JPH10323233A - パネル及びその製造方法 - Google Patents

パネル及びその製造方法

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JPH10323233A
JPH10323233A JP13491497A JP13491497A JPH10323233A JP H10323233 A JPH10323233 A JP H10323233A JP 13491497 A JP13491497 A JP 13491497A JP 13491497 A JP13491497 A JP 13491497A JP H10323233 A JPH10323233 A JP H10323233A
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JP
Japan
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panel
main body
panel main
panel body
synthetic resin
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JP13491497A
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Takaaki Toyonaga
高明 豊永
Toshio Shimizu
寿雄 清水
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HOOA HOME KK
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HOOA HOME KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】注型により被覆部を形成すると、その仕上がり
具合によっては、後加工処理が必要なことがある。 【解決手段】パネルPは、パネル本体1と、パネル本体
1の一方の表面の外周部分に段部1aを形成し得る外形
寸法の化粧板2と、化粧板2を貼着して段部1aが形成
されたパネル本体1の周側壁1bと段部1aとを被覆す
るように合成樹脂Rの注型により形成される被覆部3と
を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば教育機関や
研究機関において使用される実験台や机等の天板を構成
するパネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパネルにあっては、例え
ばパーティクルボードをパネル本体として、その一方の
表面に化粧板を貼設し、その化粧板を含むパネル本体の
周側壁を被覆するように、押し出し成形で樹脂製エッジ
部材を取り付けている。また、近年、エッジ部材の代わ
りに、パネル本体の周側壁に合成樹脂を型枠を用いて形
成するものも知られている。このような型枠を用いてパ
ネル本体の周側壁を被覆してエッジ部分を形成するもの
では、その後のエッジ部分の加工性をよくするために、
パネル本体と化粧板あるいは化粧板と背向してパネル本
体に貼設される裏板近傍の周側壁に切欠部を形成してお
き、注型後のエッジ部分の整形のための切削加工時に切
削がパネル本体に達しないように、加工範囲を拡大でき
るように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
パネルでは、軽量でしかも強度を確保するために、パネ
ル本体はフラッシュ構造を採用することが多い。フラッ
シュ構造のパネル本体は、その構造上部材を重合させて
それぞれの部材を接着するだけで製作でき、製造工程を
簡素化することが可能である。しかしながら、上記した
ように、エッジ部分を合成樹脂の流し込みで形成する場
合に、周側壁に切欠部を形成するものでは、パネル本体
を作製した後にその切欠部を形成する必要があるので、
工程が増えるとともに、構造が複雑になった。
【0004】また、切欠部を設けるとともに化粧板と裏
板とをその周縁部分において枠材より突出させ、その突
出部分の間隙に合成樹脂を流し込むようにしているもの
では、パネル本体を型枠内に載置した際にパネル本体が
正確に位置していないと、エッジ部分に対して化粧板が
曲がった状態で接着されているように見えることがあ
る。つまり、化粧板と接しているエッジ部分において、
一方の端部と他方の端部とでその幅が異なるようになる
場合があり、外観を損ねる可能性があった。
【0005】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明のパネルは、パネル本体を型枠の
中に載置し、型枠とパネル本体との間に形成した間隙に
合成樹脂を注入して、硬化後型枠を外してパネル本体の
周側壁と外周部分に形成した段部とに、被覆部を形成し
ている。
【0007】このような構成のものであれば、パネル本
体の縁部分の被覆を一度の作業で完了することが可能に
なる。しかも、段部と周側壁とを一体に被覆できるの
で、パネル本体への密着性がよく、使用中に被覆部がパ
ネル本体から脱落すると言った不具合を防止することが
可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明のパネ
ルは、パネル本体と、パネル本体の一方の表面の外周部
分に段部を形成し得る外形寸法の化粧板と、化粧板を貼
着して段部が形成されたパネル本体の周側壁と段部とを
被覆するように合成樹脂の注型により形成される被覆部
とを具備してなることを特徴とする。
【0009】パネルを軽量、かつ剛性の高いものにする
ためには、パネル本体が、パネル枠と、そのパネル枠内
に固設されるハニカムコア材と、ハニカムコア材が固設
されたパネル枠の表裏に貼着される板材とを備えている
ものが好ましい。これに加えて、その表面を耐久性に優
れたものにするには、化粧板が、セラミック板であるも
のが好適である。さらに、被覆部とパネル本体との接合
状態を強固なものにするためには、パネル本体が、その
周側壁の高さ方向の略中央位置に水平方向に凹む溝を具
備しているものが望ましい。
【0010】本願の請求項4に係る発明のパネルの製造
方法は、パネル本体をその周囲に間隙をあけて載置し得
る内法に枠体を形成し、パネル本体の一方の表面の外周
部分に段部を形成し得る化粧板をパネル本体の一方の表
面に貼着し、化粧板を貼設したパネル本体を型枠との間
に間隙をあけて化粧板を下側にして型枠内に載置し、間
隙及び段部に合成樹脂を注入し、合成樹脂がパネル本体
の周側壁と段部とを被覆して硬化した後に型枠を外すこ
とを特徴とする。
【0011】化粧板をパネル表面の略中央に位置させる
には、パネル本体を、化粧板の周側壁から型枠内面まで
の距離を基準にして型枠内に載置して注型を行うことが
好ましい。また、注型した被覆部を強固にパネル本体に
接合させるためには、パネル本体が、その周側壁の高さ
方向の略中央位置に水平方向に凹む溝を具備しているも
のが望ましい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜7を参照
して説明する。パネルPは、例えば、実験台の天板とし
て使用するもので、パネル本体1と、パネル本体1表面
の外周部分に段部1aを形成し得る外形寸法の化粧板2
と、パネル本体1の一方の表面に段部1aを形成して化
粧板2が貼着されたパネル本体1の周側壁1bと段部1
aとを被覆するように合成樹脂Rの注型により形成され
る被覆部3とを具備している。通常、パネルPは、平面
視長方形状をしており、用途に応じて各種の大きさがあ
る。
【0013】パネル本体1は、パネルPの外形を決定付
ける木製のパネル枠11と、そのパネル枠11内に固設
される例えば紙製のハニカムコア材12と、ハニカムコ
ア材12が固設されたパネル枠11の表裏に貼設される
合板製板材の表板13と裏板14とを備えている。ハニ
カムコア材12は、パネル枠11の厚みと同一高さの紙
により形成された6角柱を多数、それぞれの側面同士を
密着させて接合して、パネル枠11の内法と一致する外
形寸法の平板状に形成してたものである。このようなハ
ニカムコア材12を用いることにより、比較的大きなパ
ネルPであってもその重量を小さく抑えることができ、
しかも十分な強度を得ることができる。パネル本体1
は、パネル枠11と同一外形寸法に切断した裏板14上
にパネル枠11を接着剤により接着し、パネル枠11内
にハニカムコア材12を同様に接着し、その後裏板14
と同寸の表板13をパネル枠11に接着して製造する。
接着に際しては、作製中の同一寸法のパネルPを多数積
み重ねて、その重みで接着状態をよくするようにしてい
る。この時、パネル枠11と表板13及び裏板14とが
位置づれすることなく、完全に重ね合わさることが重要
である。
【0014】このようなパネル本体1に対して、化粧板
2は、例えばセラミック製で、耐薬品性、耐熱性、耐磨
耗性、耐衝撃性等に優れたもので、パネルPの耐久性能
を向上させている。この実施例における化粧板2は、パ
ネル本体1の外形寸法よりも一回り小さい外形寸法に仕
上げてある。すなわち、化粧板2は、パネル本体1と相
似形に形成してあり、パネル本体1の中央に、各辺を平
行にして載置した場合に、化粧板2の周囲、つまりパネ
ル本体1の表板13表面の外周部分に化粧板2の厚み分
の段差1aが形成されるものである。言い換えれば、パ
ネル本体1の化粧板2の周囲には、化粧板2が存在しな
い余地部分が形成されるものである。この化粧板2も、
パネル本体1の場合と同様にして、パネル本体の表板1
3上に接着剤により貼着する。
【0015】以上のようにして準備した化粧板2付のパ
ネル本体1にエッジ部分となる被覆部3を形成するため
に、型枠4を組み立てる。型枠4は、アングル材の内側
表面に塗装を施し、内側表面が凹凸の少ない状態に仕上
げされたものである。塗装は、弾力性及び離型性に富む
塗装膜を形成できるものが好ましい。例えばテフロン
(商標名)加工したものが離型性の点では好ましく、塗
装膜厚を厚くすることにより、離型性と同時に弾力性を
も付与することができる。このような弾力性を有する塗
装膜を用いることにより、化粧板2と型枠4との密着性
を向上させることができ、合成樹脂Rを流し込んだ場合
に、化粧板2側に漏れるのを確実に防止することができ
る。型枠4は、4本の直線部材41と、それらの直線部
材41を接続する4個のコーナー部材42とで構成され
る。これらの直線部材41とコーナー部材42とは、パ
ネルPの仕上がり寸法に略等しい高さ寸法で、化粧板2
付のパネル本体1の段部1aの幅よりも大きい幅寸法を
有している。直線部材41及びコーナー部材42の角部
分の内側は、被覆部3の角部が面取り状態になるように
曲面となっている。
【0016】そして、各直線部材41は、パネル本体1
の大きさに合わせて、各種の長さ寸法のものを用意す
る。各直線部材41は、コーナー部材42と連結されて
型枠4に組み立てた際に、パネル本体1の周側壁1bと
型枠4内面との間に被覆部3の垂直部分3aの実質的な
厚みに相当する間隙Gが形成される内法になるように、
長さ寸法が設定してある。さらに、各直線部材41の両
端部とコーナー部材42との連結部分に間隙が生じない
ように、直線部材41及びコーナー部材42の両端近傍
部分の垂直な外側面に、連結用の金具、例えばターンバ
ックルのようなものを取り付けられるようにしている。
【0017】化粧板2付のパネル本体1に、被覆部3を
形成する工程を次に説明する。まず、例えば定盤のよう
な、表面に凹凸が極力存在しない水平な作業台5上に、
型枠4の直線部材41をパネル本体1の大きさより外側
になるように仮に配置する(図5)。次に、直線部材4
1の内側の領域に、化粧板2付のパネル本体1を載置す
る。この状態では、直線部材41とパネル本体1との位
置関係は、注型に対応するものではなく、治具6を用い
て、両者の位置関係が適切になるように、直線部材41
とパネル本体1との位置を調整する。治具6は、直線部
材41より長尺で、その幅寸法は、段部1aの幅寸法
に、パネル本体1の周側壁1b周囲に形成する被覆部3
の垂直部分3aの厚みを合計した寸法である。この治具
6の一方の縁を、化粧部材2の周側壁2aに当接した状
態で、他方の縁に直線部材41の垂直部分41aの内面
が密着するように、直線部材41を移動する。この位置
決め作業を、化粧板2の4つの周側壁2aに対して行う
(図7の(a))。
【0018】このようにして、パネル本体1と直線部材
41との相対位置を設定した後、両者が作業台5上で移
動しないように仮固定し、それぞれの直線部材41の両
端に各コーナー部材42を連結していく。各コーナー部
材42により各直線部材41を連結することにより、型
枠4が形成され、かつその内側の所定位置にパネル本体
1が載置されることとなる。型枠4を組み立てた後、パ
ネル本体1の上下方向に外力を加えて、型枠4とパネル
本体1とが作業台5上でその相対位置関係を変化させな
いように移動を禁止する。具体的には、例えば万力、あ
るいは肉厚の鉄板や分銅等の重量物で、パネル本体1を
作業台5上に押し付けものである。これによって、化粧
板2と型枠4とは密着した状態になり、化粧板2と型枠
4との間に合成樹脂Rの流れ込みを防止することができ
る。
【0019】パネル本体1と型枠4とを移動禁止状態に
した後、型枠4とパネル本体1との間に形成された間隙
Gに、合成樹脂R、具体的には、エポキシ樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ウレタン樹脂、尿素
樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂
を注入する。合成樹脂Rとしては、硬化時間の点から、
不飽和ポリエステル樹脂が好ましく、エポキシ樹脂が、
硬化して離型するまでにおよそ一昼夜程度必要とするの
に比べて、一般的に3時間程度で離型できるようになる
ため、製造効率が向上する。しかも、硬化収縮が大きい
ので、段部1aと周側壁1bとの結合強度も高くするこ
とができる。間隙Gに注入された合成樹脂Rは、段部1
aに向かって移動し、間隙G及び段部1aの空間に充填
される。注入量は、パネル枠11等木質部分への吸収量
及び硬化時の収縮を考慮して、型枠4の上縁からわずか
に***する程度とする(図7の(b))。
【0020】そして、合成樹脂Rが硬化した後(図7の
(c))、すなわち、合成樹脂Rが硬化することにより
収縮して、型枠4とパネル本体1aとの間に露出してい
る部分に凹局面が形成された後、型枠4を分解して、合
成樹脂Rによる被覆部3が形成されたパネルPを取り出
す。注型が完了したパネルPは、型枠4と化粧板2とが
密着した状態で合成樹脂Rの注入を行ったので、段部1
aに形成された被覆部3の水平部分3bと化粧板2との
間に段差は生じず、面一状態になっている。したがっ
て、この水平部分3bと化粧板2との境界を、注型後に
加工する必要がなく、加工工数を少なくすることができ
る。また、注型する際に、化粧板2の周側壁2aを基準
にしてパネル本体1に対する型枠4位置を設定している
ため、化粧板2をパネル本体1に貼設する際に、化粧板
2がパネル本体1上でわずかに位置ずれを生じていて
も、被覆部3と化粧板2との相対位置関係はずれのない
ものとすることができる。つまり、パネル本体1の周側
壁1bが化粧板2の周側壁2aに対してわずかに平行で
ない場合でも、パネル本体1の周側壁1bの化粧板2に
対する歪みは、被覆部3の垂直部分3aの厚みの中に吸
収され、外観からはそのような歪みが判別できず、良好
な外観を保つことができる。加えて、段部1aとパネル
本体1の周側壁1bとに連続して被覆部3が形成される
ので、使用時に被覆部3に衝撃が加わっても、容易に被
覆部3がパネル本体1から脱落することのない強度的に
優れた構造とすることができる。また、上記したよう
に、硬化時に形成された凹曲面は、完成時には被覆部3
の下端に形成された上向きに湾曲する凹溝3cとなる
が、この凹溝3cにあっては、使用時に水切りのための
溝として機能する。
【0021】なお、本発明は以上に説明した実施例に限
定されるものではない。例えば、化粧板102は、図8
に示すように、パネル本体1の外形寸法と略同一あるい
は若干小さい寸法とし、その周縁を斜め上方に傾斜する
ように傾斜面102aを形成して、上記実施例における
段部1aに相当する部分を形成したものであってもよ
い。この場合、化粧板102を貼設したパネル本体1と
型枠4との位置合わせには、一方の縁部が傾斜面102
aに密着する形状の治具を用いて行えば、上記実施例と
同様に正確にパネル本体1の型枠4に対する位置決めを
行うことができるものである。
【0022】また、注型により形成する被覆部103の
パネル本体101への接合強度を増すには、パネル本体
101の周側壁101bの高さ方向の略中央に、合成樹
脂Rが浸透しやすい幅の溝8を形成すればよい。このよ
うな溝8を形成し、その内部に合成樹脂Rを浸透させて
硬化させることにより、被覆部103の垂直部分103
aの裏面側にリブ103cを形成した形状になり、その
リブ103cが溝8から抜け落ちないかぎり、被覆部1
03がパネル本体101から脱落することはない。
【0023】同様に、被覆部の接合強度を増すには、パ
ネル本体の裏面外周部分にも、段部を設けるようにすれ
ばよい。具体的には、図10に示すように、パネル本体
201の裏板214を、例えばパネル枠211の幅方向
の約1/2程度内側の位置にその縁部が位置するような
大きさにするか、もしくは、パネル本体201を作成
後、裏板214をルーター等で加工して、段部201d
を形成する。段部201dは、パネル本体201の全周
にわたって連続して形成するものであってもよいし、ま
た不連続に数カ所に分散して切欠状に形成するものであ
ってもよい。なお、被覆部203の下側コーナー部分
は、合成樹脂Rが硬化した状態のまま露出するので、不
測の事故が生じないように、面取り加工等を行って、滑
らかな形状にしておくのが好ましい。
【0024】このような段部201dを形成することに
より、合成樹脂Rの注入効率を改善することができる。
すなわち、合成樹脂Rを注入する際、この段部201d
に合成樹脂Rを流し、その後合成樹脂Rが型枠とパネル
本体201との間に形成された間隙に、パネル本体20
1の周壁部201bを伝って流れ落ちるようにすれば、
間隙の上部開口部分を合成樹脂Rが塞ぐことなく、内部
の空気層と合成樹脂Rとが効率よく入れ代わり、間隙及
び化粧板により形成された段部に合成樹脂Rが注入でき
るものである。また、合成樹脂Rが硬化した後は、パネ
ル本体201をその表裏から硬化収縮により挟持するよ
うに被覆部203が形成されることになるので、パネル
本体201と被覆部203との接合強度が増加し、被覆
部203の脱落の可能性が低い信頼度の高いものとする
ことができる。特に、合成樹脂Rとして不飽和ポリエス
テル樹脂を用いた場合、硬化収縮が大きいため、パネル
本体201に対する挟持力を他の樹脂に比べて高くする
ことができる。このような構造と、図9に示した構造と
を組み合わせて、結合強度をさらに高めるものであって
もよいことは言うまでもない。
【0025】さらに、型枠4の内面の、化粧板2の周側
壁2aが接触する位置に、化粧板2の移動を禁止するに
十分な最小の厚みを有するフィルムを張りつけ、治具を
用いることなく化粧板2付のパネル本体1の位置決めを
できるようにするものであってもよい。このようなフィ
ルムは、段部1aの幅に合わせて張りつければ、被覆部
3に段差が生じることを最小限に抑えることができる。
【0026】また、型枠4の垂直部分に内面に向かって
膨出する凸部を設けておけば、被覆部3の垂直部分3a
に凹部を形成することができ、意匠的にも優れたものを
作製することができる。その他、各部の構成は図示例に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で種々変形が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、その製
造工程において被覆部の後処理加工が不要で、しかも外
観上優れたパネルが得られる。その上、被覆部がパネル
本体の表面外周部分と周側壁外側部分とに一体に形成さ
れるため、パネル本体との密着性が良好で、使用時に衝
撃的な外力が加わってもパネル本体から脱落することを
防止することができる。また、パネル本体に段部を設け
て被覆部を形成しているので、周側壁部分の厚みを薄く
しても、段部の幅を広くすることにより、被覆部に重厚
さを与えることができ、結合強度を高めるとともその外
観を優れたものにすることができる。加えて、合成樹脂
の使用量を低く抑えることもでき、製造コストを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図2】同実施例の断面形状を示す断面斜視図。
【図3】同実施例のパネル本体の分解斜視図。
【図4】同実施例の化粧板付のパネル本体と型枠とを示
す斜視図。
【図5】同実施例のパネル本体の位置決め工程を示す斜
視図。
【図6】同実施例の注型前の工程を示す断面斜視図。
【図7】同実施例の製造工程を示す工程図。
【図8】本発明の他の実施例の断面斜視図。
【図9】本発明のさらに他の実施例の断面斜視図。
【図10】本発明の別の他の実施例の断面斜視図。
【符号の説明】
1…パネル本体 1a…段部 1b…周側壁 2…化粧板 3…被覆部 4…型枠 8…溝 11…パネル枠 12…ハニカムコア材 13…表板 14…裏板 G…間隙 P…パネル R…合成樹脂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル本体と、パネル本体の一方の表面の
    外周部分に段部を形成し得る外形寸法の化粧板と、化粧
    板を貼着して段部が形成されたパネル本体の周側壁と段
    部とを被覆するように合成樹脂の注型により形成される
    被覆部とを具備してなることを特徴とするパネル。
  2. 【請求項2】パネル本体が、パネル枠と、そのパネル枠
    内に固設されるハニカムコア材と、ハニカムコア材が固
    設されたパネル枠の表裏に貼着される板材とを備えてな
    ることを特徴とする請求項1記載のパネル。
  3. 【請求項3】化粧板が、セラミック板であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のパネル。
  4. 【請求項4】パネル本体をその周囲に間隙をあけて載置
    し得る内法に枠体を形成し、パネル本体の一方の表面の
    外周部分に段部を形成し得る化粧板をパネル本体の一方
    の表面に貼着し、化粧板を貼設したパネル本体を型枠と
    の間に間隙をあけて化粧板を下側にして型枠内に載置
    し、間隙及び段部に合成樹脂を注入し、合成樹脂がパネ
    ル本体の周側壁と段部とを被覆して硬化した後に型枠を
    外すことを特徴とするパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】パネル本体を、化粧板の周側壁から型枠内
    面までの距離を基準にして型枠内に載置することを特徴
    とする請求項4記載のパネルの製造方法。
  6. 【請求項6】パネル本体が、その周側壁の高さ方向の略
    中央位置に水平方向に凹む溝を具備してなるものである
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のパ
    ネルの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010049951A (ko) * 1999-08-02 2001-06-15 톰슨 파트라시아 에이. 상부 테이블 제조 공정
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