JPH10318037A - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents
内燃機関のシリンダブロックInfo
- Publication number
- JPH10318037A JPH10318037A JP12728097A JP12728097A JPH10318037A JP H10318037 A JPH10318037 A JP H10318037A JP 12728097 A JP12728097 A JP 12728097A JP 12728097 A JP12728097 A JP 12728097A JP H10318037 A JPH10318037 A JP H10318037A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- wall
- cylinder block
- block
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/108—Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1816—Number of cylinders four
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F2001/104—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling using an open deck, i.e. the water jacket is open at the block top face
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘッドボルトでシリンダヘッドをシリンダブ
ロックに取り付けた際のシリンダブロックのアッパデッ
キの面圧を均一にして、シリンダブロック外壁の変形を
防止してオイル消費量を低減させる。 【解決手段】 シリンダボア２とシリンダブロック外壁
９とを上部において離間したオープンデッキ構造の内燃
機関のシリンダブロックにおいて、シリンダヘッドをこ
のシリンダブロック10の上部にヘッドボルトを用いて締
結するためのヘッドボルトの締結ボス部８を、シリンダ
ブロック外壁９に位置する外壁ボス部8Aと、シリンダボ
ア２間のシリンダ壁2aに位置するシリンダ壁ボス部8Bと
から構成し、外壁ボス部8Aは少なくとも気筒列両端部の
四隅部にそれぞれ形成し、かつ、シリンダ壁ボス部8Bは
各気筒間のシリンダ壁2aの両側部分にのみ形成する。
ロックに取り付けた際のシリンダブロックのアッパデッ
キの面圧を均一にして、シリンダブロック外壁の変形を
防止してオイル消費量を低減させる。 【解決手段】 シリンダボア２とシリンダブロック外壁
９とを上部において離間したオープンデッキ構造の内燃
機関のシリンダブロックにおいて、シリンダヘッドをこ
のシリンダブロック10の上部にヘッドボルトを用いて締
結するためのヘッドボルトの締結ボス部８を、シリンダ
ブロック外壁９に位置する外壁ボス部8Aと、シリンダボ
ア２間のシリンダ壁2aに位置するシリンダ壁ボス部8Bと
から構成し、外壁ボス部8Aは少なくとも気筒列両端部の
四隅部にそれぞれ形成し、かつ、シリンダ壁ボス部8Bは
各気筒間のシリンダ壁2aの両側部分にのみ形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関のシリンダ
ブロックに関し、特に、オープンデッキ構造の多気筒内
燃機関のシリンダブロックにおいて、シリンダブロック
にシリンダヘッドをヘッドボルトによって締結した時
の、シリンダ壁の頂面の面圧を均一にすることができる
内燃機関のシリンダブロックに関する。
ブロックに関し、特に、オープンデッキ構造の多気筒内
燃機関のシリンダブロックにおいて、シリンダブロック
にシリンダヘッドをヘッドボルトによって締結した時
の、シリンダ壁の頂面の面圧を均一にすることができる
内燃機関のシリンダブロックに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、内燃機関のシリンダブロックの冷
却効率を向上させるためや、シリンダブロックの軽量化
のために、シリンダボアとシリンダブロック外壁とをそ
の頂面（アッパデッキ）においてウォータジャケットを
挟んで離間した二重構造のオープンデッキ構造のシリン
ダブロック（以後、オープンデッキ型シリンダブロック
という）が実用化されている。このようなオープンデッ
キ型シリンダブロックの上部には、ガスケットを介装し
た状態でシリンダヘッドが取り付けられ、シリンダヘッ
ドはヘッドボルトによってシリンダブロック外壁に設け
られたヘッドボルトの締結ボス部に締め付けられる。
却効率を向上させるためや、シリンダブロックの軽量化
のために、シリンダボアとシリンダブロック外壁とをそ
の頂面（アッパデッキ）においてウォータジャケットを
挟んで離間した二重構造のオープンデッキ構造のシリン
ダブロック（以後、オープンデッキ型シリンダブロック
という）が実用化されている。このようなオープンデッ
キ型シリンダブロックの上部には、ガスケットを介装し
た状態でシリンダヘッドが取り付けられ、シリンダヘッ
ドはヘッドボルトによってシリンダブロック外壁に設け
られたヘッドボルトの締結ボス部に締め付けられる。
【０００３】図５は従来のオープンデッキ型シリンダブ
ロック３０の要部の構成を示すものである。この例のシ
リンダブロック３０は４気筒内燃機関用のものであり、
上部ブロック３４と下部ブロック３６とから構成されて
おり、上部ブロック３４の頂面がアッパデッキ３５とな
っている。このオープンデッキ型シリンダブロック３０
では、アッパデッキ３５において、シリンダボア３２を
有するシリンダ壁３７とシリンダブロック外壁３９とが
離間されており、シリンダ壁３７とシリンダブロック外
壁３９との間にウォータジャケット３３が形成されてい
る。この例のシリンダブロック３０は、隣接するシリン
ダ壁３７が一体化されたサイアミーズ型シリンダブロッ
クでもある。また、上部ブロック３４のシリンダブロッ
ク外壁３９には、図示しないヘッドボルトを取り付ける
ための、ヘッドボルト穴３１を備えたヘッドボルトの締
結ボス部３８が形成されている。ここで、シリンダボア
３２内に付された符号♯１〜♯４は４気筒内燃機関の気
筒番号を示しており、♯１が第１気筒を示している。
ロック３０の要部の構成を示すものである。この例のシ
リンダブロック３０は４気筒内燃機関用のものであり、
上部ブロック３４と下部ブロック３６とから構成されて
おり、上部ブロック３４の頂面がアッパデッキ３５とな
っている。このオープンデッキ型シリンダブロック３０
では、アッパデッキ３５において、シリンダボア３２を
有するシリンダ壁３７とシリンダブロック外壁３９とが
離間されており、シリンダ壁３７とシリンダブロック外
壁３９との間にウォータジャケット３３が形成されてい
る。この例のシリンダブロック３０は、隣接するシリン
ダ壁３７が一体化されたサイアミーズ型シリンダブロッ
クでもある。また、上部ブロック３４のシリンダブロッ
ク外壁３９には、図示しないヘッドボルトを取り付ける
ための、ヘッドボルト穴３１を備えたヘッドボルトの締
結ボス部３８が形成されている。ここで、シリンダボア
３２内に付された符号♯１〜♯４は４気筒内燃機関の気
筒番号を示しており、♯１が第１気筒を示している。
【０００４】このように構成されたオープンデッキ型シ
リンダブロック３０では、上部ブロック３４の上にガス
ケットを介してシリンダヘッドがヘッドボルトを用いて
組み付けられる（ガスケット，シリンダヘッド，ヘッド
ボルトの図示は省略）。ところが、図６に示すように、
シリンダヘッド４０をシリンダブロック３０にヘッドボ
ルト４１を用いて締め付けると、シリンダヘッド４０と
シリンダブロック３０は湾曲状態で締結され、図５に網
点で示す気筒♯１−♯２間、気筒♯２−♯３間、及び気
筒♯３−♯４間のボア間の部位の面圧が他の部分に比べ
て低くなってしまう。なお、図６において、符号４２は
ガスケットのグロメットである。
リンダブロック３０では、上部ブロック３４の上にガス
ケットを介してシリンダヘッドがヘッドボルトを用いて
組み付けられる（ガスケット，シリンダヘッド，ヘッド
ボルトの図示は省略）。ところが、図６に示すように、
シリンダヘッド４０をシリンダブロック３０にヘッドボ
ルト４１を用いて締め付けると、シリンダヘッド４０と
シリンダブロック３０は湾曲状態で締結され、図５に網
点で示す気筒♯１−♯２間、気筒♯２−♯３間、及び気
筒♯３−♯４間のボア間の部位の面圧が他の部分に比べ
て低くなってしまう。なお、図６において、符号４２は
ガスケットのグロメットである。
【０００５】そこで従来は、シール性を確保するため
に、ボア間の面圧が確保されるまでヘッドボルト４１の
締結力を増大させていた。すると、他の部分、例えば、
シリンダヘッド４０とシリンダブロック３０の両端部分
に必要以上の面圧がかかり、シリンダボア３２が変形し
たり、シリンダブロック外壁３９が変形してオイル消費
が悪化してしまう。これを防止するために、両端部分の
ヘッドボルト４１の締結力だけを下げると、締結力はガ
ス圧の反力で計算されているため、両端の気筒のみ締結
力が低くなり、ガス圧によりシリンダブロック３０とシ
リンダヘッド４０の結合部がシール不良になってしまう
ことになる。
に、ボア間の面圧が確保されるまでヘッドボルト４１の
締結力を増大させていた。すると、他の部分、例えば、
シリンダヘッド４０とシリンダブロック３０の両端部分
に必要以上の面圧がかかり、シリンダボア３２が変形し
たり、シリンダブロック外壁３９が変形してオイル消費
が悪化してしまう。これを防止するために、両端部分の
ヘッドボルト４１の締結力だけを下げると、締結力はガ
ス圧の反力で計算されているため、両端の気筒のみ締結
力が低くなり、ガス圧によりシリンダブロック３０とシ
リンダヘッド４０の結合部がシール不良になってしまう
ことになる。
【０００６】この問題点に対して、実開平１−１７３３
６３号公報では、図７(a) に示すように、ヘッドボルト
穴３１を備えたヘッドボルトの締結ボス部３８を、シリ
ンダブロック外壁３９ではなく、シリンダ壁３７の各気
筒間のシリンダ壁３７ａに設けたオープンデッキ型のシ
ンダヘッド５０が提案されている。実開平１−１７３３
６３号公報に記載のオープンデッキ型のシンダヘッド５
０では、シリンダ壁３７の各気筒間のシリンダ壁３７ａ
での面圧は十分に得られてシール性が向上する。
６３号公報では、図７(a) に示すように、ヘッドボルト
穴３１を備えたヘッドボルトの締結ボス部３８を、シリ
ンダブロック外壁３９ではなく、シリンダ壁３７の各気
筒間のシリンダ壁３７ａに設けたオープンデッキ型のシ
ンダヘッド５０が提案されている。実開平１−１７３３
６３号公報に記載のオープンデッキ型のシンダヘッド５
０では、シリンダ壁３７の各気筒間のシリンダ壁３７ａ
での面圧は十分に得られてシール性が向上する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
１−１７３３６３号公報に記載のオープンデッキ型のシ
ンダヘッド５０では、図７(b) に示すように、両端気筒
（♯１，♯４）の外側の二点鎖線で示す位置にはシリン
ダが無いために、両端気筒（♯１，♯４）の外側に位置
する４つのヘッドボルトからの太線の矢印で示す締結力
は、他のヘッドボルトからの細線の矢印で示す締結力に
比べて強いために、シリンダ壁３７の面圧がやはり不均
一になってシリンダボア３２が変形するという問題点が
ある。即ち、両端気筒（♯１，♯４）の外側に位置する
４つのヘッドボルトからの締結力は、各々両端の１つの
気筒にしか作用しないので、図４(b) に示すように、両
端の気筒の外側位置での面圧が他の部分より増大してし
まい、面圧が不均一になってシリンダボア３２の変形が
増大するのである。
１−１７３３６３号公報に記載のオープンデッキ型のシ
ンダヘッド５０では、図７(b) に示すように、両端気筒
（♯１，♯４）の外側の二点鎖線で示す位置にはシリン
ダが無いために、両端気筒（♯１，♯４）の外側に位置
する４つのヘッドボルトからの太線の矢印で示す締結力
は、他のヘッドボルトからの細線の矢印で示す締結力に
比べて強いために、シリンダ壁３７の面圧がやはり不均
一になってシリンダボア３２が変形するという問題点が
ある。即ち、両端気筒（♯１，♯４）の外側に位置する
４つのヘッドボルトからの締結力は、各々両端の１つの
気筒にしか作用しないので、図４(b) に示すように、両
端の気筒の外側位置での面圧が他の部分より増大してし
まい、面圧が不均一になってシリンダボア３２の変形が
増大するのである。
【０００８】そこで、本発明は、ヘッドボルトでシリン
ダヘッドをシリンダブロックに取り付けた際に、シリン
ダブロックのアッパデッキにかかる面圧がどの部位にお
いても均一になり、シリンダボアの変形を防止すること
ができるオープンデッキ構造を持つ内燃機関のシリンダ
ブロックを提供することを目的としている。
ダヘッドをシリンダブロックに取り付けた際に、シリン
ダブロックのアッパデッキにかかる面圧がどの部位にお
いても均一になり、シリンダボアの変形を防止すること
ができるオープンデッキ構造を持つ内燃機関のシリンダ
ブロックを提供することを目的としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、シリンダボアとシリンダブロック外壁とを上部に
おいて離間したオープンデッキ構造の内燃機関のシリン
ダブロックにおいて、シリンダヘッドをこのシリンダブ
ロックの上部にヘッドボルトを用いて締結するためのヘ
ッドボルトの締結ボス部を、シリンダブロック外壁に位
置する外壁ボス部と、シリンダボア間のシリンダ壁に位
置するシリンダ壁ボス部とから構成すると共に、外壁ボ
ス部は少なくとも気筒列両端部の四隅部にそれぞれ形成
し、かつ、シリンダ壁ボス部は各気筒間のシリンダ壁の
両側部分にのみ形成したことを特徴としている。
明は、シリンダボアとシリンダブロック外壁とを上部に
おいて離間したオープンデッキ構造の内燃機関のシリン
ダブロックにおいて、シリンダヘッドをこのシリンダブ
ロックの上部にヘッドボルトを用いて締結するためのヘ
ッドボルトの締結ボス部を、シリンダブロック外壁に位
置する外壁ボス部と、シリンダボア間のシリンダ壁に位
置するシリンダ壁ボス部とから構成すると共に、外壁ボ
ス部は少なくとも気筒列両端部の四隅部にそれぞれ形成
し、かつ、シリンダ壁ボス部は各気筒間のシリンダ壁の
両側部分にのみ形成したことを特徴としている。
【００１０】以上のように構成された本発明のオープン
デッキ構造の内燃機関のシリンダブロックによれば、ボ
ア壁ボス部は両端の気筒の外側部分には形成されていな
いために、両端の気筒の外側部分の面圧の増大が抑制で
きる。また、両端の気筒の外側部分の面圧の調整はシリ
ンダブロック外壁にある外壁ボス部のヘッドボルトによ
って行うことができるので、アッパデッキ部とシリンダ
ヘッドとの間の面圧を均一にでき、シリンダヘッド組付
時のシリンダブロックのシリンダブロック外壁、及びシ
リンダボアの変形が防止される。
デッキ構造の内燃機関のシリンダブロックによれば、ボ
ア壁ボス部は両端の気筒の外側部分には形成されていな
いために、両端の気筒の外側部分の面圧の増大が抑制で
きる。また、両端の気筒の外側部分の面圧の調整はシリ
ンダブロック外壁にある外壁ボス部のヘッドボルトによ
って行うことができるので、アッパデッキ部とシリンダ
ヘッドとの間の面圧を均一にでき、シリンダヘッド組付
時のシリンダブロックのシリンダブロック外壁、及びシ
リンダボアの変形が防止される。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施の形態を具体的な実施例により詳細に説明する。図１
は本発明の一実施例の内燃機関のオープンデッキ型のシ
リンダブロック１０の構成を示すものであり、シリンダ
ブロック１０の上部ブロック４を平面視したものであ
る。この実施例の内燃機関は、直列４気筒である。
施の形態を具体的な実施例により詳細に説明する。図１
は本発明の一実施例の内燃機関のオープンデッキ型のシ
リンダブロック１０の構成を示すものであり、シリンダ
ブロック１０の上部ブロック４を平面視したものであ
る。この実施例の内燃機関は、直列４気筒である。
【００１２】この実施例のオープンデッキ型シリンダブ
ロック１０においても、シリンダ壁２ａとシリンダブロ
ック外壁９とはウォータジャケット３によりアッパデッ
キ５において離間されている。また、この実施例のシリ
ンダブロック１０は、隣接するシリンダ壁２ａが一体化
されたサイアミーズ型シリンダブロックである。このよ
うなオープンデッキ型シリンダブロック１０の上部に
は、図示しないシリンダヘッドがガスケットを介してヘ
ッドボルトを用いて締結される。
ロック１０においても、シリンダ壁２ａとシリンダブロ
ック外壁９とはウォータジャケット３によりアッパデッ
キ５において離間されている。また、この実施例のシリ
ンダブロック１０は、隣接するシリンダ壁２ａが一体化
されたサイアミーズ型シリンダブロックである。このよ
うなオープンデッキ型シリンダブロック１０の上部に
は、図示しないシリンダヘッドがガスケットを介してヘ
ッドボルトを用いて締結される。
【００１３】このようなオープンデッキ型シリンダブロ
ック１０において、この実施例ではヘッドボルトが螺着
されるヘッドボルト穴１が設けられたヘッドボルトの締
結ボス部８を以下の箇所に設ける。 (1) シリンダブロック外壁９の気筒列両端部の四隅部、
および (2) シリンダボア２間のシリンダ壁２ａの、各気筒間部
分の両側部分 即ち、この実施例では、ヘッドボルトの締結ボス部８
を、シリンダブロック外壁９の気筒列両端部の四隅部に
位置する外壁ボス部８Ａと、シリンダボア２間のシリン
ダ壁２ａの、各気筒間部分の両側部分に位置するシリン
ダ壁ボス部８Ｂとから構成する。従って、この実施例で
は、外壁ボス部８Ａは４ヵ所にあり、シリンダ壁ボス部
８Ｂは６ヵ所にある。
ック１０において、この実施例ではヘッドボルトが螺着
されるヘッドボルト穴１が設けられたヘッドボルトの締
結ボス部８を以下の箇所に設ける。 (1) シリンダブロック外壁９の気筒列両端部の四隅部、
および (2) シリンダボア２間のシリンダ壁２ａの、各気筒間部
分の両側部分 即ち、この実施例では、ヘッドボルトの締結ボス部８
を、シリンダブロック外壁９の気筒列両端部の四隅部に
位置する外壁ボス部８Ａと、シリンダボア２間のシリン
ダ壁２ａの、各気筒間部分の両側部分に位置するシリン
ダ壁ボス部８Ｂとから構成する。従って、この実施例で
は、外壁ボス部８Ａは４ヵ所にあり、シリンダ壁ボス部
８Ｂは６ヵ所にある。
【００１４】以上のように構成したシリンダブロック１
０では、シリンダ壁ボス部８Ｂは、両端の気筒♯１，♯
４の外側部分には形成されていないため、ヘッドボルト
を締め付けた時に、気筒♯１，♯４の外側部分には余計
な圧力が印加されず、この部分の面圧の増大を抑制する
ことができる。また、気筒♯１，♯４の外側部分とシリ
ンダヘッドブロック外壁９の両端部分の面圧の調整は、
外壁ボス部８Ａに螺着するヘッドボルトの締め付け力に
よって行うことができる。
０では、シリンダ壁ボス部８Ｂは、両端の気筒♯１，♯
４の外側部分には形成されていないため、ヘッドボルト
を締め付けた時に、気筒♯１，♯４の外側部分には余計
な圧力が印加されず、この部分の面圧の増大を抑制する
ことができる。また、気筒♯１，♯４の外側部分とシリ
ンダヘッドブロック外壁９の両端部分の面圧の調整は、
外壁ボス部８Ａに螺着するヘッドボルトの締め付け力に
よって行うことができる。
【００１５】このように、気筒♯１，♯４の外側部分に
はシリンダ壁ボス部８Ｂがなく、この部分の面圧は外壁
ボス部８Ａに螺着するヘッドボルトの締め付け力によっ
て行うので、この実施例のヘッドシリンダ１０において
は、図４(a) に示すように、アッパデッキ５の面圧を均
一にすることができ、シリンダボア２の変形を抑えるこ
とができる。
はシリンダ壁ボス部８Ｂがなく、この部分の面圧は外壁
ボス部８Ａに螺着するヘッドボルトの締め付け力によっ
て行うので、この実施例のヘッドシリンダ１０において
は、図４(a) に示すように、アッパデッキ５の面圧を均
一にすることができ、シリンダボア２の変形を抑えるこ
とができる。
【００１６】なお、図１の実施例では、シリンダヘッド
外壁９の両端部の四隅のみに外壁ボス部８Ａを設けてい
るが、外壁ボス部８Ａの数は必要に応じて増やしても良
い。図２(a) は外壁ボス部８Ａの数を６個にした実施例
のシリンダブロック１０′を示しており、図２(b) は外
壁ボス部８Ａの数を８個にした実施例のシリンダブロッ
ク１０″を示している。
外壁９の両端部の四隅のみに外壁ボス部８Ａを設けてい
るが、外壁ボス部８Ａの数は必要に応じて増やしても良
い。図２(a) は外壁ボス部８Ａの数を６個にした実施例
のシリンダブロック１０′を示しており、図２(b) は外
壁ボス部８Ａの数を８個にした実施例のシリンダブロッ
ク１０″を示している。
【００１７】図３は、本発明の具体的な実施例を示す直
列４気筒内燃機関のシリンダブロック２０の斜視図であ
り、上部ブロック４と下部ブロック６とから構成されて
いる。この実施例のシリンダブロック２０では、図１で
説明した実施例のシリンダブロック１０と同様に、シリ
ンダ壁２ａとシリンダブロック外壁９とはウォータジャ
ケット３によりアッパデッキ５において離間されてお
り、隣接するシリンダ壁２ａが一体化されたサイアミー
ズ型シリンダブロックとなっている。そして、この実施
例のシリンダブロック２０においても、シリンダブロッ
ク外壁９の気筒列両端部の四隅部に外壁ボス部８Ａを設
けてあり、シリンダボア２間のシリンダ壁２ａの、各気
筒間部分の両側部分にシリンダ壁ボス部８Ｂを設けてあ
る。従って、この実施例のシリンダブロック２０におい
ても、外壁ボス部８Ａは４ヵ所にあり、シリンダ壁ボス
部８Ｂは６ヵ所にある。
列４気筒内燃機関のシリンダブロック２０の斜視図であ
り、上部ブロック４と下部ブロック６とから構成されて
いる。この実施例のシリンダブロック２０では、図１で
説明した実施例のシリンダブロック１０と同様に、シリ
ンダ壁２ａとシリンダブロック外壁９とはウォータジャ
ケット３によりアッパデッキ５において離間されてお
り、隣接するシリンダ壁２ａが一体化されたサイアミー
ズ型シリンダブロックとなっている。そして、この実施
例のシリンダブロック２０においても、シリンダブロッ
ク外壁９の気筒列両端部の四隅部に外壁ボス部８Ａを設
けてあり、シリンダボア２間のシリンダ壁２ａの、各気
筒間部分の両側部分にシリンダ壁ボス部８Ｂを設けてあ
る。従って、この実施例のシリンダブロック２０におい
ても、外壁ボス部８Ａは４ヵ所にあり、シリンダ壁ボス
部８Ｂは６ヵ所にある。
【００１８】この実施例のシリンダブロック２０におい
ても、両端の気筒のシリンダ壁２ａの外側部分にはシリ
ンダ壁ボス部８Ｂがなく、この部分の面圧は外壁ボス部
８Ａに螺着するヘッドボルトの締め付け力によって行う
ので、アッパデッキ５の面圧を均一にすることができ、
シリンダボア２の変形を抑えることができる。
ても、両端の気筒のシリンダ壁２ａの外側部分にはシリ
ンダ壁ボス部８Ｂがなく、この部分の面圧は外壁ボス部
８Ａに螺着するヘッドボルトの締め付け力によって行う
ので、アッパデッキ５の面圧を均一にすることができ、
シリンダボア２の変形を抑えることができる。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オープンデッキ構造の内燃機関のシリンダブロックにお
いて、シリンダ壁ボス部は両端の気筒の外側部分には形
成されていないために、両端の気筒のシリンダ壁の外側
部分のアッパデッキ部の面圧の増大が抑制できる。ま
た、両端の気筒のシリンダ壁の外側部分のアッパデッキ
部の面圧の調整はシリンダブロック外壁にある外壁ボス
部のヘッドボルトによって行うことができるので、シリ
ンダブロックのアッパデッキ部とシリンダヘッドとの間
の面圧を均一にでき、シリンダヘッド組付時のシリンダ
ブロックのシリンダブロック外壁、及びシリンダボアの
変形が防止されるという効果がある。
オープンデッキ構造の内燃機関のシリンダブロックにお
いて、シリンダ壁ボス部は両端の気筒の外側部分には形
成されていないために、両端の気筒のシリンダ壁の外側
部分のアッパデッキ部の面圧の増大が抑制できる。ま
た、両端の気筒のシリンダ壁の外側部分のアッパデッキ
部の面圧の調整はシリンダブロック外壁にある外壁ボス
部のヘッドボルトによって行うことができるので、シリ
ンダブロックのアッパデッキ部とシリンダヘッドとの間
の面圧を均一にでき、シリンダヘッド組付時のシリンダ
ブロックのシリンダブロック外壁、及びシリンダボアの
変形が防止されるという効果がある。
【図１】本発明の内燃機関のシリンダブロックの一実施
例の構成を示すシリンダブロックの上部ブロックの平面
図である。
例の構成を示すシリンダブロックの上部ブロックの平面
図である。
【図２】(a) は本発明の内燃機関のシリンダブロックの
第１の変形例の構成を示すシリンダブロックの上部ブロ
ックの平面図、(b) は本発明の内燃機関のシリンダブロ
ックの第２の変形例の構成を示すシリンダブロックの上
部ブロックの平面図である。
第１の変形例の構成を示すシリンダブロックの上部ブロ
ックの平面図、(b) は本発明の内燃機関のシリンダブロ
ックの第２の変形例の構成を示すシリンダブロックの上
部ブロックの平面図である。
【図３】本発明の内燃機関のシリンダブロックの具体的
な実施例の構成を示すシリンダブロックの斜視図であ
る。
な実施例の構成を示すシリンダブロックの斜視図であ
る。
【図４】(a) は本発明の内燃機関のシリンダブロックに
おける面圧分布図、(b) は従来の内燃機関のシリンダブ
ロックにおける面圧分布図である。
おける面圧分布図、(b) は従来の内燃機関のシリンダブ
ロックにおける面圧分布図である。
【図５】従来のオープンデッキ型シリンダブロックの斜
視図である。
視図である。
【図６】図５のオープンデッキ型シリンダブロックに、
ヘッドボルトを用いてシリンダヘッドを取り付けた時の
面圧が不均一になる状態を説明する説明図である。
ヘッドボルトを用いてシリンダヘッドを取り付けた時の
面圧が不均一になる状態を説明する説明図である。
【図７】(a) は図５のオープンデッキ型シリンダブロッ
クの改良型のオープンデッキ型シリンダブロックの平面
図、(b) は(a) のオープンデッキ型シリンダブロックの
問題点を説明する説明図である。
クの改良型のオープンデッキ型シリンダブロックの平面
図、(b) は(a) のオープンデッキ型シリンダブロックの
問題点を説明する説明図である。
１…ヘッドボルト穴 ２…シリンダボア ２ａ…シリンダボア壁 ３…ウォータジャケット ４…上部ブロック ５…アッパデッキ ８…ヘッドボルトの締結ボス部 ８Ａ…外壁ボス部 ８Ｂ…シリンダ壁ボス部 ９…シリンダブロック外壁 １０，２０…本発明のシリンダブロック ３０，５０…従来のシリンダブロック
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダボアとシリンダブロック外壁と
を上部において離間したオープンデッキ構造の内燃機関
のシリンダブロックにおいて、 シリンダヘッドをこのシリンダブロックの上部にヘッド
ボルトを用いて締結するためのヘッドボルトの締結ボス
部を、シリンダブロック外壁に位置する外壁ボス部と、
シリンダボア間のシリンダ壁に位置するシリンダ壁ボス
部とから構成すると共に、前記外壁ボス部は少なくとも
気筒列両端部の四隅部にそれぞれ形成し、かつ、前記シ
リンダ壁ボス部は各気筒間のシリンダ壁の両側部分にの
み形成したことを特徴とする内燃機関のシリンダブロッ
ク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12728097A JPH10318037A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 内燃機関のシリンダブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12728097A JPH10318037A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 内燃機関のシリンダブロック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10318037A true JPH10318037A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14956079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12728097A Pending JPH10318037A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 内燃機関のシリンダブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10318037A (ja) |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP12728097A patent/JPH10318037A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3077452B2 (ja) | 内燃機関のシリンダブロック | |
| JPS61167145A (ja) | Ｄｏｈｃ多気筒エンジンのシリンダヘツド構造 | |
| JPS60145444A (ja) | 液冷式直列ピストン内燃機関 | |
| JPH10318037A (ja) | 内燃機関のシリンダブロック | |
| JPH1047153A (ja) | オープンデッキ型シリンダブロック | |
| JP2836416B2 (ja) | 内燃機関のシリンダブロックの構造 | |
| JP2597740Y2 (ja) | 積層型金属板ガスケット | |
| US6343574B1 (en) | Load distribution rib for the combustion deck of an internal combustion engine | |
| JPH04347065A (ja) | 金属ガスケット | |
| JPH08303295A (ja) | エンジンのシリンダブロック | |
| JPH0110422Y2 (ja) | ||
| JPH10318040A (ja) | 内燃機関のシリンダブロック | |
| JPH0238050Y2 (ja) | ||
| JPH0111953Y2 (ja) | ||
| JPS61149551A (ja) | エンジンのシリンダヘツド構造 | |
| JPH0110424Y2 (ja) | ||
| JPS6350439Y2 (ja) | ||
| JPH0114746Y2 (ja) | ||
| JPH0115877Y2 (ja) | ||
| JPH0755409Y2 (ja) | 多気筒エンジン用シリンダヘッドガスケット | |
| JPH0216048Y2 (ja) | ||
| JPH0442490Y2 (ja) | ||
| JPH0115878Y2 (ja) | ||
| JPH0227171Y2 (ja) | ||
| JPH0111950Y2 (ja) |