JPH10323767A - 抵抗溶接用電流検出装置 - Google Patents

抵抗溶接用電流検出装置

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JPH10323767A
JPH10323767A JP9152929A JP15292997A JPH10323767A JP H10323767 A JPH10323767 A JP H10323767A JP 9152929 A JP9152929 A JP 9152929A JP 15292997 A JP15292997 A JP 15292997A JP H10323767 A JPH10323767 A JP H10323767A
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current
circuit
signal
waveform
switching
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JP9152929A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Hiiro
重之 日色
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Miyachi Technos Corp
Original Assignee
Miyachi Technos Corp
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Publication date
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Priority to CN98109313A priority patent/CN1200313A/zh
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/24Electric supply or control circuits therefor
    • B23K11/25Monitoring devices
    • B23K11/252Monitoring devices using digital means
    • B23K11/257Monitoring devices using digital means the measured parameter being an electrical current

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding Control (AREA)
  • Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 抵抗溶接機で流れる電流の波形を常時安定し
て正確に復元し、電流検出値の信頼性を向上。 【解決手段】 電流センサ20は、溶接電流Iの微分波
形を表す電流検知信号TSを出力し、波形復元器22は
2つの積分回路30,32と、切替回路34と出力回路
36とから構成される。積分回路は切替制御信号Ca,
Cbの制御の下でイネーブル状態とリセット状態の間で
切替可能であり、出力回路は、両積分回路からの積分値
信号AIa,AIbを所定のタイミングで交互に入力
し、入力した積分信号を電流波形復元信号AIとして出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0010】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗溶接機で流れ
る電流を検出する電流検出装置に関する。
【0020】
【従来の技術】抵抗溶接において、溶接電流は最も重要
な溶接条件であり、正しく制御され監視されなければな
らない。従来より、抵抗溶接制御装置または監視装置で
は、抵抗溶接機で流れる電流を検出するために、トロイ
ダルコイルがよく用いられている。一般に、トロイダル
コイルは、抵抗溶接機で電流が流れる導体を囲むように
取り付けられる。電流が流れると、該導体の回りに発生
した磁束がトロイダル状のコイル導体を通ることで、そ
の磁束の時間微分(したがって電流の時間微分)に対応
した誘導電圧が出力される。
【0030】このように、トロイダルコイルより出力さ
れる信号は、抵抗溶接機で流れる電流の微分波形を表す
ものであり、そのままでは電流測定(平均値演算や実効
値演算)に適さない。そこで、積分回路からなる波形復
元器により、トロイダルコイルからの出力信号を積分し
て、電流の波形を表す積分値信号(電流波形復元信号)
を生成するようにしている。一般に、この種の積分回路
には演算増幅器が用いられている。
【0040】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、溶接通
電中に抵抗溶接機で電流が流れると、トロイダルコイル
より電流の微分波形を表す信号が出力され、この微分波
形信号を基に波形復元回路より電流波形を表す積分値信
号が得られる。したがって、たとえば図9の(A)に示す
ような波形で電流が流れると、この電流波形と相似な波
形の信号が波形復元器より出力されるようになってい
る。
【0050】しかしながら、実際には、波形復元器にお
いて、積分回路を構成する演算増幅器のゼロ点変動等に
より、図9の(B),(C) に示すように、その出力信号つま
り積分値信号の中心レベル(ゼロ点レベル)が時間の経
過とともに基準値(通常は0ボルト)からずれるという
問題がある。
【0060】特に、シーム溶接では、この問題が顕著に
現れる。シーム溶接は、比較的薄い金属板の合わせ目ま
たは継ぎ目を縫うようにして連続的または断続的に溶接
接合する加工であり、1回の通電時間はスポット溶接の
通電時間と比較して桁違いに長い(たとえば数十秒)。
このため、溶接通電の開始直後は積分値信号のゼロ点レ
ベルが基準値付近に安定していても、通電時間が経つに
つれて次第に誤差が出てきて、電流検出値の精度が低下
してしまう。
【0070】しかして、従来の抵抗溶接監視装置では、
そのような信頼性の低い電流検出値に基づいてモニタ判
定を行うため、モニタ判定の精度ないし信頼性が低かっ
た。また、従来の抵抗溶接制御装置では、フィードバッ
ク式の定電流制御を行う場合に、電流検出値の誤差が制
御値に反映し、電流値を設定値に正確に一致させるのが
難しかった。
【0080】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、抵抗溶接機で流れる電流の波形を常時安定して
正確に復元し、電流検出値の信頼性を向上させる抵抗溶
接用電流検出装置を提供することを目的とする。
【0090】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の電流検出装置は、抵抗溶接機で流れ
る一次側または二次側の電流を検知し、前記電流の微分
波形を表す電流検知信号を出力する電流センサと、第1
の状態と第2の状態との間で切換可能であり、前記第1
の状態では前記電流センサからの前記電流検知信号を積
分して前記電流の波形を表す積分値信号を出力し、前記
第2の状態では前記積分値信号が基準値にリセットされ
る第1および第2の積分手段と、一方が前記第1の状態
で他方が前記第2の状態となるように前記第1および第
2の積分手段の状態を所定の時間で交互に切り替える切
替手段とを具備する構成とした。
【0100】また、本発明の第2の電流検出装置は、上
記第1の電流検出装置において、前記切替手段が、前記
電流センサからの前記電流検知信号の波形に基づいて前
記電流のサイクルを検出するタイミング検出手段と、前
記電流サイクルに応じて前記タイミング検出手段より得
られるパルス信号を計数する計数手段と、前記計数手段
で得られる計数値が所定値に達した時点で前記第1およ
び第2の積分手段の状態をそれぞれ反転させる切替制御
手段とを具備する構成とした。
【0110】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図8を参照して本発
明の実施例を説明する。
【0120】図1に、本発明の一実施例による電流検出
装置を適用した交流式シーム溶接装置の主要な構成を示
す。図5に、この実施例における各部の信号の波形を示
す。
【0130】シーム溶接機において、一対の円盤または
ローラ形の溶接電極10,12は、それぞれ導電性のア
ーム14,16に支持され、回転駆動手段(図示せず)
により矢印A0 ,A1 の方向に回転駆動される。シーム
溶接中、これらの溶接電極10,12には、加圧機構
(図示せず)により両電極を圧接させる方向に加圧力が
加えられるとともに、溶接電源回路(図示せず)より位
相制御された交流の二次側電流(溶接電流)Iがアーム
14,16を介して供給される。
【0140】図示の例の被溶接材18は、例えば縁部を
有する円筒体を構成するための一枚の金属板であり、丸
めたときの相対向する板片状の合わせ目または継ぎ目1
8aが被溶接部となる。シーム溶接時、被溶接部18a
が両溶接電極10,12の間を通るよう、被溶接材18
は搬送機構(図示せず)によって矢印Fの方向に移送さ
れる。その際、アーム14,16および溶接電極10,
12を介して被溶接部18aに溶接電流I(図5の(A)
)が供給され、そこの被溶接部18aがジュール熱で
抵抗溶接される。
【0150】この実施例における電流検出装置は、シー
ム溶接機の二次側導体たとえばアーム14に取り付けら
れた微分検知型の電流センサたとえばトロイダルコイル
20と、このトロイダルコイル20の出力信号TS(図
5の(B) )に基づいて溶接電流Iの波形を復元する波形
復元器22とから構成されている。波形復元器22より
出力されるアナログの電流波形復元信号AI(図5の
(I) )は、A−D変換器24でディジタル信号DIに変
換されたうえでCPU(マイクロプロセッサ)26に取
り込まれる。
【0160】CPU26は、所定のプログラムにしたが
って抵抗溶接監視機能または制御機能のための各種演算
処理を実行する。すなわち、抵抗溶接監視装置の場合、
CPU26は、波形復元信号DIに基づいて1サイクル
または半サイクル毎に溶接電流Iの実効値を演算し、さ
らには一定期間にわたる電流実効値の平均値を求め、各
電流実効値または平均値を所定の監視値と比較して良否
判定を行い、ディスプレイ(図示せず)を通じて電流測
定値および判定結果を表示出力する。
【0170】また、抵抗溶接制御装置の場合、CPU2
6は、やはり波形復元信号DIに基づいて1サイクルま
たは半サイクル毎に電流実効値を求め、さらには一定期
間にわたる電流実効値の平均値を求めて電流測定値とし
て表示出力したり、あるいはフィードバック式の定電流
制御を行うために、1サイクルまたは半サイクル毎の電
流実効値を設定値と比較して誤差を求め、その比較誤差
を零に近付けるように次のサイクルのためのサイリスタ
点弧角を決定したりする。
【0180】入力部28は、たとえばキーボードやマウ
ス等のポインティング・デバイスでよく、監視値,設定
値等のデータやコマンド等を入力する。
【0190】図2に、この実施例における波形復元器2
2の構成を示す。この波形復元器22は、同様の構成お
よび機能を有する複数個たとえば2つの積分回路30,
32と、切替回路34と、出力回路36とから構成され
る。電流センサ(トロイダルコイル)20は、溶接電流
Iの微分波形を表す出力信号(電流検知信号)TSを発
生する。この電流検知信号TSは、波形復元器22の両
積分回路30,32および切替回路34に入力される。
【0200】各々の積分回路30,32は、切替回路3
4からの切替制御信号Ca ,Cb (図5の(E),(F) )の
制御の下でイネーブル状態(第1の状態)とリセット状
態(第2の状態)との間で切替可能であり、イネーブル
状態では電流センサ20からの電流検知信号TSを積分
して溶接電流Iの波形を表す積分値信号AIa ,AIb
(図5の(G),(H) )を出力し、リセット状態では積分値
信号AIa ,AIb が基準値(たとえば0ボルト)にリ
セットされるように構成されている。
【0210】切替回路34は、電流検知信号TSの波形
を基に溶接電流Iの各1サイクルまたは各半サイクルの
タイミングを検出し、一方がイネーブル状態で他方がリ
セット状態となるように両積分回路30,32の状態を
相補的にかつ所定のタイミングで交互に切り替えるため
の上記切替制御信号Ca ,Cb を生成する。
【0220】出力回路36は、両積分回路30,32か
らの積分値信号AIa ,AIb を上記所定のタイミング
で交互に入力し、その入力した積分値信号を電流波形復
元信号AIとして出力する。
【0230】このように、本実施例による波形復元器2
2では、切替回路34からの切替制御信号Ca ,Cb に
より両積分回路30,32の間で、一方が積分値信号を
出力する時は他方が積分値信号を基準値(たとえば0ボ
ルト)にリセットするという相補的な関係が所定のタイ
ミングで交互に(反転して)繰り返される。したがっ
て、シーム溶接中に、両積分回路30,32は、各々が
周期的に基準値にリセットされることによりゼロ点変動
等の誤差を定期的に修正しつつ、出力回路36に対して
はゼロ点変動の少ない積分値信号AIa ,AIb を途切
れることなく安定に供給することができる。これによっ
て、出力回路36より、溶接電流Iの波形を正確に表す
高精度な電流波形復元信号AIが得られる。
【0240】図3に、波形復元器22における積分回路
30,32および出力回路36の回路構成例を示す。
【0250】積分回路30,32はそれぞれ演算増幅器
40A,40B、入力抵抗42A,42B、帰還コンデ
ンサ44A,44Bおよび帰還抵抗46A,46Bから
構成される。演算増幅器40A,40Bの反転入力端子
は入力抵抗42A,42Bを介して電流センサ(トロイ
ダルコイル)20の一方の出力端子20aに接続される
とともに、非反転入力端子は基準電位(たとえばアース
電位)と電流センサ20の他方の出力端子20bとに直
接接続される。
【0260】これらの積分回路30,32において、演
算増幅器40A,40Bの出力端子と反転入力端子との
間には、積分値信号をリセットするためのスイッチたと
えばMOSスイッチ48A,48Bが接続されている。
これらのMOSスイッチ48A,48Bのゲート端子に
は、切替回路34からの切替制御信号Ca ,Cb がスイ
ッチ駆動回路(図示せず)を介してそれぞれ与えられ
る。
【0270】したがって、積分回路30は、Lレベルの
切替制御信号Ca を受けてMOSスイッチ48Aがオフ
になっている間はイネーブル状態であり、入力信号(電
流検知信号TS)を積分して、その積分値(電流波形)
を表す積分値信号AIa を出力する。そして、Hレベル
の切替制御信号Ca を受けてMOSスイッチ48Aがオ
ンになると、リセット状態となり、帰還コンデンサ44
Aが放電して、積分値信号AIa は基準値(零ボルト)
にリセットされるようになっている。
【0280】積分回路32の方は、Lレベルの切替制御
信号Cb を受けてMOSスイッチ48Bがオフになって
いる間はイネーブル状態であり、入力信号(電流検知信
号TS)を積分して、その積分値(電流波形)を表す積
分値信号AIb を出力する。そして、Hレベルの切替制
御信号Cb を受けてMOSスイッチ48Bがオンになる
と、リセット状態となり、帰還コンデンサ44Bが放電
して、積分値信号AIb が基準値(零ボルト)にリセッ
トされるようになっている。
【0290】なお、積分回路30,32の出力端子に
は、極性の反転した積分値信号AIa,AIb が得られ
る。しかし、次段の出力回路36で再度極性が反転する
ので、波形復元器22より出力される電流波形復元信号
AIの極性は溶接電流Iの極性に一致することになる。
【0300】出力回路36は、演算増幅器50、入力抵
抗52,54および帰還抵抗56からなる加算回路で構
成されている。すなわち、演算増幅器50の反転入力端
子は入力抵抗52,54を介して積分回路30,32の
出力端子に接続され、非反転入力端子はアース電位に直
接接続される。そして、演算増幅器50の出力端子と反
転入力端子との間に帰還抵抗56が接続される。
【0310】このように出力回路36は加算回路で構成
されるのではあるが、入力信号つまり積分回路30,3
2からの積分値信号AIa ,AIb は交互に(択一的
に)与えられるので、出力回路36の出力端子には現在
入力されている積分値信号(AIa もしくはAIb )が
極性反転したような信号が電流波形復元信号AIとして
得られる。
【0320】図4に、波形復元器22における切替回路
34の回路構成例を示す。
【0330】この切替回路34は、タイミング検出回路
58と切替制御信号生成回路80とから構成される。タ
イミング検出回路58は、主要な要素として、半波整流
回路60,62と、比較回路64,66と、電圧変換回
路68,70と、反転回路72,74とを有している。
【0340】半波整流回路60,62は電流センサ20
からの電流検知信号TSを入力し、一方の半波整流回路
60は信号TSの正極サイクルの半波だけを出力し、他
方の半波整流回路62は信号TSの負極サイクルの半波
だけを出力する。
【0350】半波整流回路60より出力される正極性の
半波信号は、比較回路64に入力され、そこで基準値V
S と比較されることで、矩形波信号つまり二値信号に波
形成形される。この比較回路64の出力信号は、トラン
ジスタ68aからなる電圧変換回路68でTTLレベル
の二値信号に電圧変換される。ただし、電圧変換回路6
8で論理レベルが反転するので、反転回路72で元の論
理レベルに戻す。このようにして、電流検知信号TSが
正極性である時間中はHレベルとなるような第1の二値
信号またはパルス信号Pa が反転回路72の出力端子に
得られる。
【0360】一方、半波整流回路62より出力される負
極性の半波信号は、反転増幅回路63で極性を正極に反
転したうえで、比較回路66に入力され、そこで基準値
VSと比較されることで、矩形波信号つまり二値信号に
波形成形される。この比較回路66の出力信号は、トラ
ンジスタ70aからなる電圧変換回路70でTTLレベ
ルの二値信号に変換される。やはり電圧変換回路70で
論理レベルが反転するので、反転回路74で元の論理レ
ベルに戻す。このように、電流検知信号TSが負極性で
ある時間中はHレベルとなるような第2の二値信号また
はパルス信号Pb が反転回路74の出力端子に得られ
る。
【0370】切替制御信号生成回路80は、両パルス信
号Pa ,Pb のパルス数をそれぞれカウントする第1お
よび第2のカウンタ回路と、両カウンタ回路の出力(カ
ウント値)に基づいて切替制御信号Ca ,Cb を発生す
る論理回路と、両カウンタ回路の動作を制御するカウン
タ制御回路とを有している。
【0380】図5に示すように、溶接電流Iの通電を正
極から開始させた場合、タイミング検出回路58から
は、先ずパルス信号Pa が1個出力され、次にパルス信
号Pbが続けて2個出力され、次にパルス信号Pa が続
けて2個出力され、以後も一定のタイミングまたは周期
で両パルス信号Pa ,Pb が交互に2個続けて出力され
るというパルス列のパターンが繰り返される。
【0390】切替制御信号生成回路80では、通電開始
直後にパルス信号Pa を入力したなら、論理回路が切替
制御信号Cb をHレベルに保ったまま切替制御信号Ca
の方をLレベルに下げる。以後、この出力状態を維持す
る。そして、両カウンタ回路よりそれぞれ得られるパル
ス信号Pa ,Pb のカウント値(パルス数)Na ,Nb
が所定値に達した時に、論理回路は両切替制御信号Ca
,Cb の論理レベルをそれぞれ反転させる。すなわ
ち、切替制御信号Ca をLレベルからHレベルに立ち上
げると同時に、切替制御信号Cb をHレベルからLレベ
ルに立ち下げる。この直後に、カウンタ制御回路が両カ
ウンタ回路をリセットして、両カウント値[Na ,Nb
]を初期値[0,0]に戻す。
【0400】図5に示す例では、両パルス信号Pa ,P
b のカウント値[Na ,Nb ]が[5,5]に揃った時
点で、つまり通電開始から2.5サイクルの時間が経過
した時点で、論理回路は切替制御信号Ca ,Cb の論理
レベルをそれぞれ反転させるようにしている。
【0410】以後、切替制御信号生成回路80内で上記
のような各部の動作が繰り返されることにより、両切替
制御信号Ca ,Cb は互いに逆相の関係を有し、かつ一
定時間(2.5サイクル)の周期でそれぞれの論理レベ
ルが反転する。これにより、両積分回路30,32の状
態を一方がイネーブル状態で他方がリセット状態となる
ように相補的にかつ一定の周期(2.5サイクル)で交
互に切り替えることができる。
【0420】次に、図6〜図8につき、上記切替回路3
4の一部を構成する切替制御信号生成回路80の機能を
CPU26に行わせる第2の実施例について説明する。
【0430】図6および図7に示すように、この実施例
では、波形復元器22内のタイミング検出回路58より
生成されるパルス信号Pa ,Pb がCPU26に与えら
れ、CPU26はこれらのパルス信号Pa ,Pb に基づ
いて切替制御信号Ca ,Cbを生成し、CPU26から
の切替制御信号Ca ,Cb が波形復元器22内の積分回
路30,32に供給されるようになっている。
【0440】図8に、第2の実施例において切替制御信
号Ca ,Cb を生成するためのCPU26の処理動作を
フローチャートで示す。
【0450】溶接通電を開始する前に、溶接時間Tをセ
ットする(ステップS1 )。次に、切替制御信号Ca ,
Cb を切り替えるタイミングまたは周期に対応するパル
ス信号Pa ,Pb の計数値Nをセットする(ステップS
2 )。たとえば、図5のようにパルス信号Pa ,Pb の
計数値が(0,0)から揃って(5,5)に達するまで
の時間(2.5サイクル)を切替周期とする場合は、N
=5とする。
【0460】次に、通電開始前は波形復元器22内の両
積分回路30,32をそれぞれリセット状態にしておく
ため、切替制御信号Ca ,Cb の双方をHレベルに保持
する(ステップS3 )。
【0470】溶接通電が開始されたなら、タイマ機能に
よって時間tを計時し始める(ステップS4 )。そし
て、パルス信号Pa ,Pb の計数値nA ,nB を初期値
(0,0)にセットする(ステップS5 )。
【0480】この直後に、タイミング検出回路58から
の最初のパルス信号を受け取ると、(ステップS6 )、
それがPa ,Pb のどちらであるのかを判別する(ステ
ップS7 )。パルス信号Pa であるときは、パルス信号
Pa の計数値nA を1に増分し(ステップS8 )、切替
制御信号Cb をHレベルに保ったまま切替制御信号Ca
の方をLレベルにする(ステップS9 )。反対に、パル
ス信号Pb であるときは、パルス信号Pb の計数値nb
を1に増分し(ステップS10)、切替制御信号Ca をH
レベルに保ったまま切替制御信号Cb の方をLレベルに
する(ステップS11)。
【0490】これにより、最初に発生されたパルス信号
(Pa もしくはPb )に対応する切替制御信号(Ca も
しくはCb )が活性化され(Lレベルになり)、ひいて
はその活性化された切替制御信号(Ca もしくはCb )
を供給される積分回路(30もしくは32)だけがイネ
ーブル状態となる。
【0500】上記のようにして切替制御信号Ca ,Cb
ないし積分回路30,32の切替を行った後は、計時時
間tが設定溶接時間T内(溶接通電中)にあることを確
認しながら、タイミング検出回路58からのパルス信号
Pa ,Pb を受信して、逐次各計数値を増分する(ステ
ップS12→S13→S18→S19→S20,S21→S12)。
【0510】そして、パルス信号Pa ,Pb の計数値n
A ,nB が設定値(5,5)に達したならば(ステップ
S13)、それまでの両切替制御信号Ca ,Cb の論理レ
ベルを確認して(互いに逆の関係があるので、片方たと
えばCa だけを確認してもよい)(ステップS14)、そ
れぞれの論理レベルを同時に反転させる(ステップS1
6,S17)。これにより、両積分回路30,32におい
ては、それまでイネーブル状態であった方がリセット状
態に切り替わると同時に、それまでリセット状態であっ
た方がイネーブル状態に切り替わる。
【0520】以後、上記と同様の動作が繰り返され(ス
テップS12〜S21)、設定パルス計数値(5,5)に対
応した周期(2.5サイクル)で、両切替制御信号Ca
,Cb の論理レベルが交互に反転し、両積分回路3
0,32はイネーブル状態とリセット状態とを互いに逆
相の関係で交互に切り替える。
【0530】そして、計時時間tが設定溶接通電時間T
に達した時点でステップS17)、上記の処理を終了す
る。
【0540】上記した第1および第2の実施例では、一
例としてパルス信号Pa ,Pb の設定計数値を(5,
5)とし、一定周期(2.5サイクル)毎に積分回路3
0,32の状態を反転切替するようにしたが、切替の時
間間隔およびタイミングは任意に設定することが可能で
あり、特に切替の時間間隔は一定でなくてもよい。
【0550】また、切替制御信号生成回路80(CPU
26)において切替の時間間隔を計時するためのパルス
信号Pa ,Pb の計数の仕方は、種々選択することが可
能である。たとえば、上記の例の場合、切替直後にパル
スPa (もしくはPb )を受信したときは、以後他方の
パルスPb (もしくはPa )だけを計数し、その計数値
が5個に達した時点を切替タイミングとすることで、上
記と同様の切替動作を行うことができる。
【0560】ただし、切替時に波形復元信号AIの波形
の乱れを防止するうえで、つまり両積分値信号AIa ,
AIb の間での切替(接続)を円滑に行ううえでは、溶
接電流Iがゼロレベル付近にある時に切替タイミングを
合わせるのが好ましい。
【0570】なお、上記した第1の実施例のように切替
回路34内の切替制御信号生成回路80をカウンタ回路
や論理回路等のハードウェア回路で構成した場合は、C
PU26を通電時間中に他の処理に専念させることが可
能であり、抵抗溶接制御装置では有利である。すなわ
ち、抵抗溶接制御装置では、溶接電流Iを設定値通りに
流すための制御が通電時間中のCPU26の主たる処理
である。たとえば、フィードバック方式で定電流制御を
行う場合には、各サイクルまたは半サイクル毎に電流実
効値を演算し、その演算値(測定値)を設定値と比較し
て誤差を出し、その誤差に基づいて次サイクルのための
点弧角または通電角を決定しなければならず、このため
の処理時間(処理量)およびソフトウェア規模がCPU
では大きな割合を占める。
【0580】したがって、第1実施例のように、切替回
路34内の切替制御信号生成回路80を専用のハードウ
ェア回路(カウンタ回路、論理回路等)で構成すること
で、CPU26側の負担を大幅に軽減することができ
る。
【0590】もっとも、上記第2の実施例のように、切
替制御信号生成回路80の機能をCPU26にソフトウ
ェア処理で行わせることは可能である。
【0600】また、抵抗溶接監視装置では、抵抗溶接に
おける通電モードを自ら決めるわけではなく、外部モニ
タとしての適応性を要求される一方で、内蔵のCPUは
溶接通電のモニタリングに専念することができる。この
ため、上記第2の実施例のように切替回路34内の切替
制御信号生成回路80の機能をCPUに行わせる意義な
いし利点は大きい。
【0610】上記実施例では、電流センサ20を溶接ト
ランス20の二次側に取り付けて二次側の電流(溶接電
流)を検出した。しかし、電流センサ20を溶接トラン
スの一次側に取り付けて、一次側の電流を検出する場合
でも、上記と同様の作用および効果が得られる。
【0620】また、本発明の電流検出装置は、上記した
ようなシーム溶接機だけでなく、スポット溶接機等にも
適用可能である。さらには、トロイダルコイルのような
微分検出型の電流センサが使用可能である他の方式の加
工装置、たとえばヒュージング装置等にも適用可能であ
る。
【0630】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の抵抗溶接
用電流検出装置によれば、抵抗溶接機で流れる電流の微
分波形を表す電流検知信号を積分して電流波形を復元す
るための積分手段を複数個設け、第1の積分手段が積分
動作を行う時は第2の積分手段はリセット状態となるよ
うに、それらの積分手段の状態を交互に切り替えるよう
にしたので、ゼロ点変動等による積分値信号の誤差を最
小限に食い止めて、高精度な電流検出値を安定に持続さ
せることができる。したがって、抵抗溶接制御またはモ
ニタリングの信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電流検出装置を適用し
た交流式の連続シーム溶接装置の主要な構成を示す図で
ある。
【図2】実施例による波形復元回路の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図3】実施例の波形復元回路における積分回路および
出力回路の回路構成例を示すブロック図である。
【図4】実施例の波形復元回路における切替回路の回路
構成例を示す回路図である。
【図5】実施例の溶接装置における各部の信号の波形を
示す波形図である。
【図6】第2の実施例による波形復元回路の回路構成例
を示すブロック図である。
【図7】第2の実施例による溶接溶接用電流検出装置の
回路構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施例におけるCPUの処理動作を示す
フローチャートである。
【図9】波形復元器におけるゼロ点変動の様子を示す波
形図である。
【符号の説明】
20 電流センサ 22 波形復元器 26 CPU 30,32 積分回路 34 切替回路 36 出力回路 48A,48B MOSスイッチ 58 タイミング検出回路
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0530
【補正方法】変更
【補正内容】
【0530】そして、計時時間tが設定溶接通電時間T
に達した時点で(ステップS12)、上記の処理を終了
する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】実施例の波形復元回路における積分回路および
出力回路の回路構成例を示す回路図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗溶接機で流れる一次側または二次側
    の電流を検知し、前記電流の微分波形を表す電流検知信
    号を出力する電流センサと、 第1の状態と第2の状態との間で切換可能であり、前記
    第1の状態では前記電流センサからの前記電流検知信号
    を積分して前記電流の波形を表す積分値信号を出力し、
    前記第2の状態では前記積分値信号が基準値にリセット
    される第1および第2の積分手段と、 一方が前記第1の状態で他方が前記第2の状態となるよ
    うに前記第1および第2の積分手段の状態を所定の時間
    で交互に切り替える切替手段とを具備することを特徴と
    する抵抗溶接用電流検出装置。
  2. 【請求項2】 前記切替手段が、前記電流センサからの
    前記電流検知信号の波形に基づいて前記電流のサイクル
    を検出するタイミング検出手段と、前記電流サイクルに
    応じて前記タイミング検出手段より得られるパルス信号
    を計数する計数手段と、前記計数手段で得られる計数値
    が所定値に達した時点で前記第1および第2の積分手段
    の状態をそれぞれ反転させる切替制御手段とを具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の抵抗溶接用電流検出
    装置。
JP9152929A 1997-05-27 1997-05-27 抵抗溶接用電流検出装置 Pending JPH10323767A (ja)

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US5977507A (en) 1999-11-02
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