JPH10320720A - 垂直記録用磁気ヘッド - Google Patents
垂直記録用磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH10320720A JPH10320720A JP13383797A JP13383797A JPH10320720A JP H10320720 A JPH10320720 A JP H10320720A JP 13383797 A JP13383797 A JP 13383797A JP 13383797 A JP13383797 A JP 13383797A JP H10320720 A JPH10320720 A JP H10320720A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- head
- magnetic
- magnetic head
- medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 急峻な再生波形の得られるような媒体磁化の
記録、及びクロストークの影響低減を可能とした垂直磁
気記録用磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 本発明の垂直記録用磁気ヘッドは、再生
用のＭＲヘッド５０と記録用の磁気誘導型ヘッド１０と
が積層されてなるものである。ＭＲヘッド５０は、下シ
ールド５４、再生ギャップ５６、ＭＲ素子５８、共通ポ
ール６０等によって構成されている。磁気誘導型ヘッド
１０は、共通ポール６０、記録ギャップ６２、励磁コイ
ル、トレーリングポール１２等によって構成されてい
る。トレーリングポール１２は、ＭＲヘッド５０側の反
対側の端面１２ａが平坦化されている。
記録、及びクロストークの影響低減を可能とした垂直磁
気記録用磁気ヘッドを提供する。 【解決手段】 本発明の垂直記録用磁気ヘッドは、再生
用のＭＲヘッド５０と記録用の磁気誘導型ヘッド１０と
が積層されてなるものである。ＭＲヘッド５０は、下シ
ールド５４、再生ギャップ５６、ＭＲ素子５８、共通ポ
ール６０等によって構成されている。磁気誘導型ヘッド
１０は、共通ポール６０、記録ギャップ６２、励磁コイ
ル、トレーリングポール１２等によって構成されてい
る。トレーリングポール１２は、ＭＲヘッド５０側の反
対側の端面１２ａが平坦化されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、垂直磁化方式を採
用した磁気記録再生装置に用いられる垂直記録用磁気ヘ
ッドに関し、特に垂直磁性層と軟磁性裏打ち層とを有す
る垂直二層膜媒体に対応した垂直記録用磁気ヘッドに関
する。
用した磁気記録再生装置に用いられる垂直記録用磁気ヘ
ッドに関し、特に垂直磁性層と軟磁性裏打ち層とを有す
る垂直二層膜媒体に対応した垂直記録用磁気ヘッドに関
する。
【０００２】
【従来の技術】垂直磁化方式は、長手磁化方式と比べて
記録分解能が高いことから、近年の磁気記録の高密度化
に伴い実用化が期待されている。従来、垂直二層膜媒体
を用いた垂直磁化方式の磁気記録再生装置においては、
再生部にＭＲヘッド、記録部に磁気誘導型ヘッドを有す
る垂直記録用磁気ヘッドが用いられている。この従来の
垂直記録用磁気ヘッドは、例えば、「日本応用磁気学会
誌Ｖｏｌ．１９ Ｓｕｐｐｌｅｍｅｎｔ Ｎｏ．Ｓ２
ＰＰ１２２−１２５」に記載されており、長手記録方式
で用いられているものと同じ構造である。
記録分解能が高いことから、近年の磁気記録の高密度化
に伴い実用化が期待されている。従来、垂直二層膜媒体
を用いた垂直磁化方式の磁気記録再生装置においては、
再生部にＭＲヘッド、記録部に磁気誘導型ヘッドを有す
る垂直記録用磁気ヘッドが用いられている。この従来の
垂直記録用磁気ヘッドは、例えば、「日本応用磁気学会
誌Ｖｏｌ．１９ Ｓｕｐｐｌｅｍｅｎｔ Ｎｏ．Ｓ２
ＰＰ１２２−１２５」に記載されており、長手記録方式
で用いられているものと同じ構造である。
【０００３】図５及び図６は従来の垂直記録用磁気ヘッ
ドを示し、図５が媒体摺動面から見た底面図、図６が縦
断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
ドを示し、図５が媒体摺動面から見た底面図、図６が縦
断面図である。以下、これらの図面に基づき説明する。
【０００４】従来の垂直記録用磁気ヘッドは、再生用の
ＭＲヘッド５０と記録用の磁気誘導型ヘッド５２とが積
層されてなるものである。ＭＲヘッド５０は、下シール
ド５４、再生ギャップ５６、ＭＲ素子５８、共通ポール
６０等によって構成されている。磁気誘導型ヘッド５２
は、共通ポール６０、記録ギャップ６２、励磁コイル６
４、トレーリングポール６６等によって構成されてい
る。記録媒体は、図６において、垂直記録用磁気ヘッド
の下端に沿い右から左へと移動していく。
ＭＲヘッド５０と記録用の磁気誘導型ヘッド５２とが積
層されてなるものである。ＭＲヘッド５０は、下シール
ド５４、再生ギャップ５６、ＭＲ素子５８、共通ポール
６０等によって構成されている。磁気誘導型ヘッド５２
は、共通ポール６０、記録ギャップ６２、励磁コイル６
４、トレーリングポール６６等によって構成されてい
る。記録媒体は、図６において、垂直記録用磁気ヘッド
の下端に沿い右から左へと移動していく。
【０００５】この垂直記録用磁気ヘッドを用いて長手媒
体に記録を行なった場合は、トレーリングポール６６の
ＭＲヘッド５０側（先端側）の端面６６ｂから発生する
記録磁界が媒体記録磁化を決定する。これに対して、こ
の垂直記録用磁気ヘッドを用いて垂直二層膜媒体に記録
を行なった場合は、記録磁化分布はトレーリングポール
６６のＭＲヘッド５０側の反対側（後端側）の端面６６
ａから発生する記録磁界で決定される。
体に記録を行なった場合は、トレーリングポール６６の
ＭＲヘッド５０側（先端側）の端面６６ｂから発生する
記録磁界が媒体記録磁化を決定する。これに対して、こ
の垂直記録用磁気ヘッドを用いて垂直二層膜媒体に記録
を行なった場合は、記録磁化分布はトレーリングポール
６６のＭＲヘッド５０側の反対側（後端側）の端面６６
ａから発生する記録磁界で決定される。
【０００６】図５に示すように、トレーリングポール６
６の先端側の端面６６ｂは、媒体摺動面から見た形状が
おおよそ長方形となっている。これに対して、トレーリ
ングポール６６の後端側の端面６６ａは、媒体摺動面か
ら見た形状が平坦な面ではない。そのため、垂直二層膜
媒体に記録した場合は、記録磁化遷移の形状も端面６６
ａの形状に対応して平坦にならない。
６の先端側の端面６６ｂは、媒体摺動面から見た形状が
おおよそ長方形となっている。これに対して、トレーリ
ングポール６６の後端側の端面６６ａは、媒体摺動面か
ら見た形状が平坦な面ではない。そのため、垂直二層膜
媒体に記録した場合は、記録磁化遷移の形状も端面６６
ａの形状に対応して平坦にならない。
【０００７】また、この垂直記録用磁気ヘッドを長手記
録媒体に用いた場合は、記録トラックの両端部にサイド
イレーズバンド（無情報記録トラック）が存在する。こ
のサイドイレーズバンドは、信号再生時において隣接ト
ラックからの誤った情報を再生してしまういわゆるクロ
ストークの影響低減に有効な役割を持っている。
録媒体に用いた場合は、記録トラックの両端部にサイド
イレーズバンド（無情報記録トラック）が存在する。こ
のサイドイレーズバンドは、信号再生時において隣接ト
ラックからの誤った情報を再生してしまういわゆるクロ
ストークの影響低減に有効な役割を持っている。
【０００８】しかし、垂直二層膜媒体では、記録分解能
が非常に高いため、磁化反転部が急峻であり、これによ
りサイドイレーズバンドがほとんどみられない。
が非常に高いため、磁化反転部が急峻であり、これによ
りサイドイレーズバンドがほとんどみられない。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従来の垂直記録用磁気
ヘッドを用いて垂直二層膜媒体に記録を行なった場合、
以下のような問題点が生じる。
ヘッドを用いて垂直二層膜媒体に記録を行なった場合、
以下のような問題点が生じる。
【００１０】第一の問題点は、磁化遷移の形状が直線的
にならないということである。したがって、如何に記録
分解能の高い垂直二層膜媒体を用いた場合でも、再生波
形のパルス幅が広大化する。これにより、特に高記録密
度領域においては鮮明な記録磁化分布が得られにくくな
るため、良好な記録再生特性が得られなくなる。その理
由は、垂直二層膜媒体を用いた場合に媒体記録磁化を決
定する、トレーリングポール６６の後端側の端面６６ａ
の形状が、平坦でないことにある。
にならないということである。したがって、如何に記録
分解能の高い垂直二層膜媒体を用いた場合でも、再生波
形のパルス幅が広大化する。これにより、特に高記録密
度領域においては鮮明な記録磁化分布が得られにくくな
るため、良好な記録再生特性が得られなくなる。その理
由は、垂直二層膜媒体を用いた場合に媒体記録磁化を決
定する、トレーリングポール６６の後端側の端面６６ａ
の形状が、平坦でないことにある。
【００１１】第二の問題点は、隣接記録トラック又は前
歴記録トラックからのクロストークの影響が大きいとい
うことである。クロストーク成分は、再生時のノイズと
なるので、エラーレートの低下につながる。その理由
は、垂直二層膜媒体は記録トラック端部のサイドイレー
ズバンドが無いため、隣接記録トラック又は前歴記録ト
ラックから誤った情報を再生してしまうためである。
歴記録トラックからのクロストークの影響が大きいとい
うことである。クロストーク成分は、再生時のノイズと
なるので、エラーレートの低下につながる。その理由
は、垂直二層膜媒体は記録トラック端部のサイドイレー
ズバンドが無いため、隣接記録トラック又は前歴記録ト
ラックから誤った情報を再生してしまうためである。
【００１２】
【発明の目的】そこで、本発明は、垂直磁化方式の磁気
記録再生装置の特性向上を目的とし、急峻な再生波形の
得られるような媒体磁化の記録、及びクロストークの影
響低減を可能とした垂直磁気記録用磁気ヘッドを提供す
ることにある。
記録再生装置の特性向上を目的とし、急峻な再生波形の
得られるような媒体磁化の記録、及びクロストークの影
響低減を可能とした垂直磁気記録用磁気ヘッドを提供す
ることにある。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明に係る垂直記録用
磁気ヘッドは、再生用のＭＲヘッドと記録用の磁気誘導
型ヘッドとが積層されてなるものである。そして、前記
磁気誘導型ヘッドのトレーリングポールは、前記ＭＲヘ
ッド側の反対側の端面が平坦化されている。このトレー
リングポールは、前記ＭＲヘッド側の反対側の平坦化さ
れた端面が高磁束密度膜からなるもの、又は、全体が高
磁束密度材料からなるものとしてもよい。また、前記ト
レーリングポールの媒体摺動面から見た形状は、前記Ｍ
Ｒヘッド側の端面を底辺とする台形状としてもよい。
磁気ヘッドは、再生用のＭＲヘッドと記録用の磁気誘導
型ヘッドとが積層されてなるものである。そして、前記
磁気誘導型ヘッドのトレーリングポールは、前記ＭＲヘ
ッド側の反対側の端面が平坦化されている。このトレー
リングポールは、前記ＭＲヘッド側の反対側の平坦化さ
れた端面が高磁束密度膜からなるもの、又は、全体が高
磁束密度材料からなるものとしてもよい。また、前記ト
レーリングポールの媒体摺動面から見た形状は、前記Ｍ
Ｒヘッド側の端面を底辺とする台形状としてもよい。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１は、本発明に係る垂直記録用
磁気ヘッドの第一実施形態を示す媒体摺動面から見た底
面図である。以下、この図面に基づき説明する。
磁気ヘッドの第一実施形態を示す媒体摺動面から見た底
面図である。以下、この図面に基づき説明する。
【００１５】本実施形態の垂直記録用磁気ヘッドは、再
生用のＭＲヘッド５０と記録用の磁気誘導型ヘッド１０
とが積層されてなるものである。ＭＲヘッド５０は、下
シールド５４、再生ギャップ５６、ＭＲ素子５８、共通
ポール６０等によって構成されている。磁気誘導型ヘッ
ド１０は、共通ポール６０、記録ギャップ６２、励磁コ
イル６４（図２）、トレーリングポール１２等によって
構成されている。トレーリングポール１２は、ＭＲヘッ
ド５０側（先端側）の反対側（後端側）の端面１２ａが
平坦化されている。
生用のＭＲヘッド５０と記録用の磁気誘導型ヘッド１０
とが積層されてなるものである。ＭＲヘッド５０は、下
シールド５４、再生ギャップ５６、ＭＲ素子５８、共通
ポール６０等によって構成されている。磁気誘導型ヘッ
ド１０は、共通ポール６０、記録ギャップ６２、励磁コ
イル６４（図２）、トレーリングポール１２等によって
構成されている。トレーリングポール１２は、ＭＲヘッ
ド５０側（先端側）の反対側（後端側）の端面１２ａが
平坦化されている。
【００１６】この垂直記録用磁気ヘッドを製造する方法
について説明する。まず、非磁性基板上に、下シールド
５４からトレーリングポール１２までを順に形成する。
そして、トレーリングポール１２成膜後、トレーリング
ポール１２の後端側の端面１２ａをＭＲ素子５８等と平
行になるように平坦化する。この平坦化は、ラッピング
（研磨）加工やＦＩＢ（集束イオンビーム）加工等によ
り行なう。
について説明する。まず、非磁性基板上に、下シールド
５４からトレーリングポール１２までを順に形成する。
そして、トレーリングポール１２成膜後、トレーリング
ポール１２の後端側の端面１２ａをＭＲ素子５８等と平
行になるように平坦化する。この平坦化は、ラッピング
（研磨）加工やＦＩＢ（集束イオンビーム）加工等によ
り行なう。
【００１７】図２は、図１の垂直記録用磁気ヘッドの縦
断面図である。以下、図１及び図２に基づき、この垂直
記録用磁気ヘッドで垂直二層膜媒体に記録を行なう場合
について説明する。
断面図である。以下、図１及び図２に基づき、この垂直
記録用磁気ヘッドで垂直二層膜媒体に記録を行なう場合
について説明する。
【００１８】垂直二層膜媒体２０は、記録磁性層２２、
裏打ち軟磁性層２４等によって構成されている。記録磁
界は、トレーリングポール１２の先端側の端面１２ｂ全
体から発生し、記録磁性層２２を通り裏打ち軟磁性層２
４へ流れていくことがわかる。垂直記録用磁気ヘッドは
図２において左から右へと走行する。そのため、垂直二
層膜媒体２０に記録される記録磁化は、トレーリングポ
ール１２の後端側の端面１２ａから発生する磁界により
決定されることになる。本実施形態の垂直記録用磁気ヘ
ッドでは、トレーリングポール１２の後端側の端面１２
ａを平坦化しているため、垂直二層膜媒体２０の記録磁
化遷移部の形状を直線的にすることができる。磁化遷移
部が直線的になることで、孤立再生波形のパルス幅は狭
小化できる。さらに磁化遷移部が直線的になることで、
磁化遷移間隔を狭めても良好な記録を行なうことが可能
となり、これにより高密度領域で良好な記録再生特性を
得ることができる。
裏打ち軟磁性層２４等によって構成されている。記録磁
界は、トレーリングポール１２の先端側の端面１２ｂ全
体から発生し、記録磁性層２２を通り裏打ち軟磁性層２
４へ流れていくことがわかる。垂直記録用磁気ヘッドは
図２において左から右へと走行する。そのため、垂直二
層膜媒体２０に記録される記録磁化は、トレーリングポ
ール１２の後端側の端面１２ａから発生する磁界により
決定されることになる。本実施形態の垂直記録用磁気ヘ
ッドでは、トレーリングポール１２の後端側の端面１２
ａを平坦化しているため、垂直二層膜媒体２０の記録磁
化遷移部の形状を直線的にすることができる。磁化遷移
部が直線的になることで、孤立再生波形のパルス幅は狭
小化できる。さらに磁化遷移部が直線的になることで、
磁化遷移間隔を狭めても良好な記録を行なうことが可能
となり、これにより高密度領域で良好な記録再生特性を
得ることができる。
【００１９】図３は、本発明に係る垂直記録用磁気ヘッ
ドの第二実施形態を示す媒体摺動面から見た底面図であ
る。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図１と
同一部分は同一符号を付すことにより重複説明を省略す
る。
ドの第二実施形態を示す媒体摺動面から見た底面図であ
る。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図１と
同一部分は同一符号を付すことにより重複説明を省略す
る。
【００２０】本実施形態において、磁気誘導型ヘッド３
０のトレーリングポール３２は、高磁束密度膜３４と通
常の磁極膜３６との二層からなる。高磁束密度膜３４
は、Ｆｅ系の高磁束密度材料からなり、後端側の端面３
２ａが平坦化されている。なお、トレーリングポール３
２全体を高磁束密度膜３４に置き換えてもよい。
０のトレーリングポール３２は、高磁束密度膜３４と通
常の磁極膜３６との二層からなる。高磁束密度膜３４
は、Ｆｅ系の高磁束密度材料からなり、後端側の端面３
２ａが平坦化されている。なお、トレーリングポール３
２全体を高磁束密度膜３４に置き換えてもよい。
【００２１】第一実施形態で説明したことと同様に、媒
体記録磁化はトレーリングポール３２の後端側の端面３
２ａから発生する記録磁界により決定される。トレーリ
ングポール３２の後端側に高磁束密度膜３４を配置する
ことで、より強い記録磁界で媒体に記録を行うことがで
きる。したがって、媒体記録磁性膜の抗磁力が高い垂直
二層膜媒体においても、第一実施形態と同様の効果を得
ることができる。
体記録磁化はトレーリングポール３２の後端側の端面３
２ａから発生する記録磁界により決定される。トレーリ
ングポール３２の後端側に高磁束密度膜３４を配置する
ことで、より強い記録磁界で媒体に記録を行うことがで
きる。したがって、媒体記録磁性膜の抗磁力が高い垂直
二層膜媒体においても、第一実施形態と同様の効果を得
ることができる。
【００２２】次に、図１に基づき、本発明に係る垂直記
録用磁気ヘッドの第三実施形態について説明する。
録用磁気ヘッドの第三実施形態について説明する。
【００２３】本実施形態の垂直記録用磁気ヘッドでは、
図１に示すように、トレーリングポール１２の媒体摺動
面から見た形状が、ＭＲヘッド５０側の端面１２ｂを底
辺とする台形状となっている。トレーリングポール１２
の両側面１２ｃ，１２ｄのアジマス角θは、トレーリン
グポール１２の端面１２ａとのなす角で規定される。こ
の台形状は、エッチング又はＦＩＢ加工により形成す
る。
図１に示すように、トレーリングポール１２の媒体摺動
面から見た形状が、ＭＲヘッド５０側の端面１２ｂを底
辺とする台形状となっている。トレーリングポール１２
の両側面１２ｃ，１２ｄのアジマス角θは、トレーリン
グポール１２の端面１２ａとのなす角で規定される。こ
の台形状は、エッチング又はＦＩＢ加工により形成す
る。
【００２４】図４は、本実施形態の垂直記録用磁気ヘッ
ドで、垂直二層膜媒体に記録を行った場合の記録トラッ
クパターンを示す概略図である。以下、図１及び図４に
基づき説明する。
ドで、垂直二層膜媒体に記録を行った場合の記録トラッ
クパターンを示す概略図である。以下、図１及び図４に
基づき説明する。
【００２５】この記録トラック３８は、トレーリングポ
ール１２の後端側の端面１２ａにより記録された信号記
録トラック４０と、トレーリングポール１２の両側面１
２ｃ，１２ｄにより記録されたサイド記録トラック４２
とに分離できる。サイド記録トラック４２の記録パター
ンは、再生用のＭＲ素子５８と非平行になるため、サイ
ド記録トラック４２の記録情報はアジマス損失により大
幅に減少する。これにより、サイド記録トラック４２は
無信号記録トラックに相当することになる。ここで、ア
ジマス角θは、十分なアジマス損失を受けるように、４
０度以上とする。
ール１２の後端側の端面１２ａにより記録された信号記
録トラック４０と、トレーリングポール１２の両側面１
２ｃ，１２ｄにより記録されたサイド記録トラック４２
とに分離できる。サイド記録トラック４２の記録パター
ンは、再生用のＭＲ素子５８と非平行になるため、サイ
ド記録トラック４２の記録情報はアジマス損失により大
幅に減少する。これにより、サイド記録トラック４２は
無信号記録トラックに相当することになる。ここで、ア
ジマス角θは、十分なアジマス損失を受けるように、４
０度以上とする。
【００２６】このサイド記録トラック４２により、記録
トラック３８は常に隣接記録トラック（又は前歴記録ト
ラック）４４と隔てて記録されることになる。その結
果、隣接記録トラック（又は前歴トラック）４４からの
信号を誤再生するクロストークの影響を低減することが
できる。また、サイド記録トラック４２のトラック幅ｔ
は、アジマス角θとトレーリングポール１２の膜厚ｈに
より任意に変更することが可能である。これにより、磁
気ディスク装置の仕様に合わせてサイド記録トラック４
２のトラック幅ｔを任意に設定できる。
トラック３８は常に隣接記録トラック（又は前歴記録ト
ラック）４４と隔てて記録されることになる。その結
果、隣接記録トラック（又は前歴トラック）４４からの
信号を誤再生するクロストークの影響を低減することが
できる。また、サイド記録トラック４２のトラック幅ｔ
は、アジマス角θとトレーリングポール１２の膜厚ｈに
より任意に変更することが可能である。これにより、磁
気ディスク装置の仕様に合わせてサイド記録トラック４
２のトラック幅ｔを任意に設定できる。
【００２７】従来、クロストークの影響を避けるため、
再生トラック幅となるＭＲ素子５８のトラック幅が記録
トラック幅より小さくなるように設計されていた。これ
に対し、本実施形態では、サイド記録トラック４２を設
けることでＭＲ素子５８のトラック幅は、記録トラック
と同等又はそれ以上にすることも可能になる。一般に再
生出力は再生トラック幅に比例するため、本実施形態の
垂直記録用磁気ヘッドを用いることでより高い再生出力
を得ることができる。
再生トラック幅となるＭＲ素子５８のトラック幅が記録
トラック幅より小さくなるように設計されていた。これ
に対し、本実施形態では、サイド記録トラック４２を設
けることでＭＲ素子５８のトラック幅は、記録トラック
と同等又はそれ以上にすることも可能になる。一般に再
生出力は再生トラック幅に比例するため、本実施形態の
垂直記録用磁気ヘッドを用いることでより高い再生出力
を得ることができる。
【００２８】
【発明の効果】第一の効果は、媒体磁化遷移領域を直線
的にできることである。この理由は、従来は何の処理も
施されていなかった、トレーリングポールの後端側の端
面を平坦化したためである。これにより、トラック幅方
向に均一で急峻な記録磁化を記録でき、磁化遷移の間隔
の狭い高密度領域においても良好な記録磁化状態を得る
ことができる。したがって、高密度領域で良好な記録再
生特性が得られる。
的にできることである。この理由は、従来は何の処理も
施されていなかった、トレーリングポールの後端側の端
面を平坦化したためである。これにより、トラック幅方
向に均一で急峻な記録磁化を記録でき、磁化遷移の間隔
の狭い高密度領域においても良好な記録磁化状態を得る
ことができる。したがって、高密度領域で良好な記録再
生特性が得られる。
【００２９】第二の効果は、記録媒体として高抗磁力媒
体を用いた場合でも第一の効果を得ることができること
である。この理由は、トレーリングポールの後端側に高
磁束密度膜を積層する又はトレーリングポール全体を高
磁束密度材料とすることで、より強い記録磁界で媒体に
記録を行うことができるためである。
体を用いた場合でも第一の効果を得ることができること
である。この理由は、トレーリングポールの後端側に高
磁束密度膜を積層する又はトレーリングポール全体を高
磁束密度材料とすることで、より強い記録磁界で媒体に
記録を行うことができるためである。
【００３０】第三の効果は、クロストークの影響を低減
することが可能なことである。この理由は、トレーリン
グポールの両側面にアジマス角を持たせた構造とするこ
とで、記録トラック両端部に信号成分とはならないサイ
ド記録パターンが記録されるためである。このサイド記
録トラックにより、信号記録トラックは隣接記録トラッ
ク又は前歴記録トラックと隔てられるので、クロストー
クの影響を低減することができる。これにより、高Ｓ／
Ｎ信号の再生が可能となり、良好な記録再生特性を得る
ことができる。
することが可能なことである。この理由は、トレーリン
グポールの両側面にアジマス角を持たせた構造とするこ
とで、記録トラック両端部に信号成分とはならないサイ
ド記録パターンが記録されるためである。このサイド記
録トラックにより、信号記録トラックは隣接記録トラッ
ク又は前歴記録トラックと隔てられるので、クロストー
クの影響を低減することができる。これにより、高Ｓ／
Ｎ信号の再生が可能となり、良好な記録再生特性を得る
ことができる。
【図１】本発明に係る垂直記録用磁気ヘッドの第一実施
形態を示す媒体摺動面から見た底面図である。
形態を示す媒体摺動面から見た底面図である。
【図２】図１の垂直記録用磁気ヘッドの縦断面図であ
る。
る。
【図３】本発明に係る垂直記録用磁気ヘッドの第二実施
形態を示す媒体摺動面から見た底面図である。
形態を示す媒体摺動面から見た底面図である。
【図４】図１の垂直記録用磁気ヘッドで、垂直二層膜媒
体に記録を行った場合の記録トラックパターンを示す概
略図である。
体に記録を行った場合の記録トラックパターンを示す概
略図である。
【図５】従来の垂直記録用磁気ヘッドを示す媒体摺動面
から見た底面図である。
から見た底面図である。
【図６】図５の垂直記録用磁気ヘッドの縦断面図であ
る。
る。
５０ ＭＲヘッド １０，３０ 磁気誘導型ヘッド １２，３２ トレーリングポール １２ａ，３２ａ 平坦化された端面
Claims (4)
- 【請求項１】 再生用のＭＲヘッドと記録用の磁気誘導
型ヘッドとが積層されてなる垂直記録用磁気ヘッドにお
いて、 前記磁気誘導型ヘッドのトレーリングポールは、前記Ｍ
Ｒヘッド側の反対側の端面が平坦化されている、ことを
特徴とする垂直記録用磁気ヘッド。 - 【請求項２】 前記トレーリングポールは、前記ＭＲヘ
ッド側の反対側の平坦化された端面が高磁束密度膜から
なる、請求項１記載の垂直記録用磁気ヘッド。 - 【請求項３】 前記トレーリングポールは、全体が高磁
束密度材料からなる、請求項１記載の垂直記録用磁気ヘ
ッド。 - 【請求項４】 前記トレーリングポールの媒体摺動面か
ら見た形状は、前記ＭＲヘッド側の端面を底辺とする台
形状である、請求項１，２又は３記載の垂直記録用磁気
ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13383797A JPH10320720A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 垂直記録用磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13383797A JPH10320720A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 垂直記録用磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10320720A true JPH10320720A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15114210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13383797A Pending JPH10320720A (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 垂直記録用磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10320720A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002076471A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-15 | Nec Corp | 磁気抵抗センサ、磁気抵抗ヘッド、および磁気記録／再生装置 |
| US6618227B2 (en) * | 2000-09-22 | 2003-09-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Combination perpendicular record and reproduce head having an auxiliary pole recessed from an air bearing surface and spaced from one of a pair of reproducing element sheilds |
| US6639754B2 (en) | 2000-09-25 | 2003-10-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Perpendicular magnetic recording head and perpendicular magnetic recording apparatus |
| US6687084B2 (en) | 2000-12-26 | 2004-02-03 | Alps Electric Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording head having main magnetic pole layer formed on high-flatness surface of yoke layer, and method of manufacturing the head |
| US6710973B2 (en) | 2000-09-18 | 2004-03-23 | Hitachi, Ltd. | Single pole type recording head including tapered edges |
| US6762895B2 (en) * | 2000-09-21 | 2004-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic disk drive and position error signal generation method |
| US6836957B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-01-04 | Alps Electric Co., Ltd. | Method for making perpendicular magnetic recording head having inverted trapezoidal main magnetic pole layer |
| US6903900B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-06-07 | Alps Electric Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording head including nonmagnetic layer overlaying main pole layer |
| US6952867B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-10-11 | Alps Electric Co., Ltd. | Method for manufacturing perpendicular magnetic recording head having inverted trapezoidal main magnetic pole layer |
| US7185415B2 (en) | 2003-08-29 | 2007-03-06 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method for forming a magnetic head having a flux shaping layer |
| US7392577B2 (en) | 2003-09-12 | 2008-07-01 | Tdk Corporation | Method for manufacturing a perpendicular magnetic head |
| US7978430B2 (en) * | 2004-07-30 | 2011-07-12 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Apparatus for providing a reverse air bearing surface head with trailing shield design for perpendicular recording |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP13383797A patent/JPH10320720A/ja active Pending
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002076471A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-15 | Nec Corp | 磁気抵抗センサ、磁気抵抗ヘッド、および磁気記録／再生装置 |
| US7133252B2 (en) | 2000-09-18 | 2006-11-07 | Hitachi Global Storage Technologies Japan, Ltd. | Single pole type recording head with trailing side tapered edges |
| US6710973B2 (en) | 2000-09-18 | 2004-03-23 | Hitachi, Ltd. | Single pole type recording head including tapered edges |
| US7006326B2 (en) | 2000-09-18 | 2006-02-28 | Hitachi, Ltd. | Single pole type recording head with tapered edges |
| US6762895B2 (en) * | 2000-09-21 | 2004-07-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic disk drive and position error signal generation method |
| US6618227B2 (en) * | 2000-09-22 | 2003-09-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Combination perpendicular record and reproduce head having an auxiliary pole recessed from an air bearing surface and spaced from one of a pair of reproducing element sheilds |
| US6639754B2 (en) | 2000-09-25 | 2003-10-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Perpendicular magnetic recording head and perpendicular magnetic recording apparatus |
| US6952867B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-10-11 | Alps Electric Co., Ltd. | Method for manufacturing perpendicular magnetic recording head having inverted trapezoidal main magnetic pole layer |
| US6903900B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-06-07 | Alps Electric Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording head including nonmagnetic layer overlaying main pole layer |
| US6958886B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-10-25 | Alps Electric Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording head having main magnetic pole layer formed on high-flatness surface, and method of manufacturing the head |
| US6836957B2 (en) | 2000-12-26 | 2005-01-04 | Alps Electric Co., Ltd. | Method for making perpendicular magnetic recording head having inverted trapezoidal main magnetic pole layer |
| US6687084B2 (en) | 2000-12-26 | 2004-02-03 | Alps Electric Co., Ltd. | Perpendicular magnetic recording head having main magnetic pole layer formed on high-flatness surface of yoke layer, and method of manufacturing the head |
| US7181829B2 (en) | 2000-12-26 | 2007-02-27 | Alps Electric Co., Ltd. | Method of manufacturing a perpendicular magnetic recording head |
| US7472470B2 (en) | 2000-12-26 | 2009-01-06 | Tdk Corporation | Method of manufacturing a perpendicular magnetic recording head |
| US7185415B2 (en) | 2003-08-29 | 2007-03-06 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Method for forming a magnetic head having a flux shaping layer |
| US7392577B2 (en) | 2003-09-12 | 2008-07-01 | Tdk Corporation | Method for manufacturing a perpendicular magnetic head |
| US7978430B2 (en) * | 2004-07-30 | 2011-07-12 | Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. | Apparatus for providing a reverse air bearing surface head with trailing shield design for perpendicular recording |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US20050219764A1 (en) | Perpendicular magnetic recording head and method of manufacturing the same | |
| JPH08185612A (ja) | Ｍｒヘッドおよびその製造方法 | |
| JP3369444B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
| JP3551099B2 (ja) | 磁気テープ装置用薄膜磁気ヘッド | |
| JPH10320720A (ja) | 垂直記録用磁気ヘッド | |
| US6369992B1 (en) | Yoke-type head with magneto-resistance effect film recessed from medium facing surface and extending across magnetic gap | |
| US6469874B1 (en) | Method to make a stitched writer for a giant magneto-resistive head | |
| JP4390677B2 (ja) | 磁気ヘッド及びそれを搭載した磁気記録再生装置 | |
| JP2003263705A (ja) | 垂直記録用磁気ヘッドおよびそれを搭載した磁気ディスク装置 | |
| JP2828673B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
| JPH0234083B2 (ja) | ||
| JP3129765B2 (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
| JPH10283617A (ja) | 垂直磁気記録用複合型ヘッド | |
| JPS60256907A (ja) | 薄膜磁気ヘツド | |
| JP3565925B2 (ja) | 磁気抵抗効果ヘッド | |
| JPH10269533A (ja) | 垂直磁気記録用複合型ヘッド | |
| JP2000195018A (ja) | 磁気再生ヘッドおよび磁気記録再生装置 | |
| JP2001155311A (ja) | 磁気抵抗効果型薄膜磁気ヘッド | |
| JPS6240606A (ja) | 磁気消去ヘツド | |
| JPH09237407A (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
| JPH1083513A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JPH05205216A (ja) | 磁気ヘッド | |
| JP2003059007A (ja) | 磁気ヘッドおよび磁気記録再生装置 | |
| JPH0785423A (ja) | 複合型磁気ヘッド | |
| JPH10154313A (ja) | シールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010605 |