JPH10319681A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10319681A
JPH10319681A JP13939297A JP13939297A JPH10319681A JP H10319681 A JPH10319681 A JP H10319681A JP 13939297 A JP13939297 A JP 13939297A JP 13939297 A JP13939297 A JP 13939297A JP H10319681 A JPH10319681 A JP H10319681A
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JP
Japan
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image
toner
charging
magnetic
image forming
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Application number
JP13939297A
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Inventor
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接触帯電方式・クリーナーレスシステムの画
像形成装置、特に接触帯電部材として磁気ブラシ帯電器
3を用いた画像形成装置について、接触帯電部材である
磁気ブラシ帯電器3に混入したトナーtcの吐き出しが
十分に行なわれるようにすること、磁気ブラシ帯電器3
の耐久に伴う汚染に拘わらず抵抗変動を防止して所定の
ほぼ一定の抵抗状態を維持させること、即ち磁気ブラシ
帯電器の抵抗変動の低減による耐久性向上により、画像
欠陥のない良好な画像の出力を長期にわたり持続させる
ことを可能にしたものを提供すること。 【解決手段】 磁気ブラシ帯電器3の、磁性粒子で構成
される磁気ブラシ部3cに微粒子kが外添されているこ
と、微粒子kは平均粒径10nm以上であり、且つトナ
ー粒子の平均粒径以下であること、微粒子kの体積抵抗
は磁性粒子の体積抵抗以上であること等。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写方式の電子写
真装置や静電記録装置などのように、電子写真感光体・
静電記録誘電体などの第1の像担持体(被帯電体)を所
定の極性・電位に一様に帯電する帯電手段、帯電後の該
像担持体表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段、
該静電潜像をトナー像として現像する現像手段、そのト
ナー像を用紙等の第2の像担持体に転写する転写手段を
含む作像プロセス手段を有し、第1の像担持体は繰り返
して作像に供する画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは、前記現像手段に、第1の像
担持体のトナー像を転写手段によって第2の像担持体に
転写した後に第1の像担持体に残留したトナー粒子(転
写残りトナー)を回収するクリーニング手段も兼ねさせ
て(現像同時クリーニング方式)、転写手段と帯電手段
との間において第1の像担持体面上の転写残りトナーを
除去する専用のクリーニング手段の配設を省略した所謂
クリーナーレスシステムの画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】図9は画像形成装置の従来例としての転
写式電子写真装置(複写機・プリンター・ファクシミリ
等)の一例の概略構成図である。
【0004】101は第1の像担持体としての回転ドラ
ム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)で
あり、矢印の時計方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)をもって回転駆動される。
【0005】感光体ドラム101はその回転過程におい
て帯電手段102による所定の極性・電位の一様な帯電
処理を受ける。帯電手段102は本例では接触帯電部材
である帯電ローラである。S1は該帯電ローラ102に
対する帯電バイアス印加電源である。次いで不図示の像
露光手段(原稿画像の投影露光手段、レーザー走査露光
手段等)による像露光Lを受ける。これにより、感光体
ドラム101の一様帯電面が露光像パターンに対応して
選択的に除電(あるいは電位減衰)されて、感光体ドラ
ム101面に静電潜像が形成される。
【0006】そしてその静電潜像が現像手段103によ
りトナー像として現像される。103aは現像部材(現
像ローラあるいは現像スリーブ等の現像剤担持搬送部
材)、S2は該現像部材103aに対する現像バイアス
印加電源である。
【0007】一方、不図示の給紙機構部から第2の像担
持体としての転写材(転写紙)Pが感光体ドラム101
と転写手段104との間の転写部に所定の制御タイミン
グで給紙されて、感光体ドラム101面側のトナー像が
この給紙転写材Pの面に順次に転写されていく。転写手
段104は本例では転写ローラである。S3はこの転写
ローラ104に対する転写バイアス印加電源である。
【0008】次いで転写材Pは回転感光体ドラム101
面から分離されて不図示の定着手段に導入されてトナー
像の定着処理を受けて画像形成物(コピー、プリント)
として出力される。
【0009】転写材Pに対するトナー像転写後の感光体
ドラム101面はクリーニング手段(クリーナー)10
5によって転写残りトナーの除去を受けて清掃され、繰
り返して作像に供される。
【0010】1)接触帯電装置 上記のような画像形成装置において、第1の像担持体と
しての感光体ドラム101、帯電・露光・現像・転写・
クリーニング・定着等の画像形成プロセスの各手段・機
器102〜105としては種々の方式・構成のものがあ
る。
【0011】例えば、第1の像担持体としての感光体ド
ラム101面を所定の極性・電位に一様に帯電処理する
帯電手段102としては、従来一般にコロナ帯電器が使
用されてきた。これは、コロナ帯電器を感光体ドラムに
非接触に対向配設し、高圧を印加したコロナ帯電器から
発生するコロナシャワーに感光体ドラム表面をさらすこ
とで回転感光体ドラム表面を所定の極性・電位に帯電さ
せるものである。
【0012】近年は、コロナ帯電器よりも低オゾン・低
電力等の利点を有することから接触帯電装置が実用化さ
れてきている。
【0013】接触帯電装置は、抵抗値調整した導電性部
材を接触帯電部材(接触帯電手段)として被帯電体に接
触させて配設し、該接触帯電部材に所定の電圧(帯電バ
イアス)を印加することで、被帯電体表面を所定の極性
・電位に帯電させるものである。
【0014】接触帯電部材としては、導電性ゴムをロー
ル状にしたローラタイプ(帯電ローラ、導電ゴムロー
ラ)、導電性ゴムをブレード状にしたブレードタイプ
(帯電ブレード)、磁性粒子を用いた磁気ブラシタイプ
(磁気ブラシ帯電器)、導電性の繊維をブラシ状に形成
したファーブラシタイプ(ファーブラシ帯電器)等の各
種形態のものが好ましく用いられている。
【0015】磁気ブラシ帯電器は、導電性の磁性粒子を
直接にマグネットに、あるいは、マグネットを内包する
スリーブ上に磁気ブラシとして磁気的に拘束保持させた
ものであり、その磁性粒子の磁気ブラシ部を停止あるい
は回転させながら被帯電体面に接触させ、これに電圧を
印加することによって、被帯電体面を接触帯電させるも
のであり、帯電接触の安定性という点から好ましく用い
られている。
【0016】接触帯電部材に印加する帯電バイアスを、
直流電圧のみとするDCバイアス印加方式と、直流バイ
アス成分と交番バイアス成分を有する振動電圧とするA
Cバイアス印加方式がある。
【0017】2)注入帯電 接触帯電には、特公平3−52058号公報等に開示の
ように放電現象による帯電が支配的である系と、特開平
6−3921号公報等に開示のように被帯電体面に対す
る電荷の直接注入(充電)による帯電が支配的である系
(電荷注入帯電方式)がある。
【0018】電荷注入帯電方式は、前記のような接触帯
電部材を用い、被帯電体として電荷注入帯電性のもの、
像担持体の場合は通常の有機感光体上に導電性微粒子を
分散させた表層を有するものや、アモルファスシリコン
感光体などを用いることで、接触帯電部材に印加したバ
イアスのうちの直流成分とほぼ同等の帯電電位を被帯電
体表面に得ることが可能である。
【0019】この電荷注入帯電方式は、被体電体への帯
電がコロナ帯電器を用いて行われるような放電現象を利
用しないので、帯電に必要とされる印加帯電バイアスは
所望する被帯電体表面電位分のみであり、オゾンの発生
もない完全なオゾンレス、かつ低電力消費型帯電が可能
となり、注目されてきている。
【0020】3)クリーナーレスシステム 画像形成装置として、エコロジー、装置の小型化・低コ
スト化等の観点から、クリーナーレスシステム(クリー
ナーレスプロセス)の装置も提案されている。
【0021】このクリーナーレスシステムの画像形成装
置は、転写手段104と帯電手段102の間に配設す
る、転写後の像担持体101表面から転写残りトナーを
除去する専用のクリーニング装置105を省略して、転
写後の像担持体101表面に残存する転写残りトナーは
現像手段103にて次の工程以降の現像時に該現像手段
の現像部材103aに印加する直流電圧(現像バイア
ス)と像担持体101の表面電位間の電位差であるかぶ
り取り電位差Vbackによって除去・回収させるもので
(いわゆる現像同時クリーニング)、次のような利点が
ある。
【0022】.専用のクリーニング装置105の配設
を省略することで、スペース面での利点が大きく画像形
成装置の小型化・低コスト化等を図ることができる。
【0023】.現像手段103に回収された転写残り
トナーは再び現像に寄与して使用されることで廃トナー
がでない(エコロジー)。
【0024】.クリーニング装置105がないので、
ある場合におけるようなクリーニングブレード等のクリ
ーニングエレメント105aと像担持体101の摺擦に
よる像担持体表面のダメージ、電荷注入帯電性の像担持
体にあっては電荷注入層のダメージがない。
【0025】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、第
1の像担持体の帯電処理に接触帯電方式を用いた画像形
成装置において、クリーニング手段を具備させず、転写
残りトナーを現像手段により現像同時回収を行なわせて
(クリーナーレスシステム)、画像形成を繰り返すと、
転写残りトナーが現像手段によって回収できないため
に、先の画像が薄く残る所謂「ポジゴースト」が発生し
てしまった。
【0026】このポジゴーストは第1の像担持体上の転
写残りトナーの接触帯電部材位置通過時に転写残りトナ
ーの下の像担持体部分を帯電できないことにより、この
像担持体部分では現像手段において転写残りトナーを回
収するための電位差(Vback)が確保できないために発
生する現象で、接触帯電部材が汚染するとより顕著にな
る。
【0027】そこで、第1の像担持体の接触帯電部材に
よる帯電時に転写残りトナーの下の像担持体部分も帯電
するため、帯電時に転写残りトナーを像担持体より剥ぎ
取り、帯電後に像担持体に戻し現像手段で回収すること
が重要となる。
【0028】また、接触帯電部材の汚れに対しては、通
常トナー粒子の電気抵抗は比較的高いものが用いられて
いるので、接触帯電部材にトナー粒子が混入し、像担持
体への吐き出しが充分に行なえない場合、接触帯電部材
の全体あるいは一部の抵抗が上昇してしまい、像担持体
を所望の電位にまで帯電できなくなったり、帯電ムラが
生じたりしてしまい画像不良が発生してしまう。
【0029】本発明は上記に鑑みて提案されたものであ
り、接触帯電方式・クリーナーレスシステムの画像形成
装置、特に接触帯電部材として磁気ブラシ帯電器を用い
た画像形成装置について、接触帯電部材である磁気ブラ
シ帯電器に混入したトナーの吐き出しが十分に行なわれ
るようにすること、磁気ブラシ帯電器の耐久に伴う汚染
に拘わらず抵抗変動を防止して所定のほぼ一定の抵抗状
態を維持させること、即ち磁気ブラシ帯電器の抵抗変動
の低減による耐久性向上により、画像欠陥のない良好な
画像の出力を長期にわたり持続させることを可能にした
ものを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0031】(1)第1の像担持体を帯電する帯電手段
と、該第1の像担持体の帯電面に静電潜像を形成する潜
像形成手段と、該静電潜像をトナー像として現像する現
像手段と、該トナー像を第2の像担持体に転写する転写
手段を備え、前記現像手段が第2の像担持体に対するト
ナー像転写後の第1の像担持体上の転写残りトナー粒子
を回収するクリーニング手段も兼ね、第1の像担持体は
繰り返して作像に供される画像形成装置において、前記
帯電手段は、磁性粒子を用いた接触帯電手段であり、該
接触帯電手段の磁性粒子には微粒子が外添されているこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0032】(2)前記磁性粒子に外添される微粒子は
平均粒径10nm以上であり、且つトナー粒子の平均粒
径以下であることを特徴とする(1)に記載の画像形成
装置。
【0033】(3)前記磁性粒子に外添される微粒子の
体積抵抗は、該磁性粒子の体積抵抗以上であることを特
徴とする(1)または(2)に記載の画像形成装置。
【0034】(4)前記接触帯電手段の磁性粒子は微粒
子が外添された状態で、体積抵抗が102 〜1010Ω・
cmを満たすことを特徴とする(1)ないし(3)の何
れか1つに記載の画像形成装置。
【0035】(5)前記第1の像担持体が表面に抵抗1
9 〜1014Ω・cmの材質からなる層を有することを
特徴とする(1)ないし(4)の何れか1つに記載の画
像形成装置。
【0036】(6)前記第1の像担持体が感光層、及び
表面層を有し、該表面層が樹脂及び導電性微粒子を有す
ることを特徴とする(1)ないし(5)の何れか1つに
記載の画像形成装置。
【0037】(7)前記導電性微粒子がSnO2 である
ことを特徴とする(6)に記載の画像形成装置。
【0038】(8)前記第1の像担持体が非晶質のシリ
コンを有する表面層からなることを特徴とする(1)な
いし(5)の何れか1つに記載の画像形成装置。
【0039】(9)前記接触帯電手段に対して印加され
るバイアスは、直流電圧に対して交番電圧が重畳された
バイアスであることを特徴とする(1)ないし(8)の
何れか1つに記載の画像形成装置。
【0040】(10)前記現像手段は、現像剤が第1の
像担持体に対して接触した状態で静電潜像のトナー現像
が行なわれる接触現像方式であることを特徴とする
(1)ないし(9)の何れか1つに記載の画像形成装
置。
【0041】(11)前記潜像形成手段は第1の像担持
体の帯電面に対する像露光手段であることを特徴とする
(1)ないし(10)の何れか1つに記載の画像形成装
置。
【0042】〈作 用〉磁性粒子を用いた接触帯電部材
(磁気ブラシ帯電器)に対して微粒子を外添する、即ち
磁気ブラシ帯電器の、磁性粒子で構成される磁気ブラシ
部に対して微粒子を外添することにより、磁気ブラシ部
に混入したトナーが該磁気ブラシ部を構成している磁性
粒子より剥がれやすくなるため、磁気ブラシ帯電器の磁
気ブラシ部に混入したトナーの吐き出しが充分に行なわ
れるようになる。
【0043】また、磁気ブラシ帯電器は、磁気ブラシ部
を構成する帯電用磁性粒子より抵抗の高い微粒子を該磁
気ブラシ部にあらかじめ外添して抵抗を調整しておくこ
とで、耐久に伴って、磁気ブラシ部の帯電用磁性粒子な
どに対するトナーや第1の像担持体等の樹脂成分や外添
剤等の付着・融着などによる汚染で磁気ブラシ帯電器の
抵抗が上昇しても、磁気ブラシ部にあらかじめ外添した
微粒子の耐久に伴う磁気ブラシ部からの剥離と相殺され
て、耐久に伴う抵抗変動が防止され所定のほぼ一定の抵
抗状態が維持される。
【0044】したがって、現像手段が転写残りトナーを
回収する手段も兼ねる画像形成装置において、接触帯電
部材である磁気ブラシ帯電手段に対して微粒子を外添す
ることにより、磁気ブラシ帯電手段に混入したトナーの
吐き出しが充分に行なわれ、また磁気ブラシ帯電手段の
耐久に伴う抵抗変動が防止でき、長期にわたり良好な画
像を得ることが可能となる。
【0045】
【発明の実施の形態】
〈実施例1〉(図1〜図5) 図1は本発明に従う画像形成装置例の概略構成図、図2
はその要部の拡大模型図である。
【0046】本例の画像形成装置は、転写式電子写真プ
ロセス利用、磁気ブラシ帯電器を用いた接触帯電方式、
反転現像方式、クリーナーレスシステムのレーザービー
ムプリンターである。
【0047】図1において、Aはプリンター本体、Bは
その上に搭載設置したイメージリーダー(画像読取装
置)である。
【0048】(1)イメージリーダーB イメージリーダーBにおいて、10は固定の原稿台(ガ
ラス等の透明板)であり、この原稿台10の上面に原稿
Gを複写すべき面を下側にして載置しその上に不図示の
原稿圧着板を被せてセットする。
【0049】9は原稿照射用ランプ9a・短焦点レンズ
アレイ9b・CCDセンサー9c等を配設した画像読取
ユニットである。このユニット9は、コピー開始信号が
入力されると、原稿台10の下側において該原稿台の左
辺側のホームポジションから右辺側に原稿台下面に沿っ
て往動駆動され、所定の往動終点に達すると復動駆動さ
れて始めのホームポジションに戻される。
【0050】該ユニット9の往動駆動過程において、原
稿台10上の載置セット原稿Gの下向き画像面がユニッ
ト9の原稿照射用ランプ9aにより左辺側から右辺側に
かけて順次に照明走査され、その照明走査光の原稿面反
射光が短焦点レンズアレイ9bによってCCDセンサー
9cに結像入射する。
【0051】CCDセンサー9cは受光部、転送部、出
力部より構成されている。CCD受光部において光信号
が電荷信号に変えられ、転送部でクロックパルスに同期
して順次出力部へ転送され、出力部において電荷信号を
電圧信号に変換し、増幅、低インピーダンス化して出力
する。このようにして得られたアナログ信号は周知の画
像処理がなされてデジタル信号に変換されプリンター本
体Aに送られる。
【0052】即ち、イメージリーダーBにより原稿Gの
画像情報が時系列電気デジタル画素信号(画像信号)と
して光電読取りされる。
【0053】(2)プリンター本体A a)1は第1の像担持体としての回転ドラム型の電子写
真感光体(以下、感光体ドラムと記す)である。この感
光体ドラム1は中心支軸を中心に所定の周速度(プロセ
ススピード)をもって矢示の時計方向aに回転駆動され
る。本例の感光体ドラム1は直径略30mmの電荷注入
帯電性・負帯電性の有機感光体であり、周速度100m
m/secで回転駆動される。この感光体ドラム1の層
構成については後記(3)項で詳述する。
【0054】b)該感光体ドラム1はその回転過程にお
いて接触帯電部材(接触帯電手段)としての磁気ブラシ
帯電器3によりその外周面が略−650Vに一様に一次
帯電処理される。この磁気ブラシ帯電器3については後
記(4)項で詳述する。
【0055】c)そして該回転感光体ドラム1の一様帯
電面に対して、レーザー露光手段(レーザースキャナ
ー)2により、イメージリーダーB側からプリンター本
体A側に送られた画像信号に対応して変調されたレーザ
ー光Lによる走査露光がなされることで、回転感光体ド
ラム1面にはイメージリーダーBにより光電読み取りさ
れた原稿Gの画像情報に対応した静電潜像が順次に形成
されていく。
【0056】レーザー露光手段2は、固体レーザー素子
2a、回転多面鏡(ポリゴンミラー)2b、f−θレン
ズ群2c、偏向ミラー2d等からなる。入力された画像
信号に基づき発光信号発生器(不図示)により固体レー
ザー素子2aが所定タイミングでON/OFF発光制御
される。固体レーザー素子2aから放射されたレーザー
光はコリメーターレンズ系により略平行な光束に変換さ
れ、高速回転する回転多面鏡2bにより走査されると共
にf−θレンズ群2c・偏向ミラー2dを介して感光体
ドラム1にスポット状に結像される。
【0057】この様なレーザー光走査により感光体ドラ
ム1面には画像一走査分の露光分布が形成され、更に感
光体ドラム1が回転することによる副走査で、回転感光
体ドラム面上に画像信号に応じた露光分布が得られる。
即ち、回転感光体ドラム1の一様帯電面に画像信号に対
応してON・OFF発光制御される固体レーザー素子2
aの光を高速で回転する回転多面鏡2bによって走査す
ることにより回転感光体ドラム1面には走査露光パター
ンに対応した静電潜像が順次に形成されていく。即ち、
回転感光体ドラム1面には、レーザー光が照射された露
光部の電位が落ち(明部電位)、照射されなかった非露
光部の電位(暗部電位)とのコントラストにより、露光
パターンに対応した静電潜像が形成されていく。
【0058】d)その回転感光体ドラム1面の形成静電
潜像が現像装置4により順次にトナー画像として本例の
場合は反転現像されていく。現像装置4の構成について
は後記(5)項で詳述する。
【0059】e)一方、給紙カセット5内に積載収納さ
れている第2の像担持体としての転写材Pが給紙ローラ
5aにより一枚宛繰り出されて給送され、レジストロー
ラ5bにより所定の制御タイミングにて感光体ドラム1
と転写手段としての転写装置7との接触ニップ部である
転写部7eに給紙され、転写材P面に感光体ドラム1面
側のトナー画像が静電転写される。
【0060】本例における転写装置7はベルト転写装置
である。この転写装置7については後記(6)項で詳述
する。
【0061】f)転写部7eを通りトナー画像の転写を
受けた転写材Pは感光体ドラム1の面から順次に分離さ
れて定着装置6へ搬送・導入され、トナー画像の熱定着
を受けてコピーもしくはプリントとして排紙トレイ8に
排出される。
【0062】g)本例のプリンター本体Aは転写材Pに
対するトナー画像転写後の回転感光体ドラム1面に残留
している転写残りトナーを除去する専用のクリーニング
装置(クリーナー)を具備させず、現像装置4に感光体
ドラム1面に残留した転写残りトナーを回収するクリー
ニング手段も兼ねさせたクリーナーレスシステムの装置
である。これについては後記(7)項で詳述する。
【0063】(3)感光体ドラム1 第1の像担持体としての感光体ドラム1としては、通常
用いられている有機感光体等を用いることができるが、
望ましくは、有機感光体上にその抵抗が109〜1014
Ω・cmの材質を有する表面層を持つものや、アモルフ
ァスシリコン感光体など非晶質のシリコンを有する表面
層からなるものを用いると、電荷注入帯電を実現でき、
オゾン発生の防止、ならびに消費電力の低減に効果があ
る。また、帯電性についても向上させることが可能とな
る。
【0064】本例における感光体ドラム1は電荷注入帯
電性・負帯電性の有機感光体であり、図3の層構成模型
図のように、直径30mmのアルミニウム製のドラム基
体(アルミ基体)1a上に下記の第1〜第5の5つの層
1b〜1fを下から順に設けてなるものである。
【0065】第1層1b;下引き層であり、ドラム基体
1aの欠陥等をならすために設けられている厚さ20μ
mの導電層である。
【0066】第2層1c;正電荷注入防止層であり、ド
ラム基体1aから注入された正電荷が感光体表面に帯電
された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果たし、ア
ミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって1×1
6 Ω・cm程度に抵抗調整された厚さ1μmの中抵抗
層である。
【0067】第3層1d;電荷発生層であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層で露光
を受けることによって正負の電荷対を発生する。
【0068】第4層1e;電荷輸送層であり、ポリカー
ボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って感光体表面に帯電された負電荷は
この層を移動することができず電荷発生層で発生した正
電荷のみを感光体表面に輸送することができる。
【0069】第5層1f;電荷注入層であり、絶縁性樹
脂のバインダーに導電性微粒子としてSnO2 超微粒子
1gを分散した材料の塗工層である。具体的には絶縁性
樹脂に光透過性の導電フィラーであるアンチモンをドー
ピングして低抵抗化(導電化)した粒径0.03μmの
SnO2 粒子を樹脂に対して70重量パーセント分散し
た材料の塗工層である。このようにして調合した塗工液
をディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工
法、ビーム塗工法等の適当な塗工法にて厚さ約3μmに
塗工して電荷注入層とした。
【0070】(4)磁気ブラシ帯電器3 接触帯電部材である磁気ブラシ帯電器3は本例の場合は
スリーブ回転タイプである。
【0071】この磁気ブラシ帯電器3は、図2の模型図
のように、固定のマグネットローラ3aと、このマグネ
ットローラ3aに同心に回転自由に外嵌させて設けた外
径16mmのアルミニウム等の非磁性スリーブ3bと、
該スリーブの外周面に内部のマグネットローラ3aの磁
力でブラシ状に付着保持させた帯電用磁性粒子(磁性キ
ャリア)の磁気ブラシ部3c等からなる、感光体ドラム
1の母線方向に長い横長部材である。ハウジング3dに
マグネットローラ3aを固定支持させてあり、非磁性ス
リーブ3bを不図示の駆動系により矢示の時計方向bに
所定の周速度をもって回転駆動させるようにしてある。
磁性粒子の磁気ブラシ部3cは規制ブレード3eにより
その層厚が規制される。
【0072】磁気ブラシ部3cを所定の接触幅をもって
感光体ドラム1面に接触させてある。その接触部n1が
帯電部である。本例では磁気ブラシ部3cを感光体ドラ
ム1に接触させて形成させる帯電部n1をその幅が約6
mmになるように調整した。
【0073】非磁性スリーブ3bは上記したように不図
示の駆動系により矢示の時計方向b、即ち磁気ブラシ部
3cの感光体ドラム1との接触部である帯電部n1にお
いて感光体ドラム1の回転方向に対してカウンター方向
に所定の周速度をもって回転駆動される。本例において
は感光体ドラム1の回転周速度100mm/secに対
して非磁性スリーブ3bを150mm/secで回転駆
動させている。この非磁性スリーブ3bの回転駆動に伴
い該非磁性スリーブ3bの外周面に磁気拘束されて保持
されている磁気ブラシ部3cも非磁性スリーブ3bとと
もに非磁性スリーブ3bと同じ方向に回転して、ブレー
ド3eで層厚の規制を受け、帯電部n1において感光体
ドラム1面を摺擦する。
【0074】非磁性スリーブ3bには帯電バイアス印加
電源S1により所定の帯電バイアスが印加される。本例
では非磁性スリーブ3bに 直流電圧:−650V 交番電圧:周波数1000Hz、振幅700Vpp を重畳した振動電圧を帯電バイアスとして印加して(A
Cバイアス印加方式)、回転感光体ドラム1面を略−6
50Vに電荷注入接触帯電させるようにした。
【0075】非磁性スリーブ3bに帯電電圧を印加する
ことにより、磁気ブラシ部3cを構成している帯電用磁
性粒子から電荷が感光体ドラム1上に与えられ、帯電電
圧に対応した電位に帯電される。
【0076】感光体ドラム1と磁気ブラシ帯電器3の相
対回転速度については速いほど帯電均一性が良好になる
傾向にある。
【0077】磁気ブラシ部3cを構成させる帯電用磁性
粒子としては、平均粒径が10〜100μm、飽和磁化
が20〜250emu/cm3 、抵抗が1×102 〜1×10
10Ω・cmのものが好ましく、感光体ドラム1にピンホ
ールのような絶縁欠陥が存在することを考慮すると、抵
抗1×106 Ω・cm以上のものを用いることが好まし
い。
【0078】帯電用磁性粒子で構成させた磁気ブラシ部
3cには、微粒子kが外添されている。
【0079】この微粒子kとしては磁気ブラシ部3cに
混入したトナーtcと磁性粒子間のスペーサの役目から
は、平均粒径がトナーよりも小さいことが望ましい。粒
径の下限としては、安定して得られる限界として、10
nm以上が望ましい。
【0080】また、耐久に伴って、磁気ブラシ部3cの
帯電用磁性粒子などに対するトナーや感光体ドラム等の
樹脂成分や外添剤等の付着・融着などによる汚染で磁気
ブラシ帯電器(磁気ブラシ部)の抵抗値が上昇しても、
それを磁気ブラシ部3cにあらかじめ外添した微粒子k
の耐久に伴う磁気ブラシ部からの剥離と相殺させるため
に、磁気ブラシ部3cの磁性粒子より体積抵抗の高い1
8 Ω・cm以上の抵抗を示す微粒子kを磁気ブラシ部
3cにあらかじめ外添し、磁気ブラシ帯電器の抵抗を調
整することが望ましい。
【0081】ここで抵抗測定は、錠剤法により測定し正
規化して求めた。底面積2.26cm2 の円筒内に凡そ
0.5gの粉体試料を入れ、上下電極に15kgの加圧
を行なうと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測
し、その後正規化して比抵抗を算出した。
【0082】また、粒子が凝集体として構成されている
場合の粒径は、その凝集体としての平均粒径として定義
した。粒径の測定は、光学あるいは電子顕微鏡による観
察から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもっ
て体積粒度分布を算出しその50%平均粒径をもって決
定した。
【0083】本実施例で用いる微粒子kは、特に感光体
の帯電に用いる場合に像露光による潜像形成時に妨げに
ならないように、無色あるいは白色に近い粒子が適切で
ある。さらに、カラー記録を行なう場合、微粒子kが感
光体上から転写材に転写した場合を考えると、無色ある
いは白色に近いものが望ましい。よって微粒子kは例え
ばシリカ、アルミナ、酸化チタン、ポリテトラフロロエ
チレン、ポリビニリデンフロライド、ポリメチルメタク
リレート、ポリスチレン、シリコーンといったのもが考
えられる。
【0084】また、画像露光時に粒子kによる光散乱を
防止するためにもその粒径は構成画素サイズ以下である
ことが望ましい。
【0085】これらのことを考慮にいれて、本実施例に
おいては、微粒子kとして、比抵抗が1010Ω・cm、
平均粒径50nm、白色の酸化チタンを用いた。
【0086】微粒子kの材料としては、他の金属酸化物
などの無機粒子や有機物との混合物など各種微粒子が使
用可能である。
【0087】而して、本実施例では、帯電用磁性粒子と
して 平均粒径 25μm 飽和磁化 200emu/cm3 抵 抗 1×106 Ω・cm のものを用い、この磁性粒子に対して上記の微粒子kと
しての酸化チタンを重量比0.3%の割合で外添し、外
添状態で体積抵抗が5×106 Ω・cmとなるように調
整し、磁気ブラシ帯電器3の磁気ブラシ部3cを構成さ
せた。
【0088】磁気ブラシ帯電器3は帯電性能を良くする
にはできるだけ抵抗の小さいものを用いる方が良いが、
感光体ドラム1にピンホールのような絶縁の欠陥が存在
することを考慮すると、1×106 Ω・cm以上が望ま
しい。上記磁性粒子は単体での抵抗としては加減に近い
抵抗値であるが、低めの抵抗の磁性粒子に対して抵抗の
高めの微粒子kを外添することにより、全体として適正
な抵抗値に調整された。
【0089】また本実施例において用いた帯電用磁性粒
子は、フェライト表面を酸化、還元処理して抵抗調整を
行ったものを用いている。
【0090】ここで、帯電用磁性粒子の抵抗値は、底面
積が228mm2 の金属セルに磁性粒子を2g入れた
後、6.6Kg/cm2 で加重し、100Vの電圧を印加し
て測定している。
【0091】帯電用磁性粒子の平均粒径は、水平方向最
大弦長で示し、測定法は顕微鏡法により、磁性粒子30
0個以上をランダムに選び、その径を実測して算術平均
をとることによって平均粒径とした。
【0092】帯電用磁性粒子の磁気特性測定には理研電
子株式会社の直流磁化B−H特性自動記録装置BHH−
50を用いることができる。この際、直径(内径)6.
5mm、高さ10mmの円柱状の容器に磁性粒子を荷重
約2g重程度で充填し、容器内で磁性粒子が動かないよ
うにしてB−Hカーブから飽和磁化を測定する。
【0093】帯電用磁性粒子の構成としては、樹脂中に
磁性材料としてマグネットを分散し導電化、および抵抗
調整のためにカーボンブラックを分散して形成した樹脂
キャリア、あるいはフェライト等のマグネタイト単体表
面を酸化・還元処理して抵抗調整を行ったもの、あるい
はフェライト等のマグネタイト単体表面を樹脂でコーテ
ィングし抵抗調整を行ったもの等が用いられ得る。
【0094】磁気ブラシ帯電器3の磁気ブラシ部3cに
微粒子kを供給することの作用効果は後記(7)項で詳
述する。
【0095】(5)現像装置4 一般的に静電潜像の現像方法は次のような4種類に大別
される。 a.非磁性トナーについては、ブレード等でスリーブ上
にコーティングし、磁性トナーは磁気力によってコーテ
ィングして搬送して感光体ドラムに対して非接触状態で
現像する方法(1成分非接触現像)。
【0096】b.上記のようにしてコーティングしたト
ナーを感光体ドラムに対して接触状態で現像する方法
(1成分接触現像)。
【0097】c.トナー粒子に対して磁性のキャリアを
混合したものを現像剤として用いて磁気力によって搬送
して感光体ドラムに対して接触状態で現像する方法(2
成分接触現像)。
【0098】d.上記の2成分現像剤を非接触状態にし
て現像する方法(2成分非接触現像)。
【0099】画像の高画質化や高安定性の面からcの2
成分接触現像法が多く用いられている。
【0100】本例における現像装置4は2成分接触現像
装置(2成分磁気ブラシ現像装置)である。図2の模型
図において、41は矢示の時計方向dに回転駆動される
現像スリーブ、42は現像スリーブ41内に固定配置さ
れたマグネットローラ、43・44は現像剤撹拌スクリ
ュー、45は現像剤Tを現像スリーブ41の表面に薄層
に形成するために配置された規制ブレード、46は現像
容器、47は補充用トナーホッパー部である。
【0101】現像スリーブ41は、少なくとも現像時に
おいては、感光体ドラム1に対し最近接領域が約500
μmになるように配置され、該現像スリーブ41の面に
形成された現像剤Tの薄層が感光体ドラム1に対して接
触する状態で現像できるように設定されている。n2は
感光体ドラム1に対する現像剤接触領域(現像部)であ
る。
【0102】本例において用いた2成分現像剤Tは、ト
ナー粒子tは平均粒径6μmのネガ帯電トナーに対して
帯電用磁性粒子に外添したものと同様の平均粒径50n
mの酸化チタンを重量比1.5%外添したものを用い、
現像用磁性キャリアcとしては飽和磁化が205emu
/cm3 の平均粒径35μmの磁性キャリアを用いた。
またこのトナーtと現像用磁性キャリアcを重量比8:
92で混合したものを現像剤Tとして用いた。
【0103】このときの現像剤T中のトナーtは摩擦帯
電量が約−25×10-3c/kgであった。
【0104】ここで、トナーの摩擦帯電量(トリボ電荷
量)の測定方法もしくは測定装置を図4で説明する。ま
ず、摩擦帯電量を測定しようとするトナー粒子tと磁性
キャリアcを重量比で5:95で混合した二成分剤を5
0〜100ml容量のポリエチレン製のビンに入れ、約
10〜40秒間手で振とうし、該二成分剤を約0.5〜
1.5gとり、これを800メッシュのスクリーン53
のある金属製の測定容器52に入れて金属製の蓋54を
する。
【0105】この時の測定容器52全体の重量を量りW
1(kg)とする。
【0106】次に、吸引機51(測定容器52と接する
部分は少なくとも絶縁体)において、吸引口57から吸
引し風量調節弁56を調節して真空計55の圧力を25
0mmAqとする。
【0107】この状態で充分、好ましくは2分間吸引を
行い樹脂を吸引除去する。この時の電位計59の電位を
V(ボルト)とする。ここで58はコンデンサーであ
り、容量をC(F)とする。また吸引後の測定容器52
全体の重量を量りW2(kg)とする。
【0108】このトナーの摩擦帯電量は下式のごとく計
算される。
【0109】樹脂の摩擦帯電量(c/kg)=C×V×
10-3/(W1−W2) 現像スリーブ41は現像部n2において感光体ドラム1
の回転方向に対してカウンター方向である矢示の時計方
向dに所定の周速度で回転駆動される。その回転に伴
い、マグネットローラ42のN3極で現像容器46内の
現像剤Tが現像スリーブ41面に汲み上げられて搬送さ
れ、その搬送される過程において、現像スリーブ41に
対して垂直に配置された規制ブレード45によって層厚
が規制され、現像スリーブ41上に現像剤Tの薄層が形
成される。薄層として形成された現像剤が現像部n2に
対応の現像極N1極に搬送されてくると磁気力によって
穂立ちが形成される。この穂状に形成された現像剤中の
トナーtによって回転感光体ドラム1面の静電潜像が現
像部n2においてトナー像として現像される。本例にお
いては静電潜像は反転現像される。taはそのトナー像
を表している。
【0110】現像部n2を通過した現像スリーブ41上
の現像剤薄層は引き続く現像スリーブ41の回転に伴い
現像容器46内に入り、N2極・N3極の反発磁界によ
って現像スリーブ41上から離脱して現像容器46内の
現像剤の溜りに戻される。
【0111】現像スリーブ41には電源S2から直流電
圧及び交流電圧が印加される。本例では、 直流電圧;−480V 交流電圧;Vpp=1500V,Vf=3000Hz が印加されている。
【0112】一般に2成分現像法においては交流電圧を
印加すると現像効率が増し、画像は高品位になるが、逆
にかぶりが発生しやすくなるという危険も生じる。この
ため、通常、現像装置4に印加する直流電圧と感光体ド
ラム1の表面電位間に電位差を設けることによって、か
ぶりを防止することを実現している。より具体的には、
感光体ドラム1の露光部の電位と非露光部の電位との間
の電位のバイアス電圧を印加する。
【0113】このかぶり防止のための電位差をかぶり取
り電位(Vback)と呼ぶが、この電位差によって回転感
光体ドラム1面の現像時に感光体ドラム1面の非画像領
域(非露光部)にトナーが付着するのを防止するととも
に、クリーナーレスシステムの装置においては感光体ド
ラム1面の転写残りトナーの回収も行なっている(現像
同時クリーニング)。
【0114】現像容器46内の現像剤Tのトナー濃度を
検知する不図示のセンサによりトナー濃度が監視されて
おり、現像剤T内のトナーtが潜像の現像に消費されて
いくことでトナー濃度が所定の濃度レベルよりも低下す
ると、補充用トナーホッパー部47から現像容器46内
にトナー補充がなされる。このトナー補充動作により現
像剤Tのトナー濃度が常に所定のレベルに維持管理され
る。
【0115】(6)転写装置7 本例における転写装置7はベルト転写装置であり、無端
状の転写ベルト7aを駆動ローラ7b及び従動ローラ7
c間に懸架し、矢印の反時計方向eに感光体ドラム1の
回転周速度と略同じ周速度で回動駆動させる。無端状転
写ベルト7aの内側には転写帯電ブレード7dを備え、
このブレード7dでベルト7aの上行側のベルト部分の
略中間部を感光体ドラム1面に接触させて転写部(転写
ニップ部)7eを形成させてある。
【0116】転写材Pがベルト7aの上行側ベルト部分
の上面に乗って転写部7eに搬送される。その搬送転写
材Pの先端が転写部7eに進入する時点において転写帯
電ブレード7dに転写バイアス印加電源S3から所定の
転写バイアスが給電されることで転写材Pの裏側からト
ナーと逆極性の帯電がなされて感光体ドラム1上のトナ
ー像taが順次に転写材Pの上面に転写tbされてい
く。
【0117】本例においては、ベルト7aとして膜厚7
5μmのポリイミド樹脂からなるものを用いた。ベルト
7aの材質としてはポリイミド樹脂に限定されるもので
はなく、ポリカーボネイト樹脂や、ポリエチレンテレフ
タレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリエチレ
ンナフタレート樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹
脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリウレタン樹脂な
どのプラスチックや、フッ素系、シリコン系のゴムを好
適に用いることができる。厚みについても75μmに限
定されるわけではなく、大略25〜2000μm、好ま
しくは50〜150μmのものが好適に用いられ得る。
【0118】さらに転写帯電ブレード7dとしては抵抗
が1×105 〜1×107 Ωで、板厚が2mm、長さ3
06mmのものを用いた。この転写帯電ブレード7dに
+15μAのバイアスを定電流制御により印加して転写
を行った。
【0119】このようにして、感光体ドラム1上に形成
されたトナー像taは、転写帯電ブレード7dによって
転写材P上に静電転写tbされる。
【0120】転写ベルト7aは転写部7eから定着装置
6への転写材Pの搬送手段を兼ねさせてあり、転写部7
eを通過した転写材Pは回転感光体ドラム1面から分離
されて転写ベルト7aで定着装置6へ搬送・導入され
る。
【0121】(7)クリーナーレスシステムと、微粒子
kの作用効果 本例のプリンターAは、転写材Pに対するトナー像転写
後の回転感光体ドラム1面に残留している転写残りトナ
ーtcを除去する専用のクリーニング装置を具備させ
ず、現像装置4に感光体ドラム1面に残留した転写残り
トナーtcを回収するクリーニング手段を兼ねさせたク
リーナーレスシステムの装置であり、この場合に、感光
体ドラム1の接触帯電部材3による帯電時に転写残りト
ナーの下の感光体部分も帯電すること、接触帯電部材3
の耐久に伴う汚染に拘わらず抵抗変動を防止して所定の
ほぼ一定の抵抗状態を維持させることにより、画像欠陥
のない良好な画像の出力を長期にわたり持続させること
を可能にしたものである。
【0122】これを主として図2の模型図を基にして説
明する。なお、図2において、トナーtや微粒子kは分
かり易いように帯電用磁性粒子や現像用キャリアに対し
て粒径を極めて誇張して描いている。
【0123】.転写材Pに対するトナー像転写後の回
転感光体ドラム1面に残留した転写残りトナーtcは引
き続く感光体ドラム1の回転により感光体ドラム1と磁
気ブラシ帯電器3の磁気ブラシ部3cとの接触部である
帯電部n1に運ばれる。
【0124】.この帯電部n1において、感光体ドラ
ム1面は磁気ブラシ帯電器3の磁気ブラシ部3cで摺擦
されることで、該帯電部n1に運ばれた転写残りトナー
tcは感光体ドラム1面上を攪乱・移動して転写残り時
のパターンが掻き崩されること、磁気ブラシ帯電器3に
印加された交流電圧によって転写残りトナーtcは感光
体ドラム1面上から引き剥がされること、また転写残り
トナーtcのうち、転写時の剥離放電等により帯電極性
が反転したもの(本例では負極性から正極性に反転)は
帯電部n1において磁気ブラシ帯電器3に印加の帯電バ
イアスによる電気的吸引力で感光体ドラム1面側から磁
気ブラシ部3c側に移行・混入して一時的に回収される
ことにより、転写残りトナーは感光体ドラム1面上から
引き剥されつつ感光体ドラム面の帯電工程が行なわれる
ため、トナーの下に対する帯電も充分に行なわれ、ポジ
ゴーストの発生が防止できる。
【0125】磁気ブラシ帯電器3の帯電バイアスに交番
電圧を含ませることは、帯電能ΔV(飽和電位と1週目
で帯電できる電位の差)を大きく向上させることに加え
て、帯電部n1において感光体ドラム1側から磁気ブラ
シ帯電器3側への帯電時の転写残りトナーの引き剥がし
効果を大きく高める。
【0126】転写残りトナーのうち極性が反転していな
いトナーは、磁気ブラシ帯電器3への印加帯電バイアス
よりも帯電電位は一般的に低くなるために磁気ブラシ部
3cで回収されずに感光体ドラム1面上を攪乱・移動さ
れて帯電部n1を通過する。
【0127】.磁気ブラシ帯電器3の磁気ブラシ部3
c側に移行・混入して一時的に回収された、帯電極性が
反転の転写残りトナーは、磁気ブラシ部3cを構成して
いる帯電用磁性粒子との摩擦帯電によって正規帯電極性
(本例では負極性)に再帯電状態になり、磁気ブラシ帯
電器3に印加の帯電バイアスによる電気的反発力で感光
体ドラム1上に吐き出される。
【0128】この場合において、磁性粒子で構成される
磁気ブラシ部3cに対して微粒子kが外添されているこ
とにより磁気ブラシ部3cに混入したトナーtcが磁性
粒子より剥がれやすくなるため、磁気ブラシ帯電器に混
入したトナーtcの吐き出しが充分行われるようにな
る。
【0129】.そして上記のように、帯電部n1に
おいて磁気ブラシ部3cで回収されずに感光体ドラム1
面上を攪乱・移動されて帯電部n1を通過した、極性が
反転していない転写残りトナー(負極性)と、上記の
ように、極性が反転しているために帯電部n1において
磁気ブラシ部3cに一時的に回収され正規帯電極性に再
帯電状態になり感光体ドラム1上に吐き出された転写残
りトナー(負極性)は、何れも引き続く感光体ドラム1
の回転により感光体ドラム1と現像装置4の現像スリー
ブ41との対向部である現像部n2に運ばれ、現像装置
4によりかぶり取り電位Vbackで回収される(現像同時
クリーニング)。
【0130】.また磁気ブラシ帯電器3の磁性粒子で
構成される磁気ブラシ部3cには前述したようにあらか
じめ磁性粒子よりも体積抵抗の高い微粒子kが外添され
ているため、耐久に伴って、磁気ブラシ部3cの帯電用
磁性粒子などに対するトナーや感光体ドラム等の樹脂成
分や外添剤等の付着・融着などによる磁気ブラシ帯電器
3の汚染で磁気ブラシ帯電器(磁気ブラシ部)の抵抗値
が上昇しても、その抵抗アップは磁気ブラシ部3cにあ
らかじめ外添した微粒子kの耐久に伴う磁気ブラシ部か
らの剥離による磁気ブラシ帯電器の抵抗値低下と相殺さ
れるために、磁気ブラシ帯電器3の耐久に伴う汚染に拘
わらず抵抗変動を防止して所定のほぼ一定の抵抗状態を
維持させることができて帯電能ダウンも防止され、画像
欠陥のない良好な画像の出力を長期にわたり持続させる
ことが可能になる。
【0131】図5は、耐久枚数に対する、飽和電位と1
周目で帯電できる電位の差(ΔV)の推移であるが、微
粒子kを外添せずに磁性粒子単体で5×106 Ω・cm
の抵抗値の磁性粒子を用いて磁気ブラシ部を構成させた
磁気ブラシ帯電器の場合Bと、本実施例のように微粒子
kを外添した状態で全体として5×106 Ω・cmの抵
抗値の磁性粒子を用いて磁気ブラシ部3cを構成させた
磁気ブラシ帯電器3の場合Aの耐久性を比較した場合、
充分な効果が確認された。
【0132】〈実施例2〉(図6・図7) 磁気ブラシ部3cの帯電用磁性粒子などに対するトナー
や感光体ドラム等の樹脂成分や外添剤等の付着・融着な
どによる耐久に伴う汚染で磁気ブラシ帯電器の抵抗値が
上昇していく具合と、磁気ブラシ部3cにあらかじめ外
添した微粒子kの耐久に伴う磁気ブラシ部3cからの剥
離による磁気ブラシ帯電器の抵抗値低下の具合とがほぼ
相殺する関係にバランスしている場合はよいが、例え
ば、磁性粒子と微粒子kの表面性や帯電系列の関係等か
ら微粒子の剥離が発生しやすくて、磁気ブラシ帯電器3
の耐久に伴う汚染による抵抗アップ具合に対して、磁気
ブラシ部3cにあらかじめ外添した微粒子kの耐久に伴
う磁気ブラシ部からの剥離による磁気ブラシ帯電器の抵
抗ダウンがアンバランスに早く進行する場合には、全体
の系として磁気ブラシ帯電器3の抵抗は耐久に伴い上昇
する傾向になる。
【0133】そこで、磁気ブラシ部3cにあらかじめ外
添した微粒子kの耐久に伴う磁気ブラシ部からの剥離が
早く進行する分、磁気ブラシ帯電器3に対して微粒子k
を適当な割合で補給する手段を具備させることで、磁気
ブラシ帯電器3の耐久に伴う汚染による抵抗アップ具合
に対して、耐久に伴う磁気ブラシ部からの微粒子kの剥
離による磁気ブラシ帯電器の抵抗ダウンの具合をほぼ相
殺する関係に補正してバランスさせ、磁気ブラシ帯電器
3の耐久に伴う汚染に拘わらず抵抗変動を防止して所定
のほぼ一定の抵抗状態を維持させることができる。
【0134】本実施例はその例である。即ち本実施例に
おいては、図6のような構成で磁気ブラシ帯電器3に対
する微粒子kの補給手段31を持ち、100枚当たり
0.02gの割合いで磁気ブラシ帯電器3に対する微粒
子kの定量補給を行なわせた。微粒子kは実施例1と同
様の酸化チタン粒子を用いた。
【0135】本実施例の場合は、磁気ブラシ帯電器3に
対する微粒子kの供給手段31は磁気ブラシ帯電器3の
磁性粒子の磁気ブラシ部3cに接触させたスポンジロー
ラである。
【0136】このスポンジローラ31は磁気ブラシ帯電
器3のハウジング3dの後部に具備させた微粒子ホッパ
ー部32(微粒子kの貯留部)の下側開口部に臨ませ、
かつ磁気ブラシ帯電器3の磁気ブラシ部3cに接触させ
て、回転自由にハウジング3dに軸受支持させてある。
そして磁気ブラシ帯電器3の回転方向に対して順方向の
矢示の反時計方向cに、例えば10mm/secの低速
度で回転駆動させるようにしてある。
【0137】スポンジローラ31は微粒子ホッパー部3
2の下側開口部においてホッパー部32内の微粒子kの
溜り部に接しており、回転駆動に伴いその周面に微粒子
kがブレード33で薄層として塗布される。そしてこの
スポンジローラ31の微粒子塗布面が磁気ブラシ帯電器
3の磁気ブラシ部3cに接触することで、磁気ブラシ部
3cに微粒子kが供給される。
【0138】また実施例1においては磁性粒子としてフ
ェライト表面を酸化、還元処理して抵抗調整を行ったも
のを用いたが、本実施例においては、同磁性粒子に対し
てフッ素系のコーティングを施したものを用いた。
【0139】このような磁性粒子を用いると、トナー等
の融着が発生しにくくなる反面、外添した微粒子kが剥
離しやすくなり、耐久にともない微粒子kの剥がれによ
る磁気ブラシ帯電器3の抵抗ダウンの方が早く発生し、
環境条件によってはピンホールリークや磁性粒子の感光
体ドラム1への付着等が発生してしまう場合がある。
【0140】ただし、上記のような高離型表面の磁性粒
子を用いた場合でも、磁性粒子単体で用いた場合には、
少なからず微粒子の付着や樹脂の融着は発生するため、
抵抗変動を防止するためには、微粒子kの外添をした系
での抵抗値調整は有効である。
【0141】図7は、フッ素系のコーティングを施した
磁性粒子を用いた場合の、微粒子kを外添せずに磁性粒
子単体で5×106 Ω・cmの抵抗値の場合Eと、本実
施例2のように微粒子kを外添した状態で全体として5
×106 Ω・cmの抵抗値の場合Cの耐久性を比較した
ものである。
【0142】本実施例2のように、表面離型性のよい磁
性粒子を用いた場合、磁性粒子単体でも良好にはなる
が、微粒子kを外添し抵抗値を調整し、更に少量ずつ微
粒子の補給を行うことにより、抵抗変動をより小さく抑
えることが可能となった。
【0143】〈実施例3〉(図7・図8) 実施例2においては、磁気ブラシ帯電器3に対する微粒
子kの補給を、出力枚数100枚当たり0.02gの割
合での定量補給方式としたが、本実施例では、帯電時に
流れる電流値を一定にするように補給量を経時的に変更
調整しつつ微粒子kを補給した。
【0144】また、本実施例においても実施例2と同様
にフッ素系のコーティングを施した磁性粒子を用いた。
また微粒子kも実施例1、2と同様の酸化チタン粒子を
用いた。
【0145】図8は、本実施例において、酸化チタン粒
子の補給量(出力100枚当たり)の推移を示している
が、耐久が進むごとに補給量が少なくなる。これは、ト
ナー等の樹脂成分の融着や外添剤付着等により、抵抗の
高い微粒子が剥離しても、抵抗ダウンが起こりにくくな
るからである。
【0146】このような制御を行うことにより、図7の
Dのように、耐久枚数に対する、飽和電位と1周目で帯
電できる電位の差(ΔV)をより小さい変動に抑えるこ
とが可能となる。
【0147】〈その他〉 1)本発明は、前述の実施例1〜3の形態に限られるも
のではなく、第2の像担持体に対するトナー像転写後の
第1の像担持体のクリーニング手段を現像手段が兼ねる
画像形成装置において、接触帯電手段(磁気ブラシ帯電
器)の磁性粒子に対してあらかじめ微粒子が外添されて
いる、全ての構成を含んでいる。
【0148】2)第1の像担持体面側から磁気ブラシ帯
電器側への転写残トナーの回収効率即ち剥ぎ取り効率を
高めるために、転写部と磁気ブラシ帯電器の間において
転写残トナーを正規帯電極性の逆に帯電する帯電手段を
具備させることも有効である。
【0149】3)第1の像担持体としての感光体につい
ても、表面抵抗が109 〜1014Ω・cmの低抵抗層を
持つことが、電荷注入を実現できオゾンの発生防止の面
から望ましいが、上記以外の有機感光体等でも、帯電器
の抵抗アップの防止については充分な効果が得られる。
【0150】4)帯電時の接触帯電手段に対する印加バ
イアスについても、実施例においては交番電圧を重畳し
た場合(ACバイアス印加方式)について述べたが、直
流成分のみの電圧を印加した場合(DCバイアス印加方
式)においても、耐久性の向上といった面については、
充分な効果が得られる。
【0151】5)静電潜像の現像方法としては、実施例
1〜3においては、2成分現像法についてのみ述べた
が、他の現像方法でも効果がある。反転現像方式でも、
正規現像方式でもよい。好ましくは、現像剤が感光体に
対して接触状態で現像する、1成分接触現像や2成分接
触現像がより現像時の同時回収効果を高めるのに効果が
ある。
【0152】また、現像剤中のトナー粒子としては粉砕
トナー等においても可能であるし、更に好ましくは、重
合トナーを用いた場合には、上記の1成分接触現像や2
成分接触現像はもちろん1成分非接触現像や2成分非接
触現像などの他の現像方法においても転写残りトナーの
充分な回収効果が得られる。
【0153】6)磁気ブラシ帯電器3はマグネットロー
ラ3a−固定、非磁性スリーブ3b−回転の所謂スリー
ブ回転タイプの帯電器を使用したが、この帯電器構成に
限られるものではなく、例えば、同構成でマグネットロ
ーラ3aが回転する系やマグネットローラー3aのみの
構成でマグネットローラ自体が回転する系であってもロ
ーラ表面を導電性処理をすること等により使用可能であ
る。
【0154】7)磁気ブラシ帯電器3に対する帯電バイ
アス印加をACバイアス印加方式で行なう場合の交流バ
イアス成分の波形としては、正弦波、矩形波、三角波等
適宜使用可能である。また、交流バイアスは、例えば直
流電源を周期的にON,OFFすることによって形成さ
れた矩形波の電圧を含む。この時交流バイアスを制御す
るとは、そのピーク間電圧を制御すればよい。このよう
に、交流バイアスは、周期的にその電圧値が変化するよ
うなバイアスが使用できる。
【0155】現像装置に印加する現像バイアスに交流バ
イアス成分を含ませる場合のその交流バイアスについて
も上記と同様である。
【0156】8)第1の像担持体は放電による帯電が支
配的なものであってもよい。放電による帯電が支配的な
接触帯電において、帯電部材は被帯電体に必ずしも接触
している必要はなく、帯電部材と被帯電体とがその間に
ギャップ間電圧と補正パッシェンカーブで決まる放電可
能条件を満たす微小間隙(ギャップ)を存して非接触に
対向していれば帯電がなされる(近接帯電)。本発明に
おいてはこのような近接帯電形態も接触帯電の範疇とす
る。
【0157】9)第1の像担持体は静電記録誘電体など
であってもよい。この場合は、該誘電体面を所定の極性
・電位に一様に一次帯電した後、除電針ヘッド、電子銃
等の除電手段で選択的に除電して目的の画像情報に対応
した静電潜像を書き込み形成する。
【0158】10)転写方法としてはローラ転写、ブレ
ード転写、コロナ放電転写などであってもよい。転写ド
ラムや転写ベルトなどの中間転写体を用いて、単色画像
形成ばかりでなく多重転写等により多色、フルカラー画
像を形成する画像形成装置にも適用可能である。
【0159】11)第1の像担持体1、帯電手段3、現
像装置4等の任意のプロセス機器を画像形成装置本体に
対して一括して着脱交換自在のプロセスカートリッジ着
脱式の装置構成のものにすることもできる。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、接
触帯電方式・クリーナーレスシステムの画像形成装置、
特に接触帯電部材として磁気ブラシ帯電器を用いた画像
形成装置について、磁気ブラシ帯電器に対して微粒子を
外添することにより、磁気ブラシ帯電器に混入したトナ
ーの吐き出しが充分に行なわれ、また磁気ブラシ帯電器
の耐久に伴う抵抗変動が防止でき、長期にわたり良好な
画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】その要部の拡大模型図
【図3】感光体ドラムの層構成模型図
【図4】トナーの帯電量の測定要領説明図
【図5】実施例1における磁気ブラシ帯電器の耐久に伴
う帯電能変動グラフ
【図6】実施例2における、微粒子補給手段を具備させ
た磁気ブラシ帯電器の構成模型図
【図7】実施例2と実施例3における磁気ブラシ帯電器
の耐久に伴う帯電能変動グラフ
【図8】実施例3における微粒子補給量の推移グラフ
【図9】画像形成装置の従来例の概略構成図
【符号の説明】
A プリンター B イメージリーダー 1 感光体ドラム(第1の像担持体) 2 レーザー露光手段 3 磁気ブラシ帯電器(接触帯電部材) k 磁気ブラシ部に外添の微粒子 5 給紙カセット 6 定着装置 7 転写装置 8 排紙トレイ P 転写材(第2の像担持体)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の像担持体を帯電する帯電手段と、
    該第1の像担持体の帯電面に静電潜像を形成する潜像形
    成手段と、該静電潜像をトナー像として現像する現像手
    段と、該トナー像を第2の像担持体に転写する転写手段
    を備え、前記現像手段が第2の像担持体に対するトナー
    像転写後の第1の像担持体上の転写残りトナー粒子を回
    収するクリーニング手段も兼ね、第1の像担持体は繰り
    返して作像に供される画像形成装置において、前記帯電
    手段は、磁性粒子を用いた接触帯電手段であり、該接触
    帯電手段の磁性粒子には微粒子が外添されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記磁性粒子に外添される微粒子は平均
    粒径10nm以上であり、且つトナー粒子の平均粒径以
    下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記磁性粒子に外添される微粒子の体積
    抵抗は、該磁性粒子の体積抵抗以上であることを特徴と
    する請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記接触帯電手段の磁性粒子は微粒子が
    外添された状態で、体積抵抗が102 〜1010Ω・cm
    を満たすことを特徴とする請求項1ないし3の何れか1
    つに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の像担持体が表面に抵抗109
    〜1014Ω・cmの材質からなる層を有することを特徴
    とする請求項1ないし4の何れか1つに記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の像担持体が感光層、及び表面
    層を有し、該表面層が樹脂及び導電性微粒子を有するこ
    とを特徴とする請求項1ないし5の何れか1つに記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性微粒子がSnO2 であること
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の像担持体が非晶質のシリコン
    を有する表面層からなることを特徴とする請求項1ない
    し5の何れか1つに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記接触帯電手段に対して印加されるバ
    イアスは、直流電圧に対して交番電圧が重畳されたバイ
    アスであることを特徴とする請求項1ないし8の何れか
    1つに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記現像手段は、現像剤が第1の像担
    持体に対して接触した状態で静電潜像のトナー現像が行
    なわれる接触現像方式であることを特徴とする請求項1
    ないし9の何れか1つに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記潜像形成手段は第1の像担持体の
    帯電面に対する像露光手段であることを特徴とする請求
    項1ないし10の何れか1つに記載の画像形成装置。
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