JPH10319873A - 光源ユニットおよびこれを用いた表示装置、表示器、照明装置 - Google Patents

光源ユニットおよびこれを用いた表示装置、表示器、照明装置

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JPH10319873A
JPH10319873A JP9125611A JP12561197A JPH10319873A JP H10319873 A JPH10319873 A JP H10319873A JP 9125611 A JP9125611 A JP 9125611A JP 12561197 A JP12561197 A JP 12561197A JP H10319873 A JPH10319873 A JP H10319873A
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JP
Japan
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light
light source
source unit
emitting diode
lens
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JP9125611A
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English (en)
Inventor
Shinji Okamori
伸二 岡森
Shinsuke Shikama
信介 鹿間
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の光源手段の指向特性に起因する個体間
の表示特性のばらつきを低減し、所望の視野領域に高輝
度の映像光を供する光源ユニットを提供する。 【解決手段】 光源ユニット1は、基板手段5、この基
板手段5に配列される発光ダイオード素子21、22、
この発光ダイオード素子21、22の前方に配置される
基板材料8、この基板材料8の片面に成形されるホログ
ラフィック光学素子7、このホログラフィック光学素子
と基板材料8を支持する筺体手段6を備えており、発光
ダイオード素子21、22から放射された光はホログラ
フィック光学素子7に入射し、ホログラム面で偏向かつ
拡散されて所定の方向へ放射される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は互いに異なる波長の
光を放射する複数種類の発光素子(例えば赤、緑、青色
の光を放射する発光素子)が基板上の所定の位置に配置
され、単位ユニットを構成するとともに、この単位ユニ
ットを規則的に配列することで発光画面を構成し、かつ
その発光を制御することによりカラー画像表示を実現す
る画像表示装置およびその応用装置、例えば固定パター
ンを表示する表示器や照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器だけでなく多くの電子機
器にとってディスプレイがキーデバイスとなっている
が、大画面のディスプレイにより一度に大勢の人々に情
報を提供する大型映像分野においてはこれまで市場を開
拓してきたCRTや放電管方式に加えて発光ダイオード
素子(以後、LED素子とする)を用いたフルカラーL
EDディスプレイが大きく進出しつつある。これは純緑
色LED素子に加えて青色LED素子が量産化され、色
再現範囲が大きく広がったことだけでなく、従来の競技
場や遊技場だけでなく一般の建物の壁面に常設され不特
定多数の人間に対して各種情報を提供する公共表示板と
してのニーズが増大してきたことによる。このような大
画面ディスプレイは比較的周囲光量の低い屋内等や特別
な照明下で用いられる特定の場合を除くと、一般に太陽
などの強い周囲光が存在する場所で使用される事が多
い。よって、1〜数人の観察者を想定して作られた小型
ディスプレイ装置に比べて非常に高輝度であること、外
光によるコントラスト低減を抑制する手段を備えている
こと、水平方向に関しては特に広い視野角を持つことな
どが要求される。さらに、耐候性や寿命、メンテナンス
性などについても厳しい条件が求められることになる。
【0003】例えばLEDディスプレイにおいては、パ
イロットランプ型LED、もしくはチップ型LEDとい
った既製のLED素子をマトリクス状に敷き詰めて表示
画面を構成し、他の大画面ディスプレイに比べて寿命、
価格、重量などに優れたディスプレイを実現することが
できる。また1画素から数画素に相当する複数のLED
素子をモジュール化し、この単位ユニットをマトリクス
状に配列して画面全体を構成する方法もある。このよう
に既製の発光素子を配列する方法では、ディスプレイ装
置の配光分布が単位ユニットを構成する発光素子の性能
に大きく依存するため、装置全体として所望の視野角や
明るさを得るため様々な工夫がなされる。
【0004】例えば図20は従来の典型的なLEDディ
スプレイ装置の一部を拡大して示した断面図である。図
において、1はディスプレイ装置を構成する単位ユニッ
トである。また、2はLED素子の配列であり、ここで
はLED素子25、26、27、28が基板5の上に配
置されている。フルカラーの表示を行う場合は赤色、緑
色、青色(以下、それぞれR,G,Bとする)の表示色
のLED素子が使われることになる。また、各色の強度
バランスをとるためR、G、Bそれぞれ必要数のLED
素子が配置され単位ユニットを構成している。90はデ
ィスプレイ装置の法線であり、各LED素子25、2
6、27、28はこの法線90と平行になるように配置
されている。また、62、63は各ユニット間にディス
プレイの水平方向に沿って配置される遮光手段であり、
太陽光などのような強い外光がディスプレイ装置の表示
面に進入するのを防ぐものである。図では実線の矢印で
外光を概念的に示す。
【0005】図20のような従来のLEDディスプレイ
装置の視野角は、LED素子の先端に設けられた樹脂レ
ンズや光の拡散作用を生じる分散剤によって決められる
指向特性に大きく依存する。例えば、指向性が強く正面
輝度が高いLED素子を用いると、ディスプレイ装置の
正面輝度を高くすることができるが、視野角は狭くな
る。一方、拡散性を強めて指向性を弱めたLED素子を
用いると、視野角の広いディスプレイ装置を実現するこ
とができるが正面輝度は低くなる。このように、LED
素子には視野角と明るさのトレードオフが存在するので
ディスプレイの要求性能に応じてどちらかを犠牲にした
り、両者の妥協値を求めたりすることになる。以上のよ
うに、LED素子の特性を決定すればディスプレイ装置
の視野角を決めることができるが、実際には遮光手段6
2、63等のようなLED素子以外のディスプレイ構成
部品によってさらに視野角が制限される場合がある。
【0006】この遮光手段62、63によれば、外光が
表示面へ進入することに起因する表示映像のコントラス
トの低減を抑えることができる。ディスプレイ装置を屋
外に常設する場合は、表示面に進入する外光の角度、あ
るいは強度などは大体予測できるため、所望の視野角、
明るさ、コントラスト等の表示性能が得られるように単
位ユニットが構成され、遮光手段が配置される。しかし
この遮光手段62、63によって上下方向の視野角は水
平方向と比べて制限されることになる。これを再度図2
0により説明する。図において、ディスプレイ装置に対
する上下方向の視野範囲の下限は、遮光手段の形状およ
び配置とLED素子の配置との関係から図の破線のよう
に決定される。すなわち、単位ユニットの基準軸から下
方の視野角は、図中Aの角度によって定義することがで
きる。遮光部材62、63を装置の法線90方向に長く
すると遮光効果は高くなるが、角度Aは小さくなり、上
下方向の視野範囲が狭められる。逆にディスプレイ装置
に対して下方の視野範囲を広げようとすると遮光手段は
短くなければならないが、外光によるコントラスト低減
を抑えることが難しくなる。このようなトレードオフ
は、ディスプレイ装置を構成する発光素子の種類に関係
がなく、LED素子以外の発光素子を用いた場合にも生
じる可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】大画面ディスプレイ装
置の場合、多人数に対して映像を提供する、すなわち広
い視野範囲に映像を提供する目的のために、ディスプレ
イ装置が観察者より相対的に高い位置に設置され、観察
者は画面の下方からディスプレイを視認するという位置
関係が一般的に多くなる。例えばビルの壁面に設置され
たディスプレイ装置を路上から見上げる、といった状況
がこれに相当する。このような場合には、ディスプレイ
から上方へ向かう光が下方へ向かう光ほど重要でないと
言える。言い換えると、水平方向には広く、上下方向に
は下方を強めた配光特性を持たせることができれば、観
察者が存在する領域へ効率よく光を集めることができ、
この限定された範囲において明るいディスプレイを提供
することができる。
【0008】このような観察者のいない領域に無駄に光
が放射されてしまう不都合を解消する工夫として、LE
D素子の樹脂レンズの断面形状を楕円にして指向特性に
異方性を持たせ、例えば上下方向よりも水平方向に広い
指向性を持たせ、観察者の存在する領域へ有効に光を放
射させることもできる。しかし、このような偏平レンズ
形状による指向性制御には角度的な限界があり、また上
下方向の指向性を制御することも困難である。さらに、
実際には適正なレンズ効果を得るために必要なLEDペ
レットの位置精度とレンズ形状の加工精度が低く、素子
毎の指向特性に光学的に無視できないばらつきがあるた
め、ディスプレイ装置の表示均一性を著しく損なうとい
う不具合が生じている。例えば、全白の画像を表示して
いる場合、画面に正対した位置から観察した場合には均
一性の高い映像が観察できる場合にも、これから外れた
位置に移動して斜め方向からディスプレイを観察すると
前述の指向特性ばらつきに起因する斑模様が現れてく
る。このような画像均一性の劣化は偏平レンズのLED
素子を用いた場合に限らず、一般的にLED素子を用い
たディスプレイ装置全般に共通する問題である。
【0009】また、視野角増大のために分散剤と呼ばれ
る微粒子がLED素子の樹脂レンズ部近傍に練り込まれ
たり、分散剤を含んだ拡散板がLED素子の前方に配置
されることもある。しかし、このような拡散手段は含有
される物理量と得られる拡散効果がほぼ比例しており、
広く拡散させようとすると分散剤の量や拡散板の厚みを
増やさなければならない。そのため光の透過率が低くな
り、結果として視野角増大のためには明るさを犠牲にし
なければならなかった。
【0010】上記のような単位ユニット1を配列してデ
ィスプレイ装置を構成した場合、各単位ユニットを構成
する複数の発光素子の配列と遮光部材の幾何学的な関係
に起因して、ディスプレイ装置に対する見込み角によっ
て表示色が変化するという問題が生じる。図21は従来
の典型的なLEDディスプレイの構成を概略的に示す図
である。図において、記号R、G、Bはそれぞれ赤色、
緑色、青色の表示色を持つLED素子である。その他の
記号および符号は図20と同様である。破線の矩形で囲
んだ領域が単位ユニット1であり緑色が2個、赤色、青
色が各1個の合計4個のLED素子により構成されてい
る。また、単位ユニット間には垂直方向にのみ遮光部材
62が配置されている。この遮光部材62は太陽などの
外光がLED素子を照らすことを避ける目的で一般的に
LED素子よりもディスプレイの法線90方向に長くな
るように形成されている。
【0011】上述のような配置によれば、遮光手段によ
って単位ユニットを構成する発光素子のうち、下段に配
置されている素子から観察者へ向かう光の一部あるいは
全部が遮られるという「けられ」現象が生じる。これを
図21で説明すると、破線で示される鉛直下方の視野範
囲の境界線とディスプレイ装置の法線90がなす角度A
より大きな角度でディスプレイを見上げる場合には前述
の「けられ」現象が始まる。その角度が角度Aより大き
くなるほど単位ユニットを構成する下段の表示色、すな
わちGとBの光が遮られ、単位ユニットにおいてGとB
の割合が減った表示色を見ることになる。言い換える
と、もし、R、G、BすべてのLEDが発光して白い画
像を表示していても、この「けられ」によって黄色味を
帯びた画像を見ることになる。
【0012】さらに、この「けられ」現象は、観察者が
静止している場合でも、ディスプレイ装置の上下方向で
色バランスを崩すという不都合を引き起こす。つまり、
画面の上方の単位ユニットほど光が遮られる量が大きく
なり、画面の上下で色むらを生じることになる。例えば
単位ユニットを構成する発光素子の数を増やし、1画素
に相当する表示面積を大きくして「けられ」の影響を相
対的に減らしても、これにともなって必然的に遮光手段
も大きくせざるを得なくなり、所望の効果を得ることは
困難である。結局このような現象は単位ユニットにおけ
る各色LEDの配置や数量に関係なく、遮光手段の作用
と、各色光が単位ユニットの表示面において十分に混色
されていないところに原因がある。よって、従来は太陽
などの強い外光が直接進入しない設置条件を優先し、遮
光手段を小さくしても所望のコントラストが得られるよ
うにしなければ、「けられ」の影響を抑制することは困
難であった。
【0013】また、図22は特開平8−202292号
公報に開示された従来のフルカラーLEDディスプレイ
のLEDからの放射光を模式的に示した断面図である。
図において、2Rは赤色LED、2Gは緑色LED、2
Bは青色LED、3R,3G,3BはLEDペレット、
4R,4G,4Bは樹脂レンズ、40はシリンドリカル
凹レンズ、70はレンチキュラーレンズ、kは光軸、P
は1画素である。次に動作について説明する。1画素を
形成する赤色、緑色、青色のLEDのうち、赤色および
青色のLEDペレット3R,3Bを樹脂レンズの光軸の
外側に設け、各色のLEDから放射される主光線を集束
させる。さらに各色の主光線を屈折手段でLEDのピッ
チより狭いピッチの平行光に屈折させ、拡散手段で水平
方向に拡散させるように構成される。このような構成に
よれば、1画素を形成している各色のLEDから放射さ
れる主光線が短い距離で混色して見えるため、LEDの
配列構造に起因する表示品質の劣化を防ぐことができ
る。
【0014】ところで、本従来例ではディスプレイの指
向性をシリンドリカルレンズ40およびレンチキュラレ
ンズ70のレンズ作用により制御する構造のため、両レ
ンズの形状による効果が期待できない方向、すなわちレ
ンズ形状が繰り返される方向と直交する方向には大きな
拡散角度を期待することができない。シリンドリカルレ
ンズ40とレンチキュラレンズ70による指向特性制御
の効果を十分に得るためには、各LED素子は強い指向
特性を持つ必要があり、両レンズの効果が期待できない
方向は各LED素子の指向特性を反映して視野角は小さ
くなる。従って、例えば水平方向の視野角を広げること
ができても垂直方向はこれに比べて非常に狭い視野範囲
にしか配光されないことになる。さらに各LED素子の
指向特性のばらつきを平均化する手段が存在しないた
め、ディスプレイを斜め方向から観察した場合に起きる
前述の斑模様の発生を避けることが困難である。
【0015】さらに本従来例には、外光成分が表示面に
直接進入することに起因するコントラスト低減を積極的
に抑制するための構成要素が存在しない。また、図22
によれば各色のLEDから放射される主光線以外の光線
が隣接画素に対応する凹レンズ部に進入するため、この
ような光線は結果として解像度やコントラストなどの表
示性能を劣化させるという不都合を生じる。LEDチッ
プ自体はインコヒーレント光を発生させる有限の体積を
持った光源であるため、チップをモールドする樹脂のレ
ンズ作用だけではコントロールできない不要光が生じる
ことは避けられない。
【0016】また、図23は特開平8−202291号
公報に開示された従来のフルカラーLEDディスプレイ
構成を概略的に示す図であり、右が断面図、左はディス
プレイを正面から見た図である。4aはレンズマトリク
ス、4bは平凸レンズ、6aは遮光手段、6bは開口
部、Dは狭視角レンズを備えた発光ダイオードである。
また、PはLEDペレット、RはLEDペレットPをマ
ウントするリフレクタである。マトリクス状に配置され
た発光ダイオードDのレンズ部に対応する位置に、平面
部に遮光手段が形成された平凸レンズ4bを凸面部が上
記レンズ部に対向するように配置し、遮光手段6aに上
記凸面部で集光された光を透過する開口部6bを形成し
てLED表示装置を構成する。
【0017】このような構成によれば、各LED素子の
レンズ部から放射された光がレンズ部とこれに対向して
配置される平凸レンズ4bの屈折作用によって集光さ
れ、微小な開口部6bを効率よく透過し、かつ外光は大
面積の遮光手段6aによって遮られるため、明るさと高
いコントラストの両立を図ることができる。しかし、こ
の従来例においても前従来例と同様に、あるLED素子
から放射された光が、これと隣接するLED素子に対応
した平凸レンズ4bへ進入することを完全には防ぐこと
ができない上に、このような無効光は対向して配列され
た平凸レンズ4bとLED素子のレンズ部間で多重反射
を繰り返すことになる。こうして、微小な開口部6bを
通過する有効光線が少なくなり、明るさを得るためには
開口部6bの径を大きくしなければならず、結果として
コントラストを低減させるという不都合が生じる。ま
た、開口部6bを通過した光の指向性を決定するのは平
凸レンズ4bの屈折作用であるが、ディスプレイの視野
角を十分に広くするためにはLED素子からの光線を屈
折させる大きなパワーを平凸レンズ4bに持たせる必要
がある。例えば、複雑な非球面形状を小さな平凸レンズ
に形成するといった煩雑な工程が必要とる。さらに前記
従来例と同様、各LED素子の指向特性ばらつきを平均
化する手段が存在しないため、斜め方向からディスプレ
イを観察した場合には、ディスプレイを構成する各LE
D素子の輝度むらに起因する斑模様が出現することを避
けることができない。
【0018】本発明は、以上のようなLEDディスプレ
イ装置に限らず、互いに異なる波長の光を放射する発光
素子をマトリクス状に配列してなる大画面表示装置、特
に同時に多人数に大画面映像を提供する屋内、屋外型の
表示装置の光源ユニット、およびこれを用いた表示装
置、あるいは照明装置などの応用装置に関するものであ
り、第1の目的は複数の発光素子が持つ指向特性のばら
つきを平均化し、個体間の特性ばらつきが少ない光源ユ
ニットを提供することである。また、所望の視野領域に
効率よく光を導き、視野領域内で十分な輝度の発光を実
現することを目的とする。
【0019】また、第2の目的は、この光源ユニットに
よって発光素子が持つ指向特性のばらつきを平均化し、
観察領域内において表示均一性の高いディスプレイを提
供することである。さらにこの光源ユニットの発光面、
あるいは光源ユニットにより構成されるディスプレイの
表示面に、太陽光や室内照明光などの外光が入射するこ
とで生じるコントラスト低減を抑制することを目的とす
る。さらにまた、遮光部材などの構造、あるいは光源ユ
ニットの配置によって生じる、視野角度に依存する明る
さや色のむら等の不都合を軽減することを目的とする。
【0020】さらに、第3の目的は、この光源ユニット
によって所定の方向へ光を偏向し、所望の視野範囲に良
好な固定パターンを表示する表示器や、所望の領域を効
率よく照明する照明装置などの応用装置を提供すること
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光源ユニッ
トにおいては、基板手段と、この基板手段の所定の位置
に配置される発光ダイオード素子と、この発光ダイオー
ド素子の前方に配置されるホログラフィック光学素子か
らなるものである。
【0022】また、光源ユニットにおいては、基板手段
と、この基板手段の所定の位置に配置される発光ダイオ
ード素子と、発光ダイオード素子の前方に配置されるホ
ログラフィック光学素子と、発光ダイオード素子の近傍
に配置され、ホログラフィック光学素子を支持する遮光
手段からなるものである。
【0023】また、光源ユニットにおいては、ホログラ
フィック光学素子は、光の入射面にプリズム手段が形成
され、もう一方の面にホログラム面が配置された透明基
板材料からなる。
【0024】また、光源ユニットにおいては、透明基板
材料は特定の範囲の波長成分を選択的に透過する光学フ
ィルターからなるものである。
【0025】また、光源ユニットにおいては、基板手段
と、基板手段の所定の位置に配置された複数の発光ダイ
オード素子と、この発光ダイオード素子の複数の発光主
波長に対応した異なるプリズム形状を有する単位構造が
配列されてなるプリズム手段と、このプリズム手段を光
の入射面に有し、もう一方の面にホログラム面を有する
透明基板材料からなるホログラフィック光学素子からな
るものである。
【0026】また、光源ユニットにおいては、基板手段
と、この基板手段の所定の位置に配置される発光ダイオ
ード素子と、発光ダイオード素子の前方に配置されるレ
ンズ手段と、このレンズ手段の光出射面にホログラム面
を形成するホログラフィック光学素子からなるものであ
る。
【0027】また、光源ユニットにおいては、基板手段
と、基板手段の所定の位置に配置される複数の発光ダイ
オード素子と、第1の所定面に配置されるアレイ状レン
ズ板と、第2の所定面に配置されるホログラフィック光
学素子からなるものである。
【0028】また、光源ユニットにおいては、複数の発
光ダイオード素子が、各発光ダイオード素子からの出射
光束がアレイ状レンズ板の各レンズ素子上に集光される
ように配置されるものである。
【0029】また、光源ユニットにおいては、基板手段
と、基板手段の所定の位置に配置される発光ダイオード
素子と、発光ダイオード素子からの光を所定の面に導く
ライトパイプと、この所定面に入射面が配置されるホロ
グラフィック光学素子からなるものである。
【0030】また、光源ユニットにおいては、基板手段
と、基板手段の所定の位置に配置される発光ダイオード
素子と、発光ダイオード素子からの光を所定の面に導く
オプティカルインテグレータと、この所定面に入射面が
配置されるホログラフィック光学素子からなるものであ
る。
【0031】また、光源ユニットにおいては、発光ダイ
オード素子のペレットが発光ダイオード素子の樹脂レン
ズの光軸から外れた位置に配置されるものである。
【0032】また、光源ユニットにおいては、互いに異
なる波長の光を放射する複数の発光ダイオード素子から
なるものである。
【0033】また、光源ユニットにおいては、ライトパ
イプの出射開口端近傍の内面に拡散手段が配置されるも
のである。
【0034】また、光源ユニットにおいては、オプティ
カルインテグレータの出射開口端面が光源ユニットの法
線に垂直な面から傾斜しているものである。
【0035】また、光源ユニットにおいては、オプティ
カルインテグレータの入射面と出射面の少なくともいず
れか一方が非球面レンズである。
【0036】また、光源ユニットにおいては、ホログラ
フィック光学素子がオプティカルインテグレータの出射
面に密着して配置されるものである。
【0037】また、光源ユニットにおいては、ホログラ
フィック光学素子が入射光を所定の1方向に偏向させる
屈折作用と所定の範囲に拡散させる拡散作用の両方を備
えているものである。
【0038】また、光源ユニットにおいては、ホログラ
フィック光学素子の拡散作用によって拡散される光の分
布が、水平方向に広く上下方向に狭い特性を有するもの
である。
【0039】また、表示装置においては、光源ユニット
をXYマトリクス状に配列し、各光源ユニットの発光を
制御するものである。
【0040】また、表示器においては、光源ユニットが
配列されその発光が制御される。
【0041】また、照明装置においては、光源ユニット
あるいは光源ユニットの集合体によって構成されその発
光が制御される。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態である光源ユ
ニットにおいては、基板手段の所定の位置に配置される
発光ダイオード素子から放射された光が、発光ダイオー
ド素子の前方に配置されたホログラフィック光学素子に
入射し、この光を所定の方向に拡散させるように働く。
【0043】また、ホログラフィック光学素子が遮光手
段の一部に支持され、発光ダイオード素子の前方に配置
されるように働く。
【0044】また、ホログラフィック光学素子に入射し
た光が、プリズム手段により屈折され、さらにホログラ
ム面で偏向および拡散されるように働く。
【0045】また、透明基板材料に入射した光のうち、
特定の範囲の波長成分を選択的に透過するように働く。
【0046】また、複数の発光ダイオード素子から放射
された異なる波長の光が、各々の発光主波長に対応した
異なるプリズム形状の単位構造が配列されてなるプリズ
ム手段に入射し屈折され、さらにホログラム面で偏向お
よび拡散されるように働く。
【0047】また、発光ダイオード素子から放射された
光が、発光ダイオード素子の樹脂レンズと合成レンズ系
を構成するレンズ手段によって屈折され、レンズ手段の
光出射面に形成されたホログラム面において偏向および
拡散されるように働く。
【0048】また、複数の発光ダイオード素子から放射
された光はアレイ状レンズ板に入射し、アレイ状レンズ
板は発光ダイオードの光出射面である第1の所定面の形
状を、第2の所定面上に結像伝達し、さらにアレイ状レ
ンズ板を出射した光は、第2の所定面に配置されたホロ
グラフィック光学素子により偏向および拡散されるよう
に働く。
【0049】また、複数の発光ダイオード素子から放射
された光が、アレイ状レンズ板の各レンズ素子上に集光
するように働く。
【0050】また、発光ダイオード素子から放射された
光が鏡面反射を繰り返して所定の面に導かれ、さらに所
定の方向へ拡散させるように働く。
【0051】また、発光ダイオード素子から放射された
光が全反射を繰り返して所定の面に導かれ、さらに所定
の方向へ拡散させるように働く。
【0052】また、発光ダイオード素子のペレットから
放射された光が、樹脂レンズの表面で屈折され、所定の
方向に光が指向するように働く。
【0053】また、光源ユニットから異なる複数の波長
の光が放射されるように働く。
【0054】また、ライトパイプ内を鏡面反射を繰り返
しながら進行した光を、ライトパイプの出射開口端近傍
の内面において拡散させるように働く。
【0055】また、オプティカルインテグレータ内を全
反射を繰り返しながら進行した光を、オプティカルイン
テグレータの出射開口端面において屈折させ、所定の方
向へ指向するように働く。
【0056】また、オプティカルインテグレータ内を進
行したのち、ホログラフィック光学素子に入射する光の
指向性を最適化するように働く。
【0057】また、オプティカルインテグレータ内を進
行した光が、効率よくホログラフィック光学素子に入射
するように働く。
【0058】また、ホログラフィック光学素子に入射し
た光が屈折および拡散され、所定の指向性を有するよう
に働く。
【0059】また、ホログラフィック光学素子を出射し
た光が、水平方向に広く上下方向に狭い指向性を有する
ように働く。
【0060】また、光源ユニットがXYマトリクス状に
配列され、各光源ユニットの発光を制御して映像を表示
するように働く。
【0061】また、光源ユニットが配列され、所定の固
定パターンを表示するように働く。
【0062】また、光源ユニットあるいは光源ユニット
の集合体から放射された光が、所定の領域に集光される
ように働く。
【0063】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1である光源ユニットの構成を概略的に示す断面図であ
る。図1において、1は光源ユニット、21および22
は発光ダイオード素子(以下、LED素子とする)であ
り、31、32はペレット、41、42は樹脂レンズで
ある。5は基板であり、LED素子21、22がマウン
トされている。6は筐体手段、7はホログラフィック光
学素子(以下HOE( Holographic Optical Element)
とする)、8は基板材料でありHOE7がその片面に形
成されている。91、92はそれぞれLED素子21、
22の光軸である。また、この基板材料8は筐体手段6
の開口部付近で支持されている。また基板5が筐体手段
6を支持することにより、複数のLED素子を内包した
光源ユニット1を形成している。
【0064】次に動作について説明する。図1のLED
素子21、22はその形状から一般的に砲弾型、用途か
らパイロットランプ型と呼ばれているLED素子であ
り、リフレクタ301、302の上に配置されたLED
ペレット31、32が樹脂によって円筒状にモールドさ
れ、先端には樹脂レンズ41、42がそれぞれ形成され
ている。各LEDペレットから放射された光はリフレク
タ301、302によって効率よく前方へ導かれ、樹脂
内部を伝播し、先端に形成された樹脂レンズ41、42
のレンズ作用により所定の指向性をもって外部へ放射さ
れる。LED素子21、22から放射された光は基板材
料8の片面に形成されたHOE7に入射する。HOE7
には光の偏向作用、ならびに拡散作用が与えられてお
り、入射した光は下方へ拡散される。このようにHOE
7に与えられた作用により、所望の方向へ光線が指向す
るように拡散させることが可能となる。
【0065】樹脂レンズ41、42の形状は半球状や回
転楕円体などが公知であるが、この形状はLED素子の
指向性を決めるためだけでなく、樹脂と空気の界面での
反射によるロスを最小するような形状が選択されること
が多い。指向性については樹脂レンズ41,42だけで
なく、リフレクタ301,302の形状も設計パラメー
タとなる。また、樹脂レンズの光軸に垂直な断面を円形
でなく長円形とし、かつ長手方向に沿ったレンズ部の曲
率半径を大きくして所定の方向への指向性を強めた「猫
目」形状も公知である。一方、光の拡散範囲を広げるた
め、樹脂レンズ部分や樹脂全体に分散材を混入させたも
のや、発光波長を変化させたり、色純度を上げる目的で
色素を混入させたものもある。このようにLED素子の
特性は用途に応じて様々なものが公知であるが、本発明
においてこのようなLED素子を適用することは勿論可
能である。
【0066】ところで、HOE7はホログラムの基本機
能を利用した光学素子であり、例えば光を収束する働き
を含めた波面変換機能や、回折格子としての分散および
偏向機能、ホログラム内部での多重干渉を利用した角度
および波長に対するフィルタ機能などを持たせることが
できる。本発明においては、拡散板のような光拡散機
能、光を任意の方向に指向させる偏向機能、光束の断面
形状を変化させる波面変換機能などを持たせることが有
効である。
【0067】図2は本発明の実施の形態1である光源ユ
ニットの出射光束の変化を概念的に示す図であり、図に
おいて、21、22、23、24はLED素子、5は基
板、7はHOE、80は観測面である。91は2×2に
配列されたLED光源ユニットの左上のLED素子21
の光軸、93はHOE7により下方に偏向された光束の
光軸である。光束の偏向、断面形状変化が分かり易いよ
うに、LED素子21の樹脂レンズ付近、HOE7、観
測面80における光束断面を斜線部で示している。つま
り、LED素子21から放射された円形光束がHOE7
の作用により偏向され、水平方向に偏平な楕円光束とし
て観測面に到達する様子を表している。またHOE7を
光軸91に関して回転させると、観測面80上で簡単に
楕円光束を回転させることもできる。
【0068】また、図3はHOE7の偏向作用を概念的
に示す図である。実線はHOE7を透過した光の角度分
布、破線はHOE7に入射する前の光の角度分布を示し
ており、破線のピーク値を観察角度の基準としている。
破線で示された元のLED素子の指向性がHOEの作用
によって変化しており、最も強度の大きい光軸方向の光
が鉛直下方に指向するよう偏向作用を受けたことを表し
ている。
【0069】このようなHOEとしては、例えばPhysic
al Optics Corporation 社(CA、USA)のLSD(Light
Shaping Diffusers)を用いることができる。LSDの
特性についてはPOC社資料の「HOLOGRAPHIC LIGHT SHAPI
NG DIFFUSERS」(Jeremy M.Lerner, Rick Shie, Joel
Petersen, presented at the Aerospace LightingInsti
tute, Advanced Seminar, February 1994)もしくは「R.
L. Shie, C. W.Chau, J. M. Lerner; Surface relief
holography for use in display screens 」に詳しく
述べられているので、ここでは省略する。
【0070】このLSDはサーフェスレリーフ技術と同
種のホログラフィ技術を応用して、基板材料表面に微小
な凹凸形状を設けることにより作成することができ、微
小な無数のマイクロレンズが平面にランダム配置されて
いるのと同様の効果を発揮する。このレンズ作用による
出射光の指向性制御の他に、ホログラムの作用により平
行光の入射に対して所定の位置において円形、楕円形、
矩形形状等、任意の光束断面形状を得ることもできる。
このようなHOE7をLED素子の前方に配置すること
により所定の方向へ放射光を強く指向させることができ
る。
【0071】LSDのようなHOE7はPMMAやPC
などの樹脂材料にエンボス加工などによってホログラム
パターンを転写することで容易に形成することができ
る。例えばシート状の基板材料に形成されたHOE7を
湾曲させて用いたり、曲面を持った基板材料に直接形成
されたHOE7を用いることによって指向性制御の範囲
をさらに広げることも可能である。また、このような転
写技術を応用するとLED素子の樹脂レンズ部41、4
2の表面に直接HOE7を形成することも可能である。
【0072】また、前述のLSDの透過率は90%以上
と非常に高く、すりガラスや拡散剤を内含した拡散板の
ような一般的な拡散素子を光路上に配置する場合と比べ
て、HOE7によれば総合的に高い光利用効率で指向性
制御を行うことができる。一般的な拡散素子では総合的
な透過率と拡散効果の間にトレードオフが生じるが、H
OE7では高い透過率と、所定の拡散効果の両方を得る
ことが可能である。また、LED素子は樹脂レンズによ
り指向性を制御できるので、HOE7の設計入射条件
(例えば略平行入射)に合わせた入射光とすることで、
十分な光束変形ならびに指向性制御の効果を得ることが
できる。また、透過率が高く、吸収が少ないことからH
OE7は耐熱性が高く、これを形成する基板材料に耐熱
性の高い材料を選定すれば光源を十分近づけて配置する
ことが可能であり、省スペース化を図ることもできる。
【0073】さらに LSDには拡散作用による光束整
形効果がある。図4は本発明の実施の形態1におけるホ
ログラフィック光学素子の拡散作用を概念的に示す図で
あり、角度に関する強度ばらつきの大きい光束に対して
LSDを用いた場合に、強度分布が微小角度範囲で平均
化され、全体として滑らかな強度分布を得られる効果を
概念的に示したものである。図において、破線は角度に
関する強度ばらつきの大きい光束の強度分布であり、実
線はLSDを光束中に配置し強度分布を整形した後の状
態を示している。このような光束整形効果によれば、各
LED素子が持つ角度に関する強度分布の不均一性を低
減させることが可能である。
【0074】さて、以上に説明した光源ユニットによれ
ば、光源ユニットを構成する複数のLED素子から放射
される光束の変形と偏向を効率よく行うことができ、ま
た角度に関する指向特性のばらつきを平均化させること
ができるが、光源ユニットを構成するLED素子が一つ
であっても同様の効果を得ることができるのは言うまで
もない。十分な光束の変形と偏向効果を得るためには、
HOEの特性を含めた総合的な光源ユニットの最適設計
がされるべきであり、LED素子の樹脂レンズやリフレ
クタの形状と関連付けてHOEの光学特性設計が行われ
ることが好ましい。また、光源はLED素子に限る必要
はなく、もちろん他の発光デバイスを光源とすることが
できる。さらに、各光源ユニットの光出力あるいは各光
源ユニットを構成するLED素子の発光を制御すること
によって映像を表示するディスプレイを構成することが
できるが、この場合LED素子間に存在する発光角度特
性のばらつきが平均化され、前述のディスプレイ面内の
斑模様の発生を抑制することができる。また、複雑な発
光制御を行わず、ある固定パターンを表示するように複
数の光源ユニットを配列した表示器を構成することも可
能である。さらにまた、光源ユニットあるいはその集合
体を照明装置として用いれば、限定された所望の領域を
照明する、いわゆるスポット照明を効率よく行うことが
できる。
【0075】一方、光源ユニットを構成する複数のLE
D素子が互いに異なる表示色を持ち、これらの混色効果
を必要とする場合、例えばフルカラーやマルチカラーの
表示装置を構成する目的の場合は、HOE7そのものを
2次光源面とみなし、HOE7とLED素子の間隔を所
定の長さに設定することで遮光手段による光のけられを
低減させることができる。このような光源ユニットの応
用例として、複数の光源ユニットをマトリクス状に配置
し表示装置を構成した場合の、光源ユニット部分を拡大
した断面図を図5に示す。図において61、62は遮光
手段であり、その他の符号は図1と同様である。なお、
HOE7は図1では別に描いている基板材料8に形成さ
れており、これらは一体であるとして図5では両者から
なる部材をあらためてHOE7とする。遮光手段61、
62は太陽光のような外光がHOE7に直接入射するこ
とを防ぐ遮光機能と、基板手段5を保持する筐体機能の
両方を有している。
【0076】以上のような構成によれば、HOE7の拡
散作用により各LED素子の2次的な発光面がHOE7
上に形成されるため、光源ユニットの下段に配置されて
いるLED素子からの放射光が遮光手段によって遮られ
る割合が減少する。また、上段の遮光手段で遮られずH
OE7に入射した外光は、HOE7の透過率が高いため
に大部分が下段の遮光手段に到達し吸収されることにな
る。すなわち、HOE7の表面で反射され観察領域に向
かう外光成分を低減させることができるため、光源ユニ
ットの表示性能を大きく損ねることがない。このように
前述の混色効果だけでなく、外光による表示映像のコン
トラスト低減を緩和し、かつ構成の簡単な光源ユニット
を得ることができる。なお、遮光手段61、62の形状
やHOE7の配置は図4に示す応用例に限らず、例えば
遮光手段61、62はそれぞれ複数の部材から構成され
ていてもよく、またHOE7も遮光手段61、62に保
持されずに図示しない筐体手段によって配置される構造
とすることは勿論可能である。さらに、前述の通りHO
E7を湾曲させて配置することも可能である。
【0077】なお、光の偏向作用をHOE7と異なる部
材に持たせる場合、HOE7を形成する基板材料にプリ
ズム作用を持たせればよい。図6は基板材料として垂直
方向に同一形状を有する微小プリズムを多数配置したプ
リズム板81を用いた変形例を示す断面図である。他の
符号は図1と同様であるので説明を省略する。図6下の
円内にはプリズム板81とHOE7の接合部分を拡大し
た図を示す。このように微小プリズムが形成された面と
反対の面にHOE7を形成し、光の入射側にプリズム板
81を配置すれば、プリズムの屈折作用を効果的に利用
することができ、下方に偏向された光をHOE7によっ
て効率よく拡散することができる。また、互いに異なる
複数の波長の光を放射するLED素子が配列されている
場合は、各々の波長に応じて最適設計された異なる形状
の微小プリズムを各LED素子に対応した位置に配置さ
せることで各色毎に偏向角度の制御を行うことができ
る。ところで、このプリズム形状は図6のように必ずし
もLED素子の大きさに対して十分小さくする必要はな
く、基本単位となる形状はLED素子に1対1に対応し
ていてもよいし、さらに複数のLED素子に対応するこ
とも可能である。また、プリズム板81ではなく、偏向
作用だけを有したHOE7を代わりに配置することも勿
論可能である。この場合も偏向作用を持ったHOEを入
射側に配置し、次段のHOEに拡散作用を持たせること
で効率よく表示光の偏向ならびに拡散を行うことができ
る。
【0078】一方、HOE7を形成する基板材料として
所望の波長成分だけを選択的に透過させるフィルター手
段を用いることもできる。この色フィルターによって各
色の色純度が高められるが、同時に外光に対してもHO
E7を透過する光成分を選択的に除去することができる
ので、結果としてコントラストも向上させることができ
る。また、このような方法によれば発光素子が単色光を
放射する場合だけでなく、白色光を放射するような場合
にでもカラー表示させることができるが、勿論このよう
な応用も可能である。なお、色フィルターとして種類を
限定することはなく、所望の効果が得られる範囲内にお
いて様々なフィルター手段を配置できることは言うまで
もない。また、必ずしもHOE7を形成する基板材料と
して色フィルターを用いる必要はなく、勿論、別の部材
としてLED素子の前方に配置することが可能である。
【0079】LEDディスプレイなどのように発光素子
を直接見るような種類のディスプレイでは、その素子形
状に起因する映像の滑らかさの低減、言い換えれば解像
度の劣化に直接影響を与える表示品質の低減原因が潜在
的に存在する。隣り合う画素の発光領域の間隔が小さい
ほど見かけ上の解像度は向上すると言えるが、砲弾型の
素子を配列したLEDディスプレイの場合は一般的に画
素形状はほぼ円形であり、矩形画素の場合に比べて画素
間隔が大きく感じられることになる。また、混色効果を
得るためには人間の目の積分作用が有効に働く十分な距
離をおいて観察することが必要になってくる。そこで、
短い視距離で効果的な混色作用を得るために、分散剤な
どを内含して光拡散作用を有したスクリーン手段をHO
E7以後に配置した変形例について図7により説明す
る。図において、82は分散剤(図中の黒点)を内含し
たスクリーン手段であり、その他の符号は図1と同様で
ある。また、前述の通り、HOE7をスクリーン手段8
2のLED素子側表面に成形して単一の部材としてLE
D素子の前方に配置することも勿論可能である。
【0080】本変形例のようにスクリーン手段82を配
置すると、一般的に全体としての透過光量は低下する
が、2次光源面としてのスクリーン手段82を用いるの
で、より大きな混色効果を得ることができる。また、ス
クリーン手段82としては分散剤が内含されているもの
が好適であるが、表面を粗面にして拡散効果を得るよう
にしたマットスクリーンを用いてもよい。なお、スクリ
ーン表面での反射を低減させ、全体としての透過光量を
向上させるためにスクリーン手段82の入射面や出射面
に無反射コート等のコーティングを施してもよい。
【0081】一方、LED素子の樹脂レンズ41、42
の作用だけでは十分な狭指向性の光が得られない場合に
は、光束平行化のためのレンズ系をLED素子とHOE
7の間に付加的に配置することも勿論可能である。この
場合には前述の通り、曲面形成が可能なHOE7を、付
加的に配置したレンズ系の最終面に形成することもでき
る。図8にレンズ系として1枚の単位レンズを付加した
光源ユニットの変形例を示す。図において、401、4
02は付加的に配置した単位レンズ、71、72は単位
レンズ401、402の出射面に成形されたHOEであ
る。その他の符号は図1と同様である。単位レンズ40
1、402はそれぞれ、LED素子の樹脂レンズ41、
42に対応して配置されているが、樹脂レンズとの合成
作用として所望のレンズ作用が得られれば良く、単位レ
ンズ401、402はそれぞれ複数枚になっても構わな
い。また単位レンズ401、402としてフレネルレン
ズ等の平板レンズを用いることも可能である。
【0082】以上の実施例およびその変形例には、LE
D素子の配列が2×2の正方配列の場合を示したが、H
OEの作用はLED素子の配列には依存せず、多角形や
放射状、多環状、ランダム配置等、様々なLED素子配
置に対して同様の拡散、偏向作用ならびに混色効果を得
ることができる。また、上述のHOEの光束変形作用に
ついても、円形から楕円形への変換作用だけでなく、円
形から円形、もしくは円形から長方形への変換作用を有
するHOEを用いることもできる。また入射光束と出射
光束は1対1に対応している必要はなく、LED素子から
到達した光束が複数の光束に分岐され、複数の所定の方
向へ強く指向されるような機能をHOEに持たせること
も可能である。
【0083】このような光束分岐タイプの変形例とし
て、多環状にLED素子を配列した光源ユニットからの
放射光をHOEにより2分岐する様子を図9に概念的に
示す。図において2は光源ユニットのLED素子集合
部、5は基板、7はHOEであり、その他の符号は図2
と同様である。またHOE7、観測面9における光束断
面を斜線部で示している。LED素子集合部2から放射
された円形光束がHOE7の作用により分岐されて観測
面に到達する様子を概念的に表している。勿論、図7の
ような鉛直方向の分岐作用は、HOE7を光軸に関して
回転させることで水平方向への分岐作用に簡単に変換で
きることは前述の通りである。
【0084】また、図10はHOE7の光分岐作用を概
念的に示す図である。実線はHOE7を透過した光の角
度分布、破線はHOE7に入射する前の光の角度分布を
示しており、破線のピーク値を観察角度の基準としてい
る。破線で示された元のLED素子の指向性がHOEの
作用によって分岐され、強度の大きい2つの偏向角度が
現れたことを示している。なお、本変形例では各LED
素子が同一平面上で環状配列を成しているが、例えばユ
ニット中央部が***しているような立体的な素子配置に
することも勿論可能である。
【0085】以上、実施の形態1について、透過型のH
OEを用いた場合について述べた。しかし反射型HOE
を用いることも勿論可能であり、透過型と同様、所望の
拡散効果、光束変形効果、指向性制御効果を得ることが
できる。また、本実施例では公知のパイロットランプ型
のLED素子を用いた場合について説明したが、光源ユ
ニットの指向性制御作用を効果的に増大させるために、
LED素子を所望の形態に変更することもできる。図1
1は本発明の実施の形態1の変形例であり、光源ユニッ
トを構成するLED素子を示す断面図である。また、図
12はこれを正面から見た図である。図11において、
符号はすべて図1と同様であり、図12にはLED素子
23、24とそれぞれのLEDペレット33、34が付
加されている。各々の図中の矢印は、LED素子から放
射された光の指向性を概念的に示したものである。
【0086】本変形例では2×2のLED素子が正方配
列されており、各LED素子のペレット31、32はL
EDの樹脂レンズ光軸から上方へ外れた位置に配置され
ている。図12では水平方向に左右対称となるようペレ
ットが樹脂レンズ光軸に対して偏心して配置されている
様子を示している。このような配置によれば、それぞれ
のLED素子からの放射光分布は光軸に対して非同心円
の分布となり、光源ユニット全体の放射光は下方に、か
つ左右に広い指向性を持たせることが可能となる。勿
論、各ペレットの配置はこれに限らず、例えばこのよう
な偏心ペレットを有するLED素子を用い、光源ユニッ
トの中央へ各ペレットが集約されるように配置すれば、
光源ユニット全体の放射光の指向性を同心円状に広くす
ることも可能である。これとは反対に、光源ユニットを
構成する複数のLED素子からの放射光を、例えばHO
E7面上で合成したい場合は、各偏心ペレットを周囲へ
分散するような配置として、放射光を中央に集めること
もできる。さらにこのような場合には樹脂レンズの光軸
がHOE7面上で交差するように各LED素子を傾斜さ
せて基板に配置すればさらに効果的である。
【0087】なお、LED素子の変形例として、公知の
チップ型LED素子を用いることも勿論可能である。図
13は本発明の実施の形態1である光源ユニットの変形
例の構成を概略的に示す図であり、一般的なチップ型L
ED素子とHOEを組み合わせた光源を概念的に示して
いる。図において、3は発光ダイオードチップ、50は
樹脂もしくはセラミック製の筐体、60は透明モールド
樹脂、7はHOEであり、矢印により光線の指向性を概
念的に示している。透明モールド樹脂60はLED素子
表面で若干盛り上がっており、発光ダイオードチップ3
から放射された光が所定の指向性を持って拡散されるよ
うにレンズ作用を有する。一般的にチップ型LED素子
の透明モールド樹脂60は砲弾型とは異なり、広い指向
性を与えるような形状となっていることが多いが、HO
E7の効果を効率よく得るためには、狭い指向性を与え
るような小さな曲率半径を有するように成形されている
方が好ましい。また図13の構成によらず、前述の通り
モールド樹脂表面に直接HOE7を湾曲させて成形する
ことも可能である。以上のような構成によれば、前述の
通りLED素子の角度に関する強度分布のばらつきを低
減させ、かつ所望の指向性を持たせることが可能とな
る。さらに、砲弾型のLED素子の例と同様、複数のL
EDに対して共通のLOE7を用いる構成として光源ユ
ニットを構成し、複数の光源ユニットをマトリクス状に
配置して表示装置を構成することも勿論可能である。ま
た、光源ユニットあるいはその集合体を照明装置として
用いることもできる。こうして得られた表示装置および
照明装置にも前述の砲弾型LED素子の例と同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0088】実施の形態2.図14は本発明の実施の形
態2である光源ユニットの構成を概略的に示す図であ
る。本実施の形態の特徴は、前述の実施の形態1の場合
とは異なり、LED素子とHOEとの間に偏心レンズ系
を配置していることにある。図において、1は光源ユニ
ット、2はLED素子集合部で複数のLED素子21,
22,23,24が集合配置されている。400は各L
ED素子の光軸と垂直な平面内に複数の単位レンズを配
列して成るレンズ板であり、401,402,403,
404は単位レンズである。また、5は基板であり複数
のLED素子がマウントされている。6は光源ユニット
を形成する筐体部材、7はHOEである。筐体部材6は
レンズ板400およびHOE7を保持している。9は光
源ユニット1の光軸である。
【0089】次に、図14における動作について説明す
る。LED素子21、22、23、24からは、先端に
形成された樹脂レンズの作用により所定の指向性を持っ
た光が前方へ放射される。また、樹脂レンズは収束性の
光線を前方へ放射させるようなレンズ作用を有してい
る。次に各LED素子からの放射光はそれぞれ光学的に
対応して配置されたレンズ板400の単位レンズ40
1、402、403、404に入射する。また、単位レ
ンズは対応するLED素子の光軸に対して偏心してお
り、このため各入射光は所定の方向へ偏向されHOE7
へ到達する。図中の実線はLEDペレットから放射され
たHOE7に入射する境界光線を表しており、HOE7
以後の矢印はHOE7へ入射した光線が所定の偏向、拡
散作用を受けた後、観察領域に向けて放射される様子を
概念的に表している。
【0090】次に、図15は光源ユニット1の出射光束
の変化を概念的に示す図である。図の符号は図14と同
様であるので説明は省略する。図に示されるようにレン
ズ板400の単位レンズは複数のLED素子に光学的に
対応して配置される。例えば、左上のLED素子から放
射された光線は、光学的に対応する左上の単位レンズに
入射しHOE7へ到達する。このような構成によれば、
各LED素子の樹脂レンズ近傍の像(斜線部)は拡大さ
れながら伝播し、それぞれ重畳されてHOE7上で再び
像(斜線部)を形成する。
【0091】また、図16は本発明の実施の形態2であ
る光源ユニットの構成を概略的に示す図であり、LED
素子の樹脂レンズ近傍に形成される像201,202と
単位レンズ401,402ならびにHOE7上に重畳さ
れる照明領域71の光学的な対応関係を示している。L
1はLED素子の樹脂レンズ近傍に形成される像から単
位レンズまでの距離、L2は単位レンズからHOE7ま
での距離である。その他の符号は図14と同様である。
単位レンズ401、402は、像201、202をHO
E7へ伝達するように、LED集合部2とHOE7の間
に配置されている。このような対応関係の場合、単位レ
ンズ401、402の位置は像201、202の大きさ
と、HOE7上に形成される照明領域の大きさの比によ
って決定することができる。また、L1:L2=像の大
きさ:照明領域の大きさ、という関係が成立するので、
像201、202の大きさとHOE7の照明領域の大き
さが決まれば、各単位レンズの位置と焦点距離を決定す
ることができる。
【0092】一方、LED素子の先端部に形成される樹
脂レンズは、LED素子内部のペレットから放射された
光を、対応する単位レンズの中央に収束させるようにそ
の焦点距離が決められている。また、単位レンズの寸法
が、樹脂レンズの作用によって単位レンズの中央に結像
されるペレットの像の大きさと比べて大きければ、樹脂
レンズからの光は全て単位レンズを通過して損失なくH
OE7へ到達することになる。さらに、LED素子およ
び単位レンズは光源ユニットの光軸から外れた位置に配
置されている。このような場合、単位レンズはその曲率
中心がレンズ中心から外れる偏心レンズでなければなら
ない。
【0093】また、像201、202の大きさとHOE
7の照明領域の大きさの比は任意の値を取ることが可能
である。図16では光源ユニット1の光軸9とHOE7
の中心軸が等しくなるような配置としているが、照明領
域71の位置はこれに限る必要はなく、図14,15に
示されるように光軸9に対して偏った位置に設定されて
いても問題無い。すなわち、レンズ板400に形成され
る単位レンズの偏心量と、上記の像と照明領域の大きさ
の光学的関係により所望の大きさの照明領域を所望の位
置に重畳させることができる。
【0094】以上のような光源ユニットの構成によれ
ば、各LED素子からの放射光が重畳結合されてHOE
7に導かれるので、複数のLED素子の間に特性ばらつ
きが存在していても光束の結合によってばらつきは平均
化され、HOE7上において強度ムラの少ない光分布を
得ることができる。さらに、各LED素子には互いに異
なる波長のものを用いることができ、その数や配置によ
りフルカラーやマルチカラーの表示特性を持つ光源ユニ
ット1を構成することができる。先の実施の形態1で
は、各LED素子から放射された互いに異なる波長の光
をHOE7以後に混色させたが、本実施の形態において
は、複数光束の合成によりHOE7上において混色され
るので、色ムラの少ない良好な光分布を得ることができ
る。
【0095】また、このような光源ユニットを配列し、
フルカラーやマルチカラーの表示装置を構成する場合、
1画素に対応する1つの光源ユニットから観察領域へ到
達する光分布の特性は主にHOE7の特性に依存するこ
とになる。光源ユニットの出射面で既に混色されている
ので、結果として短い視距離でも良好な画像を観察する
ことができる。さらに、図5と同様に、光源ユニット間
に外光によるコントラスト低減を防止する遮光手段が設
けられている場合、遮光手段によるけられ現象に依存し
ていた観察位置による表示装置の色調変化を解消するこ
とができる。
【0096】実施の形態3.図17は本発明の実施の形
態3である光源ユニットの構成を示す断面図である。本
実施の形態の特徴は、光源ユニットを形成する筒状部材
がライトパイプによって構成されているところにある。
図において、61はライトパイプであり、内面が光学的
鏡面に仕上げられた金属からなる。ライトパイプ61は
反射時の光損失を最小限にする必要があるが、これを実
現する反射コーティングを筒状の樹脂材料などに施した
構成でもよい。また、5は基板でありLED素子21、
22がマウントされている。ライトパイプ61の断面は
基板5の形状あるいはLED素子の配置に合わせた形状
であればよく、例えば断面が矩形であっても勿論構わな
い。また、7はHOEであり、ライトパイプ60の開口
部で保持されている。以上の要素より光源ユニット1が
構成されており、9は光源ユニット1の光軸である。
【0097】基板5にマウントされた複数のLED素子
から放射された光は、拡散しながら伝播し、ライトパイ
プ61の内面で鏡面反射を繰り返しながらHOE7面に
到達する。LED素子からの放射光の合成あるいは混色
のためには、先の実施の形態2のようにレンズ系を配置
することも可能であるが、光源ユニット1の長さを十分
に長くできる場合は本実施の形態によっても良好な合
成、混色効果を得ることが可能である。また、実施の形
態1と同様、構成部品が少なく、光源ユニット作成時の
煩雑さを軽減させることもできる。
【0098】また、反射面の面積を増やせば混色効果は
相対的に増大する。図18は実施の形態3である光学ユ
ニットの変形例でありの構成を示す図であり、図におい
て、601はライトパイプ61の開口部近傍の内面に設
けられた拡散反射面である。その他の符号は本実施の形
態3を示す図17と同様である。拡散反射面601はラ
イトパイプ61の内面を部分的に粗面にして作成しても
よいし、拡散材を塗布することも可能である。以上のよ
うな構成によれば、HOE7に到達するまでに十分な光
の合成が行われ、HOE7が持つ光の拡散、偏向作用に
よって光源ユニット1として所望の表示性能が得られる
ことは、先の実施の形態2に述べたのと同様である。ま
た、ライトパイプ61の開口部の一部分を延長させて外
光に対する遮光部材として機能させることも可能であ
る。
【0099】さらに、本実施の形態3の変形例として、
ライトパイプ61の代わりにロッドインテグレータを用
いることもできる。図19はLED素子から放射された
光の伝達手段としてロッドインテグレータを用いた光源
ユニットを概略的に示す断面図である。図において、6
02はロッドインテグレータ(斜線部)であり、先のラ
イトパイプを用いた変形例と同様に、断面は任意の形状
を取ることが可能である。ロッドインテグレータ602
は透明な硝材、もしくはプラスチック材を用いたバルク
光学素子であり、側面および入射/出射端面を光学的鏡
面に仕上げてある。その他の符号は図17と同様であ
る。ロッドインテグレータ602に入射したLED素子
の放射光はロッドインテグレータ602と空気の界面で
全反射を繰り返しながら伝播するので、原理的に100
%の伝播効率を実現することができる。
【0100】また、LED素子21、22とロッドイン
テグレータ602の入射面との間に屈折率を整合させる
マッチング液を充填することで、ロッドインテグレータ
602の入射損失を軽減させることも可能である。よっ
て、マッチング液のパッキングと光源ユニット1の重量
に不都合がなければ、先のライトパイプを用いた変形例
より高い光利用効率が実現可能である。なお、ロッドイ
ンテグレータ602の出射端面は光軸9に垂直な状態か
ら傾いてもよく、この場合はHOE7の作用と併せてさ
らに光の偏向作用を強めることができる。一方、ロッド
インテグレータ602の入射端面および出射端面の少な
くとも一方を非球面レンズ形状とすればHOE7への入
射光の角度分布を最適化することができ、HOE7の光
束変形および偏向作用を最大限に利用することができ
る。
【0101】以上、多数の実施の形態および変形例にて
本発明の説明を行ったが、光源ユニットを構成する光源
はここに述べたようなLED素子に限らなくてもよく、
素子自体の機能、あるいは付加的な手段によって指向性
を制御できるような光源であれば同様の効果を実現する
ことができる。また、ホログラフィック光学素子につい
ても上述の実施例ならびにその変形例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な機能を持たせるこ
とができる。
【0102】
【発明の効果】本発明は、上記実施例に説明したように
構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0103】発光ダイオード素子から放射された光の指
向特性を整え、かつ所望の方向へ高い効率で拡散させる
光源ユニットを提供することができる。
【0104】また、発光ダイオード素子から放射された
光の指向特性を整え、かつ所望の方向へ高い効率で拡散
させるホログラフィック光学素子を備えた光源ユニット
を、少ない部品で構成することができ、光損失の少ない
光源ユニット提供することができる。
【0105】また、ホログラフィック光学素子の光入射
面に形成されたプリズム手段によって光をまず屈折さ
せ、次に偏向された光をホログラフィック光学素子に入
射させることでホログラム作用による拡散効果の効率を
上げることができるので、整った指向特性を有し、かつ
所望の方向へ光を拡散させる光損失の少ない光源ユニッ
トを提供することができる。
【0106】また、ホログラフィック光学素子の基板材
料が波長選択性光学フィルタの機能を有するので、効率
よく単色光を放射し、光損失の少ない光源ユニットを提
供することができる。さらに、外光が光源ユニットに入
射しても、光学フィルタの作用により特定の範囲の波長
成分を反射あるいは吸収することができるため、外光反
射が軽減された光源ユニットを構成することができる。
【0107】また、異なる波長の光を放射する複数の発
光ダイオード素子の各々にホログラフィック光学素子の
入射面に形成されたプリズム形状が対応しているので、
出射光の指向特性を複数の波長に依存しない均一なもの
とすることができ、異なる波長を有する複数の発光ダイ
オードの配置や数量の自由度が大きい光源ユニットを提
供することができる。
【0108】また、発光ダイオード素子の樹脂レンズと
合成レンズ系を構成するレンズ手段により、光の指向特
性の制御範囲を大きくすることができるので、発光ダイ
オードの指向特性の自由度が大きい光源ユニットを提供
することができる。また、このレンズ手段の光出射面に
ホログラフィック光学素子を形成するので、光損失の少
ない光源ユニットを構成することができる。
【0109】また、アレイ状レンズ板の重畳結像作用に
より、複数の発光ダイオード素子からの放射光を効率よ
く合成することができ、発光ダイオードの特性ばらつき
を平均化することができる。よって、発光ダイオードの
特性ばらつきの許容範囲を広げることができ、安価な光
源ユニットを提供することができる。さらに、異なる波
長の光を放射する発光ダイオードの光を効率よく合成す
ることができるため、混色効果に優れた光源ユニットを
提供することができる。さらにまた、各発光ダイオード
からの光をホログラフィック光学素子面上のほぼ同じ位
置に集光することができるため、波長によらない均一な
表示特性を有する光源ユニットを提供することができ
る。
【0110】また、複数の発光ダイオード素子からの放
射光を、アレイ状レンズ板の各レンズ素子上に効率よく
集光できるため、光損失の少ない光源ユニットを提供す
ることができる。
【0111】また、複数の発光ダイオードからの光をラ
イトパイプにより合成するので、少ない部品で効率よく
複数の発光ダイオード素子からの光を合成することがで
きる。また、ライトパイプの開口径にほぼ等しい光出射
面が得られるので、各発光ダイオード素子の特性ばらつ
きによらない均一な表示特性を有する光源ユニットを提
供することができる。
【0112】また、複数の発光ダイオードからの光をオ
プティカルインテグレータにより合成するので、少ない
部品で効率よく複数の発光ダイオード素子からの光を合
成することができる。また、オプティカルインテグレー
タの開口径にほぼ等しい光出射面が得られるので、各発
光ダイオード素子の特性ばらつきによらない均一な表示
特性を有する光源ユニットを提供することができる。
【0113】また、発光ダイオード素子のペレットが樹
脂レンズの光軸に対して偏心して配置されているので、
樹脂レンズから出射した光はこの偏心量に応じて光軸に
関して偏った分布を有することになる。よって、簡単な
構成で指向性が光軸外へ傾いた発光ダイオード素子を提
供することができる。
【0114】また、光源手段が互いに異なる波長の光を
放射する複数の発光ダイオード素子からなるので、少な
い部品で効率よく複数の発光ダイオード素子からの異な
る波長の光を混色することができる。よって、各発光ダ
イオード素子の波長によらない均一な表示特性を有する
光源ユニットを提供することができる。
【0115】また、ライトパイプの出射開口端近傍の内
面に配置された拡散手段により光の合成ならびに混色効
果を強めることができる。
【0116】また、オプティカルインテグレータの出射
開口端面が光源ユニットの法線に垂直な面から傾いてい
るので、所定の方向へ光を偏向させることができる。よ
って少ない部品構成で光源ユニットの偏向効果を増加さ
せることができる。
【0117】また、オプティカルインテグレータの入射
面と出射面の少なくともいずれか一方を非球面レンズと
し、ホログラフィック光学素子への入射光の指向特性を
制御できるので、ホログラフィック光学素子による光の
偏向ならびに拡散作用をより効率よく得ることができ
る。
【0118】また、オプティカルインテグレータからホ
ログラフィック光学素子への光の伝達ロスを低減でき、
光損失の少ない光源ユニットを提供することができる。
【0119】また、ホログラフィック光学素子が入射光
を所定の1方向に偏向させる屈折作用と所定の範囲に拡
散させる拡散作用の両方を備えているので、簡単な構成
でかつ光損失の少ない光源ユニットを提供することがで
きる。
【0120】また、ホログラフィック光学素子の拡散作
用によって拡散される光の分布は、水平方向に広く垂直
方向に狭い特性であるので、ディスプレイ用途に適した
光源ユニットを提供することができる。
【0121】また、本光源ユニットをXYマトリクス状
に配列し、各光源ユニットの発光を制御して映像を表示
するので、光損失が少なく、かつ所望の観察領域に効率
よく映像光を提供する表示装置を提供することができ
る。さらに、各LED素子の発光特性のばらつきを平均
化するので、指向特性の個体間ばらつきに起因する表示
面内における斑模様の発生を抑えることができ、高品位
な映像が表示可能な表示装置を提供することができる。
さらにまた、外光による表示映像のコントラスト低減も
抑制することが可能である。
【0122】また、本光源ユニットを配列し、所定の固
定パターンを表示させるので、光損失が少なく、かつ所
望の観察領域に効率よく映像光を提供する表示器を提供
することができる。さらに、各LED素子の発光特性の
ばらつきを平均化するので、指向特性の個体間ばらつき
に起因する表示面内における斑模様の発生を抑えること
ができ、高品位な画像パターンが表示可能な表示器を提
供することができる。さらにまた、外光による表示画像
のコントラスト低減も抑制することが可能である。
【0123】また、本光源ユニットあるいは光源ユニッ
トの集合体により構成するので、光損失が少なく、かつ
所望の領域を効率よく照明する照明装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1である光源ユニットの
構成を概略的に示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1である光源ユニットの
出射光束の変化を概念的に示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態1におけるホログラフィ
ック光学素子の偏向作用を概念的に示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態1におけるホログラフィ
ック光学素子の拡散作用を概念的に示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態1である光源ユニットの
応用例の構成を概略的に示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態1である光源ユニットの
変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態1である光源ユニットの
変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態1である光源ユニットの
変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態1におけるホログラフィ
ック光学素子の光分岐作用を概念的に示す図である。
【図10】 本発明の実施の形態1におけるホログラフ
ィック光学素子の光分岐作用を概念的に示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態1におけるLED素子
の変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【図12】 本発明の実施の形態1におけるLED素子
の変形例の構成を概略的に示す正面図である。
【図13】 本発明の実施の形態1である光源ユニット
の変形例の構成を概略的に示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態2である光源ユニット
の構成を概略的に示す断面図である。
【図15】 本発明の実施の形態2である光源ユニット
の出射光束の変化を概念的に示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態2である光源ユニット
の構成を概略的に示す断面図である。
【図17】 本発明の実施の形態3である光源ユニット
の構成を概略的に示す断面図である。
【図18】 本発明の実施の形態3である光源ユニット
の変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【図19】 本発明の実施の形態3である光源ユニット
の変形例の構成を概略的に示す断面図である。
【図20】 従来の典型的なLEDディスプレイの単位
ユニットの構成を概
【図21】 従来の典型的なLEDディスプレイの構成
を概略的に示す図である。
【図22】 従来のフルカラーLEDディスプレイのL
EDからの放射光を模式的に示した断面図である。
【図23】 従来のフルカラーLEDディスプレイの構
成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
1 光源ユニット、2 LED素子の配列、21〜28
LED素子、201,202 像、31,32 LE
Dペレット、301,302 リフレクタ、41, 4
2 樹脂レンズ、400 レンズ板、401〜404
単位レンズ、5基板手段、6 筐体、60 透明モー
ルド樹脂、61 ライトパイプ、62,63 遮光手
段、601 拡散反射面602 ロッドインテグレー
タ、7,71,72 ホログラフィック光学素子、8
基板材料、80 観測面、81 プリズム板、82 ス
クリーン手段、9,91,92,93 光軸、90 法
線、L1LED素子の樹脂レンズ近傍に形成される像か
ら単位レンズまでの距離、L2単位レンズからホログラ
ム拡散素子までの距離。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板手段の所定の位置に配置される発光
    ダイオード素子からなる光源手段と、光源手段の前方に
    配置され光源手段からの光を所定の方向に拡散させるホ
    ログラフィック光学素子からなる光源ユニット。
  2. 【請求項2】 基板手段の所定の位置に配置される発光
    ダイオード素子からなる光源手段と、光源手段の前方に
    配置され光源手段からの光を所定の方向に拡散させるホ
    ログラフィック光学素子と、発光ダイオード素子の近傍
    に配置される遮光手段を備え、前記ホログラフィック光
    学素子は遮光手段の一部に支持され発光ダイオード素子
    の前方に配置されることを特徴とする光源ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ホログラフィック光学素子は、光の
    入射面にプリズム手段が形成され、もう一方の面にホロ
    グラム面が配置される透明基板材料からなることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載の光源ユニット。
  4. 【請求項4】 前記透明基板材料は特定の範囲の波長成
    分を選択的に透過する光学フィルターであることを特徴
    とする請求項3に記載の光源ユニット。
  5. 【請求項5】 基板手段の所定の位置に配置され、異な
    る波長の光を放射する複数の発光ダイオード素子からな
    る光源手段と、発光ダイオード素子の複数の発光主波長
    に対応した異なるプリズム形状の単位構造が配列されて
    なるプリズム手段を光の入射面に有し、もう一方の面に
    ホログラム面を有する透明基板材料からなるホログラフ
    ィック光学素子とを備えたことを特徴とする光源ユニッ
  6. 【請求項6】 基板手段の所定の位置に配置される発光
    ダイオード素子からなる光源手段と、発光ダイオード素
    子の前方に配置され、発光ダイオード素子の樹脂レンズ
    と合成レンズ系を構成するレンズ手段と、該レンズ手段
    の光出射面にホログラム面を形成するホログラフィック
    光学素子とを備えたことを特徴とする光源ユニット。
  7. 【請求項7】 基板手段の所定の位置に配置される複数
    の発光ダイオード素子からなる光源手段と、前記複数の
    発光ダイオード素子の各々に対応し、発光ダイオードの
    光出射面である第1の所定面の形状を、第2の所定面上
    に結像伝達するアレイ状レンズ板と、前記第2の所定面
    に配置され前記レンズ板からの光を所定の方向に拡散さ
    せるホログラフィック光学素子を備えていることを特徴
    とする光源ユニット。
  8. 【請求項8】 前記複数の発光ダイオード素子は、前記
    アレイ状レンズ板の各レンズ素子上に出射光束を集光す
    るように構成されることを特徴とする請求項7記載の光
    源ユニット。
  9. 【請求項9】 基板手段の所定の位置に配置される発光
    ダイオード素子からなる光源手段と、光源手段からの光
    を所定の面に導くライトパイプと、この所定面に入射面
    が配置され、ライトパイプからの光を所定方向へ拡散さ
    せるホログラフィック光学素子を備えていることを特徴
    とする光源ユニット。
  10. 【請求項10】 基板手段の所定の位置に配置される発
    光ダイオード素子からなる光源手段と、光源手段からの
    光を所定の面に導くオプティカルインテグレータと、該
    所定面に入射面が配置され、オプティカルインテグレー
    タからの光を所定の方向へ拡散させるホログラフィック
    光学素子を備えていることを特徴とする光源ユニット。
  11. 【請求項11】 前記発光ダイオード素子はペレットが
    発光ダイオード素子の樹脂レンズの光軸から外れた位置
    に配置され、所定の方向に光が指向することを特徴とす
    る請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光源ユニッ
    ト。
  12. 【請求項12】 前記光源手段は互いに異なる波長の光
    を放射する複数の発光ダイオード素子からなる請求項7
    〜請求項9のいずれかに記載の光源ユニット。
  13. 【請求項13】 前記ライトパイプの出射開口端近傍の
    内面に拡散手段が配置されることを特徴とする請求項9
    記載の光源ユニット。
  14. 【請求項14】 前記オプティカルインテグレータの出
    射開口端面は光源ユニットの法線に垂直な面から傾いて
    いることを特徴とする請求項9記載の光源ユニット。
  15. 【請求項15】 前記オプティカルインテグレータの入
    射面と出射面の少なくともいずれか一方が非球面レンズ
    であることを特徴とする請求項9記載の光源ユニット。
  16. 【請求項16】 前記ホログラフィック光学素子はオプ
    ティカルインテグレータの出射面に密着して配置されて
    いることを特徴とする請求項9記載の光源ユニット。
  17. 【請求項17】 前記ホログラフィック光学素子は入射
    光を所定の1方向に偏向させる屈折作用と所定の範囲に
    拡散させる拡散作用の両方を備えていることを特徴とす
    る請求項1〜請求項16のいずれかに記載の光源ユニッ
    ト。
  18. 【請求項18】 前記拡散作用によって拡散される光の
    分布は、水平方向に広く垂直方向に狭い特性であること
    を特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の光源ユ
    ニット。
  19. 【請求項19】 請求項1から請求項18のいずれかに
    記載の光源ユニットをXYマトリクス状に配列し、各光
    源ユニットの発光を制御して映像を表示する表示装置。
  20. 【請求項20】 請求項1から請求項18のいずれかに
    記載の光源ユニットを配列して構成し、所定の固定パタ
    ーンを表示する表示器。
  21. 【請求項21】 請求項1から請求項18のいずれかに
    記載の光源ユニットあるいは光源ユニットの集合体によ
    って構成される照明装置。
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