JPH10318725A - 構造物変形検出システム - Google Patents

構造物変形検出システム

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Publication number
JPH10318725A
JPH10318725A JP13261297A JP13261297A JPH10318725A JP H10318725 A JPH10318725 A JP H10318725A JP 13261297 A JP13261297 A JP 13261297A JP 13261297 A JP13261297 A JP 13261297A JP H10318725 A JPH10318725 A JP H10318725A
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JP
Japan
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wall surface
unit
light
tunnel
deformation
Prior art date
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Pending
Application number
JP13261297A
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English (en)
Inventor
Teruyuki Yoshida
輝幸 吉田
Tomoyoshi Asai
友啓 浅井
Akihiro Shinohara
昭弘 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常時、構造物を点検することができなかっ
た。また微少の変形やひずみによる変形を検出できない
課題があった。 【解決手段】 トンネル11の内壁面12をトンネルの
延在方向に連続して位置する4つの区画に区分し、始動
用光発光部1または中継用光発光部3と、中継用光受光
部4または終了用光受光部2と、トンネル11の内壁面
12に密着して取り付けられた光ファイバ5とから構成
される変形検出ユニット6を、各区画ごとに6つ備え、
各変形検出ユニット6ごとの、始動用光発光部1または
中継用光発光部3が発する光の強度と中継用光受光部4
または終了用光受光部2が受ける光の強度との差の前回
値と今回値とを比較する演算部8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル、橋
脚、鉄橋、高架道路、高架線路、ビル等の構造物の変形
を検出する構造物変形検出システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネルなどの構造物の変形を検
出する方法として、目視による方法やX線撮影による方
法が一般的に行われていた。目視による方法では、ひ
び、ずれ、ひずみなどによる構造物の変形を検出するこ
とができ、X線撮影による方法では、ひび、ずれなどに
よる構造物の変形を検出することができる。
【0003】目視により構造物の変形を検出する場合に
は、人が定期的に対象となる構造物を点検して回り、目
視によりひび、ずれ、ひずみなどによる変形を検出す
る。
【0004】X線撮影により構造物の変形を検出する場
合には、定期的に対象となる構造物のX線撮影を行い、
映し出された映像を構造物の建設初期の状態と比較する
ことにより、ひび、ずれなどによる変形を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の構造物の変形を
検出する方法では、常時、構造物を点検することができ
ず、ある点検(例えば、1回目の点検)から次の点検
(例えば、2回目の点検)までの間に発生した構造物の
変形は、次の点検(例えば、2回目の点検)まで検出す
ることができないという課題があった。
【0006】また、目視により構造物の変形を検出する
場合には、微少の変形は検出しにくいという課題があっ
た。
【0007】さらに、X線撮影により構造物の変形を検
出する場合には、ひずみによる変形は検出できないとい
う課題があった。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、常時、構造物を点検し、微少の変
形やひずみによる変形でも検出することができる構造物
の変形検出システムを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る構造物変形検出システムは、構造物の壁面を構造物の
延在方向に連続して位置する複数の区画に区分し、光発
光部から発せられた光を光受光部に伝送する、構造物の
壁面に密着して取り付けられた光ファイバとから構成さ
れる変形検出ユニットを、各区画ごとに複数備え、各変
形検出ユニットごとの、光発光部が発する光の強度と光
受光部が受ける光の強度との差の前回値と今回値とを比
較する演算部を備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明に係る構造物変形検出
システムは、隣接する2つの区画のうちの一方の区画に
設けた光受光部と、他方の区画に設けた対応する光発光
部とを一体として構成するものである。
【0011】請求項3記載の発明に係る構造物変形検出
システムは、構造物の壁面をトンネルの内壁面とするも
のである。
【0012】請求項4記載の発明に係る構造物変形検出
システムは、構造物の対向する壁面のうち、一方の壁面
に設けられた信号波送信部および信号波受信部と、他方
の壁面に設けられた反射部とから構成される変形検出ユ
ニットを、構造物の延在方向に沿って所定の間隔で複数
備え、各変形検出ユニットごとの、一方の壁面と他方の
壁面との間の距離の前回値と今回値とを比較する演算部
を備えたものである。
【0013】請求項5記載の発明に係る構造物変形検出
システムは、構造物の一方の壁面をトンネルの内壁面の
うちの一方の側面とし、構造物の他方の壁面をトンネル
の内壁面のうちの他方の側面としたものである。
【0014】請求項6記載の発明に係る構造物変形検出
システムは、構造物の一方の壁面をトンネルの内壁面の
うちの天井面とし、構造物の他方の壁面を路面としたも
のである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.この発明の実施の形態1による構造物変
形検出システムは、微少な曲がりや引っ張りによりわず
かに変形した場合でも、特性が変化するという光ファイ
バの性質を利用したものである。
【0016】図1はトンネルの変形を検出する場合にお
ける、この発明の実施の形態1による構造物変形検出シ
ステムを示す構成図である。図2は図1中の破線で囲ん
だX部分を拡大して示す構成図である。図3は図1中の
破線で囲んだX部分を拡大して示すブロック図である。
図において、1は始動用光発光部(光発光部)、2は終
了用光受光部(光受光部)、3は中継用光発光部(光発
光部)、4は中継用光受光部(光受光部)、5は始動用
光発光部1から発せられた光を中継用受光部4に、中継
用光発光部3から発せられた光を中継用受光部4に、あ
るいは中継用光発光部3から発せられた光を終了用光受
光部2に伝送する光ファイバ、6は始動用光発光部1、
中継用光受光部4および光ファイバ5から構成され、中
継用光発光部3、中継用光受光部4および光ファイバ5
から構成され、あるいは中継用光発光部3、終了用光受
光部2および光ファイバ5から構成される変形検出ユニ
ット、7は始動用光発光部1および中継用光発光部3が
発する光の強度並びに終了用光受光部2および中継用光
受光部4が受ける光の強度を演算部8へ伝送する信号
線、8は始動用光発光部1が発する光の強度と中継用光
受光部4が受ける光の強度との差の前回値と今回値、中
継用光発光部3が発する光の強度と中継用光受光部4が
受ける光の強度との差の前回値と今回値、あるいは中継
用光発光部3が発する光の強度と終了用光受光部2が受
ける光の強度との差の前回値と今回値とを比較する演算
部、9は光ファイバ5を保護する光ファイバ保護部、1
0は光ファイバ保護部9を介して光ファイバ5をトンネ
ル11の内壁面12に取り付ける取り付け具、11はト
ンネル(構造物)、12はトンネル11の内壁面(壁
面)、13は路面である。
【0017】なお、図1には、トンネル11の内壁面1
2をトンネル11の延在方向に連続して位置する4つの
区画A〜Dに区分し、各区画A〜Dごとに、6つの変形
検出ユニット6を設けた場合について示している。
【0018】この実施の形態1の構造物変形検出システ
ムでは、隣接する2つの区画のうち一方の区画に設けた
中継用光受光部4と、他方の区画に設けた対応する中継
用光発光部3とを一体として構成してある。
【0019】また、始動用光発光部1、終了用光受光部
2、中継用光発光部3、中継用光受光部4および信号線
7はトンネル11の内壁面12に取り付けられ、特に、
光ファイバ5はトンネル11の内壁面12に密着して取
り付けられている。
【0020】次に動作について説明する。先ず、区画A
において、所定の強度の光が、光ファイバ5を通じて始
動用光発光部1から中継用光受光部4に向かって発せら
れる。このとき、始動用光発光部1が発した光の強度デ
ータが信号線7を通じて演算部8に伝送され、かつ中継
用光受光部4に設けた光レベル計(図示せず)によって
計測された中継用光受光部4が受けた光の強度データが
信号線7を通じて演算部8に伝送される。
【0021】その後、区画Bにおいて、区画Aに設けた
中継用光受光部4が受けた光の強度が、区画Aに設けた
中継用光受光部4と一体として構成してある中継用光発
光部3によって、区画Aに設けた始動用光発光部1が発
する光の強度まで増幅され、始動用光発光部1から発せ
られる光と同じ強度の光が、光ファイバ5を通じて中継
用光発光部3から中継用光受光部4に向かって発せられ
る。このとき、中継用光発光部3が発した光の強度デー
タが信号線7により演算部8に伝送され、かつ中継用光
受光部4に設けた光レベル計(図示せず)によって計測
された中継用光受光部4が受けた光の強度データが信号
線7により演算部8に伝送される。
【0022】以後、区画Bと同様の動作が、区画Cおよ
び区画Dにおいて行われ、区画A〜区画Dに到る一連の
動作が所定の周期で繰り返される。
【0023】以上の動作中、演算部8において、伝送さ
れてくる光の強度データを用いて、各周期ごとおよび各
変形検出ユニット6ごとに、始動用光発光部1または中
継用光発光部3が発した光の強度と中継用光受光部4ま
たは終了用光受光部2が受けた光の強度との差が演算さ
れ、各変形検出ユニット6ごとの、始動用光発光部1ま
たは中継用光発光部3が発した光の強度と中継用光受光
部4または終了用光受光部2が受けた光の強度との差の
前回値と今回値とが比較される。
【0024】始動用光発光部1または中継用光発光部3
から発せられた光が、中継用光受光部4または終了用光
受光部2に到達したとき、光の強度は、各種の損失を伴
って一定値だけ低下する。トンネル11が変形して、ト
ンネル11の内壁面12に密着して取り付けた光ファイ
バ5に外部から力が働き、光ファイバ5に曲げや、引っ
張り等のモーメントがかかると、さらに、モーメントの
大きさに比例した大きさだけ光の強度が低下する。従っ
て、トンネル11が変形していない場合には、始動用光
発光部1または中継用光発光部3が発した光の強度と中
継用光受光部4または終了用光受光部2が受けた光の強
度との差は、各変形検出ユニット6ごとに、常に一定の
値を示しているが、トンネル11が変形した場合には、
始動用光発光部1または中継用光発光部3が発した光の
強度と中継用光受光部4または終了用光受光部2が受け
た光の強度との差がさらに大きくなる。これによって、
トンネル11の変形を検出することができる。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、トンネル11の内壁面12をトンネルの延在方向に
連続して位置する4つの区画に区分し、始動用光発光部
1または中継用光発光部3と、中継用光受光部4または
終了用光受光部2と、トンネル11の内壁面12に密着
して取り付けられた光ファイバ5とから構成される変形
検出ユニット6を、各区画ごとに6つ備え、各変形検出
ユニット6ごとの、始動用光発光部1または中継用光発
光部3が発する光の強度と中継用光受光部4または終了
用光受光部2が受ける光の強度との差の前回値と今回値
とを比較する演算部8を備えているので、常時、トンネ
ル11を点検し、微少な円形やひずみによる変形でも検
出することができるという効果が得られる。
【0026】また、隣接する2つの区画のうち一方の区
画に設けられた中継用光受光部4と、他方の区画に設け
られた対応する中継用光発光部3とを一体として構成し
てあるので、システム構成を簡単にすることができると
いう効果が得られる。
【0027】さらに、演算部8において、各変形検出ユ
ニット6ごとの、始動用光発光部1または中継用光発光
部3が発する光の強度と中継用光受光部4または終了用
光受光部2が受ける光の強度との差の前回値と今回値と
を比較して、トンネル11の変形を数値データとして示
しているため、トンネルの変形を示す数値データの伝
送、保管、表示、印字等の処理が可能になるという効果
が得られる。
【0028】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
よる構造物変形検出システムは、赤外線を発してから所
定の位置に到達するまでの時間を測定することにより、
2点間の距離を求めることができる点を利用したもので
ある。
【0029】図4はトンネルの変形を検出する場合にお
ける、この発明の実施の形態2による構造物変形検出シ
ステムを示す構成図である。図4は図5に示すトンネル
をY平面で切って断面をA方向から眺めた図である。図
において、14は赤外線送受信部(信号波送信部、信号
波受信部)、15は反射部、16は赤外線送受信部14
および反射部15から構成される変形検出ユニット、1
7はトンネル19の内壁面のうちの一方の側面20と他
方の側面21との間の距離の前回値と今回値とを比較す
る演算部、18は演算部17からの赤外線送信信号を赤
外線送受信部14へ伝送し、赤外線送受信部14からの
赤外線受信信号を演算部17へ伝送する信号線、19は
トンネル(構造物)、20はトンネル19の内壁面のう
ちの一方の側面(一方の壁面)、21はトンネル19の
内壁面のうちの他方の側面(他方の壁面)、22は路面
である。
【0030】なお、図4には、変形検出ユニット16を
トンネル19の延在方向に沿って所定の間隔で4つ備え
た場合について示している。
【0031】この実施の形態2による構造物変形検出シ
ステムでは、赤外線送受信部14はトンネル19の内壁
面のうちの一方の側面20に取り付けられ、反射部15
はトンネル19の内壁面のうちの他方の側面21に取り
付けられている。
【0032】次に動作について説明する。赤外線送受信
部14が信号線18を通じて演算部17からの赤外線送
信信号を受け取ると、赤外線が、トンネル19の内壁面
のうちの一方の側面20に取り付けた赤外線送受信部1
4からトンネル19の内壁面のうちの他方の側面21に
取り付けた反射部15に向かって発せられる。そして、
反射部15に到達した赤外線は反射部15で反射されて
赤外線送受信部14に戻ってくる。赤外線送受信部14
が赤外線を受信すると、演算部17が信号線18を通じ
て赤外線送受信部14からの赤外線受信信号を受け取
る。以後、以上の動作が所定の周期で繰り返される。
【0033】以上の動作中、演算部17において、赤外
線送信信号および赤外線受信信号を用いて、各周期ごと
および各変形検出ユニット16ごとに、一方の側面20
と他方の側面21との間の距離が演算され、各変形検出
ユニット16ごとの、一方の側面20と他方の側面21
との間の距離の前回値と今回値とが比較される。なお、
一方の側面20と他方の側面21との間の距離は、赤外
線送受信部14が赤外線を発してから受信するまでの時
間を距離に換算することにより求める。
【0034】トンネル19の幅が変化していない場合に
は、一方の側面20と他方の側面21との間の距離は、
各変形検出ユニット16ごとに、常に一定の値を示して
いるが、トンネル19が幅が変化した場合には、一方の
側面20と他方の側面21との間の距離が変化する。こ
れによって、トンネル19の幅の変化を検出することが
できる。
【0035】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、トンネル19の内壁面のうちの一方の側面20に設
けられた赤外線送受信部14と、他方の壁面21に設け
られた反射部15とから構成される変形検出ユニット1
6を、トンネル19の延在方向に沿って所定の間隔で4
つ備え、各変形検出ユニット16ごとの、一方の側面2
0と他方の側面21との間の距離の前回値と今回値とを
比較する演算部17を備えているので、常時、トンネル
19の幅を点検し、微少な円形やひずみによる幅の変化
でも検出することができるという効果が得られる。
【0036】また、演算部17において、各変形検出ユ
ニット16ごとの、一方の側面20と他方の側面21と
の間の距離の前回値と今回値とを比較して、トンネル1
9の幅の変化を数値データとして示しているため、トン
ネル19の幅の変化を示す数値データの伝送、保管、表
示、印字等の処理が可能になるという効果が得られる。
【0037】実施の形態3.この発明の実施の形態3に
よる構造物変形検出システムも実施の形態2の場合と同
様に、赤外線を発してから所定の位置に到達するまでの
時間を測定することにより、2点間の距離を求めること
ができる点を利用したものである。
【0038】図6はトンネルの変形を検出する場合にお
ける、この発明の実施の形態3による構造物変形検出シ
ステムを示す構成図である。図6は図7に示すトンネル
をZ平面で切って断面をB方向から眺めた図である。図
において、23は赤外線送受信部(信号波送信部、信号
波受信部)、24は反射部、25は赤外線送受信部23
および反射部24から構成される変形検出ユニット、2
6はトンネル28の内壁面のうちの天井面29と路面3
0との間の距離の前回値と今回値とを比較する演算部、
27は演算部26からの赤外線送信信号を赤外線送受信
部23へ伝送し、赤外線送受信部23からの赤外線受信
信号を演算部26へ伝送する信号線、28はトンネル
(構造物)、29はトンネル28の内壁面のうちの天井
面(一方の壁面)、30は路面(他方の壁面)である。
【0039】なお、図6には、変形検出ユニット25を
トンネル28の延在方向に沿って所定の間隔で4つ備え
た場合について示している。
【0040】この実施の形態3の構造物変形検出システ
ムでは、赤外線送受信部23はトンネル28の内壁面の
うちの天井面29に取り付けられ、反射部24は路面3
0に取り付けられている。
【0041】次に動作について説明する。赤外線送受信
部23が信号線27を通じて演算部26からの赤外線送
信信号を受け取ると、赤外線が、トンネル28の内壁面
のうちの天井面29に取り付けた赤外線送受信部23か
ら路面30に取り付けた反射部24に向かって発せられ
る。そして、反射部24に到達した赤外線は反射部24
で反射されて赤外線送受信部23に戻ってくる。赤外線
送受信部23が赤外線を受信すると、演算部26が信号
線27を通じて赤外線送受信部23からの赤外線受信信
号を受け取る。以後、以上の動作が所定の周期で繰り返
される。
【0042】以上の動作中、演算部26において、赤外
線送信信号および赤外線受信信号を用いて、各周期ごと
および各変形検出ユニット25ごとに、天井面29と路
面30との間の距離が演算され、各変形検出ユニット2
5ごとの、天井面29と路面30との間の距離の前回値
と今回値とが比較される。なお、天井面29と路面30
との間の距離は、赤外線送受信部23が赤外線を発して
から受信するまでの時間を距離に換算することにより求
める。
【0043】トンネル28の高さが変化していない場合
には、天井面29と路面30との間の距離は、各変形検
出ユニット25ごとに、常に一定の値を示しているが、
トンネル28の高さが変化した場合には、天井面29と
路面30との間の距離が変化する。これによって、トン
ネル28の高さの変化を検出することができる。
【0044】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、トンネル28の内壁面のうちの天井面29に設けら
れた赤外線送受信部23と、路面30に設けられた反射
部24とから構成される変形検出ユニット25を、トン
ネル28の延在方向に沿って所定の間隔で4つ備え、各
変形検出ユニット25ごとの、天井面28と路面30と
の間の距離の前回値と今回値とを比較する演算部26を
備えているので、常時、トンネル28の高さを点検し、
微少な円形やひずみによる高さの変化でも検出すること
ができるという効果が得られる。
【0045】また、演算部26において、各変形検出ユ
ニット25ごとの、天井面29と路面30との間の距離
の前回値と今回値とを比較して、トンネル28の幅の変
化を数値データとして示しているため、トンネル28の
高さの変化を示す数値データの伝送、保管、表示、印字
等の処理が可能となるという効果が得られる。
【0046】なお、実施の形態2および実施の形態3で
は、信号波として赤外線を用いる場合について説明した
が、信号波として超音波を用いる場合であっても同様の
効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、構造物の壁面を構造物の延在方向に連続して位置
する複数の区画に区分し、光発光部から発せられた光を
光受光部に伝送する、構造物の壁面に密着して取り付け
られた光ファイバとから構成される変形検出ユニット
を、各区画ごとに複数備え、各変形検出ユニットごと
の、光発光部が発する光の強度と光受光部が受ける光の
強度との差の前回値と今回値とを比較する演算部を備え
るように構成したので、常時、構造物を点検し、微少な
円形やひずみによる変形でも検出することができる効果
がある。
【0048】請求項2記載の発明によれば、隣接する2
つの区画のうちの一方の区画に設けた光受光部と、他方
の区画に設けた対応する光発光部とを一体として構成し
たので、システム構成を簡単にすることができる効果が
ある。
【0049】請求項3記載の発明によれば、構造物の壁
面をトンネルの内壁面で構成したので、常時、トンネル
を点検し、微少な円形やひずみによる変形でも検出する
ことができる効果がある。
【0050】請求項4記載の発明によれば、構造物の対
向する壁面のうち、一方の壁面に設けられた信号波送信
部および信号波受信部と、他方の壁面に設けられた反射
部とから構成される変形検出ユニットを、構造物の延在
方向に沿って所定の間隔で複数備え、各変形検出ユニッ
トごとの、一方の壁面と他方の壁面との間の距離の前回
値と今回値とを比較する演算部を備えるように構成した
ので、常時、一方の壁面と他方の壁面との間の距離を点
検し、微少な円形やひずみによる変形でも検出すること
ができる効果がある。
【0051】請求項5記載の発明によれば、構造物の一
方の壁面をトンネルの内壁面のうちの一方の側面で、構
造物の他方の壁面をトンネルの内壁面のうちの他方の側
面で構成したので、常時、トンネルの幅を点検し、微少
な円形やひずみによる幅の変化でも検出することができ
る効果がある。
【0052】請求項6記載の発明によれば、構造物の一
方の壁面をトンネルの内壁面のうちの天井面で、構造物
の他方の壁面を路面で構成したので、常時、トンネルの
高さを点検し、微少な円形やひずみによる高さの変化で
も検出することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による構造物変形検
出システムを示す構成図である。
【図2】 図1の破線で囲んだX部分を拡大して示す構
成図である。
【図3】 図1の破線で囲んだX部分を拡大して示すブ
ロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による構造物変形検
出システムを示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による構造物変形検
出システムの説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による構造物変形検
出システムを示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による構造物変形検
出システムの説明図である。
【符号の説明】
1 始動用光発光部(光発光部)、2 終了用光受光部
(光受光部)、3 中継用光発光部(光発光部)、4
中継用光受光部(光受光部)、5 光ファイバ、6,1
6,25 変形検出ユニット、8,17,26 演算
部、11,19,28 トンネル(構造物)、12 内
壁面(壁面)、14,23 赤外線送受信部(信号波送
信部、信号波受信部)、15,24 反射部、20 一
方の側面(一方の壁面)、21 他方の側面(他方の壁
面)、29 天井面(一方の壁面)、30 路面(他方
の壁面)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の壁面を該構造物の延在方向に連
    続して位置する複数の区画に区分し、光発光部から発せ
    られた光を光受光部に伝送する、上記構造物の壁面に密
    着して取り付けられた光ファイバとから構成される変形
    検出ユニットを、各上記区画ごとに複数備え、 上記各変形検出ユニットごとの、上記光発光部が発する
    光の強度と上記光受光部が受ける光の強度との差の前回
    値と今回値とを比較する演算部を備えたことを特徴とす
    る構造物変形検出システム。
  2. 【請求項2】 隣接する2つの区画のうちの一方の区画
    に設けた光受光部と、他方の区画に設けた対応する光発
    光部とを一体として構成してあることを特徴とする請求
    項1記載の構造物変形検出システム。
  3. 【請求項3】 構造物の壁面をトンネルの内壁面とする
    ことを特徴とする請求項1記載の構造物変形検出システ
    ム。
  4. 【請求項4】 構造物の対向する壁面のうち、一方の壁
    面に設けられた信号波送信部および信号波受信部と、他
    方の壁面に設けられた反射部とから構成される変形検出
    ユニットを、上記構造物の延在方向に沿って所定の間隔
    で複数備え、 上記各変形検出ユニットごとの、上記一方の壁面と上記
    他方の壁面との間の距離の前回値と今回値とを比較する
    演算部を備えたことを特徴とする構造物変形検出システ
    ム。
  5. 【請求項5】 構造物の一方の壁面をトンネルの内壁面
    のうちの一方の側面とし、上記構造物の他方の壁面をト
    ンネルの内壁面のうちの他方の側面としたことを特徴と
    する請求項4記載の構造物変形検出システム。
  6. 【請求項6】 構造物の一方の壁面をトンネルの内壁面
    のうちの天井面とし、上記構造物の他方の壁面を路面と
    したことを特徴とする請求項4記載の構造物変形検出シ
    ステム。
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