記録媒体並びにディジタル信号送信方法及び送信装置 - Google Patents

ディジタル信号処理方法及び処理装置、ディジタル信号記録方法及び記録装置、記録媒体並びにディジタル信号送信方法及び送信装置

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JPH1032494A
JPH1032494A JP18493596A JP18493596A JPH1032494A JP H1032494 A JPH1032494 A JP H1032494A JP 18493596 A JP18493596 A JP 18493596A JP 18493596 A JP18493596 A JP 18493596A JP H1032494 A JPH1032494 A JP H1032494A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の高能率符号化方法において、量子化を
行う各帯域毎のビット配分量算出にあたり、帯域毎の信
号成分と正規化の条件によっては、ある程度以上のビッ
ト配分を行わないと信号成分が全て0に量子化される可
能性があり、これを考慮せずにビット配分を行うと効率
的符号化が行えない場合が生じる。 【解決手段】入力端子100に供給される、周波数帯域
0〜22KHzのディジタル・オーディオ信号を帯域分
割フィルタ101,102で複数の周波数帯域に分割
し、周波数帯域画毎に直交変換回路103〜105で直
交変換する。このときの直交変換ブロックサイズは、ブ
ロック決定回路109〜111で決定され、決定結果は
ビット割り当て算出回路118にも供給される。直交変
換を行って得られた周波数軸のスペクトルデータを、適
応ビット割当符号化回路106〜108で適応的にビッ
ト割当して符号化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号処
理方法及び処理装置、ディジタル信号記録方法及び記録
装置、記録媒体並びにディジタル信号送信方法及び送信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号の高能率符号化の従来の
方法及び装置には種々あるが、以下に従来例のその二、
三の例を説明する。時間領域のオーディオ信号を単位時
間毎にブロック化し、このブロック毎の時間軸の信号を
周波数軸上の信号に変換(直交変換)して複数の周波数
帯域に分割し、各帯域毎に符号化するブロック化周波数
帯域分割方法の一つである変換符号化方法がある。時間
領域のオーディオ信号を単位時間毎にブロック化しない
で、複数の周波数帯域に分割して符号化する非ブロック
化周波数帯域分割方法の一つである帯域分割符号化{サ
ブ・バンド・コーディング(SBC:Subband Codin
g)}方法がある。又、上述の帯域分割符号化と変換符
号化とを組み合わせた高能率符号化方法もある。この場
合には、例えば、上述の帯域分割符号化方法で帯域分割
を行った後、その各帯域毎の信号を上述の変換符号化方
法で周波数領域の信号に直交変換し、この直交変換され
た各帯域毎に符号化を施すことになる。
【0003】ここで、上述した帯域分割符号化方法に使
用される帯域分割用フィルタとしては、例えば、クワド
ラチャ・ミラー・フィルタ(QMF:Quadrature Mirro
rFilter) 等のフィルタがあり、これは1976 R.E.Crochi
ere Digital coding ofspeech in subbands Bell Sys
t.Tech. J. Vol.55, No.8 1976 に、述べられている。
又、ICASSP 83, BOSTON Polyphase Quadrature filter
s-A new subbandcoding technique Joseph H. Rothweil
er には、ポリフェーズ・クワドラチャ・フィルタ(P
QF: Polyphase Quadrature filter) などの等バンド
幅のフィルタ分割方法及び装置が述べられている。
【0004】又、上述した直交変換としては、例えば、
入力オーディオ信号を所定単位時間(フレーム)でブロ
ック化し、そのブロック毎に高速フーリエ変換(FF
T)や離散コサイン変換(DCT)、モディファイドD
CT変換(MDCT)などを行うことで時間軸を周波数
軸に変換するような方法がある。上述のMDCTについ
ては、ICASSP 1987 Subband/Transform Coding Using F
ilter Bank DesignsBased on Time Domain Aliasing Ca
ncellation J.P.Princen A.B. BradleyUniv. of Surre
y Royal Melbourne Inst.of Tech. に述べられている。
【0005】更に、周波数帯域分割された各周波数成分
を量子化する場合の周波数分割幅として、人間の聴覚特
性を考慮した帯域分割がある。すなわち、一般に臨界帯
域(クリティカルバンド)と呼ばれている高域程帯域幅
が広くなるような帯域幅で、オーディオ信号を複数バン
ド(例えば25バント)の帯域に分割することがある。
又、この時の各帯域毎のデータを符号化する際には、各
帯域毎に所定のビット配分或いは、各帯域毎に適応的な
ビット配分による符号化が行われる。例えば、上述のM
DCT処理されて得られたMDCT係数データを上述の
ビット配分によって符号化する際には、上述の各ブロッ
ク毎のMDCT処理により得られる各帯域毎のMDCT
係数データに対して、適応的な配分ビット数で符号化が
行われることになる。
【0006】更に、各帯域毎の符号化に際しては、各帯
域毎に正規化を行って量子化を行うことにより、より効
率的な符号化を実現するいわゆるブロックフローティン
グ(Block Floating: ブロック・フローティング) 処理
が行われる。即ち、上述のMDCT処理されて得られた
MDCT係数データを符号化する際には、各帯域毎に上
述のMDCT係数の絶対値の最大値等に対応した正規化
を行って量子化を行う。これにより、より効率的な符号
化が行われる。
【0007】上述のビット配分方法としては、従来、次
の2方法が知られている。IEEE Transactions of Accou
stics,Speech,and Signal Processing,vol.ASSP-25,No.
4,August 1977 では、各帯域毎の信号の大きさをもと
に、ビット配分を行っている。又、ICASSP 1980 The cr
itical band coder − digital encoding ofthe percep
tual requirements of the auditory system M.A. Kran
sner MITでは、聴覚マスキングを利用することで、各帯
域毎に必要な信号対雑音比を得て固定的なビット配分を
行う方法が述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の高能率符号化方法において、量子化を行う各帯域毎
のビット配分量を算出する際に、各帯域毎の信号成分と
正規化の条件によっては、ある程度以上のビット配分を
行わなければ、信号成分が全て0に量子化されてしまう
可能性があり、これを考慮せずにビット配分を行った場
合、効率的な符号化が行えない場合が生じる。
【0009】かかる点に鑑み、本発明は、入力ディジタ
ル信号を複数の周波数帯域成分に分割して、時間と周波
数に関する複数の2次元ブロック内の信号成分を得、上
述の時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元ブ
ロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化データ
を得、上述の時間と周波数に関する2次元ブロック毎に
2次元ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係数を
求め、この量子化係数を基にビット配分量を決定し、上
述の時間と周波数に関する2次元ブロック毎に上記正規
化データとビット配分量とによりブロック内の信号成分
を量子化して情報圧縮すると共に、上記時間と周波数に
関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメーターを得る
ようにしたディジタル信号処理方法、ディジタル信号処
理装置、ディジタル信号記録方法、ディジタル信号記録
装置、記録媒体、ディジタル信号送信方法、又は、ディ
ジタル信号送信装置において、余分なビットを使用する
ことを防止し、より効率の良い符号化を実現し得、静特
性や信号品質の向上を図ることができ、記録媒体におけ
る記録容量や伝送路における伝送容量の有効利用を行う
ことのできるものを提案しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるディジタル
信号処理方法は、入力ディジタル信号を複数の周波数帯
域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
ブロック内の信号成分を得、時間と周波数に関する2次
元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正規
化を行って正規化データを得、時間と周波数に関する2
次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の特徴を
表す量子化係数を求め、その量子化係数を基にビット配
分量を決定し、時間と周波数に関する2次元ブロック毎
に正規化データとビット配分量とによりブロック内の信
号成分を量子化して情報圧縮すると共に、時間と周波数
に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメーターを得
るようにしたディジタル信号処理方法において、時間と
周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化データとブ
ロック内信号成分により、ブロック内信号成分の少なく
とも一つを0以外の値に量子化するための最低ビット割
り当てを算出し、その算出結果をも考慮してビット配分
量の決定を行うものである。
【0011】かかる本発明ディジタル信号処理方法によ
れば、余分なビットを使用することを防止し、より効率
の良い符号化を実現し、静特性や信号品質の向上を図る
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照し、本発明の
実施の形態について説明する。この実施の形態では、オ
ーディオPCM信号等の入力ディジタル信号を、帯域分
割符号化(SBC)、適応変換符号化{アダプティブ・
トランスフォーム・コーディング(ATC:Adaptiv T
ransform Coding )}及び適応ビツト割当ての各技術を
用いて高能率符号化する。この技術について、図1以降
を参照しながら説明する。
【0013】図1に示す具体的な高能率符号化エンコー
ダでは、入力ディジタル信号を複数の周波数帯域に分割
すると共に、各周波数帯域毎に直交変換を行って、得ら
れた周波数軸のスペクトルデータを、低域では、後述す
る人間の聴覚特性を考慮したいわゆる臨界帯域幅(クリ
テイカルバンド)毎に、中高域ではブロツクフローティ
ング効率を考慮して臨界帯域幅を細分化した帯域毎に、
適応的にビツト割当して符号化している。通常このブロ
ックが量子化雑音発生ブロックとなる。更に、本発明の
実施の形態においては、直交変換の前に入力ディジタル
信号に応じて適応的にブロツクサイズ(ブロツク長)を
変化させている。
【0014】即ち、図1において、例えば、0〜22k
Hzの周波数帯域のオーディオ信号が、サンプリング周
波数44.1kHzを以てサンプリングされた後、PC
M化されて得られたオーディオPCM信号が、入力端子
100に供給される。この入力オーディオPCM信号
は、例えば、QMF(クワドラチャ・ミラー・フィル
タ)等の帯域分割フィルタ(帯域分割手段)101によ
り、0〜11kHzの帯域と、11kHz〜22kHz
の帯域とに分割される。更に、0〜11kHzの帯域の
信号は、同じくQMF等の帯域分割フィルタ(帯域分割
手段)102により0〜5. 5kHzの帯域と5. 5k
Hz〜11kHzの帯域とに分割される。
【0015】上述の帯域分割フィルタ101からの11
kHz〜22kHzの帯域の信号は、直交変換回路の一
例であるMDCT回路(モディファイド・離散コサイン
変換回路)(直交変換手段)103に供給される。帯域
分割フィルタ102からの5. 5kHz〜11kHzの
帯域の信号は、MDCT回路(モディファイド・離散コ
サイン変換手段)(直交変換手段)104に供給され
る。帯域分割フィルタ102からの0〜5. 5kHzの
帯域の信号は、MDCT回路(モディファイド・離散コ
サイン変換手段)(直交変換手段)105に供給される
ことにより、それぞれMDCT処理される。なお、各M
DCT回路103、104、105では、各帯域毎に設
けたブロック決定回路(ブロック決定手段)109、1
10、111により決定されたブロックサイズ(処理ブ
ロックの長さ)(情報圧縮パラメータ)に基づいてMD
CT処理がなされる。
【0016】上述したように、入力ディジタル信号を複
数の周波数帯域に分割する手段としては、例えば、QM
Fフィルタがあるが、これについては、1976 R.E.Croch
iereDigital Coding of Speech In Subbands Bell Sys
t.Tech. J. Vol.55,No.8 1976 に述べられている。又、
ICASSP 83,Boston Polyphase Quadrature Filters-ANew
Subband Coding Technique Joseph H. Rothweiler に
は、等バンド幅のフィルタ分割方法が述べられている。
ここで、上述した直交変換としては、例えば、入力オー
ディオ信号を所定単位時間(フレーム)でブロック化
し、そのブロック毎に高速フーリエ変換(FFT)、離
散コサイン変換(DCT)、モディファイドDCT変換
(MDCT)等を行うことで、時間軸を周波数軸に変換
するようにした直交変換がある。MDCTについてはIC
ASSP 1987 Subband/TransformCoding Using Filter Ban
k Designs Based On Time Domain AliasingCancellatio
n J.P.Princen A.B.Bradley Univ.of Surrey Royal Mel
bourneInst. Of Tech.に述べられている。
【0017】ここで、各MDCT回路103、104、
105に供給する各帯域毎のブロックについての標準的
な入力ディジタル信号に対する具体例を図2に示す。こ
の図2の具体例においては、3つのフィルタ出力信号
は、各帯域ごとに独立に各々複数の直交変換ブロックサ
イズを持ち、信号の時間特性、周波数分布等により時間
分解能を切り換えられるようにしている。信号が時間的
に準定常的である場合には、図2Aのロングモードのよ
うに、直交変換ブロックサイズを11.6mSと大きく
する。信号が非定常的である場合には、直交変換ブロッ
クサイズを更に2分割、4分割とする。即ち、図2Bの
ショートモードのように、すべてを4分割、即ち、2.
9mSの時間分解能とする場合や、図2Cのミドルモー
ドAや図2DのミドルモードBのように、一部を2分
割、即ち、5.8mS、他の1部を4分割、即ち、2.
9mSの時間分解能とすることで、実際の複雑な入力デ
ィジタル信号に適応するようになっている。この直交変
換ブロックサイズの分割は処理装置の規模が許せば、更
に複雑な分割を行なうと、より効果的なことは明白であ
る。
【0018】この直交変換ブロックサイズの決定は、直
交変換ブロックサイズの決定回路(直交変換ブロックサ
イズの決定手段)109、110、111で行われ、そ
の決定結果は各MDCT回路103、104、105及
びビット割当算出回路118に供給されると共に、ブロ
ックのブロックサイズ情報(処理ブロックの長さの情
報)(情報圧縮パラメータ)として出力端子113、1
15、117より出力される。
【0019】次に、直交変換ブロックサイズの決定回路
109、110、111の詳細を説明するが、ここで
は、直交変換ブロックサイズの決定回路109を例に採
って、図3を参照して説明する。図1におけるQMF1
01の出力のうち、11kHz〜22kHzの帯域の出
力を、図3における入力端子301を介してパワー算出
回路(パワー算出手段)304に供給する。更に、図1
におけるQMF102の出力のうち、5.5kHz〜1
1kHzの帯域の出力を図3における入力端子302を
介してパワー算出回路(パワー算出手段)305に供給
し、0〜5.5kHzの帯域の出力を図3における入力
端子303を介してパワー算出回路(パワー算出手段)
306に供給する。尚、図1におけるブロックサイズ決
定回路110、111は、図3における入力端子30
1、302、303へ入力される信号がブロックサイズ
決定回路109の場合と異なるだけで、動作は同一であ
るので重複説明は省略する。
【0020】図1における各ブロックサイズ決定回路1
09、110、111それぞれの入力端子301、30
2、303はマトリクス構成となっており、即ち、ブロ
ックサイズ決定回路110の入力端子301には図1に
おけるQMF102よりの5.5kHz〜11kHzの
帯域の出力が供給されており、同様に、入力端子302
にはQMF102よりの0〜5.5kHzの帯域の出力
が供給される。
【0021】図3において、各パワー算出回路304、
305、306は入力された時間波形を一定時間、積分
することによって、各周波数帯域のパワーを算出してい
る。この際、積分する時間幅は上述の直交変換ブロック
サイズのうち、最小時間ブロック以下である必要があ
る。又、上述の算出法以外には、例えば直交変換ブロッ
クサイズの最小時間幅内の最大振幅の絶対値あるいは振
幅の平均値を代表パワーとして用いることもある。
【0022】パワー算出回路304の出力は変化分抽出
回路(変化分抽出手段)308及びパワー比較回路(パ
ワー比較手段)309に、パワー算出回路(パワー算出
手段)305、306の出力はパワー比較回路309に
それぞれ供給される。変化分抽出回路308ではパワー
算出回路304より供給されたパワーの微係数を求めて
パワーの変化情報として、ブロックサイズ1次決定回路
(ブロックサイズ1次決定手段)310及びメモリ(記
憶手段)307へ供給する。メモリ307では、変化分
抽出回路(変化分抽出手段)308より供給されたパワ
ーの変化情報を上述の直交変換ブロックサイズの最大時
間以上、蓄積する。これは時間的に隣接する直交変換ブ
ロックが直交変換の際のウィンドウ処理により、互いに
影響を与え合うため、時間的に隣接する1つ前のブロッ
クのパワー変化情報をブロックサイズ1次決定回路31
0において必要とするためである。
【0023】ブロックサイズ1次決定回路310では変
化分抽出回路308より供給されたブロックのパワー変
化情報とメモリ307より供給された時間的に隣接する
ブロックの1つ前のブロックのパワー変化情報を基にす
る周波数帯域内のパワーの時間的変位から、周波数帯域
の直交変換ブロックサイズを決定する。この際、一定以
上の変位が認められた場合、より時間的に短い直交変換
ブロックイサイズを選択するわけであるが、その変位点
は固定でも効果は得られる。更に周波数に比例した値、
即ち、周波数が高い場合は大きな変位によって時間的に
短いブロックサイズとなり、周波数が低い場合は、高い
場合のそれに比べ小さな変位で時間的に短いブロックサ
イズに決定されると、より効果的である。この値はなめ
らかに変化することが望ましいが、複数段階の階段状の
変化であっても、構わない。以上のように決定されたブ
ロックサイズはブロックサイズ修正回路(ブロックサイ
ズ修正手段)311へ供給される。
【0024】一方、パワー比較回路(パワー比較手段)
309において、各パワー算出回路304、305、3
06より供給された各周波数帯域のパワー情報を、同時
刻及び時間軸上でマスキング効果の発生する時間幅で比
較を行ない、パワー算出回路304の出力周波数帯域に
及ぼす他の周波数帯域の影響を求め、ブロックサイズ修
正回路311へ供給する。ブロックサイズ修正回路31
1では、パワー比較回路309より供給されたマスキン
グ情報及び順次縦続接続された遅延回路(遅延手段)
(遅延記憶手段)312、313、314の各タップか
ら供給された過去のブロックサイズ情報を基に、ブロッ
クサイズ1次決定回路(ブロックサイズ1次決定手段)
310より供給されたブロックサイズにより時間的に長
いブロックサイズを選択するように修正をかけ、遅延回
路312及びウィンドウ形状決定回路(ウィンドウ形状
決定手段)315へ供給している。
【0025】ブロックサイズ修正回路311における作
用は、ある特定の周波数帯域においてプリエコーが問題
となる場合でも、他の周波数帯域、特に特定の周波数帯
域より低い帯域において、大きな振幅を持つ信号が存在
した場合、そのマスキング効果により、プリエコーが聴
感上問題とならない、あるいは問題が軽減される場合が
あるという特性を利用している。なお、上述のマスキン
グとは、人間の聴覚上の特性により、ある信号によって
他の信号がマスクされて聞こえなくなる現象をいうもの
であり、このマスキング効果には、時間軸上のオーデイ
オ信号による時間軸マスキング効果と、周波数軸上の信
号による同時刻マスキング効果とがある。これらのマス
キング効果により、マスキングされる部分にノイズがあ
ったとしても、このノイズは聞こえないことになる。こ
のため、実際のオーデイオ信号では、このマスキングさ
れる範囲内のノイズは許容可能なノイズとされる。
【0026】次に、順次縦続接続された遅延回路31
2、313、314に、過去の直交変換ブロックサイズ
を順に記憶しておき、各タップ、即ち、遅延回路31
2、313、314の出力側から、その直交交換ブロッ
クサイズをブロックサイズ修正回路311へ供給するよ
うにしている。同時に、遅延回路312の出力側は出力
端子317に、遅延回路312、313の出力側はウィ
ンドウ形状決定回路315に接続している。この遅延回
路312、313、314からの出力は、ブロックサイ
ズ修正回路311において、より長い時間幅でのブロッ
クサイズの変化をブロックのブロックサイズの決定に役
立てる働き、例えば、過去頻繁に、より時間的に短いブ
ロックサイズが選択されている場合は、時間的に短いブ
ロックサイズの選択を増やし、過去において時間的に短
いブロックサイズの選択がなされてない場合において
は、時間的に長いブロックサイズの選択を増やす等の判
断を可能としている。
【0027】なお、この遅延回路はウィンドウ決定回路
315及び出力端子317に必要な遅延回路312、3
13を除けば、そのタップ数は装置の実際的な構成、規
模により増減させて用いられる場合もある。ウィンドウ
形状決定回路315では、ブロックサイズ修正回路31
1の出力、即ち、ブロックの時間的に隣接する1つ後の
ブロックサイズと遅延回路312の出力、即ち、ブロッ
クのブロックサイズと遅延回路313の出力、即ち、ブ
ロックの時間的に隣接する1つ前のブロックサイズとか
ら、上述の図1における各MDCT回路103、10
4、105において使用されるウィンドウの形状を決定
し、出力端子317へ出力する。図3における出力端子
316の出力、即ち、ブロックサイズ情報と、出力端子
317の出力、即ち、ウィンドウ形状情報とが、図1に
おけるブロックサイズ決定回路109、110、111
の出力として各部へ供給される。
【0028】ここでウィンドウ形状決定回路315にお
いて決定されるウィンドウの形状について、隣接するブ
ロックとウィンドウの形状の様子を示す図4を参照して
説明する。図4A、B、Cは、それぞれ横軸を時間、縦
軸をレベルとしたときの、ウィンドウを示し、実線の曲
線は現在のウィンドウ、破線の曲線(左側)は過去のウ
ィンドウ、破線の曲線(右側)は未来のウィンドウをそ
れぞれ示す。
【0029】図4より判るように、直交変換に使用され
るウィンドウは時間的に隣接するブロックとの間で重複
する部分があり、この実施の形態では、隣接するブロッ
クの中心まで重複する形状を採用しているため、隣接す
るブロックの直交変換サイズによりウィンドウの形状が
変化する。
【0030】以上の説明から明らかな様に、直交変換に
使用するウィンドウの形状は時間的に連続する3ブロッ
ク分の直交変換サイズが確定した後、決定される。従っ
て、入力端子301、302、303から入力される信
号のブロックと、出力端子316、317から出力され
る信号のブロックとは、この実施の形態において1ブロ
ック分の差異を生じている。
【0031】又、図3におけるパワー算出回路305、
306及びパワー比較回路309を省略しても図1にお
けるブロックサイズ決定回路109、110、111を
構成することは可能である。更に、ウィンドウの形状を
直交変換ブロックの取り得る時間的に最小のブロックサ
イズに固定することによってその種類を1種類とし、図
3における遅延回路312、313、314及びブロッ
クサイズ修正回路311ならびにウィンドウ形状決定回
路315を省略して構成することも可能である。特に、
処理時間の遅延を好まない応用例においては上述の省略
により遅延の少ない構成となり、有効に作用する。
【0032】再び図1に戻って説明する。各MDCT回
路103、104、105によってMDCT処理されて
得られた周波数軸上のスペクトルデータ又はMDCT係
数データ(時間と周波数に関する2次元ブロック内の信
号成分)は、低域はいわゆる臨界帯域(クリティカルバ
ンド)毎にまとめられ、中高域はブロックフローティン
グの有効性を考慮して、臨界帯域幅を細分化して適応ビ
ット割当符号化回路(適応ビット割当符号化手段)10
6、107、108及びビット割り当て算出回路(ビッ
ト割り当て算出手段)118に供給される。
【0033】このクリテイカルバンドとは、人間の聴覚
特性を考慮して分割された周波数帯域であり、ある純音
の周波数近傍の同じ強さの狭帯域バンドノイズによって
純音がマスクされるときのそのノイズの持つ帯域のこと
である。この臨界帯域(クリティカルバンド)は、高域
ほど帯域幅が広くなっており、上述の0〜22kHzの
全周波数帯域は例えば25のクリティカルバンドに分割
されている。
【0034】ビット割当算出回路118は、上述のブロ
ックサイズ情報及びスペクトルデータ又はMDCT係数
データに基づき、いわゆるマスキング効果等を考慮し
て、上述の臨界帯域及びブロックフローティングを考慮
した各分割帯域毎の、マスキング量、及び、同分割帯域
毎のエネルギーあるいはピーク値等を算出し、その結果
に基づき、各帯域毎に割当ビット数を求め、適応ビット
割当符号化回路106、107、108へ供給してい
る。これらの適応ビット割当符号化回路106、10
7、108では、上述のブロックサイズ情報、臨界帯域
及びブロックフローティングを考慮した各分割帯域毎に
割り当てられたビット数に応じて、各スペクトルデータ
又はMDCT係数データを再量子化(正規化して量子
化)するようにしている。このようにして符号化された
データは、出力端子112、114、116を介して取
り出される。以下説明の便宜上、ビット割当の単位とな
る、上述の臨界帯域及びブロックフローティングを考慮
した各分割帯域を、単位ブロックと称することにする。
【0035】次に、上述の図1におけるビット割り当て
算出回路118で行われるビット割当の具体的な手段に
ついて、図5を参照して説明する。図5は上述の図1に
おけるビット割り当て算出回路118の一具体例である
ビット配分演算手段(ビット配分算出手段)の概略構成
を示すブロック回路図である。この図5において、入力
端子601には、上述の図1におけるMDCT回路10
3、104、105からの周波数軸上のスペクトルデー
タ又はMDCT係数、及び、上述の図1におけるブロッ
ク決定回路109、110、111からのブロックサイ
ズ情報が供給されている。以後、図5で示された、上述
の図1におけるビット割り当て算出回路118におい
て、上述のブロックサイズ情報に適応した、定数、重み
付け関数等を用いて処理していく。
【0036】図5において、入力端子601より入力し
た周波数軸上のスペクトルデータ又はMDCT係数は、
帯域毎エネルギー算出回路(帯域毎エネルギー算出手
段)602に供給されて、単位ブロック毎のエネルギー
が、例えば単位ブロック内での各振幅値の総和を計算す
ること等により求められる。この各バンド毎のエネルギ
ーの代わりに、振幅値のピーク値、平均値等が用いられ
ることもある。このエネルギー算出回路602からの出
力として、例えば各バンドの総和値のスペクトルを図6
にSBとして示している。但し、この図6では、図示を
簡略化するため、単位ブロックによる分割数を12ブロ
ック(B1 〜B12)で表現している。尚、図6の破線
は、各バンドの総和値のスペクトルSBが他の部分に及
ぼす影響を示し、コンボリューションの重み付けに対応
する。
【0037】又、エネルギー算出回路602において
は、単位ブロックのブロックフローティングの状態を示
す、スケールファクター(正規化データ)(情報圧縮パ
ラメータ)の値についても決定するものとする。具体的
には、例えばあらかじめスケールファクタ値の候補とし
て幾つかの正の値を用意し、その中から単位ブロック内
のスペクトルデータ又はMDCT係数の絶対値の最大値
以上の値をとる中で、最小のものを単位ブロックのスケ
ールファクタ値として採用する。スケールファクタ値に
ついては、実際の値と対応した形で、数ビットを用い
て、番号付けを行い、その番号をROM等(図示せず)
により記憶させておけばよい。又、ある単位ブロックに
おいて上述の方法で決定されたスケールファクタ値は、
決定された値に対応する上述のビットを用いて付けられ
た番号を単位ブロックのスケールファクタを示すサブ情
報として使用する。
【0038】次に、上述のエネルギー算出回路602で
求められた上述のスペクトルSBのいわゆるマスキング
における影響を考慮するために、そのスペクトルSBに
所定の重み付け関数を掛けて加算するような畳込み(コ
ンボリユーション)処理を施す。このため、上述の帯域
毎のエネルギー算出回路602の出力、即ち、そのスペ
クトルSBの各値は、畳込みフィルタ回路(畳込みフィ
ルタ手段)603に供給される。その畳込みフィルタ回
路603は、例えば、入力データを順次遅延させる複数
の遅延素子と、これら遅延素子からの出力にフィルタ係
数(重み付け関数)を乗算する複数の乗算器と、各乗算
器出力の総和をとる総和加算器とから構成されるもので
ある。この畳込み処理により、図6中点線で示す部分の
総和が得られる。
【0039】次に、上述の畳込みフィルタ回路603の
出力は引算器(合成器)(合成手段)(引算手段)60
4に供給される。この引算器604は、上述の畳込んだ
領域での後述する許容可能なノイズレベルに対応するレ
ベルαを求めるものである。なお、許容可能なノイズレ
ベル(量子化係数)に対応するレベルαは、後述するよ
うに、逆コンボリユーション処理を行うことによって、
クリテイカルバンドの各バンド毎の許容ノイズレベル
(量子化係数)となるようなレベルである。ここで、上
述の引算器604には、上述のレベルαを求めるための
許容関数(マスキングレベルを表現する関数)が供給さ
れる。この許容関数を増減させることで上述のレベルα
の制御を行っている。許容関数は、次に説明するような
(n−ai)関数発生回路{(n−ai)関数発生手
段}605から供給されているものである。
【0040】即ち、許容ノイズレベルに対応するレベル
αは、クリテイカルバンドのバンドの低域から順に与え
られる番号をiとすると、次の数1の式で求めることが
できる。
【0041】
【数1】α=S−(n−ai)
【0042】この数1の式において、n、aは定数で、
a>0、Sは畳込み処理されたバークスペクトル(Bark
Spectrum) の強度であり、数1の式中(n−ai)が許
容関数となる。一例としてn=38,a=1を用いるこ
とができる。尚、バークは、一般にクリティカルバンド
の単位を意味する。バークスペクトルは、1つのクリテ
ィカルバンドに対し、1つのスペクトルを代表させるこ
とを意味する。
【0043】このようにして、上述のレベルαが求めら
れ、このデータは割算器(割算手段)606に供給され
る。割算器606では、上述の畳込みされた領域での上
述のレベルαを逆コンボリユーションするためのもので
ある。従って、この逆コンボリユーション処理を行うこ
とにより、上述のレベルαからマスキングスペクトルが
得られるようになる。即ち、このマスキングスペクトル
が許容ノイズスペクトルとなる。なお、上述の逆コンボ
リユーション処理は、複雑な演算を必要とするが、この
実施の形態では簡略化した割算器606を用いて逆コン
ボリユーションを行っている。
【0044】次に、上述のマスキングスペクトルは、合
成回路(合成手段)607を介して減算器(減算手段)
608に供給される。ここで、減算器608には、上述
の帯域毎のエネルギー算出回路602からの出力、即
ち、前述したスペクトルSBが、遅延回路(遅延手段)
609を介して供給されている。従って、この減算器6
08で上述のマスキングスペクトルとスペクトルSBと
の減算演算が行われることで、図7に示すように、上述
のスペクトルSBは、このマスキングスペクトルMSの
レベルで示すレベル以下がマスキングされることにな
る。
【0045】ところで、上述した合成回路607での合
成の際には、最小可聴カーブ発生回路(最小可聴カーブ
発生手段)612から供給される図8に示すような人間
の聴覚特性であるいわゆる最小可聴カーブRCを示すデ
ータと、上述のマスキングスペクトルMSとを合成する
ことができる。この最小可聴カーブにおいて、雑音絶対
レベルがこの最小可聴カーブ以下ならばその雑音は聞こ
えないことになる。この最小可聴カーブは、コーデイン
グが同じであっても例えば再生時の再生ボリユームの違
いで異なるものとなるが、現実的なディジタルシステム
では、例えば16ビツトダイナミツクレンジへの音楽の
入り方にはさほど違いがないので、例えば4kHz付近
の最も耳に聞こえやすい周波数帯域の量子化雑音が聞こ
えないとすれば、他の周波数帯域ではこの最小可聴カー
ブのレベル以下の量子化雑音は聞こえないと考えられ
る。従って、このように例えばシステムの持つワードレ
ングスの4kHz付近の雑音が聞こえない使い方をする
と仮定し、この最小可聴カーブRCとマスキングスペク
トルMSとを共に合成することで許容ノイズレベルを得
るようにすると、この場合の許容ノイズレベルは、図8
中の斜線で示す部分までとすることができるようにな
る。なお、この実施の形態では、上述の最小可聴カーブ
の4kHzのレベルを、例えば20ビツト相当の最低レ
ベルに合わせている。又、この図8は、信号スペクトル
SSも同時に示している。
【0046】この後、許容雑音補正回路(許容雑音補正
手段)610では、補正情報出力回路613から供給さ
れる例えば等ラウドネスカーブの情報に基づいて、上述
の減算器608からの出力における許容雑音レベルを補
正している。ここで、等ラウドネスカーブとは、人間の
聴覚特性に関する特性曲線であり、例えば1kHzの純
音と同じ大きさに聞こえる各周波数での音の音圧を求め
て曲線で結んだもので、ラウドネスの等感度曲線とも呼
ばれる。又、この等ラウドネス曲線は、図8に示した最
小可聴カーブRCと略同じ曲線を描くものである。この
等ラウドネス曲線においては、例えば4kHz付近では
1kHzのところより音圧が8〜10dB下がっても1
kHzと同じ大きさに聞こえ、逆に、50Hz付近では
1kHzでの音圧よりも約15dB高くないと同じ大き
さに聞こえない。このため、上述の最小可聴カーブのレ
ベルを越えた雑音(許容ノイズレベル)は、その等ラウ
ドネス曲線に応じたカーブで与えられる周波数特性を持
つようにするのが良いことがわかる。このようなことか
ら、上述の等ラウドネス曲線を考慮して上述の許容ノイ
ズレベルを補正することは、人間の聴覚特性に適合して
いることが分かる。
【0047】ここで、補正情報出力回路613として、
上述の図1における適応ビット割当符号化回路106、
107、108での量子化の際の出力情報量(データ
量)の検出出力と、最終符号化データのビツトレート目
標値との間の誤差の情報に基づいて、上述の許容ノイズ
レベルを補正するようにしてもよい。これは、全てのビ
ツト割当単位ブロツクに対して予め一時的な適応ビツト
割当を行って得られた総ビツト数が、最終的な符号化出
力データのビツトレートによって定まる一定のビツト数
(目標値)に対して誤差を持つことがあり、その誤差分
を0とするように再度ビツト割当をするものである。即
ち、目標値よりも総割当ビツト数が少ないときには、差
のビツト数を各単位ブロツクに割り振って付加するよう
にし、目標値よりも総割当ビツト数が多いときには、差
のビツト数を各単位ブロツクに割り振って削るようにす
るわけである。
【0048】このようなことを行うため、上述の総割当
ビツト数の上述の目標値からの誤差を検出し、この誤差
データに応じて補正情報出力回路613が各割当ビツト
数を補正するための補正データを出力する。ここで、上
述の誤差データがビツト数不足を示す場合は、上述の単
位ブロック当たり多くのビツト数が使われることで上述
のデータ量が上述の目標値よりも多くなっている場合を
考えることができる。又、上述の誤差データが、ビツト
数余りを示すデータとなる場合は、上述の単位ブロツク
当たり少ないビツト数で済み、上述のデータ量が上述の
目標値よりも少なくなっている場合を考えることができ
る。
【0049】従って、上述の補正情報出力回路613か
らは、この誤差データに応じて、上述の減算器608か
らの出力における許容ノイズレベル(量子化係数)を、
例えば上述の等ラウドネス曲線の情報データに基づいて
補正させるための上述の補正値のデータが出力されるよ
うになる。上述のような補正値が、上述の許容雑音補正
回路610に供給されることで、上述の減算器608か
らの許容ノイズレベルが補正されるようになる。以上説
明を行った上述の許容雑音補正回路610までの処理を
行うことによって、メイン情報として直交変換出力スペ
クトルをサブ情報により処理したデ−タと、サブ情報と
してブロックフロ−ティングの状態を示すスケ−ルファ
クタ−及び語長を示すワ−ドレングスが得られる。
【0050】ここで、上述の許容雑音補正回路610ま
での処理を行うことによって、メイン情報として得られ
る直交変換出力スペクトルをサブ情報により処理したデ
−タと、サブ情報として得られるブロックフロ−ティン
グの状態を示すスケ−ルファクタ−及び語長を示すワ−
ドレングスによる符号化の具体例を図9を用いて説明す
る。図9は、ビット割当が3ビットとなった場合の単位
ブロックの様子を示した例である。縦軸は中心を0とし
たスペクトルデータ又はMDCT係数の大きさを示し、
横軸は周波数を示している。この例では単位ブロック内
にはa、b、c、d、e、f、g、hで示された、8本
のスペクトルデータ又はMDCT係数が存在しており、
それぞれ0から正方向又は負方向に大きさを持ってい
る。上述した通りブロックフロ−ティングの状態を示す
スケ−ルファクタ−はあらかじめ幾つかの大きさで正の
値を用意し、その中から単位ブロック内のスペクトルデ
ータ又はMDCT係数の絶対値の最大値以上の値を取る
中で最小のものを採用し、単位ブロックのスケールファ
クターとする。
【0051】図9では、絶対値の最大値を示すスペクト
ルaにより、スケールファクター値が選択される。この
スケールファクターとビット割り当ての大きさにより、
単位ブロック内の量子化幅が決定される。図9の例では
ビット割当が3ビットの場合を示しているが、本来3ビ
ットで符号化(量子化)する場合8値を表現することが
可能だが、ここでは0を中心に正方向と負方向に等分割
の量子化幅を3値づつとり、0とあわせて7値の量子化
値をとり、3ビットで表現可能なもう一つの符号は未使
用としている。ここで、単位ブロック内のスケールファ
クター値とビット割当値より、量子化値が決定され、単
位ブロック内のスペクトルデータ又はMDCT係数は、
最も近い量子化値に量子化される。図9における黒丸の
部分は単位ブロック内のそれぞれのスペクトルデータ又
はMDCT係数が量子化された値を示したものである。
即ち、図9は、再量子化(正規化して量子化)の一例を
示したものである。
【0052】一般に、図9で示したような方法で、0を
中心として正方向と負方向に等分割の量子化幅を持つよ
うな形で量子化を行う場合の量子化幅をQVとすると、
ある単位ブロックの量子化幅QVは、同単位ブロックの
スケールファクターの値をSF、ビット割当数をNbと
したときに、以下の数2の式によって求めることが出来
る。
【0053】
【数2】QV=SF/(2(Nb-1)−1) 但し、Nb≧2
【0054】ところで、上述の様な手順を踏んで再量子
化を行う場合、ある単位ブロック内のスペクトル又はM
DCT係数の絶対値の最大値が、あらかじめ用意された
スケールファクターの中で最小のものより小さい場合
は、単位ブロックのスケールファクター値はあらかじめ
用意されたスケールファクターの中で最小のものが採用
されることとなる。このようにあらかじめ用意されたス
ケールファクターの中で最小のものを採用した単位ブロ
ックについては、単位ブロック内のスペクトル又はMD
CT係数により、単位ブロック内のスペクトル又はMD
CT係数のうち少なくとも一つが0以外の値に量子化さ
れるために最低限必要なビット数が存在する。
【0055】言い換えれば、あらかじめ用意されたスケ
ールファクターの中で最小のものを採用した単位ブロッ
クについては、2ビット以上のビット割当がされていて
も、そのビット割り当て数が上述の最低限必要なビット
数より少ないビット割り当ての場合、ビット割当がされ
ているにも関わらず、単位ブロック内のスペクトル又は
MDCT係数がすべて0に量子化されてしまう。このよ
うな場合、ビット割り当てを0にすることが可能とな
り、それによりスペクトルデータ又はMDCT係数の符
号化に使用していたビットを省略し、より効率的な配分
を行うことが可能となる。図5における符号化補正回路
614では、このような場合に、より効率的な形で符号
化するための補正を行うものである。
【0056】以下に、図5における符号化補正回路61
4における符号化の補正について、図10を用いて説明
する。図10は図9と同様にある単位ブロックの再量子
化の様子を示しており、縦方向はスペクトル又はMDC
T係数の大きさを示し、横方向は周波数を示すものと
し、単位ブロック内には8本のスペクトル又はMDCT
係数が存在している。この例では、単位ブロック内のス
ペクトル又はMDCT係数の絶対値の最大値が、あらか
じめ用意されたスケールファクターの中で最小のものよ
り小さく、この単位ブロックのスケールファクター値は
あらかじめ用意されたスケールファクターの中で最小の
ものが採用されており、ビット割り当ては2ビットで、
図10に示した通り、0と、正方向と負方向に1値づ
つ、計3値の量子化値を持つものとする。しかし2ビッ
ト割り当ての場合図10のように単位ブロック内のスペ
クトル又はMDCT係数の絶対値の最大値が、同図10
にの点線で示した、量子化幅の半分の値より小さい場合
は、単位ブロック内の全てのスペクトル又はMDCT係
数は、0に量子化される。つまり、a〜hの8本のスペ
クトルが全て「00」で符号化され、少なくともスペク
トルの記録に16ビットを必要とするが、量子化値がす
べて0となる。
【0057】この場合サブ情報等により、単位ブロック
については記録せず、即ち、ビット割当を0ビットと変
更することにより、単位ブロック内のスペクトル又はM
DCT係数の値は全て0とみなす事が可能となるので、
上述の2ビット割り当ての場合にスペクトル又はMDC
T係数の量子化値「00」に使用していた16ビット分
を使わずにまったく同様の符号化を行うことが可能とな
る。即ち、ある単位ブロック内で2ビット以上のビット
割当があるにも関わらずスペクトル又はMDCT係数の
量子化値がすべて0となる様な場合、単位ブロックのビ
ット割当を0とすることにより、スペクトル又はMDC
T係数の符号化に使用していたビットを省略し、まった
く同様の符号化を行うことが可能である。
【0058】図10に示した様な、2ビット割り当てで
ない場合にも、一般にあらかじめ用意されたスケールフ
ァクターの中で最小のものがスケールファクター値とし
て採用された単位ブロックについて、単位ブロック内の
スペクトル又はMDCT係数の絶対値の最大値をSPm
axとして、上述の数2の式により求められる単位ブロ
ックの量子化幅QVをもちいて、次に示す数3の式の条
件を満たす単位ブロック内のスペクトル又はMDCT係
数の量子化値はすべて0となる。又、逆に数3の式を満
たさないようなQVを上述の数2の式のNbより求めら
れるので、これにより、単位ブロック内のスペクトル又
はMDCT係数のうち少なくとも一つが0以外の値に量
子化されるために最低限必要なビット数を求めることが
できる。
【0059】
【数3】SPmax<QV/2
【0060】この実施の形態においては、図5における
符号化補正回路614では、全ての単位ブロックの中か
ら上述の数3の式を満たすような単位ブロックを検出
し、単位ブロックのサブ情報で、ビット割当値を0と変
更し、少なくとも単位ブロック内のスペクトル又はMD
CT係数の符号化に使用していたビットの省略を行って
いる。又、符号化のフォーマットにもよるが、例えば実
質的なビット割当量(情報圧縮パラメータ)を示すサブ
情報でビット割当を0とする方法以外に、単位ブロック
の有効性、つまり単位ブロックを記録するかしないかを
示すサブ情報がある場合、その単位ブロックの有効性を
示すサブ情報により単位ブッロクの符号化を行わない事
を示せば、処理ブロックのサブ情報であるスケールファ
クタ及びビット割当に使用しいていたサブ情報のビット
の省略も可能となるので、このような場合についても、
符号化補正回路614により、適応した形にサブ情報を
変更し、ビットの省略を行う。
【0061】上述したような方法により、単位ブロック
内のスペクトル又はMDCT係数の符号化に使用してい
たビットや、スケールファクタ、ビット割当等のサブ情
報に使用していたビットの省略が行えた場合は、それら
の省略したビット量に応じて、省略を行った単位ブロッ
ク以外の単位ブロックのスペクトル又はMDCT係数の
符号化に使用する事が可能となる。この場合、上述の方
法で省略が行えたビットを、スペクトル又はMDCT係
数の符号化のために新たに使用した単位ブロックについ
ては、ビット割当が増加することになるので、量子化の
精度が向上することになる。
【0062】又、上述のビットの省略が行えた単位ブロ
ックが複数存在した場合には、ある省略可能な単位ブロ
ックのビットは省略を行い、その省略されたビットを他
の省略可能な単位ブロックのスペクトル又はMDCT係
数の符号化に使用することによって、0以外の値に量子
化されるスペクトル又はMDCT係数が存在する、有効
な単位ブロックとすることも可能である。このような形
で、図5における符号化補正回路614では、上述のビ
ット省略を行った場合、省略を行えたビット量により、
すべての単位ブロックの状態を検索した上で、最も効果
的と思われる単位ブロックについて配分を行うように
し、省略したビットが再配分出来ない量になるまで、こ
の操作を繰り返す。このとき、符号化補正回路614で
は、あらかじめ用意されたスケールファクターの中で最
小のものをスケールファクター値として採用した単位ブ
ロックについては、数2、3の式の条件を使用すること
により、単位ブロック内のスペクトル又はMDCT係数
のうち少なくとも一つが0以外の値に量子化される有効
な符号化を行うためには、最低何ビット必要であるかを
算出し、無駄な配分を避ける様にする。
【0063】このようにして、符号化補正回路614に
よる補正を行うことにより、より効率の良い符号化を行
い、量子化ノイズを低減させることにより、音楽データ
の音質向上や静特性の向上を計ることが可能となる、
又、ここでは、図5のビット配分演算手段の最終段階で
符号化補正回路614による補正を行う例を示したが、
数2、3の式の条件を使用することにより、あらかじめ
用意されたスケールファクターの中で最小のものをスケ
ールファクター値として採用した単位ブロックについて
は、フォーマット上とりうる全てのビット割当に対応し
た、単位ブロック内のスペクトル又はMDCT係数のう
ち少なくとも一つが0以外の値に量子化される有効な符
号化を行うための、スペクトル又はMDCT係数の条件
を、あらかじめ算出しておくことが可能となる。このた
め、この算出量をROM等に記憶しておき、図5におけ
るビット配分演算手段で符号化補正回路614より以前
の段階で、上述の算出量を参照して無駄の無いビット配
分を行っていくことも可能である。
【0064】一般に、このような符号化における正規化
及び量子化の方法は様々なフォーマットがあるが、それ
ぞれのフォーマットに基づいて、信号成分の少なくとも
一つが0以外の値に量子化されるためには、最低限何ビ
ット必要であるかを算出し、これを考慮することによ
り、上述した説明と同様に、より効率の良い符号化が行
う事が可能となるのは明白である。
【0065】以上説明したように、図1におけるビット
割当算出回路118では、図5に示したビット配分演算
手段により、メイン情報として直交変換出力スペクトル
をサブ情報により処理したデ−タと、サブ情報としてブ
ロックフロ−ティングの状態を示すスケ−ルファクタ−
及び語長を示すワ−ドレングスが得られ、これを基に、
図1における、適応ビット割当符号化回路106、10
7、108において、実際に再量子化を行い、符号化フ
ォーマットに則した形で符号化する。
【0066】図11を参照して、上述した図1で示され
たエンコーダにより高能率符号化された信号のデコーダ
について説明する。各帯域の量子化されたMDCT係数
(時間と周波数に関する2次元ブロック)、即ち、図1
における出力端子112、114、116の出力信号と
等価のデータは、図11おける入力端子707に供給さ
れ、使用されたブロックサイズ情報(処理ブロックの長
さ)(情報圧縮パラメータ)、即ち、図1における出力
端子113、115、117の出力信号と等価のデータ
は、図11における入力端子708に供給される。適応
ビット割当復号化回路(適応ビット割当復号化手段)7
06では適応ビット割当情報を用いてビット割当を解除
する。次に逆直交変換(IMDCT)回路(逆直交変換
手段)703、704、705では周波数軸上の信号が
時間軸上の信号に変換される。これらの部分帯域の時間
軸上信号は、図11における帯域合成フィルタ(IQM
F)回路(帯域合成手段)702、701により、全帯
域信号に復号化される。
【0067】次に、図12〜図15を参照して、本発明
のディジタル信号記録装置(方法)、ディジタル信号再
生装置(方法)、ディジタル信号送信装置(方法)及び
ディジタル信号受信装置(方法)の実施の形態を説明す
る。図12〜図13において、ENCは図1のエンコー
ダを示し、Tinはその入力端子100を示し、DECは
図11のデコーダを示し、Tout はその出力端子700
を示す。
【0068】図12の記録装置では、入力端子Tinから
の入力ディジタル信号をエンコーダENCに供給してエ
ンコードし、そのエンコーダENCの出力、即ち、図1
のエンコーダの出力端子112、114、116及び1
13、115、117よりの出力信号を、変調手段MO
Dに供給して、多重化した後所定の変調をするか、各出
力信号をそれぞれ変調した後、多重化又は再変調する。
変調手段MODよりの被変調信号を記録手段(磁気ヘッ
ド、光学ヘッド等)によって、記録媒体Mに記録する。
【0069】図13の再生装置では、再生手段(磁気ヘ
ッド、光学ヘッド等)Pによって、図12の記録媒体M
の記録信号を再生し、その再生信号を復調手段DEMに
よって、変調手段MODによる変調に応じた復調を行
う。復調手段DEMよりの復調出力、即ち、図1のエン
コーダの出力端子112、114、116よりの出力に
対応した信号を図2のデコーダの入力端子707に供給
すると共に、図1のエンコーダの出力端子113、11
5、117よりの出力に対応した信号を図2の入力70
8に供給してデコードして、出力端子Tout に、入力デ
ィジタル信号に対応した出力ディジタル信号が出力され
る。
【0070】図14の送信装置では、入力端子Tinから
の入力ディジタル信号をエンコーダENCに供給してエ
ンコードし、そのエンコーダENCの出力、即ち、図1
のエンコーダの出力端子112、114、116及び1
13、115、117よりの出力信号を、変調手段MO
Dに供給して、多重化した後所定の変調をするか、各出
力信号をそれぞれ変調した後、多重化又は再変調する。
変調手段MODよりの被変調信号を送信手段TXに供給
して、周波数変換、増幅等を行って送信信号を作り、そ
の送信信号を送信手段TXの一部である送信アンテナA
NT−Tによって送信する。
【0071】図15の再生装置では、受信手段RXの一
部である受信アンテナANT−Rによって、図15の送
信アンテナANT−Tからの送信信号を受信すると共
に、その受信信号を受信手段RXによって、増幅、逆周
波数変換等を行う。受信手段RXよりの受信信号を復調
手段DEMによって、変調手段MODによる変調に応じ
た復調を行う。復調手段DEMよりの復調出力、即ち、
図1のエンコーダの出力端子112、114、116よ
りの出力に対応した信号を図2のデコーダの入力端子7
07に供給すると共に、図1のエンコーダの出力端子1
13、115、117よりの出力に対応した信号を図2
の入力708に供給してデコードして、出力端子Tout
に、入力ディジタル信号に対応した出力ディジタル信号
が出力される。
【0072】本発明は、上述の実施の形態に限定される
ものではなく、種々の変形、変更が可能である。エンコ
ーダ及びデコーダは別体でも一体でも良い。記録装置及
び再生装置は別体でも一体でも良い。記録媒体は磁気テ
ープ、磁気ディスク、光磁気ディスク等が可能である。
又、記録媒体の代わりに、ICメモリ、メモリカード等
の記憶手段であっても良い。送信装置及び受信装置間の
伝送路は、無線伝送路{電波、光(赤外線等)等}でも
有線伝送路(導線、光ケーブル等)でも良い。例えば、
入力ディジタル信号としては、ディジタルオーディオ信
号(オーディオ信号は、人の話声、歌声、楽器の音等の
各種の音の信号が可能である)、ディジタルビデオ信号
等が可能である。本発明は、ディジタル信号記録再生方
法(又は装置)、ディジタル信号送受信方法(又は装
置)、ディジタル信号受信方法(又は装置)等に適用す
ることができる。
【0073】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、入力ディジタ
ル信号を複数の周波数帯域成分に分割して、時間と周波
数に関する複数の2次元ブロック内の信号成分を得、時
間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック
内の信号成分を基に正規化を行って正規化データを得、
時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元ブロッ
ク内の信号成分の特徴を表す量子化係数を求め、該量子
化係数を基にビット配分量を決定し、時間と周波数に関
する2次元ブロック毎に正規化データとビット配分量と
によりブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮する
と共に、時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報
圧縮パラメーターを得るようにしたディジタル信号処理
方法、ディジタル信号処理装置、ディスク信号記録方
法、ディジタル信号記録装置、記録媒体、ディジタル信
号送信方法、又は、ディジタル信号送信装置において、
時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化デー
タとブロック内信号成分により、ブロック内信号成分の
少なくとも一つを0以外の値に量子化するための最低ビ
ット割り当てを算出し、その算出結果をも考慮してビッ
ト配分量の決定を行うようにしたので、余分なビットを
使用することを防止し、より効率の良い符号化を実現し
得、静特性や信号品質の向上を図ることができ、記録媒
体における記録容量や伝送路における伝送容量の有効利
用を行うことのできるものを得ることができる。
【0074】又、上述せる本発明によれば、入力ディジ
タル信号を複数の周波数帯域成分に分割して、時間と周
波数に関する複数の2次元ブロック内の信号成分を得、
時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元ブロッ
ク内の信号成分を基に正規化を行って正規化データを
得、時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元ブ
ロック内の信号成分の特徴を表す量子化係数を求め、該
量子化係数を基にビット配分量を決定し、時間と周波数
に関する2次元ブロック毎に正規化データとビット配分
量とによりブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮
すると共に、時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
情報圧縮パラメーターを得るようにしたディジタル信号
処理方法、ディジタル信号処理装置、ディスク信号記録
方法、ディジタル信号記録装置、記録媒体、ディジタル
信号送信方法、又は、ディジタル信号送信装置におい
て、正規化データとビット割り当て量に対応した、ブロ
ック内の信号成分の少なくとも一つが0以外の値に量子
化されるための信号成分の条件を、メモリに記憶してお
き、そのメモリに記憶されている上記信号成分の条件を
も考慮して上記ビット配分量の決定を行うようにしたの
で、余分なビットを使用することを防止し、より効率の
良い符号化を実現し得、静特性や信号品質の向上を図る
ことができ、記録媒体における記録容量や伝送路におけ
る伝送容量の有効利用を行うことのできるものを得るこ
とができる。
【0075】更に、上述せる本発明によれば、入力ディ
ジタル信号を複数の周波数帯域成分に分割して、時間と
周波数に関する複数の2次元ブロック内の信号成分を
得、時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元ブ
ロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化データ
を得、時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次元
ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係数を求め、
該量子化係数を基にビット配分量を決定し、時間と周波
数に関する2次元ブロック毎に正規化データとビット配
分量とによりブロック内の信号成分を量子化して情報圧
縮すると共に、時間と周波数に関する2次元ブロック毎
の情報圧縮パラメーターを得るようにしたディジタル信
号処理方法、ディジタル信号処理装置、ディスク信号記
録方法、ディジタル信号記録装置、記録媒体、ディジタ
ル信号送信方法、又は、ディジタル信号送信装置におい
て、既にビット配分が行われた2次元ブロックについ
て、ビット割当が0以外でありながらすべての信号成分
の量子化値が0となる2次元ブロックを検出し、該2次
元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメーターを変
更し、ビットの再配分を行うようにしたので、余分なビ
ットを使用することを防止し、より効率の良い符号化を
実現し得、静特性や信号品質の向上を図ることができ、
記録媒体における記録容量や伝送路における伝送容量の
有効利用を行うことのできるものを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のビツトレート圧縮符号化
に使用可能な高能率圧縮符号化エンコ−ダの一具体例を
示すブロツク回路図である。
【図2】ビット圧縮の際の直交変換ブロックの構造を表
す図である。
【図3】直交変換ブロックサイズを決定する回路の構成
例を示すブロック線図である。
【図4】時間的に隣接する直交変換ブロックの時間的長
さの変化と直交変換時に用いるウィンドウ形状の関係を
示す図である。
【図5】ビット配分演算機能の例を示すブロック線図で
ある。
【図6】各臨界帯域及びブロックフロ−ティングを考慮
して分割された帯域のスペクトルを示す図である。
【図7】マスキングスペクトルを示す図である。
【図8】最小可聴カーブ、マスキングスペクトルを合成
した図である。
【図9】ビット割り当て単位ブロックにおける信号成分
の量子化の例を示す図である。
【図10】ビット割り当て単位ブロックにおいて、信号
成分が全て0に量子化される例を示す図である。
【図11】上述の実施例のビツトレート圧縮符号化信号
のデコ−ダの一具体例を示すブロック線図である。
【図12】本発明の実施の形態の記録装置を示すブロッ
ク線図である。
【図13】本発明の実施の形態の再生装置を示すブロッ
ク線図である。
【図14】本発明の実施の形態の送信装置を示すブロッ
ク線図である。
【図15】本発明の実施の形態の受信装置を示すブロッ
ク線図である。
【符号の説明】
101、102 帯域分割フィルタ、103、104、
105 直交変換回路(MDCT)、109、110、
111 ブロック決定回路、118 ビット割り当て算
出回路、106、107、108 適応ビット割当符号
化回路、304、305、306 パワー算出回路、3
07 メモリ、308 変化分抽出回路、309 パワ
ー比較回路、310 ブロックサイズ1次決定回路、3
11 ブロックサイズ修正回路、312、313、31
4 遅延回路、315 ウィンドウ形状決定回路、60
2 帯域毎エネルギー算出器、603 畳込みフィル
タ、604 加算器、605 関数発生器、606 割
り算器、607 合成器、608 減算器、609 遅
延回路、610 許容雑音補正器、612 最小可聴カ
ーブ発生器、613・・・・・・・・・・補正情報出力
器、614 符号化補正器、701、702 帯域合成
フィルタ(IQMF)、703、704、705 逆直
交変換回路(IMDCT)、706 適応ビット割当復
号化回路、ENC エンコーダ、MOD 変調手段、R
EC 記録手段、P 再生手段、DEM復調手段、DE
C デコーダ、TX 送信手段、RX 受信手段

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元ブ
    ロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する2
    次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正
    規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に関
    する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の
    特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内信号成分を量子化して情報圧縮すると共に、上
    記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パ
    ラメーターを得るようにしたディジタル信号処理方法に
    おいて、 上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化
    データとブロック内信号成分により、ブロック内信号成
    分の少なくとも一つを0以外の値に量子化するための最
    低ビット割り当てを算出し、該算出結果をも考慮して上
    記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするディジタ
    ル信号処理方法。
  2. 【請求項2】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元ブ
    ロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する2
    次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正
    規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に関
    する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の
    特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内信号成分を量子化して情報圧縮すると共に、上
    記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パ
    ラメーターを得るようにしたディジタル信号処理方法に
    おいて、 正規化データとビット割り当て量に対応した、ブロック
    内の信号成分の少なくとも一つが0以外の値に量子化さ
    れるための信号成分の条件を、メモリに記憶しておき、
    該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするデ
    ィジタル信号処理方法。
  3. 【請求項3】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元ブ
    ロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する2
    次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正
    規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に関
    する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の
    特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内の信号成分を量子化して情報圧縮すると共に、
    上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮
    パラメーターを得るようにしたディジタル信号処理方法
    において、 既にビット配分が行われた2次元ブロックについて、ビ
    ット割当が0以外でありながらすべての信号成分の量子
    化値が0となる2次元ブロックを検出し、該2次元ブロ
    ックのビット割当又は情報圧縮パラメーターを変更し、
    ビットの再配分を行うことを特徴とするディジタル信号
    処理方法。
  4. 【請求項4】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元ブ
    ロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する2
    次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正
    規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に関
    する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の
    特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内の信号成分を量子化して情報圧縮すると共に、
    上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮
    パラメーターを得、上記情報圧縮された時間と周波数に
    関する複数の2次元ブロック内の信号成分を、上記時間
    と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメー
    ターを用いて復号するようにしたディジタル信号処理方
    法において、 上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化
    データとブロック内信号成分により、ブロック内信号成
    分の少なくとも一つを0以外の値に量子化するための最
    低ビット割り当てを算出し、該算出結果をも考慮して上
    記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするディジタ
    ル信号処理方法。
  5. 【請求項5】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元ブ
    ロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する2
    次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正
    規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に関
    する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の
    特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内の信号成分を量子化して情報圧縮すると共に、
    上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮
    パラメーターを得、上記情報圧縮された時間と周波数に
    関する複数の2次元ブロック内の信号成分を、上記時間
    と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメー
    ターを用いて復号するようにしたディジタル信号処理方
    法において、 正規化データとビット割り当て量に対応した、ブロック
    内の信号成分の少なくとも一つが0以外の値に量子化さ
    れるための信号成分の条件を、メモリに記憶しておき、
    該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするデ
    ィジタル信号処理方法。
  6. 【請求項6】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元ブ
    ロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する2
    次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に正
    規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に関
    する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分の
    特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内の信号成分を量子化して情報圧縮すると共に、
    上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮
    パラメーターを得、上記情報圧縮された時間と周波数に
    関する複数の2次元ブロック内の信号成分を、上記時間
    と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメー
    ターを用いて復号するようにしたディジタル信号処理方
    法において、 既にビット配分が行われた2次元ブロックについて、ビ
    ット割当が0以外でありながらすべての信号成分の量子
    化値が0となる2次元ブロックを検出し、当該2次元ブ
    ロックのビット割当又は情報圧縮パラメーターを変更
    し、ビットの再配分を行うことを特徴とするディジタル
    信号処理方法。
  7. 【請求項7】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換して、
    時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符号
    化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段とを有するディジタル信号処理装置において、 上記ビット配分算出手段は、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に、正規化データとブロック内信号成
    分により、ブロック内信号成分の少なくとも一つを0以
    外の値に量子化するための最低ビット割り当てを算出す
    る機能を備え、 該算出結果をも考慮して上記ビット配分量の決定を行う
    ことを特徴とするディジタル信号処理装置。
  8. 【請求項8】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換して、
    時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符号
    化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段とを有するディジタル信号処理装置において、 上記ビット配分算出手段は、正規化データとビット割り
    当て量に対応した、ブロック内の信号成分の少なくとも
    一つが0以外の値に量子化されるための信号成分の条件
    を記憶するメモリを備え、 該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して、上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とする
    ディジタル信号処理装置。
  9. 【請求項9】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯域
    成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換して、
    時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符号
    化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段とを有するディジタル信号処理装置において、 上記ビット配分算出手段は、既にビット配分が行われた
    2次元ブロックについて、ビット割当が0以外でありな
    がらすべての信号成分の量子化値が0となる2次元ブロ
    ックを検出する検出手段と、 該ビット割当が0以外でありながらすべての信号成分の
    量子化値が0となる2次元ブロックが検出されたとき、
    該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーを変更する変更手段とを備え、 該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーの変更に応じて、ビットの再配分を行うことを特徴と
    するディジタル信号処理装置。
  10. 【請求項10】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段と、上記情報圧縮された時間と周波数に関する複数
    の2次元ブロック内の信号成分を、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメーターを用い
    て復号する復号手段とを有するディジタル信号処理装置
    において、 上記ビット配分算出手段は、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に、正規化データとブロック内信号成
    分により、ブロック内信号成分の少なくとも一つを0以
    外の値に量子化するための最低ビット割り当てを算出す
    る機能を備え、 該算出結果をも考慮して上記ビット配分量の決定を行う
    ことを特徴とするディジタル信号処理装置。
  11. 【請求項11】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段と、上記情報圧縮された時間と周波数に関する複数
    の2次元ブロック内の信号成分を、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメーターを用い
    て復号する復号手段とを有するディジタル信号処理装置
    において、 上記ビット配分算出手段は、正規化データとビット割り
    当て量に対応した、ブロック内の信号成分の少なくとも
    一つが0以外の値に量子化されるための信号成分の条件
    を記憶するメモリを備え、 該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して、上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とする
    ディジタル信号処理装置。
  12. 【請求項12】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段と、上記情報圧縮された時間と周波数に関する複数
    の2次元ブロック内の信号成分を、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメーターを用い
    て復号する復号手段とを有するディジタル信号処理装置
    において、 上記ビット配分算出手段は、既にビット配分が行われた
    2次元ブロックについて、ビット割当が0以外でありな
    がらすべての信号成分の量子化値が0となる2次元ブロ
    ックを検出する検出手段と、 該ビット割当が0以外でありながらすべての信号成分の
    量子化値が0となる2次元ブロックが検出されたとき、
    該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーを変更する変更手段とを備え、 該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーの変更に応じて、ビットの再配分を行うことを特徴と
    するディジタル信号処理装置。
  13. 【請求項13】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に記録媒体に記録するディジタル信号記録方
    法において、 上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化
    データとブロック内信号成分により、ブロック内信号成
    分の少なくとも一つを0以外の値に量子化するための最
    低ビット割り当てを算出し、該算出結果をも考慮して上
    記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするディジタ
    ル信号記録方法。
  14. 【請求項14】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に記録媒体に記録するディジタル信号記録方
    法において、 正規化データとビット割り当て量に対応した、ブロック
    内の信号成分の少なくとも一つが0以外の値に量子化さ
    れるための信号成分の条件を、メモリに記憶しておき、
    該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするデ
    ィジタル信号記録方法。
  15. 【請求項15】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に記録媒体に記録するディジタル信号記録方
    法において、 既にビット配分が行われた2次元ブロックについて、ビ
    ット割当が0以外でありながらすべての信号成分の量子
    化値が0となる2次元ブロックを検出し、該2次元ブロ
    ックのビット割当又は情報圧縮パラメーターを変更し、
    ビットの再配分を行うことを特徴とするディジタル信号
    記録方法。
  16. 【請求項16】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の信
    号成分を得る直交変換手段と、上記時間と周波数に関す
    る2次元ブロック毎に2次元ブロック内の符号化、又
    は、分析のための信号成分を基に正規化を行って正規化
    データを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波
    数に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号
    成分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手
    段と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビッ
    ト配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブ
    ロック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブ
    ロック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号
    化手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎
    の情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決
    定手段とを有し、上記圧縮符号化手段及び上記情報圧縮
    パラメーター決定手段の両出力を記録媒体に記録するよ
    うにしたディジタル信号記録装置において、 上記ビット配分算出手段は、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に、正規化データとブロック内信号成
    分により、ブロック内信号成分の少なくとも一つを0以
    外の値に量子化するための最低ビット割り当てを算出す
    る機能を備え、 該算出結果をも考慮して上記ビット配分量の決定を行う
    ことを特徴とするディジタル信号記録装置。
  17. 【請求項17】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段とを有し、上記圧縮符号化手段及び上記情報圧縮パ
    ラメーター決定手段の両出力を記録媒体に記録するよう
    にしたディジタル信号記録装置において、 上記ビット配分算出手段は、正規化データとビット割り
    当て量に対応した、ブロック内の信号成分の少なくとも
    一つが0以外の値に量子化されるための信号成分の条件
    を記憶するメモリを備え、 該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して、上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とする
    ディジタル信号記録装置。
  18. 【請求項18】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の信
    号成分を得る直交変換手段と、上記時間と周波数に関す
    る2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基
    に正規化を行って正規化データを得る正規化データ算出
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に
    2次元ブロック内の信号成分の特徴を表す量子化係数を
    求める量子化係数算出手段と、該量子化係数を基にビッ
    ト配分量を決定するビット配分算出手段と、上記時間と
    周波数に関する2次元ブロック毎に上記正規化データを
    ビット配分量により量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段とを有し、上記圧縮符号化手段及び上記情報圧縮パ
    ラメーター決定手段の両出力を記録媒体に記録するよう
    にしたディジタル信号記録装置において、 上記ビット配分算出手段は、既にビット配分が行われた
    2次元ブロックについて、ビット割当が0以外でありな
    がらすべての信号成分の量子化値が0となる2次元ブロ
    ックを検出する検出手段と、 該ビット割当が0以外でありながらすべての信号成分の
    量子化値が0となる2次元ブロックが検出されたとき、
    該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーを変更する変更手段とを備え、 該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーの変更に応じて、ビットの再配分を行うことを特徴と
    するディジタル信号記録装置。
  19. 【請求項19】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に記録された記録媒体において、 上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化
    データとブロック内信号成分により、ブロック内信号成
    分の少なくとも一つを0以外の値に量子化するための最
    低ビット割り当てを算出し、該算出結果をも考慮して上
    記ビット配分量の決定を行うことを特徴とする記録媒
    体。
  20. 【請求項20】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に記録された記録媒体において、 正規化データとビット割り当て量に対応した、ブロック
    内の信号成分の少なくとも一つが0以外の値に量子化さ
    れるための信号成分の条件を、メモリに記憶しておき、
    該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とする記
    録媒体。
  21. 【請求項21】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に記録された記録媒体において、 既にビット配分が行われた2次元ブロックについて、ビ
    ット割当が0以外でありながらすべての信号成分の量子
    化値が0となる2次元ブロックを検出し、該2次元ブロ
    ックのビット割当又は情報圧縮パラメーターを変更し、
    ビットの再配分を行うことを特徴とする記録媒体。
  22. 【請求項22】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に送信するディジタル信号送信方法におい
    て、 上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正規化
    データとブロック内信号成分により、ブロック内信号成
    分の少なくとも一つを0以外の値に量子化するための最
    低ビット割り当てを算出し、該算出結果をも考慮して上
    記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするディジタ
    ル信号送信方法。
  23. 【請求項23】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に送信するディジタル信号送信方法におい
    て、 正規化データとビット割り当て量に対応した、ブロック
    内の信号成分の少なくとも一つが0以外の値に量子化さ
    れるための信号成分の条件を、メモリに記憶しておき、
    該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とするデ
    ィジタル信号送信方法。
  24. 【請求項24】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割して、時間と周波数に関する複数の2次元
    ブロック内の信号成分を得、上記時間と周波数に関する
    2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分を基に
    正規化を行って正規化データを得、上記時間と周波数に
    関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成分
    の特徴を表す量子化係数を求め、該量子化係数を基にビ
    ット配分量を決定し、上記時間と周波数に関する2次元
    ブロック毎に上記正規化データとビット配分量とにより
    ブロック内の信号成分を量子化して情報圧縮し、上記時
    間と周波数に関する2次元ブロック毎の情報圧縮パラメ
    ーターと共に送信するディジタル信号送信方法におい
    て、 既にビット配分が行われた2次元ブロックについて、ビ
    ット割当が0以外でありながらすべての信号成分の量子
    化値が0となる2次元ブロックを検出し、該2次元ブロ
    ックのビット割当又は情報圧縮パラメーターを変更し、
    ビットの再配分を行うことを特徴とするディジタル信号
    送信方法。
  25. 【請求項25】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段と、上記圧縮符号化手段及び上記情報圧縮パラメー
    ター決定手段の両出力を送信する送信手段とを有するデ
    ィジタル信号送信装置において上記ビット配分算出手段
    は、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に、正
    規化データとブロック内信号成分により、ブロック内信
    号成分の少なくとも一つを0以外の値に量子化するため
    の最低ビット割り当てを算出する機能を備え、該算出結
    果をも考慮して上記ビット配分量の決定を行うことを特
    徴とするディジタル信号送信装置。
  26. 【請求項26】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段と、上記圧縮符号化手段及び上記情報圧縮パラメー
    ター決定手段の両出力を送信する送信手段とを有するデ
    ィジタル信号送信装置において、 上記ビット配分算出手段は、正規化データとビット割り
    当て量に対応した、ブロック内の信号成分の少なくとも
    一つが0以外の値に量子化されるための信号成分の条件
    を記憶するメモリを備え、 該メモリに記憶されている上記信号成分の条件をも考慮
    して、上記ビット配分量の決定を行うことを特徴とする
    ディジタル信号送信装置。
  27. 【請求項27】 入力ディジタル信号を複数の周波数帯
    域成分に分割する帯域分割手段と、信号を直交変換し
    て、時間と周波数に関する複数の2次元ブロック内の符
    号化、又は、分析のための信号成分を得る直交変換手段
    と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎に2次
    元ブロック内の信号成分を基に正規化を行って正規化デ
    ータを得る正規化データ算出手段と、上記時間と周波数
    に関する2次元ブロック毎に2次元ブロック内の信号成
    分の特徴を表す量子化係数を求める量子化係数算出手段
    と、該量子化係数を基にビット配分量を決定するビット
    配分算出手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロ
    ック毎に上記正規化データとビット配分量とによりブロ
    ック内の信号成分を量子化して情報圧縮する圧縮符号化
    手段と、上記時間と周波数に関する2次元ブロック毎の
    情報圧縮パラメーターを得る情報圧縮パラメーター決定
    手段と、上記圧縮符号化手段及び上記情報圧縮パラメー
    ター決定手段の両出力を送信する送信装置において、 上記ビット配分算出手段は、既にビット配分が行われた
    2次元ブロックについて、ビット割当が0以外でありな
    がらすべての信号成分の量子化値が0となる2次元ブロ
    ックを検出する検出手段と、 該ビット割当が0以外でありながらすべての信号成分の
    量子化値が0となる2次元ブロックが検出されたとき、
    該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーを変更する変更手段とを備え、 該2次元ブロックのビット割当又は情報圧縮パラメータ
    ーの変更に応じて、ビットの再配分を行うことを特徴と
    するディジタル信号送信装置。
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JP2010501153A (ja) * 2006-08-18 2010-01-14 デジタル ライズ テクノロジー シーオー.,エルティーディー. フレーム型データの可変分解能処理

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