JPH10318084A - 分岐孔を有する摺動体内蔵型高圧流体用部材 - Google Patents

分岐孔を有する摺動体内蔵型高圧流体用部材

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JPH10318084A
JPH10318084A JP10066250A JP6625098A JPH10318084A JP H10318084 A JPH10318084 A JP H10318084A JP 10066250 A JP10066250 A JP 10066250A JP 6625098 A JP6625098 A JP 6625098A JP H10318084 A JPH10318084 A JP H10318084A
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JP
Japan
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branch hole
pressure fluid
flow passage
peripheral surface
pressing force
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Ceased
Application number
JP10066250A
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English (en)
Inventor
Kikuo Asada
菊雄 浅田
Masayoshi Usui
正佳 臼井
Eiji Watanabe
栄司 渡辺
Kazuyoshi Takigawa
一儀 滝川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Usui Kokusai Sangyo Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分岐孔の下端内周縁部における引張応力の発
生を圧縮残留応力により相殺して効果的に抑制して分岐
孔部における内圧疲労強度を向上させ、耐久性に優れ、
亀裂の発生による流体洩れをなくして確実にして安定し
た機能を発揮することができる高圧流体用部材を提供す
る。 【解決手段】 円形の内周面からなる流通路を有し、該
流通路に摺動体を内蔵する高圧流体用部材の軸方向周壁
部に設けた少なくとも1つのボス部に前記流通路に通じ
る分岐孔を有し、前記流通路に摺動体を内蔵する高圧流
体用部材において、前記分岐孔の流通路開口端部の少な
くとも一部が突出するように前記ボス部の軸方向に外圧
方式にて押圧力を付与し、しかる後前記突出部を取除い
て真円の内周面となして、下端内周縁部に圧縮応力を残
留させた分岐孔を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン用燃料噴射システムを構成する燃料噴射系部品、例え
ば燃料噴射ポンプ、燃料噴射ノズル、および燃料蓄圧シ
ステム用の噴射ポンプ、噴射ノズル等の高圧流体用部材
の分岐孔部での繰返し圧力による疲労強度を向上させ
た、摺動体内蔵型の高圧流体用部材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の摺動体内蔵型の高圧流体
用部材の流通路と分岐孔部材の流路とを連通するため
に、高圧流体用部材の肉厚部に形成された分岐孔により
構成される分岐孔部は、断面円形の内周面からなる流通
路に分岐孔を穿設して分岐孔部材の流路と連通せしめる
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断面真
円形の高圧流体用部材の断面真円形の流通路に単に分岐
孔を穿設して、分岐孔部材の流路と連通させる構成で
は、高圧流体用部材の流通路に高い繰返し内圧が作用し
たとき、高圧流体用部材の流通路における分岐孔の出口
の開口端部に最も大きな引張応力が発生し、該開口端部
が起点となって繰返し圧力による金属疲労に基づく亀裂
が生じ易く、流体の洩れを招く可能性があった。
【0004】このような繰返し圧力による疲労強度を向
上する方法として、分岐孔の出口位置を含む前記流通路
の内周面に環状の溝を形成したり、あるいは前記分岐孔
の出口においてポケットを形成することが試みられてい
たが、前者の場合は分岐孔の出口を含む環状の溝の形成
を正確に実施するには機械的加工を採用せざるを得ずそ
の作業に極めて手間がかかり、近年の大量生産方式には
全く不適当であるとともに、機械加工を要する箇所のみ
ならず他の内周面に傷や損傷等を与える可能性があり、
また後者の場合は前記ポケットの形成を電気化学的に実
施するため前記大量生産方式には合致するものの、実際
には高圧流体用部材の流通路における分岐孔の出口の開
口端部に引張応力が集中するためにかかる処理を実施し
ても疲労強度の向上にはあまり効果がなかった。
【0005】本発明は、従来の高圧流体用部材の分岐孔
部の有する前記問題を解決するためになされたものであ
り、高圧流体用部材の流通路側における分岐孔の出口の
開口端部に発生する最大引張応力値を下げて内圧疲労強
度をより向上させることが可能な、摺動体内蔵型の高圧
流体用部材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の第1の実施態様は、その軸芯方向内部に流通路
を有し、かつ軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つの
ボス部に前記流通路に通じる分岐孔を有し、前記流通路
に摺動体を内蔵する高圧流体用部材において、前記分岐
孔の流通路開口端部の少なくとも一部が突出するように
前記ボス部の軸方向に外圧方式にて押圧力を付与し、し
かる後前記突出部を取除いて真円の内周面となした分岐
孔を有する摺動体内蔵型高圧流体用部材を特徴とするも
のである。
【0007】また本発明の第2の実施態様材は、その軸
芯方向内部に流通路を有し、かつ軸方向の周壁部に溶接
またはろう付けにより取着した少なくとも1つのスリー
ブニップル部に前記流通路に通じる分岐孔を有し、前記
流通路に摺動体を内蔵する高圧流体用部材において、前
記分岐孔の流通路開口端部の少なくとも一部が突出する
ように前記スリーブニップルの軸方向に外圧方式にて押
圧力を付与し、しかる後前記突出部を取除いて真円の内
周面となした分岐孔を有する摺動体内蔵型高圧流体用部
材を特徴とするものである。
【0008】すなわち、本発明は高圧流体用部材の流通
路における分岐孔部材の流路と連通する分岐孔の流通路
開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させることにより、
高圧流体用部材の流通路の高い内圧を、場合によっては
分岐孔部材の接続に際して前記高圧流体用部材の肉厚部
にかかる径方向の力により分岐孔の下端内周縁部に発生
する引張応力をも前記圧縮残留応力にて相殺して、分岐
孔の下端内周縁部に発生する最大引張応力値を下げると
ともに、流通路に内蔵する摺動体の摺動に支障をきたさ
ないように前記突出部を切削あるいは研削により取除い
て真円の内周面としたものである。
【0009】本発明において、高圧流体用部材に対し外
部より押圧力を付与する方法としては、例えば高圧流体
用部材を下型に固定した状態で、前記高圧流体用部材の
外部より径方向に内方に向けてポンチまたはロッドを用
いて加圧する方法を用いることができる。
【0010】上記のごとく、本発明では高圧流体用部材
の流通路側の分岐孔部における分岐孔の開口端部周辺に
圧縮残留応力を存在させることにより、分岐孔の下端内
周縁部における引張応力の発生を該圧縮残留応力によっ
て相殺して効果的に抑制することができ、高圧流体用部
材の分岐孔部における内圧疲労強度を向上できることと
なる。なお、前記突出部を取除いた場合、圧縮残留応力
が最も多く存在している箇所が取除かれてしまうことに
なるが、それでも分岐孔の流通路開口端部周辺には圧縮
残留応力が残存しているので、分岐孔の流通路開口端部
の繰返し圧力による内圧疲労強度の向上には何等問題は
ない。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る分岐孔を有す
る摺動体内蔵型高圧流体用部材の第1の実施例を示す横
断面図、図2は同上第1の実施例における外圧方式によ
る押圧力付与手段を例示したもので、(A)は押圧面を
逆凹形に形成したポンチを用いてプレスする方式を一部
破断して示すボス部の横断面図、(B)はボス部の内底
部に環状突起を設けて押圧面がフラットのポンチを用い
てプレスする方式を示すボス部の横断面図、(C)はボ
ス部の内底部を凹形に形成して押圧面が球面、楕円面等
の曲面となしたポンチを用いてプレスする方式を示すボ
ス部の横断面図、(D)はボス部の内底部を山形に突設
して押圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式
を示すボス部の横断面図、(E)はボス部の内底部中央
に分岐孔とほぼ同一径の有底孔を設け、この有底孔に嵌
入し得る直径の突起を押圧面に設けたポンチを用いてプ
レスする方式を示す横断面図、図3は第1の実施例の製
造方法において、押圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方
式の一例を示す横断面図、図4は同上第1の実施例の変
形例を示す横断面図、図5は同上第1の実施例の他の変
形例を示す横断面図、図6は本発明の摺動体内蔵型高圧
流体用部材の第2の実施例を示す横断面図、図7は同上
第2の実施例の変形例を示す横断面図、図8は本発明の
摺動体内蔵型高圧流体用部材の第3の実施例を示す横断
面図、図9は同上第3の実施例の変形例を示す横断面
図、図10は本発明の摺動体内蔵型高圧流体用部材の第
4の実施例を示す横断面図、図11は同上第4の実施例
の変形例を示す横断面図であり、1、11、21、3
1、41はディーゼルエンジン用燃料噴射システムを構
成する燃料噴射系部品、例えば燃料噴射ポンプ、燃料噴
射ノズル等からなる摺動体内蔵型高圧流体用部材(以下
「高圧流体用部材」と略称する)、2はポンチ、3は下
型である。
【0012】上記高圧流体用部材1はその軸芯内部を円
形の内周面からなる流通路1−1となして軸方向の周壁
部に1つまたは間隔を保持して複数個の一体型ボス部1
−4が設けられている。この一体型ボス部1−4を有す
る高圧流体用部材1の場合は、まず前加工工程(切削工
程)において、この高圧流体用部材1のボス部1−4に
所定径、所定深さの有底孔1−5を例えばエンドミル等
にて切削して形成する。図1に示す方法は、この前加工
工程に続いて、プレス工程において、前記高圧流体用部
材1のボス部1−4付近を下型3にて固定する。この下
型3は図示のごとく、高圧流体用部材1の外周面とほぼ
同一曲率半径の曲面3−1を有する断面凹形の金型から
なり、この下型3に高圧流体用部材1のほぼ下半周を拘
束できるように固定する。これはプレスの効果が十分に
得られるようにするためである。高圧流体用部材1を下
型3に固定すると、直径が前記ボス部1−4の有底孔1
−5の内径より小径で、プレス装置に取付けられたポン
チ5にて当該ボス部の内底部1−6に押圧力を付与す
る。この時の押圧力としては、特に限定するものではな
いが、ボス部内底部の真下に位置する高圧流体用部材流
通路1−1の内周面が僅かに突出して偏平部1−9を形
成する程度でよい。このポンチ5による押圧力により、
高圧流体用部材流通路1−1の内周面が僅かに偏平化す
るとともに、その押圧力を加えた時に塑性変形部と弾性
変形部を生じ、押圧力を除去した時の戻り量の差により
生じた変形のために圧縮残留応力が発生する。
【0013】続いて、仕上加工工程において、前記ポン
チ2による押圧力の付与により内方に突出して偏平とな
った部分1−9を機械加工等にて取除いて真円の内周面
となした後、前記ボス部1−4に当該高圧流体用部材1
の流通路1−1に通じ該流通路に連通する円形の外方に
開口する周面を受圧座面1−3となす分岐孔1−2を形
成するとともに、当該ボス部の有底孔1−5の内周面に
雌ねじ1−7を加工する。なお、雌ねじ1−7は前加工
工程で先に形成しておいてもよい。
【0014】つぎに図2は分岐孔1−2の高圧流体用部
材流通路開口端部周辺に圧縮残留応力を存在させるため
のプレス方式による押圧力付与手段を例示したもので、
(A)はポンチ2の先端部(押圧面)に断面三角形状の
凹部2aを形成し、このポンチにてボス部1−4の有底
孔1−5の底部1−6に押圧力を付与する方法である。
この方法の場合は、当該底部の中央部だけでなく内周壁
側にも大きな押圧力が付与されるので、当該部分に設け
る分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲にわたって圧縮
残留応力を効果的に残存させることができる。また、
(B)はボス部1−4の内底部1−6に環状突起1−6
aを設け、この環状突起1−6aの上面を押圧面が平坦
なポンチ2にて押圧することによって、前記(A)と同
様、後で設ける分岐孔1−2の周辺の比較的広い範囲に
わたって圧縮残留応力を残存させる方法である。(C)
はボス部1−4の内底部を断面逆三角形状の凹部1−6
bとなし、この凹部1−6bからなる底部を押圧面が球
面または楕円面となしたポンチ2にて押圧する方法であ
る。この方法では、ポンチ2にて底部の斜面が先に押圧
されるので、この場合も後で設ける分岐孔1−2の周辺
に圧縮残留応力が残存する効果が大きい。(D)はボス
部1−4の内底部に断面山形の突起1−6cを設け、こ
の突起1−6cからなる底部を押圧面が平坦なポンチ2
にて押圧する方法である。この方法では、ポンチ2にて
断面山形の突起1−6cの頂部が先に押圧されるので、
底部中央部に大きな押圧力が付与される。したがってこ
の場合も後で設ける分岐孔1−2の周縁付近に集中して
大きな圧縮残留応力が残存する。(E)はボス部1−4
の内底部中央に後で設ける分岐孔1−2とほぼ同一径で
適当深さの有底孔1−6dを設け、この有底孔1−6d
に嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深さより長尺の
突起2bを押圧面に設けたポンチ2により押圧する方法
である。この方法の場合は、突起2bにて有底孔1−6
dが押圧されるので、後で設ける分岐孔1−2の部分に
押圧力が集中的に付与されるとともに、必然的に分岐孔
1−2の周辺にも圧縮残留応力が残存する。ここで、ポ
ンチ先端の形状およびボス部の内底部形状は、これらの
形状の組合わせに限定されない。
【0015】また図3は第1の実施例の製造方法におい
て、押圧力付与と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示
したもので、ボス部1−4に設けた有底孔1−5に嵌入
し得る直径を有しかつ先端に分岐孔1−2と同一径の突
起2cを設けたポンチ2を用い、有底孔1−5の底部を
押圧しながら分岐孔1−2を打抜く方法である。この方
法の場合は、突起2cにて有底孔1−5の底部が押圧さ
れるので、同時に打抜かれた分岐孔1−2の部分に押圧
力が集中的に付与され偏平部1−9が形成されるととも
に、必然的に分岐孔1−2の周辺にも圧縮残留応力が残
存する。
【0016】続いて、仕上加工工程において、前記ポン
チ2による押圧力の付与により内方に突出した偏平部1
−9を機械加工等にて取除いて真円の内周面となした
後、前記ボス部1−4に当該高圧流体用部材1の流通路
1−1に通じ該流通路に連通する円形の外方に開口する
周面を受圧座面1−3となす分岐孔1−2を形成すると
ともに、当該ボス部の有底孔1−5の内周面に雌ねじ1
−7を加工する。
【0017】本発明によるプレス方式で押圧力を付与
し、残留圧縮応力を発生させる方法としては、前記方法
のみならず図4および図5のような方法を用いることも
できる。まず図4では、ボス部1−4を有する高圧流体
用部材1を可動型3−2、3−3によって下型3に固定
して、プレス装置に取付けられたポンチ2にて当該ボス
部の自由端部に押圧力を付与する。このポンチ2による
押圧力により高圧流体用部材1の流通路1−1の内周面
が僅かに突出して偏平部1−9を形成するとともに、圧
縮残留応力を発生させる。つぎにこの高圧流体用部材1
の前記ポンチ2による押圧力の付与により内方に突出し
た偏平部1−9を機械加工等にて取除いて真円の内周面
となし、ボス部1−4に所定径、所定深さの有底孔1−
5を切削して形成したのち、前記ボス部1−4に当該高
圧流体用部材1の流通路1−1に通じ該流通路に連通す
る円形の外方に開口する周面を受圧座面1−3となす分
岐孔1−2を形成するとともに、当該ボス部の有底孔1
−5の内周面に雌ねじ1−7等を加工して高圧流体用部
材1を製造するものである。
【0018】つぎに図5では、ボス部1−4の自由端部
から軸方向に後で設ける分岐孔1−2とほぼ同一径で適
当深さの有底孔1−2aを設け、この有底孔1−2aに
嵌入し得る直径を有しかつ該有底孔の深さより長尺のポ
ンチ2により有底孔1−2aの内底部1−2bを押圧す
るもので、ポンチ2にて内底部1−2bが押圧されるの
で、後で設ける分岐孔1−2の偏平部1−9に押圧力が
集中的に付与され、必然的に分岐孔1−2の周辺にも圧
縮残留応力が残存するものである。この図5の実施例で
は、その後前記有底孔1−2aをドリル等の切削により
流通路1−1まで延長して分岐孔1−2を形成する。つ
いでこの高圧流体用部材1の前記ポンチ2による押圧力
の付与により内方に突出した偏平部1−9を機械加工等
にて取除いて真円の内周面となす。そしてボス部1−4
に所定径、所定深さの有底孔1−5(図4参照)を切削
して形成したのち該有底孔1−5に受圧座面1−3を形
成するとともに、当該ボス部の内周に雌ねじ1−7を加
工するか、あるいはボス部1−4の外側端面に分岐孔1
−2に連なって受圧座面1−3を形成するとともに、外
周面に雄ねじ1−8を加工する。
【0019】上記図1〜図5の実施例は、一体型ボス部
を有する高圧流体用部材の場合であるが、本発明の別体
型ボス部を有する高圧流体用部材の製造方法を図6、図
7に基づいて以下に説明する。図6に示す方法は、まず
前加工工程において高圧流体用部材11に予め1つある
いは間隔を保持して複数個の別体型ボス部1−4′を溶
接またはろう付けする。この別体型ボス部1−4′に
は、その内周面に雌ねじ1−7′が加工されている。つ
ぎにプレス工程において、前記高圧流体用部材1の別体
型ボス部1−4′付近を下型3にて固定する。高圧流体
用部材1を下型3に固定し、直径が前記ボス部1−4′
の内径より小径で、プレス装置に取付けられたポンチ2
にて高圧流体用部材の外周面に押圧力を付与する。この
時の押圧力も前記と同様、分岐孔11−2を設ける位置
の内周面が僅かに突出して偏平部11−4を形成する程
度でよい。このポンチ2による押圧力により、高圧流体
用部材流通路11−1の内周面が僅かに突出して偏平部
11−4を形成するとともに、分岐孔11−2の開口端
部周辺に圧縮残留応力が発生する。続いて、仕上加工工
程において、前記ポンチ2による押圧力の付与により内
方に突出した偏平部11−4を機械加工等にて取除いて
真円の内周面となし、高圧流体用部材11の流通路11
−1に通じ該流通路に連通する円形の外方に開口する周
面を受圧座面11−3となす分岐孔11−2を形成す
る。
【0020】また図7に示す方法は、前加工工程におい
て先に高圧流体用部材11に受圧座面11−3を形成
し、該受圧座面11−3を囲繞するごとく別体型ボス部
1−4′を溶接またはろう付けした後、該ボス部1−
4′に嵌入し得る直径を有しかつ先端に分岐孔11−2
と同一径の突起2cを設けたポンチ2を用い、受圧座面
11−3の底部を押圧しながら分岐孔11−2を打抜く
方法である。この方法の場合も前記と同様、突起2cに
て受圧座面11−3の底部が押圧されるので、同時に打
抜かれた分岐孔11−2の部分に押圧力が集中的に付与
され、必然的に分岐孔11−2の周辺にも圧縮残留応力
が残存する。そして前記ポンチ2による押圧力の付与に
より打抜くと同時に内方に僅かに突出した偏平部11−
4を機械加工等にて取除いて真円の内周面となすのであ
る。
【0021】以上の実施例はボス部に内ねじ(雌ねじ)
を刻設した高圧流体用部材の実施例を示したが、図8お
よび図9に示す実施例はボス部に外ねじ(雄ねじ)を刻
設する高圧流体用部材に適用した場合である。すなわち
図8に示す実施例は、一体型ボス部を有する高圧流体用
部材の場合で、まず前加工工程(切削工程)において、
一体型ボス部21−3に分岐孔21−2aを例えばエン
ドミルにて切削して形成した後、プレス工程において、
一体型ボス部21−3付近を下型3にて固定し、ポンチ
2にて当該分岐孔21−2a底部に押圧力を付与する。
この時の押圧力も、前記と同様、分岐孔21−2a底部
の真下に位置する高圧流体用部材21の流通路21−1
の内周面が僅かに突出して偏平部21−6を形成する程
度でよい。このポンチ2による押圧力により、高圧流体
用部材21の流通路21−1の内周面が僅かに突出して
偏平部21−6を形成するとともに、その押圧力を加え
た時に塑性変形部と弾性変形部を生じ、押圧力を除去し
た時の戻り量の差により生じた変形のために圧縮残留応
力が発生する。しかる後、前記偏平部21−6を機械加
工等にて取除いて真円の内周面となし、分岐孔21−2
aの頂部に外方に開口する受圧座面21−4を形成する
とともに、底部に分岐孔21−2aに連通する所定孔径
の分岐孔21−2を穿設する。
【0022】なお上記実施例における外ねじ(雄ねじ)
あるいは内ねじ(雌ねじ)を刻設された一体型ボス部を
有する高圧流体用部材はいずれも高圧流体用部材の流通
路の中心と一体型ボス部の分岐孔の中心とが一致した構
造のものであるが、本発明は特願平9−13141号に
示された一体型ボス部の分岐孔の中心を高圧流体用部材
の流通路の径方向に偏心された高圧流体用部材にも適用
できることはいうまでもない。
【0023】図9に示す実施例は、別体型ボス部を有す
る高圧流体用部材の場合で、この場合は、まず前加工工
程において高圧流体用部材31に予め1つまたは間隔を
保持して複数個の別体型ボス部31−3を溶接またはろ
う付けする。この別体型ボス部31−3には、円形の外
方に開口する周面を受圧座面31−4となす分岐孔31
−2aを形成するとともに、当該ボス部の外周面に雄ね
じ31−5を加工する。つぎにプレス工程において、前
記高圧流体用部材31の別体型ボス部31−3付近を下
型3にて固定する。高圧流体用部材31を下型3に固定
すると、直径が前記別体型ボス部31−3の内径より小
径で、プレス装置に取付けられたポンチ2にて高圧流体
用部材31の外周面に押圧力を付与する。この時の押圧
力も前記と同様、分岐孔31−2を設ける位置の内周面
が僅かに突出して偏平部31−6を形成する程度でよ
い。このポンチ2による押圧力により、高圧流体用部材
31の流通路31−1の内周面が僅かに突出して偏平部
31−6を形成するとともに、分岐孔31−2の開口端
部周辺に圧縮残留応力が発生する。前記偏平部31−6
は前記と同様、機械加工等にて取除いて真円の内周面と
なす。
【0024】次に、ボス部をスリーブニップルで構成す
る高圧流体用部材に適用した実施例を図10、図11に
基づいて以下に説明する。図10に示す実施例では、ま
ず前加工工程において、高圧流体用部材41の外周壁に
筒状のスリーブニップル42を継手金具となしてその基
端部を直接溶接またはろう付けして取付ける。続いて、
プレス工程において、前記高圧流体用部材41のスリー
ブニップル42取付け付近を下型3にて固定する。この
下型3は前記のものと同様、高圧流体用部材41の外周
面とほぼ同一曲率半径の曲面3−1を有する断面凹形の
金型からなり、この下型3に高圧流体用部材41のほぼ
下半周を拘束できるように固定する。42−1は予め加
工された螺子面である。
【0025】高圧流体用部材41を下型3に固定し、直
径が前記スリーブニップル42の内径より小径で、プレ
ス装置(図面省略)に取付けられたポンチ2にてスリー
ブニップル42の中心軸線上で高圧流体用部材41の外
周面に径方向に内方に向かって押圧力を付与する。この
時の押圧力も前記したごとく、ポンチ2の真下に位置す
る高圧流体用部材41の流通路41−1の内周面が僅か
に突出して偏平部41−4を形成する程度でよい。この
ポンチ2による押圧力により、高圧流体用部材41の流
通路41−1の内周面が僅かに突出して偏平部41−4
を形成するとともに、圧縮残留応力が発生する。
【0026】続いて、仕上加工工程において、前記偏平
部41−4を機械加工等にて取除いて真円の内周面とな
し、高圧流体用部材41の前記スリーブニップル42で
囲まれた部分に当該高圧流体用部材41の流通路41−
1に通じ該流通路に連通する円形の外方に開口する周面
を受圧座面41−3となす分岐孔41−2を形成する。
【0027】次に、図11に示す実施例は、下端が高圧
流体用部材41に跨がる形式のスリーブニップル42′
を用いた場合であり、その製造方法は前記図10に示す
実施例と同様、高圧流体用部材41の外周壁に螺子面4
2′−1付きスリーブニップル42′を溶接またはろう
付けして取付けたのち、プレス工程において、ポンチ2
にてスリーブニップル42′の中心軸線上で高圧流体用
部材41の外周面に径方向に内方に向かって押圧力を付
与し、高圧流体用部材41の流通路41−1の内周面を
僅かに突出させて偏平部41−4を形成するとともに圧
縮残留応力を発生させ、しかるのち前記突出した偏平部
41−4を取除いて高圧流体用部材41の流通路41−
1を真円の内周面となし、前記スリーブニップル42′
で囲まれた部分に当該高圧流体用部材41の流通路41
−1に通じ該流通路に連通する円形の外方に開口する周
面を受圧座面41−3となす分岐孔41−2を形成す
る。
【0028】なお前記図8〜図11に示す実施例におい
ても、前記図2(A)〜(E)に示す外圧方式による押
圧力付与手段を用いることが可能であり、さらにまた図
3、図7に示すように押圧力付与と同時に分岐孔を打抜
く方式を採用することも可能であることはいうまでもな
い。またポンチ等によるプレス方式によって外圧を付与
し、圧縮残留応力を発生させる方法としては、分岐孔を
設ける箇所からやや偏心して押圧し、該分岐孔の少なく
とも一部、すなわち亀裂の起点となる分岐孔の下端内周
縁部Pに圧縮残留応力を発生させることも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明に係る高圧流
体用部材は、分岐孔の下端内周縁部における引張応力の
発生を圧縮残留応力によし相殺して効果的に抑制するこ
とができ、分岐孔部における内圧疲労強度を向上できる
ので、耐久性に優れ、亀裂の発生による流体洩れをなく
して確実にして安定した機能を発揮することができると
いう優れた効果を有する。また通常の製造工程に押圧力
付与工程を付加するだけで済み、かつ複雑な設備を必要
とするものではないから、工程増による設備コストのア
ップや生産性の低下等の問題もほとんどなく、高品質の
高圧流体用部材を安価に提供できるという大きな効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る分岐孔を有する摺動体内蔵型高圧
流体用部材の第1の実施例を示す横断面図である。
【図2】同上第1の実施例における外圧方式による押圧
力付与手段を例示したもので、(A)は押圧面を逆凹形
に形成したポンチを用いてプレスする方式を一部破断し
て示すボス部の横断面図、(B)はボス部の内底部に環
状突起を設けて押圧面がフラットのポンチを用いてプレ
スする方式を示すボス部の横断面図、(C)はボス部の
内底部を凹形に形成して押圧面が球面、楕円面等の曲面
となしたポンチを用いてプレスする方式を示すボス部の
横断面図、(D)はボス部の内底部を山形に突設して押
圧面がフラットのポンチを用いてプレスする方式を示す
ボス部の横断面図、(E)はボス部の内底部中央に分岐
孔とほぼ同一径の有底孔を設け、この有底孔に嵌入し得
る直径の突起を押圧面に設けたポンチを用いてプレスす
る方式を示す横断面図である。
【図3】第1の実施例の製造方法において、押圧力付与
と同時に分岐孔を打抜く方式の一例を示す横断面図であ
る。
【図4】同上第1の実施例の変形例を示す横断面図であ
る。
【図5】同上第1の実施例の他の変形例を示す横断面図
である。
【図6】本発明の摺動体内蔵型高圧流体用部材の第2の
実施例を示す横断面図である。
【図7】同上第2の実施例の変形例を示す横断面図であ
る。
【図8】本発明の摺動体内蔵型高圧流体用部材の第3の
実施例を示す横断面図である。
【図9】同上第3の実施例の変形例を示す横断面図であ
る。
【図10】本発明の摺動体内蔵型高圧流体用部材の第4
の実施例を示す横断面図である。
【図11】同上第4の実施例の変形例を示す横断面図で
ある。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 高圧流体用部材 2 ポンチ 3 下型 1−9、11−4、21−6、31−6、41−4 偏
平部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その軸芯方向内部に流通路を有し、かつ
    軸方向の周壁部に設けた少なくとも1つのボス部に前記
    流通路に通じる分岐孔を有し、前記流通路に摺動体を内
    蔵する高圧流体用部材において、前記分岐孔の流通路開
    口端部の少なくとも一部が突出するように前記ボス部の
    軸方向に外圧方式にて押圧力を付与し、しかる後前記突
    出部を取除いて真円の内周面となしたことを特徴とする
    分岐孔を有する摺動体内蔵型高圧流体用部材。
  2. 【請求項2】 その軸芯方向内部に流通路を有し、かつ
    軸方向の周壁部に溶接またはろう付けにより取着した少
    なくとも1つのスリーブニップル部に前記流通路に通じ
    る分岐孔を有し、前記流通路に摺動体を内蔵する高圧流
    体用部材において、前記分岐孔の流通路開口端部の少な
    くとも一部が突出するように前記スリーブニップルの軸
    方向に外圧方式にて押圧力を付与し、しかる後前記突出
    部を取除いて真円の内周面となしたことを特徴とする分
    岐孔を有する摺動体内蔵型高圧流体用部材。
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