JPH1032313A - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents

半導体装置とその製造方法

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JPH1032313A
JPH1032313A JP8187473A JP18747396A JPH1032313A JP H1032313 A JPH1032313 A JP H1032313A JP 8187473 A JP8187473 A JP 8187473A JP 18747396 A JP18747396 A JP 18747396A JP H1032313 A JPH1032313 A JP H1032313A
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film
insulating film
silicon
nitrogen
gate
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JP8187473A
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Hideyuki Kinoshita
英之 木下
Hiroaki Tsunoda
弘昭 角田
Toshitaka Meguro
寿孝 目黒
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EEPROMを製造する際、後酸化工程時に
インターポリ絶縁膜の膜厚も増大し、インターポリ絶縁
膜の膜厚がばらついたり、インターポリ絶縁膜の信頼性
が低下し、メモリセルの性能を低下させてしまう。 【解決手段】 インターポリ絶縁膜7の上下に酸化が抑
制されかつ導電性を有する窒素と不純物とシリコンから
なる層20、21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性メモリや
MOSトランジスタなどの半導体装置とその製造方法に
関し、特に後酸化により特性が劣化しないフラッシュE
EPROMとその製造方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化、性能の向
上、低消費電力化が要求されている。それらの要求を実
現するためには、MOSトランジスタのゲート絶縁膜あ
るいは不揮発性メモリなどのメモリセルの絶縁膜を薄膜
化することが重要である。これに伴い、ゲート絶縁膜や
ゲート電極の製造方法の改良が必要になっている。
【0003】図14ないし図16は、従来の不揮発性メ
モリであるフラッシュEEPROMのメモリセル部分の
製造方法を示す。以下、同一の構成要素には同一の符号
を付し、説明を省略する。
【0004】まず、例えばP型シリコン基板1上に、選
択酸化法を用いて素子分離のための図示せぬフィールド
酸化膜を形成する。図14(a)は、この段階における
半導体装置の断面を示す。
【0005】次に、シリコン基板1上に、熱酸化法を用
いて厚さ10nmのシリコン酸化膜2を形成する。図1
4(b)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。シリコン酸化膜2は、第1ゲート酸化膜として働
き、一般にトンネル酸化膜と称される。
【0006】さらに、シリコン酸化膜2上に、LPCV
D法を用いて、不純物としてリンが添加された厚さ20
0nmの多結晶シリコン膜3を形成する。図14(c)
は、この段階における半導体装置の断面を示す。この多
結晶シリコン膜3は、第1ゲート電極となる。一般にこ
の多結晶シリコン膜3はフローティングゲートと呼ばれ
る。
【0007】続いて、フローティングゲート3上に、L
PCVD法を用いて、いずれも膜厚が6nmのシリコン
酸化膜4、シリコン窒化膜5、およびシリコン酸化膜6
を順次形成する。図14(d)は、この段階における半
導体装置の断面を示す。この3層の積層構造を持つ絶縁
膜は、第2ゲート絶縁膜と呼ばれ、一般にインターポリ
絶縁膜またはONO膜と称される。
【0008】次に、ONO膜7上に、LPCVD法を用
いて不純物としてリンが添加された多結晶シリコン膜8
を形成する。図14(e)は、この段階における半導体
装置の断面を示す。この多結晶シリコン膜8は、第2ゲ
ート電極となり、一般にコントロールゲートと称され
る。
【0009】さらに、コントロールゲート8上にフォト
レジスト9を塗布し、写真蝕刻法を用いて所望のパター
ンに加工する。図15(a)は、この段階における半導
体装置の断面を示す。
【0010】続いて、フォトレジスト9をマスクにし
て、RIE(Reactive Ion Etching)法などのドライエ
ッチング法を用いて、コントロールゲート8、ONO膜
7、およびフローティングゲート3を順次垂直方向にエ
ッチングする。フローティングゲート3をエッチングす
る時、シリコン酸化膜2がエッチングストッパーとな
る。図15(b)は、この段階における半導体装置の断
面を示す。
【0011】次に、フォトレジスト9を除去する。図1
5(c)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。そして、ゲート端でのリーク電流を抑制し、高耐圧
の周辺回路MOSトランジスタのサーフェス耐圧すなわ
ちゲート絶縁膜の耐圧を向上させ、RIEエッチングに
よりゲート電極を介してゲート酸化膜に導入されたダメ
ージを回復させるなどの目的で、熱酸化法を用いて、シ
リコン酸化膜10を形成する。図16(a)は、この段
階における半導体装置の断面を示す。一般に、この酸化
工程は後酸化工程と呼ばれ、この際に形成される酸化膜
10は後酸化膜と称される。
【0012】その後、不純物をイオン注入して図示せぬ
ソース・ドレイン領域を形成し、図示せぬ絶縁膜を堆積
し、開口を形成し、図示せぬ配線を形成する。こうし
て、EEPROMのメモリセル部分が形成される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以下、上述したメモリ
セルの製造方法の問題点を説明する。まず、後酸化工程
において、ONO膜7の酸化膜部分4、6から酸化剤で
ある酸素等が拡散し、コントロールゲート3及びフロー
ティングゲート8の多結晶シリコン膜が酸化される。こ
うしてONO膜7のゲート端が過剰に酸化され、例えば
図16(a)及び図16(b)の11に示した部分のよ
うに酸化膜厚が増加する。一般に、このゲート端に形成
される膜厚の増加した酸化膜部分11は、ゲートバーズ
ビークと呼ばれる。
【0014】このゲートバーズビークは、インターポリ
絶縁膜7の実効膜厚を増加させ、しかもその入り込み方
を制御することが困難であるため、メモリセル間のイン
ターポリ絶縁膜7の膜厚にばらつきを生じさせる。
【0015】さらに、メモリセルの微細化により図16
(a)に示したようにゲート長12が短くなると、ゲー
トバーズビーク長11がゲート長12に占める割合が大
きくなる。よって、微細化が進むにつれてゲートバーク
ビークの影響が大きくなり、インターポリ絶縁膜7の薄
膜化に事実上ブレーキがかけられることになる。
【0016】また、熱酸化法で形成されたシリコン酸化
膜よりもCVD法で形成されたシリコン酸化膜の方が酸
化剤の拡散を抑制する効果が低いため、インターポリ絶
縁膜8においてゲートバーズビークがより多く深く入り
込む。
【0017】通常、メモリセルへのデータの書き込みや
消去は、コントロールゲート8に印加された電圧を、基
板1とトンネル酸化膜2とフローティングゲート3で構
成されるコンデンサの容量とフローティングゲート3と
インターポリ絶縁膜7とコントロールゲート8で構成さ
れるコンデンサの容量の比で分配させ、インターポリ絶
縁膜7に印加することにより行われる。よって、上述の
ように後酸化によりインターポリ絶縁膜7の膜厚が増加
したり、その膜厚がばらつくと、メモリセルの書き込み
・消去特性が劣化したり、ばらつきが生じる。
【0018】また、インターポリ絶縁膜7のゲート端が
酸化されると、フローティングゲート3やコントロール
ゲート8を構成する多結晶シリコンのグレイン粒の成長
が促進される。その結果、フローティングゲート3やコ
ントロールゲート8のゲート電極の形状が変化し、イン
ターポリ絶縁膜7に局所的に電界集中が生じる。そのた
め、絶縁膜の信頼性が劣化し、場合によっては絶縁膜に
欠陥が生じ、メモリセルの歩留りを低下させる。
【0019】図17は、後酸化前と後酸化後のONO膜
の破壊電圧の分布を示す。後酸化工程を経ると、ONO
膜の破壊電圧の分布が広くなり、しかも破壊電圧が低下
することがわかる。
【0020】以上、主としてインターポリ絶縁膜7にお
けるゲートバーズビークの問題を述べたが、トンネル酸
化膜2においても後酸化により同様のバーズビークが生
じ、膜厚の増加やばらつきが原因となってメモリセルの
諸特性が劣化する。
【0021】さらに、従来の製造方法では、フラッシュ
EEPROMのメモリセル部と周辺回路トランジスタ部
のゲートを一括して加工することができない。図18な
いし図20は、メモリセル部と周辺回路トランジスタ部
のゲートを同時加工する場合の工程と問題点を説明する
図である。図18(a)ないし(e)、図19(a)な
いし(c)及び図20(a)(b)はメモリセル部の断
面を表し、図18(a’)ないし(e’)、図19
(a’)ないし(c’)及び図20(a’)(b’)は
周辺回路部の断面を示す。
【0022】まず、P型シリコン基板1上に、選択酸化
法を用いて素子分離のために図示せぬフィールド酸化膜
を形成する。次に、シリコン基板1上に、熱酸化法を用
いて厚さ20nmのシリコン酸化膜13を形成する。そ
の後、シリコン酸化膜13上にフォトレジスト14を塗
布し、写真蝕刻法を用いてメモリセル部のフォトレジス
ト14を除去する。図18(a)、(a’)は、この段
階における半導体装置の断面を示す。
【0023】その後、フォトレジスト14をマスクにし
て、メモリセル部のシリコン酸化膜13をウェットエッ
チング法を用いて選択的に除去し、続いてフォトレジス
ト14を除去する。図18(b)、(b’)は、この段
階における半導体装置の断面を示す。
【0024】さらに、熱酸化法を用いて、厚さ10nm
のシリコン酸化膜2を形成する。この際、周辺回路部に
あらかじめ形成されていたシリコン酸化膜13の膜厚は
増加する。図18(c)、(c’)は、この段階におけ
る半導体装置の断面を示す。シリコン酸化膜2はメモリ
セル部のトンネル酸化膜となり、シリコン酸化膜13は
周辺回路トランジスタのゲート酸化膜となる。
【0025】続いて、LPCVD法を用いて、酸化膜
2、13上に不純物としてリンが添加された厚さ200
nmの多結晶シリコン膜3を形成する。多結晶シリコン
膜3は、フローティングゲートとなる。
【0026】次に、フローティングゲート3上に、LP
CVD法を用いて、シリコン酸化膜4、シリコン窒化膜
5及びシリコン酸化膜6よりなるONO膜7を形成す
る。さらに、ONO膜7上にフォトレジスト15を塗布
し、写真蝕刻法を用いて周辺回路トランジスタ部のレジ
スト15を除去する。図18(d)、(d’)は、この
段階における半導体装置の断面を示す。
【0027】その後、フォトレジスト15をマスクに、
周辺回路トランジスタ部のONO膜7を、RIE法を用
いて選択的に除去する。続いて、フォトレジスト15を
除去する。図18(e)、(e’)は、この段階におけ
る半導体装置の断面を示す。
【0028】次に、全面に、LPCVD法を用いて不純
物としてリンを含んだ厚さ300nmの多結晶シリコン
膜8を形成する。メモリセル部では、多結晶シリコン膜
8は、ONO膜7上に形成され、コントロールゲートと
して働く。周辺回路トランジスタ部では、多結晶シリコ
ン膜8は、多結晶シリコン膜3上に形成され、多結晶シ
リコン膜3、8は、MOSトランジスタのゲート電極と
なる。
【0029】さらに、多結晶シリコン膜8上にフォトレ
ジスト16を塗布し、写真蝕刻法を用いて、メモリセル
部及び周辺回路トランジスタ部のフォトレジスト16を
所望のパターンに加工する。図19(a)、(a’)
は、この段階における半導体装置の断面を示す。
【0030】続いて、フォトレジスト16をマスクにし
て、RIE法により多結晶シリコン膜8をエッチングす
る。このRIEにおいて、シリコンはエッチングするが
シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜はエッチングしな
いエッチング選択性を有するガス系を用いる。このエッ
チングの際、メモリセル部ではONO膜7がエッチング
ストッパーとなる。図19(b)は、この段階における
メモリセル部の断面を示す。一方、周辺回路トランジス
タ部では、ONO膜が存在しないので多結晶シリコン膜
3もエッチングされ、シリコン酸化膜13がエッチング
ストッパーとなる。図19(b’)は、この段階におけ
る周辺回路トランジスタ部の断面を示す。
【0031】さらに、シリコン窒化膜とシリコン酸化膜
はエッチングするがシリコンはエッチングしないエッチ
ング選択性を有するガス系を用いてRIE法によりエッ
チングすることで、メモリセル部のONO膜7をエッチ
ングする。図19(c)は、この段階におけるメモリセ
ル部の断面を示す。
【0032】このエッチングの際、周辺回路トランジス
タ部では酸化膜13が露出されているため、酸化膜13
がエッチングされ、シリコン基板1が剥き出しとなる。
図19(c’)は、この段階における周辺回路トランジ
スタ部の断面を示す。
【0033】その後、シリコンはエッチングするがシリ
コン酸化膜はエッチングしないエッチング選択性をもつ
ガス系を用いてRIE法により、多結晶シリコン膜3を
選択的に垂直方向にエッチングする。メモリセル部で
は、シリコン酸化膜2がエッチングストッパーとなる。
図20(a)は、この段階におけるメモリセル部の断面
を示す。
【0034】このエッチングの際、周辺回路トランジス
タ部ではシリコン基板1が露出されているため、シリコ
ン基板1がエッチングされてしまう。図20(a’)
は、この段階における周辺回路トランジスタ部の断面を
示す。
【0035】その後、フォトレジスト16を除去する。
図20(c)、(c’)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。このようにメモリセル部と周辺回路ト
ランジスタ部のゲート電極を一括して形成すると、周辺
回路トランジスタ部ではゲート電極の脇のシリコン基板
がエッチングされ、周辺回路のトランジスタがトランジ
スタとして正常に動作しなくなる。そのため、従来は、
メモリセル部と周辺回路トランジスタ部のゲート電極の
加工を別々に行わなければならなかった。
【0036】また、シリコン窒化膜は酸化されにくいた
め、後酸化によるインターポリ絶縁膜の劣化を防ぐた
め、インターポリ絶縁膜をシリコン窒化膜のみで形成す
ることも考えられる。
【0037】しかし、LPCVD法で作成されたシリコ
ン窒化膜はリーク電流が多く、そのままではインターポ
リ絶縁膜として使用することは問題がある。本発明は、
上記課題に鑑みてなされたもので、後酸化の際にインタ
ーポリ絶縁膜の膜厚が増えず、しかもその膜厚がばらつ
かないようにして、より薄いインターポリ絶縁膜を形成
できるようにし、メモリセル及び周辺回路MOSトラン
ジスタの性能を向上させ、歩留りや信頼性を改善させる
ことを目的とする。また、メモリセル部と周辺回路部の
ゲート電極を同時に加工して、工程数を削減し、コスト
を削減することを目的とする。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
上記課題を解決するため、半導体基板上に形成された第
1のゲート絶縁膜と、第1のゲート絶縁膜上に形成され
た第1のゲート電極と、第1のゲート電極上に形成され
た第2の絶縁膜と、第2の絶縁膜上に形成された第2の
ゲート電極とを具備し、第1のゲート電極と第2のゲー
ト絶縁膜間及び第2のゲート絶縁膜と第2のゲート電極
間の少なくとも一方に、窒素と不純物が添加されたシリ
コン膜が形成されている。
【0039】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
上記課題を解決するため、半導体基板上に第1のゲート
絶縁膜を形成する工程と、第1のゲート絶縁膜上に第1
のゲート電極を形成する工程と、第1のゲート電極上に
第1の窒素と不純物が添加されたシリコン膜を形成する
工程と、第1の窒素と不純物が添加されたシリコン膜上
に第2のゲート絶縁膜を形成する工程と、第2のゲート
絶縁膜上に第2の窒素と不純物が添加されたシリコン膜
を形成する工程と、第2の窒素と不純物が添加されたシ
リコン膜上に第2のゲート電極を形成する工程とを具備
する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1ないし図3は、本発明
の第1の実施例を示す。本実施例は、フラッシュEEP
ROMのメモリセルのONO膜の上下に、窒素を添加し
た多結晶シリコン膜を設けたものである。
【0041】まず、P型シリコン基板1上に、選択酸化
法を用いて素子分離のための図示せぬフィールド酸化膜
を形成する。図2(a)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。
【0042】次に、熱酸化法を用いて、トンネル酸化膜
となる厚さ10nmのシリコン酸化膜2を形成する。図
2(b)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。その後、シリコン酸化膜2上に、モノシラン(Si
4 )やジシラン(Si26 )等のシラン系のガスと
フォスフィン(PH3 )を使用したLPCVD法を用い
て、不純物としてリンが添加された厚さ200nmの多
結晶シリコン膜3を形成する。続いて、膜の形成を中断
することなく、同一のLPCVD装置において上述のガ
スにさらにNH3 ガスを添加して、リンおよび窒素が添
加された例えば膜厚が30nmの多結晶シリコン膜20
を形成する。図2(c)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。フローティングゲートは、多結晶シリ
コン膜3、20とにより構成される。
【0043】この窒素とリンがドープされた多結晶シリ
コン膜20は、導電性を有し、かつ酸化されにくいとい
う特徴を有する。そのため、窒素は例えば1E21ない
し5E21atom/cm3 程度にドープされ、例えば
リンは1E20ないし1E21atom/cm3 程度に
ドープされている。
【0044】続いて、多結晶シリコン膜20上に、LP
CVD法を用いて、各々の膜厚が6nmであるシリコン
酸化4、シリコン窒化膜5およびシリコン酸化膜6を形
成し、ONO膜7を形成する。図2(d)は、この段階
における半導体装置の断面を示す。
【0045】次に、ONO膜7上に、LPCVD法を用
いて、不純物としてリン及び窒素が添加された例えば膜
厚が30nmの多結晶シリコン膜21を形成する。続い
て膜の形成を中断することなく、不純物としてリンが添
加された例えば膜厚が200nmの多結晶シリコン膜8
を形成する。図2(e)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。コントロールゲートは、多結晶シリコ
ン膜8、21とにより構成される。
【0046】この窒素とリンが添加された多結晶シリコ
ン膜21は、導電性を有し、かつ酸化されにくい膜であ
る必要がある。そのため、この多結晶シリコン膜21に
おける窒素濃度とリン濃度は、上述の多結晶シリコン膜
20における濃度と同様の範囲に設定される。
【0047】さらに、多結晶シリコン膜8上にフォトレ
ジスト9を塗布し、写真蝕刻法を用いて所望のパターン
に加工する。図3(a)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。
【0048】続いて、フォトレジスト9をマスクにし
て、RIE法によって、コントロールゲートである多結
晶シリコン膜8、21、ONO膜7、フローティングゲ
ートである多結晶シリコン膜20、3を順次垂直方向に
エッチングする。多結晶シリコン膜3のエッチングの
際、シリコン酸化膜2がエッチングストッパーとなる。
図3(b)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。
【0049】その後、フォトレジスト9を除去する。図
3(c)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。次いで、熱酸化法を用いて、後酸化膜であるシリコ
ン酸化膜10を形成する。図1(a)はこの段階におけ
る半導体装置の断面を示し、図1(b)はインターポリ
絶縁膜のゲート端の形状を示す。
【0050】その後、不純物をイオン注入して図示せぬ
ソース・ドレイン領域を形成し、図示せぬ絶縁膜を堆積
し、開口を形成し、図示せぬ配線を形成する。こうし
て、EEPROMのメモリセル部分が形成される。
【0051】本実施例において、窒素を含んだ多結晶シ
リコン膜20、21の酸化速度は遅い。図4は、窒素が
ドープされた多結晶シリコン膜とドープされていない多
結晶シリコン膜の酸化速度を示す。図4のデータから窒
素を含んだ多結晶シリコン膜の酸化速度が遅くなること
がわかる。よって、後酸化時に多結晶シリコン膜20、
21においてONO膜7の上下に酸化膜が成長すること
が抑制され、従来よりもインターポリ絶縁膜7のゲート
端での膜厚を薄くすることができる。また、窒素がドー
プされた多結晶シリコン膜20、21は導電体であるた
め、フローティングゲートとコントロールゲート間の容
量が低下することはない。
【0052】また、コントロールゲート及びフローティ
ングゲートでのグレイン粒の成長が抑制され、ゲート電
極の形状が変化してONO膜が劣化することを防止する
ことができる。
【0053】本実施例では、窒素を含んだ多結晶シリコ
ン膜20、21はLPCVD法により形成されるが、そ
れに限るものではなく、窒素をイオン注入技術を用いて
多結晶シリコン中に注入したり、多結晶シリコン膜をア
ンモニア雰囲気で熱処理することで形成してもよい。
【0054】さらに、本実施例では、インターポリ絶縁
膜7としてONO膜が用いられるが、それに限られるも
のではなく、インターポリ絶縁膜7がシリコン酸化膜の
み又はシリコン窒化膜のみで構成される場合、あるいは
シリコン酸化膜とシリコン窒化膜よりなる2層以上の積
層構造の絶縁膜で構成される場合でも同様の効果が得ら
れる。
【0055】また、本実施例では、インターポリ絶縁膜
がフローティングゲートと接する面とコントロールゲー
トと接する面にそれぞれ窒素を含んだ多結晶シリコン膜
20、21を形成しているが、これに限るものではな
く、少なくともどちらか一方の面に窒素を含んだ多結晶
シリコン膜を形成すれば、少なくともその面に関しては
本実施例と同様の効果を得ることができる。
【0056】また、本実施例では、多結晶シリコン膜に
窒素を添加しているが、LPCVD法における堆積温度
を下げて多結晶シリコン膜ではなく非晶質シリコン膜を
形成し、その非晶質シリコン膜に窒素を添加しても同様
の効果を得ることができる。
【0057】図5ないし図7は、本発明の第2の実施例
を示す。本実施例は、インターポリ絶縁膜をシリコン窒
化膜のみで構成したものである。まず、P型シリコン基
板1上に、選択酸化法を用いて素子分離のため図示せぬ
フィールド酸化膜を形成する。図5(a)は、この段階
における半導体装置の断面を示す。
【0058】次に、熱酸化法を用いて、厚さ10nmの
シリコン酸化膜2を形成する。この酸化膜2は、トンネ
ル酸化膜となる。図5(b)は、この段階における半導
体装置の断面を示す。
【0059】さらに、LPCVD法を用いて、リンが添
加された例えば厚さ200nmの多結晶シリコン膜3を
形成する。この多結晶シリコン膜3は、フローティング
ゲートとなる。図5(c)は、この段階における半導体
装置の断面を示す。
【0060】その後、LPCVD装置内でNH3 雰囲気
で熱処理を行うことで、多結晶シリコン膜3上の自然酸
化膜及び多結晶シリコン膜3の表面を窒化し、窒化膜2
2を形成する。図5(d)は、この段階における半導体
装置の断面を示す。この窒素とリンとシリコンよりなる
膜22は、酸化されにくくかつ導電性を有する膜であ
り、窒素濃度は例えば1E21ないし5E21atom
/cm3 の範囲に設定され、リン濃度は例えば1E20
ないし1E21atom/cm3 程の範囲に設定され
る。
【0061】続いて、連続的に、例えばNH3 とジクロ
ルシラン(SiH2 Cl2 )を用いてLPCVD法によ
りシリコン窒化膜23を形成する。図5(e)は、この
段階における半導体装置の断面を示す。シリコン窒化膜
23は、インターポリ絶縁膜となる。
【0062】次に、シリコン窒化膜23上に、LPCV
D法を用いて、リンが添加された例えば厚さ200nm
の多結晶シリコン膜8を形成する。この多結晶シリコン
膜8は、コントロールゲートとなる。
【0063】さらに、コントロールゲート8上にフォト
レジスト9を塗布し、写真蝕刻法を用いて所望のパター
ンに加工する。図6(a)は、この段階における半導体
装置の断面を示す。
【0064】続いて、フォトレジスト9をマスクにし
て、RIE法を用いて、コントロールゲート8、シリコ
ン窒化膜23、22、フローティングゲート3を順次垂
直方向にエッチングする。多結晶シリコン膜3をエッチ
ングする際、シリコン酸化膜2がエッチングストッパー
となる。図6(b)は、この段階における半導体装置の
断面を示す。
【0065】次に、フォトレジスト9を除去する。図6
(c)は、この段階における半導体装置の断面を示す。
その後、熱酸化法を用いて、後酸化膜であるシリコン酸
化膜10を形成する。図7(a)は、この段階における
半導体装置の断面を示し、図7(b)はインターポリ絶
縁膜のゲート端の形状を示す。
【0066】その後、不純物をイオン注入して図示せぬ
ソース・ドレイン領域を形成し、図示せぬ絶縁膜を堆積
し、開口を形成し、図示せぬ配線を形成する。こうし
て、EEPROMのメモリセル部分が形成される。
【0067】このように、本実施例では、シリコン窒化
膜のみでインターポリ絶縁膜を構成している。シリコン
窒化膜は酸素の拡散を防止し耐酸化性を有するので、後
酸化工程においてゲート端でのゲートバーズビークの発
生を抑制することができる。
【0068】また、本実施例では、下地膜をアンモニア
雰囲気中で熱窒化させ、その窒化膜上にLPCVD法で
シリコン窒化膜を形成しているので、リーク電流を十分
に抑制することができる。図8は、LPCVD法で形成
した従来のSiN膜におけるリーク電流と、下地膜をア
ンモニア雰囲気で熱窒化した上でLPCVD法により形
成したSiN膜におけるリーク電流を示す。いずれも5
MV/cmの電界におけるリーク電流であり、SiN膜
の面積は同一である。図8に示したように、熱処理する
ことによりリーク電流が1桁程度減少する。
【0069】さらに、同一のLPCVD装置内で下地膜
表面の窒化処理工程とシリコン窒化膜を形成する工程と
を連続して行うことで、シリコン窒化膜の絶縁膜として
の信頼性を一層向上させることができる。なお、熱窒化
工程とシリコン窒化膜の形成工程とを同一の装置内で行
わなくても、例えばRTP装置内で下地膜を熱窒化させ
その後LPCVD装置内でシリコン窒化膜を形成して
も、酸化抑制やリーク電流低減といった効果を得ること
ができる。
【0070】また、ONO膜は3層構造であるので実効
膜厚を薄くしたり膜厚を制御することが困難であるのに
対し、本実施例ではインターポリ絶縁膜を窒化シリコン
膜のみの単層構造とすることで、薄膜化が容易になり、
膜厚の制御性を確保し、さらに工程を削減してコストを
低下させることができる。
【0071】さらに、インターポリ絶縁膜を窒化シリコ
ン膜のみで構成することで、メモリセルと周辺回路トラ
ンジスタのゲート電極を一括して加工することができ
る。図9ないし図11は、この効果を説明する図であ
る。図9(a)ないし(d)、図10(a)ないし
(d)、図11(a)(b)はメモリセルの断面を示
し、図9(a’)ないし(d’)、図10(a’)ない
し(d’)、図11(a’)(b’)は周辺回路MOS
トランジスタの断面を示す。
【0072】まず、P型シリコン基板1上に、選択酸化
法を用いて素子分離のため図示せぬフィールド酸化膜を
形成する。次に、熱酸化法を用いて、シリコン基板1上
に厚さ20nmのシリコン酸化膜13を形成する。その
後、シリコン酸化膜13上にフォトレジスト14を塗布
し、写真蝕刻法を用いてメモリセル部のフォトレジスト
14を除去する。図9(a)、(a’)は、この段階に
おける半導体装置の断面を示す。
【0073】その後、フォトレジスト14をマスクにし
てメモリセル部のシリコン酸化膜13をウェットエッチ
ング法を用いて選択的に除去する。続いて、フォトレジ
スト14を除去する。図9(b)、(b’)は、この段
階における半導体装置の断面を示す。
【0074】さらに、熱酸化法を用いて、メモリセル部
のシリコン基板1上に厚さ10nmのシリコン酸化膜2
を形成する。この酸化により、周辺回路部のシリコン酸
化膜13の膜厚は増加する。図9(c)、(c’)はこ
の段階における半導体装置の断面を示す。シリコン酸化
膜2はメモリセル部のトンネル酸化膜となり、シリコン
酸化膜13は周辺回路トランジスタのゲート酸化膜とな
る。
【0075】続いて、LPCVD法を用いて、不純物と
してリンが添加された厚さ200nmの多結晶シリコン
膜3を形成する。多結晶シリコン膜3はフローティング
ゲートとなる。
【0076】次に、NH3 雰囲気で熱処理を行い、多結
晶シリコン膜3の自然酸化膜及び多結晶シリコン膜3の
表面を窒化し、窒化膜層22を形成する。続いて、LP
CVD法を用いて窒化膜層22の上にシリコン窒化膜2
3を形成し、インターポリ絶縁膜とする。
【0077】その後、シリコン窒化膜23上にフォトレ
ジスト24を塗布し、写真蝕刻法を用いて周辺回路トラ
ンジスタ部のフォトレジスト24を除去する。図9
(d)、(d’)は、この段階における半導体装置の断
面を示す。
【0078】次いで、フォトレジスト24をマスクにし
て周辺回路トランジスタ部の窒化膜23、22を、RI
Eによって除去する。その後、フォトレジスト24を除
去する。図10(a)、(a’)は、この段階における
半導体装置の断面を示す。
【0079】次に、LPCVD法を用いて、リンが添加
された厚さ300nmの多結晶シリコン膜8を形成す
る。メモリセル部では、多結晶シリコン膜8はシリコン
窒化膜23上に形成され、コントロールゲートとして働
く。また、周辺回路トランジスタ部では、多結晶シリコ
ン膜8、3はMOSトランジスタのゲート電極となる。
【0080】さらに、多結晶シリコン膜8上にフォトレ
ジスト25を塗布し、写真蝕刻法を用いて、メモリセル
部および周辺回路トランジスタ部のフォトレジスト25
を所望のパターンに加工する。図10(b)、(b’)
は、この段階における半導体装置の断面を示す。
【0081】続いて、フォトレジスト25をマスクにし
て、RIEにより多結晶シリコン膜8をエッチングす
る。RIEのガスとして、シリコンはエッチングするが
シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜はエッチングしな
いエッチング選択性を有するガス系を用いる。よって、
メモリセル部ではシリコン窒化膜23がエッチングスト
ッパーとなる。しかし、周辺回路トランジスタ部では、
多結晶シリコン膜8、3がエッチングされ、シリコン酸
化膜13がエッチングストッパーの役目を果たす。図1
0(c)、(c’)は、この段階における半導体装置の
断面を示す。
【0082】その後、シリコン窒化膜はエッチングする
がシリコン酸化膜はエッチングしないエッチング選択性
を有するガス系を用いて、RIEによって、シリコン窒
化膜23、22を垂直方向にエッチングする。周辺回路
トランジスタ部では、シリコン酸化膜13が露出してい
るため、エッチングは進まない。図10(d)、
(d’)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。
【0083】さらに、シリコンはエッチングするがシリ
コン酸化膜はエッチングしないエッチング選択性を持つ
ガス系を用いて、RIEによって、多結晶シリコン膜3
を垂直方向にエッチングする。このエッチングの際、周
辺回路トランジスタ部ではシリコン酸化膜13が露出し
ているため、エッチングは進まない。メモリセル部で
は、シリコン酸化膜2がエッチングストッパーとなる。
図11(a)、(a’)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。
【0084】その後、フォトレジスト25を除去する。
図11(b)、(b’)は、この段階における半導体装
置の断面を示す。さらに、不純物をイオン注入して図示
せぬソース・ドレイン領域を形成し、図示せぬ絶縁膜を
堆積し、開口を形成し、図示せぬ配線を形成する。
【0085】このように、メモリセルのインターポリ絶
縁膜に用いる材料と周辺回路MOSトランジスタのゲー
ト絶縁膜に用いる材料とを異なるものにすることで、メ
モリセル部と周辺回路MOSトランジスタ部のゲート電
極を一括して加工できるようになり、従来よりも工程を
削減することができる。
【0086】図12及び図13は、本発明の第3の実施
例を示す。本実施例は、ゲート絶縁膜とゲート電極間に
窒素を添加した多結晶シリコン層を設けたものである。
まず、P型シリコン基板1上に、選択酸化法を用いて素
子分離のための図示せぬフィールド酸化膜を形成する。
図12(a)は、この段階における半導体装置の断面を
示す。
【0087】次に、熱酸化法を用いて、トンネル酸化膜
となる厚さ10nmのシリコン酸化膜31を形成する。
図12(b)は、この段階における半導体装置の断面を
示す。
【0088】その後、LPCVD法を用いて不純物とし
てリン及び窒素が添加された厚さ30nmの多結晶シリ
コン膜32を形成する。さらに膜の形成を中断すること
なく連続して、LPCVD法により不純物としてリンが
添加された厚さが200nmの多結晶シリコン膜33を
形成する。ゲート電極は、多結晶シリコン膜32と多結
晶シリコン膜33で構成される。図12(c)は、この
段階における半導体装置の断面を示す。この窒素とリン
がドープされた多結晶シリコン膜33は、酸化されにく
くかつ導電性を有する膜であり、窒素濃度は例えば1E
21ないし5E21atom/cm3 の範囲に設定さ
れ、リン濃度は例えば1E20ないし1E21atom
/cm3 程の範囲に設定される。
【0089】さらに、多結晶シリコン膜33上にフォト
レジスト34を塗布し、写真蝕刻法を用いてフォトレジ
スト34を所望のパターンに加工する。図12(d)
は、この段階における半導体装置の断面を示す。
【0090】続いて、フォトレジスト34をマスクにし
て、RIE法によりゲート電極である多結晶シリコン膜
33、32を垂直方向にエッチングする。多結晶シリコ
ン膜32のエッチング時、シリコン酸化膜31がエッチ
ングストッパとなる。図13(a)は、この段階におけ
る半導体装置の断面を示す。
【0091】次に、フォトレジスト34を除去する。図
13(b)は、この段階における半導体装置の断面を示
す。その後、熱酸化法を用いて後酸化膜であるシリコン
酸化膜35を形成する。図13(c)は、この段階にお
ける半導体装置の断面を示す。
【0092】このようにしてトランジスタのゲート部分
を製造する。本実施例において、窒素及びリンを含んだ
多結晶シリコン膜32の酸化速度は遅いため、後酸化工
程においてシリコン酸化膜31のゲート端でシリコン酸
化膜の膜厚が増加することを抑制することができる。
【0093】また、多結晶シリコン膜32においてポリ
シリコンのグレインの成長が抑制されるため、シリコン
酸化膜31の劣化を防止することができる。なお、本実
施例では、窒素を含んだ多結晶シリコン膜32はLPC
VD法により形成されるが、それに限るものではなく、
窒素をイオン注入技術を用いて多結晶シリコン中に注入
したり、多結晶シリコン膜をアンモニア雰囲気で熱処理
することで形成してもよい。
【0094】また、本実施例では、多結晶シリコン膜に
窒素を添加しているが、LPCVD法における堆積温度
を下げて多結晶シリコン膜ではなく非晶質シリコン膜を
形成し、その非晶質シリコン膜に窒素を添加しても同様
の効果を得ることができる。
【0095】なお、第1の実施例ないし第3の実施例に
おいて、酸化抑制効果を有する窒素とシリコンからなる
膜には導電性を確保するためリンがドープされている
が、これに限るものではなく、砒素等がドープされてい
てもよい。砒素がドープされる場合、砒素の濃度は、例
えば1E20ないし1E21atom/cm3 の範囲に
設定される。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インターポリ絶縁膜やゲート絶縁膜の膜厚の増加を伴う
ことなく後酸化を行うことができるため、インターポリ
絶縁膜やゲート絶縁膜の薄膜化をより図ることができ、
メモリセルやMOSトランジスタの性能を向上させ、歩
留りや信頼性が改善することができる。
【0097】また、本発明によれば、メモリセルのイン
ターポリ絶縁膜にSiN膜を用いてもそのリーク電流を
十分に抑制できるため、メモリセルのゲートと周辺回路
のMOSトランジスタのゲートとを一括して加工するこ
とができ、工程を削減してコストを低下させることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図。
【図2】本発明の第1の実施例を示す図。
【図3】図2に続いて本発明の第1の実施例を示す図。
【図4】窒素ドープ多結晶シリコンの酸化速度を示す
図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す図。
【図6】図5に続いて本発明の第2の実施例を示す図。
【図7】図5に続いて本発明の第2の実施例を示す図。
【図8】下地膜の窒化処理によるシリコン窒化膜のリー
ク電流低減効果を示す図。
【図9】メモリセルのゲートと周辺回路トランジスタの
ゲートを一括加工する工程を示す図。
【図10】図9に続いてメモリセルのゲートと周辺回路
トランジスタのゲートを一括加工する工程を示す図。
【図11】図10に続いてメモリセルのゲートと周辺回
路トランジスタのゲートを一括加工する工程を示す図。
【図12】本発明の第3の実施例を示す図。
【図13】図12に続いて本発明の第3の実施例を示す
図。
【図14】従来例を示す図。
【図15】図14に続いて従来例を示す図。
【図16】図15に続いて従来例を示す図。
【図17】従来例における後酸化によるONO膜の破壊
電圧の低下現象を示す図。
【図18】従来例におけるメモリセルのゲートと周辺回
路トランジスタのゲートを一括加工する場合の問題点を
示す図。
【図19】図18に続いて従来例におけるメモリセルの
ゲートと周辺回路トランジスタのゲートを一括加工する
場合の問題点を示す図。
【図20】図19に続いて従来例におけるメモリセルの
ゲートと周辺回路トランジスタのゲートを一括加工する
場合の問題点を示す図。
【符号の説明】
1…シリコン基板、 2…ゲート絶縁膜、 3、8、33…リンが添加された多結晶シリコン膜、 4、6…シリコン酸化膜、 5…シリコン窒化膜、 7…ONO膜、 9、14、15、16、24、25、34…フォトレジ
スト、 10、35…後酸化膜、 13…周辺回路MOSトランジスタのゲート絶縁膜、 20、21、22、32…窒素とリンが添加された多結
晶シリコン膜、 23…シリコン窒化膜、 31…MOSトランジスタのゲート絶縁膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された第1のゲート
    絶縁膜と、 前記第1のゲート絶縁膜上に形成された第1のゲート電
    極と、 前記第1のゲート電極上に形成された第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成された第2のゲート電極とを
    具備し、 前記第1のゲート電極と第2のゲート絶縁膜間及び前記
    第2のゲート絶縁膜と前記第2のゲート電極間の少なく
    とも一方に、窒素と不純物が添加されたシリコン膜が形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のゲート絶縁膜は、シリコン酸
    化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸化膜とよりなる3層
    の積層膜、シリコン酸化膜の単層膜、シリコン窒化膜の
    単層膜のいずれかであることを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜
    と、 前記ゲート絶縁膜上に形成された窒素と不純物が添加さ
    れたシリコン膜と、 前記窒素と不純物が添加されたシリコン膜上に形成され
    たゲート電極とを具備することを特徴とする半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 前記窒素と不純物が添加されたシリコン
    膜において、窒素濃度は1×1021cm-3ないし5×1
    21cm-3であり、不純物濃度は1×1020cm-3ない
    し1×1021cm-3であることを特徴とする請求項1、
    3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記不純物は、リンと砒素のいずれかで
    あることを特徴とする請求項1、3、4記載の半導体装
    置。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート電極を形成す
    る工程と、 前記第1のゲート電極上に第1の窒素と不純物が添加さ
    れたシリコン膜を形成する工程と、 前記第1の窒素と不純物が添加されたシリコン膜上に第
    2のゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記第2のゲート絶縁膜上に第2の窒素と不純物が添加
    されたシリコン膜を形成する工程と、 前記第2の窒素と不純物が添加されたシリコン膜上に第
    2のゲート電極を形成する工程とを具備することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板上に第1のゲート絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第1のゲート絶縁膜上に第1のゲート電極を形成す
    る工程と、 前記第1のゲート電極上に窒素と不純物が添加されたシ
    リコン膜を形成する工程と、 前記窒素と不純物が添加されたシリコン膜上に第2のゲ
    ート絶縁膜を形成する工程とを具備することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記窒素と不純物が添加されたシリコン
    膜は、減圧化学気相成長法を用いて形成されることを特
    徴とする請求項6、7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記窒素と不純物が添加されたシリコン
    膜は、多結晶シリコン膜にアンモニア雰囲気中で熱処理
    を施すことで形成されることを特徴とする請求項6、7
    記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記窒素と不純物が添加されたシリコ
    ン膜は、多結晶シリコン膜にアンモニア雰囲気中で熱処
    理を施すことで形成され、 前記第2のゲート絶縁膜は、シリコン窒化膜であり、減
    圧化学気相成長法により形成されることを特徴とする請
    求項7記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記窒素と不純物が添加されたシリコ
    ン膜は、多結晶シリコン膜にイオン注入法を用いて窒素
    を注入して形成されることを特徴とする請求項6、7記
    載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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