JPH1031835A - 光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光学ピックアップ及び光ディスク装置

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JPH1031835A
JPH1031835A JP8206637A JP20663796A JPH1031835A JP H1031835 A JPH1031835 A JP H1031835A JP 8206637 A JP8206637 A JP 8206637A JP 20663796 A JP20663796 A JP 20663796A JP H1031835 A JPH1031835 A JP H1031835A
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JP
Japan
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light
optical
yoke
base
optical base
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Application number
JP8206637A
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English (en)
Inventor
Genichi Iizuka
源一 飯塚
Masashi Nakamura
雅司 中村
Junji Takayama
淳二 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型且つ軽量の光学ベースが得られると共
に、ヨークの振動が抑制されるようにした、光学ピック
アップ及びこれを利用した光ディスク装置を提供するこ
と。 【解決手段】 少なくとも光源と光分離手段と光検出器
とを支持する板金から成る光学ベース31と、対物レン
ズ11を二軸方向に駆動調整する駆動手段とを含んでお
り、前記駆動手段のヨーク36fが、光学ベースを構成
する表面側の部材31aに対してのみ固定されていて、
この光学ベースの表面側の部材は、他の構成部材31b
に対して制振処理されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミニディスク(M
D),光磁気ディスク(MO),コンパクトディスク
(CD),CD−ROM等(以下、「光ディスク」とい
う)の信号を記録及び/又は再生するための光学ピック
アップ、及びこの光学ピックアップを備えた光ディスク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク用の光学ピックアップ
は、例えば図6に示すように構成されている。図6にお
いて、光学ピックアップ1は、光源としての半導体レー
ザ素子2から出射された光ビームの光路中に順次に配設
された、グレーティング3,ビームスプリッタ4,コリ
メータレンズ5及び対物レンズ6と、ビームスプリッタ
4を透過した光ディスクDからの戻り光の分離光路中に
配設された光検出器7とから構成されている。
【0003】このような構成の光学ピックアップ1にお
いては、半導体レーザ素子2からの光ビームは、グレー
ティング3により複数の光ビームに分割され、ビームス
プリッタ4にて反射された後、グレーティング5によっ
て平行光に変換されて、対物レンズ6により光ディスク
Dの信号記録面に照射される。そして、この信号記録面
で反射された戻り光ビームは、対物レンズ6,コリメー
タレンズ5から、ビームスプリッタ4を透過して、光検
出器7の受光面で受光され、記録信号が検出されるよう
になっている。
【0004】ここで、対物レンズ6は、二軸方向即ちフ
ォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に、例え
ば図7に示す構成の二軸アクチュエータ10によって支
持されている。図7において、二軸アクチュエータ10
は、対物レンズ11が取り付けられるレンズホルダー1
2と、このレンズホルダー12に対して、接着等により
取り付けられたコイルボビン13と、このレンズホルダ
ー12を一端で支持する弾性材料から成るサスペンショ
ン14と、このサスペンション14の他端をベース部1
5等の固定側に固定保持する取付部材16とから構成さ
れている。
【0005】上記レンズホルダー12の両側には、それ
ぞれ二本の互いに平行なサスペンション14の一端が取
り付けられている。さらに、このサスペンション14の
他端は、取付部材16に対して固定保持されている。こ
れにより、このレンズホルダー12は、ベース部15に
対して垂直な二方向、即ち符号Trkで示すトラッキン
グ方向及び、符号Fcsで示すフォーカシング方向に移
動可能に支持されることになる。
【0006】上記コイルボビン13には、フォーカス用
コイル13a及びトラッキング用コイル13bが巻回さ
れている。他方、ベース部15に取り付けられたヨーク
17の端部17a,17bは、各コイル13a,13b
に対して対向すると共に、このヨーク17の固定部側の
一端17aの内側面には、マグネット18が取り付けら
れている。尚、上記コイルボビン13は、その上部の一
側(図示の場合、対物レンズ11側)が、金属カバー1
9により覆われている。このカバー19は、ヨークの端
部17a,17bの上端を連結して、閉磁路を画成する
ようになっている。
【0007】このような構成の二軸アクチュエータ10
によれば、各コイル13a,13bにそれぞれ駆動電流
を流すことにより、各コイル13aまたは13bに発生
する磁界が、ヨーク17及びマグネット18による磁界
と相互作用する。このため、レンズホルダー12及び対
物レンズ11が、二軸方向に移動調整されることにな
る。
【0008】かくして、正確な再生信号の検出のため
に、半導体レーザ素子2からの光ビームが光ディスクD
の信号記録面の正しい位置にスポットを形成して、正確
な記録信号の再生が行われることにより、上記対物レン
ズ6が、所定のサーボ信号に基づいて、二軸アクチュエ
ータ10により、二軸方向に微動調整される。この対物
レンズ6のサーボとしては、光ディスクDの記録トラッ
クに対して、光ディスクDの径方向に沿って対物レンズ
6を微動させるトラッキングサーボと、光軸に沿って光
ディスクDの信号記録面に接近,離間させる方向に対物
レンズ6を微動させるフォーカシングサーボとが行われ
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成の光ピックアップ1においては、上記ベース部15
は、光学ピックアップ1の光学ベース(図示せず)に対
して、スキュー調整された状態で固定保持されている。
この光学ベースには、二軸アクチュエータ10のフォー
カシング及びトラッキングの際の各コイル13a,13
bとヨーク17との間に発生する磁界の相互作用によっ
て、ヨーク17の振動が伝達されることになる。このた
め、上記光学ベースは、ヨーク17の振動を抑制するた
めに、例えばアルミニウム/亜鉛ダイカスト等の剛性の
高い材料から構成されている。従って、光学ベースは、
比較的大きくなると共に、重くなってしまい、さらに材
料コストが高いという問題があった。
【0010】これに対して、板金により形成された光学
ベースも考えられるが、板金ではヨーク17の振動を抑
制することが困難であり、場合によっては、板金ベース
自体が変形してしまうので、半導体レーザ素子2,グレ
ーティング3,ビームスプリッタ4,コリメータレンズ
5及び光検出器7が光学的にずれてしまうことになる。
従って、光学ピックアップ1の光学特性に影響が出てし
まうという問題があった。
【0011】本発明は、以上の点に鑑み、小型且つ軽量
の光学ベースが得られると共に、ヨークの振動が抑制さ
れるようにした、光学ピックアップ及びこれを利用した
光ディスク装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、光ビームを出射する光源と、この光源から出射さ
れた光ビームを光ディスクの信号記録面上に集束させる
光集束手段と、前記光源と光集束手段との間に配設され
た光分離手段と、この光分離手段で分離された光ディス
クの信号記録面からの戻り光ビームを受光する受光部を
有する光検出器と、少なくとも前記光源と光分離手段と
光検出器とを支持する板金から成る光学ベースと、前記
光集束手段を二軸方向に駆動調整するために、光集束手
段側に取り付けられた駆動コイルと、光学ベース上に固
定されたヨーク及びマグネットとから成る、駆動手段と
を含んでおり、前記駆動手段のヨークが、光学ベースに
対して固定されていて、この光学ベースの固定領域が制
振処理されている、光学ピックアップにより、達成され
る。
【0013】上記構成によれば、光集束手段を二軸方向
に駆動調整するための駆動手段を構成するヨークが、板
金から成る光学ベースの表面の構成部材である例えばガ
ラスエポキシ基板を介して、固定されている。この光学
ベースの固定領域は制振処理されている。したがって、
駆動手段の動作によって生ずるヨークの振動は、光学ベ
ース全体に伝達されない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図5を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0015】図1は、本発明の実施形態に係る光学ピッ
クアップを組み込んだ光ディスク装置を示している。図
1において、光ディスク装置20は、光ディスク21を
回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ22
と、回転する光ディスク21の信号記録面に対して光ビ
ームを照射して信号を記録し、この信号記録面からの戻
り光ビームにより記録信号を再生する光学ピックアップ
30及びこれらを制御する制御部23を備えている。こ
こで、制御部23は、光ディスクコントローラ24,信
号復調器25,誤り訂正回路26,インターフェイス2
7,ヘッドアクセス制御部28及びサーボ回路29を備
えている。
【0016】光ディスクコントローラ24は、スピンド
ルモータ22を所定の回転数で駆動制御する。信号復調
器25は、光学ピックアップ30からの記録信号を復調
して誤り訂正し、インターフェイス27を介して外部コ
ンピュータ等に送出する。これにより、外部コンピュー
タ等は、光ディスク21に記録された信号を再生信号と
して受け取ることができるようになっている。
【0017】ヘッドアクセス制御部28は、光学ピック
アップ30を例えば光ディスク21上の所定の記録トラ
ックまでトラックジャンプ等により移動させる。サーボ
回路29は、この移動された所定位置において、光学ピ
ックアップ30の二軸アクチュエータに保持されている
対物レンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向
に移動させる。
【0018】図2は、上記光ディスク装置20に組み込
まれた光学ピックアップを示している。図2において、
光学ピックアップ30は、それぞれ光学ベース31上に
配設された、レーザ光源としての半導体レーザ素子及び
光検出器が一体に組み込まれた受発光装置32(図3参
照)と、光路折曲げミラーとしての反射面33aを備え
た発光部カバー33と、立ち上げミラーとしての平面ミ
ラー34及び光集束手段としての対物レンズ35と、対
物レンズ35を二軸方向に移動させるための駆動手段と
しての二軸アクチュエータ36とを有している。
【0019】ここで、上記対物レンズ35を除く各光学
素子、即ち受発光装置32,発光部カバー33,平面ミ
ラー34は、図示しない手段によって、光ディスク11
の半径方向に移動可能に支持された光学ベース31上
に、それぞれ固定保持されている。
【0020】ここで、上記受発光装置32は、例えば図
4に示すように、構成されている。図4において、受発
光装置32は、第一の半導体基板32a上に光出力用の
第二の半導体基板32bが載置され、この第二の半導体
基板32b上に発光素子としての半導体レーザ素子32
cが搭載されている。半導体レーザ素子32cの前方の
第一の半導体基板32a上には、縦断面が台形形状のマ
イクロプリズム32dが、その半透過面としての傾斜面
32eを半導体レーザ素子32c側にして、設置されて
いる。
【0021】ここで、上記マイクロプリズム32dは、
その傾斜面32eに、半透過膜(図示せず)が形成され
ている。これにより、半導体レーザ素子32cから第二
の半導体基板32bの表面に沿って出射した光ビーム
は、マイクロプリズム32dの傾斜面にて反射されて、
上方に向かって進み、前述した発光部カバー33の反射
面33a,平面ミラー34及び対物レンズ35を介し
て、光ディスク21に達することになる。また、光ディ
スク11の信号記録面からの戻り光は、対物レンズ3
5,平面ミラー34及び発光部カバー33の反射面33
aを介して、マイクロプリズム32dの傾斜面32eを
透過して、マイクロプリズム32dの底面に達する。こ
のマイクロプリズム32dの底面に達した戻り光は、一
部がこの底面を透過すると共に、一部がこの底面で反射
され、マイクロプリズム32dの上面に向かって進む。
【0022】ここで、マイクロプリズム32dの戻り光
入射位置の下部の第一の半導体基板32a上には、第一
の光検出器32fが形成されている。また、上記底面で
反射された戻り光は、マイクロプリズム32dの上面に
て反射されて、再びマイクロプリズム32dの底面に入
射される。そして、マイクロプリズム32dの上面で反
射された戻り光の入射されるマイクロプリズム32dの
底面部分の下部の第一の半導体基板32aには、第二の
光検出器32gが形成されている。上記第一の光検出器
32f,第二の光検出器32gは、それぞれ複数の受光
部に分割されており、各受光部の検出信号がそれぞれ独
立して出力されるようになっている。
【0023】尚、第二の半導体基板32b上には、半導
体レーザ素子32cの出射側とは反対側に、第三の光検
出器32hが備えられている。この第三の光検出器32
hは、半導体レーザ素子32cの発光強度をモニタする
ためのものである。
【0024】上記半導体レーザ素子32cは、半導体の
再結合発光を利用した発光素子であり、レーザ光源とし
て使用される。
【0025】発光部カバー33は、半導体レーザ素子3
2cから上方に向かうレーザ光ビームが、発光部カバー
33内に入射した後、その表面に形成された反射面33
aによって内面反射されて、再び発光部カバー33内を
ほぼ水平方向に進んで、発光部カバー33から出射す
る、所謂内面反射式光路折曲げミラーとして構成されて
いる。
【0026】ここで、発光部カバー33は、半導体レー
ザ素子32cからのレーザ光ビームを透過させ得るよう
な透明樹脂によって成形されており、光学ベース31上
の所定位置に載置されることにより、反射面33aが所
定位置に位置決めされるようになっている。
【0027】平面ミラー34は、光学ベース31上に
て、斜め45度に配設されたミラーであって、発光部カ
バー33からのほぼ水平方向に進む光ビームを垂直方向
上方に向かって反射させるようになっている。
【0028】上記対物レンズ35は、凸レンズであっ
て、平面ミラー34からの光を、回転駆動される光ディ
スク11の信号記録面の所望のトラック上に結像させ
る。
【0029】ここで、対物レンズ35は、図2に示す二
軸アクチュエータ36により、二軸方向即ちフォーカシ
ング方向及びトラッキング方向に移動可能に支持されて
いる。二軸アクチュエータ36は、光学ベース31に対
してスキュー調整された状態で、調整プレート37(図
4参照)を介して、取り付けられる固定部36aと、固
定部36aに対して互いに平行な左右二対の弾性支持部
材36bにより二軸方向に移動可能に支持された可動部
36cと、可動部36cに取り付けられたフォーカス用
コイル36dと、トラッキング用コイル36eと、を備
えている。
【0030】これに対して、光学ベース31上には、上
記フォーカス用コイル36d及びトラッキング用コイル
36eを挟んで、互いに対向するように配設されたヨー
ク36fと、その内側に取り付けられたマグネット36
gが備えられている。
【0031】これにより、フォーカス用コイル36dに
対して駆動電流が流れると、フォーカス用コイル36d
に発生する磁界と、マグネット36g及びヨーク36f
を流れる磁束との相互作用によって、可動部36cがフ
ォーカス方向に駆動される。また、トラッキング用コイ
ル36eに対して駆動電流が流れると、トラッキング用
コイル36eに発生する磁界が、マグネット36g及び
ヨーク36fを流れる磁束との相互作用によって、可動
部36cがトラッキング方向に駆動される。かくして、
可動部36cに保持された対物レンズ35が二軸方向に
関して駆動制御されることになる。
【0032】尚、調整プレート37は、ガラスエポキシ
基板31b上にハンダ付けされているので、温度変化等
によって、二軸アクチュエータ36のスキュー調整がず
れてしまうようなことはない。
【0033】さらに、上記光学ベース31は、図4及び
図5に示すように、板金から成る板金ベース31aと、
その上に載置されたガラスエポキシ基板31bとから構
成されている。この光学ベース31の表面側の構成部材
であるガラスエポキシ基板31bの所定の領域は、他の
構成部材としての板金ベース31aに対して、例えば次
のように制振処理されている。即ち、上記板金ベース3
1aは、その中央部分に、横方向に横切るように形成さ
れた凹陥部31cを備えている。これにより、図4に示
すように、光学ベース31は、その中央部分にて、板金
ベース31aとガラスエポキシ基板31bとの間に空間
が画成されるようになっている。これによって、ガラス
エポキシ基板31bのヨーク固定領域は板金ベースの表
面から浮き上がるようになっている。このような凹陥部
を有する構造以外にも、他の手段により、ヨークの振動
を抑えたり遮断したりできれば、いかなる構成としても
よい。
【0034】上記ガラスエポキシ基板31b上には、受
発光装置32,発光部カバー33,平面ミラー34が実
装されていると共に、受発光装置32の半導体レーザ素
子32cのための駆動制御回路(図示せず)や、光検出
器32f,32gの出力信号を処理するための回路(図
示せず)等が形成されている。
【0035】さらに、ガラスエポキシ基板31b上に
は、その中央付近(板金ベース31aの凹陥部に対応し
た領域)に、二軸アクチュエータ36のヨーク36fが
取り付けられるべき取付部分が設けられている。この取
付部分は、例えば導電パターンによるランドが形成され
ることにより、上記ヨーク36fがハンダ付けによって
固定される。あるいは、例えば紫外線硬化型接着剤によ
って、ヨーク36fがこの取付部分に固定されるように
してもよい。このようにしてガラスエポキシ基板31b
の中央付近に取り付けられたヨーク36fは、図4に示
すように、板金ベース31aに対して、空間を介して隣
接することになる。
【0036】本実施形態による光学ピックアップ30を
組み込んだ光ディスク装置20は、以上のように構成さ
れており、組立の際には、図5に示すように、先づヨー
ク36fが、光学ベース31のガラスエポキシ基板31
b上の所定位置に載置された状態から、治具としてのヨ
ーク移動プレート38上にて、ヨーク移動プレート38
上に第一の位置決めピン38aがヨーク36fの底板に
設けられた位置決め孔に係合することによって、位置決
めされる。これに対して、第二の治具としての二軸クラ
ンプ39が、二軸アクチュエータ36の取付部材36a
を把持した状態で、二軸アクチュエータ36の可動部3
6c内にヨーク36fが嵌入するように、ヨーク移動プ
レート38上に移動され、その位置決め孔39aが、ヨ
ーク移動プレート38の第二の位置決めピン38bに係
合する。これにより、二軸アクチュエータ36は、ヨー
ク36fに対して正確に位置決めされることになる。こ
の状態から、ヨーク36f及び調整プレート37が、光
学ベース31のガラスエポキシ基板31b上に設けられ
たランドに対してハンダ付けされ、光学ベース31に対
して固定されることになる。
【0037】このようにして組み立てられた光ディスク
装置20は、次のように動作する。先づ、光ディスク装
置20のスピンドルモータ22が回転することにより、
光ディスク21が回転駆動される。そして、光学ピック
アップ30が、光ディスク21の半径方向に移動される
ことにより、対物レンズ35の光軸が、光ディスク21
の所望のトラック位置まで移動されることにより、アク
セスが行なわれる。
【0038】この状態にて、光学ピックアップ30に
て、受発光装置32の半導体レーザ素子32cからの光
ビームは、発光部カバー33内に入射し、その反射面に
て内面反射することにより、光路が折曲げられると共
に、非点収差が補正されて、発光部カバー33から出射
した後、平面ミラー34で光ディスク21に向かって反
射され、対物レンズ35を介して、光ディスク21の信
号記録面に集束される。光ディスク21からの戻り光
は、再び対物レンズ35,平面ミラー34及び発光部カ
バー33を介して、受発光装置32に入射する。そし
て、受発光装置32の台形プリズム32d内に入射した
光ビームは、光検出器32f,32gに結像する。これ
により、光検出器32f,32gの検出信号に基づい
て、光ディスク21の信号が再生される。
【0039】その際、信号復調器25は、光検出器32
f,32gからの検出信号により、トラッキングエラー
信号及びフォーカシングエラー信号を検出する。そし
て、サーボ回路29は、光ディスクドライブコントロー
ラ24を介して、フォーカス用コイル36d及びトラッ
キング用コイル36eへの駆動電流をサーボ制御する。
即ち、フォーカス用コイル36dに発生する磁界が、マ
グネット36g及びヨーク36fによる磁界と作用する
ことにより、可動部36cが、フォーカシング方向に移
動調整され、フォーカシングが行なわれる。また、トラ
ッキング用コイル36eに発生する磁界が、マグネット
36g及びヨーク36fによる磁界と作用することによ
り、可動部36cが、トラッキング方向に移動調整され
て、トラッキングが行なわれる。
【0040】ここで、二軸アクチュエータ36の動作時
に、ヨーク36fには、可動部36cの駆動に対して逆
向きの力が作用することになる。このため、ヨーク36
fは振動を発生することになるが、この振動は、ガラス
エポキシ基板31bには伝達されるものの、その下方に
は、空間が存在することによって、板金ヨーク31aに
は伝達され得ない。従って、ヨーク36fの振動によっ
て、板金ベース31aが変形してしまうようなことはな
く、光学ピックアップ30の光学特性が低下してしまう
ようなことはない。
【0041】このように、この実施形態では、光集束手
段を二軸方向に駆動調整するための駆動手段を構成する
ヨークが、板金から成る光学ベースに対して、例えばガ
ラスエポキシ基板またはダンパー材を介して、間接的に
固定されているので、駆動手段の動作によって生ずるヨ
ークの振動は、光学ベースに伝達されない。従って、光
学ベース自体は、板金により小型且つ軽量に、さらに低
コストで形成されることになるので、光学ピックアップ
そして光ディスク装置全体が小型,軽量に且つ低コスト
で製造されることになる。
【0042】上記実施形態による光ディスク装置10及
び光学ピックアップ20においては、二軸アクチュエー
タ30のヨーク36fが、光学ベース31のガラスエポ
キシ基板31bに対してハンダ付けにより固定されてい
るが、これに限らず、例えば紫外線硬化型接着剤によっ
て取り付けられていてもよい。また、ヨーク36fは、
ガラスエポキシ基板31bではなく、例えばダンパー材
を介して、板金ベース31aに対して取り付けられてい
てもよい。この場合、ヨーク36fの振動は、ダンパー
材によって吸収されることになるので、板金ベース31
aにまで伝達されることはなく、同様の効果が得られる
ことになる。
【0043】また、上記実施形態による光ディスク装置
10及び光学ピックアップ20においては、レーザ光源
として、半導体レーザ素子及び光検出器が一体に構成さ
れた受発光装置22が使用されているが、これに限ら
ず、レーザ光源と光検出器が別体に構成されていてもよ
いことは明らかである。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型且つ軽量の光学ベースが得られると共に、ヨークの振
動が抑制される、光学ピックアップ及びこれを利用した
光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップを組み込んだ光
ディスク装置の一実施形態の全体構成を示すブロック図
である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの構成を示す斜視図である。
【図3】図2の光学ピックアップにおける受発光装置の
拡大斜視図である。
【図4】図2の光学ピックアップにおける要部を示す部
分断面図である。
【図5】図2の光学ピックアップにおける二軸アクチュ
エータを光学ベースに対して固定する状態を示す分解斜
視図である。
【図6】従来の光学ピックアップの一例における光学系
を示す側面図である。
【図7】図6の光学ピックアップにおける二軸アクチュ
エータの構成を示す分解斜視図である。
【符号の簡単な説明】
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、1
2・・・スピンドルモータ、13・・・制御部、14・
・・光ディスクトライブコントローラ、15・・・信号
復調器、16・・・誤り訂正回路、17・・・インター
フェイス、18・・・ヘッドアクセス制御部、30・・
・光学ピックアップ、31・・・光学ベース、31a・
・・板金ベース、31b・・・ガラスエポキシ基板、3
2・・・受発光装置、33・・・発光部カバー、34・
・・プリズムミラー、35・・・対物レンズ、36・・
・二軸アクチュエータ、37・・・調整プレート、38
・・・ヨーク移動プレート、39・・・二軸クランプ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 この光源から出射された光ビームを光ディスクの信号記
    録面上に集束させる光集束手段と、 前記光源と光集束手段との間に配設された光分離手段
    と、 この光分離手段で分離された光ディスクの信号記録面か
    らの戻り光ビームを受光する受光部を有する光検出器
    と、 少なくとも前記光源と光分離手段と光検出器とを支持す
    る板金から成る光学ベースと、 前記光集束手段を二軸方向に駆動調整するために、光集
    束手段側に取り付けられた駆動コイルと、光学ベース上
    に固定されたヨーク及びマグネットとから成る、駆動手
    段とを含んでおり、 前記駆動手段のヨークが、光学ベースに対して固定され
    ていて、この光学ベースの固定領域が制振処理されてい
    ることを特徴とする光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記光学ベースが、板金ベースと、その
    上に載置されたガラスエポキシ基板とから構成されてい
    て、 前記ヨークが、ガラスエポキシ基板に対して固定されて
    いると共に、 前記ガラスエポキシ基板のヨーク固定領域が、板金ベー
    スの表面から浮き上がるように形成されていることによ
    り、制振処理されていることを特徴とする請求項1に記
    載の光学ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記ヨークが、ガラスエポキシ基板に対
    して、ハンダ付けにより、固定されていることを特徴と
    する請求項2に記載の光学ピックアップ。
  4. 【請求項4】 前記ヨークが、ガラスエポキシ基板に対
    して、紫外線硬化型接着剤により、固定されていること
    を特徴とする請求項2に記載の光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 前記ヨークが、前記光学ベースに対し
    て、ダンパー材を介して取り付けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の光学ピックアップ。
  6. 【請求項6】 光源から出射した光ビームを光ディスク
    の信号記録面上に集束する光集束手段と、 光ディスクの信号記録面からの戻り光ビームを受光する
    受光部を有する光検出手段と、 前記光集束手段を二軸方向に移動可能な、光集束手段側
    に取り付けられた駆動コイルと、光学ベース上に固定さ
    れたヨーク及びマグネットから成る、駆動手段と、 前記光検出手段の受光部からの信号に基づいて、サーボ
    信号を得る演算部と、 このサーボ信号に基づいて、前記駆動手段に駆動電流を
    供給するサーボ手段と、 少なくとも前記光源と光分離手段と光検出器とを支持す
    る板金から成る光学ベースとを含んでおり、 前記駆動手段のヨークが、光学ベースを構成する表面側
    の部材に対してのみ固定されており、この光学ベースの
    表面側の部材は、他の構成部材に対して制振処理されて
    いることを特徴とする光ディスク装置。
JP8206637A 1996-07-17 1996-07-17 光学ピックアップ及び光ディスク装置 Pending JPH1031835A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100624850B1 (ko) * 2000-03-28 2006-09-19 엘지전자 주식회사 광 픽업 장치

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