JPH10318146A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

密閉型電動圧縮機

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JPH10318146A
JPH10318146A JP13077797A JP13077797A JPH10318146A JP H10318146 A JPH10318146 A JP H10318146A JP 13077797 A JP13077797 A JP 13077797A JP 13077797 A JP13077797 A JP 13077797A JP H10318146 A JPH10318146 A JP H10318146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stopper
discharge
reed valve
cylinder
contact surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP13077797A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Maruyama
富美夫 丸山
Yasushi Hayashi
康司 林
Satoshi Wada
聡 和田
Yuji Mori
雄二 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP13077797A priority Critical patent/JPH10318146A/ja
Publication of JPH10318146A publication Critical patent/JPH10318146A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密閉型電動圧縮機において、吐出リードバル
ブとストッパーの吐出リードバルブとの当接面との間に
介在する潤滑油の粘性力により、圧縮行程から吸入行程
に移行した場合に吐出室とシリンダ内の圧力差が小さく
なっても吐出リードバルブの弾性変形による復元が潤滑
油の粘性力によって妨げられ吐出リードバルブがストッ
パーから速やかに剥離しないことによる吐出リードバル
ブの閉じ遅れを減少させることを図る。 【解決手段】 ストッパー15の吐出リードバルブ10
との当接面に溝16を付加したことで吸入行程で吐出リ
ードバルブ10がストッパー15の当接面から剥離しや
すくなり速やかに吐出孔11を封止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気冷蔵庫などの冷
凍サイクルに接続される密閉型電動圧縮機の、高効率化
の技術に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の密閉型電動圧縮機は特開平8−2
19021号公報に記載されたものが知られている。ま
た、従来の密閉型電動圧縮機のバルブ装置には実公昭5
5−24444号に記載されたものが知られている。図
4及び図5(a)から(d)に従来の密閉型電動圧縮機
を示す。図4及び図5において、2は密閉容器、4は密
閉容器2内に弾性的に取り付けられ開口端を有するシリ
ンダ3を備えたシリンダブロック4で、上記シリンダ3
内のピストン5をクランクシャフト6とコンロッド7を
介して往復させるモーター8と、前記シリンダ3の開口
端に固定されたバルブ装置9が配設されたものである。
10は吐出リードバルブ、11はバルブプレート、12
はストッパー13を一体に成形したシリンダヘッドで、
吐出リードバルブ10はバルブプレート11とシリンダ
ヘッド12とで挟まれ、三者はボルト14により一体に
結合されている。
【0003】以上のように構成された密閉型電動圧縮機
のバルブ装置において、シリンダ内の冷媒圧力が上昇す
ると、冷媒は吐出リードバルブ10を押し上げ、吐出リ
ードバルブ10はストッパー13に当接する。シリンダ
内と吐出室の圧力差が小さくなると吐出リードバルブ1
0は弾性変形の復元力によりストッパー13から剥離す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧縮さ
れた冷媒には潤滑油がミスト状で存在し、吐出リードバ
ルブ10及びストッパー13の吐出リードバルブ10と
の当接面には潤滑油が付着した状態にある。そのため、
上記従来の構成では圧縮行程において吐出リードバルブ
10がストッパー13に押圧されると吐出リードバルブ
10とストッパー13の吐出リードバルブ10との当接
面の間に介在する潤滑油の粘性力により、吐出リードバ
ルブ1がストッパー13に粘着した状態となる。そし
て、圧縮行程から吸入行程に移行した場合に吐出室とシ
リンダ内の圧力差が小さくなっても吐出リードバルブ1
0の弾性変形による復元が潤滑油の粘着力によって遅れ
吐出リードバルブ10の閉じ遅れを生じるため、この間
の吐出室内の高圧冷媒ガスがシリンダ3内に逆流し体積
効率を低下させるという課題を有していた。
【0005】本発明は、上記従来の課題を解決しようと
するもので吐出リードバルブ10の閉じ遅れを減少させ
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、ストッパーの吐出リードバルブとの当接
面に溝を付加したもので吐出リードバルブがストッパー
の当接面から剥離しやすくなることで速やかに吐出孔を
封止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ストッパーの吐出リードバルブとの当接面に溝を設
けたものであり、吐出リードバルブのストッパーとの当
接面の潤滑油の油膜を溝に侵入する冷媒ガスによって小
さな区画に分断することにより、各々の区画面の油膜が
切れやすくなり吐出リードバルブが弾性変形の復元によ
ってストッパーの吐出リードバルブとの当接面から剥離
しやすいという作用を有する。
【0008】請求項2に記載の発明は吐出リードバルブ
との当接面に溝を設けたストッパーとシリンダヘッドと
をダイカストなどで一体で成形したものであり、上記の
作用と共に製品の部品点数を減らし安価に製造すること
ができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、インバーター方
式の密閉型電動圧縮機において、電源周波数を超える高
い回転数で運転され、吐出リードバルブのより高速な追
従性が必要な場合でも上記の作用により速やかに吐出孔
を封止することができるという作用を有する。
【0010】
【実施例】近年、環境保護の観点から、密閉型電動圧縮
機に使用されてきたCFC系の冷媒、例えばR12は分
子中に塩素を含むため大気中に放出されると微量であっ
ても成層圏で大量のオゾンを破壊することが解明されつ
つあり、塩素を含まないHC系(R600a)、HFC
系(R134a、R410A、R407C)の代替冷媒
への切り替えが急速に進んでいる。また、地球温暖化を
防止するためエネルギー消費量を削減する必要があり、
年間使用電気量の多くを占める家庭用冷凍冷蔵庫に使用
される密閉型電動圧縮機の省エネ化が強く望まれてい
る。
【0011】以下本発明の実施例について図を用いて説
明する。なお、従来例と同一部分は同一符号で示し、詳
細な説明を省略する。
【0012】(実施例)図1及び図2及び図3に本発明
の一実施例による密閉型電動圧縮機を示す。図1及び図
2及び図3において、本実施例ではストッパー15とシ
リンダヘッド18とをダイカストなどで一体に成形する
と共にストッパー15の吐出リードバルブ10との当接
面に互いに交わる複数本の溝16をダイカストの型によ
って形成させている。その結果吐出リードバルブの当接
面は複数の小さな区画に分断されている。
【0013】以上のような構成によって、圧縮行程にお
いて吐出リードバルブ10がストッパー15に押圧され
吐出リードバルブ10とストッパー15の吐出リードバ
ルブ10との当接面に介在する潤滑油によって吐出リー
ドバルブ10がストッパー15に粘着する。次に、吸入
行程に移行しシリンダ3内の圧力と吐出室内の圧力差が
小さくなると吐出リードバルブ10は弾性変形の復元力
によりストッパー15から剥離しようとする。このと
き、吐出室内の冷媒ガスが十字の溝16に侵入すること
により吐出リードバルブ10のストッパー15との当接
面に介在する潤滑油の油膜を分断し、周囲から冷媒ガス
が侵入するため、小さな区画に分断された当接面の油膜
は切れやすくなり、吐出リードバルブ10が弾性変形の
復元によってストッパー15から剥離しやすくなるた
め、吐出リードバルブ10がストッパー15から速やか
に剥離し吐出孔17を封止する。すなわち、吐出リード
バルブ10の閉じ遅れにより生じる吐出室内の高圧冷媒
ガスがシリンダ3内へ逆流する時間が短くなり、その結
果、密閉型電動圧縮機の体積効率の低下を小さく抑える
ことができる。
【0014】なお、本実施例においては溝の形状を十字
としたが当接面の潤滑油の油膜を分断単数または複数及
び直線または曲線の溝であっても同等の効果が得られる
ことは言うまでもない。また、ストッパー15はシリン
ダヘッド18とダイカストで一体に形成されると共に、
十字の溝16もダイカストの型で一体成形できるため、
加工が不要で部品点数も削減できると共に組立効率の向
上が可能である。
【0015】さらに、インバーター方式により密閉型電
動圧縮機のモーターが電源周波数を超える高い周波数で
運転されると、吸入行程と圧縮行程の間隔が短くなるた
め、吐出リードバルブ10の閉じ遅れにより高圧冷媒ガ
スが吐出室内からシリンダ内へ逆流することによる体積
効率の低下が著しくなる。しかしながら、本発明のバル
ブ装置を使用することによって吸入行程から圧縮行程に
移行すると吐出リードバルブ10がストッパー15から
速やかに剥離し吐出孔17を封止するので高い周波数で
運転されても高圧冷媒ガスが吐出室内からシリンダ3内
に逆流する時間が短くなり密閉型電動圧縮機の体積効率
の低下を小さく抑えることができる。
【0016】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、ストッパーの吐出リードバルブ
との当接面に溝を設けたことによって吐出リードバルブ
が速やかに吐出孔を封止するので、閉じ遅れがなくなり
体積効率の向上という有利な効果が得られる。
【0017】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1の効果と共に、ストッパーをシリンダヘッドと
一体で成形することによって部品点数の削減と組立効率
の向上という有利な効果が得られる。
【0018】また、請求項3記載の発明によれば、密閉
型電動圧縮機のモーターが電源周波数を超える周波数で
運転される場合でも、吐出リードバルブの閉じ遅れによ
る体積効率の低下が少ないという有利な効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による密閉型電動圧縮機の縦
断面図
【図2】請求項1及び請求項2に記載した本発明の実施
例による密閉型電動圧縮機のバルブ装置の断面図
【図3】請求項1及び請求項2に記載した本発明の実施
例による密閉型電動圧縮機のシリンダヘッドの斜視図
【図4】従来の密閉型電動圧縮機の縦断面図
【図5】(a)従来の密閉型電動圧縮機のバルブ装置の
断面図 (b)従来の密閉型電動圧縮機のシリンダヘッドの底面
図 (c)従来の密閉型電動圧縮機の吐出リードバルブの平
面図 (d)従来の密閉型電動圧縮機のバルブプレートの平面
【符号の説明】
2 密閉容器 3 シリンダ 4 シリンダブロック 5 ピストン 6 クランクシャフト 7 コンロッド 8 モーター 10 吐出リードバルブ 11 バルブプレート 15 溝を設けたストッパー 16 溝 17 吐出孔 18 シリンダヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 雄二 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器と、密閉容器内に弾性的に取り
    付けられ開口端を有するシリンダを備えたシリンダブロ
    ックと、上記シリンダ内のピストンをクランクシャフト
    とコンロッドを介して往復させるモーターと、前記シリ
    ンダの開口端に固定され、吸入孔と吐出孔を有するバル
    ブプレートと、前記吸入孔及び吐出孔を各々封止する薄
    板状の吸入リードバルブ及び吐出リードバルブと、前記
    バルブプレートを介してシリンダに固定され吐出室を有
    するシリンダヘッドと、前記吐出リードバルブの開き量
    を規制するストッパーを備え、前記ストッパーの前記吐
    出リードとの当接面に溝を設けたことを特徴とする密閉
    型電動圧縮機。
  2. 【請求項2】 ストッパーを前記シリンダヘッドと一体
    に成形したことを特徴とする請求項1記載の密閉型電動
    圧縮機。
  3. 【請求項3】 インバーター方式により、モーターが電
    源周波数を超える回転数で運転されることを特徴とする
    請求項1または2記載の密閉型電動圧縮機。
JP13077797A 1997-05-21 1997-05-21 密閉型電動圧縮機 Pending JPH10318146A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100516325B1 (ko) * 2003-04-08 2005-09-23 삼성광주전자 주식회사 왕복동형 압축기의 밸브 조립체
JP2007092602A (ja) * 2005-09-28 2007-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮機
JP2008002370A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 圧縮機
JP2008202487A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Anest Iwata Corp 流体の往復摺動型吸排出装置
WO2022244240A1 (ja) * 2021-05-21 2022-11-24 三菱電機株式会社 圧縮機

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