JPH10312958A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH10312958A
JPH10312958A JP13758697A JP13758697A JPH10312958A JP H10312958 A JPH10312958 A JP H10312958A JP 13758697 A JP13758697 A JP 13758697A JP 13758697 A JP13758697 A JP 13758697A JP H10312958 A JPH10312958 A JP H10312958A
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illumination
pattern
alignment
mark
alignment inspection
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JP13758697A
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English (en)
Inventor
Norio Hasegawa
昇雄 長谷川
Takeshi Kato
毅 加藤
Masayuki Hiranuma
雅幸 平沼
Tsuneo Terasawa
恒男 寺澤
Michio Nishimura
美智夫 西村
Takeshi Sakai
酒井  毅
Yasuhiro Honma
靖浩 本間
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Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明形状変更に伴うコマ収差による合わせず
れの影響を回避する。 【解決手段】 マスク製作工程51において通常照明用
合わせ検査マーク付きワード線用マスク60、輪帯照明
用合わせ検査マーク付き開口部用マスク70が製作さ
れ、露光工程52でワード線用マスク60のウエハ露光
時には通常照明が使用され、開口部用マスク70のウエ
ハ露光時には輪帯照明が使用される。 【効果】 顕在化された通常照明用合わせ検査マークパ
ターンの合わせ検査に際し、通常照明用合わせ検査マー
クパターンと、先に顕在化された輪帯照明用合わせ検査
マークパターンとの間の位置ずれ量につき通常照明と変
形照明との相違に伴うコマ収差による位置ずれ量を考慮
外に置くことができるため、通常照明用合わせ検査マー
クパターンと輪帯照明用合わせ検査マークパターンの位
置ずれ量を測定することで、実用パターン同士の真の位
置ずれ量を測定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術、特に、リソグラフィー工程における光露
光技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積回路装置(以下、I
Cという。)の製造方法は、レチクルと呼ばれるフォト
マスク(以下、マスクという。)に描画されたパターン
(以下、マスクパターンという。)が半導体ウエハ(以
下、ウエハという。)にリソグラフィーおよびエッチン
グによって転写されるプロセスの繰り返しである。この
リソグラフィーおよびエッチングプロセスにおいて、ウ
エハに先の工程で転写されたパターンと、後の工程で転
写されるパターンとは高精度に重ね合っている必要があ
る。そこで、ICのリソグラフィープロセスにおける光
露光工程においては、高精度にパターン重ね合わせをす
るために、各マスクに重ね合わせのためのターゲットパ
ターン(以下、ターゲットという。)を予め描画してお
き、ウエハに複写されたターゲットと、マスク上のター
ゲットとの重なり具合を検査するとともに、合わせずれ
を修正している。
【0003】ところで、今日の超微細化されたICの製
造に使用される縮小投影露光装置(以下、ステッパとい
う。)において特に問題になるのは、アライメントオフ
セットとフォーカスの安定性である。ステッパは空気と
ガラスの屈折率の差を利用したレンズを使用している
が、その空気の屈折率は気温、気圧、湿度、二酸化炭素
濃度、酸素濃度等のあらゆる要因によって変動するた
め、焦点位置と投影倍率等の露光特性が変化する。ま
た、露光によるレンズの温度上昇もこれら変動の一因に
なる。その結果、ステッパも0.01μmの尺度でみる
と、露光特性が経時変化を生ずることになる。そこで、
ステッパで露光する際には、先の工程で焼き付けたター
ゲットを用いてフォーカスとアライメントのオフセッ
ト、倍率回転等の検査を実施し、これらの誤差を補正し
ている。
【0004】しかし、この検査作業中はステッパでの製
造作業が停止するため、スループットが低下する。ま
た、この作業は手作業で実際にウエハを露光して行われ
るため、人為的誤差の発生が懸念される。そこで、これ
らの誤差をウエハを露光しないで自動的に計測し、自動
的に補正する技術が開発されている。すなわち、マスク
の予め定められた位置に形成された合わせ検査マーク
(通常の露光工程で使用されるターゲットとは異なる。
以下、マークという。)に露光光線が投影レンズを介し
て照射され、XYテーブルに開設されたスリットに結像
される。XYテーブル上のスリットの直下にはフォトセ
ンサがあり、スリット透過光の強度が検出される。マー
クの結像位置はXYテーブルを各方向に微小移動させ
て、検出光量の最大となる位置を求め、その時のXYテ
ーブルの位置を測定することによって求められる。この
自動補正方法においては露光光学系が使用されるため、
露光光学系のずれがパターンの結像位置のずれを発生す
る場合には自動補正技術によって必ず補正されることに
なる。
【0005】なお、光露光装置を述べてある例として
は、株式会社工業調査会1996年11月22日発行
「電子材料1995年11月号別冊」P58〜P62、
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ICの超微細化に伴っ
て、解像度を高めるために、ステッパの照明形状を変え
る、所謂変形照明方法が適用されるようになって来てい
る。ところが、この変形照明方法をステッパに適用した
場合には、マークによる位置合わせは適正であるのに、
実際の回路パターン(以下、実パターンという。)にお
いては位置合わせが不適正になる現象が発生するという
問題点のあることが本発明者によって明らかにされた。
この現象は、通常の円形の照明と変形照明とを混用する
と顕著になる。
【0007】そこで、本発明者はこの現象をシミュレー
ションによって解析し、ステッパに変形照明方法が適用
された場合には照明の形状に依存してレンズのコマ収差
(cama aberration)の影響が従来の通
常照明に対して変動するため、位置ずれが発生するとい
う現象を究明した。
【0008】本発明はこの究明に基づいてなされたもの
であり、その目的は通常照明と変形照明とを混用するプ
ロセスにおいてもコマ収差による合わせずれの影響を回
避することができる半導体集積回路装置の製造方法を提
供することにある。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0011】すなわち、互いに関連する複数の実用マス
クパターンおよび合わせ検査マークがそれぞれ形成され
た複数枚のフォトマスクが製作されるフォトマスク製作
工程と、同一の半導体ウエハに前記各フォトマスクの各
実用マスクパターンおよび合わせ検査マークが重なり合
うように順次露光される露光工程と、前記半導体ウエハ
においてそれぞれ露光された前記各実用マスクパターン
および前記合わせ検査マークを顕在化させる顕在化工程
と、前記露光工程後に先に顕在化された合わせ検査マー
クパターンと後に顕在化される合わせ検査マークパター
ンとの位置ずれを検査する検査工程と、を備えている半
導体集積回路装置の製造方法であって、前記フォトマス
ク製作工程において、前記各フォトマスクとして通常照
明用合わせ検査マークを有するフォトマスクと、変形照
明用合わせ検査マークを有するフォトマスクとがそれぞ
れ製作され、前記露光工程において、前記通常照明用合
わせ検査マークを有するフォトマスクが前記半導体ウエ
ハに露光される際には通常照明が使用され、前記変形照
明用合わせ検査マークを有するフォトマスクが前記半導
体ウエハに露光される際には変形照明が使用されること
を特徴とする。
【0012】前記した手段によれば、通常照明と変形照
明との相違によって発生する位置ずれは、通常照明用合
わせ検査マークと変形照明用合わせ検査マークとによっ
て相殺させることができる。このため、例えば、通常照
明用合わせ検査マークが顕在化された通常照明用合わせ
検査マークパターンの合わせ検査に際して、その通常照
明用合わせ検査マークパターンと、合わせの対象になる
先に変形照明によって露光されて顕在化された変形照明
用合わせ検査マークパターンとの間における位置ずれ量
については、通常照明と変形照明との相違に伴う位置ず
れ量は考慮外に置くことができる。したがって、通常照
明用合わせ検査マークパターンと輪帯照明用合わせ検査
マークパターンの位置ずれ量を測定することにより、通
常照明用合わせ検査マークが付されたフォトマスクに形
成された実用マスクパターンによる顕在化実用パターン
と、変形照明用合わせ検査マークが付されたフォトマス
クに形成された実用マスクパターンによる顕在化実用パ
ターンとの真の位置ずれ量が測定されることになる。つ
まり、通常照明用合わせ検査マークパターンと、変形照
明用合わせ検査マークパターンとの位置ずれ量を改善す
る補正を実行することにより、顕在化される実用パター
ン同士の真の位置ずれ量を補正することができ、その結
果、半導体集積回路装置の製造方法の歩留りを高めるこ
とができる。このようにした上で、実用パターンのレン
ズ収差の影響による位置ずれの補正は別途、予め行うこ
とが望ましい。すなわち、それぞれの実用パターンの形
状に応じた位置補正をマスク上あるいはレンズの調整で
実施することが有効である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
ICの製造方法の主要工程を示す工程図である。図2は
本発明の一実施形態であるICの製造方法に使用される
ステッパを示す模式図である。図3以降はその作用を説
明するための各説明図である。
【0014】本実施形態に係るICの製造方法には、図
2に示されているステッパが使用される。まず、ステッ
パ10について概要を説明する。光源11から照射され
た光はフライアイレンズ12、照明形状調整アパーチャ
13、第1コンデンサレンズ14、ミラー15、第2コ
ンデンサレンズ16を介してマスクテーブル17に支持
されたマスク70に照射される。マスク70に描画され
たマスクパターンは投影レンズ18を介して試料台19
に真空吸着保持されたウエハ28に投影される。試料台
19はZテーブル駆動装置21によって投影レンズ18
の光軸方向(以下、Z方向とする。)に移動されるZテ
ーブル20の上に載置されている。Zテーブル20はX
Yテーブル駆動装置23によってXY方向に移動される
XYテーブル22の上に搭載されている。Zテーブル駆
動装置21およびXYテーブル駆動装置23はコントロ
ーラ24によって制御されるように構成されている。コ
ントローラ24はZテーブル20に固定されたミラー2
5の位置をレーザ測長器26によって測定することによ
り、試料台19の位置をモニタリングするように構成さ
れている。また、コントローラ24はマスクテーブル1
7を駆動するマスクテーブル駆動装置27および光源1
1を制御するように構成されている。
【0015】なお、試料台19に保持されたウエハ28
の表面の位置は、検出光発光部および受光部から構成さ
れる焦点位置検出装置(図示せず)によって検出される
ように構成されており、この検出によって焦点が自動的
に合わせられる。
【0016】本実施形態においては、図3(a)、
(b)、(c)に示されている3種類の照明形状調整ア
パーチャを用いて露光を行う。図3(a)に示されてい
るアパーチャAは、透光部Aaと遮光部Abとが同心円
に配置された照明用(以下、通常照明という。)であ
る。通常照明Aはコンタクトホールの解像に有効であ
り、遮光部Abの外周の半径Rを「1」とした時の透光
部Aaの外周の半径rの比率(コヒーレントファクタ)
σが0.3または0.4で使用することが好ましい。図
3(b)に示されているアパーチャBは、透光部Baが
輪帯形状に配置された照明用(以下、輪帯照明とい
う。)である。輪帯照明Bは配線パターンを露光するの
に有効であり、透光部Baの外径のσが0.7、内径の
σが0.4で使用するのが好ましい。図3(c)に示さ
れているアパーチャCは、透光部Caが四分割された照
明用(以下、四分割照明という。)である。四分割照明
Cは配線パターンを解像するのに有効であり、外径のσ
が0.7の円形透光部Caをσ0.3の幅の十字形帯の
遮光部Cbで遮光することが好ましい。輪帯照明Bおよ
び四分割照明Cは、通常照明Aに対する変形照明の一例
である。
【0017】ここで、3種類の照明と位置ずれとの関係
を示す図4について説明する。図4(a)はマスクに形
成された合わせ検査マーク1を示しており、この合わせ
検査マーク1は遮光部2の中央部に透過部(以下、スペ
ースという。)3が1条だけ開設されて成るパターンに
よって構成されている。図4(b)は図4(a)の合わ
せ検査マーク1が転写、加工された試料4を示してお
り、試料4にはスペース3による凹部5が形成されてい
る。図4(c)は図4(b)の試料4における凹部5に
対する位置検出の波形図を示しており、凹部5の幅6に
よって凹部5の中心位置が求められ、位置ずれ量が測定
されることになる。図4(d)はスペース3の幅と凹部
5の位置ずれとの関係を示しており、横軸にスペースの
幅の値が取られ、縦軸に位置ずれ量が取られている。図
4(d)において、曲線7は通常照明Aを使用して露光
した場合、曲線8は輪帯照明Bを使用して露光した場
合、曲線9は四分割照明Cを使用して露光した場合を示
している。
【0018】なお、図4(d)の関係を求めた時のステ
ッパ10の露光の条件は次の通りである。投影レンズ1
8のNAは0.6、露光波長λは365nm、投影レン
ズ18のスペース3の解像位置におけるコマ収差は0.
4λである。通常照明Aではσを0.3とした。輪帯照
明Bでは透光部Baの外径のσを0.7、内径のσを
0.4とした。四分割照明Cでは外径のσが0.7の円
形透光部Caをσが0.3の幅の十字形帯の遮光部Cb
で遮光した。なお、投影レンズのNA、露光波長等はこ
れらの値に限定されるものではない。
【0019】図4(d)によれば、通常照明Aによる曲
線7、輪帯照明Bによる曲線8および四分割照明Cによ
る曲線9における位置ずれの量が相違することが理解さ
れる。殊に、通常照明による曲線7と、輪帯照明による
曲線8および四分割照明による曲線9との間において相
違が顕著であり、輪帯照明による曲線8と四分割照明に
よる曲線9との間においては相違が小さい。これは、通
常照明は垂直入射照明であるのに対して輪帯照明と四分
割照明はいずれも斜光入射照明に属するためと、考察さ
れる。また、図4(d)によれば、スペースが0.4μ
mにおいては、曲線7、曲線8および曲線9のいずれに
おいても位置ずれ量差が小さくなっていることが理解さ
れる。
【0020】今、仮に、通常照明と四分割照明とを使用
して幅が0.8μmのスペース3の位置ずれを観測する
と、図4(d)の曲線7および曲線9によれば、通常照
明による位置ずれ量は0.07μm、四分割照明による
位置ずれ量は0.17μmになり、位置ずれ量の差は
0.1μmにもなる。ここで、通常照明と四分割照明と
の相違を除けば、両者の露光条件は同一であるので、こ
の位置ずれ量の差は通常照明と四分割照明との相違に起
因することになる。本発明者のシミュレーションによる
解析によれば、投影レンズのコマ収差が通常照明および
四分割照明に影響されて変動することによって位置ずれ
量に差が発生することが究明された。
【0021】換言すれば、通常照明を四分割照明に変更
することにより、スペース3の位置がずれ、あたかも合
わせ検査マーク1がずれたように検出されることにな
る。例えば、0.8μmのスペース3による合わせ検査
マーク1を使用すると、縮小倍率やウエハの伸縮が無い
のに、あたかも0.1μmも縮小倍率等が変化したよう
に判定されてしまう。この値を用いて前記した補正が実
行されると、コマ収差の無い位置や逆のコマ収差の位置
では0.1μm以上の位置誤差が発生してしまう。本発
明はコマ収差の影響を受けにくい合わせ検査マークを使
用し、また、合わせ基準層と合わせ層においては、コマ
収差の影響が均等になるような合わせ検査マークを選定
することにより、この合わせ検査マークのずれたように
検出されることを未然に回避し、適正なアライメントを
確保するように工夫したものである。
【0022】以下、本発明の一実施形態に係るICの製
造方法をリソグラフィー工程を主体に説明する。説明を
理解し易くするため、DRAMのメモリーセルを例にし
て具体的に説明する。
【0023】図5(a)はDRAMのメモリーセル30
の平面図、図5(b)は要部断面図を示している。図5
(a)で多数本のワード線31が紙面の上下方向(以
下、Y方向とする。)に配線されており、多数本のデー
タ線32が紙面の左右方向(以下、X方向という。)に
配線されている。キャパシタ33はワード線31および
データ線32の上部に形成されている。隣合うワード線
31、31の隙間に形成された活性領域34の上にはプ
ラグ電極35が活性領域34に接して、かつ、活性領域
34以外の領域に延在するように細長く配設されてお
り、プラグ電極35にはデータ線32が一部で重なるよ
うに配線されている。活性領域34の上には開口部36
が開設されており、開口部36に充填された導体層を介
してキャパシタ33の下部電極33aが接続されてい
る。メモリーセルを構成するMISFETはゲート絶縁
膜37、ゲート電極38、n型の高濃度不純物領域であ
るソース39、ドレイン40から構成されている。プラ
グ電極35はソース39の上のシリコン酸化膜41を貫
いており、シリコン酸化膜41の上にはデータ線32が
敷設されている。データ線32の上のシリコン酸化膜4
2の上にはキャパシタ33の下部電極33aが形成され
ており、下部電極33aはドレイン40に接続されてい
る。キャパシタ33は下部電極33a、誘電体膜33b
および上部電極33cから構成されている。シリコン酸
化膜からなる層間絶縁膜43およびアルミニウムからな
る配線44が最上層に敷設されている。
【0024】以上の構成に係るDRAMのメモリーセル
の製造方法におけるリソグラフィー工程において、ステ
ッパ10は次の露光条件によって使用される。露光光線
の波長は365nm、投影レンズ18のNAは0.60
である。活性領域34、ワード線31、データ線32の
露光には図3(b)の輪帯照明Bが使用される。開口部
36、プラグ電極35の露光には図3(a)のσが0.
3の通常照明Aが使用される。マスクは例えば、特開平
4−136854号公報や特開平6−175347号公
報に記載の半透明位相シフトマスクが使用される。ま
た、各層の位置合わせは次の通り管理される。活性領域
34にワード線31が合わせられる。ワード線31に開
口部36、プラグ電極35、データ線32が合わせられ
る。
【0025】本実施形態に係るICの製造方法において
は、マスク製作工程において、コマ収差の影響の受けに
くい2種類のマークが図6および図7に示されているよ
うに、予め製作される。なお、半透明位相シフトマスク
におけるシフタ部の図示は省略されている。ちなみに、
マスク製作工程51は回路設計データが記述したパター
ンをマスクブランクに電子線描画装置(図示せず)を使
用して描画し、リソグラフィーおよびエッチングを経て
マスクを製作する工程である。
【0026】図6に示されているマスクは輪帯照明Bに
対応するための合わせ検査マークを有するマスク60で
ある。すなわち、マスク60のマスクブランク61の一
主面にはクロム等の材料からなる遮光膜62が被着され
ており、遮光膜62にスリットがリソグラフィーおよび
エッチングによって開設されることによりパターンが描
画されている。マスク60の中央部には所望のマスクパ
ターン63が配置されており、マスク60の四隅には輪
帯照明Bに対応するための合わせ検査マーク(以下、輪
帯照明用合わせ検査マークという。)64がそれぞれ配
置されている。
【0027】本実施形態において、輪帯照明用合わせ検
査マーク64は活性領域34、ワード線31、データ線
32をそれぞれ形成するための合わせ検査マークにな
る。つまり、輪帯照明用合わせ検査マーク64を有する
活性領域34形成のためのマスクと、輪帯照明用合わせ
検査マーク64を有するワード線31の形成のためのマ
スクと、輪帯照明用合わせ検査マーク64を有するデー
タ線32の形成のためのマスクとがそれぞれ製作されて
いる。ちなみに、図6ではワード線31の形成のための
マスク(以下、ワード線用マスクという。)が便宜的に
図示されている。
【0028】輪帯照明用合わせ検査マーク64は遮光部
65と、遮光部65に正方形の枠形状に開設された3条
のスペース66とから構成されているとともに、遮光部
65における隣合うスペース66、66の部分によって
2条のライン67が構成されている。すなわち、輪帯照
明用合わせ検査マーク64は3条のスペースと2条のラ
インとから成るパターンによって構成されている。スペ
ース66の幅(W)およびライン67の幅(w)は0.
5μmにそれぞれ設定されており、つまり、ピッチ
(P)も1.0μmに設定されている。
【0029】図7に示されているマスクは通常照明Aに
対応するための合わせ検査マークを有するマスク70で
ある。すなわち、マスク70のマスクブランク71の一
主面にはクロム等の材料からなる遮光膜72が被着され
ており、遮光膜72にスリットがリソグラフィーおよび
エッチングによって開設されることによりパターンが描
画されている。マスク70の中央部には所望のマスクパ
ターン73が配置されており、マスク70の四隅には通
常照明Aに対応するための合わせ検査マーク(以下、通
常照明用合わせ検査マークという。)74がそれぞれ配
置されている。
【0030】本実施形態において、通常照明用合わせ検
査マーク74は開口部36およびプラグ電極35をそれ
ぞれ形成するための合わせ検査マークになる。つまり、
通常照明用合わせ検査マーク74を有する開口部36の
形成のためのマスクと、通常照明用合わせ検査マーク7
4を有するプラグ電極35の形成のためのマスクとがそ
れぞれ製作されている。ちなみに、図7では開口部36
を形成するためのマスク(以下、開口部用マスクとい
う。)70が簡略的に図示されており、プラグ電極35
形成のためのマスクの図示は省略されている。
【0031】通常照明用合わせ検査マーク74は遮光部
75と、遮光部75に正方形の枠形状に開設された一条
のスペース(以下、孤立スペースという。)76とから
成るパターンによって構成されている。孤立スペース7
6の幅(W)は0.4μmに設定されている。
【0032】露光工程52において、例えば、ワード線
31がウエハ28に露光されるに際しては、図6に示さ
れているワード線用マスク60がステッパ10のマスク
テーブル17に装着される。この場合には、照明形状調
整アパーチャ13は輪帯照明Bを実行するように調整さ
れる。光源11から照射された波長が365nmの露光
光線は照明形状調整アパーチャ13によって輪帯照明B
に調整されて、ワード線用マスク60に照射される。ワ
ード線用マスク60の四隅に描画された輪帯照明用合わ
せ検査マーク64および中央部に描画されたワード線に
対応するワード線パターン63は共に、NAが0.60
の投影レンズ18を介して試料台19に真空吸着保持さ
れたウエハ28に縮小投影されて感光される。
【0033】以降、コントローラ24の制御によってX
Yテーブル駆動装置23が作動されてXYテーブル22
がXY方向に適宜に移動されることにより、ステップ・
アンド・リピートで露光がウエハ28の全面に順次実行
されて行く。
【0034】ワード線用マスク60の転写を完了したウ
エハ28は試料台19から下ろされて、現像工程53お
よびエッチング工程54に順次送られる。現像工程53
およびエッチング工程54を経ることにより、ウエハ2
8にはワード線31を形成されるとともに、輪帯照明用
合わせ検査マーク64による輪帯照明用合わせ検査マー
クパターン68(図9参照)が形成される。そして、合
わせ検査工程55において、輪帯照明用合わせ検査マー
クパターン(以下、輪帯照明用マークパターンとい
う。)68の寸法や位置が、光学式顕微鏡や走査形電子
顕微鏡を備えたパターン付きウエハ検査装置(以下、パ
ターン付きウエハ検査装置という。図示せず。)によっ
て測定される。
【0035】ここで、3種類の照明に対する輪帯照明用
合わせ検査マークと位置ずれとの関係を図8(a)、
(b)、(c)について説明する。図8(a)は輪帯照
明用合わせ検査マーク64のうち3条のスペース66お
よび2条のライン67の部分を示している。図8(b)
は図8(a)の輪帯照明用合わせ検査マーク64によっ
てリソグラフィーされた輪帯照明用マークパターン68
を示している。図8(c)は図8(b)の輪帯照明用マ
ークパターン68に対する寸法測定結果の波形図を示し
ている。この場合には、中央の輪帯照明用マークパター
ン68の幅Sの中心が求められて位置ずれ量が測定され
ている(以下、測定法Sとする。)とともに、両脇の輪
帯照明用マークパターン68、68の最大幅Lの中心が
求められて位置ずれ量が測定されている(以下、測定法
Lとする。)。図8(d)はスペース66およびライン
67の幅の値と輪帯照明用マークパターン68の位置ず
れ量との関係を示しており、横軸にスペース66および
ライン67の幅値が取られ、縦軸に位置ずれ量が取られ
ている。図8(d)において、曲線81Sは通常照明A
を使用されて露光された場合の測定法Sによる位置ずれ
曲線、曲線82Sは輪帯照明Bを使用されて露光された
場合の測定法Sによる位置ずれ曲線、曲線83Sは四分
割照明Cを使用されて露光された場合の測定法Sによる
位置ずれ曲線、曲線81Lは通常照明Aを使用されて露
光された場合の測定法Lによる位置ずれ曲線、曲線82
Lは輪帯照明Bを使用されて露光された場合の測定法L
による位置ずれ曲線、曲線83Lは四分割照明Cを使用
されて露光された場合の測定法Lによる位置ずれ曲線、
をそれぞれ示している。
【0036】なお、図8(d)の関係を求めた時のステ
ッパ10の露光の条件は次の通りである。投影レンズ1
8のNAは0.6、露光波長λは365nm、投影レン
ズ18の輪帯照明用合わせ検査マーク64の解像位置に
おけるコマ収差は0.4λである。通常照明Aはσが
0.3によって実行し、輪帯照明Bは透光部Baの外径
のσが0.7、内径のσが0.4によって実行し、四分
割照明Cは外径のσが0.7の円形透光部Caをσが
0.3の幅の十字形帯の遮光部Cbで遮光して実行し
た。
【0037】図8(d)によれば、通常照明下で測定法
Sによる曲線81S、輪帯照明下で測定法Sによる曲線
82Sおよび四分割照明下で測定法Sによる曲線83S
における位置ずれの量が相違することが理解される。殊
に、通常照明下で測定法Sによる曲線81Sと、輪帯照
明下で測定法Sによる曲線82Sおよび四分割照明下で
測定法Sによる曲線83Sとの間において相違が顕著で
あり、輪帯照明下で測定法Sによる曲線82Sと四分割
照明下で測定法Sによる曲線83Sとの間においては相
違が小さい。これは、通常照明は垂直入射照明であるの
に対して輪帯照明と四分割照明はいずれも斜光入射照明
に属するためと、考察される。
【0038】同様に、通常照明下で測定法Lによる曲線
81L、輪帯照明下で測定法Lによる曲線82Lおよび
四分割照明下で測定法Lによる曲線83Lにおける位置
ずれの量が相違することが理解される。殊に、通常照明
下で測定法Lによる曲線81Lと、輪帯照明下で測定法
Lによる曲線82Lおよび四分割照明下で測定法Lによ
る曲線83Lとの間において相違が顕著であり、輪帯照
明下で測定法Lによる曲線82Lと四分割照明下で測定
法Lによる曲線83Lとの間においては相違が小さい。
【0039】翻って、ワード線用マスク60の輪帯照明
用合わせ検査マーク64のスペース66およびライン6
7における幅(W)は0.5μmに設定されているた
め、図8(d)によれば、輪帯照明Bの下における位置
ずれ量は、測定法Sによる曲線82Sの場合には約0.
12μm、測定法Lによる曲線82Lの場合には約0.
14μmということになる。
【0040】合わせ検査工程55を経たウエハ28は露
光工程52に再び送られる。露光工程52において、例
えば、開口部36がウエハ28に露光されるに際して
は、図7に示されている開口部用マスク70がステッパ
10のマスクテーブル17に装着される。この場合に
は、照明形状調整アパーチャ13は通常照明Aを実行す
るように調整される。光源11から照射された波長が3
65nmの露光光線は照明形状調整アパーチャ13によ
って通常照明Aに調整されて、開口部用マスク70に照
射される。開口部用マスク70の四隅に描画された通常
照明用合わせ検査マーク74および中央部に描画された
開口部に対応する開口部パターン73は共に、NAが
0.60の投影レンズ18を介して試料台19に真空吸
着保持されたウエハ28に縮小投影されて感光される。
【0041】以降、コントローラ24の制御によってX
Yテーブル駆動装置23が作動されてXYテーブル22
がXY方向に適宜に移動されて、ステップ・アンド・リ
ピートで露光がウエハ28の全面に順次実行されて行
く。
【0042】開口部用マスク70の転写を完了したウエ
ハ28は試料台19から下ろされて、現像工程53およ
びエッチング工程54に順次送られる。現像工程53お
よびエッチング工程54を経ることにより、ウエハ28
には開口部36が形成される。ここでは、現像工程53
において、図9に示されているように、通常照明用合わ
せ検査マーク74による通常照明用合わせ検査マークパ
ターン(以下、通常照明用マークパターンという。)7
8が形成される。そして、合わせ検査工程55におい
て、通常照明用マークパターン78の寸法や位置がパタ
ーン付きウエハ検査装置によって測定される。
【0043】ここで、開口部用マスク70の通常照明用
合わせ検査マーク74は孤立スペース76であって幅
(W)が0.4μmに設定されているため、図4(d)
の曲線7によれば、通常照明下における位置ずれ量は、
約0.12μmということになる。他方、図8について
前述した通り、ワード線用マスク60の輪帯照明用合わ
せ検査マーク64のスペース66(0.5mm)に対す
る輪帯照明下における位置ずれ量は、測定法Sによる曲
線82Sの場合には約0.12μmである。したがっ
て、通常照明用合わせ検査マーク74の0.4μm幅の
孤立スペース76における位置ずれ量と、輪帯照明用合
わせ検査マーク64についての測定法Sによる位置ずれ
量とは略等しくなる。すなわち、通常照明Aと輪帯照明
Bとの相違によって位置ずれが発生しても、その変動に
伴う通常照明用合わせ検査マーク74の0.4μm幅の
孤立スペース76における位置ずれ量と、輪帯照明用合
わせ検査マーク64についての測定法Sによる位置ずれ
量との間では略等しくなる。つまり、通常照明Aと輪帯
照明Bとの相違によって発生する位置ずれ量は、通常照
明用合わせ検査マーク74の0.4μm幅の孤立スペー
ス76と輪帯照明用合わせ検査マーク64の幅Sについ
ての測定法による場合との間では相殺されることにな
る。
【0044】そこで、図9に示されているように、通常
照明用マークパターン78の合わせ検査に際して、通常
照明用マークパターン78と輪帯照明用マークパターン
68との位置ずれ量については、通常照明Aと輪帯照明
Bとの相違に伴う位置ずれ量は考慮外に置くことができ
る。すなわち、輪帯照明用マークパターン68の中心6
9を通常照明用マークパターン78の中心79の位置ず
れ量Gを測定することにより、ワード線パターン63と
開口部パターン73との真の位置ずれ量が測定されるこ
とになる。したがって、位置ずれを正確に補正すること
ができるため、ICの製造方法の歩留りを高めることが
できる。例えば、図9に示されている例の場合には、X
方向右向きに量Gだけ位置ずれしているため、X方向左
向きに戻す補正が実行される。
【0045】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、通常照明Aと輪帯照明Bとの相違によって発生する
位置ずれを、通常照明用合わせ検査マーク74の0.4
μm幅の孤立スペース76と輪帯照明用合わせ検査マー
ク64についての測定法Sによる場合との間で相殺させ
ることにより、通常照明用マークパターン78の合わせ
検査に際して、通常照明用マークパターン78と輪帯照
明用マークパターン68との位置ずれ量Gについては、
通常照明Aと輪帯照明Bとの相違に伴う位置ずれ量は考
慮外に置くことができるため、通常照明用マークパター
ン78と輪帯照明用マークパターン68の位置ずれ量G
を測定することにより、ワード線パターン63と開口部
パターン73との真の位置ずれ量を測定することができ
る。つまり、通常照明用マークパターン78と輪帯照明
用マークパターン68の位置ずれ量Gを改善する補正を
実行することにより、ワード線パターン63と開口部パ
ターン73との真の位置ずれを補正することができ、そ
の結果、ICの製造方法の歩留りを高めることができ
る。
【0046】以上の検査原理および補正原理は、輪帯照
明Bから通常照明Aに変更された場合に限らず、通常照
明Aから輪帯照明Bに変更された場合にも相対的に適用
可能であることは云うまでもない。また、通常照明Aと
四分割照明Cの相互間についても適用可能である。例え
ば、通常照明用合わせ検査マーク74に幅が0.4μm
の孤立スペース76が設定された場合には、図8(d)
によれば、四分割照明用合わせ検査マーク(図示せず)
としては、スペースおよびラインの幅が0.6μmに設
定され、中央のスペースの幅を測定する測定法Sが選定
されると、照明の変更による位置ずれ量が約0.12μ
mになるため、通常照明Aと四分割照明Cとの間の変更
によるコマ収差に起因する位置ずれ量を相殺させること
ができる。
【0047】なお、輪帯照明Bと四分割照明Cとはいず
れも変形照明(斜光入射照明)に属し、位置ずれ量の傾
向が同様であるので、輪帯照明Bと四分割照明Cとの間
の変更によるコマ収差に起因した位置ずれ量を相殺する
前記検査原理および補正原理の適用の必要性は薄いと考
えられる。
【0048】また、例えば、活性領域34が輪帯照明B
によって露光され、ワード線31も輪帯照明Bによって
露光される場合のように、照明方法に変更が介在しない
露光工程相互間ではコマ収差に起因した位置ずれは起こ
らないため、コマ収差に起因した位置ずれを相殺する前
記検査原理および補正原理の適用は必要ない。
【0049】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】例えば、通常照明用合わせ検査マークを孤
立スペースによって構成し、輪帯照明用合わせ検査マー
クまたは四分割照明用合わせ検査マークをスペースとラ
インとの組合せによって構成するに限らず、通常照明用
合わせ検査マークをスペースとラインとの組合せによっ
て構成し、輪帯照明用合わせ検査マークまたは四分割照
明用合わせ検査マークを孤立スペースによって構成して
もよい。
【0051】また、スペースとラインとの組合せによる
マークは、3条のスペースと2条のラインとの組合せに
限らず、4条以上のスペースと3条以上のラインとの組
合せ等によって構成してもよい。さらに、スペースの幅
(W)とラインの幅(w)とを等しく構成するに限ら
ず、互いに異ならせてもよい。すなわち、スペースのピ
ッチを一定にしてスペースの幅を異ならせてもよい。
【0052】図10は、5条のスペースと4条のライン
との組合せから成るパターンによって構成された合わせ
検査マークに対する通常照明、輪帯照明および四分割照
明と位置ずれとの関係を示している。図10(a)は5
条のスペース96と4条のライン97との組合せから成
るパターンによって構成された合わせ検査マーク94を
示している。図10(b)は図10(a)の合わせ検査
マーク94によってリソグラフィーされた合わせ検査マ
ークパターン(以下、マークパターンという。)98を
示している。図10(c)は図10(b)のマークパタ
ーン98に対する寸法測定結果の波形図を示している。
中央のマークパターン98の幅Sの中心が求められて位
置ずれ量が測定されている(以下、測定法Sとする。)
とともに、両端のマークパターン98、98の最大幅L
の中心が求められて位置ずれ量が測定されている(以
下、測定法Lとする。)。図10(d)はピッチを1μ
mで一定にしてスペース96の幅の値を変更した場合に
おけるスペース96の幅値とマークパターン98の位置
ずれ量との関係を示しており、横軸に変更されたスペー
ス96の幅値が取られ、縦軸に位置ずれ量が取られてい
る。図10(d)において、曲線91Sは通常照明Aを
使用して露光した場合の測定法Sによる位置ずれ曲線、
曲線92Sは輪帯照明Bを使用して露光した場合の測定
法Sによる位置ずれ曲線、曲線93Sは四分割照明Cを
使用して露光した場合の測定法Sによる位置ずれ曲線、
曲線91Lは通常照明Aを使用して露光した場合の測定
法Lによる位置ずれ曲線、曲線92Lは輪帯照明Bを使
用して露光した場合の測定法Lによる位置ずれ曲線、曲
線93Lは四分割照明Cを使用して露光した場合の測定
法Lによる位置ずれ曲線、をそれぞれ示している。
【0053】図10(d)の各曲線を求めた時のステッ
パの露光条件は次の通りである。投影レンズのNAは
0.6、露光波長λは365nm、投影レンズのマーク
90の解像位置におけるコマ収差は0.4λである。通
常照明Aはσが0.3によって実行し、輪帯照明Bは透
光部Ba(図3参照)の外径のσが0.7、内径のσが
0.4によって実行し、四分割照明Cは外径のσが0.
7の円形透光部Caをσが0.3の幅の十字形帯の遮光
部Cbで遮光して実行した。
【0054】図10(d)によれば、通常照明下で測定
法Sによる曲線91S、輪帯照明下で測定法Sによる曲
線92Sおよび四分割照明下で測定法Sによる曲線93
Sにおける位置ずれの量が相違することが理解される。
殊に、通常照明下で測定法Sによる曲線91Sと、輪帯
照明下で測定法Sによる曲線92Sおよび四分割照明下
で測定法Sによる曲線93Sとの間において相違が顕著
であり、輪帯照明下で測定法Sによる曲線92Sと四分
割照明下で測定法Sによる曲線93Sとの間において
は、スペース幅が0.55μm〜0.65μmで相違が
ない。同様に、通常照明下で測定法Lによる曲線91
L、輪帯照明下で測定法Lによる曲線92Lおよび四分
割照明下で測定法Lによる曲線93Lにおける位置ずれ
の量が相違することが理解される。殊に、通常照明下で
測定法Lによる曲線91Lと、輪帯照明下で測定法Lに
よる曲線92Lおよび四分割照明下で測定法Lによる曲
線93Lとの間において相違が顕著であり、輪帯照明下
で測定法Lによる曲線92Lと四分割照明下で測定法L
による曲線93Lとの間においては相違が小さい。
【0055】例えば、図8(d)の通常照明下で測定法
Sによる位置ずれ曲線81Sと、図10(d)の輪帯照
明下で測定法Lによる位置ずれ曲線92Lとによれば、
輪帯照明用合わせ検査マーク64が3条の0.4μmの
スペースと2条のラインとの組合せによって構成されて
いる場合と、合わせ検査マーク94が5条の0.4μm
のスペースが1μmのピッチで整列されて構成されてい
る場合とでは、位置ずれ量が約0.14μmで略等しく
なる。したがって、これら合わせ検査マーク同士を通常
照明用合わせ検査マークと輪帯照明用合わせ検査マーク
として使用することができる。
【0056】なお、ステッパの光学系が異なる場合は、
次の式およびに基づいて合わせ検査マークのスペー
スのピッチPおよび幅Wを光学系に対応して最適値に設
定することができる。式中、λは露光光線の波長、NA
は投影レンズの開口数であり、 P=k1 ×(λ/NA)・・・ 但し、k1 は、1.4〜1.8、とする、 W=k2 ×(λ/NA)・・・ 但し、k2 は、0.8〜1.3とする。
【0057】前記実施形態においては、照明条件に依存
したレンズのコマ収差起因の位置ずれによる合わせ精度
低下を防止する方法について述べた。この合わせ精度低
下防止方法によれば、合わせ検査マークの合わせ層間の
相対的位置ずれを防止することができるため、実パター
ンの合わせずれの拡大を防止することができる。ところ
で、実パターン同士の相対的位置ずれもコマ収差に依存
して発生する場合がある。このコマ収差に依存する実パ
ターン同士の位置ずれを防止する方法として、各実パタ
ーンに対応したレンズの調整によって転写パターンの位
置を予め補正する方法が考えられる。例えば、実パター
ンが主に単純なラインおよびスペースから成るパターン
によって構成されている場合には、そのパターンでの位
置ずれを予め測定し、露光工程で使用されるステッパ
(投影露光光学装置)のレンズの調整によってパターン
の位置ずれを補正することができる。
【0058】このレンズの調整による補正方法によれ
ば、通常、レンズの中心から同心円状に補正されるた
め、例えば、実パターンが主に縦線(Y方向に延在する
線)で構成されていると、レンズのコマ収差に起因する
位置ずれは横方向(X方向)と縦方向(Y方向)とで異
なってしまう。したがって、横方向の位置ずれに注目し
て実パターンの位置補正を実行すると、縦方向の位置ず
れは拡大してしまうことになる。そこで、このレンズの
調整による補正方法を用いる場合には、注目方向以外の
位置ずれに対して合わせずれの許容量を予め大きく設定
する必要がある。また、この場合に使用する合わせ検査
マークは、実パターンの注目方向に用いられたパターン
と実質的に同一のパターンによって構成し、実パターン
の位置ずれを反映することが必要である。
【0059】図11は本発明の他の実施形態であるレン
ズ調整による補正方法を説明するためのもので、(a)
はマスクの平面図、(b)は実パターンの平面図、
(c)は合わせ検査マークの平面図である。
【0060】マスク101の中央部には実パターン領域
102が設定されており、実パターン領域102の四隅
の外側には合わせ検査マーク領域103がそれぞれ設定
されている。実パターン領域102に形成された実パタ
ーン104は例えばワード線を構成するパターンであ
り、図11(b)に示されているように構成されてい
る。すなわち、実パターン104は、幅が0.35μm
のスペースが多数本、0.7μmのピッチPをもって両
端を揃えられて平行に整列されたパターンによって構成
されている。各合わせ検査マーク領域103には、図1
1(c)に示された合わせ検査マーク105がそれぞれ
形成されている。合わせ検査マーク105は、幅が0.
35のスペースが複数本、0.7μmのピッチPをもっ
て両端を揃えられて平行に整列され、かつ、このスペー
ス群が正方形枠形状に配置されたパターンによって構成
されている。つまり、この合わせ検査マーク105は縦
方向(Y方向)において実パターン104と可及的に等
しくなるように設定されている。ちなみに、この合わせ
検査マーク105はY方向の位置検出に使用される横線
(X方向に延在する線)のラインおよびスペースも縦線
のラインおよびスペースと同様にパターニングされてい
る。
【0061】以上のように構成されたマスク101がウ
エハに転写された場合には、レンズのコマ収差による位
置ずれは実パターン104と合わせ検査マーク105と
の間で実質的に同一になる。そこで、0.35μmのパ
ターンの位置ずれを予め測定し、ステッパの投影レンズ
を調整して、レンズのコマ収差による位置ずれを補正す
ることができる。
【0062】図12はレンズの調整前後における0.3
5μmのパターンの絶対格子に対する位置ずれを示す線
図である。
【0063】図12において、106はレンズ調整前の
曲線、107はレンズ調整後の曲線を示している。レン
ズ調整前の曲線106とレンズ調整後の曲線107との
比較から明らかな通り、実パターンおよび合わせ検査マ
ークは位置ずれを縮小することができる。
【0064】例えば、ワード線以外の実パターンを有す
る他の層についてのレンズの調整は、使用する照明条件
と解像するラインおよびスペースのパターンの寸法、配
列ピッチ等に対応して各補正条件をそれぞれ決定する。
補正の目標値はラインおよびスペースのパターンの配置
が絶対格子に近づくように設定する。また、実パターン
がホール等の孤立パターンによって構成されている場合
には、レンズのコマ収差の影響が実質的に同一になる孤
立パターンによって合わせ検査マークを構成する。この
場合も、実パターンと実質的に同一の位置ずれになるよ
うに合わせ検査マークを構成することが特徴であり、双
方とも同一のパターン形状に構成しなくともよい。
【0065】さらに、コマ収差の影響による合わせ検査
マークの位置ずれを防止する方法として、転写ワンショ
ット内のコマ収差の小さい領域、すなわち、パターン転
写位置誤差の小さい領域に合わせ検査マークを配置する
ことにより、合わせ測定のコマ収差に起因した誤差を最
小限に抑えることができる。例えば、図12の点Mに実
質的に位置するように合わせ検査マークを配置すること
により、ラインおよびスペースから成るパターンの如何
に関係なく位置誤差を0.01μm以下に抑制すること
ができる。
【0066】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるDRA
Mのメモリーセルの製造技術に適用した場合について説
明したが、それに限定されるものではなく、ゲートアレ
イ等の半導体集積回路装置の製造方法全般に適用するこ
とができる。
【0067】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0068】通常照明用マークパターンと変形照明用マ
ークパターンとを使用することにより、通常照明と変形
照明との相違に伴う位置ずれ量は考慮外に置くことがで
きるため、通常照明用マークパターンと変形照明用マー
クパターンとの位置ずれ量を改善する補正を実行するこ
とにより、実パターンの真の位置ずれ量を補正すること
ができ、その結果、半導体集積回路装置の製造方法の歩
留りを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるICの製造方法の主
要工程を示す工程図である。
【図2】本発明の一実施形態であるICの製造方法に使
用されるステッパを示す模式図である。
【図3】照明形状を示す模式図であり、(a)は通常照
明、(b)は輪帯照明、(c)は四分割照明をそれぞれ
示している。
【図4】3種類の照明についての合わせ検査マークと位
置ずれとの関係を示しており、(a)は合わせ検査マー
クの模式図、(b)は(a)の合わせ検査マークによっ
てリソグラフィーされた試料の断面図、(c)は(b)
の試料の凹部に対する寸法測定結果の波形図、(d)は
合わせ検査マークのスペース幅と位置ずれとの関係を示
す線図である。
【図5】DRAMのメモリーセルを示しており、(a)
は底面図、(b)は(a)のb−b線に沿う正面断面図
である。
【図6】輪帯照明用合わせ検査マークを有するワード線
用マスクを示しており、(a)は底面図、(b)は
(a)のb−b線に沿う正面断面図である。
【図7】通常照明用合わせ検査マークを有する開口部用
マスクを示しており、(a)は底面図、(b)は(a)
のb−b線に沿う正面断面図である。
【図8】3種類の照明についての輪帯照明用合わせ検査
マークと位置ずれとの関係を示しており、(a)は輪帯
照明用合わせ検査マークの模式図、(b)は(a)の輪
帯照明用合わせ検査マークによってリソグラフィーされ
た輪帯照明用合わせ検査マークパターンの断面図、
(c)は(b)の測定結果の波形図、(d)は輪帯照明
用合わせ検査マークのスペースとラインの幅と位置ずれ
との関係を示す線図である。
【図9】(a)は輪帯照明用合わせ検査マークパターン
を示す正面断面図、(b)は輪帯照明用合わせ検査マー
クパターンと通常照明用合わせ検査マークパターンとの
関係を示す正面断面図、(c)は同じく平面図、(d)
は同じく測定波形図である。
【図10】3種類の照明についての他の実施例である合
わせ検査マークと位置ずれとの関係を示しており、
(a)は他の実施例である合わせ検査マークの模式図、
(b)は(a)の合わせ検査マークによってリソグラフ
ィーされたマークパターンの断面図、(c)は(b)の
測定結果の波形図、(d)は合わせ検査マークのスペー
スとラインの幅と位置ずれとの関係を示す線図である。
【図11】本発明の他の実施形態であるレンズ調整によ
る補正方法を説明するためのもので、(a)はマスクの
平面図、(b)は実パターンの平面図、(c)は合わせ
検査マークの平面図である。
【図12】レンズの調整前後におけるパターンの絶対格
子に対する位置ずれを示す線図である。
【符合の説明】
1…合わせ検査マーク、2…遮光部、3…透過部(スペ
ース)、4…試料、5…凹部、6…幅、7、8、9…曲
線、10…ステッパ(投影露光光学装置)、11…光
源、12…フライアイレンズ、13…照明形状調整アパ
ーチャ、14…第1コンデンサレンズ、15…ミラー、
16…第2コンデンサレンズ、17…マスクテーブル、
18…投影レンズ、19…試料台、20…Zテーブル、
21…Zテーブル駆動装置、22…XYテーブル、23
…XYテーブル駆動装置、24…コントローラ、25…
ミラー、26…レーザ測長器、27…マスクテーブル駆
動装置、28…ウエハ、A…通常照明(通常照明用アパ
ーチャ)、B…輪帯照明(輪帯照明用アパーチャ)、C
…四分割照明(四分割照明用アパーチャ)、G…位置ず
れ量、30…DRAMのメモリーセル、31…ワード
線、32…データ線、33…キャパシタ、33a…下部
電極、33b…誘電体膜、33c…上部電極、34…活
性領域、35…プラグ電極、36…開口部、37…ゲー
ト絶縁膜、38…ゲート電極、39…ソース、40…ド
レイン、41、42…シリコン酸化膜、43…層間絶縁
膜、44…配線、51…マスク製作工程、52…露光工
程、53…現像工程、54…エッチング工程、55…合
わせ検査工程、60…ワード線用マスク、61…マスク
ブランク、62…遮光膜、63…ワード線パターン、6
4…輪帯照明用合わせ検査マーク、65…遮光部、66
…スペース、67…ライン、68…輪帯照明用マークパ
ターン、69…中心、70…開口部用マスク、71…マ
スクブランク、72…遮光膜、73…開口部パターン、
74…通常照明用合わせ検査マーク、75…遮光部、7
6…孤立スペース、78…通常照明用マークパターン、
79…中心、81S…通常照明下で測定法Sによる位置
ずれ曲線、82S…輪帯照明下で測定法Sによる位置ず
れ曲線、83S…四分割照明下で測定法Sによる位置ず
れ曲線、81L…通常照明下で測定法Lによる位置ずれ
曲線、82L…輪帯照明下で測定法Lによる位置ずれ曲
線、83L…四分割照明下で測定法Lによる位置ずれ曲
線、90…合わせ検査マーク、91S…通常照明下で測
定法Sによる曲線、92S…輪帯照明下で測定法Sによ
る曲線、93S…四分割照明下で測定法Sによる曲線、
91L…通常照明下で測定法Lによる曲線、92L…輪
帯照明下で測定法Lによる曲線、93L…四分割照明下
で測定法Lによる曲線、94…5条のスペースと4条の
ラインとの組合せから構成されたマーク、96…スペー
ス、97…ライン、98…合わせ検査マークパターン、
101…マスク、102…実パターン領域、103…合
わせ検査マーク領域、104…実パターン、105…合
わせ検査マーク、106…レンズ調整前の曲線、107
…レンズ調整後の曲線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/108 H01L 21/30 522B 21/8242 27/10 621C (72)発明者 加藤 毅 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 平沼 雅幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 寺澤 恒男 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 西村 美智夫 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 酒井 毅 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内 (72)発明者 本間 靖浩 茨城県稲敷郡美浦村木原2350 日本テキサ ス・インスツルメンツ株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに関連する複数の実用マスクパター
    ンおよび合わせ検査マークがそれぞれ形成された複数枚
    のフォトマスクが製作されるフォトマスク製作工程と、
    同一の半導体ウエハに前記各フォトマスクの各実用マス
    クパターンおよび合わせ検査マークが同時に露光される
    露光工程と、前記半導体ウエハに露光された前記各実用
    マスクパターンおよび前記合わせ検査マークを顕在化さ
    せる顕在化工程と、前記露光工程後に先に顕在化された
    合わせ検査マークパターンと、後に顕在化される合わせ
    検査マークパターンとの位置ずれを検査する検査工程
    と、を備えている半導体集積回路装置の製造方法であっ
    て、 前記フォトマスク製作工程において、前記各フォトマス
    クとして通常照明用合わせ検査マークを有するフォトマ
    スクと、変形照明用合わせ検査マークを有するフォトマ
    スクとがそれぞれ製作され、 前記露光工程において、前記通常照明用合わせ検査マー
    クを有するフォトマスクが前記半導体ウエハに露光され
    る際には通常照明が使用され、前記変形照明用合わせ検
    査マークを有するフォトマスクが前記半導体ウエハに露
    光される際には変形照明が使用されることを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記通常照明用合わせ検査マークと前記
    変形照明用合わせ検査マークとは、前記通常照明と前記
    変形照明との相互間の変更によって発生する位置ずれを
    実質的に相殺させる関係になるようにそれぞれ設定され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回
    路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記通常照明用合わせ検査マークと前記
    変形照明用合わせ検査マークとは、前記通常照明と前記
    変形照明との相互間で露光光学系のコマ収差の影響を実
    質的に同じにさせる関係になるようにそれぞれ設定され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導
    体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記通常照明用合わせ検査マークが孤立
    パターンまたは複数条のパターンの一方によって構成さ
    れており、前記変形照明用合わせ検査マークが孤立パタ
    ーンまたは複数条のパターンの他方によって構成されて
    いることを特徴とする請求項1、2または3に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記孤立パターン幅は、パターン幅を
    W、投影レンズの開口数をNA、露光光線の波長をλ、
    0.5≦n1≦0.9としたとき、 W=n1・λ/NA、 を満足するように設定されていることを特徴とする請求
    項4に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記複数条のパターンのピッチは、ピッ
    チをP、パターン幅をW、投影レンズの開口数をNA、
    露光光線の波長をλ、0.5≦n2≦0.9としたと
    き、 P=W=n2・λ/NA、 を満足するように設定されていることを特徴とする請求
    項4に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記検査工程において、前記複数条のパ
    ターンが前記半導体ウエハに露光されて顕在化された前
    記合わせ検査マークパターンを検査するに際して、その
    合わせ検査マークパターンのうち前記合わせ検査マーク
    の中央に位置したパターンに対応するパターンの幅が測
    定されてその合わせ検査マークパターンの位置ずれが検
    査されることを特徴とする請求項4または5に記載の半
    導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記検査工程において、前記複数条のパ
    ターンが前記半導体ウエハに露光されて顕在化された前
    記合わせ検査マークパターンを検査するに際して、その
    合わせ検査マークパターンのうち前記合わせ検査マーク
    の両端に位置したパターンにそれぞれ対応する一対のパ
    ターン間の幅が測定されてその合わせ検査マークパター
    ンの位置ずれが検査されることを特徴とする請求項4ま
    たは6に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記通常照明用合わせ検査マークが複数
    条のパターンで構成されており、前記変形照明用合わせ
    検査マークが前記通常照明用合わせ検査マークと条数の
    異なる複数条のパターンで構成されていることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の半導体集積回路装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記複数条のパターンのピッチは、ピ
    ッチをP、パターン幅をW、投影レンズの開口数をN
    A、露光光線の波長をλ、0.5≦n2≦0.9とした
    とき、 P=W=n2・λ/NA、 を満足するように設定されていることを特徴とする請求
    項9に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記検査工程において、前記通常照明
    用合わせ検査マークが前記半導体ウエハに露光されて顕
    在化された前記通常照明用合わせ検査マークパターンを
    検査するに際して、前記半導体ウエハに先に露光されて
    顕在化された前記変形照明用合わせ検査マークパターン
    のうち前記変形照明用合わせ検査マークの中央に位置し
    たパターンに対応するパターンの幅が測定された時に
    は、前記通常照明用合わせ検査マークパターンのうち前
    記通常照明用合わせ検査マークの両端に位置したパター
    ンにそれぞれ対応する一対のパターン間の幅が測定され
    て、その合わせ検査マークパターンの位置ずれが検査さ
    れることを特徴とする請求項9または10に記載の半導
    体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記検査工程において、前記通常照明
    用合わせマークが前記半導体ウエハに露光されて顕在化
    された前記通常照明用合わせ検査マークパターンを検査
    するに際して、前記半導体ウエハに先に露光されて顕在
    化された前記変形照明用合わせマークパターンのうち前
    記変形照明用合わせ検査マークの両端にそれぞれ位置し
    た一対のパターンに対応するパターン間の幅が測定され
    た時には、前記通常照明用合わせ検査マークパターンの
    うち前記通常照明用合わせ検査マークの中央に位置した
    パターンに対応するパターンの幅が測定されて、その合
    わせ検査マークパターンの位置ずれが検査されることを
    特徴とする請求項9または10に記載の半導体集積回路
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 変形照明が輪帯照明または四分割照明
    であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記
    載の半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 互いに関連する複数の実用マスクパタ
    ーンおよび合わせ検査マークがそれぞれ形成された複数
    枚のフォトマスクが製作されるフォトマスク製作工程
    と、同一の半導体ウエハに前記各フォトマスクの各実用
    マスクパターンおよび合わせ検査マークが同時に露光さ
    れる露光工程と、前記半導体ウエハに露光された前記各
    実用マスクパターンおよび前記合わせ検査マークを顕在
    化させる顕在化工程と、前記露光工程後に先に顕在化さ
    れた合わせ検査マークパターンと、後に顕在化される合
    わせ検査マークパターンとの位置ずれを検査する検査工
    程と、を備えている半導体集積回路装置の製造方法であ
    って、 前記露光工程で使用される投影露光光学装置のレンズ光
    学系のコマ収差に起因した転写パターンの位置ずれ量
    が、実用マスクパターンと位置合わせ検査マークとの間
    で実質的に同一になるように調整されることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記合わせ検査マークを構成する主な
    るパターンの配置ピッチが、前記実用マスクパターンの
    主要パターンの配置ピッチと実質的に同一になるように
    設定されることを特徴とする請求項14記載の半導体集
    積回路装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 互いに関連する複数の実用マスクパタ
    ーンおよび合わせ検査マークがそれぞれ形成された複数
    枚のフォトマスクが製作されるフォトマスク製作工程
    と、同一の半導体ウエハに前記各フォトマスクの各実用
    マスクパターンおよび合わせ検査マークが同時に露光さ
    れる露光工程と、前記半導体ウエハに露光された前記各
    実用マスクパターンおよび前記合わせ検査マークを顕在
    化させる顕在化工程と、前記露光工程後に先に顕在化さ
    れた合わせ検査マークパターンと、後に顕在化される合
    わせ検査マークパターンとの位置ずれを検査する検査工
    程と、を備えている半導体集積回路装置の製造方法であ
    って、 前記合わせ検査マークの配置が、前記露光工程で使用さ
    れる投影露光光学装置のレンズ光学系のコマ収差が小さ
    い領域に配置されることを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025711A1 (fr) * 2000-09-21 2002-03-28 Nikon Corporation Procede de mesure des caracteristiques d'une image, et procede d'exposition
KR20020038061A (ko) * 2000-11-16 2002-05-23 박종섭 노광 장치의 패턴 오정렬 측정 마크
US6697698B2 (en) 2001-07-17 2004-02-24 Hitachi, Ltd. Overlay inspection apparatus for semiconductor substrate and method thereof
JP2006173305A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Canon Inc 露光装置及び方法、並びに、デバイス製造方法

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