JPH10314321A - 赤外線治療器 - Google Patents

赤外線治療器

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Publication number
JPH10314321A
JPH10314321A JP14114997A JP14114997A JPH10314321A JP H10314321 A JPH10314321 A JP H10314321A JP 14114997 A JP14114997 A JP 14114997A JP 14114997 A JP14114997 A JP 14114997A JP H10314321 A JPH10314321 A JP H10314321A
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JP
Japan
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heater
disconnection
infrared
coil heater
coil
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Application number
JP14114997A
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English (en)
Inventor
Toshiki Takama
俊樹 高馬
Takashi Nakamura
尚 中村
Kazuhisa Matsumoto
和久 松本
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線治療器において、内蔵のコイルヒータ
または赤外線を放射するセラミックヒータに断線がある
場合に、不快な思いをしたり、また無駄な治療にならに
ような適切な使い方を可能にする。 【解決手段】 赤外線治療器1の赤外線照射部2内のセ
ラミックヒータ5、コイルヒータ6の断線検知回路を設
け、コイルヒータ6の断線時、送風ファン7をセラミッ
クヒータ5の発熱を待って運転し、冷たい風を受ける不
快感を除き赤外線による治療は可能にし、一方セラミッ
クヒータ5の断線時は、全停止とし、赤外線が当らない
コイルヒータ6だけの効能のない無意味な運転をなく
し、かつ各ヒータの断線は、LEDなどの表示灯を点滅
と連続点灯という違う方式で、識別点灯できるようにし
て断線報知を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の患部やいわ
ゆるツボ等の所望部分に、手軽に遠赤外線等の赤外線を
照射して治療する赤外線治療器に関するものである。
【0002】この種の赤外線治療器としては、一般に、
スタンドにフレキシブルアームを介して赤外線治療部が
取付けられた固定式のものの他に、赤外線治療部にグリ
ップ部が取付けられ、ヘヤードライヤのように手に持っ
て更に手軽に使用できるようにしたハンドタイプのもの
が出てきている。
【0003】そして、このハンドタイプのものあるいは
スタンド式のものとも、構造的には、頭部の赤外線を照
射する赤外線照射部の内部に、コイルヒータ、遠赤外線
を放射するセラミックヒータ、および送風ファンが設け
られ、スタンド部あるいはグリップ部に当該赤外線照射
部を作動させる電装部が内蔵された構成で、電源スイッ
チを入れたときは、両方のヒータに通電されるが、セラ
ミックヒータは立ち上りが遅いため、熱風が出るまでに
時間がかかる。
【0004】そこで、コイルヒータの立ち上りの早さを
使って、最初はコイルヒータの熱によって送風ファンで
温風を送るようにして、治療の最初に冷たい風が治療者
に送られ、不快感を受けないように配慮し、暖まってき
たところでセラミックヒータで加熱し、遠赤外線によっ
て治療するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の場
合、コイルヒータが断線した時、セラミックヒータによ
って遠赤外線の治療は行えるが、送風ファンが運転する
ので治療開始直後は、冷たい風が体に送られることにな
って使用者は非常に寒い思いをし、不快であるという問
題を招いてしまう。
【0006】またセラミックヒータが断線したときは、
コイルヒータによる熱風は出るが、遠赤外線治療は行え
ず、本来の遠赤外線治療が行われていないことになり、
そしてセラミックヒータが断線していることを知らない
場合は、効果のない状態で使用を続けることになる。
【0007】本発明は、上述の実情に鑑み成されたもの
で、使用者に不快感を与えず、治療効果のある赤外線治
療器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、コイルヒータと赤外線を放射するための
セラミックヒータと、前記各ヒータの熱を送風する送風
ファンとを本体の頭部ケース部に内蔵した赤外線照射部
を備え、該赤外線照射部端部の照射口より放射される赤
外線を人体の患部にあて、治療する赤外線治療器におい
て、前記コイルヒータの断線を検知するコイルヒータ断
線検知回路を設け、該コイルヒータ断線検知回路により
コイルヒータの断線が検知された場合、前記送風ファン
の運転を停止する制御回路を設けたことを特徴とするも
のである。
【0009】そして、本発明は、前記コイルヒータ断線
検知回路がコイルヒータの断線を検知したときは、運転
開始後、所定時間後に送風ファンの運転を行うように制
御されることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明は、前記コイルヒータ断線検
知回路によりコイルヒータの断線が検知されたとき、コ
イルヒータの断線を報知する報知手段を設けたことを特
徴とするものである。
【0011】さらに、本発明は、コイルヒータと赤外線
を放射するためのセラミックヒータと、前記各ヒータの
熱を送風する送風ファンとを本体の頭部ケース部に内蔵
した赤外線照射部を有し、該赤外線照射部端部の照射口
より放射される赤外線を人体の患部にあて、治療する赤
外線治療器において、セラミックヒータの断線を検知す
るセラミックヒータ断線検知回路を設け、該セラミック
ヒータ断線検知回路によりセラミックヒータの断線が検
知された場合、赤外線治療器本体の運転を停止する運転
停止制御回路を設けたことを特徴とするものである。
【0012】さらにまた本発明は、前記セラミックヒー
タ断線検知回路によりセラミックコイルヒータの断線が
検知されたときは、前記報知手段によりコイルヒータの
断線の時と異なる報知形態で報知することを特徴とする
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を図面に
基づいて説明する。
【0014】図1並びに図2は、本発明の赤外線治療器
を手に持って、治療をする状態の赤外線治療器の構造と
外観図を示し、各図において、赤外線治療器1は、赤外
線照射部2にグリップ部3を取付けたものである。前記
赤外線照射部2は、その筒状ケース4内に、コイルヒー
タ6や、遠赤外線放射物質を塗布したセラミックヒータ
5および送風ファン7を内蔵したもので、筒状ケース4
の前端には吹出口(照射口)グリル8Aが、また後端に
は吸込口グリル8Bが取付けられている。
【0015】また樹脂部材で形成されている前記グリッ
プ部3には、前記赤外線照射部1を作動させる、後述の
回路図に示すような電装部が内蔵されており、下端部か
らは電源コード9が引き出されている。そして、グリッ
プ部の前面側中央部には、例えば押圧作動式の電源スイ
ッチ10が設けられている。
【0016】そして、電源スイッチ10をONに操作す
ると、コイルヒータ6およびセラミックヒータ5が断線
など故障が無ければ通電発熱し、また送風ファン7に給
電されて運転される。よって、最初、治療者はコイルヒ
ータ6の熱による温風を受け、次いでセラミックヒータ
5の発熱にて照射される遠赤外線によって治療される。
【0017】なお、この電源スイッチ10は押圧作動式
のものに限らず、上下スライド操作式のものなど、適宜
なものが使える。
【0018】図3は、この赤外線治療器の制御回路図で
ある。
【0019】制御手段としては一般的なマイクロコンピ
ュータ(以下マイコンと略記する。)15が用いられて
いる。このマイコン15の入力側には、前述した電源ス
イッチ10が接続されている。
【0020】一方、マイコン15の出力側には、コイル
ヒータ6と、送風ファン7のファンモータ7Mとセラミ
ックミックヒータ5とが、マイコン15によって各々制
御動作される制御リレー17、18、19の各リレー接
点17b、18b、19bを介して、交流100Vの電
源16に並列に接続された回路構成のヒータおよび送風
ファン制御回路13が設けられている。
【0021】すなわち、マイコン15からは各制御リレ
ー17、19、18のリレーコイル17a、18a、1
9aと接続する出力ライン12A、12B、12Cが設
けられており、例えば、出力ライン12Aに励磁信号が
出されると、そのリレーコイル17aが励磁され、リレ
ー接点17bが閉じることによりコイルヒータ6は電源
16と通電し発熱し、励磁信号の出力が無くなるとリレ
ーコイル17aは非励磁となり、リレー接点17bが開
き、電源16と遮断され発熱しなくなる。
【0022】同様に、他の各制御リレー18、19に対
しても、それぞれの出力ライン12B、12Cによりマ
イコン15から励磁信号/非励磁信号が出力されると、
各リレーコイル18a、19aが励磁/非励磁となり、
各リレー接点18b、19bの開閉動作で、送風ファン
7の運転/停止およびセラミックヒータ5の通電発熱/
停止が行われるという、独立した制御がマイコン15に
よって行われるものとなっている。
【0023】さてここで、コイルヒータ6あるいはセラ
ミックヒータ5が寿命で断線することもある。そのよう
な場合に、上述したような冷たい風で不快な思いをした
り、赤外線治療を受けられなくなる。
【0024】そのような場合に、次善の方法でこの赤外
線治療器を使用できるようにしてある。次にこれに付き
詳しく説明する。
【0025】まず、制御回路には、セラミックヒータ5
が断線しているかを検知することができるセラミックヒ
ータ断線検知回路20が設けられている。同じように、
コイルヒータ6の断線を検知するためのコイルヒータ断
線検知回路28が設けられている。
【0026】これらヒータ断線検知回路としては、例え
ば、発光ダイオードとフォトトランジスタから成るフォ
トカプラを利用して形成することができる。
【0027】その具体的構成は、例えば、セラミックヒ
ータ用の断線検知回路20の場合であれば、フォトカプ
ラ21の発光ダイオード22をセラミックヒータ5に直
列に接続し、制御用リレー19との間に直列に介挿す
る。また、フォトカプラ21のフォトトランジスタ23
は、そのエミッタ側をアースし、そのコレクト側は抵抗
24を介して5Vの直流電圧に接続する。
【0028】そして、抵抗24とフォトトランジスタ2
3のコレクタとの接続点P1から信号ライン25を取り
出し、その接続点電位をマイコン15へ接続する。な
お、発光ダイオード22には、交流電源の反対方向のヒ
ータ電流を流すようにダイオード26が並列に接続され
ている。
【0029】従って、交流電源16でセラミックヒータ
5にヒータ電流が流れるとき、その正波電流で発光ダイ
オード22は導通して発光し、それを受光したフォトト
ランジスタ23はONして、その結果接続点P1にはア
ース電位の0Vが出力する。一方、ダイオード26を経
てヒータ電流が逆に流れる負波電流の時には、発光ダイ
オード22は非導通で発光せず、フォトトランジスタ2
3はOFFし接続点P1には直流電源の5Vが出力す
る。
【0030】このように、セラミックヒータ5に断線が
無い正常時であれば、接続点P1には、図4の(a)に
示すような0Vと5Vに断続的に変化する信号電圧が出
力される。よって、マイコン15はこの時の信号ライン
25から入力される断続的に変化する電圧信号を見て、
セラミックヒータ5に断線が無いと判断する。
【0031】これに対して、セラミックヒータ5が断線
しているとヒータ電流が流れないので発光ダイオード2
2は非導通で発光せず、フォトトランジスタ23はOF
Fしたままとなり、接続点P1には、正常時のような断
続的な信号電圧が出力されず、図4の(b)に示すよう
に、直流電源の5Vが一定状態で出力されたままにな
る。よって、この場合は、マイコン15はこの信号ライ
ンから入力される一定電位の電圧信号を見て、セラミッ
クヒータ5には断線があると判断する。
【0032】このように、接続点P1に断続的な信号電
圧が出力されるか、一定電圧の信号が出力されるかで、
セラミックヒータ5の断線を検知することのできるセラ
ミックヒータ断線検知回路20となっている。
【0033】コイルヒータ用の断線検知回路28も同様
な構成であり、発光ダイオード30とフォトトランジス
タ31から成るフォトカプラ29を、コイルヒータ6と
制御リレー17の間に直列に介挿し、フォトトランジス
タ31のコレクタが5Vの直流電位に抵抗32を介して
つながるその接続点P2に、コイルヒータ6が断線して
いるかいないかで出力されるという、図4と同じような
異なる信号電圧を信号ライン34によりマイコン15に
入力している。
【0034】よって、マイコン15は、同じくこの信号
ライン34から断続的な信号電圧が入力されれば、コイ
ルヒータ6は断線していないと判断し、一定電電位の信
号電圧が入力される場合には、コイルヒータ6は断線し
ていると判断する。なお、33は、交流電源16の反対
方向のヒータ電流を流すように発光ダイオード30に並
列に接続したダイオードである。
【0035】こうして、マイコン15が上記それぞれの
断線検知回路20、28における接続点P1、P2の電
位を信号ライン25、34から取り込み監視して、その
電位が0Vと5Vに断続的に変化する信号電圧であれ
ば、ヒータ5、6に断線が無いと判断する。また、5V
の一定電圧である場合は、ヒータ5、6には断線がある
と判断する。
【0036】そして、マイコン15によって判断したヒ
ータの断線があるか無かったかの結果は、報知されるよ
うにしている。すなわち、マイコン15の出力側に、断
線があれば発光し点灯表示することのできるLED36
など表示灯による断線報知手段を設けている。この場合
に、一個のLED36で、セラミックヒータ5とコイル
ヒータ6の断線報知を使い分け表示するので、セラミッ
クヒータ5に断線がある場合は、例えばLED36を点
滅表示し、コイルヒータ5に断線がある場合はLED3
6を連続(継続)点灯したままにするなど、点灯の形態
を変えられるように、LED表示制御ライン37に異な
る制御信号をマイコン15から出力させる。こうした点
灯状態に変化をつけることで、一個のLED36でも識
別表示することが可能であり、またこれにより部品コス
トを低減できるなどのメリットも得られる。勿論、LE
D36をセラミックヒータ用とコイルヒータ用と2個設
けて対応することも可能である。
【0037】次にこの断線検知回路20、28を使った
ヒータの断線検知とそれに対応するヒータの通電制御お
よび治療内容の変更等を実施する制御フローに付いて、
図5に従い説明する。
【0038】制御フローがスタートすると、電源スイッ
チ10が押された(ON)かどうかを判定し(判断4
1)、通常の使用で電源スイッチ10をONとすると、
判断41がYESとなり、次のセラミックヒータ5が断
線しているか否かの判定が成される(判断42)。セラ
ミックヒータ5が断線していなければ(判断42はN
O)、次にコイルヒータ6が断線しているか否かの判定
が成される(判断43)。そして、コイルヒータ6の断
線もなければ(判断43がNO)、コイルヒータ6を通
電させ(処理44)、またセラミックヒータ5を通電さ
せ(処理45)、そして送風ファン7を運転させる(O
N)動作を実行する(処理46)。これにより、最初、
コイルヒータ6の熱が送風ファン7により暖かい風とな
って送られ、使用者は寒い思いをせず、そのうちに立上
りの遅かったセラミックヒータ5も十分に発熱し、赤外
線が放射されるようになって本来の赤外線治療が受けら
れるようになる。
【0039】こうして電源スイッチ10を押圧して治療
の運転がスタートしたら、そのスタートした時点より、
タイマーで経過した治療時間T(赤外線照射時間)を積
算する動作を実行する。ここで、治療時間Tは治療時間
設定用タイマー等で随意に設定できるが、一般的に赤外
線治療に必要とされる照射時間が10分〜30分であ
り、その時間内で終るのが望ましいので、上限の30分
という許容治療時間とタイマーで計測したそれまでの治
療時間(経過時間)との比較を行うようにする(判断4
7)。
【0040】そして、治療時間Tがまだ30分以内であ
れば(判断47がNO)、判断41に戻り、以降、判断
42から処理46に続く動作を実行して、治療を続け
る。しかし、治療時間が30分を越えたならば(判断4
7がNO)、コイルヒータ6、セラミックヒータ5を非
通電とし、送風ファン7も停止させるという全ての動作
を停止(OFF)とする動作が実行される(処理4
8)。
【0041】また、治療を終えたとき、あるいは治療の
途中で、電源スイッチ10をOFFとした場合には、判
断41でNOと判定されて、この時も全ての動作を停止
(OFF)とする動作が実行される(処理49)。
【0042】さて、次にセラミックヒータ5の断線は無
いが、コイルヒータ6が断線しているのがコイルヒータ
断線検知回路28で検出された場合の制御を説明する。
この時は、制御フローで判断41がYES、判断42が
NOとなり、判断43でYESとなる。すると、ヒータ
断線の報知手段であるLED36を点灯(ON)させる
動作を実行し(処理51)、使用者にコイルヒータ6が
断線していることを報せる。
【0043】しかしこの場合、セラミックヒータ5は正
常(断線していない)なので、これによる赤外線治療を
受けることは可能であるため、制御フローはLED36
の点灯の後、セラミックヒータ5をON(通電)とさせ
る動作を実行する(処理52)。
【0044】これらの動作は、図3の回路図で、コイル
ヒータ断線検知回路28からの5Vの電位信号が信号ラ
イン34によりマイコン15に入力するため、マイコン
15はコイルヒータ6の断線を確認し、LED表示制御
ライン37に連続点灯用制御信号を出力してLED36
を点灯(連続点灯)させる一方、マイコン15からセラ
ミックヒータ5の出力ライン12Cに、励磁信号を出力
させ、制御リレー19を作動させてそのリレー接点19
bを閉じさせ、セラミックヒータ5を通電発熱させる。
【0045】ところで、この場合、送風ファン7に対し
ては、セラミックヒータ5のON(通電)と同時には駆
動させない。すなわち、コイルヒータ6の断線がある場
合は、送風ファン7を停止にする。これはコイルヒータ
6が駄目でも、活きているセラミックヒータ6で赤外線
治療を行えるが、そのセラミックヒータ5はその立上り
が遅く、このため、セラミックヒータ5のON(通電)
と同時に即、送風ファン7が駆動すると、冷たい風が送
られて使用者が不快な思いをするからである。
【0046】そこで、コイルヒータ6に断線があった場
合に電源スイッチが押され、運転をした時は、判断41
がYES、判断42がNOときて、判断43でYESと
なってセラミックヒータ5をON(通電)としたら、そ
の時点から経過時間をタイマーで積算する動作を実行す
る(処理53)。そしてその経過時間を常に監視し、該
経過時間を予め設定した所定時間、例えば5分に至った
かどうかを判断させる(判定54)。この5分というの
は、セラミックヒータ5が十分に発熱し、赤外線を放射
できるような状態になるまでの時間、即ち立上り時間を
意味している。よって、十分に立ち上がるまでの5分間
を経過したことが判った場合に(判断54がYES)、
始めて送風ファン7を駆動(ON)とする動作を、すな
わち送風ファン7をセラミックヒータ5が発熱し、送風
ファン7を運転しても冷たい風が出ない時期に駆動する
ような遅延運転を実行させる。(処理46)。
【0047】この場合の動作も、図3の回路図におい
て、マイコン15が5分経過を確認すると、マイコン1
5から送風ファン7の出力ライン12Bに励磁信号が出
て、制御リレー18が作動しそのリレー接点18bが閉
じることで送風ファン7が遅れて運転されるのである。
【0048】なお、判断54がNOで、5分と経ってい
ない間は、制御フローの最初に戻り、LED点灯(処理
51)→セラミックヒータのON(処理52)→経過時
間積算(処理53)→5分経過の判断(判断54)の各
動作を繰返し実行する。
【0049】こうすることで、コイルヒータ6が断線し
ていも、セラミックヒータ5が大丈夫であれば、セラミ
ックヒータ5が十分に発熱するまで待って、送風ファン
7を運転するという遅延制御を行うことによって、使用
者は本赤外線治療器1を使って、寒い思いをすることな
く、快適に赤外線による治療をすることができる。
【0050】次に、コイルヒータ6は断線していない
が、セラミックヒータ5が断線していることが、セラミ
ックヒータ断線検知回路20で検出された場合の制御を
説明する。
【0051】このケースの場合には、コイルヒータ6の
熱による温風の供給を受けても、セラミックヒータ5に
よる赤外線の放射が無く、本来の赤外線治療を受けられ
ないので、効果的な治療を行えず治療する意味が余り無
い。そこで、この場合は、判断42でYESとなると、
電源16と遮断し、コイルヒータ6およびセラミックヒ
ータ5を非通電とし、送風ファン7も駆動停止とするよ
うな全ての動作を停止する処理を実行する(処理6
1)。そして、今度は、断線報知手段のLED36を点
滅させるような点灯制御を行って、使用者にセラミック
ヒータ5の断線を知らせるようにする(処理62)。
【0052】このようにLED36を点滅させるとい
う、先に述べたコイルヒータ6が断線していることを表
示するLED36の連続点灯とは異なる形態の点灯表示
(点滅表示)とすることによって、1つのLED36を
共用して、セラミックヒータ5が断線であることを使用
者に報らしめることができる。
【0053】従って、電源スイッチ10を操作して、使
用しようとしたときあるいは使用中にLED36が点滅
したら、これを見て使用者は治療を中止し、無意味な使
用をそれ以上続けないようにすることができる。
【0054】この場合の制御回路における動作も、図3
の回路図で、セラミックヒータ断線報知回路20からの
5Vの電位信号が、信号ライン25によりマイコン15
に入力する結果、マイコン15はセラミックヒータ5が
断線であると判断し、LED表示制御ライン37に対し
て、点滅用制御信号を出力してLED36を点滅(連続
点灯)させる一方、マイコン15はセラミックヒータ
5、コイルヒータ6および送風ファン7の全ての出力ラ
イン12C、12A、12Bに励磁信号を出力させない
ようにして、全ての制御リレー19、17、18を非作
動とさせてその各リレー接点19b、17b、18bを
開くことで、強制的にセラミックヒータ5、コイルヒー
タ6の通電が断たれ、また送風ファン7が停止させられ
るのである。
【0055】なお、上述した各種の制御は、図6乃至図
7に示すようなハンドタイプの赤外線治療器1をスタン
ド70にセットして使用するものにも応用可能であるこ
とは言うまでもない。そして、この物は、赤外線治療器
1のグリップ部3を、スタンド70の挿入用溝71に挿
し込み固定できるようになっている。また、挿入用溝7
1には、上方から挿入される赤外線治療器1のその電源
コード9の逃がし用のために、すり割溝72a、72b
が前後に深さを変えて設けられている。そして、赤外線
治療器1はその電源コード9を、深い方のすり割溝72
aから外に引き出すような向きで、グリップ部3をスタ
ンド70の挿入用溝71に入れるのが正しいセット方法
である。
【0056】ところが、赤外線治療器1のグリップ部3
の形が左右対称の断面形状であると、それに合わせた挿
入用溝71も左右対称であるため、赤外線治療器1のス
タンド70への挿入方向が反対になる可能性がある。そ
うなると、図7の(b)に示すように電源コード9が浅
い方のすり割溝72bに挟まり、コードを傷つけたり、
断線する可能性がある。またグリップ部3が挿入溝71
にあさく嵌まり、不安定な固定になってしまうという問
題がある。
【0057】そこで、グリップ部3の断面形状を左右非
対称にする。すなわち、図7の(a)に示すように、グ
リップ部3の四隅のうち、電源コード9のある側を小さ
いアール(R)で面取りし、反対側を大きいアール
(R)で面取りをする形状処理を行なって、赤外線治療
器1のグリップ部3の断面形状を左右非対称形状にす
る。これに合わせて、スタンド70の方の挿入溝71も
グリップ部3に嵌合する左右非対称形状の溝部とされ
る。
【0058】これによって、赤外線治療器1のスタンド
71への挿入方向は、一定方向となって規制される。よ
って、赤外線治療器1をスタンド71にセットした時、
必ず同(a)図に示すような取付け方となり、電源コー
ド9は、はさまることなく引き出され、従来のような溝
に挟まったり、傷付いたりすることはなくなる。
【0059】それから、赤外線照射部2の吹出口(照射
口)8Aに、次述するような開口面積を小さくしたり大
きくしたりできるシャッタ式の開口面積調整装置85を
装着可能にすることで、赤外線や温風を特定の人体のつ
ぼに照射することや、治療範囲を広範囲から狭範囲まで
行えるようになり、治療効果や使い勝手を良くすること
が可能となる。
【0060】それは、図8乃至図9に示すように、複数
枚のシャッタ板81と、該シャッタ板81を連動して回
動自在に支持するリング状のシャッタホルダー82と、
このシャッタホルダー82を内側に保持させたリング状
のカバー83と、このカバー83に沿い円周方向に自在
に移動操作可能に取付けられ、シャッタ板81を連係し
て回動作動させるノブ84とから構成されるもので、そ
の中心空間部88の開口面積を調整できる開口面積調整
装置85である。
【0061】そして、この開口面積調整装置85は、そ
のリング状のカバー83の後端部内周縁に適当間隔で設
けた複数のフック状の取付け用突起86を、赤外線照射
部2の外殻である円筒状ケース4の外周面に形設した係
合凹部87に嵌合することにより、赤外線治療器1の赤
外線照射部2の吹出口(照射口)8Aに、着脱自在に装
着できるようになっている。なお、89は、送風ネット
で、塵埃などが本体内に侵入しないように防ぐものであ
る。
【0062】従って、この取付けられたシャッタ式の開
口面積調整装置85において、ノブ84をある一定方
向、例えば左回りに回動操作した場合には、図9(a)
に示すように、複数枚のシャッタ板81が連動して回動
しながら中央に延出し、中心空間部88の開口面積を狭
める。一方、ノブ84を右回りの反対方向に回動操作す
れば複数枚のシャッタ板81が連動して回動退出し、中
心空間部88の開口面積を広くするという具合に、丁度
カメラの絞り機構と同等に機能する。
【0063】よって、中心空間部88を狭めたような場
合には、図8の(a)のように照射する赤外線をビーム
状に絞って、つぼなど特定の部位に照射して治療効果を
上げることが可能になる。赤外線のビームがより細いも
のだと、お灸的な効果もあげられる。また、同図(b)
のように中心空間部88を拡げれば、送風量や治療する
範囲も拡げて治療することもできる。このように狭くな
っったり、広くなったするシャッター式の開口面積調整
装置85の開口面積により、図8の(a)、(b)にそ
れぞれ表わす大きい矢印、小さい矢印のように送風量の
変更や、送風範囲も変えられ、そして赤外線照射範囲も
自由に変えられるので、治療範囲を自由に変更し、効率
的に治療を行えるようになる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、赤外線治療器はその赤外
線照射部内に、治療の当初に冷たい風でなく温風を送風
ファンにより出させる役割をするコイルヒータと、該コ
イルヒータに遅れて発熱し赤外線を放射するセラミック
ヒータが設けられている構成で、そしてこれらヒータに
断線があると治療機能に影響はするが、その場合に、完
全に使用不能となるのではなく、治療機能がある程度限
定はされても、次善の使用様式で治療を続けるられるこ
とが望ましい。
【0065】そこで、本発明の第1発明では、先ずコイ
ルヒータの断線検知回路を設け、該検知回路でコイルヒ
ータの断線が検知された場合は、送風ファンの運転を停
止させるように制御した。これにより、コイルヒータが
断線していても送風ファンが駆動されるような場合であ
ると、冷風が出てしまい、それによって運転転開始直後
に風の冷たさを感じていたというような不具合は無くな
る。
【0066】また、本発明の第2発明では、コイルヒー
タの断線があっても、セラミックヒータが断線していな
ければ赤外線治療は可能なので、運転開始後、セラミッ
クヒータが十分に立上るその所定時間後に停止していた
送風ファンの運転を行うように制御したので、セラミッ
クヒータが発熱した状態で送風ファンが運転するので、
使用者が風の冷たさを感じることが無く、さらに温風が
出るので、快適さを感じ、使用感が非常に向上する。
【0067】また、本発明の第3発明では、コイルヒー
タの断線は、報知手段で報知するので、そのことを使用
者に知らせることができる。使用者はそれを知って、修
理など必要な対応を早急に行うことができる。
【0068】そして、本発明の第4発明では、セラミッ
クヒータに対する断線検知回路をも設け、該検知回路が
セラミックヒータの断線を検知すると、本体の運転を停
止するようにしたので、セラミックヒータが切れている
ことを使用者が知ることができ、切れてはいないコイル
ヒータを通電しても本来のセラミックヒータによる赤外
線治療はできないので、コイルヒータのみによるあまり
効果のない治療を継続して行うことがなくせる。
【0069】さらに、本発明の第5発明では、セラミッ
クヒータの断線を検知したときは、報知手段をコイルヒ
ータが断線したときとは異なる方法で報知するので、他
の異常と混同することなく使用者に報知することができ
る。また報知手段の共用でコストの低減なども図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線治療器の内部の構造を概略的に
示した側面断面図である。
【図2】同赤外線治療器の外観図で、(a)図は側面
図、(b)図は正面図である。
【図3】コイルヒータ、セラミックヒータの断線を検知
する断線検知回路を有し、断線等がある場合に有効なヒ
ータ通電制御および送風ファンの運転制御を行うための
制御回路図である。
【図4】断線がある場合と、ない場合に上記断線検知回
路で検出される信号を示し、(a)図は断線の無い時の
検出信号図、(b)図は断線の時の検出信号図である。
【図5】コイルヒータ、セラミックヒータの断線に関連
して、上記制御回路を制御し、各ヒータおよび送風ファ
ンを有効的な運転を実行するための制御フロー図であ
る。
【図6】グリップ部を非対称形として、スタンドへの挿
入方向を規制し電源コードの破損を防止した赤外線治療
器の外観図を示し、(a)図は正面図、(b)図は左側
面図、(c)図は右側面図であり、そして(d)図はグ
リップ部のスタンドへの挿入部の断面図である。
【図7】グリップ部が対称形であると電源コードが破損
し、非対称であるとその欠点がないことを説明するもの
で、(a)図は本発明の赤外線治療器をその挿入部の断
面部構造と共に示した外観図であり、(b)図は従来の
赤外線治療器をその挿入部の断面部構造と共に示した外
観図である。
【図8】送風量や赤外線治療範囲を変更可能に、照射口
の開口面積を可変できるシャッター部材を装着可能とし
た赤外線治療器の断面図で、(a)図は開口面積を小さ
くした時の側面断面図であり、(b)図は、開口面積を
大きくした時の側面断面図である。
【図9】上記構造の赤外線治療器において、シャッター
部材により可変する開口面積の様相を示すもので、
(a)図は開口面積を小さくしたときのシャッター部正
面図であり、(b)図は開口面積を大きくしたときのシ
ャッター部正面図である。
【符号の説明】
1 赤外線治療器 2 赤外線照射部 3 グリップ部 5 赤外線放射用のセラミックヒータ 6 コイルヒータ 7 送風ファン 10 電源スイッチ 15 マイコン 16 電源 17、18、19 制御リレー 20 セラミックヒータ断線検知回路 28 コイルヒータ断線検知回路 36 ヒータ断線報知手段(LED)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルヒータと赤外線を放射するための
    セラミックヒータと、前記各ヒータの熱を送風する送風
    ファンとを本体の頭部ケース部に内蔵した赤外線照射部
    を備え、該赤外線照射部端部の照射口より放射される赤
    外線を人体の患部にあて、治療する赤外線治療器におい
    て、 前記コイルヒータの断線を検知するコイルヒータ断線検
    知回路を設け、該コイルヒータ断線検知回路によりコイ
    ルヒータの断線が検知された場合、前記送風ファンの運
    転を停止する制御回路を設けたことを特徴とする赤外線
    治療器。
  2. 【請求項2】 前記コイルヒータ断線検知回路がコイル
    ヒータの断線を検知したときは、運転開始後、所定時間
    後に送風ファンの運転を行うように制御されることを特
    徴とする前記請求項1に記載の赤外線治療器。
  3. 【請求項3】 前記コイルヒータ断線検知回路によりコ
    イルヒータの断線が検知されたとき、コイルヒータの断
    線を報知する報知手段を設けたことを特徴とする前記請
    求項1記載の赤外線治療器。
  4. 【請求項4】 コイルヒータと赤外線を放射するための
    セラミックヒータと、前記各ヒータの熱を送風する送風
    ファンとを本体の頭部ケース部に内蔵した赤外線照射部
    を有し、該赤外線照射部端部の照射口より放射される赤
    外線を人体の患部にあて、治療する赤外線治療器におい
    て、セラミックヒータの断線を検知するセラミックヒー
    タ断線検知回路を設け、該セラミックヒータ断線検知回
    路によりセラミックヒータの断線が検知された場合、赤
    外線治療器本体の運転を停止する運転停止制御回路を設
    けたことを特徴とする赤外線治療器。
  5. 【請求項5】 前記セラミックヒータ断線検知回路によ
    りセラミックコイルヒータの断線が検知されたときは、
    前記報知手段により前記コイルヒータの断線の時と異な
    る報知形態で報知することを特徴とする前記請求項4記
    載の赤外線治療器。
JP14114997A 1997-05-16 1997-05-16 赤外線治療器 Pending JPH10314321A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101163740B1 (ko) * 2010-02-05 2012-07-09 조양의료기 주식회사 적외선 조사기용 발열장치

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