JPH10321929A - 磁気抵抗効果素子及びこれを用いた磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果素子及びこれを用いた磁気ヘッド

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JPH10321929A
JPH10321929A JP9124446A JP12444697A JPH10321929A JP H10321929 A JPH10321929 A JP H10321929A JP 9124446 A JP9124446 A JP 9124446A JP 12444697 A JP12444697 A JP 12444697A JP H10321929 A JPH10321929 A JP H10321929A
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protective film
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性に優れ、熱処理工程を経ても高磁界感
度を維持することができる磁気抵抗効果素子を提供す
る。 【解決手段】 磁性層と非磁性層が交互に積層されてな
る多層膜の側面の少なくとも一部と接して前記多層膜よ
りも高い抵抗値を有する金属よりなる保護膜を形成す
る。このような磁気抵抗効果素子を感磁部として磁気ヘ
ッドを構成し、この磁気抵抗効果素子の抵抗変化により
磁気記録信号を再生する。保護膜を形成することで多層
膜側面部からの抵抗変化率の低下が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層構造を有し巨
大磁気抵抗効果を示す磁気抵抗効果素子に関するもので
あり、さらにはこの磁気抵抗効果素子を感磁部に用いた
磁気ヘッド(MRヘッド)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気記録の高密度化に伴い、再生
磁気ヘッドに用いられる磁気抵抗効果膜材料として、よ
り大きな磁気抵抗効果を示すものが求められている。
【0003】これまで磁気抵抗効果膜として広範に用い
られている異方性磁気抵抗効果膜(例えばNi−Fe合
金膜:パーマロイ膜)の磁気抵抗変化率は、磁気ヘッド
に用いられるような条件下では、2%以下である。
【0004】近年、FeとCrを原子層レベルで積層し
た,いわゆる人工格子膜において、前記パーマロイ膜等
に比べて非常に大きな磁気抵抗効果(いわゆる巨大磁気
抵抗効果)を示すことが確認され、さらにはCoとCu
を積層した人工格子膜においても同様の現象が確認され
ている。
【0005】上記のような強磁性層と非磁性層とが交互
に積層されてなる人工格子膜構造の多層磁気抵抗効果膜
において、巨大磁気抵抗効果が観測される原因として
は、導体中の伝導電子を介して強磁性層間でRKKY
(ルーダーマン・キッテル・糟谷・芳田)相互作用が働
き、相対する強磁性層が反強磁性的に結合することによ
って反平行スピン状態が発生し、その結果スピン依存散
乱が生じるためであると考えられている。
【0006】ただし、上記人工格子膜は、いずれも抵抗
変化に必要な磁界が大きく、磁気ヘッド等のように微弱
な磁界を検出するセンサとして用いるには、磁界感度が
低くなるという問題がある。
【0007】そこで、このような問題に対処すべく、人
工格子の磁性層に軟磁気特性を示すNiFe等を用いる
ことで磁界感度の向上を図り、センサや再生用磁気ヘッ
ドへの応用が試みられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な多層磁気抵抗効果膜は、巨大磁気抵抗効果が期待され
るという大きな利点を有するものの、実用化に当たって
は耐熱性という大きな問題が残っている。
【0009】例えば、ハードディスク用の磁気ヘッド
は、通常、再生ヘッドの上に記録ヘッドを積み上げると
いう構造を採っている。したがって、記録ヘッド作製プ
ロセスにおいて、層間絶縁膜に用いる有機材料のハード
キュアを行うための熱処理工程が必要で、例えば270
℃程度の熱が加わる。
【0010】しかしながら、NiFe/Cu人工格子膜
は、約150℃以上の熱を加えるとNiFe層とCu層
の境界面で相互拡散が起こり、磁界感度の低下を招く。
【0011】したがって、NiFe/Cu人工格子膜を
ヘッド素子として用いる際には、拡散が起こる温度(約
150℃)以下で製造プロセスを行えるように工夫する
必要がある。例えば、異方性磁気抵抗効果膜用に確立さ
れてきた製造プロセスは、NiFe/Cu人工格子膜に
そのまま適用することはできず、新たな技術開発が必要
となる。
【0012】一方、NiFe/Cu人工格子膜自体の耐
熱性を改善する研究も進められており、例えば非磁性層
であるCu層にNiを添加することにより耐熱性の向上
を図った例もあるが、従来プロセスに耐えられるほどの
耐熱性は得られていない。
【0013】そこで本発明は、このような実情に鑑みて
提案されたものであって、耐熱性に優れ、熱処理工程を
経ても高磁界感度を維持することができる磁気抵抗効果
素子を提供することを目的とする。
【0014】さらに本発明は、従来プロセスによって作
製することができ、しかも微弱な磁界や微少な磁界変化
を高感度に検出できる磁気ヘッドを提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の磁気抵抗効果素子は、磁性層と非磁性層
が交互に積層されてなる多層膜よりなり、この多層膜の
側面の少なくとも一部と接して前記多層膜よりも高い抵
抗値を有する金属よりなる保護膜が形成されていること
を特徴とするものである。
【0016】また、本発明の磁気ヘッドは、磁性層と非
磁性層が交互に積層されてなる多層膜よりなり、この多
層膜の側面の少なくとも一部と接して前記多層膜よりも
高い抵抗値を有する金属よりなる保護膜が形成されてな
る磁気抵抗効果素子を感磁部とし、この磁気抵抗効果素
子の抵抗変化により磁気記録信号が再生されることを特
徴とするものである。
【0017】本発明者が種々の検討を重ねたところ、上
記多層膜においては、加熱による抵抗変化率の低下は膜
側面部から進行するとの知見を得るに至った。
【0018】本発明では、多層膜の側面に接して金属よ
りなる保護膜が形成されており、前記膜側面部からの抵
抗変化率の低下が抑えられる。その結果、耐熱性の向上
の実現、あるいは多層膜本来の耐熱性を引き出すことが
でき、熱処理を経ても高磁界感度が維持される。
【0019】また、この金属よりなる保護膜は、多層膜
に対して並列抵抗として動作するが、多層膜よりも高い
抵抗値を有するので、その影響が抑えられ、十分な抵抗
変化が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0021】本発明の磁気抵抗効果素子は、図1に示す
ように、基板1上に強磁性層2a、2b、2c・・・と
非磁性層3a、3b、3c・・・を交互に積層してなる
多層膜10よりなるものであり、さらに、その側面に接
して金属よりなる保護膜4を形成してなるものである。
【0022】多層膜10の作製方法としては、例えばス
パッタ法が挙げられ、またスパッタ条件としては、例え
ば到達真空度1×10-4Pa以下、Arガス圧0.1〜
0.5Paである。
【0023】ここでは、基板1上に、厚さ例えば7nm
のNiFe層を下地の磁性層2aとして形成し、その上
にCuNiよりなる非磁性層3a、3b、3c(各々厚
さ2.1nm)とNiFeよりなる磁性層2b、2c、
2d(各々厚さ2nm)を交互に積層し、NiFe/C
uNiが3周期繰り返された積層膜とした。また、最上
層には、Cr膜を非磁性層3dとして積層した。
【0024】多層膜10の膜構成は、これに限られるも
のではなく、繰り返し周期数や各層の厚さ等は、磁気抵
抗効果膜としての機能を損なわない範囲であれば任意に
選定することができる。
【0025】また、非磁性層3a,3b、3c・・・の
材料も、CuNiに限らず、その他のCu合金、Cu、
Ag、Au、Ag合金、Au合金等を用いることも可能
である。
【0026】さらに、磁性層2a、2b、2c・・・に
ついても、NiFe合金、NiとFeの積層膜、Ni合
金とFe合金の積層膜、NiFe系合金同士の積層膜
等、広範囲に選ぶことが可能である。
【0027】上記多層膜10について、幅Wや長さDを
変えたサンプル、あるいは直径φ68mmの円形のサン
プルの磁気抵抗変化量の熱処理温度依存性を調べたとこ
ろ、図2に示すような結果が得られた。なお、この図2
においては、加熱前の磁気抵抗変化量を100%とし、
各サンプルにおける磁気抵抗変化量の変動を相対値で示
している。また、多層膜10の加熱は、Ar雰囲気中で
各温度で一定時間保持することにより行い、冷却した後
に測定を行った。
【0028】この図2を見ると、明らかに面積が大きい
方が抵抗変化率低下の起こる温度が高い。特に、直径φ
68mmの大面積多層膜では、270℃まで抵抗変化率
に低下が見られない。
【0029】この結果は、温度による抵抗変化率の低下
は、膜側面部から進行することを示唆している。
【0030】したがって、多層膜10の側面を保護膜4
によって保護することにより、特性の劣化を防ぐことが
できるものと考えられ、ここでは図1に示すように多層
膜10の側面に保護膜4を形成した。
【0031】この保護膜4は、抵抗値の高い金属により
形成される。ただし、この金属は、多層膜10拡散しな
い材料であることが好ましい。このような金属として
は、Cr、Sn、Cs、Bi、Ta、Th、Pt、P
d、As、Rb、あるいはこれらの合金が挙げられる。
【0032】本例では、保護膜4は多層膜10の側面と
のみ接して形成されており、多層膜10上には形成され
ていない。このような保護膜4の形成方法を図3(a)
〜(d)に示す。
【0033】先ず、図3(a)に示すように、基板1上
に多層膜10を成膜した後、この上にフォトレジスト5
を塗布し、パターン露光により素子形状にパターニング
する。
【0034】次に、このパターニングされたフォトレジ
スト5をマスクとして、イオンビームエッチングを行
い、図3(b)に示すように多層膜10をほぼ短冊形状
に加工する。
【0035】通常は、その後、フォトレジスト5を剥離
し、次の工程に移るが、この場合は、図3(c)に示す
ように、この状態のまま(フォトレジスト5を残したま
ま)金属をスパッタして保護膜4を形成する。
【0036】次いで、フォトレジスト5を剥離すると、
いわゆるリフトオフによりフォトレジスト5上に形成さ
れた保護膜4が離脱し、図3(d)に示すように、多層
膜10の側面にのみ保護膜4が形成された形になる。
【0037】勿論、これに限らず、図4に示すように、
多層膜10全体を覆って保護膜4を形成するようにして
もよい。
【0038】ところで、上記保護膜4を形成した場合、
磁気抵抗効果素子、すなわち多層膜10にセンス電流を
流したときに保護膜4にも電流が流れ、したがってこの
保護膜4は多層膜10に対して並列に接続された抵抗と
して動作することになる。
【0039】したがって、保護膜4の抵抗値が低いと、
これら並列接続される多層膜10と保護膜4の全体での
抵抗変化は、多層膜10自体の抵抗変化に比べて大幅に
低下する虞れがある。
【0040】したがって、この保護膜4の抵抗値は、所
定のレベルよりも高いことが好ましい。
【0041】ここで、幅W=0.5μm、長さD=2μ
m、厚さt=21.3nmの多層膜10をモデルに前記
保護膜4に要求される抵抗値を検討する。保護膜4は、
多層膜10の両側に、片側Wxなる幅で形成されている
ものとする。
【0042】上記多層膜10において、磁性層2の比抵
抗ρNiFeは20μΩ・cm、非磁性層3の比抵抗ρCuNi
は10μΩ・cmであり、多層膜10全体の抵抗値は2
9Ωである。また、この多層膜10の抵抗変化率は4%
であり、このときの抵抗変化量ΔRは1.16Ωであ
る。
【0043】多層膜10と保護膜4が並列に接続された
回路を考えたとき、多層膜10の抵抗値をR、保護膜4
の抵抗をRxとすると、全体の抵抗値Rzは、 Rz=R・Rx/(R+Rx) で表される。
【0044】ここに外部磁界が印加されると、多層膜1
0の抵抗値はR−ΔR、全体の抵抗値はRz−ΔRzと
なり、抵抗変化量ΔRzが得られる。
【0045】このとき、 Rz−ΔRz=(R−ΔR)・Rx/(R+Rx−Δ
R) であり、したがって ΔRz=Rz−(Rz−ΔRz) =R・Rx/(R+Rx)−(R−ΔR)・Rx/(R+Rx−ΔR) となる。
【0046】このとき許容される抵抗変化量の低下を5
0%とすると、ΔRz=0.58Ωとなり、この値とR
=29Ω、ΔR=1.16を式に代入して保護膜4の抵
抗値Rxについて解くと、Rx=68Ωとなる。
【0047】したがって、多層膜10の両側に保護膜4
を形成する場合、保護膜4の抵抗値は68Ω以上である
ことが好ましい。
【0048】例えば、保護膜4をCrとしたとき、Cr
の比抵抗ρCrは17μΩ・cmであり、多層膜10の両
側にWx×D×tなるサイズで配置すると、その抵抗値
Crは15.96/WxΩとなり、抵抗値を68Ω以上
とするには保護膜4の片側の幅Wx/2を0.115μ
m以下にすればよいことがわかる。
【0049】表1に各種金属の比抵抗ρ、抵抗値68Ω
を達成するための幅Wxを示す。
【0050】
【表1】
【0051】保護膜4の形成幅Wxをこの表1に示され
る値以下に設定すれば、抵抗値68Ω以上を達成するこ
とができ、抵抗変化量の低下を50%以下に抑えること
ができる。
【0052】上記保護膜4を形成した多層膜10は、磁
気抵抗効果素子として用いることができる。
【0053】図5は、センサ素子として構成を示すもの
で、通常、素子としての出力を得るために、磁気抵抗効
果素子11の両端にセンス電流iを流すための電極1
2、13を設ける。このときの各寸法であるが、素子幅
W、素子長L、電極間距離Dは、例えば2μm、10μ
m、8μmである。
【0054】この図5に示すセンサ素子を磁気記録媒体
摺動面に配せば、磁気抵抗効果素子11が感磁部として
機能し、磁気記録信号が再生される。
【0055】なお、この構成では、磁気抵抗効果素子1
1は磁気記録媒体摺動面のトラック幅方向に配され、セ
ンス電流iの方向もトラック幅方向とされ、いわゆる横
型のMRヘッドとなっている。
【0056】また、上記磁気抵抗効果素子は、縦型のM
Rヘッドに適応して好適な構成を採り得る。
【0057】図6及び図7は、縦型MRヘッドの構成を
示すものであり、非磁性材料よりなる基板21の上に非
磁性層22を介して下層シールドコア23が設けられ、
さらに非磁性層24を介して磁気抵抗効果素子25が磁
気記録媒体対向面に先端が臨んで被着形成される。
【0058】磁気抵抗効果素子25は、既知のフォトリ
ソグラフィー技術を用いて所定のパターンにパターニン
グされるもので、具体的には、フォトレジストの塗布、
パターン露光、現像及びこれをマスクとするイオンビー
ムエッチングによるパターニングを経て所定形状に形成
される。
【0059】さらに、この磁気抵抗効果素子25の磁気
記録媒体対向面側の先端部分には、先端電極28が、こ
れとは反対側の後端部には、後端電極29が電気的に接
続されて形成されている。これら電極28、29も先の
磁気抵抗効果素子25と同様、フォトリソグラフィー技
術を用いてパターニングされる。
【0060】磁気抵抗効果素子25の上には、非磁性の
絶縁層26を介して例えば磁気抵抗効果素子25の感度
向上を目的としたバイアス磁界を与えるバイアス導体3
0が磁気抵抗効果素子25を横切るようにパターニング
形成され、この上に絶縁層27を介して上層シールドコ
ア28が形成されている。
【0061】これらの上に図示しない保護層を被着した
後、エッチング、研磨等により対向面を形成して縦型M
Rヘッドが構成される。
【0062】このような縦型MRヘッドを用いて再生動
作を行う場合、図7に示すように、対向面を磁気記録媒
体の記録トラックTpに対向させ、先端電極28及び後
端電極29から磁気抵抗効果素子25に矢印i方向(デ
プス方向)にセンス電流を流す。そして、記録トラック
Tpに記録された磁界の向きの変化による電気抵抗の変
化を先端電極28及び後端電極29間の電圧変化として
検出することにより磁気記録信号の再生を行う。
【0063】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、高い温度の熱が加わっても特性の劣化が小
さく抑えられ、熱処理前と同様に極めて磁界感度の高い
磁気抵抗効果素子を得ることができる。
【0064】また、本発明によれば、熱処理を経ても高
磁界感度を維持し、従来プロセスを用いても再生特性に
優れた磁気ヘッドを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気抵抗効果素子の一例を示
す要部概略断面図である。
【図2】多層磁気抵抗効果膜における抵抗変化量の熱処
理温度依存性を示す特性図である。
【図3】保護膜の形成工程の一例を工程順に示す要部概
略断面図である。
【図4】保護膜の他の例を示す要部概略断面図である。
【図5】磁気抵抗効果素子への電極の接続状態を示す概
略平面図である。
【図6】縦型MRヘッドの構成例を示す要部概略断面図
である。
【図7】縦型MRヘッドによる磁気記録信号の再生状態
を模式的に示す概略斜視図である。
【符号の説明】
2a,2b,2c・・・ 磁性層、3a,3b,3c・
・・ 非磁性層、4 保護膜、10 多層膜、11,2
5 磁気抵抗効果素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性層と非磁性層が交互に積層されてな
    る多層膜よりなり、 この多層膜の側面の少なくとも一部と接して前記多層膜
    よりも高い抵抗値を有する金属よりなる保護膜が形成さ
    れていることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 上記保護膜がCr、Sn、Cs、Bi、
    Ta、Th、Pt、Pd、As、Rbから選ばれた少な
    くとも1種よりなることを特徴とする請求項1記載の磁
    気抵抗効果素子。
  3. 【請求項3】 上記保護膜が多層膜に対して並列抵抗を
    構成しており、その抵抗値が68Ω以上であることを特
    徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】 上記磁性層がFeとNiの積層膜又はF
    eとNiの合金膜よりなることを特徴とする請求項1記
    載の磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】 上記非磁性層がCu、Ag、Au、Cu
    合金、Ag合金、Au合金から選ばれる少なくとも1種
    よりなることを特徴とする請求項1記載の磁気抵抗効果
    素子。
  6. 【請求項6】 磁性層と非磁性層が交互に積層されてな
    る多層膜よりなり、この多層膜の側面の少なくとも一部
    と接して前記多層膜よりも高い抵抗値を有する金属より
    なる保護膜が形成されてなる磁気抵抗効果素子を感磁部
    とし、 この磁気抵抗効果素子の抵抗変化により磁気記録信号が
    再生されることを特徴とする磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 上記多層膜に供給されるセンス電流の方
    向がトラック幅方向とされていることを特徴とする請求
    項6記載の磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 上記多層膜に供給されるセンス電流の方
    向がデプス方向とされとされていることを特徴とする請
    求項6記載の磁気ヘッド。
JP9124446A 1997-05-14 1997-05-14 磁気抵抗効果素子及びこれを用いた磁気ヘッド Withdrawn JPH10321929A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002043164A1 (fr) * 2000-11-22 2002-05-30 Sony Corporation Procede de fabrication de dispositif magneto-resistif et de tete magneto-resistive

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