JPH10314231A - 座席姿勢保持機構付走行車輌 - Google Patents
座席姿勢保持機構付走行車輌Info
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- JPH10314231A JPH10314231A JP9124127A JP12412797A JPH10314231A JP H10314231 A JPH10314231 A JP H10314231A JP 9124127 A JP9124127 A JP 9124127A JP 12412797 A JP12412797 A JP 12412797A JP H10314231 A JPH10314231 A JP H10314231A
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- A61G5/10—Parts, details or accessories
- A61G5/1056—Arrangements for adjusting the seat
- A61G5/107—Arrangements for adjusting the seat positioning the whole seat forward or rearward
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- A61G5/00—Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 座席の位置を低く抑えつつ坂道等を昇るとき
に運転者の足下付近のスペースを確保できる座席姿勢保
持機構を有する走行車輌を提供する。 【解決手段】 車椅子１０は、車体１１と、レール１２
と、座席１３とを備えており、座席１３の姿勢を保持す
ることのできるものである。レール１２は、前方レール
部１２ａ及び後方レール部１２ｃと中央レール部１２ｂ
とを有しており、車体１１に固定される。前方レール部
１２ａ及び後方レール部１２ｃは円弧形状である。中央
レール部１２ｂは直線形状である。座席１３は、車体１
１の傾斜に応じて、レール１２に沿って移動する。
に運転者の足下付近のスペースを確保できる座席姿勢保
持機構を有する走行車輌を提供する。 【解決手段】 車椅子１０は、車体１１と、レール１２
と、座席１３とを備えており、座席１３の姿勢を保持す
ることのできるものである。レール１２は、前方レール
部１２ａ及び後方レール部１２ｃと中央レール部１２ｂ
とを有しており、車体１１に固定される。前方レール部
１２ａ及び後方レール部１２ｃは円弧形状である。中央
レール部１２ｂは直線形状である。座席１３は、車体１
１の傾斜に応じて、レール１２に沿って移動する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行車輌、特に、
坂道、階段、エスカレータ等（以下、坂道等という。）
の傾斜した路面を昇降する際に座席の姿勢を保持する座
席姿勢保持機構を有する走行車輌に関する。
坂道、階段、エスカレータ等（以下、坂道等という。）
の傾斜した路面を昇降する際に座席の姿勢を保持する座
席姿勢保持機構を有する走行車輌に関する。
【０００２】
【従来の技術】走行車輌、例えば電動車椅子において
は、坂道等を昇降するときに車体が坂道等の傾斜に沿っ
て傾いた状態となっても、運転者が座る座席に関して
は、運転者の平衡感覚を維持し恐怖心を取り除くため
に、水平の状態を保つことが望ましい。
は、坂道等を昇降するときに車体が坂道等の傾斜に沿っ
て傾いた状態となっても、運転者が座る座席に関して
は、運転者の平衡感覚を維持し恐怖心を取り除くため
に、水平の状態を保つことが望ましい。
【０００３】車体の傾きに対して座席を水平に保つ機構
としては、従来荷物運搬車で採用されている水平保持機
構を流用することが考えられる。この荷物運搬車の水平
保持機構は、図５に示すように、車体９１と、円弧形状
のレール９２と、レール９２上を傾斜に対応して移動す
る荷物台９３とから構成されている。この水平保持機構
を有する荷物運搬車９０が坂道９５を昇ったり降りたり
するときには、図６及び図７に示すように、荷物台９３
が水平状態を保つように制御されてレール９２上を荷物
台９３が移動する。
としては、従来荷物運搬車で採用されている水平保持機
構を流用することが考えられる。この荷物運搬車の水平
保持機構は、図５に示すように、車体９１と、円弧形状
のレール９２と、レール９２上を傾斜に対応して移動す
る荷物台９３とから構成されている。この水平保持機構
を有する荷物運搬車９０が坂道９５を昇ったり降りたり
するときには、図６及び図７に示すように、荷物台９３
が水平状態を保つように制御されてレール９２上を荷物
台９３が移動する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記のような荷物運搬
車の水平保持機構をそのまま車椅子に転用すると、車体
８１，レール８２，及び座席８３を備えた車椅子８０
（図８参照）となる。このような車椅子８０が坂道等を
昇るときの状態を図９に示す。ここでは、座席８３の水
平を保つように座席８３がレール８２の前方部分に移動
している。しかし、図８及び図９に示すような車椅子８
０のサイズでは、運転者の足下付近に車体の前方部分、
例えば前輪の車軸が位置することになり、安全のために
は運転者の足を折り曲げる等しなければならなくなる。
車の水平保持機構をそのまま車椅子に転用すると、車体
８１，レール８２，及び座席８３を備えた車椅子８０
（図８参照）となる。このような車椅子８０が坂道等を
昇るときの状態を図９に示す。ここでは、座席８３の水
平を保つように座席８３がレール８２の前方部分に移動
している。しかし、図８及び図９に示すような車椅子８
０のサイズでは、運転者の足下付近に車体の前方部分、
例えば前輪の車軸が位置することになり、安全のために
は運転者の足を折り曲げる等しなければならなくなる。
【０００５】このような事態を避け運転者の足下にスペ
ースを確保するためには、レールの進行方向の寸法を長
くする、あるいはレールを車体の前方に配置することが
考えられる。しかし、レールの進行方向の寸法を長くす
る（図１０の車椅子７０参照）と、レール７２が円弧形
状であることから地面７５から座席７３までの高さＨ３
が大きくなって、運転者の乗降性が悪化するとともに車
椅子７０の重心位置が高くなり車椅子７０が不安定とな
る。
ースを確保するためには、レールの進行方向の寸法を長
くする、あるいはレールを車体の前方に配置することが
考えられる。しかし、レールの進行方向の寸法を長くす
る（図１０の車椅子７０参照）と、レール７２が円弧形
状であることから地面７５から座席７３までの高さＨ３
が大きくなって、運転者の乗降性が悪化するとともに車
椅子７０の重心位置が高くなり車椅子７０が不安定とな
る。
【０００６】また、図１１に示す車椅子６０のように、
レール６２を車体６１の前方に配置すると、車体６１及
びレール６２の合成重心Ａ２と座席６３及び運転者の合
成重心Ｂ２とが進行方向にずれて、前後輪にかかる重量
がアンバランスとなったり車体６１に余分な応力が作用
したりする不具合が発生する。本発明の課題は、座席の
位置を低く抑えつつ坂道等を昇るときに運転者の足下付
近のスペースを確保できる座席姿勢保持機構を有する走
行車輌を提供することにある。
レール６２を車体６１の前方に配置すると、車体６１及
びレール６２の合成重心Ａ２と座席６３及び運転者の合
成重心Ｂ２とが進行方向にずれて、前後輪にかかる重量
がアンバランスとなったり車体６１に余分な応力が作用
したりする不具合が発生する。本発明の課題は、座席の
位置を低く抑えつつ坂道等を昇るときに運転者の足下付
近のスペースを確保できる座席姿勢保持機構を有する走
行車輌を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の走行車
輌は、車体と、座席支持部と、座席とを備えており、座
席の姿勢を保持することのできる走行車輌である。座席
支持部は、第１支持部と第２支持部とを有しており、車
体に固定される。第１支持部は円弧形状である。第２支
持部は、第１支持部の円弧形状の曲率よりも大きな曲率
を有する円弧形状、あるいは直線形状である。座席は、
車体の傾斜に応じて、座席支持部に沿って移動する。
輌は、車体と、座席支持部と、座席とを備えており、座
席の姿勢を保持することのできる走行車輌である。座席
支持部は、第１支持部と第２支持部とを有しており、車
体に固定される。第１支持部は円弧形状である。第２支
持部は、第１支持部の円弧形状の曲率よりも大きな曲率
を有する円弧形状、あるいは直線形状である。座席は、
車体の傾斜に応じて、座席支持部に沿って移動する。
【０００８】ここでは、走行車輌が坂道等を昇るときに
車体が水平面に対して傾いたときにも、座席が座席支持
部に沿って移動して座席の姿勢を水平に保つようにする
ことができる。そして、座席支持部は、ある所定の範囲
における任意の車体の傾斜に対して座席に水平面を提供
するための第１支持部と、座席の進行方向の位置、すな
わち前後位置を調整するための第２支持部とを有してい
る。この第２支持部の存在により、走行車輌の運転者の
足下付近のスペースを確保するように、座席支持部に沿
った座席が水平となる位置を前後方向に調整することが
可能となる。
車体が水平面に対して傾いたときにも、座席が座席支持
部に沿って移動して座席の姿勢を水平に保つようにする
ことができる。そして、座席支持部は、ある所定の範囲
における任意の車体の傾斜に対して座席に水平面を提供
するための第１支持部と、座席の進行方向の位置、すな
わち前後位置を調整するための第２支持部とを有してい
る。この第２支持部の存在により、走行車輌の運転者の
足下付近のスペースを確保するように、座席支持部に沿
った座席が水平となる位置を前後方向に調整することが
可能となる。
【０００９】また、この第２支持部が第１支持部の円弧
形状の曲率よりも大きな曲率を有する円弧形状、あるい
は直線形状であるため、座席支持部のすべてを一定の径
の円弧形状を持つ第１支持部だけで構成した場合に較べ
て、走行車輌が平地（水平面）を走行するときの座席支
持部の高さの最高点が低く抑えられる。すなわち、座席
の位置が低く抑えられる。
形状の曲率よりも大きな曲率を有する円弧形状、あるい
は直線形状であるため、座席支持部のすべてを一定の径
の円弧形状を持つ第１支持部だけで構成した場合に較べ
て、走行車輌が平地（水平面）を走行するときの座席支
持部の高さの最高点が低く抑えられる。すなわち、座席
の位置が低く抑えられる。
【００１０】このように、本請求項に記載の走行車輌で
は、座席の位置を低く抑えつつ坂道等を昇るときの運転
者の足下付近のスペースを確保することができる。請求
項２に記載の走行車輌は、請求項１に記載の走行車輌に
おいて、座席支持部のうち走行車輌の進行方向に対して
前方部分及び後方部分が第１支持部である。また、座席
支持部のうち走行車輌の進行方向に対して前方部分の第
１支持部と後方部分の第１支持部との間の部分が前記第
２支持部である。
は、座席の位置を低く抑えつつ坂道等を昇るときの運転
者の足下付近のスペースを確保することができる。請求
項２に記載の走行車輌は、請求項１に記載の走行車輌に
おいて、座席支持部のうち走行車輌の進行方向に対して
前方部分及び後方部分が第１支持部である。また、座席
支持部のうち走行車輌の進行方向に対して前方部分の第
１支持部と後方部分の第１支持部との間の部分が前記第
２支持部である。
【００１１】本請求項に記載の走行車輌は、平地を走行
しているときには、座席は座席支持部の中央付近の第２
支持部上にある。すなわち、運転者を含む座席の重心と
車体及び座席支持部の重心とが進行方向に対してほぼ一
致するように設定することが可能である。そして、走行
車輌が坂道等を昇るときには座席が座席支持部前方部分
の第１支持部に移動し、走行車輌が坂道等を下るときに
は座席が座席支持部後方部分の第１支持部に移動する。
しているときには、座席は座席支持部の中央付近の第２
支持部上にある。すなわち、運転者を含む座席の重心と
車体及び座席支持部の重心とが進行方向に対してほぼ一
致するように設定することが可能である。そして、走行
車輌が坂道等を昇るときには座席が座席支持部前方部分
の第１支持部に移動し、走行車輌が坂道等を下るときに
は座席が座席支持部後方部分の第１支持部に移動する。
【００１２】ここでは、前後に設けられた両第１支持部
の間に第２支持部を配するようにして座席支持部が構成
されている。したがって、第２支持部が存在しない構造
と較べると、座席支持部前方部分の第１支持部を車体に
対してより前方に配置することが出来る。これにより、
走行車輌が坂道等を昇るときに前方の第１支持部に移動
した座席に座っている運転者の足下を車体の前方部分よ
りも前に出すことが可能となる。
の間に第２支持部を配するようにして座席支持部が構成
されている。したがって、第２支持部が存在しない構造
と較べると、座席支持部前方部分の第１支持部を車体に
対してより前方に配置することが出来る。これにより、
走行車輌が坂道等を昇るときに前方の第１支持部に移動
した座席に座っている運転者の足下を車体の前方部分よ
りも前に出すことが可能となる。
【００１３】また、第１支持部の円弧形状の曲率よりも
大きな曲率を有する円弧形状、あるいは直線形状である
第２支持部を両第１支持部で挟むようにして座席支持部
を構成しているため、走行車輌が平地を走行していると
きの座席支持部の高さの最高点と最低点との差が小さく
なっている。このため、運転者を含めた座席支持部の重
心及び走行車輌全体の重心を低く抑えることができ、走
行車輌の走行安定性が向上する。
大きな曲率を有する円弧形状、あるいは直線形状である
第２支持部を両第１支持部で挟むようにして座席支持部
を構成しているため、走行車輌が平地を走行していると
きの座席支持部の高さの最高点と最低点との差が小さく
なっている。このため、運転者を含めた座席支持部の重
心及び走行車輌全体の重心を低く抑えることができ、走
行車輌の走行安定性が向上する。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態における走行
車輌である車椅子１０の模式図を、図１に示す。車椅子
１０は、運転者１（図２及び図３参照）の操作によって
動かされる電動の車椅子であって、主として、車体１１
と、車体１１に固定されるレール１２と、レール１２に
沿って移動可能な座席１３とを備えている。
車輌である車椅子１０の模式図を、図１に示す。車椅子
１０は、運転者１（図２及び図３参照）の操作によって
動かされる電動の車椅子であって、主として、車体１１
と、車体１１に固定されるレール１２と、レール１２に
沿って移動可能な座席１３とを備えている。
【００１５】車体１１は、主として、車体本体部１１ａ
と、車体本体部１１ａの前部及び後部に支持される前輪
部１１ｂ及び後輪部１１ｃとから構成されている。車体
本体部１１ａには図示しないステアリング機構が設けら
れており、このステアリング機構によって前輪部１１ｂ
の操舵が可能となっている。前輪部１１ｂ及び後輪部１
１ｃは、それぞれ車体本体部１１ａに設けられた図示し
ない駆動モータによって駆動される。また、車体本体部
１１ａには車体１１の傾斜を測定する傾斜計が備え付け
られている。
と、車体本体部１１ａの前部及び後部に支持される前輪
部１１ｂ及び後輪部１１ｃとから構成されている。車体
本体部１１ａには図示しないステアリング機構が設けら
れており、このステアリング機構によって前輪部１１ｂ
の操舵が可能となっている。前輪部１１ｂ及び後輪部１
１ｃは、それぞれ車体本体部１１ａに設けられた図示し
ない駆動モータによって駆動される。また、車体本体部
１１ａには車体１１の傾斜を測定する傾斜計が備え付け
られている。
【００１６】レール（座席支持部）１２は、左右に１本
ずつ配置されており、円弧形状の前方レール部（第１支
持部）１２ａと、直線形状の中央レール部（第２支持
部）１２ｂと、円弧形状の後方レール部（第１支持部）
１２ｃとから形成されている。前方レール部１２ａは、
レール１２のうち車椅子１０の進行方向Ｄ（図１の右側
向き）に対して前方の部分である。後方レール部１２ｃ
は、レール１２のうち車椅子１０の進行方向Ｄ（図１の
右側向き）に対して後方の部分である。中央レール部１
２ｂは、レール１２のうち車椅子１０の進行方向Ｄに対
して中央の部分であり、前方レール部１２ａと後方レー
ル部１２ｃとの間をつないでいる。なお、レール１２
は、レール支持部１４を介して、車体本体部１１ａに固
定されている。
ずつ配置されており、円弧形状の前方レール部（第１支
持部）１２ａと、直線形状の中央レール部（第２支持
部）１２ｂと、円弧形状の後方レール部（第１支持部）
１２ｃとから形成されている。前方レール部１２ａは、
レール１２のうち車椅子１０の進行方向Ｄ（図１の右側
向き）に対して前方の部分である。後方レール部１２ｃ
は、レール１２のうち車椅子１０の進行方向Ｄ（図１の
右側向き）に対して後方の部分である。中央レール部１
２ｂは、レール１２のうち車椅子１０の進行方向Ｄに対
して中央の部分であり、前方レール部１２ａと後方レー
ル部１２ｃとの間をつないでいる。なお、レール１２
は、レール支持部１４を介して、車体本体部１１ａに固
定されている。
【００１７】座席１３は、傾斜計で測定された車体本体
部１１ａの傾斜に応じて水平を保つように制御されるも
のであって、運転者１が座る座席本体部１３ａと、移動
部１３ｂと、図示しない駆動装置及び制御部とから構成
される。また、座席１３には、運転者１が操作できる位
置に配置される図示しない操作パネルが固定されてい
る。操作パネルには、ステアリング操作のためのレバ
ー、メインスイッチ、走行スピードを制御するためのレ
バー、ブレーキスイッチ、表示部、他のスイッチ類など
が設けられている。移動部１３ｂは、座席本体部１３ａ
の下に固定されており、レール１２に接するタイヤが下
部に回転自在に支持されている。すなわち、移動部１３
ｂはタイヤを介してレール１２に沿って移動することが
出来る。この移動部１３ｂ及び移動部１３ｂ上に固定さ
れている座席本体部１３ａのレール１２に沿った移動は
駆動装置によって行われ、この駆動装置は制御部によっ
て制御される。制御部は、傾斜計からの車体本体部１１
ａの傾斜データを基に、座席本体部１３ａが水平を保つ
ために移動部１３ｂが位置すべきレール１２上の位置を
決定し、駆動装置にこれに応じた命令を発する。
部１１ａの傾斜に応じて水平を保つように制御されるも
のであって、運転者１が座る座席本体部１３ａと、移動
部１３ｂと、図示しない駆動装置及び制御部とから構成
される。また、座席１３には、運転者１が操作できる位
置に配置される図示しない操作パネルが固定されてい
る。操作パネルには、ステアリング操作のためのレバ
ー、メインスイッチ、走行スピードを制御するためのレ
バー、ブレーキスイッチ、表示部、他のスイッチ類など
が設けられている。移動部１３ｂは、座席本体部１３ａ
の下に固定されており、レール１２に接するタイヤが下
部に回転自在に支持されている。すなわち、移動部１３
ｂはタイヤを介してレール１２に沿って移動することが
出来る。この移動部１３ｂ及び移動部１３ｂ上に固定さ
れている座席本体部１３ａのレール１２に沿った移動は
駆動装置によって行われ、この駆動装置は制御部によっ
て制御される。制御部は、傾斜計からの車体本体部１１
ａの傾斜データを基に、座席本体部１３ａが水平を保つ
ために移動部１３ｂが位置すべきレール１２上の位置を
決定し、駆動装置にこれに応じた命令を発する。
【００１８】次に、車椅子１０の走行について説明す
る。図１に示すように、平地１５ａを走行するときに
は、座席１３は中央レール部１２ｂの上に位置する。こ
こでは、車体１１，レール１２及びレール支持部１４の
合成重心Ａ１と座席１３及び運転者１の合成重心Ｂ１と
が進行方向にほぼ一致する。したがって、前後輪にかか
る重量ほぼ等しく、車椅子１０全体のバランス及び車椅
子１０の安定性が良い。
る。図１に示すように、平地１５ａを走行するときに
は、座席１３は中央レール部１２ｂの上に位置する。こ
こでは、車体１１，レール１２及びレール支持部１４の
合成重心Ａ１と座席１３及び運転者１の合成重心Ｂ１と
が進行方向にほぼ一致する。したがって、前後輪にかか
る重量ほぼ等しく、車椅子１０全体のバランス及び車椅
子１０の安定性が良い。
【００１９】図２に示すように、緩やかな坂道１５ｂを
昇るときには、座席１３は前方レール部１２ａの中央レ
ール部１２ｂ寄りの位置上に移動する。このように、円
弧形状の前方レール部１２ａの曲面を利用することで、
座席１３を水平に保持している。このとき、図２からも
明らかなように、運転者１の足下の位置と前輪部１１ｂ
との間には所定の距離が確保されている。
昇るときには、座席１３は前方レール部１２ａの中央レ
ール部１２ｂ寄りの位置上に移動する。このように、円
弧形状の前方レール部１２ａの曲面を利用することで、
座席１３を水平に保持している。このとき、図２からも
明らかなように、運転者１の足下の位置と前輪部１１ｂ
との間には所定の距離が確保されている。
【００２０】また、図３に示すように急な坂道１５ｃを
昇ったり、階段やエスカレータ等を昇るときには、座席
１３は前方レール部１２ａのより前方の位置に移動す
る。ここでも、図３からも明らかなように、運転者１の
足下の位置と前輪部１１ｂとの間には所定の距離が確保
される。このように、前方レール部１２ａと後方レール
部１２ｃとの間に中央レール部１２ｂを挿入させている
ことにより、車椅子１０が坂道１５ｂや坂道１５ｃを昇
るときに運転者１の足下付近のスペースが確保される。
すなわち、中央レール部１２ｂが存在しない構造と較べ
ると、前方レール部１２ａを車体１１に対してより前方
に配置することが出来るため、運転者１の足下付近のス
ペースが確保されることになる。
昇ったり、階段やエスカレータ等を昇るときには、座席
１３は前方レール部１２ａのより前方の位置に移動す
る。ここでも、図３からも明らかなように、運転者１の
足下の位置と前輪部１１ｂとの間には所定の距離が確保
される。このように、前方レール部１２ａと後方レール
部１２ｃとの間に中央レール部１２ｂを挿入させている
ことにより、車椅子１０が坂道１５ｂや坂道１５ｃを昇
るときに運転者１の足下付近のスペースが確保される。
すなわち、中央レール部１２ｂが存在しない構造と較べ
ると、前方レール部１２ａを車体１１に対してより前方
に配置することが出来るため、運転者１の足下付近のス
ペースが確保されることになる。
【００２１】一方、直線形状である中央レール部１２ｂ
を前方及び後方レール部１２ａ，１２ｃで挟むようにし
てレール１２を構成しているため、逆に円弧形状の両端
に直線形状を配置するようなレールの構成に較べて、車
椅子１０が平地１５ａを走行しているときのレール１２
の最高点の高さＨ１と最低点の高さＨ２との差（Ｈ１−
Ｈ２）が小さくなっている。このため、運転者１を含め
た座席１３の重心及び車椅子１０全体の重心が低く抑え
られ、車椅子１０の走行安定性が向上している。また、
本実施形態のレールの構成では、図１０に示す車椅子７
０に較べてレール１２の最高点の高さＨ１が低く抑えら
れるので、座席１３の位置が低くなって運転者１の乗降
性が良くなっている。
を前方及び後方レール部１２ａ，１２ｃで挟むようにし
てレール１２を構成しているため、逆に円弧形状の両端
に直線形状を配置するようなレールの構成に較べて、車
椅子１０が平地１５ａを走行しているときのレール１２
の最高点の高さＨ１と最低点の高さＨ２との差（Ｈ１−
Ｈ２）が小さくなっている。このため、運転者１を含め
た座席１３の重心及び車椅子１０全体の重心が低く抑え
られ、車椅子１０の走行安定性が向上している。また、
本実施形態のレールの構成では、図１０に示す車椅子７
０に較べてレール１２の最高点の高さＨ１が低く抑えら
れるので、座席１３の位置が低くなって運転者１の乗降
性が良くなっている。
【００２２】なお、図４に示すように坂道１５ｄを下る
ときには、座席１３は後方レール部１２ｃ上に移動す
る。このように、円弧形状の後方レール部１２ｃの曲面
を利用することで、座席１３を水平に保持している。
ときには、座席１３は後方レール部１２ｃ上に移動す
る。このように、円弧形状の後方レール部１２ｃの曲面
を利用することで、座席１３を水平に保持している。
【００２３】
【発明の効果】本発明では、円弧形状の第１支持部と、
第１支持部の円弧形状の曲率よりも大きな曲率を有する
円弧形状あるいは直線形状である第２支持部とから座席
支持部を構成することにより、座席の位置を低く抑えつ
つ坂道等を昇るときの運転者の足下付近のスペースを確
保することができる。
第１支持部の円弧形状の曲率よりも大きな曲率を有する
円弧形状あるいは直線形状である第２支持部とから座席
支持部を構成することにより、座席の位置を低く抑えつ
つ坂道等を昇るときの運転者の足下付近のスペースを確
保することができる。
【図１】本発明の一実施形態における車椅子の模式側面
図。
図。
【図２】本発明の一実施形態における車椅子の状態模式
図。
図。
【図３】本発明の一実施形態における車椅子の状態模式
図。
図。
【図４】本発明の一実施形態における車椅子の状態模式
図。
図。
【図５】荷物運搬車の模式側面図。
【図６】荷物運搬車の状態模式図。
【図７】荷物運搬車の状態模式図。
【図８】車椅子の模式側面図。
【図９】車椅子の状態模式図。
【図１０】車椅子の模式側面図。
【図１１】車椅子の模式側面図。
１０ 車椅子（走行車輌） １１ 車体 １２ レール １２ａ 前方レール部（第１支持部） １２ｂ 中央レール部（第２支持部） １２ｃ 後方レール部（第１支持部） １３ 座席
Claims (2)
- 【請求項１】車体と、 円弧形状の第１支持部と、前記第１支持部の円弧形状の
曲率よりも大きな曲率を有する円弧形状あるいは直線形
状の第２支持部とを有し、前記車体に固定される座席支
持部と、 前記車体の傾斜に応じて、前記座席支持部に沿って移動
する座席と、を備えた、座席の姿勢を保持する走行車
輌。 - 【請求項２】前記座席支持部は、走行車輌の進行方向に
対して前方部分及び後方部分が前記第１支持部であり、
前記前方部分の第１支持部と前記後方部分の第１支持部
との間の部分が前記第２支持部である、請求項１に記載
の走行車輌。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124127A JPH10314231A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 座席姿勢保持機構付走行車輌 |
| DE19821451A DE19821451A1 (de) | 1997-05-14 | 1998-05-13 | Fahrzeug mit einer Vorrichtung zur Beibehaltung der Sitzposition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9124127A JPH10314231A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 座席姿勢保持機構付走行車輌 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10314231A true JPH10314231A (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=14877603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9124127A Pending JPH10314231A (ja) | 1997-05-14 | 1997-05-14 | 座席姿勢保持機構付走行車輌 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10314231A (ja) |
| DE (1) | DE19821451A1 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003033404A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-04 | Musashi Seimitsu Ind Co Ltd | 動力車椅子のシート姿勢制御装置 |
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| JP2012143382A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Sanwa:Kk | 階段昇降機 |
| JP2020142730A (ja) * | 2019-03-08 | 2020-09-10 | 株式会社システムイグゼ | 段差乗り越え変形偏心車輪及び段差乗り越え変形偏心車輪を用いた移動装置 |
| CN113975005A (zh) * | 2021-09-24 | 2022-01-28 | 安吉居然雅竹家居用品有限公司 | 一种智能多功能座椅 |
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| ITMI20070809A1 (it) * | 2007-04-19 | 2008-10-20 | Arrigo Arletti | Veicolo di servizio a geometria variabile per utenti con problemi di deambulazione |
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-
1997
- 1997-05-14 JP JP9124127A patent/JPH10314231A/ja active Pending
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1998
- 1998-05-13 DE DE19821451A patent/DE19821451A1/de not_active Ceased
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19821451A1 (de) | 1998-11-19 |
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