JPH10323513A - モノレーキ除塵機 - Google Patents

モノレーキ除塵機

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JPH10323513A
JPH10323513A JP9149988A JP14998897A JPH10323513A JP H10323513 A JPH10323513 A JP H10323513A JP 9149988 A JP9149988 A JP 9149988A JP 14998897 A JP14998897 A JP 14998897A JP H10323513 A JPH10323513 A JP H10323513A
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rake
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dust
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Shuji Moriya
修治 森屋
Fumihiko Hazama
文彦 間
Hideo Taniguchi
英雄 谷口
Masao Yajima
正雄 谷島
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SANRITSU KOJI KK
Hazama Machinery Equipment Co Ltd
Original Assignee
SANRITSU KOJI KK
Hazama Machinery Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水処理のための大掛かりな設備を必要とせ
ず、塵芥処理の迅速化を実現するモノレーキ除塵機を提
供する。 【解決手段】 スクリーン2に沿って昇降ガイド10が
敷設され、昇降ガイド10に沿って昇降機20が昇降動
作する。昇降機20には、前記スクリーン2に沿って水
中の塵芥を掻き上げるレーキ30と、レーキ30によっ
て掻き上げられた塵芥を圧縮して脱水する圧縮板6とが
搭載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば下水処理場
において、水路に設置されたスクリーンに沿って水中の
塵芥をレーキにより水面上へ掻き上げて回収するための
モノレーキ除塵機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のモノレーキ除塵機とし
て、レーキをワイヤーにより吊持し、前記ワイヤーをウ
ィンチで巻き上げて、レーキをスクリーンに沿って上昇
させることにより、水中の塵芥を水面上へ掻き上げる方
式のものが存在する。前記レーキには別のワイヤーが接
続してあり、このワイヤーの引張度合を調整することに
より、レーキを開閉動作させて水中での塵芥の掻取や水
面上での塵芥の放出を行っている。
【0003】この種、吊下げ式のモノレーキ除塵機の場
合、構成が簡易である反面、レーキを安定して昇降動作
させるのが容易でないため、作業の円滑化や効率化をは
かれず、昇降動作中にレーキが横転するなどのトラブル
が発生するおそれがある。
【0004】上記問題を解消するため、出願人は先般、
前記スクリーン沿いに昇降ガイドを敷設し、レーキが搭
載された昇降機を前記昇降ガイドに沿って昇降動作させ
る方式のものを開発した。このモノレーキ除塵機によれ
ば、昇降ガイドに沿って昇降機を昇降動作させるため、
レーキを安定して動作させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
モノレーキ除塵機、さらには出願人が開発したモノレー
キ除塵機では、水路から塵芥を掻き上げて回収したと
き、回収された塵芥に多量の水分が含まれているため、
回収後の塵芥処分に手数を要する。また塵芥処分が完了
するまでに、塵芥の腐敗が進んで悪臭を発生させ、これ
が公害を発生させる要因となる。
【0006】塵芥処分を容易化して公害の発生を抑制す
るために、塵芥を回収した後、これを脱水処理すること
も行われている。従来、この種の脱水処理には、圧接ロ
ーラ,プランジャ型のプレス装置,スクリュー式のプレ
ス装置などが用いられているが、脱水処理のための設備
が大がかりとなり、広い設置スペースが必要となる。こ
れがために小規模な処理場は、脱水処理のための設備を
設けられておらず、水分を多量に含んだままの状態で、
回収された塵芥を処理しているのが実情である。
【0007】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、掻き上げられた塵芥を脱水処理した状態で回収
することにより、脱水処理のための大がかりな設備を必
要とせず、塵芥処理の迅速化を実現するモノレーキ除塵
機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、水路を遮る
ように設置されたスクリーンに沿って水中の塵芥を掻き
上げるモノレーキ除塵機において、前記スクリーン沿い
に敷設される昇降ガイドと、前記昇降ガイドに沿って昇
降動作する昇降機とを備え、前記昇降機には、前記スク
リーンに沿って水中の塵芥を掻き上げるレーキと、前記
レーキにより掻き上げられた塵芥を圧縮して脱水する圧
縮板が搭載されて成る。
【0009】請求項2の発明では、前記圧縮板は、左右
のアームにより支持され、各アームには、前記スクリー
ン沿いに敷設された案内ガイドに摺動自由に係合する案
内ローラが設けられており、前記案内ガイドは、前記ス
クリーン沿いの一定高さの軌道を有する第1のガイド部
と、第1のガイド部より低い軌道を有する第2のガイド
部とから成り、各案内ローラが第1のガイド部から第2
のガイド部へ移行することにより、前記圧縮板を閉動作
させるように構成している。
【0010】
【作用】昇降ガイドに沿って昇降機を上昇させるとき、
水中の塵芥はレーキによりスクリーンに沿って掻き上げ
られると共に、掻き上げられた塵芥は圧縮板により圧縮
されて脱水される。
【0011】請求項2の発明に係るモノレーキ除塵機で
は、案内ローラはスクリーン沿いの案内ガイドに係合し
た状態で摺動するが、案内ローラが案内ガイドの第1の
ガイド部より第2のガイド部へ移行するとき、圧縮板が
閉動作するので、掻き上げられた塵芥が加圧されて脱水
処理される。
【0012】
【実施例】図1〜図4は、この発明の一実施例であるモ
ノレーキ除塵機の構成を示す。図示例のモノレーキ除塵
機は、下水処理場などの水路1の途中に設けられ、前記
水路1を遮るように設置されたスクリーン2に沿って水
中の塵芥を地上Sの上方位置まで掻き上げつつ途中で脱
水した後、コンテナなどの回収機構5へ放出して回収す
る。なお図2の矢印Pは水流の方向を示し、Hは水面を
示す。
【0013】前記スクリーン2は、水路1を流れる塵芥
を捕捉するためのもので、水路1の断面形状に相応する
矩形枠内にメッシュを張設して成る。スクリーン2の下
端は水路1の底面上に支持され、上端は水路1の下流側
へ適当な角度だけ傾けた状態で複数の水平な支持枠3に
より固定される。なお各支持枠3は、両端が水路1の両
側壁1a,1bにそれぞれ固定される。
【0014】モノレーキ除塵機は、水路1の前記スクリ
ーン2に対する上流側にスクリーン2に沿って敷設され
る昇降ガイド10と、前記昇降ガイド10に沿って昇降
動作する昇降機20とを備える。前記昇降機20には、
レーキ30と、圧縮板6と、レーキ30および圧縮板6
を開閉動作させる開閉駆動機構40が搭載され、昇降機
20と昇降ガイド10との間には、前記昇降機20を駆
動する昇降駆動機構50が設けられる。
【0015】前記昇降ガイド10は、左右一対のガイド
レール11,11と、各ガイドレール11を支持するア
ーチ型のガイド枠12とを備えて成る。各ガイド枠12
は、水路幅に応じた長さの複数の横枠12aの両端に左
右の側板12b,12bがそれぞれ連結されて成り、各
側板12bの上端部に、前記ガイドレール11が固定さ
れ、各横枠12aの下面に、前記昇降駆動機構50を構
成するラック51が固定されている。この昇降ガイド1
0は、高さ中央部が固定金具13により、また上端部が
支柱14により、それぞれ地上Sに固定されるととも
に、水路1内に位置する左右の側板12b,12bが水
路1の両側壁1a,1bに固定される。
【0016】前記昇降機20は、機枠21の両側壁部2
1a,21aの前後位置に、垂直ガイドローラ22Aお
よび水平ガイドローラ22Bがそれぞれ取り付けられて
おり、各ガイドローラ22A,22Bは、左右のガイド
レール11,11に摺動自由に係合させてある。各ガイ
ドレール11の上下端には、昇降機20の移行を規制す
るストッパー15,16がそれぞれ設けてある。
【0017】前記レーキ30は、先端縁が熊手状の掻取
部32により前記スクリーン2で捕捉された塵芥を掻き
集めて水面上へ掻き上げるためのもので、前記掻取部3
2の両端部は左右のレーキ支持用のアーム31,31の
先端に支持されている。各アーム31は、基端が回転軸
44に回動自由に支持されており、各アーム31のほぼ
長さ中央部にはそれぞれブラケット33が外方へ突出さ
せるようにして固着されている。なお、34,34は前
記レーキ30に取り付けられた支持ローラであり、上昇
時に前記スクリーン2上を転動する。
【0018】前記圧縮板6は、前記レーキ30で掻き上
げられた塵芥を圧縮して脱水するためのもので、圧縮板
6の両端部は左右の圧縮板支持用のアーム35,35の
先端に支持されている。各アーム35は、レーキ支持用
の各アーム31の外側位置であって前記ブラケット33
の真下位置に、各アーム31と平行に設けられており、
圧縮板支持用の各アーム35の基端は前記回転軸44に
連結されている。各アーム35には、ローラ保持体36
を介して案内ローラ37がそれぞれ支持されている。
【0019】前記開閉駆動機構40は、図5に示すよう
に、駆動源である油圧シリンダ41と、油圧シリンダ4
1の動力を前記圧縮板6およびレーキ30へ伝達して開
閉動作させる動力伝達機構42とから成る。前記油圧シ
リンダ41は、その基端部が機枠21上に設けた枢支具
43により上下に揺動自由に軸支されている。
【0020】前記動力伝達機構42は、両端が軸受部4
6,46に回動自由に支持された回転軸44と、この回
転軸44に固定されたレバー45とを備え、前記油圧シ
リンダ41のロッド41aの先端部に、前記レバー45
の先端をピン41Bを介して枢支連結してある。前記油
圧シリンダ41は、昇降ガイド10の屈曲部分において
昇降機20の傾きや圧縮板6の角度が変わることに追従
するよう、ストロークに余裕をもたせると共に、開側お
よび閉側に常時圧力をかけている。
【0021】昇降機20が上昇動作する際、前記開閉駆
動機構40の油圧シリンダ41へ作動油が供給されてロ
ッド41aが突出動作し、レバー45を介して回転軸4
4が正転する。圧縮板6は案内ローラ37が後記する案
内ガイド38にガイドされることにより、図5で実線で
示す「待機位置」に、またレーキ30は支持ローラ34
がスクリーン2にガイドされることにより図5で実線で
示す掻取可能な「閉位置」に、それぞれ定位する。
【0022】一方、昇降機20が下降動作する際、前記
開閉駆動機構40の油圧シリンダ41へ作動油を供給し
てロッド41aを引込動作させると、レバー45を介し
て回転軸44が逆転し、圧縮板6は案内ローラ37がガ
イドレールにガイドされることにより図5の二点鎖線で
示す「開位置」に定位する。この開動作時に圧縮板支持
用の各アーム35が前記レーキブラケット33を押し上
げるため、レーキ30は、図5の二点鎖線で示す「開位
置」に定位する。
【0023】前記昇降ガイド10の下方には、前記スク
リーン2に沿って左右一対の案内ガイド38,38が敷
設されている。各案内ガイド38は、断面形状がコ字形
をなす内側に開口した溝を有しており、各溝に対して、
圧縮板支持用の各アーム35に設けられた案内ローラ3
7が摺動自由に係合させてある。各案内ガイド38の上
端部および下端部は、上壁部が除かれて上面開口となっ
ており、従って上端部および下端部において、案内ロー
ラ37は案内ガイド38に対して係脱可能となってい
る。
【0024】左右の各案内ガイド38は、前記スクリー
ン2に沿う一定の高さの軌道を有する第1のガイド部3
8Aと、第1のガイド部38Aの軌道より低い軌道を有
する第2のガイド部38Bとから成り、第1のガイド部
38Aと第2のガイド部38Bとは段差部38Cを介し
て一連に連続させてある。
【0025】前記昇降機20の上昇途中において、前記
案内ローラ37が第1のガイド部38Aの軌道から段差
部38Cを経て第2のガイド部38Bの軌道へ移行した
とき、この軌道変更に伴い、前記圧縮板6は、図6に示
すように閉動作する。
【0026】なお、図2および図6において、19は前
記スクリーン2の上端に連設された鉄板製のエプロンで
あり、案内ローラ37が第2のガイド部38Bに移行し
て圧縮板6が閉動作したとき、レーキ30により掻き上
げられた塵芥が圧縮板6と前記エプロン19との間で圧
縮されて脱水される。
【0027】昇降機20の機枠21上には、前記昇降駆
動機構50の駆動源である油圧モータ52とが搭載され
ており、この油圧モータ52と、昇降ガイド10に沿っ
て長さ方向に設けられたラック51と、前記油圧モータ
52のモータ軸に装着されたスプロケットホイール53
とで昇降駆動機構50が構成される。前記スプロケット
ホイール53は前記ラック51に噛み合っており、油圧
モータ52の駆動によりスプロケットホイール53が正
逆回転することにより昇降機20が昇降動作する。な
お、昇降駆動機構50の駆動源は油圧モータ52に限ら
ず、電動モータを使用することもできる。
【0028】前記した左右の各案内ガイド38は、第1
のガイド部38Aの上端部に枢支ピン39により枢支連
結された連結部分が存在しており、図2において鎖線で
示すように、前記枢支ピン39を支点として、ガイド駆
動機構54により第2のガイド部38Bおよび段差部3
8Cを上方へ回動変位させることが可能な構成になって
いる。
【0029】前記ガイド駆動機構54は、油圧シリンダ
58を駆動源とし、前記圧縮板6による塵芥圧縮処理
時、油圧シリンダ58の引込力を圧力調整することによ
り一定の圧縮力を保ちながら塵芥量に応じて案内ガイド
38に追従させる。また前記油圧モータ52が過負荷で
停止したときに、油圧シリンダ58をロッド58bが突
出する側へ切り替えることによりこの停止ロック状態を
解除する。前記油圧シリンダ58は、ガイド枠12の上
部位置に上向きにして取り付けられ、この油圧シリンダ
58のロッド58bの先端は前記案内ガイド38に枢支
連結される。
【0030】前記昇降機20の機枠21上には、ケーブ
ルベヤと称される可撓性リンク60の一端部を保持する
ための支持フレーム61が設けてある。前記可撓性リン
ク60の一端部は、上方から下方に向けて支持フレーム
61の上端部に固定され、可撓性リンク60の上端部は
昇降ガイド10の長さ中間部に保持されている。
【0031】前記可撓性リンク60は、短い複数のパイ
プ材を一連に連結して形成されており、この可撓性リン
ク60の内孔に可撓性を有する複数の給油管(図示せ
ず)が通してある。各給油管は、前記油圧モータ52お
よび油圧シリンダ41へ作動油を供給するためのもので
あり、各給油管の他端は地上Sに設置された油圧制御装
置(図示せず)に接続される。なお、油圧シリンダ58
へは可撓性リンク60を介さずに給油管により作動軸を
供給する。
【0032】前記油圧制御装置は、油圧回路中の電磁弁
を開閉制御することにより、各給油管を介して前記油圧
モータ52および各油圧シリンダ41,58に対する作
動油の供給を制御し、昇降機20を昇降動作させると共
に、圧縮板6やレーキ30、さらには案内ガイド38を
開閉動作させる。
【0033】図7は、前記油圧制御装置の電気的構成を
示す。図中、71はマイクロコンピュータであり、制御
主体であるCPU72と、プログラムが格納されるRO
M73と、データの読み書きに供されるRAM74とを
含む。前記CPU72には、バス75を介して操作盤7
6,ポンプ77,圧力センサ80,第1〜第3の各電磁
弁81,82,83,第1,第2の各リミットスイッチ
90,91などが接続され、CPU72は、ROM73
に格納されたプログラムに従って入出力を制御し、所定
の処理を実行する。
【0034】前記操作盤76には、図示していないが、
電源スイッチ,運転モード切換スイッチ,前進スイッ
チ,後退スイッチ,停止スイッチの他、レーキ30およ
び圧縮板6を開閉動作させるためのスイッチ,案内ガイ
ド38の上端部分を昇降動作させるためのスイッチなど
が配設されている。
【0035】ポンプ77は油圧モータ52や油圧シリン
ダ41,58へ、それぞれ作動油を供給する。圧力セン
サ80および第1〜第3の各電磁弁81,82,83
は、油圧回路中に介装されており、圧力センサ80は、
圧縮処理時にロック状態となって昇降機20が停止した
とき、これを検知する。第1の電磁弁81は油圧モータ
52の回転方向の切換を、第2の電磁弁82は油圧シリ
ンダ41の往復動作の切換を、また第3の電磁弁83は
油圧シリンダ58の往復動作の切換を、それぞれ行うた
めのものである。第1,第2の各リミットスイッチ9
0,91は、昇降ガイド10の上端部および下端部の昇
降機20の移行経路沿いに配備されており、昇降機20
が上端部および下端部に到達したとき、昇降機20の適
所により押操作されてオンする。
【0036】図8〜10は、上記したマイクロコンピュ
ータ71による制御の流れを示しており、以下、同図に
従ってモノレーキ除塵機の動作を説明する。なお図中、
STは制御の流れにおける各ステップを示す。
【0037】図8において、ST1で操作盤76の電源
スイッチがオン操作されると、つぎにCPU72は、運
転モード切換スイッチが操作されたかどうかを判別する
(ST2)。この運転モード切換スイッチは、「自動運
転」か「手動運転」かを切り換えるためのものであり、
CPU72は、スイッチ操作に応じていずれかの運転モ
ードを設定する(ST3)。
【0038】つぎに前進スイッチが操作されると、ST
4が「YES」となり、もし自動運転モードが設定され
ていれば、ST5からST6へ進み、CPU72は自動
運転処理を実行する。もし手動運転モードが設定されて
いれば、ST5からST7へ進み、CPU72は手動運
転処理を実行する。
【0039】図9は、自動運転処理についての制御の流
れを示す。自動運転モードのときは、図8のST4で前
進スイッチが操作されたことに応答して、CPU72は
油圧モータ52を前進駆動させて昇降機20を下降させ
る(ST6−1)。昇降機20の下降時、圧縮板6およ
びレーキ30は、いずれも「開位置」に設定されてお
り、案内ローラ37は案内ガイド38との係合が外れて
ガイドレール11の下面を転動しつつ昇降機20が下降
動作する。
【0040】昇降機20が昇降ガイド10の下端に達し
てストッパ15に突き当たる寸前、第2のリミットスイ
ッチ91がオンし、CPU72は油圧モータ52の駆動
を停止させた後、開閉駆動機構40の油圧シリンダ41
を駆動し、図5の一点鎖線で示すように、圧縮板6を閉
動作させて「待機位置」に設定する。このとき案内ロー
ラ37は、案内ガイド38の下端部に係合し、またレー
キ30は、自重により閉動作して掻取可能な「閉位置」
に設定される。
【0041】つぎにCPU72は、油圧モータ52を後
退駆動させて昇降機20を上昇させると、レーキ30は
スクリーン2に捕捉された塵芥を掻き上げてゆく(ST
6−5)。昇降機20の上昇時に、案内ローラ37が案
内ガイド38の第1のガイド部38Aから第2のガイド
部38Bに移行すると、図6に示すように、圧縮板6が
閉動作し、回収された塵芥をエプロン19へ押し付けて
脱水処理する。
【0042】ST6−7では、CPU72は圧力センサ
80の出力を監視することにより、掻上途中や脱水処理
中に油圧モータ52の油圧が異常に上昇しているか否か
を判定しており、もし異常なく昇降機20が上端部へ到
達したとき、第1のリミットスイッチ90がオンし、C
PU72は油圧モータ52の駆動を停止させる(ST6
−8)。
【0043】ついで開閉駆動機構40の油圧シリンダ4
1を駆動して圧縮板6を開動作させると共に、この開動
作途中で圧縮板支持用のアーム35がブラケット33を
押し上げてレーキ30を開動作させる(ST6−9)。
このレーキ30の開動作により、レーキ30により掻き
集められた塵芥が放出され、放出された塵芥は自然落下
して、下方に位置する回収機構5により回収される。
【0044】前記脱水処理時に圧縮板6とエプロン19
との間に、塵芥が詰まると、油圧モータ52が過負荷状
態で停止する。このロック状態が発生すると、油圧回路
の油圧が上昇し、圧力センサ80がオンして前記ST6
−6の判定が「NO」となり、CPU72は、油圧モー
タ52の駆動を停止させる(ST6−12)。この異常
状態を解除するには、運転モードを自動運転モードから
手動運転モードへ切り換え、手動操作でガイド開閉機構
54を駆動して圧縮板6やレーキ30を強制的に開動作
させた後、昇降機20を前進または後退させてロック状
態より脱出させる必要があり、このモード切換の操作が
あると、つぎのST6−13が「YES」となり、図1
0の手動運転モードへ移行する。
【0045】正常動作時後は、ST6−10で停止スイ
ッチが操作されたかどうかが判定され、その判定が「N
O」であれば、ST6−1へ戻って同様の手順が実行さ
れる。もし停止スイッチが操作されると、ST6−11
が「YES」となり、続くST6−12で電源スイッチ
がオフ操作されると、自動運転モードによる一連の作業
が完了する。
【0046】図10は、手動運転処理についての制御の
流れを示す。手動運転モードのときは、図8のST4で
前進スイッチが操作されたことに応答して、CPU72
は油圧モータ52を前進駆動させて昇降機20を下降さ
せる(ST7−1)。つぎのST7−2は、停止スイッ
チが操作されたかどうか、続くST7−3はリミットス
イッチ90,91がオンしたかどうか、さらにはST7
−4〜7−10は他のスイッチが操作されたかどうかを
判定している。
【0047】水中に浮遊した塵芥を掻き集める場合など
は、昇降機20が昇降ガイド10の下端に達する前に、
停止スイッチが操作される。これによりST7−2が
「YES」となり、CPU72は油圧モータ52を停止
させる(ST7−11)。もし停止スイッチが操作され
ずに昇降機20が下端に到達すると、ST7−3で第2
のリミットスイッチ91がオンし、CPU72は油圧モ
ータ52の駆動を強制的に停止させる(ST7−1
1)。
【0048】つぎにレーキ閉動作スイッチが操作される
と、ST7−7が「YES」となり、CPU72は開閉
駆動機構40の油圧シリンダ41を駆動して圧縮板6お
よびレーキ30を閉動作させる(ST7−15)。これ
により水中に浮遊する塵芥はレーキ30により掻き集め
られる。
【0049】ついで後退スイッチが操作されると、ST
7−4が「YES」となり、CPU72は、油圧モータ
52を後退駆動させて昇降機20を上昇させ、レーキ3
0は掻き集めた浮遊塵芥とともにスクリーン2に捕捉さ
れた塵芥を掻き上げてゆく(ST7−12)。また前記
案内ローラ37が第2のガイド部38Bに移行して圧縮
板6がエプロン19に接近すると、塵芥が圧縮されて脱
水される。
【0050】昇降機20が昇降ガイド10の上端に達す
る前に、停止スイッチが操作されると、ST7−2が
「YES」となり、CPU72は油圧モータ52を停止
させるが(ST7−11)、もし停止スイッチが操作さ
れずに昇降機20が上端に到達すると、第1のリミット
スイッチ90がオンし(ST7−3)、CPU72は油
圧モータ52の駆動を停止させる(ST7−11)。
【0051】つぎにレーキ開動作スイッチが操作される
と、ST7−6が「YES」となり、CPU72は開閉
駆動機構40の油圧シリンダ41を駆動して圧縮板6お
よびレーキ30を開動作させる(ST7−14)。これ
によりレーキ30により掻き集められた塵芥の放出が完
了し、放出された塵芥は自然落下して、下方に位置する
回収機構50により回収される。
【0052】つぎに前進スイッチが操作されると、ST
7−5が「YES」となり、CPU72は油圧モータ5
2を前進駆動させて昇降機20を下降させ、再び塵芥の
掻き上げ作業が行われる(ST7−13)。もし手動運
転の途中で電源スイッチがオフ操作されると、ST7−
8が「YES」となり、手動運転モードによる一連の作
業が完了する。
【0053】前記圧縮処理において、圧縮板6とエプロ
ン19との間に、塵芥が詰まってロック状態になったと
きは、図9のST6−13で手動運転モードへの切換を
行った後、ガイド上昇スイッチを操作する。これにより
ST7−8が「YES」となり、案内ガイド38の上端
部分がガイド駆動機構54により押し上げられ、圧縮板
6およびレーキ30は強制的に開動作させられる(ST
7−16)。この後、前進スイッチまたは後退スイッチ
を操作し、昇降機20を前進または後退させてロック状
態を解除する。ロック解除後は、ガイド下降スイッチを
操作して案内ガイド38を元の状態へ復帰動作させる
(ST7−9,ST7−17)。
【0054】
【発明の効果】この発明は上記の如く、スクリーン沿い
に敷設された昇降ガイドに沿って、レーキおよび圧縮板
が搭載された昇降機を昇降させるから、レーキを安定し
て昇降させることができるうえ、前記レーキが掻き上げ
た塵芥を前記圧縮板で圧縮して脱水処理できる。これに
より特別な脱水設備を設けなくても、前記塵芥が自動的
に脱水され、塵芥を迅速に処理できる。
【0055】また請求項2の発明では、圧縮板に設けら
れた案内ローラが、スクリーン沿いの第1のガイド部を
摺動し、この第1のガイド部の軌道より低い軌道を有す
る第2のガイド部に移行したとき、前記圧縮板を閉動作
させるから、特別な駆動源を設けることなく、圧縮板を
駆動でき、塵芥を脱水するための構成がきわめて簡単で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるモノレーキ除塵機の
概略構成を示す斜視図である。
【図2】モノレーキ除塵機の側面図である。
【図3】モノレーキ除塵機の正面図である。
【図4】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図5】開閉駆動機構の動作を示す側面図である。
【図6】圧縮板による脱水動作を示す側面図である。
【図7】油圧制御装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図8】マイクロコンピュータによる制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図9】マイクロコンピュータによる自動運転処理の制
御手順を示すフローチャートである。
【図10】マイクロコンピュータによる手動運転処理の
制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 スクリーン 6 圧縮板 10 昇降ガイド 20 昇降機 30 レーキ 35 圧縮板支持用アーム 37 案内ローラ 38 案内ガイド 38A 第1のガイド部 38B 第2のガイド部
フロントページの続き (72)発明者 間 文彦 大阪市西淀川区御幣島5丁目11番22号 間 機設工業株式会社内 (72)発明者 谷口 英雄 大阪市西淀川区御幣島5丁目11番22号 間 機設工業株式会社内 (72)発明者 谷島 正雄 東京都足立区新田3丁目2番17号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路を遮るように設置されたスクリーン
    に沿って水中の塵芥を掻き上げるモノレーキ除塵機にお
    いて、 前記スクリーン沿いに敷設される昇降ガイドと、前記昇
    降ガイドに沿って昇降動作する昇降機とを備え、前記昇
    降機には、前記スクリーンに沿って水中の塵芥を掻き上
    げるレーキと、前記レーキにより掻き上げられた塵芥を
    圧縮して脱水する圧縮板が搭載されて成るモノレーキ除
    塵機。
  2. 【請求項2】 前記圧縮板は、左右のアームにより支持
    され、各アームには、前記スクリーン沿いに敷設された
    案内ガイドに摺動自由に係合する案内ローラが設けられ
    ており、 前記案内ガイドは、前記スクリーン沿いの一定高さの軌
    道を有する第1のガイド部と、第1のガイド部より低い
    軌道を有する第2のガイド部とから成り、各案内ローラ
    が第1のガイド部から第2のガイド部へ移行することに
    より、前記圧縮板を閉動作させるように構成した請求項
    1に記載されたモノレーキ除塵機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102080060B1 (ko) * 2019-09-17 2020-02-21 홍석범 전위스크린 및 제진기의 승하강 구조를 갖는 제진기
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KR102297186B1 (ko) * 2021-01-14 2021-09-01 구미시설공단 제진기

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